JP2002298450A - スタンパ、金型システム、記録媒体用基板、スタンパ製造方法 - Google Patents

スタンパ、金型システム、記録媒体用基板、スタンパ製造方法

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JP2002298450A JP2001102640A JP2001102640A JP2002298450A JP 2002298450 A JP2002298450 A JP 2002298450A JP 2001102640 A JP2001102640 A JP 2001102640A JP 2001102640 A JP2001102640 A JP 2001102640A JP 2002298450 A JP2002298450 A JP 2002298450A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型の寿命を長大化すると共に、情報記録面
に影響を与えない部位にバリが形成されるようにする。
又低コストで、且つ同心度を低下させることなく光記録
媒体の外周不均一部分の拡大を抑制する。 【解決手段】 対向配置されて記録媒体用基板12を形
成可能な金型204、206の少なくとも一方に設置さ
れ、所定情報を転写する転写面212によって、記録媒
体用基板12に情報記録領域を形成可能とするスタンパ
208であって、素材が屈曲された状態の所定の段部2
14を構成し、この段部214の形状を、転写面212
から記録媒体用基板12側に突出するように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体用基板を
形成するスタンパ、金型システム、前記スタンパの製造
方法等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オーディオ用、ビデオ用、コンピ
ュータ用等の各種情報を記録する光情報媒体としては、
CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、
DVD(デジタルバーサタイルディスク)等があるが、
今後の情報量の増加に対応してこれら光情報媒体におけ
る記録密度を更に向上させる必要がある。
【0003】光ディスク等の記録密度を向上させるに
は、用いるレーザ光の集光スポット径を小さくすること
が必要であり、そのためにはレーザ光の短波長化やレー
ザ光学系における対物レンズの高NA(開口数)化が必
要となる。
【0004】上記のようなレーザ光は、情報記録面を被
っている光透過層を介して情報記録面に集光させるが、
上記のように短波長化・高NA化が進展すると光学収差
の問題が顕著となる。従って、光学収差を抑制するため
には前記光透過層をできるだけ薄くしなければならな
い。
【0005】CDやMDにおいては、用いるレーザ光の
波長が780nm、NAが0.45、光透過層の厚みが
1.2mmとなり、又CD等より高密度に情報を記録す
るDVDにおいては、用いるレーザ光の波長が650n
m、NAが0.6、光透過層の厚みが0.6mmであ
る。これらの範囲内であれば、通常、透明材料を用いて
射出成形によって形成された基板を上記光透過層とする
ことが出来る。
【0006】今後より一層の記録密度の上昇を図るため
に、レーザ光の波長を更に短く、NAを更に大きくした
場合、基板である光透過層も更に薄くしなければならな
い。しかし、従来の射出成形法(射出圧縮も含む)によ
って今以上に薄く且つ精度良く基板を製作することは技
術的に極めて困難となってきている。つまり、基板を光
透過層として用いる従来構造の光ディスクでは、レーザ
光の短波長化・高NA化による記録密度を向上させる手
法が製造技術の面から略限界に達している。
【0007】これに対して、例えば特開平10−289
489号公報に開示されるように、光を透過させる必要
がない保護板を基板として射出成形によって厚く形成
し、この基板の情報記録面に記録膜/再生用反射膜を成
膜後、その上に薄い光透過層を積層形成する構造の光デ
ィスクがある。このようにすると、光透過層を薄く形成
することが可能になると共に、基板側で全体の強度を確
保することが出来るので、レーザ光の短波長化・高NA
化に柔軟に対応する事が出来るようになる。
【0008】なお、光透過層の形成方法としては、スピ
ンコート法により基板上に紫外線硬化性樹脂液を塗布し
た後に硬化させる方法や、別途形成した透明シートを、
紫外線硬化性樹脂あるいは粘着材料を接着剤として基板
上に接着して一体化する方法等がある。しかし、透明シ
ートを基板に接着する方法は、光透過層の光学特性や厚
み精度に厳しいものが要求されるために、製造コストが
高くなるという問題がある。これに対して、スピンコー
ト法は比較的要求特性を充足し易く、例えば前記特開平
10−289489号公報、特開平11−73691号
公報、特開平11−203724号公報等に具体的なス
ピンコート法による光透過層の形成手段が開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、保護板
側を基板として用いる構造の光ディスクは記録密度を向
上させることが出来るが、製造技術面で下記のような問
題点を有している。
【0010】(1)基板の収縮誤差の問題 射出成形で基板を製造する場合、成形時の冷却速度の違
いから基板の外周近傍が中心側より厚くなることがあ
る。即ち、図10に示されるように、射出成形による樹
脂基板1の外周には、スキージャンプと呼ばれる盛り上
り部2ができることがあり、このままではレーザ光の入
射及び反射角度が悪化したり、或いは、対物レンズ等の
レーザ光学系が盛り上がり部2に衝突したりする可能性
があった。従って、例えば特開平5−200791号公
報に開示されるように、前記盛り上り部2を後処理で除
去しなければならず、製造コストが増大していた。
【0011】(2)基板のバリの問題 図11に、この種の基板を製造するための金型システム
100を示す。この金型システム100は、基板1の外
周面を形成するリング状金型102と、このリング状金
型102を挟み込むようにして対向配置されて基板1の
表裏面を形成する平面金型104、106と、この平面
金型104、106の少なくとも一方(ここでは双方)
に設置されるスタンパ108と、を備える。なお、スタ
ンパ108が一方(例えば平面金型104)だけ設置さ
れる場合は、他方の平面金型106とリング状金型10
2を一体化することも可能である。
【0012】スタンパ108には転写面108Aが用意
されており、該転写面108Aには情報信号やグルーブ
等に相当する微小凹凸が形成されている。金型システム
100内のキャビティに樹脂を充填すると、スタンパ1
08の転写面108Aによって微小凹凸が転写された基
板1を得ることができる。なお、微小凹凸が転写された
領域は情報記録領域となる。
【0013】しかし、図12(A)に拡大して示される
ように、リング状金型108とスタンパとの間には樹脂
が漏れ出す可能性が高く、基板1の周縁にバリBが形成
されるという問題があった。このバリBは、金型システ
ム100から基板1を取り出す際に図12(B)に示さ
れるように面垂直方向に折れ曲がって情報記録領域(基
板表面)よりも突出したり、脱落して情報記録領域に付
着したりする。この状態のままスピンコートによって光
透過層等を形成した場合、バリBによって塗布液の液溜
まりが形成されて均一に成膜できなかったり、塗布不良
となるので、結局、事前にバリBを切除又は除去しなけ
ればならないという問題があった。この問題について
は、基板を光透過層として用いていた従来の光記録媒体
でも同様であった。
【0014】(3)金型の劣化の問題 既に図12に示したが、上記バリBの発生を低減するた
めにはスタンパ108とリング状金型102を強力に押
し付けることで、隙間の形成を防止することが必要とな
る。しかし、そのようにするとリング状金型102の内
周壁110の端縁110Aが損傷し、リング状金型10
2を頻繁に交換しなければならないという問題があっ
た。また、溶融樹脂の熱によるスタンパの膨張収縮が妨
げられ、良好な成形が困難となっていた。
【0015】(4)光透過層の厚み不均一問題 スピンコート法は、基板をスピンドルによって回転させ
つつその表面に塗布液を流下して基板の回転に従って塗
布液が均一に広がるようにして塗布するものである。こ
の場合、前記スピンドルの回転数や塗布時間、塗布液の
粘度を制御することによって、塗布液の厚みを調整でき
るが、基板の外周部分にはどうしても塗布液の偏りが発
生し、盛り上りが生じ易いという問題点があった。この
状態を下記に示す。
【0016】例えば図13に示される基板1は、その表
面(上面)の最外周の一定幅の領域(空白領域3)の内
周側に信号記録領域4が設けられ、空白領域3及び信号
記録領域4の表面(上面)が光透過層5によって被われ
ている。樹脂をスピンコート法によって塗布・硬化させ
て光透過層5を形成した結果、信号記録領域4の最外周
部から空白領域3にかけて盛り上り部5Aが形成されて
しまう。特にスピンコート法の適用例としては比較的厚
い部類に入る光透過層5(例えば100μm)を形成す
ると、盛り上り部5Aの厚みT及び幅Wが非常に大きく
なって、信号記録領域4に重なり、情報を記録可能な領
域が減少するという問題があった。
【0017】更に、この盛り上がり部5Aにはレーザ光
学系が衝突する可能性が十分にあるので、例えば特開平
11−86355号公報、特開平11−86356号公
報等に開示されているように、前記盛り上り部5Aを後
処理で除去する必要が生じ、製造コストの増大に繋がっ
ていた。
【0018】又前述の特開平11−86356号公報に
は、図14(A)、(B)に示されるように、図13の
場合よりも一回り大きい外径の基板1を用いて光透過層
5を塗布した後に、盛り上り部5Aを含んだ外周部全体
を切削等により除去する方法が開示されている。
【0019】しかしながら、この方法の場合、基板の外
周を除去する時の加工精度が悪いと、基板内径に対する
外径(外周部側面)の同心度が低下するため、ディスク
ドライブに装着して回転させた時の動的アンバランスが
大きくなり、記録/再生に不具合が生じるという問題が
あった。又外周部を除去する分だけ材料の歩留まりが悪
いという問題があった。
【0020】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、記録媒体用基板の製造コストを低
減し、更に基板や光透過層の外周不均一部分の拡大を抑
制することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者がスタンパや金
型の構造、基板の形状等について鋭意努力して検討した
結果、下記の発明によって上記目的が達成されることが
解った。
【0022】(1)対向配置されて記録媒体用基板を形
成可能な金型の少なくとも一方に設置され、所定情報を
転写する転写面によって、前記記録媒体用基板に少なく
とも情報記録領域を形成可能とするスタンパであって、
スタンパ素材自体が屈曲している状態の所定の段部を構
成し、前記段部の形状を、前記転写面から前記記録媒体
用基板側に突出するように設定したことを特徴とするス
タンパ。
【0023】(2)上記(1)において、前記段部が円
環状に形成されると共に、該段部の突出側端面が、前記
記録媒体用基板の外周面を形成する金型内周壁の端縁と
当接するように、前記円環の大きさが設定されているこ
とを特徴とするスタンパ。
【0024】(3)上記(2)において、前記突出側端
面の径方向両端が折れ曲がっていることにより、前記段
部の径方向断面が前記記録媒体用基板側に凸形状となっ
ていることを特徴とするスタンパ。
【0025】(4)記録媒体用基板の外周面を形成する
内周壁を有するリング状金型と、対向配置されて前記記
録媒体用基板の表裏面を形成する一対の平面金型と、前
記一対の平面金型の少なくとも一方に設置され、所定情
報を転写する転写面によって前記記録媒体用基板に情報
記録領域を形成可能とする請求項1、2又は3に記載さ
れたスタンパと、を備えることを特徴とする金型システ
ム。
【0026】(5)上記(4)において、前記段部にお
ける反基板側面に所定の空間が形成された状態で、前記
スタンパが前記平面金型に設置されていることを特徴と
する金型システム。
【0027】(6)上記(4)又は(5)に記載された
金型システムによって製造されたことを特徴とする記録
媒体用基板。
【0028】(7)上記(6)において、前記金型シス
テムにおける前記スタンパの前記段部によって、少なく
とも一方の表面における情報記録領域より外側に周方向
の凹部が形成されていることを特徴とする記録媒体用基
板。
【0029】(8)上記(7)において、前記一方の表
面における前記凹部の径方向外側端が、該凹部の径方向
内側端よりも厚さ方向に低く且つ該凹部の最深部よりも
厚さ方向に高く設定されていることを特徴とする記録媒
体用基板。
【0030】(9)対向配置されて記録媒体用基板を形
成可能な金型の少なくとも一方に設置され、所定情報を
転写する転写面によって、前記記録媒体用基板に情報記
録領域を形成可能とするスタンパを、スタンパ製造盤を
用いて製造する製造方法であって、前記記録媒体用基板
に形成される情報パターンと反対の微細凹凸となる反パ
ターン領域を有する前記スタンパ製造盤に対して、前記
微細凹凸よりも深さ及び幅の双方において大きくなる周
方向の段形成用凹部を形成し、前記スタンパ製造盤を用
いることで、前記段形成用凹部によって素材が曲がった
状態で形成された周方向の段部と、前記正パターン領域
が転写された転写面と、を有するスタンパを形成する工
程と、を含むことを特徴とするスタンパ製造方法。
【0031】(10)対向配置されて記録媒体用基板を
形成可能な金型の少なくとも一方に設置され、所定情報
を転写する転写面によって、前記記録媒体用基板に情報
記録領域を形成可能とするスタンパを、マスター盤とマ
ザー盤を用いて製造する製造方法であって、前記記録媒
体用基板に形成される情報パターンと反対となる反パタ
ーン領域を有するマスター盤を形成する工程と、前記マ
スター盤を用いて、前記反パターン領域が転写された正
パターン領域を有するマザー盤を形成する工程と、前記
マザー盤の前記正パターン領域側面に、前記正パターン
の微細凹凸よりも深さ及び幅の双方において大きい段形
成用凹部を形成する工程と、前記マザー盤を用いること
で、前記段形成用凹部によって素材が曲がった状態で形
成された段部と、前記正パターン領域が転写された転写
面と、を有するスタンパを形成する工程と、を含むこと
を特徴とするスタンパ製造方法。
【0032】(11)対向配置されて記録媒体用基板を
形成可能な金型の少なくとも一方に設置され、所定情報
を転写する転写面によって、前記記録媒体用基板に情報
記録領域を形成可能とするスタンパを、マスター盤及び
マザー盤を用いて製造する製造方法であって、前記記録
媒体用基板に形成される情報パターンと略一致する正パ
ターン領域を有するマスター盤を形成する工程と、前記
マスター盤を用いて、前記正パターン領域が転写された
反パターン領域を有する第1マザー盤を形成する工程
と、前記第1マザー盤を用いて、前記反パターン領域が
転写された第2正パターン領域を有する第2マザー盤を
形成する工程と、前記マスター盤の前記正パターン領域
側面又は前記第2マザー盤の前記第2正パターン領域側
面に、該パターンの微細凹凸よりも深さ及び幅の双方に
おいて大きい段形成用凹部を形成する工程と、前記マス
ター盤又は前記第2マザー盤を用いることで、前記段形
成用凹部によって素材が曲がった状態で形成された段部
と、前記正パターン又は前記第2正パターン領域が転写
された転写面と、を有するスタンパを形成する工程と、
を含むことを特徴とするスタンパ製造方法。
【0033】本発明者は、従来は基板に情報記録領域を
形成(転写)することに機能を特化していたスタンパを
有効活用して、基板の形状を積極的に制御・決定するよ
うにした。スタンパに形成される上記段部は、ピットや
グルーブ等の情報記録を目的とする(スタンパの「表
面」に形成された)微笑凹凸とは異なり、基板の形状自
体を決定することを目的として「スタンパ自身が屈曲し
ている状態で」形成される。なお、この「屈曲してい
る」場合とは、平面状のスタンパをプレス加工等によっ
て積極的に曲げた場合に限られず、例えば、電解めっき
等によってスタンパを形成する際に、曲がっているよう
な状態の段部を当初から形成しておく場合も含んでい
る。
【0034】このようにすると、基板側に任意の凹形状
を形成する際に、上記スタンパの段部によって該凹部を
一体的に形成できるので、バリの発生を積極的に抑制す
ることが出来る。
【0035】特に、段部を円環状に形成することによっ
て、基板の外周縁に円環状の凹部を形成することができ
るので、基板自体にいわゆるスキージャンプが形成され
ない。
【0036】又、基板の最外周の縁にバリが発生するの
は仕方無いが、ここでは段部の突出側端面と金型内周壁
を当接させることから、(その当接部位に相当する)基
板側の凹部の径方向外側端にバリが形成される。従っ
て、基板の情報記録領域よりも厚さ方向に低い位置にバ
リが形成されるので、情報記録領域に反射層、光透過層
等をスピンコートによって形成する際に、この情報記録
領域に影響を与えるような塗布液の液溜まりが抑制され
る。
【0037】また段部によって形成される基板外周縁の
凹部によって、スピンコート中における塗布液の最外周
近傍での盛り上がりが吸収され、積層する光透過層等の
表面をより平滑にすることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施の形態の例について詳細に説明する。
【0039】図1に、本実施形態に係る金型システム2
00を示す。この金型システム200は、リング状金型
202と、対向配置される平面金型204、206と、
この平面金型204、206の一方(204)に設置さ
れるスタンパ208と、を備える。ここでは、平面金型
206とリング状金型202が一体的に設けられてい
る。リング状金型202は、記録媒体用の基板12の外
周面60を形成可能な内周壁210を有しており、又基
板12の表裏面は、上記一対の平面金型204、206
によって形成される。スタンパ208は、所定情報を転
写する為の微小凹凸が形成された転写面212を有して
おり、これによって基板12に情報記録面(領域)14
が形成される。なお、この情報記録面14は、内周側か
ら連続して実質的に信号が記録されている場合の他に、
内周側から信号が記録可能となっているような場合(例
えばCD−R)も含んでいる。
【0040】図2には、上記金型システム200から取
り外された状態のスタンパ208が示されている。スタ
ンパ208は、転写面212から(成形時における)基
板12側に突出している段部214が、素材自体が曲が
っている状態で形成されている。特に本実施形態では段
部214が円環状に形成されると共に、この段部214
の突出側端面216が、リング状金型202の内周壁2
10の端縁210Aと当接するように、当該円環の大き
さが設定されている。
【0041】詳細に説明すると、段部214の突出側端
面216は径方向両端が折れ曲がっている。結果とし
て、段部214の径方向断面は基板12側に突出するよ
うな凸形状となっている。なお、本発明は凸形状に限定
されず、突出側端面216の径方向内側端だけが折れ曲
がっている階段形状やその他の形状であっても構わな
い。要は基板12側に突出していればよい。
【0042】図1に戻って、リング状金型202の内周
壁210における上記端縁210Aは、スタンパ208
側に突出する凸形状となっている。スタンパ208は平
面金型204に形成される吸引溝204Aに作用する負
圧によって吸引保持されており、その状態で、スタンパ
208の段部214における反基板側面218と平面金
型204との間には所定の空間220が形成されてい
る。
【0043】この結果、リング状金型202と平面金型
204が接近するに伴い、上記端縁210Aが段部21
4の突出側端面216を押し上げるので、スタンパ20
8の素材が弾性変形することで突出側端面216の中央
近傍が平面金型204側に凹む。このようにすると、端
縁210Aと突出側端面216が適度な圧力で当接す
る。なお、ここでは段部214の反基板側面218に空
間220が形成される場合に限って示したが、この空間
220に弾性変形可能な樹脂等を注入しておくことで、
上記端縁210Aの押し上げ力に対して好みの反発力を
生じさせるようにしても良い。又上記空間220に金属
部材を挿入して、突出側端面216の凹みを完全に防止
しても良い。
【0044】次に、図3を参照して本スタンパ108の
製造する方法について説明する。
【0045】特に図示しないが、先ずガラス基材を用い
てマスター盤90を形成する。これは、一般的に知られ
るようにガラス基材にレジストを塗布した後、現像によ
って、基板12に形成する情報パターンと一致する微細
凹凸を形成し、そこに電鋳によって金属層を形成して剥
離することによって製造される。従って、このマスター
盤90には、少なくとも、基板12に形成される情報パ
ターンと反対となる反パターン領域90Aが形成される
(ステップ300)。
【0046】次に、マスター盤90を表面処理(洗浄・
酸化処理)した後に(ステップ302)、当該マスター
盤90を用いた電鋳によって、反パターン領域90Aが
転写された正パターン領域92Aを有するマザー盤92
を形成する(ステップ304)。更に、本マザー盤92
における正パターン領域92Aの径方向外側に、前記正
パターン領域92Aの微細凹凸よりも深さ及び幅の双方
において大きい段形成用凹部92Bを切削加工によって
形成する(ステップ306)。なお、一般的に上記微細
凹凸の深さは約20〜250(nm)程度であるが、上
記段形成用凹部92Bの深さは約20〜300(μm)
程度に設定されることが好ましい。段形成用凹部92B
は切削加工以外にも、エッチング、レーザー加工、放電
加工、プレス加工等によって形成することも可能であ
る。
【0047】次に、マザー盤92を表面処理した後に
(ステップ308)、このマザー盤92を用いた電鋳に
よってスタンパ208を形成する(ステップ310)。
この結果、マザー盤92に形成された段形成用凹部92
Bによって、スタンパ208には素材が屈曲された状態
の段部214が形成され、更に、マザー盤92の正パタ
ーン領域92Aの反対パターンとなる転写面212が形
成される(ステップ312)。その後は、外周及び内周
をリング状に打ち抜き、研磨・洗浄した後に金型にセッ
トされる。
【0048】この製造方法によれば、図4に模式的に示
されるように、一つのマスター盤90から複数(ここで
は10枚)のマザー盤(M1、M2、・・・、M10)
を形成することが出来、更に、各マザー盤(M1、M
2、・・・M10)のそれぞれから複数の(ここでは1
0枚)のスタンパ(C1、C2、・・・、C10)を形
成することが可能になる。つまり、この例では1つのマ
スター盤から約100枚のスタンパを製造することが可
能になる。これらの各スタンパによって数多くの基板を
製造することが出来るので、記録媒体の安定した大量生
産が可能になる。
【0049】なお、ここではマスター盤90とスタンパ
208との間に1種類のマザー盤92が介在する場合を
示したが本発明はそれに限定されない。例えば、上記と
異なり「正」パターンが形成されるマスター盤を用意し
て、このマスター盤を用いて反パターン領域を有する第
1マザー盤を形成し、更に、第1マザー盤を用いて、第
2正パターン領域を有する第2マザー盤を形成し、この
第2マザー盤の第2正パターン領域側面に、第2正パタ
ーンの微細凹凸よりも深さ及び幅の双方において大きい
段形成用凹部を形成し、当該第2マザー盤を用いること
で上記スタンパを形成するようにしても良い。このよう
にすると、1つのマスター盤からより多くのスタンパを
製造することが可能になる。なお、工程を省略するので
あれば、マスター盤に段形成用凹部を形成することで直
接スタンパを製造してもよい。要は、電鋳等によって最
終的にスタンパを製造する時に用いるスタンパ製造盤
(例えば上記のマスター盤或いはマザー盤)に段形成用
凹部が形成されるようにすれば十分である。
【0050】次に、上記金型システム200によって製
造される基板12、及び該基板12を用いて製造された
光ディスクについて説明する。
【0051】図5に示されるように、光ディスク10
は、基板12上に少なくとも光透過層16が形成された
ものである。光ディスク10が読取り専用タイプの場合
は、基板12の情報記録面14にデータピットが形成さ
れ、その上にアルミニウムやアルミニウム合金等の反射
膜が成膜される。光ディスク10が記録可能タイプの場
合は情報記録面14にランドまたはグルーブ等が形成さ
れ、その上に反射膜、及び記録用レーザビームによって
反射率を変調可能な記録膜や誘電体膜等が積層される。
なお、前記光透過層16は、紫外線硬化性樹脂溶液をス
ピンコート法により前記情報記録面14側の表面に塗布
した後、紫外線を照射して硬化させたものである。
【0052】基板12における情報記録面14側の周縁
近傍には周方向の凹部50が形成されている。この凹部
50は、最深部50Bから径方向外側に向かって徐々に
浅く設定されて周縁部52と略連続しており、結果とし
て周縁部52の径方向断面が、先端(周縁)52Aが鋭
角となる略鋸歯形状となっている。
【0053】より詳細には、基板12の最外周面の半径
をdとした場合、凹部50の径方向内側端50Aの位置
が、基板中心から0.965×dよりも外側に設定さ
れ、より好ましくは基板中心から0.975×dよりも
外側に設定され、更に好ましくは基板中心から0.98
3×dよりも外側に設定される。
【0054】なお、ここで基板中心とは、少なくとも2
ヶ所の基板直径を表す仮想線の交点によって得られる位
置とする。
【0055】凹部50の径方向外側端50C(ここでは
先端52Aと一致する)は、凹部50の径方向内側端5
0Aよりも厚さ方向にH1だけ低く、且つ凹部50の最
深部50Bよりも厚さ方向にH2だけ高く設定されてい
る。つまり、厚さ方向における内側端50Aと最深部5
0Bの間に外側端50Cが位置する。最深部50Bは、
ここでは凹部50の幅Wの中間位置Mよりも径方向内側
に位置するように設定されている。この形状は、既に説
明したようにスタンパ208の段部214を弾性変形さ
せることによって実現している。
【0056】又本実施形態においては基板12の凹部5
0の幅Wを1(mm)以下に設定しており、具体的には
0.5(mm)程度に設定している。従って基板12の
周縁52Aから径方向内側に1(mm)以内の範囲は、
情報が記録されない空白領域20Aとされ、その内周側
には信号記録領域20が位置している。
【0057】なお、凹部50の深さ(内側端50Aと最
深部50Bとの高さの差(=H1+H2))は0.02
(mm)<H1+H2<0.4(mm)、好ましくは
0.02(mm)<H1+H2<0.2(mm)、更に
好ましくは0.02(mm)<H1+H2<0.1(m
m)に設定される。又内側端50Aと外側端50Cとの
高さの差H1は0.01(mm)<H1<0.4(m
m)、好ましくは0.01(mm)<H1<0.2(m
m)、更に好ましくは0.02(mm)<H1<0.1
(mm)に設定される。
【0058】次に、本基板12上にスピンコートによっ
て光透過層16を形成する過程の状態を説明する。
【0059】図6に示されるように、基板12が回転し
ている状態で塗布液(光透過層16)を流下した場合、
周縁部52近傍に盛り上がり部16Aが一時的に形成さ
れる。又、この盛り上がり部16Aの表面エネルギーに
よって、凹部50内の塗布液(光透過層16)は盛り上
がり部16A側に引き出されるので、該凹部50内に塗
布液はさほど滞留していないと推察される。即ち、基板
12の回転中は、凹部50に相当する位置の光透過層1
6に、同様な凹み空間16Bが形成される。
【0060】この状態で基板12の回転を静止すると、
図7に示されるように上記盛り上がり部16Aが径方向
内側に逆流し、凹部50の底面の傾斜を利用して上記凹
み空間16Bに流れ込む。この結果、盛り上がり部16
Aの残留が抑制され、光透過層16の表面を従来よりも
平滑にすることが可能になる。以上のようにして図5で
示した光ディスク10が得られる。
【0061】本実施形態では、上述のように凹部50の
存在によって光透過層16の周縁の盛り上がりが積極的
に防止される。しかも、この凹部50の径方向幅Wを比
較的狭く設定することが可能になり(例えば1(mm)
以内)その範囲内で盛り上がりを抑制できるので、結果
として情報記録面14を拡張できる。又光透過層16を
形成した後に、(盛り上がり部をカットするための)切
削工程が不要になるので、加工コストの上昇を抑制でき
ると共に加工誤差による光ディスク10の動的アンバラ
ンスの悪化を防止できる。
【0062】又基板12に凹部50を形成しておくと、
射出成形後の基板12自体にいわゆるスキージャンプが
形成されないで済む。
【0063】更に図8に示されるように、本金型システ
ム200を利用すれば、情報記録面14よりも厚さ方向
に低い場所にバリBが形成される。これは、凹部50の
径方向外側端50Cが、径方向内側端50Aよりも厚さ
方向にH1だけ低く設定されるからである。このように
すると、バリBが情報記録面14に与える影響を小さく
することができ、積極的にバリBを除去する必要が無く
なる。
【0064】基板12の周縁部52が略鋸歯形状(断
面)となっているので、スピンコート中の塗布液の液切
れが良好になり、液溜まり量が低減されて周縁の盛り上
がりをより低減することが可能になる。
【0065】又本実施形態の金型システム200によれ
ば、スタンパ208における段部214の弾性変形を利
用して、極めて簡単に上記凹部50を形成することが出
来る。既に述べたが、バリBの位置も周縁部52に形成
されるため、このバリBを切除する必要が無くなる分だ
け製造コストを低減することが出来る。
【0066】更に、段部214の弾性変形はキャビティ
内の空気を排出する際に有効に作用する。具体的には、
金型システム200内に樹脂を充填する際に内部の空気
の圧力が高まるが、この圧力に伴って段部214が弾性
変形することで円滑に空気が排出され、その後は、所定
の圧力によって樹脂の漏れを効果的に防止することが出
来る。これらの効果に加えて、段部214が弾性変形で
きることによってリング状金型202の端縁210Aに
過剰な応力が作用することが防止され、リング状金型2
02の寿命を延ばすことも出来る。
【0067】なお、本実施形態のスタンパ208は、段
部214の径方向断面形状が凸となる場合に限って示し
たが本発明はそれに限定されない。例えば図9に示され
るスタンパ208ように、突出側端面216の径方向内
側のみが折れ曲がっており該突出側端面216が径方向
外側に拡張しているようにしてもよい。この場合、平面
金型204側にスタンパ208側に突出するサポート部
材204Bを設けておくことで、突出側端面216と端
縁210Aとが適度の力で当接されるようにすればよ
い。
【0068】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、製
造コストを低減しながらも、外周の光透過層の盛り上り
部等を含む外側領域の形状の不均一を抑制することが出
来るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る金型システムを
示す断面図
【図2】同金型システムにおけるスタンパの段部を拡大
して示す断面図
【図3】同スタンパの製造工程を示すフローチャート
【図4】同製造工程で利用されるマスター盤、マザー盤
及びスタンパの関係を示す系統図
【図5】同金型システムで製造された基板を用いた光デ
ィスクの要部を示す拡大断面図
【図6】同基板上にスピンコートによって光透過層を形
成している状態の要部を拡大して示す断面図
【図7】同光ディスクにおいて光透過層を硬化させてい
る状態の要部を拡大して示す断面図
【図8】同基板の周縁のバリの状態を示す断面図
【図9】同金型システムにおけるスタンパを他の形状と
した場合を示す断面図
【図10】外周に盛り上り部が形成された従来の基板の
要部を拡大して示す断面図
【図11】従来の金型システムを示す断面図
【図12】同金型システムによって基板を射出成形して
いる状態を示す断面図
【図13】基板における光透過層の盛り上り部を拡大し
て示す断面図
【図14】予め外周径の大きくした基板における光透過
層の盛り上がり部及びこの盛り上がり部を含めて基板自
体を除去した状態を示す拡大断面図
【符号の説明】
10…光ディスク 12…基板 14…情報記録面 16…光透過層 16A…盛り上り部 16B…凹み空間 20…信号記録領域 20A…空白領域 50…凹部 50A…内側端 50B…最深部 50C…外側端 52…周縁部 52A…先端 200…金型システム 202…リング状金型 204、206…平面金型 208…スタンパ 210…内周面 210A…端縁 214…段部 216…突出側端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高畑 宏彰 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 小宅 久司 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 坂井 由美 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AH38 AH79 CA11 CB01 CD03 CK11 CK43 5D029 KB12 5D121 AA02 DD05 DD18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置されて記録媒体用基板を形成可能
    な金型の少なくとも一方に設置され、所定情報を転写す
    る転写面によって、前記記録媒体用基板に少なくとも情
    報記録領域を形成可能とするスタンパであって、 スタンパ素材自体が屈曲している状態の所定の段部を構
    成し、 前記段部の形状を、前記転写面から前記記録媒体用基板
    側に突出するように設定したことを特徴とするスタン
    パ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記段部が円環状に形
    成されると共に、該段部の突出側端面が、前記記録媒体
    用基板の外周面を形成する金型内周壁の端縁と当接する
    ように、前記円環の大きさが設定されていることを特徴
    とするスタンパ。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記突出側端面の径方向両端が折れ曲がっていることに
    より、前記段部の径方向断面が前記記録媒体用基板側に
    凸形状となっていることを特徴とするスタンパ。
  4. 【請求項4】記録媒体用基板の外周面を形成する内周壁
    を有するリング状金型と、対向配置されて前記記録媒体
    用基板の表裏面を形成する一対の平面金型と、前記一対
    の平面金型の少なくとも一方に設置され、所定情報を転
    写する転写面によって前記記録媒体用基板に情報記録領
    域を形成可能とする請求項1、2又は3に記載されたス
    タンパと、を備えることを特徴とする金型システム。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記段部における反基板側面に所定の空間が形成された
    状態で、前記スタンパが前記平面金型に設置されている
    ことを特徴とする金型システム。
  6. 【請求項6】請求項4又は5に記載された金型システム
    によって製造されたことを特徴とする記録媒体用基板。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記金型システムにおける前記スタンパの前記段部によ
    って、少なくとも一方の表面における情報記録領域より
    も外側に周方向の凹部が形成されていることを特徴とす
    る記録媒体用基板。
  8. 【請求項8】請求項7において、 前記一方の表面における前記凹部の径方向外側端が、該
    凹部の径方向内側端よりも厚さ方向に低く且つ該凹部の
    最深部よりも厚さ方向に高く設定されていることを特徴
    とする記録媒体用基板。
  9. 【請求項9】対向配置されて記録媒体用基板を形成可能
    な金型の少なくとも一方に設置され、所定情報を転写す
    る転写面によって、前記記録媒体用基板に情報記録領域
    を形成可能とするスタンパを、スタンパ製造盤を用いて
    製造する製造方法であって、 前記記録媒体用基板に形成される情報パターンと反対の
    微細凹凸となる反パターン領域を有する前記スタンパ製
    造盤に対して、前記微細凹凸よりも深さ及び幅の双方に
    おいて大きくなる周方向の段形成用凹部を形成し、 前記スタンパ製造盤を用いることで、前記段形成用凹部
    によって素材が曲がった状態で形成された周方向の段部
    と、前記正パターン領域が転写された転写面と、を有す
    るスタンパを形成する工程と、を含むことを特徴とする
    スタンパ製造方法。
  10. 【請求項10】対向配置されて記録媒体用基板を形成可
    能な金型の少なくとも一方に設置され、所定情報を転写
    する転写面によって、前記記録媒体用基板に情報記録領
    域を形成可能とするスタンパを、マスター盤とマザー盤
    を用いて製造する製造方法であって、 前記記録媒体用基板に形成される情報パターンと反対と
    なる反パターン領域を有するマスター盤を形成する工程
    と、 前記マスター盤を用いて、前記反パターン領域が転写さ
    れた正パターン領域を有するマザー盤を形成する工程
    と、 前記マザー盤の前記正パターン領域側面に、前記正パタ
    ーンの微細凹凸よりも深さ及び幅の双方において大きい
    段形成用凹部を形成する工程と、 前記マザー盤を用いることで、前記段形成用凹部によっ
    て素材が曲がった状態で形成された段部と、前記正パタ
    ーン領域が転写された転写面と、を有するスタンパを形
    成する工程と、を含むことを特徴とするスタンパ製造方
    法。
  11. 【請求項11】対向配置されて記録媒体用基板を形成可
    能な金型の少なくとも一方に設置され、所定情報を転写
    する転写面によって、前記記録媒体用基板に情報記録領
    域を形成可能とするスタンパを、マスター盤及びマザー
    盤を用いて製造する製造方法であって、 前記記録媒体用基板に形成される情報パターンと略一致
    する正パターン領域を有するマスター盤を形成する工程
    と、 前記マスター盤を用いて、前記正パターン領域が転写さ
    れた反パターン領域を有する第1マザー盤を形成する工
    程と、 前記第1マザー盤を用いて、前記反パターン領域が転写
    された第2正パターン領域を有する第2マザー盤を形成
    する工程と、 前記マスター盤の前記正パターン領域側面又は前記第2
    マザー盤の前記第2正パターン領域側面に、該パターン
    の微細凹凸よりも深さ及び幅の双方において大きい段形
    成用凹部を形成する工程と、 前記マスター盤又は前記第2マザー盤を用いることで、
    前記段形成用凹部によって素材が曲がった状態で形成さ
    れた段部と、前記正パターン又は前記第2正パターン領
    域が転写された転写面と、を有するスタンパを形成する
    工程と、を含むことを特徴とするスタンパ製造方法。
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