JP2003008396A - 弾性表面波素子及びその製造方法 - Google Patents

弾性表面波素子及びその製造方法

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JP2003008396A
JP2003008396A JP2001189189A JP2001189189A JP2003008396A JP 2003008396 A JP2003008396 A JP 2003008396A JP 2001189189 A JP2001189189 A JP 2001189189A JP 2001189189 A JP2001189189 A JP 2001189189A JP 2003008396 A JP2003008396 A JP 2003008396A
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acoustic wave
saw
rough surface
surface acoustic
side electrode
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Takao Oiwa
隆夫 大岩
Hiromi Yatsuda
博美 谷津田
Yuji Takahashi
雄司 高橋
Kenichi Noguchi
賢一 野口
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Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SAW素子の周波数特性の劣化を抑制すると
共に信頼性の向上を図ること。 【解決手段】 SAWフィルタを形成したSAW基板1
0の裏面の外周縁のマージン枠10aより内側に粗面と
して形成した領域14を設けた。従って、裏面の領域1
4においてバルク波を乱反射させ出力側電極22a,2
2b側にバルク波が到達するのを抑制することができ
る。この結果、周波数特性の劣化を抑制することができ
る。また、外周縁のマージン枠10aより外側には粗面
が形成されていないので、ダイシングするときのクラッ
クの発生を抑制することができる。この結果、SAWフ
ィルタの信頼性の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電性基板の表面
に導電性材料からなる入力側電極と出力側電極とを備え
る弾性表面波素子とこのような弾性表面波素子の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の弾性表面波(Surface Ac
oustic Wave、SAW)素子では、動作中に圧電性基板
(以下、SAW基板とする)内に発生したバルク波が表
面の出力側電極に到達して周波数特性が劣化することが
知られている。このような周波数特性の劣化を抑えるた
め、SAW基板の裏面にミゾを格子状に形成したり裏面
全体をブラスト加工で荒らし粗面を形成し、ミゾや粗面
でバルク波を反射させ、表面の出力側電極へのバルク波
の到達を抑制することが提案されている。ミゾの形成や
ブラスト加工は、圧電性のウエハをダイシングラインに
沿ってダイサーで個々のチップに切り割けるダイシング
工程の前に行なうことが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ミゾの
形成やブラスト加工をSAW基板の裏面に行なうと、ダ
イシング工程のときにミゾを形成した部位やブラスト加
工した部位にクラックが入りやすくチップ割れが起こ
り、SAW素子の信頼性が低下するという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、SAW素子の周波数特性の劣化を抑制
すると共に信頼性の向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波素子
は、圧電性基板の表面に導電性材料からなる入力側電極
と出力側電極とを備える弾性表面波素子であって、前記
圧電性基板の裏面は、外周縁のマージン枠より内側が粗
面として形成されていることを特徴とする。
【0006】本発明の弾性表面波素子では、圧電性基板
の裏面の外周縁のマージン枠より内側が粗面として形成
されているので、裏面でバルク波を乱反射させることが
できる。この結果、出力側電極にバルク波が到達するの
を抑制することができ、弾性表面波素子の周波数特性の
劣化を抑制することができる。また、外周縁のマージン
枠より外側には粗面が形成されていないので、ダイシン
グするときのクラックの発生を抑制することができる。
この結果、弾性表面波素子の信頼性の向上を図ることが
できる。
【0007】本発明の弾性表面波素子において、前記粗
面は、ブラスト加工などの直接裏面を粉などで物理的に
削る機械的加工により形成したり、エッチングや薬品を
用いた処理などの化学的加工により形成することが好適
である。
【0008】本発明の弾性表面波素子の製造方法は、圧
電性基板の表面に導電性材料からなる入力側電極と出力
側電極とを備える弾性表面波素子の製造方法であって、
前記圧電性基板の裏面の外周縁のマージン枠より内側に
粗面を形成する粗面形成工程を備えることを特徴とす
る。
【0009】本発明の弾性表面波素子の製造方法では、
圧電性基板の裏面の外周縁のマージン枠より内側に粗面
を形成することができる。この粗面では、バルク波を乱
反射させることができるので、出力側電極にバルク波が
到達するのを抑制することができ、周波数特性の劣化が
抑制された弾性表面波素子を製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。尚、各図
において同一又は同一の機能を備える部材には同一の符
号を付し説明を省略する。
【0011】図1は、本実施形態のSAW素子の一例と
してのSAWフィルタ100の構成の概略を示す平面図
である。SAWフィルタ100は、水晶などの圧電性を
示すSAW基板10の表面に、二つの櫛型形状の入力側
電極20a,20bと、二つの櫛型形状の出力側電極2
2a,22bとを備える。SAWフィルタ100は、帯
域通過フィルタとして構成されており、入力側電極20
bと出力側電極22bとを接地電位とし、様々な周波数
の信号が重畳された高周波信号を入力側電極20aに入
力すると、出力側電極22aから所定の周波数の信号の
みを出力することができる。
【0012】図2は、SAWフィルタ100の裏面の様
子を示す平面図であり、図3は、図1のAA線での断面
図である。SAWフィルタ100は、SAW基板10に
裏面のマージン枠10aより内側に、表面に凹凸のある
粗面として形成された粗面領域14を備えている。マー
ジン枠10aは、SAW基板10の端部から表面の各電
極20a,20b,22a,22bの端部までの幅に対
応する裏面側の領域に形成するのが好適である。このよ
うに、粗面領域14を形成したので、SAW基板10内
でバルクが発生しても、粗面領域14でバルク波を乱反
射することができる。この結果、バルク波が出力側電極
22aに到達するのが抑制され、SAWフィルタ100
の通過周波数帯域における信号強度の低下などの周波数
特性の劣化を抑制することができる。一方、粗面領域1
4は、マージン枠10aを残してSAW基板10の外周
から離して形成されているので、ダイシングするときの
クラックの発生を抑制することができる。この結果、ダ
イシングの際にSAW基板10にクラックや欠けなどが
生じるのを抑制することができ、SAWフィルタ100
の信頼性の向上を図ることができる。
【0013】次に、このようにして構成されたSAWフ
ィルタ100の粗面領域14の形成方法を図4に従って
説明する。図5は、ウエハ200の表面40を示す平面
図であり、図6は、工程S10が終了した後のウエハ2
00の裏面50を示す平面図である。図5に示すよう
に、ウエハ200には、後にダイサーによる切断線とな
るダイシングライン30に囲まれ内部にSAWフィルタ
100が形成されたチップ領域100aが複数配置され
ている。最初に、ウエハ200の裏面50の全面に保護
膜32を形成し、フォトリソグラフィ法を用いて表面4
0側のSAWフィルタ100の各電極20a,20b,
22a,22bの端部から内側に対応する裏面50側の
部位に開口34を形成する(工程S10)。
【0014】次に、保護膜32をマスクとしてウエハ2
00の裏面50側にブラスト加工を施し、開口34から
露出したウエハ200の裏面50に粗面領域14を形成
する(工程S12、図7)。その後、保護膜32を除去
し(工程S14)、表面のダイシングラインに沿ってウ
エハ200を切断して(工程S16)複数のSAWフィ
ルタ100を形成する。
【0015】図4には、保護膜32をウエハ200の裏
面50に形成してブラスト加工を行なう方法を例示した
が、図8のフローチャートに示すように、保護膜32を
形成する代わりにマスクを装着して粗面を形成する方法
を用いてもよい。この方法では、最初に、ウエハ200
と重ねたときにブラスト加工を行なう部位に開口334
を有するようなマスク300を予め用意しておき、この
マスク300をウエハ200の裏面に位置あわせして密
着させ(工程S110)、開口334から露出したウエ
ハ200の裏面50にブラスト加工を施し、粗面領域1
4を形成する(工程S112)。図9は、ウエハ200
の裏面にマスク300を密着させ粗面領域14を形成し
た様子を示す平面図である。そして、マスク300を外
した後、ウエハ200を切断して(工程S116)、複
数のSAWフィルタ100を形成する。
【0016】本実施形態のSAWフィルタ100では、
マージン枠10aをSAW基板10の端部から各電極2
0a,20b,22a,22bの端部までの幅に形成し
たが、この幅に限定したものではなく、例えば、各電極
20a,20b,22a,22bの端部より内側になる
ように設定してもよい。このとき、粗面として形成した
領域14は、少なくとも入力側電極20a,20bと出
力側電極22a,22bとの中間点の裏面側に形成する
のが好適である。
【0017】本実施形態では、SAWフィルタ100の
SAW基板10の裏面側に粗面を形成する場合を例示し
たが、SAWフィルタ以外のSAW素子に適用してもよ
い。
【0018】
【発明の効果】本発明の弾性表面波素子では、圧電性基
板の裏面は、外周縁のマージン枠より内側が粗面として
形成されているので、裏面でバルク波を乱反射させるこ
とができる。この結果、出力側電極にバルク波が到達す
るのを抑制することができ、弾性表面波素子の周波数特
性の劣化を抑制することができる。また、外周縁のマー
ジン枠より外側には粗面が形成されていないので、ダイ
シングするときのクラックの発生を抑制することができ
る。この結果、弾性表面波素子の信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0019】また、本発明の弾性表面波素子の製造方法
では、圧電性基板の裏面の外周縁のマージン枠より内側
に粗面を形成することができる。この粗面では、バルク
波を乱反射させることができるので、出力側電極にバル
ク波が到達するのを抑制することができ、周波数特性の
劣化が抑制された弾性表面波素子を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のSAW素子の一例としてのSA
Wフィルタ100の構成の概略を示す平面図である。
【図2】 SAWフィルタ100の裏面の様子を示す平
面図である。
【図3】 図1のAA線での断面図である。
【図4】 粗面形成方法を示すフローチャートである。
【図5】 ウエハ200の表面40を示す平面図であ
る。
【図6】 工程S10が終了した後のウエハ200の裏
面50を示す平面図である。
【図7】 工程S12が終了した後のウエハ200の裏
面50を示す平面図である。
【図8】 他の粗面形成方法を示すフローチャートであ
る。
【図9】 ウエハ200の裏面にマスク300を密着さ
せ粗面領域14を形成した様子を示す平面図である。
【符号の説明】
10 SAW基板、10a マージン枠、20a,20
b 入力側電極、22a,22b 出力側電極、100
SAWフィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 雄司 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日本 無線株式会社内 (72)発明者 野口 賢一 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日本 無線株式会社内 Fターム(参考) 5J097 AA05 AA13 AA24 AA32 EE04 HA03 KK09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性基板の表面に導電性材料からなる
    入力側電極と出力側電極とを備える弾性表面波素子であ
    って、 前記圧電性基板の裏面は、外周縁のマージン枠より内側
    が粗面として形成されていることを特徴とする弾性表面
    波素子。
  2. 【請求項2】 前記粗面は、機械的加工により形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波素
    子。
  3. 【請求項3】 前記粗面は、化学的加工により形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波素
    子。
  4. 【請求項4】 圧電性基板の表面に導電性材料からなる
    入力側電極と出力側電極とを備える弾性表面波素子の製
    造方法であって、 前記圧電性基板の裏面の外周縁のマージン枠より内側に
    粗面を形成する粗面形成工程を備えることを特徴とする
    弾性表面波素子の製造方法。
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