JP2003012496A - 安定な尿素含有外用組成物 - Google Patents
安定な尿素含有外用組成物Info
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Abstract
しない性状が安定した尿素配合外用組成物を提供する。 【解決手段】水、アルキル化水溶性高分子を配合するこ
とによって、尿素を含有する外用組成物の安定化がはか
られ、粘度が低下することなく、かつ、使用感の良い外
用組成物を製造することが可能となった。本発明によ
り、長期保存しても粘度が低下せず、また分離もしない
性状が安定した尿素配合外用組成物を提供という課題を
解決することができた。
Description
外用組成物に関する。さらに詳しくは、長期間保存して
も粘度低下を起こさず、使用感に優れる安定な尿素含有
外用組成物に関する。
作用があるため、アトピー性皮膚炎、老人性乾皮症等の
皮膚疾患の治療や、乾燥肌や肌のかゆみ、あかぎれ等を
改善するために、皮膚化粧料や医薬品・部外品の外用剤
の成分として使用されている。しかし、尿素を含有する
クリーム、ゲル製剤は、尿素が、クリーム、ゲルの構成
成分のカルボキシビニルポリマー、プロピルメチルセル
ロース、プロピルエチルセルロースに代表される水溶性
高分子に影響を与え、粘度が維持されない。そのため、
カルボキシビニルポリマーの量を増加するとともにアン
モニウム化合物を配合して粘度を維持する(特開昭59-2
0217号公報)、多価アルコールと水酸化ナトリウムや水
酸化カリウム等のpH調整剤を配合する(特開昭63-166
825号公報)ことによって、尿素を含有するクリーム、
ゲルを安定化させる方法が提案されている。
剤は水溶性高分子や多価アルコールの配合量が多いた
め、肌へのなじみが悪く、また強いべたつき感を感じ、
実用的ではなかった。また、ヒドロキシメチルセルロー
ス等を配合してクリーム、ゲル等を得る場合には、外用
剤として相応しい固さを確保するために、約2〜3%以
上の高分子成分を配合しなければならず、皮膚へ塗布す
る際にのびが悪かったり、乾いた後に皮膚に白い繊維状
の高分子が付着し、不快感を与える等の課題を残してい
る。
使用感が保たれる尿素配合のクリーム、ゲル剤の開発が
待たれているところである。
状況に鑑みて鋭意検討した結果、意外にもアルキル変性
カルボキシビニルポリマーおよび/または疎水化ヒドロ
キシメチルセルロースを配合することによって、上記課
題が解決できることを見出し本発明を完成させた。
化水溶性高分子を含有する外用組成物であり、アルキル
化水溶性高分子を含有する安定化された尿素含有外用組
成物である。本発明のアルキル化水溶性高分子はアルキ
ル化したカルボキシビニルポリマー、アルギン酸塩、ア
ルギン酸プロピレングリコール、キサンタンガム、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ゼラチン類、ジェランガム、カラギーナ
ン、寒天、ペクチン、ローカストビーンガム、グァーガ
ム、トラガントガム、結晶セルロース、ポリビニルピロ
リドンであり、代表的なものとしてアルキル変性カルボ
キシビニルポリマー、疎水化ヒドロキシプロピルメチル
セルロースが挙げられる。この外用組成物がアルキル変
性カルボキシビニルポリマーを0.05〜2%含むもの
である、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースを
0.05〜2%含むものである又はクリームまたはゲル
剤である事も可能である。又、本発明は、水、アルキル
化水溶性高分子による尿素含有外用組成物中の安定化方
法であり、本安定化方法のアルキル化水溶性高分子は、
アルキル化したカルボキシビニルポリマー、アルギン酸
塩、アルギン酸プロピレングリコール、キサンタンガ
ム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ゼラチン類、ジェランガム、カラ
ギーナン、寒天、ペクチン、ローカストビーンガム、グ
ァーガム、トラガントガム、結晶セルロース、ポリビニ
ルピロリドンであり、代表的なものとしてアルキル変性
カルボキシビニルポリマー、疎水化ヒドロキシプロピル
メチルセルロースが挙げられる。アルキル変性カルボキ
シビニルポリマーを0.05〜2%含むものである、疎
水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースを0.05〜
2%含むものである、又はクリームまたはゲル剤である
事も可能である。
高分子としては、アルキル化したカルボキシビニルポリ
マー、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコー
ル、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、セラチン類、ジ
ェランガム、カラギーナン、寒天、ペクチン、ローカス
トビーンガム、グァーガム、トラガントガム、結晶セル
ロース、ポリビニルピロリドンが挙げられるが、これに
限定されない。
代表的なものとしてアルキル変性カルボキシビニルポリ
マー(以下、A-CPと略記することがある)および疎水化
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(以下O-HPMCと略
記することがある)が挙げられる。
は、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体とも呼
ばれ、アクリル酸と炭素数10〜30の直鎖状または分枝状
アルキル基のエステル体、およびメタクリル酸と同じく
アルキル基のエステル体が共重合したものであり、大き
な親水基と小さな親油基を持つO/W型高分子乳化剤で
あり、親水部分が水に膨潤して油の周りに水和ゲル層を
形成し、ゲル状乳化組成物を形成します。A-CPはPEMULE
N TR-1の商品名で市販されており(日光ケミカルズ
(株))、容易に入手可能である。
ス(以下O-HPMCと略記することがある)とは、通常のヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)に、炭素数16
〜32の直鎖状または分枝状のアルキル基を導入し、疎水
性を持たせたものであり、HPMCよりも少量で粘稠性を発
現することができる。O-HPMCはサンジェロースという商
品名で市販されており(エステック(株))、容易に入手
可能である。
ニルポリマー、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースの配合量は特に限定されないが、本発明に係る尿素
含有外用組成物の全重量に対して、通常それぞれ0.05〜
2%、0.05〜2%であり、好ましくはそれぞれ0.3〜1
%、0.5〜1.5%であり、より好ましくはそれぞれ0.4〜
0.6%、0.75〜1.25%である。
高分子を混合前に膨潤するために使用してもよいが、こ
れに限定されない。
用を持つ成分を配合させることもできる。配合可能な他
の薬効成分は特に限定されないが、例えば、抗潰瘍剤、
抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛消炎剤、抗アレルギー剤、ビ
タミン剤、生薬、抗生物質、抗ウイルス剤、ホルモン剤
等が挙げられる。
その誘導体ならびにそれらの塩、グリチルレチン酸およ
びその誘導体、ε-アミノカプロン酸、塩化リゾチー
ム、グアイアズレン、アラントイン等の抗炎症剤、レチ
ノール、レチノイン酸、ビタミンA油、パルミチン酸レ
チノール、カロテン、アスコルビン酸、アスコルビン酸
誘導体(アスコルビン酸グルコシド、リン酸L-アスコ
ルビルマグネシウム、ジパルミチン酸アスコルビル、テ
トラ2-ヘキシルデカン酸L-アスコルビルなど)、酢酸
トコフェロール、酢酸d-α-トコフェロール、ニコチン
酸トコフェロール、コハク酸d-α-トコフェロール、ビ
タミンEリノレート、d-α-トコフェロール、d-β-トコ
フェロール、d-γ-トコフェロール、d-δ-トコフェロー
ル、天然ビタミンE、塩酸ピリドキシン、ジカプリル酸
ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン、リボフラ
ビン、リン酸リボフラビンナトリウム、酪酸リボフラビ
ン、ニコチン酸アミド、パントテニルアルコール、パン
トテニルエチルエーテル、パントテン酸カルシウム、コ
レカルシフェロール等のビタミン類、アルブチン、エラ
グ酸、コウジ酸、油溶性甘草エキス等の美白剤、クロタ
ミトン、ジフェンヒドラミン等の抗痒剤、ヒノキチオー
ル、セファランチン、ニコチン酸トコフェロール等の育
毛・養毛剤、γ-オリザノール、フェルラ酸等が挙げら
れる。
れる種々の添加剤を配合することができる。この様な添
加剤は特に限定されないが、例えば乳化剤、懸濁化剤、
防腐剤、安定化剤、着色剤、清涼化剤、着香剤、吸着
剤、吸収促進剤、pH調整剤、粘稠剤、湿潤剤、油類、抗
酸化剤等を挙げることができる。
キルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、メチルグ
ルコシド脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、脂
肪酸石鹸(ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリ
ウム、ラウロイルサルコシンナトリウムなど)、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ステアロイル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム等のイオン性界
面活性剤、レシチン類(大豆レシチン、卵黄リン脂質、
水素添加レシチン、水酸化レシチンなど)、サポニン類
(大豆サポニン、カンゾウサポニン、酵素処理サポニン
など)、アラビアゴム等の天然由来界面活性剤等が挙げ
られる。
ス、ポリソルベート80、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、アラビアゴム、トラガント末、カルメロース、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレンポリプロピレングリコール等が挙げられる。
エチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム等
の安息香酸塩、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナト
リウム、フェノキシエタノール、ヒノキチオール等が挙
げられる。
チン酸、オレイン酸等の脂肪酸、セタノール、セトステ
アリルアルコール、ステアリルアルコール、コレステロ
ール、フィトステロール、オクチルドデカノール、ベヘ
ニルアルコール等の高級アルコール、カルボキシビニル
ポリマー、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコ
ール、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ゼラチン類、ジェランガム、カラギ
ーナン、寒天、ペクチン、ローカストビーンガム、グァ
ーガム、トラガントガム、結晶セルロース、ポリビニル
ピロリドン等の水溶性高分子、エデト酸、グルコン酸、
クエン酸、リンゴ酸等のキレート剤、天然ビタミンE、
d-α-トコフェロール、δ-トコフェロール、β-トコフ
ェロール、γ-トコフェロール、アスコルビン酸、エリ
ソルビン酸およびこれらの塩または誘導体、ジブチルヒ
ドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食
子酸ナトリウム、フィチン酸、亜硫酸ナトリウム、カテ
キン類、ポリフェノール等の抗酸化剤、グリセリルモノ
アルキルエーテル、パルミチン酸デキストリン等が挙げ
られる。
化鉄、タルク、ベニバナ色素、クチナシ色素、パプリカ
色素、β-カロチン、カラメル、銅クロロフィリンナト
リウム、シルク末等が挙げられる。
油、l−メントール、d−ボルネオール等が挙げられ
る。
に用いられる香料の他に、ウイキョウ末、オレンジ油、
カミツレ油、スペアミント油、パイン油、ハッカ油、ベ
ルガモット油、l−メントール、レモン油等の精油が挙
げられる。
ム、ケイ酸マグネシウム、酸化アルミニウム、デキスト
リン等が挙げられる。
ロピルアルコール等の低級アルコール、オレイルアルコ
ール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール、
オレイン酸、リシノレイン酸、イソステアリン酸等の脂
肪酸、レシチン類等の界面活性剤、高級アルコールと中
鎖脂肪酸、パルミチン酸イソプロピル等脂肪酸のエステ
ル油、乳酸およびその塩、l-メントール等が挙げられ
る。
酸、リンゴ酸、フマル酸等の有機酸とそれらの塩、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、塩酸
等の無機酸とそれらの塩、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロ
パノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソ
プロパノールアミン等のアルカノールアミン、リン酸二
水素カリウム、リン酸水素ナトリウム等が挙げられる。
ー、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコール、
キサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ゼラチン類、ジェランガム、カラギーナン、
寒天、ペクチン、ローカストビーンガム、グァーガム、
トラガントガム、結晶セルロース、ポリビニルピロリド
ン等が挙げられる。
ール、還元麦芽糖水飴、マルチトール、エリスリトー
ル、ショ糖、トレハロース、ブドウ糖などの糖類または
糖アルコール、ヒアルロン酸ナトリウム、コラーゲン、
エラスチン、セリシン、デオキシリボ核酸またはその
塩、加水分解コラーゲン、ポリグルタミン酸、ポリアル
ギン酸、小麦ペプチド、コンドロイチン硫酸ナトリウ
ム、キチン、キトサン等の高分子湿潤剤、グリセリン、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセ
リン等の多価アルコール、アロエエキス、モモの葉エキ
ス、ビワエキス、米発酵エキス、米糠エキス、コケモモ
エキス、ウワウルシエキス、カンゾウエキス等の植物エ
キス、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グリシン、ア
ルギニン、グルタミン酸、セリン、プロリン、ヒドロキ
シプロリン、ジグリセリン、ベタイン等のアミノ酸類、
スフィンゴ脂質、セラミド、レシチン、コレステロール
等の油性湿潤剤、乳酸、乳酸ナトリウム等が挙げられ
る。
油、ヒマワリ油、マカデミアナッツ油、アボガド油等の
植物性油脂、スクワラン、魚油、馬油等の動物性油脂、
カルナバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、ラノ
リン、ホホバ油等のロウ類、流動パラフィン、パラフィ
ン、ワセリン、ポリイソブデン、合成スクワラン等の炭
化水素、セタノール、セトステアリルアルコール、ステ
アリルアルコール、コレステロール、フィトステロー
ル、オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール等の高
級アルコール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン
酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸オ
クチル、オクタン酸セチル、中鎖脂肪酸トリグリセリ
ド、トリオクタン酸グリセリン、乳酸セチル、クエン酸
トリエチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ
イソプロピル、セバシン酸ジエチル等のエステル油、メ
チルポリシロキサン、シリコン樹脂、環状ジメチルシリ
コーン等のシリコーン油、パーフルオロポリエーテル等
が挙げられる。
ている製剤化方法で製造することができる。例えば、ア
ルキル変性カルボキシビニルポリマーを使用してゲル状
乳化組成物製剤を製造する場合には、加温した油相と、
アルキル変性カルボキシビニルポリマーを含む水相を適
切な温度に加温して混合し、乳化させる。さらに尿素、
その他の配合成分と、必要に応じて中和剤等を添加し
て、冷却しながら増粘させ目的のゲル状乳化組成物製剤
を得ることができる。
ルロースを使用してゲル化製剤を製造する場合には、疎
水化ヒドロキシプロピルメチルセルロースを適宜加温し
た精製水に分散させて冷却し、膨潤させる。必要に応じ
て粘度調整剤、中和剤、pH調整剤等を加えてゲル化す
る。さらに尿素、その他の配合成分を添加し、よく攪拌
混合して、製剤を得ることができる。
ョンとするためには、以下の様な方法で実施することが
できる。まず、加温した油相と水相を混合して、乳化組
成物を得る。一方、アルキル変性カルボキシビニルポリ
マーを分散させた水溶液を冷却しながら膨潤させた後、
乳化組成物を添加してよく攪拌混合する。必要であれ
ば、中和剤を添加して増粘させてもよい。上記のような
乳化組成物を得る際には、通常使用されている単純攪拌
機や、ホモミキサー、ポリトロンホモジナイザー、マン
トンガウリン乳化機、超高圧乳化機、超音波乳化機など
を用いることができる。
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
に加温して攪拌した。攪拌を続けながら、室温まで冷却
し、透明ゲルを得た。尿素 10g、グリセリン 5g、クエ
ン酸 0.1gおよびクエン酸ナトリウム 0.35gを、33.8gの
精製水で溶解した。この溶解液を透明ゲルに攪拌しなが
ら添加し、均一になるまで攪拌を続け、尿素配合ゲル組
成物 100gを得た。
加温して攪拌した。攪拌を続けながら、室温まで冷却
し、透明ゲルを得た。尿素 20g、グリセリン 5g、クエ
ン酸 0.1gおよびクエン酸ナトリウム 0.35gを、24.05g
の精製水で溶解した。この溶解液を透明ゲルに攪拌しな
がら添加し、均一になるまで攪拌を続け、尿素配合ゲル
組成物 100gを得た。
させて、85℃以上に加温して攪拌した。攪拌を続けなが
ら、室温まで冷却し、透明ゲルを得た。尿素 20g、グリ
セリン 5gおよびL−アルギニン 0.3gを、24.2gの精製
水で溶解した。この溶解液を透明ゲルに攪拌しながら添
加し、均一になるまで攪拌を続け、尿素配合ゲル組成物
100gを得た。
させて、85℃以上に加温して攪拌した。攪拌を続けなが
ら、室温まで冷却し、透明ゲルを得た。尿素 10g、グリ
セリン 5gおよびL−アルギニン 0.4gを、34.1gの精製
水で溶解した。この溶解液を透明ゲルに攪拌しながら添
加し、均一になるまで攪拌を続け、尿素配合ゲル組成物
100gを得た。
散させて、85℃以上に加温して攪拌した。攪拌を続けな
がら、室温まで冷却し、透明ゲル状液を得た。尿素 10
g、グリセリン 5g、クエン酸 0.1gおよびクエン酸ナト
リウム 0.35gを、33.55gの精製水で溶解した。この溶解
液を透明ゲルに攪拌しながら添加し、均一になるまで攪
拌を続け、尿素配合ゲル組成物 100gを得た。
物を、45および50℃で1カ月間保存した。保存開始前、
1カ月後にそれぞれのサンプルの性状を目視で検査し
た。また、サンプルの適量を手の甲の部分に塗布し、使
用感を調べた。さらにB型粘度計 ローターNo.4(芝浦
システム(株)社製)を使い、6 rpm、2分、20℃の条件下
でそれぞれの粘度を測定した(表1、2)。
剤は使用感が良く、また、保存後も性状は透明ゲルのま
ま変化せず、粘度もほとんど変化しなかった。一方、比
較例1および2の製剤はべたつき感があり、また、保存
によって半透明になり、粘度も著しく低下した。また、
比較例3の製剤は初期からゲル状液であり、固さを得ら
れなかった。ヒドロキシエチルセルロースを約3%配合
すると適度な固さを得られるが、非常に強いべたつき感
を生じ、また、乾いた後には皮膚が白くなり不快な感じ
を受けてしまった。
g、ステアリン酸 0.4g、セトステアリルアルコール 0.3
g、親油型モノステアリン酸グリセリン 0.3gおよびモノ
ステアリン酸デカグリセリル 1.5gを加温融解し、均一
な油相を得た。次にジプロピレングリコール 2.5g、粉
末還元麦芽糖水飴 2.0g、ポリエチレングリコール 1.5
g、メチルパラペン 0.2gおよびL−アルギニン 0.18gを
精製水12.5gに入れ、加温溶解させ、均一な水相を得
た。油相に水相を添加し、単純攪拌機を使って、約80℃
で5分間攪拌して乳化させ、その後約55℃まで冷却させ
た。A-CP 0.55gを55.37gの精製水に分散させ、85℃以上
で攪拌させ高分子溶液を得た。上記の乳化液にこの高分
子溶液を加え、15分間攪拌した。さらに、約30℃まで冷
却させながら、精製水 15gに尿素 5.5g、グリシン 0.5g
および水酸化ナトリウム 0.1gを溶解させたものを加
え、10分間攪拌してゲル状乳化組成物 100gを得た。
拌させ高分子溶液を調製したこと以外は実施例3と同様
の方法で、ゲル状乳化組成物 100gを得た。
g、ステアリン酸 0.4g、セトステアリルアルコール 0.3
g、親油型モノステアリン酸グリセリン 0.3gおよびモノ
ステアリン酸デカグリセリル 1.5gを加温融解し、均一
な油相を得た。次にジプロピレングリコール 2.5g、粉
末還元麦芽糖水飴 2.0g、ポリエチレングリコール 1.5
g、メチルパラペン 0.2gおよびL−アルギニン 0.4gを
精製水12.5gに入れ、加温溶解させ均一な水相を得た。
油相に水相を添加し、単純攪拌機を使って、約80℃で5
分間攪拌して乳化させ、その後約55℃まで冷却させた。
カルボキシビニルポリマー 0.45gを55.85gの精製水に分
散させ、85℃以上に加温して攪拌した。攪拌を続けなが
ら室温まで冷却し、カルボキシビニルポリマーの分散液
を得た。尿素 5.0gおよびグリシン 0.5gを15gの精製水
で溶解した。この溶解液および上記の乳化液をカルボキ
シビニルポリマーの分散液に攪拌しながら添加し、ゲル
状乳化組成物 100gを得た。
物を、45および50℃で1カ月間保存した。保存開始前、
1カ月後にそれぞれのサンプルの性状を目視で検査し
た。また、サンプルの適量を手の甲の部分に塗布し、使
用感を調べた。さらに、スプレッドメーターを用いて、
展延性を測定しゲルの固さを評価した。展延性は、測定
開始60秒後の組成物の直径を、直交する縦軸と横軸の平
均値から算出した。
剤は、保存後も性状は白色ゲル状のクリームのまま変化
せず、また展延性も変化せず、良好な使用感を保ってい
た。比較例4の製剤は、保存によってゲル構造の一部が
破壊され分離してしまったため、展延性の測定も、使用
感の評価もできなかった。
粘度、展延性等の性状が変化せず、使用感に優れた尿素
配合外用組成物が製造可能となった。
Claims (13)
- 【請求項1】尿素、水、アルキル化水溶性高分子を含む
外用組成物。 - 【請求項2】水、アルキル化水溶性高分子を含有する安
定化された尿素含有外用組成物 - 【請求項3】アルキル化水溶性高分子がアルキル化した
カルボキシビニルポリマー、アルギン酸塩、アルギン酸
プロピレングリコール、キサンタンガム、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、セラチン類、ジェランガム、カラギーナン、寒天、
ペクチン、ローカストビーンガム、グァーガム、トラガ
ントガム、結晶セルロース、ポリビニルピロリドンであ
る請求項1および2記載の外用組成物。 - 【請求項4】アルキル化水溶性高分子がアルキル変性カ
ルボキシビニルポリマーおよび/または疎水化ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースである請求項1および2記
載の外用組成物。 - 【請求項5】アルキル変性カルボキシビニルポリマーを
0.05〜2%含むことを特徴とする請求項1乃至4に
記載の外用組成物。 - 【請求項6】疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スを0.05〜2%含むことを特徴とする請求項1乃至
4に記載の外用組成物。 - 【請求項7】外用組成物の性状がクリームまたはゲルで
ある請求項1乃至6に記載の外用組成物 - 【請求項8】水、アルキル化水溶性高分子を使用した尿
素含有外用組成物の安定化方法。 - 【請求項9】アルキル化水溶性高分子がアルキル化した
カルボキシビニルポリマー、アルギン酸塩、アルギン酸
プロピレングリコール、キサンタンガム、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ゼラチン類、ジェランガム、カラギーナン、寒天、
ペクチン、ローカストビーンガム、グァーガム、トラガ
ントガム、結晶セルロース、ポリビニルピロリドンであ
る請求項8記載の安定化方法。 - 【請求項10】アルキル化水溶性高分子がアルキル変性
カルボキシビニルポリマーおよび/または疎水化ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースである請求項8の安定化
方法 - 【請求項11】アルキル変性カルボキシビニルポリマー
を0.05〜2%含むことを特徴とする請求項8乃至1
0に記載の安定化方法。 - 【請求項12】疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースを0.05〜2%含むことを特徴とする請求項8乃
至10記載の安定化方法。 - 【請求項13】外用組成物の性状がクリームまたはゲル
である請求項8乃至12に記載の安定化方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002124935A JP3789385B2 (ja) | 2001-04-25 | 2002-04-25 | 安定な尿素含有外用組成物 |
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