JP2003007939A - ヒートシンク付セラミック回路基板及びその製造方法 - Google Patents

ヒートシンク付セラミック回路基板及びその製造方法

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JP2003007939A JP2001184271A JP2001184271A JP2003007939A JP 2003007939 A JP2003007939 A JP 2003007939A JP 2001184271 A JP2001184271 A JP 2001184271A JP 2001184271 A JP2001184271 A JP 2001184271A JP 2003007939 A JP2003007939 A JP 2003007939A
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heat sink
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Toshiyuki Nagase
敏之 長瀬
Yoshiyuki Nagatomo
義幸 長友
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱サイクル寿命を延し、またヒートシンクの
放熱特性を良好に保つ。 【解決手段】 セラミック基板13の両面には第1及び
第2アルミニウム板21,22がAl系の第1及び第2
ろう材層11,12を介してそれぞれ積層接着され、第
1又は第2アルミニウム板21,22にはヒートシンク
15が積層接着される。上記ヒートシンク15は、銅板
16と、この銅板16の一方の面に圧延により積層接着
された第3アルミニウム板23とにより構成され、この
第3アルミニウム板23は第1又は第2アルミニウム板
21,22に直接積層接着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーモジュール
用基板等の半導体装置のセラミック回路基板に関する。
更に詳しくは半導体チップ等の発熱体から発生する熱を
放散させるヒートシンクを有するヒートシンク付セラミ
ック回路基板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセラミック回路基板とし
て、セラミック基板がAlNにより形成され、このセラ
ミック基板の両面に第1及び第2アルミニウム板がAl
−Si系ろう材を介して積層接着され、更に銅板により
形成されたヒートシンクが上記第1又は第2アルミニウ
ム板にはんだを介して積層接着されたものが知られてい
る。この回路基板では、第1及び第2アルミニウム板の
セラミック基板への積層接着は、第1アルミニウム板の
上にAl−Si系ろう材、セラミック基板、Al−Si
系ろう材及び第2アルミニウム板を重ねた状態で、これ
らに0.05〜0.5MPaの圧力を加え、真空中で6
00〜630℃に加熱することにより行われ、第2アル
ミニウム板はエッチンクにより所定のパターンの回路と
なる。この後にヒートシンクが第1アルミニウム板には
んだを介して積層接着され、第2アルミニウム板上に半
導体チップ等(図示せず)が搭載される。このように構
成されたセラミック回路基板では、半導体チップ等が発
した熱は第2アルミニウム板、Al−Si系ろう材、セ
ラミック基板、Al−Si系ろう材、第1アルミニウム
板及びはんだを介してヒートシンクの表面から放散され
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のセ
ラミック回路基板では、半導体チップ等の発熱及び非発
熱により、或いは周囲温度の変化により、回路基板が高
温と低温との間で繰返し変化する、即ち回路基板に熱サ
イクルが作用すると、セラミック回路基板とヒートシン
クとの熱膨張係数差による熱応力が発生するため、はん
だに歪みがたまって、はんだにクラックが発生するおそ
れがあった。また、上記従来のセラミック回路基板で
は、はんだの熱抵抗が高い、即ちはんだの熱伝導率が低
いため、セラミック回路基板上に搭載した半導体チップ
の温度が上昇して、半導体チップの動作不良やはんだ寿
命の低下を招くおそれもあった。本発明の目的は、熱サ
イクル寿命を延すことができ、ヒートシンクの放熱特性
を良好に保つことができる、ヒートシンク付セラミック
回路基板を提供することにある。本発明の別の目的は、
銅板とアルミニウム板とを直接積層接着しても、その界
面に金属間化合物が生成されるのを防止できる、ヒート
シンク付セラミック回路基板の製造方法を提供すること
にある。本発明の更に別の目的は、銅板とアルミニウム
板との間にシリカコーティング層を介装することによ
り、製造時に回路基板を高温雰囲気中に曝しても金属間
化合物の生成を防止できる、ヒートシンク付セラミック
回路基板の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、セラミック基板13と、セラミック
基板13の両面にAl系の第1及び第2ろう材層11,
12を介してそれぞれ積層接着された第1及び第2アル
ミニウム板21,22と、第1又は第2アルミニウム板
21,22に積層接着されたヒートシンク15とを備え
たヒートシンク付セラミック回路基板の改良である。そ
の特徴ある構成は、ヒートシンク15が、銅板16と、
この銅板16の一方の面に圧延又は圧接にて積層接着さ
れた第3アルミニウム板23とにより構成され、第3ア
ルミニウム板23が第1又は第2アルミニウム板21,
22に直接積層接着されたところにある。この請求項1
に記載されたヒートシンク付セラミック回路基板では、
ヒートシンク15を第1又は第2アルミニウム板21,
22にはんだを用いずに直接積層接着したので、セラミ
ック回路基板10に熱サイクルを作用させても、はんだ
にクラックが発生することはあり得ず、セラミック回路
基板10の熱サイクル寿命を延すことができる。またヒ
ートシンク15を第1又は第2アルミニウム板21,2
2にはんだを用いずに直接積層接着しているため、熱抵
抗を低減できる。更にヒートシンク15の大部分が銅板
16により形成されているので、ヒートシンクをアルミ
ニウムにより形成した場合と比較して、熱膨張係数が低
くなり、熱サイクル寿命を更に延すことができる。
【0005】請求項2に係る発明は、図2に示すよう
に、ヒートシンク15が、銅板16と、この銅板16の
一方の面に溶射にて積層接着されたアルミニウム層36
とにより構成され、アルミニウム層36が第1又は第2
アルミニウム板21,22に直接積層接着されたことを
特徴とする。この請求項2に記載されたヒートシンク付
セラミック回路基板では、ヒートシンク35を第1又は
第2アルミニウム板21,22にはんだを用いずに直接
積層接着したので、セラミック回路基板30に熱サイク
ルを作用させても、はんだにクラックが発生することは
あり得ず、セラミック回路基板30の熱サイクル寿命を
延すことができる。またヒートシンク35を第1又は第
2アルミニウム板21,22にはんだを用いずに直接積
層接着しているため、熱抵抗を低減できる。更にヒート
シンク35の大部分が銅板16により形成されているの
で、ヒートシンクをアルミニウムにより形成した場合と
比較して、熱膨張係数が低くなり、熱サイクル寿命を更
に延すことができる。
【0006】請求項3に係る発明は、図3に示すよう
に、ヒートシンク45が、銅板16と、この銅板16の
少なくとも一方の面に形成されたシリカコーティング層
46と、シリカコーティング層46にAl系の第3ろう
材層43を介して積層接着された第4アルミニウム板5
4とにより構成され、第4アルミニウム板54が第1又
は第2アルミニウム板21,22にAl系の第4ろう材
層44を介して積層接着されたことを特徴とする。この
請求項3に記載されたヒートシンク付セラミック回路基
板では、銅板16を第4アルミニウム板54にシリカコ
ーティング層46及び第3ろう材層43を介して積層接
着したので、第3ろう材層43と銅板16との間に金属
間化合物層が形成されることはない。この結果、セラミ
ック回路基板40に熱サイクルを作用させても、金属間
化合物にクラックなどが生じることはあり得ないので、
セラミック回路基板40の熱サイクル寿命を延すことが
できる。
【0007】請求項4に係る発明は、図4に示すよう
に、ヒートシンク65が、銅板16と、この銅板16の
全面に形成されたシリカコーティング層66と、銅板1
6の全面をシリカコーティング層66を介して覆うアル
ミニウム被覆体67とにより構成され、アルミニウム被
覆体67が第1又は第2アルミニウム板21,22にA
l系の第4ろう材層44を介して積層接着されたことを
特徴とする。この請求項4に記載されたヒートシンク付
セラミック回路基板では、銅板16をシリカコーティン
グ層66を介してアルミニウム被覆体67により覆った
ので、アルミニウム被覆体67と銅板16との間に金属
間化合物層が形成されることはない。この結果、セラミ
ック回路基板60に熱サイクルを作用させても、金属間
化合物にクラックなどが生じることはあり得ないので、
セラミック回路基板60の熱サイクル寿命を延すことが
できる。
【0008】請求項5に係る発明は、図5に示すよう
に、ヒートシンク75が、銅板16と、この銅板16の
少なくとも一方の面に形成されたシリカコーティング層
46とにより構成され、シリカコーティング層46が第
1又は第2アルミニウム板21,22にAl系の第4ろ
う材層44を介して積層接着されたことを特徴とする。
この請求項5に記載されたヒートシンク付セラミック回
路基板では、銅板16を第1又は第2アルミニウム板2
1,22にシリカコーティング層46及び第4ろう材層
44を介して積層接着したので、第4ろう材層44と銅
板16との間に金属間化合物層が形成されることはな
い。この結果、セラミック回路基板70に熱サイクルを
作用させても、金属間化合物にクラックなどが生じるこ
とはあり得ないので、セラミック回路基板70の熱サイ
クル寿命を延すことができる。
【0009】請求項6に係る発明は、図1に示すよう
に、セラミック基板13の両面にAl系の第1及び第2
ろう材層11,12を介して第1及び第2アルミニウム
板21,22をそれぞれ積層接着する工程と、銅板16
の一方の面に圧延又は圧接にて第3アルミニウム板23
を積層接着することによりヒートシンク15を作製する
工程と、第3アルミニウム板23を第1又は第2アルミ
ニウム板21,22に0〜400℃の温度で直接積層接
着する工程とを含むヒートシンク付セラミック回路基板
の製造方法である。この請求項6に記載されたヒートシ
ンク付セラミック回路基板の製造方法では、第3アルミ
ニウム板23を第1又は第2アルミニウム板21,22
に0〜400℃という常温又は低温で直接積層接着した
ので、銅板16と第3アルミニウム板23との界面が反
応して金属間化合物が生成されることはなく、従って銅
板16と第3アルミニウム板23とが剥離することはな
い。
【0010】請求項7に係る発明は、図2に示すよう
に、セラミック基板13の両面にAl系の第1及び第2
ろう材11,12を介して第1及び第2アルミニウム板
21,22をそれぞれ積層接着する工程と、銅板16の
一方の面に溶射にてアルミニウム層36を積層接着する
ことによりヒートシンク35を作製する工程と、アルミ
ニウム層36を第1又は第2アルミニウム板21,22
に0〜400℃の温度で直接積層接着する工程とを含む
ヒートシンク付セラミック回路基板の製造方法である。
この請求項7に記載されたヒートシンク付セラミック回
路基板の製造方法では、アルミニウム層36を第1又は
第2アルミニウム板21,22に0〜400℃という常
温又は低温で直接積層接着したので、銅板16とアルミ
ニウム層36との界面が反応して金属間化合物が生成さ
れることはなく、従って銅板16と第3アルミニウム板
23とが剥離することはない。
【0011】請求項8に係る発明は、図3に示すよう
に、セラミック基板13の両面にAl系の第1及び第2
ろう材層11,12を介して第1及び第2アルミニウム
板21,22をそれぞれ積層接着する工程と、銅板16
の少なくとも一方の面にシリカコーティング層46を形
成する工程と、シリカコーティング層46を第1又は第
2アルミニウム板21,22にAl系の第3ろう材4
3、第4アルミニウム板54及びAl系の第4ろう材層
44を介して600〜630℃の温度で積層接着する工
程とを含むヒートシンク付セラミック回路基板の製造方
法である。この請求項8に記載されたヒートシンク付セ
ラミック回路基板の製造方法では、第3及び第4ろう材
層43,44を用いて各部材を積層接着するときに、セ
ラミック回路基板40全体が600〜630℃という高
温雰囲気に曝されるけれども、銅板16と第3ろう材層
43との間にシリカコーティング層46が介装されてい
る、即ち銅板16と第3ろう材層43とが直接接触して
いないので、銅板16と第3ろう材層43との界面が反
応して金属間化合物が生成されることはなく、従って銅
板16と第3ろう材層43とが剥離することはない。
【0012】請求項9に係る発明は、図4に示すよう
に、セラミック基板13の両面にAl系の第1及び第2
ろう材11,12を介して第1及び第2アルミニウム板
を21,22それぞれ積層接着する工程と、銅板16の
全面にシリカコーティング層66を形成した後に銅板1
6の全面をアルミニウム被覆体67で被覆する工程と、
アルミニウム被覆体67を第1又は第2アルミニウム板
21,22にAl系の第4ろう材層44を介して600
〜630℃の温度で積層接着する工程とを含むヒートシ
ンク付セラミック回路基板の製造方法である。この請求
項9に記載されたヒートシンク付セラミック回路基板の
製造方法では、アルミニウム被覆体67を第1又は第2
アルミニウム板21,22に第4ろう材層44を用いて
積層接着するときに、セラミック回路基板60全体が6
00〜630℃という高温雰囲気に曝されるけれども、
銅板16とアルミニウム被覆体67との間にシリカコー
ティング層66が介装されている、即ち銅板16とアル
ミニウム被覆体67とが直接接触していないので、銅板
16とアルミニウム被覆体67との界面が反応して金属
間化合物が生成されることはなく、従って銅板16とア
ルミニウム被覆体67とが剥離することはない。
【0013】請求項10に係る発明は、図5に示すよう
に、セラミック基板13の両面にAl系の第1及び第2
ろう材層11,12を介して第1及び第2アルミニウム
板21,22をそれぞれ積層接着する工程と、銅板16
の少なくとも一方の面にシリカコーティング層46を形
成する工程と、シリカコーティング層46を第1又は第
2アルミニウム板21,22にAl系の第4ろう材層4
4を介して600〜630℃の温度で積層接着する工程
とを含むヒートシンク付セラミック回路基板の製造方法
である。この請求項10に記載されたヒートシンク付セ
ラミック回路基板の製造方法では、シリカコーティング
層46を第1又は第2アルミニウム板21,22に第4
ろう材層44を用いて積層接着するときに、セラミック
回路基板70全体が600〜630℃という高温の雰囲
気に曝されるけれども、銅板16と第4ろう材層44と
の間にシリカコーティング層46が介装されている、即
ち銅板16と第4ろう材層44とが直接接触していない
ので、銅板16と第4ろう材層44との界面が反応して
金属間化合物が生成されることはなく、従って銅板16
と第4ろう材層44とが剥離することはない。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1に示すように、セラミッ
ク回路基板10は、AlNにより形成されたセラミック
基板13と、このセラミック基板13の両面にAl系の
第1及び第2ろう材層11,12を介してそれぞれ積層
接着された第1及び第2アルミニウム板21,22と、
第1アルミニウム板21に積層接着されたヒートシンク
15とを備える。第1及び第2アルミニウム板21,2
2はAlの純度が99.5%以上、好ましくは99.9
8%以上の高純度のAl合金により形成され、第1及び
第2ろう材層11,12は80〜98重量%のAlと、
15〜2重量%のSiと、5〜0重量%のその他の成分
との合金により形成される。
【0015】またヒートシンク15は、銅板16と第3
アルミニウム板23のクラッド材により形成される。即
ち、ヒートシンク15は上記銅板16と、この銅板16
の上面に圧延又は圧接にて積層接着された第3アルミニ
ウム板23とにより構成される。上記銅板16はCuの
純度が95%以上、好ましくは99.5%以上の高純度
のCu合金により1.5〜3.0mmの厚さに形成さ
れ、第3アルミニウム板23はAlの純度が99.5%
以上、好ましくは99.98%以上の高純度のAl合金
により0.2〜1.5mmの厚さに形成される。また上
記圧延は熱をかけない冷間圧延であり、上記圧接は熱を
かけないプレス加工機を用いた圧接である。更に第3ア
ルミニウム板23は第1アルミニウム板21の表面に直
接積層接着される。
【0016】このように構成されたヒートシンク付セラ
ミック回路基板10の製造方法を説明する。先ず第1ア
ルミニウム板21の上に第1ろう材層11、セラミック
基板13、第2ろう材層12及び第2アルミニウム板2
2を重ねた状態で、これらに0.05〜0.5MPaの
圧力を加え、真空中又は非酸化性雰囲気中で600〜6
30℃に加熱する。積層接着後、第2アルミニウム板2
2をエッチング法により所定のパターンの回路に形成す
る。なお、上記非酸化性雰囲気には、アルゴンガス雰囲
気、窒素ガス雰囲気などがある。次に銅板16と第3ア
ルミニウム板23とをそれぞれ表面洗浄して酸化物層を
除去した後に、圧延又は圧接により銅板16と第3アル
ミニウム板23のクラッド材を作製する。このクラッド
材を所定の寸法に切断することによりヒートシンク15
が得られる。更に第3アルミニウム板23を上側にした
ヒートシンク15の上に、第1アルミニウム板21を下
側にしたセラミック基板13を重ね、これらに0.05
〜0.5MPaの圧力を加え、常温(0〜50℃)の大
気雰囲気中で超音波接合する。これにより第1及び第3
アルミニウム板21,23中のAl合金が溶融してヒー
トシンク15が第1アルミニウム板21に積層接着され
る。また超音波接合時には第3アルミニウム板23と第
1アルミニウム板21との界面は比較的高温になるけれ
ども、銅板16と第3アルミニウム板23との界面は0
〜400℃、好ましくは0〜300℃という常温又は低
温に保たれるので、銅板16と第3アルミニウム板23
とが反応して金属間化合物が生成されることはない。従
って、銅板16と第3アルミニウム板23とが剥離する
ことはない。
【0017】このように製造されたヒートシンク付セラ
ミック回路基板10では、ヒートシンク15を第1アル
ミニウム板21にはんだを用いずに直接積層接着してい
るので、はんだにクラックが発生することはあり得ず、
熱サイクル寿命を延すことができるともに、熱抵抗を低
減できる。またヒートシンク15の大部分が熱伝導率の
高い銅板16であるので、ヒートシンク15の放熱特性
を向上できるとともに、ヒートシンクをアルミニウムに
より形成した場合と比較して、熱膨張係数が低くなるの
で、熱サイクル寿命を更に延すことができる。
【0018】図2は本発明の第2の実施の形態を示す。
図2において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ヒートシンク35が、銅板16と、この
銅板16の表面に溶射にてアルミニウム層36が形成さ
れる。上記銅板16はCuの純度が95%以上、好まし
くは99.5%以上の高純度のCu合金により1.5〜
3.0mmの厚さに形成され、アルミニウム層36はA
lの純度が99.5%以上、好ましくは99.98%以
上の高純度のAl合金により0.2〜1.5mmの厚さ
に形成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構
成される。
【0019】このように構成されたヒートシンク付セラ
ミック回路基板30の製造方法を説明する。先ず第1ア
ルミニウム板21の上に第1ろう材層11、セラミック
基板13、第2ろう材層12及び第2アルミニウム板2
2を重ねた状態で、これらに0.05〜0.5MPaの
圧力を加え、真空中又は非酸化性雰囲気中で600〜6
30℃に加熱する。積層接着後、第2アルミニウム板2
2をエッチング法により所定のパターンの回路に形成す
る。次に銅板16を表面洗浄して酸化物層を除去した後
に、アルミニウムを非酸化性雰囲気中で銅板16の上面
に溶射することにより、銅板16の上面にアルミニウム
層36を形成する。更にアルミニウム層36を上側にし
たヒートシンク35の上に、第1アルミニウム板21を
下側にしたセラミック基板13を重ね、これらに0.0
5〜0.5MPaの圧力を加え、常温(0〜50℃)の
大気雰囲気中で超音波接合する。これにより第1アルミ
ニウム板21及びアルミニウム層36中のAl合金が溶
融してヒートシンク35が第1アルミニウム板21に積
層接着される。上記超音波接合時にはアルミニウム層3
6と第1アルミニウム板21との界面は比較的高温にな
るけれども、銅板16とアルミニウム層36との界面は
0〜400℃、好ましくは0〜300℃という常温又は
低温に保たれるので、銅板16とアルミニウム層36と
が反応して金属間化合物が生成されることはない。従っ
て、銅板16とアルミニウム層36とが剥離することは
ない。このように製造されたヒートシンク付セラミック
回路基板30の動作は第1の実施の形態の動作と略同様
であるので、繰返しの説明を省略する。
【0020】図3は本発明の第3の実施の形態を示す。
図3において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ヒートシンク46が、銅板16と、この
銅板16の少なくとも一方の面に形成されたシリカコー
ティング層46と、シリカコーティング層46の表面に
Al系の第3ろう材43を介して積層接着された第4ア
ルミニウム板54とにより構成される。銅板16はCu
の純度が95%以上、好ましくは99.5%以上の高純
度のCu合金により1.5〜3.0mmの厚さに形成さ
れ、第4アルミニウム板54はAlの純度が99.5%
以上、好ましくは99.98%以上の高純度のAl合金
により0.2〜1.5mmの厚さに形成される。またシ
リカコーティング層46の厚さは50nm〜200μ
m、好ましくは0.5μm〜20μmに形成される。シ
リカコーティング層46の厚さを50nm〜200μm
の範囲に限定したのは、50nm未満ではCuとAlと
の反応の抑制効果が乏しく、200μmを越えるとシリ
カコーティング層46に割れが発生してCuとAlの反
応を抑制できなくなるからである。更に第4アルミニウ
ム板54は第1アルミニウム板21の表面にAl系の第
4ろう材層44を介して積層接着される。なお、第3及
び第4ろう材43,44は90〜95重量%のAlと、
5〜10重量%のSiとの合金により形成される。上記
以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0021】このように構成されたヒートシンク付セラ
ミック回路基板40の製造方法を説明する。先ず第1ア
ルミニウム板21の上に第1ろう材層11、セラミック
基板13、第2ろう材層12及び第2アルミニウム板2
2を重ねた状態で、これらに0.05〜0.5MPaの
圧力を加え、真空中又は非酸化性雰囲気中で600〜6
30℃に加熱する。積層接着後、第2アルミニウム板2
2をエッチング法により所定のパターンの回路に形成す
る。次いで銅板16にシリカコーティング液をスピンコ
ートするか、或いは銅板16をシリカコーティング液に
ディッピングして乾燥することにより、銅板16の一方
の面或いは全面にシリカコーティング層46を形成す
る。上記シリカコーティング液は、シリコンアルコキシ
ドを主成分とし、その他にジルコニウムアルコキシドが
混合される。シリカコーティング層46の組成比は、シ
リカが55〜100重量%、好ましくは70〜95重量
%であり、ジルコニアが45〜0重量%、好ましくは3
0〜5重量%である。次にシリカコーティング層46を
上側にした銅板16の上に、第3ろう材層43、第4ア
ルミニウム板54及び第4ろう材層44を重ね、更に第
1アルミニウム板21を下側にしたセラミック基板13
を重ねる。この状態でこれらに0.05〜0.5MPa
の圧力を加え、真空中又は非酸化性雰囲気中で600〜
630℃に加熱して積層接着する。このときセラミック
回路基板40全体が600〜630℃という高温雰囲気
に曝されるけれども、銅板16と第3ろう材層43との
間にシリカコーティング層46が介装されている、即ち
銅板16と第3ろう材層43とが直接接触していないの
で、銅板16と第3ろう材層43との界面が反応して金
属間化合物が生成されることはない。従って、銅板16
と第3ろう材層43とが剥離することはない。
【0022】このように製造されたヒートシンク付セラ
ミック回路基板40では、ヒートシンク45を第1アル
ミニウム板21に、はんだではなく第4ろう材層44を
介して積層接着しているので、はんだにクラックが発生
することはあり得ず、セラミック回路基板40の熱サイ
クル寿命を延すことができる。またヒートシンク45の
大部分が熱伝導率の高い銅板16であるので、ヒートシ
ンク45の放熱特性を向上できる。更に銅板16を第4
アルミニウム板54にシリカコーティング層46及び第
3ろう材層43を介して積層接着したので、第3ろう材
層43と銅板16との間に金属間化合物層が形成される
ことはない。この結果、セラミック回路基板40に熱サ
イクルを作用させても、金属間化合物にクラックなどが
生じることはあり得ないので、セラミック回路基板40
の熱サイクル寿命を更に延すことができる。
【0023】図4は本発明の第4の実施の形態を示す。
図4において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ヒートシンク65が、銅板16と、この
銅板16の全面に形成されたシリカコーティング層46
と、銅板16の全面をシリカコーティング層66を介し
て覆うアルミニウム被覆体67とにより構成される。銅
板16はCuの純度が95%以上、好ましくは99.5
%以上の高純度のCu合金により1.5〜3.0mmの
厚さに形成され、アルミニウム被覆体67はAlの純度
が99.5%以上、好ましくは99.98%以上の高純
度のAl合金により0.2〜1.5mmの厚さに形成さ
れる。またシリカコーティング層66は第3の実施の形
態のシリカコーティング層と同一材質であり、その厚さ
も同一に形成される。更にアルミニウム被覆体67は第
1アルミニウム板21にAl系の第4ろう材層44を介
して積層接着される。上記以外は第1及び第3の実施の
形態と同一に構成される。
【0024】このように構成されたヒートシンク付セラ
ミック回路基板60の製造方法を説明する。先ず第1ア
ルミニウム板21の上に第1ろう材層11、セラミック
基板13、第2ろう材層12及び第2アルミニウム板2
2を重ねた状態で、これらに0.05〜0.5MPaの
圧力を加え、真空中又は非酸化性雰囲気中で600〜6
30℃に加熱する。積層接着後、第2アルミニウム板2
2をエッチング法により所定のパターンの回路に形成す
る。次いで銅板16を第3の実施の形態と同一のシリカ
コーティング液にディッピングして乾燥することによ
り、銅板16の全面にシリカコーティング層66を形成
する。次に所定の型に、シリカコーティング層66が形
成された銅板16を収容し、この状態で型にAlの溶湯
を流し込んで冷却することにより、ヒートシンク65を
作製する。更にヒートシンク65の上に第4ろう材層4
4を重ね、この第4ろう材層44の上に第1アルミニウ
ム板21を下側にしたセラミック基板13を重ねる。こ
の状態でこれらに0.05〜0.5MPaの圧力を加
え、真空中又は非酸化性雰囲気中で600〜630℃に
加熱して積層接着する。このときセラミック回路基板6
0全体が600〜630℃という高温雰囲気に曝される
けれども、銅板16とアルミニウム被覆体67との間に
シリカコーティング層66が介装されている、即ち銅板
16とアルミニウム被覆体67とが直接接触していない
ので、銅板16とアルミニウム被覆体67との界面が反
応して金属間化合物が生成されることはない。従って、
銅板16とアルミニウム被覆体67とが剥離することは
ない。
【0025】このように製造されたヒートシンク付セラ
ミック回路基板60では、ヒートシンク65を第1アル
ミニウム板21に、はんだではなく第4ろう材層44を
介して積層接着しているので、はんだにクラックが発生
することはあり得ず、セラミック回路基板60の熱サイ
クル寿命を延すことができる。。またヒートシンク65
の大部分が熱伝導率の高い銅板16であるので、ヒート
シンク65の放熱特性を向上できる。更に銅板16をシ
リカコーティング層66を介してアルミニウム被覆体6
7により覆ったので、アルミニウム被覆体67と銅板1
6との間に金属間化合物層が形成されることはない。こ
の結果、セラミック回路基板60に熱サイクルを作用さ
せても、金属間化合物にクラックなどが生じることはあ
り得ないので、セラミック回路基板60の熱サイクル寿
命を更に延すことができる。
【0026】図5は本発明の第5の実施の形態を示す。
図5において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、ヒートシンク75が、銅板16と、この
銅板16の少なくとも一方の面に形成されたシリカコー
ティング層46とにより構成される。銅板16はCuの
純度が95%以上、好ましくは99.5%以上の高純度
のCu合金により1.5〜3.0mmの厚さに形成され
る。またシリカコーティング層46の厚さは50nm〜
200μm、好ましくは0.5μm〜20μmに形成さ
れる。更にシリカコーティング層46は第1アルミニウ
ム板21にAl系の第4ろう材層44を介して積層接着
される。上記以外は第1及び第3の実施の形態と同一に
構成される。
【0027】このように構成されたヒートシンク付セラ
ミック回路基板70の製造方法を説明する。先ず第1ア
ルミニウム板21の上に第1ろう材層11、セラミック
基板13、第2ろう材層12及び第2アルミニウム板2
2を重ねた状態で、これらに0.05〜0.5MPaの
圧力を加え、真空中又は非酸化性雰囲気中で600〜6
30℃に加熱する。積層接着後、第2アルミニウム板2
2をエッチング法により所定のパターンの回路に形成す
る。次いで銅板16に第3の実施の形態と同一のシリカ
コーティング液をスピンコートするか、或いは銅板16
をシリカコーティング液にディッピングして乾燥するこ
とにより、銅板16の一方の面或いは全面にシリカコー
ティング層46を形成する。次にシリカコーティング層
46を上側にした銅板16の上に第4ろう材層44を重
ね、更に第1アルミニウム板21を下側にしたセラミッ
ク基板13を重ねる。この状態でこれらに0.05〜
0.5MPaの圧力を加え、真空中又は非酸化性雰囲気
中で600〜630℃に加熱して積層接着する。このと
き、セラミック回路基板70全体が600〜630℃と
いう高温の雰囲気に曝されるけれども、銅板16と第4
ろう材層44との間にシリカコーティング層46が介装
されている、即ち銅板16と第4ろう材層44とが直接
接触していないので、銅板16と第4ろう材層44との
界面が反応して金属間化合物が生成されることはない。
従って、銅板16と第4ろう材層44とが剥離すること
はない。
【0028】このように製造されたヒートシンク付セラ
ミック回路基板70では、ヒートシンク75を第1アル
ミニウム板に、はんだではなく第4ろう材層44を介し
て積層接着しているので、はんだにクラックが発生する
ことはあり得ず、セラミック回路基板70の熱サイクル
寿命を延すことができる。またヒートシンク75の大部
分が熱伝導率の高い銅板16であるので、ヒートシンク
75の放熱特性を向上できる。また銅板16を第1アル
ミニウム板21にシリカコーティング層46及び第4ろ
う材層44を介して積層接着したので、第4ろう材層4
4と銅板16との間に金属間化合物層が形成されること
はない。この結果、セラミック回路基板70に熱サイク
ルを作用させても、金属間化合物にクラックなどが生じ
ることはあり得ないので、セラミック回路基板70の熱
サイクル寿命を更に延すことができる。更に第3の実施
の形態の第4アルミニウム板及び第3ろう材層を用いて
いないため、第1アルミニウム板21からの熱が熱伝導
率の高い銅板16に速やかに伝わる。この結果、この実
施の形態のヒートシンク75は第3の実施の形態のヒー
トシンクより放熱特性が向上するとともに、部品点数及
び製造工数を低減することができる。
【0029】なお、上記第1〜第5の実施の形態では、
セラミック基板をAlNにより形成したが、セラミック
基板をSi34又はAl23により形成してもよい。ま
た、上記第1〜第5の実施の形態では、第2アルミニウ
ム板をエッチング法により所定のパターンの回路に形成
し、第1アルミニウム板にヒートシンクを直接又はAl
系ろう材を介して積層接着したが、第1アルミニウム板
をエッチング法により所定のパターンの回路に形成し、
第2アルミニウム板にヒートシンクを直接又はAl系ろ
う材を介して積層接着してもよい。更に、上記第1〜第
5の実施の形態では、第1〜第4ろう材層をAl−Si
系ろう材により形成したが、Al−Mn系ろう材、Al
−Cu系ろう材、Al−Ge系ろう材、Al−Mg系ろ
う材などにより形成してもよい。この場合、Al−Mn
系ろう材は95〜99.5重量%のAlと、2〜0.5
重量%のMnと、3〜0重量%のその他の成分との合金
であり、Al−Cu系ろう材は90〜99重量%のAl
と、7〜1重量%のCuと、3〜0重量%のその他の成
分との合金であり、Al−Ge系ろう材は72〜95重
量%のAlと、25〜5重量%のGeと、3〜0重量%
のその他の成分との合金であり、更にAl−Mg系ろう
材は90〜97重量%のAlと、7〜3重量%のMg
と、3〜0重量%のその他の成分との合金であることが
好ましい。
【0030】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>図1に示すように、予め純度が99.98
%であって、縦×横×厚さが30×30×0.4mmで
ある第1及び第2アルミニウム板21,22と、AlN
により縦×横×厚さが30×30×0.635mmに形
成されたセラミック基板13と、Al:Siが93重量
%:7重量%であるAl−Si系の第1及び第2ろう材
層11,12とを用意した。また純度が99.98%で
あって厚さが0.4mmである第3アルミニウム板23
と、純度が99.5%であって厚さが3mmである銅板
16とを用意した。
【0031】先ず上記第1アルミニウム板21の上に第
1ろう材層11、セラミック基板13、第2ろう材層1
2及び第2アルミニウム板22を重ねた状態で、これら
に0.2MPaの圧力を加え、真空中で630℃に加熱
した。積層接着後、第2アルミニウム板22をエッチン
グ法により所定のパターンの回路に形成した。次に銅板
16と第3アルミニウム板23とをそれぞれ表面洗浄し
て酸化物層を除去した後に、冷間圧延により銅板16と
第3アルミニウム板23のクラッド材を作製し、このク
ラッド材を縦×横が50×50mmである正方形板状に
切断してヒートシンク15を得た。更に第3アルミニウ
ム板23を上側にしたヒートシンク15の上に、第1ア
ルミニウム板21を下側にしたセラミック基板13を重
ね、これらに0.05MPaの圧力を加え、30℃の大
気雰囲気中で超音波接合した。このセラミック回路基板
10を実施例1とした。
【0032】<実施例2>図2に示すように、先ず実施
例1と同様にしてセラミック基板13の両面に第1及び
第2アルミニウム板21,22を積層接着した後に、第
2アルミニウム板22をエッチング法により所定のパタ
ーンの回路に形成した。次に実施例1と同一材質かつ同
一形状の銅板16を表面洗浄して酸化物層を除去した後
に、アルミニウムを非酸化性雰囲気中で銅板16の上面
に溶射することにより、銅板16の上面にアルミニウム
層36を形成した。更にアルミニウム層36を上側にし
たヒートシンク35の上に、第1アルミニウム板21を
下側にしたセラミック基板13を重ね、実施例1と同様
に超音波接合した。このセラミック回路基板30を実施
例2とした。
【0033】<実施例3>図3に示すように、先ず実施
例1と同様にしてセラミック基板13の両面に第1及び
第2アルミニウム板21,22を積層接着した後に、第
2アルミニウム板22をエッチング法により所定のパタ
ーンの回路に形成した。次いで銅板16にシリカコーテ
ィング液をスピンコートして乾燥することにより、銅板
16の一方の面にシリカコーティング層46を形成し
た。このシリカコーティング層46の組成比は、シリカ
が80重量%であってジルコニアが20重量%であっ
た。次にシリカコーティング層46を上側にした銅板1
6の上に、第3ろう材層43(Al:Si=93重量
%:7重量%)、第4アルミニウム板54及び第4ろう
材層44(Al:Si=93重量%:7重量%)を重
ね、更に第1アルミニウム板21を下側にしたセラミッ
ク基板13を重ねた。この状態でこれらに0.2MPa
の圧力を加え、真空中で630℃に加熱して積層接着し
た。このセラミック回路基板40を実施例3とした。
【0034】<実施例4>図4に示すように、先ず実施
例1と同様にしてセラミック基板13の両面に第1及び
第2アルミニウム板21,22を積層接着した後に、第
2アルミニウム板22をエッチング法により所定のパタ
ーンの回路に形成した。次いで銅板16を実施例3と同
一のシリカコーティング液にディッピングして乾燥する
ことにより、銅板16の全面にシリカコーティング層6
6を形成した。次にこの銅板16を型に収容した状態で
型にAlの溶湯を流し込んで冷却し、ヒートシンク65
を作製した。更にヒートシンク65の上に第4ろう材層
44を重ね、この第4ろう材層44の上に第1アルミニ
ウム板21を下側にしたセラミック基板13を重ねた。
この状態でこれらに0.2MPaの圧力を加え、真空中
で630℃に加熱して積層接着した。このセラミック回
路基板60を実施例4とした。
【0035】<実施例5>図5に示すように、先ず実施
例1と同様にしてセラミック基板13の両面に第1及び
第2アルミニウム板21,22を積層接着した後に、第
2アルミニウム板22をエッチング法により所定のパタ
ーンの回路に形成した。次いで銅板16に第3の実施の
形態と同一のシリカコーティング液をスピンコートして
乾燥することにより、銅板16の一方の面にシリカコー
ティング層46を形成した。次にシリカコーティング層
46を上側にした銅板16の上に第4ろう材層44を重
ね、更に第1アルミニウム板21を下側にしたセラミッ
ク基板13を重ねた。この状態でこれらに0.2MPa
の圧力を加え、真空中で630℃に加熱して積層接着し
た。このセラミック回路基板70を実施例5とした。
【0036】<実施例6>Al:Mnが98.5重量
%:1.5重量%であるAl−Mn系の第1及び第2ろ
う材層を用いたことを除いて、実施例1と同様にしてセ
ラミック回路基板を作製した。このセラミック回路基板
を実施例6とした。 <実施例7>Al:Cuが95.5重量%:4.5重量
%であるAl−Cu系の第1及び第2ろう材層を用いた
ことを除いて、実施例1と同様にしてセラミック回路基
板を作製した。このセラミック回路基板を実施例7とし
た。 <実施例8>Al:Geが85重量%:15重量%であ
るAl−Ge系の第1及び第2ろう材層を用いたことを
除いて、実施例1と同様にしてセラミック回路基板を作
製した。このセラミック回路基板を実施例8とした。 <実施例9>Al:Mgが95重量%:5重量%である
Al−Mg系の第1及び第2ろう材層を用いたことを除
いて、実施例1と同様にしてセラミック回路基板を作製
した。このセラミック回路基板を実施例9とした。
【0037】<比較例1>先ず実施例1と同様にしてセ
ラミック基板の両面に第1及び第2アルミニウム板を積
層接着した後に、第2アルミニウム板をエッチング法に
より所定のパターンの回路に形成した。次いで第2アル
ミニウム板上にニッケルめっきを施した後に、このニッ
ケルめっき上にPb−10Snはんだを用いて半導体チ
ップ(縦×横:10mm×10mm)をダイボンドし
た。次に実施例1と同一の銅板からなるヒートシンクの
上にろう材層としてPb−Sn共晶はんだを重ね、この
Pb−Sn共晶はんだの上に、第1アルミニウム板を下
側にしてセラミック基板を重ねて積層接着した。更にA
lワイヤを用いて半導体チップと第2アルミニウム板と
をワイヤボンディングした。この半導体チップを搭載し
たセラミック回路基板を比較例1とした。
【0038】<比較試験及び評価>実施例1〜9のセラ
ミック回路基板の第2アルミニウム板上にニッケルめっ
きを施し、このニッケルめっき上にPb−10Snはん
だを用いて半導体チップ(縦×横:10mm×10m
m)をダイボンドし、更にAlワイヤを用いて半導体チ
ップと第2アルミニウム板とをワイヤボンディングし
て、セラミック回路基板上に半導体チップを搭載した。
上記実施例1〜9及び比較例1の半導体チップを搭載し
たセラミック回路基板について、−40℃から125℃
までの昇温及び125℃から−40℃までの降温を1サ
イクルとする温度サイクル試験を3000回行った。ま
た温度サイクル試験前の半導体チップとヒートシンク裏
面との間の熱抵抗(℃/W)を測定し、3000サイク
ルの温度サイクル試験後の半導体チップとヒートシンク
裏面との間の熱抵抗を測定した。なお、3000サイク
ルの温度サイクル試験後の熱抵抗は温度サイクル試験前
の熱抵抗からの上昇率(%)で示した。また回路基板及
びヒートシンク間の界面の信頼性は剥離の有無で評価し
た。これらの結果を、各ろう材層の材質とともに表1に
示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1から明らかなように、比較例1では、
サイクル試験後の熱抵抗が100%以上も上昇したのに
対し、実施例1〜9では、3.0〜4.2%と僅かしか
上昇しなかった。また比較例1では1000サイクルま
でに回路基板及びヒートシンク間の界面(はんだ部)で
剥離したが、実施例1〜9では3000サイクルでも回
路基板及びヒートシンク間の界面で剥離しなかった。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ヒ
ートシンクを、銅板と、この銅板の一方の面に圧延によ
り積層接着された第3アルミニウム板とにより構成し、
この第3アルミニウム板を第1又は第2アルミニウム板
に直接積層接着したので、はんだにクラックが発生する
ことはあり得ず、セラミック回路基板の熱サイクル寿命
を延すことができるとともに、熱抵抗を低減できる。ま
たヒートシンクの大部分が熱伝導率の高い銅板により形
成したので、ヒートシンクの放熱特性を良好に保つこと
ができるとともに、ヒートシンクをアルミニウムにより
形成した場合と比較して、熱膨張係数が低くなり、熱サ
イクル寿命を更に延すことができる。またヒートシンク
を、銅板と、この銅板の一方の面に溶射により積層接着
されたアルミニウム層とにより構成し、このアルミニウ
ム層を第1又は第2アルミニウム板に直接積層接着すれ
ば、上記と同様の効果が得られる。
【0042】またヒートシンクを、銅板と、この銅板の
少なくとも一方の面に形成されたシリカコーティング層
と、シリカコーティング層の表面にAl系の第3ろう材
層を介して積層接着された第4アルミニウム板とにより
構成し、第4アルミニウム板を第1又は第2アルミニウ
ム板にAl系の第4ろう材層を介して積層接着すれば、
第3ろう材層と銅板との間に金属間化合物層が形成され
ることはない。この結果、セラミック回路基板に熱サイ
クルを作用させても、金属間化合物にクラックなどが生
じることはあり得ないので、セラミック回路基板の熱サ
イクル寿命を延すことができる。またヒートシンクを、
銅板と、この銅板の全面に形成されたシリカコーティン
グ層と、銅板の全面をシリカコーティング層を介して覆
うアルミニウム被覆体とにより構成し、アルミニウム被
覆体を第1又は第2アルミニウム板にAl系の第4ろう
材を介して積層接着すれば、アルミニウム被覆体と銅板
との間に金属間化合物層が形成されることはない。この
結果、セラミック回路基板に熱サイクルを作用させて
も、金属間化合物にクラックなどが生じることはあり得
ないので、セラミック回路基板の熱サイクル寿命を延す
ことができる。
【0043】またヒートシンクを、銅板と、この銅板の
少なくとも一方の面に形成されたシリカコーティング層
とにより構成され、シリカコーティング層を第1又は第
2アルミニウム板にAl系の第4ろう材を介して積層接
着すれば、第4ろう材層と銅板との間に金属間化合物層
が形成されることはない。この結果、セラミック回路基
板に熱サイクルを作用させても、金属間化合物にクラッ
クなどが生じることはあり得ないので、セラミック回路
基板の熱サイクル寿命を延すことができる。またセラミ
ック基板の両面にAl系の第1及び第2ろう材層を介し
て第1及び第2アルミニウム板をそれぞれ積層接着し、
銅板の一方の面に圧延にて第3アルミニウム板を積層接
着することによりヒートシンクを作製し、第3アルミニ
ウム板を第1又は第2アルミニウム板に0〜400℃の
温度で直接積層接着すれば、銅板と第3アルミニウム板
との界面が反応して金属間化合物が生成されることはな
く、従って銅板と第3アルミニウム板とが剥離すること
はない。
【0044】またセラミック基板の両面にAl系の第1
及び第2ろう材を介して第1及び第2アルミニウム板を
それぞれ積層接着し、銅板の一方の面に溶射にてアルミ
ニウム層を積層接着することによりヒートシンクを作製
し、アルミニウム層を第1又は第2アルミニウム板に0
〜400℃の温度で直接積層接着すれば、銅板とアルミ
ニウム層との界面が反応して金属間化合物が生成される
ことはなく、従って銅板とアルミニウム層とが剥離する
ことはない。またセラミック基板の両面にAl系の第1
及び第2ろう材層を介して第1及び第2アルミニウム板
をそれぞれ積層接着し、銅板の少なくとも一方の面にシ
リカコーティング層を形成し、シリカコーティング層を
第1又は第2アルミニウム板にAl系の第3ろう材層、
第4アルミニウム板及びAl系の第4ろう材層を介して
600〜630℃の温度で積層接着すれば、回路基板全
体が600〜630℃という高温雰囲気に曝されても、
銅板と第3ろう材層との間にシリカコーティング層が介
装されているので、銅板と第3ろう材層との界面が反応
して金属間化合物が生成されることはなく、従って銅板
と第3ろう材層とが剥離することはない。
【0045】またセラミック基板の両面にAl系の第1
及び第2ろう材層を介して第1及び第2アルミニウム板
をそれぞれ積層接着し、銅板の全面にシリカコーティン
グ層を形成した後に銅板の全面をアルミニウム被覆体で
被覆し、アルミニウム被覆体を第1又は第2アルミニウ
ム板にAl系の第4ろう材層を介して600〜630℃
の温度で積層接着すれば、回路基板全体が600〜63
0℃という高温雰囲気に曝されても、銅板とアルミニウ
ム被覆体との間にシリカコーティング層が介装されてい
るので、銅板とアルミニウム被覆体との界面が反応して
金属間化合物が生成されることはなく、従って銅板とア
ルミニウム被覆体とが剥離することはない。更にセラミ
ック基板の両面にAl系の第1及び第2ろう材層を介し
て第1及び第2アルミニウム板をそれぞれ積層接着し、
銅板の少なくとも一方の面にシリカコーティング層を形
成し、シリカコーティング層を第1又は第2アルミニウ
ム板にAl系の第4ろう材層を介して600〜630℃
の温度で積層接着すれば、回路基板全体が600〜63
0℃という高温の雰囲気に曝されても、銅板と第4ろう
材層との間にシリカコーティング層が介装されているの
で、銅板と第4ろう材層との界面が反応して金属間化合
物が生成されることはなく、従って銅板と第4ろう材層
とが剥離することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態のヒートシンク付セラミッ
ク回路基板の断面図。
【図2】本発明第2実施形態のヒートシンク付セラミッ
ク回路基板の断面図。
【図3】本発明第3実施形態のヒートシンク付セラミッ
ク回路基板の断面図。
【図4】本発明第4実施形態のヒートシンク付セラミッ
ク回路基板の断面図。
【図5】本発明第5実施形態のヒートシンク付セラミッ
ク回路基板の断面図。
【符号の説明】
10,30,40,60,70 セラミック回路基板 11 第1ろう材層 12 第2ろう材層 13 セラミック基板 15,35,45,65,75 ヒートシンク 16 銅板 21 第1アルミニウム板 22 第2アルミニウム板 23 第3アルミニウム板 36 アルミニウム層 43 第3ろう材層 44 第4ろう材層 46,66 シリカコーティング層 54 第4アルミニウム板 67 アルミニウム被覆体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 7/20 H01L 23/12 J Fターム(参考) 4G026 BA16 BB27 BF20 BG22 BG25 BH07 5E322 AA11 AB06 FA05 5E338 AA01 AA02 AA18 BB71 BB75 CC01 EE02 5F036 AA01 BB01 BB08 BD01 BD03 BD13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板(13)と、前記セラミック
    基板(13)の両面にAl系の第1及び第2ろう材層(11,1
    2)を介してそれぞれ積層接着された第1及び第2アルミ
    ニウム板(21,22)と、前記第1又は第2アルミニウム板
    (21,22)に積層接着されたヒートシンク(15)とを備えた
    ヒートシンク付セラミック回路基板において、 前記ヒートシンク(15)が、銅板(16)と、この銅板(16)の
    一方の面に圧延又は圧接にて積層接着された第3アルミ
    ニウム板(23)とにより構成され、 前記第3アルミニウム板(23)が前記第1又は第2アルミ
    ニウム板(21,22)に直接積層接着されたことを特徴とす
    るヒートシンク付セラミック回路基板。
  2. 【請求項2】 セラミック基板(13)と、前記セラミック
    基板(13)の両面にAl系の第1及び第2ろう材層(11,1
    2)を介してそれぞれ積層接着された第1及び第2アルミ
    ニウム板(21,22)と、前記第1又は第2アルミニウム板
    (21,22)に積層接着されたヒートシンク(35)とを備えた
    ヒートシンク付セラミック回路基板において、 前記ヒートシンク(35)が、銅板(16)と、この銅板(16)の
    一方の面に溶射にて積層接着されたアルミニウム層(36)
    とにより構成され、 前記アルミニウム層(36)が前記第1又は第2アルミニウ
    ム板(21,22)に直接積層接着されたことを特徴とするヒ
    ートシンク付セラミック回路基板。
  3. 【請求項3】 セラミック基板(13)と、前記セラミック
    基板(13)の両面にAl系の第1及び第2ろう材層(11,1
    2)を介してそれぞれ積層接着された第1及び第2アルミ
    ニウム板(21,22)と、前記第1又は第2アルミニウム板
    (21,22)に積層接着されたヒートシンク(35)とを備えた
    ヒートシンク付セラミック回路基板において、 前記ヒートシンク(35)が、銅板(16)と、この銅板(16)の
    少なくとも一方の面に形成されたシリカコーティング層
    (46)と、前記シリカコーティング層(46)にAl系の第3
    ろう材層(43)を介して積層接着された第4アルミニウム
    板(54)とにより構成され、 前記第4アルミニウム板(54)が前記第1又は第2アルミ
    ニウム板(21,22)にAl系の第4ろう材層(44)を介して
    積層接着されたことを特徴とするヒートシンク付セラミ
    ック回路基板。
  4. 【請求項4】 セラミック基板(13)と、前記セラミック
    基板(13)の両面にAl系の第1及び第2ろう材層(11,1
    2)を介してそれぞれ積層接着された第1及び第2アルミ
    ニウム板(21,22)と、前記第1又は第2アルミニウム板
    (21,22)に積層接着されたヒートシンク(65)とを備えた
    ヒートシンク付セラミック回路基板において、 前記ヒートシンク(65)が、銅板(16)と、この銅板(16)の
    全面に形成されたシリカコーティング層(66)と、前記銅
    板(16)の全面をシリカコーティング層(66)を介して覆う
    アルミニウム被覆体(67)とにより構成され、 前記アルミニウム被覆体(67)が前記第1又は第2アルミ
    ニウム板(21,22)にAl系の第4ろう材層(44)を介して
    積層接着されたことを特徴とするヒートシンク付セラミ
    ック回路基板。
  5. 【請求項5】 セラミック基板(13)と、前記セラミック
    基板(13)の両面にAl系の第1及び第2ろう材層(11,1
    2)を介してそれぞれ積層接着された第1及び第2アルミ
    ニウム板(21,22)と、前記第1又は第2アルミニウム板
    (21,22)に積層接着されたヒートシンク(75)とを備えた
    ヒートシンク付セラミック回路基板において、 前記ヒートシンク(75)が、銅板(16)と、この銅板(16)の
    少なくとも一方の面に形成されたシリカコーティング層
    (46)とにより構成され、 前記シリカコーティング層(46)が前記第1又は第2アル
    ミニウム板(21,22)にAl系の第4ろう材層(44)を介し
    て積層接着されたことを特徴とするヒートシンク付セラ
    ミック回路基板。
  6. 【請求項6】 セラミック基板(13)の両面にAl系の第
    1及び第2ろう材層(11,12)を介して第1及び第2アル
    ミニウム板(21,22)をそれぞれ積層接着する工程と、 銅板(16)の一方の面に圧延又は圧接にて第3アルミニウ
    ム板(23)を積層接着することによりヒートシンク(15)を
    作製する工程と、 前記第3アルミニウム板(23)を前記第1又は第2アルミ
    ニウム板(21,22)に0〜400℃の温度で直接積層接着
    する工程とを含むヒートシンク付セラミック回路基板の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 セラミック基板(13)の両面にAl系の第
    1及び第2ろう材層(11,12)を介して第1及び第2アル
    ミニウム板(21,22)をそれぞれ積層接着する工程と、 銅板(16)の一方の面に溶射にてアルミニウム層(36)を積
    層接着することによりヒートシンク(35)を作製する工程
    と、 前記アルミニウム層(36)を前記第1又は第2アルミニウ
    ム板(21,22)に0〜400℃の温度で直接積層接着する
    工程とを含むヒートシンク付セラミック回路基板の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 セラミック基板(13)の両面にAl系の第
    1及び第2ろう材層(11,12)を介して第1及び第2アル
    ミニウム板(21,22)をそれぞれ積層接着する工程と、 銅板(16)の少なくとも一方の面にシリカコーティング層
    (46)を形成する工程と、 前記シリカコーティング層(46)を前記第1又は第2アル
    ミニウム板(21,22)にAl系の第3ろう材層(43)、第4
    アルミニウム板(54)及びAl系の第4ろう材層(44)を介
    して600〜630℃の温度で積層接着する工程とを含
    むヒートシンク付セラミック回路基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 セラミック基板(13)の両面にAl系の第
    1及び第2ろう材層(11,12)を介して第1及び第2アル
    ミニウム板(21,22)をそれぞれ積層接着する工程と、 銅板(16)の全面にシリカコーティング層(66)を形成した
    後に前記銅板(16)の全面をアルミニウム被覆体(67)で被
    覆する工程と、 前記アルミニウム被覆体(67)を前記第1又は第2アルミ
    ニウム板(21,22)にAl系の第4ろう材層(44)を介して
    600〜630℃の温度で積層接着する工程とを含むヒ
    ートシンク付セラミック回路基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 セラミック基板(13)の両面にAl系の
    第1及び第2ろう材層(11,12)を介して第1及び第2ア
    ルミニウム板(21,22)をそれぞれ積層接着する工程と、 銅板(16)の少なくとも一方の面にシリカコーティング層
    (46)を形成する工程と、 前記シリカコーティング層(46)を前記第1又は第2アル
    ミニウム板(21,22)にAl系の第4ろう材層(44)を介し
    て600〜630℃の温度で積層接着する工程とを含む
    ヒートシンク付セラミック回路基板の製造方法。
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