JP2003016976A - 平面表示装置 - Google Patents

平面表示装置

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JP2003016976A
JP2003016976A JP2001195686A JP2001195686A JP2003016976A JP 2003016976 A JP2003016976 A JP 2003016976A JP 2001195686 A JP2001195686 A JP 2001195686A JP 2001195686 A JP2001195686 A JP 2001195686A JP 2003016976 A JP2003016976 A JP 2003016976A
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JP
Japan
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electron source
gate electrode
cathode electrode
stripe
electrode stripe
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Application number
JP2001195686A
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English (en)
Inventor
Makoto Okai
誠 岡井
Yasuhiko Muneyoshi
恭彦 宗吉
Tomio Yaguchi
富雄 矢口
Nobuaki Hayashi
伸明 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の技術では、電子源とゲート電極の間隔を
数ミクロンから数十ミクロンの精度で制御することが困
難であるため、スイッチング電圧は百ボルト以上と高
く、数十ボルトの低スイッチング電圧を実現することは
困難であった。 【解決手段】絶縁層およびゲート電極材料として感光性
ペースト材を用いることにより、電子源を作製した基板
上に、数ミクロンの加工精度でゲート電極を作製するこ
とにより、数十ボルトのスイッチング電圧を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子源を作製した
カソード電極と、ゲート電極を同一基板上に作製した自
発光型平面表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カーボンナノチューブのような微
細繊維構造を有する物質を電子源として用いた自発光型
平面表示装置を構成する場合、電子源を形成した基板の
上方に金属メッシュ状のゲート電極を形成する方法が一
般に用いられていた。この方法を用いて、4.5インチ
の自発光型平面表示装置を作製した例が、エスアイディ
ー99ダイジェスト(SID99Digest)pp.
1134−1137に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の方法で
は、電子源とゲート電極の間隔を数ミクロンから数十ミ
クロンの精度で制御することが困難であるため、スイッ
チング電圧は百ボルト以上と高く、数十ボルトの低スイ
ッチング電圧を実現することは困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、絶縁層およ
びゲート電極材料として感光性ペースト材を用いること
により、数ミクロンの加工精度を実現した。これによ
り、電子源を作製した基板上に、数ミクロンの加工精度
で、ゲート電極を作製することにより、数十ボルトのス
イッチング電圧を実現することができた。
【0005】
【発明の実施の形態】まず、図1を用いて、本発明の自
発光平面ディスプレイ装置の全体構成を説明する。本実
施例の自発光平面ディスプレイ装置は、電子源アレイを
作製した電子源板101、電子源の位置に合わせて蛍光
体ストライプあるいはドットを作製した蛍光表示板10
3、電子源板101と蛍光表示板103を一定間隔に保
って固定するための枠ガラス102より構成される。ま
た、図中には示さなかったが、画面サイズが大きくなる
と、枠ガラス内部にも電子源板101と蛍光表示板10
3を一定間隔に保つためのスペーサが必要となる。
【0006】次に、図2を用いて、電子源板の構造を説
明する。横方向に複数本のカソード電極ストライプ20
1を、垂直方向に複数本のゲート電極ストライプ202
を形成する。カソード電極ストライプ201とゲート電
極ストライプ202は、絶縁層(図示略)を挿んで交差
し、それぞれの交差点に電子源203を形成する。この
電子源203はゲート電極ストライプ202とその下の
絶縁層を貫いた穴の底部のカソード電極ストライプ20
1の表面に形成する。
【0007】次に、図3を用いて、蛍光表示板の構造を
説明する。電子源の位置に合わせて、赤、緑、青の蛍光
体ストライプを形成した構造になっている。まず、電子
源の横方向のピッチに合わせて、電子源の中央の位置に
ブラックマトリックスのストライプをリフトオフ法によ
り作製する。次にスラリー法により赤301、緑30
2、青303の蛍光体ストライプによる繰り返しストラ
イプパターンを形成する。各々の蛍光体ストライプが、
両側のブラックストライプの中央に配置する。また、図
には示さなかったが、蛍光体ストライプを作製した後、
全面にアルミニウムを50nm蒸着し、アノード電極を
形成した。
【0008】以上のようにして作製した、電子源板と蛍
光表示板を枠ガラスを用いて一定間隔で対峙するように
配置し、電子源と蛍光体ストライプの位置を合わせた
後、内部を真空にしてフリットガラスにより封止してパ
ネルとする。そして、アノード電極ストライプに走査信
号を、ゲート電極ストライプに画像信号を印加する。さ
らに蛍光表示板のアノード電極にカソード電極に対して
プラスの加速電圧を印加することにより、画像を表示さ
せる。
【0009】次に、図4を用いて電子源板上の詳細構造
を説明する。同図(a)が上面図であり、同図(b)が
A−A’断面図、同図(c)がB−B’断面図である。
カソード電極ストライプ401とゲート電極ストライプ
402が、絶縁層405を挟んで交差した構造になって
いる。カソード電極ストライプ401の表面は電子源保
護層404で被うことによりプロセスダメージから保護
し、最後に電子源保護層404を除去することにより電
子源(図示略)を露出させる。
【0010】次に、作製プロセスの詳細を図5を用いて
説明する。同図(1)(2)(3)(4)は、プロセス
の各段階を示す。また、各段階の左が上面図、中央がA
−A’断面図、右がB−B’断面図である。
【0011】まず、平均粒径が1ミクロンのニッケル粒
子を含有した印刷ペーストに平均直径が15ナノメート
ルのマルチウォールカーボンナノチューブを混ぜ込んだ
ペーストを、スクリーン印刷法によりガラス基板(図示
略)表面に印刷する。これにより厚さ1μm、幅300
μm、間隔60μmのカソード電極ストライプ501を6
00本形成する。カソード電極ストライプ501を形成
した後、550℃で焼成し、印刷ペーストに含有されて
いる樹脂成分を除去する。
【0012】次に、カソード電極ストライプ501を形
成した基板上に、アルミニウムを全面に蒸着し、カソー
ド電極ストライプを保護するための電子源保護層504
を形成する。電子源保護層504のパターン形状は、カ
ソード電極ストライプ501のうち電子源穴503の底
部分にあたる部分を被うようにすればよい。
【0013】次に、感光性絶縁材料ペーストを全面にス
クリーン印刷する。感光性絶縁材料ペーストの厚みは3
0μmである。この感光性絶縁材料ペーストを露光現像
して、パターンニングすることにより絶縁層505を形
成する。この絶縁層505には、下層のカソード電極ス
トライプ501と上層のゲート電極ストライプ502の
交差部分に直径30μmの電子源穴503が4個あいた
構造になっている。この絶縁層505を550℃で焼成
後、感光性銀ペーストを全面にスクリーン印刷する。こ
の感光性銀ペーストを露光現像して、パターンニングす
ることにより、厚さ20μm、幅90μm、間隔30μm
のゲート電極ストライプ502を2400本形成する。
なお、ゲート電極ストライプ502も、カソード電極ス
トライプ501とゲート電極ストライプ502の交差部
分に直径30μmの電子源穴503が4個あいた構造に
なっている。上記電子源穴503部分の電子源保護層5
04は、酸性水溶液等のエッチング液によって取り除か
れる。
【0014】このようにして作製した配線構造を用い
て、カソード電極ストライプ501に走査信号を、ゲー
ト電極ストライプ構造502に画像信号をインプット
し、さらにカソード電極ストライプ501と図3の蛍光
表示板に設けたアノード電極の間に加速電圧を印加する
ことにより、画像を表示させることができた。また、本
発明のゲート構造により、ゲート電極と、カーボンナノ
チューブのような微細炭素繊維の先端との距離をμmオ
ーダで制御できるため、非常に低いゲート動作電圧30
Vを実現することができた。
【0015】なお、本実施例ではカソード電極ストライ
プ501にニッケルペーストを、またゲート電極ストラ
イプ502に銀ペーストを用いたが、必要な電気伝導性
を有するいかなる金属を用いることも可能である。ま
た、本発明では絶縁膜505の膜厚を30μm、電子源
穴503の直径を30μmとしたが、膜厚および直径を
任意に設計することにより、所望の電圧でゲート動作を
行わせることができる。また、電子源へのプロセスダメ
ージを緩和するために、電子源保護層504を形成した
が、プロセス条件によっては、電子源保護層504が不
要の場合もある。
【0016】次に、本発明の第2の実施例を図6および
図7を用いて説明する。まず、電子源板上の詳細構造
を、図6を用いて説明する。同図(a)が上面図であ
り、同図(b)がA−A’断面図、同図(c)がB−
B’断面図である。カソード電極ストライプ601とゲ
ート電極ストライプ602が、絶縁層605を挟んで交
差した構造になっている。カソード電極ストライプ60
1の表面は電子源保護層604で被うことにより電子源
をプロセスダメージから保護し、最後に電子源保護層6
04を除去することにより、電子源を露出させる。
【0017】次に、作製プロセスの詳細を図7を用いて
説明する。(1)(2)(3)(4)は、プロセスの各
段階を示す。また、各段階における左が上面図、中央が
A−A’断面図、右がB−B’断面図である。
【0018】まず、平均粒径が1ミクロンのニッケル粒
子を含有した印刷ペーストに平均直径が15ナノメート
ルのマルチウォールカーボンナノチューブを混ぜ込んだ
ペーストを、スクリーン印刷法によりガラス基板(図示
略)表面に印刷することにより、厚さ1μm、幅300
μm、間隔60μmのカソード電極ストライプ701を6
00本形成する。
【0019】カソード電極ストライプ701を形成した
後、550℃で焼成することにより、印刷ペーストに含
有されている樹脂成分を除去する。次に、カソード電極
ストライプを形成した基板上にアルミニウムを蒸着によ
り全面形成し、ホトリソグラフィープロセスにより、カ
ソード電極ストライプ701を保護するための電子源保
護層704を形成する。電子源保護層704のパターン
形状は、カソード電極ストライプ701のうち電子源穴
703の底部分にあたる部分を被うようにすればよい。
【0020】次に、感光性絶縁材料ペーストを全面にス
クリーン印刷する。感光性絶縁材料ペーストの厚みは3
0μmである。この感光性絶縁材料ペーストを露光現像
して、パターンニングすることにより、絶縁層705を
形成する。この絶縁層705の幅は320μmであり、
カソード電極ストライプ701より20μm幅が広く、
絶縁層705がカソード電極ストライプ701を完全に
被った構造になっている。ただし、下層のカソード電極
ストライプ701と上層のゲート電極ストライプ702
の交差部分に直径30μmの電子源穴703が4個あい
た構造になっている。
【0021】この絶縁層705を550℃で焼成後、感
光性銀ペーストを全面にスクリーン印刷する。この感光
性銀ペーストを露光現像して、パターンニングすること
により、厚さが20μmで、幅が90μm、間隔が30μ
mのゲート電極ストライプ702を2400本形成す
る。なおゲート電極ストライプ702も、カソード電極
ストライプ701とゲート電極ストライプ702の交差
部分に直径30μmの電子源穴703が4個あいた構造
になっている。最後に、上記電子源穴703部分の電子
源保護層704をエッチングで除去する。
【0022】このようにして作製した配線構造を用い
て、カソード電極ストライプ701に走査信号を、ゲー
ト電極ストライプ構造702に画像信号をインプット
し、さらにカソード電極ストライプ701と図3の蛍光
表示板に設けたアノード電極の間に、加速電圧を印加す
ることにより、画像を表示させることができた。また、
本発明のゲート構造により、ゲート電極と、カーボンナ
ノチューブのような微細炭素繊維の先端との距離をμm
オーダで制御できるため、非常に低いゲート動作電圧3
0Vを実現することができた。
【0023】なお、本実施例ではカソード電極ストライ
プ701にニッケルペーストを、またゲート電極ストラ
イプ702を銀で形成したが、必要な電気伝導性を有す
るいかなる金属を用いることも可能である。また、本発
明では絶縁膜705の膜厚を30μm、電子源穴703
の直径を30μmとしたが、膜厚および直径を任意に設
計することにより、所望の電圧でゲート動作を行わせる
ことができる。また、電子源へのプロセスダメージを緩
和するために、電子源保護層704を形成したが、プロ
セス条件によっては、電子源保護層704が不要の場合
もある。
【0024】次に、本発明の第3の実施例を図8および
図9を用いて説明する。まず、電子源板上の詳細構造
を、図8を用いて説明する。同図(a)が上面図であ
り、同図(b)がA−A’断面図、同図(c)がB−
B’断面図である。カソード電極ストライプ801とゲ
ート電極ストライプ802が、絶縁層805を挟んで交
差した構造になっている。カソード電極ストライプ80
1の表面には、電子源層806が形成されている。さら
にこの電子源層806は、電子源保護層804で被うこ
とによりプロセスダメージから保護し、最後に電子源保
護層804を除去することにより電子源を露出させる。
【0025】次に、作製プロセスの詳細を図9を用いて
説明する。(1)(2)(3)(4)は、プロセスの各
段階を示す。また、各段階の左が上面図、中央がA−
A’断面図、右がB−B’断面図である。
【0026】まず、平均粒径が1ミクロンのニッケル粒
子を含有した印刷ペーストを、スクリーン印刷法により
ガラス基板表面に印刷することにより、厚さが1μm
で、幅が300μm、間隔が60μmのカソード電極スト
ライプ901を600本形成する。カソード電極ストラ
イプ901を形成した後、550℃で焼成することによ
り印刷ペーストに含有されている樹脂成分を除去する。
【0027】次に、平均直径が15ナノメートルのマル
チフォールカーボンナノチューブを混ぜ込んだ樹脂ペー
ストを印刷することにより、カソード電極ストライプ9
01の上に電子源層906を形成する。この電子源層9
06は電子源穴903の底部にあたる部分に形成すれば
よいが、プロセスマージン等の理由により、さらに広い
領域に形成することも可能である。次に、カソード電極
ストライプ901および電子源層906を形成した基板
上にアルミニウムを蒸着により全面形成し、ホトリソグ
ラフィープロセスによりカソード電極ストライプ901
および電子源層906を保護するための電子源保護層9
04を形成する。電子源保護層904は、電子源層90
6を完全に、あるいは電子源穴903の底部にあたる部
分を被うように形成する。
【0028】次に、感光性絶縁材料ペーストを全面にス
クリーン印刷する。感光性絶縁材料ペーストの厚みは3
0μmである。この感光性絶縁材料ペーストを露光現像
してパターンニングすることにより絶縁層905を形成
する。この絶縁層905は、下層のカソード電極ストラ
イプ901と上層のゲート電極ストライプ902の交差
部分に直径30μmの電子源穴903が4個あいた構造
になっている。この絶縁層905を550℃で焼成後、
感光性銀ペーストを全面にスクリーン印刷する。この感
光性銀ペーストを露光現像して、パターンニングするこ
とにより、厚さが20μmで、幅が90μm、間隔が30
μmのゲート電極ストライプ902を2400本形成す
る。なおゲート電極ストライプ902も、カソード電極
ストライプ901とゲート電極ストライプ902の交差
部分に直径30μmの電子源穴903が4個あいた構造
になっている。最後に、上記電子源穴903部分の電子
源保護層904をエッチングで除去する。
【0029】このようにして作製した配線構造を用い
て、カソード電極ストライプ901に走査信号を、ゲー
ト電極ストライプ構造902に画像信号をインプット
し、さらにカソード電極ストライプ901と図3の蛍光
表示板に設けたアノード電極の間に、加速電圧を印加す
ることにより、画像を表示させることができた。また、
本発明のゲート構造により、ゲート電極と、カーボンナ
ノチューブのような微細炭素繊維の先端との距離をμm
オーダで制御できるため、非常に低いゲート動作電圧3
0Vを実現することができた。
【0030】なお、本実施例ではカソード電極ストライ
プ901にニッケルペーストを、ゲート電極ストライプ
902に銀ペーストを用いてそれぞれを形成したが、必
要な電気伝導性を有するいかなる金属を用いることも可
能である。また、本実施例では絶縁膜905の膜厚を3
0μm、電子源穴903の直径を30μmとしたが、膜厚
および直径を任意に設計することにより、所望の電圧で
ゲート動作を行わせることができる。また、電子源への
プロセスダメージを緩和するために、電子源保護層90
4を形成したが、プロセス条件によっては、電子源保護
層904が不要の場合もある。
【0031】次に、本発明の第4の実施例を図10およ
び図11を用いて説明する。まず、電子源板上の詳細構
造を、図10を用いて説明する。同図(a)が上面図で
あり、同図(b)がA−A’断面図、同図(c)がB−
B’断面図である。カソード電極ストライプ1001と
ゲート電極ストライプ1002が、絶縁層1005を挟
んで交差した構造になっている。カソード電極ストライ
プ1001の表面は電子源保護層1004で被うことに
よりプロセスダメージから保護し、最後に電子源保護層
1004を除去することにより、電子源を露出させる。
【0032】次に、作製プロセスの詳細を図11を用い
て説明する。(1)(2)(3)(4)は、プロセスの
各段階を示す。また、各段階の左が上面図、中央がA−
A’断面図、右がB−B’断面図である。
【0033】まず、平均粒径が1ミクロンのニッケル粒
子を含有した印刷ペーストを、スクリーン印刷法により
ガラス基板表面に印刷することにより、厚さが1μm
で、幅が300μm、間隔が60μmのカソード電極スト
ライプ1101を600本形成する。カソード電極スト
ライプ1101を形成した後、550℃で焼成すること
により、印刷ペーストに含有されている樹脂成分を除去
する。
【0034】次に、平均直径が15ナノメートルのマル
チフォールカーボンナノチューブを混ぜ込んだ樹脂ペー
ストを印刷することにより、カソード電極ストライプ1
101の上に電子源層1106を形成する。この電子源
層1106は、電子源穴1103の底部にあたる部分に
形成すればよいが、プロセスマージン等の理由により、
さらに広い領域に形成することも可能である。
【0035】次に、カソード電極ストライプ1101お
よび電子源層1106を形成した基板上にアルミニウム
を蒸着により全面形成し、ホトリソグラフィープロセス
により、カソード電極ストライプを保護するための電子
源保護層1104を形成する。電子源保護層1104
は、電子源層1106を完全に、あるいは電子源穴11
03の底部にあたる部分を被うように形成する。
【0036】次に、感光性絶縁材料ペーストを全面にス
クリーン印刷する。感光性絶縁材料ペーストの厚みは3
0μmである。この感光性絶縁材料ペーストを露光現像
して、パターンニングすることにより絶縁層1105を
形成する。この絶縁層1105の幅は、320μmであ
り、カソード電極ストライプ1101より20μm幅が
広く、絶縁層1105がカソード電極ストライプ110
1を完全に被った構造になっている。ただし、下層のカ
ソード電極ストライプ1101と上層のゲート電極スト
ライプ1102の交差部分に直径30μmの電子源穴1
103が4個あいた構造になっている。この絶縁層11
05を550℃で焼成後、感光性銀ペーストを全面にス
クリーン印刷する。この感光性絶縁材料ペーストを露光
現像して、パターンニングすることにより、厚さが20
μmで、幅が90μm、間隔が30μmのゲート電極スト
ライプ1102を2400本形成する。なおゲート電極
ストライプ1102も、カソード電極ストライプ110
1とゲート電極ストライプ1102の交差部分に直径3
0μmの電子源穴1103が4個あいた構造になってい
る。最後に、上記電子源穴1103部分の電子源保護層
1104をエッチングで除去する。
【0037】このようにして作製した配線構造を用い
て、カソード電極ストライプ1101に走査信号を、ゲ
ート電極ストライプ構造1102に画像信号をインプッ
トし、さらにカソード電極ストライプ1101と図3の
蛍光表示板に設けたアノード電極の間に、加速電圧を印
加することにより、画像を表示させることができた。ま
た、本発明のゲート構造により、ゲート電極と、カーボ
ンナノチューブのような微細炭素繊維の先端との距離を
μmオーダで制御できるため、非常に低いゲート動作電
圧30Vを実現することができた。
【0038】なお、本実施例ではカソード電極ストライ
プ1101はニッケルペーストを、ゲート電極ストライ
プ1102は銀ペーストを用いて形成したが、必要な電
気伝導性を有するいかなる金属を用いることも可能であ
る。また、本発明では絶縁膜1105の膜厚を30μ
m、電子源穴1103の直径を30μmとしたが、膜厚お
よび直径を任意に設計することにより、所望の電圧でゲ
ート動作を行わせることができる。また、電子源へのプ
ロセスダメージを緩和するために、電子源保護層110
4を形成したが、プロセス条件によっては、電子源保護
層1104が不要の場合もある。
【0039】次に、本発明の第5の実施例を、図12と
図13を用いて説明する。図12(a)が上面図であ
り、同図(b)がA−A’断面図、同図(c)がB−
B’断面図である。カソード電極ストライプ1201と
ゲート電極ストライプ1202が、絶縁層1205を挟
んで交差した構造になっている。交差した部分には電子
源穴1203を設け、電子源穴1203の底部には、カ
ソード電極ストライプ1201の表面に電子源層120
7を作製した構造になっている。
【0040】次に、作製プロセスの詳細を図13を用い
て説明する。同図において、(1)(2)(3)(4)
はプロセスの各段階を示す。また、各段階の左が上面
図、中央がA−A’断面図、右がB−B’断面図であ
る。
【0041】まず、平均粒径が1ミクロンのニッケル粒
子を含有した印刷ペーストを、スクリーン印刷法により
ガラス基板表面に印刷することにより、厚さが1μm
で、幅が300μm、間隔が60μmのカソード電極スト
ライプ1301を600本形成する。カソード電極スト
ライプを形成した後、550℃で焼成することにより、
印刷ペーストに含有されている樹脂成分を除去する。
【0042】次に、感光性絶縁材料ペーストを全面にス
クリーン印刷する。感光性絶縁材料ペーストの厚みは3
0μmである。この感光性絶縁材料ペーストを露光現像
して、パターンニングすることにより絶縁層1305を
形成する。この絶縁層1305には、下層のカソード電
極ストライプ1301と上層のゲート電極ストライプ1
302の交差部分に直径30μmの電子源穴1303が
4個あいた構造になっている。
【0043】この絶縁層1305を550℃で焼成後、
感光性銀ペーストを全面にスクリーン印刷する。この感
光性銀ペーストを露光現像して、パターンニングするこ
とにより、厚さ20μm、幅90μm、間隔30μmのゲ
ート電極ストライプ1302を2400本形成した。な
お、上記ゲート電極ストライプ1302にも、カソード
電極ストライプ1301との交差部分に直径30μmの
電子源穴1303が4個あいた構造になっている。この
後、化学気相成長法等の手法により、電子源穴1302
の底部となるカソード電極ストライプ1301の表面
に、カーボンナノチューブを選択的に成長させることに
より、電子源層1307を形成した。
【0044】このようにして作製した配線構造を用い
て、カソード電極ストライプ1301に走査信号を、ゲ
ート電極ストライプ構造1302に画像信号をインプッ
トし、さらにカソード電極ストライプ1301と図3の
蛍光表示板に設けたアノード電極の間に加速電圧を印加
することにより、画像を表示させることができた。
【0045】また、本実施例のゲート構造により、ゲー
ト電極とカーボンナノチューブのような微細炭素繊維の
先端との距離をμmオーダで制御できるため、非常に低
いゲート動作電圧30Vを実現することができた。
【0046】なお、本実施例ではカソード電極ストライ
プ1301にニッケルペーストを用いたが、カーボンナ
ノチューブを選択的に成長させることができる金属であ
れば、いかなる金属を用いることができる。またゲート
電極ストライプ1302は銀ペーストを用いて形成した
が、必要な電気伝導性を有するいかなる金属を用いるこ
とも可能である。また、本実施例では絶縁膜1305の
膜厚を30μm、電子源穴1303の直径を30μmとし
たが、膜厚および直径を任意に設計することにより、所
望の電圧でゲート動作を行わせることができる。
【0047】次に、本発明の第6の実施例を、図14と
図15を用いて説明する。図14(a)が上面図であ
り、同図(b)がA−A’断面図、同図(c)がB−
B’断面図である。カソード電極ストライプ1401と
ゲート電極ストライプ1402が、絶縁層1405を挟
んで交差した構造になっている。交差した部分には電子
源穴1403を設け、電子源穴1403の底部には、カ
ソード電極ストライプ1401の表面に電子源層140
7を作製した構造になっている。
【0048】次に、作製プロセスの詳細を図15を用い
て説明する。(1)(2)(3)(4)は、プロセスの
各段階を示す。また、各段階の左が上面図、中央がA−
A’断面図、右がB−B’断面図である。
【0049】まず、平均粒径が1ミクロンのニッケル粒
子を含有した印刷ペーストを、スクリーン印刷法により
ガラス基板表面に印刷することにより、厚さ1μm、幅
300μm、間隔60μmのカソード電極ストライプ15
01を600本形成する。カソード電極ストライプ15
01を形成した後、550℃で焼成することにより、印
刷ペーストに含有されている樹脂成分を除去する。
【0050】次に、感光性絶縁材料ペーストを全面にス
クリーン印刷する。感光性絶縁材料ペーストの厚みは3
0μmである。この感光性絶縁材料ペーストを露光現像
して、パターンニングすることにより絶縁層1505を
形成する。この絶縁層1505には、下層のカソード電
極ストライプ1501と上層のゲート電極ストライプ1
502の交差部分に直径30μmの電子源穴1503が
4個あいた構造になっている。
【0051】この絶縁層1505を550℃で焼成後、
感光性銀ペーストを全面にスクリーン印刷する。この感
光性銀ペーストを露光現像して、パターンニングするこ
とにより、厚さ20μm、幅90μm、間隔30μmのゲ
ート電極ストライプ1502を2400本形成する。な
おゲート電極ストライプ1502にも、カソード電極ス
トライプ1501との交差部分に直径30μmの電子源
穴1503が4個あいた構造になっている。
【0052】この後、インクジェット法等の手法によ
り、電子源穴1502の底部のカソード電極ストライプ
1501の表面に、カーボンナノチューブを含んだ溶液
を選択的に塗布することにより、電子源層1507を形
成した。
【0053】このようにして作製した配線構造を用い
て、カソード電極ストライプ1501に走査信号を、ゲ
ート電極ストライプ構造1502に画像信号をインプッ
トし、さらにカソード電極ストライプ1501と図3の
蛍光表示板に設けたアノード電極の間に加速電圧を印加
することにより、画像を表示させることができた。ま
た、本実施例のゲート構造により、ゲート電極とカーボ
ンナノチューブのような微細炭素繊維の先端との距離を
μmオーダで制御できるため、非常に低いゲート動作電
圧30Vを実現することができた。
【0054】なお、本実施例ではカソード電極ストライ
プ1501をニッケルペーストで、ゲート電極ストライ
プ1502を銀ペーストでそれぞれ形成したが、必要な
電気伝導性を有するいかなる金属を用いることも可能で
ある。また、本発明では絶縁膜1505の膜厚を30μ
m、電子源穴1503の直径を30μmとしたが、膜厚お
よび直径を任意に設計することにより、所望の電圧でゲ
ート動作を行わせることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明でにより、電子源とゲート電極の
距離を数ミクロンの精度で制御して、ゲート電極を作製
することにより、数十ボルトのスイッチング電圧を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の表面表示装置の概略構成を示
す斜視図。
【図2】本発明の実施例の表面表示装置の概略構成を示
す平面図および部分拡大平面図。
【図3】本発明の実施例の表面表示装置の発光部の概略
構成を示す平面図。
【図4】本発明の実施例の表面表示装置の要部平面図お
よび断面図。
【図5】本発明の実施例の表面表示装置の製造工程を示
す要部の平面図および断面図。
【図6】本発明の実施例の表面表示装置の要部平面図お
よび断面図。
【図7】本発明の実施例の表面表示装置の製造工程を示
す要部の平面図および断面図。
【図8】本発明の実施例の表面表示装置の要部平面図お
よび断面図。
【図9】本発明の実施例の表面表示装置の製造工程を示
す要部の平面図および断面図。
【図10】本発明の実施例の表面表示装置の要部平面図
および断面図。
【図11】本発明の実施例の表面表示装置の製造工程を
示す要部の平面図および断面図。
【図12】本発明の実施例の表面表示装置の要部平面図
および断面図。
【図13】本発明の実施例の表面表示装置の製造工程を
示す要部の平面図および断面図。
【図14】本発明の実施例の表面表示装置の要部平面図
および断面図。
【図15】本発明の実施例の表面表示装置の製造工程を
示す要部の平面図および断面図。
【符号の説明】
401…カソード電極ストライプ、402…ゲート電極
ストライプ、403…ゲートホール、404…電子源保
護層、405…絶縁層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 富雄 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 林 伸明 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 Fターム(参考) 5C031 DD17 5C036 EE03 EE19 EF01 EF06 EF09 EG12 EH11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子源が設けられた電子源板と、蛍光体が
    塗布された表示板とを備え、前記電子源板と表示板との
    間の空間が真空雰囲気とされる表示装置であって、上記
    電子源板上の複数のカソード電極ストライプと複数のゲ
    ート電極ストライプが絶縁層を挟んでゲート電極ストラ
    イプを上にして交差し、それぞれの交点に電子源を設け
    た構造において、上記ゲート電極ストライプと上記絶縁
    層が、感光性ペースト材により形成されていることを特
    徴とする平面表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の平面表示装置において、
    カソード電極ストライプとゲート電極ストライプの交差
    部分において、ゲート電極と絶縁層を貫くホールを形成
    し、ホール底部のカソード電極表面に、電子源を設けた
    ことを特徴とする平面表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の平面表示装置に
    おいて、カソード電極ストライプを形成した後に、絶縁
    層を全面に形成し、マスク露光・現像・焼成を行って絶
    縁層パターンを形成し、その上にゲート電極層を全面に
    形成し、マスク露光・現像・焼成を行ってゲート電極パ
    ターンを形成することを特徴とする平面表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2および3のいずれか記載の平
    面表示装置において、カソード電極ストライプを形成す
    る際に、その表面に電子源構造を形成するか、あるいは
    カソード電極ストライプ、絶縁層パターンおよびゲート
    電極ストライプのすべての構造を作製した後に、カソー
    ド電極ストライプとゲート電極ストライプの交差部分
    に、電子源構造を形成することを特徴とする平面表示装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP4707549B2 (ja) * 2005-12-09 2011-06-22 三菱電機株式会社 電子放出源の製造方法

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