WO2006059426A1 - 調香方法及び調香器 - Google Patents

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Abstract

 【課題】 複雑な制御方法や大掛かりな装置を必要としない、新規な匂いの混合方式を採用した安価で使い勝手の良い調香方式及び調香器を提供すること。  【解決手段】 空気を生成するエアーポンプ2と、香料が格納され当該香料に前記空気を吹き付けて発生した匂いを溜める6つの要素臭瓶5a~5fと、当該要素臭瓶に導入する空気を制御する6台の電磁弁4a~4fとを具備し、前記6つの要素臭瓶で発生した複数の匂いを特定の混合比で混合する際に、前記混合比は前記6つの要素臭瓶に接続された前記6台の電磁弁の一秒当たりの開閉回数又は開閉時間によって決められ、且つ前記開閉回数又は開閉時間の比は前記混合比に一致するように構成した。

Description

調香方法及び調香器
技術分野
[0001] 本願発明は、調香方法及び調香器に関する。更に詳述すれば本願発明は、室内 で癒しやリラックスのために特定の香りを個人的に楽しむための、又はルーム内のた ばこ臭などの嫌な匂いを消すために特定の匂いを発生させるための調香方法及び 調香器に関する。
背景技術
[0002] ストレスを抱え易い日常生活にあって、匂い或いは香りの果たす役割は想像以上 に大きいものがある。例えば、トイレには消臭剤が置かれており、不愉快な匂いを消 すために、香りの良い匂いがその消臭剤から発せられている。また、密閉した空間内 部では、換気が悪いために匂いがこもり、不快感を抱くものである力 この空間内部 に消臭剤を置くこと、又は香りの良い花などを置くことで不快な匂いを消すことができ る。特に、自動車の車内に芳香剤を設置して、密閉した車内の不快な匂いを消すこ とは良く行われていることである。
[0003] さらに、仕事で疲れたときにソファーに座りながら薔薇などの良い匂いを嗅げば気 分が癒やされるものである。カロえて、子供用の絵本に描かれている果物に合わせて、 その果物の実際の匂!、を嗅げば子供の理解や認識が増すこととなる。大人であって も、テレビやビデオの映像を見ながら、実際にその画像に適合する匂い或いは香りを 嗅げば、臨場感が大いに増すことになる。
[0004] このように匂い或いは香りの持つ効果、作用は大きいものがあり、近年匂いを記録 し再生する技術の開発が活発に行われている。し力しながら、光や色の三原色に相 当するものが匂いには未だ定義されておらず、各研究機関でそれぞれ独自に開発 が進められている現状である。即ち、基礎となる複数の要素臭について規格はなぐ ある特定の匂いについてのレシピについても基準や規格、定義などがないため、各 研究機関で独自に定められている。結果として、一研究機関内ではデータ化された レシピを基に匂いを再現することが可能である力 各研究機関の相互間では統一さ れて 、な 、ため、データ化されたレシピは共通して使用できる状態にはなって ヽな ヽ
[0005] 図 7は、特許文献 1に記載されて 、る調合装置である。 1成分の匂 、を調合する場 合について示す。調合装置は、キャリアガス瓶 17と、サンプル瓶 18と、要素臭ガス瓶 19と、スイッチング用電磁弁 28、 29と、センサセル 30と、ポンプ 31と、周波数カウン タ 32と、コンピュータ 33と力ら、主に構成されて ヽる。
[0006] この調合装置は、サンプル瓶 18の匂いを測定し、その匂いのデータをコンピュータ に記録し、記録された匂 、のデータを基に前記サンプル瓶 18の匂 、を再現 (調合) するものである。
[0007] この測定系はガスフロー測定系であり、キャリアガスかサンプル臭のいずれかを一 定流量でセンサ 30に供給する。一定流量でセンサ 30にガスを供給するのに電磁弁 28を用いてガスフローの制御をする。電磁弁 28は外部からの電気信号によりその流 量を制御することができ、これらをコンピュータ 33から流量制御を行う。電磁弁 29は、 サンプル臭、調合臭の希釈のためにキャリアガスを流すのに用いる。センサ 30の応 答は比較的速いが、高濃度のガスに対しては応答回復に時間が力かるので、高濃度 のガスに対してはそれを稀釈して各センサ 30A、 30Bに供給するように構成して 、る
[0008] 電磁弁 27は、サンプル臭供給のためのものである。電磁弁 28、 29を制御してガス の流量比を制御することにより、要素臭ガスの濃度を変えることができる。電磁弁は、 フロー制御に用いるもので、電磁弁 27、 28、 29は相補的に動作し、キャリアガス、サ ンプル臭、調合臭の切り替えを行う。センサセル 30は、それぞれのセンサ 30A、 30B を実装するところである。 2個の特性の異なる水晶振動子ガスセンサ 30A、 30Bをセ ル内に配置している。センサセル 30の後には、バルブ付流量メータ 40を介して吸引 ポンプ 31を設けてガスのフローを駆動するように構成されている。
[0009] 各キャリアガス瓶 17、サンプル瓶 18、要素臭ガス瓶 19のヘッドスペースとセンサセ ル 30の流量は電磁弁の切り替えにかかわりなく一定に保つ必要があることより、セン サ 30に匂いを送らないときも、前記各瓶内のヘッドスペースには別のバイパス系統で 空気を流した。また、流量が各瓶及び空気の系統で等しく流れるように対称構造をと るようにし、空気の系統にもキャリアガス瓶 17 (空のサンプル瓶)が設置されている。
[0010] 図 8は、 2成分の匂 、を調合する調合装置につ!、て示す。要素臭ガス瓶 20とキヤリ ァガス瓶 21が追加された点を除いて、図 7と同様の機能を有するので説明は省略す る。
[0011] 特許文献 1に開示されている調合装置は上記の構成に成っており、以下の点が特 徴になっている。
(1)レシピは要素臭ガスの混合比力 決定される。最終の混合比は、要素臭ガスの 混合比を変えてパターンマッチングを逐次行うことにより決定される。
(2)電磁弁の開閉は Δ -∑変調法により行う。
(3)要素臭ガスとキャリアガスは対になって 、る。
(4)要素臭ガスの混合比を電気信号に変換することが可能である。
(5)要素臭ガスの混合比を記録することが可能である。
(6)要素臭ガスの混合比を通信媒体を介して送信することが可能である。
(7)記録された要素臭ガスの混合比に基づいて匂いを再現することが可能である。
[0012] 特許文献 1に開示されている調合装置によれば、対象ガスのレシピが精度良く得ら れ、また対象臭ガスを要素臭ガスによって精度良く再現されるものの、以下に示す問 題点があると考えられる。
(1)対象臭のレシピを決定するのに、センサアレイ力もの計測結果を受けてパターン マッチングを計算し、要素臭ガスの混合比を変えてパターンマッチングを逐次改善す る方法を用いている。従って、対象臭ガスのレシピを決定するのに、複雑な装置が必 要でかつ多大の時間を要する。
(2)レシピは要素臭ガスの混合比である。従って、各要素臭の濃度も正確に求められ る必要があり、レシピのデータが複雑となっている。
(3)電磁弁の開閉が Δ—∑変調法を用いており、制御が複雑である。
(4)電磁弁に匂いが残臭する構成である。従って、定期的に電磁弁を消臭すること が必要である。
(5)要素臭ガスとキャリアガスは対になっており、センサセルの流量は電磁弁の切り 替えにかかわりなく一定に保つ必要があるため、キャリアガスの利用効率が悪い構成 である。
[0013] 特許文献 1:特開 2002— 277367号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0014] 上述したように匂い或いは香りの研究に関しては多くの課題が未解決であり、特許 文献 1に開示されて 、る調合装置にも使 、勝手の点で多くの問題点があると考えら れる。
[0015] 従って本願発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって 、複雑な制御方法や大掛かりな装置を必要としない、安価で使い勝手の良い調香方 式及び調香器を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0016] 本願発明の請求項 1に記載の調香方法は、複数の要素臭瓶に格納された複数の 香料に空気を吹き付け、前記複数の香料を揮発させて複数の匂いを発生させ、当該 発生させた複数の匂!、を特定の混合比で混合する調香方法であって、前記混合比 は前記複数の要素臭瓶に接続された複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数で決め られ、且つ前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数の比が前記混合比に一致す ることを特徴とする。
[0017] 前記要素臭瓶は、ガラス瓶であっても金属製の容器であっても構わな 、。前記要素 臭瓶内に香料が収容されて 、る。前記香料は液体であっても固体であっても構わな い。前記香料に空気を吹き付けることで前記香料が揮発し、匂いが発生する。
[0018] 前記電磁弁は、弁のオン ·オフを電気的に行い、空気の流れを制御するものである 。通常、入力口は 1つで出力口は 2つあり、電磁弁がオン或いは開のときには一方の 出力口から、電磁弁がオフ或いは閉のときには他方の出力口から、前記入力口より 導入された空気が出て行くように構成されている。電磁弁の開閉は、一回の動作に 要する時間を考慮し、一秒間を複数の区間に分割しパルス動作制御を行うことが可 能である。例えば、一回の動作間隔を 50msecとした場合、一秒間を 20区間に分割 して、ノ ルス制御を行うことができる。この場合、電磁弁が開放し続けるためにはパル スは一秒間に 20回となる。この場合、前記要素臭瓶に導入される空気の量は最大と なる。最大空気量の半分を導入するには、一秒間に 10回パルスを送れば良いことに なる。即ち、電磁弁の開閉回数は、一秒間に 10回となる。このように、一秒当たりの 開閉回数により、前記要素臭瓶に送る空気の量が制御可能である。
[0019] 各要素臭瓶毎に電磁弁が設けられており、この電磁弁が前述のパルス動作を行う。
従って、要素臭瓶の数を nとして、 n個の要素臭瓶力 発生する匂いを混合する場合 に、その混合比をパルスの数或いは一秒当たりの開閉回数によって制御することが 可能である。
[0020] 例えば、 n=4の場合、 50%: 20%: 15%: 15%で匂いを混合する場合、各電磁弁 の一秒当たりの開閉回数を 10回: 4回: 3回: 3回に設定すれば良い。但し、電磁弁の 動作間隔を 50msecとした場合である。このように混合する匂いの割合を、電磁弁の 一秒当たりの開閉回数によって正確に且つその割合を線形に制御することが可能で ある。
[0021] 従って、本願発明の請求項 1に記載の調香方法によれば、複数の要素臭瓶から発 生する匂いを混合する際にその混合比を、各要素臭瓶に導入される空気を制御する 電磁弁の一秒当たりの開閉回数によって正確に制御することが可能である。また、混 合する匂いの割合を線形に変化することが可能である。
[0022] 本願発明の請求項 2に記載の調香方法は、複数の要素臭瓶に格納された複数の 香料に空気を吹き付け、前記複数の香料を揮発させて複数の匂いを発生させ、当該 発生させた複数の匂!、を特定の混合比で混合する調香方法であって、前記混合比 は前記複数の要素臭瓶に接続された複数の電磁弁の一秒当たりの開閉時間で決め られ、且つ前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉時間の比が前記混合比に一致す ることを特徴とする。
[0023] 電磁弁は前述の通りであり、例えば、要素臭瓶の数が n=4の場合、 50%: 20%: 1 5% : 15%で匂いを混合する場合、各電磁弁の一秒当たりの開閉回数を 10回: 4回: 3回: 3回に設定すれば良い。但し、電磁弁の動作間隔を 50msecとした場合である。 この各電磁弁の一秒当たりの開閉回数は、一秒当たりの開閉時間にすれば、それぞ れ 500msec、 200msec, 150msec, 150msecとなる。即ち、電磁弁の一秒当たり の開閉時間の比は、 500 : 200 : 150 : 150= 10 : 4 : 3 : 3となり、匂いの混合比に一致 する。
[0024] 従って、本願発明の請求項 2に記載の調香方法によれば、複数の要素臭瓶から発 生する匂いを混合する際にその混合比を、各要素臭瓶に導入される空気を制御する 電磁弁の一秒当たりの開閉時間によって正確に制御することが可能である。また、混 合する匂いの割合を線形に変化することが可能である。
[0025] 本願発明の請求項 3に記載の調香方法は、複数の要素臭瓶に格納された複数の 香料に空気を吹き付け、前記複数の香料を揮発させて複数の匂いを発生させ、当該 発生させた複数の匂!、を特定の混合比で混合する調香方法であって、前記混合比 は前記複数の要素臭瓶の各入口側に接続された複数の電磁弁により決められ、前 記電磁弁が開!ヽて ヽる場合は前記要素臭瓶に空気が行き、前記電磁弁が閉じて 、 る場合は当該電磁弁に接続され空気を溜める空気供給室に空気が戻ることを特徴と する。
[0026] 空気供給室は、エアーポンプで生成した空気をー且溜めて、各電磁弁に分配する ための部屋であり、その大きさなどは適宜決定することができる。材質も任意で良い。 当該空気供給室には入力口が一つだけ設けられ、エアーポンプで生成した空気がこ の入力ロカ 導入され、要素臭瓶の数だけ設けられた出力ロカ 均等に送出される 。出力口は各電磁弁に接続されており、電磁弁がオフ又は閉のときに空気供給室に 戻るように構成した場合は、空気供給室に電磁弁の数だけ戻り口が設けられている。
[0027] 従って、請求項 3に記載の調香方法によれば、電磁弁がオフのときに空気供給室 に空気の一部が戻されるので、エアーポンプで生成した空気を無駄にすることなく効 率良く使用することが可能である。
[0028] 本願発明の請求項 4に記載の調香方法は、請求項 1又は 2に記載の調香方法にお いて、前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数又は開閉時間は、調香器内に設 置された温度計測手段により計測した温度により補正することを特徴とする。
[0029] 匂いの基となる香料は、温度によって揮発する量が異なる。従って、温度によって 前記電磁弁の一秒当たりの開閉回数又は開閉時間を補正することが望ましい。補正 は、温度によって開閉回数又は開閉時間を増減することにより行うことが可能である。 増減の程度は、用いる香料の種類などによって適宜決めることができる。従って、請 求項 4に記載の調香方法によれば、調香器の使用温度が変わっても混合した匂いは 変わることがなぐ生成される匂いの信頼性を増すことが可能である。
[0030] 本願発明の請求項 5に記載の調香器は、香料が格納され当該香料に空気を吹き 付けて揮発させて発生した匂 、を溜める複数の要素臭瓶と、前記空気を生成するェ ァーポンプと、当該エアーポンプで生成された空気をー且溜める空気供給室と、当 該空気供給室力 前記複数の要素臭瓶に空気を導入する際の流量を制御する複数 の電磁弁と、当該複数の電磁弁によって制御された空気を導入し前記複数の要素 臭瓶内で発生した匂いを混合するプレンダ一室とを具備し、前記複数の要素臭瓶で 発生された複数の匂!、を前記プレンダ一室で特定の混合比で混合する際に、前記 混合比は前記複数の要素臭瓶に接続された複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数 で決められ、且つ前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数の比が前記混合比に 一致するように構成して成ることを特徴とする。
[0031] 要素臭瓶と電磁弁は前述の通りである。エアーポンプは空気を生成するためのもの であり、一秒当たりに発生する空気量などは適宜決定することができる。空気供給室 は、前述のように、前記エアーポンプで生成した空気をー且溜めて、各電磁弁に分 岐するための部屋であり、その大きさなどは適宜決定することができる。材質も任意で 良い。
[0032] プレンダ一室は、要素臭瓶で発生した匂いを混合して放出する部屋であり、ここで 混合した匂 、がブンレンダ一室の上部から出て行くように構成されて 、る。従って、 当該プレンダ一室の出口は、混合した匂いが外部に拡散或いは放散し易いような形 状を有していることが望ましい。そのために断面形状を上部に向力つて開口が広がる テーパ状にしても良い。当該プレンダ一室には各電磁弁からの匂いを含む空気を導 入する入力部が電磁弁の数だけあり、その入力部の位置は適宜決めることができる。 例えば、底部でも中央外周部に設けても良い。また、エアーポンプと空気供給室、空 気供給室と各電磁弁、各電磁弁と各要素臭瓶、各要素臭瓶とプレンダ一室との接続 はビニールパイプなどを用いることができる。なるべく残臭しな 、材質を選択すること が望ましい。
[0033] 各要素臭瓶毎に電磁弁が設けられており、この電磁弁が前述のパルス動作を行う。 従って、要素臭瓶の数を nとして、 n個の要素臭瓶力 発生する匂いを混合する場合 に、その混合比をパルスの数或いは一秒当たりの開閉回数によって制御することが 可能である。
[0034] 従って、本願発明の請求項 5の調香器によれば、複数の要素臭瓶から発生する匂 いを混合する際にその混合比を、各要素臭瓶に導入される空気を制御する電磁弁 の一秒当たりの開閉回数によって正確に制御することが可能である。また、混合する 匂いの割合を線形に変化することが可能である。
[0035] 本願発明の請求項 6に記載の調香器は、香料が格納され当該香料に空気を吹き 付けて揮発させて発生した匂 、を溜める複数の要素臭瓶と、前記空気を生成するェ ァーポンプと、当該エアーポンプで生成された空気をー且溜める空気供給室と、当 該空気供給室力 前記複数の要素臭瓶に空気を導入する際の流量を制御する複数 の電磁弁と、当該複数の電磁弁によって制御された空気を導入し前記複数の要素 臭瓶内で発生した匂いを混合するプレンダ一室とを具備し、前記複数の要素臭瓶で 発生された複数の匂!、を前記プレンダ一室で特定の混合比で混合する際に、前記 混合比は前記複数の要素臭瓶に接続された複数の電磁弁の一秒当たりの開閉時間 で決められ、且つ前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉時間の比が前記混合比に 一致するように構成して成ることを特徴とする。
[0036] 電磁弁は前述の通りであり、例えば、要素臭瓶の数が n=4の場合、 50%: 20%: 1 5% : 15%で匂いを混合する場合、各電磁弁の一秒当たりの開閉回数を 10回: 4回: 3回: 3回に設定すれば良い。但し、電磁弁の動作間隔を 50msecとした場合である。 この各電磁弁の一秒当たりの開閉回数は、一秒当たりの開閉時間にすれば、それぞ れ 500msec、 200msec, 150msec, 150msecとなる。即ち、電磁弁の一秒当たり の開閉時間の比は、 500 : 200 : 150 : 150= 10 : 4 : 3 : 3となり、匂いの混合比に一致 する。
[0037] 従って、本願発明の請求項 6に記載の調香器によれば、複数の要素臭瓶から発生 する匂いを混合する際にその混合比を、各要素臭瓶に導入される空気を制御する電 磁弁の一秒当たりの開閉時間によって正確に制御することが可能である。また、混合 する匂いの割合を線形に変化することが可能である。 [0038] 本願発明の請求項 7に記載の調香器は、香料が格納され当該香料に空気を吹き 付けて揮発させて発生した匂 、を溜める複数の要素臭瓶と、前記空気を生成するェ ァーポンプと、当該エアーポンプで生成された空気をー且溜める空気供給室と、当 該空気供給室力 前記複数の要素臭瓶に空気を導入する際の流量を制御する複数 の電磁弁と、当該複数の電磁弁によって制御された空気を導入し前記複数の要素 臭瓶内で発生した匂いを混合するプレンダ一室とを具備し、前記複数の要素臭瓶で 発生させた複数の匂!、を前記プレンダ一室で特定の混合比で混合する際に、前記 混合比は前記複数の要素臭瓶の各入口側に接続された複数の電磁弁により決めら れ、前記電磁弁が開いている場合は前記要素臭瓶に空気が行き、前記電磁弁が閉 じている場合は当該電磁弁に接続され空気を溜める空気供給室に空気が戻るよう〖こ 構成して成ることを特徴とする。
[0039] 空気供給室は、エアーポンプで生成した空気をー且溜めて、各電磁弁に分配する ための部屋であり、その大きさなどは適宜決定することができる。材質も任意で良い。 当該空気供給室には入力口が一つだけ設けられ、エアーポンプで生成した空気がこ の入力ロカ 導入され、要素臭瓶の数だけ設けられた出力ロカ 均等に送出される 。出力口は各電磁弁に接続されており、電磁弁がオフ又は閉のときに空気供給室に 戻るように構成した場合は、空気供給室に電磁弁の数だけ戻り口が設けられている。
[0040] 従って、請求項 7に記載の調香器によれば、電磁弁がオフのときに空気供給室に 空気の一部が戻されるので、エアーポンプで生成した空気を無駄にすることなく効率 良く使用することが可能である。
[0041] 本願発明の請求項 8に記載の調香器は、請求項 5又は 6に記載の調香器において 、前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数又は開閉時間は、調香器内に設置さ れた温度計測手段により計測した温度により補正するように構成して成ることを特徴と する。
[0042] 匂いの基となる香料は、温度によって揮発する量が異なる。従って、温度によって 前記電磁弁の一秒当たりの開閉回数又は開閉時間を補正することが望ましい。補正 は、温度によって開閉回数又は開閉時間を増減することにより行うことが可能である。 増減の程度は、用いる香料の種類などによって適宜決めることができる。従って、請 求項 8に記載の調香器によれば、調香器の使用温度が変わっても混合した匂いは変 わることがなぐ生成される匂いの信頼性を増すことが可能である。
[0043] 本願発明の請求項 9に記載の調香器は、請求項 5乃至 8の何れか一に記載の調香 器において、前記複数の要素臭瓶はバーコードが添付され当該バーコードによって 前記複数の要素臭瓶が管理され且つ前記複数の要素臭瓶により混合可能な匂いを 演算する演算素子と、前記演算素子による演算結果を記憶するデータベースとを具 備して成ることを特徴とする。
[0044] 各要素臭瓶の情報は、各要素臭瓶に添付されたバーコードにより読み採ることが可 能である。前記演算素子は、バーコードにより読み取られた要素臭瓶の情報から、当 該調香器に収容されている複数の要素臭瓶によって混合可能な匂いを演算するも のであり、演算結果は匂いのレシピとして記録しておくことが可能である。この演算素 子は汎用のチップなどを用いることができる。また、データベースは、前記演算素子 による演算結果を記録するものであり、汎用の記録媒体などを用いることができる。
[0045] 従って、請求項 9に記載の調香器によれば、要素臭瓶がバーコードで管理され、混 合できる匂 、がデータベースに格納されるので、所望する匂!、を簡単に作成すること が可能である。
[0046] 本願発明の請求項 10に記載の調香器は、請求項 5乃至 9の何れか一に記載の調 香器にぉ 、て、前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数又は開閉時間は電気的 な信号に変換され、インターネット上で配信可能なように構成して成ることを特徴とす る。
[0047] 各要素臭瓶に対して、バーコードにより管理された要素臭瓶の番号と電磁弁の一 秒当たりの開閉回数又は開閉時間がレシピに相当し、このレシピは電気的な信号に 変換される。この信号をインターネットで受信側の調香器に送信することで匂 、の配 信が可能である。ただし、受信側の調香器と送信側の調香器で、要素臭瓶の種類が 異なっている場合は、送信側でレシピを送信し、受信側では受信したレシピカも匂い を特定し、受信側で所有して 、る要素臭瓶で混合可能な匂 、かどうかデータベース を参照して調べることができる。仮に、同一の匂いがない場合には近似の匂いを発生 するように構成しても良い。 [0048] 従って、請求項 10に記載の調香器によれば、インターネットで匂 、を配信すること ができるので、世界中の何処に 、ても同じ匂 、或いは香りを楽しむことが可能となる。
[0049] 本願発明の請求項 11に記載の調香器は、請求項 5乃至 10の何れか一に記載の 調香器にぉ 、て、前記電磁弁が開 、て匂 、が発生して 、るときは発光ダイオードを 発光させて、前記匂 ヽと前記発光ダイオードの光とが連動するように構成して成るこ とを特徴とする。
[0050] 発光ダイオードは通常の LEDを用いることが可能である。匂 、が発生して 、るとき に特定の色を発光させたり、ランダムに色を変えることができる。このようにして匂いと 色との連動を楽しむことが可能である。
[0051] 本願発明の請求項 12に記載の調香器は、請求項 5乃至 11の何れか一に記載の 調香器にぉ 、て、前記電磁弁が開 、て匂 、が発生して 、るときは音を発生させて、 前記匂 、と前記音とが連動するように構成して成ることを特徴とする。
[0052] 音或いは音楽は調香器に内蔵したスピーカから発生させることが可能である。匂い が発生して 、るときに音或いは音楽を発生させ、このようにして匂!、と音との連動を楽 しむことが可能である。
発明の効果
[0053] 本願発明の調香方法及び調香器によれば、複数の要素臭瓶力 発生する匂いを 混合する際にその混合比を、各要素臭瓶に空気を導入する電磁弁の一秒当たりの 開閉回数又は開閉時間によって正確に制御することが可能である。また、混合する 匂いの割合を線形に変化することが可能である。その結果、複雑な制御方法ゃ大掛 カゝりな装置を必要としな!ヽ、新規な匂!ヽの混合方式を採用した安価で使!ヽ勝手の良 Vヽ調香方式及び調香器を提供することが可能となった。
発明を実施するための最良の形態
[0054] 以下、図面を参照しながら、本願発明の調香方法及び調香器について詳細に説明 する。図 1は、本願発明の調香器の第一の実施の形態に係る概略構成図である。図 2は、本願発明の調香器の第一の実施の形態に係り、全体斜視図 (a)と要部斜視図 (b)である。
[0055] 第一の実施の形態の調香器 1は、エアーポンプ 2と、空気供給室 3と、 6つの要素臭 瓶と、 6台の電磁弁と、プレンダ一室 7とから構成される。 6つの要素臭瓶は、第一要 素臭瓶 5a、第二要素臭瓶 5b、第三要素臭瓶 5c、第四要素臭瓶 5d、第五要素臭瓶 5e、第六要素臭瓶 5fであり、 6台の電磁弁は、第一電磁弁 4a、第二電磁弁 4b、第三 電磁弁 4c、第四電磁弁 4d、第五電磁弁 4e、第六電磁弁 4fである。この他には、温 度を計測するサーミスタ、図示して ヽな 、がエアーポンプが作動し匂 、が発生して!/ヽ るときに点灯する LED、同様に匂いが発生しているときに音を鳴らすスピーカ、これら のスピーカ及び LEDを制御する制御基板、各電磁弁を制御する制御基板、匂いの インターネット配信をするパソコンと接続するためのインターフェイスなどが搭載され ている。なお、図 1では図面上、要素臭瓶が 2つ、電磁弁が 2台だけ示しているが、実 際は要素臭瓶は 6つ、電磁弁は 6台である。
[0056] 各要素臭瓶 5a〜5fは円筒形状であり、底部には匂いの基となる香料 12a〜12fが 格納できるようになつている。各要素臭瓶 5a〜5f上部にはそれぞれ要素臭瓶蓋部 6 a〜6fが設けられ、当該要素臭瓶蓋部 6a〜6fを貫通して、電磁弁 4a〜4fからの空 気を導入する入口パイプ 9a〜9fと、匂 、を含む空気を送出する出口パイプ 10a〜 1 Ofとが装着されて!、る。各入口パイプ 9a〜9fは各電磁弁 4a〜4fにビニールパイプ 8 で接続されており、各出口パイプ 10a〜10fはブレンダ一室 7にビニールパイプ 8で 接続されている。各要素臭瓶 5a〜5f、各要素臭瓶蓋部 6a〜6f、各入口パイプ 9a〜 9f、各出口パイプ 10a〜10fはプラスチック榭脂により製作されている。
[0057] 空気を導入するための、各要素臭瓶蓋部 5a〜5fに差し込まれる入口パイプ 9a〜9 fは、匂いの基となる香料 12a〜12fの表面付近にまで差し込まれる。エアーポンプ 2 により発生し、電磁弁 4a〜4fを経由して入口パイプ 9a〜9fから導入された空気が、 匂 、の基になる香料 12a〜 12fの表面に当たり、当該香料 12a〜 12fを揮発させて 匂 ヽを発生させることとなる。発生させた複数の匂 ヽを混合して所望の匂 、を得る。 後述するように、導入する空気の量が多いほど匂いは大量に発生し、その濃度が濃 くなる場合もあるし、用いる香料によっては、導入する空気の量を多くしても揮発する 成分の量は変わらずに、逆に匂いの濃度が減少するものもある。従って、ブレンダー 室 7から放出される匂 、を含む空気の総量を決めておき、その総量に対して各要素 臭瓶に導入する空気の量を決めることが望ましい。なお、香料 12a〜12fは液体であ つても固体であっても構わない。
[0058] 各要素臭瓶 5a〜5f内で発生した匂いをプレンダ一室 7に導くための、各要素臭瓶 蓋部 6a〜6fに差し込まれる出口パイプ 10a〜10fは、各要素臭瓶蓋部 6a〜6fの裏 側近傍付近まで浅く差し込まれており、あまり要素臭瓶内部深くまで差し込まないよう にする。即ち、各要素臭瓶蓋部 6a〜6fと匂いの基になる各香料 12a〜12fの上表面 との間で生成させた匂いを効率良く取り出すことを可能にするためである。図 1では、 そのような空間、即ち要素臭瓶内で揮発成分が存在する部分をヘッドスペース内の 揮発成分として丸印で示した。
[0059] エアーポンプ 2は、空気供給室 3に空気を送るものであり、汎用の簡単なものを用い た。なお、単位時間に送出する空気の総量は、使用する空気供給室 3の大きさ、電 磁弁の数、ビニールパイプ 8の内径、ブレンダ一室 7の大きさなどにより適宜決定した 。また、エアーポンプ 2の騒音は問題となるので出来るだけポンプの音は小さいもの を用いた。
[0060] 空気供給室 3は、エアーポンプ 2から送られてきた空気をー且溜めて、第一から第 六の電磁弁に分配する役目を有する。即ち、空気供給室 3にはエアーポンプ 2とビニ ールパイプ 8で接続される 1つの入力口と、第一から第六の電磁弁 4a〜4fとビニー ルパイプ 8で接続される 6つの出力口が設けられており、入力口から入力された空気 はー且空気供給室 3の内部に溜められ、溜められた空気は均等に 6つの出力口から 出力される。また、後述するように電磁弁 4a〜4fがオフ又は閉のときには、空気供給 室 3から送り出された空気の一部が戻って来て再利用される。そのための戻り口が 6 つ設けられている。
[0061] 空気供給室 3の出力ロカも送出(出力)される空気は、 6つの電磁弁 4a〜4fに導入 される。電磁弁 4a〜4fは、電磁石によって弁をオン 'オフし、空気の流れを制御する ものであり、ここでは高砂電気工業株式会社の EXAKシリーズ 3方弁タイプ、 EXAK 3を用いた。入力口は 1つで、出力口が 2つあるタイプである。匂いを混合するため の電磁弁の動作については後で詳しく述べるが、電磁弁の入力口から入力された空 気は、電磁弁がオン又は開いている場合、一方の出力口から出て行き要素臭瓶に行 く。電磁弁がオフ又は閉じている場合、他方の出力口から出て空気供給室 3に戻るよ うに構成されている。
[0062] 電磁弁が閉のときに戻ってきた空気は、空気供給室 3の内部に入り、再び電磁弁に 行くように構成されている。従って、エアポンプ 2で生成した空気は空気供給室 3に一 且溜められた後、匂いを発生させることに使用される以外は空気供給室 3から放出さ れることがなぐそれ故にエアポンプ 2で生成した空気を有効に活用していることとな る。
[0063] ブレンダ一室 7には 6つの入力口があり、この入力口はそれぞれ要素臭瓶蓋部 6a 〜6fの出口パイプ 10a〜: LOfとビニールパイプ 8により接続されている。なお、要素臭 瓶蓋部 6a〜6fから突出している 2本のパイプ、即ち入口パイプ 9a〜9fと出口パイプ 10a〜10fは長さが揃えてある。プレンダ一室 7は円筒形状であり、上部は開放され ていてこの開放ロカ 匂いが放出される。ブレンダ一室 7の入力口は、当該プレンダ 一室 7の中央部付近の外周上に設けられており、この入力口から 6種類の香りが入つ て来てプレンダ一室 7でブレンドされ、所望の匂 、或いは香りが上部の開放口力 発 せられ、調香器 1が設置されている部屋全体に匂いが行き渡ることとなる。
[0064] ブレンダ一室 7の断面構造は、ブレンドされた匂いが出て行き易い構造が望ましい 。本願発明では、プレンダ一室 7の上部に開放口をテーパ状に設けた。テーパの形 状は、上部に向力つて開放口が大きくなつており、これにより効率良く匂いがプレンダ 一室 7から発散され、部屋内に所望の匂い或いは香りが漂うこととなる。なお、プレン ダ一室 7はカ卩ェのし易さと、取り外して洗浄することを考慮してテフロン (登録商標)で 製作した。
[0065] 本願発明の調香器 1は、電磁弁 4a〜4fの位置力 各要素臭瓶 5a〜5fの前にあり、 この構成により電磁弁 4a〜4fに匂いが残臭することがない。従って、発生する匂いを 変える毎に電磁弁に残臭した匂いを消すという従来技術の煩わしさがないので、短 時間で所望の匂 、を発生することが可能となる。
[0066] 要素臭瓶 5a〜5fに送り込まれる空気の総量は要素臭瓶 5a〜5fから送り出される 空気の総量に等しぐこの量がプレンダ一室 7に流れ込む。この量を流量容積と定義 する。流量容積 Vは、 V=香料供給配管断面積 (S) X配管内圧力 (P) X電磁弁開 放時間 (T)で与えられる。ここで、香料配管断面積とは、ビニールパイプの内断面積 であり、配管内圧力はそのビニールパイプ内の圧力である。 Sと Pを一定とすると、 V は電磁弁の開放時間 τで決まることになる。
[0067] 次に電磁弁の動作について述べる。電磁弁の開閉は 20Hzのパルス動作により行 う。一回の動作間隔は 50ミリ秒 (msec)である。即ち、一秒間を 20区間(20Hz)に分 割し、電磁弁の開閉制御を行っている。
[0068] ここで、 1単位制御動作を、 20Hzで制御した場合の 1パルス分の電磁弁開放動作 と定義する。図 3は、 1単位制御動作 (a)と連続パルス制御(2単位制御の場合)動作 (b)についての説明図である。縦軸は電磁弁の開放度(開状態を 1とする)、横軸は 時間(単位: msec)である。
[0069] 電磁弁がオン、即ち開状態のときに、電磁弁を流れる流量容積 Vの単位を Vu'ms ecとする。ただし、 Vuは単位体積で、ここでは 1とする。つまり電磁弁が理想的に lm secだけ開状態のときには V= lとなる。以下、図 3に示した 2つのケースについて流 量容積を計算してみる。 1単位制御の場合は、流量容積 VIは、 V1 = 20 X lZ2+ (4 3 - 20) X l+ (50-43) X 1/2= 10+23+3. 5 = 36. 5となる。 2単位帘||御の場合は、 同様にして V2= 10+30+43+3. 5 = 86. 5となる。連続パルス動作による流量容積 V nは、 Nを単位パルス数(或いは、単に単位)として、 Vn= 36. 5+50 X (N— 1)となる
[0070] 本願発明の調香器 1は、以上に説明したように、 6つの電磁弁 4a〜4fの開閉によつ て 6つの要素臭瓶 5a〜5fで発生した匂 、の混合比 (調香比)を変えるものである。以 下に、調香方法を詳しく説明する。前述したように、電磁弁の開閉は 20Hzのパルス 動作で行い、 1回の動作間隔は 50msecである。従って、例えば、要素臭瓶 5aの電 磁弁だけ全開し他の電磁弁を閉めるとすると、換言すれば要素臭瓶 5aの匂いだけ 1 00%で発生させる場合、電磁弁 4aの開閉回数は一秒間に 20回となり、他の電磁弁 は 0回である。
[0071] 要素臭瓶 5aの匂 、を 50%、要素臭瓶 5bの匂 、を 50%とする場合は、電磁弁 4aの 開閉回数は一秒間に 10回、電磁弁 4bの開閉回数は一秒間に 10回となる。さらによ り具体的に、要素臭瓶 5aの匂いを 5%、要素臭瓶 5bの匂いを 10%、要素臭瓶 5cの 匂いを 10%、要素臭瓶 5dの匂いを 15%、要素臭瓶 5eの匂いを 50%、要素臭瓶 5f の匂 、を 10%とする特定の匂 、或いは香りを発生させるためには、それぞれ電磁弁 4aを 1回、電磁弁 4bを 2回、電磁弁 4cを 2回、電磁弁 4dを 3回、電磁弁 4eを 10回、 電磁弁 4eを 2回開閉すれば良い。ただし、開閉回数は一秒当たりの回数である。こ のように、特定の匂いのレシピは、各電磁弁の一秒当たりの開閉回数であり、その他 の特別な情報などは必要なぐ簡便で扱い易いレシピと言える。
[0072] ここで重要なことは、混合比と電磁弁の開閉回数の比が等しいことである。例えば、 要素臭瓶 5aの匂いを 50%、要素臭瓶 5bの匂いを 50%の場合は、混合比は 1:1で あり、これを電磁弁の開閉回数の比で見ると 10: 10、即ち 1:1となっている。さらに、 要素臭瓶 5aの匂いを 5%、要素臭瓶 5bの匂いを 10%、要素臭瓶 5cの匂いを 10%、 要素臭瓶 5dの匂いを 15%、要素臭瓶 5eの匂いを 50%、要素臭瓶 5fの匂いを 10% とする場合、 5:10:10:15:50=1:2:2:3:10であり、これを電磁弁の開閉回数で 見ると 1: 2: 2: 3: 10となって!/、る。
[0073] さらに、匂いの混合比は、各電磁弁の一秒当たりの開閉時間の比にも等しい。例え ば、要素臭瓶 5aの匂いを 50%、要素臭瓶 5bの匂いを 50%の場合は、混合比は 1: 1であり、電磁弁の開閉時間は、それぞれ 486. 5:486. 5 = 1:1となる。さらに、要素 臭瓶 5aの匂いを 5%、要素臭瓶 5bの匂いを 10%、要素臭瓶 5cの匂いを 10%、要素 臭瓶 5dの匂いを 15%、要素臭瓶 5eの匂いを 50%、要素臭瓶 5fの匂いを 10%とす る場合、 5:10:10:15:50=1:2:2:3: 10であり、これを電磁弁の開閉時間で見ると 、 50: 100: 100: 150: 500= 1:2: 2: 3: 10となる。従って、本願発明の調香器は、 匂いの混合比と電磁弁の一秒当たりの開閉回数の比及び匂いの混合比と電磁弁の 一秒当たりの開閉時間の比は同じになるという特徴を有する。
[0074] インターネットで特定の匂 、のレシピを配信する場合、必要な情報は要素臭瓶 (香 料)のデータと各電磁弁の開閉回数、或いは開閉時間だけであるので、配信する側 では取り扱い易いデータであり、他の送信する情報に簡単に組み入れることが可能 である。本願調香器を所有してルームなどでインターネットからレシピをダウンロード する場合は、受信するレシピのデータが簡単な故に、雑音の影響を受け難く調香器 の誤動作と 、う問題を回避することが可能である。
[0075] ここで、電磁弁の制御の仕方による誤差について説明する。本願発明の調香器 1 は、電磁弁 4a〜4fの開閉を 20Hzのパルス動作で行い、 1回の動作間隔は 50msec であるので、各要素臭瓶 5a〜5fの匂いの最小分解能は 5%である。ここで、香料配 分比率を 50%にする場合、即ち或る要素臭瓶の成分を 50%として電磁弁を開閉す る場合、電磁弁の動作は一秒間に 10回であるが、これを 1単位制御を 10回で行うか 、連続パルス制御(N= 10)で行うかは任意である。連続パルス制御においてもさら に細かぐ 2単位制御を 3回、 1単位制御を 4回としても構わない。し力しながら、流量 容積を計算すると、制御の仕方によって違いが出てくる。
[0076] 香料配分 50%を制御する際に、 1単位制御のみで行うと、流量容積の総和は 36.
5 X 10 = 365Vu'msecとなる。連続パルス制御(N= 10)で行うと、流量容積の総和 は 36. 5+50 X (10— 1) =486. 5Vu'msecとなり、 2単位制御を 3回、 1単位制御を 4回とした場合は、流量容積の総和は 86. 5 X 3+36. 5 X 4=405. 5Vu'msecとな る。連続パルス制御 (N= 10)を基礎にすると制御アルゴリズムによる制御誤差は最 大で(486. 5 - 365) /486. 5 X 100 = 25%となる。このように、ノ ノレス帘1』御方法に より誤差が発生するものの、制御方法を指定しておくことで問題を回避することができ る。
[0077] 本願発明の調香器を用いて匂い或いは香りを発生させる方法について述べる。第 一から第六の要素臭瓶 5a〜5fは、その匂 、の基 (香料)が決まって 、るものとすると 、予め各要素臭瓶の割合と、その割合によつて決まる匂いとをデータベースとして保 有しておくことが可能である。ここで割合とは、要素臭瓶 5aは全体の 30%、要素臭有 瓶 5bは全体の 20%と 、うように、全体に対する個別の各要素臭瓶の匂 、の割合!/、 である。
[0078] 各要素臭瓶はバーコードで管理してデータベースを作成することができる。即ち、 各要素臭瓶をホルダに設置したときに、当該要素臭瓶に添付或 、は記されたバーコ ードを読み取り、どんな要素臭瓶が具備されているかを認識する。認識した要素臭瓶 を用いて、何種類の匂いが合成或いは調香できるか演算する。その結果を、各種の 記録媒体に記録することでデータベースが作成できる。なお、データベースは調香 器本体に内蔵しても良ぐ或いは調香器を制御する機器、例えば外付けのパソコン に内蔵しても良い。 [0079] データベースに入力されるデータは、例えば、薔薇の匂いであれば要素臭瓶 2aは 20% (4回、 200msec)、要素臭瓶 2bは 30% (6回、 300msec)、要素臭瓶 2fは 50 % (10回、 500msec)という具合である。()内の数値は前述の電磁弁の開閉回数と 開閉時間である。合成できる匂いとして、林檎、トマト、キャラメル、バナナ、ァーモン ド、ラヴエンダー、檜、檜葉など多種である。それらのデータは、所謂レシピとして保存 しておくことが可能で、そのデータを用いて他の調香器力もも全く同じ匂いを発生さ せることが可能なこととなる。
[0080] 一の調香器と他の調香器とが同じ要素臭瓶群を備えている場合は、各要素臭瓶の 番号と電磁弁の開閉回数だけで、同じ匂いを発生させることが可能である。一の調香 器と他の調香器とが同じ要素臭瓶を備えて 、な 、場合は、各要素臭瓶の番号と電磁 弁の開閉回数だけでは、同じ匂いを発生することはできない。その場合には、レシピ 力 匂いを特定し、データベースを参照して、同じ匂いを発生するためのレシピを改 めて作成すれ良い。データベース上で同一の匂いのレシピがない場合には、最も近 似する匂 、を選択することができる。
[0081] 次に、温度補正について述べる。各要素臭瓶には香料が格納されており、その香 料の種類は様々である。一般に、導入する空気 (香料に吹き付けられる空気)の温度 が高いと香料は揮発し易ぐその結果匂いの濃度が増し、逆に、空気の温度が低い と香料は揮発し難ぐその結果匂いの濃度が減る傾向にある。そこで、本願発明では 空気の温度によって、各要素臭瓶に導入する空気の量に補正を加えた。導入する空 気の量は前述のように、電磁弁の一秒当たりの開閉回数によって決められており、こ の開閉回数に補正を加えるようにした。
[0082] 図 4は、温度補正を行って匂いを発生させるフローチャートである。同時に、音及び 光を発生させるフローチャートも掲載している。このフローチャートを説明する。まず、 温度補正を行うか否か決める(S1)。行わない場合には音の発生を行うか否か (S5) に移行する。温度補正を行う場合には、調香器内の温度を読み込む(S2)。温度計 測手段としてはサーミスタが用いられ、調香器内の特定の場所に設置されている。調 香器 1内は各要素臭瓶を含めサーミスタで計測した温度に均一になっていると仮定 する。この計測した温度と予め作成した温度補償テーブルに基づいて、補正値を読 み込む(S3)。そして、特定の混合比で混合するために各電磁弁毎に決められた開 閉回数に、上記の補正値を加えて最終的な電磁弁の開閉回数を決定する (S4)。
[0083] 次に、音の発生を行うか否かを決定する(S5)。音を発生しない場合は、光の発生 を行うか否か (S7)に移行する。音の発生を行う場合は、音の発生パターンを決定す る(S6)。音の発生パターンを決定するとは、匂いの発生に合わせて流す音楽を決定 することを意味する。匂いに合わせて気分が和む音楽を流したり、陽気にさせる音楽 を流したりしても良い。
[0084] 次に、光の発生を行うか否かを決定する(S7)。光の発生を行わな 、場合は、匂 ヽ の発生動作に移行する。光を発生させる場合は、光の発生パターンを決定する(S8) 。光の発生パターンを決定するとは、匂いの発生に合わせて、 LEDをどのように発光 させるかを決定することであり、例えば赤青緑の 3原色の LEDをグラデーションを付し て点灯することができる。
[0085] 表 1は、温度補正値の一例を示したものである。例えば、要素臭瓶 No. 1は温度が 20〜25°Cであるときは、決められた混合比を実現する電磁弁の開閉回数から 1回 することを示している。
[0086] [表 1]
温度補正値の一例
[0087] このように温度補正を行うことにより、調香器の使用温度が変化してもある程度発生 する匂いの品質を保つことができる。
[0088] 図 5は、本願発明の調香器の第二の実施の形態に係る概略構成図である。第二の 実施の形態の調香器は、エアーポンプ 2と、空気供給室 3と、 6つの要素臭瓶と、 6台 の電磁弁と、プレンダ一室 7とから構成される。 6つの要素臭瓶は、第一要素臭瓶 5a 、第二要素臭瓶 5b、第三要素臭瓶 5c、第四要素臭瓶 5d、第五要素臭瓶 5e、第六 要素臭瓶 5fであり、 6台の電磁弁は、第一電磁弁 4a、第二電磁弁 4b、第三電磁弁 4 c、第四電磁弁 4d、第五電磁弁 4e、第六電磁弁 4fである。この他には、温度を計測 するサーミスタ、図示して!/ヽな 、がエアーポンプが作動し匂!、が発生して!/、るときに 点灯する LED、同様に匂いが発生しているときに音を鳴らすスピーカ、これらのスピ 一力及び LEDを制御する制御基板、各電磁弁を制御する制御基板、パソコンで匂 V、のインターネット配信をするためのインターフェイスなどが搭載されて 、る。なお、 図 1では都合上、要素臭瓶が 2つ、電磁弁が 2台だけ示しているが、実際は要素臭瓶 は 6つ、電磁弁は 6台である。
[0089] 第一の実施の形態と異なる点は、電磁弁がオフのときに空気供給室 3に戻っていた 空気は、空気供給室には戻らずに、そのままプレンダ一室 7に流れるように構成され ている。ブレンダ一室 7との接続は同様にビニールパイプ 8を用いている。その他は、 第一の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
[0090] 電磁弁がオフのときに、上記のように空気を空気供給室 3に戻さずに、プレンダー 室 7に流すことの利点は、エアーポンプ 2に掛力る負荷を低減できる点にある。電磁 弁がオフのときに空気供給室 3に空気の一部を戻す構成は、空気供給室 3にエアー ポンプ 2側力も圧力が印加されているためエアーポンプ 2の負荷が大きくなる。ブレン ダ一室 7に流すことで、エアーポンプ 2の負荷を軽減し、結果としてエアーポンプの音 を小さくすることが可能である。また、同じ混合比でも第一の実施の形態に比べて、ブ レンダ一室 7から送り出される空気の量が多 、ので特定の匂 、を部屋に拡散するの を促進することとなる。
[0091] なお、第二の実施の形態の調香器においても、混合比と電磁弁の一秒当たりの開 閉回数の比、及び混合比と電磁弁の一秒当たりの開閉時間の比は同じである。さら に、温度補正に関しても第一の実施の形態と同じである。
[0092] 図 6は、インターネット 9で匂いのレシピを配信する概略構成図である。二台のパソ コン 10a、 10bがインターネット 9で接続されており、各パソコン 10a、 10bに調香器 la 、 lbが接続されているものとする。この調香器 la、 lbは第一の実施の形態、又は第 二の実施の形態のどちらの構成であっても構わない。例えば、ノ ソコン 10aから特定 の匂いのデータをインターネット 9を介して、パソコン 10bに送信することを考える。匂 いのデータは、前述のように、要素臭瓶が全く同一であれば、各要素臭瓶の電磁弁 の一秒当たりの開閉回数或いは開閉時間である。
[0093] 調香器 laと調香器 lbの要素臭瓶が同一でなければ、以下のように構成できる。各 要素臭瓶はバーコードで管理されており、発生可能な匂いに関してデータベースを 作成することができる。即ち、各要素臭瓶をホルダ等に設置したときに、当該要素臭 瓶に添付或いは記入されたバーコードを読み取り、どんな要素臭瓶が具備されてい るかを認識する。認識した要素臭瓶を用いて、何種類の匂いが合成或いは調香でき るか演算する。その結果を、各種の記録媒体に記録することでデータベースを作成 することできる。なお、データベースは調香器本体に内蔵しても良ぐ或いは調香器 を制御する機器、例えば外付けのパソコンに内蔵しても良い。
[0094] 匂いのレシピを受信した場合、データベースを参照して同一又は類似の匂いを発 生させるデータを特定し、そのデータにより各電磁弁の一秒当たりの開閉回数或い は開閉時間を決定すれば良い。必要に応じて温度補正を行うことも可能である。温 度補正を行う場合は、匂 、のレシピに温度のデータを付す必要がある。
[0095] データベースに入力されるデータは、例えば、薔薇の匂いであれば要素臭瓶 3aは 20% (4回、 200msec)、要素臭瓶 3bは 30% (6回、 300msec)、要素臭瓶 3cは 50 % (10回、 500msec)という具合である。()内の数値は電磁弁の一秒当たりの開閉 回数、開閉時間である。合成できる匂いとして、林檎、トマト、キャラメル、バナナ、ァ 一モンド、ラヴエンダー、檜、檜葉など多種である。それらのデータは、所謂レシピとし て保存しておくことが可能で、そのデータを用いて他の調香器力もも全く同じ匂いを 発生させることが可能である。なお、調合した匂いの信頼性を高めるために、調合す るときの温度を規定しておくことも重要である。その温度に対する補正値を用いて電 磁弁の一秒当たりの開閉回数に補正を加え、混合する匂いの信頼性を高めることが 可能である。
[0096] 以上要するに、一の調香器と他の調香器とが同じ要素臭瓶群を備えている場合は 、各要素臭瓶の番号と各電磁弁の一秒当たりの開閉回数或いは開閉時間を特定す れば、同じ匂いを発生させることが可能である。一の調香器と他の調香器とが同じ要 素臭瓶を備えていない場合は、各要素臭瓶の番号と各電磁弁の一秒当たりの開閉 回数或いは開閉時間だけでは、同じ匂いを発生することはできない。その場合には、 匂いのレシピカも調合されるべき匂いを特定し、データベースを参照して、同じ匂い を発生するためのレシピを改めて作成すれ良い。データベース上で同一の匂いのレ シピがな ヽ場合には、最も近似する匂!、を選択することができる。 [0097] なお、インターネットで特定の匂 、のレシピを配信する場合、必要な情報は要素臭 瓶 (香料)のデータと各電磁弁の一秒当たりの開閉回数或いは開閉時間と、必要に 応じて温度のデータだけであるので、配信する側では取り扱い易いデータであり、他 の送信する情報に簡単に組み入れることが可能である。本願調香器を所有してルー ムなどでインターネットからレシピをダウンロードする場合は、受信するレシピのデータ が簡単な故に、雑音の影響を受け難く調香器の誤動作という問題を回避することが 可能である。
[0098] また、本願発明の調香器は匂いが発生しているときには、複数の LEDが発光し且 つ音を発生するように構成した。これにより、匂いを嗅ぎながら LEDによるイルミネー シヨンを楽しみ、且つ音楽を聴くことが可能である。 LEDによるイルミネーションを楽し み、さらに音楽を聴きながら体を癒やす匂いを嗅げば、その効果は抜群であることは 言うまでもない。
産業上の利用可能性
[0099] 本願発明の調香器は、エアーポンプと要素臭瓶と電磁弁とプレンダ一室とを具備し て構成され、各要素臭瓶の匂 、を高 、精度で且つ簡単にブレンドできるように構成し たので、以下のような産業上の利用可能性を有する。
[0100] (1)視覚との連動において
(a)テレビ又はビデオの画面の内容に対応した匂いを発生させる。即ち、本願発明の 調香器を TV、映画、 DVDの機器と組み合わせ、その画面の場面に応じた匂いを随 時発生させる。視聴者は臨場感が大いに増すこととなる。この場合、匂いのレシピは 放送される番組の映像信号や DVDの画像データに重畳しておくことで、特に匂 、を 発生させる手続きを取らなくても自動で匂 、が発生するように構成することが可能で ある。
(b)絵本に合わせて匂いを発生させる。見ている絵、例えばバナナを見ているときに バナナの匂いを調香器で発生させる。この場合、バナナの絵の中に匂いのレシピの データを埋め込んでおき、ピックアップ装置でそのデータを読み込んで匂 、を発生さ せることも可能である。絵を見ながら実際の匂 、を嗅げるので理解度がより深まること となる。 (2)聴覚との連動において
(a)聞いている音楽、歌っている曲に合わせて匂いを発生させる。音楽や曲のィメー ジに合わせて匂いを発生させることで、聞いている音楽、歌っている曲に対する感動 を増すことができる。
(b)異常な音を検知したときに不快な匂いを発生させる。不審者が侵入して異常な音 を発生させたときに不快な匂いを発生させ、不審者の侵入を防止するようにすること も可能である。
(3)触覚との連動において
マッサージ器と本願発明の調香器を組み合わせて匂 、を発生させる。癒しの効果 が期待できる匂 、を嗅ぎながらマッサージを受けることで、マッサージの効果を一層 高めることができる。医学的にも痛みを和らげる効果のある匂い、鎮静効果のある匂 いなどが研究されており、匂いと共に治療を受けることが将来大いに活発化すると考 えられる。
(4)インターネットとの連動において
インターネットで匂 、のレシピを配信する。パソコン同士をインターネットで接続して おき、匂 、のレシピを配信することで世界中の何処に 、ても同一の匂 、を楽しめる。 インターネットで匂いのレシピを配信することに関しては、様々な応用が考えられる。
(5)脳神経との連動において
本願発明の調香器を自分の部屋に置き、食欲増進のための、禁煙のための、満腹 感を与えるための、又は気分回復のための匂 、を随時発生させることが考えられる。 また、動物調教用にも匂いを発生するようにしても良い。
(6)時間との連動において
本願発明の調香器を自分の部屋に置き、時間帯で発生する匂いを変え、生活のリ ズムを整えるようにする。
以上、具体的に挙げてみた力 これらはほんの一例であって、その他にも種々の活 用方法が考えられる。
図面の簡単な説明
[図 1]本願発明の調香器の第一の実施の形態に係る概略構成図である。 [図 2]図 1の調香器の全体斜視図(a)と要部斜視図(b)である。
[図 3]図 1の電磁弁の制御についての説明図である。
[図 4]図 1の調香器の温度補正のフローチャートである。
圆 5]本願発明の調香器の第二の実施の形態に係る概略構成図である。
[図 6]図 1又は図 5の調香器を用いて匂いのレシピを配信する、インターネット匂い配 信システムの概略構成図である。
[図 7]従来技術の調合装置(1成分の匂 、調合)の概略構成図である。
[図 8]従来技術の調合装置 (2成分の匂 、調合)の概略構成図である。
符号の説明
1、 la、 lb 調香器
2 エアーポンプ
3 空気供給室
4a、 4b、 4c、 4d、 4e、 4f 電磁弁
5a、 5b、 5c、 5d、 5e、 5f 要素臭瓶
6a、 6b、 6c、 6d、 6e、 6f 要素臭瓶蓋部
7 ブレンダ一室
8 ビニーノレパイプ
9a、 9b、 9c、 9d、 9e、 9f 入ロノィプ
10a、 10b、 10c、 10d、 10e、 lOf 出ロノィプ
12a, 12b、 12c、 12d、 12e、 12f 香料
13aゝ 13b ノ ソコン
14 インターネット
17、 21 キャリアガス瓶
18 サンプル瓶
19、 20 要素臭ガス瓶
27 電磁弁
28、 29 スイッチング用電磁弁
30 センサセノレ A、 30B センサ ポンプ
周波数カウンタ コンピュータ 流量メータ バルブ付流量メータ バッファタンク

Claims

請求の範囲
[1] 複数の要素臭瓶に格納された複数の香料に空気を吹き付け、前記複数の香料を 揮発させて複数の匂!、を発生させ、当該発生させた複数の匂!、を特定の混合比で 混合する調香方法であって、前記混合比は前記複数の要素臭瓶に接続された複数 の電磁弁の一秒当たりの開閉回数で決められ、且つ前記複数の電磁弁の一秒当た りの開閉回数の比が前記混合比に一致することを特徴とする調香方法。
[2] 複数の要素臭瓶に格納された複数の香料に空気を吹き付け、前記複数の香料を 揮発させて複数の匂!、を発生させ、当該発生させた複数の匂!、を特定の混合比で 混合する調香方法であって、前記混合比は前記複数の要素臭瓶に接続された複数 の電磁弁の一秒当たりの開閉時間で決められ、且つ前記複数の電磁弁の一秒当た りの開閉時間の比が前記混合比に一致することを特徴とする調香方法。
[3] 複数の要素臭瓶に格納された複数の香料に空気を吹き付け、前記複数の香料を 揮発させて複数の匂!、を発生させ、当該発生させた複数の匂!、を特定の混合比で 混合する調香方法であって、前記混合比は前記複数の要素臭瓶の各入口側に接続 された複数の電磁弁により決められ、前記電磁弁が開 ヽて ヽる場合は前記要素臭瓶 に空気が行き、前記電磁弁が閉じている場合は当該電磁弁に接続され空気を溜め る空気供給室に空気が戻ることを特徴とする調香方法。
[4] 前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数又は開閉時間は、調香器内に設置さ れた温度計測手段により計測した温度により補正することを特徴とする請求項 1又は 2に記載の調香方法。
[5] 香料が格納され当該香料に空気を吹き付けて揮発させて発生した匂いを溜める複 数の要素臭瓶と、前記空気を生成するエアーポンプと、当該エアーポンプで生成さ れた空気を一旦溜める空気供給室と、当該空気供給室から前記複数の要素臭瓶に 空気を導入する際の流量を制御する複数の電磁弁と、当該複数の電磁弁によって 制御された空気を導入し前記複数の要素臭瓶内で発生した匂いを混合するプレン ダ一室とを具備し、前記複数の要素臭瓶で発生された複数の匂!、を前記プレンダー 室で特定の混合比で混合する際に、前記混合比は前記複数の要素臭瓶に接続され た複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数で決められ、且つ前記複数の電磁弁の一 秒当たりの開閉回数の比が前記混合比に一致するように構成して成ることを特徴と する調香器。
[6] 香料が格納され当該香料に空気を吹き付けて揮発させて発生した匂いを溜める複 数の要素臭瓶と、前記空気を生成するエアーポンプと、当該エアーポンプで生成さ れた空気を一旦溜める空気供給室と、当該空気供給室から前記複数の要素臭瓶に 空気を導入する際の流量を制御する複数の電磁弁と、当該複数の電磁弁によって 制御された空気を導入し前記複数の要素臭瓶内で発生した匂いを混合するプレン ダ一室とを具備し、前記複数の要素臭瓶で発生された複数の匂!、を前記プレンダー 室で特定の混合比で混合する際に、前記混合比は前記複数の要素臭瓶に接続され た複数の電磁弁の一秒当たりの開閉時間で決められ、且つ前記複数の電磁弁の一 秒当たりの開閉時間の比が前記混合比に一致するように構成して成ることを特徴と する調香器。
[7] 香料が格納され当該香料に空気を吹き付けて揮発させて発生した匂いを溜める複 数の要素臭瓶と、前記空気を生成するエアーポンプと、当該エアーポンプで生成さ れた空気を一旦溜める空気供給室と、当該空気供給室から前記複数の要素臭瓶に 空気を導入する際の流量を制御する複数の電磁弁と、当該複数の電磁弁によって 制御された空気を導入し前記複数の要素臭瓶内で発生した匂いを混合するプレン ダ一室とを具備し、前記複数の要素臭瓶で発生させた複数の匂!、を前記プレンダー 室で特定の混合比で混合する際に、前記混合比は前記複数の要素臭瓶の各入口 側に接続された複数の電磁弁により決められ、前記電磁弁が開いている場合は前記 要素臭瓶に空気が行き、前記電磁弁が閉じている場合は当該電磁弁に接続され空 気を溜める空気供給室に空気が戻るように構成して成ることを特徴とする調香器。
[8] 前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数又は開閉時間は、調香器内に設置さ れた温度計測手段により計測した温度により補正するように構成して成ることを特徴と する請求項 5又は 6に記載の調香器。
[9] 前記複数の要素臭瓶はバーコードが添付され当該バーコードによって前記複数の 要素臭瓶が管理され且つ前記複数の要素臭瓶により混合可能な匂いを演算する演 算素子と、前記演算素子による演算結果を記憶するデータベースとを具備して成るこ とを特徴とする請求項 5乃至 8の何れか一に記載の調香器。
[10] 前記複数の電磁弁の一秒当たりの開閉回数又は開閉時間は電気的な信号に変換 され、インターネット上で配信可能なように構成して成ることを特徴とする請求項 5乃 至 9の何れか一に記載の調香器。
[11] 前記電磁弁が開 、て匂 、が発生して 、るときは発光ダイオードを発光させて、前記 匂 、と前記発光ダイオードの光とが連動するように構成して成ることを特徴とする請 求項 5乃至 10の何れか一に記載の調香器。
[12] 前記電磁弁が開 、て匂 、が発生して 、るときは音を発生させて、前記匂 、と前記 音とが連動するように構成して成ることを特徴とする請求項 5乃至 11の何れか一に記 載の調香器。
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