JP2003010623A - 排ガス処理装置 - Google Patents
排ガス処理装置Info
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- JP2003010623A JP2003010623A JP2001201519A JP2001201519A JP2003010623A JP 2003010623 A JP2003010623 A JP 2003010623A JP 2001201519 A JP2001201519 A JP 2001201519A JP 2001201519 A JP2001201519 A JP 2001201519A JP 2003010623 A JP2003010623 A JP 2003010623A
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 集塵装置をすり抜けた煤塵を安価に除去する
ことができ、濾布の損傷等の非常時における一時的な煤
塵排出量の上昇を抑え、集塵装置の後工程に設置する触
媒塔における触媒の被毒、およびダイオキシン類の排出
量上昇を抑制できる排ガス処理装置を提供する。 【解決手段】 焼却炉もしくは溶融炉１の排ガス処理系
２において、集塵装置４の後段に煤塵除去用充填塔５を
配置し、煤塵除去用充填塔５に耐熱性、不活性物質から
なる粒状の充填材を充填し、塔内に通気する排ガス中の
煤塵を充填材との衝突によって捕集する。
ことができ、濾布の損傷等の非常時における一時的な煤
塵排出量の上昇を抑え、集塵装置の後工程に設置する触
媒塔における触媒の被毒、およびダイオキシン類の排出
量上昇を抑制できる排ガス処理装置を提供する。 【解決手段】 焼却炉もしくは溶融炉１の排ガス処理系
２において、集塵装置４の後段に煤塵除去用充填塔５を
配置し、煤塵除去用充填塔５に耐熱性、不活性物質から
なる粒状の充填材を充填し、塔内に通気する排ガス中の
煤塵を充填材との衝突によって捕集する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は排ガス処理装置に関
し、廃棄物焼却炉や廃棄物溶融炉における排ガスを処理
する技術に係るものである。
し、廃棄物焼却炉や廃棄物溶融炉における排ガスを処理
する技術に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、廃棄物焼却炉や廃棄物溶融炉から
排出する排ガスの処理方法としては、乾式集塵装置を使
用するものがあり、乾式集塵装置の大部分は電気集塵器
（ＥＰ）とバグフィルタ（ＢＦ）である。又、場合によ
ってはサイクロンを付設している。
排出する排ガスの処理方法としては、乾式集塵装置を使
用するものがあり、乾式集塵装置の大部分は電気集塵器
（ＥＰ）とバグフィルタ（ＢＦ）である。又、場合によ
ってはサイクロンを付設している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気集塵器
（ＥＰ）では数ｍｇ／Ｎｍ3程度の煤塵がすり抜ける。
一方、バグフィルタ（ＢＦ）ではすり抜ける煤塵が通常
１ｍｇ／Ｎｍ3以下である。しかし、濾布が損傷するな
どすると出口煤塵濃度が高まる。この集塵装置をすり抜
けた煤塵にはダイオキシン類が付着しているので、出口
ダイオキシン類濃度を押し上げる。
（ＥＰ）では数ｍｇ／Ｎｍ3程度の煤塵がすり抜ける。
一方、バグフィルタ（ＢＦ）ではすり抜ける煤塵が通常
１ｍｇ／Ｎｍ3以下である。しかし、濾布が損傷するな
どすると出口煤塵濃度が高まる。この集塵装置をすり抜
けた煤塵にはダイオキシン類が付着しているので、出口
ダイオキシン類濃度を押し上げる。
【０００４】一方、集塵装置の後段に触媒塔を設置して
ＮＯｘやダイオキシン類の除去を図ることが公知であ
る。しかし、濾布の損傷等により集塵装置をすり抜けた
煤塵が触媒に付着すると、圧力損失の上昇を引き起こ
し、被毒して触媒作用が失われるとともに、触媒塔にお
ける温度が２００℃程度であるために、付着した煤塵か
らダイオキシン類が再合成されることがある。
ＮＯｘやダイオキシン類の除去を図ることが公知であ
る。しかし、濾布の損傷等により集塵装置をすり抜けた
煤塵が触媒に付着すると、圧力損失の上昇を引き起こ
し、被毒して触媒作用が失われるとともに、触媒塔にお
ける温度が２００℃程度であるために、付着した煤塵か
らダイオキシン類が再合成されることがある。
【０００５】また、集塵装置の後段に活性炭吸着塔を設
置してダイオキシン類の除去を図ることが公知である
が、集塵装置をすり抜けた煤塵を活性炭が吸着するとそ
の吸着能を失うので、活性炭の再生装置等の付帯設備を
設ける必要があり、装置が高価かつ大型になるという問
題から見送られる場合が多い。
置してダイオキシン類の除去を図ることが公知である
が、集塵装置をすり抜けた煤塵を活性炭が吸着するとそ
の吸着能を失うので、活性炭の再生装置等の付帯設備を
設ける必要があり、装置が高価かつ大型になるという問
題から見送られる場合が多い。
【０００６】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、集塵装置をすり抜けた煤塵を安価に除去することが
でき、濾布の損傷等の非常時における一時的な煤塵の排
出量の上昇を抑え、集塵装置の後工程に設置する触媒塔
における触媒の被毒、およびダイオキシン類の排出量上
昇を抑制できる排ガス処理装置を提供することを目的と
する。
り、集塵装置をすり抜けた煤塵を安価に除去することが
でき、濾布の損傷等の非常時における一時的な煤塵の排
出量の上昇を抑え、集塵装置の後工程に設置する触媒塔
における触媒の被毒、およびダイオキシン類の排出量上
昇を抑制できる排ガス処理装置を提供することを目的と
する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に係る本発明の排ガス処理装置は、焼却炉
もしくは溶融炉の排ガス処理系において、集塵装置の後
段に煤塵除去用充填塔を配置し、煤塵除去用充填塔内に
耐熱性、不活性物質からなる粒状の充填材を充填し、塔
内に通気する排ガス中の煤塵を充填材との衝突によって
捕集するものである。
に、請求項１に係る本発明の排ガス処理装置は、焼却炉
もしくは溶融炉の排ガス処理系において、集塵装置の後
段に煤塵除去用充填塔を配置し、煤塵除去用充填塔内に
耐熱性、不活性物質からなる粒状の充填材を充填し、塔
内に通気する排ガス中の煤塵を充填材との衝突によって
捕集するものである。
【０００８】上記した構成により、焼却炉もしくは溶融
炉で発生する排ガスが集塵装置を通過する際に、集塵装
置は排ガス中の煤塵のほとんどを除去するが、電気集塵
器（ＥＰ）では数ｍｇ／Ｎｍ3程度の煤塵がすり抜け、
バグフィルタ（ＢＦ）では通常１ｍｇ／Ｎｍ3以下の煤
塵がすり抜ける。
炉で発生する排ガスが集塵装置を通過する際に、集塵装
置は排ガス中の煤塵のほとんどを除去するが、電気集塵
器（ＥＰ）では数ｍｇ／Ｎｍ3程度の煤塵がすり抜け、
バグフィルタ（ＢＦ）では通常１ｍｇ／Ｎｍ3以下の煤
塵がすり抜ける。
【０００９】集塵装置をすり抜けた煤塵は排ガスととも
に煤塵除去用充填塔に流入し、塔内の排ガス流路を通過
する。煤塵除去用充填塔の塔内の排ガス流路は、粒状の
充填材の充填によって充填材の相互間に形成する微細狭
隘な流路が複雑な網状に広がる構造をなしており、排ガ
スに含まれた煤塵は排ガスが微細狭隘な流路を分散して
通過する間に充填材と衝突して失速もしくは付着して煤
塵除去用充填塔内に残留し、煤塵を分離した排ガスが煤
塵除去用充填塔を通過して後工程に導かれる。
に煤塵除去用充填塔に流入し、塔内の排ガス流路を通過
する。煤塵除去用充填塔の塔内の排ガス流路は、粒状の
充填材の充填によって充填材の相互間に形成する微細狭
隘な流路が複雑な網状に広がる構造をなしており、排ガ
スに含まれた煤塵は排ガスが微細狭隘な流路を分散して
通過する間に充填材と衝突して失速もしくは付着して煤
塵除去用充填塔内に残留し、煤塵を分離した排ガスが煤
塵除去用充填塔を通過して後工程に導かれる。
【００１０】したがって、従来において集塵装置をすり
抜けた煤塵によって引き起こされた排ガス処理系のプラ
ント出口における出口ダイオキシン類濃度の高まりが無
くなり、集塵装置がバグフィルタ（ＢＦ）である場合
に、濾布の損傷等によりトラブルが発生しても煤塵除去
用充填塔がバックアップ機能を果たすことで、非常にお
いてもプラントとしての煤塵除去性能を維持してダイオ
キシン類除去性能を保持し、信頼性を高めることができ
る。
抜けた煤塵によって引き起こされた排ガス処理系のプラ
ント出口における出口ダイオキシン類濃度の高まりが無
くなり、集塵装置がバグフィルタ（ＢＦ）である場合
に、濾布の損傷等によりトラブルが発生しても煤塵除去
用充填塔がバックアップ機能を果たすことで、非常にお
いてもプラントとしての煤塵除去性能を維持してダイオ
キシン類除去性能を保持し、信頼性を高めることができ
る。
【００１１】請求項２に係る本発明の排ガス処理装置
は、煤塵除去用充填塔の後段に触媒塔を設置するもので
ある。上記した構成により、集塵装置を通過した煤塵が
触媒塔へ流入することがなくなり、煤塵による触媒の被
毒や圧力損失を抑制することで触媒機能を十全に発揮さ
せてダイオキシン類除去性能と除去信頼性を高めること
ができ、排ガス処理系のプラント出口における出口ダイ
オキシン類濃度を低減できる。煤塵による触媒の被毒や
圧力損失を抑制することで、触媒の寿命の延命を図り、
閉塞による運転停止を防止して清掃等の維持管理の負担
を軽減できる。
は、煤塵除去用充填塔の後段に触媒塔を設置するもので
ある。上記した構成により、集塵装置を通過した煤塵が
触媒塔へ流入することがなくなり、煤塵による触媒の被
毒や圧力損失を抑制することで触媒機能を十全に発揮さ
せてダイオキシン類除去性能と除去信頼性を高めること
ができ、排ガス処理系のプラント出口における出口ダイ
オキシン類濃度を低減できる。煤塵による触媒の被毒や
圧力損失を抑制することで、触媒の寿命の延命を図り、
閉塞による運転停止を防止して清掃等の維持管理の負担
を軽減できる。
【００１２】請求項３に係る本発明の排ガス処理装置
は、集塵装置がバグフィルタからなり、煤塵除去用充填
塔に入口ガス圧と出口ガス圧の差圧を計測する差圧計を
設けたものである。
は、集塵装置がバグフィルタからなり、煤塵除去用充填
塔に入口ガス圧と出口ガス圧の差圧を計測する差圧計を
設けたものである。
【００１３】上記した構成により、バグフィルタに濾布
の損傷等のトラブルが発生すると、煤塵除去用充填塔に
流入する煤塵の増加によって充填材間の排ガス流路が目
詰まりし、圧力損失が増加して差圧が高まる。したがっ
て、煤塵除去用充填塔の入口ガス圧と出口ガス圧の差圧
を継続して計測し、差圧の急激な高まりを検出すること
で、バグフィルタのトラブルの発生を検知して速やかに
プラントの運転を停止することができる。
の損傷等のトラブルが発生すると、煤塵除去用充填塔に
流入する煤塵の増加によって充填材間の排ガス流路が目
詰まりし、圧力損失が増加して差圧が高まる。したがっ
て、煤塵除去用充填塔の入口ガス圧と出口ガス圧の差圧
を継続して計測し、差圧の急激な高まりを検出すること
で、バグフィルタのトラブルの発生を検知して速やかに
プラントの運転を停止することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。焼却炉もしくは溶融炉１に設ける
排ガス処理系２は、廃熱ボイラー等からなる熱回収設備
３と、その後段に設けるバグフィルタ（電気集塵器も可
能）からなる集塵装置４と、その後段に設ける煤塵除去
用充填塔５と、その後段に設ける触媒塔６からなり、煤
塵除去用充填塔５に入口ガス圧と出口ガス圧の差圧を計
測する差圧計７を設けたものである。
に基づいて説明する。焼却炉もしくは溶融炉１に設ける
排ガス処理系２は、廃熱ボイラー等からなる熱回収設備
３と、その後段に設けるバグフィルタ（電気集塵器も可
能）からなる集塵装置４と、その後段に設ける煤塵除去
用充填塔５と、その後段に設ける触媒塔６からなり、煤
塵除去用充填塔５に入口ガス圧と出口ガス圧の差圧を計
測する差圧計７を設けたものである。
【００１５】煤塵除去用充填塔５の塔内には粒径１０ｍ
ｍ程度の粒状の充填材を充填しているが、充填材の粒径
は必ずしも均一である必要はなく、大小の異なる粒径の
充填材が混合する状態でも良く、充填層の構造は固定層
式でも移動層式でも良い。
ｍ程度の粒状の充填材を充填しているが、充填材の粒径
は必ずしも均一である必要はなく、大小の異なる粒径の
充填材が混合する状態でも良く、充填層の構造は固定層
式でも移動層式でも良い。
【００１６】充填材は３００℃程度の耐熱性を有する不
活性物質からなり、充填材としては、ガラス物質、廃ガ
ラス、シリカ、珪素、ゼオライト、各種セラミックス、
廃陶器などが利用できるが、本実施の形態では後述する
理由によりガラス物質を使用する。
活性物質からなり、充填材としては、ガラス物質、廃ガ
ラス、シリカ、珪素、ゼオライト、各種セラミックス、
廃陶器などが利用できるが、本実施の形態では後述する
理由によりガラス物質を使用する。
【００１７】以下、上記した構成における作用を説明す
る。焼却炉もしくは溶融炉１で発生する排ガスは煙道を
通って排ガス処理系２に流入し、熱回収設備３において
廃熱を回収して後に１５０℃程度の温度で集塵装置４へ
流入する。
る。焼却炉もしくは溶融炉１で発生する排ガスは煙道を
通って排ガス処理系２に流入し、熱回収設備３において
廃熱を回収して後に１５０℃程度の温度で集塵装置４へ
流入する。
【００１８】集塵装置４は通過する排ガス中の煤塵のほ
とんどを除去するが、バグフィルタの濾布を通常１ｍｇ
／Ｎｍ3以下の煤塵（電気集塵器では数ｍｇ／Ｎｍ3程度
の煤塵）がすり抜ける。
とんどを除去するが、バグフィルタの濾布を通常１ｍｇ
／Ｎｍ3以下の煤塵（電気集塵器では数ｍｇ／Ｎｍ3程度
の煤塵）がすり抜ける。
【００１９】集塵装置４をすり抜けた煤塵は排ガスとと
もに煤塵除去用充填塔５に流入し、塔内の排ガス流路を
通過する。煤塵除去用充填塔５の塔内の排ガス流路は、
粒状の充填材の充填によって充填材の相互間に形成する
微細狭隘な流路が複雑な網状に広がる構造をなしてお
り、排ガスに含まれた煤塵は排ガスが微細狭隘な流路を
分散して通過する間に充填材と衝突して失速もしくは付
着して煤塵除去用充填塔５の内部に残留し、煤塵を分離
した排ガスが煤塵除去用充填塔５を通過して後段の触媒
塔６へ導かれる。
もに煤塵除去用充填塔５に流入し、塔内の排ガス流路を
通過する。煤塵除去用充填塔５の塔内の排ガス流路は、
粒状の充填材の充填によって充填材の相互間に形成する
微細狭隘な流路が複雑な網状に広がる構造をなしてお
り、排ガスに含まれた煤塵は排ガスが微細狭隘な流路を
分散して通過する間に充填材と衝突して失速もしくは付
着して煤塵除去用充填塔５の内部に残留し、煤塵を分離
した排ガスが煤塵除去用充填塔５を通過して後段の触媒
塔６へ導かれる。
【００２０】したがって、従来において集塵装置４をす
り抜けた煤塵によって引き起こされていた排ガス処理系
２のプラント出口における出口ダイオキシン類濃度の高
まりが無くなる。バグフィルタ（ＢＦ）の濾布の損傷等
によりトラブルが発生しても煤塵除去用充填塔がバック
アップ機能を果たすことで、非常においてもプラントと
しての煤塵除去性能を維持してダイオキシン類除去性能
を保持し、信頼性を高めることができる。
り抜けた煤塵によって引き起こされていた排ガス処理系
２のプラント出口における出口ダイオキシン類濃度の高
まりが無くなる。バグフィルタ（ＢＦ）の濾布の損傷等
によりトラブルが発生しても煤塵除去用充填塔がバック
アップ機能を果たすことで、非常においてもプラントと
しての煤塵除去性能を維持してダイオキシン類除去性能
を保持し、信頼性を高めることができる。
【００２１】このように、濾布の損傷等のトラブルが発
生すると、煤塵除去用充填塔５に流入する煤塵が異常に
増加し、充填材間の排ガス流路が目詰まりを起こすの
で、塔内の排ガス流路における圧力損失が増加して差圧
が高まる。
生すると、煤塵除去用充填塔５に流入する煤塵が異常に
増加し、充填材間の排ガス流路が目詰まりを起こすの
で、塔内の排ガス流路における圧力損失が増加して差圧
が高まる。
【００２２】このため、運転中は煤塵除去用充填塔５の
入口ガス圧と出口ガス圧の差圧を差圧計７で継続して計
測し、差圧の急激な高まりを検出することで、バグフィ
ルタのトラブルの発生をその初期時に検知してプラント
の運転を速やかに停止することで塵埃が系外へ流出する
よな事故を未然に防止できる。
入口ガス圧と出口ガス圧の差圧を差圧計７で継続して計
測し、差圧の急激な高まりを検出することで、バグフィ
ルタのトラブルの発生をその初期時に検知してプラント
の運転を速やかに停止することで塵埃が系外へ流出する
よな事故を未然に防止できる。
【００２３】煤塵除去用充填塔５では差圧上昇を検知し
た場合、または定期的に充填材を塔底部から抜き出して
新たに充填材を塔頂部から補充する。補充する充填材は
新品の充填材もしくは抜き出した充填材を振動震い等で
付着した煤塵を除去した再利用充填材を使用する。塔か
ら抜き出した煤塵およびダイオキシン類を伴う充填材も
しくは繰り返しの使用によって耐用の尽きた充填材は、
その材質がガラス物質であることから溶融により充填材
に付着した煤塵をガラス固化して固定することで容易
に、かつ安全性に優れた処理を施すことができる。溶融
処理は充填材を廃棄物溶融炉等における溶融促進材とし
て利用することで容易に行える。
た場合、または定期的に充填材を塔底部から抜き出して
新たに充填材を塔頂部から補充する。補充する充填材は
新品の充填材もしくは抜き出した充填材を振動震い等で
付着した煤塵を除去した再利用充填材を使用する。塔か
ら抜き出した煤塵およびダイオキシン類を伴う充填材も
しくは繰り返しの使用によって耐用の尽きた充填材は、
その材質がガラス物質であることから溶融により充填材
に付着した煤塵をガラス固化して固定することで容易
に、かつ安全性に優れた処理を施すことができる。溶融
処理は充填材を廃棄物溶融炉等における溶融促進材とし
て利用することで容易に行える。
【００２４】触媒塔６では排ガスと触媒との接触により
排ガス中のダイオキシン類を分解する。このとき、煤塵
除去用充填塔５における煤塵の除去作用によって集塵装
置４を通過した煤塵が触媒塔６へ流入することがないの
で、煤塵による触媒の被毒や圧力損失を抑制して触媒機
能を十全に発揮させてダイオキシン類除去性能と除去信
頼性を高めることができ、排ガス処理系２のプラント出
口における出口ダイオキシン類濃度を低減できる。ま
た、煤塵による触媒の被毒や圧力損失を抑制すること
で、触媒の寿命の延命を図り、閉塞による運転停止を防
止して清掃等の維持管理の負担を軽減できる。
排ガス中のダイオキシン類を分解する。このとき、煤塵
除去用充填塔５における煤塵の除去作用によって集塵装
置４を通過した煤塵が触媒塔６へ流入することがないの
で、煤塵による触媒の被毒や圧力損失を抑制して触媒機
能を十全に発揮させてダイオキシン類除去性能と除去信
頼性を高めることができ、排ガス処理系２のプラント出
口における出口ダイオキシン類濃度を低減できる。ま
た、煤塵による触媒の被毒や圧力損失を抑制すること
で、触媒の寿命の延命を図り、閉塞による運転停止を防
止して清掃等の維持管理の負担を軽減できる。
【００２５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、集塵装置
をすり抜けた煤塵を煤塵除去用充填塔において充填材と
の衝突により捕集することで、排ガス処理系のプラント
出口における出口ダイオキシン類濃度を抑制でき、バグ
フィルタの濾布にトラブルが発生しても煤塵除去用充填
塔でバックアップすることで、非常においてもプラント
としての煤塵除去性能を維持してダイオキシン類除去性
能を保持し、信頼性を高めることができる。集塵装置を
通過した煤塵が触媒塔へ流入することを防止すること
で、煤塵による触媒の被毒や圧力損失を抑制して触媒機
能を十全に発揮させてダイオキシン類除去性能と除去信
頼性を高めることができ、排ガス処理系のプラント出口
における出口ダイオキシン類濃度を低減でき、触媒の寿
命の延命を図り、閉塞による運転停止を防止して清掃等
の維持管理の負担を軽減できる。充填材がガラス物質か
らなることで、ダイオキシン類を伴う煤塵が付着した充
填材は溶融処理により煤塵をガラス固化して容易に、か
つ安全に処理できる。煤塵除去用充填塔の入口ガス圧と
出口ガス圧の差圧の急激な高まりを検出することで、バ
グフィルタのトラブルの発生を検知して速やかにプラン
トの運転を停止することができる。
をすり抜けた煤塵を煤塵除去用充填塔において充填材と
の衝突により捕集することで、排ガス処理系のプラント
出口における出口ダイオキシン類濃度を抑制でき、バグ
フィルタの濾布にトラブルが発生しても煤塵除去用充填
塔でバックアップすることで、非常においてもプラント
としての煤塵除去性能を維持してダイオキシン類除去性
能を保持し、信頼性を高めることができる。集塵装置を
通過した煤塵が触媒塔へ流入することを防止すること
で、煤塵による触媒の被毒や圧力損失を抑制して触媒機
能を十全に発揮させてダイオキシン類除去性能と除去信
頼性を高めることができ、排ガス処理系のプラント出口
における出口ダイオキシン類濃度を低減でき、触媒の寿
命の延命を図り、閉塞による運転停止を防止して清掃等
の維持管理の負担を軽減できる。充填材がガラス物質か
らなることで、ダイオキシン類を伴う煤塵が付着した充
填材は溶融処理により煤塵をガラス固化して容易に、か
つ安全に処理できる。煤塵除去用充填塔の入口ガス圧と
出口ガス圧の差圧の急激な高まりを検出することで、バ
グフィルタのトラブルの発生を検知して速やかにプラン
トの運転を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態における排ガス処理装置を
示すフローシート図である。
示すフローシート図である。
１ 焼却炉もしくは溶融炉
２ 排ガス処理系
３ 熱回収設備
４ 集塵装置
５ 煤塵除去用充填塔
６ 触媒塔
７ 差圧計
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｆ２３Ｊ 15/00 Ｆ２３Ｊ 15/00 Ｈ
Ｆターム(参考） 3K070 DA07 DA24 DA25 DA32
4D048 AA11 BC04 CC38 CD03 CD05
CD08 DA02 DA07
4D058 JA04 JA60 JB02 JB05 JB06
JB34 QA01 QA05 SA20
Claims (3)
- 【請求項１】 焼却炉もしくは溶融炉の排ガス処理系に
おいて、集塵装置の後段に煤塵除去用充填塔を配置し、
煤塵除去用充填塔内に耐熱性、不活性物質からなる粒状
の充填材を充填し、塔内に通気する排ガス中の煤塵を充
填材との衝突によって捕集することを特徴とする排ガス
処理装置。 - 【請求項２】 煤塵除去用充填塔の後段に触媒塔を設置
することを特徴とする請求項１に記載の排ガス処理装
置。 - 【請求項３】 集塵装置がバグフィルタからなり、煤塵
除去用充填塔に入口ガス圧と出口ガス圧の差圧を計測す
る差圧計を設けたことを特徴とする請求項１又は２に記
載の排ガス処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001201519A JP2003010623A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | 排ガス処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001201519A JP2003010623A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | 排ガス処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003010623A true JP2003010623A (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=19038465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001201519A Pending JP2003010623A (ja) | 2001-07-03 | 2001-07-03 | 排ガス処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003010623A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008531959A (ja) * | 2005-02-10 | 2008-08-14 | サン−ゴバン・ベトロテ・フランス | ガスから熱を抽出し、凝縮物を回収するための装置 |
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2001
- 2001-07-03 JP JP2001201519A patent/JP2003010623A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008531959A (ja) * | 2005-02-10 | 2008-08-14 | サン−ゴバン・ベトロテ・フランス | ガスから熱を抽出し、凝縮物を回収するための装置 |
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