JP2003008904A - 画像データ読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセッサの性能や内部メモリの容量が充分
ではない画像データ読み取り装置を用いて、例えば複数
画像の一斉表示を実施すると、画像表示を完了するまで
に相当の時間を要してしまうという課題があった。 【解決手段】 ＰＣカード２から画像データを読み取っ
てテレビジョン受像機３に画像表示用信号を出力する画
像データ読み取り装置１において、ＰＣカード２を接続
するためのインタフェース部４と、プロセッサ５と、Ｒ
ＯＭ６と、ＲＡＭ７とを備え、ＲＯＭ６に格納された所
定のプログラムを実行することにより、インタフェース
部４に対して接続状態にあるＰＣカード２に格納された
圧縮データファイルからＪＰＥＧサムネイル画像ファイ
ルを取り出してＲＡＭ７に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ＰＣカード等の
外部記憶媒体に記憶された画像データを読み取る画像デ
ータ読み取り装置に係り、特に画像データからＪＰＥＧ
サムネイル画像ファイルを取り出して内部メモリに記憶
し画像表示の高速化を可能とする画像データ読み取り装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、デジタルカメラ等の撮像装置によ
り撮像されてＰＣカード等の外部記憶媒体に例えばＪＰ
ＥＧ方式により記憶された画像データに係る画像を表示
する際には、例えばパーソナルコンピュータのような画
像データの読み取りおよび読み取った画像データに基づ
く画像表示を実施する装置においては、外部記憶媒体に
記憶されたＪＰＥＧ画像ファイルを内部メモリに読み出
した後に、当該ＪＰＥＧ画像ファイルについて圧縮画像
データの特定、圧縮画像データの伸張等の処理を実施し
て所望の本画像またはサムネイル画像に係る表示用デー
タを生成して画像表示を実施する。

【０００３】上記のように画像表示用データを生成する
に当たっては、容量の大きな画像データを記憶するとと
もに当該画像データに対して種々の処理を実施するワー
クエリアを確保するために比較的大きな容量の内部メモ
リを必要とし、また容量の大きな複数の画像データを処
理できるように高速のデータ処理用プロセッサを必要と
する。最近のパーソナルコンピュータは、プロセッサの
処理能力も高くまた内部メモリの記憶容量も大きいの
で、ＰＣカード等の外部記憶媒体に記憶されたＪＰＥＧ
画像ファイルに係る表示用データの生成について上記の
ような方式を用いても複数の画像を比較的短時間で表示
することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】然るに、パーソナルコ
ンピュータのように高速のプロセッサや大容量の内部メ
モリを有しない画像データ読み取り装置においては、外
部記憶媒体に記憶されたＪＰＥＧ画像データを読み出し
て当該画像データに基づいて複数の画像に係る表示用デ
ータを生成し例えば複数画像の一斉表示を実施すると、
内部メモリの容量が小さいことで外部記憶媒体へのアク
セス回数が増加すること並びにプロセッサ自体の性能に
差異があること等に起因して、画像表示を完了するまで
に相当の時間を要してしまうという課題があった。

【０００５】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、プロセッサの性能、内部メモリの
容量等が充分ではなくても、ＪＰＥＧサムネイル画像フ
ァイルを含んだ圧縮データファイルを外部記憶媒体から
読み込んで画像表示を高速に実施することができる画像
データ読み取り装置を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る画像デー
タ読み取り装置は、外部記憶媒体を接続するためのイン
タフェース手段と、インタフェース手段に対して接続状
態にある外部記憶媒体に格納された圧縮データファイル
からＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを取り出して内部
メモリに格納するサムネイル画像抽出手段と、ＪＰＥＧ
画像データをデコードして非圧縮の画像データを生成す
るデコード手段とを備えるようにしたものである。

【０００７】この発明に係る画像データ読み取り装置
は、インタフェース手段においてインタフェース手段に
外部記憶媒体が接続されることを検出する検出手段を備
え、サムネイル画像抽出手段において、インタフェース
手段と外部記憶媒体とが接続された際に検出手段から出
力される検出信号に応答して、圧縮データファイルから
ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを取り出し内部メモリ
に格納する処理を開始するようにしたものである。

【０００８】この発明に係る画像データ読み取り装置
は、サムネイル画像抽出手段において、圧縮データファ
イルをバイナリ形式で開き、当該圧縮データファイルを
検索して本画像に係る圧縮データの先頭を示す第１のタ
グ、サムネイル画像に係るデータの先頭を示す第２のタ
グ、およびサムネイル画像に係るデータの終了を示す第
３のタグを検出し、第２のタグと第３のタグとの間のデ
ータをＪＰＥＧサムネイル画像ファイルとして内部メモ
リに格納するようにしたものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
願発明に係る実施の形態を説明する。 実施の形態１．この実施の形態１では、ＣＡＴＶシステ
ムにテレビジョン受像機を接続するセットトップボック
スに対して、本願発明に係る画像データ読み取り装置を
適用した場合を例にとって説明する。図１は、本願発明
に係る画像データ読み取り装置としてのセットトップボ
ックスの構成の一例を示す図である。図１において、１
は画像データ読み取り装置としての機能を備えたセット
トップボックス、２はＪＰＥＧ画像ファイルを含んだ圧
縮データファイルを保持可能な外部記憶媒体として与え
られるＰＣカード、３はセットトップボックスから伝送
される表示用信号を入力して画像表示または映像表示を
実施する表示装置としてのテレビジョン受像機、４はＰ
Ｃカード２をセットトップボックス１に接続するための
ＰＣＭＣＩＡインタフェース部、５はセットトップボッ
クス１内における制御、演算等の各種データ処理を実施
するプロセッサ、６はＪＰＥＧサムネイル画像ファイル
の取り出し処理を実施するための所定のプログラムや種
々のデータ等が格納されたＲＯＭ、７は種々のデータの
記憶領域やワークエリアとして使用される内部メモリと
してのＲＡＭ、８は圧縮形態のＪＰＥＧ本画像データや
ＪＰＥＧサムネイル画像データを伸張して非圧縮の画像
データを出力するＪＰＥＧデコーダである。なお、図１
に示されたセットトップボックスには、本願発明に係る
構成要素のみが記載されており、セットトップボックス
本来の機能を含めた他の機能を実現する構成要素につい
ては省略されている。また、ＰＣＭＣＩＡインタフェー
ス部４には、当該ＰＣＭＣＩＡインタフェース部４に対
してＰＣカード２が接続状態にあることを検出して、検
出信号を出力する検出手段を備えるのが好適である。こ
の検出手段は、例えばＰＣＭＣＩＡインタフェース部４
内の所定の回路またはセンサ等により実現することがで
きる。

【００１０】次に、本願発明による画像読み取り装置と
してのセットトップボックスの動作について説明する。
ここでは、デジタルカメラを用いて撮像することで得ら
れた画像データを格納したＰＣカードからＪＰＥＧサム
ネイル画像ファイルを取り出す場合を例にとって説明す
る。図２は、ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを有する
Ｅｘｉｆ（デジタルカメラの画像記録フォーマット）フ
ァイルの構造を示す図である。図２において、ＳＯＩ，
ＡＰＰ１，ＤＱＴ，ＤＨＴ，ＳＯＦ，ＳＯＳ，ＥＯＩは
ＪＰＥＧマーカセグメントを示している。図２に示され
るように、ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルは、Ｅｘｉ
ｆ圧縮ファイル内のアプリケーションセグメント内に配
置されている。なお、ＪＰＥＧサムネイル画像ファイル
を含む他の圧縮データファイルも同様の構造を有してお
り、圧縮データの開始部位にはＳＯＩ(Start Of Image)
タグが配置され、ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルの開
始部位にはＳＯＩタグが配置され、さらにＪＰＥＧサム
ネイル画像ファイルの終了部位にはＥＯＩ(End Of Imag
e)タグが配置されている。本願発明では、ＪＰＥＧサム
ネイル画像ファイルを含む圧縮データファイルにおける
上記のような構造的な共通性に着目して、ＪＰＥＧサム
ネイル画像ファイルの取り出しを実施する。なお、ＳＯ
Ｉタグのマーカコードは１６進表示によりＦＦＤ８_hで
示され、ＥＯＩタグのマーカコードは１６進表示により
ＦＦＤ９_hで示される。なお、ＪＰＥＧサムネイル画像
ファイルに含まれるＪＰＥＧ画像データは、非圧縮形態
または圧縮形態のいずれの形態をもとることができる。

【００１１】図３は、ＰＣカード等の外部記憶媒体に記
憶されたＥｘｉｆ圧縮ファイルからのＪＰＥＧサムネイ
ル画像ファイル取り出し処理を示すフローチャートであ
る。プロセッサ５は、検出手段からの検出信号に基づい
てＰＣカード２がＰＣＭＣＩＡインタフェース部４に接
続されたのを検出すると、ＰＣカード２に記憶されたそ
れぞれのＥｘｉｆ圧縮ファイル毎に以下の処理を実施す
る。第1に、Ｅｘｉｆ圧縮ファイルをバイナリ形式で開
く（ステップＳ１）。次に、バイナリファイルを先頭側
から検索して、第１のＳＯＩタグ（ＦＦＤ８_h）を検出
する（ステップＳ２）。次に、第２のＳＯＩタグを検索
し（ステップＳ３）、第２のＳＯＩタグが検出されたか
否かを判定する（ステップＳ４）。第２のＳＯＩタグが
検出されない場合には、処理対象のＥｘｉｆ圧縮ファイ
ルにはＪＰＥＧサムネイル画像ファイルが含まれないた
めに、当該Ｅｘｉｆ圧縮ファイルを閉じる（ステップＳ
６）。また、第２のＳＯＩタグが検出された場合には、
次のＥＯＩタグ（ＦＦＤ９ _h）を検出して第２のＳＯＩ
タグから次のＥＯＩタグまでのデータをＪＰＥＧサムネ
イル画像ファイルとしてＲＡＭ７に格納する（ステップ
Ｓ５）。なお、上記のＥｘｉｆ圧縮ファイルからＪＰＥ
Ｇサムネイル画像ファイルを取り出し内部メモリに格納
する処理については、ユーザ指示に基づいて開始する形
態としてもよく、またＰＣＭＣＡＩインタフェース部４
とＰＣカード２との接続を検出する検出手段が設けられ
ている場合には当該検出手段から出力される検出信号に
応答して開始する形態としてもよい。

【００１２】次に、ユーザ操作等に基づいてサムネイル
画像の表示が指示されると、プロセッサ５はＲＡＭ７に
圧縮形態で記憶された表示対象である１または複数のＪ
ＰＥＧサムネイル画像データをＪＰＥＧデコーダ８によ
り伸張して非圧縮の画像データを生成する。テレビジョ
ン受像機３にはこれらの非圧縮画像データに基づく表示
用信号が送信され、表示画面上には所望のサムネイル画
像が表示される。なお、ＪＰＥＧサムネイル画像ファイ
ル中のサムネイル画像データは非圧縮の形態をとること
もあり、このような場合にはＲＡＭ７に記憶されたＪＰ
ＥＧ画像データをそのまま用いて表示用信号を生成す
る。

【００１３】以上のように、この実施の形態１によれ
ば、ＰＣＭＣＩＡインタフェース部４に対して接続状態
にあるＰＣカード２に格納された圧縮データファイルか
らＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを取り出してＲＡＭ
７に格納するサムネイル画像抽出手段を、ＲＯＭ６に格
納された所定のプログラムをプロセッサ５により実行す
ることで実現でき、当該サムネイル画像抽出手段を備え
ることで、高速アクセスが可能な内部メモリとしてのＲ
ＡＭ７に容量の小さな複数のＪＰＥＧサムネイル画像フ
ァイルを格納することができるから、プロセッサの性
能、内部メモリの容量が充分ではなくても、複数の画像
を高速で表示することが可能となる。また、ＲＡＭ７に
ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを格納することで、Ｐ
Ｃカード２をセットトップボックス１から取り外して
も、画像表示を実施することができるという効果を奏す
る。

【００１４】また、ＰＣＭＣＩＡインタフェース部４に
ＰＣカード２が接続されることを検出する検出手段を備
え、当該検出手段から出力される検出信号に応答して、
サムネイル画像抽出処理を開始するように構成したの
で、ＰＣカード２をセットトップボックス１に接続する
と同時にＪＰＥＧサムネイル画像ファイルをＲＡＭ７に
格納するから、ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルの格納
を指示する必要もなくユーザの手間を省くことができる
とともに、サムネイル画像の表示を希望した場合に既に
ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルの格納が完了していて
画像表示を即座に実施することができるという効果を奏
する。

【００１５】なお、ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを
取り出すのに、他の圧縮データファイルにも共通に含ま
れるＳＯＩタグ、ＥＯＩタグを検出して、当該ＳＯＩタ
グおよびＥＯＩタグに基づいてＪＰＥＧサムネイル画像
ファイルを特定するようにしているので、本願発明で用
いられているＪＰＥＧサムネイル画像ファイル抽出アル
ゴリズムは、Ｅｘｉｆ圧縮ファイルのみではなく、他の
圧縮データファイルにも適用することが可能である。

【００１６】また、上記実施の形態１により説明される
画像データ読み取り装置は本願発明を例示するものであ
り、限定するものではないことに留意されたい。本願発
明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載により定められ
るものであり、特許請求の範囲に記載された発明と技術
的に均等な発明は本願発明に含まれ、また特許請求の範
囲に記載された技術的範囲内において種々の設計的変更
が可能である。

【００１７】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、外部
記憶媒体を接続するためのインタフェース手段と、イン
タフェース手段に対して接続状態にある外部記憶媒体に
格納された圧縮データファイルからＪＰＥＧサムネイル
画像ファイルを取り出して内部メモリに格納するサムネ
イル画像抽出手段と、ＪＰＥＧ画像データをデコードし
て非圧縮の画像データを生成するデコード手段とを備え
るように構成したので、高速アクセスが可能な内部メモ
リに複数のＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを格納する
ことができるから、プロセッサの性能、内部メモリの容
量が充分ではなくても、複数の画像を高速で表示するこ
とが可能となる。また、内部メモリに複数のＪＰＥＧサ
ムネイル画像ファイルを格納することで、外部記憶媒体
を画像データ読み取り装置から取り外しても、画像表示
を実施することができるという効果を奏する。

【００１８】この発明によれば、インタフェース手段に
おいて当該インタフェース手段に外部記憶媒体が接続さ
れることを検出する検出手段を備え、サムネイル画像抽
出手段において、インタフェース手段と外部記憶媒体と
が接続された際に検出手段から出力される検出信号に応
答して、圧縮データファイルからＪＰＥＧサムネイル画
像ファイルを取り出し内部メモリに格納する処理を開始
するように構成したので、外部記憶媒体を画像データ読
み取り装置に接続すると同時にＪＰＥＧサムネイル画像
ファイルを内部メモリに格納するから、ＪＰＥＧサムネ
イル画像ファイルの格納を指示する必要もなくユーザの
手間を省くことができるとともに、サムネイル画像の表
示を希望した場合に既にＪＰＥＧサムネイル画像ファイ
ルの格納が完了していて画像表示を即座に実施すること
ができるという効果を奏する。

【００１９】この発明によれば、サムネイル画像抽出手
段において、圧縮データファイルをバイナリ形式で開
き、当該圧縮データファイルを検索して本画像に係る圧
縮データの先頭を示す第１のタグ、サムネイル画像に係
るデータの先頭を示す第２のタグ、およびサムネイル画
像に係るデータの終了を示す第３のタグを検出し、第２
のタグと第３のタグとの間のデータをＪＰＥＧサムネイ
ル画像ファイルとして内部メモリに格納するように構成
したので、Ｅｘｉｆ圧縮ファイルのみではなく他の圧縮
データファイルにも共通に含まれるタグを検出するよう
にしているから、Ｅｘｉｆ圧縮ファイルのみではなく他
の圧縮データファイルからもＪＰＥＧサムネイル画像フ
ァイルを取り出すことができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本願発明に係る画像データ読み取り装置とし
てのセットトップボックスの構成の一例を示す図であ
る。

【図２】 ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを有するＥ
ｘｉｆファイルの構造を示す図である。

【図３】 ＪＰＥＧサムネイル画像ファイル取り出し処
理を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ セットトップボックス（画像データ読み取り装
置），２ ＰＣカード（外部記憶媒体），３ テレビジ
ョン受像機（表示装置），４ ＰＣＭＣＩＡインタフェ
ース部（インタフェース手段），５ プロセッサ，６
ＲＯＭ，７ ＲＡＭ（内部メモリ），８ ＪＰＥＧデコ
ーダ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを含む
   圧縮データファイルを格納する外部記憶媒体から画像デ
   ータを読み取って表示装置に画像表示用信号を出力する
   画像データ読み取り装置において、 前記外部記憶媒体を接続するためのインタフェース手段
   と、該インタフェース手段に対して接続状態にある前記
   外部記憶媒体に格納された圧縮データファイルからＪＰ
   ＥＧサムネイル画像ファイルを取り出して内部メモリに
   格納するサムネイル画像抽出手段と、ＪＰＥＧ画像デー
   タをデコードして非圧縮の画像データを生成するデコー
   ド手段とを備えることを特徴とする画像データ読み取り
   装置。
2. 【請求項２】 インタフェース手段が該インタフェース
   手段に外部記憶媒体が接続されることを検出する検出手
   段を備え、 サムネイル画像抽出手段が、前記インタフェース手段と
   前記外部記憶媒体とが接続された際に前記検出手段から
   出力される検出信号に応答して、圧縮データファイルか
   らＪＰＥＧサムネイル画像ファイルを取り出し内部メモ
   リに格納する処理を開始することを特徴とする請求項１
   記載の画像データ読み取り装置。
3. 【請求項３】 サムネイル画像抽出手段が、圧縮データ
   ファイルをバイナリ形式で開き、当該圧縮データファイ
   ルを検索して本画像に係る圧縮データの先頭を示す第１
   のタグ、サムネイル画像に係るデータの先頭を示す第２
   のタグ、およびサムネイル画像に係るデータの終了を示
   す第３のタグを検出し、前記第２のタグと前記第３のタ
   グとの間のデータをＪＰＥＧサムネイル画像ファイルと
   して内部メモリに格納することを特徴とする請求項１記
   載の画像データ読み取り装置。