JP2003007233A - 平面表示装置 - Google Patents

平面表示装置

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JP2003007233A
JP2003007233A JP2001190587A JP2001190587A JP2003007233A JP 2003007233 A JP2003007233 A JP 2003007233A JP 2001190587 A JP2001190587 A JP 2001190587A JP 2001190587 A JP2001190587 A JP 2001190587A JP 2003007233 A JP2003007233 A JP 2003007233A
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Japan
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metal
cathode electrode
thin film
fine fiber
metal thin
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JP2001190587A
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English (en)
Inventor
Makoto Okai
誠 岡井
Yasuhiko Muneyoshi
恭彦 宗吉
Tomio Yaguchi
富雄 矢口
Nobuaki Hayashi
伸明 林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属薄膜と微細繊維物質あるいはカーボンナノ
チューブとの接触抵抗を低減させ、面内で均一な電子放
出特性を得る。 【解決手段】あらかじめ作製した金属薄膜上に、微細繊
維物質あるいはカーボンナノチューブを配置し、さらに
金属薄膜と、微細繊維物質あるいはカーボンナノチュー
ブの接触部分付近で、金属炭素化合物あるいは金属微粒
子を介して接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーボンナノチュ
ーブのような微細繊維構造を有する物質を電子源として
用いた自発光型平面表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カーボンナノチューブのような微
細繊維構造を有する物質を電子源として用いる場合、微
細繊維物質を金属微粒子、樹脂、およびガラス等と混ぜ
て、基板上に印刷する方法が一般に用いられていた。こ
の方法を用いて4.5インチの自発光型平面表示装置を
作製した例が、SID 99 Digestのpp.1
134−1137に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方法では、金属微
粒子と微細繊維物質の接触部分に樹脂やガラスが入り込
むために、金属微粒子と微細繊維物質との接触抵抗が大
きくなるという問題があった。そのため、金属微粒子と
低抵抗で接触している微細繊維物質の割合が非常に少な
く、その結果、電子放出ポイント密度が100個/平方
センチメートル以下と低く、面内で均一な電子放出特性
を得ることが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、あらかじめ
作製した金属薄膜上に、微細繊維物質あるいはカーボン
ナノチューブを配置し、さらに金属薄膜と、微細繊維物
質あるいはカーボンナノチューブの接触部分付近で、金
属炭素化合物あるいは金属微粒子を介して、接触抵抗を
低減させることにより、面内で均一な電子放出特性を得
ることができた。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例を図1、図
2、図3、図4および図5を用いて説明する。まず、図
1を用いて、本発明の自発光平面ディスプレイ装置の全
体構成を説明する。本実施例の自発光平面ディスプレイ
装置は、電子源アレイを作製した電子源板101、電子
源の位置に合わせて蛍光体ストライプあるいはドットを
作製した蛍光表示板103、電子源板101と蛍光表示
板103を一定間隔に保って固定するための枠ガラス1
02より構成される。また、図中には示さなかったが、
画面サイズが大きくなると、枠ガラス内部にも電子源板
101と蛍光表示板103を一定間隔に保つためのスペ
ーサが必要となる。
【0006】次に、図2を用いて、電子源板の構造を説
明する。横方向に複数本のカソード電極ストライプ20
1を、垂直方向に複数本のゲート電極ストライプ202
を形成する。カソード電極ストライプ201とゲート電
極ストライプ202は、絶縁膜を挿んで交差し、それぞ
れの交差点に電子源203を形成する。この電子源はゲ
ート電極ストライプ203とその下の絶縁膜を貫いた穴
の底部のカソード電極ストライプ201の表面に形成す
る。
【0007】次に、図3を用いて、蛍光表示板の構造を
説明する。電子源の位置に合わせて、赤、緑、青の蛍光
体ストライプを形成した構造になっている。まず、電子
源の横方向のピッチに合わせて、電子源の中央の位置に
ブラックマトリックスのストライプをリフトオフ法によ
り作製する。次にスラリー法により赤301、緑30
2、青303の蛍光体ストライプによる繰り返しストラ
イプパターンを形成する。各々の蛍光体ストライプが、
両側のブラックストライプの中央に配置する。また、図
には示さなかったが、蛍光体ストライプを作製した後、
全面にアルミニウムを50nm蒸着し、アノード電極を
形成した。
【0008】以上のようにして作製した、電子源板と蛍
光表示板を枠ガラスを用いて一定間隔で対峙するように
配置し、電子源と蛍光体ストライプの位置を合わせた
後、内部を真空にしてフリットガラスにより封止してパ
ネルとする。そして、アノード電極ストライプに走査信
号を、ゲート電極ストライプに画像信号を印加し、さら
に蛍光表示板のアノード電極に、カソード電極に対して
プラスの加速電圧を印加することにより、画像を表示さ
せることができた。
【0009】次に、電子源板上の詳細構造を、図4を用
いて説明する。図4(a)は上面図であり、図4(b)
がA−A’断面図、図4(c)がB−B’断面図であ
る。まず、ガラス基板表面に、Agを全面に蒸着した
後、ホトリソグラフィープロセスで加工することによ
り、厚さが1μmで、幅が300μm、間隔が60μmの
カソード電極ストライプ401を600本形成する。次
に、カーボンナノチューブのような微細繊維物質を含有
した樹脂ペーストをスクリーン印刷することにより、電
子源ストライプ404をカソード電極ストライプ401
の上に形成する。電子源ストライプ404のパターン形
状はカソード電極ストライプ401と同じである。
【0010】カソード電極ストライプ401と電子源ス
トライプ404の二層ストライプ構造を形成した後、5
50℃で焼成することにより、樹脂ペーストに含有され
ている樹脂分を除去する。次に、絶縁層405をスクリ
ーン印刷する。絶縁層405の厚みは30μmであり、
カソード電極ストライプ401とゲート電極ストライプ
402の交差部分に直径30μmの電子源穴403が4
個あいた構造になっている。この絶縁層405を550
℃で焼成後、Agペーストをスクリーン印刷することに
より、厚さが20μmで、幅が90μm、間隔が30μm
のゲート電極ストライプ402を2400本形成する。
なお、ゲート電極ストライプ402も、カソード電極ス
トライプ401とゲート電極ストライプ402の交差部
分に直径30μmの電子源穴403が4個あいた構造に
なっている。
【0011】このようにして作製した配線構造を用い
て、カソード電極ストライプ401に走査信号を、ゲー
ト電極ストライプ構造402に画像信号をインプット
し、さらにカソード電極ストライプ401と図3の蛍光
表示板に設けたアノード電極の間に、加速電圧を印加す
ることにより、画像を表示させることができた。また、
本発明のゲート構造により、ゲート電極と、カーボンナ
ノチューブのような微細炭素繊維の先端との距離をμm
オーダで制御できるため、非常に低いゲート動作電圧3
0Vを実現することができた。
【0012】ここで、カソード電極ストライプ401
と、その上の電子源ストライプ404の中のカーボンナ
ノチューブのような微細繊維物質との接触部分につい
て、図5を用いて説明する。本発明では、カソード電極
501の上に、カーボンナノチューブのような微細繊維
物質502を含んだ樹脂ペーストを印刷し、その後樹脂
成分を熱処理により除去した。カーボンナノチューブの
ような微細繊維物質502は、カソード電極501と機
械的に接触することにより、両者間の電気的コンタクト
を確保することができる。コンタクト抵抗は、1−50
0キロオームであった。このようにして、面内で均一な
低コンタクト抵抗が実現できたために、10000個/
平方センチメートル以上の電子放出ポイント密度を有す
る均一な電子放出特性を実現することができた。
【0013】なお、本実施例ではカソード電極ストライ
プ401およびゲート電極ストライプ402をともにA
gで形成したが、必要な電気伝導性を有するいかなる金
属を用いることも可能である。また、合金ペーストを用
いることも可能である。また、本発明では、絶縁膜40
5の膜厚を30μm、電子源穴403の直径を30μmと
したが、膜厚および直径を任意に設計することにより、
所望の電圧でゲート動作を行わせることができる。
【0014】次に、本発明の第2の実施例を図6を用い
て説明する。第2の実施例では、カソード電極601の
上に、カーボンナノチューブのような微細繊維物質60
2を含んだ樹脂ペーストを印刷し、その後樹脂成分を熱
処理により除去し、さらに600℃の熱処理、あるいは
プラズマ処理により、カーボンナノチューブのような微
細繊維物質602とカソード電極601の接触部分に、
金属炭素化合物603を形成した点が、第1の実施例と
異なる。カーボンナノチューブのような微細繊維物質6
02は、カソード電極601と金属炭素化合物603を
介して接触することにより、両者間の電気的コンタクト
を確保することができる。コンタクト抵抗は、1キロオ
ーム以下であった。このようにして、面内で均一な低コ
ンタクト抵抗が実現できたために、10000個/平方
センチメートル以上の電子放出ポイント密度を有する均
一な電子放出特性を実現することができた。
【0015】次に、本発明の第3の実施例を図7を用い
て説明する。第3の実施例では、カソード電極701の
上に、カーボンナノチューブのような微細繊維物質70
2および金属微粒子703を含んだ樹脂ペーストを印刷
し、その後樹脂成分を熱処理により除去した点が、第1
の実施例と異なる。カーボンナノチューブのような微細
繊維物質702は、カソード電極701と金属微粒子7
02を介して接触することにより、両者間の電気的コン
タクトを確保することができる。コンタクト抵抗は、1
キロオーム以下であった。このようにして、面内で均一
な低コンタクト抵抗が実現できたために、10000個
/平方センチメートル以上の電子放出ポイント密度を有
する均一な電子放出特性を実現することができた。
【0016】次に、本発明の第4の実施例を図8を用い
て説明する。第4の実施例では、カソード電極が二層構
造になっている点が、第1の実施例と異なる。すなわ
ち、まず、金属ペーストを印刷し、焼成することによ
り、金属ペーストカソード電極801を形成した後、そ
の上に金属薄膜を形成し、金属薄膜カソード電極803
を形成する。金属薄膜カソード電極803は、まず金属
薄膜を、スパッタあるいは蒸着によりベタに形成した
後、ホトリソグラフィープロセスにより不要な部分をエ
ッチング除去することにより形成することができる。あ
るいは、金属マスクを用いたスパッタ法により、直接形
成することもできる。金属ペーストだけでは、ペースト
に含まれているガラス成分のために、金属ペーストとカ
ーボンナノチューブのような微細繊維物質802との電
気コンタクトが阻害されるおそれがあるために、金属ペ
ーストカソード電極801上に、金属薄膜カソード電極
803を形成した。カーボンナノチューブのような微細
繊維物質802は、金属薄膜カソード電極803と機械
的に接触することにより、両者間の電気的コンタクトを
確保することができる。コンタクト抵抗は、1−500
キロオームであった。このようにして、面内で均一な低
コンタクト抵抗が実現できたために、10000個/平
方センチメートル以上の電子放出ポイント密度を有する
均一な電子放出特性を実現することができた。
【0017】次に、本発明の第5の実施例を図9を用い
て説明する。第5の実施例では、カソード電極が二層構
造になっている点が、第2の実施例と異なる。すなわ
ち、まず、金属ペーストを印刷し、焼成することによ
り、金属ペーストカソード電極901を形成した後、そ
の上に金属薄膜904を形成し、金属薄膜カソード電極
904を形成する。金属薄膜カソード電極904は、ま
ず金属薄膜を、スパッタあるいは蒸着によりベタに形成
した後、ホトリソグラフィープロセスにより不要な部分
をエッチング除去することにより形成することができ
る。あるいは、金属マスクを用いたスパッタ法により、
直接形成することもできる。金属ペーストだけでは、ペ
ーストに含まれているガラス成分のために、金属ペース
トとカーボンナノチューブのような微細繊維物質902
との電気コンタクトが阻害されるおそれがあるために、
金属ペーストカソード電極901上に、金属薄膜カソー
ド電極904を形成した。カーボンナノチューブのよう
な微細繊維物質902は、カソード電極901と金属炭
素化合物903を介して接触することにより、両者間の
電気的コンタクトを確保することができる。コンタクト
抵抗は、1キロオーム以下であった。このようにして、
面内で均一な低コンタクト抵抗が実現できたために、1
0000個/平方センチメートル以上の電子放出ポイン
ト密度を有する均一な電子放出特性を実現することがで
きた。
【0018】次に、本発明の第6の実施例を図10を用
いて説明する。第6の実施例では、カソード電極が二層
構造になっている点が、第3の実施例と異なる。すなわ
ち、まず、金属ペーストを印刷し、焼成することによ
り、金属ペーストカソード電極1001を形成した後、
その上に金属薄膜を形成し、金属薄膜カソード電極10
04を形成する。金属薄膜カソード電極1004は、ま
ず金属薄膜を、スパッタあるいは蒸着によりベタに形成
した後、ホトリソグラフィープロセスにより不要な部分
をエッチング除去することにより形成することができ
る。あるいは、金属マスクを用いたスパッタ法により、
直接形成することもできる。金属ペーストだけでは、ペ
ーストに含まれているガラス成分のために、金属ペース
トとカーボンナノチューブのような微細繊維物質100
2との電気コンタクトが阻害されるおそれがあるため
に、金属ペーストカソード電極1001上に、金属薄膜
カソード電極1004を形成した。カーボンナノチュー
ブのような微細繊維物質1002は、カソード電極10
01と金属微粒子1003を介して接触することによ
り、両者間の電気的コンタクトを確保することができ
る。コンタクト抵抗は、1キロオーム以下であった。こ
のようにして、面内で均一な低コンタクト抵抗が実現で
きたために、10000個/平方センチメートル以上の
電子放出ポイント密度を有する均一な電子放出特性を実
現することができた。
【0019】なお、上記の第1から第6の実施例では、
カソード電極のパターンと、ぞの上のカーボンナノチュ
ーブのような微細繊維物質を含んだ樹脂ペーストの印刷
パターン形状は、同じであるとしたが、両者は異なる任
意のパターンであってもよい。
【0020】次に、本発明の第7の実施例を図11を用
いて説明する。図11(a)は上面図であり、図11
(b)がA−A’断面図、図11(c)がB−B’断面
図である。まず、ガラス基板表面に、スパッタ法によ
り、厚さが500nmのアルミニウム薄膜を形成する。
次にホトリソグラフィーとウエットエッチングにより、
幅が300μm、間隔が60μmのカソード電極ストライ
プ1101を600本形成する。次にプラズマ気相化学
成長法により、1μm厚のガラス絶縁層1105を形成
する。次にスパッタ法により、ガラス絶縁層1105の
上に厚さが500nmのアルミニウム薄膜を形成する。
次に、ホトリソグラフィーとウエットエッチングによ
り、幅が90μm、間隔が30μmのゲート電極ストライ
プ1102を2400本形成する。さらにホトリソグラ
フィーとウエットエッチングにより、カソード電極スト
ライプ1101とゲート電極ストライプ1102の交差
部分に直径2μmの電子源穴1103を4個形成する。
インクジェット法等を用いて、この電子源穴1103に
選択的にカーボンナノチューブのような微細炭素繊維を
含有したインクを塗布し、その後熱処理することによ
り、微細炭素繊維層1106を形成し、電子源とした。
【0021】このようにして作製した配線構造を用い
て、カソード電極ストライプ1101に走査信号を、ゲ
ート電極ストライプ構造1102に画像信号をインプッ
トし、さらにカソード電極ストライプ1101と図3の
蛍光表示板に設けたアノード電極の間に、加速電圧を印
加することにより、画像を表示させることができた。
【0022】ここで、カソード電極ストライプ1101
と、その上の微細炭素繊維層1106の中のカーボンナ
ノチューブのような微細繊維物質との接触部分につい
て、図5を用いて説明する。本発明では、カソード電極
501の上に、カーボンナノチューブのような微細繊維
物質502を含有したインクを塗布し、その後熱処理に
より、余分な有機成分等を除去した。カーボンナノチュ
ーブのような微細繊維物質502は、カソード電極50
1と機械的に接触することにより、両者間の電気的コン
タクトを確保することができる。コンタクト抵抗は、1
−500キロオームであった。このようにして、面内で
均一な低コンタクト抵抗が実現できたために、1000
0個/平方センチメートル以上の電子放出ポイント密度
を有する均一な電子放出特性を実現することができた。
【0023】なお、本実施例ではカソード電極ストライ
プ1101およびゲート電極ストライプ1102にアル
ミニウムを用いたが、必要な電気伝導性を有するいかな
る金属を用いることも可能である。また、本発明では、
絶縁膜1105の膜厚を1μm、電子源穴1103の直
径を2μmとしたが、膜厚および直径を任意に設計する
ことにより、所望の電圧でゲート動作を行わせることが
できる。
【0024】次に、本発明の第8の実施例を図6を用い
て説明する。第8の実施例では、カソード電極601の
上に、カーボンナノチューブのような微細繊維物質60
2を含んだインクと塗布し、その後樹脂成分を熱処理に
より除去し、さらに600℃の熱処理、あるいはプラズ
マ処理により、カーボンナノチューブのような微細繊維
物質602とカソード電極601の接触部分に、金属炭
素化合物603を形成した点が、第7の実施例と異な
る。カーボンナノチューブのような微細繊維物質602
は、カソード電極601と金属炭素化合物603を介し
て接触することにより、両者間の電気的コンタクトを確
保することができる。コンタクト抵抗は、1キロオーム
以下であった。このようにして、面内で均一な低コンタ
クト抵抗が実現できたために、10000個/平方セン
チメートル以上の電子放出ポイント密度を有する均一な
電子放出特性を実現することができた。
【0025】次に、本発明の第9の実施例を図7を用い
て説明する。第9の実施例では、カソード電極701の
上に、カーボンナノチューブのような微細繊維物質70
2および金属微粒子703を含んだインクを塗布し、そ
の後樹脂成分を熱処理により除去した点が、第7の実施
例と異なる。カーボンナノチューブのような微細繊維物
質702は、カソード電極701と金属微粒子703を
介して接触することにより、両者間の電気的コンタクト
を確保することができる。コンタクト抵抗は、1キロオ
ーム以下であった。このようにして、面内で均一な低コ
ンタクト抵抗が実現できたために、10000個/平方
センチメートル以上の電子放出ポイント密度を有する均
一な電子放出特性を実現することができた。
【0026】次に、本発明の第10の実施例を図8を用
いて説明する。第10の実施例では、カソード電極が二
層構造になっている点が、第7の実施例と異なる。すな
わち、まず、金属ペーストを印刷し、焼成することによ
り、金属ペーストカソード電極801を形成した後、そ
の上に金属薄膜を形成し、金属薄膜カソード電極803
を形成する。金属薄膜カソード電極803は、まず金属
薄膜を、スパッタあるいは蒸着によりベタに形成した
後、ホトリソグラフィープロセスにより不要な部分をエ
ッチング除去することにより形成することができる。あ
るいは、金属マスクを用いたスパッタ法により、直接形
成することもできる。金属ペーストだけでは、ペースト
に含まれているガラス成分のために、金属ペーストとカ
ーボンナノチューブのような微細繊維物質802との電
気コンタクトが阻害されるおそれがあるために、金属ペ
ーストカソード電極801上に、金属薄膜カソード電極
803を形成した。カーボンナノチューブのような微細
繊維物質802は、金属薄膜カソード電極803と機械
的に接触することにより、両者間の電気的コンタクトを
確保することができる。コンタクト抵抗は、1−500
キロオームであった。このようにして、面内で均一な低
コンタクト抵抗が実現できたために、10000個/平
方センチメートル以上の電子放出ポイント密度を有する
均一な電子放出特性を実現することができた。
【0027】次に、本発明の11の実施例を図9を用い
て説明する。第11の実施例では、カソード電極が二層
構造になっている点が、第8の実施例と異なる。すなわ
ち、まず、金属ペーストを印刷し、焼成することによ
り、金属ペーストカソード電極901を形成した後、そ
の上に金属薄膜を形成し、金属薄膜カソード電極904
を形成する。金属薄膜カソード電極904は、まず金属
薄膜を、スパッタあるいは蒸着によりベタに形成した
後、ホトリソグラフィープロセスにより不要な部分をエ
ッチング除去することにより形成することができる。あ
るいは、金属マスクを用いたスパッタ法により、直接形
成することもできる。金属ペーストだけでは、ペースト
に含まれているガラス成分のために、金属ペーストとカ
ーボンナノチューブのような微細繊維物質902との電
気コンタクトが阻害されるおそれがあるために、金属ペ
ーストカソード電極901上に、金属薄膜カソード電極
903を形成した。カーボンナノチューブのような微細
繊維物質902は、カソード電極901と金属炭素化合
物903を介して接触することにより、両者間の電気的
コンタクトを確保することができる。コンタクト抵抗
は、1キロオーム以下であった。このようにして、面内
で均一な低コンタクト抵抗が実現できたために、100
00個/平方センチメートル以上の電子放出ポイント密
度を有する均一な電子放出特性を実現することができ
た。
【0028】次に、本発明の第12の実施例を図10を
用いて説明する。第12の実施例では、カソード電極が
二層構造になっている点が、第9の実施例と異なる。す
なわち、まず、金属ペーストを印刷し、焼成することに
より、金属ペーストカソード電極1001を形成した
後、その上に金属薄膜を形成し、金属薄膜カソード電極
1004を形成する。金属薄膜カソード電極1004
は、まず金属薄膜を、スパッタあるいは蒸着によりベタ
に形成した後、ホトリソグラフィープロセスにより不要
な部分をエッチング除去することにより形成することが
できる。あるいは、金属マスクを用いたスパッタ法によ
り、直接形成することもできる。金属ペーストだけで
は、ペーストに含まれているガラス成分のために、金属
ペーストとカーボンナノチューブのような微細繊維物質
1002との電気コンタクトが阻害されるおそれがある
ために、金属ペーストカソード電極1001上に、金属
薄膜カソード電極1003を形成した。カーボンナノチ
ューブのような微細繊維物質1002は、カソード電極
1001と金属微粒子1003を介して接触することに
より、両者間の電気的コンタクトを確保することができ
る。コンタクト抵抗は、1キロオーム以下であった。こ
のようにして、面内で均一な低コンタクト抵抗が実現で
きたために、10000個/平方センチメートル以上の
電子放出ポイント密度を有する均一な電子放出特性を実
現することができた。
【0029】
【発明の効果】本発明により、微細繊維物質あるいはカ
ーボンナノチューブと金属電極との接触部分付近におい
て、金属炭素化合物あるいは金属微粒子を介して、接触
抵抗を低減させることができるため、面内で均一な電子
放出特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面表示装置の概略構成を
示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例の平面表示装置の概略構成を
示す平面図。
【図3】本発明の一実施例の蛍光表示板部分の概略構成
を示す平面図。
【図4】本発明の一実施例の平面表示装置の概略構成を
示す平面図および部分断面図。
【図5】本発明の一実施例の電子放出ポイント部の断面
図。
【図6】本発明の一実施例の電子放出ポイント部の断面
図。
【図7】本発明の一実施例の電子放出ポイント部の断面
図。
【図8】本発明の一実施例の電子放出ポイント部の断面
図。
【図9】本発明の一実施例の電子放出ポイント部の断面
図。
【図10】本発明の一実施例の電子放出ポイント部の断
面図。
【図11】本発明の第7の実施例の説明図。
【符号の説明】
1001…金属ペーストカソード電極、1002…カー
ボンナノチューブおよび微細繊維物質、1003…金属
微粒子、1004…金属薄膜カソード電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 富雄 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 林 伸明 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 Fターム(参考) 5C036 EE01 EE02 EE19 EF01 EF06 EF09 EG12 5C058 AA03 AB00 BA35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子源が設けられた電子源板と、蛍光体が
    塗布された表示板とを備え、前記電子源板と表示板との
    間の空間が真空雰囲気とされる表示装置であって、上記
    電子源板に形成された金属薄膜上に、微細繊維物質ある
    いはカーボンナノチューブを、もしくは微細繊維物質あ
    るいはカーボンナノチューブを含む物質を配置すること
    により電子源を形成したことを特徴とする平面表示装
    置。
  2. 【請求項2】特許請求項1に記載の平面表示装置におい
    て、金属薄膜と、微細繊維物質あるいはカーボンナノチ
    ューブの接触部分付近に、金属炭素化合物が形成されて
    いることを特徴とする平面表示装置。
  3. 【請求項3】特許請求項1または2に記載の平面表示装
    置において、金属薄膜と、微細繊維物質あるいはカーボ
    ンナノチューブの接触部分付近に、金属微粒子が存在す
    ることを特徴とする平面表示装置。
  4. 【請求項4】特許請求項1に記載の平面表示装置におい
    て、金属薄膜と、微細繊維物質あるいはカーボンナノチ
    ューブが、金属炭素化合物もしくは金属微粒子を介し
    て、電気的に接続されていることを特徴とする平面表示
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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