JP2005089505A - 香り合成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】単一の香りと合成された香りをそれぞれ拡散でき、かつそれぞれの香りの生成又は合成の前又は後に残留した又は残留しないように香りを脱臭して所望の香りを確実に拡散できるようにした香り合成装置を得る。
【解決手段】香り合成装置は、複数段の香り合成部13(13A〜13F)を有し、香り合成部13は基本香りユニット131 、香り合成ユニット132 、インタフェースユニット133 とから成り、基本香りユニット131 は複数の基本香りカセット13a、脱臭剤カセット13b、駆動ユニット13cとを有し、上記香り合成部13はパソコンによる制御部からの制御により基本香り又は合成香りを生成、又は合成する。脱臭剤カセット13bからの脱臭気により脱臭して新しい香りを確実に拡散させるようにしている。
【選択図】図3
【解決手段】香り合成装置は、複数段の香り合成部13(13A〜13F)を有し、香り合成部13は基本香りユニット131 、香り合成ユニット132 、インタフェースユニット133 とから成り、基本香りユニット131 は複数の基本香りカセット13a、脱臭剤カセット13b、駆動ユニット13cとを有し、上記香り合成部13はパソコンによる制御部からの制御により基本香り又は合成香りを生成、又は合成する。脱臭剤カセット13bからの脱臭気により脱臭して新しい香りを確実に拡散させるようにしている。
【選択図】図3
Description
この発明は、香りについての信号に基づいて所望の種々の香りを合成する香り合成装置に関する。
近年、家庭やオフィス等において香りや臭い(以下香り等という)を疑似体験し得る試みが種々提案されている。このような試みの例の多くは、香り等を実際の発生源でセンサにより検出して電気信号のディジタル情報に変換して遠隔地へ伝送し、そこで香り等の発生装置により疑似香り等を再現するシステム、あるいは画面上に示された香り等の種類について選択すると、ネットワークを介して選択された香り等を表わすディジタル情報が送信されて通信回線端末で疑似香り等を再現するシステムのように香り等をディジタル情報として伝送するシステムに関している。
このようなシステムにおいては、香り等のディジタル情報に基づいて端末側で疑似香り等の発生装置として種々の形式のものが用いられ、例えば特許公報1ではディスク上に放射上に仕切られた複数のパーテイションを設け、各パーテイションに臭いガスを封入した複数個のマイクロカプセルが配列され、それらのうち選択された位置及び個数のマイクロカプセルをレーザ光の照射により破裂させて内部の溶液を気化させ、こうして発生した臭いをガス源のボンベからの空気流で流出させて外部へ取り出すようにしている。
特許文献2では、化粧コンパクトケース形状の香り発生装置内に香りのシートが設けられ、香りのシート上を多数のマトリックス状に区画し、各区画毎に香りの素(芳香剤)が封入されたマイクロカプセルがバインダで固定されており、各区画に対応して設けられたヒータに通電して選択された位置の区画から香りを発生させるようになっている。
特許文献3では、ケース内に複数種類の原気臭をそれぞれ小容器内に区別して保有する交換可能な香りカートリッジを複数組備えた香り発生装置が示され、選択された香りカートリッジから制御弁を開いて放出される原気臭をヒータで加熱して合成し、ファンで放出口から合成された臭気を外部へ送り出すようにしている。
しかし、上記特許文献1、2に用いられているマイクロカプセル容器から得られる臭気又は香りは、多種類のものであるが、外部へは選択されたそれぞれのマイクロカプセル容器の臭気又は香りが単独で放出され、合成されたものではない。従って、端末で再生される臭気又は香りの種類は限定される。特許文献3の香り発生装置は、カートリッジの小容器の複数の弁を開いて放出される香りをヒータで加熱して合成するようにしている。従って、合成した香りを放出することができる。
しかし、上記3つの特許文献1〜3のいずれも、臭気又は香りの1度目の放出の後、異なる種類の臭気又は香りを2度目以降のタイミングで放出する場合、1度目に放出された臭気又は香りが装置の出口付近又は周囲の大気中に含まれて残存していても、何ら脱臭処理を行なうようにしていない。従って、2度目以降に放出される臭気又は香りが初回のものと混合して正確な臭気又は香りを知覚することができないという不都合がある。
特開平9−292824号公報
特開2003−76874号公報
特開2003−13089号公報
この発明は、上記の課題に留意して、単一の香りと合成された香りをそれぞれ拡散でき、かつそれぞれの香りの生成又は合成の前又は後に残留した又は残留しないように香りを脱臭して所望の香りを確実に拡散できるようにした香り合成装置を提供することを課題とする。
この発明は、上記の課題を解決する手段として、香り発生源の基本香り成分の複数種を貯留し、基本香りの開口を開閉するようにした複数個の基本香り容器、香りを脱臭するための脱臭剤を貯留し、脱臭剤の開口を開閉するようにした脱臭剤容器、異なる種類の基本香り容器からの複数の香り成分を合成し、基本香り又は合成香りを拡散窓から拡散する香り合成部、及び上記各容器の開口の開閉を制御して香り合成部における基本香り混合比を所定の割合いに設定する制御部とを備え、既拡散の基本香り又は合成香りを脱臭剤容器からの脱臭気で脱臭するようにした香り合成装置としたのである。
上記の構成としたこの発明の香り合成装置は、基本香りと合成香り、及び脱臭気を必要に応じてそれぞれ生成し、合成し又は送り、確実に基本香り又は合成香りを拡散させることができる。基本香りは、香り合成部の基本香り容器からその開口を開放して拡散窓から直接拡散させ、合成香りは香り合成部で複数の基本香り容器を開口を開放して流出する基本香りを合成して拡散窓から拡散させるようにしている。
香り合成部で複数の基本香りを合成する際に、それぞれの基本香りをどんな比率で混合するかは、得ようとする合成香りの対象である動植物、海のような自然環境、料理、食品、飲料、酒類などの対象物の種類によって異なる。従って、対象物によって設定される混合比率となるように基本香りの開口を開放してそれぞれの基本香りの混合比率は、各基本香りの開口の大きさを変化させる方法又は開口は全開するがその全開時間を制限する方法のいずれかによって設定することができる。
上記基本香り又は合成香りを拡散させる場合、既に拡散された香りが残留したままで新しい香りを拡散させると、残留した香りと混合して新しい香りを正確に知覚することができない。従って、新しい香りを拡散する前又は後で脱臭剤容器から脱臭気を送り、脱臭するようにしている。これにより新しい基本香り又は合成香りを正確で確実に知覚することができるのである。
この発明の香り合成装置は、複数種の基本香り容器、脱臭剤容器を有する香り合成部と、その香り容器の開口の開閉を制御して基本香り混合比を設定する制御部とを備え、既拡散の基本香り又は合成香りを脱臭剤容器からの脱臭気で脱臭するようにしたから、新しい香りを正確、確実に知覚し得るように香りを合成、拡散させることができるという利点が得られる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態の香り合成装置の(a)外観斜視図、(b)2組の香り合成装置を備えたパーソナルコンピュータ(以下パソコンと略称する)の外観斜視図を示す。図示の香り合成装置10は、円筒状の筒体11の上下端を端板と底板11B で閉じ、筒体11内で底板11B 上に支柱12を設け、この支柱12に複数(図示の例では6つ)の香り合成部13(13A〜13F)と脱臭部14とを上下段に取付けて形成されている。
香り合成装置10は、動植物、自然環境、料理、食品、飲料、酒類などの種々の香りを香り合成部13のいずれかより発生させ、対応して筒体11に設けられたスリット15から香りを外部へ拡散させるように外部からの制御信号に基づいて駆動される。16は香り合成部13が作動中であるかを示す表示ランプである。香り合成装置10は、この例ではパソコン1に接続され、画像表示器2の表示画面に表示される図柄の香り又は臭いのうち希望するものを入力手段のマウス4からのクリック信号により選択して作動させるようになっている。3は入力手段のキーボードである。
図2は(a)香り合成装置をパソコンに接続された通信ネットワークにより制御する全体系統図、(b)香り合成装置の制御回路のブロック図である。(a)図では通信ネットワークNを介してサーバ5をパソコン1に接続し、サーバ5からの香りデータに基づいて香り合成装置10を作動させるように構成している。又、(a)図のように携帯電話6に香り合成装置10を接続してサーバ5からの香りデータに基づいて作動させるように構成することもできる。
図3に香り合成部の分解斜視図を示す。図示の香り合成部13は、図1に複数段に示されたもののうち最上段の1組を代表例として示しており、他の香り合成部も構成は全て同じであり、発生する香りが種々異なるだけである。図示のように、香り合成部13は、基本香りユニット131 と、香り合成ユニット132 と、各ユニットの制御をするためのインタフェースユニット133 とから成る。基本香りユニット131 は、基本香りエキス(液)又は粉末を含む基本香り成分を収容する複数基本香りカセット13aと、異なる別の種類の香りを発生させる際に残存する先行発生した香りを脱臭(香)する脱臭剤(液又は固溶体)を収容する脱臭剤カセット13bと、各カセットの香り又は脱臭剤を開口、連通させるためのシャッタを駆動する駆動ユニット13cとを含む。
なお、基本香りにはオイル系と水性のものとがあるが、そのままでは蒸散し難いため、香りエキス液にアルコール系の蒸発し易い成分を混合してカセット内に収容しておくのが好ましい。各カセットの開口を開放するだけでアルコール成分の蒸発により基本香りも蒸散させることができる。脱臭剤は、油脂等の持つ臭気を除去する作用を有するものであり、例えば脱臭溶剤や過熱水蒸気で油脂成分を分解させるものがある。
又、活性炭、活性アルミナ、シリカゲルのように臭気成分を吸着して脱臭する吸着剤なども用いられる。脱臭溶剤の場合は、基本香りと同様にアルコール成分と混合して蒸散させる。脱臭溶剤のうちには、スカンクのような強力な臭い成分を一滴の脱臭溶剤で除去し得るものも知られている。
香り合成ユニット132 は、基本香りユニット131 の基本香りカセット13aの複数組と脱臭剤カセット13bのそれぞれの開口に対応する位置に同数の開口131h、131H を一致させて設け、内部には基本香り及び合成香りを導通する多数の通路が形成され、その出口端に香り拡散窓132が形成されている。PL は電気配線コードの接続端子である。インタフェースユニット133 は、各香り合成部13毎に設けられ、各ユニット毎に制御対象の基本香りユニット131 と香り合成ユニット132 とを制御するため制御信号を制御回路から受信して各制御対象へ送り出すようにスイッチング素子、抵抗、FETトランジスタ等の電子部品を配設して構成されている。
図4に香り合成部の要部断面、図5の(a)図に基本香りと合成香り、脱臭剤の導通路、合成通路、脱臭路の模式図を示す。基本香りユニット131 の基本香りカセット13aと脱臭剤カセット13bは、カセット形式のタンクであり、それぞれのカセットは収容された香りエキスと脱臭剤が無くなると手動で交換自在に設けられている。図示のように、基本香りカセット13aの開口131h 、脱臭剤カセット13bの開口131H の下部には同一形状の開口を有するシャッタ板133がスライド自在に設けられ、各シャッタ板133の端にはこれをスライド駆動するための駆動部134が設けられている。
シャッタ板133は、各カセットとシャッタ板のそれぞれの開口が一致する全開状態からシャッタ板133がスライド移動して開口の重なりがずれて全閉状態となるまで駆動部134により駆動される。駆動部134はシャッタ板133の端に接続されるロッドに弾性ばね134a を挿置して常時シャッタを全閉状態とし、ロッド端のピンを回転レバー134b の一方にレバーの長手方向に移動自在に接続し、レバーの他端にシリンダ又は電磁ソレノイド部材134c を接続して形成されている。
香り合成ユニット132 内には図5の(a)図に示すような各導通路L1 〜L12、合成通路LL1 〜LL6 が形成され、それぞれの通路は香り拡散窓132へ接続され、香り合成ユニット132 の開口131h 、131H 及び合成通路の始端には二方向の切換弁135、三方向に切換自在な切換弁135V がもうけられている。切換弁135は、例えば図5の(b)図の(イ)に示す3方に穴を設けた通路を有する回転自在な弁部材が用いられ、切換弁135V は(b)図の(ロ)〜(ニ)に示す2段通路を有する回転自在な弁部材が用いられる。そして、(ロ)、(ハ)に示すように、この切換弁135V は基本香りを単に通過させるだけのときは上段通路に、基本香りを合成して拡散窓132D へ送り出すときは下段通路というように、各導通路L1 〜L12の各切換弁135を置いて反対側に形成されている連通路がそれぞれ接続されるように上、下段に位置を選択でき、かつ移動自在に設けられている。
又、(a)図において、導通路L1 〜L6 は香り拡散窓132の上段開口132U のそれぞれに各通路毎に独立に設けられ、同様に導通路L1 〜L12は中段開口132M のそれぞれに独立に設けられ、さらに合成通路LL1 〜LL6 は下段開口132D のそれぞれに独立に設けられている。そして、各導通路L1 〜L12、合成通路LL1 〜LL6 には脱臭剤カセット13bの開口131H に導通する流路が分岐してそれぞれ接続され、ファン137により外部エアーを含む脱臭気を各導通路、合成通路へ送り込むように構成されている。
上記各導通路L1 〜L12、合成通路LL1 〜LL6 において基本香り又は合成香りを流通させて拡散させる際に、各基本香りカセット13aの開口131h は、基本香りの濃度を調整するため、対象画像のそれぞれに応じて開口の開口面積を変化させるか、又は開口は全開としその全開時間を所定時間に限定することができるようにシャッタ板133の動作を制御するものとする。これにより、基本香りの強度を調整し、合成通路LL1 〜LL6 で合成される香りの種類をその混合比を調整する。
なお、図1の(a)図中に示す際下段の脱臭剤ユニット14は、上述した脱臭剤カセット13bと基本構造は同じであり、ユニットの大きさを拡大し、拡散窓を直接ユニット側端に設けたものであるから、詳細は図示省略している。この脱臭剤ユニット14は筒体11内の全体の香りを必要に応じて脱臭するために設けられている。14H は脱臭剤を外部へも放出するために筒体11に設けた拡散窓である。
上記のように構成した香り合成装置10は、パソコン1の表示画面あるいは携帯電話6の表示画面に表示される画像に対応する香り(匂い)を上記電子機器からの指示に基づいて発生させ、あるいは合成して生成する。ここで香り(匂い)とは一般に人間の嗅覚に心地よいと感じる臭気であるが、人によっては悪い臭いも香りと感じる場合もあり、従って臭いの一部を含むものとする。又、香りの対象は総ての自然物及び人工物であるが、特に自然物は木や草花のような植物、あるいは海のように顕著な匂いのある自然環境など、人工物は料理、食品、飲料、酒類等である。
又、香り合成装置10で生成される香りは、基本香りユニット131 の複数の基本香りカセット13a内に予め決められた(選択された)基本香料が収容されているから、それらの基本香料をそのまま、あるいは合成することにより香り合成装置10から拡散される。基本香料は、天然香料又は合成香料(単離香料、半合成香料を含む)から選択されるが、これらの香料としては例えば次のものがある。
(1)天然香料(植物性香料)
・花から採れる香料:ローズ、ジャスミン、オレンジフラワ、ナルシサル、カッシー、 ミモザ、カモミール
・葉から採れる香料:ゼラニウム、ペチグレイン、バイオレットリーブス、シナモン、 ローレル、シプレス
・種子から採れる香料:ペッパ、コリアンダ、オールスパイス、ナツメグ、キトラウェ イ、フェンネル、アニス
・幹から採れる香料:サンダルウッド、セダーウッド、ヒノキ、カンファ、カシア、ボ アドローズ
・樹脂から採れる香料:バルサム、オポペナックス、ガルバナム
・根から採れる香料:オリス、ベチバー、アンゼリカ、ジンジャ、バレリアン
・草から採れる香料:ラベンダ、ハッカ、ペパーミント、スペアミント、レモンバーム 、バジル、エストラゴン、タイム
・果皮から採れる香料:レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ、マンダリン、 ベルガモット、ユズ
・植物のその他の部位から採れる香料:グローブ、ブラックカーラント、サフラン
・苔、海藻から採れる香料:オークモス、シーウィード
(2)天然香料(動物性香料)
じゃ(麝)香(ムスク)、れいびょう(霊猫)香(シベット)、かいり(海里)(カ ストリウム)、りゅうぜん(竜涎)香(アンバーグリス)
(3)合成香料
・エチレングラシレート(ムスク)、オイゲノール(丁字)、ガラクソリッド(ムスク )、クマリン(トンカ豆)、ゲラニオール(バラ)、酢酸ベチベリル(木香)、酢酸 ベンジル(ジャスミン)、酢酸リナリル(ベルガモット)、サンタロール(白檀)、 シトラール(レモン)、シトロネロール(バラ)、ジビドロジャスモン酸メチル(ジ ャスミン)
(1)天然香料(植物性香料)
・花から採れる香料:ローズ、ジャスミン、オレンジフラワ、ナルシサル、カッシー、 ミモザ、カモミール
・葉から採れる香料:ゼラニウム、ペチグレイン、バイオレットリーブス、シナモン、 ローレル、シプレス
・種子から採れる香料:ペッパ、コリアンダ、オールスパイス、ナツメグ、キトラウェ イ、フェンネル、アニス
・幹から採れる香料:サンダルウッド、セダーウッド、ヒノキ、カンファ、カシア、ボ アドローズ
・樹脂から採れる香料:バルサム、オポペナックス、ガルバナム
・根から採れる香料:オリス、ベチバー、アンゼリカ、ジンジャ、バレリアン
・草から採れる香料:ラベンダ、ハッカ、ペパーミント、スペアミント、レモンバーム 、バジル、エストラゴン、タイム
・果皮から採れる香料:レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ、マンダリン、 ベルガモット、ユズ
・植物のその他の部位から採れる香料:グローブ、ブラックカーラント、サフラン
・苔、海藻から採れる香料:オークモス、シーウィード
(2)天然香料(動物性香料)
じゃ(麝)香(ムスク)、れいびょう(霊猫)香(シベット)、かいり(海里)(カ ストリウム)、りゅうぜん(竜涎)香(アンバーグリス)
(3)合成香料
・エチレングラシレート(ムスク)、オイゲノール(丁字)、ガラクソリッド(ムスク )、クマリン(トンカ豆)、ゲラニオール(バラ)、酢酸ベチベリル(木香)、酢酸 ベンジル(ジャスミン)、酢酸リナリル(ベルガモット)、サンタロール(白檀)、 シトラール(レモン)、シトロネロール(バラ)、ジビドロジャスモン酸メチル(ジ ャスミン)
以上の天然香料又は合成香料はそれぞれ単一の基本香料として基本香りカセット13aに収容されるが一般に天然香料は1500種類以上、合成香料は6000種以上あるとされており、これら総ての基本香りを基本香りカセット13aに収容するものとするとカセットの数が膨大なものとなり、現実的でない。従って、香り合成装置10は、例えば植物などを花、木、草、根、果物、種子等に区分し、又飲食するものを料理、食品、飲料、酒類等に区分し、それぞれに区分されたものについてさらに細分化された区別品目の基本香りを各カセットに収容するとよい。
図1に示す例では、パソコン1にはCD−ROM形式の専用プログラムが装着され、このプログラムに内蔵された対象物の図柄、例えばサクラ、梅、バラ、ユリのような花の画像データが送られて画像表示器2に順次表示されると、所望する特定の画像例えば「バラ」の画像をクリックして選択し、その画像に対応する香りを発生又は合成する信号を香り合成装置10へ送信する。
香り合成部13Aが、例えば植物の花の香りについての合成部であれば、上記信号は香り合成部13Aのインタフェースユニット133 へ送られ、このユニットからの制御により「バラ」の香りを複数の基本香りカセット13aの中の対応するカセットへ信号を送って生成する。「バラ」の香りは、基本香りカセット13aにバラそのものの基本香りが含まれているから、その基本香りカセット13aのシャッタ133を開放して外部へと拡散させる。
しかし、バラ以外の、例えば「梅」の花の香りが基本香りカセット13aに含まれていないときは、これに近い香りを合成することにより生成する。この場合、例えば8番と4番、5番の3つの基本香りカセット13a(図3参照)の基本香りを合成することによって「梅」の花の香りが生成されるとすると、8番の基本香りカセット13aのシャッタ133を開放し、かつ切換弁135を導通路L8 の反対側の連通路へ向けてセットし、合成通路の2番目の切換弁135を通過させる。
そして、同様に4番、5番のカセット13aもシャッタ133を開き、5番の切換弁135を通過させ、4番の切換弁135へそれぞれの基本香りを集合させて、4番の合成通路LL4 へ送り、4番の拡散窓132M から外部へ拡散させる。このように合成通路LL4 を経て合成香りを拡散させる場合、香りの合成を融合させるため、合成通路LL4 に対応するヒータ136へ通電して加熱するとよい。
上記基本香りのみ、あるいは合成香りを拡散する場合、それぞれの香り生成以前に既に香りを生成していたとすると、残留香り成分がそれぞれの通路に残留している可能性がある。従って、上記基本香り、合成香りのいずれを生成、拡散する際も、その前に脱臭処理を行なうのが好ましい。この脱臭処理を行う場合、基本香りカセット13aのシャッタ133はすべて閉じた状態で脱臭剤カセット13bのシャッタ133を開放し、ファン137を作動させて脱臭気を全導通路、合成通路へ送り、残留する香りを脱臭する。こうすることにより、それぞれの基本香り、合成香りのいずれも所望の香りとして拡散することができることとなる。
但し、上記説明とは逆に各導通路、合成通路、外部スペースに残留する香りをファン137により吸引して脱臭剤カセット13bの下方に集め、脱臭剤カセット13bのシャッタ133を開放して脱臭又は吸着処理するようにしてもよい。
上記説明では、パソコン1にCD−ROMのプログラムを装着して香り生成又は合成する場合について説明したが、CD−ROMに替えてDVD(ディジタルビデオディスク)を用いてもよい。この場合、CD−ROM又はDVDで記録し得る画像データには、それぞれ一定の限界があり、例えば花だけの画像データに限られることとなる。しかし、パソコン1を通信ネットワークNを介してサーバ5に接続して画像データを得るように全体システムを構成することもできる。
サーバ5では、花だけの画像データ、香り生成、合成データだけでなく、前述した動植物、自然環境、料理、食品、酒類等種々の対象物についての上記各種データを記録しておき、各パソコン1からのデータ要求信号を受信すると、必要な範囲の対象物のデータを送信する。この場合、画像データだけでなく、基本香り強度、合成香り強度を調整するために、基本香りカセット13aのシャッタ開度又は開閉時間を調整するデータもその画像データに対応して送信する。
さらに、インタネットのネットワークNを利用する場合は、図1に示すように携帯電話6を介して香り合成装置10を作動させるようにすることもできる。この場合、携帯電話6は、i−モードによる画像通信、画像表示機能を有するものでなければならない。携帯電話は、表示器に表示された画像を選択し、対応する基本香り又は合成香りを香り合成装置10で生成又は合成する。
この発明の香り合成装置は、動植物、海のような自然環境、料理、食品、飲料、酒類などの対象物の香りを合成して拡散させ、利用者の精神的治癒と安定感を向上させる機器として、又香りの内容を実際に利用者に擬似体験させる教材機器として広く利用することができる。
1 パーソナルコンピュータ
2 表示器
3 キーボード
4 マウス
5 サーバ
6 携帯電話
10 香り合成装置
11 筒体
12 支柱
13 香り合成部
14 脱臭部(脱臭剤ユニット)
2 表示器
3 キーボード
4 マウス
5 サーバ
6 携帯電話
10 香り合成装置
11 筒体
12 支柱
13 香り合成部
14 脱臭部(脱臭剤ユニット)
Claims (4)
- 香り発生源の基本香り成分の複数種を貯留し、基本香りの開口を開閉するようにした複数個の基本香り容器、香りを脱臭するための脱臭剤を貯留し、脱臭剤の開口を開閉するようにした脱臭剤容器、異なる種類の基本香り容器からの複数の香り成分を合成し、基本香り又は合成香りを拡散窓から拡散する香り合成部、及び上記各容器の開口の開閉を制御して香り合成部における基本香り混合比を所定の割合いに設定する制御部とを備え、既拡散の基本香り又は合成香りを脱臭剤容器からの脱臭気で脱臭するようにした香り合成装置。
- 前記制御部に画像表示器を接続し、この表示器に順次表示される異なる種類の香りの対象画像を選択する信号により制御部は対象画像に対応する香り合成部を作動させ、所望の基本香り、又は合成香りを拡散窓から拡散させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の香り合成装置。
- 前記制御部は自己の記憶部に対象画像のデータ及び香り合成部の作動データを記憶し、それらのデータ又は外部通信経路から得られるデータに基づいて香り合成部を作動させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の香り合成装置。
- 前記基本香り容器及び脱臭剤容器を着脱自在のカセット容器としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の香り合成装置。
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