JP2003009159A - 映像情報復号装置 - Google Patents
映像情報復号装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低伝送レートの通信回線を用いた映像通信で
は、1フレーム文の符号化情報をすべて受信しないと復
号を開始できないという伝送遅延が無視できない。ま
た、駒落としによる時間解像度の低下も大きな問題とな
っている。 【解決手段】 1フレーム単位の動きベクトルと、各帯
域毎に独立して符号化され、低解像度成分から高解像度
成分の順で各帯域毎に1フレーム分ずつ伝送された予測
誤差信号の符号化情報とを受けて、復号映像を出力す
る。動きベクトルを用いて、既に復号された復号映像に
対して動き補償を行い、予測値を出力し、各帯域ごとの
予測誤差信号を、各帯域毎に独立して復号し、復号され
た各帯域の1フレーム分の予測誤差信号を全て用いて帯
域合成して、全帯域に対する予測誤差信号を復号する。
前記動き補償により出力される予測値に、前記復号より
得られた全帯域に対する予測誤差信号を加算して、復号
映像を出力する。
は、1フレーム文の符号化情報をすべて受信しないと復
号を開始できないという伝送遅延が無視できない。ま
た、駒落としによる時間解像度の低下も大きな問題とな
っている。 【解決手段】 1フレーム単位の動きベクトルと、各帯
域毎に独立して符号化され、低解像度成分から高解像度
成分の順で各帯域毎に1フレーム分ずつ伝送された予測
誤差信号の符号化情報とを受けて、復号映像を出力す
る。動きベクトルを用いて、既に復号された復号映像に
対して動き補償を行い、予測値を出力し、各帯域ごとの
予測誤差信号を、各帯域毎に独立して復号し、復号され
た各帯域の1フレーム分の予測誤差信号を全て用いて帯
域合成して、全帯域に対する予測誤差信号を復号する。
前記動き補償により出力される予測値に、前記復号より
得られた全帯域に対する予測誤差信号を加算して、復号
映像を出力する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を用いて
映像伝送できるように映像信号に含まれる冗長量を削減
して圧縮符号化された映像信号を復号する映像情報復号
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、ディジタル伝送網の整備・普及
と、映像処理技術の進歩、および高速ディジタル信号技
術の発展により、新しい通信サービスとして映像通信サ
ービスの実現に対する要求が非常に高まっている。映像
通信サービスの代表的なものとしては、テレビ電話サー
ビス、テレビ会議サービス等があり、これらのサービス
は統合ディジタル網(ISDN)や広帯域統合ディジタ
ル網(B−ISDN)のような高機能なネットワークの
実現により現実のものとなりつつある。現在、アナログ
電話網や移動体通信網などの低伝送レートのネットワー
クに対してもこれらのサービスの実現が要求されてお
り、活発な研究が行われている。一般に、映像情報に含
まれる情報量は非常に多く、たとえば、映像信号をその
まま通信回線を使って伝送しようとすると、大変に広帯
域の伝送容量が必要となるため、現実的ではない。しか
しながら、映像信号には、その情報量に冗長性が含まれ
ており、この冗長性を利用して情報量の削減を行うこと
が可能である。そこで、映像信号を効率よく扱うことを
目的として映像の圧縮符号化(以下符号化と称する)技
術が広く用いられている。 【0003】図9はフレーム間予測直交変換符号化方法
を用いた従来の映像情報符号化装置の構成を示す。図9
に示すように、入力映像信号は、映像フレームごとに動
き補償フレーム間予測部901によって動き補償フレー
ム間予測符号化される。すなわち、動き補償フレーム間
予測部901は、フレームメモリ部902に格納された
1つ前に符号化された映像フレームを予測値として読み
出し、差分演算部903で入力映像フレームとフレーム
メモリ部902から読み出した予測値との差を求めてフ
レーム間予測符号化を行う。差分演算部903から出力
される予測誤差信号は、離散コサイン変換(以下DCT
と称する)部904に送られて直交変換の一種であるD
CT演算が施され、DCT係数に変換されて出力され
る。DCT部904から出力されたDCT係数は、量子
化部905で符号化制御部906により指示された適当
なレベル(量子化ステップサイズ)で量子化されて情報
量が圧縮される。量子化部905からの量子化出力は、
符号化結果として外部に出力されるとともに逆量子化部
907へも送られる。逆量子化部907では量子化部9
05とは逆の処理が行われてDCT係数が出力され、逆
DCT部908で逆DCT演算が施される。逆DCT部
908からの出力は、加算部909でフレームメモリ部
902から読み出された予測値と加算された後、フレー
ムメモリ部902に格納されて、次の入力映像フレーム
のフレーム間予測に使用される。入力映像信号は、この
ようにループ状の構成(符号化ループ)に従って符号化
される。 【0004】次に、従来の映像階層符号化方式について
述べる。図10に従来の階層映像符号化装置の構成を示
す。図10において、001は映像を階層化する階層化
部、002〜008は一つ前に符号化および復号化を行
なった映像を記憶しておくフレームメモリ部、010〜
016はフレームメモリ部002〜008に記憶されて
いる一つ前に符号化および復号化された映像を利用し
て、入力映像を符号化する符号化部、017〜023は
符号化部010〜016から出力された符号化結果を復
号化する復号化部を表している。次に、図10の従来の
階層映像符号化装置の動作を説明する。まず、入力映像
を階層化部001で階層化する。次に、それぞれの階層
の映像に対して符号化部010〜016がフレームメモ
リ部002〜008に記憶されている一つ前に符号化お
よび復号化された映像を利用して、入力映像を符号化
し、各階層の符号化結果を外部に出力する。一方、符号
化部010〜016から出力された符号化結果は、復号
化部017〜023にも送られて復号化を施され、その
出力がフレームメモリ002〜008に格納され、次の
符号化に利用される。 【0005】上述したように従来の映像情報符号化装置
では動き補償予測によって時間的冗長度を取り除き、D
CTによって空間的冗長度を取り除いた後に量子化を行
うため、かなりの情報量削減が期待できるが、伝送レー
トの低い通信回線を用いて符号化情報を送信する場合な
どでは、情報量をさらに削減する必要がある。そこで、
適当に選択されたフレーム以外のフレームについては符
号化を行わない駒落としなどを行うことが一般的であ
る。これは、符号化対象フレーム数を削減することによ
り、1フレームに割り当てられる情報量を増加させ、符
号化映像品質を向上させるためである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
映像情報符号化装置及び映像情報復号化装置では、1フ
レーム分の符号化情報の伝送が終了するまで映像の復号
化を開始できないため、通信回線の伝送レートが低い場
合には、多くのフレームが駒落としされることに伴い、
多大な伝送遅延が生じる。また、駒落としを行うことに
よって、符号化及び復号化された映像の時間的な解像度
が低下するといった問題点があった。本発明は上記の問
題点に鑑み、低い伝送レートの通信回線を用いた場合の
伝送遅延の低減、および時間解像度の低下の抑制を図れ
る映像情報符号化装置および映像情報復号装置を提供す
るものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、1フレーム単
位の動きベクトルと、各帯域毎に独立して符号化され、
低解像度成分から高解像度成分の順で各帯域毎に1フレ
ーム分ずつ伝送された予測誤差信号の符号化情報とを受
けて、復号映像を出力する映像復号装置において、前記
動きベクトルを用いて、既に復号された復号映像に対し
て動き補償を行い、予測値を出力する動き補償部と、前
記各帯域ごとの予測誤差信号を、各帯域毎に独立して復
号し、復号された各帯域の1フレーム分の予測誤差信号
を全て用いて帯域合成して、全帯域に対する予測誤差信
号を復号する復号部と、前記動き補償部より出力される
予測値に、前記復号部より得られた全帯域に対する予測
誤差信号を加算することにより、復号映像を出力する加
算部とを備えたことを特徴としたものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明が
適用される例としての映像情報符号化装置および本発明
による映像情報復号装置を詳述する。図1に本発明が適
用される一例としての映像情報符号化装置における階層
化符号化情報伝送手段のの構成例を示す。図1におい
て、101は動き補償予測を行なう動き補償予測部、1
02は予測誤差信号を帯域分割する帯域分割部、103
〜109は予測誤差信号を符号化する符号化部、110
〜116はバッファ部、117は選択部、118は符号
化情報選択部、119は復号部、120はフレームメモ
リ部である。 【0009】以下に各構成部の詳細を示す。動き補償予
測部101は、後述するフレームメモリ部107に記憶
されている1つ前に符号化および復号された映像を参照
して、入力映像の動き補償予測を行い、予測誤差信号、
および動きベクトルを出力する。帯域分割部102は、
動き補償予測部101から出力された予測誤差信号に、
帯域分割を施す。図2は、帯域分割部102が映像信号
の帯域分割を行なう様子を表している。まず、原映像に
対し、1次元の周波数分割フィルタを水平方向、垂直方
向それぞれに施して、各帯域成分よりなる4つの映像に
帯域分割する。さらに、この4つの映像のうちもっとも
低周波成分の映像、すなわちベースバンド映像に対して
同じように4つの映像に帯域分割し、最終的に解像度の
異なる7つの帯域の映像に帯域分割する。 【0010】符号化部103〜109は、帯域分割部1
02から出力された予測誤差信号に直交変換や量子化な
どを行って、情報量の圧縮を行い、符号化結果を出力す
る。バッファ部110〜116は、符号化部103〜1
09からの符号化結果を格納しておく。選択部117
は、符号化情報の伝送を行う階層を決定する。伝送する
階層の順序は、解像度の低い順、すなわち、図2におい
て、LLLL、LLLH、LLHL、LLHH、LH、
HL、HHの順である。そして、その解像度に対応する
バッファ110〜116から符号化結果を読み出し、後
述する符号化情報伝送部118に出力する。符号化情報
伝送部118は、選択部117から出力された符号化情
報を、階層毎に1フレーム単位で伝送する。また、動き
ベクトルやフレーム開始・終了信号、解像度番号の送信
も行う。復号部119はバッファ部110〜116から
の符号化結果を復号し、その出力をフレームメモリ部1
20へ格納する。フレームメモリ部120は、符号化お
よび復号された映像を、次のフレーム間符号化の予測に
利用するために記憶しておく。 【0011】図1の階層化符号化情報伝送手段の処理の
流れを図3のフローチャートを用いて説明する。まず、
符号化情報伝送部118がフレーム開始信号を送信する
(ステップS1)。次に、入力映像に対して動き補償予
測部101が動き補償予測を行ない、予測誤差信号と動
きベクトルを出力する(ステップS2)。ステップS2
で出力された予測誤差信号は帯域分割部102において
帯域分割される(ステップS3)。次に、符号化部10
4〜110が、ステップS3での帯域分割された予測誤
差信号を、各帯域ごとに符号化し、その符号化結果をバ
ッファ部111〜116に蓄える(ステップS4)。次
に、選択部117がLLLLの映像の符号化結果を選択
し、バッファ部111から符号化結果を読み出し、符号
化情報伝送部118に送る(ステップS5)。符号化情
報伝送部118はステップS3で選択された帯域番号L
LLLを送信し(ステップS6)、続いてステップS5
で得られた符号化情報を送信する(ステップS7)。一
方、ステップS5で出力された符号化情報は復号部11
9にも送られて復号され(ステップS8)、フレームメ
モリ部120に格納され(ステップS9)、次のフレー
ムの動き補償予測に利用される。この後、ステップS4
からステップS9までの処理を前述した階層の順に従っ
て繰り返し(ステップS10)、すべての階層について
終了したら符号化情報伝送部119がフレーム終了信号
を送信して(ステップS11)、1枚のフレームの符号
化を完了する。そして、すべてのフレームについて符号
化を終えると、処理を終了する(ステップS12)。 【0012】図4は符号化情報伝送部119の出力を表
している。始めに、フレーム開始信号が送信される(4
01)。次に、1フレーム分の動きベクトルすべてが送
信される(402)。次に、どの帯域の符号化情報かを
表す帯域番号が送信され(403)、続いてその帯域の
符号化情報が送信される(404)。この403、40
4は低解像度成分の帯域から高解像度成分の帯域まで順
に繰り返され、すべての帯域について送信された後、フ
レーム終了信号が送信される(405)。 【0013】次に、本発明による映像情報復号装置を図
面を参照して詳述する。図5に本発明における映像情報
復号装置の実施の形態例を示す。図5において、501
は復号する階層を決定する第一選択部、502〜508
は各階層毎に復号を行なう復号部、509〜514は加
算部、515は表示する復号映像を選択する第二選択
部、516はフレームメモリ部517に格納する映像の
制御を行う第三選択部、517はフレームメモリ部、5
18は動き補償部である、519は加算部である。 【0014】以下に各構成部について説明する。第一選
択部501は符号化情報中に含まれる帯域番号を読み出
し、それに対応する復号部(502〜508のいずれ
か:後述する)へ符号化情報を送信する。復号部502
〜508は第一選択部501からの符号化情報を復号
し、予測誤差信号を出力する。加算部509〜514は
その帯域の予測誤差信号と1つ前までの帯域の予測誤差
信号と加算する。第二選択部515は、加算部509〜
514から出力された復号映像のうち、どの映像を表示
するか選択する。この第二選択部515は第一選択部5
01と同期している。第三選択部516は、第一選択部
501と同期して動作し、すべての帯域について復号が
終わった時点でフレームメモリ部517に復号映像を格
納する。 【0015】フレームメモリ部517は、一つ前に復号
された映像を記憶する。動き補償部518は、動きベク
トルとフレームメモリ部517に記憶された一つ前に復
号された映像を用いて動き補償処理を行う。このとき、
復号する帯域の映像の時間に比例して動きベクトルのス
ケーリングを行う。加算部519は第二選択部515か
らの予測誤差信号と、フレームメモリ部517からの予
測値を加算して、復号映像を合成する。 【0016】次に、図5の映像復号装置の処理の流れを
図6のフローチャートを用いて説明する。入力される映
像符号化情報は図4の形式をとるものとする。まず、フ
レーム開始信号401が検出されると(ステップT
1)、続いてくる動きベクトル502を動き補償部51
8に送る(ステップT2)。次に、第一選択部501は
続いてくる帯域番号503から復号を行なう帯域をもっ
とも低い帯域LLLLと判定し、その後に続いてくる符
号化情報504を帯域LLLLの復号部402へ送る
(ステップT3)。復号部402は、ステップT3で送
られてきた符号化情報404と予測信号の帯域LLLL
成分を出力し、第二選択部515に送られるとともに加
算部509へも送られる(ステップT4)。第二選択部
515は、第一選択部501と同期して動作し、符号化
情報の受信および復号が終わった帯域LLLLの予測誤
差信号を加算部519に出力する(ステップT5)。一
方、動き補償部518はステップT2で送られてきた動
きベクトルをスケーリングして用いて動き補償処理を行
い、フレームメモリ部517から予測値を読み出す(ス
テップT6)。ステップT5、T6で出力された予測誤
差信号と予測値は加算部519において加算され、復号
映像が出力される(ステップT7)。以上でもっとも低
い帯域LLLLの映像の復号を終了する。次に、第一選
択部は帯域番号503から帯域LLLHを復号の対象と
判定し、その後に続いてくる符号化情報504を帯域L
LLHの復号部403へ送る(ステップT8)。復号部
403はステップT8で得られた符号化情報を用いて復
号を行い、帯域LLLHの予測誤差信号を出力し、加算
部509へ送られる(ステップT9)。加算部509で
は、ステップT5で得られた帯域LLLLの予測誤差信
号と、ステップT9で得られた帯域LLLHの予測誤差
信号を加算し、結果を第二選択部515へ送るととも
に、加算部510にも出力する(ステップT10)。第
二選択部515は第一選択部と同期して動作するため、
ステップT10で得られた帯域LLLLと帯域LLLH
を加算した予測誤差信号を加算部519に出力する(ス
テップT11)。一方、ステップT6と同様に、動き補
償部518はステップT2で送られてきた動きベクトル
をスケーリングして用いて動き補償処理を行い、フレー
ムメモリ部517から予測値を読み出す(ステップT1
2)。ステップT11、T12で出力された予測誤差信
号と予測値は加算部519において加算され、復号映像
が出力される(ステップT13)。以上で帯域LLLL
と帯域LLLHの復号を終了する。以降帯域LLHL、
LLHH、LH、HL、HHについては帯域LLLHと
同様にステップT8〜ステップT13を繰り返す(ステ
ップT14)。すべての帯域について復号が終了する
と、第一選択部と同期して動作する第三選択部516が
復号映像をフレームメモリ部517に出力し、格納する
(ステップT15)。そして、すべてのフレームについ
て復号が終わると(ステップT10)、処理を終了す
る。 【0017】この映像情報復号装置を用いて図4の形式
の符号化情報を受信および復号した場合の復号映像の様
子と従来技術を用いて映像の符号化および復号を行った
場合の復号映像の様子を図8に示す。図のように、本発
明による映像情報復号装置では、受信の初期の段階でも
っとも低解像度の帯域LLLLの映像を復号でき、その
後受信および復号が完了した階層の映像を合成していく
ため、伝送遅延はもっとも低解像度の帯域LLLLの映
像の符号化情報の受信にかかる時間だけを考慮すればよ
く、伝送遅延の大幅な低減が実現できる。このとき、出
力される映像信号は、予測値に予測誤差信号の各帯域成
分が、低周波から高周波へ段階的に加算されたものとな
るため、駒落としされたフレームの補間フレームとして
利用することができる。また、最初に受信した動きベク
トルを、その後順次受信していく帯域の符号化情報の受
信・復号の時間に合わせてスケーリングを行うため、滑
らかな動きの補間フレームを構成でき、出力される映像
信号の時間解像度及び品質を著しく向上することができ
る。また、補間のための特別な処理が不要であるため、
復号装置の規模も小さくすることができる。 【0018】 【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、映像
を帯域分割して各帯域毎に符号化し、各帯域の符号化情
報を1フレーム単位で低解像度の帯域のものから順次送
信し、それを復号装置で順次復号することにより、低い
伝送レートの通信回線を利用した映像通信においても符
号化対象映像の全体の情報を受信するまで待つ必要がな
くなり、大幅な伝送遅延の低減が実現できる。このと
き、出力される映像信号は、予測値に予測誤差信号の各
帯域成分が、低周波から高周波へ段階的に加算されたも
のとなるため、駒落としされたフレームの補間フレーム
として利用することができる。また、最初に受信した動
きベクトルを、その後順次受信していく帯域の符号化情
報の受信および復号の時間に合わせてスケーリングを行
うため、滑らかな動きの補間フレームを構成でき、出力
される映像信号の時間解像度及び品質を著しく向上する
ことができる。また、補間のための特別な処理が不要で
あるため、復号装置の規模も小さくすることができる。
映像伝送できるように映像信号に含まれる冗長量を削減
して圧縮符号化された映像信号を復号する映像情報復号
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、ディジタル伝送網の整備・普及
と、映像処理技術の進歩、および高速ディジタル信号技
術の発展により、新しい通信サービスとして映像通信サ
ービスの実現に対する要求が非常に高まっている。映像
通信サービスの代表的なものとしては、テレビ電話サー
ビス、テレビ会議サービス等があり、これらのサービス
は統合ディジタル網(ISDN)や広帯域統合ディジタ
ル網(B−ISDN)のような高機能なネットワークの
実現により現実のものとなりつつある。現在、アナログ
電話網や移動体通信網などの低伝送レートのネットワー
クに対してもこれらのサービスの実現が要求されてお
り、活発な研究が行われている。一般に、映像情報に含
まれる情報量は非常に多く、たとえば、映像信号をその
まま通信回線を使って伝送しようとすると、大変に広帯
域の伝送容量が必要となるため、現実的ではない。しか
しながら、映像信号には、その情報量に冗長性が含まれ
ており、この冗長性を利用して情報量の削減を行うこと
が可能である。そこで、映像信号を効率よく扱うことを
目的として映像の圧縮符号化(以下符号化と称する)技
術が広く用いられている。 【0003】図9はフレーム間予測直交変換符号化方法
を用いた従来の映像情報符号化装置の構成を示す。図9
に示すように、入力映像信号は、映像フレームごとに動
き補償フレーム間予測部901によって動き補償フレー
ム間予測符号化される。すなわち、動き補償フレーム間
予測部901は、フレームメモリ部902に格納された
1つ前に符号化された映像フレームを予測値として読み
出し、差分演算部903で入力映像フレームとフレーム
メモリ部902から読み出した予測値との差を求めてフ
レーム間予測符号化を行う。差分演算部903から出力
される予測誤差信号は、離散コサイン変換(以下DCT
と称する)部904に送られて直交変換の一種であるD
CT演算が施され、DCT係数に変換されて出力され
る。DCT部904から出力されたDCT係数は、量子
化部905で符号化制御部906により指示された適当
なレベル(量子化ステップサイズ)で量子化されて情報
量が圧縮される。量子化部905からの量子化出力は、
符号化結果として外部に出力されるとともに逆量子化部
907へも送られる。逆量子化部907では量子化部9
05とは逆の処理が行われてDCT係数が出力され、逆
DCT部908で逆DCT演算が施される。逆DCT部
908からの出力は、加算部909でフレームメモリ部
902から読み出された予測値と加算された後、フレー
ムメモリ部902に格納されて、次の入力映像フレーム
のフレーム間予測に使用される。入力映像信号は、この
ようにループ状の構成(符号化ループ)に従って符号化
される。 【0004】次に、従来の映像階層符号化方式について
述べる。図10に従来の階層映像符号化装置の構成を示
す。図10において、001は映像を階層化する階層化
部、002〜008は一つ前に符号化および復号化を行
なった映像を記憶しておくフレームメモリ部、010〜
016はフレームメモリ部002〜008に記憶されて
いる一つ前に符号化および復号化された映像を利用し
て、入力映像を符号化する符号化部、017〜023は
符号化部010〜016から出力された符号化結果を復
号化する復号化部を表している。次に、図10の従来の
階層映像符号化装置の動作を説明する。まず、入力映像
を階層化部001で階層化する。次に、それぞれの階層
の映像に対して符号化部010〜016がフレームメモ
リ部002〜008に記憶されている一つ前に符号化お
よび復号化された映像を利用して、入力映像を符号化
し、各階層の符号化結果を外部に出力する。一方、符号
化部010〜016から出力された符号化結果は、復号
化部017〜023にも送られて復号化を施され、その
出力がフレームメモリ002〜008に格納され、次の
符号化に利用される。 【0005】上述したように従来の映像情報符号化装置
では動き補償予測によって時間的冗長度を取り除き、D
CTによって空間的冗長度を取り除いた後に量子化を行
うため、かなりの情報量削減が期待できるが、伝送レー
トの低い通信回線を用いて符号化情報を送信する場合な
どでは、情報量をさらに削減する必要がある。そこで、
適当に選択されたフレーム以外のフレームについては符
号化を行わない駒落としなどを行うことが一般的であ
る。これは、符号化対象フレーム数を削減することによ
り、1フレームに割り当てられる情報量を増加させ、符
号化映像品質を向上させるためである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
映像情報符号化装置及び映像情報復号化装置では、1フ
レーム分の符号化情報の伝送が終了するまで映像の復号
化を開始できないため、通信回線の伝送レートが低い場
合には、多くのフレームが駒落としされることに伴い、
多大な伝送遅延が生じる。また、駒落としを行うことに
よって、符号化及び復号化された映像の時間的な解像度
が低下するといった問題点があった。本発明は上記の問
題点に鑑み、低い伝送レートの通信回線を用いた場合の
伝送遅延の低減、および時間解像度の低下の抑制を図れ
る映像情報符号化装置および映像情報復号装置を提供す
るものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、1フレーム単
位の動きベクトルと、各帯域毎に独立して符号化され、
低解像度成分から高解像度成分の順で各帯域毎に1フレ
ーム分ずつ伝送された予測誤差信号の符号化情報とを受
けて、復号映像を出力する映像復号装置において、前記
動きベクトルを用いて、既に復号された復号映像に対し
て動き補償を行い、予測値を出力する動き補償部と、前
記各帯域ごとの予測誤差信号を、各帯域毎に独立して復
号し、復号された各帯域の1フレーム分の予測誤差信号
を全て用いて帯域合成して、全帯域に対する予測誤差信
号を復号する復号部と、前記動き補償部より出力される
予測値に、前記復号部より得られた全帯域に対する予測
誤差信号を加算することにより、復号映像を出力する加
算部とを備えたことを特徴としたものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明が
適用される例としての映像情報符号化装置および本発明
による映像情報復号装置を詳述する。図1に本発明が適
用される一例としての映像情報符号化装置における階層
化符号化情報伝送手段のの構成例を示す。図1におい
て、101は動き補償予測を行なう動き補償予測部、1
02は予測誤差信号を帯域分割する帯域分割部、103
〜109は予測誤差信号を符号化する符号化部、110
〜116はバッファ部、117は選択部、118は符号
化情報選択部、119は復号部、120はフレームメモ
リ部である。 【0009】以下に各構成部の詳細を示す。動き補償予
測部101は、後述するフレームメモリ部107に記憶
されている1つ前に符号化および復号された映像を参照
して、入力映像の動き補償予測を行い、予測誤差信号、
および動きベクトルを出力する。帯域分割部102は、
動き補償予測部101から出力された予測誤差信号に、
帯域分割を施す。図2は、帯域分割部102が映像信号
の帯域分割を行なう様子を表している。まず、原映像に
対し、1次元の周波数分割フィルタを水平方向、垂直方
向それぞれに施して、各帯域成分よりなる4つの映像に
帯域分割する。さらに、この4つの映像のうちもっとも
低周波成分の映像、すなわちベースバンド映像に対して
同じように4つの映像に帯域分割し、最終的に解像度の
異なる7つの帯域の映像に帯域分割する。 【0010】符号化部103〜109は、帯域分割部1
02から出力された予測誤差信号に直交変換や量子化な
どを行って、情報量の圧縮を行い、符号化結果を出力す
る。バッファ部110〜116は、符号化部103〜1
09からの符号化結果を格納しておく。選択部117
は、符号化情報の伝送を行う階層を決定する。伝送する
階層の順序は、解像度の低い順、すなわち、図2におい
て、LLLL、LLLH、LLHL、LLHH、LH、
HL、HHの順である。そして、その解像度に対応する
バッファ110〜116から符号化結果を読み出し、後
述する符号化情報伝送部118に出力する。符号化情報
伝送部118は、選択部117から出力された符号化情
報を、階層毎に1フレーム単位で伝送する。また、動き
ベクトルやフレーム開始・終了信号、解像度番号の送信
も行う。復号部119はバッファ部110〜116から
の符号化結果を復号し、その出力をフレームメモリ部1
20へ格納する。フレームメモリ部120は、符号化お
よび復号された映像を、次のフレーム間符号化の予測に
利用するために記憶しておく。 【0011】図1の階層化符号化情報伝送手段の処理の
流れを図3のフローチャートを用いて説明する。まず、
符号化情報伝送部118がフレーム開始信号を送信する
(ステップS1)。次に、入力映像に対して動き補償予
測部101が動き補償予測を行ない、予測誤差信号と動
きベクトルを出力する(ステップS2)。ステップS2
で出力された予測誤差信号は帯域分割部102において
帯域分割される(ステップS3)。次に、符号化部10
4〜110が、ステップS3での帯域分割された予測誤
差信号を、各帯域ごとに符号化し、その符号化結果をバ
ッファ部111〜116に蓄える(ステップS4)。次
に、選択部117がLLLLの映像の符号化結果を選択
し、バッファ部111から符号化結果を読み出し、符号
化情報伝送部118に送る(ステップS5)。符号化情
報伝送部118はステップS3で選択された帯域番号L
LLLを送信し(ステップS6)、続いてステップS5
で得られた符号化情報を送信する(ステップS7)。一
方、ステップS5で出力された符号化情報は復号部11
9にも送られて復号され(ステップS8)、フレームメ
モリ部120に格納され(ステップS9)、次のフレー
ムの動き補償予測に利用される。この後、ステップS4
からステップS9までの処理を前述した階層の順に従っ
て繰り返し(ステップS10)、すべての階層について
終了したら符号化情報伝送部119がフレーム終了信号
を送信して(ステップS11)、1枚のフレームの符号
化を完了する。そして、すべてのフレームについて符号
化を終えると、処理を終了する(ステップS12)。 【0012】図4は符号化情報伝送部119の出力を表
している。始めに、フレーム開始信号が送信される(4
01)。次に、1フレーム分の動きベクトルすべてが送
信される(402)。次に、どの帯域の符号化情報かを
表す帯域番号が送信され(403)、続いてその帯域の
符号化情報が送信される(404)。この403、40
4は低解像度成分の帯域から高解像度成分の帯域まで順
に繰り返され、すべての帯域について送信された後、フ
レーム終了信号が送信される(405)。 【0013】次に、本発明による映像情報復号装置を図
面を参照して詳述する。図5に本発明における映像情報
復号装置の実施の形態例を示す。図5において、501
は復号する階層を決定する第一選択部、502〜508
は各階層毎に復号を行なう復号部、509〜514は加
算部、515は表示する復号映像を選択する第二選択
部、516はフレームメモリ部517に格納する映像の
制御を行う第三選択部、517はフレームメモリ部、5
18は動き補償部である、519は加算部である。 【0014】以下に各構成部について説明する。第一選
択部501は符号化情報中に含まれる帯域番号を読み出
し、それに対応する復号部(502〜508のいずれ
か:後述する)へ符号化情報を送信する。復号部502
〜508は第一選択部501からの符号化情報を復号
し、予測誤差信号を出力する。加算部509〜514は
その帯域の予測誤差信号と1つ前までの帯域の予測誤差
信号と加算する。第二選択部515は、加算部509〜
514から出力された復号映像のうち、どの映像を表示
するか選択する。この第二選択部515は第一選択部5
01と同期している。第三選択部516は、第一選択部
501と同期して動作し、すべての帯域について復号が
終わった時点でフレームメモリ部517に復号映像を格
納する。 【0015】フレームメモリ部517は、一つ前に復号
された映像を記憶する。動き補償部518は、動きベク
トルとフレームメモリ部517に記憶された一つ前に復
号された映像を用いて動き補償処理を行う。このとき、
復号する帯域の映像の時間に比例して動きベクトルのス
ケーリングを行う。加算部519は第二選択部515か
らの予測誤差信号と、フレームメモリ部517からの予
測値を加算して、復号映像を合成する。 【0016】次に、図5の映像復号装置の処理の流れを
図6のフローチャートを用いて説明する。入力される映
像符号化情報は図4の形式をとるものとする。まず、フ
レーム開始信号401が検出されると(ステップT
1)、続いてくる動きベクトル502を動き補償部51
8に送る(ステップT2)。次に、第一選択部501は
続いてくる帯域番号503から復号を行なう帯域をもっ
とも低い帯域LLLLと判定し、その後に続いてくる符
号化情報504を帯域LLLLの復号部402へ送る
(ステップT3)。復号部402は、ステップT3で送
られてきた符号化情報404と予測信号の帯域LLLL
成分を出力し、第二選択部515に送られるとともに加
算部509へも送られる(ステップT4)。第二選択部
515は、第一選択部501と同期して動作し、符号化
情報の受信および復号が終わった帯域LLLLの予測誤
差信号を加算部519に出力する(ステップT5)。一
方、動き補償部518はステップT2で送られてきた動
きベクトルをスケーリングして用いて動き補償処理を行
い、フレームメモリ部517から予測値を読み出す(ス
テップT6)。ステップT5、T6で出力された予測誤
差信号と予測値は加算部519において加算され、復号
映像が出力される(ステップT7)。以上でもっとも低
い帯域LLLLの映像の復号を終了する。次に、第一選
択部は帯域番号503から帯域LLLHを復号の対象と
判定し、その後に続いてくる符号化情報504を帯域L
LLHの復号部403へ送る(ステップT8)。復号部
403はステップT8で得られた符号化情報を用いて復
号を行い、帯域LLLHの予測誤差信号を出力し、加算
部509へ送られる(ステップT9)。加算部509で
は、ステップT5で得られた帯域LLLLの予測誤差信
号と、ステップT9で得られた帯域LLLHの予測誤差
信号を加算し、結果を第二選択部515へ送るととも
に、加算部510にも出力する(ステップT10)。第
二選択部515は第一選択部と同期して動作するため、
ステップT10で得られた帯域LLLLと帯域LLLH
を加算した予測誤差信号を加算部519に出力する(ス
テップT11)。一方、ステップT6と同様に、動き補
償部518はステップT2で送られてきた動きベクトル
をスケーリングして用いて動き補償処理を行い、フレー
ムメモリ部517から予測値を読み出す(ステップT1
2)。ステップT11、T12で出力された予測誤差信
号と予測値は加算部519において加算され、復号映像
が出力される(ステップT13)。以上で帯域LLLL
と帯域LLLHの復号を終了する。以降帯域LLHL、
LLHH、LH、HL、HHについては帯域LLLHと
同様にステップT8〜ステップT13を繰り返す(ステ
ップT14)。すべての帯域について復号が終了する
と、第一選択部と同期して動作する第三選択部516が
復号映像をフレームメモリ部517に出力し、格納する
(ステップT15)。そして、すべてのフレームについ
て復号が終わると(ステップT10)、処理を終了す
る。 【0017】この映像情報復号装置を用いて図4の形式
の符号化情報を受信および復号した場合の復号映像の様
子と従来技術を用いて映像の符号化および復号を行った
場合の復号映像の様子を図8に示す。図のように、本発
明による映像情報復号装置では、受信の初期の段階でも
っとも低解像度の帯域LLLLの映像を復号でき、その
後受信および復号が完了した階層の映像を合成していく
ため、伝送遅延はもっとも低解像度の帯域LLLLの映
像の符号化情報の受信にかかる時間だけを考慮すればよ
く、伝送遅延の大幅な低減が実現できる。このとき、出
力される映像信号は、予測値に予測誤差信号の各帯域成
分が、低周波から高周波へ段階的に加算されたものとな
るため、駒落としされたフレームの補間フレームとして
利用することができる。また、最初に受信した動きベク
トルを、その後順次受信していく帯域の符号化情報の受
信・復号の時間に合わせてスケーリングを行うため、滑
らかな動きの補間フレームを構成でき、出力される映像
信号の時間解像度及び品質を著しく向上することができ
る。また、補間のための特別な処理が不要であるため、
復号装置の規模も小さくすることができる。 【0018】 【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、映像
を帯域分割して各帯域毎に符号化し、各帯域の符号化情
報を1フレーム単位で低解像度の帯域のものから順次送
信し、それを復号装置で順次復号することにより、低い
伝送レートの通信回線を利用した映像通信においても符
号化対象映像の全体の情報を受信するまで待つ必要がな
くなり、大幅な伝送遅延の低減が実現できる。このと
き、出力される映像信号は、予測値に予測誤差信号の各
帯域成分が、低周波から高周波へ段階的に加算されたも
のとなるため、駒落としされたフレームの補間フレーム
として利用することができる。また、最初に受信した動
きベクトルを、その後順次受信していく帯域の符号化情
報の受信および復号の時間に合わせてスケーリングを行
うため、滑らかな動きの補間フレームを構成でき、出力
される映像信号の時間解像度及び品質を著しく向上する
ことができる。また、補間のための特別な処理が不要で
あるため、復号装置の規模も小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される一例としての映像情報符号
化装置の一実施形態を表す図である。 【図2】本発明が適用される一例としての映像情報符号
化装置における帯域分割部102による、映像信号の帯
域分割の様子を表す図である。 【図3】図1の映像符号化装置の動作を説明するための
フローチャート図である。 【図4】符号化情報の伝送方式を表す図である。 【図5】本発明における、映像情報復号装置の一実施例
を示す図である。 【図6】図6の映像情報復号装置の動作を説明するため
のフローチャート図である。 【図7】動きベクトルのスケーリングの方法を表す図で
ある。 【図8】従来方式と、本発明による復号装置の復号映像
の様子を表した図である。 【図9】従来の映像符号化装置の構成を表す図である。 【図10】従来の階層映像符号化装置の構成を表す図で
ある。 【符号の説明】 101…動き補償予測部、102…帯域分割部、103
〜109…符号化部、110〜116…バッファ部、1
17…選択部、118…符号化情報伝送部、119…復
号部、120…フレームメモリ部、501…第一選択
部、502〜508…復号部、509〜514…加算
部、515…第二選択部、516…第三選択部、517
…フレームメモリ部、518…動き補償部、519…加
算部。
化装置の一実施形態を表す図である。 【図2】本発明が適用される一例としての映像情報符号
化装置における帯域分割部102による、映像信号の帯
域分割の様子を表す図である。 【図3】図1の映像符号化装置の動作を説明するための
フローチャート図である。 【図4】符号化情報の伝送方式を表す図である。 【図5】本発明における、映像情報復号装置の一実施例
を示す図である。 【図6】図6の映像情報復号装置の動作を説明するため
のフローチャート図である。 【図7】動きベクトルのスケーリングの方法を表す図で
ある。 【図8】従来方式と、本発明による復号装置の復号映像
の様子を表した図である。 【図9】従来の映像符号化装置の構成を表す図である。 【図10】従来の階層映像符号化装置の構成を表す図で
ある。 【符号の説明】 101…動き補償予測部、102…帯域分割部、103
〜109…符号化部、110〜116…バッファ部、1
17…選択部、118…符号化情報伝送部、119…復
号部、120…フレームメモリ部、501…第一選択
部、502〜508…復号部、509〜514…加算
部、515…第二選択部、516…第三選択部、517
…フレームメモリ部、518…動き補償部、519…加
算部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 日比 慶一
大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ
ャープ株式会社内
Fターム(参考) 5C059 KK01 MA05 MA32 MA41 MC11
NN21 PP04 RC02 RC11 RC16
SS07 TA61 TB04 TC12 UA02
UA05 UA15 UA32 UA33
5J064 AA03 BB01 BB03 BC08 BC18
BC25 BD01
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 1フレーム単位の動きベクトルと、各帯
域毎に独立して符号化され、低解像度成分から高解像度
成分の順で各帯域毎に1フレーム分ずつ伝送された予測
誤差信号の符号化情報とを受けて、復号映像を出力する
映像復号装置において、前記動きベクトルを用いて、既
に復号された復号映像に対して動き補償を行い、予測値
を出力する動き補償部と、 前記各帯域ごとの予測誤差信号を、各帯域毎に独立して
復号し、復号された各帯域の1フレーム分の予測誤差信
号を全て用いて帯域合成して、全帯域に対する予測誤差
信号を復号する復号部と、 前記動き補償部より出力される予測値に、前記復号部よ
り得られた全帯域に対する予測誤差信号を加算すること
により、復号映像を出力する加算部とを備えたことを特
徴とする映像情報復号装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002126712A JP2003009159A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 映像情報復号装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002126712A JP2003009159A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 映像情報復号装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22337495A Division JP3516534B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 映像情報符号化装置及び映像情報復号化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003009159A true JP2003009159A (ja) | 2003-01-10 |
Family
ID=19194241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002126712A Pending JP2003009159A (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 映像情報復号装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003009159A (ja) |
-
2002
- 2002-04-26 JP JP2002126712A patent/JP2003009159A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051101 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060307 |