JP2003011736A - 車載用コントロールモジュール - Google Patents

車載用コントロールモジュール

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JP2003011736A JP2001198432A JP2001198432A JP2003011736A JP 2003011736 A JP2003011736 A JP 2003011736A JP 2001198432 A JP2001198432 A JP 2001198432A JP 2001198432 A JP2001198432 A JP 2001198432A JP 2003011736 A JP2003011736 A JP 2003011736A
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新 山内
Hideki Uno
秀樹 宇野
Toshiaki Ito
敏明 伊藤
Takashi Imai
孝志 今井
Toshio Matsui
俊雄 松井
Shigeki Aoshima
滋樹 青島
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Kojima Industries Corp
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Kojima Press Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載用コントロールモジュールの意匠を変更
することなく、小型で簡単な構造で、容易に取付けるこ
とができ、周りの音を拾わず主として運転者の声を拾う
マイクを内蔵した車載用コントロールモジュールを提供
することである。 【解決手段】 オーバーヘッドモジュール3のパネル4
の見通し表面に設けられた透音部5の位置に対応するパ
ネル4の裏側にはマイクが配置され、マイクは防振カバ
ー14により包み込まれて収納され、防振カバー14
は、押付け手段であるブラケット15の一方端に当接
し、ブラケット15の基端はビス16でランプハウジン
グ12に固定されて、そのブラケット15の弾性力で防
振カバー14はパネル4の裏面に押付けられ密着する。
マイクは、前記防振カバーにより周りの音を拾わず主と
して運転者の声を拾う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両内に設置され
る車載用コントロールモジュールに係り、特に車両用電
話機のハンズフリーマイクを収納する車載用コントロー
ルモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両用電話機では、車の走行中に
運転者が通話を行うことがあるため走行中の安全性を考
慮して送受話器のハンドセットを用いず、ハンズフリー
マイクとスピーカを使って通話を行う。このハンズフリ
ーマイクを車内に設置するには、例えばクリップ等の取
付け手段を用いて、独立してサンバイザー、ステアリン
グコラム、サイドピラーまたは天井に取付けたり、イン
スツルメントパネルに取付けることが考えられるが、前
者の場合クリップ等を伝ってエンジンノイズ、走行ノイ
ズや空気調和機の送風ノイズ等の周囲雑音をマイクが直
接拾ってしまい、後者の場合もインスツルメントパネル
の背後から進入するエンジンノイズ等の周囲雑音をマイ
クが拾ってしまうという問題がある。かかる課題に対
し、実開平5−57995号公開実用新案公報は、円筒
状を有しマイクを囲繞して支持する防振ゴム製のマイク
支持筒と、マイク支持筒の前方を当接支持する透音孔を
有する正面筐体と、後方を当接支持し閉塞空間を形成す
べく凹状に形成された背面筐体と、この背面筐体の凹部
を塞いで閉塞空間を形成する金属プレートから構成され
る取付け構造を開示している。この従来例では車体側か
らの振動騒音を金属プレートで遮断し、閉塞空間で減衰
させ、マイク支持筒で吸収して、マイクへの振動騒音の
伝達を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
の構造では、マイクへの振動騒音の伝達防止は考慮され
ているが、その集音指向性は正面筐体の外面から垂直方
向に向かい、このために運転者の音声を効果的に集音す
るには、車両内部の設置位置が著しく制限されるという
問題があった。例えばマイクは運転者の直前の天井面等
にしか設置できず、運転操作の妨げとなり、またこのよ
うなマイクの設置は、車両内部の見栄え、意匠の面に大
きな影響を与える。一方、車両内部の天井面には、通常
運転者と助手席との間に、ルームランプ、ルーフ開閉ス
イッチ、あるいは車内送風機やエアコンのコントロール
スイッチ、ルームミラー等の装置がパネル面上に配置さ
れたオーバーヘッドモジュール等の車載用コントロール
モジュールが設けられている。そこで、マイクの取付け
に際して、これらの設備のハウジング等を利用すれば、
マイク専用のハウジングが不要となり、また意匠的にも
これらの装置等との一体感が得られる利点がある。しか
し従来例の支持構造では、上述の集音指向性の制約によ
り、このような車載用コントールモジュールに指向性マ
イクを内蔵することができなかった。
【0004】本発明は、このように従来マイクの設置場
所として考慮されていなかった車載用コントロールモジ
ュールにマイクを内蔵するために、さらに以下の課題を
解決したものである。
【0005】第一に、振動騒音の伝達防止を考察した支
持構造、例えば上記従来例の支持構造は構造的に複雑で
大型であり、車載用コントロールモジュールに組み込み
難く、組み込むときは車載用コントロールモジュールの
意匠の大幅な変更を要するという課題があった。上記従
来例の構造においては、マイクの後方に、凹状に形成さ
れた背面筐体と金属プレートにより振動騒音を遮断、減
衰させる一定の大きさの閉塞空間を設ける必要があるた
め、複雑かつ長手軸を持ちがちになり大型な構造となる
ためである。
【0006】第二に、車載用コントロールモジュールに
マイクを内蔵するとき、その閉塞空間特有の問題が発生
する。すなわち、走行時にタイヤが拾う振動から車両の
外殻自体が太鼓の皮のように振動体となり、閉塞空間に
音がこもる。したがって車載用コントロールモジュール
の閉塞空間内に共鳴音が生じ、それがマイクに進入して
音質の低下につながる。さらに、エアコンを使用する
と、車載用コントロールモジュールにマイクのための開
口部が設けられ、そこから風が入り、ノイズレベルを上
げてしまう。このように車載用コントロールモジュール
にマイクを搭載するには、内部で発生する共鳴音、開口
部からの風のノイズ等の閉塞空間独特の解決すべき課題
があった。
【0007】本発明の目的は、かかる従来例の課題を解
決し、車載用コントロールモジュールの意匠を変更する
ことなく、小型で簡単な構造で、容易に取付けることが
でき、周りの音を拾わず主として運転者の声を拾うマイ
クを内蔵した車載用コントロールモジュールを提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る車載用コントロールモジュールは、車
両内に設置される車載用コントロールモジュールであっ
て、運転者に対する見通し表面を有するパネルと、パネ
ルの裏側に配置されたマイクと、防振材料から構成さ
れ、前記マイクのパネルに対向する面以外の周囲を包み
込んで、前記マイクを収納する防振カバーと、防振カバ
ーをパネルの裏面に対し密着させる押付け手段と、パネ
ルの、前記マイクに対向した位置に設けられた透音部と
を備え、前記マイクは、前記防振カバーにより周りの音
を拾わず主として運転者の声を拾うことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る車載用コントロールモ
ジュールにおいて、前記マイクは、音を電気信号に変換
するトランスジューサと、トランスジューサを収納し
て、パネルに対向する面に開口部を有し、長手軸を有す
るマイク基箱とを備え、トランスジューサは、背向する
両面にそれぞれ集音面を有し、トランスジューサの集音
面をマイク基箱の長手軸に垂直とし、マイク基箱の長手
軸方向の中心から一方側にずらした位置をトランスジュ
ーサの中心位置として、マイク基箱内部におけるトラン
スジューサの一方の集音面側の空間を他方の集音面側の
空間より小さくして配置することを特徴とする。
【0010】本発明に係る車載用コントロールモジュー
ルは、車両内に設置される車載用コントロールモジュー
ルであって、運転者に対する見通し表面を有するパネル
と、パネルの裏側に配置されたマイクと、防振材料から
構成され、前記マイクのパネルに対向する面以外の周囲
を包み込んで、前記マイクを収納する防振カバーと、防
振カバーをパネルの裏面に対し密着させる押付け手段
と、パネルの、前記マイクに対向した位置に設けられた
透音部とを備える。その結果前記マイクは、前記防振カ
バーにより周りの音を拾わず主として運転者の声を拾
う。そのことによって、車載用コントロールモジュール
は、その意匠を変更することなく、小型で簡単な構造
で、マイクを容易に取付けることができ、周りの音を拾
わず主として運転者の声を拾うマイクを内蔵することが
できる。
【0011】また、本発明に係る車載用コントロールモ
ジュールにおいて、前記マイクは、音を電気信号に変換
するトランスジューサと、トランスジューサを収納し
て、パネルに対向する面に開口部を有し、長手軸を有す
るマイク基箱とを備え、トランスジューサは、背向する
両面にそれぞれ集音面を有し、トランスジューサの集音
面をマイク基箱の長手軸に垂直とし、マイク基箱の長手
軸方向の中心から一方側にずらした位置をトランスジュ
ーサの中心位置として、マイク基箱内部におけるトラン
スジューサの一方の集音面側の空間を他方の集音面側の
空間より小さくして配置する。この構造のマイクを前記
防振カバーで包み込み周囲の音を遮断することで、この
マイクは周りの音を拾わず主として運転者の声を拾う。
そのことによって、車載用コントロールモジュールは、
その意匠を変更することなく、小型で簡単な構造で、マ
イクを容易に取付けることができ、周りの音を拾わず主
として運転者の声を拾うマイクを内蔵することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施の
形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る車載
用コントールモジュールを搭載した車両内部を示す模式
図である。説明の便宜上、車両は左ハンドルタイプと
し、車載用コントロールモジュールはオーバーヘッドモ
ジュールとした。図1において、車両1内部の、運転者
2の頭上右方向、すなわち車両1の天井前方中央部に、
オーバーヘッドモジュール3が取付けられている。この
オーバーヘッドモジュール3のパネル4の表面と運転者
との間には音の伝達の妨げとなるものがないようにパネ
ル4が配置され、パネル4の表面は、運転者に対し見通
し表面を形成する。このパネル4に透音部5が設けら
れ、この透音部5の位置に対応したパネル4の裏側にマ
イクが配置され、マイクは後で詳述するように、周りの
音を拾わず主として運転者の声を拾う集音指向特性6を
有する。
【0013】図2は、オーバーヘッドモジュール3の詳
細図で、(a)はパネル4を裏側から見た裏面図、
(b)はオーバーヘッドモジュール3の側面図、(c)
はパネル4の見通し表面を示す正面図である。オーバー
ヘッドモジュール3は、一対のルームランプ11を含む
ランプハウジング12の他に、そのコントロール回路、
サンルーフ開閉スイッチ等さまざまな装置が組み込ま
れ、パネル4の見通し表面にはランプカバー13、操作
ボタン、操作レバー等が配置されている。
【0014】パネル4の透音部5の位置に対応するパネ
ル4の裏側にはマイクが配置されており、そのマイクは
防振カバー14により包み込まれて収納されていて、図
2では直接的には図示されない。防振カバー14は、押
付け手段であるブラケット15の一方端に当接し、ブラ
ケット15の基端はビス16でランプハウジング12に
固定されて、そのブラケット15の弾性力で防振カバー
14はパネル4の裏面に押付けられ密着する。
【0015】図3は、マイクを包み込む防振カバー14
の詳細図であり、(a)はその側面図、(b)は正面
図、(c)は底面図である。防振カバー14は、マイク
17を収納して、マイク17のパネル4に対向する面以
外の周囲を包み込み、底面に開口部19を有し、上部面
には盛り上がった頂部22を有する。防振カバー14
は、例えばシリコン系ゴム等の防振材料から構成される
が、他に独立気泡性のネオプレンゴム等を用いることも
できる。
【0016】防振カバー14は盛り上がった頂部22を
有し、この頂部22にある穴から、収納されているマイ
ク17のトランスジューサ18からの複数のリード線2
1が外部に引き出され、図示されていない信号処理回路
等に接続される。穴とリード線21の隙間は、シール材
などで充填することができる。
【0017】防振カバー14の頂部22の周囲を含む上
部面には、押付け手段であるブラケット15の一端が当
接する。ブラケット15は、弾性を有する、略S字形を
した金属性の板材で、その基端は穴25を介してビス1
6により前述のランプハウジング12にしっかりと固定
される。その結果ブラケット15の弾性力により、防振
カバー14の開口部はパネル4の裏面に押付けられ密着
する。防振カバー14の開口部とパネル4の裏面の間に
は、内部構造を目隠しし、不要な風の出入りを制限する
不織布26を配置することもできる。
【0018】防振カバー14は、その開口面周辺の縁部
に二箇所の切欠形状の部分23を備える。この切欠形状
の部分23とパネル4の裏面に設けられた二箇所のリブ
24を用いて、防振カバー14がパネル4と位置決めさ
れる。その位置決めにより、マイク17の開口部19
が、パネル4の透音部5の位置にちょうど対向する。
【0019】防振カバー14に収納されたマイク17
は、音を電気信号に変換するトランスジューサ18と、
トランスジューサ18を収納して、パネル4に対向する
面に開口部19を有し、長手軸を有するマイク基箱20
とを備えている。したがって、ここでトランスジューサ
18とは、いわば裸のマイクそのものをいい、マイク1
7とは、いわば箱に入れられたマイクをいう。トランス
ジューサ18は、例えば円筒状の外形を有し、その円筒
の背向する両面からそれぞれ音を拾うタイプのトランス
ジューサ18である。トランスジューサ18は、複数の
リード線21を有する。マイク基箱20は、細長い弁当
箱状の箱でありその材質は例えばABSとすることがで
きる。
【0020】図4はマイク17の内部構造を説明する図
である。円筒状トランスジューサ18は、その背向する
両面で音を拾うので、その音を拾う面をそれぞれ集音面
31,32とする。その集音面31,32をマイク基箱
20の長手軸に垂直とし、マイク基箱20の中央から長
手軸方向に沿って一方側にずらした位置をトランスジュ
ーサ18の中心位置として、マイク基箱20内部におけ
るトランスジューサ18の一方の集音面31側の空間3
3を他方の集音面32側の空間34より小さくして配置
する。また、トランスジューサ18の背向する両面で拾
う音は、一方の集音面31側から拾う音に比べ、他方の
集音面32側から拾う音を低く押さえてある。このよう
な構造のマイク17として、例えば松下通信工業製の、
単一指向性バックエレクトレットコンデンサマイクロフ
ォン型番WM−47A101等を使用することができ
る。
【0021】以上の構成に基づく作用について説明す
る。まず図4の構造のマイク17を防振カバー14で包
み込み、パネル4の裏面に押付け密着させることで、ど
のようにして周りの音を拾わず、主として運転者の声を
拾う集音指向性能を有するようになるかを説明する。図
5(a)は、図4の構造のマイク17を防振カバー14
で包み込まないとき、すなわちマイク17単体での音を
拾う状況を模式的に示した図である。このときトランス
ジューサ18の背向する両面で拾う音は、一方の集音面
31側から拾う音に比べ、他方の集音面32側から拾う
音を低く押さえてあるので、全体の集音特性は図5
(a)で示す領域41となり、一方の集音面31側の方
向に音を広い範囲で拾い、他方の集音面32側の方向に
音を狭い範囲で拾う。したがってマイク17単体では、
一方の集音面31側の方向に音がよりはっきり聞こえる
集音指向特性を有する。
【0022】図5(b)は、かかるマイク17を、防振
カバー14で包み込み、パネル4の裏面に押付け密着さ
せたときの音を拾う状況を模式的に示したものである。
このとき、防振カバー14は、パネル4の裏面にしっか
り押付けられ密着しているので、パネル4の裏面側の音
は遮断される。したがって、この場合、図5(a)でい
えばパネル4の裏面側(図中上側)の音は遮断され、結
果として、図5(b)で示す範囲42の音を拾う集音指
向特性を有する。この範囲42の中に運転者の位置を含
むことで、防振カバー14で包み込まれたマイク17
は、周りの音を拾わず、主として運転者の声を拾う集音
指向特性を有するようにできる。
【0023】つぎに、押付け手段であるブラケット15
によりパネル4に押付けられ密着した防振カバー14の
ノイズに対する遮音性について説明する。押付け手段で
あるブラケット15の弾性力により、防振カバー14は
パネル4の裏面に向けて押付けられ密着し、その内部に
収納されたマイク17は、パネル4に対向する面の開口
部19以外の周囲が防振材料から構成される防振カバー
に包み込まれる。このように、パネル4に押付けられ密
着した防振材料で、開口部19以外の周囲からのノイズ
を遮断できるとともに、外部からの振動による共振も防
止できる。
【0024】実際に防振カバー14と押付け手段である
ブラケット15によるノイズ遮断性を評価した。実験は
0−2kHzの周波数帯におけるノイズ遮断性を調べ
た。その結果、(1) 単体のトランスジューサ18の
みのときは、−20.7dB、(2) トランスジュー
サ18をマイク基箱20内に配置し、防振カバー14で
包み込み、パネル4に取付けた場合(ブラケット15の
押さえなし)は、−23.9dB、(3) さらにブラ
ケット15で防振カバー14をパネル4の裏面に向け押
付け密着した場合は、−26.4dBであった。数値は
マイナスの符号がつくので絶対値が大きいほどノイズレ
ベルが低く、ノイズ遮断性が良いことを示す。すなわ
ち、単体のトランスジューサ18に比べて、マイク基箱
20に収納し、防振カバー14で包み込むことによりノ
イズ音圧レベルを下げ(約−3.2dB)、さらにブラ
ケット15で押さえ密着させることにより約−2.5d
B改善することができた。このように防振カバー14
と、押付け手段であるブラケット15によって、外部か
らのノイズやオーバーヘッドモジュール3内で発生して
いる共鳴音等を効果的に遮断できることがわかる。
【0025】以上のように、本発明の実施の形態におい
て、車載用コントロールモジュールは、ノイズを減衰さ
せる閉塞空間を設けるなどの複雑かつ大型化する構造を
設けることなく、マイクをパネルの透音部に対向する面
以外の周囲を防振カバーで包み込み、その防振カバーを
パネルに押付け密着させるという、小型で簡単な構造
で、マイクを容易に取付けられ、車載用コントロールモ
ジュールの意匠を変更することなく、周りの音を拾わず
主として運転者の声を拾うマイク内蔵の車載用コントロ
ールモジュールが実現できた。
【0026】本発明の実施の形態においては、マイク1
7の構造について、図4の構造のマイク17について詳
細に説明したが、この構造に限られず、これ以外のさま
ざまな構造のマイクを用いて、パネル4の透音部5以外
の周囲の音を遮断するよう防振カバー14でマイクを包
み込む構成をとることでも、本発明が実施できる。
【0027】また、本発明の実施の形態においては、防
振カバー14をパネル4の裏面に押付け密着させる押付
け手段は、ランプハウジング12に基端が固定されるブ
ラケット15の弾性力を用いたが、その他のバネ、クッ
ション材等の弾性手段や、パネル裏面との間を両面接着
テープ等の感圧接着材、接着材等、またはそれらの組合
せ等、通常の技術常識で採用でき、防振カバー14をパ
ネル4の裏面に密着させる手段を用いることでも、本発
明が実施できる。
【0028】さらに、本発明の実施の形態では、車載用
コントロールモジュールの例として、車両内部の天井前
方中央部に配置されるいわゆるオーバーヘッドモジュー
ルについて説明したが、本発明はこれに限られず、車両
のインテリアデザインや使い勝手の面から、車両内のさ
まざまな位置に配置する他の車載用コントロールモジュ
ールに適用することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る車載用コントロールモジュ
ールは、車両内に設置される車載用コントロールモジュ
ールであって、運転者に対する見通し表面を有するパネ
ルと、パネルの裏側に配置されたマイクと、防振材料か
ら構成され、前記マイクのパネルに対向する面以外の周
囲を包み込んで、前記マイクを収納する防振カバーと、
防振カバーをパネルの裏面に対し密着させる押付け手段
と、パネルの、前記マイクに対向した位置に設けられた
透音部とを備えることとした。その結果前記マイクは、
前記防振カバーにより周りの音を拾わず主として運転者
の声を拾うことができた。そのことによって、車載用コ
ントロールモジュールは、その意匠を変更することな
く、小型で簡単な構造で、マイクを容易に取付けること
ができ、周りの音を拾わず主として運転者の声を拾うマ
イクを内蔵することができた。
【0030】また、本発明に係る車載用コントロールモ
ジュールにおいて、前記マイクは、音を電気信号に変換
するトランスジューサと、トランスジューサを収納し
て、パネルに対向する面に開口部を有し、長手軸を有す
るマイク基箱とを備え、トランスジューサは、背向する
両面にそれぞれ集音面を有し、トランスジューサの集音
面をマイク基箱の長手軸に垂直とし、マイク基箱の長手
軸方向の中心から一方側にずらした位置をトランスジュ
ーサの中心位置として、マイク基箱内部におけるトラン
スジューサの一方の集音面側の空間を他方の集音面側の
空間より小さくして配置した。この構造のマイクを前記
防振カバーで包み込み周囲の音を遮断することで、この
マイクは周りの音を拾わず主として運転者の声を拾うこ
とができた。そのことによって、車載用コントロールモ
ジュールは、その意匠を変更することなく、小型で簡単
な構造で、マイクを容易に取付けることができ、周りの
音を拾わず主として運転者の声を拾うマイクを内蔵する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る車載用コントール
モジュールを搭載した車両内部を示す模式図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係るオーバーヘッドモ
ジュールの詳細図で、(a)はパネル4を裏側から見た
裏面図、(b)は側面図、(c)はパネルの見通し表面
を示す正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るマイクを包み込ん
だ防振カバーの詳細図であり、(a)は側面図、(b)
は正面図、(c)は底面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係るマイクの構造を説
明する図である。
【図5】 (a)はマイク単体、(b)は防振カバーに
包み込まれたマイクについてそれぞれの集音指向性能の
説明図である。
【符号の説明】
1 車両、2 運転者、3 オーバーヘッドモジュー
ル、4 パネル、5 透音部、6 集音指向特性、11
ルームランプ、12 ランプハウジング、13ランプ
カバー、14 防振カバー、15 押付け手段(ブラケ
ット)、16ビス、17 マイク、18 トランスジュ
ーサ、19 開口部、20 マイク基箱、21 リード
線、22 防振カバーの頂部、23 切欠形状の部分、
24リブ、25 穴、26 不織布、31,32 集音
面、33,34 空間、41,42 音を拾う範囲。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 秀樹 愛知県豊田市下市場町3丁目30番地 小島 プレス工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 敏明 愛知県豊田市下市場町3丁目30番地 小島 プレス工業株式会社内 (72)発明者 今井 孝志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松井 俊雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 青島 滋樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D020 BA07 BA11 BB01 BC04 BD05 5D017 BB04 BC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内に設置される車載用コントロール
    モジュールであって、運転者に対する見通し表面を有す
    るパネルと、 パネルの裏側に配置されたマイクと、 防振材料から構成され、前記マイクのパネルに対向する
    面以外の周囲を包み込んで、前記マイクを収納する防振
    カバーと、 防振カバーをパネルの裏面に対し密着させる押付け手段
    と、 パネルの、前記マイクに対向した位置に設けられた透音
    部とを備え、前記マイクは、前記防振カバーにより周り
    の音を拾わず主として運転者の声を拾うことを特徴とす
    る車載用コントロールモジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車載用コントロールモ
    ジュールにおいて、前記マイクは、 音を電気信号に変換するトランスジューサと、 トランスジューサを収納して、パネルに対向する面に開
    口部を有し、長手軸を有するマイク基箱とを備え、 トランスジューサは、背向する両面にそれぞれ集音面を
    有し、 トランスジューサの集音面をマイク基箱の長手軸に垂直
    とし、マイク基箱の長手軸方向の中心から一方側にずら
    した位置をトランスジューサの中心位置として、マイク
    基箱内部におけるトランスジューサの一方の集音面側の
    空間を他方の集音面側の空間より小さくして配置するこ
    とを特徴とする車載用コントロールモジュール。
JP2001198432A 2001-06-29 2001-06-29 車載用コントロールモジュール Expired - Lifetime JP3936154B2 (ja)

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