JP2003009562A - 制御ゲイン探索機能を備えたモータ制御装置 - Google Patents
制御ゲイン探索機能を備えたモータ制御装置Info
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Abstract
断して最適な制御ゲインを探索・決定する機能を備えた
モータ制御装置を提供する。 【解決手段】 位置制御部、トルクフィルタ部、電流制
御部内の制御ゲインを1つのパラメータKgに基づいて
自動的に決定する機能を持つモータ制御装置において、
ノッチフィルタを使用しない状態で、評価関数Eにより
評価されたパラメータKgの値を基に制御ゲインを決定
する第1ステップ11と、この制御ゲインを用いてノッ
チフィルタを使用した状態で評価関数により評価したノ
ッチ周波数fcを求めて制御ゲインを決定する第2ステ
ップ12と、その状態で、評価関数が最小でパラメータ
Kgが最大となるような変数QとパラメータKgを探索
して制御ゲインを決定する第3ステップ13と、で構成
している。
Description
ト、工作機械および半導体製造装置等のモータ制御装
置、特に制御パラメータのチューニング方法に関する.
て、例えば、特願2000-209152において本出願人が提案
したモータ制御装置がある。この装置は、図5に示すよ
うに、ワンパラメータチューニング部118より制御パ
ラメータを出力するように構成されているが、目標応答
周波数ωf=メインパラメータKgとして、補助ゲイン
Kp、Kd、Ki、トルクフィルタ定数tf、電流ルー
プゲインKa、電流積分時定数ta、ローパスフィルタ
tvを設定する第1の方法と、イナーシャ補正ゲインJ
COMを用いてメインパラメータKg=ωf/JCOM
より求める第2の方法と、モータ側イナーシャJ1を用
いてメインパラメータKg=ωf/J1より求める第3
の方法などによって、1つの制御パラメータを基準にし
て、位置制御部、トルクフィルタ部、電流制御部などの
複数の制御パラメータをバランスよく簡単に調整でき
て、安定性を確保した上で位置応答を向上できるように
している。
は,基準となる1つの制御パラメータを変えた場合、変
えた後の応答が変える前に比べて良くなったか、悪くな
ったかを判断する機能がないため、その判断を人が行う
ことによって最適な制御ゲインを探索しなければならな
いという問題があった。そこで、本発明は、制御ゲイン
を変えた場合の応答を自動的に判断する機能と最適な制
御ゲインを探索する機能を備えることにより、まったく
人の手を煩わせることのない制御ゲイン探索機能を備え
たモータ制御装置を提供することを目的としている。
め、請求項1に記載の発明は、位置指令とモータ位置を
入力し、位置指令にモ−タ位置が一致するようにトルク
指令Aを決定する位置制御部と、前記トルク指令Aを入力
しフィルタを通してトルク指令Bを決定するトルクフィ
ルタ部と、前記トルク指令Bを入力してノッチフィルタ
を通しトルク指令Cを出力するノッチフィルタ部と,前
記トルク指令Cを入力し電流指令に変換してモ−タ電流
が電流指令に一致するように電流制御を行いモータを駆
動する電流制御部と、モータと、モータの位置を検出す
る検出器と、モータで駆動されるメカ部とを備え、前記
位置制御部、前記トルクフィルタ部および前記電流制御
部内の制御ゲインを1つのパラメータkgに基づいて自動
的に決定する制御ゲイン探索機能を備えたモータ制御装
置において、同じ位置指令パタンを繰り返し前記位置制
御部に入力し、前記位置制御部内の位置偏差を変数とす
る所定の評価関数Eの値を試行ごとにモニタし、前記ノ
ッチフィルタを使用しない状態で、試行ごとに前記パラ
メータkgを上げていき,現試行iでの評価関数E(i)が1
試行前の値E(i-1)より大きくなった場合は1試行前のパ
ラメータkgの値を基に前記位置制御部、前記トルクフィ
ルタ部および前記電流制御部内の制御ゲインを決定する
第1ステップと、第1ステップで決定された制御ゲイン
を用いて、ノッチフィルタを使用する状態で、試行ごと
にノッチフィルタのノッチ周波数fcを高周波から下げて
いき、現試行時の評価関数E(i)が1試行前の値E(i-1)よ
り大きくなった場合は1試行前のノッチ周波数fcをノッ
チフィルタの設定値とし、再び第1ステップと同様に、
評価関数を基に前記パラメータkgを決定することによ
り、ノッチ周波数fcと、前記パラメータkg値と、kg値を
基に前記位置制御部、前記トルクフィルタ部および前記
電流制御部内の制御ゲインを決定するする第2ステップ
と、第2ステップで設定されたノッチフィルタを使用し
た状態で、前記ノッチフィルタの帯域幅を設定する変数
Q値を現在のQ値よりも大きくすることにより帯域幅を
狭くし、再び第1ステップと同様に、評価関数を基に前
記パラメータkgを上げ,現試行時の評価関数E(i)が1試
行前の値E(i-1)より大きくなった場合は、前記変数Q値
を現在のQ値よりもさらに大きくし、前記パラメータkg
を上げることにより、評価関数E(i)が最小でパラメータ
kgが最大となるような変数Qとパラメータkgを探すサイ
クルを繰り返すことにより、ノッチフィルタの変数Q値
と、前記パラメータkg値と、kg値を基に前記位置制御
部、前記トルクフィルタ部および前記電流制御部内の制
御ゲインを決定する第3ステップと、を備えたことを特
徴としている。
制御部は、3つのトルク指令発生手段を備え、第1トル
ク指令発生手段では、前記メインパラメータkgの2乗に
補助ゲインkpを乗じた値である第1ゲインG1に、前記位
置指令と前記モータ位置の差である位置偏差を乗じた値
を出力し、第2トルク指令発生手段では、前記メインパ
ラメータkgの3乗に補助ゲインkiを乗じた値である第2
ゲインG2に、前記位置偏差の積分値を乗じた値を出力
し、第3トルク指令発生手段では、前記位置偏差の微分
値に時定数tvのローパスフィルタを通した後、前記メイ
ンパラメータKgに補助ゲインKdを乗じた値である第3ゲ
インG3を乗じた値を出力し、前記第1トルク指令発生手
段、第2トルク指令発生手段、前記第3トルク指令発生
手段から出力されたトルク指令を加算し、前記トルクフ
ィルタ部に出力する加算手段と、を備え、前記G1,G2,G3
と、トルクフィルタ部の時定数tfと前記時定数tvと前記
電流制御部内の電流ル−プゲインkaと電流積分時定数ta
と、をメインパラメ−タkgに基づいて自動的に決定する
ことを特徴としている。また、請求項3に記載の発明
は、前記評価関数Eに関し,現試行における所定の区間
[a,b]内で、サンプリング周期tsのα倍(αは自然数)
の間隔で位置偏差を取得し、位置偏差の符号が反転する
までの最大値MAX1とその時刻を記憶し、位置偏差の符号
が反転した場合は、次に反転するまでの最大値MAX2とそ
の時刻を記憶し、それぞれの時刻の差であるΔtを算出
し、次に位置偏差の符号が反転した場合は、次に反転す
るまでの最大値MAX1とその時刻を記憶し、それぞれの時
刻の差であるΔtを算出するという過程を繰り返し行
い、現試行における以下の評価関数E
とを特徴としている。また、請求項4に記載の発明は,
前記ノッチフィルタのノッチ周波数から低い方のノッチ
フィルタのゲインの-3dBダウンの周波数が、前記トルク
フィルタのゲインが-3dBダウンするカットオフ周波数よ
り大きい値になるように、前記ノッチフィルタの帯域幅
を表すQ値を決定することを特徴としている。また、請
求項5に記載の発明は、実際のメカを接続した状態で、
トルク指令からモータ速度までの周波数応答関数を予め
測定し、1デカード-20dBダウンするゲイン線図の直線
から、実際に求められたゲイン線図の値が大きい方にず
れている周波数を目安にして、前記ノッチフィルタのノ
ッチ周波数を設定することを特徴としている。
御装置によれは、先ず、第1ステップで、ノッチフィル
タを使用しない状態で評価関数Eにより評価された、位
置制御部、トルクフィルタ部、電流制御部内の制御ゲイ
ンを決定した後、第2ステップとして、メカ振動を抑制
するために挿入されるノッチフィルタを追加した状態
で、評価関数Eにより評価されたノッチフィルタのノッ
チ周波数fcを求めて、再び、制御ゲインを決定し、更
に、第3ステップとして、評価関数Eが最小でパラメー
タKgが最大となるような変数QとパラメータKgを探
索する作業を行ってノッチフィルタの帯域幅Qを求め、
最終的な制御ゲインを決定することで、位置制御部、ト
ルクフィルタ部、電流制御部内の制御ゲインを1つのパ
ラメータKgに基づいて自動的に決定する機能を備えた
モータ制御装置で、メカ振動を抑えるためのノッチフィ
ルタを追加して、制御ゲインを変えたような場合にも、
評価関数により応答を自動的に判断して最適な制御ゲイ
ンを探索・決定することができる。
て図に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に
係る制御ゲイン探索機能を備えたモータ制御装置の処理
のフローチャートである。図2は図1に示すモータ制御
装置のブロック図である。図3は図1に示す評価関数の
説明図である。図4は図2に示す位置制御部、トルクフ
ィルタ部、ノッチフィルタ部、電流制御部、モータ、検
出器の詳細を示すブロック図である。図1において、1
1は本発明の第1ステップを表しており、第1ステップ
ではノッチフィルタを入れない状態で、位置偏差Peを変
数とする以下の評価関数Eが最小となるようなパラメー
タkgの最大値を探索する。
位置指令が変化する場合としない場合とで、重みを変え
ることが可能である。また、(1)式は図3に示すよう
に、現試行における所定の区間[a,b]内で、サンプリン
グ周期tsのα倍(αは自然数)の間隔で位置偏差を取得
し、位置偏差の符号が反転するまでの最大値MAX1とその
時刻を記憶し、位置偏差の符号が反転した場合は、次に
反転するまでの最大値MAX2とその時刻を記憶し、それぞ
れの時刻の差であるΔtを算出し、次に位置偏差の符号
が反転した場合は、次に反転するまでの最大値MAX1とそ
の時刻を記憶し、それぞれの時刻の差であるΔtを算出
するという過程を繰り返し行うことにより実現される.
最初にパラメータkgを基準にして、図2に示す位置制御
部22、トルクフィルタ部23および電流制御部25内
の制御ゲインを仮設定し、評価関数Eの現試行iでの値E
(i)が1試行前の値E(i-1)より大きくなった場合は1試行
前のパラメータkgの値を基に位置制御部、トルクフィル
タ部23および電流制御部25内の制御ゲインを決定す
る。12は本発明の第2ステップを表しており、第2ス
テップでは、ノッチフィルタ部24を入れた状態で、評
価関数Eが最小となるようなノッチ周波数fcを探索し、
さらに、評価関数Eが最小となるようなパラメータkgの
最大値を探索する。ここでは、第1ステップで決定した
制御ゲインを用いて、ノッチ周波数fcを最大値(例えば
2kHz)から下げていき、評価関数Eの現試行iでの値E
(i)が1試行前の値E(i-1)より大きくなった場合は1試行
前のノッチ周波数fcを設定値とし、再び、評価関数Eが
最小となるようなパラメータkgの最大値を探索する。第
3ステップは、第2ステップで決定されたノッチフィル
タ24を入れた状態で、ノッチフィルタ24の帯域幅を
設定できるQ値を変えるとともに、評価関数Eが最小と
なるようなパラメータkgの最大値を探索する。ここで、
ノッチフィルタ24は以下の(2)式を実現しており、
ωnはノッチ周波数fcである。
ば、0.1づつ大きくして、第1ステップと同様に評価関
数が最小になるようなkgの値を探索する。Q値を大きく
しても評価関数E値が最小であるkg値が大きくならない
場合は第3ステップを終了する。
ついて図2を用いて説明する。図に2おいて、21は位
置指令Prefを出力する指令発生部、22は位置指令Pref
と検出されたモータの位置信号Pfbを入力してトルク指
令Trefを出力し、2つの入力信号が一致するようにモー
タ24の位置制御をする位置制御部、23はトルク指令
Trefを受けてフィルタをかけるトルクフィルタ部、24
はトルクフィルタ部の出力であるトルク指令のノッチフ
ィルタを通すノッチフィルタ部、25はノッチフィルタ
部の出力であるトルク指令Trefを受けて電流指令Irに変
換し、検出されたモ−タ電流Ifbが電流指令Trに一致す
るように電流制御を行いモータ26に電流を供給する電
流制御部であり、図5の従来例と異なる構成は、評価関
数による応答判断部2aとノッチフィルタ部24の追加
である。27はモータ26の回転軸に接続するなどして
回転軸の回転位置を検出する検出器、28はモ−タで駆
動されるメカ部、29はワンパラメータチューニング部
であり、応答判断部2aから出力される制御パラメ−タ
kg、ノッチ周波数Nfc、ノッチフィルタ帯域幅Qを入力
し、位置制御部22とトルクフィルタ部23と、電流制
御部25に最適な制御パラメ−タを、図5に示したよう
な、本出願人が特願2000-209152で提案している方法に
基づいて設定すればよい。従って、本発明は、1つのパ
ラメ-タで複数の制御パラメ-タを自動的に決定できるば
かりでなく、評価関数Eを用いて応答を診断し、制御ゲ
インを最適に設定することで位置制御応答を自動的に向
上させることが可能であり、振動がある場合は、ノッチ
フィルタのノッチ周波数と帯域幅の最適値を自動的に設
定することにより、振動を抑えて、最適な制御ゲインを
探索できる。
部23と、ノッチフィルタ部24と電流制御部25と、
モ−タ26と検出器27の詳細について図4を用いて説
明する。図4中、41は位置指令Prefからモ-タ位置Pfb
を減じて位置偏差を出力する減算器、42は位置偏差に
メインパラメータkgの2乗をかける乗算器、43は乗算
器42の出力に補助ゲインkpをかける乗算器、44は位
置偏差を積分する積分器、45は積分器44の出力にメ
インパラメータkgの3乗をかける乗算器、46は乗算器
45の出力に補助ゲインkiをかける乗算器、47は位置
偏差に時定数tvのフィルタをかける速度フィルタ、48
は速度フィルタ47の出力を微分する微分器、49は微
分器48の出力にメインパラメータkgをかける乗算器、
4aは乗算器49の出力に補助ゲインkdをかける乗算
器、4bは乗算器43と46と4aの出力を加える加算
器である。4cは加算器4bの出力であるトルク指令A
に時定数tfのフィルタを通して新たにトルク指令Bを作
成するトルクフィルタ、4dはトルク指令Bにノッチ周
波数fcで帯域幅がQであるフィルタを通して新たにトル
ク指令Cを作成するノッチフィルタ、4eはトルク指令C
を電流指令に変換する電流変換定数である。4fは電流
指令Irとモ-タ電流Ifbを減じて電流偏差を出力する減算
器、4gは電流ル-プゲインkaと電流積分時定数taで構
成されるPI制御器であり、電流をモ-タ4hに出力す
る。モ-タ4hは抵抗RとインダクタンスLとトルク定数k
tと誘起電圧定数keでモデル化している。以上に示した
ように、モ-タモデルに表した抵抗R 、インダクタンスL
、トルク定数kt、誘起電圧定数ke、および電流変換定
数ka以外の10個の制御パラメ-タは、ユ-ザが設定しな
ければならず、それぞれのパラメ-タの整合を取らなけ
れば振動を誘発して、要求仕様を満たせない場合があ
る。そこで本発明では、メインパラメータkg、補助ゲイ
ンkp、補助ゲインki、速度フィルタ時定数tv、補助ゲイ
ンkd、トルクフィルタ時定数tfを、本出願人が特願2000
-209152で提案している方法に基づいて設定し、さらに
ノッチ周波数fc、ノッチフィルタ帯域幅Qおよびメイン
パラメータkgを評価関数に基づいて最適値を探索する。
なお、抵抗RとインダクタンスLとトルク定数ktと誘起電
圧定数keはモ−タ固有の値であり、チュ−ニングする必
要はない。最後に、ノッチフィルタを設定する指針につ
いて説明する。実際のメカを接続した状態で、トルク指
令からモータ速度までの周波数応答関数を予め測定し、
1デカード-20dBダウンするゲイン線図の直線から、実
際に求められたゲイン線図の値が大きい方にずれている
周波数を目安にして、ノッチフィルタのノッチ周波数を
設定し、ノッチフィルタのノッチ周波数から低い方のノ
ッチフィルタのゲインの-3dBダウンの周波数が、トルク
フィルタのゲインが-3dBダウンするカットオフ周波数よ
り大きい値になるように、ノッチフィルタの帯域幅Q値
を決定することにより、ノッチフィルタとトルクフィル
タが干渉することがなく、ノッチフィルタを設定でき
る。
ば、位置制御部、電流制御部、トルクフィルタ部などの
制御パラメータを1つのパラメータで振動することなく
設定できるばかりでなく、ノッチフィルタのノッチ周波
数と帯域幅を自動的に探索することにより、さらに最適
な制御ゲインを設定可能となり、位置決め時間短縮や軌
跡追従特性の改善に効果があるばかりでなく、ユーザー
にとって難解な複数の制御パラメータおよびノッチフィ
ルタの設定を人の手を全く煩わせることなく、自動的に
設定可能な制御ゲイン探索機能を備えたモータ制御装置
が実現できるという効果がある。
を備えたモータ制御装置の処理のフローチャートであ
る。
る。
ッチフィルタ部、電流制御部、モ−タ、検出器の詳細を
示すブロック図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 位置指令とモータ位置を入力し位置指令
にモ−タ位置が一致するようにトルク指令Aを決定する
位置制御部と、前記トルク指令Aを入力しフィルタを通
してトルク指令Bを決定するトルクフィルタ部と、前記
トルク指令Bを入力してノッチフィルタを通しトルク指
令Cを出力するノッチフィルタ部と、前記トルク指令Cを
入力し電流指令に変換してモ−タ電流が電流指令に一致
するように電流制御を行いモータを駆動する電流制御部
と、モータとモータの位置を検出する検出器と、モータ
で駆動されるメカ部とを備え、前記位置制御部、前記ト
ルクフィルタ部および前記電流制御部内の制御ゲインを
1つのパラメータkgに基づいて自動的に決定する、制御
ゲイン探索機能を備えたモータ制御装置において、同じ
位置指令パタンを繰り返し前記位置制御部に入力し、前
記位置制御部内の位置偏差を変数とする所定の評価関数
Eの値を試行ごとにモニタし、前記ノッチフィルタを使
用しない状態で、試行ごとに前記パラメータkgを上げて
いき、現試行iでの評価関数E(i)が1試行前の値E(i-1)
より大きくなった場合は1試行前のパラメータkgの値を
基に前記位置制御部、前記トルクフィルタ部および前記
電流制御部内の制御ゲインを決定する第1ステップと、
第1ステップで決定された制御ゲインを用いて、ノッチ
フィルタを使用する状態で試行ごとにノッチフィルタの
ノッチ周波数fcを高周波から下げていき、現試行時の評
価関数E(i)が1試行前の値E(i-1)より大きくなった場合
は1試行前のノッチ周波数fcをノッチフィルタの設定値
とし,再び第1ステップと同様に、評価関数を基に前記
パラメータkgを決定することによりノッチ周波数fcと、
前記パラメータkg値と、kg値を基に前記位置制御部、前
記トルクフィルタ部および前記電流制御部内の制御ゲイ
ンを決定するする第2ステップと、第2ステップで設定
されたノッチフィルタを使用した状態で、前記ノッチフ
ィルタの帯域幅を設定する変数Q値を現在のQ値よりも
大きくすることにより帯域幅を狭くし、再び第1ステッ
プと同様に評価関数を基に前記パラメータkgを上げ、現
試行時の評価関数E(i)が1試行前の値E(i-1)より大きく
なった場合は、前記変数Q値を現在のQ値よりもさらに
大きくし、前記パラメータkgを上げることにより,評価
関数E(i)が最小でパラメータkgが最大となるような変数
Qとパラメータkgを探すサイクルを繰り返すことによ
り、ノッチフィルタの変数Q値と、前記パラメータkg値
と、kg値を基に前記位置制御部、前記トルクフィルタ部
および前記電流制御部内の制御ゲインを決定する第3ス
テップと、を備えることを特徴とする制御ゲイン探索機
能を備えたモータ制御装置。 - 【請求項2】 前記位置制御部は,3つのトルク指令発
生手段を備え、第1トルク指令発生手段では、前記メイ
ンパラメータkgの2乗に補助ゲインkpを乗じた値である
第1ゲインG1に、前記位置指令と前記モータ位置の差で
ある位置偏差を乗じた値を出力し、第2トルク指令発生
手段では、前記メインパラメータkgの3乗に補助ゲインk
iを乗じた値である第2ゲインG2に、前記位置偏差の積
分値を乗じた値を出力し、第3トルク指令発生手段で
は、前記位置偏差の微分値に時定数tvのローパスフィル
タを通した後、前記メインパラメータKgに補助ゲインKd
を乗じた値である第3ゲインG3を乗じた値を出力し、前
記第1トルク指令発生手段、第2トルク指令発生手段、
前記第3トルク指令発生手段から出力されたトルク指令
を加算し、前記トルクフィルタ部に出力する加算手段
と、を備え、前記G1,G2,G3と、トルクフィルタ部の時定
数tfと前記時定数tvと前記電流制御部内の電流ル−プゲ
インkaと電流積分時定数taと、をメインパラメ−タkgに
基づいて自動的に決定することを特徴とする請求項1記
載の制御ゲイン探索機能を備えたモータ制御装置。 - 【請求項3】 前記評価関数Eに関し、現試行における
所定の区間[a,b]内で、サンプリング周期tsのα倍(α
は自然数)の間隔で位置偏差を取得し、位置偏差の符号
が反転するまでの最大値MAX1とその時刻を記憶し、位置
偏差の符号が反転した場合は、次に反転するまでの最大
値MAX2とその時刻を記憶し、それぞれの時刻の差である
Δtを算出し、次に位置偏差の符号が反転した場合は、
次に反転するまでの最大値MAX1とその時刻を記憶し、そ
れぞれの時刻の差であるΔtを算出するという過程を繰
り返し行い、現試行における以下の評価関数E 【数1】 ここで、Wnは予め設定した重み関数である.とするこ
とを特徴とする請求項1記載の制御ゲイン探索機能を備
えたモータ制御装置. - 【請求項4】 前記ノッチフィルタのノッチ周波数から
低い方のノッチフィルタのゲインの-3dBダウンの周波数
が、前記トルクフィルタのゲインが-3dBダウンするカッ
トオフ周波数より大きい値になるように、前記ノッチフ
ィルタの帯域幅を表すQ値を決定することを特徴とする
請求項1記載の制御ゲイン探索機能を備えたモータ制御
装置. - 【請求項5】 実際のメカを接続した状態で、トルク指
令からモータ速度までの周波数応答関数を予め測定し、
1デカード-20dBダウンするゲイン線図の直線から、実
際に求められたゲイン線図の値が大きい方にずれている
周波数を目安にして、前記ノッチフィルタのノッチ周波
数を設定することを特徴とする請求項1記載の制御ゲイ
ン探索機能を備えたモータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182248A JP4696406B2 (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 制御ゲイン探索機能を備えたモータ制御装置 |
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JP2001182248A JP4696406B2 (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 制御ゲイン探索機能を備えたモータ制御装置 |
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---|---|---|---|
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