JP2003008907A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003008907A
JP2003008907A JP2001184290A JP2001184290A JP2003008907A JP 2003008907 A JP2003008907 A JP 2003008907A JP 2001184290 A JP2001184290 A JP 2001184290A JP 2001184290 A JP2001184290 A JP 2001184290A JP 2003008907 A JP2003008907 A JP 2003008907A
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color
unit
signal
compression
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JP2001184290A
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English (en)
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Junji Kaminari
淳二 神成
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像を表す色信号を非可逆圧縮した後
に復号化する画像処理装置において、復号化した画像の
再現性を向上させる。 【解決手段】 パラメータ設定部110は、符号化部8
1における符号化のパラメータとして、画像データKと
その他の画像データY,M,Cに対して、色成分の圧縮
特性に応じた異なる圧縮パラメータを有する符号化パラ
メータP1,P2を設定する。符号化部81は、画像デ
ータKについては符号化パラメータP1を用い且つその
他については符号化パラメータP2を用いて、各画像デ
ータK,Y,M,Cを非可逆圧縮する。復号化部89
は、画像データKについては符号化パラメータP1を用
い且つその他については符号化パラメータP2を用い
て、符号化画像データを復号化する。色成分の圧縮特性
に応じた適正な圧縮パラメータがKとその他のY,M,
Cに対して設定されるから、復号化した画像の再現性が
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像を取り
扱う画像処理装置に関する。特に、カラー画像を表す色
信号を非可逆圧縮した後に復号化する画像処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像をデジタル的に処理し、カラ
ープリンタに出力してカラー画像を得るカラープリント
装置や、カラー原稿を色分解して電気的に読み取って得
たカラー画像データを記録紙上にプリント出力してカラ
ー画像を複写するデジタルカラー複写装置など、カラー
画像をデジタル的に取り扱う画像処理装置が知られてい
る。
【0003】この画像処理装置は、通常、カラー画像を
色分解して得た複数の画像信号(色信号)を一時的に格
納する画像格納部を備えている。ここで、色単位に分離
された複数の画像信号をそのまま画像格納部に格納させ
ると、大容量の格納領域を有する画像メモリなどを必要
とする。しかし、大容量の画像メモリは、装置コストを
上昇させるので、たとえば、DCT(Discrete Cosine
Transform) などの直行変換符号化やベクトル量子化な
どの符号化方法によって画像信号を非可逆圧縮して画像
格納部に格納させることにより記憶容量の低減を図るこ
とがある(たとえば特開平7−307869号など)。
【0004】特開平7−307869号に記載の方法
は、入力画像の文字部と絵柄部を識別する像域信号を生
成し像域メモリに記憶させるとともに、入力画像を担持
する複数の色信号を符号化して非可逆圧縮して画像メモ
リに書き込み、その後、画像メモリから符号化データを
読み出して復号化し、像域メモリから読み出した像域信
号に応じて復号化データを強調処理するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−307869号に記載の方法は、複数の画像信号の
全てに対して同一の符号化パラメータを設定しているた
め、たとえば画像信号としてYMC色空間上の4つの色
成分Y(イエロ),M(マゼンタ),C(シアン),K
(ブラック)を担う信号を用いた場合、画像の種類(た
とえば文字・写真混在/写真/地図など)によって多少
の違いはあるものの、各色成分の圧縮特性が異なり、画
像の再現性が劣化する。たとえばK信号の圧縮率が他の
3色(YMC)より高くなる傾向となり、この結果、黒
文字が主要な原稿の場合、重要な黒文字の再現性が不利
になり易い。
【0006】この問題を解消する方法として、たとえ
ば、特開平8−98030号に記載のように、入力画像
を担持する複数の色信号のうち、黒信号とその他の色信
号とにそれぞれ別々の符号化部および復号化部を設け、
黒信号に対する圧縮率を小さく設定する方法がある。し
かしながら、この方法では、符号化および復号化のため
に、少なくとも2系統の処理回路が必要となり、回路規
模が大きくなるともにコストアップを招く。
【0007】またたとえば、特開平8−265577号
に記載のように、圧縮される画像データを復元する場合
の画像の劣化程度(画質)をユーザを介して指定する指
定手段を設け、この指定手段により指定された画像の劣
化程度に応じて圧縮するように制御する方法もある。し
かしながら、この方法は、ユーザによる設定を必要とし
なければならず、またその設定が面倒である。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、色単位で非可逆圧縮した後に復号化(伸張)を
しても、画像の再現性を確保することができる画像処理
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
画像処理装置は、カラー画像における色成分信号を符号
化して非可逆圧縮する符号化部と、該符号化部により符
号化された符号化色信号を復号化する復号化部とを備え
た画像処理装置であって、符号化部における符号化のパ
ラメータとして、色成分信号のうちの少なくとも1つに
対して、当該色成分信号が担う色成分の圧縮特性に応じ
た圧縮パラメータを設定するパラメータ設定部を備え
た。
【0010】
【作用】上記構成の画像処理装置において、パラメータ
設定部は、少なくとも1つの色信号に対して、各信号が
担う色成分の圧縮特性に応じた異なる(より適正な)圧
縮パラメータを設定する。符号化部は、パラメータ設定
部により設定された圧縮パラメータを含む符号化パラメ
ータを用いて非可逆圧縮する。これにより、各信号が担
う色成分の圧縮特性に拘わらず全色について同一の圧縮
パラメータを設定した場合に比べて、復号化された画像
の再現性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の画像処理装置の一実施形
態を搭載したカラー複写機の一例の機構図である。この
カラー複写機は、画像取得部(画像読取部、画像入力
部)10、本発明の画像処理装置の一例である画像処理
部20、画像出力部(画像記録部)30、ユーザインタ
フェース50、およびエディットパッド60を備える。
【0013】画像取得部10は、プラテンガラス11上
に載置された原稿を読み取って得た入力画像を赤、緑、
青の各色成分のデジタル画像データに変換する。たとえ
ばハロゲンランプを有する光源12からの光がプラテン
ガラス11上に載置された原稿を照射し、反対光が図示
しない光学系を介して赤、緑、青の各色に分光される。
そして各色光が、各色光用に分けられた、たとえばCC
D(固体撮像素子)からなるラインセンサ(イメージセ
ンサ)13に入射し、入力画像がたとえば400dpi
(400ドット/1インチ)の解像度で読み取られるこ
とによって、赤、緑、青の各色成分のアナログの画像信
号が得られる。さらに、信号処理部14において、図示
しない増幅部がラインセンサ13からの赤、緑、青の各
画像信号を所定のレベルまで増幅し、さらに図示しない
A/Dコンバータがデジタルデータに変換することで、
赤、緑、青のデジタル画像データR,G,BがA/Dコ
ンバータから得られる。この赤、緑、青の画像データ
R,G,Bは、ケーブル15を通じて画像処理部20に
送られる。
【0014】この読取り時には、光源12からの光が原
稿を全面に亘って照射し、ラインセンサ13が入力画像
を全面に亘って読み取るように、光源12を含む光学
系、ラインセンサ13および信号処理部14は、矢印1
6で示すように図1中の左方から右方に移動させられ
る。
【0015】画像処理部20は、画像取得部10の信号
処理部14からの赤、緑、青の画像データR,G,Bに
基づいて、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)のオンオフ2値化トナー信号を
得、各トナー信号を画像出力部30に出力する。
【0016】本実施形態の画像出力部30は、一方向に
順次一定間隔をおいて並置されたK,Y,M,Cの各色
の画像形成部31K,31Y,31M,31Cを有す
る。先端検出器44が、用紙カセット41から各画像形
成部に搬送される用紙の搬送経路上に近接して設けられ
ている。この先端検出器44は、用紙カセット41から
レジストローラ42を通じて転写ベルト43上に送り出
された用紙の先端をたとえば光学的に検出して先端検出
信号を得、この先端検出信号を画像処理部20に送る。
画像処理部20は、入力された先端検出信号に同期し
て、K,Y,M,Cの各色のオンオフ2値化トナー信号
を順次一定間隔をおいて得る。
【0017】画像出力部30においては先ず、半導体レ
ーザ38Kは、画像処理部20からのブラックのオンオ
フ2値化トナー信号によって駆動されることで、ブラッ
クのオンオフ2値化トナー信号を光信号に変換し、この
変換されたレーザ光をポリゴンミラー39に向けて照射
する。このレーザ光は、さらに反射ミラー47K,48
K,49Kを介して一次帯電器33Kによって帯電され
た感光体ドラム32K上を走査することで、感光体ドラ
ム32K上に静電潜像を形成する。この静電潜像は、ブ
ラックのトナーが供給される現像器34Kによってトナ
ー像とされ、このトナー像は、転写ベルト43上の用紙
が感光体ドラム32Kを通過する間に転写帯電器35K
によって用紙上に転写される。そして転写後は、クリー
ナ36Kによって感光体ドラム32K上から余分なトナ
ーが除去される。
【0018】同様に、半導体レーザ38Y,38M,3
8Cは、画像処理部20からブラックのオンオフ2値化
トナー信号に対して順次一定間隔をおいて得られる対応
するY,M,Cの各色のオンオフ2値化トナー信号によ
って駆動されることで、各色のオンオフ2値化トナー信
号を光信号に変換し、この変換されたレーザ光をポリゴ
ンミラー39に向けて照射する。このレーザ光は、さら
に反射ミラー47Y〜49Y,47M〜49M,47C
〜49Cを介して一次帯電器33Y,33M,33Cに
よって帯電された感光体ドラム32K上を走査すること
で、感光体ドラム32Y,32M,32C上に静電潜像
を順次形成する。各静電潜像は、各色のトナーが供給さ
れる現像器34Y,34M,34Cによって順次トナー
像とされ、各トナー像は、転写ベルト43上の用紙が対
応する感光体ドラム32Y,32M,32Cを通過する
間に対応する転写帯電器35Y,35M,35Cによっ
て用紙上に順次転写される。
【0019】このようにK,Y,M,Cの各色のトナー
像が順次多重転写された用紙は、転写ベルト43上から
剥離され、定着ローラ45によってトナーが定着され
て、複写機の外部に排出される。
【0020】ユーザインタフェース50は、ユーザが所
望の機能を選択して、その実行を指示するもので、この
例においては、カラーCRTディスプレイ51およびハ
ードコントロールパネル52を備え、さらに赤外線タッ
チボード53が組み合わされて、画面上のソフトボタン
によって直接、条件を指示できるようにされる。エディ
ットパッド60は、これによって編集を施す領域を設定
することができる。
【0021】図2は、上記構成のカラー複写機に設けら
れた、本発明の画像処理装置の一例である画像処理部2
0の一実施形態のブロック図である。この画像処理部2
0においては、画像取得部10の信号処理部14からの
赤、緑、青の画像データ(色信号)R,G,Bが一旦ペ
ージメモリ62に記憶され、その後、前段色補正処理部
62により色補正が施される。
【0022】次に、第1マトリクス部71は、画像デー
タR,G,Bを均等色空間の明度信号L* 並びに彩度お
よび色相を表す色度信号a* ,b* に変換し、その後編
集処理部72は、明度信号L* および色度信号a* ,b
* を色編集し、その後第2マトリクス部73は、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、およびシアン(C)の各色
の画像データに変換する。
【0023】下地検知部74は、第1マトリクス部71
からの明度信号L* に基づいて、プリスキャン時に入力
画像の下地濃度(バックグランド濃度)を検知する。た
とえば下地検知部74は、プリスキャン時に明度信号L
* を、たとえば主走査方向、副走査方向(ラインセンサ
13の移動方向)とも100%換算で6mmとなるサン
プリング間隔でサンプリングして、原稿全面の下地濃度
分布のヒストグラムを作成し、そのヒストグラムの度数
を高濃度側から調べて、所定度数を超えた最初の濃度エ
リアに基づいて下地除去の閾値TLを決定する。
【0024】像域検出部75aは、編集処理部72から
の明度信号L* および色度信号a*,b* に基づいて、
たとえば8×8の画素ブロック単位で入力画像の文字部
と絵柄部と識別し、たとえば文字部と識別された領域で
は「1」となり、絵柄部と識別された領域では「0」と
なる2値データを像域信号として得る。拡縮部75b
は、この像域信号を、単純間引きや単純拡大によりライ
ンセンサ13のライン方向である主走査方向に縮小また
は拡大(両者をまとめて変倍という)する。
【0025】さらに拡縮部76は、第2マトリクス部7
3からのY,M,Cの各色のそれぞれ多値データである
画像データを2点間補間により主走査方向に変倍し、平
滑処理部77は、平滑用空間フィルタを用いて、拡縮部
76により変倍されたY,M,Cの各色の画像データを
拡縮部75bからの像域信号に応じて平滑処理する。
【0026】平滑処理部77の平滑用空間フィルタは、
モアレを除去したり中間調データを平滑化するもので、
画像データに乗じられる係数が拡縮部75bからの2値
データである像域信号に応じてリアルタイムに切り替え
られる。たとえば、平滑用空間フィルタがカーネルサイ
ズ3×3の場合には、平滑処理部77は、入力画像の文
字部と識別された領域では、像域信号が「1」とされる
ことによってモアレ除去を目的とした緩いローパスのフ
ィルタ定数に切り替えられる一方、入力画像の絵柄部と
識別された領域では、像域信号が「0」とされることに
よってきつめの平滑特性のフィルタ定数に切り替えられ
る。
【0027】次に下色除去部78は、平滑処理部77か
らのY,M,Cの各色の画像データに基づいて、下色除
去された新たなY,M,Cの各色の画像データおよびブ
ラック(K)の画像データを生成し、次いで下地除去部
79は、下地検知部74で検知された入力画像の下地濃
度に応じて、K,Y,M,Cの各色の画像データを下地
除去処理し、処理済データを符号化部81に入力する。
具体的には、下地除去部79は、たとえばプリスキャン
時に下地検知部74において決定された下地除去の閾値
TLに基づいて、図示していない制御用プロセッサによ
って下地除去の入出力特性を設定し、画像データの下地
除去処理をする。下地除去部79は、たとえば入力画像
データが閾値TL以下のときには出力画像データをゼロ
レベルとする、すなわち下地濃度以下の画像データをカ
ットする。また下地除去部79は、入力画像データが閾
値TLを超え且つ閾値TLの1.5倍以下のときには、
入力画像データのレベルと閾値TLとの差の3倍を出力
画像データのレベルとし、さらに入力画像データが閾値
TLの1.5倍を超えるときには、入力画像データをそ
のまま出力画像データとする。
【0028】パラメータ設定部110は、符号化部81
における符号化のパラメータとして、K,Y,M,Cの
各色の画像データのうちの少なくとも2つに対して、そ
れぞれが担う色成分の圧縮特性に応じた、色成分ごとに
異なる圧縮パラメータを設定する。たとえば、黒成分を
表す画像データKの圧縮パラメータと、その他の色成分
を表すY,M,Cの各色の画像データの圧縮パラメータ
とが異なるように符号化パラメータを設定する。なお、
パラメータ設定部110は、上記例に限らず、全色ごと
に、それぞれ異なる圧縮パラメータを設定してもよい。
【0029】ここで、符号化パラメータにおける圧縮パ
ラメータが異なるようにするには、符号化部81におけ
る符号化の方法に応じて、圧縮率に関わる所定のパラメ
ータをそれぞれ異なる値に設定すればよい。たとえば、
一例として符号化部81がJPEG方式におけるDCT
(離散コサイン変換)方式のベースラインシステムに準
じた符号化をする場合には、量子化テーブルに対して、
スケールファクタを乗ずることにより圧縮率を変えるこ
とができ、スケールファクタが本発明の圧縮パラメータ
に対応する。また、スケールファクタを大きくすれば圧
縮率が大きくなって圧縮符号量が少なくなり画像品質の
劣化が多くなる一方、逆にスケールファクタを小さくす
れば圧縮率が小さくなって圧縮符号量が多くなり画像品
質の劣化が少なくなる。したがって、色成分の圧縮特性
を考慮すれば、文字情報などの黒成分の方が、その他の
色成分よりも圧縮率が小さくなるようにした方がよい。
そこで本例においては、パラメータ設定部110は、黒
成分を表す画像データKについてのスケールファクタの
方が、その他の色成分を表す画像データY,M,Cにつ
いてのスケールファクタよりも小さくなるように、各符
号化パラメータP1,P2を設定する。
【0030】次にパラメータ設定部110は、黒成分を
表す画像データK用の符号化パラメータP1とその他の
色成分を表す画像データY,M,C用の符号化パラメー
タP2とを、対応する色成分用の符号化部81およびに
復号化部89に入力する。符号化部81は、画像データ
Kについては符号化パラメータP1を用い且つ画像デー
タY,M,Cについては符号化パラメータP2を用い
て、DCT(Discrete Cosine Transform )などの直行
変換符号化やベクトル量子化などの方法により符号化し
て非可逆圧縮して符号化画像データ(符号化色信号)を
生成する。この後、書込部83は、符号化部81により
非可逆圧縮されたK,Y,M,Cの各色の符号化画像デ
ータを、画像格納部の一例である画像メモリ82に同時
に書き込むとともに、書込部85は、画像メモリ82と
同様にK,Y,M,Cの各色用に合計4面用意された像
域メモリ84に、拡縮部75bからの2値データである
像域信号を同時に書き込む。
【0031】次いで画像出力部30の先端検出器44か
らの先端検出信号に同期して、読出部86が画像メモリ
82からK,Y,M,Cの各色の符号化画像データを順
次一定間隔をおいて読み出して復号化部89に入力する
とともに、読出部88が、像域メモリ84からK,Y,
M,Cの各色用の同一内容の像域信号を順次一定間隔を
おいて読み出して信号処理部90内の強調処理部91に
入力する。復号化部89は、画像メモリ82から順次一
定間隔をおいて読み出されたK,Y,M,Cの各色の符
号化画像データを、画像データKについては符号化パラ
メータP1を用い且つ画像データY,M,Cについては
符号化パラメータP2を用いて、符号化部81における
符号化に対応する復号化をして、元の画像データ(復号
化色信号)に戻す。
【0032】ここで、符号化部81および復号化部89
は、画像データK,Y,M,Cが担う色成分の圧縮特性
に応じた適正な圧縮パラメータを用いて符号化あるいは
復号化をするので、たとえば、単純に黒(K)色自体の
圧縮率を他の色よりも低下させるパラメータを使用する
ことにより、黒文字の再現性を良好にすることができ
る。換言すれば、ユーザによる画質モード指定がなくて
も、たとえば文字・写真混在、写真、あるいは地図など
の画像の種類に関わらず、画質劣化が最小限に抑えられ
る状態で、画像圧縮率を最大限に高くすることができ
る、つまり、圧縮パラメータを反映させた自動モード切
替えを実現しつつ、画質劣化を招くことなく画像メモリ
の容量を最少限にすることができる。
【0033】圧縮率解析部120は、符号化部81によ
り符号化されたK,Y,M,Cの各色の符号化画像デー
タの圧縮率を解析する。たとえば圧縮率解析部120
は、符号化部81に入力された画像データの符号量と、
符号化部81により符号化され画像メモリ82に格納さ
れた符号化画像データの符号量との比に基づいて、各色
ごとに圧縮率を求める。そして、圧縮率解析部120
は、求めた各色の圧縮率を強調処理部91と色補正処理
部94とに入力する。
【0034】強調処理部91に設けられたエッジ強調部
92は、エッジ強調用空間フィルタを用いて、像域メモ
リ84から順次一定間隔をおいて読み出されたK,Y,
M,Cの各色用の同一内容の像域信号に応じて、復号化
部89から順次一定間隔をおいて読み出されたK,Y,
M,Cの各色の復号化画像データを、エッジ強調処理す
る。このとき、エッジ強調部92は、復号化画像データ
に乗じられる係数を、圧縮率解析部120により解析さ
れた各色についての圧縮率に応じて切り替えるととも
に、像域メモリ84から読み出された2値データである
像域信号に応じてリアルタイムに切り替える。
【0035】たとえば、圧縮率が大きい場合には復号化
された画像の劣化が多く、エッジ強調の度合いが強いと
一層劣化の程度が進む。そこで、エッジ強調部92は、
圧縮率が比較的小さい場合には強調特性を持たせる係数
に切り替える一方、圧縮率が比較的大きい場合には略素
通しの特性とする係数に切り替えるなど、画像のシャー
プネスを圧縮率に応じて微調整する。またたとえば、エ
ッジ強調用空間フィルタがカーネルサイズ5×7の場合
には、エッジ強調部91は、入力画像の文字部と識別さ
れた領域では、像域信号が「1」とされることによって
強調特性を持たせる係数に切り替える一方、入力画像の
絵柄部と識別された領域では、像域信号が「0」とされ
ることによって素通しの特性とする係数に切り替える。
【0036】エッジ強調部92の後段に設けられたガン
マ補正部93は、エッジ強調部92から順次一定間隔お
いて得られるエッジ強調処理されたK,Y,M,Cの各
色の画像データを、像域メモリ84から順次一定間隔を
おいて読み出されたK,Y,M,Cの各色用の同一内容
の像域信号に応じてガンマ補正する。このガンマ補正部
93は、たとえば2種類の非線形ルックアップテーブル
を有し、像域メモリ84から読み出された2値データで
ある像域信号に応じて入出力特性をリアルタイムに切り
替える。たとえばガンマ補正部93は、入力画像の文字
部と識別された領域では、像域信号が「1」とされるこ
とによってエッジ強調特性を持たせた高ガンマ曲線の入
出力特性に切り替える一方、入力画像の絵柄部と識別さ
れた領域では、像域信号が「0」とされることによって
忠実な階調再現がなされるような滑らかなガンマ曲線の
入出力特性に切り替える。なお、ガンマ補正部93は、
圧縮率解析部120により解析された各色についての圧
縮率に応じてガンマ曲線を切り替えてもよい。たとえ
ば、圧縮率が比較的小さい場合には高ガンマ曲線の入出
力特性に切り替える一方、圧縮率が比較的大きい場合に
は滑らかなガンマ曲線の入出力特性に切り替えるとよ
い。
【0037】強調処理部91の後段に設けられた色補正
処理部94は、画像処理部20の内部の特性値である濃
度あるいは明度を表す各色の画像データK,Y,M,C
を、画像出力部30の特性値の面積率に応じて、色補正
処理(TRC処理;Tone Reproduction Correction)す
る。このとき、色補正処理部94は、圧縮率解析部12
0により解析された各色についての圧縮率に応じて、T
RC処理のパラメータを調整する。たとえば、色補正処
理部94は、各色の圧縮率の比率に応じて、色補正処理
の度合いを変化させる。
【0038】なお、図示していないが、画像処理部20
においては、色補正処理部94から順次一定間隔をおい
て得られるK,Y,M,Cの各色の画像データがD/A
変換されてプロセスカラーの階調トナー信号とされ、プ
ロセスカラー階調トナー信号が2値化されてオンオフ2
値化トナー信号に変換され、オンオフ2値化トナー信号
が上述したように画像出力部30に出力される。
【0039】以上説明したように、強調処理部91や色
補正処理部94において、圧縮率解析部120により解
析された各色についての圧縮率に応じて処理特性を自動
切替えすると、画像の種類に応じた、たとえば「写真モ
ード」、「文字モード」のようなモード指定のためのモ
ード指定キーや、「普通」、「高精細」、「超高精細」
などの画像品質指定キーなどを用意しなくても、画像の
種類に応じて自動的に適正な信号処理がなされる。たと
えば、写真画像のような滑らかな階調を表現しようとす
る場合には、忠実な階調再現がなされるようなフィルタ
を用いる一方、文字画像のようにエッジのシャープさを
強調しようとする場合には強調フィルタを用いることが
できる。換言すれば、圧縮率を反映させた自動モード切
替えを実現することができる。
【0040】また、上記構成の画像処理部20によれ
ば、少なくても圧縮部として機能する符号化部81まで
の部分は従来のカラー複写機における画像処理部と同じ
構成であり、符号化部81以降の属性信号を、強調処理
部91や色補正処理部94は、圧縮率解析部120によ
り解析された圧縮率に応じて処理特性を自動的に切り替
えるので、従来装置の問題点を比較的簡単に改善するこ
とができる。
【0041】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更ま
たは改良を加えることができ、そのような変更または改
良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0042】たとえば、画像出力部30は、1個のレー
ザ光スキャナによって1個の感光体ドラム上にK,Y,
M,Cの各色の潜像が順次形成され、その潜像が感光体
ドラムの周囲に設けられた、それぞれK,Y,M,Cの
各色のトナーが供給される現像器によって順次トナー像
とされ、そのトナー像が転写ドラム上に吸着された用紙
上に順次、多重転写される構成でもよい。
【0043】さらに、この発明は、カラー複写機の画像
処理部に限らず、白黒複写機や、カラープリンタまたは
白黒プリンタの画像処理部などにも適用することができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、全色に
ついて同一の圧縮パラメータを設定した場合に比べて、
復号化された画像の再現性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の一例を搭載したカラ
ー複写機の一例を示す機構図である。
【図2】 本発明の画像処理装置の一実施形態のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
20…画像処理部、81…符号化部、82…画像メモ
リ、89…復号化部、90…信号処理部、91…強調処
理部、92…エッジ強調部、93…ガンマ補正部、94
…色補正処理部、110…パラメータ設定部、120…
圧縮率解析部
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CE17 CE18 CG01 CH11 5C077 LL19 MM03 MP01 MP08 NN04 PP02 PP19 PP20 PP25 PP27 PP33 PP36 PP37 PQ19 TT03 5C078 AA04 AA09 BA57 CA27 DA01 DA02 DA07 DB04 5C079 HB03 HB08 HB11 JA23 LA06 LA12 LA15 LA21 LA37 LB02 LC01 MA02 NA03 NA10 PA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像における色成分信号を符号化
    して非可逆圧縮する符号化部と、該符号化部により符号
    化された符号化色信号を復号化する復号化部とを備えた
    画像処理装置であって、 前記符号化部における符号化のパラメータとして、前記
    色成分信号のうちの少なくとも1つに対して、当該色成
    分信号が担う色成分の圧縮特性に応じた圧縮パラメータ
    を設定するパラメータ設定部を備えたことを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化部により符号化された符号化
    色信号の圧縮率を解析する圧縮率解析部と、 前記圧縮率解析部により解析された圧縮率に応じて、前
    記復号化部により復号化された復号化色信号に対して、
    予め定められた信号処理を施す信号処理部とをさらに備
    えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理部は、前記信号処理とし
    て、前記復号化色信号を強調処理する強調処理部を有す
    ることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記信号処理部は、前記信号処理とし
    て、前記復号化色信号を色補正処理する色補正処理部を
    有することを特徴とする請求項2または3記載の画像処
    理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006127292A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Kyocera Corp 画像処理装置およびその方法

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