JP2003008202A - 板状体へのワイヤー挿入方法及び装置 - Google Patents

板状体へのワイヤー挿入方法及び装置

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JP2003008202A
JP2003008202A JP2001189310A JP2001189310A JP2003008202A JP 2003008202 A JP2003008202 A JP 2003008202A JP 2001189310 A JP2001189310 A JP 2001189310A JP 2001189310 A JP2001189310 A JP 2001189310A JP 2003008202 A JP2003008202 A JP 2003008202A
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cutter
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guide tube
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JP2001189310A
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Akio Enomoto
明夫 榎本
Koichi Miyashita
晃一 宮下
Hironari Shiomi
寛斉 汐見
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金属細線を板状体に突き刺し、切断して板状
体に多数ワイヤーを狭ピッチに並設する信頼性の高い方
法及び装置を提供する。 【解決手段】次の(a)〜(f)工程を1サイクルとし
てこのサイクルを繰返す。(a)カッター3の刃近辺ま
で先端が垂下したワイヤー1をワイヤー押さえ治具3
4,35が把持する一方、ワイヤー1をガイドするガイ
ド筒2aの下端部が、カッター3の刃に近接した状態か
ら、ガイド筒2aの下端部からのワイヤー1の突き出し
長さを所定の長さとなるまで上昇する工程。(b)ガイ
ド筒2aの下端部がカッター3に近接するまでワイヤー
1とガイド筒2aを共に下降させる工程。(c)ワイヤ
ー1とガイド筒2aとカッター3を同時に下降させ、ワ
イヤー1を板状体に突き刺す工程。(d)ワイヤー1を
切断する工程。(e)カッター3とワイヤー1とガイド
筒2aを同時に上昇させる工程。(f)板状体を所定の
ピッチ水平方向に移送する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ワイヤーを板状
体に突き刺し、切断して板状体に多数ワイヤーを狭ピッ
チで並設する方法及び装置に関する。特に、電子回路に
用いられ、多層配線を繋ぐビアホールを有する高密度な
プリント回路用基板材の製造過程において、板状体に金
属細線を狭ピッチで並設する工程に有用である。
【0002】
【従来の技術】 プリント回路基板は、一面側に集積回
路のためのスロットや各種電子部品のための接続端子群
が形成されており、他面側には部品を繋ぐ導電路が印刷
されたもので、従来から電子機器の要素部材として大量
に利用されている。図19はプリント回路基板の一例を
示す斜視図で、エポキシ樹脂、ガラスなどの絶縁材料か
らなる板状体に、その表面間を導通するように導電性金
属42がメッキなどで設置されてなる基板材41の両面
に、所定の導体パターン(回路)が形成された導電層た
るフォトプロセス層43が積層され、更にこのフォトプ
ロセス層43の外側に、接続端子群や導電路44が印刷
などで形成されて、プリント回路基板が構成されてい
る。
【0003】 このようなプリント回路基板に用いる基
板材41について、従来においては、例えば、エポキシ
樹脂、ガラスなどの絶縁材料からなる板状体を作製した
後、ドリル加工によって所定位置に導通用スルーホール
を穿設し、次いでそのスルーホールに銅などの導電性金
属をメッキ等の手段で被覆し、更に封止材によってこの
スルーホールを密封して作製されていた。
【0004】 しかしながら、板状体にドリル加工する
と、加工に伴って加工屑が発生し、製品不良が生じるお
それがある他、メッキは基板材の縁端部でクラックが生
じるおそれが高く、電気的導通不良を引き起こすという
問題があった。又、ドリル加工では、加工出来るスルー
ホールの長さ(基板の厚さ)/孔径の比は5程度が限度
であり、例えば、厚さ1mmの基板の場合、直径0.2
mm程度が下限となる。しかし、プリント回路基板の高
密度化のためには、より小さい孔径とすることが好まし
く、ドリル加工ではそれが困難であった。
【0005】 又、特開昭49−8759号公報によれ
ば、枠体内に、Ni、Coなどの電気線を挿入し、エポ
キシ樹脂などの絶縁材料を溶融して流し込み、硬化後金
属線に垂直な面で切断して、両面間を電気的に接続した
回路板が提案されている。しかしながら、この回路板で
はエポキシ樹脂などを用いているため、樹脂が硬化する
ときに体積収縮が2〜3%程度起こり、スルーホールの
ピッチなどの寸法精度を損なうという問題があった。高
密度化されたプリント回路基板においては、寸法精度が
極めて重要であり、このことは大きな欠点であった。更
に、この回路板では、片面又は両面に積層される導電層
(フォトプロセス層)との親和性を何ら考慮していない
ため、使用に際しての熱衝撃や温度差などによる熱膨張
差により、基板材と導電層とが剥離するおそれがある。
更に、物理的衝撃によっても、絶縁材料と金属線との間
において剥離するおそれがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 上記のように、高密
度化が進むプリント回路基板において、本発明者らは、
プリント回路基板材に適したプラスチックとセラミック
からなる複合材料を開発し、未硬化の複合材料基板に直
接金属細線を所定のピッチで並設し、硬化させ、表面研
磨して、良好なプリント回路基板が得られることを見出
した。しかしながら、未硬化の複合材料からなる基板に
狭ピッチで、より信頼性の高い金属細線の挿入方法及び
装置が求められているが、適切な提案がなされていなか
った。
【0007】 本発明は、上記した従来の問題に鑑みて
なされたものであり、その目的は、金属細線を板状体に
突き刺し、切断して板状体に多数ワイヤーを狭ピッチに
並設する信頼性の高い方法及び装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】 即ち、本発明によれ
ば、ワイヤーを板状体に突き刺し、切断して、板状体内
に多数のワイヤーを狭ピッチで並設する方法であって、
次の(a)〜(f)工程を1サイクルとしてこのサイク
ルを繰返すことを特徴とする板状体へのワイヤー挿入方
法が提供される。 (a)工程、底面を有するカッターが、その底面が板状
体の上面より所定の高さに位置し、カッターの刃近辺ま
で先端が垂直に垂下したワイヤーをワイヤー押さえ治具
が上部で把持する一方、該ワイヤー押さえ治具より下部
にあって、ワイヤーを垂直方向にガイドするガイド筒の
下端部が、該カッターの刃に近接した状態から、ガイド
筒下端部からのワイヤーの突き出し長さを所定の長さと
なるまで上昇する工程。 (b)工程、前記ワイヤー押さえ治具がワイヤーの把持
を解除し、前記ガイド筒の下端部が前記カッターに近接
するまでワイヤーと前記ガイド筒を共に下降させ、ワイ
ヤーの先端部を前記カッターの直下に位置する板状体に
接近させる工程。 (c)工程、ワイヤーと前記ガイド筒と前記カッターを
同時に共に所定の距離下降させ、ワイヤーを前記板状体
に突き刺す工程。 (d)工程、前記カッターによってワイヤーを切断する
工程。 (e)工程、ワイヤーを切断した前記カッターとワイヤ
ーと前記ガイド筒を同時に共に所定距離上昇させる工
程。 (f)工程、前記板状体を所定のピッチ水平方向に移送
する工程。
【0009】 本発明においては、前記(a)工程〜
(e)工程において、前記カッターと前記ワイヤー押さ
え治具を連結して、前記カッターの上下移動及び切断又
は刃の開きの動きと前記ワイヤー押さえ治具の上下移動
及びワイヤーの把持又は把持の解除の動きを各工程に応
じて同調させることが好ましい。
【0010】 又、本発明においては、前記ワイヤー押
さえ治具の上部にワイヤーを垂直方向にガイドする第2
のガイド筒を設け、前記(a)工程、(b)工程、
(c)工程および(e)工程における前記ガイド筒の動
きに該第2のガイド筒を同調させて共に同一距離上下さ
せることが好ましい。
【0011】 更に、本発明においては、一直線上に所
定のピッチでV溝が形成された支持板の各V溝にワイヤ
ーを挿通した前記ガイド筒を当接させて立設し、これら
各ワイヤーを板状体に前記(a)〜(f)工程により挿
入する際、同調させて板状体に同時に一列単位で挿入す
ることが好ましい。
【0012】 又、本発明によれば、ワイヤーを板状体
に突き刺し、切断して、板状体内に多数ワイヤーを狭ピ
ッチで並設する方法であって、次の(g)〜(l)工程
を1サイクルとしてこのサイクルを繰返すことを特徴と
する板状体へのワイヤー挿入方法が提供される。 (g)工程、底面を有すると共に刃構造がワイヤーを把
持する部位と切断する部位からなるカッターが、該底面
が板状体の上面より所定の高さに位置し、垂直に垂下す
るワイヤーの先端部がカッターによって把持されると共
にワイヤー押さえ治具が上部でワイヤーの把持を解除
し、該ワイヤー押さえ治具より下部にあって、ワイヤー
を垂直方向にガイドするガイド筒の下端部が、該カッタ
ーの刃に近接した状態から、ガイド筒下端部からのワイ
ヤーの突き出し長さを所定の長さとなるまで上昇する工
程。 (h)工程、前記カッターがワイヤーの把持を解除し、
前記ワイヤー押さえ治具によりワイヤーを把持し、前記
ガイド筒の下端部が前記カッターに近接するまでワイヤ
ーと前記ワイヤー押さえ治具と前記ガイド筒を共に下降
させ、ワイヤーの先端部を前記カッターの直下に位置す
る板状体に接近させる工程。 (i)工程、ワイヤーと前記ワイヤー押さえ治具と前記
ガイド筒と前記カッターを同時に共に所定の距離下降さ
せ、ワイヤーを前記板状体に突き刺す工程。 (j)工程、前記カッターによってワイヤーを把持しな
がら切断する工程。 (k)工程、ワイヤーを把持した前記カッターとワイヤ
ーと前記ワイヤー押さえ治具と前記ガイド筒を同時に共
に所定距離上昇させる工程。 (l)工程、前記板状体を所定のピッチ水平方向に移送
する工程。
【0013】 本発明においては、前記ワイヤー押さえ
治具の上部にワイヤーを垂直方向にガイドする第2のガ
イド筒を設け、前記(g)工程、(h)工程、(i)工
程および(k)工程における前記ガイド筒の動きに該第
2のガイド筒を同調させて共に同一距離上下させること
が好ましい。
【0014】 又、本発明においては、一直線上に所定
のピッチでV溝が形成された支持板の各V溝にワイヤー
を挿通した前記ガイド筒を当接させて立設し、これら各
ワイヤーを板状体に前記(g)〜(l)工程により挿入
する際、同調させて板状体に同時に一列単位で挿入する
ことが好ましい。
【0015】 さらに、本発明によれば、カッターと、
カッターを駆動するカッター駆動装置と、カッターを下
方で保持するカッター保持台と、カッター保持台を介し
てカッターの位置を規定するカッター位置規定装置と、
カッター保持台に設けられた貫通孔に挿通すると共にワ
イヤーを垂直方向にガイドするガイド筒と、ガイド筒を
上下に駆動すると共にカッター保持台上に設けられたス
トッパーを押圧して保持台を下降させるガイド筒駆動装
置と、ワイヤーを把持又は解除するワイヤー押さえ装置
と、これらの装置及び部材と治具の動きを制御する制御
器とを具備していることを特徴とする板状体へのワイヤ
ー挿入装置が提供される。
【0016】 本発明においては、前記カッター及び前
記カッター駆動装置と、前記ワイヤー押さえ装置とが前
記カッター保持台を介して連結していることが好まし
い。
【0017】 又、本発明においては、前記カッターに
ワイヤーを把持する部位とワイヤーを切断する部位から
なる2段刃構造のカッターを用いることもできる。更
に、この場合、前記ガイド筒と前記ワイヤー押さえ装置
が連結されていることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の板状体へのワ
イヤー挿入方法及び装置について、実施の形態を具体的
に説明するが、本発明は、これらに限定されて解釈され
るものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおい
て、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良
を加え得るものである。
【0019】 最初に、第1の板状体へのワイヤー挿入
方法を説明する。本発明の第1の板状体へのワイヤー挿
入方法は、ワイヤーを板状体に突き刺し、切断して、板
状体内に多数ワイヤーを狭ピッチで並設する方法であっ
て、次の(a)〜(f)工程を1サイクルとしてこのサ
イクルを繰返すことを特徴とするものである。以下、各
工程に沿って説明する。
【0020】(a)工程 図1及び図2に基づいて説明する。図1に示す通り、ニ
ッパータイプのカッター3の直上にあって、ワイヤー1
を挿通し、ワイヤー1を垂直方向にガイドするガイド筒
2(2a,2b)の下端部2cがカッター3に近接した
位置にあり、又、板状体4はカッター3の直下にあり、
カッター3の底面3cから所定の距離t1の位置に設定
されており、水平方向に所定距離づつ精密に移動可能な
テーブル(図示せず)の上に載置されている。
【0021】 又、ガイド筒2(2a,2b)は上下に
分離したガイド筒2aとガイド筒2bからなり、下方の
ガイド筒2aと上方のガイド筒2bは実線で示したガイ
ド筒連結部材50により連結されており、両者の動きは
ガイド筒連結部材50により連動する。又、ガイド筒2
aとガイド筒2bの間には両者を挿通するワイヤーを把
持し、ワイヤーの動きを抑止するワイヤー押さえ治具5
1(51a,51b)が設けられ、ワイヤー押さえ治具
51(51a,51b)は2つの押さえ治具51aと5
1bからなり、両者の水平方向の開閉の動きによりワイ
ヤーの動きを抑止あるいは開放する。ワイヤー押さえ治
具51(51a,51b)はカッター3と実線で示した
連結部材52により連結されている。図1ではワイヤー
1はワイヤー押さえ治具51(51a,51b)により
把持されて、動きが抑止された状態にある。
【0022】 図2では、ワイヤー押さえ治具51(5
1a,51b)によりワイヤー1の動きが抑止された状
態で、ガイド筒2aが、ガイド筒下端部2cからのワイ
ヤー1の突き出し長さが所定の長さt2となるまで上昇
した状態を示す。勿論ガイド筒2bもt2だけ上昇す
る。ガイド筒連結部材50に連結したガイド筒位置規定
部材53の下端部53aはt2上昇した位置でガイド筒
2(2a,2b)を静止させる。t2を例えば2.6m
mに設定することができる。金属ワイヤー径Dが0.1
mmφのワイヤー1を使用する場合に、ガイド筒2(2
a,2b)として、外径約0.2〜0.3mmφ、内径
約0.12mmφのパイプ、例えば放電電極用パイプを
用いることが可能である。
【0023】(b)工程 図3及び図4に基づいて説明する。図3は、押さえ治具
51aと51bが開き、ワイヤーの把持を解除し、又、
カッター3の刃も開かれた状態を示す。次いで、図4に
示す通り、ガイド筒2aの下端部2cがカッター3の刃
に近接するまでワイヤー1とガイド筒2a,2bを共に
下降させ、ワイヤー1の先端部を板状体4に近接させ
る。ガイド筒位置規定部材53はガイド筒2(2a,2
b)を下降させ、下端部53aが連結部材52に設けら
れたストッパー56に当接した時点でガイド筒2a,2
bの動きは静止する。板状体4がプリント回路用基板材
製造用の板状体である場合、例えば板状体4の一例とし
て、斜視図として図15に示す通りの板状体4を用いる
ことができる。
【0024】 先ず、所定のピッチP1及びP2で多数
の貫通孔6が設けられた金属板5を二枚用意する。金属
板5はエッチング、レーザー加工、又は、打ち抜きで作
製され、表面にはフィルム(図示しない)が貼付されて
いる。1枚の金属板5のフィルムの貼付された面に、プ
ラスチックとセラミックからなる複合材料11のグリー
ンシート7を形成する。グリーンシート7の形成は、例
えば、金属板5のフィルム上にドクターブレード法によ
り複合材料11のスラリーを塗布し、乾燥させながらス
ラリーを半硬化させることにより行われる。次に、半硬
化状態のグリーンシート7に対して、別の1枚の金属板
5をフィルムの貼付された面がグリーンシート7と接す
るように、且つ、二枚の金属板5の貫通孔6の位置が合
うように重ねて板状体4を得る。図4では、ワイヤー1
の先端部は上面の金属板5の貫通孔6に接近した状態に
ある。
【0025】(c)工程 図5に示す通り、図4の状態から、ワイヤー押さえ治具
51(51a,51b)によりワイヤーを把持して動き
を抑止し、ワイヤー1とガイド筒2(2a,2b)とカ
ッター3及び押え治具51(51a,51b)を同時に
共に所定の距離t3だけ下降させ、ワイヤー1を板状体
4に深く突き刺す。カッター3の底面3cは板状体4の
上面に近接した所定の距離t4の位置で停止する。ガイ
ド筒位置規定部材53はストッパー56を押圧し、ガイ
ド筒連結部材50によりガイド筒2a,2bは連動し、
連結部材52により押さえ治具51(51a,51b)
とカッター3は連動して下降する。又、ワイヤー押え治
具51(51a,51b)によりワイヤー1を把持する
際に、連結部材52によりカッター3を連動させてカッ
ター3の刃をワイヤー1を左右より支える程度に閉じさ
せることがワイヤー1の板状体4への挿入を円滑にする
から好ましい。
【0026】(d)工程 図6に示す通り、カッター3によってワイヤーを切断す
る。 (e)工程 ワイヤー1切断後、カッター3と押え治具51(51
a,51b)とワイヤー1とガイド筒2(2a,2b)
を同時に共に所定距離t3だけ上昇させる工程であっ
て、図1に示す状態に戻る。即ち、カッター3の底面3
cと板状体4の上面との距離t1はt3とt4の和であ
る。例えば、t1を1.2mm、t3を1mm、t4を
0.2mmと設定する事が出来る。
【0027】(f)工程 板状体4を所定のピッチP1だけ水平方向に精密に移送
する工程であり、図15に示す板状体4の場合、カッタ
ー3の直下に位置する次の貫通孔6に次のサイクルにお
けるワイヤーが突き刺さることになる。
【0028】 本発明の第1の板状体へのワイヤー挿入
方法における特徴は、(c)工程、即ち図5に示す通
り、図4の状態から、ワイヤー1とガイド筒2(2a,
2b)とカッター3及びワイヤー押さえ治具51(51
a,51b)を同時に共に連動させて、所定の距離t3
だけ下降させ、ワイヤー1を板状体4に深く突き刺す際
に、図13に示す通り、カッター3の底面3cが1サイ
クル前に板状体4に突き刺したワイヤー1の頭部を押さ
えながら深くワイヤー1を板状体4に挿入し、次いで
(d)工程でワイヤー1を切断後、(e)工程で図1に
示す状態にカッター3及びワイヤー押さえ治具51(5
1a,51b)を上昇させる方法であるから、(f)工
程で板状体4を水平方向に所定のピッチP1だけ精密に
移動させる際に、板状体4に挿入されたワイヤー1がカ
ッター3の底面3cを擦ることは無く、極めて狭ピッチ
であっても良好に精密に板状体4にワイヤー1を挿入
し、所定の狭ピッチで配設することが出来る。金属ワイ
ヤー径が0.1mmφのワイヤー1を使用し、ピッチP
1を0.5mm以下の例えば0.25mmという狭ピッ
チに配設した基板材を得ることができる。
【0029】 尚、本発明は、(a)工程をスタート工
程と限定するものではない。(a)〜(f)工程の内、
いずれの工程をスタート工程としても良い。例えば、図
3をスタートの状態とし、(b)工程をスタート工程と
して(b)→(c)→(d)→(e)→(f)→(a)
工程を1サイクルとしても良い。又、カッター3と押え
治具51(51a,51b)を連結部材52で連結しな
いで、各々制御器により動きを独立して制御することも
可能である。
【0030】 複数のワイヤー1,1を所定間隔で一列
単位で同時に板状体に挿入する方法として、図16に示
す通りの支持板13を用いることが好ましい。図16は
支持板の上面図であり、支持板の一側面には精密なピッ
チでV溝14が形成されている。これらのV溝14,1
4にワイヤー1を挿通したガイド筒2a,2aを当接し
た状態で各々立設し、前記(a)〜(f)工程により各
ワイヤーを板状体に挿入する際、同調させて各ワイヤー
を一列単位で同時に挿入させる。板状体4が例えば図1
5の場合、支持板13のV溝14のピッチをP2にして
一列に並ぶワイヤー1,1のピッチをP2にすれば、ま
た、板状体4の(f)工程における移送ピッチをP1と
すれば、ワイヤー1,1を一列単位でピッチP1,P2
で縦横に挿入した板状体を得ることができる。この方法
によれば、ワイヤー1を効率良く、しかも寸法精度良
く、狭ピッチで板状体に挿入することができる。
【0031】 第1の板状体へのワイヤー挿入方法に続
いて、第2の板状体へのワイヤー挿入方法について説明
をする。本発明の第2の板状体へのワイヤー挿入方法
は、次の(g)〜(l)工程を1サイクルとして、この
サイクルを繰返すことを特徴とするワイヤー挿入方法で
ある。第2の板状体へのワイヤー挿入方法において、第
1の板状体へのワイヤー挿入方法と異なる点は、図14
に示す通り、カッター3がワイヤー1を把持する部位3
aと切断する部位3bからなる2段刃構造のカッター3
を用いる点にある。それに伴って、ワイヤー1を把持・
解除する手段が異なり、カッター3、ワイヤー押さえ治
具51(51a,51b)、ガイド筒2(2a,2b)
の連結手段が異なる。しかしながら、基本的な手段は同
一であり、(a)〜(f)工程と(g)〜(l)工程が
順次対応し、図1〜図6と図7〜図12が順次対応す
る。以下、各工程に沿って説明する。
【0032】(g)工程 図7及び図8に基づいて説明する。カッター3は刃の局
部拡大図である図14に示す通り、ワイヤー1を把持す
る部位3aとワイヤー1を切断する部位3bからなり、
図7においてカッター3はワイヤー1の先端部を把持し
た状態でカッター位置規定装置55により板状体4の上
面から所定の高さt1の高さに位置する。ガイド筒2a
の下端部2cはカッター3の刃に近接した状態にある。
ガイド筒2a,2bとワイヤー押さえ治具51a,51
bは同調して上下方向に移動できるようにガイド筒2
(2a,2b)とワイヤー押さえ治具51(51a,5
1b)の連結部材54によって連結されている。又、ガ
イド筒2(2a,2b)とワイヤー押さえ治具51(5
1a,51b)の連結部材54に取付けられたガイド筒
位置規定部材53の下端部53aはカッター位置規定装
置55に取付けられたストッパー56と当接した状態に
ある。(g)工程では図7の状態から図8に示す通りガ
イド筒下端部2cからのワイヤー1の突き出し長さが所
定の長さt2になるまでガイド筒2(2a,2b)とワ
イヤー押さえ治具51(51a,51b)の連結部材5
4によりガイド筒2a,2b及び押え治具51a,51
bを所定の距離t2上昇させる。図8ではワイヤー押さ
え治具51(51a,51b)は解除され、ワイヤーを
押えていないが、カッター3のワイヤー把持力をワイヤ
ー押さえ治具51(51a,51b)より大きく設計す
れば、ワイヤー押さえ治具51(51a,51b)を解
除せずワイヤーを押えたままでワイヤーを引出すことが
できる。
【0033】(h)工程 (h)工程では、図9に示す通り、図8の状態からカッ
ター3がワイヤー1の把持を解除し、一方、ワイヤー押
さえ治具51(51a,51b)がワイヤー1を把持す
る。この状態で図10に示す通り、ガイド筒2aの下端
部2cがカッター3に近接するまでガイド筒2(2a,
2b)とワイヤー押さえ治具51(51a,51b)の
連結部材54によりワイヤー1と押え治具51(51
a,51b)とガイド筒2(2a,2b)を共に下降さ
せ、ワイヤー1の先端部を板状体4に接近させる。
【0034】(i)工程 (i)工程では、図11に示す通り、図10の状態から
カッター位置規定装置55によりカッター3とワイヤー
1とワイヤー押さえ治具51(51a,51b)とガイ
ド筒2(2a,2b)を共に所定の距離t3降下させ、
ワイヤー1を板状体4に突き刺す。カッター3の底面3
cの位置を板状体4の上面より所定の高さt4の位置で
停止させる。ここで、ワイヤー1を板状体4に突き刺す
際、ワイヤー1をカッター3の把持部3aによって把持
した状態で突き刺すことがワイヤー1を支持し、挿入を
容易に確実にするため好ましい。 (j)工程 次いで図12に示す通り、(j)工程でカッター3によ
りワイヤー1を切断する。ワイヤー1をカッター3によ
り把持した状態で切断することが好ましい。
【0035】(k)工程 ワイヤー1を切断後、カッター3とワイヤー1と押え治
具51(51a,51b)とガイド筒2(2a,2b)
を同時に共に所定の距離t3上昇させる。図7の状態に
戻る。 (l)工程 板状体4を所定のピッチP1だけ水平方向に精密に移送
する。
【0036】 この第2の板状体へのワイヤー挿入方法
においても、(i)工程、即ち、図11に示す通り、図
10の状態から、ワイヤー1とガイド筒2(2a,2
b)とカッター3及びワイヤー押さえ治具51(51
a,51b)を同時に共に連動させて、所定の距離t3
だけ下降させ、ワイヤー1を板状体4に深く突き刺す際
に、図13に示す通り、カッター3の底面3cが1サイ
クル前に板状体4に突き刺したワイヤー1の頭部を押さ
えながら深くワイヤー1を板状体4に挿入し、次いで
(j)工程でワイヤー1を切断後、(k)工程で図7に
示す状態にカッター3及びワイヤー押さえ治具51(5
1a,51b)を上昇させる方法であるから、(l)工
程で板状体4を水平方向に所定のピッチP1だけ精密に
移動させる際に、板状体4に挿入されたワイヤー1がカ
ッター3の底面3cを擦ることは無く、極めて狭ピッチ
であっても良好に精密に板状体4にワイヤー1を挿入
し、所定の狭ピッチで配設することが出来る。金属ワイ
ヤー径が0.1mmφのワイヤー1を使用し、ピッチP
1を0.5mm以下の例えば0.25mmという狭ピッ
チに配設した基板材を得ることができる。
【0037】 尚、本発明は、(g)工程をスタート工
程と限定するものではない。(g)〜(l)工程の内、
いずれの工程をスタート工程としても良い。例えば、図
9をスタートの状態とし、(h)工程をスタート工程と
して(h)→(i)→(j)→(k)→(l)→(g)
工程を1サイクルとしても良い。
【0038】 又、この第2の板状体へのワイヤー挿入
方法においても、複数のワイヤー1,1を所定間隔で一
列単位で同時に板状体に挿入する方法として、図16に
示す通りの支持板13を用いることが好ましい。この場
合も、ワイヤー1,1を一列単位でピッチP1,P2で
縦横に挿入した板状体を得ることができ、ワイヤー1を
効率良く、しかも寸法精度良く、狭ピッチで板状体に挿
入することができる。
【0039】 次に、第1の本発明の板状体へのワイヤ
ー挿入方法に対応する板状体へのワイヤー挿入装置を一
実施態様例である図17に基づいて説明する。図17は
本発明の板状体へのワイヤー挿入装置の模式的全体断面
図である。カッター3を駆動してワイヤー1を切断させ
るカッター駆動装置15は、ニッパータイプのカッター
3とカッター駆動軸33を介して連結すると共に、連結
部材29aを介してカッター保持台28の下方に連結
し、カッター保持台28は、ワイヤー1を垂直方向にガ
イドするガイド筒2aが挿通できる貫通孔28aを有す
ると共に,カッター保持台28の上面には上方に突出す
る第1のストッパー30が設けられ、更に、カッター保
持台28の端部において、基台26に垂直に立設された
支軸24に被嵌した外筒25と連結し、外筒25はばね
23により支軸24に沿って上下の往復運動ができる構
造とされている。
【0040】 支軸24の頂部に設けられた第2のスト
ッパー27により上方への動きは規制される。従って、
カッター3はカッター駆動装置15、連結部材29a、
カッター保持台28を介して外筒25と連結しており、
ばね23により上下運動が可能であり、上方への動きは
第2のストッパー27により規制されることになる。従
って、カッター位置規定装置は基台26、支軸24、ば
ね23、外筒25及び第2ストッパー27で構成され
る。
【0041】 一方、カッター保持台28の上方には、
ワイヤー1とワイヤー1を内部に挿通し、垂直方向にガ
イドする2本のガイド筒2a,2bが垂下し、2本のガ
イド筒2a,2bにはガイド筒駆動治具19が連結した
状態で配設され、ガイド筒駆動治具19はモーター17
によって回転する駆動軸18に螺合されている。従っ
て、ガイド筒2a,2bは、モーター17により回転す
る駆動軸18に螺合されたガイド筒駆動治具19により
上下移動する。従って、ガイド筒駆動装置はガイド筒駆
動治具19、駆動軸18及びモーター17で構成させ
る。モーター17はモーター保持台31及び支柱32で
固定される。
【0042】 2本のガイド筒2a,2bの間にはワイ
ヤー押さえ部材34とワイヤー押さえ受部材35が互い
に対向する位置に配設され、ワイヤー押さえ受部材35
はその側面35aがワイヤー1と当接又は近接状態にあ
り、ビストン支軸21aを介してピストン21により駆
動されるワイヤー押さえ部材34の押圧又は解除により
ワイヤー1を把持又は解除する。即ち、ワイヤー押さえ
部材34とワイヤー押え受部材35によりワイヤー1の
上下移動は規制される。従って、ワイヤー押さえ装置は
ワイヤー押さえ部材34、ワイヤー押さえ受部材35、
ピストン支軸21a及びピストン21で構成される。
尚、ピストン21は連結部材29bを介してカッター保
持台28と連結し、ワイヤー押さえ受部材35も同じく
カッター保持台28と連結した構造である。従って、カ
ッター3の上下移動とワイヤー押さえ部材34、ワイヤ
ー押え受部材35の上下移動は同調して行われる。又、
カッター駆動装置15とピストン21を同調させ、ワイ
ヤーの把持と切断を同調させることも可能である。
【0043】 本発明の板状体へのワイヤー挿入装置の
各構成装置は制御器(図示しない)により(a)〜
(f)工程の各工程に対応じて各部材の動きを制御す
る。カッター保持台28の上面が第2ストッパー27で
規制された状態が、図1〜図4に示すカッター3の位置
である。ガイド筒駆動治具19の底面19aが第1スト
ッパー30に当接した状態が、図1及び図4におけるガ
イド筒2(2a,2b)の下端部2cがカッター3の上
面に近接した状態である。
【0044】 カッター保持台28の上面が第2ストッ
パー27で規制された状態が図1の状態であり、カッタ
ー3の底面3cが板状体4より所定の位置t1に位置す
るように設定されている。ワイヤー押さえ部材34、ワ
イヤー押さえ受部材35、ピストン支軸21a、ピスト
ン21からなるワイヤー押え装置によりワイヤーの把持
又は解除を行い、モーター17によりガイド筒2a,2
bを駆動して、(a)工程及び(b)工程を行う。
【0045】 カッター保持台28の上面が第2ストッ
パー27と当接状態にあって、ガイド筒駆動治具19の
底面19aが第1ストッパー30に当接した時点でワイ
ヤー1を把持し、モーター17によりカッター保持台2
8を下方に押圧し、ばね23により所定の距離t3下降
させる。カッター保持台28を介してワイヤー1、ガイ
ド筒2a,2b及びカッター3は連結、一体化されてい
るから(c)工程のワイヤー1とガイド筒2(2a,2
b)とカッター3が所定の距離t3下降し、ワイヤー1
が板状体4に突き刺さる。
【0046】 次いで、(d)工程において、カッター
駆動装置15によりカッター3を駆動してワイヤー1を
切断する。ワイヤー1切断後、モーター17による押圧
を解除し、ばね23によりカッター保持台28の上面を
第2ストッパー27に当接するまで上昇させ、図1の状
態に戻す。
【0047】 次に、本発明の第2の板状体へのワイヤ
ー挿入方法に対応する板状体へのワイヤー挿入装置を一
実施態様例である図18に基づいて説明する。図18は
装置全体の模式的断面図である。図18に示す装置は基
本的には図17に示す装置と構造及びその機構は同じで
ある。異なる点は図19に示す装置においては、用いる
カッター3がワイヤー把持部位3aと切断部位3bから
なる2段刃構造のカッター3である。これに伴って、ガ
イド筒2a,2b間でのワイヤー1の把持又は解除はガ
イド筒駆動治具19の側面に設けられた凸部19bとガ
イド筒2bと連結したワイヤー押え部材34によって行
われる。従って、ガイド筒2a,2bとワイヤー押さえ
装置(34,19b)は一体化され、同調して上下移動
する。
【0048】 図18に示す装置においても、カッター
保持台28の上面が第2ストッパー27と当接した状態
が図7に示す状態である。カッター3がワイヤー1を把
持し、モーター17によりガイド筒2a,2bを駆動し
て上昇させ、(g)工程を行う。次いで、カッター3に
よるワイヤー1の把持を解除し、モーター17によりワ
イヤー押え装置(19a,34)、ガイド筒2a,2
b、ワイヤー1を共に下降させ、ワイヤー1の先端部を
板状体に接近させる(h)工程を行う。ガイド筒駆動治
具19の底面19aが第1ストッパー30に当接した時
点でモーター17によりカッター保持台28を押圧し、
ワイヤー1とガイド筒2a,2bとワイヤー押え装置
(19a,34)とカッター3を同時に共に所定距離t
3下降させ、(i)工程を行う。次いで、(j)工程と
して、カッター駆動装置15によりカッター3を駆動し
てワイヤーを把持しながら切断する。ワイヤー1を切断
後、(k)工程として、モーター17によるカッター保
持台28の押圧を解除し、ばね23によりカッター保持
台28の上面が第2ストッパー27に当接するまでワイ
ヤー1を把持したカッター3とワイヤー1とワイヤー押
さえ装置(19a,34)とガイド筒2a,2bを共に
所定の距離t3上昇させ、図7の状態に戻す。
【0049】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の板状体
へのワイヤー挿入方法及び装置によれば、金属細線等の
ワイヤーを極めて狭ピッチで板状板へ精密に挿入し、並
設できる。従って、高密度で、しかも寸法精度に優れた
プリント回路用基板材を、より簡易且つ経済的に製造す
ることが出来、有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(a)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図2】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(a)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図3】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(b)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図4】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(b)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図5】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(c)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図6】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(d)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図7】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(g)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図8】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(g)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図9】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(h)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図10】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(h)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図11】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(i)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図12】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(j)工程を説明する要部拡大断面図である。
【図13】 本発明の板状体へのワイヤー挿入方法の
(f)工程又は(l)工程を実施した際、ワイヤーがカ
ッターの底面を擦ることなく、極めて狭ピッチであって
も良好に精密に板状体にワイヤーが挿入できることを説
明する要部拡大断面図である。
【図14】 本発明で用いるカッターの刃構造の要部拡
大断面図である。
【図15】 プリント回路用基板材製造用の板状体の斜
視図である。
【図16】 1列単位でワイヤーを板状体に挿入する際
に用いる支持板の上面図である。
【図17】 本発明の板状体へのワイヤー挿入装置の一
実施態様を示す図である。
【図18】 2段刃構造のカッターを用いた本発明の板
状体へのワイヤー挿入装置の一実施態様を示す図であ
る。
【図19】 プリント回路基板の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…ワイヤー、2a…下方のガイド筒、2b…上方のガ
イド筒、2c…下方のガイド筒の下端部、3…カッタ
ー、3a…ワイヤー把持部位、3b…ワイヤー切断部
位、3c…カッター底面、4…板状体、4a…板状体の
上面、5…金属板、6…金属板に設けられた貫通孔、7
…複合材のグリーンシート、13…支持板、14…V
溝、15…カッター駆動装置、16…ガイド筒駆動装
置、17…モーター、18…駆動軸、19…ガイド筒駆
動治具、19a…底面、19b…凸部、21…ピスト
ン、21a…ピストン支軸、23…ばね、24…支軸、
25…外筒、26…基台、27…第2ストッパー、28
…カッター保持台、29a…カッター駆動装置とカッタ
ー保持台を連結する連結部材、29b…ピストンとカッ
ター保持台を連結する連結部材、30…第1ストッパ
ー、31…モーター保持台、32…支柱、33…カッタ
ー駆動軸、34…ワイヤー押さえ部材、35…ワイヤー
押さえ受部材、41…基板材、42…導電性金属、43
…フォトプロセス層、44…導電路、50…ガイド筒連
結部材、51a…一方のワイヤー押さえ治具、51b…
他方のワイヤー押さえ治具、52…ワイヤー押さえ治具
とカッター間の連結部材、53…ガイド筒位置規定部
材、53a…下端部、54…ガイド筒とワイヤー押さえ
治具の連結部材、55…カッター位置規定装置、56…
ストッパー。
フロントページの続き (72)発明者 汐見 寛斉 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 3C039 DA01 5E317 AA21 BB04 CC08 GG14 5E346 AA43 CC16 EE21 FF33 HH25 HH26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤーを板状体に突き刺し、切断し
    て、板状体内に多数のワイヤーを狭ピッチで並設する方
    法であって、次の(a)〜(f)工程を1サイクルとし
    てこのサイクルを繰返すことを特徴とする板状体へのワ
    イヤー挿入方法。 (a)底面を有するカッターが、その底面が板状体の上
    面より所定の高さに位置し、カッターの刃近辺まで先端
    が垂直に垂下したワイヤーをワイヤー押さえ治具が上部
    で把持する一方、該ワイヤー押さえ治具より下部にあっ
    て、ワイヤーを垂直方向にガイドするガイド筒の下端部
    が、該カッターの刃に近接した状態から、ガイド筒下端
    部からのワイヤーの突き出し長さを所定の長さとなるま
    で上昇する工程。 (b)前記ワイヤー押さえ治具がワイヤーの把持を解除
    し、前記ガイド筒の下端部が前記カッターに近接するま
    でワイヤーと前記ガイド筒を共に下降させ、ワイヤーの
    先端部を前記カッターの直下に位置する板状体に接近さ
    せる工程。 (c)ワイヤーと前記ガイド筒と前記カッターを同時に
    共に所定の距離下降させ、ワイヤーを前記板状体に突き
    刺す工程。 (d)前記カッターによってワイヤーを切断する工程。 (e)ワイヤーを切断した前記カッターとワイヤーと前
    記ガイド筒を同時に共に所定距離上昇させる工程。 (f)前記板状体を所定のピッチ水平方向に移送する工
    程。
  2. 【請求項2】 前記(a)工程〜(e)工程において、
    前記カッターと前記ワイヤー押さえ治具を連結して、前
    記カッターの上下移動及び切断又は刃の開きの動きと前
    記ワイヤー押さえ治具の上下移動及びワイヤーの把持又
    は把持の解除の動きを各工程に応じて同調させることを
    特徴とする請求項1に記載の板状体へのワイヤー挿入方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤー押さえ治具の上部にワイヤ
    ーを垂直方向にガイドする第2のガイド筒を設け、前記
    (a)工程、(b)工程、(c)工程および(e)工程
    における前記ガイド筒の動きに該第2のガイド筒を同調
    させて共に同一距離上下させることを特徴とする請求項
    1に記載の板状体へのワイヤー挿入方法。
  4. 【請求項4】 一直線上に所定のピッチでV溝が形成さ
    れた支持板の各V溝にワイヤーを挿通した前記ガイド筒
    を当接させて立設し、これら各ワイヤーを板状体に前記
    (a)〜(f)工程により挿入する際、同調させて板状
    体に同時に一列単位で挿入することを特徴とする請求項
    1に記載の板状体へのワイヤー挿入方法。
  5. 【請求項5】 ワイヤーを板状体に突き刺し、切断し
    て、板状体内に多数ワイヤーを狭ピッチで並設する方法
    であって、次の(g)〜(l)工程を1サイクルとして
    このサイクルを繰返すことを特徴とする板状体へのワイ
    ヤー挿入方法。 (g)底面を有すると共に刃構造がワイヤーを把持する
    部位と切断する部位からなるカッターが、該底面が板状
    体の上面より所定の高さに位置し、垂直に垂下するワイ
    ヤーの先端部がカッターによって把持されると共にワイ
    ヤー押さえ治具が上部でワイヤーの把持を解除し、該ワ
    イヤー押さえ治具より下部にあって、ワイヤーを垂直方
    向にガイドするガイド筒の下端部が、該カッターの刃に
    近接した状態から、ガイド筒下端部からのワイヤーの突
    き出し長さを所定の長さとなるまで上昇する工程。 (h)前記カッターがワイヤーの把持を解除し、前記ワ
    イヤー押さえ治具によりワイヤーを把持し、前記ガイド
    筒の下端部が前記カッターに近接するまでワイヤーと前
    記ワイヤー押さえ治具と前記ガイド筒を共に下降させ、
    ワイヤーの先端部を前記カッターの直下に位置する板状
    体に接近させる工程。 (i)ワイヤーと前記ワイヤー押さえ治具と前記ガイド
    筒と前記カッターを同時に共に所定の距離下降させ、ワ
    イヤーを前記板状体に突き刺す工程。 (j)前記カッターによってワイヤーを把持しながら切
    断する工程。 (k)ワイヤーを把持した前記カッターとワイヤーと前
    記ワイヤー押さえ治具と前記ガイド筒を同時に共に所定
    距離上昇させる工程。 (l)前記板状体を所定のピッチ水平方向に移送する工
    程。
  6. 【請求項6】 前記ワイヤー押さえ治具の上部にワイヤ
    ーを垂直方向にガイドする第2のガイド筒を設け、前記
    (g)工程、(h)工程、(i)工程および(k)工程
    における前記ガイド筒の動きに該第2のガイド筒を同調
    させて共に同一距離上下させることを特徴とする請求項
    5に記載の板状体へのワイヤー挿入方法。
  7. 【請求項7】 一直線上に所定のピッチでV溝が形成さ
    れた支持板の各V溝にワイヤーを挿通した前記ガイド筒
    を当接させて立設し、これら各ワイヤーを板状体に前記
    (g)〜(l)工程により挿入する際、同調させて板状
    体に同時に一列単位で挿入することを特徴とする請求項
    5に記載の板状体へのワイヤー挿入方法。
  8. 【請求項8】 カッターと、カッターを駆動するカッタ
    ー駆動装置と、カッターを下方で保持するカッター保持
    台と、カッター保持台を介してカッターの位置を規定す
    るカッター位置規定装置と、カッター保持台に設けられ
    た貫通孔に挿通すると共にワイヤーを垂直方向にガイド
    するガイド筒と、ガイド筒を上下に駆動すると共にカッ
    ター保持台上に設けられたストッパーを押圧して保持台
    を下降させるガイド筒駆動装置と、ワイヤーを把持又は
    解除するワイヤー押さえ装置と、これらの装置及び部材
    と治具の動きを制御する制御器とを具備していることを
    特徴とする板状体へのワイヤー挿入装置。
  9. 【請求項9】 前記カッター及び前記カッター駆動装置
    と、前記ワイヤー押さえ装置とが前記カッター保持台を
    介して連結していることを特徴とする請求項8に記載の
    板状体へのワイヤー挿入装置。
  10. 【請求項10】 前記カッターがワイヤーを把持する部
    位とワイヤーを切断する部位からなる2段刃構造のカッ
    ターであることを特徴とする請求項8に記載の板状体へ
    のワイヤー挿入装置。
  11. 【請求項11】 前記ガイド筒と前記ワイヤー押さえ装
    置が連結されていることを特徴とする請求項10に記載
    の板状体へのワイヤー挿入装置。
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