JP2003011180A - 金型装置、ディスク基板 - Google Patents
金型装置、ディスク基板Info
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Abstract
されることを抑制し、更に、情報記録に適した平坦な領
域を広く確保できるようにする。 【解決手段】 一対の金型52、54と、この一対の金
型52、54の少なくとも一方の金型面に設置されるス
タンパ56と、を備えた金型装置50であって、スタン
パ56が設置された金型面52Aの外周近傍に凹部を形
成し、更に、スタンパ56が径方向外側に向かって徐々
に金型面54Aから離隔するように、スタンパ56の外
周側を金型面54Aよりも内部空間66側に偏倚させて
位置決め・固定した。
Description
用いられるディスク基板を製造する金型装置、及び該金
型装置によって製造される当該ディスク基板に関するも
のである。
タ、音声、動画等の取り扱い情報量も飛躍的に増大して
きている。これに伴い、情報を記録・再生するシステム
においても大記録容量化(高密度化)が要求されてきて
おり、例えば、DVDを用いたシステムでは、CDを用
いたシステムに対して記録・再生に使用するレーザー光
の波長を短波長化し、レンズの開口数(NA)を大きく
設定することによって、スポット径を小さくしてその大
容量化(高密度化)の要求を満足してきている。
レーザー波長は約780(nm)であるのに対しDVD
では650(nm)に設定され、NAについてはCDが
約0.45に設定されるのに対してDVDでは0.6に
設定される。この結果、CDの記録密度は0.65(G
B/面)であるが、DVDはCDと略同じ記録領域にお
いてその約7倍の4.7(GB/面)の記録密度が達成
されている。
も、レーザー波長を一層短く、NAを更に大きくするこ
とでその要求を満足していくことが考えられる。従っ
て、それに伴いレンズの焦点深度が浅くなるので、光デ
ィスクにおける光透過性基板をより一層薄く設定する必
要が生じる。
板を今以上に薄く且つ精度良く成形することは極めて困
難な状況となっている。つまり、光学系の問題というよ
りもディスク基板製造上の問題から、従来の技術では大
容量化が既に限界に達してきている。
5638号公報に開示されるように、光を透過させる必
要がない、即ち光学的な厚さ要求がない支持層(保護
板)を基板(ディスク基板)として射出成形により厚く
形成し、この基板の情報記録面側に再生用反射膜、又は
記録可能に構成された記録層等を成膜後、その上に光透
過性基板、透明樹脂層等の薄い光透過層を積層形成する
製法によって製造される光ディスクが注目されている。
確保することが出来、光透過層を薄く形成することが可
能になるので、レーザーの短波長化・高NA化に柔軟に
対応することが出来る。
スピンコート法によって基板上に紫外線硬化性樹脂を塗
布した後に硬化させる方法や、別途形成した透明シート
を、紫外線硬化性樹脂あるいは粘着材料を接着剤として
基板上に接着して一体化する方法等がある。透明シート
を接着する方法は光透過層の光学特性や厚み精度に厳し
いものが要求されるために製造コストが高くなることが
多い。又透明シートの厚み精度が良好であっても、接着
剤の厚みムラに高い精度が要求される。これに対してス
ピンコート法は比較的要求特性を充足し易いといえる。
て構成される光ディスクにおいては、記録又は再生用の
レーザーを照射する対物レンズと光ディスクが従来より
も大幅に接近する。従って、従来の射出成形の技法をそ
のまま踏襲して上記ディスク基板(保護板)を成形した
場合種々な問題が発生した。その問題点について以下に
説明する。
型装置10は、固定側金型1と、この固定側金型1に対
向して配置される可動側金型2と、固定側金型1の金型
面1Aに設置されるスタンパ4と、可動側金型2に設置
される外周リング3と、を備える。スタンパ4は、金型
面1Aに形成される吸引溝5に生じる負圧によって吸引
保持される。
ね6が配置されており、外周リング3が固定側金型1に
所定の圧力で付勢されている。外周リング3とスタンパ
4との間には5〜30(um)のクリアランス7が確保
されており、スタンパ4が熱によって膨張・収縮する際
の障害とならないように考慮されている。
プル(図示省略)を介して充填された樹脂は外周側に向
かって流動してキャビティーを満たす。樹脂によってキ
ャビティー内が満たされた時点で装置10内の内部圧力
が急激に高められ、この結果、スタンパ4の表面に予め
形成されている情報が転写される。この際、内部圧力に
よって可動側金型2が押し戻される事があるが、外周リ
ング3はばね6によって固定側金型1に常に押し付けら
れているので、クリアランス7の変動が防止され、ディ
スク基板にバリが発生しないようになっている。
12を図7に示す。
のは、主に金型装置10に接触している領域である。従
って、ディスク基板12の内部に対して外側の容積減少
が先行するために、ディスク基板12の最外周近傍に突
起12A(これをスキージャンプと呼ぶ)が形成されて
しまう。
て光ディスクを製造した場合、スキージャンプ12Aに
相当する部分が肉厚となり、対物レンズが衝突するおそ
れがある。従って、予めスキージャンプ12Aを切除す
る等の工程が必要となり、製造コストが増大するという
問題があった。
完全にフラットに形成することができたとしても発生す
る。なぜなら、例えばスピンコート法によってフラット
なディスク基板12上に光透過層を積層した場合、外周
縁部分に液溜りが発生して光透過層の盛り上がりが形成
されてしまうからである。つまり、スピンコートによる
光透過層の盛り上がり現象も、今後解決しなければなら
ない課題の1つとされる。例えば、ディスク基板の外周
縁近傍の厚みを予め薄く形成しておき、積層される光透
過層のスピンコート時の盛り上がりを吸収する手法が考
えられる。
基板をできる限り平坦に形成する技術として、特開20
00−15644号公報に開示されているようなスタン
パを若干偏倚させて組み込んだ金型装置が存在する。こ
れを図8に従って簡単に説明する。
この固定側金型21に対向して配置される可動側金型2
2と、固定側金型21の金型面21Aに設置されるスタ
ンパ24と、可動側金型22に設置される外周リング2
3と、を備える。
空間(キャビティー)側に突出するリング状の段部28
が形成されており、スタンパ24が金型面21Aから浮
上するようになっている。なお、この段部28の内周側
半径Fは外周リング23の半径Rよりも小さく設定され
ている。
場合を図9に示す。樹脂がキャビティーを満たすことで
内圧が急激に高められ、スタンパ24が金型面21A側
に弾性変形する。
型装置20から取り出す直前の状態を図10に示す。冷
却が進行するに伴って樹脂が収縮するため、弾性変形し
ていたスタンパ24が元の状態に復帰しようとする。詳
細には、図8で示した樹脂充填前の状態よりスタンパ2
4が多少外側に弾性変形している状態(図8と図9の中
間の状態)で樹脂が固化する。
者が試験的に製造したディスク基板40を示す。ディス
ク基板40にはスキージャンプが全く形成されずほぼフ
ラットに形成されている。従来のディスク基板であれば
この技術で十分な目的が達成できたと考えられる。
周部分に傾斜面を積極的に形成することを目的として、
上記技術を適用することに着目した。しかし、上記リン
グ状段部28をただ単に大きくしてスタンパ24の偏倚
量を大きくした場合、図12に示されるディスク基板3
0のように、ある程度の傾斜面32を形成することはで
きるが、この傾斜面32の径方向幅Kがあまりにも大き
くなってしまう。
る盛り上がりをある程度吸収することが出来るが、広範
囲の領域を情報の記録領域として利用することが出来
ず、記録容量を増大させることが出来ないという問題が
生じる。本発明者の検討によれば、このままでは光ディ
スクやハードディスク等のディスク基板として用いるこ
とが事実上困難であると推察された。
であり、スキージャンプの発生を防止し、又ディスク基
板の外周部にスピンコートに適した傾斜面を形成可能な
金型装置、及び該金型装置によって製造されたディスク
基板を得ることを目的としている。
弾性変形を効果的に活用することで、優れた形状のディ
スク基板を容易に得ることが出来るに至った。即ち、以
下に示す発明によって上記の目的を達成することが出来
る。
一対の金型の少なくとも一方の金型面に設置されるスタ
ンパと、を備え、前記金型の内部空間に樹脂を充填する
ことでディスク基板を形成可能な金型装置であって、前
記スタンパが設置された前記金型面の外周近傍に凹部を
形成すると共に、前記スタンパが径方向外側に向かって
徐々に前記金型面から前記内部空間側に離隔するよう
に、該スタンパの外周側を前記金型面よりも該内部空間
側に偏倚させて位置決め・固定したことを特徴とする金
型装置。
環状の溝とされ、更に、前記ディスク基板の外周端面を
形成する金型内周面の半径をRとした場合に前記溝の径
方向幅Wが0.01R<W<0.1Rに設定されること
を特徴とする金型装置。
記スタンパと該スタンパが設置される前記金型面の間、
且つ形成される前記ディスク基板の外周に相当する位置
に、該スタンパが前記金型面側に弾性変形する際に所定
の反力を生じ得るリング状凸部を設置したことを特徴と
する金型装置。
基板の外周端面を形成する金型内周面の半径Rに対し
て、前記リング状凸部の内周面の半径FがF≧Rに設定
されていることを特徴とする金型装置。
おいて、前記金型面を基準とした前記スタンパの外周部
分の偏倚量Hが、0.005(mm)≦H≦0.4(m
m)以内に設定されていることを特徴とする金型装置。
金型装置を用いて製造されたディスク基板であって、径
方向外側に向かって基板厚みが徐々に薄くなるように設
定される傾斜面が、基板中心を基準とした0.975R
よりも外側の領域内で基板外周縁に沿って形成されてい
ることを特徴とするディスク基板。
金型装置を用いて製造されたディスク基板であって、径
方向外側に向かって基板厚みが徐々に薄くなるように設
定される傾斜面が基板外周縁に沿って形成され、更に、
基板中心を基準とした0.975R〜1.0Rの範囲内
における前記傾斜面の平均傾斜角度をαとした場合、t
anαが0.005/0.025Rよりも大きくなるよ
うに設定されていることを特徴とするディスク基板。
とによって、樹脂の圧力を受けるスタンパが当該凹部内
に弾性変形可能となっている。このようにすると、スタ
ンパの厚みを薄く設定することなく大きな変形量を得る
ことが出来、又その変形時のスタンパ形状が極めて合理
的な曲線を描くように設定できる。
にスキージャンプが形成されることが防止され、更に、
情報記録に適した平坦な領域をより広く確保することが
出来る。言い換えると、ディスク基板の外周縁に形成さ
れる傾斜面の径方向幅を狭く設定することが可能にな
る。なお、ここでの傾斜面は、全領域において一方向の
傾斜である場合に限定されない。全体的には径方向外側
に向かってディスク基板の肉厚が薄くなるように構成さ
れるが、部分的には反対方向の傾斜が存在する概念を含
んでいる。例えば凹形状、鋸歯形状等であっても構わな
い。これらのことを考慮して上記説明(7)では「平
均」傾斜角度という概念を採用するようにしている。
の実施の形態の例について詳細に説明する。
50は、固定側金型52と、この固定側金型52に対し
て対向配置される可動側金型54と、を備える。
54Aの少なくとも一方(ここでは固定側金型52の金
型面52A)にはスタンパ56が設置される。可動側金
型54には外周リング58が設置されており、この外周
リング58と可動側金型54の間には、ばね64が配置
される。従って、本図のように可動側金型54と固定側
金型52が閉じた状態においては、外周リング58が固
定側金型52に所定の圧力で付勢されている。外周リン
グ58とスタンパ56との間には5〜30(um)のク
リアランス60が確保されており、スタンパ56が熱に
よって膨張・収縮する際の障害とならないように考慮さ
れている。
52Aの外周近傍には、凹部(円環状の溝、又は単に
溝)62が形成されている。この溝62の幅Wは、外周
リング58の内周面58Aとほぼ同じ位置から始まり、
そこから径方向内側に1(mm)程度に設定されてい
る。なお、この幅Wは1(mm)に限定されるものでは
なく、好ましくは、上記内周面58Aの半径Rに対し
て、0.01R<W<0.1Rに設定する。
深さを意味)は、スタンパ56が弾性変形しても(詳細
は後述)、該スタンパ56が底面62Aに接触しない程
度に十分に深く設定されている。ただし、スタンパ56
が底面62Aに接触できるように浅めに設定しても良
く、当該接触によってスタンパ56の弾性変形量を調整
(抑制)することが出来る。なお、本発明においては、
スタンパ56を積極的に弾性変形させることが可能な凹
部が形成されていれば良く、その形状は問わない。
側を、金型面52Aよりも距離Hだけ内部空間66側
(具体的には金型面52Aに対して垂直方向)に偏倚さ
せて位置決め・固定している。この結果、スタンパ56
が径方向外側に向かって徐々に金型面52Aから内部空
間66側に離隔することになる。なお、この距離Hは、
望ましくは0.01〜0.3(mm)、更に好ましくは
0.05〜0.2(mm)に設定する。
決めする手法として、スタンパ56における金型面52
A側(つまりスタンパ56と金型面52Aとの間)、且
つ形成されるディスク基板の外周(即ち内周面58A)
に相当する位置に、リング状凸部68が設置されてい
る。これは、後述するようにスタンパ56が金型面52
A側に弾性変形する際に所定の反力を生じさせることを
主な目的としている。なお、ここではリング状凸部68
が固定側金型52の一部として構成されているが、独立
した部材によって構成しても構わない。又リング状凸部
68の最内周面の半径Fは、外周リング58の半径Rに
対してF≧Rに設定される事が望ましく、ここではR=
Fに設定されている。
板を製造する工程について説明する。
ら内部空間66に充填された樹脂は、径方向外側に向か
って広がっていき、やがてこの内部空間66を完全に満
たす。
0の状態を図2に示す。
の圧力が急激に高まると、スタンパ56が金型面52A
側に弾性変形する。スタンパ56は溝62の内部に向か
って弾性変形することになり、スタンパ56の転写面5
6A側における上記溝62に相当する位置に僅かな窪み
56Bが形成される。これは、従来の金型装置よりも一
時的には基板の厚みが大きくなることを意味している。
した状態を図3に示す。
分から急激に冷却され、徐々に収縮しながら固化してい
く。その過程においてもスタンパ56は元の状態(図1
の状態)に戻ろうとする復元力を有しており、この復元
力が、樹脂70の冷却による収縮現象と相まって樹脂7
0を内部に押し戻そうとする。その結果スタンパ56に
形成されていた窪み56B(図2参照)は適度に消失
し、樹脂70が望ましい形状で固化する。この樹脂70
を金型装置50から取り出せば、所望のディスク基板得
ることが出来る。
2は、一般的に考えると基板厚みを増大させる方向、即
ちスキージャンプを形成する方向に作用する。しかし本
発明者は、スタンパ56の弾性変形と上記溝62とを合
理的な発想で組み合わせ、一時的にスタンパ56を溝6
2側に湾曲させると共に、冷却時にスタンパ56の復元
力を効果的に樹脂70に作用させて優れた形状のディス
ク基板を得るようにしている。
を、外周リング58の内周面半径Rと略一致させたこと
で、樹脂の圧力を受けるスタンパ56が、内周面58A
に近接した場所でより円滑に湾曲できるようになってい
る。このようにスタンパ56を外周側で効果的に弾性変
形させることで、当該弾性変形の影響がディスク基板の
内周側(情報記領域側)に波及することを抑制すること
が出来る。この観点では、内周半径Rよりもリング状凸
部68の内周半径Fを大きく設定することも望ましい
が、クリアランス60が広がり過ぎないように考慮する
ことも大切である。
の形状を図4に示す。
A側(スタンパ56側の面)には、径方向外側に向かっ
て基板厚みが徐々に薄くなるような傾斜面Pが形成され
ている。詳細に説明すると、傾斜面Pは基板中心を基準
とした0.975Rよりも外側の領域内で基板外周縁に
沿って形成されることになる。また望ましくは、基板中
心を基準とした0.975R〜1.0Rの範囲内におけ
る前記傾斜面Eの平均傾斜角度をαとした場合、tan
αがtanα>0.005/0.025Rとなるように
設定する。
るスキージャンプ(突起)は形成されていない。更に、
一時的にスタンパ56を溝内に弾性変形させたことによ
って、情報を記録可能な平坦な領域Sが従来よりも広く
確保されると共に、目的とする傾斜面Pも効果的に形成
される。なお、ここでいう「平坦な領域S」とは、適用
される記録再生システムにおいて、記録再生に支障をき
たさないような状態のことで、ここでは特に径方向の平
坦性に着目し、径方向に1(mm)の長さに対応する厚
さ方向の変動量が0.005(mm)以下であると定義
した。なお、このディスク基板72では外周端から内側
に半径の2%となる範囲内に上記傾斜面Pが形成され、
そこから内側に向かって上記平坦な領域Sが確保されて
いる。
状の溝)の幅を1mmに設定した金型装置50を用い、
ポリカーボネート樹脂を材料とした外径120(m
m)、厚さ1.2(mm)のディスク基板を製造した。
スタンパの厚みは0.3(mm)、金型温度は120
度、樹脂温度340度、射出速度120(mm/se
c)、射出圧力800(kg/cm2)、金型締力30
(トン)とした。なお、前記溝の深さはスタンパが接触
する0.01mmとした。このディスク基板の外周近傍
の断面形状を図5の「実施例1」に示す。中心から径方
向に58.8(mm)までは略平坦となり、58.8〜
60(mm)の間に周方向の傾斜面が効果的に形成さ
れ、良好な結果が得られた。
m)に設定し、スタンパが湾曲した際に溝の底面に接触
しないようにした。それ以外は上記実施例1と同じ条件
である。この条件で製造されたディスク基板の形状を図
5の「実施例2」に示す。情報記録に適した平坦な領域
が更に外周部まで広がっており、半径59.2〜60
(mm)の間に傾斜面が効果的に形成され、極めて良好
な結果が得られた。
を用いてディスク基板を製造した。金型装置10の構成
を除いては上記実施例1,2と同じ条件で製造した。こ
の結果を図5の「比較例1」に示す。半径59〜60
(mm)に亘って徐々に肉厚となっており、いわゆるス
キージャンプ(盛り上がり)が形成されていることがわ
かる。
を用いてディスク基板を製造した。金型装置20の構成
として上記実施例に相当する偏倚量Hを0.2(mm)
に設定し、勿論、溝が形成されていない状態とした。そ
の他の条件は実施例1と同様にした。製造されたディス
ク基板の形状を図5の「比較例2」に示す。57.8〜
60(mm)に亘って徐々に厚みが減少しており、情報
記録に利用可能な平坦な領域が狭い。これでは十分な記
録容量を確保することが困難になってしまう。
m)に設定し、その他は比較例2と同じ条件で実験し
た。この結果得られた光ディスクの形状を図5の「比較
例3」に示す。偏倚量Hを小さく設定した結果、比較例
2より厚さの変動量は少ないが、半径57.8〜60
(mm)に亘って徐々に厚みが変化しており、結局当該
領域は情報記録に利用することが出来ない。
を用いてスタンパを位置決めする場合を示したが、本発
明はそれに限定されない。例えばスタンパの外周側を肉
厚とすることで凸部としての機能を有するようにしても
良い。又スタンパを屈曲させることで同様の機能を発揮
させても構わない。
体に用いるものであればその種類を問わない。例えば、
CD、DVD等の各種光記録媒体の他に、HDD等の磁
気記録媒体にも用いることが出来る。
等を製造する際に好適な傾斜面を有するディスク基板を
得ることができ、情報記録領域を拡張させることが可能
になる。
て示す断面図
を示す断面図
を示す断面図
示す断面図
基板の断面形状を具体的に示す線図、及び比較例として
従来の金型装置から得られたディスク基板の断面形状を
具体的に示す線図。
おける盛り上がり部を拡大して示す図
す断面図
示す断面図
示す断面図
他の例を示す断面図
Claims (7)
- 【請求項1】対向配置される一対の金型と、前記一対の
金型の少なくとも一方の金型面に設置されるスタンパ
と、を備え、前記金型の内部空間に樹脂を充填すること
でディスク基板を形成可能な金型装置であって、 前記スタンパが設置された前記金型面の外周近傍に凹部
を形成すると共に、 前記スタンパが径方向外側に向かって徐々に前記金型面
から前記内部空間側に離隔するように、該スタンパの外
周側を前記金型面よりも該内部空間側に偏倚させて位置
決め・固定したことを特徴とする金型装置。 - 【請求項2】請求項1において、 前記凹部は円環状の溝とされ、更に、前記ディスク基板
の外周端面を形成する金型内周面の半径をRとした場合
に前記溝の径方向幅Wが0.01R<W<0.1Rに設
定されることを特徴とする金型装置。 - 【請求項3】請求項1又は2において、 前記スタンパと該スタンパが設置される前記金型面の
間、且つ形成される前記ディスク基板の外周に相当する
位置に、該スタンパが前記金型面側に弾性変形する際に
所定の反力を生じ得るリング状凸部を設置したことを特
徴とする金型装置。 - 【請求項4】請求項3において、 前記ディスク基板の外周端面を形成する金型内周面の半
径Rに対して、前記リング状凸部の内周面の半径FがF
≧Rに設定されていることを特徴とする金型装置。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記金型面を基準とした前記スタンパの外周部分の偏倚
量Hが、0.005(mm)≦H≦0.4(mm)に設
定されていることを特徴とする金型装置。 - 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかの金型装置を用
いて製造されたディスク基板であって、 径方向外側に向かって基板厚みが徐々に薄くなるように
設定される傾斜面が、基板中心を基準とした0.975
Rよりも外側の領域内で基板外周縁に沿って形成されて
いることを特徴とするディスク基板。 - 【請求項7】請求項1乃至5のいずれかの金型装置を用
いて製造されたディスク基板であって、 径方向外側に向かって基板厚みが徐々に薄くなるように
設定される傾斜面が基板外周縁に沿って形成され、更
に、 基板中心を基準とした0.975R〜1.0Rの範囲内
における前記傾斜面の平均傾斜角度をαとした場合、t
anαが0.005/0.025Rよりも大きくなるよ
うに設定されていることを特徴とするディスク基板。
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- 2002-07-04 TW TW091114835A patent/TWI282550B/zh not_active IP Right Cessation
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