JP2003013089A - 香り合成方法、香り合成装置、及び香り情報通信システム - Google Patents

香り合成方法、香り合成装置、及び香り情報通信システム

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JP2003013089A
JP2003013089A JP2001198955A JP2001198955A JP2003013089A JP 2003013089 A JP2003013089 A JP 2003013089A JP 2001198955 A JP2001198955 A JP 2001198955A JP 2001198955 A JP2001198955 A JP 2001198955A JP 2003013089 A JP2003013089 A JP 2003013089A
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scent
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synthesizing
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synthesized
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JP2001198955A
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Satoko Fujii
さと子 藤井
Takamasa Suzuki
孝昌 鈴木
Takashi Taguchi
隆志 田口
Kunihiko Hara
邦彦 原
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 香りに対応したコードを付与し、このコード
を読み取ることで香りを合成できる香り合成方法、香り
合成装置、香り合成システム、表示物、香り情報通信シ
ステム、及び香り情報通信方法を提供すること。 【解決手段】 ステップ130では、香りカートリッジ
17が保有する原臭気の種類データを読み出し記憶媒体
9に記憶する。ステップ140では、原臭気の種類デー
タをサーバに送信する。ステップ150では、原臭気デ
ータと香り合成プログラムをサーバから受信する。ステ
ップ160では、受信した原臭気データと香り合成プロ
グラムを記憶する。ステップ200では、紙面に印刷さ
れた香りコードを読み取る。ステップ210では、読み
取った香りコードを記憶する。ステップ220では、原
臭気データと香り合成プログラムを読み出す。ステップ
230では、香り合成プラグラムを用いて合成コードを
求め、合成コードから制御指令値を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成すべき香りに
対して、予め対応した香りコードを付与し、この香りコ
ードを読み取って、香りを発生させることができる香り
合成方法、香り合成装置、香り合成システム、表示物、
香り情報通信システム、及び香り情報通信方法に関わる
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
香り、ニオイにより購入を判断する物品、例えば芳香
剤、消臭剤、シャンプーなどの洗髪剤、石けん・洗剤等
が、通信販売、インターネットを通して販売され、多く
の消費者が購入を行っている。
【0003】しかし、通信販売、インターネットにおい
ては、その商品の香りをかぐことができないため、“海
の香り”、“山の香り”、“さわやかな香り”、“ラベ
ンダーの香り”等の文字によってしか伝達できないとい
う問題があった。一方、特許公報第2741749号に
示されるように、ニオイを分析して、成分毎に種類と濃
度のデジタル情報に変換し、遠隔地に疑似ニオイを再現
する方法が提案されているが、実際にこの技術を採用す
るにあたって、十分な検討が成されていないのが現状で
ある。
【0004】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、香りのもととなる物品に着目し、固有
の香りを発する物品に対して、固有または類似の香りに
対応した符号(コード)を付与し、この付与された符号
を読み取ることで、所望の香りを合成することが可能な
香り合成方法、香り合成装置、香り合成システム、表示
物、香り情報通信システム、及び香り情報通信方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明で
は、香りを発する物品等に対して、固有または類似の香
りに対応した符号(香りコード)を付与し、この香りコ
ードを読み取ることで、香りを合成することができる。
【0006】よって、香りを購入の判断材料とする可能
性の高い商品を、インターネットや通信販売等を通して
購入する際に、商品の香りを合成することができる。ま
た、前記香りに対応した香りコードを、例えば二次元コ
ード(QRコード等)やバーコードであらわせば、絵本
等の印刷物(又はテレビやパソコンの画面)に、この香
りコードを印刷(又は表示)できることから、印刷物・
出版物(又はホームページの画面等)を媒体として、多
くの人に香りを提供することが可能となる。
【0007】更に、香りコードは、携帯電話等の外部通
信端末を用いても送受信できるので、携帯電話に香り合
成装置が接続されていれば、そのまま香りを合成するこ
とが可能となる。以下、本発明を、各請求項毎に説明す
る。
【0008】(1)請求項1の発明では、合成すべき香
りに対して、予め香りコード(例えばバーコードや二次
元コード)を付与し、香りコードを記憶した香りコード
記憶手段(例えば香りコードを表示した印刷物)に対し
て、香りコード読み取り手段を用いて香りコードを読み
取り、読み取った香りコードに基づいて、(原臭気の放
出の状態を指示する制御指示値等を演算して)1又は複
数の種類の原臭気を放出することによって、香りコード
に対応した香りを合成する。
【0009】本発明では、香りを発する物品等に対し
て、香りを合成するための香りコードを付与し、この香
りコードを読み取って香りを合成することができるた
め、通信販売やインターネット等を介して販売される香
水などの商品の購入の際に、実際の香りをかがなくて
も、合成された香りをかぐことにより、購入の判断材料
とすることが可能となる。これにより、消費者は不安な
く購入ができるので、商品の販売増などに寄与する。
【0010】尚、本発明で、原臭気とは、合成される香
りの元となる各臭気成分を意味する。また、香りの合成
には、通常複数の臭気成分が必要であるが、場合によっ
ては1種類でも可能なことがある。本発明では、この1
種類の臭気成分を用いた場合でも「合成」の意味に含む
こととする。(以下同様) (2)請求項2の発明では、香りコードは、表示媒体に
表示されたコードである。
【0011】香りコードとしては、例えば紙の表面や
(CRTや液晶の)表示画面などの表示媒体に表示され
たバーコードや2次元コードなどが挙げられる。従っ
て、この香りコードを光学式のコード読み取り装置で読
み取ることにより、実際の香りと同様な又は類似した香
りを容易に合成することができる。
【0012】(3)請求項3の発明では、香りコード
は、合成すべき香り成分(どの様な香りかを決める成
分)を示す第1コードに加え、合成すべき香りの合成時
間を示す第2コード及び/又は合成すべき香りの強度を
示す第3コードとを備えている。従って、第1コードに
より、どの様な香りを合成するかを設定することができ
る。また、例えば第2コードに応じて合成時間を調節す
ることにより、どの程度香りが継続するか(香りの放出
の期間)を設定することができる。また、第3コードを
調節することにより、どの程度強く匂わせるかを設定す
ることができる。
【0013】(4)請求項4の発明では、香り成分を示
す第1コードは、香りの種類(例えばラベンダーの香り
等の香りの種類)を示している。本発明は、第1コード
の内容を例示したものである。 (5)請求項5の発明では、香りの種類のデータには、
基本成分毎の種類と濃度を示すデータを含む。
【0014】本発明は、香りの種類のデータの内容を例
示したものである。例えばラベンダーの様な特定の香り
の種類が、ある基本成分に分けられる場合には、その基
本成分の種類と濃度を指定することにより、該当する所
定の香りを発生させることができる。
【0015】(6)請求項6の発明では、香り成分を示
す第1コードは、商品に付与された商品番号である。商
品番号を指定すれば、どの様な香りであるかが定まるの
で、商品番号を含む香りコードを読み取ることにより、
商品に対応する香りを合成して発生することができる。
【0016】尚、商品番号に対して1対1に原臭気を設
定してある場合には、商品番号に対応する原臭気を発生
させれば良い。 (7)請求項7の発明では、香り成分を示す第1コード
は、商品に含有された香料の種類を示す種類コードと、
その濃度を示す香料コードとである。
【0017】商品に1又は複数の香料が含まれている場
合には、その香料の含有状態によって香りが定まる。従
って、香料の種類と香料の濃度とにより、実際の商品の
香りと同様な香りを発生することができる。 (8)請求項8の発明では、香り成分を示す第1コード
は、植物の分類である「界」、「門」、「細」、
「目」、「科」、「属」、「種」のうち少なくとも1種
を示す(例えば数字に変換した)コードである。
【0018】植物の分類体系を指定すれば、どの様な香
りであるかが(ある程度は)定まるので、植物の分類体
系を含む香りコード(例えば天然の香りであるラベンダ
ーを示すコード)を読み取ることにより、植物(従って
その商品)に対応する香りを合成して発生することがで
きる。
【0019】尚、植物に対して1対1に原臭気を設定し
てある場合には、植物に対応する原臭気を発生させれば
良い。また、植物以外に、動物の分類体系をコード化し
てもよい。 (9)請求項9の発明では、香り成分を示す第1コード
は、人間の嗅覚への刺激値によって体系的に分類された
コードである。
【0020】この人間の嗅覚への刺激値によって体系的
に分類されたコードとしては、後に実施例で示す様に、
例えば香りを複数の次元のパラメータで表した公知のも
のを利用することができる。 (10)請求項10の発明では、香りコードと原臭気の
情報を示す原臭気データとに基づき、香りコードに対応
した香りを合成する香り合成プログラムを用いて香りを
合成する。
【0021】例えば原臭気を各小容器(貯蔵器)に収容
した場合には、香り合成プログラムを用い、香りコード
と原臭気データとから、例えば原臭気を放出する小容器
の選択だけでなく、小容器の開度を調節するための制御
指示値を求め、この制御指示値に従って小容器の開閉状
態を制御することにより、所望の香りを合成して発生す
ることができる。
【0022】(11)請求項11の発明では、放出する
原臭気の放出の状態を制御して、合成される香りの状態
を調節する。例えば原臭気を各小容器に収容した場合に
は、原臭気を放出する小容器の選択だけでなく、小容器
の開度を調節することにより、どの様な香りにするかを
設定でき、また、開放時間を調節することにより、どの
程度香りを継続させるか等も調節することができる。
【0023】(12)請求項12の発明では、香りコー
ド読み取り装置により、合成すべき香りに対して予め付
与された香りコードを読み取り、記憶装置により、香り
コード読み取り装置が読み取った香りデータを記憶し、
演算装置により、記憶装置に記憶した香りデータから、
1又は複数の原臭気の放出の状態を指示する制御指示値
を演算し、香り発生装置により、制御指示値に基づい
て、原臭気の放出の状態を調節して、香りを合成する。
【0024】本発明の香り合成装置を用いて、香りコー
ドを読み取ることにより、香りコードに対応した香りを
合成することができる。 (13)請求項13の発明では、香りコードは、光学的
手段により読み取り可能なコードであり、それに対応し
て、香りコード読み取り装置は、光学式のコード読み取
り装置である。
【0025】本発明は、香りコードと、それに対応した
香りコード読み取り装置を例示したものである。この香
りコードは、バーコードや二次元コード(QRコード
等)などの光学的手段により読み取ることができるコー
ドであり、従って、これを読み取る装置は、そのコード
に対応したバーコードリーダ等の(光学式の)コードリ
ーダなどである。
【0026】(14)請求項14の発明では、香りコー
ド読み取り装置は、香りコードを読み取る際のコード読
み取りスイッチを有している。従って、香りコード読み
取り装置を、香りコードを読み取り可能な位置に配置し
て、コード読み取りスイッチを操作することにより、香
りコードを読み取ることができる。
【0027】(15)請求項15の発明では、香りコー
ドと原臭気の情報を示す原臭気データとに基づき、香り
コードに対応した香りを合成する香り合成プログラムを
用いて香りを合成する。例えば原臭気を各小容器に収容
した場合には、香り合成プログラムを用い、香りコード
と原臭気データとから、例えば原臭気を放出する小容器
の選択だけでなく、小容器の開度を調節するための制御
指示値を求め、この制御指示値に従って小容器の開閉状
態を制御することにより、所望の香りを合成して発生す
ることができる。
【0028】(16)請求項16の発明では、香り合成
装置は、読み取った香りコードを記憶し、香りコードを
外部通信装置へ送信する。本発明では、香り合成装置に
て読み取って記憶した香りコード(詳しくは香りコード
に対応した電気信号で示されるデータ)を、外部通信装
置(例えば携帯電話やPHS、あるいは携帯情報端末P
DAなど)に送ることができるので、外部通信装置から
サーバや他の携帯電話などに、香りコードを送信するこ
とができる。
【0029】(17)請求項17の発明では、香り合成
装置は、読み取った香りコードを外部通信装置に出力す
るインターフェース端子を有する。本発明では、インタ
ーフェース端子を利用して、香り合成装置から外部通信
装置に、香りコードを送ることができる。よって、外部
通信装置からサーバや他の携帯電話などに、香りコード
のデータを送信することができる。
【0030】(18)請求項18の発明では、香り合成
装置は、原臭気を貯蔵する貯蔵器を備えている。本発明
では、例えば各原臭気をそれぞれ収容する貯蔵器(例え
ば小容器)を備えている。従って、貯蔵器の開閉状態を
制御することにより、所望の香りを発生させることがで
きる。尚、原臭気は、通常液体の状態で貯蔵器に充填さ
れている。
【0031】(19)請求項19の発明では、貯蔵器の
残量が所定値より低下したと判定すると、残量が低下し
たことを示す警報を発生する。本発明では、例えば香り
カートリッジ内の各小容器における原臭気の残量が低下
すると、アラームを発生し、交換時期を知らせることが
できる。
【0032】(20)請求項20の発明では、合成すべ
き香りに対して、予め付与された香りコードが表面に表
示された表示物と、前記請求項1〜19のいずれかに記
載の香り合成装置とを備えている。従って、表示物上の
香りコードを、香りコード読み取り装置で読み取ること
によって、香り合成装置により、香りコードに対応した
香りを合成することができる。これにより、視覚だけで
なく、嗅覚からも情報を得ることができる。
【0033】(21)請求項21の発明では、表示物
は、香りを発する物の写真、絵、及び文章のいずれかと
共に、香りコードを表示している。本発明は、表示物を
例示したものであり、例えば絵本やカタログ等に印刷し
た香りコードや、CRTや液晶画面に表示した香りコー
ドなどが挙げられる。
【0034】(22)請求項22の発明では、表示物の
表面に、合成すべき香りに対して、予め付与された香り
コードが表示されている。従って、表示物上の香りコー
ドを、香りコード読み取り装置で読み取ることによっ
て、香り合成装置により、香りコードに対応した香りを
合成することができる。これにより、視覚だけでなく、
嗅覚からも情報を得ることができる。
【0035】(23)請求項23の発明では、表示物
は、香りを発する物の写真、絵、及び文章のいずれかと
共に、香りコードを表示したものである。本発明は、表
示物を例示したものであり、例えば絵本やカタログ等に
印刷した香りコードや、CRTや液晶画面に表示した香
りコードなどが挙げられる。
【0036】(24)請求項24の発明は、合成すべき
香りに対して、予め香りコードを付与し、香りコードを
読み取り、読み取った香りコードに基づいて、1又は複
数の種類の原臭気を放出することによって、香りコード
に対応した香りを合成する香り通信情報システムであっ
て、読み取った香りコード及び/又は香りを合成する香
り合成プログラムを、ネットワークを介して香りコード
や香り合成プログラムを送受信する。
【0037】そのため、例えばユーザー同士間やユーザ
とサーバ間が離れている場合でも、受信した情報に基づ
いて、香りコード対応した香りを合成することができ
る。 (25)請求項25の発明では、請求項12〜19のい
ずれかに記載の香り合成装置と接続した外部通信装置を
用い、ネットワークを介する送信及び/又は受信を行
う。
【0038】本発明は、ネットワークに接続する通信手
段を例示したものである。この外部通信装置としては、
携帯電話等周知の通信装置を利用できる。 (26)請求項26の発明では、情報提供源(サーバ
等)より、外部通信装置の電話番号を登録したユーザー
に対して、ID、香り合成プログラム、及び香りコード
の少なくとも1種を送信する。
【0039】本発明は、ネットワークを介して通信され
る情報を例示したものである。ここで、IDとは、ユー
ザーを識別する識別IDであり、このIDを用いること
により、ユーザーにおける情報の使用状態を把握し、例
えば料金の請求などを確実に行うことができる。
【0040】(27)請求項27の発明では、情報提供
源から外部通信装置側に供給された情報に基づいて、香
り合成装置にて香りを合成し放出する。本発明は、ネッ
トワークを介して情報の送受信を行って、香りを合成す
る構成を例示したものである。
【0041】(28)請求項28の発明では、ユーザー
側から情報提供源に対して、合成したい香りをリクエス
トした場合に、情報提供源から、香りを発する物品に対
して予め付与された香りコードを、ネットワークを介し
て受信したときには、ユーザー側にて、香りコードを読
み取り可能なように表示物に表示する。
【0042】本発明では、ユーザーが香りコードを利用
したい場合、所望の香りを香りの名前などでリクエスト
すれば、サーバ等では、その名前などから香りコードを
検索し、その香りコード及び香り合成プログラムをユー
ザー側に送信することができる。従って、ユーザー側で
は、例えば香りコードを紙等に印刷したり、ホームペー
ジ(HP)等に表示することができる。
【0043】(29)請求項29の発明では、ユーザー
側から情報提供源に対して、合成したい香りをリクエス
トした場合に、情報提供源側にて、香りを基本成分毎に
種類と濃度に分析し、この分析結果に基づいて、香りを
示す香りコード付与する。本発明では、独自の香りにつ
いて成分を分析後、香りコード付与することが可能とな
るため、自社製品の香りといったオリジナル性の高い香
りコードを得ることができる。
【0044】(30)請求項30の発明は、請求項24
〜27のいずれかに記載の香り情報通信システムを用い
た香り情報通信方法であって、ユーザーと情報提供源と
の間の契約更新時に、新たな香りコード及び香り合成プ
ログラムを、情報提供源側からユーザ側に送信する。
【0045】これにより、ユーザー側では、新たな香り
コード及び香り合成プログラムを用いて、香りを合成す
ることができる。 (31)請求項31の発明は、請求項24〜27のいず
れかに記載の香り情報通信システムを用いた香り情報通
信方法であって、香りコードを利用した香りの合成の使
用料金の請求情報を出力する。
【0046】本発明では、例えば、ユーザーが利用した
香りコードの数(従って香りを合成した回数など)や、
香りコードを利用した印刷物等の発行部数の料金、ま
た、ユーザーからの契約が更新された場合の料金など
を、紙等の表示媒体に費用請求情報としてを出力するこ
とができる。
【0047】(32)請求項32の発明は、請求項24
〜27のいずれかに記載の香り情報通信システムを用い
た香り情報通信方法であって、香りコードを利用した香
りの合成の使用料金を電子決済する。本発明では、例え
ば、ユーザーが利用した香りコードの数(従って香りを
合成した回数など)や、香りコードを利用した印刷物等
の発行部数の料金、また、ユーザーからの契約が更新さ
れた場合の料金などを、金融機関の口座等を利用して、
いわゆる電子決裁することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の香り合成方法、
香り合成装置、香り合成システム、表示物、香り情報通
信システム、及び香り情報通信方法の実施の形態の例
(実施例)を説明する。 (実施例1)本実施例は、香り合成方法を利用する合成
装置を、外部通信端末に接続して用いる香り情報通信シ
ステムに関するものである。
【0049】a)まず、本実施例で使用する香りに対応
した符号(香りコード)について説明する。 香りコードは、バーコードや二次元コード(例えばO
Rコード)の形で、紙面の表面等に印刷などによって形
成され、表示されるものである。
【0050】この香りコードは、図1に示す様に、例え
ば23桁の数字列から構成され、上位1桁の数字列は香
り全体の強さを示す強弱コード(第3コード)、下位2
桁の数字列は、香りを合成する際の合成時間を示す合成
時間コード(第2コード)、残りの20桁の数字列は、
香りの成分を示す成分コード(第1コード)を示してい
る。
【0051】前記強弱コードは、合成した香り全体の強
さを設定するものである。前記合成時間コードは、香り
を合成して放出する期間を示すものであり、香りの成分
毎の揮発性、拡散性の程度差により設定される。前記成
分コードとしては、物品が商品の場合には、商品番号を
用いることができ、天然物の場合には、「科」「属」
「種」といった植物(又は動物)の分類体系、もしくは
学名などを用いことができる。
【0052】例えばラベンダーは、シソ科ラバンデュラ
属に分類されるので、この分類体系を成分コードとする
ことができる。尚、物品が例えばラベンダー等の種子で
ある場合には、商品番号または植物分類体系のいずれか
を用いることが可能である。また、前記成分コードとし
ては、以下に述べる様に、人間の嗅覚への刺激値によっ
て規定されるものを用いることができる。
【0053】人間の嗅覚への刺激値を用いた(前記成
分コードを含む)香りコードを採用する場合 香りを合成する場合、その成分を分析し、その香りに含
まれる臭気成分そのものを放出すれば実現できる。しか
し世の中に存在する香りは多種多様であるため、これら
を再生するには極めて多種類の臭気成分を装置内に保有
する必要があり、現実的に困難である。
【0054】この課題を克服する方法として、「擬似に
おい」を用いることが提案されている。「擬似におい」
とは、オリジナルの香りが人間の嗅覚に与える刺激と近
い刺激を、別の臭気成分の組み合わせによって与えるも
のである。つまり、嗅覚の特性を利用した錯覚を用いた
ものである。
【0055】この「擬似におい」に関する先行技術とし
ては、特許公報第2741749号、WO 00/15
269(PCT)が挙げられる。例えばWO 00/1
5269には、嗅覚への刺激値としての香りは、3次元
の”odorant vector ω”(×、Y、Z)と、2次元
の”human control vectorπ”(a、b)で表現される
ことが示されている。
【0056】つまり、この人間の嗅覚への刺激値をコー
ド体系の基本とすることによって、香りコードを構成す
ることができる。例えば上記の×、Y、Z、a、bの値
を各々4桁で表現し、さらに香り放出時間(合成時間)
を下位2桁で表現し、香りの強弱を上位1桁で表現する
ことにより、香りコードを構成することができる。
【0057】今、合成したい香りの”odorant vector
ω”が(10.7、5、7.3)、”human control ve
ctor π”が(20、54)、香り合成時間が5秒、香
りの強弱が最小の1であったとすると、香りコードは。
「11070050007302000540005」
と表現される。
【0058】尚、ここでは、香りコードの構成として、
香りの強弱を1桁、×、Y、Z、a、bの値を各々4
桁、香り合成時間を2桁とし、この順序で並べる例を示
したが、これに限定されるものではない。また、刺激値
の体系も、前記以外の体系を用いても良いことは勿論で
ある。
【0059】b)次に、本実施例における香り合成のた
めのシステム構成例について説明する。図2に示す様
に、本実施例では、外部通信端末1及び香り合成器3を
使用する。
【0060】外部通信端末1としては、携帯電話を用い
るが、携帯電話の他にPDA等の他の通信機器でもよ
い。香り合成器3は、インターフェース端子5、演算装
置7、記憶媒体9、コード読み取りスイッチ11、コー
ド読み取り装置13、香り発生装置15、香りカートリ
ッジ17、香り合成器スイッチ19を備えている。
【0061】そして、前記インターフェース端子5によ
り、香り合成器3と携帯電話1は接続され、(サーバか
ら送信され)携帯電話1が受信した原臭気データ及び香
り合成プログラムは、記憶媒体9へ伝達されて記憶され
る。ここで、原臭気データとは、後に詳述するが、合成
する香りの元となる原臭気(臭気成分)が例えば64種
類ある場合には、各原臭気が上述した香りコードの体系
(例えば嗅覚の刺激値の体系)にてどのように示される
かを表すデータである。また、香り合成プログラムと
は、原臭気データを利用して目的とする香りを合成する
手順を示すプログラムである。
【0062】尚、インターフェース端子5は、携帯電話
1に接続する必要のない場合にはなくてもよい。前記演
算装置7は、周知のマイクロコンピュータを用いたもの
であり、コード読み取り装置13が読み取った香りコー
ドと、記憶媒体9に記憶されている原臭気データ及び香
り合成プログラムから、香り発生装置15への制御指示
値の計算を行う。
【0063】記憶媒体9は、不揮発性メモリであり、前
記原臭気データ及び香り合成プログラム等を記憶する。
コード読み取り装置13は、紙面等に印刷された香りコ
ード、例えばバーコードや2次元コード(例えばQRコ
ード)等の香りコードを読み取ることが可能な光学式読
み取り装置であり、コード読み取り装置13により読み
取られた香りコードは、電気信号に変換されて記憶媒体
9に伝達されて記憶される。
【0064】このコード読み取り装置13は、香り合成
器3のインターフェース端子5の面と反対側の面(図の
下方)に位置するように配置されている。コード読み取
りスイッチ11は、コード読み取り装置13を駆動し
て、紙面等に印刷された香りコードを読み取るためのス
イッチである。
【0065】香りカートリッジ17は、図3に示す様
に、64種もしくは128種の原臭気を、それぞれ小容
器17a内に区別して保有している。各小容器17aに
充填された原臭気の種類を示す種類データ(原臭気1、
原臭気2・・等)は、例えば磁気データとして香りカー
トリッジ17に記録されている。よって、香りカートリ
ッジ17を香り合成器3に装着することで、各原臭気の
種類データは、記憶媒体9へ伝達されて保存される。
【0066】尚、香りカートリッジ17は、交換可能な
構造となっており、各原臭気の使用量は積算算出され、
携帯電話1にて残量表示される。この積算により、小容
器17a内に原臭気が残っているか否かが分かる。前記
香り発生装置15は、(図3の破線で示す)香りカート
リッジ17を収容し、演算装置7の制御指示値に基づい
て、原臭気を放出する装置である。そのため、制御弁1
5a、ヒータ15b、ファン15c、放出口15d等を
備えている。
【0067】つまり、後に詳述する様に、目的とする香
りを発生させるために、読み取った香りコードと、サー
バから受信した原臭気データと、香りカートリッジ17
の各原臭気の種類データとを用い、香り合成プログラム
によって、各小容器17aの開閉状態を制御する制御指
示値を算出し、目的とする香りを合成する。
【0068】図2に戻り、香り合成器スイッチ19は、
香り合成器3の電源をオンするためのスイッチであり、
これにより、香り発生装置15が駆動され、香りカート
リッジ17からの原臭気の種類データの読み取りが開始
され、香りを合成するための準備動作(ヒータ15bオ
ン等)などが開始される。
【0069】香り合成器3における香りの発生口(図示
せず)は、携帯電話1と接続された場合に、携帯電話1
の操作面側(紙面の手前側)に配置されている。尚、香
り合成器3は独立した電源を持っていてもよいし、携帯
電話1より得てもよい。
【0070】c)次に、香りコードを用いて香りを合成
する原理について説明する。 ここでは、嗅覚に対する刺激値として、ω(X、Y、
Z)とπ(a、b)が、ω(10.7、5、7.3)と
π(20、54)である香りKを再生(合成)すること
を考える。
【0071】また、使用する香りカートリッジ17に
は、64種の小容器17a(従って64種の原臭気であ
る臭気成分)があり、それぞれにおいて、原臭気1の刺
激値ω1(5.3、1.2、1.0)とπ1(13、
1)、・・・、原臭気i(2≦i≦64)の刺激値ωi
(2.45、3.2、0.75)とπi(2.2、5.
23)、・・・、原臭気64の刺激値ω64(8.0、
0、7.0)とπ64(0、9.5)であるとする。
【0072】従って、香り合成プログラムでは、ω1、
π1〜ω64、π64のX、Y、Z、a、bの各刺激値
毎に、重みつき混合演算を行い、合成したい香りKの刺
激値であるω(10.7、5、7.3)、π(20、5
4)と最も近くなる組み合わせを求める。
【0073】例えば、まず、X=10.7に近くなる組
み合わせを逐一求め、この組み合わせでY=5に近いか
を検証する。近ければ、次にZ=7.3に近いかどう
か、という様に、bまで順次検証してゆく。そして、ω
(10.7、5、7.3)とπ(20、54)の近傍
に、任意の広さを持った領域を設定し、ここに、X、
Y、Z、a、bの全てが入るものを全て記憶してゆく。
【0074】最後に、記憶された組み合わせの中から、
ω(10.7、5、7.3)とπ(20、54)に最も
近い組み合わせ(合成コード)を抽出する。尚、最も近
い組み合わせに必要な原臭気が枯渇している場合には、
その次に近い組み合わせを抽出する。
【0075】次に、抽出された組み合わせに対応し
て、制御指示値を演算する。上述した演算とは、各原臭
気をどの程度使用した場合に、最も香りKに近似した香
りが得られるかというデータであるので、抽出された組
み合わせである合成コードが決まれば、各原臭気をどの
程度使用すれがよいかが分かる。つまり、各小容器17
aの制御弁15aをどの程度開けば良いかが分かる。
【0076】例えば、図3に示す様に、原臭気1:20
%開、原臭気7:50%開、原臭気19:10%開、原
臭気54:70%開、原臭気56:15%開を示す演算
結果、即ち各原臭気に対応した制御弁15aの開度を示
す演算結果が得られる。従って、上記の様に各小容器1
7aの制御弁15aを作動させる様な値を、制御指示値
として香り発生装置15に与えて、香り発生装置15を
駆動することにより、香りKに近い香りを発生させるこ
とができる。
【0077】尚、香りの強弱に関しては、例えば香りが
強い(弱い)場合には、全ての制御弁15aの開度を一
定の割合で増加(減少)させればよく、香りの合成時間
については、全ての制御弁15aを開く時間を調節すれ
ばよい。 d)次に、香りコードを用いて香りを合成する手順につ
いて説明する。
【0078】図4のフローチャートに示す様に、まず、
ステップ100にて、香り合成器3に香りカートリッジ
17が装着されているか否かを判定する。香りカートリ
ッジ17が装着されている場合には、ステップ180に
進み、香り合成スイッチ19をオン(ON)し、ステッ
プ190に進む。
【0079】一方、香りカートリッジ17が装着されて
いない場合には、ステップ110に進み、香りカートリ
ッジ17を香り合成器3に装着する。続くステップ12
0では、香り合成器3の香り合成器スイッチ19を入れ
る。続くステップ130では、香り合成器スイッチ19
のONに伴い、香りカートリッジ17が保有する原臭気
の種類データを読み出し、香り合成器3の記憶媒体9に
記憶する。
【0080】続くステップ140では、記憶媒体9に記
憶された原臭気の種類データを、携帯電話1を介してサ
ーバに送信する。続くステップ150では、送信した原
臭気の種類データに対応した(前記刺激値の体系で示さ
れた)原臭気データと、その原臭気データから香りを合
成するための香り合成プログラムを、サーバから受信す
る。
【0081】続くステップ160では、受信した原臭気
データと香り合成プログラムを、記憶装置9に記憶す
る。続くステップ170では、続けて使用するか否かを
判定する。続けて使用しない場合には、ステップ260
にて、香り合成器スイッチ19をオフ(OFF)し、一
旦本処理を終了する。
【0082】一方、続けて使用する場合には、ステップ
190に進み、例えば紙面に印刷されたQRコードであ
る香りコードに、コード読み取り装置13を当てる。続
くステップ200では、コード読み取りスイッチ11を
ONにして、香りコードを読み取る。
【0083】続くステップ210では、読み取った香り
コードを、記憶媒体9に記憶する。続くステップ220
では、原臭気データと香り合成プログラムを、記憶装置
9から読み出す。続くステップ230では、読み取った
香りコードに対応した香りを合成するために、香り合成
プラグラムを用いて合成コードを求め、この合成コード
から制御指令値を算出する。
【0084】つまり、上述した様に、香りコードのパラ
メータに最も近似したパラメータの組み合わせ(合成コ
ード)を抽出し、この組み合わせに対応した制御指示値
を算出する。続くステップ240では、算出した制御指
示値を、香り発生装置15に対して出力して、各小容器
17aの制御弁15aの開閉制御を行って、目的とする
香りの合成を行う。
【0085】続くステップ250では、続けて使用する
か否かを判定する。続けて使用しない場合には、ステッ
プ260にて、香り合成器スイッチ19をオフ(OF
F)し、一旦本処理を終了する。e)この様に、本実施
例では、紙面等の表面に印刷された香りコードを読み取
り、香り合成プログラムを用いて、原臭気データから香
りコードに近似した合成コードを求め、合成コードから
制御指令値を算出する。
【0086】そして、制御指令値によって、香りカート
リッジ17の小容器17aの開閉状態を調節することに
より、目的とする香りを合成して放出することができ
る。この方法によれば、例えば実際の品物等が身近に無
い場合でも、紙面に印刷された香りコードを読み取るだ
けで、実際に近い香りをかぐことができるので、品物の
特性がよく分かり、例えば品物の販売が増加したり、絵
本などの場合には学習効果が増加するという効果が得ら
れる。
【0087】また、異なる香りカートリッジ17や原臭
気の組み合わせが異なる香りカートリッジ17を装着し
た場合や、新たな原臭気が開発された場合においても、
香りコードを全く変更する必要がないという利点があ
る。更に、ある特定の原臭気が枯渇した場合でも、次善
の組み合わせでの香り合成を継続することができる。
【0088】尚、原臭気の保有数が多くなるほど、目的
とする香りにより近い香りが再生可能になるし、異なる
香りを表現する分解能も向上することは言うまでもな
い。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な内容の説明は省略する。
【0089】a)本実施例の香り情報通信システムで
は、香りカートリッジ17に収容される各原臭気の組み
合わせ(原臭気のセット内容)が分かっているので、各
セットに対応して、香りカートリッジ17には、磁気記
憶等を利用して、香りカートリッジ17の区別を示す値
(カートリッジ値)をつけておく。
【0090】b)本実施例では、図5のフローチャート
に示す様にして、香りの合成を行う。図5に要部を示す
様に、まず、ステップ300にて、香りカートリッジ1
7を香り合成器3に装着する。
【0091】続くステップ310では、香り合成器3の
香り合成器スイッチ19を入れる。続くステップ320
では、香りカートリッジ17のカートリッジ値を読み出
し、香り合成器3の記憶媒体9に記憶する。続くステッ
プ330では、携帯電話1を介して、サーバに、カート
リッジ値を送信し、カートリッジ値に対応した(即ち香
りカートリッジ17内の各小容器17aに対応した)原
臭気データ及び合成プログラムの送信を要求する。
【0092】続くステップ340では、原臭気データ及
び香り合成プログラムを、サーバから受信する。続くス
テップ350では、受信した原臭気データ及び香り合成
プログラムを、記憶装置9に記憶する。
【0093】続くステップ360では、例えば紙面に印
刷された香りコードに、コード読み取り装置13を当
て、コード読み取りスイッチ11をONにして、香りコ
ードを読み取る。続くステップ370では、読み取った
香りコードを、記憶媒体9に記憶する。
【0094】続くステップ380では、原臭気データと
香り合成プログラムを、記憶装置9から読み出す。続く
ステップ390では、香り合成プラグラムを用い、原臭
気データから合成コードを求め、この合成コードから制
御指令値を算出する。
【0095】続くステップ395では、算出した制御指
示値を、香り発生装置15に対して出力し、各小容器1
7aの制御弁15aの開閉制御を行って、目的とする香
りの合成を行う。本実施例においても、前記実施例1と
同様な効果を奏するとともに、香りカートリッジ17に
付与するデータが少なくて済むという利点がある。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
実施例1と同様な内容の説明は省略する。
【0096】a)本実施例の香り情報通信システムで
は、香りカートリッジ17に設けられた記憶用のチップ
等に、各小容器17aに充填された原臭気に対応した嗅
覚の刺激値を示す原臭気データを記憶している。 b)以下、図6のフローチャートにて、本実施例の手順
の要部を示す。
【0097】図6に示す様に、まず、ステップ400に
て、香り合成器3に香りカートリッジ17を装着する。
続くステップ410では、香り合成器3の香り合成器ス
イッチ19を入れる。続くステップ420では、香り合
成器スイッチ19のONに伴い、香りカートリッジ17
が保有する(刺激値からなる)原臭気データを読み出
し、香り合成器3の記憶媒体9に記憶する。
【0098】続くステップ430では、携帯電話1を介
して、サーバに原臭気の種類を示すデータを送信して、
サーバに対して香り合成プログラムの送信を要求する。
続くステップ440では、香り合成プログラムを、サー
バから受信する。続くステップ450では、受信した香
り合成プログラムを、記憶装置9に記憶する。
【0099】続くステップ460では、例えば紙面に印
刷された香りコードに、コード読み取り装置13を当
て、コード読み取りスイッチ11をONにして、香りコ
ードを読み取る。続くステップ470では、読み取った
香りコードを、記憶媒体9に記憶する。
【0100】続くステップ480では、原臭気データと
香り合成プログラムを、記憶装置9から読み出す。続く
ステップ490では、香り合成プラグラムを用い、原臭
気データから合成コードを求め、この合成コードから制
御指令値を算出する。
【0101】続くステップ495では、算出した制御指
示値を、香り発生装置15に対して出力し、各小容器1
7aの制御弁15aの開閉制御を行って、目的とする香
りの合成を行う。本実施例においても、前記実施例1と
同様な効果を奏する。
【0102】尚、香り合成プログラムを、予め記憶装置
9に記憶している場合には、サーバに対して香り合成プ
ログラムを要求して受信する一連の処理は不要である。 (実施例4)次に、実施例4について説明するが、前記
実施例1と同様な内容の説明は省略する。
【0103】a)本実施例の香り情報通信システムで
は、香りコードとして、嗅覚の刺激値に応じたデータで
はなく、商品番号に対応したデータを用いる。また、香
りカートリッジ17の小容器17aには、商品番号に
(例えば1対1に)対応した香りの原臭気がそれぞれ充
填されている。
【0104】b)従って、本実施例では、コード読み取
り装置13によって、例えば商品カタログ等に印刷され
た香りコードを読み取り、この香りコードに対応した香
りを放出するために、対応する香りカートリッジ17の
小容器17aの制御弁15aを駆動して、目的とする香
りを放出する。
【0105】また、複数の原臭気を合成した方が良い場
合には、複数の原臭気の小容器17aを、所定開度だけ
所定期間にわたって開放する。本実施例によっても、前
記実施例3と同様な効果を奏するとともに、本実施例で
は、嗅覚の刺激値に応じたデータの様な複雑なデータの
処理が不要であるので、香り合成器3の構成を簡易化で
きるという利点がある。
【0106】尚、ここでは、商品番号に対応した単一の
原臭気のみを用いることにより、香りの合成を行わない
場合があるが、複数の原臭気を組み合わせることが可能
であるので、単一の原臭気のみを放出する場合も、合成
として表現した。また、本実施例では、香りコードとし
て、商品番号のデータを用いたが、それ以外に、例えば
植物の分類を示すデータを用いてもよい。 (実施例5)次に、実施例5について説明するが、前記
実施例1と同様な内容の説明は省略する。
【0107】a)本実施例の香り合成システムでは、携
帯電話1を用いずに、香り合成器3のみで香りの合成を
行う。図7に示す様に、絵本には、例えばリンゴやケー
キの絵の近傍に、バーコードやQRコードからなる香り
コードが印刷されている。
【0108】この香りコードには、上述した嗅覚の刺激
値のω(X、Y、Z)とπ(a、b)のデータが含まれ
ている。また、香りコードから香りを合成する装置とし
ては、前記実施例1の香り合成器3と同様な香り合成器
3を使用する。ここでは、香りカートリッジ17に各小
容器17aの原臭気データが記憶されているものを使用
する。
【0109】尚、この香り合成器3としては、前記実施
例1と全く同じものを使用できるが、携帯電話1を介す
る通信の装置(例えばインターフェース端子及びそれに
付随する装置)を除いたものでもよい。b)本実施例で
は、コード読み取り装置13によって香りコードを読み
取り、この香りコードに対応した香りを合成するため
に、香り合成プロクラムを用いて、原臭気データから合
成コードを求め、合成コードから制御指令値を算出す
る。
【0110】そして、この制御指令値により、香りカー
トリッジ17の小容器17aの制御弁15aを駆動し
て、目的とする香りを合成する。本実施例によっても、
前記実施例1と同様な効果を奏する。また、本実施例の
場合には、サーバとの通信が不要であるので、香り合成
器3の構成を簡易化できるという利点がある。
【0111】尚、本実施例においても、香りコードとし
て、商品番号や植物の分類を用いたり、香りカートリッ
ジ17に、商品番号や植物の分類に(例えば1対1に)
対応した原臭気を充填して用いる様にしてもよい。(実
施例6)次に、実施例6について説明するが、前記実施
例1と同様な内容の説明は省略する。
【0112】a)本実施例の香り情報通信システムは、
ネットワークを利用して香りコード及び香り合成プログ
ラムを配信するシステムである。図8に示す様に、本実
施例では、香りコード管理サーバS、企業・経営者など
の会社ユーザーA、外部通信端末(携帯電話)1などを
利用する個人のユーザーBは、ネットワーク21を介し
て香りコード及び香り合成プログラムを送受信する。
【0113】香りコード管理サーバSは、様々な香りを
コード化し、各香りコードに、香り名、識別番号等を付
与して管理している。会社ユーザーAは、所望とする香
りの名前を、香りコード管理サーバSにリクエストする
と、香りコード管理サーバSは、その名前から該当する
香りコードを検索し、会社ユーザーAに対して、QRコ
ード等を用いた香りコード及び香り合成プログラムを送
信する。
【0114】香りコードを受け取った会社ユーザーA
は、印刷物、出版物等に香りコードを印刷し、又はホー
ムページ等の画面に香りコードを表示する。従って、第
3者は、これらの表示された香りコードを、前記実施例
1等の様な香り合成器3を用いて読み取ることにより、
実際の香りに近い香りをかぐことが可能になる。
【0115】また、香りコード管理サーバSは、香りに
ついて基本成分毎に種類と濃度に分析し、香りコードを
付与することも可能なため、会社ユーザーAや個人ユー
ザーBから、所望とする香りについてコード付与の要求
があると、香り成分を分析後、香りコード及び香り合成
プログラムを、会社ユーザーAや個人ユーザーBへ送信
することが可能である。
【0116】一方、個人ユーザーBは、携帯電話1を介
して、香りコード管理サーバSから香り合成器3に、香
りコード及び香り合成プログラムをダウンロードするこ
とで、香り合成器3による香り合成が可能となる。 b)次に、本実施例の香り情報通信システムにおける各
種の手順(香り情報通信方法)を、図9及び図10を用
いて説明する。
【0117】まず、契約や金銭的な処理等の流れにつ
いて説明する。図9に示す様に、携帯電話1と香り合成
器3を所持するユーザーBが、香り合成器3を携帯電話
1に接続し(ステップ500)、香りコード管理サーバ
Sへ電話し(ステップ510)、携帯電話1を用いて音
声案内に従った契約操作を行う(ステップ520)。
【0118】ユーザーBからの電話を受けた香りコード
管理サーバSは、ユーザーBに対し個人IDを付与し契
約を受け付ける(ステップ600)。次に香りコード管
理サーバSは、契約のあった携帯電話1に対し、香り合
成プログラムと原臭気データを送信する(ステップ61
0)。
【0119】この原臭気データは、ユーザーBの携帯電
話1に受信され(ステップ530)、受信した香り合成
プログラムと原臭気データは、香り合成器3の記憶媒体
9に格納される(ステップ530)。その後、ユーザー
Bは、前記実施例1にて詳述した様に、香りコードを読
み取って、香り合成プログラム及び原臭気データを用い
て、香りの合成を行う。
【0120】また、香りコード管理サーバSとの契約期
間が過ぎると、ユーザーBは、再度、香りコード管理サ
ーバSに電話し、音声案内に従って契約作業を行う。そ
して、ユーザーBからの電話を受けた香りコード管理サ
ーバSは、ユーザーBに対し、個人IDを付与し契約を
受け付ける。以後前記と同様な処理を行う。
【0121】尚、契約時に、ユーザーBからの更新手続
不要の希望があった場合は、ユーザーBからの中止手続
がなされない限り、契約が更新されてもよい。この場合
はユーザーBへのID付与を再度行う必要がない。一
方、香りコード管理サーバSは、ユーザーBに対して、
請求書を作成して出力し(ステップ620)、利用明細
書と共にユーザーBに送付する。ユーザーBは、利用料
金を香りコード管理サーバSの口座に振り込む。
【0122】もしくは、香りコード管理サーバSは、金
融機関(銀行、郵便局など)へ請求書を送付し、金融機
関は、ユーザーBの口座から利用料金を引き落とす。こ
の場合は、利用明細書のみを、サーバBに送付する。
尚、紙等の種類を使用せずに、利用料金などのデータの
みを、金融機関側、ユーザー側、サーバ側との間でやり
とりすることにより、いわゆる電子決済により、利用料
金の支払いなどを行ってもよい。
【0123】次に、香り合成器3による香りコードの
読み取りから香り合成までの流れについて説明する。図
10に示す様に、まず、(前記既に契約済みの)ユーザ
ーBが、香り合成器3のコード読み取り装置13を、香
りコード(バーコード、QRコード)にあて、コード読
み取りスイッチ11を押して、香りコードを読み取る
(ステップ700)。
【0124】読み取った香りコードは、携帯電話1の記
憶媒体9に記憶される(ステップ710)。そして、読
み取った香りコードを、携帯電話1を利用して第3者
(例えばユーザーC)へ送信するかどうかを判断し(ス
テップ720)、送信しない場合には、読み取った香り
コードに対応する原臭気データと香り合成プログラムを
記憶媒体9から読み出す(ステップ730)。
【0125】そして、演算装置7にて、原臭気データと
香り合成プログラムに基づいて、香り発生装置15の制
御指示値を計算し、香り発生装置15では、その制御指
示値に基づいて、香りを合成して放出する。 次にユーザーBが読み取った香りコードを、携帯電話
を利用して第三者(ユーザーC)へ送信したい場合につ
いて説明する。
【0126】前記ステップ720にて、ユーザーCに香
りデータを送信すると判断された場合には、ステップ7
60にて、携帯電話1の記憶媒体9に記憶された香りコ
ードは、携帯電話9のデータ通信機能により、ユーザー
Cへ送信される。一方、ユーザーC側では、ユーザーC
は、同様な携帯電話1及び香り合成器3を所持してお
り、前記ユーザーBと同様に香りコード管理サーバSと
契約して(ステップ800)、香りコード管理サーバS
から、香り合成に必要な香り合成プログラムと原臭気デ
ータを受信し(ステップ810)、それを香り合成器3
の記憶媒体9に格納している(ステップ820)。
【0127】従って、ユーザーBから、香りコードが送
信された場合には、その香りコードを受信して記憶装置
に記憶する(ステップ830)。以下、ユーザーBと同
様に、受信した香りコードに対応する原臭気データと香
り合成プログラムを記憶媒体9から読み出し(ステップ
840)、演算装置7にて、原臭気データと香り合成プ
ログラムに基づいて、香り発生装置15の制御指示値を
計算し、香り発生装置15では、その制御指示値に基づ
いて、香りを合成して放出する。
【0128】c)本実施例により、例えばあるユーザー
から他のユーザーに、香りコードを送信することによ
り、他のユーザーでも、香り合成器3を用いることによ
り、香りコードに対応した香りをかぐことができる。ま
た、香りコード管理サーバSでは、ユーザーとの契約状
況に応じて、金融機関との間で利用料金に対応した処理
を行うことができる。例えば、香りコード管理サーバS
から金融機関に請求書を送付すると、金融機関では、契
約者の口座から利用料金を引き落として、それを、香り
コード管理サーバの口座に振り込むことができる。
【0129】更に、香りコード管理サーバSから契約者
に対して、利用明細書の送付を行うことができる。ま
た、香りコード管理サーバSから契約者に対して、直接
に(プリンタ等から出力した)請求書を送付して、契約
者から利用料金を支払ってもらうことも可能である。
【0130】尚、本発明は前記実施例になんら限定され
るものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々
の態様で実施しうることはいうまでもない。例えば上述
した各装置やシステムの処理を実行させる手段を記憶し
ている記録媒体も、本発明の範囲である。
【0131】例えば記録媒体としては、マイクロコンピ
ュータとして構成される電子制御装置、マイクロチッ
プ、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク
等の各種の記録媒体が挙げられる。つまり、上述した処
理を実行させることができる例えばプログラム等の手段
を記憶したものであれば、特に限定はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の香り情報通信システムに用いる香
りコードの内容を示す説明図である。
【図2】 実施例1の香り情報通信システムの主要構成
を示す説明図である。
【図3】 実施例1に用いる香り発生装置の構成を示す
説明図である。
【図4】 実施例1の香り情報通信システムにおける処
理手順を示すフローチャートである。
【図5】 実施例2の香り情報通信システムにおける処
理手順を示すフローチャートである。
【図6】 実施例3の香り情報通信システムにおける処
理手順を示すフローチャートである。
【図7】 実施例5の香り合成システムの構成を示す説
明図である。
【図8】 実施例6の香り情報通信システムの構成を示
す説明図である。
【図9】 実施例6の香り情報通信システムにおける処
理手順を示すフローチャートである。
【図10】 実施例6の香り情報通信システムにおける
処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…外部通信端末(携帯電話) 3…香り合成器 9…記憶媒体 11…コード読み取りスイッチ 13…コード読み取り装置 15…香り発生装置 17…香りカートリッジ 19…香り合成器スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 隆志 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 原 邦彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4H059 BC10 BC23 CA71 CA96 DA09 5K101 KK11 LL00 LL12 MM07 NN48 PP04 UU16

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成すべき香りに対して、予め香りコー
    ドを付与し、 前記香りコードを記憶した香りコード記憶手段に対し
    て、香りコード読み取り手段を用いて前記香りコードを
    読み取り、 前記読み取った香りコードに基づいて、1又は複数の種
    類の原臭気を放出することによって、前記香りコードに
    対応した香りを合成することを特徴とする香り合成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記香りコードは、表示媒体に表示され
    たコードであることを特徴とする請求項1に記載の香り
    合成方法。
  3. 【請求項3】 前記香りコードは、合成すべき香り成分
    を示す第1コードに加え、合成すべき香りの合成時間を
    示す第2コード及び/又は合成すべき香りの強度を示す
    第3コードとを備えていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の香り合成方法。
  4. 【請求項4】 前記香り成分を示す第1コードは、香り
    の種類を示すことを特徴とする請求項3に記載の香り合
    成方法。
  5. 【請求項5】 前記香りの種類のデータには、基本成分
    毎の種類と濃度を示すデータを含むことを特徴とする請
    求項4に記載の香り合成方法。
  6. 【請求項6】 前記香り成分を示す第1コードは、商品
    に付与された商品番号であることを特徴とする請求項3
    に記載の香り合成方法。
  7. 【請求項7】 前記香り成分を示す第1コードは、商品
    に含有された香料の種類を示す種類コードと、その濃度
    を示す香料コードとであることを特徴とする請求項3に
    記載の香り合成方法。
  8. 【請求項8】 前記香り成分を示す第1コードは、植物
    の分類である「界」、「門」、「細」、「目」、
    「科」、「属」、「種」のうち少なくとも1種を示すコ
    ードであることを特徴とする請求項3に記載の香り合成
    方法。
  9. 【請求項9】 前記香り成分を示す第1コードは、人間
    の嗅覚への刺激値によって体系的に分類されたコードで
    あることを特徴とする請求項3に記載の香り合成方法。
  10. 【請求項10】 前記香りコードと前記原臭気の情報を
    示す原臭気データとに基づき、前記香りコードに対応し
    た香りを合成する香り合成プログラムを用いて前記香り
    を合成することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
    記載の香り合成方法。
  11. 【請求項11】 前記原臭気を放出する状態を制御し
    て、前記合成される香りの状態を調節することを特徴と
    する請求項1〜10のいずれかに記載の香り合成方法。
  12. 【請求項12】 合成すべき香りに対して予め付与され
    た香りコードを読み取る香りコード読み取り装置と、 前記香りコード読み取り装置が読み取った香りデータを
    記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に記憶した香りデータから、1又は複数の
    原臭気の放出の状態を指示する制御指示値を演算する演
    算装置と、 前記制御指示値に基づいて、前記原臭気の放出の状態を
    調節して、前記香りを合成する香り発生装置と、 を備えることを特徴とする香り合成装置。
  13. 【請求項13】 前記香りコードが、光学的手段により
    読み取り可能なコードであり、それに対応して、前記香
    りコード読み取り装置が、光学式の読み取り装置である
    ことを特徴とする請求項12に記載の香り合成装置。
  14. 【請求項14】 前記香りコード読み取り装置は、前記
    香りコードを読み取る際のコード読み取りスイッチを有
    することを特徴とする請求項13に記載の香り合成装
    置。
  15. 【請求項15】 前記香りコードと前記原臭気の情報を
    示す原臭気データとに基づき、前記香りコードに対応し
    た香りを合成する香り合成プログラムを用いて前記香り
    を合成することを特徴とする請求項12〜14のいずれ
    かに記載の香り合成装置。
  16. 【請求項16】 前記香り合成装置は、前記読み取った
    香りコードを記憶し、前記香りコードを外部通信装置へ
    送信する機能を有することを特徴とする請求項12〜1
    5に記載の香り合成装置。
  17. 【請求項17】 前記香り合成装置は、前記読み取った
    香りコードを外部通信装置に出力するインターフェース
    端子を有することを特徴とする請求項12〜16のいず
    れかに記載の香り合成装置。
  18. 【請求項18】 前記香り合成装置は、前記原臭気を貯
    蔵する貯蔵器を備えたこと特徴とする請求項12〜17
    のいずれかに記載の香り合成装置。
  19. 【請求項19】 前記貯蔵器の残量が所定値より低下し
    た場合には、残量が低下したことを示す警報を発生する
    ことを特徴とする請求項18に記載の香り合成装置。
  20. 【請求項20】 合成すべき香りに対して、予め付与さ
    れた香りコードが表面に表示された表示物と、 前記請求項12〜19のいずれかに記載の香り合成装置
    と、 を備えたことを特徴とする香り合成システム。
  21. 【請求項21】 前記表示物は、香りを発する物の写
    真、絵、及び文章のいずれかと共に、前記香りコードを
    表示したものであることを特徴とする前記請求項20に
    記載の香り合成システム
  22. 【請求項22】 合成すべき香りに対して、予め付与さ
    れた香りコードが表面に表示されたことを特徴とする表
    示物。
  23. 【請求項23】 前記表示物は、香りを発する物の写
    真、絵、及び文章のいずれかと共に、前記香りコードを
    表示したものであることを特徴とする前記請求項22に
    記載の表示物。
  24. 【請求項24】 合成すべき香りに対して、予め香りコ
    ードを付与し、前記香りコードを読み取り、前記読み取
    った香りコードに基づいて、1又は複数の種類の原臭気
    を放出することによって、前記香りコードに対応した香
    りを合成する香り通信情報システムであって、 前記読み取った香りコード及び/又は香りを合成する香
    り合成プログラムを、ネットワークを介して、送信及び
    /又は受信することを特徴とする香り情報通信システ
    ム。
  25. 【請求項25】 前記請求項12〜19のいずれかに記
    載の香り合成装置と接続した外部通信装置を用い、前記
    ネットワークを介する送信及び/又は受信を行うことを
    特徴とする請求項24に記載の香り情報通信システム。
  26. 【請求項26】 情報提供源より、前記外部通信装置の
    電話番号を登録したユーザーに対して、ID、香り合成
    プログラム、及び香りコードの少なくとも1種を送信す
    ることを特徴とする請求項25に記載の香り情報通信シ
    ステム。
  27. 【請求項27】 前記情報提供源から前記外部通信装置
    側に供給された情報に基づいて、前記香り合成装置にて
    香りを合成することを特徴とする請求項26に記載の香
    り通信情報システム。
  28. 【請求項28】 ユーザー側から情報提供源に対して、
    合成したい香りをリクエストした場合に、 前記情報提供源から、前記香りを発する物品に対して予
    め付与された香りコードを、ネットワークを介して受信
    したときには、 前記ユーザー側にて、前記香りコードを読み取り可能な
    ように表示物に表示することを特徴とする香り通信情報
    方法。
  29. 【請求項29】 ユーザー側から情報提供源に対して、
    合成したい香りをリクエストした場合に、 前記情報提供源側にて、前記香りを基本成分毎に種類と
    濃度に分析し、この分析結果に基づいて、前記香りを示
    す香りコード付与することを特徴とする香り通信情報方
    法。
  30. 【請求項30】 前記請求項24〜27のいずれかに記
    載の香り情報通信システムを用いた香り情報通信方法で
    あって、 ユーザーと情報提供源との間の契約更新時に、新たな香
    りコード及び香り合成プログラムを、前記情報提供源側
    から前記ユーザー側に送信することを特徴とする香り情
    報通信方法。
  31. 【請求項31】 前記請求項24〜27のいずれかに記
    載の香り情報通信システムを用いた香り情報通信方法で
    あって、 前記香りコードを利用した香りの合成の使用料金の請求
    情報を出力することを特徴とする香り情報通信方法。
  32. 【請求項32】 前記請求項24〜27のいずれかに記
    載の香り情報通信システムを用いた香り情報通信方法で
    あって、 前記香りコードを利用した香りの合成の使用料金を電子
    決済することを特徴とする香り情報通信方法。
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