JP2003013063A - 土壌固化材 - Google Patents

土壌固化材

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JP2003013063A
JP2003013063A JP2001202637A JP2001202637A JP2003013063A JP 2003013063 A JP2003013063 A JP 2003013063A JP 2001202637 A JP2001202637 A JP 2001202637A JP 2001202637 A JP2001202637 A JP 2001202637A JP 2003013063 A JP2003013063 A JP 2003013063A
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solidified
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hardening agent
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Yoshitoshi Tsunoguchi
賀敏 角口
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KINAN CO Ltd
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  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固化強度の高い構造物にすることができると
ともに、固化された構造物のアルカリ度をpH10以下
に下げ得る土壌固化材を提供する。 【解決手段】 アルミン酸三カルシウムと三酸化硫黄と
を含む水硬性セメント系の硬化剤と、軽焼マグネシアを
含む硬化剤とを含有しており、この2つの硬化剤が被固
化土壌の水分と反応することにより、固化強度の高い構
造物にでき、また、軽焼マグネシアが前記水分と反応す
ることにより被固化土壌のアルカリ度を生物が成育でき
るpH10以下に下げ得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被固化土壌を固化す
るとともに、固化した構造物のアルカリ度を生物が成育
できる程度に下げるための土壌固化材に関する。
【0002】
【従来の技術】用水路及び排水路の整備、河川及び海岸
等の護岸整備には一般にケイ酸カルシウムを主成分とす
る水硬性セメント、例えばポルトランドセメントが用い
られており、該水硬性セメントによってセメント系構造
物が構築されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、水硬性セメ
ントはケイ酸カルシウム等のカルシウム塩を主成分と
し、生物が成育できるアルカリ度(pH10)を超えた
強アルカリ性であるため、農道舗装、畔等の農業基盤の
整備に用いられた場合、固化された構造物のアルカリ度
がpH10を超えることになり、生物の住環境を破壊
し、環境負荷が比較的大きいと言う問題がある。また、
水硬性セメントによって固化された構造物は透水性がな
いため、前記農業基盤の整備に用いられた場合、水はけ
が悪いと言う問題もあった。
【0004】また、水硬性セメントは水に溶けるため、
該水硬性セメントでは油分が入った土壌を固化させるこ
とは困難であった。
【0005】本発明は斯る事情に鑑みてなされたもので
あって、水硬性セメント系の硬化剤に軽焼マグネシアを
含む硬化剤を含有した土壌固化材とすることにより、軽
焼マグネシアが被固化土壌の水分と反応して固化された
構造物のアルカリ度をpH10以下に下げ得るととも
に、固化された構造物の透水性を良好にでき、さらに、
油分が入った被固化土壌を固化させることができる土壌
固化材を提供することを目的とする。
【0006】また、水硬性セメント系の硬化剤はアルミ
ン酸三カルシウムと三酸化硫黄とを含んでいる構成とす
ることにより、この硬化剤が被固化土壌の水分と反応し
て針状の結晶と、カルシウムシリケート水和物とを生成
し、針状の結晶が土粒子間に架橋を形成して被固化土壌
を迅速に固化させ、さらに、カルシウムシリケート水和
物が前記土粒子間の架橋をさらに強固にする土壌固化材
を提供することを目的とする。
【0007】また、過燐酸石灰(pH3.5)、又は、
水硬性アルミナ(pH6.8)を5重量%以下の割合で
含むことにより、pHが比較的高い水硬性セメント系の
硬化剤の含有量を少なくして土壌固化材のアルカリ度を
下げることができる土壌固化材を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る土壌固化
材は、水硬性セメント系の硬化剤と、軽焼マグネシアを
含む硬化剤とを含有していることを特徴とする。
【0009】第1発明にあっては、水硬性セメント系の
硬化剤と、軽焼マグネシアを含む硬化剤とを含有してお
り、この土壌固化材が被固化土壌に混合される。水硬性
セメント系の硬化剤は、被固化土壌の水分と反応し、ゲ
ルを生じて硬化する。軽焼マグネシアは、炭酸マグネシ
ウム又は水酸化マグネシウムを800〜900℃の温度
で焼成して得られた多孔質の酸化マグネシウムであり、
被固化土壌の水分と反応して水酸化マグネシウムを生成
するとともに、該水酸化マグネシウムを生成する際にゲ
ル状となり、初期硬化物として自硬性を発揮し、土粒子
間に架橋を形成し、さらに、軽焼マグネシアが被固化土
壌の水分と反応することによって被固化土壌のアルカリ
度を下げることができる。このように2つの硬化剤によ
って被固化土壌の固化強度を高めることができるととも
に、軽焼マグネシアによって被固化土壌のアルカリ度を
生物が成育できるpH10以下に下げ得る。さらに、多
孔質の軽焼マグネシアによってバクテリヤなどの微生物
を繁殖させ得るため、農道舗装、畔等の農業基盤の整備
に用いられた場合においても、生物の住環境を破壊する
ことがなく、環境負荷を比較的小さくすることができ
る。また、軟弱地盤、河川汚泥、建設発生土等の被固化
土壌を、圃場の畔改良用土壌、河川及び用排水路等の整
備用土壌として再利用することもできる。また、軽焼マ
グネシアは多孔質であるため、前記農業基盤の透水性を
高めることができ、農業基盤の水はけを良好にできる。
さらに、道路、宅地等に臨む傾斜地に土壌固化材を吹付
けて壁体を施工した場合、軽焼マグネシアの孔内に植物
の根を張らせることが可能であり、前記傾斜地に植物を
成育させ得る。また、水硬性セメント系の硬化剤は水に
溶けるため、該硬化剤では油分が入った被固化土壌を固
化させることは困難であるが、軽焼マグネシアは水に溶
けず、該軽焼マグネシアが油分を包み込むことになるた
め、油分が入った被固化土壌を固化させることができ
る。
【0010】第2発明に係る土壌固化材は、水硬性セメ
ント系の硬化剤はアルミン酸三カルシウムと三酸化硫黄
とを含んでいることを特徴とする。
【0011】第2発明にあっては、アルミン酸三カルシ
ウム及び三酸化硫黄が被固化土壌の水分と反応して針状
の結晶と、カルシウムシリケート水和物とを生成し、針
状の結晶が土粒子間に架橋を形成して被固化土壌を迅速
に固化させる。また、カルシウムシリケート水和物が針
状の結晶による架橋をさらに強固にし、被固化土壌の固
化強度をより一層高めることができる。
【0012】第3発明に係る土壌固化材は、過燐酸石灰
又は水硬性アルミナを5重量%以下の割合で含んでいる
ことを特徴とする。
【0013】第3発明にあっては、過燐酸石灰はpH
3.5、水硬性アルミナはpH6.8であり、水硬性セ
メント系の硬化剤に比べてアルカリ度が非常に低いた
め、水硬性セメント系の硬化剤の含有量を少なくして土
壌固化材のアルカリ度を下げることができる。このよう
に土壌固化材のアルカリ度が比較的低いため、軽焼マグ
ネシアの水分との反応によってアルカリ度をpH10以
下に下げることができない被固化土壌であっても、固化
された構造物のアルカリ度をpH10以下に下げ得る。
尚、被固化土壌の種類によって被固化土壌に対する土壌
固化材の混合率、及び水硬性セメント系の硬化剤に対す
る軽焼マグネシアを含む硬化剤の含有率を調節すること
ができ、また、過燐酸石灰、水硬性アルミナの含有率が
5重量%を超える場合、被固化土壌を固化させるための
前記硬化剤の割合が少なくなるため、過燐酸石灰、水硬
性アルミナは5重量%以下とするのが好ましい。また、
過燐酸石灰、水硬性アルミナの含有率が0.1重量%未
満であれば、土壌固化材のアルカリ度を下げる効果が期
待できなくなるため、過燐酸石灰、水硬性アルミナは
0.1重量%以上とするのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を具体的に説明する。 実施の形態1 本発明に係る土壌固化材は、水硬性セメント系の硬化剤
と、軽焼マグネシア(MgO)を含む水硬性の硬化剤と
を含有しており、この2種類の硬化剤が適宜の割合、例
えば1:1の割合で混合されている。尚、この混合割合
は被固化土壌の含水量、アルカリ度、含油量等によって
適宜に変更する。
【0015】軽焼マグネシア(MgO)は、炭酸マグネ
シウム(MgCO3 )又は水酸化マグネシウム(Mg
(OH)2 )を800〜900℃の温度で焼成して得ら
れた多孔質の酸化マグネシウム(MgO)であり、被固
化土壌の水分と反応して水酸化マグネシウム(Mg(O
H)2 )を生成する。この水酸化マグネシウムを生成す
る際にゲル状となり、初期硬化物として自硬性を発揮
し、土粒子間に架橋を形成し、さらに、軽焼マグネシア
が被固化土壌の水分と反応することによって被固化土壌
(固化された構造物)のアルカリ度を下げることができ
る。
【0016】水硬性セメント系の硬化剤は、アルミン酸
三カルシウム(3CaO・Al2 3 )と、三酸化硫黄
(3CaSO4 )とが混合されており、この硬化剤が被
固化土壌の水分と反応することにより針状の結晶、換言
すればエトリンガイト(3CaO・Al2 3 ・3Ca
SO4 ・32H2 O)と、カルシウムシリケート水和物
とを生成し、エトリンガイトが土粒子間に架橋を形成
し、被固化土壌を迅速に固化させる。また、カルシウム
シリケート水和物がエトリンガイトによる架橋をさらに
強固にする。
【0017】以上のように混合された土壌固化材は、農
道、畔等の農業基盤土、河川汚泥、建設発生土等の被固
化土壌に適宜の量を混合する。
【0018】この混合により、アルミン酸三カルシウム
及び三酸化硫黄硬化剤が被固化土壌の水分と反応すると
ともに、軽焼マグネシアが被固化土壌の水分と反応し、
被固化土壌を迅速に固化させることができるとともに、
固化強度を高めることができる。
【0019】土壌固化材はアルミン酸三カルシウム及び
三酸化硫黄硬化剤が混合された水硬性セメント系の硬化
剤を含有するため、土壌固化材のアルカリ度は約pH1
2となるが、この土壌固化材はさらに軽焼マグネシアを
含有しており、この軽焼マグネシアが被固化土壌の水分
と反応することによって被固化土壌のアルカリ度を下げ
ることができるため、土壌固化材を被固化土壌と混合す
ることにより、被固化土壌(固化された構造物)のアル
カリ度を生物が成育できるpH10以下に下げ得るので
あり、さらに、軽焼マグネシアはバクテリヤなどの微生
物の繁殖に好適な多孔質であるため、農道舗装、畔等の
農業基盤の整備に土壌固化材が用いられた場合において
も、生物の住環境を破壊することがなく、環境負荷を比
較的小さくすることができる。また、軟弱地盤、河川汚
泥、建設発生土等の被固化土壌を、圃場の畔改良用土
壌、河川及び用排水路等の整備用土壌として再利用する
ことができる。
【0020】さらに、多孔質の軽焼マグネシアによって
前記構造物の透水性を高めることができ、構造物の水は
けを良好にできる。さらに、道路、宅地等に臨む傾斜地
に土壌固化材を吹付けて壁体を施工した場合、軽焼マグ
ネシアの孔内に植物の根を張らせることが可能であり、
前記傾斜地に植物を成育させ得る。
【0021】また、土壌固化材の軽焼マグネシアは水に
溶けず、該軽焼マグネシアが油分を包み込むことになる
ため、少量の油分が入った被固化土壌を固化させること
ができる。尚、油分が入った被固化土壌を固化させる場
合、含有油量に応じて水硬性セメント系の硬化剤に対す
る軽焼マグネシアの混合量、又は、被固化土壌に対する
土壌固化材の混合量を調節する。
【0022】実施の形態2 実施の形態2の土壌固化材は、実施の形態1の土壌固化
材に、過燐酸石灰(CaH4 (PO4 2 ・H2 O+C
aSO4 ・2H2 O)、又は、水硬性アルミナ(Al2
3 )が5重量%〜0.1重量%の割合で含んでいる。
【0023】過燐酸石灰は、燐酸水素カルシウム(Ca
(H2 PO4 2 )と硫酸カルシウム(CaSO4 )と
の混合物であり、pH3.5である。水硬性アルミナは
pH6.8であり、このようにアルカリ度が低い過燐酸
石灰、又は、水硬性アルミナを混合することにより、水
硬性セメント系の硬化剤の含有量を少なくして土壌固化
材のアルカリ度を下げることができる。
【0024】このように過燐酸石灰、又は、水硬性アル
ミナを含有する土壌固化材は実施の形態1の土壌固化材
に比べてアルカリ度が低いため、軽焼マグネシアの水分
との反応によってアルカリ度をpH10以下に下げるこ
とができない被固化土壌であっても、この被固化土壌に
土壌固化材を混合することにより、固化された構造物の
アルカリ度をpH10以下に下げ得る。尚、軽焼マグネ
シアの水分との反応によってアルカリ度をpH10以下
に下げることができない被固化土壌を固化させる場合、
被固化土壌のアルカリ度に応じて過燐酸石灰、水硬性ア
ルミナの混合量を調節する。
【0025】実施の形態3 実施の形態3の土壌固化材は、実施の形態1、2の硬化
剤に該硬化剤の硬化時間を短縮するための硬化促進用の
凝集剤(ポリアクリル酸ソーダ等)を含んでいる。この
凝集剤は約1.0重量%以下の割合で含んでおり、凝集
剤によって実施の形態1、2の硬化剤の硬化時間を短縮
することができる。尚、凝集剤は約1.0重量%よりも
多い含有量としても硬化時間は余り短縮されない。ま
た、凝集剤の含有量が0.5重量%未満であれば、硬化
時間を下げる効果が期待できなくなるため、凝集剤の含
有量は0.5重量%以上とするのが好ましい。
【0026】このように凝集剤を含有する土壌固化材は
実施の形態1、2の土壌固化材に比べて硬化剤の硬化時
間を短縮することができるため、この土壌固化材を被固
化土壌に混合することにより、被固化土壌の固化時間を
短縮することができる。因に、実施の形態1、2の土壌
固化材で被固化土壌を完全に固化させるには約48時間
を必要とするが、実施の形態3の土壌固化材にあっては
固化時間を前記時間よりも短縮することができる。
【0027】尚、以上説明した実施の形態では、水硬性
セメント系の硬化剤として、アルミン酸三カルシウム
と、三酸化硫黄とを含む硬化剤を用いたが、その他、こ
の硬化剤はアルミン酸カルシウム(CaAl2 4 )を
主成分とするアルミナセメント、ケイ酸カルシウム(C
2 SiO4 )を主成分とするポルトランドセメント、
このポルトランドセメントと可溶性シリカ(SiO2
とを含むシリカセメント等の水硬性セメントであっても
よく、水硬性セメント系の硬化剤の組成は特に制限され
ない。
【0028】
【発明の効果】第1発明によれば、水硬性セメント系の
硬化剤と、軽焼マグネシアを含む硬化剤とによって被固
化土壌の固化強度を高めることができるとともに、軽焼
マグネシアによって被固化土壌のアルカリ度を生物が成
育できるpH10以下に下げ得る。さらに、多孔質の軽
焼マグネシアによってバクテリヤなどの微生物を繁殖さ
せ得るため、農道舗装、畔等の農業基盤の整備に用いら
れた場合においても、生物の住環境を破壊することがな
く、環境負荷を比較的小さくすることができる。また、
軟弱地盤、河川汚泥、建設発生土等の被固化土壌を、圃
場の畔改良用土壌、河川及び用排水路等の整備用土壌と
して再利用することもできる。しかも、軽焼マグネシア
は多孔質であるため、前記農業基盤の透水性を高めるこ
とができ、農業基盤の水はけを良好にできる。さらに、
軽焼マグネシアは水に溶けず、該軽焼マグネシアが油分
を包み込むことになるため、油分が入った被固化土壌を
固化させることができる。
【0029】第2発明によれば、アルミン酸三カルシウ
ム及び三酸化硫黄が被固化土壌の水分と反応して針状の
結晶と、カルシウムシリケート水和物とを生成し、針状
の結晶が土粒子間に架橋を形成し、被固化土壌を迅速に
固化させることができ、さらに、カルシウムシリケート
水和物が針状の結晶による架橋をさらに強固にするた
め、被固化土壌の固化強度をより一層高めることができ
る。
【0030】第3発明によれば、水硬性セメント系の硬
化剤の含有量を少なくし、アルカリ度が比較的低い過燐
酸石灰、又は、水硬性アルミナを含有することにより土
壌固化材のアルカリ度を下げることができるため、軽焼
マグネシアの水分との反応によってアルカリ度をpH1
0以下に下げることができない被固化土壌であっても、
固化された構造物のアルカリ度をpH10以下に下げ得
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02D 3/12 E02D 3/12 // C09K 103:00 C09K 103:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水硬性セメント系の硬化剤と、軽焼マグ
    ネシアを含む硬化剤とを含有していることを特徴とする
    土壌固化材。
  2. 【請求項2】 水硬性セメント系の硬化剤はアルミン酸
    三カルシウムと三酸化硫黄とを含んでいる請求項1記載
    の土壌固化材。
  3. 【請求項3】 過燐酸石灰又は水硬性アルミナを5重量
    %以下の割合で含んでいる請求項1又は2記載の土壌固
    化材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004292568A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Taiheiyo Cement Corp 土壌用固化材
JP2007314377A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Aoyama Eco System:Kk 壁材
JP2018141266A (ja) * 2017-02-24 2018-09-13 株式会社 Gtスパイラル 地盤補修工法及びそれに用いる固化剤

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