JP2003011520A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2003011520A
JP2003011520A JP2001197202A JP2001197202A JP2003011520A JP 2003011520 A JP2003011520 A JP 2003011520A JP 2001197202 A JP2001197202 A JP 2001197202A JP 2001197202 A JP2001197202 A JP 2001197202A JP 2003011520 A JP2003011520 A JP 2003011520A
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JP2001197202A
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Masayuki Iwasaki
正幸 岩崎
Tsutomu Watanabe
努 渡邉
Hirobumi Mitsuo
博文 満尾
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色濃度が高く、地肌かぶりが少なく、且
つ、画像部の保存性に優れた感熱記録材料を提供するこ
と。 【解決手段】 支持体上に、電子供与性無色染料と電子
受容性化合物とを含有する感熱発色層を有する感熱記録
材料であって、前記感熱発色層は、前記電子受容性化合
物として4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリドを、
画像安定剤として1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン
および/または1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタンを含
有することを特徴とする感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録材料に関
し、特に、感度が高く、かつ、画像保存性、耐薬品性、
インクジェットインク耐性およびスティッキング性に優
れた感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱記録材料は比較的安価であ
り、その記録機器がコンパクトでメンテナンスフリーで
あるため広範囲に使用されている。そのような中、最近
では感熱紙の販売競争が激化し、従来の機能とは差別化
された感熱記録材料のさらなる高機能化が要求され、感
熱記録材料の発色濃度、画像保存性等の研究が鋭意おこ
なわれている。
【0003】従来、このような感熱記録材料に使用され
る電子供与性無色染料に対する電子受容性化合物として
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(いわゆる「ビスフェノールA」)が広く使用されてい
るが、感度、地肌かぶり、画像保存性、耐薬品性、ステ
ィッキング性等の点で未だ満足したものが得られていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特
に、感度が高く、かつ、画像保存性、耐薬品性、インク
ジェットインク耐性およびスティッキング性に優れた感
熱記録材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電子受容
性化合物、増感剤等のそれぞれについて鋭意検討し、良
好な記録材料の開発を追求し、本発明を完成した。すな
わち、本発明は、
【0006】<1>支持体上に、電子供与性無色染料と
電子受容性化合物とを含有する感熱発色層を有する感熱
記録材料であって、前記感熱発色層は、前記電子受容性
化合物として4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリド
を、画像安定剤として1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブ
タンおよび/または1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン
を含有することを特徴とする感熱記録材料である。
【0007】<2> 前記画像安定剤の使用量が、前記
電子供与性無色染料100質量部に対して、10〜10
0質量部である<1>に記載の感熱記録材料である。
【0008】<3> 前記感熱記録材料において、増感
剤が2−ベンジルオキシナフタレンとステアリン酸アミ
ドとを含有する<1>又は<2>に記載の感熱記録材料
である。
【0009】<4> 前記2−ベンジルオキシナフタレ
ン(x)と前記ステアリン酸アミド(y)との質量比
(x/y)が、95/5〜40/60である<3>に記
載の感熱記録材料である。
【0010】
【発明の実施の形態】《感熱記録材料》本発明の感熱記
録材料は、支持体上に、電子供与性無色染料と電子受容
性化合物とを含有する感熱発色層を有する感熱記録材料
であって、該感熱発色層は、上記電子受容性化合物とし
て4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリドを、画像安
定剤として1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタンおよび
/または1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタンを含有する
ことを特徴とする。以下、本発明の感熱記録材料につい
て説明する。
【0011】<支持体>本発明において使用する支持体
としては従来公知の支持体を用いることができる。具体
的には、上質紙等の紙支持体、紙に樹脂または顔料を塗
布したコート紙、樹脂ラミネート紙、アンダーコート層
を有する下塗り原紙、合成紙、またはプラスチックフィ
ルム等の支持体が挙げられるが、サーマルヘッドマッチ
ング特性の点からアンダーコート層を有する下塗り原紙
が好ましく、ブレードコーターを用いて吸油性顔料を含
むアンダーコート層を設けた下塗り原紙が特に好まし
い。
【0012】上記支持体としては、JIS−P8119
で規定される平滑度が300秒以上の平滑な支持体がド
ット再現性の観点から好ましい。
【0013】上述の通り、本発明において使用する支持
体はアンダーコート層を有していることが好ましい。該
アンダーコート層はステキヒトサイズが5秒以上の支持
体上に設けられることが好ましく、顔料とバインダーと
を主成分とするものが好ましい。上記顔料としては、一
般の無機、有機顔料を全て使用できるが、特にJIS−
K5101で規定する吸油度が40ml/100g(c
c/100g)以上である吸油性顔料が好ましい。該吸
油性顔料としては、焼成カオリン、酸化アルミニウム、
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、非晶質シリカ、焼
成ケイソウ土、珪酸アルミニウム、アルミノ珪酸マグネ
シウム、水酸化アルミニウム等を挙げることができ、中
でもJIS−K5101で規定する吸油量が70〜80
ml/100gの焼成カオリンが特に好ましい。
【0014】上記アンダーコート層に使用するバインダ
ーとしては、水溶性高分子および溶性バインダーが挙げ
られる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を
混合して使用してもよい。上記水溶性高分子としては、
デンプン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ
ド、カルボキシメチルアルコール、メチルセルロース、
カゼイン等が挙げられる。上記溶性バインダーとして
は、合成ゴムラテックス、または合成樹脂エマルション
が一般的であり、スチレン−ブタジエンゴムラテックス
(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラテッ
クス、アクリル酸メチル−ブタジエンゴムラテックス、
酢酸ビニルエマルション等が挙げられる。これらバイン
ダーの使用量は、塗布層の膜強度や感熱発色層の熱感度
等との兼ね合いで決められるが、アンダーコート層に添
加される顔料に対して、3〜100質量%、好ましくは
5〜50質量%、特に好ましくは8〜15質量%であ
る。また上記アンダーコート層にはワックス、消色防止
剤、界面活性剤等を添加してもよい。
【0015】上記アンダーコート層の塗布には、公知の
塗布方式を使用することができる。具体的には、エアナ
イフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、グ
ラビアコーター、カーテンコーター等を用いた方式を使
用でき、なかでもブレードコーターを用いたブレード塗
布が好ましい。さらに、必要に応じてキャレンダー等の
平滑処理を施して使用してもよい。上記ブレードコータ
ーを用いた方式はベベルタイプやベントタイプのブレー
ドを使用した塗工法に限定されず、ロッドブレード塗工
法やビルブレード塗工法等をも含み、またオフマシンコ
ーターに限られず、抄紙機に設置したオンマシンコータ
ーで塗工してもよい。なお、ブレードコート時の流動性
を付与して優れた平滑性および面状を得るため、アンダ
ーコート層用塗布液にエーテル化度が0.6〜0.8、
重量平均分子量が20000〜200000のカルボキ
シメチルセルロースを上記顔料に対して1〜5質量%、
好ましくは1〜3質量%添加してもよい。
【0016】アンダーコート層の塗布量は特に限定され
ないが、感熱記録材料の特性に応じて、2g/m2
上、好ましくは4g/m2以上であり、7g/m2〜12
g/m2が特に好ましい。
【0017】<感熱発色層>上記支持体上に形成される
感熱発色層には、少なくとも、電子供与性無色染料、電
子受容性化合物および画像安定剤が含有されており、さ
らに増感剤が含有されていることを特徴とする。また、
本発明の感熱記録材料は、紫外線吸収剤を含んでいても
よい。
【0018】(電子供与性無色染料)上記電子供与性無
色染料は、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−エチル−N−イソアミルアミノ)フルオランおよび2
−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−プロ
ピルアミノ)フルオラン等から選ばれる少なくとも1種
であることが好ましい。これらは、単独で使用してもよ
いし、2種以上を併用してもよい。上記2−アニリノ−
3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−イソアミル
アミノ)フルオランおよび2−アニリノ−3−メチル−
6−(N−エチル−N−プロピルアミノ)フルオラン等
から選ばれる少なくとも1種を電子供与性無色染料とし
て用いることで、発色濃度、および画像部の保存性をさ
らに向上させることができる。
【0019】また、本発明に係る電子供与性無色染料
は、上記のもの以外に、例えば、3−ジ(n−ブチルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−sec−ブ
チルアミノフルオラン、3−ジ(n−ペンチルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−イ
ソアミル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−n−ヘキシル−N−エチル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
[N−(3−エトキシプロピル)−N−エチルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−
ブチルアミノ)−7−(2−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メ
チルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン等
を使用してもよい。
【0020】上記電子供与性無色染料の塗設量として
は、0.1〜1.0g/m2が好ましく、発色濃度およ
び地肌かぶり濃度の観点から0.2〜0.5g/m2
より好ましい。
【0021】(電子受容性化合物)本発明の感熱記録材
料は、電子受容性化合物として4−ヒドロキシベンゼン
スルホンアニリドを含有することを特徴とする。本発明
の感熱記録材料は、上記4−ヒドロキシベンゼンスルホ
ンアニリドを電子受容性化合物として含有することで、
特に、感度を高くし、かつ、画像保存性、耐薬品性およ
びスティッキング性を向上することができる。上記電子
受容性化合物の添加量としては、電子供与性無色染料に
対して50〜400質量%であることが好ましく、10
〜300質量%が特に好ましい。
【0022】本発明の電子受容性化合物としては、4−
ヒドロキシベンゼンスルホンアニリドの他、本発明の効
果を損なわない範囲において、他の公知の電子受容性化
合物を併用してもよい。
【0023】上記公知の電子受容性化合物は、適宜選択
して使用することができるが、特に地肌カブリを抑制す
る観点からフェノール性化合物又はサルチル酸誘導体及
びその多価金属塩が好ましい。
【0024】上記フェノール性化合物としては、例え
ば、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェノール)プロ
パン(ビスフェノールA)、4−t−ブチルフェノー
ル、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシジフェノ
キシド、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン、1,1’−ビス(3−クロロ−4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1’−ビス(3
−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−エチルブタ
ン、4,4’−sec−イソオクチリデンジフェノー
ル、4,4’−sec−ブチリレンジフェノール、4−
tert−オクチルフェノール、4−p−メチルフェニ
ルフェノール、4,4’−メチルシクロヘキシリデンフ
ェノール、4,4’−イソペンチリデンフェノール、4
−ヒドロキシ−4−イソプロピルオキシジフェニルスル
ホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2
−4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4−ビ
ス(フェニルスルホニル)フェノール、N−(4−ヒドロ
キシフェニル)−p−トルエンスルホンアミド、p−ヒ
ドロキシ安息香酸ベンジル等が挙げられる。
【0025】また、上記サルチル酸誘導体としては、4
−ぺンタデシルサルチル酸、3−5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サルチル酸、3,5−ジ(tert−オクチ
ル)サルチル酸、5−オクタデシルサルチル酸、5−α
−(p−α−メチルベンジルフェニル)エチルサルチル
酸、3−α−メチルベンジル−5−tert−オクチル
サルチル酸、5−テトラデシルサルチル酸、4−ヘキシ
ルオキシサルチル酸、4−シクロヘキシルオキシサルチ
ル酸、4−デシルオキシサルチル酸、4−ドデシルオキ
シサルチル酸、4−ペンタデシルオキシサルチル酸、4
−オクタデシルオキシサルチル酸等及びこれらの亜鉛、
アルミニウム、カルシウム、銅、鉛塩等も挙げられる。
【0026】本発明において上記公知の電子受容性化合
物を併用する場合には、本発明に係る4−ヒドロキシベ
ンゼンスルホンアニリドの含有量が、全電子受容性化合
物中、50質量%以上、特には70質量%以上であるこ
とが好ましい。
【0027】本発明においては、感熱発色層用の塗布液
を調製する際、電子受容性化合物の粒径としては、体積
平均粒径で1.0μm以下が好ましく、0.4〜0.7
μmがより好ましい。上記体積平均粒径が、1.0μm
を超えると、熱感度が低下することがある。該体積平均
粒径も、レーザ回折式粒度分布測定器(例えば、LA5
00(ホリバ(株)製)等によって容易に測定できる。
【0028】(画像安定剤)上記本発明に係る感熱発色
層は、画像安定剤として、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニ
ル)ブタンおよび1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタンか
ら選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とす
る。上記画像安定剤を含有させることで、上記電子受容
性化合物としての4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニ
リドと増感剤としての2−ベンジルオキシナフタレンと
ステアリン酸アミドとの相互作用によって地肌かぶりが
良化し、かつ、画像部の保存性をさらに向上させること
ができる。上記1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタンお
よび1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−シクロヘキシルフェニル)ブタンはそれぞれ単独
で使用してもよいし、併用してもよい。
【0029】上記画像安定剤の総使用量は、地肌かぶ
り、画像保存性の所望の効果を効率よく発揮する観点か
ら、上記電子供与性無色染料100質量部に対し、10
〜100質量部とするのが好ましく、20〜60質量部
とするのがより好ましい。
【0030】また、本発明の感熱記録材料は、上記1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
ert−ブチルフェニル)ブタンまたは1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシ
ルフェニル)ブタンの他に、公知の画像安定剤を併用し
てもよい。公知の画像安定剤を併用する場合、上記1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
ert−ブチルフェニル)ブタンまたは1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシ
ルフェニル)ブタンは、画像安定剤の総量に対して、5
0質量%以上含まれていることが好ましく、70質量%
以上含まれていることが、さらに好ましい。
【0031】上記公知の画像安定剤としては、フェノー
ル化合物、特にヒンダードフェノール化合物が有効であ
り、例えば1,1,3−トリス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ter
t−ブチルフェニル)プロパン、2,2’−メチレン−
ビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル),2,2’−メチレン−ビス(6−tert−ブチ
ル−4−エチルフェノール)4,4’−ブチリデン−ビ
ス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、
4,4’−チオ−ビス−(3−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)等が挙げられる。
【0032】(増感剤)本発明の感熱記録材料は、上記
感熱発色層に増感剤として2−ベンジルオキシナフタレ
ンとステアリン酸アミドとを含有することを特徴とす
る。本発明の感熱記録材料は上記感熱発色層に、2−ベ
ンジルオキシナフタレンとステアリン酸アミドとを増感
剤として含有することで、感度をより大きく向上させる
ことができる。また、上記2−ベンジルオキシナフタレ
ン(x)とステアリン酸アミド(y)との質量比(x/
y)は、好ましくは95/5〜40/60である。該質
量比が95/5より小さいと感度が低くなり、また40
/60より大きくても感度が低くなってしまう。上記質
量比としては、90/10〜50/50がさらに好まし
く、85/15〜70/30が特に好ましい。
【0033】上記増感剤の総含有量は、電子受容性化合
物である4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリド10
0質量部に対して75〜200質量部とするのが好まし
く、100〜150質量部とするのがより好ましい。増
感剤の総含有量が75〜200質量部の範囲内にある
と、感度向上の効果が大きく、かつ画像保存性もよい。
【0034】本発明に係る感熱発色層には上記2−ベン
ジルオキシナフタレンおよびステアリン酸アミドのほ
か、本発明の効果を損なわない範囲において、他の増感
剤を併用してもよい。上記他の増感剤としては、脂肪族
モノアマイド、ステアリル尿素、p−ベンジルビフェニ
ール、ジ(2−メチルフェノキシ)エタン、ジ(2−メ
トキシフェノキシ)エタン、β−ナフトール−(p−メ
チルベンジル)エーテル、α−ナフチルベンジルエーテ
ル、1,4−ブタンジオール−p−メチルフェニルエー
テル、1,4−ブタンジオール−p−イソプロピルフェ
ニルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−tert
−オクチルフェニルエーテル、1−フェノキシ−2−
(4−エチルフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−2
−(クロロフェノキシ)エタン、1,4−ブタンジオー
ルフェニルエーテル、ジエチレングリコールビス(4−
メトキシフェニル)エーテル、m−ターフェニル、シュ
ウ酸メチルベンジルエーテル、1,2−ジフェノキシメ
チルベンゼン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)
エタン、1,4−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン等
が挙げられる。
【0035】(紫外線吸収剤)また、本発明の感熱記録
材料は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記感熱発
色層に紫外線吸収剤を含有していてもよい。本発明に用
いることができる紫外線吸収剤としては、たとえば下記
のものが挙げられる。
【0036】
【化1】
【0037】本発明においては、電子供与性無色染料、
電子受容性化合物及び増感剤等の分散は水溶性バインダ
ー中でおこなうことができる。この場合に用いられる水
溶性バインダーは25℃の水に対して5質量%以上溶解
する化合物であることが好ましい。
【0038】上記水溶性バインダーの具体例としては、
ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、デンプン類(変性デンプンを含
む)、ゼラチン、アラビアゴム、カゼイン、スチレン−
無水マレイン酸共重合体のケン化物等が挙げられる。
【0039】これらのバインダーは分散時のみならず、
感熱発色層の塗膜強度を向上させる目的にも使用される
が、この目的に対してはスチレン−ブタジエン共重合
物、酢酸ビニル共重合物、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合物、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合物、
ポリ塩化ビニリデンの如き合成高分子ラテックス系のバ
インダーを併用することもできる。
【0040】上記、電子供与性無色染料、電子受容性化
合物及び増感剤等は、ボールミル、アトライター、サン
ドミル等の攪拌・粉砕機により同時又は別々に分散さ
れ、塗液として調製される。塗液中には、さらに必要に
応じて各種の顔料、金属石鹸、ワックス、界面活性剤、
帯電防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤及び蛍光染料等を添
加しても良い。
【0041】上記顔料としては炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、リトポン、ロウ石、カオリン、焼成カオリン、
非晶質シリカ及び水酸化アルミニウム等が用いられる。
金属石鹸としては高級脂肪酸金属塩が用いられ、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸
アルミニウム等が用いられる。
【0042】上記ワックスとしてはパラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワック
ス、メチロールステアロアミド、ポリエチレンワック
ス、ポリスチレンワックス及び脂肪酸アミド系ワックス
等が単独或いは混合して用いられる。界面活性剤として
はスルホコハク酸系のアルカリ金属塩及びフッ素含有界
面活性剤等が用いられる。
【0043】これらの素材は混合された後、支持体に塗
布される。塗布方法としては、特に限定されず、例えば
エアーナイフコーター、ロールコーター、ブレードコー
ター、またはカーテンコーター等を用いて塗工した後乾
燥され、キャレンダ−で平滑化処理して使用に供され
る。特にカーテンコーターを用いた方法が本発明には好
ましい。また、感熱発色層の塗布量についても限定され
ず、通常乾燥質量で2〜7g/m2程度が好ましい。
【0044】本発明の感熱発色層は、電子受容性化合物
として4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリドを含有
することを特徴とするが、感熱記録材料の感熱記録面の
王研式平滑度が300秒以上であることが好ましく、よ
り好ましくは500秒以上、特に好ましくは700秒以
上である。王研式平滑度はJ.TAPPI、No5に定
められた方法で測定される。滑度が大きな感熱記録材料
を得るためには、支持体として平滑性が高い支持体を用
いる他、形成した感熱発色層表面をキャレンダー処理を
するなどの方法がとられる。
【0045】本発明の感熱記録材料は、電子受容性化合
物として4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリドを用
い、かつ感熱記録材料の感熱記録面の王研式平滑度が3
00秒以上であることとあいまって、感度、かぶり、画
像保存性、耐薬品性、耐ヘッド切れ性に優れた感熱記録
材料が得られる。
【0046】本発明の感熱記録材料は、電子受容性化合
物として4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリドを用
い、かつ感熱記録材料の感熱記録面の王研式平滑度が3
00秒以上であることとあいまって、感度、かぶり、画
像保存性、耐薬品性、耐ヘッド切れ性に優れ、かつイン
クジェット記録適性を備えた感熱記録材料が得られ、前
記王研式平滑度の条件を満たさないと、感度が充分でな
い感熱記録材料となる。
【0047】また、本発明の感熱記録材料は、サーマル
ヘッドの腐食を防ぐために、その中に保有されるNa+
イオンとK+イオンの合計イオン濃度を1500ppm
以下にすることが好ましく、1000ppmがより好ま
しく、800ppmが特に好ましい。前記Na+イオン
とK+イオンのイオン濃度の測定は、感熱記録材料を、
熱水で抽出し、抽出水を原子吸光法によるイオン定量分
析法によりNa+イオンおよびK+イオンのイオン質量を
測定することにより行う。濃度は、感熱記録材料の全質
量に対するppmで表す。
【0048】さらに、本発明の感熱記録材料は、画像保
存率が65%以上であるものが好ましい。画像保存率の
測定は、印字直後にマクベス反射濃度計(たとえばRD
−918)で測定した画像濃度に対する、同条件で印字
し60℃、相対湿度20%の雰囲気で24時間放置した
後の画像濃度の比率で表される。 画像保存率=[(前記条件で放置後の画像濃度)/(印
字直後の画像濃度)]×100
【0049】上記感熱発色層上には、必要に応じて保護
層を設けることができる。保護層には、有機または無機
の微粉末、バインダー、界面活性剤、熱可融性物質等を
含有させることができる。微粉末としては、例えば、炭
酸カルシウム、非晶質シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレ
ー、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無
機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メ
タクリル酸共重合体、ポリスチレン等の有機系微粉末等
を使用することができる。
【0050】保護層におけるバインダーとしては、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体、珪素変性ポ
リビニルアルコール、澱粉、変性澱粉、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ゼラチン類、アラビヤゴム、カゼイン、スチ
レン−マレイン酸共重合体加水分解物、ポリアクリルア
ミド誘導体、ポリビニルピロリドン、およびスチレン−
ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブタジエンゴ
ムラテックス、酢酸ビニルエマルション等のラテックス
類を使用することができる。
【0051】また、保護層中のバインダー成分を架橋し
て、感熱記録材料の保存安定性をより一層向上させるた
めの耐水化剤を添加することもできる。耐水化剤として
は、N−メチロール尿素、N−メチロールメラミン、尿
素−ホルマリン等の水溶性初期縮合物、グリオキザー
ル、グルタルアルデヒド等のジアルデヒド化合物類、硼
酸、硼砂、コロイダルシリカ等の無機系架橋剤、ポリア
ミドエピクロルヒドリン等が挙げられる。
【0052】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるもので
はない。また、特に断らない限り実施例中、「部」および
「%」は、それぞれ「質量部」および「質量%」を示す。
【0053】[実施例1] 《感熱記録材料の形成》 <感熱発色層用塗布液の調製> (分散液Aの調製)下記の各成分をボールミルで分散し
ながら混合して平均粒子径が0.7μmの分散液Aを得
た。 〔分散液A組成〕 ・2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン 10部 (電子供与性無色染料) ・ポリビニルアルコール2.5%溶液 50部 (PVA−105、(株)クラレ製)
【0054】(分散液Bの調製)下記の各成分をボール
ミルで分散しながら混合して平均粒子径が0.7μmの
分散液Bを得た。 〔分散液B組成〕 ・4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリド 20部 (電子受容性化合物) ・ポリビニルアルコール2.5%溶液 100部 (PVA−105、(株)クラレ製)
【0055】(分散液Cの調製)下記の各成分をボール
ミルで分散しながら混合して平均粒子径が0.7μmの
分散液Cを得た。 〔分散液C組成〕 ・2−ベンジルオキシナフタレン(増感剤) 20部 ・ポリビニルアルコール2.5%溶液 100部 (PVA−105、(株)クラレ製)
【0056】(分散液Dの調製)下記の各成分をボール
ミルで分散しながら混合して平均粒子径が0.7μmの
分散液Dを得た。 〔分散液D組成〕 ・1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフ ェニル)ブタン(画像安定剤) 5部 ・ポリビニルアルコール2.5%溶液 25部 (PVA−105、(株)クラレ製)
【0057】(顔料分散液Eの調製)下記の各成分をサ
ンドミルで分散しながら混合して平均粒子径が2.0μ
mの顔料分散液Eを得た。 〔顔料分散液E組成〕 ・軽質炭酸カルシウム 40部 ・ポリアクリル酸ナトリウム 1部 ・蒸留水 60部
【0058】下記組成の化合物を混合して感熱発色層用
塗布液を得た。 〔感熱発色層用塗布液組成〕 ・分散液A 60部 ・分散液B 120部 ・分散液C 120部 ・分散液D 30部 ・顔料分散液E 101部 ・ステアリン酸アミド乳化分散液(20%;増感剤) 50部 ・ステアリン酸亜鉛30%分散液 15部 ・パラフィンワックス(30%) 15部 ・ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(25%) 4部
【0059】<感熱記録材料の形成>ステキヒトサイズ
度10秒で秤量50g/m2の上質原紙上に、ブレード
コーターによって乾燥後の塗布量が8g/m2となるよ
うに支持体アンダーコート層用塗布液を塗布し、該層が
乾燥した後にキャレンダー処理を施してアンダーコート
紙を作製した。次いで、該下塗り層上に乾燥後の塗布量
が4.5g/m2となるように上記感熱記録材料用塗布
液をカーテンコーターによって塗布し、その後乾燥し
た。形成された感熱発色層表面にキャレンダー処理を施
し、実施例1に係る感熱記録材料を得た。
【0060】[実施例2]実施例1における、分散液C
を120部から150部に、ステアリン酸アミド乳化分
散液(20%)を50部から25部に変更した以外は、
実施例1と同様にして実施例2に係る感熱記録材料を得
た。
【0061】[実施例3]実施例1における、分散液C
を120部から165部に、ステアリン酸アミド乳化分
散液(20%)を50部から12.5部に変更した以外
は、実施例1と同様にして実施例3に係る感熱記録材料
を得た。
【0062】[実施例4]実施例1における、分散液C
を120部から75部に、ステアリン酸アミド乳化分散
液(20%)を50部から87.5部に変更した以外
は、実施例1と同様にして実施例4に係る感熱記録材料
を得た。
【0063】[実施例5]実施例1における、分散液D
の1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−tert−ブチルフェニル)ブタンを1,1,3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキ
シルフェニル)ブタンに変更した以外は、実施例1と同
様にして実施例5に係る感熱記録材料を得た。
【0064】[実施例6]実施例1における、分散液D
を30部から10部に変更した以外は、実施例1と同様
にして実施例6に係る感熱記録材料を得た。
【0065】[実施例7]実施例1における、分散液D
を30部から50部に変更した以外は、実施例1と同様
にして実施例7に係る感熱記録材料を得た。
【0066】[実施例8]実施例1における、分散液D
を30部から3部に変更した以外は、実施例1と同様に
して実施例8に係る感熱記録材料を得た。
【0067】[実施例9]実施例1における、感熱記録材
料用塗布液をエアーナイフコーターで塗布した以外は、
実施例1と同様にして実施例9に係る感熱記録材料を得
た。
【0068】[実施例10]実施例6において、形成され
た感熱発色層にキャレンダー処理を施す前に、該感熱発
色層の上に更に下記の保護層用塗布液を乾燥塗布量が2
g/m2となるようにカーテンコーターにより塗布、乾
燥して保護層を形成し、該保護層の表面にキャレンダー
処理を施したこと以外、実施例6と同様にして本発明の
感熱記録材料を得た。
【0069】〈保護層用塗布液の調製〉まず、下記組成
の化合物をサンドミルで分散し、平均粒子径2μmの顔
料分散物を調製した。続いて、尿素リン酸エステル化デ
ンプン15%水溶液(MS4600、日本食品化工
(株)製)200部およびポリビニルアルコール15%
水溶液(PVA−105、(株)クラレ製)200部に
水60部を加え、さらに前記顔料分散物を混合し、さら
に平均粒子径0.15μmステアリン酸亜鉛乳化分散物
(ハイドリンF115、中京油脂(株)製)25部、ス
ルホコハク酸2−エチルヘキシルエステルナトリウム塩
2%水溶液125部を混合して、保護層用塗布液を得
た。 〔保護層用塗布液組成〕 ・水酸化アルミニウム(平均粒子径1μm) 40部 (ハイジライトH42、昭和電工(株)製) ・ポリアクリル酸ナトリウム 1部 ・水 60部
【0070】[比較例1]実施例1において、分散液D
を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして比較例
1に係る感熱記録材料を得た。
【0071】[比較例2]実施例1における、分散液B
の4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリドを2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔ビスフェノ
ールA〕に変更した以外は、実施例1と同様にして比較
例2に係る感熱記録材料を得た。
【0072】[比較例3]実施例1における、分散液D
の1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−tert−ブチルフェニル)ブタンを2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ールに変更した以外は、実施例1と同様にして比較例3
に係る感熱記録材料を得た。
【0073】[比較例4]実施例1における、電子受容性
化合物として4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリド
をN−ベンジルー4−ヒドロキシベンゼンスルホンアミ
ド(=p−N−ベンジルスルファモイルフェノール)に
変更した以外は、実施例1と同様にして比較例4に係る
感熱記録材料を得た.
【0074】《評価》 (1)感度 京セラ(株)製サーマルヘッド(KJT−216−8M
PD1)および、ヘッド直前に100kg/cm2の圧
力ロールを有する感熱印字装置にてヘッド電圧が24
V、パルス周期が10msの条件でパルス幅1.5ms
で印字し、その印字濃度をマクベス反射濃度計(RD−
918)で測定した。結果を表1に示す。
【0075】(2)地肌かぶり 上記実施例1〜10および比較例1〜4で得られた感熱
記録材料について、60℃、相対湿度20%の環境下で
24時間放置した後の地肌を、マクベス反射濃度計(R
D−918)で測定した。結果を表1に示す。なお、数
値が低いほど良好な結果を示す。
【0076】(3)画像保存性 上記実施例1〜10および比較例1〜4で得られた感熱
記録材料を、上記(1)と同一の装置および条件で画像
を記録し、60℃、相対湿度20%の環境下で24時間
放置した。その後、画像濃度をマクベス反射濃度計(R
D−918)で測定し、上記(1)と同一の装置および
条件で画像を記録した未処理品の画像濃度に対する残存
率を下記の式から算出した。結果を表1に示す。なお、
数値が高いほど良好な画像保存性を示す。 画像保存性(%)=(放置後の画像濃度/未処理品画像
濃度)×100
【0077】(4)耐薬品性 上記実施例1〜10および比較例1〜4で得られた感熱
記録材料表面に蛍光ペン(ゼブラ蛍光ペン2−ピンク、
ゼブラ(株)製)で筆記し、1日経過後の各感熱記録材
料の地肌かぶりの発生具合および画部の安定性を目視に
よって観察し、下記の基準にしたがって評価した。結果
を表1に示す。 〔基準〕 ○:かぶりの発生は認められず、画像部の変化も認めら
れなかった。 △:若干のかぶりの発生が認められ、画像部の消色がや
や認められた。 ×:かぶりの発生が顕著に認めらた。また、画像部が消
色した。
【0078】(5)スティッキング性 FAX(SFX85、三洋電機(株)製)と、テストチ
ャートとして電子画像学会NO.3チャートとを使用
し、上記実施例1〜10および比較例1〜4で得られた
感熱記録材料に印画した。その際の印字音、および、目
視によって測定した白飛び状態を下記の基準に従って評
価した。結果を表1に示す。 〔基準〕 ○:プリント音以外のノイズがなく、白飛びも見られな
かった。 △:若干のノイズがあり、白飛びが見られた。 ×:明らかなノイズ(接着音)が発生し、白飛びも多く
見られた。
【0079】(6)インクジェットインク耐性 インクジェットプリンター(EPSON MJ930
C)で高画質プリントした画像と、前記「感度」の場合
と同様にして印字した感熱記録材料の感熱記録面をコン
タクトさせ、25℃48時間放置処理後の画像濃度をマ
クベスRD918で測定した。また、未処理品画像濃度
も測定し、これに対する処理品画像濃度の比(残存率)
を算出した。数値が高いほどインクジェットインク耐性
が良好である。
【0080】
【表1】
【0081】表1から、本発明の実施例1〜10で得ら
れた感熱記録材料は、感度、地肌かぶり、発色画像の保
存安定性、耐薬品性、インクジェット耐性およびスティ
ッキング性のそれぞれにおいて優れていることがわかっ
た。また、表1から比較例1〜4に係る感熱記録材料
は、感度、地肌かぶり、画像保存性および耐薬品性のそ
れぞれが劣っていることがわかった。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
従来の感熱記録材料に比べ、特に感度が高く、かつ画像
部の保存性、耐薬品性、インクジェットインク耐性に優
れ、又地肌かぶりは実用上問題のない感熱記録材料を提
供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 満尾 博文 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H026 AA07 BB02 BB25 DD02 DD08 DD12 DD17 DD43 DD45 DD53 FF01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、電子供与性無色染料と電子
    受容性化合物とを含有する感熱発色層を有する感熱記録
    材料において、前記感熱発色層は、前記電子受容性化合
    物として4−ヒドロキシベンゼンスルホンアニリドを、
    画像安定剤として1,1,3−トリス(2−メチル−4
    −ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン
    および/または1,1,3−トリス(2−メチル−4−
    ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタンを含
    有することを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 前記画像安定剤の使用量が、前記電子供
    与性無色染料100質量部に対して、10〜100質量
    部である請求項1に記載の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 前記感熱記録材料において、増感剤が2
    −ベンジルオキシナフタレンとステアリン酸アミドとを
    含有する請求項1又は請求項2に記載の感熱記録材料。
  4. 【請求項4】前記2−ベンジルオキシナフタレン(x)
    と前記ステアリン酸アミド(y)との質量比(x/y)
    が、95/5〜40/60である請求項3に記載の感熱
    記録材料。
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CNB028026519A CN1248867C (zh) 2001-06-01 2002-05-31 感热记录材料
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006293270A (ja) * 2004-09-30 2006-10-26 Asahi Glass Co Ltd 製版マスクフィルム用インクジェット記録シート及びフレキソ印刷版の製造方法

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