JP2003012297A - 作業用車両の安全装置 - Google Patents

作業用車両の安全装置

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JP2003012297A
JP2003012297A JP2001198373A JP2001198373A JP2003012297A JP 2003012297 A JP2003012297 A JP 2003012297A JP 2001198373 A JP2001198373 A JP 2001198373A JP 2001198373 A JP2001198373 A JP 2001198373A JP 2003012297 A JP2003012297 A JP 2003012297A
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Toshiaki Funatsu
俊明 船津
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動輪が接地状態で使用され得る作業用車両
において、ジャッキが未格納状態で車両が走行すること
を防止する。 【解決手段】 車両エンジンの回転駆動力をPTO機構
で取り出して車体上の作業装置を作動させる作業用車両
において、ジャッキ装置が適切な格納位置に格納された
か否かを検出する格納検出器21と、PTO機構がエン
ジンの回転駆動力を取り出す動力取り出し状態にあるか
否かを検出するPTO検出器22と、これらの検出器か
らの検出信号に基づいて警報作動を行うコントロールユ
ニット30、警報ランプ81等を備えて安全装置を構成
する。コントロールユニット30は、ジャッキ格納検出
器21でジャッキの格納が検出されていない状態でPT
O機構がオフ状態に切り替えられたときに警報ランプ等
により警報作動を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンおよび変
速機を備えて走行可能な車両にジャッキ装置と所定の作
業を行う作業装置とを備える作業用車両の安全装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】このような作業用車両の一例として高所
作業車がある。高所作業車は走行可能なトラック等の車
両上に、ブーム式高所作業装置や垂直昇降式高所作業装
置屈伸式高所作業装置等の高所作業装置が設けられて構
成されており、作業台に搭乗する作業者が自ら高所作業
装置の作動を操作して作業台を所望高所に移動させ、配
線作業や建設作業等の作業を行なえるように構成されて
いる。また、同様の作業用車両としてトラッククレーン
がある。トラッククレーンは走行可能なトラック等の車
両上にクレーン装置が設けられて構成されており、作業
者が操作装置を操作して重量物の吊り上げや移動作業を
行うことができるように構成されている。
【0003】このような作業用車両においては作業装置
を作動させるために相応の動力源が必要になる。動力源
にはバッテリー駆動型やセパレートエンジン駆動型等の
ように独立駆動源を有する形態のほか、車両走行用のエ
ンジンの回転駆動力をパワーテイクオフ機構(一般にP
TOと略称される)で継脱自在に取り出して利用する動
力取り出し形態がある。作業装置はパワーテイクオフ機
構で取り出された回転駆動力により直接的に駆動され、
あるいは取り出された回転駆動力で回転される油圧ポン
プの吐出する作動油を利用して間接的に駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な作業用車両には荷を吊り上げたり作業台を移動させた
ときに、車両のサスペンションにより車体がぐらついた
り転倒することがないように、車体を安定支持するジャ
ッキ装置が設けられている。例えば、広い作業半径を有
するブーム式高所作業車やトラッククレーン等の専用の
作業車両では、車体の前後左右4カ所に拡幅伸張自在な
ジャッキ装置(アウトリガ)が設けられており、作業に
先だって車両のタイヤ車輪全てが地切りするまで車体を
持ち上げて車体を安定支持させることが作業時の基本原
則である。従って、通常の作業時には車両の駆動輪が浮
き上がった状態にあり、作業者が誤って駆動輪を回転さ
せるような運転操作を行っても、車両が逸走するような
状態は生じない。
【0005】しかしながら、作業用車両の中には垂直昇
降式の高所作業車や、運転キャビンと荷台との間に荷の
積載用クレーンが設けられているクレーン付きトラック
のように専用車両ほど作業半径が大きく変化しない作業
用車両がある。これらの車両では転倒安全性の面からは
ジャッキ装置を4カ所も設ける必要がなく、運転キャビ
ン後方(作業装置近傍)の車体左右2カ所のみに設けら
れているものが多い。このような作業用車両では左右の
ジャッキを張り出させ、前方左右のジャッキと駆動輪で
ある後輪とで車体を支持した状態で作業装置が使用され
る。また、上記した専用車両においても、作業環境によ
っては駆動輪が完全には地切りできず、一部が地面に接
した状態で作業せざるを得ない場合がある。
【0006】このように駆動輪が接地した状態で使用さ
れ得る作業用車両では、ジャッキを張り出した状態で誤
って駆動輪を回転させるような運転操作を行うと、作業
中に車両を逸走させたりジャッキ装置を破損させたりす
るおそれがあり、また、作業終了後であってもジャッキ
装置を適切な格納位置に格納させずに車両を走行させる
と、走行中にジャッキ装置を路面段差等に衝突させて破
損させてしまうおそれがある、という問題があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みて成されたもので
あり、作業中の過誤操作やジャッキの格納忘れ等に基づ
く車両の逸走や機器破損等を未然に防止できる作業用車
両の安全装置を提供し、もって安全な作業用車両を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】具体的な解決手段を説明
するに先立ち、パワーテイクオフ機構によりエンジンの
回転駆動力を作業装置に継脱自在に取り出して作業装置
を作動させる作業用車両において、作業の終了後、車両
を走行させるまでに行うべき手順について簡潔に説明す
る。まず、パワーテイクオフ機構がエンジンの回転駆動
力を作業装置に取り出す動力取り出し状態(以下、オン
状態という)で、作業装置を所定の格納位置に格納させ
る。次いで、ジャッキ装置を所定の格納位置に格納させ
る。そして、パワーテイクオフ装置をオン状態から回
転駆動力を取り出さない動力切り離し状態(以下、オフ
状態という)に切り替える。パワーテイクオフ装置が
トランスファーPTOの場合には、車両のトランスファ
ーレバーをニュートラル(N)位置からハイ(H)位置(ま
たはロー(L)位置)に切り替え、車両変速機の出力軸と
プロペラシャフトとを連結させる。なお、パワーテイク
オフ機構がフライホイールPTOやトランスミッション
PTO等の場合にはこの操作は不要である。車両変速
機がマニュアルトランスミッションの車両においてはク
ラッチを踏み込んでLowや2nd、リバース(R)等の
ニュートラル以外の速度段を選択し、オートマティック
車両においてはDレンジやRレンジ等の速度段(同様N
レンジやPレンジ以外の速度段)を選択して、車両を走
行させる。
【0009】すなわち、パワーテイクオフ機構をオン
状態からオフ状態に切り替えることは作業装置による作
業を終了させることを意味し、トランスファーレバー
をN位置からH位置に切り替えることは車両を作業状態
から走行準備状態に切り替えることを意味し、さらに
変速機で走行可能な速度段(走行段)を設定することは
車両を走行させる走行状態に入る意思を具体的に示して
いる。また、パワーテイクオフ機構を用いずに独立駆動
源で作業装置を作動させる作業用車両では上記および
の段階がなくの設定が成される。以上を前提に、上
述の目的を達成するための解決手段について説明する。
【0010】第1の安全装置は、エンジンと変速機とを
備えて走行可能な車両と、この車両上に配設されて所定
の作業を行う作業装置(例えば実施形態における高所作
業装置10)と、エンジンの回転駆動力を作業装置に継
脱自在に取り出すパワーテイクオフ機構と、車体に配設
されて車体を支持可能なジャッキ装置とを有してなる作
業用車両において、ジャッキ装置が車体に格納された格
納位置にあるか否かを検出するジャッキ格納検出手段
と、パワーテイクオフ機構がエンジンの回転駆動力を作
業装置に取り出す動力取り出し状態にあるか、またはエ
ンジンの回転駆動力を取り出さない動力切り離し状態に
あるかを検出するパワーテイクオフ検出手段と、ジャッ
キ格納検出手段でジャッキ装置が格納位置にないことが
検出されている状態で、パワーテイクオフ検出手段でパ
ワーテイクオフ機構が動力切り離し状態になったことが
検出されたときに警報作動を行う警報手段(例えば実施
形態におけるコントロールユニット30および警報ラン
プ81等の警報作動機器80)とを備えて構成される。
【0011】上記構成の安全装置によれば、ジャッキ格
納検出手段がジャッキ装置が格納位置にあるか否かを検
出し、パワーテイクオフ検出手段がパワーテイクオフ機
構がオン状態(動力取り出し状態)にあるかオフ状態
(動力切り離し状態)にあるかを検出する。そして、警
報手段はこれら二つの検出器の検出信号から、ジャッキ
装置が未だ格納位置に格納されていないにも拘わらずパ
ワーテイクオフ機構がオフ状態にされときに警報作動を
行う。ここで、本明細書における「警報作動」とは、警
報ランプ、警報ブザー等を用いて警報を発する報知作動
や、作業装置や車両の作動を規制する規制作動を含めた
作動を意味する。この結果、作業者は上述したの段階
(作業終了段階)でジャッキを格納させずに作業を終了
させようとしたことに気づくので、ジャッキ装置の格納
忘れを防止して車両の逸走やジャッキ装置の破損を未然
に防止することができる。
【0012】また、第2の安全装置は、エンジンと変速
機とを備えて走行可能な車両と、車両上に配設されて所
定の作業を行う作業装置(例えば実施形態における高所
作業装置10)と、エンジンの回転駆動力を作業装置に
継脱自在に取り出すパワーテイクオフ機構と、車体に配
設されて車体を支持可能なジャッキ装置とを有してなる
作業用車両において、ジャッキ装置が車体に格納された
格納位置にあるか否かを検出するジャッキ格納検出手段
と、変速機の出力軸と車両の駆動輪に回転駆動力を伝達
させるプロペラシャフトとを継脱自在に接続するトラン
スファー機構と、トランスファー機構において変速機の
出力軸とプロペラシャフトとが接続されたか否かを検出
するトランスファー検出手段と、ジャッキ格納検出手段
でジャッキ装置が格納位置にないことが検出されている
状態で、トランスファー検出手段で変速機の出力軸とプ
ロペラシャフトとが接続されたことが検出されたときに
警報作動を行う警報手段(例えば実施形態におけるコン
トロールユニット30および警報ランプ81等の警報作
動機器80)とを備えて構成される。
【0013】このような構成の安全装置によれば、ジャ
ッキ格納検出手段がジャッキ装置が格納位置にあるか否
かを検出し、トランスファー検出手段がトランスファー
機構において変速機の出力軸とプロペラシャフトとが接
続されたか否かを検出する。そして、警報手段はこれら
二つの検出器の検出信号から、ジャッキ装置が未だ格納
位置に格納されていないにも拘わらず、変速機の出力軸
とプロペラシャフトとが接続されたときに警報作動を行
う。この結果、作業者は上述したの段階(走行準備段
階)でジャッキを格納させずに車両を走行準備状態にし
たことに気づくので、ジャッキ装置の格納忘れを防止し
て車両の逸走やジャッキ装置の破損を未然に防止するこ
とができる。なお「警報作動」については上記同様であ
るが、の段階と異なるレベルの作動内容とすることも
可能である。
【0014】また、第3の安全装置は、エンジンと変速
機とを備えて走行可能な車両と、車両上に配設されて所
定の作業を行う作業装置(例えば実施形態における高所
作業装置10)と、車体に配設されて車体を支持可能な
ジャッキ装置とを有してなる作業用車両において、ジャ
ッキ装置が車体に格納された格納位置にあるか否かを検
出するジャッキ格納検出手段と、車両の変速機が走行可
能な速度段に設定されたか否かを検出する速度段検出手
段と、ジャッキ格納検出手段でジャッキ装置が格納位置
にないことが検出されている状態で、速度段検出手段で
変速機が走行可能な速度段に設定されたことが検出され
たときに警報作動を行う警報手段(例えば実施形態にお
けるコントロールユニット30および警報ランプ81等
の警報作動機器80)とを備えて構成される。
【0015】このような構成の安全装置によれば、ジャ
ッキ格納検出手段がジャッキ装置が格納位置にあるか否
かを検出し、速度段検出手段が車両の変速機が走行可能
な速度段に設定されたか否かを検出する。そして、警報
手段はこれら二つの検出器の検出信号から、ジャッキ装
置が未だ格納位置に格納されていないにも拘わらず、変
速機が走行可能な速度段に設定されたときに警報作動を
行う。この結果、作業者は上述したの段階(走行段
階)で、ジャッキを格納させずに車両を走行させようと
したことに気づくので、ジャッキ装置の格納忘れを防止
して車両の逸走やジャッキ装置の破損を未然に防止する
ことができる。また、作業者がやの段階を飛ばして
直接車両を走行させようとした場合や、パワーテクオフ
機構を用いない独立駆動源の作業用車両でも、確実に警
報作動を行わせることができる。なお「警報作動」につ
いては上記同様であるが、の段階やの段階とさらに
異なるレベルの作動内容とすることも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。本発明に係る作業用
車両の一実施例として、走行移動自在な車体上に垂直昇
降式の高所作業装置10を備える高所作業車1を図2お
よび図3に示す。ここで図2は高所作業車1の平面図
を、図3は同車両の側面図を示したものである。
【0017】高所作業車1はトラックシャーシをベース
として構成されており、車体2の前方に配設された運転
キャビン2aに搭乗して運転操作をすることにより、エ
ンジンENGの駆動力を用いて前後のタイヤ車輪3a,
3bで走行自在に構成されている。車体2後方のシャー
シ上には荷室8が取り付けられ、運転キャビン2aと荷
室8との間に高所作業装置10が取り付けられている。
図示する高所作業装置10は、いわゆる直伸ブーム式の
垂直昇降装置であり、図示しない旋回モータの作動によ
り車体2に対して水平旋回自在に取り付けられた旋回台
4と、この旋回台4に基端部が取り付けられて垂直方向
に伸縮自在な直伸ブーム11とを有して構成されてい
る。
【0018】直伸ブーム11は、旋回台4に取り付けら
れた第1ブーム11a、この第1ブームの外周を覆うよ
うに順次テレスコープ上に取り付けられた第2ブーム1
1b及び第3ブーム11cからなり、ブーム11の内部
に配設された昇降シリンダ12を伸縮作動させることに
より、第1ブーム11aに対して第2及び第3ブーム1
1b,11cを伸縮作動可能に構成されている。
【0019】第3ブーム11cには作業台13が取り付
けられており、直伸ブーム11を伸縮作動させることに
より作業台13を車体2に対して昇降作動させることが
できる。作業台13は、図2に二点鎖線で示すように、
図示しない伸縮作動手段により、作業台面積の拡縮が自
在に構成されている。また、旋回台4の旋回中心Pが車
両の幅方向中心線Cから車両の左側にLだけオフセット
されており、図中に一点鎖線で示すように、作業台13
を旋回させたときの作業台の到達位置が車体左右で異な
る作業範囲を有するように構成している。
【0020】荷室8の前方壁面には地上の作業者が高所
作業装置10の作動を操作する下部操作装置15が取り
付けられ、作業台13には作業台に搭乗する作業者が高
所作業装置10の作動を操作する上部操作装置16が取
り付けられている。このため、作業台13に搭乗する作
業者が上部操作装置16を操作することで直伸ブーム1
1の伸縮作動や旋回台4の旋回作動を行わせて作業台1
3を所望の高所に移動させることができ、また地上の作
業者が下部操作装置15を用いて同様の作動操作を行う
ことができる。
【0021】運転キャビン2a直後の車体左右には、上
記のように直伸ブーム11を伸長させ、あるいは作業台
13を旋回動させ、または作業台13を拡張させたとき
に車体2に作用する転倒モーメントに抗して車体2を支
持するジャッキ6,6が取り付けられている。作業者は
高所作業を行うときに、下部操作装置15に設けられた
ジャッキ操作スイッチを操作してジャッキ6を伸長さ
せ、接地板7を張り出し接地させて車体前部を持ち上
げ、左右のジャッキ6と駆動輪3bとで車体2を安定支
持させる。
【0022】なお、高所作業装置10の伸縮シリンダ1
2や旋回モータ、ジャッキ6の伸縮シリンダ等の作動
は、具体的には作動油の油圧を利用して行われる。車体
2には作動油を蓄えるタンク、タンク内の作動油を吸引
して所定油圧・油量の作動油を吐出させる油圧ポンプ
P、油圧ポンプから吐出される作動油の供給方向および
供給量を制御する電磁比例弁などからなる油圧ユニット
45が設けられており、図示しない作動制御装置が操作
装置15,16からの操作信号に基づいて油圧ユニット
内の電磁比例弁の作動方向およびバルブ開度を制御し、
上記各油圧アクチュエータの作動、すなわち高所作業装
置10やジャッキ6等の作動を制御する。
【0023】本実施例の高所作業車1では、油圧ポンプ
Pを回転させる動力源として車両のエンジンの回転駆動
力を利用しており、この回転駆動力をトランスファー・
パワーテイクオフ機構(以下、PTO機構という)によ
り継脱自在に取り出して利用する。図4は、高所作業車
1の動力伝達機構をブロック図として示したものであ
り、以下この図を参照して高所作業車1の駆動系につい
て説明する。
【0024】エンジンENGの出力軸は、トランスミッ
ションケース内の図示しないクラッチを介してトランス
ミッションTMの入力軸と繋がり、トランスミッション
TMの出力軸がトランスファーTF、プロペラシャフト
PS、図示しないディファレンシャル機構および左右の
アクスルシャフトを介して左右の駆動輪3bに繋がって
いる。
【0025】本実施例に例示するトランスミッションT
Mは、いわゆるマニュアル・トランスミッションであ
り、運転キャビン2a内のクラッチペダルを踏み込んで
シフトレバー33を操作することで、ニュートラル:
N、Low、2nd、3rd、4th、あるいは後進:
R等の各速度段に設定する。トランスファーTFはトラ
ンスミッションTMの出力軸とプロペラシャフトPSと
の継脱を行う駆動力継脱機構であり、クラッチペダルを
踏み込んでトランスファーレバー34を操作すること
で、トランスミッションの出力軸とプロペラシャフトP
Sとの接続を接続断(ニュートラル:N)と接続継(通
常走行:H)とに切り替える。
【0026】PTO機構40はトランスミッションTM
の出力軸またはトランスファーTFのギヤシャフトに継
脱自在に連結し、エンジンENGの回転駆動力をトラン
スミッションTMを介して出力軸43から油圧ポンプP
に取り出す動力取り出し機構である。このPTO機構で
は、トランスファーレバー34をニュートラル位置(プ
ロペラシャフトPSの接続断)、シフトレバー33を所
定の速度段(例えば3rd)に設定し、PTOレバー4
1をオンに切替操作することで、エンジンENGの回転
駆動力を出力軸43に取り出すことができるように構成
されている。
【0027】このような動力取り出し機構において、高
所作業を行うときには以下の手順で車両を作業状態に切
り替える。まず、車両を停止させてシフトレバー33を
ニュートラル位置とした後、クラッチペダルを踏み込ん
でトランスファーレバー34をニュートラル位置にして
トランスミッションTMとプロペラシャフトPSとの接
続を断とする(走行準備状態)。次いで、クラッチペダ
ルを踏み込んだままシフトレバー33を操作してトラン
スミッションTMを所定の速度段に設定し、さらにPT
Oレバー41をオン位置に切り替えてクラッチを徐々に
接続させる(作業状態)。
【0028】この切り替え操作により、シフトレバー3
3で設定された速度段の変速比でエンジンの回転駆動力
が出力軸43に取り出され、油圧ポンプPが所定回転数
で回転駆動される。これにより作業者は車体2に架装さ
れた高所作業装置10やジャッキ装置6を作動させるこ
とが可能になる。作業者はまず、左右のジャッキ6を張
り出して車体を安定支持させた後、作業台13に搭乗し
て上部操作装置16を操作し所望の高所作業を行うこと
ができる。このとき、プロペラシャフトPSはトランス
ファーTFによりトランスミッションTMの出力軸から
切り離されており、駆動輪3bが回転駆動されることが
ない。
【0029】一方、作業を終了して作業台10を車体に
格納させた後には、以下の手順で車両を走行状態に切り
替える。まず、左右のジャッキ6を車体に格納させた
後、運転キャビン2aに搭乗してクラッチペダルを踏み
込みシフトレバー34をニュートラル位置、PTOレバ
ー41をオフ位置に切り替える。この操作によりPTO
機構40の出力軸43がトランスミッションTMの出力
軸から切り離され、作業終了状態となる。次いで、トラ
ンスファーレバー34をH位置に切り替える。この操作
によりトランスミッションTMの出力軸とプロペラシャ
フトPSとが接続され、車両が走行準備状態に切り替え
られる。以降は一般の車両と同様にLowや2ndの速
度段を設定してクラッチを徐々に接続させることで車両
を走行させる。このときには、出力軸43はPTO機構
40によりトランスファーTFのギヤシャフトから切り
離されており、油圧ポンプPが回転駆動されることがな
い。
【0030】さて、以上のように構成される高所作業車
1では、ジャッキアップした状態でも左右の駆動輪3b
が接地した状態のままである。このため、高所作業車1
にはジャッキ6が格納されていない状態で車両を走行さ
せるような操作が成されたときに警報作動を行い、作業
中の車両の逸走やジャッキ6の破損を防止する安全装置
が設けられている。図1に安全装置の制御構成をブロッ
ク図として示しており、以下この図を参照して説明す
る。
【0031】安全装置は、ジャッキ6の状態やPTO機
構40、トランスファーTF、トランスミッションTM
等の状態に応じて条件判断を行い警報作動を行わせるコ
ントロールユニット30を有している。コントロールユ
ニット30には、ジャッキ格納検出器21、PTO検出
器22、トランスファー検出器23、速度段検出器24
などから検出信号が入力されている。
【0032】ジャッキ格納検出器21は、ジャッキ6が
車体2に格納された格納位置にあるか否かを検出する検
出器であり、例えば、ジャッキ6のシリンダチューブに
取り付けられてピストンが所定の格納位置にあるか否か
を検出する磁気スイッチや、ピストンロッド先端部が所
定の格納位置まで引き込まれているか否かを検出するリ
ミットスイッチ、近接スイッチ等を用いて構成すること
ができる。
【0033】PTO検出器22は、PTO機構40がオ
ン状態にあるかオフ状態にあるかを検出する検出器であ
り、例えば、PTOレバー41がオン位置(またはオフ
位置)にあるか否かを検出するリミットスイッチや近接
スイッチ、フォトインタラプタ等の位置検出器、PTO
機構40内のギヤや出力軸43の回転状態を検出する近
接スイッチ、油圧ポンプPの吐出圧からPTO機構40
のオン・オフ状態を検出する圧力スイッチ等で構成する
ことができる。
【0034】トランスファー検出器23は、トランスフ
ァーTFがトランスミッションTMの出力軸とプロペラ
シャフトPSとを接続させるH(またはL)状態にある
か、これらの接続を切り離したニュートラル状態にある
かを検出する検出器であり、例えば、トランスファーレ
バー34がN位置にあるか否かを検出するリミットスイ
ッチや近接スイッチ、フォトインタラプタ等の位置検出
器を用いて構成することができる。
【0035】速度段検出器24は、トランスミッション
TMが走行可能な速度段に設定されたか否かを検出する
検出器であり、例えば、シフトレバー33がニュートラ
ル位置(オートマティック・トランスミッション:A/
TにあってはN位置またはP位置)にあるか否かを検出
することで、設定された速度段が車両を走行させ得る走
行段に設定されたか否かを検出する。検出器はトランス
ファー検出器と同様の位置検出器を用いて構成すること
ができる。なお、本実施例ではPTO機構40としてト
ランスファーPTOを用いているため、上記ニュートラ
ル検出器に加えて設定された走行段が所定速度段(3r
d)であるか否かを検出する3rd検出器を付加的に設
けている。
【0036】コントロールユニット30は、上記各検出
器21〜24から入力される検出信号に基づいて、ジャ
ッキ6が適切な格納位置に格納されていない状態で車両
を走行させるような操作が成されたときに、警報ランプ
81や警報ブザー82等の警報作動機器80に警報信号
を出力して警報作動を行わせる。
【0037】図5は、ジャッキ格納検出器21から入力
される検出信号により、ジャッキ6が適切な格納位置に
格納されていないと判断される状態(ジャッキ未格納状
態)において、PTO機構40、トランスファーTF、
トランスミッションTMが切り替えられたときの、各機
構の状態の組み合わせと、各組合わせに対するコントロ
ールユニット30の警報作動の内容を表にまとめたもの
である。
【0038】なお、警報内容の欄における記号W,A,
Sは警報レベルを示しており、Wは第1警報レベルのワ
ーニング、Aは第2警報レベルのアラーム、Sは第3警
報レベルの緊急停止を意味する。コントロールユニット
30は車両の状況がワーニングに該当するときに警報ラ
ンプ81を点灯させ、アラームに該当するときには警報
ランプ81を点滅させるとともにブザー82を鳴動さ
せ、緊急停止に該当するときには車両エンジンを制御す
るECU(エンジン・コントロール・ユニット)83に
緊急停止信号を出力して車両のエンジンENGを停止さ
せる警報作動を行う。
【0039】さて、高所作業を行っている最中や、高所
作業を終了して作業台を車体に格納させた段階では、車
両は未だ作業状態にあり、PTO機構40がオン、トラ
ンスファーTFがニュートラル、トランスミッションT
Mが所定の速度段に設定されている。この状態は図5に
おける状況iiに該当し、コントロールユニット30は速
度段が他の走行段に変更されない範囲で警報作動を行わ
ない。
【0040】作業状態から車両を走行させるためには、
まずジャッキ6を格納させたうえで、トランスミッショ
ンTMをニュートラル、PTO機構40をオフに切り替
えて車両を作業終了状態にする必要がある。このため、
ジャッキ格納検出器21でジャッキ6の格納が検出され
る以前に、トランスミッションTMがニュートラル、P
TO機構40がオフに切り替えられる状況vは、ジャッ
キ6の格納操作を忘れて作業終了状態に切り替えようと
した場合や、ジャッキ6が完全に格納されたことを確認
せずに作業終了状態に切り替えた場合である。そこで、
コントロールユニット30は警報作動を行う。
【0041】但し、この段階ではトランスファーTFが
ニュートラルかつトランスミッションTMがニュートラ
ルの状態であり駆動輪3bが回転するおそれはない。こ
のため、状況vの段階では第1警報レベルのワーニング
を行うように設定されており、コントロールユニット3
0は警報ランプ81を点灯させて、運転キャビン2a内
の作業者にジャッキ6が完全に格納されていない旨の注
意表示を行う。これにより作業者はジャッキ6を完全に
格納させずに作業を終了させようとしたことに気付き、
ジャッキ6を適切な格納位置に格納させることができ
る。
【0042】次に、上記vの状況でワーニングが行われ
ているにも拘わらず、さらに進んで車両を走行させる準
備操作が行われた場合、例えば、作業者が警報ランプ8
1の点灯に気付かずに切り替え操作を進め、PTO機構
40がオフ、トランスファーTFがニュートラル、トラ
ンスミッションがニュートラルの状況vから、トランス
ファーレバー34がH位置に切り替えられて状況viiに
変化した場合には、車両が走行準備状態に入る。
【0043】この状態では、トランスミッションがニュ
ートラルであるため、ただちに車両が走り出すおそれは
ないが、あと一操作(シフト操作)で車両が走行状態に
なる走行の前段階(走行準備状態)にまで入っている。
そこで、状況viiや状況viのようにジャッキが未格納で
走行準備状態に入った場合には、第2警報レベルのアラ
ームを行うよう設定されており、コントロールユニット
30は警報ランプ81を点滅表示させるとともにブザー
82を鳴動させて、運転キャビン2a内の作業者にジャ
ッキ6が完全に格納されていない旨の警告を行う。これ
により、作業者はジャッキ6が完全に格納されていない
状態で車両を走行させようとしたことに気付き、ジャッ
キ6を適切な格納位置に格納させることができる。
【0044】次に、状況vii等でアラームが発生してい
るにも拘わらず、さらに進んで車両を走行させる操作が
行われた場合、例えば、PTO機構40がオフ、トラン
スファーTFがHの状態で、トランスミッションがニュ
ートラルから車両を走行させる走行段に設定された場合
(状況viii)には車両が走行状態に入る。
【0045】この状態は、踏み込まれたクラッチペダル
を開放することでただちに車両が走り出す段階(走行状
態)である。そこで、ジャッキ6が未格納で走行状態に
入った場合には第3警報レベルの緊急停止を行うよう設
定されており、コントロールユニット30は車両のエン
ジンを制御するECUに緊急停止信号を出力して車両の
エンジンENGを停止させる。従って、ジャッキ6が完
全に格納されていない状態では車両を走行させることが
できず、車両の逸走やジャッキ6の破損を未然に防止す
ることができる。
【0046】なお、以上では、ジャッキ6が完全に格納
されていない状態で、通常の切り替え操作手順に従って
PTO機構40をオフ状態にした場合を中心に説明した
が、PTO機構40がオンの状態で切替操作が行われた
場合ついても同様の警報作動が行われる。すなわち、作
業状態である状況iiから、あと一操作で車両が走行状態
になる走行準備状態(状況iiiおよび状況iiの他の走行
段)ではアラームが発生され、走行状態に入ったとき
(状況iv)には車両のエンジンを停止させる警報作動が
行われる。
【0047】次に、PTO機構がトランスファーPTO
ではなく、トランスミッションPTO(フルパワーPT
Oを含む)やフライホイールPTOのようにトランスフ
ァー機構TFを有しない作業用車両の場合について簡潔
に説明する。
【0048】例えば、一般的なトランスミッションPT
Oは、トランスミッションTMのカウンターシャフトま
たはリバースシャフトに固設されたギヤと出力軸43と
を継脱自在に接続するパワーテイクオフ機構である。こ
のようなPTO機構にあっては出力軸43の回転速度が
トランスミッションTMの速度段の設定の影響を受け
ず、シフト位置に拘わらず常時エンジン回転数に対応し
た一定の回転速度が取り出される。一方、トランスファ
ーを有しないため、トランスミッションの出力軸とプロ
ペラシャフトとは常に接続された状態にあり、トランス
ミッションで走行段が設定されるとクラッチの係合によ
りただちに車両が走り出す。
【0049】このため、トランスファーを有しない車両
においては、トランスミッションをニュートラルに設定
し、PTO機構をオンの状態にして(作業状態)エンジ
ンの回転駆動力を取り出し、高所作業装置等を作動させ
るように構成されている。
【0050】そこで、このようなPTO機構を備える作
業用車両では、図6に示すように警報内容が設定され
る。すなわち、ジャッキが完全に格納されていない未格
納状態において、PTO機構がオン、トランスミッショ
ンがニュートラルの作業状態からPTO機構がオフにさ
れたときには、車両は前述した走行準備状態に該当し、
コントロールユニットは第2警報レベルのアラームを発
生する。従って、作業者はジャッキ6が完全に格納され
ていない状態で車両を走行させようとしたことに気付
き、ジャッキ6を適切な格納位置に格納させることがで
きる。
【0051】また、トランスミッションで車両を走行さ
せる走行段が設定されたときには、車両は前述した走行
状態に該当し、コントロールユニットは第3警報レベル
の緊急停止信号を車両のECUに出力してエンジンを停
止させる。従って、ジャッキ6が完全に格納されていな
い状態では車両を走行させることができず、車両の逸走
やジャッキ6の破損を未然に防止することができる。
【0052】なお、以上ではPTO機構で取り出した回
転駆動力で油圧ポンプを駆動し、このポンプから吐出さ
れる作動油の流れを制御して高所作業装置やジャッキを
作動させる場合を例示したが、油圧ポンプを用いずに、
取り出された回転駆動力をクラッチや変速機構、チェー
ン等を用いて作業装置に伝達し作動させる形態であって
も良い。また、PTO機構を用いずにバッテリー駆動型
やセパレートエンジン駆動型等のような独立駆動源を有
する形態の作業用車両についても、ジャッキが未格納状
態で走行段が設定されたときに警報作動を行うことで同
様に安全装置を構成することができる。
【0053】また、実施例では作業用車両の一例とし
て、車体上に直伸ブーム式の高所作業装置が架装された
高所作業車を例示したが、作業装置は他の型式のもので
あっても良い。例えば、ラダー式やシザースリンク式、
起伏ブーム式等の高所作業装置、荷の積載・荷下ろし用
のクレーン装置、ケーブル作業装置等であってもよい。
また、これらの作業用車両のトランスミッションはほと
んどがマニュアル・トランスミッション:M/Tである
ため、実施例はM/Tを中心に説明したが、本発明はオ
ートマティック・トランスミッション:A/Tや無段変
速機CVTについても同様に適用することが可能であ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、第1の安全装置
は、車体上に作業装置とジャッキ装置とを有し、エンジ
ンの回転駆動力をパワーテイクオフ機構で継脱自在に取
り出して作業装置を作動させる作業用車両において、ジ
ャッキ装置が車体に格納されたか否かを検出するジャッ
キ格納検出手段と、パワーテイクオフ機構が動力取り出
し状態にあるか否かを検出するパワーテイクオフ検出手
段と、ジャッキ格納検出手段でジャッキ装置が格納位置
にないことが検出されている状態で、パワーテイクオフ
検出手段でパワーテイクオフ機構が動力切り離し状態に
なったことが検出されたときに警報作動を行う警報手段
とを備えて構成される。
【0055】このような構成の安全装置によれば、ジャ
ッキ装置が未だ格納位置に格納されていないにも拘わら
ずパワーテイクオフ機構がオフ状態にされときに警報作
動が行われる。この結果、作業者は作業を終了させよう
とした早期の段階でジャッキが完全に格納されていない
ことに気づくため、ジャッキ装置の格納忘れを防止して
車両の逸走やジャッキ装置の破損を未然に防止すること
ができる。
【0056】また、第2の安全装置は、車体上に作業装
置とジャッキ装置とを有し、エンジンの回転駆動力をパ
ワーテイクオフ機構で継脱自在に取り出して作業装置を
作動させる作業用車両において、ジャッキ装置が車体に
格納されたか否かを検出するジャッキ格納検出手段と、
変速機の出力軸と車両の駆動輪に回転駆動力を伝達させ
るプロペラシャフトとを継脱自在に接続するトランスフ
ァー機構と、トランスファー機構において変速機の出力
軸とプロペラシャフトとが接続されたか否かを検出する
トランスファー検出手段と、ジャッキ格納検出手段でジ
ャッキ装置が格納位置にないことが検出されている状態
で、トランスファー検出手段で変速機の出力軸とプロペ
ラシャフトとが接続されたことが検出されたときに警報
作動を行う警報手段とを備えて構成される。
【0057】このような構成の安全装置によれば、ジャ
ッキ装置が未だ格納位置に格納されていないにも拘わら
ず、変速機の出力軸とプロペラシャフトとが接続された
ときに警報作動が行われる。この結果、作業者は車両を
走行準備状態に移行させようとした段階でジャッキが格
納されていないことに気づくため、ジャッキ装置の格納
忘れを防止して車両の逸走やジャッキ装置の破損を未然
に防止することができる。
【0058】また、第3の安全装置は、車体上に作業装
置とジャッキ装置とを有する作業用車両において、ジャ
ッキ装置が車体に格納された格納位置にあるか否かを検
出するジャッキ格納検出手段と、車両の変速機が走行可
能な速度段に設定されたか否かを検出する速度段検出手
段と、ジャッキ格納検出手段でジャッキ装置が格納位置
にないことが検出されている状態で、速度段検出手段で
変速機が走行可能な速度段に設定されたことが検出され
たときに警報作動を行う警報手段とを備えて構成され
る。
【0059】このような構成の安全装置によれば、ジャ
ッキ装置が未だ格納位置に格納されていないにも拘わら
ず、変速機が走行可能な速度段に設定されたときに警報
作動が行われる。この結果、作業者は車両を実際に走行
させようとした段階で、ジャッキを格納させずに車両を
走行させようとしたことに気づくため、ジャッキ装置の
格納忘れを防止して車両の逸走やジャッキ装置の破損を
未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全装置の制御構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】上記安全装置を備える作業用車両の一例として
示す高所作業車の平面図である。
【図3】上記安全装置を備える作業用車両の一例として
示す高所作業車の側面図である。
【図4】上記高所作業車におけるエンジンの動力伝達機
構を示すブロック図である。
【図5】上記安全装置の警報作動の条件および警報内容
を示す図表である。
【図6】本発明に係る安全装置の他の警報作動の条件お
よび警報内容を示す図表である。
【符号の説明】
ENG エンジン TF トランスファー TM トランスミッション 1 高所作業車(作業用車両) 2 車体 6 ジャッキ装置 10 高所作業装置(作業装置) 21 ジャッキ格納検出器 22 PTO検出器 23 トランスファー検出器 24 速度段検出器 30 コントロールユニット(警報手段) 40 パワーテイクオフ機構 81 警報ランプ(警報手段) 82 警報ブザー(警報手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B66F 9/075 B66F 9/075 L 9/22 9/22 X 11/04 11/04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと変速機とを備えて走行可能な
    車両と、前記車両上に配設されて所定の作業を行う作業
    装置と、前記エンジンの回転駆動力を前記作業装置に継
    脱自在に取り出すパワーテイクオフ機構と、前記車体に
    配設されて前記車体を支持可能なジャッキ装置とを有し
    てなる作業用車両の安全装置であって、 前記ジャッキ装置が前記車体に格納された格納位置にあ
    るか否かを検出するジャッキ格納検出手段と、 前記パワーテイクオフ機構が前記エンジンの回転駆動力
    を前記作業装置に取り出す動力取り出し状態にあるか、
    前記エンジンの回転駆動力を取り出さない動力切り離し
    状態にあるかを検出するパワーテイクオフ検出手段と、 前記ジャッキ格納検出手段で前記ジャッキ装置が格納位
    置にないことが検出されている状態で、前記パワーテイ
    クオフ検出手段で前記パワーテイクオフ機構が前記動力
    切り離し状態になったことが検出されたときに警報作動
    を行う警報手段とを備えることを特徴とする作業用車両
    の安全装置。
  2. 【請求項2】 エンジンと変速機とを備えて走行可能な
    車両と、前記車両上に配設されて所定の作業を行う作業
    装置と、前記車体に配設されて前記車体を支持可能なジ
    ャッキ装置とを有してなる作業用車両の安全装置であっ
    て、 前記ジャッキ装置が前記車体に格納された格納位置にあ
    るか否かを検出するジャッキ格納検出手段と、 前記車両の変速機が走行可能な速度段に設定されたか否
    かを検出する速度段検出手段と、 前記ジャッキ格納検出手段で前記ジャッキ装置が格納位
    置にないことが検出されている状態で、前記速度段検出
    手段で前記変速機が走行可能な速度段に設定されたこと
    が検出されたときに警報作動を行う警報手段とを備える
    ことを特徴とする作業用車両の安全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202064A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Furukawa Unic Corp 盗難防止装置における設定忘れ防止装置
CN108946601A (zh) * 2018-08-31 2018-12-07 徐州徐工随车起重机有限公司 一种高空作业车取力报警装置
CN115324753A (zh) * 2022-09-23 2022-11-11 湖南道依茨动力有限公司 发动机转速预控制方法、系统、发动机及作业设备

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