JP2003012227A - 極細金属線巻取装置及びこの装置によってボビンに巻き取られた極細金属線 - Google Patents

極細金属線巻取装置及びこの装置によってボビンに巻き取られた極細金属線

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JP2003012227A
JP2003012227A JP2001196657A JP2001196657A JP2003012227A JP 2003012227 A JP2003012227 A JP 2003012227A JP 2001196657 A JP2001196657 A JP 2001196657A JP 2001196657 A JP2001196657 A JP 2001196657A JP 2003012227 A JP2003012227 A JP 2003012227A
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bobbin
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Masayoshi Nishida
昌義 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍔部がテーパ面に形成されたボビンに一様に
機械的制御で極細金属線を巻き取れて、ボビンから極細
金属線を引き出すときの断線を防げる極細金属線取巻装
置及びこの装置によってボビンに巻き取られた極細金属
線を提供する。 【解決手段】 鍔部1a、1bに形成されたテーパ面に
極細金属線yの径寸法数値分の予め決められた所定数値
ずつ巻き取り、テーパ面が極細金属線yの巻き取りの径
移動と巾移動とが滑らかに推移する傾斜角度のボビン1
を用い、極細金属線yを供給する上下のローラ単体4、
5をバー7を介して前後移動するロッド8と、ロッド8
と同期して移動する移動検出用ロッド18と、移動検出
用ロッド18の前後センサー検知部18cを検知する一
対のセンサー19、20とを有し、センサー19、20
の位置を所定寸法ずつ離して前後センサー検知部18c
の前後移動距離を次第に大きくしてロッド8の前後移動
距離を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両端の鍔部が、内
側から外側に向けてその径が次第に大きくなるテーパ面
に形成されたボビンを用いて、このボビンの胴部と鍔部
のテーパ面に極細金属線を一様に巻き取る機構を有する
極細金属線巻取装置及びこの装置によってボビンに巻き
取られた極細金属線の装着構造に関し、特に、ボビンか
ら極細金属線を引き出すときに、この極細金属線が断線
することを防ぐことができる極細金属線巻取装置及びこ
の装置によってボビンに巻き取られた極細金属線に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリン用フィルターやシルクス
クリーンの網目等に用いられるステンレス線等の直径が
約0.013mm〜0.06mmの極細金属線が巻き取
られたボビンは、図11に示すように、胴部101とこ
の胴部101の両端に設けられた鍔部102、103と
から形成されたものが多く使用されていた。ところが、
この従来のボビン100から極細金属線(図示略)を引
き出すときに、この極細金属線が鍔部102、103に
当たって擦られて断線することが多くてクレームの対象
となりやすいという問題があった。また、近来、コンピ
ューター制御の巻取機が市場に提供されてはいるが、コ
ストがかかって価格が高いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解決し、両端の鍔部が内側から外側に向けてその
径が次第に大きくなるテーパ面に形成されたボビンに一
様に機械的制御で極細金属線を巻き取ることができてコ
ストダウンを図れ、しかも極細金属線が巻き取られたボ
ビンからこの極細金属線を引き出すときに断線すること
を防ぐことができる極細金属線取巻装置及びこの装置に
よってボビンに巻き取られた極細金属線を提供すること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために提案されたものであって、請求項1に記載
の発明は、両端の鍔部が、内側から外側に向けてその径
が次第に大きくなるテーパ面に形成され、胴部に極細金
属線を巻き取ってから、前記両端鍔部のテーパ面に、前
記極細金属線の径寸法数値分の予め決められた所定数値
ずつ前記極細金属線を両端に向けて巻き取るようにした
ボビンであって、前記テーパ面が、巻き取られていく前
記極細金属線の巻き取りの径移動と巾移動とが滑らかに
推移する傾斜角度とされたボビンを用い、前記ボビンの
胴部と両端鍔部のテーパ面に極細金属線を一様な高さに
なるように巻き取るために、前記ボビンに極細金属線を
供給するローラと、このローラを前後に移動させるバー
と、このバーを前後に移動するためのロッドと、このロ
ッドを同期して移動させるために前記ロッドの近傍箇所
に設けられた移動検出用ロッドと、この移動検出用ロッ
ドの所定箇所に設けた前後センサー検知部のそれぞれの
前後位置を検知する一対のセンサーとを有し、これら一
対のセンサーの位置を所定寸法ずつ離すことによって、
前記移動検出用ロッドの前後移動距離を次第に大きくし
て前記ロッドとこのロッドで前後移動される前記バーの
前後移動距離を制御して、前記ボビンの両端のテーパ面
に前記ローラから供給される前記極細金属線を一様に巻
き取るように構成したことを特徴としている。
【0005】請求項2に記載の発明は、前記ローラは、
前記バーの上下に配置された2つのローラ単体で構成さ
れ、上部のローラ単体で供給部から供給される極細金属
線を受け、下部のローラ単体で、前記上部のローラ単体
から送られてくる極細金属線を前記ボビンに向けて送っ
て前記ボビンに前記極細金属線を巻き取るようにしたこ
とを特徴としている。請求項3に記載の発明は、前記ロ
ッドはモータで駆動されるピニオンとロッド自身の所定
箇所に軸方向に向けて形成されたラック部との噛み合い
によって前後移動するように構成され、前記モータの回
転数は、前記一対のセンサーによる検知値と同期してい
ることを特徴としている。
【0006】請求項4に記載の発明は、両端の鍔部が、
内側から外側に向けてその径が次第に大きくなるテーパ
面に形成され、胴部に極細金属線を巻き取ってから、前
記両端鍔部のテーパ面に、前記極細金属線の径寸法数値
分の予め決められた所定数値ずつ前記極細金属線を両端
に向けて巻き取るようにしたボビンであって、前記テー
パ面が、巻き取られていく前記極細金属線の巻き取りの
径移動と巾移動とが滑らかに推移する傾斜角度とされた
ボビンを用い、前記ボビンに前記極細金属線を供給する
ローラをバーを介して前後移動するためのロッドと、こ
のロッドと同期して移動する移動検出用ロッドと、この
移動検出用ロッドの前後センサー検知部を検知する一対
のセンサーとを有し、この一対のセンサーの位置を所定
寸法ずつ離して、前記前後センサー検知部の前後移動距
離を次第に大きくして、この移動検出用ロッドと同期し
て移動する前記ロッドの前後移動距離を制御するように
構成した極細金属線巻取装置によって、前記ロッドの前
後制御移動で前記バーを介して前記ローラを前後移動し
て、このローラから前記ボビンに供給されて前記ボビン
の胴部とテーパー面とに一様に巻き取られていることを
特徴としている。
【0007】
【発明の実施形態】以下、本発明に係る極細金属線巻取
装置及びこの装置によってボビンに巻き取られた極細金
属線の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施形態の極細金属線巻取装置によっ
て、極細金属線が巻き取られるボビンを示し、(a)は
その正面図、(b)はその斜視図である。このボビン1
は、図1(a)(b)に示すように、両端の鍔部1a、
1bが内側から外側に向けてその径が次第に大きくなる
テーパ面に形成されている。そして、胴部1cに極細金
属線を巻き取ってから、両端鍔部1a、1bのテーパ面
に、極細金属線の径寸法数値分の予め決められた所定数
値ずつ極細金属線を両端に向けて巻き取るようにしてい
る。尚、この発明においては極細金属線巻取装置のみに
限定されず、図4示の如く金属伸線巻取装置にも応用す
ることができる。
【0008】このボビン1の両端鍔部1a、1bのテー
パ面は、図10に詳細に示すように、巻き取られていく
極細金属線yの巻取りの径a移動と巾b移動とが滑らか
に推移する傾斜角度とされている。この傾斜角度は、極
細金属線yが約2000〜200000m巻き取られる
場合には、30度〜45度であることが望ましい。
【0009】図2は本実施形態の極細金属線巻取装置の
正面側を示す部分斜視図、図3は図2の拡大斜視図、図
4は金属伸線巻取装置の全体外観を示す斜視図、図5は
極細金属線巻取装置の駆動部分を示す部分斜視図、図6
は同装置における一対のセンサーを所定寸法ずつ離す方
向に移動させるための機構を示す部分正面図、図7、図
8は極細金属線を製造して送り出す焼きなまし装置にお
ける焼きなまし炉に源線を供給する部分の構造を示す部
分斜視図、図9は焼きなまし装置における源線を常温で
冷やすためのガイドローラ群の構造を示す部分斜視図で
ある。
【0010】次に、上記したボビン1を用いた本実施形
態の極細金属線巻取装置の構造について、説明する。図
2、図3に示すように、ボビン1は装置本体2から前方
に向けて出され装置本体2内側のモータ(図示略)で回
転駆動される複数の回転軸3のそれぞれに嵌め込まれて
いて、これらの回転軸3の側方近傍箇所に上下のローラ
単体4、5が配設されており、下側のローラ単体5と回
転軸3に嵌め込まれたボビン1との間にガイドバー6が
それぞれ配設されている。これら上下のローラ単体4、
5とガイドバー6とは、装置本体2の前面側に横向きに
配設されたバー7に取り付けられていて、バー7は装置
本体2内から前側に向けて前後に移動されるロッド8で
前後移動されるようになっている。
【0011】更に、下側のローラ単体5は、バー7から
突出されたピン9が長穴10aに挿嵌された上下移動調
節用板状体10の下端に取り付けられていて、ボビン1
に巻き取られる極細金属線yの巻取り量によってその上
下位置を上下移動して調節されるようになっている。ま
た、バー7の一方側には、極細金属線yを各上側のロー
ラ単体4に供給するための複数の駒状部を連ねた形状の
供給用ローラ11が取付板12と軸13を介して上部側
に配設されている。そして、この供給用ローラ11から
各上側のローラ単体4に極細金属線yが供給されて、こ
の上側のローラ単体4から下側のローラ単体5を経てガ
イドバー6にガイドされて極細金属線yは各ボビン1に
巻き取られていくようになっている。尚、図2におい
て、符号14はボビン1を回転するモータの回転速度を
調節するための調節用摘みである。
【0012】また、ローラ単体群とボビン1等は、図4
に示すように、金属伸線巻取装置Mの装置本体2の上部
側前面の開放部2aに配置されていてもよく、前面蓋2
bを開くことによって、ボビン1の取付け取り外しを前
面側から行えるようになっている。この金属伸線巻取装
置と極細金属線巻取装置の構造は同一としてもよい。図
5に示すように、極細金属線巻取装置本体2の内部に
は、バー7を前後移動するためのロッド8を前後移動す
るための複数のピニオン15が、回転軸16に取り付け
られていて、ロッド自身の所定箇所に軸方向に向けて形
成されたラック部17に噛み合っていて、このピニオン
15の回転でロッド8がラック部17を介して前後移動
されるようになっている。
【0013】そして、ロッド8の近傍箇所には、ロッド
8を同期して移動させるための移動検出用ロッド18が
設けられ、この移動検出用ロッド18の先端はバー7
(図3参照)に取り付けられている。更に、この移動検
出用ロッド18の所定箇所には前後面に検出用テーパ面
18a、18bを有する大径の前後センサー検知部18
cが設けられ、この前後センサー検知部18cのそれぞ
れの前後位置を検知する一対のセンサー19、20がそ
の下側に配設され、これら一対のセンサー19、20
は、前後に移動可能な長平板21、22の先端に取り付
けられていて、図6に示すように、これらの長平板2
1、22の下部に固着されたナット部24、25がモー
タ(図示略)の軸部23に形成された互いに逆向きのボ
ルト部23a、23bに螺合されている。
【0014】そして、この軸部23の回転によって、ナ
ット部24、25と長平板21、22を介して一対のセ
ンサー19、20の位置を所定寸法ずつ離すように構成
され、このように、これら一対のセンサー19、20の
位置を所定寸法ずつ離すことによって、移動検出用ロッ
ド18の前後移動距離を次第に大きくしてロッド8とこ
のロッド8で前後移動されるバー7(図3参照)の前後
移動距離を制御して、ボビン1の両端鍔部1a、1bの
テーパ面に上下のローラ単体4、5から供給される極細
金属線yを一様に巻き取るようになっている。尚、図5
に示すように、一対のセンサー19、20をそれぞれ取
り付けた長平板21、22の他端は、装置本体2から外
部に突出されていて、これら一対のセンサー19、20
間の距離、即ちボビン1に巻き取られる極細金属線yの
巻き取りの巾が外部から一目するだけで解るようになっ
ている。
【0015】次に、図7、図8、図9を参照しつつ、装
置本体2の前面側に配設された供給用ローラ11(図2
参照)に極細金属線yを送る以前の源線gを焼きなまし
して極細金属線yを造り出す装置について説明する。ま
ず、図7、図8に示すように、源線gが巻回されたドラ
ムDが各軸部26に複数取り付けられる平面視円弧状の
支持枠体27が立設され、この支持枠体27の前方に複
数のガイド板材28が跨がった状態で配設される平面視
円弧状のガイド枠体29が立設されていて、その前方に
焼きなまし炉30が配置され、この焼きなまし炉30か
ら複数の金属製のパイプ31が水平向きに突設されてい
る。
【0016】次に、図9に示すように、焼きなまし炉3
0の反対側には、焼きなましされた源線gを炉外に向け
て出すための複数の金属製のパイプ32が突設されてお
り、その前方に焼きなましされた源線gを冷却する複数
のローラ群が配置されている。このローラ群は、水平板
33の上面に斜め向きに複数列配置された支持長板35
の上面に取り付けられていて、図にて奥部の支持長板3
5に第1ローラ群36が取り付けられ、その手前側の支
持長板35に第2ローラ群37が取り付けられ、更にそ
の手前側の支持長板35に第3ローラ群38が取り付け
られ、最手前側の支持長板35に第4ローラ群39が取
り付けられている。尚、各支持長板35は取付板40の
長穴40aと水平板33上のピン41との挿嵌で前後移
動して位置調整と角度調整ができるようになっている。
【0017】そして、図7、図8に示すように、各ドラ
ムDから各ガイド板材28の間を通って源線gが焼きな
まし炉30の一方側の各パイプ31内に通されて、炉3
0内で1000度以上の熱で焼きなましされてから、図
9に示すように、他方の各パイプ32から炉外に出され
て、奥側の第1ローラ群36とその手前の第2、第3ロ
ーラ群37、38を経て常温で冷やされながら、最手前
側の第4ローラ群39に送られて極細金属線yとして製
造され、その後に、極細金属線巻取装置Mの前面側の供
給用ローラ11に複数の極細金属線yが送られるように
なっている。
【0018】次に、ボビン1の胴部1cから両端鍔部1
a、1bのテーパ面に極細金属線yを巻き取るときの極
細金属線yの径寸法分の予め決められた所定数値ずつ極
細金属線yを両端に向けて巻き取るときにおいて、極細
金属線yの径寸法と予め決められた所定数値とについ
て、この発明者らが実際に実施した結果の径寸法と所定
数値の例を下記する。尚、傾斜角は30度である。 極細金属線の径寸法 所定数値 0.025mm 10分の1の数値…0.0025mm 0.028mm 10分の1の数値…0.0028mm 0.03mm 10分の2の数値…0.006mm 0.035mm 10分の2の数値…0.007mm 0.04mm 10分の3の数値…0.012mm 0.043mm 10分の3の数値…0.0129mm 0.045mm 10分の3.5の数値…0.01575mm 0.05mm 10分の4の数値…0.02mm 0.055mm 10分の4の数値…0.022mm 0.06mm 10分の4の数値…0.024mm これらの径寸法と所定数値でボビン1に極細金属線yを
巻き取った結果、ボビン1の胴部1cの両端鍔部1a、
1bに極細金属線yを一様に巻き取ることができた。
【0019】
【発明の効果】以下説明したように、請求項1に記載の
発明は、両端の鍔部が、内側から外側に向けてその径が
次第に大きくなるテーパ面に形成され、胴部に極細金属
線を巻き取ってから、両端鍔部のテーパ面に、極細金属
線の径寸法数値分の予め決められた所定数値ずつ極細金
属線を両端に向けて巻き取るようにしたボビンであっ
て、テーパ面が、巻き取られていく極細金属線の巻き取
りの径移動と巾移動とが滑らかに推移する傾斜角度とさ
れたボビンを用い、ボビンの胴部と両端鍔部のテーパ面
に極細金属線を一様な高さになるように巻き取るため
に、ボビンに極細金属線を供給するローラと、このロー
ラを前後に移動させるバーと、このバーを前後に移動す
るためのロッドと、このロッドを同期して移動させるた
めにロッドの近傍箇所に設けられた移動検出用ロッド
と、この移動検出用ロッドの所定箇所に設けた前後セン
サー検知部のそれぞれの前後位置を検知する一対のセン
サーとを有し、これら一対のセンサーの位置を所定寸法
ずつ離すことによって、移動検出用ロッドの前後移動距
離を次第に大きくしてロッドとこのロッドで前後移動さ
れるバーの前後移動距離を制御して、ボビンの両端のテ
ーパ面にローラから供給される極細金属線を一様に巻き
取るように構成したので、以下に述べる効果を奏する。
【0020】即ち、ボビンに高低の差が生じないように
一様に極細金属線を巻き取ることができ、しかも機械的
制御で極細金属線を巻き取ることができてコストダウン
を図ることができ、ボビンに巻き取られた極細金属線
は、ボビンの両端鍔部がテーパ面であるので、引き出す
ときに断線することを防ぐことができる。
【0021】請求項2に記載の発明は、ローラは、バー
の上下に配置された2つのローラ単体で構成され、上部
のローラ単体で供給部から供給される極細金属線を受
け、下部のローラ単体で、上部のローラ単体から送られ
てくる極細金属線をボビンに向けて送ってボビンに極細
金属線を巻き取るようにしたので、上下のローラ単体で
供給部から極細金属線を引っ掛かりなくスムーズにボビ
ンに向けて送ることができ、且つスムーズにボビンに極
細金属線を巻き取ることができる。
【0022】請求項3に記載の発明は、ロッドはモータ
で駆動されるピニオンとロッド自身の所定箇所に軸方向
に向けて形成されたラック部との噛み合いによって前後
移動するように構成され、モータの回転数は、一対のセ
ンサーによる検知値と同期しているので、主として機械
的制御でロッドの前後移動距離を制御することができて
コストダウンを図れ、しかも構造が簡単で安価に提供す
ることができる。
【0023】請求項4に記載の発明は、両端の鍔部が、
内側から外側に向けてその径が次第に大きくなるテーパ
面に形成され、胴部に極細金属線を巻き取ってから、両
端鍔部のテーパ面に、極細金属線の径寸法数値分の予め
決められた所定数値ずつ極細金属線を両端に向けて巻き
取るようにしたボビンであって、テーパ面が、巻き取ら
れていく極細金属線の巻き取りの径移動と巾移動とが滑
らかに推移する傾斜角度とされたボビンを用い、ボビン
に極細金属線を供給するローラをバーを介して前後移動
するためのロッドと、このロッドと同期して移動する移
動検出用ロッドと、この移動検出用ロッドの前後センサ
ー検知部を検知する一対のセンサーとを有し、この一対
のセンサーの位置を所定寸法ずつ離して、前後センサー
検知部の前後移動距離を次第に大きくして、この移動検
出用ロッドと同期して移動するロッドの前後移動距離を
制御するように構成した極細金属線巻取装置によって、
ロッドの前後制御移動でバーを介してローラを前後移動
して、このローラからボビンに供給されてボビンの胴部
とテーパー面とに一様に巻き取られているから、以下に
述べる効果を奏する。
【0024】即ち、両端鍔部がテーパ面に形成されたボ
ビンに極細金属線が巻き取られているので、この極細金
属線の断線を防ぐことができ、しかも、ボビンに高低差
が無い状態で極細金属線が一様に巻かれた状態とするこ
とができるので、外観を良好なものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の極細金属線巻取装置によっ
て、極細金属線が巻き取られるボビンを示し、(a)は
その正面図、(b)はその斜視図である。
【図2】本実施形態の極細金属線巻取装置の正面側を示
す部分斜視図である。
【図3】図2の拡大斜視図である。
【図4】金属伸線巻取装置の一例の全体外観を示す斜視
図である。
【図5】極細金属線巻取装置の駆動部分を示す部分斜視
図である。
【図6】同装置の一対のセンサーを所定寸法ずつ離す方
向に移動させるための機構を示す部分正面図である。
【図7】極細金属線を製造して送り出す焼きなまし装置
における焼きなまし用炉に源線を供給する部分の供給側
の構造を示す部分斜視図である。
【図8】極細金属線を製造して送り出す焼きなまし装置
における焼きなまし用炉に源線を供給する部分の炉側の
構造を示す部分斜視図である。
【図9】焼きなまし装置における源線を常温で冷やすた
めのガイドローラ群の構造を示す部分斜視図である。
【図10】同装置によって極細金属線が巻き取られるボ
ビンにおける極細金属線の巻き取りの径移動と巾移動を
説明するためのボビンとこのボビンに巻き取られる極細
金属線を示す正面図である。
【図11】極細金属線が巻き取られた従来のボビンの正
面図である。
【符号の説明】
1 ボビン 1a、1b テーパ面を有する鍔部 1c 胴部 4 上側のローラ単体 5 下側のローラ単体 7 バー 8 ロッド 11 供給用ローラ 15 ピニオン 17 ラック部 18 移動検出用ロッド 18c 前後センサー検知部 19、20 一対のセンサー M 極細金属線巻取装置 y 極細金属線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端の鍔部が、内側から外側に向けてそ
    の径が次第に大きくなるテーパ面に形成され、胴部に極
    細金属線を巻き取ってから、前記両端鍔部のテーパ面
    に、前記極細金属線の径寸法数値分の予め決められた所
    定数値ずつ前記極細金属線を両端に向けて巻き取るよう
    にしたボビンであって、前記テーパ面が、巻き取られて
    いく前記極細金属線の巻き取りの径移動と巾移動とが滑
    らかに推移する傾斜角度とされたボビンを用い、前記ボ
    ビンの胴部と両端鍔部のテーパ面に極細金属線を一様な
    高さになるように巻き取るために、前記ボビンに極細金
    属線を供給するローラと、このローラを前後に移動させ
    るバーと、このバーを前後に移動するためのロッドと、
    このロッドを同期して移動させるために前記ロッドの近
    傍箇所に設けられた移動検出用ロッドと、この移動検出
    用ロッドの所定箇所に設けた前後センサー検知部のそれ
    ぞれの前後位置を検知する一対のセンサーとを有し、こ
    れら一対のセンサーの位置を所定寸法ずつ離すことによ
    って、前記移動検出用ロッドの前後移動距離を次第に大
    きくして前記ロッドとこのロッドで前後移動される前記
    バーの前後移動距離を制御して、前記ボビンの両端のテ
    ーパ面に前記ローラから供給される前記極細金属線を一
    様に巻き取るように構成したことを特徴とする極細金属
    線巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラは、前記バーの上下に配置さ
    れた2つのローラ単体で構成され、上部のローラ単体で
    供給部から供給される極細金属線を受け、下部のローラ
    単体で、前記上部のローラ単体から送られてくる極細金
    属線を前記ボビンに向けて送って前記ボビンに前記極細
    金属線を巻き取るようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の極細金属線巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記ロッドはモータで駆動されるピニオ
    ンとロッド自身の所定箇所に軸方向に向けて形成された
    ラック部との噛み合いによって前後移動するように構成
    され、前記モータの回転数は、前記一対のセンサーによ
    る検知値と同期していることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の極細金属線巻取装置。
  4. 【請求項4】 両端の鍔部が、内側から外側に向けてそ
    の径が次第に大きくなるテーパ面に形成され、胴部に極
    細金属線を巻き取ってから、前記両端鍔部のテーパ面
    に、前記極細金属線の径寸法数値分の予め決められた所
    定数値ずつ前記極細金属線を両端に向けて巻き取るよう
    にしたボビンであって、前記テーパ面が、巻き取られて
    いく前記極細金属線の巻き取りの径移動と巾移動とが滑
    らかに推移する傾斜角度とされたボビンを用い、前記ボ
    ビンに前記極細金属線を供給するローラをバーを介して
    前後移動するためのロッドと、このロッドと同期して移
    動する移動検出用ロッドと、この移動検出用ロッドの前
    後センサー検知部を検知する一対のセンサーとを有し、
    この一対のセンサーの位置を所定寸法ずつ離して、前記
    前後センサー検知部の前後移動距離を次第に大きくし
    て、この移動検出用ロッドと同期して移動する前記ロッ
    ドの前後移動距離を制御するように構成した極細金属線
    巻取装置によって、前記ロッドの前後制御移動で前記バ
    ーを介して前記ローラを前後移動して、このローラから
    前記ボビンに供給されて前記ボビンの胴部とテーパー面
    とに一様に巻き取られていることを特徴とする極細金属
    線巻取装置によってボビンに巻き取られた極細金属線。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102555461A (zh) * 2010-11-24 2012-07-11 精工爱普生株式会社 记录装置及记录装置中的记录方法
CN107804744A (zh) * 2017-11-06 2018-03-16 盐城融凡纺织制衣有限公司 一种用于纺织生产的纱锭搬运装置

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