JP2003009759A - パン類 - Google Patents

パン類

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JP2003009759A
JP2003009759A JP2001204503A JP2001204503A JP2003009759A JP 2003009759 A JP2003009759 A JP 2003009759A JP 2001204503 A JP2001204503 A JP 2001204503A JP 2001204503 A JP2001204503 A JP 2001204503A JP 2003009759 A JP2003009759 A JP 2003009759A
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Japan
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breads
minutes
dough
bread
parts
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JP2001204503A
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English (en)
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Tsuneaki Okada
恒明 岡田
Ryoji Munakata
良治 宗像
Satoru Takeda
了 武田
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Adeka Corp
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Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イーストを含有し、ホイロ(発酵)工程を取
るにも拘わらず、ケーキ類に限りなく近い内層、食感、
風味を有するパン類を提供する。 【解決手段】 レオメーターにて測定したときの硬さが
800mN以下であることを特徴とするケーキ様の食感
を有するパン類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーキ様の食感を
有するパン類に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のケーキ類は、イーストを配合せ
ず、小麦粉を主体とする原材料を混合し、型に流し入
れ、焼成するのが常法である。この際、型入れ前の生地
は流動状のものが殆どである。また、洋菓子屋又は洋菓
子工場では、イーストを使用することを好まず、通常は
発酵(ホイロ)工程を取る設備を有さない。但し、発酵
菓子を製造するようなヨーロッパ菓子店等はこの限りで
はない。
【0003】逆に、パン屋又は製パン工場では、殆どが
イーストを使用する製品を製造するために、通常、発酵
工程を取り、焼成する。しかし、イーストを配合したパ
ン生地を焼成したパン類の食感は弾きがあり、ケーキ類
のように脆い食感を有するものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、イ
ーストを含有し、ホイロ(発酵)工程をとるにも拘わら
ず、ケーキ類に限りなく近い内層、食感、風味を有する
パン類を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、レオメーター
にて測定したときの硬さが800mN以下であることを
特徴とするケーキ様の食感を有するパン類を提供するも
のである。
【0006】また、本発明は、捏ね上げたパン生地を圧
延し、次いで最終生地厚が8〜30mmとなるように成
形し、さらにホイロ工程を取った後、焼成することを特
徴とするケーキ様の食感を有するパン類の製造方法を提
供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパン類について詳
細に説明する。
【0008】本発明のパン類は、レオメーターにて測定
したときの硬さが800mN以下、好ましくは100〜
800mN、さらに好ましくは500〜700mNであ
る。パン類の硬さが800mNを超えると、パン本来の
ヒキの強さを生じ、ケーキのような脆さや口溶けの良さ
が低減してしまい、ケーキ様の食感が得られないので好
ましくない。
【0009】上記のパン類の硬さは、焼成後のパン類を
室温にて保管し、焼成した日の翌日の測定値である。上
記の室温とは10〜30℃程度である。
【0010】なお、上記の硬さの測定値は、例えばレオ
メーター(不動工業株式会社製)を用いて測定したとき
の最大応力をもって示す。測定方法は、以下の通りであ
る。すなわち、焼成したパン類を室温で1晩保管し、測
定直前に縦60mm、横60mm、厚さ30mmの大き
さに切断し、サンプルとする。なお、サンプルの縦横の
サイズについては、測定するパン類の形状により60m
mに満たなくても構わないが、できる限り60mmに近
いサイズで測定することが好ましい。サンプルを試料台
の上に載せ、プランジャー形状が三角錘の「進入せん断
用45°」を2cm/分の速度で進入させ、サンプルの
表皮を破った時の応力を測定する。上記のサンプルの表
皮とは、パン類のクラストの部分である。なお、上記の
「進入せん断用45°」の形状は、底面φ10mm、高
さ約12.5mmの三角錐である。また「進入せん断用
45°」の挿入方向は、三角錘の頂点部分である。
【0011】本発明のパン類を製造するためのパン生地
で用いる材料としては、特に制限はないが、必須成分と
して、小麦粉、油脂、卵類、糖類、イーストを用いる。
【0012】上記の小麦粉としては、特に制限はなく、
強力粉、中力粉、薄力粉を用いることができるが、強力
粉のみ、又は強力粉と薄力粉とを併用するのが好まし
い。
【0013】上記の油脂としては、マーガリンやショー
トニング、バター等の可塑性を有する油脂が挙げられ
る。本発明では、これらの中から選ばれた1種又は2種
以上を用いることができる。
【0014】上記油脂は、パン生地に使用する小麦粉1
00重量部に対して、好ましくは10〜50重量部、さ
らに好ましくは20〜40重量部用いられる。
【0015】上記の卵類としては、全卵、卵黄、加糖全
卵、加糖卵黄、乾燥全卵、乾燥卵黄、凍結全卵、凍結卵
黄、凍結加糖全卵、凍結加糖卵黄、酵素処理全卵、酵素
処理卵黄等が挙げられる。本発明では、これらの中から
選ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0016】上記卵類は、パン生地に使用する小麦粉1
00重量部に対して、好ましくは5〜50重量部、さら
に好ましくは10〜40重量部用いられる。
【0017】上記糖類としては、例えば上白糖、グラニ
ュー糖、粉糖、ブドウ糖、果糖、蔗糖、麦芽糖、酵素糖
化水飴、乳糖、還元澱粉糖化物、異性化液糖、蔗糖結合
水飴、オリゴ糖、還元糖ポリデキストロース、ソルビト
ール、還元乳糖、トレハロース、キシロース、キシリト
ール、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、
フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、
乳果オリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、パラチ
ノースオリゴ糖、ステビア、アスパルテーム、はちみつ
等の糖類が挙げられる。本発明では、これらの中から選
ばれた1種又は2種以上を用いることができる。
【0018】上記糖類は、パン生地に使用する小麦粉1
00重量部に対して、好ましくは5〜40重量部、さら
に好ましくは15〜30重量部用いられる。
【0019】上記イーストとしては、ドライイースト、
生イースト、冷蔵パン用イースト、冷凍パン用イースト
等が挙げられる。本発明では、これらの中から選ばれた
1種又は2種以上を用いることができる。
【0020】上記イーストは、パン生地に使用する小麦
粉100重量部に対して、好ましくは1〜8重量部、さ
らに好ましくは3〜7重量部用いられる。
【0021】また、本発明のパン生地の水分は、パン生
地で使用する小麦粉100重量部に対して、好ましくは
40〜65重量部、さらに好ましく45〜60重量部で
ある、この水分には、水、天然水、水道水のみならず、
牛乳、乳製品、卵類等の水分を含む食品に由来する水分
も含まれる。
【0022】さらに、パン生地には、必要に応じて、以
下のような材料を用いてもよい。このような材料として
は、例えば、でんぷん、キサンタンガム・アルギン酸ナ
トリウム・グアーガム・ローカストビーンガム・カラギ
ーナン・アラビアガム・ペクチン・プルラン・タマリン
ドシードガム・結晶セルロース・カルボキシメチルセル
ロース・メチルセルロース・寒天・グルコマンナン・ゼ
ラチン・ファーセルラン・タラガム・カラヤガム・トラ
ガントガム・ジェランガム・大豆多糖類等の増粘安定
剤、β−カロチン・カラメル・紅麹色素等の着色料、ト
コフェロール・茶抽出物等の酸化防止剤、デキストリ
ン、カゼイン・ホエー・クリーム・脱脂粉乳・発酵乳・
牛乳・全脂粉乳・ヨーグルト・練乳・加糖練乳・全脂練
乳・脱脂練乳・濃縮乳・純生クリーム・ホイップ用クリ
ーム(コンパウンドクリーム)・植物性ホイップ用クリ
ーム等の乳製品、アルコール類、グリセリン脂肪酸エス
テル・グリセリン酢酸脂肪酸エステル・グリセリン乳酸
脂肪酸エステル・グリセリンコハク酸脂肪酸エステル・
グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル・ソルビタ
ン脂肪酸エステル・ショ糖脂肪酸エステル・ショ糖酢酸
イソ酪酸エステル・ポリグリセリン脂肪酸エステル・ポ
リグリセリン縮合リシノレイン酸エステル・プロピレン
グリコール脂肪酸エステル・ステアロイル乳酸カルシウ
ム・ステアロイル乳酸ナトリウム・ポリオキシエチレン
ソルビタンモノステアレート・ポリオキシエチレンソル
ビタンモノグリセリド・レシチン等の乳化剤、膨張剤、
無機塩類、食塩、ベーキングパウダー、イーストフー
ド、生地改良剤、カカオ及びカカオ製品、コーヒー及び
コーヒー製品、ハーブ、豆類、小麦蛋白や大豆蛋白とい
った植物蛋白、保存料、苦味料、酸味料、pH調整剤、
日持ち向上剤、果実、果汁、ジャム、フルーツソース、
調味料、香辛料、香料、野菜類・肉類・魚介類等の食品
素材、コンソメ・ブイヨン等の植物及び動物エキス、食
品添加物等を挙げることができ、本発明の目的を損なわ
ない限り、任意に使用することができる。
【0023】上記でんぷんとしては、コーン・ワキシー
コーン・タピオカ・馬鈴薯・甘藷・小麦・米等のでんぷ
んや、これらのでんぷんをアミラーゼ等の酵素で処理し
たものや、酸処理やアルカリ処理、エステル化、リン酸
架橋化、加熱、湿熱等の物理的、化学的処理を行ったも
の、さらにこれらのでんぷんを、水に溶解し易いように
予め加熱処理により糊化させたものが挙げられる。
【0024】次に、本発明のパン類の製造方法について
説明する。まず、小麦粉、卵類、糖類、水、イースト等
を混合し、油脂を添加してさらに混合し、パン生地を捏
上げる。パン生地の捏上温度は、好ましくは15 〜2
8℃、さらに好ましくは22〜28℃である。
【0025】次に、パン生地を休ませるリタードを取
る。このリタードは、好ましくは−18〜5℃、さらに
好ましくは0〜3℃にて、好ましくは30分〜20時
間、さらに好ましくは1〜17時間行う。
【0026】次いで成形する。成形方法は、リタードを
取ったパン生地をシーターやめん棒により圧延する。こ
の成形時にパン生地を折り畳んでも良い。そしてパン生
地の折り畳み数を好ましくは1〜12、さらに好ましく
は1〜8、最も好ましくは1〜4、一層好ましくは1と
するのがよい。但し、上記の折り畳み数が1とは、折込
作業がなく、圧延のみの場合を指す。また、本発明のパ
ン類では、このときシート状の油脂をパン生地に挟み、
折り畳み操作を行ったり、シート状のフィリングをパン
生地に挟み、折り畳み操作を行うことはない。
【0027】本発明のパン生地の最終生地厚は、8〜3
0mm、好ましくは10〜20mm、さらに好ましくは
12〜18mmである。パン生地の最終生地厚が8mm
よりも薄いとフワっとしたケーキ様の食感になりにく
く、30mmよりも厚いと焼き加減が難しく、中心が充
分に焼けなかったり、釜落ちの危険性がある。
【0028】また、本発明のパン生地の大きさは、好ま
しくは100〜400mm×100〜550mm、さら
に好ましくは120〜350mm×120〜500m
m、最も好ましくは140〜300mm×140〜40
0mmである。
【0029】次に、ホイロ工程を取る。ホイロ工程は、
好ましくは30〜40℃、さらに好ましくは35〜38
℃にて、好ましくは30〜75分、さらに好ましくは4
5〜60分行う。
【0030】そして焼成する。焼成は、好ましくは16
0〜220℃、さらに好ましくは180〜200℃に
て、好ましくは10〜30分、さらに好ましくは15〜
25分行う。
【0031】このようにして本発明のケーキ様の食感を
有するパン類を得ることができる。さらに必要により、
上記のパン類にジャムやフルーツ、クリーム類をサン
ド、ナッペ、トッピングすることにより、洋菓子風に仕
上げることもできる。
【0032】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明
する。
【0033】
【表1】
【0034】〔実施例1〕上記表1の配合1に従い、下
記の製法にて、パン類を製造した。
【0035】<製法> (1)生地の調製:混捏条件 低速2分、中速2分、高
速2分後マーガリンを加え、低速2分、中速4分、高速
4分。混捏温度26℃。生地の水分は小麦粉(強力粉と
薄力粉の合計量)100重量部に対して46重量部であ
った。 (2)生地のリタード:0℃、6時間。 (3)生地の成形:リバースシーターで生地厚15mm
まで圧延し、生地サイズ150×300mmにカットす
る。 (4)ホイロ条件:温度38℃、湿度85%、時間50
分。 (5)焼成条件:温度190℃、時間20分。
【0036】得られたパン類は、室温(20℃)にて保
管し、焼成した日の翌日の硬さを測定した。
【0037】硬さは、不動工業株式会社製、商品名「レ
オメーター」を用いて測定したときの最大応力とした。
測定方法は、測定直前にパン類を縦60mm、横60m
m、厚さ30mmの大きさに切断し、サンプルとする。
これをレオメーターの試料台の上に載せ、プランジャー
形状が三角錘の「進入せん断用45°」を2cm/分の
速度で進入させ、サンプルのクラストを破った時の応力
を測定した。なお、上記の「進入せん断用45°」の形
状は、底面φ10mm、高さ約12.5mmの三角錐で
ある。また「進入せん断用45°」の挿入方向は、三角
錘の頂点部分である。
【0038】上記のような方法で硬さを測定したとこ
ろ、515mNであった。また、得られたパン類は、内
層、食感、風味ともにケーキ様であった。
【0039】〔実施例2〕上記表1の配合2に従い、下
記の製法にて、パン類を製造した。
【0040】<製法> (1)生地の調製:混捏条件 低速2分、中速3分後バ
ターを加え、低速2分、中速2分、高速3分。混捏温度
22℃。生地の水分は小麦粉(強力粉)100重量部に
対して49重量部であった。 (2)生地のリタード:3℃、16時間。 (3)生地の成形:リバースシーターで4つ折り1回
後、生地厚10mmまで圧延し、生地サイズ350×5
00mmにカットする。 (4)ホイロ条件:温度38℃、湿度85%、時間50
分。 (5)焼成条件:温度190℃、時間25分。
【0041】得られたパン類を実施例1と同様の方法で
硬さを測定したところ、627mNであった。また、得
られたパン類は、内層、食感、風味ともにケーキ様であ
った。
【0042】〔比較例1〕上記表1の配合1に従い、下
記の製法にてパン類を製造した。
【0043】<製法> (1)生地の調製:混捏条件 低速2分、中速2分、高
速2分後マーガリンを加え、低速2分、中速4分、高速
4分。混捏温度26℃。生地の水分は小麦粉(強力粉と
薄力粉の合計量)100重量部に対して46重量部であ
った。 (2)フロアタイム:30分。 (3)生地の分割:70g。 (4)ベンチタイム:30分。 (5)成形:ドッグロール成形。 (6)ホイロ条件:温度38℃、湿度85%、時間50
分。 (7)焼成条件:温度180℃、時間13分。
【0044】得られたパン類を実施例1と同様の方法で
硬さを測定したところ、813mNであった。また、得
られたパン類は、内層、食感、風味ともにケーキ様では
なくパンであった。
【0045】
【発明の効果】本発明により、イーストを含有し、ホイ
ロ(発酵)工程を取るにも拘わらず、ケーキ菓子に限り
なく近い内層、食感、風味を有するパン類を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 了 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 Fターム(参考) 4B032 DB01 DE10 DP24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レオメーターにて測定したときの硬さが
    800mN以下であることを特徴とするケーキ様の食感
    を有するパン類。
  2. 【請求項2】 捏ね上げたパン生地を圧延し、次いで最
    終生地厚が8〜30mmとなるように成形し、さらにホ
    イロ工程を取った後、焼成することを特徴とするケーキ
    様の食感を有するパン類の製造方法。
JP2001204503A 2001-07-05 2001-07-05 パン類 Pending JP2003009759A (ja)

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