JP2003010949A - 連続鋳造用ノズルとそれを用いた鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

連続鋳造用ノズルとそれを用いた鋼の連続鋳造方法

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勝浩 笹井
Toru Matsumiya
徹 松宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、気泡系欠陥を防止できる程度まで
ノズル内壁からのガス吹き込み流量を低減した上で、溶
鋼中介在物のノズル内壁への付着を確実に防止できる連
続鋳造用ノズルと連続鋳造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、ノズル
の少くとも一部が、工業的に不可避の成分を除いて、M
gO含有率とMgAl24含有率の総和を50質量%以
上、SiO2含有率を5質量%以下とし、且つ、金属S
i、Al、Ti又はZrの内一種類以上の金属を総量で
0.1質量%以上、15質量%以下含有する耐火物から
なることを特徴とする鋼の連続鋳造用ノズルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼の連続鋳造にお
いて、取鍋からタンディッシュ内、或いはタンディッシ
ュから鋳型内に溶鋼を注入するために使用される連続鋳
造用ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、連続鋳造においては、溶鋼を酸化
させることなくタンディッシュから鋳型内に供給するた
めに、連続鋳造用ノズルが利用されている。連続鋳造用
ノズルの材質としては、Al23及びCを主体とし、こ
れに20質量%程度のSiO2を含有するものが主流と
なっている。このような、連続鋳造用ノズルでは、鋳造
時間の経過と共に鋼中析出物のAl23がノズル内壁に
付着し、激しい場合にはノズル閉塞を引き起こし鋳造を
停止する場合もあった。また、ノズル閉塞は鋳型内の溶
鋼流動を乱す原因にもなるため、パウダー巻き込みによ
る介在物欠陥を増加させる。この問題を解決する手段の
一つとして、例えば特公昭58−3467号公報に示さ
れているように、連続鋳造用ノズル内孔と同心円となる
多孔質の筒状耐火物(内孔体)をノズル本体に内挿し、
この多孔質耐火物内壁からArその他の不活性ガスを吹
き込むことが知られている。このガス吹き込みは、ノズ
ル内壁と溶鋼との接触面積を減少させ、さらに溶鋼を攪
拌すること、或いは付着物をガス気泡により強制的に剥
離させることによりノズル内壁面へのAl23系介在物
の付着成長を防止する効果がある。また、別の手段とし
て、例えば特開昭64−40154号公報に記載されて
いるように、ZrO2−CaO−C質材料をノズル内壁
に用いることで、耐火物中のCaOと溶鋼中Al23
を反応させカルシウムアルミネートの低融物を生成させ
る。この低融物を溶鋼流により洗い流し、微少な溶損を
与えることにより付着を防止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノズル
内壁へのAl23の付着を確実に防止するためには、溶
鋼中に多量のArガスを吹き込む必要があり、この場
合、吹き込まれたAr気泡は完全に浮上せず、モールド
内で凝固界面に捕捉され、熱間圧延、冷間圧延後に発生
する気泡系欠陥の原因となる。
【0004】特に、C濃度が0.01質量%以下の極低
炭素鋼において気泡系欠陥の発生が顕著である。これに
対し、連続鋳造用ノズル内壁からのガス吹き込みを効果
的に実施するための各種方法が提案されているが、気泡
系欠陥が発生しない程度までArガス流量を低減し、そ
の上でAl23の付着を確実に防止できる技術は開発さ
れていない。一方、Arガス吹き込みを実施せず、Al
23付着を防止するためにZrO2−CaO−C材質の
ノズルが使用されているが、鋳造時間が長いか、或いは
溶鋼の清浄性が低い場合には、ノズル内壁に付着したA
23を低融点化するのに十分なCaOを供給できなく
なり、鋳造後半でノズル閉塞が発生する。このため、Z
rO2−CaO−C質ノズルも確実な閉塞防止対策にな
っていないのが現状である。
【0005】これらの問題点を鑑み、本発明は、気泡系
欠陥を防止できる程度までノズル内壁からのガス吹き込
み流量を低減した上で、溶鋼中介在物のノズル内壁への
付着を確実に防止できる連続鋳造用ノズルとそれを用い
た連続鋳造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の構成を要旨とする。 (1)鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、前記ノズルの少
くとも一部がMgO含有率とMgAl24含有率の総和
を50質量%以上、SiO2含有率を5質量%以下と
し、且つ、金属Si、Al、Ti又はZrの内一種類以
上の金属を総量で0.1質量%以上、15質量%以下含
有すると共に、工業的に不可避の不純物を含有した組成
の耐火物からなることを特徴とする鋼の連続鋳造用ノズ
ル。
【0007】(2)鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、前
記ノズルの溶鋼と接触するノズル内壁全体、又はアルミ
ナ付着が進行し易い部分が、MgO含有率とMgAl2
4含有率の総和を50質量%以上、SiO2含有率を5
質量%以下とし、且つ、金属Si、Al、Ti又はZr
の内一種類以上の金属を総量で0.1質量%以上、15
質量%以下含有すると共に、工業的に不可避の不純物を
含有した組成の耐火物からなることを特徴とする鋼の連
続鋳造用ノズル。
【0008】(3)鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、前
記ノズルの少くとも一部がMgO含有率とMgAl24
含有率の総和を50質量%以上、SiO2含有率を5質
量%以下、C含有率を30質量%以下、Al23含有率
を10質量%以下とし、且つ、金属Si、Al、Ti又
はZrの内一種類以上の金属を総量で0.1質量%以
上、15質量%以下含有すると共に、工業的に不可避の
不純物を含有した組成の耐火物からなることを特徴とす
る鋼の連続鋳造用ノズル。
【0009】(4)鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、前
記ノズルの溶鋼と接触するノズル内壁全体、又はアルミ
ナ付着が進行し易い部分で、MgO含有率とMgAl2
4含有率の総和を50質量%以上、SiO2含有率を5
質量%以下、C含有率を30質量%以下、Al23含有
率を10質量%以下とし、且つ、金属Si、Al、Ti
又はZrの内一種類以上の金属を総量で0.1質量%以
上、15質量%以下含有すると共に、工業的に不可避の
不純物を含有した組成の耐火物からなることを特徴とす
る鋼の連続鋳造用ノズル。
【0010】(5)炭素濃度を0.01質量%以下まで
脱炭した溶鋼を連続鋳造するに際し、(1)から(4)
のいずれか1つに記載の連続鋳造用ノズルを用いること
を特徴とする鋼の連続鋳造方法。
【0011】
【発明の実施の形態】連続鋳造用ノズルの付着防止技術
を確立するためには、まずノズル内壁へのAl23付着
機構を明らかにする必要がある。本発明者らは、実機鋳
造後の連続鋳造用ノズルを詳細に調査した結果、連続鋳
造用ノズル耐火物と溶鋼との反応により生成した反応A
23層を起点として、溶鋼中のAl23の付着堆積が
進行することを知見した。さらに、連続鋳造用ノズル耐
火物と溶鋼との反応機構についても基礎的な検討を行
い、付着の起点となる反応Al23層は以下に示す反応
過程を経て形成されることも明らかにした。まず、
(1)式で示される連続鋳造用ノズル耐火物中のSiO
2がCにより還元され、SiOガス、COガスを生成す
る。
【0012】 SiO2(固)+C(固体)=SiO(ガス)+CO(ガス) (1) これらガスはノズル耐火物内部を拡散し、ノズル/溶鋼
界面で(2)式、(3)式により溶鋼中のAlと反応す
る。 3SiO(ガス)+2Al(溶鋼中)= Al23(反応アルミナ層)+3Si(溶鋼中) (2) 3CO(ガス)+2Al(溶鋼中)= Al23(反応アルミナ層)+3C(溶鋼中) (3) この時、ノズル/溶鋼界面に形成される酸化膜が反応A
23(アルミナ)層である。この反応Al23層は溶
鋼中Al23と付着し易いため、Al23付着の起点と
なる。
【0013】これらの結果から、連続鋳造用ノズルへの
Al23付着を防止するためには、まず反応Al23
を生成させないように(1)式の反応を回避することが
重要であり、そのためには連続鋳造用ノズル耐火物中の
SiO2を低減する必要がある。上記方法による低Si
2含有率の、或いはSiO2を含有しない連続鋳造用ノ
ズルを使用すると、Al23付着を若干抑制する傾向は
見られるが、まだ十分なAl23付着抑制効果は得られ
ない。これは、連続鋳造用ノズルの構成耐火物としてA
23が使用されており、このAl23が溶鋼中Al2
3の付着起点として作用するためである。本発明者ら
は、種々の酸化物とAl23との付着し易さは、酸化物
と溶鋼間の界面エネルギーに依存すること、すなわち酸
化物と溶鋼間の界面エネルギーが小さいもの程、溶鋼中
のAl23と付着し難い傾向があることを見いだした。
この知見に基づけば、ノズル耐火物としてAl23の代
わりに、溶鋼との界面エネルギーを低下させるMgOと
MgAl24を用いることが、Al23付着の防止に効
果的である。
【0014】上記知見に基づきSiO2含有率およびA
23含有率を低減し、その上でMgO、又MgAl2
4を含有させたノズル耐火物を連続鋳造用ノズルに適
用した場合、ノズル内壁への溶鋼中Al23の付着時期
を遅らせることができ、その結果としてAl23付着の
速度を大きく低下させることができた。しかし、何らか
の原因により一旦溶鋼中のAl23がノズル内壁に付着
すると、この付着Al23を起点として、溶鋼中のAl
23が加速度的に付着するため、Al23付着開始後の
付着速度は従来のノズルと同じになってしまう。本発明
者らは、Al23付着防止効果をさらに長く継続させる
ための種々の検討行い、ノズル耐火物中に金属Si、A
l、Ti又はZrのうち、少なくとも1種類以上を含有
させることが有効であることを知見した。例えば、ノズ
ル耐火物中にAlを含有させると、連続鋳造用ノズル内
部で(4)式または(5)式の反応によりMgガスが発
生する。
【0015】 3MgO+2Al=3Mg(ガス)+Al23 (4) 3MgAl24+2Al=3Mg(ガス)+4Al23 (5) このMgガスは、ノズル界面まで拡散し、ノズル内壁に
付着したAl23と再度(6)式により反応し、溶鋼中
のAl23と付着し難いMgAl24を生成する。
【0016】 Al23+Mg+O(溶鋼中)=MgAl24 (6) このため、一旦溶鋼中のAl23がノズルに付着した以
降も、ノズル/溶鋼界面を常にMgAl24に自己修復
して付着防止効果を持続する。以上の結果から、連続鋳
造用ノズルへのAl23付着防止効果を鋳造開始から終
了まで十分に享受するためには、SiO2含有率を低減
し、MgO又はMgAl24を含有させ、且つ金属S
i、Al、Ti又はZrを含有させたノズル耐火物を用
いることが有効である。
【0017】実験的検討から、(1)式の反応を溶鋼温
度で防止するためには、連続鋳造用ノズル中のSiO2
含有率を5質量%以下にする必要がある。連続鋳造用ノ
ズル耐火物中には、Al23を含有しないことが望まし
いが、必要な場合には10質量%以下で含有しても良
い。Al23の含有率が10質量%を超えると、ノズル
表面にAl23が露出する確率が高くなり、溶鋼中のA
23の付着起点となるためである。また、連続鋳造用
ノズル耐火物におけるMgO含有率とMgAl24含有
率の総和を50質量%以上確保する必要があり、50質
量%未満ではAl23付着の防止効果が得られないため
である。勿論、ノズル耐火物としてMgOとMgAl2
4を必ずしも併用する必要はなく、単独で使用しても
各々の含有率が50質量%以上であれば良い。Cは熱伝
導率が高く、耐スポーリング性を高めるため、必要な場
合には30質量%以下で使用しても良い。これは、ノズ
ル耐火物中のC含有率が30質量%を超えると、Cが溶
鋼中に溶けだし、ノズルの耐食性が低下するためであ
る。さらに、ノズル耐火物中の金属Si、Al、Ti、
Zrの総含有率は0.1質量%以上、15質量%以下で
ある。金属含有率が0.1質量%未満ではノズル内壁に
付着したAl23をMgAl24に改質するのに十分な
Mgガスを供給できず、また金属含有率が15質量%超
ではノズル耐火物の耐スポーリング性が低下するためで
ある。勿論、ノズル耐火物へのSi、Al、Ti、Zr
の添加は、全ての金属を使用する必要はなく、これら金
属のうち、1種類以上あれば良い。
【0018】上記ノズル耐火物は必ずしも連続鋳造用ノ
ズル全体に適用する必要はなく、溶鋼中のAl23の付
着するノズル内壁面全体、或いは特にAl23付着が顕
著な吐出孔付近に部分的に適用しても十分な効果が得ら
れる。本発明のノズル耐火物は、タンディッシュ−鋳型
間の浸漬ノズルは勿論であるが、例えば、取鍋−タンデ
ィッシュ間の取鍋ノズルでも十分なAl23付着防止効
果が得られるため、ここでの連続鋳造用ノズルとは鋳造
工程で使用される全てのノズルを指す。
【0019】連続鋳造用ノズルへのAl23付着は、C
濃度が0.01質量%以下の極低炭素鋼の連続鋳造にお
いて、特に顕著である。これは、転炉、真空脱ガス処理
により多量の酸素を用いてC濃度を低下させた結果、溶
鋼中酸素濃度が高くなり、脱酸後に多量のAl23系介
在物を生成するためである。通常、このような極低炭素
鋼はAl23−C−SiO2質耐火物の連続鋳造用ノズ
ルを用いて、ノズル内にArガスを多量に吹き込むこと
によりAl23付着を回避してきた。しかし、先に述べ
たように極低炭素鋼は、Arガスに起因する気泡系欠陥
が発生し易いため、鋳片品質は大きく低下していた。本
発明の連続鋳造用ノズルは、Al23付着防止効果が非
常に高く、Arガス吹き込み量を大幅に低減できるた
め、Al23付着と気泡系欠陥が発生し易い極低炭素鋼
の鋳造に最適である。
【0020】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明
について説明する。表1に示した原料含有物に結合剤を
外掛けで10質量%添加して混練し、アイソスタティッ
クプレスを用いて1.0t/cm2の圧力で図1に示す
ノズル5の形状に成形した。1はノズル内壁部、2はパ
ウダーライン部、3は吐出孔、4はノズル本体部であ
る。なお、パウダーライン部の耐火物はZrO2を75
質量%、Cを25質量%含有するZrO2−C質に、ノ
ズル本体部の耐火物はAl23を60質量%、SiO2
を16質量%、Cを24質量%含有するAl23−C−
SiO2質の耐火物に統一した。さらに、この成形体を
1200℃の温度で還元焼成し、連続鋳造用ノズル(外
径135mm、内径90mm、吐出孔径70mm、吐出
孔角度35度の逆Y型ノズル)を作成した。このように
して得られた連続鋳造用ノズルを用いて、Tiを0.0
4質量%含有する炭素濃度0.002質量%の極低炭素
鋼を400分間鋳造した。連続鋳造用ノズルへのArガ
ス吹き込み量は、本発明の実施例では2Nl/min、
比較例では10Nl/minとした。本発明の実施例及
び比較例とも鋳造寸法は、厚み245mm×幅1500
mmで、8500mm長さに切断して1コイル単位とし
た。このスラブを常法により熱間圧延、冷間圧延し、最
終的に厚み0.7mm×幅1500mmコイルの冷延鋼
板とした。連続鋳造用ノズルへのAl23付着防止効果
については、鋳造後にノズルを回収し、吐出孔直上部の
最大付着厚みを測定し、これを鋳造時間で除すことによ
り付着速度を算出した。また、鋳片品質については、冷
間圧延後の検査ラインで目視観察を行い、1コイル当た
りに発生する気泡系欠陥の個数を評価した。
【0021】
【表1】
【0022】表1に示す如く、実施例では連続鋳造用ノ
ズルの内壁全体を、MgO含有率とMgAl24含有率
の和を50質量%以上、SiO2含有率を5質量%以下
とし、且つ金属Si、Al、Ti又はZrの内一種類以
上の金属を総量で0.1質量%以上、15質量%以下含
有させた本発明の組成の耐火物で構成したことにより、
常に安定してAl23付着を防止できた。また、実施例
ではAl23付着が殆ど発生せず、常にArガス吹き込
み量を2Nl/minの低位に保持できたため、気泡系
欠陥の発生もなく、極めて良好な鋳片を得ることができ
た。
【0023】これに対し、比較例1はMgOやMgAl
24を含有せず、さらに金属Si、Al、Ti又はZr
も含有しない従来組成の耐火物の連続鋳造用ノズルであ
ったため、また、比較例2はMgOとMgAl24の総
含有率が50質量%未満であったため、また、比較例3
は金属Si、Al、Ti、Zrを含有しなかったため、
何れもAl23付着防止効果が十分に得られず、特に比
較例1では鋳造開始後300分で鋳造を停止した。ま
た、比較例ではAl23付着が進行したため、Arガス
の吹き込み量を鋳造200min以降、10Nl/mi
nから15Nl/minに増加させたため、気泡系欠陥
が発生した。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の連続鋳
造用ノズルによれば、ノズルへのAl 23付着を確実に
防止でき、気泡系欠陥も発生しないため、鋳片の品質向
上と安定化を実現でき、歩留まりも格段に向上する。ま
た、ノズルへのAl23付着に起因する種々の非定常作
業を省略することができるため、操業性も良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続鋳造用ノズルの各部を説明する図。
【符号の説明】
1…ノズル内壁部 2…パウダーライン部 3…吐出孔 4…ノズル本体部 5…ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21C 7/068 C21C 7/10 7/10 C04B 35/04 C (72)発明者 大橋 渡 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4G030 AA07 AA16 AA17 AA36 AA37 AA60 BA30 GA14 GA19 GA26 GA27 HA12 4K013 AA09 BA02 BA14 CE00 CF13 CF19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、前記ノ
    ズルの少くとも一部がMgO含有率とMgAl24含有
    率の総和を50質量%以上、SiO2含有率を5質量%
    以下とし、且つ、金属Si、Al、Ti又はZrの内一
    種類以上の金属を総量で0.1質量%以上、15質量%
    以下含有すると共に、工業的に不可避の不純物を含有し
    た組成の耐火物からなることを特徴とする鋼の連続鋳造
    用ノズル。
  2. 【請求項2】 鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、前記ノ
    ズルの溶鋼と接触するノズル内壁全体、又はアルミナ付
    着が進行し易い部分が、MgO含有率とMgAl24
    有率の総和を50質量%以上、SiO2含有率を5質量
    %以下とし、且つ、金属Si、Al、Ti又はZrの内
    一種類以上の金属を総量で0.1質量%以上、15質量
    %以下含有すると共に、工業的に不可避の不純物を含有
    した組成の耐火物からなることを特徴とする鋼の連続鋳
    造用ノズル。
  3. 【請求項3】 鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、前記ノ
    ズルの少くとも一部がMgO含有率とMgAl24含有
    率の総和を50質量%以上、SiO2含有率を5質量%
    以下、C含有率を30質量%以下、Al23含有率を1
    0質量%以下とし、且つ、金属Si、Al、Ti又はZ
    rの内一種類以上の金属を総量で0.1質量%以上、1
    5質量%以下含有すると共に、工業的に不可避の不純物
    を含有した組成の耐火物からなることを特徴とする鋼の
    連続鋳造用ノズル。
  4. 【請求項4】 鋼の連続鋳造用ノズルにおいて、前記ノ
    ズルの溶鋼と接触するノズル内壁全体、又はアルミナ付
    着が進行し易い部分が、MgO含有率とMgAl24
    有率の総和を50質量%以上、SiO2含有率を5質量
    %以下、C含有率を30質量%以下、Al23含有率を
    10質量%以下とし、且つ、金属Si、Al、Ti又は
    Zrの内一種類以上の金属を総量で0.1質量%以上、
    15質量%以下含有すると共に、工業的に不可避の不純
    物を含有した組成の耐火物からなることを特徴とする鋼
    の連続鋳造用ノズル。
  5. 【請求項5】 炭素濃度を0.01質量%以下まで脱炭
    した溶鋼を連続鋳造するに際し、請求項1から4のいず
    れか1項に記載の連続鋳造用ノズルを用いることを特徴
    とする鋼の連続鋳造方法。
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