JP2003012093A - 給液バルブ具 - Google Patents

給液バルブ具

Info

Publication number
JP2003012093A
JP2003012093A JP2001201343A JP2001201343A JP2003012093A JP 2003012093 A JP2003012093 A JP 2003012093A JP 2001201343 A JP2001201343 A JP 2001201343A JP 2001201343 A JP2001201343 A JP 2001201343A JP 2003012093 A JP2003012093 A JP 2003012093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
valve
liquid supply
mist
supply valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001201343A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayuki Nakabayashi
久幸 中林
Toshimasa Takagi
利昌 高木
Kazuyoshi Ishimoto
和好 石本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAYASHI SEIKO KK
Original Assignee
HAYASHI SEIKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAYASHI SEIKO KK filed Critical HAYASHI SEIKO KK
Priority to JP2001201343A priority Critical patent/JP2003012093A/ja
Publication of JP2003012093A publication Critical patent/JP2003012093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通液孔とバルブの中心を一致させた状態で取
付孔の中心から一側に偏寄せしめて開閉動させることに
より、バルブと通液孔との均一な接触及び耐久性を向上
させながら、取付孔内でバルブの開動時に通液孔に至る
流路面積を非対称にして液体の送出を円滑に行うことが
できる給液バルブ具を提供する。 【解決手段】 液体容器5aの口部5b側を着脱自在に
連通支持する取付孔53を有するバルブ本体50のバル
ブ座56に、真円状の通液孔56aを開口すると共に、
該通液孔56aに設けたバルブ57を作動片6aによっ
て開閉動可能に構成した給液バルブ具において、前記通
液孔56aとバルブ57の中心を一致させた状態で、共
に取付孔53の中心から一側に偏心せしめて開閉動させ
る給液バルブ具にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペットボトル等の
口部に装着可能な給液バルブ具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、霧送出室に一定量の液体(水)を
溜めこれを霧化状態にして大気中に放出する霧発生装置
は、液体を収容し倒立状に設置した状態の給液タンクの
口部に、液面を一定にするように液体を送出する給液バ
ルブ具を装着して、霧送出室に液体の送給を行うように
している。また給液タンクの口部に装着される給液バル
ブ具は、例えば特開平8・296747号公報で示され
る構成のものが既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報で示されるよ
うな構成による給液バルブ具は、給液タンクの口部に取
付孔を介してバルブ本体を取付けた状態で、バルブ座に
通液孔を偏心状或いは傾斜状に開口させると共に、該通
液孔に対し取付孔の中心部で開閉動作させるバルブを設
けた構成にしている。このためバルブの開動時に通液孔
の開口面積を非対称にし液体圧力のバランスを崩して液
体を円滑に送出するが、通液孔に対するバルブの接触が
不歩均一になり易く、バルブの液密構造及び加工が複雑
になると共に、長期の耐久性に欠ける等の問題がある。
また上記のような方式の給液バルブ具は、口部が小径な
ペットボトルにコンパクトな態様で装着し難い欠点があ
り、汎用されているペットボトルを霧発生装置等の液体
容器として有効利用し得ず、小型で廉価な構成の霧発生
装置の製作を困難にしている等の課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消
するための本発明による給液バルブ具は、第1に、液体
容器5aの口部(5b)側を着脱自在に連通支持する取
付孔53を有するバルブ本体50のバルブ座56に、真
円状の通液孔56aを開口すると共に、該通液孔56a
に設けたバルブ57を作動片6aによって開閉動可能に
構成した給液バルブ具において、前記通液孔56aとバ
ルブ57の中心を一致させた状態で、共に取付孔53の
中心から一側に偏心せしめて開閉動させることを特徴と
している。
【0005】第2に、バルブ本体50の取付孔53部分
の周壁の外周を小径な筒部にすると共に、バルブ本体5
0の下端側の外周を径大にすることを特徴としている。
【0006】第3に、バルブ本体50の取付孔53内
に、液体容器5aが有する液体送出用の口部5bを接続
することにより、バルブ57を該口部5b内に入り込ま
せて開動させる構造を備えたことを特徴としている。
【0007】第4に、バルブ57を、バルブ57を収容
支持するフレーム1b側に設けた作動片6aによって開
閉可能に構成することを特徴としている。
【0008】第5に、バルブ本体50の取付孔53と液
体容器5aの口部5bとを、連結管70を介して連結す
ることを特徴としている。
【0009】第6に、バルブ本体50を給液容器部6に
倒立設置可能にすると共に、筒部の下端長さを調節可能
に構成することを特徴としている。
【0010】第7に、被給液部2と連結管70を介して
連結する給液容器部6に、バルブ本体50を設置構成す
ることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図面において符号1は、ミストの発生装
置の1例として示す霧出筒(被給液部)2を備えた霧発
生装置であり、箱状に形成されたケースカバー10内の
機台1aに、霧出筒2をその送出口2aを上向きにして
立設し、その左側に送風ファン又はエアポンプ等からな
る送風機3と、装置の運転操作を司るコントロールボッ
クス4を配置すると共に、右側に霧発生用の水等の液体
を収容可能な液体タンク5aと、該液体タンク5aを本
発明に係わる給液バルブ具5を介して着脱可能に取付支
持する、給液容器部6等をコンパクトに纏めて配置した
構成としている。
【0012】上記ケースカバー10は、右側の上下方向
に蝶番11aを介して側方に向けて開閉可能なケース蓋
11を設け、液体タンク5aの交換及び給液容器部6の
清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができるよ
うにしている。また機台1aに形成した給液容器部6
は、後述する銅或いはその他の金属からなる劣化防止部
材8を設置することにより、給液容器部6或いは霧出筒
2に供給される水類等液体の殺菌作用等を通じて劣化を
防止すると共に、発生送出する霧のマイナスイオン化を
促進し、霧発生装置1の有効利用と多用途における使用
を効果的に図ることができるようにしている。
【0013】以下上記各部の詳細な構成について説明す
る。先ず各機器を取付けると共にケースカバー10の内
側下部を取付支持する機台1aについて、図1〜図5等
を参照し説明すると、この機台1aは上部フレーム1b
と下部フレーム1cとをプラスチック材で上下の合わせ
型に形成することにより、両者をネジ又は適宜な係合手
段によって上下に接合し中空状の剛体枠構造にしてい
る。そして、上部フレーム1bは霧出筒2,送風機3,
液体タンク5a等を取付支持すると共に、霧化器3aと
その超音波発振回路3b等を設置しながら、下方の中空
状の空間部を送風機3と下部フレーム1cのフィルタ付
の給気口17とを連通せしめる風路に形成し、該風路を
流れる風によって霧化器3aや超音波発振回路3b等の
電装機器類を効率よく冷却するようにしている。
【0014】即ち、上部フレーム1bは、下向きコ字状
断面でその上面の中央部から右側を給液容器部6にして
いると共に、左側を送風機3の取付部にしている。給液
容器部6は、霧出筒2を立設する霧の送出室20と、前
記液体タンク5aを設置する貯液部60と、フロート方
式の液位検知センサ45を収容するセンサ室63とを一
体的に形成している。上記貯液部60は、後述する給液
バルブ具5を介し液体タンク5aを着脱可能にセットす
ることができる棚状のタンク支持部61を設け、該タン
ク支持部61の下方の底板62を送出室20側に向けて
下降傾斜させ、該底板62から一体的に起立させた作動
片6aによって給液バルブ具5を作動せしめ、液体タン
ク5a内に収容している液体を送出室20内に略一定の
液面Sを有して溜めることができる構成にしている。
【0015】そして、送出室20と貯液部60並びにセ
ンサ室63は、上方から水面下に至る仕切り壁65を介
して個別に区画すると共に、互いの底部に形成した凹溝
状のドレン路66を介して連通させ、且つ該ドレン路6
6を送出室20と貯液部60間に形成した排出口67に
連通させている。また、送出室20内でドレン路66の
両側には、霧化器3aを下方側から所定の位置に突設す
るための霧化器取付孔68を穿設し、該霧化器取付孔6
8をドレン路66に連通せしめている。そして、排出口
67はドレン弁(排出栓)67aを着脱可能に取付固定
し、該ドレン弁67aを下部フレーム1cの開口部から
開閉操作可能に突出している。
【0016】従って、上記のように上部フレーム1bに
構成した給液容器部6は、送出室20と貯液部60並び
センサ室63を、上方から水面下に至る仕切り壁65を
介して個別に区画しながら、互いの底面をドレン路66
を介して連通しているので、貯液部60側から供給され
る液体をドレン路66を介して円滑に送給することがで
きると共に、送出室20内で霧化器3aの超音波によっ
て液面が激しく振動し波立っても、仕切り壁65がこれ
を的確に遮断するので、センサ室63におけるフロート
方式の液位検知センサ45の振動による誤動作を防止
し、送出室20内の液位を正確に検知し、また同様に貯
液部60においても液面の波立ちが抑制されるから、液
体タンク5aからの液体の自動供給を適切に行うことが
できる。
【0017】また上部フレーム1bは、給液容器部6の
送出室20とセンサ室63の周囲を囲む凹溝状の係合溝
69を刻設していると共に、送出室20内に設置する劣
化防止部材8を取付支持する切欠溝状の複数の取付部6
9aを刻設している。即ち、上記のように構成した上部
フレーム1bに対する霧出筒2の組付けは、先ず送出室
20内に劣化防止部材8を嵌挿した状態で、複数の取付
片81を上記各対応する取付部69aに嵌入設置した
後、上記係止溝69内にシール部材を嵌入した状態で、
霧出筒2に一体的に形成した鍔状の取付座25の周囲に
下向きに突設した突条26を気密構造を以て嵌合せしめ
るようにしている。
【0018】そして、霧出筒2回りに複数に分割形成し
た所定の大きさと形状の座板(押さえ金具)27によっ
て、上記取付座25の略全周を取付ネジ等の固定具28
によって緊締押圧することにより、送出室20上に略同
径状に形成した霧出筒2を、給液容器部6を取付部材に
兼用して気密状態で安定よく簡単に立設すると共に、送
出室20内に劣化防止部材8を簡潔で廉価な構成を以て
取付支持するようにしている。またこの際、遮閉部材9
はその支脚90を前記劣化防止部材8と同様な手段によ
って取付固定するか、又は霧出筒2内に単独的に設置す
るようにしている。
【0019】次に、霧出筒2の構成及び劣化防止部材8
等について説明する。霧出筒2は、中空筒状体の霧送出
方向の下手側で、遮閉部材9及び整流壁33を構成した
渦流室21を、既述の霧を発生させる送出室20に連通
させる渦流筒21aと、該渦流筒21aの端部に着脱可
能に取着され、円筒壁面を送出口2a側に連なるように
収束させた整流室22を形成する整流筒22aとからな
り、渦流筒21aに形成した取付座25を上部フレーム
1bに取付固定することにより霧出筒2を送出室20に
立設している。また送出室20は、液体を所定量に貯溜
する底部に周知構成からなる超音波霧化方式の霧化器3
aを設置し、後述する整流壁33及び遮閉部材9並びに
霧上昇ガイド8a等の作用によって、霧化器3aの作動
によって液面Sの上方に発生させた霧を停滞又は充満さ
せることなく、微細霧を渦流に形成せしめて円滑に上昇
誘導させるようにしている。
【0020】次に、送出室20内に設置される上記劣化
防止部材8及び霧上昇ガイド8aについて説明する。こ
の実施形態では劣化防止部材8と霧上昇ガイド8aは、
共に高純度の銅板部材で形成し、該銅板部材が有する微
量金属放出作用(以下金属イオン作用と言う)によっ
て、給液容器部6内に収容される液体を殺菌する等の作
用によって劣化を防止すると共に、発生する霧のマイナ
スイオン化を効果的に促進させることができるように
し、マイナスイオンの増大によってレナード効果を所望
に発揮せしめて、霧発生装置1が設置される環境の改善
を図ることができるようにしている。
【0021】即ち、劣化防止部材8はその劣化防止本体
部80を送出室20の底面形状に略沿わせた皿型の円錐
形状にすると共に、その周囲に取付片81を上向きに複
数本延設し、劣化防止部面積の効率的増大を図るように
している。そして、劣化防止部材8は霧上昇ガイド8a
を取付片81の一つに一体的に設け、既述のように上部
フレーム1bに各取付片81を取付支持することによ
り、劣化防止本体部80を液面S下で底面部に近接させ
て設置し、液体に対し劣化防止作用を効率よく行うよう
にしていると共に、霧上昇ガイド8aの適正位置への同
時設置を簡潔な構成によって効果的に行うようにしてい
る。
【0022】上記劣化防止本体部80は、複数の霧化器
3aに対向する各位置に通孔82を穿設し、霧の発生を
円滑に行うことができるようにしていると共に、皿状の
中央部には液体を通過させる抜き孔83を開口し、ドレ
ン時に上方にある液体の排出を残液を防止して下方に向
けて速やかに行うことができるようにしている。また劣
化防止本体部80は、その外周と仕切り壁65との間に
充分な液通間隔を有し、ドレン時における廃液を劣化防
止本体部80の設置によって妨げることなく速やかに行
うと共に、霧発生時に送出室20内の液体の循環接触を
抜き孔83と共に良好に行わせるようにしている。
【0023】そして、霧上昇ガイド8aは、送出室20
の中央部寄りの適所で、広巾なL型板状片の上部を液面
Sから所定の高さに渦流を遮る放射方向に突出させると
共に、発生室20並びに霧出筒2の間に霧の渦流を妨げ
ない渦流誘導間隙85を形成して、上記劣化防止部材8
の取付片81に一体的に設けた構成にしている。これに
より、渦流室21側からその内壁に沿って形成された渦
流を、渦流誘導間隙Lによって妨げられることなく、送
出室20の内壁に沿わせて液面Sに到らせ、液面S上で
発生しその場で停滞しようとする霧を同方向に旋回させ
た霧渦流にすると共に、中央部側で停滞しようとする霧
を共に旋回させながら、この中央部側の霧を霧上昇ガイ
ド8aに接当させることにより上方に誘導し、外周の上
記渦流に円滑に合流せしめて、送出室20内で霧化器3
aによって発生する霧の送出を連続的に効率よく行う。
【0024】また上記のような霧の発生及び送出におい
て、送出室20で液体中に設置した劣化防止部材8は、
霧化器3aの作動に伴う液体の振動や気泡によって、そ
の表面の洗浄作用を繰り返し受けるから、例え装置の使
用を一時的に中断したとしても、金属イオン作用を長期
にわたって効果的に行うことができる等の利点がある。
尚、劣化防止部材8及び霧上昇ガイド8aは、イオン用
金属部材としての作用効果が顕著で、且つ比較的廉価で
加工も行い易い銅板を用いたが、これに限ることなくイ
オン用金属部材は、水中菌の殺菌滅菌、水中微生物の駆
除等に有効な金属イオンを出すところの、銅や銀,チタ
ン等の金属、その他化合物、及びそのメッキ物等の加工
材、板,パンチングプレート,網板並びに網や線材等の
加工材等によって構成してもよい。また霧出筒2及び遮
閉部材9等もイオン用金属部材によって一体的に構成し
たり、また例えばプラスチック材で成形した霧出筒2或
いは遮閉部材9等の表面に、上記部材からなる板8bを
張設したり、同部材をメッキ施工により付着させてもよ
く、この場合には上記作用を一層大きくすることができ
る。さらに給液容器部6はその貯液部60の内部に、前
記劣化防止部材8と同様な材質からなる平板状の劣化防
止板8cを敷設し、この部における水の劣化等を防止す
るようにしている。
【0025】次に霧出筒2の詳細な構成及び作用ついて
説明する。霧出筒2は既述したように、内部に遮閉部材
9及び整流壁33を有する渦流室21を送出室20に連
通させる渦流筒21aと、該渦流筒21aの端部に着脱
可能に取着されて連なる円筒壁面を送出口2a側に向け
て収束させる整流室22を形成する整流筒22aとを、
分割させた状態で形成すると共にこれらを着脱可能に一
連に連結させる構成にしている。これにより各機能を有
する渦流筒21aと整流筒22aを、それぞれシンプル
で成形や加工を行い易い構造物にすることができ、また
組付け等も簡潔で廉価な構成を以て精度よく行い、霧の
発生を良好に行う等の特徴を有している。
【0026】即ち、上記渦流筒21aの渦流室21は、
送出室20の上方で送風機3に通ずる送気路30の送気
口31を、中心部から一側に偏寄させて接線状に開口せ
しめることにより、送出室20から送給される霧を渦巻
き状に旋回付勢させ、霧出筒2の上端部に開口させた小
径な送出口2aから大気中に放出させるようにしてい
る。また送出口2aと送気口31との間には整流筒22
aを設けて、円筒壁面を送出口2a側に連なるように収
束させた整流室22を形成することにより、該整流室2
2内で霧の渦流を収束加圧させて小径円筒の送出口2a
で整流しながら、霧渦流を柱状に形成し勢いよく排出付
勢するようにしている。
【0027】また図示例の送出口2aは、霧出筒2とケ
ースカバー10との隙間を覆うガイド座23に偏向させ
て開口形成しており、該ガイド座23は霧出筒2の整流
室22内に気密な回動構造を以て連結させ、渦流送出さ
れる霧の送出径及び方向等を調節可能にするガイド筒に
兼用している。尚、ガイド座23と整流筒22aとは加
工上の便宜から別構成にしたが、両者は一体的に形成し
てもよい。
【0028】送風機3は、霧出筒2の側方下部に配設
し、送風機3と霧出筒2を送出室20の上方で下手側に
指向して傾斜する送気路30を介して連結することによ
り、送風機3から渦流室21内に斜め上方向きの風を送
給すると共に、図4で示すように、送気路30の送気口
31を渦流室21の中心線Pから一側に向けて偏寄させ
ており、これにより送風機3の風を霧出筒2の内壁に沿
わせた接線方向に指向させて送給し、渦流の発生を確実
に行うようにしている。
【0029】また同図に示すように、送気口31の渦流
方向上手側には整流壁33の基部を設けており、該整流
壁33は渦流方向下手側に至るに従い徐々に中心部に指
向する所定長さ(略90度程度の範囲)で、送気口31
から送給される直後の風と、該送気口31の下方から送
給される霧とが直接的に合流しない所定巾と、滑らかな
湾曲形状を以て形成している。また整流壁33の下縁と
霧出筒2との間には底壁36を設けて閉鎖し、且つ底壁
36の低位となる始端側には液抜孔37を開設し、送風
停止時等に液滴が送風機3側に逆流しないようにしてい
る。これにより、送気口31から送出する風は、霧出筒
2内周と整流壁33とで形成される整流路35から内周
に沿わせた層状の旋回風にすることができると共に、送
出室20側から送出される霧を整流壁33で加速させる
ように誘導案内して上記旋回風に合流させ、霧の乱流を
防止しながら上方に指向する霧渦流を速やかに形成す
る。
【0030】次に、前出の遮閉部材9について説明す
る。この遮閉部材9は、渦流室21内に中心部からの霧
の移動を抑制すると共に、送気口31から送出される風
が中心部から送出室20側に直接的に向かうことを防止
し、遮閉部材9の外周と霧出筒2の内周との間で形成す
るリング状の霧通過間隙Lから、前記旋回風(渦流)の
誘導によって霧を上方の送出方向に旋回する渦流状態に
して放出させるように設け、下方から上昇する霧の粒子
の大きいものの上昇を阻止して送出室20に還元し、微
粒子状の小さい霧のみを上方に送出することができるよ
うに、霧粒子の選別機能を備えている。
【0031】即ち、図3,図5で示すように霧出筒2
は、霧の粒子径に適応させ2枚の遮閉部材9を上下に所
定の間隔を有して設けることにより、所定の微細粒の霧
を得るようにしていると共に、霧出筒2内に複数段の遮
閉部材9の組付け及び取り外し等を簡単に行うことがで
きる。このため下段の遮閉部材9は、円板部の両側に門
型形状をなす脚部90を一体的に設けていると共に、中
心部の上方には上段の遮閉部材取付け用の支柱91を所
定の長さで立設し、該支柱91の上部に上段の遮閉部材
9を取付ネジ等の取付具92を介して取付支持する。
【0032】上記構成により給液容器部6内に水を収容
して霧を発生送出する場合に、霧出筒2内の底部におい
ては、例えば概ね0.1〜50ミクロンの粒径のミスト
が形成されて送出室20内で浮遊状態で上昇し、霧出筒
2の渦流室21内では、送風機3から送給する風が、送
気口31及び整流壁33を介し周壁に沿って旋回しなが
ら上昇移行する強力な渦流(サイクロン)に形成される
ことになり、エアが直線方向に上昇している状態が形成
される。このとき、渦流室21内の遮閉部材9の存在に
より、ミストは霧通過間隙Lを通って上昇するが、大径
のミストは遮閉部材9の裏側や霧出筒2の周壁内面に接
触又は衝突することにより、凝集付着して下方に落下す
るのに対し、微小径のミストはそのまま粒子選別作用が
なされて浮遊しながら上昇し、上方の渦流に吸引されて
外部に放出される。
【0033】従って、複数段の遮閉部材9を備えた霧出
筒2の霧発生機構は、各段において粒子選別作用が繰り
返されるので、上方に至るに従い例えば0.5〜3ミク
ロン程度の範囲でも自由に設定し得て、より微細な霧を
渦流状態で送出することができると共に、上段の遮閉部
材9から下段のものへと順次渦流を伝播し、周壁に沿う
連続的な渦流を形成し、送出室20の負圧状態を高めて
霧の吸い出し送出を効率よく行うことができる等の利点
がある。
【0034】また送出室20から送出される霧は、渦流
室21から整流室22を経て送出口2aに至るとき、極
めて微細な粒子の霧だけの龍巻状になり、送出口2aか
ら大気中に円滑に放出されて、中途での霧の拡散を抑制
して勢いのよい渦流による霧柱状になって、より高く上
昇されることになり、例えば従来の加湿器のミスト吹き
上げ高さが500mm前後でマイナスイオン個数が30
00程度あったのに対し、本案のものは4〜5m以上に
迄高めることができ、マイナスイオン個数も10万個以
上であり、また広範囲の微細ミスト拡散と空中浮遊を実
現できた。
【0035】尚、遮閉部材9は下方に至るものほど、そ
の霧通過間隙Lを大きくすると渦流抵抗を少なくした状
態で霧の送出をより促進することができる。また本発明
による霧発生装置1は微細霧を渦流にして送出するの
で、送出口2aには補助延長管(不図示)を設け、該補
助延長管を介して例えば果樹や野菜等の栽培ハウス、或
いは糞尿や生ごみ等の処理施設並びに装置内の適所に適
切に送給することもでき、この場合でも微細霧の送出を
損なうことなく、水と共に竹酢液その他薬剤等を用いた
処理を行うことができる。また上記のように構成した霧
発生装置1は、遮閉部材9を取外したり送風を弱めるこ
とにより、比較的大きな粒子のミストを送出して、従来
のものと同様な加湿器としても簡単に切換え使用するこ
とができる等の特徴もある。
【0036】また前記コントロールボックス4は、霧化
器3aと送風機3等の各機器の作動を司り、その操作ス
イッチ類をケースカバー10の前面側に備え、図示しな
いメインスイッチを操作すると、各機器を所望動作可能
な操作スイッチを備えた設定器で設定された設定値を以
て所望の間歇運転を行い、霧発生装置1が設置される任
意の場所に適応した運転を適切に行い、環境に適応した
霧の発生と液体の使用効率を向上させることができるよ
うにしている。
【0037】次に図1及び図6〜図10を参照し、送出
室20内で液面Sを常時一定に維持させる給液手段につ
いて説明する。本実施形態の給液手段はその液体タンク
(液体容器)5aを、市場で多量に使用されている汎用
型のペットボトルを採用していると共に、その口部に新
規な構成からなる液体定量排出型のキャップと取付具を
兼ねた、本発明の第1実施形態に係わる給液バルブ具5
を着脱可能に装着し、これにより既述の霧発生装置1を
小型化させるに相応しい汎用型の液体タンクとして、規
格化された市販のペットボトル5aの採用を簡単に行う
ことを可能にし、その利便性を向上させるようにしてい
る。
【0038】即ち、図示例の給液バルブ具5は、プラス
チック成形等によって筒状に形成したバルブ本体50
に、ペットボトル5a自身が有するキャップを取り外し
た状態の口部5bに対し、気密に螺挿するシール部51
付のネジ部52を形成した取付孔53と、前記タンク支
持部61に穿設した取付孔61a内に位置決め可能に挿
脱する筒状の取付片55を設けている。また取付片55
は、その周囲にタンク支持部61の支持面と接合する受
座55aを設け、該受座55aをタンク支持部61に接
合したとき、ペットボトル5aを倒立状に支持すると共
に、両者の位置決め係合を取付片55に形成した係止溝
55bと、タンク支持部61に突設した係合突起61b
とを係合させることにより、霧発生装置1に対するペッ
トボトル5aの取付けを着脱可能に行うようにしてい
る。
【0039】また取付孔53と取付片55の間には、通
液孔56aを穿設したバルブ座56を形成しており、該
通液孔56aを取付片55側からバルブ57によって開
閉可能に設けた構成にしている。即ち、上記バルブ57
はバルブ支持軸59を、バルブ座56側のメタル部56
bにスライド可能に軸支すると共に、スプリング58に
よってバルブ閉鎖方向に張圧付勢し、バルブ支持軸59
の下端部はバルブ閉鎖姿勢において取付片55の端部よ
り内側に位置させて、給液バルブ具5を装着した状態で
ペットボトル5を倒立設置する際に、支持軸59の端部
が床面等に接当しないようにしている。
【0040】そして、ペットボトル5を取付孔53に螺
挿した給液バルブ具5は、タンク支持部61の取付孔6
1aに取付片55を嵌挿しセットした状態(図9)か
ら、給液バルブ具5を係止溝55bの形成方向(矢印方
向)に回動させて図10で示す固定位置にすると、図6
で示すようにペットボトル5aをタンク支持部61に安
定よく簡単に倒立設置することができる。この状態にお
いて給液バルブ具5は、底板62から立設したピン軸状
の作動片6aがバルブ支持軸59と接当しこれを上方に
押動するので、バルブ57はバルブ座56から離間し通
液孔56aを開動し、ペットボトル5a内の液体を通液
孔56aを介し下方に向けて流出させる。
【0041】これにより液体は貯液部60及び送出室2
0内に貯溜され、その液面Sがバルブ本体50の端部に
接しその口部を閉鎖すると、ペットボトル5a内の液体
の送出はバルブ57が開いた状態であっても停止される
ので、液面Sは所定の液位に常時維持されるものである
と共に、霧化器3aの霧化作動によって液体が消費さ
れ、上記液面Sが降下し取付片55の口部から離間する
状態になると、取付片55側から通液孔56aを介して
ペットボトル5a内に大気が入り込むことになり、ペッ
トボトル5aから液体の送出を再び行い、液面Sを常時
一定に自動的に維持する。従って、霧化器3aによる液
体の霧化を安定よく円滑に行う。
【0042】このとき給液バルブ具5は、ペットボトル
5aの比較的小径(略20ミリ程度)な口部5bに装着
されるが、バルブ57の中心を取付孔53の中心に対し
一側に少し偏寄させて設けることにより、容器内の液体
をその表面張力に抗して途切れさせたり停止させること
なく送出する。即ち、図7で示すように、ペットボトル
5aを装着する取付孔53の中心線Oは、給液バルブ具
5(バルブ本体50)の中心と同じにしており、一方バ
ルブ57のバルブ支持軸59を軸支するメタル部56b
の中心Vは、上記中心線Oに対し一側に向け距離Kだけ
偏心させている。
【0043】これにより、通液孔56aは取付孔53内
で偏心開口し、バルブ57が作動片6aに押接し上方に
開動したとき、その周囲に形成される通液孔56aのバ
ルブ開口部は、取付孔53内において小間隙側と大間隙
側を形成すると共に、この部の液体量に伴う圧力差を有
することにより、液体は表面張力によって排出を阻止さ
れることなく、専ら大間隙側を通過して下方に円滑に排
出される。またこの際、取付孔53内でバルブ座56に
設置するシール部51は、取付孔53の内径と同径状で
所定巾と厚さのリング板状のパッキン部材にすると、ペ
ットボトル5aとの気密を保持しながら、シール部51
の内径側とバルブ57との間に、既述のものと同様な小
間隙側と大間隙側を形成することができ、この部におけ
る液体の流通をより円滑にすることができる等の特徴が
ある。
【0044】また上記のように構成し使用される給液バ
ルブ具5は、ペットボトル5aの空重量よりも重量大に
するとよく、且つ下方の把持部となるように兼ねて径大
な広巾設置面にすると、液体を収容したペットボトル5
aを安定よく倒立設置することができると共に、ペット
ボトル5aが空状態になっても、床面等に転倒の危惧も
なく安定的に倒立支持して取扱い上の利便性を向上する
ことができる。さらに給液バルブ具5は図示例のよう
に、キャップ本体50の外径より取付孔53部分の筒部
の外径を小さく形成すると、セット時の重心安定性を高
めることができると共に、狭小なタンク支持部61への
ペットボトルの着脱時等において、小径な筒部は摘み易
くこの部を的確に把持して、セット作業を簡単に行うこ
とができる等の利点がある。
【0045】尚、給液バルブ具5は、プラスチック材の
他に陶磁器製又は銅や真鍮、ステンレス等の防錆金属製
としたり、メッキ等を施した防錆処理金属製にしてもよ
い。また液体タンク5aは、上記のようなペットボトル
を用いる他、紙或いはプラスチック材等からなる牛乳パ
ック状の口部を有する箱容器を用いてもよい。また実施
形態では1本のペットボトル5aを使用したが、タンク
支持部61には複数のペットボトル5aを備え、各ペッ
トボトル5a内に異種の液体を収容した状態で、これを
同時に或いは液体送出に順位差を有して混合或いは個別
に送給する等自由に行うようにしてもよい。また液体タ
ンク5a内には、水と液状消臭剤を所定量に混合せしめ
た混合液を収容し、両者を同時に霧化させながら大気中
に放出し室内の加湿と消臭等を同時に行うようにしても
よい。
【0046】次に上記のように構成した霧発生装置1の
一使用態様を、液体タンク(ペットボトル)5a内に水
を収容し、水を霧化させながら大気中に放出し室内の加
湿或いは環境改善を行う例について説明する。先ず、水
を収容した液体タンク5aを既述の如くタンク支持部6
1に設置し、貯液部60及び送出室20に水が所定量貯
溜された状態でメインスイッチをONすると、霧化器3
aは水を順次霧化し送出室20内で霧は充満状態になる
が、送風機3の作動によって送給される風が、送気路3
0から渦流室21に中心部から偏寄して送給され、渦流
室21内で風による上昇旋回する渦流を形成し、この渦
流に前記構成によって送出室20側の霧が合流し、送出
口2aから微細粒子霧を渦流状態で放出し、大気中に竜
巻状の整然とした霧柱の発生形成を行う。
【0047】従って、上記霧渦流は送出口2aから送出
されると、渦流付勢によって直進性を良好に維持される
ので、室内空気の対流風等にも支障され難くなり微細な
霧をより遠距離に向けて放出でき、例えば天井部位迄も
容易に届かせることができ、より高所における室内拡散
を能率よく的確に行うことができることになる。また霧
中に消臭剤等を含有せしめると、その均一散布も促進さ
せて処理効果をより向上させることができる等の利点も
ある。また既述の如く微細な霧を的確に送出するので、
そのレナード効果によって空気のマイナスイオン化が従
来のものより著しく増大し促進することができることが
認められ、これに伴う身体に対する好影響や環境の大き
な改善効果を期待することができるものであり、各種の
医療用機器や医療手段への有効利用、或いは各種装置や
資材の消毒,殺菌,洗浄手段への有効利用、植物の育
成,栽培管理等にわたる多方面での利用を可能にするこ
とができる。
【0048】そして上記のような霧発生装置1に設置す
る給液バルブ具5は、液体容器5aに連結する取付孔5
3を有するバルブ本体50のバルブ座56に真円状の通
液孔56aを開口すると共に、該通液孔56aに設けた
真円状のバルブ57の中心部を作動片6aとの接離によ
り開閉可能にするに、前記通液孔56aとバルブ57の
中心を一致させた状態で、共に取付孔53の中心から一
側に偏位せしめて開閉させるように構成しているので、
バルブ57と通液孔56aとの均一な接触を無理なく行
い、バルブ変形を防止し耐久性を向上させながら、取付
孔53内でバルブ57の開動時に通液孔56aに至る流
路面積を非対称にして、液体送出時の圧力バランスを崩
し液体の送出を円滑に行うことができる。またバルブの
液密構造の製作を簡単で廉価にすることができる。
【0049】またバルブ本体50の取付孔53の外周を
小径な筒部にすると共に、バルブ本体50の取付孔53
の他側の外周を径大に形成したことにより、給液バルブ
具はバルブ本体の上下で段差を有するので滑り難くなり
把持し易くなると共に、把持部を兼ねて径大な広巾設置
面にしたバルブ本体50は、給液バルブ具及び該給液バ
ルブ具に取付けたペットボトル等を安定よく倒立設置す
ることができる。またペットボトル等を狭小なスペース
のタンク支持部61等に着脱するような場合に、小径な
筒部は摘み易くこの部を的確に把持しセット作業を簡単
に行うことができる。さらにバルブ本体50の取付孔5
3内に取付けたペットボトル5aの口部5b内に、バル
ブ57を入り込ませて開動させることにより、バルブ5
7は口部5b内で偏心し液体容器5aが口部5bが小径
なペットボトル5aである様な場合でも液体の送出を円
滑に行うことができると共に、バルブ57の開動を口部
5b内のスペースを利用して的確に行い給液バルブ具の
小型化を図ることができる等の特徴がある。
【0050】次に本発明に係わる給液バルブ具5の別実
施形態並びにその利用装置等について、図11〜図18
を参照し説明する。尚、前記実施形態のものと同様な構
成については説明を省略する。先ず図11,図12で示
す本発明の第2実施形態について説明すると、この給液
バルブ具5は、前記取付孔53にペットボトル5aと給
液装置(補助タンク装置)を切換可能にすることによ
り、霧発生装置1の使用をより自由で効果的に行うこと
ができる。
【0051】即ち、この場合の霧発生装置1は、給液バ
ルブ具5からペットボトル5aを外した状態の取付孔5
3に、補助タンク5cと連結する連結管70の下端を取
付部を共通にして着脱可能に連結していると共に、補助
タンク5cは、霧発生装置1を所定高さで移動可能に載
置する台車7aに着脱可能に設置している。これによれ
ば、バルブ本体50の取付孔53と液体容器5aの口部
5bとを、連結管70を介して連結するので、給液バル
ブ具5と離間した位置から大型の液体容器5aやポリタ
ンク状の補助タンク5c内の液体の送出を自由に行うこ
とができる。尚、この給液装置7の給液バルブ具5とペ
ットボトル5aの給液バルブ具5とを共にタンク支持部
61に併設し、異なる液体の送出をさせてもよい。
【0052】また上記台車7aはその所定高さ位置に霧
発生装置1を位置決め載置した状態で、複数のキャスタ
75を有する台座76と、該台座76の周囲に立設して
前後左右を覆うカバー枠77と、該カバー枠77の一側
で台座76の適所から立設したハンドル(把持部)78
とから構成し、カバー枠77の正面側に開口部79を形
成することにより、カバー枠77の省資材と軽量化を図
ると共に、カバー枠77内にドレン容器並びに予備のペ
ットボトル5a等を収容可能にし、開口部79を介して
前記ドレン弁67bの操作等、メンテナンス時の作業を
簡単に行うことができる。
【0053】そして、ハンドル78は、その上部に液体
タンク5aを取付支持する取付座78aを設けてタンク
支持枠を兼ね簡潔で廉価な構成にしている。また連結管
70は前記劣化防止部材8と同様な材質にするとよく、
図示例では銅管としその上端をカバー体10の背面に着
脱可能に突設し、その端部を可撓性を有する連結管71
を介して、補助タンク5cの給液口5dの取付具5eと
連結している。これにより霧発生装置1の移動を液こぼ
れ等を防止して自由に行うと共に、台車7aに載置され
霧発生装置1は1台であっても、各部屋やハウス施設等
を個別に移動可能にしながら、霧の送出を長時間にわた
って行い、霧及びマイナスイオンによる空気洗濯(洗
浄)等環境改善を、所望の箇所で効率よく広範囲に低コ
ストに行うことができる等の利点がある。
【0054】次に図13,図14で示す本発明の第3実
施形態について説明する。この実施形態に係わる給液装
置7は、給液バルブ具5を植物栽培用の鉢(給液部)7
2が底部に着脱可能に備える給液容器部6内に設置して
おり、外側に設置している液肥等を収容したペットボト
ル5a側から、取付具5e及び連結管70並びに給液バ
ルブ73等を介して、給液容器部6に給液する栽培装置
としての使用例を示している。この際給液バルブ73
は、タイマ作動或いは自動制御作動させることにより、
栽培作物毎に適応させた給液を行うことができるように
している。また取付具5eは台座5fに対し上下調節可
能な取付台5gに取付支持している。尚、72aは給液
部材であり、72bは連結管70の挿入孔である。
【0055】そして、前記第2実施形態のものと同様に
給液バルブ具5は、バルブ本体50の取付孔53とペッ
トボトル(液体容器)5aの口部5bとを、連結管70
を介して連結していると共に、図14で示すような構成
にしている。即ち、ストレートな筒状に形成した図示例
のバルブ本体50は、その下部に筒部の下端長さを調節
可能にするスリット付の筒状の調節部材50aを螺挿し
ていると共に、上部に連結管70を有する取付具50d
を着脱可能に取着し、該連結管70を介してペットボト
ル5aの口部5bに着脱可能に取着する取付具5eと連
結した構成にしている。
【0056】また上記調節部材50aはその中央部に作
動片6aを螺挿手段等によって突出長さ調節可能に支持
し、該作動片6aの調節によりバルブ57の開口量、又
は該バルブ57の高さ位置に適応して一定の開口量を得
ることができるようにしている。従って、上記のように
構成した給液バルブ具5は、調節部材50aを給液容器
部6に設置した状態で筒部の下端長さを調節すると、バ
ルブ本体50の下端を上下させて給液容器部6内に貯溜
される液面の高さの調節を簡単に行うことができ、また
バルブ本体50側に設けた作動片6aによってバルブ5
7を開閉可能にするから、給液容器部6の底板62に作
動片6aを設けることなく、給液バルブ具5の設置及び
移動を簡単且つ自由にすることができる等の特徴があ
る。
【0057】次に図15〜図18で示す本発明の第4実
施形態について説明する。この給液バルブ具5は、被給
液部としての霧出筒2と連結管70を介して連結する給
液容器部6に、バルブ本体50を設置した構成にするこ
とにより、給液バルブ具5及び給液容器部6と離間した
位置から、被給液部2に液体の送出を自由に行うことを
特徴にしている。
【0058】即ち、図示例の給液バルブ具5は、霧出筒
2から離間した箇所で単独に構成した給液容器部6の蓋
部6cの取付孔6dに、バルブ本体50の筒部を螺挿手
段等によって高さ調節可能に螺挿していると共に、バル
ブ本体50の筒下部に筒状の調節部材50aを高さ調節
可能に設け、筒部(調節部材50a)の下端と底板62
の距離を調節することにより、前記実施形態のものと同
様に液面Sの高さを自由に調節することができる。また
同図の作動片6aは突出量調節アクチュエータ6eの作
動によって、バルブ57を随時所望に突出せしめて、バ
ルブ57の開動を自由に行うことができる。
【0059】また前記第1実施形態では、ペットボトル
5a及び給液バルブ具5を介して送出室20に送給した
液体を、該送出室20内で超音波霧化方式の霧化器3a
によって霧を発生させる霧発生装置1を給液装置として
示したが、この実施形態では上記ペットボトル5a,給
液バルブ具5,給液容器部6,連結管70,給液バルブ
73,補助給液バルブ74等からなる給液装置7から、
霧出筒2内に例えば図16,図17で示すような構成に
よって設置した霧化器3aに、液体を点滴状に又は連続
的に直接的に送給することにより、霧を簡潔で廉価な構
成を以て発生することができる。
【0060】即ち、図示例の霧化器3aは何れもヒータ
ー等で電気的に加熱するか、或いは他所からの熱源によ
って加熱される加熱部材3cとし、該加熱部材3cに液
体を送給して高温で接触させることにより、液体を順次
蒸発させてこの蒸気を既述した霧渦流発生手段によって
微細霧にして放出する。そして、図16に示す霧化器3
aは、径を異ならせてリング状に形成した複数の加熱部
材3cを、順次径方向に傘状に列設すると共に、その中
央部の上方に分配板3dを設け、該分配板3dの中央部
上方に連結管70のノズル部70aを臨設した構成にし
ている。
【0061】また図17に示す霧化器3aは、単条又は
複条の加熱部材3cを上下方向に渦巻き条に張設して構
成した例を示しており、また連結管70の端部は霧出筒
2の中心部に立設したノズル部70aにし、該連結管7
0の中途部には前記遮閉部材9の機能を兼ねる適数の分
配板3dを取付支持し、この場合には給液容器部6に設
けた液体ポンプ3eによって液体を連続的に送給する。
また加熱部材3cは熱伝導性に優れた銅管等を使用する
とよい。
【0062】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成した給液バ
ルブ具にすることにより、次のような効果を奏する。 (1)液体容器に連結可能な取付孔を有するバルブ本体
のバルブ座に、真円状の通液孔を開口すると共に、該通
液孔に設けたバルブを作動片によって開閉動可能に構成
した給液バルブ具において、前記通液孔とバルブの中心
を一致させた状態で、共に取付孔の中心から一側に偏寄
せしめて開閉動させることにより、バルブと通液孔との
均一な接触及び耐久性を向上させながら、取付孔内でバ
ルブの開動時に通液孔に至る流路面積を非対称にして液
体の送出を円滑に行うことができる。またバルブの液密
構造の製作を簡単で廉価にすることができる。
【0063】(2)バルブ本体の取付孔の外周を小径な
筒部にすると共に、バルブ本体の他側の外周を径大にす
ることにより、給液バルブ具はバルブ本体の上下で段差
を有するので滑り難くなり把持し易くなると共に、把持
部を兼ねて径大な広巾設置面にしたバルブ本体は、給液
バルブ具及び該給液バルブ具に取付けたペットボトル等
を安定よく倒立設置することができる。またペットボト
ル等を狭小なスペースのタンク支持部等に着脱するよう
な場合に、小径な筒部は摘み易くこの部を的確に把持し
セット作業を簡単に行うことができる。
【0064】(3)バルブ本体の取付孔内に、液体容器
が有する液体送出用の口部を取付けると共に、バルブを
該口部内に入り込ませて開動させるようにしたことによ
り、バルブの開動を口部内のスペースを利用して的確に
行うことができると共に、給液バルブ具の小型化を図る
ことができる。またバルブは口部内で偏心しているの
で、液体容器が口部が小径なペットボトルである様な場
合でも液体の送出を円滑に行う。
【0065】(4)バルブを、バルブ本体に設けた作動
片によって開閉可能に構成することにより、バルブ本体
が作動片を一体的に有するので、給液バルブ具を簡単に
設置することができると共に、バルブの開動を確実に行
うことができる。
【0066】(5)バルブ本体の取付孔と液体容器の口
部とを、連結管を介して連結することにより、給液バル
ブ具と離間した位置から液体容器内の液体の送出を自由
に行うことができる。
【0067】(6)バルブ本体を給液容器部に倒立設置
可能にすると共に、筒部の下端長さを調節可能に構成す
ることにより、給液容器部内に貯溜される液面の高さの
調節を簡単に行うことができる。
【0068】(7)被給液部と連結管を介して連結する
給液容器部に、バルブ本体を設置構成することにより、
給液バルブ具及び給液容器部と離間した位置から被給液
部に液体の送出を自由に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給液バルブ具を用いた霧発生装置の構
成を示す正断面図。
【図2】図1の要部の構成を示す平面図。
【図3】送出室及び霧出筒等の構成を示す側断面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】図3のB−B線断面図。
【図6】(A)は貯液部に液体タンクをセットした状態
を示す断面図。(B)は給液バルブ具とペットボトルの
斜視図。
【図7】(A)は給液バルブ具の平面図。(B)は
(A)の側断面図。(C)は(A)の底面図。
【図8】タンク支持部の構成を示す平面図。
【図9】タンク支持部に給液バルブ具をセットした初期
の状態を示す平面図。
【図10】タンク支持部に給液バルブ具をセットした状
態を示す平面図。
【図11】本発明に係わる給液バルブ具の第2実施形
態、及び霧発生装置を台車に載置した状態を示す斜視
図。
【図12】図11の要部の構成を示す平面図。
【図13】本発明の第3実施形態に係わる給液バルブ具
を用いた給液装置の側面図。
【図14】図3の給液バルブ具の構成を示す断面図。
【図15】本発明の第4実施形態に係わる給液バルブ具
を用いた給液装置の側面図。
【図16】(A)は霧化器の別実施形態の構成を示す平
面図。(B)は(A)の要部の構成を示す側断面図。
【図17】(A)は霧化器の別実施形態の構成を示す平
面図。(B)は(A)の要部の構成を示す側断面図。
【図18】バルブのセット状態を示す装置の断面図。
【符号の説明】
1 霧発生装置 1a 機体 2 霧出筒 3 送風機 3a 霧化器 5 給液バルブ具 5a 液体容器(液体タンク,ペットボトル) 5b 口部 6 給液容器部 6a 作動片 20 送出室 50 バルブ本体 53 取付孔 56a 通液孔 57 バルブ 60 貯液部 61 タンク支持部 70 連結管 S 液面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石本 和好 島根県大原郡加茂町大字大竹791番地2 有限会社林精工内 Fターム(参考) 3E082 AA01 BB10 3H052 AA01 BA35 CA04 CB01 CC14 EA02 EA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体容器(5a)の口部(5b)側を着
    脱自在に連通接続する連結可能な取付孔(53)を有す
    るバルブ本体(50)のバルブ座(56)に、真円状の
    通液孔(56a)を開口すると共に、該通液孔(56
    a)に設けたバルブ(57)を作動片(6a)によって
    開閉動可能に構成した給液バルブ具において、前記通液
    孔(56a)とバルブ(57)の中心を一致させた状態
    で、共に取付孔(53)の中心から一側に偏心せしめて
    開閉動させる給液バルブ具。
  2. 【請求項2】 バルブ本体(50)の取付孔(53)部
    分の周壁の外周を小径な筒部にすると共に、バルブ本体
    (50)の下端側の外周を径大にする請求項1の給液バ
    ルブ具。
  3. 【請求項3】 バルブ本体(50)の取付孔(53)内
    に、液体容器(5a)が有する液体送出用の口部(5
    b)を接続することにより、バルブ(57)を該口部
    (5b)内に入り込ませて開動させる構造を備えた請求
    項1又は2の給液バルブ具。
  4. 【請求項4】 バルブ(57)を、バルブ(57)を収
    容支持するフレーム(1b)側に設けた作動片(6a)
    によって開閉可能に構成する請求項1又は2又は3の給
    液バルブ具。
  5. 【請求項5】 バルブ本体(50)の取付孔(53)と
    液体容器(5a)の口部(5b)とを、連結管(70)
    を介して連結する請求項1又は2又は3又は4の給液バ
    ルブ具。
  6. 【請求項6】 バルブ本体(50)を給液容器部(6)
    に倒立設置可能にすると共に、筒部の下端長さを調節可
    能に構成する請求項1又は2又は3又は4又は5記載の
    給液バルブ具。
  7. 【請求項7】 被給液部(2)と連結管(70)を介し
    て連結する給液容器部(6)に、バルブ本体(50)を
    設置構成する請求項1又は2又は3又は4又は5又は6
    記載の給液バルブ具。
JP2001201343A 2001-07-02 2001-07-02 給液バルブ具 Pending JP2003012093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001201343A JP2003012093A (ja) 2001-07-02 2001-07-02 給液バルブ具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001201343A JP2003012093A (ja) 2001-07-02 2001-07-02 給液バルブ具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003012093A true JP2003012093A (ja) 2003-01-15

Family

ID=19038324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001201343A Pending JP2003012093A (ja) 2001-07-02 2001-07-02 給液バルブ具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003012093A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017097A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Yamari Seisakusho:Kk 給水弁、その給水弁を用いた給水装置および植物栽培装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5791517A (en) * 1996-02-21 1998-08-11 Menachem M. Deren Beverage dispenser device

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5791517A (en) * 1996-02-21 1998-08-11 Menachem M. Deren Beverage dispenser device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017097A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Yamari Seisakusho:Kk 給水弁、その給水弁を用いた給水装置および植物栽培装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101762665B1 (ko) 팬 어셈블리
JP2002052355A (ja) 微小ミスト発生装置
RU2612560C2 (ru) Увлажняющая установка
US9903602B2 (en) Humidifying apparatus
US20090000317A1 (en) Device and method for disinfection of ice machines, ice silos and/or chutes for transport of ice
US20160032941A1 (en) Fan assembly
US20160032927A1 (en) Fan assembly
KR20160132502A (ko) 가습 장치
CN101791423A (zh) 杀菌物质供给装置及隔离器
GB2540165B (en) Humidifying apparatus
WO2003084671A1 (fr) Dispositif d'alimentation en brouillard
KR20170077974A (ko) 다기능 틀니 살균장치
EP3320272A1 (en) Humidifying apparatus
US20170010011A1 (en) Humidifying apparatus
JP2002364890A (ja) ミストの発生装置
JP2003012093A (ja) 給液バルブ具
GB2227690A (en) "Atomiser"
CN114222593B (zh) 液体喷雾装置
KR200360077Y1 (ko) 가습기의 분무장치
CN109124365B (zh) 物料输入装置及烹饪器具
KR101769806B1 (ko) 수통 살균기
KR101926093B1 (ko) 개선된 초미세 피톤치드 휘산장치
KR101864696B1 (ko) 클린하우스용 탈취장치
JP2024507411A (ja) 家庭用空気処理デバイス
WO2024038164A1 (en) Domestic air treatment device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110222