JP2003012593A - o−フタルアルデヒドを精製及び製剤化するための改善された方法 - Google Patents
o−フタルアルデヒドを精製及び製剤化するための改善された方法Info
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- JP2003012593A JP2003012593A JP2002138275A JP2002138275A JP2003012593A JP 2003012593 A JP2003012593 A JP 2003012593A JP 2002138275 A JP2002138275 A JP 2002138275A JP 2002138275 A JP2002138275 A JP 2002138275A JP 2003012593 A JP2003012593 A JP 2003012593A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/78—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
-
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- C07C45/78—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C45/81—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation
- C07C45/82—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation by distillation
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】粗製o-フタルアルデヒド(OPA)を簡単かつ安
全にそして実質的に定量的に精製することができ、数年
経た後でさえ塊状化しない安定化形にすることができる
方法を見出すこと。 【解決手段】 o-フタルアルデヒドを精製及び製剤化す
るための改善された方法であって、OPAのアセタールを
酸加水分解により開裂することによって得られた粗製OP
Aを、場合によっては塩基性水溶液を加えることによっ
て、1〜8のpHに調節し、次いで相の分離を行った後
に、薄層蒸発器を用いて100 mbar〜大気圧の圧力及び室
温〜180 ℃の温度において1分未満の非常に短時間の熱
的ストレスの下に、アルデヒドを含む方の相から水を留
去し、そして薄層蒸発器を用いて0.5 〜50 mbar の圧力
及び80〜180 ℃のジャケット温度において1分未満の非
常に短時間の熱的ストレスの下に、残留した蒸留残液か
らOPAを塔頂より抜き出し、そして生じたOPA溶融物を、
大気圧及び60〜80℃の温度でペレット成形する。
全にそして実質的に定量的に精製することができ、数年
経た後でさえ塊状化しない安定化形にすることができる
方法を見出すこと。 【解決手段】 o-フタルアルデヒドを精製及び製剤化す
るための改善された方法であって、OPAのアセタールを
酸加水分解により開裂することによって得られた粗製OP
Aを、場合によっては塩基性水溶液を加えることによっ
て、1〜8のpHに調節し、次いで相の分離を行った後
に、薄層蒸発器を用いて100 mbar〜大気圧の圧力及び室
温〜180 ℃の温度において1分未満の非常に短時間の熱
的ストレスの下に、アルデヒドを含む方の相から水を留
去し、そして薄層蒸発器を用いて0.5 〜50 mbar の圧力
及び80〜180 ℃のジャケット温度において1分未満の非
常に短時間の熱的ストレスの下に、残留した蒸留残液か
らOPAを塔頂より抜き出し、そして生じたOPA溶融物を、
大気圧及び60〜80℃の温度でペレット成形する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、o-フタルアルデヒ
ドを精製及び製剤化するための改善された方法に関す
る。
ドを精製及び製剤化するための改善された方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】o-フタルアルデヒド(OPA) などのフタル
アルデヒド類は、多くの分野、例えば染料、蛍光増白剤
または特殊なポリマーを製造するための中間製品とし
て、及び殺生剤または写真工業において、並びに医薬品
の合成のために使用されている。そのため、幾つかの態
様の製造法が既に開示されている。例えば、o-フタルア
ルデヒド(OPA) は、ヨーロッパ特許(EP-B)第0 147 593
号に記載の方法に従い、ナフタレンをメタノール中でオ
ゾン分解しそして生じた過酸化物を触媒作用により還元
し、次いで抽出または結晶化することによって得ること
ができる。この方法の欠点は、副生成物として生じたエ
ステルをOPA から分離することが困難で、しかも不十分
にしかできないことである。
アルデヒド類は、多くの分野、例えば染料、蛍光増白剤
または特殊なポリマーを製造するための中間製品とし
て、及び殺生剤または写真工業において、並びに医薬品
の合成のために使用されている。そのため、幾つかの態
様の製造法が既に開示されている。例えば、o-フタルア
ルデヒド(OPA) は、ヨーロッパ特許(EP-B)第0 147 593
号に記載の方法に従い、ナフタレンをメタノール中でオ
ゾン分解しそして生じた過酸化物を触媒作用により還元
し、次いで抽出または結晶化することによって得ること
ができる。この方法の欠点は、副生成物として生じたエ
ステルをOPA から分離することが困難で、しかも不十分
にしかできないことである。
【0003】加えて、OPA は、熱的及び酸化反応に対し
て不安定でありかつ長い期間貯蔵した際に塊状化する傾
向がある反応性化合物であり、その結果、それを再び崩
す長たらしい工程が必要であるが、これはOPA の変色を
招く場合がある。
て不安定でありかつ長い期間貯蔵した際に塊状化する傾
向がある反応性化合物であり、その結果、それを再び崩
す長たらしい工程が必要であるが、これはOPA の変色を
招く場合がある。
【0004】このアルデヒドを不所望な反応から保護す
る目的で、ヨーロッパ特許出願公開(EP-A1) 第0 522 31
2 号は、電気化学的な酸化によって製造したo-フタルア
ルデヒドテトラアルキルアセタール類をドナー化合物と
して使用することを開示している。
る目的で、ヨーロッパ特許出願公開(EP-A1) 第0 522 31
2 号は、電気化学的な酸化によって製造したo-フタルア
ルデヒドテトラアルキルアセタール類をドナー化合物と
して使用することを開示している。
【0005】更に、ヨーロッパ特許(EP-B)第0 839 789
号は、OPA を、酸触媒作用下にアセタールを形成し、次
いで蒸留して、適当なドナー化合物、例えばジアルコキ
シフタランまたはテトラアルキルアセタールに転化する
ことを開示している。これらの化合物から、必要ならば
酸加水分解によってアセタールを完全に開裂させた後
に、粗製OPA が99.5%を越える純度で得られる。
号は、OPA を、酸触媒作用下にアセタールを形成し、次
いで蒸留して、適当なドナー化合物、例えばジアルコキ
シフタランまたはテトラアルキルアセタールに転化する
ことを開示している。これらの化合物から、必要ならば
酸加水分解によってアセタールを完全に開裂させた後
に、粗製OPA が99.5%を越える純度で得られる。
【0006】しかし、このような粗製OPA 、例えばヨー
ロッパ特許(EP-B)第0 839 789 号に従い得られる粗製OP
A は赤乃至橙の色を有するため、例えば活性炭またはト
ンシル(tonsil)で脱色した後に、更に再結晶化しなけれ
ばならない。
ロッパ特許(EP-B)第0 839 789 号に従い得られる粗製OP
A は赤乃至橙の色を有するため、例えば活性炭またはト
ンシル(tonsil)で脱色した後に、更に再結晶化しなけれ
ばならない。
【0007】結晶化によって得られる57℃の融点を有す
るOPA 微粉末も同様に塊状化する傾向がある。加えて、
バッチ毎に色及び品質が異なる。
るOPA 微粉末も同様に塊状化する傾向がある。加えて、
バッチ毎に色及び品質が異なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明の課
題の一つは、粗製OPA を簡単かつ安全にそして実質的に
定量的に精製することができ、更に、該OPA を数年経た
後でさえ塊状化しない貯蔵可能な形にすることができ
る、OPA を単離及び製剤化するための改善された方法を
見出すことであった。
題の一つは、粗製OPA を簡単かつ安全にそして実質的に
定量的に精製することができ、更に、該OPA を数年経た
後でさえ塊状化しない貯蔵可能な形にすることができ
る、OPA を単離及び製剤化するための改善された方法を
見出すことであった。
【0009】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、この課
題は、アセタール開裂から得られた熱的に不安定な粗製
o-フタルアルデヒドを薄層蒸発器で蒸留し、次いでペレ
ット成形することによって達成された。
題は、アセタール開裂から得られた熱的に不安定な粗製
o-フタルアルデヒドを薄層蒸発器で蒸留し、次いでペレ
ット成形することによって達成された。
【0010】それゆえ、本発明は、o-フタルアルデヒド
を精製及び製剤化するための改善された方法であって、
o-フタルアルデヒドのアセタールを酸加水分解によって
開裂することによって得られた粗製o-フタルアルデヒド
を、 a) ──場合によっては塩基性水溶液を加えることによ
って──1〜8のpHに調節し、次いで、相の分離を行っ
た後に、 b) 薄層蒸発器を用いて100 mbar〜大気圧の圧力及び室
温〜180 ℃の温度において1分未満の非常に短時間の熱
的ストレスの下、アルデヒドを含む相から水を留去し、
そして c) 薄層蒸発器を用いて0.5 〜50mbarの圧力及び80〜18
0 ℃のジャケット温度において1分未満の非常に短時間
の熱的ストレスの下に、残留した蒸留残液からo-フタル
アルデヒドを塔頂より抜き取り、そして d) 得られたo-フタルアルデヒド溶融物を大気圧及び60
〜80℃の温度下にペレット成形して、高純度及び貯蔵安
定の形で淡黄色のo-フタルアルデヒドを得る、上記方法
を提供する。
を精製及び製剤化するための改善された方法であって、
o-フタルアルデヒドのアセタールを酸加水分解によって
開裂することによって得られた粗製o-フタルアルデヒド
を、 a) ──場合によっては塩基性水溶液を加えることによ
って──1〜8のpHに調節し、次いで、相の分離を行っ
た後に、 b) 薄層蒸発器を用いて100 mbar〜大気圧の圧力及び室
温〜180 ℃の温度において1分未満の非常に短時間の熱
的ストレスの下、アルデヒドを含む相から水を留去し、
そして c) 薄層蒸発器を用いて0.5 〜50mbarの圧力及び80〜18
0 ℃のジャケット温度において1分未満の非常に短時間
の熱的ストレスの下に、残留した蒸留残液からo-フタル
アルデヒドを塔頂より抜き取り、そして d) 得られたo-フタルアルデヒド溶融物を大気圧及び60
〜80℃の温度下にペレット成形して、高純度及び貯蔵安
定の形で淡黄色のo-フタルアルデヒドを得る、上記方法
を提供する。
【0011】該新規方法においては、粗製o-フタルアル
デヒド(OPA) は精製されそして貯蔵安定の形に変えられ
る。
デヒド(OPA) は精製されそして貯蔵安定の形に変えられ
る。
【0012】使用される原料は、OPA アセタールを開裂
することによって得られる粗製OPAである。例えばジア
ルコキシフタランまたはテトラアルキルアセタールなど
のOPA アセタールは、例えばヨーロッパ特許出願公開(E
P-A1) 第0 522 312 号またはヨーロッパ特許(EP-B)第0
839 789 号に記載の方法と類似して製造することができ
る。アセタールの開裂も、従来技術に類似して慣用の経
路により、例えば、HCl 、H2SO4 、H3PO4 などの鉱酸あ
るいは酢酸、蟻酸及びp-トルエンスルホン酸もしくはメ
タンスルホン酸などの有機酸を用いて0〜7のpH、好ま
しくは0〜3のpHにおいて酸加水分解することよって行
われる。反応温度は、好ましくは、室温〜100 ℃であ
る。脱離されるアルコール及び場合によっては上記の酸
は、次いで減圧下に留去される。
することによって得られる粗製OPAである。例えばジア
ルコキシフタランまたはテトラアルキルアセタールなど
のOPA アセタールは、例えばヨーロッパ特許出願公開(E
P-A1) 第0 522 312 号またはヨーロッパ特許(EP-B)第0
839 789 号に記載の方法と類似して製造することができ
る。アセタールの開裂も、従来技術に類似して慣用の経
路により、例えば、HCl 、H2SO4 、H3PO4 などの鉱酸あ
るいは酢酸、蟻酸及びp-トルエンスルホン酸もしくはメ
タンスルホン酸などの有機酸を用いて0〜7のpH、好ま
しくは0〜3のpHにおいて酸加水分解することよって行
われる。反応温度は、好ましくは、室温〜100 ℃であ
る。脱離されるアルコール及び場合によっては上記の酸
は、次いで減圧下に留去される。
【0013】精製するべき、生じた粗製OPA は、99.5%
を越えるOPA 含有率を有する。本発明では、次いで場合
によっては、塩基性水溶液を加えて、1〜8のpH、好ま
しくは2〜7のpHを設定する。適当な塩基は、炭酸塩、
例えば重炭酸塩、または希薄水酸化物溶液、例えばNaO
H、KOH などである。塩基性水溶液は、40〜95℃、好ま
しくは50〜70℃の温度で大気圧下に加えられる。次いで
相の分離を行う。この際、OPA は下の重い方の相中に存
在し、この相は、0.5 %〜3%、好ましくは1.0〜2%
の含水率を有する。水は、非常に短時間の熱的ストレス
の下に薄層蒸発器で蒸留することによって水またはOPA
水溶液を留去して、OPA 含有相から除去される。適当な
薄層蒸発器は、流下薄膜型蒸発器、ショート・パス蒸発
器などである。好ましくは、流下薄膜型蒸発器が使用さ
れる。
を越えるOPA 含有率を有する。本発明では、次いで場合
によっては、塩基性水溶液を加えて、1〜8のpH、好ま
しくは2〜7のpHを設定する。適当な塩基は、炭酸塩、
例えば重炭酸塩、または希薄水酸化物溶液、例えばNaO
H、KOH などである。塩基性水溶液は、40〜95℃、好ま
しくは50〜70℃の温度で大気圧下に加えられる。次いで
相の分離を行う。この際、OPA は下の重い方の相中に存
在し、この相は、0.5 %〜3%、好ましくは1.0〜2%
の含水率を有する。水は、非常に短時間の熱的ストレス
の下に薄層蒸発器で蒸留することによって水またはOPA
水溶液を留去して、OPA 含有相から除去される。適当な
薄層蒸発器は、流下薄膜型蒸発器、ショート・パス蒸発
器などである。好ましくは、流下薄膜型蒸発器が使用さ
れる。
【0014】最初の蒸留段階は、100 mbar〜大気圧、好
ましくは100 〜250 mbar、特に好ましくは150 〜200 mb
arの圧力下に行われる。この際の反応温度は、室温〜18
0 ℃、好ましくは100 ℃〜180 ℃のジャケット温度であ
る。薄層蒸発器内での滞留時間は非常に短く、10秒以上
かつ1分未満である。この蒸留段階において、水が留去
されるが、この際、多くの場合に、若干のOPA も一緒に
留去される。このOPA水溶液は、再び塩基性水溶液でpH
を調節してから次のバッチに導入することができ、そう
することによってOPA の収量損失が防がれる。
ましくは100 〜250 mbar、特に好ましくは150 〜200 mb
arの圧力下に行われる。この際の反応温度は、室温〜18
0 ℃、好ましくは100 ℃〜180 ℃のジャケット温度であ
る。薄層蒸発器内での滞留時間は非常に短く、10秒以上
かつ1分未満である。この蒸留段階において、水が留去
されるが、この際、多くの場合に、若干のOPA も一緒に
留去される。このOPA水溶液は、再び塩基性水溶液でpH
を調節してから次のバッチに導入することができ、そう
することによってOPA の収量損失が防がれる。
【0015】残った材料は、その大部分が褐色のOPA か
らなり、僅か0.01〜0.4 %、好ましくは0.1 %までの含
水率及び99.5%を越えるOPA 含有率を有する蒸留残液で
ある。
らなり、僅か0.01〜0.4 %、好ましくは0.1 %までの含
水率及び99.5%を越えるOPA 含有率を有する蒸留残液で
ある。
【0016】この蒸留残液は次いで、薄層蒸発器で非常
に短時間の熱的ストレスの下に再び蒸留に付される。こ
の際、OPA は塔頂から引き抜かれる。ここで適当な薄層
蒸発器は、同様に、流下薄膜型蒸発器、ショート・パス
蒸発器などである。この場合は好ましくは、ショート・
パス蒸発器が使用される。薄層蒸発器内での滞留時間は
非常に短く、10秒以上かつ1分未満である。
に短時間の熱的ストレスの下に再び蒸留に付される。こ
の際、OPA は塔頂から引き抜かれる。ここで適当な薄層
蒸発器は、同様に、流下薄膜型蒸発器、ショート・パス
蒸発器などである。この場合は好ましくは、ショート・
パス蒸発器が使用される。薄層蒸発器内での滞留時間は
非常に短く、10秒以上かつ1分未満である。
【0017】第二の蒸留段階は、0.5 〜50 mbar 、好ま
しくは3〜15 mbar 、特に好ましくは5〜10 mbar の圧
力下に行われる。この際の温度は、80℃〜180 ℃のジャ
ケット温度である。
しくは3〜15 mbar 、特に好ましくは5〜10 mbar の圧
力下に行われる。この際の温度は、80℃〜180 ℃のジャ
ケット温度である。
【0018】得られる蒸留物は、精製された今や淡黄色
のOPA を99.5%を越える含有率で含んでなる。しかし、
なお比較的多量のOPA も存在する蒸留残液を、収量損失
を避けるために次のバッチに計量添加することができ
る。
のOPA を99.5%を越える含有率で含んでなる。しかし、
なお比較的多量のOPA も存在する蒸留残液を、収量損失
を避けるために次のバッチに計量添加することができ
る。
【0019】蒸留に次いで、60℃〜80℃、好ましくは60
〜70℃の温度及び大気圧下にペレット成形を行う。ペレ
ットをボトル詰めする際は、温度を30℃以下にまで下げ
る。
〜70℃の温度及び大気圧下にペレット成形を行う。ペレ
ットをボトル詰めする際は、温度を30℃以下にまで下げ
る。
【0020】本発明の精製方法は、数ヶ月の後でさえ塊
状物を形成しない貯蔵安定の形のOPA を生産する。更
に、結晶化によって精製されたOPA の場合は様々な色を
示すのに対し、本発明に従い精製されたOPA は一様な色
を有する。更に、本発明の精製方法はOPA の収量損失を
防ぐ。
状物を形成しない貯蔵安定の形のOPA を生産する。更
に、結晶化によって精製されたOPA の場合は様々な色を
示すのに対し、本発明に従い精製されたOPA は一様な色
を有する。更に、本発明の精製方法はOPA の収量損失を
防ぐ。
【0021】
【実施例】例1
ヨーロッパ特許(EP-B)第0 839 789 号に従うアセタール
開裂より得られた、99.5 GC 領域%を越えるGC含有率を
有する粗製OPA を水300ml と混合し、そして50〜60℃の
温度において、10%濃度重炭酸溶液を用いてpHを3から
7に調節した。非常に良好にかつ非常に短時間のうちに
相が分離した。下の重い方の粗製OPA 相(670g) は1.5
%の含水率を有した。薄層蒸発器(0.12 m2 表面積)に
て非常に短時間の熱的ストレス(1分間未満)で、OPA
水溶液を留去することによってこの相から水を除去した
(薄膜蒸発器パラメータ: 180 mbar、7bar 蒸気、50
L/h量の向流N2、及び粗製OPA 装入量 400 ml/h) 。な
お、このOPA 水溶液は、再びpH調節した後に次のバッチ
に導入した。0.09%の含水率及び99.5%を越えるOPA 含
有率を有する褐色の粗製OPA 617 gが蒸留底に得られ
た。
開裂より得られた、99.5 GC 領域%を越えるGC含有率を
有する粗製OPA を水300ml と混合し、そして50〜60℃の
温度において、10%濃度重炭酸溶液を用いてpHを3から
7に調節した。非常に良好にかつ非常に短時間のうちに
相が分離した。下の重い方の粗製OPA 相(670g) は1.5
%の含水率を有した。薄層蒸発器(0.12 m2 表面積)に
て非常に短時間の熱的ストレス(1分間未満)で、OPA
水溶液を留去することによってこの相から水を除去した
(薄膜蒸発器パラメータ: 180 mbar、7bar 蒸気、50
L/h量の向流N2、及び粗製OPA 装入量 400 ml/h) 。な
お、このOPA 水溶液は、再びpH調節した後に次のバッチ
に導入した。0.09%の含水率及び99.5%を越えるOPA 含
有率を有する褐色の粗製OPA 617 gが蒸留底に得られ
た。
【0022】この粗製OPA 薄膜蒸発器残液を再び薄層蒸
発器に通すが、但しこの際は塔頂から抜き出した(薄層
蒸発器パラメータ: 9 mbar 、7bar 蒸気、50 L/hの
向流N2、及び粗製OPA 装入量 617 g/h)。99.5%を越え
るOPA-GC含有率を有する淡黄色のOPA 580 g(収率 85
%)が蒸留物中に収集された。残液(37 g)はなお、少な
くとも85%の割合でOPA を含み、これは次の薄膜蒸発バ
ッチに導入した。
発器に通すが、但しこの際は塔頂から抜き出した(薄層
蒸発器パラメータ: 9 mbar 、7bar 蒸気、50 L/hの
向流N2、及び粗製OPA 装入量 617 g/h)。99.5%を越え
るOPA-GC含有率を有する淡黄色のOPA 580 g(収率 85
%)が蒸留物中に収集された。残液(37 g)はなお、少な
くとも85%の割合でOPA を含み、これは次の薄膜蒸発バ
ッチに導入した。
【0023】得られたOPA 溶融物に形状を付しそしてOP
A が塊状化することを防ぐために、ペレット成形を大気
圧及び65℃にて行い、そしてペレットのボトル詰めを25
℃で行った。
A が塊状化することを防ぐために、ペレット成形を大気
圧及び65℃にて行い、そしてペレットのボトル詰めを25
℃で行った。
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フロントページの続き
(72)発明者 カールハインツ・ギゼルブレヒト
オーストリア国、パッシング、ゼメルヴア
イス− ストラーセ、3
(72)発明者 ヴアルター・ラムル
オーストリア国、ヘルモンスエット、ブル
クガッター、9
(72)発明者 ルドルフ・ヘルマンスエーダー
オーストリア国、ペンネヴァング、シュタ
ッフェル、18
Fターム(参考) 4H006 AA02 AB84 AC45 AD11 AD15
AD30 BB31 BC50 BC51 BC52
BC53
Claims (8)
- 【請求項1】 o-フタルアルデヒドを精製及び製剤化す
るための改善された方法であって、o-フタルアルデヒド
のアセタールを酸加水分解により開裂することによって
得られた粗製o-フタルアルデヒドを、 a) ──場合によっては塩基性水溶液を加えることによ
って──1〜8のpHに調節し、次いで相の分離を行った
後に、 b) 薄層蒸発器を用いて100 mbar〜大気圧の圧力及び室
温〜180 ℃の温度において1分未満の非常に短時間の熱
的ストレスの下に、アルデヒドを含む方の相から水を留
去し、そして c) 薄層蒸発器を用いて0.5 〜50 mbar の圧力及び80〜
180 ℃のジャケット温度において1分未満の非常に短時
間の熱的ストレスの下に、残留した蒸留残液からo-フタ
ルアルデヒドを塔頂より抜き出し、そして d) 生じたo-フタルアルデヒド溶融物を、大気圧及び60
〜80℃の温度でペレット成形して、高純度及び貯蔵安定
性の形で淡黄色のo-フタルアルデヒドを得る、上記方
法。 - 【請求項2】 段階a)において、炭酸塩、NaOHまたはKO
H の水溶液を加えることによって2〜7のpHを設定す
る、請求項1の方法。 - 【請求項3】 塩基性水溶液の添加が、40℃〜95℃の温
度で行われる、請求項1の方法。 - 【請求項4】 段階b)において、蒸留を100 〜250 mbar
の圧力及び100 ℃〜180 ℃のジャケット温度で行う、請
求項1の方法。 - 【請求項5】 段階b)における蒸留の際、場合により水
と一緒に留去されたo-フタルアルデヒドを、場合によっ
ては、次のバッチで段階a)においてo-フタルアルデヒド
水溶液として計量添加する、請求項1の方法。 - 【請求項6】 段階c)において、o-フタルアルデヒド
を、段階b)によって得られた蒸留残液から3〜15 mbar
の圧力において塔頂より抜き出す、請求項1の方法。 - 【請求項7】 場合によってはなおo-フタルアルデヒド
を含む、段階c)において残留した蒸留残液を、場合によ
っては、次のバッチで段階c)において計量添加する、請
求項1の方法。 - 【請求項8】 段階d)において、ペレット成形を60℃〜
70℃の温度で行い、その後、ペレットのボトル詰めの
際、温度を30℃以下にまで下げる、請求項1の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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