JP2003007068A - 半導体メモリー及び制御方法 - Google Patents

半導体メモリー及び制御方法

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JP2003007068A
JP2003007068A JP2001191191A JP2001191191A JP2003007068A JP 2003007068 A JP2003007068 A JP 2003007068A JP 2001191191 A JP2001191191 A JP 2001191191A JP 2001191191 A JP2001191191 A JP 2001191191A JP 2003007068 A JP2003007068 A JP 2003007068A
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semiconductor memory
memory cell
sides
true
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JP2001191191A
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English (en)
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Hisatada Miyatake
久忠 宮武
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International Business Machines Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリーセル55においてデータ書込み時の
トゥルー側又はコンプリメント側ビット線21a,21
bの電位の変化分を減少させ、スタティック型RAMの
消費電力を低減する。 【解決手段】 メモリーセル55は、フリップフロップ
を構成するトゥルー側及びコンプリメント側インバータ
をもつ。これらトゥルー側及びコンプリメント側インバ
ータの接地側及び電源側には、それらに共通の接地側ノ
ード13及び電源側ノード14が設けられる。データ書
込みのときは、接地側ノード13を電源側ノード14の
電位の方へ一時的に上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタティック型メ
モリーセルをもつ半導体メモリー及び制御方法に係り、
特に、書込みに要する消費電力を減少できる半導体メモ
リー及び制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1はスタティック型RAMに装備され
る従来の代表的な6トランジスタ型のスタティックメモ
リーセル10の回路図である。図2及び図3は図1のメ
モリーセル10においてデータの読出し時及び書込み時
の各所定点の電圧変化をシミュレーションで示したグラ
フである。図2はトゥルー側及びコンプリメント側記憶
ノードがそれぞれハイレベル及びローレベルの電位をと
る記憶状態での読出しの場合のシミュレーションを示し
ている。また、図3は図2の記憶状態と反対の記憶状態
から同一の記憶状態へ書き換える場合のシミュレーショ
ンを示している。なお、図2及び図3において各電圧波
形を指示しているS1〜S3bは図1に指示された各個
所を示し、S1はワード線20、S2a,S2bはトゥ
ルー側及びコンプリメント側ビット線21a,21bの
電圧を、また、S3a,S3bはトゥルー側及びコンプ
リメント側記憶ノード15a,15bの電圧を、それぞ
れ示している。図1において、発明の実施の形態に係る
後述の図4以降において説明する要素と同一のものにつ
いては同符号で指示して、説明は省略し、主要点につい
てのみ説明する。なお、本明細書において、FET(電
界効果トランジスタ)について、キャリヤの流れる向き
に、上流側及び下流側をそれぞれソース及びドレインと
定義している。また、図面の記号では、Pチャンネル型
FETには、そのブロックに斜線が記入され、Nチャン
ネル型FETには、ブロックに斜線が記入されていな
い。従来のメモリーセル10では、接地側ノード13及
び電源側ノード14はそれぞれ接地電位17及び電源電
位18へ接続され、トゥルー側及びコンプリメント側記
憶ノード15a,15bはトゥルー側及びコンプリメン
ト側アクセストランジスタ16a,16bを介してトゥ
ルー側及びコンプリメント側ビット線21a,21bへ
接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メモリーセル10のよ
うに、トゥルー側及びコンプリメント側ドライバトラン
ジスタ11a,11bをn−MOSFETとする通常の
スタティック形メモリーセルでは、トゥルー側及びコン
プリメント側ビット線21a,21bを、準備状態では
中間電位よりハイ側にプリチャージしておき(参照:S
2a,S2b)、読出し動作時及び書込み動作時には、
トゥルー側及びコンプリメント側ビット線21a,21
bは浮遊状態に置かれるか、抵抗ないし等価抵抗を介し
て電源電位18へ接続される。トゥルー側及びコンプリ
メント側ロードトランジスタ12a,12bは主として
トゥルー側及びコンプリメント側記憶ノード15a,1
5bのハイレベルへの回復と漏れ電流を補ってハイ側の
トゥルー側又はコンプリメント側記憶ノード15a,1
5bをハイレベルに維持する役割しか持たず、駆動力は
弱い。したがって、トゥルー側及びコンプリメント側ロ
ードトランジスタ12a,12bは抵抗に置き換えるこ
とも可能である。読出し時と書込み時にトゥルー側及び
コンプリメント側記憶ノード15a,15bとトゥルー
側及びコンプリメント側ビット線21a,21bとの間
のデータ伝達に主要な働きをするのはトゥルー側及びコ
ンプリメント側ドライバトランジスタ11a,11bと
トゥルー側及びコンプリメント側アクセストランジスタ
16a,16bである。
【0004】ハイ側にプリチャージされて浮遊状態に置
かれているか抵抗を介して電源線へ接続されているトゥ
ルー側又はコンプリメント側ビット線21a,21bに
よってデータ読出し時にロー側のトゥルー側又はコンプ
リメント側記憶ノード15a,15bが反転しないよう
に、トゥルー側及びコンプリメント側ドライバトランジ
スタ11a,11bの駆動力はトゥルー側及びコンプリ
メント側アクセストランジスタ16a,16bの駆動力
より大きく設計される。メモリーセル10へのデータ書
込み時にはトゥルー側及びコンプリメント側ビット線2
1a,21bがトゥルー側及びコンプリメント側記憶ノ
ード15a,15bの状態を反転させる必要があるが、
駆動力の強いトゥルー側及びコンプリメント側ドライバ
トランジスタ11a,11bに対抗してロー側のトゥル
ー側又はコンプリメント側記憶ノード15a,15bを
引き上げることはできない。なぜなら、これができるな
らば、読出し時のデータの安定性が失われるからであ
る。したがって、トゥルー側及びコンプリメント側記憶
ノード15a,15bの反転はロー側のトゥルー側又は
コンプリメント側ビット線21a,21bがハイ側のト
ゥルー側又はコンプリメント側記憶ノード15a,15
bを引き下げることによって行なわれる。ハイ状態のト
ゥルー側記憶ノード(コンプリメント側記憶ノード)を
トゥルー側ビット線(コンプリメント側ビット線)が引
き下げる場合を考えると、トゥルー側ビット線21a
(コンプリメント側ビット線21b)は駆動力の弱いト
ゥルー側アクセストランジスタ16a(コンプリメント
側アクセストランジスタ16b)を通じて反対側のコン
プリメント側ドライバトランジスタ11b(トゥルー側
ドライバトランジスタ11a)を十分にオフにし、コン
プリメント側ロードトランジスタ12b(トゥルー側ロ
ードトランジスタ12a)をオンにすることによって、
トゥルー側及びコンプリメント側アクセストランジスタ
16a,16bがオフになる前に反対側のトゥルー側記
憶ノード15a(コンプリメント側記憶ノード15b)
を自律的な反転状態にもたらさなければならない。実際
にはトゥルー側ビット線21a及びコンプリメント側ビ
ット線21bはそれぞれトゥルー側及びコンプリメント
側ビットスイッチ31a,31b(図4)とトゥルー側
及びコンプリメント側データ線29a,29b(図4)
を介して駆動されるので、電流駆動力はさらに弱くな
る。したがって、書込み時にロー側に下げるトゥルー側
又はコンプリメント側ビット線21a,21bは、通常
接地電位かそれ以下のレベルに十分早く引き下げる必要
がある。図3は、コンプリメント側ビット線21b(S
2b)をロー側に下げて、トゥルー側ドライバトランジ
スタ11aをオンからオフへ切替えるケースを示してお
り、トゥルー側記憶ノード15a(S3a)の電位が急
激に立ち上がり初めてからコンプリメント側記憶ノード
15b(S3b)が自律的なローレベルの状態に向かっ
ている。読出し時は十分に感度のよいセンスアンプを用
いることによって、図2のS2bに例示されるように、
メモリーセル10によって緩やかに駆動されるロー側の
コンプリメント側ビット線21b及びコンプリメント側
データ線29b、又はトゥルー側ビット線21a及びト
ゥルー側データ線29aの電位がそれほど下がらないう
ちに読出しサイクルを終えることができ、したがってコ
ンプリメント側ビット線21bとコンプリメント側デー
タ線29b、及びトゥルー側ビット線21aとトゥルー
側データ線29aの電圧振幅を小さくすることが容易に
できるが、書込みの場合は、図3のS2bに例示される
ように、トゥルー側及びコンプリメント側ビット線21
a,21bとトゥルー側及びコンプリメント側データ線
29a,29bの電圧振幅をそれほど小さくすることは
できない。トゥルー側及びコンプリメント側ビット線2
1a,21bとトゥルー側及びコンプリメント側データ
線29a,29bは長い上にたくさんのトランジスター
が接続されているので、その容量性負荷は、重く、容易
にピコファラッドのオーダーに達するので、書込み時の
トゥルー側及びコンプリメント側ビット線21a,21
bとトゥルー側及びコンプリメント側データ線29a,
29bの充放電電流は大きくなり、この電流変化は極め
て短時間に起こるので、誘起されるノイズも大きい。
【0005】本発明の第1の目的は、ビット線の小さい
電圧振幅で、したがってデータ線も小さい電圧振幅で、
メモリーセルへのデータ書込みを可能とする、スタティ
ック型メモリーセルを用いた半導体メモリー及び制御方
法を提供することである。本発明の第2の目的は、第1
の目的達成に対して種々、改良を行った半導体メモリー
及び制御方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明の半導体メモ
リーによれば、メモリーセルが、一方の出力が他方の入
力にかつ他方の出力が一方の入力になるように相互に接
続され一方及び他方の出力側がそれぞれ第1及び第2の
記憶ノードとしてハイ及びローの相互に逆の電位レベル
になる第1及び第2のインバータの対、ワード線信号に
より制御されオン時に第1の記憶ノードと第1のビット
線とを接続する第1のアクセス用スイッチング素子、及
び ワード線信号により制御されオン時に第2の記憶ノ
ードと第2のビット線とを接続する第2のアクセス用ス
イッチング素子を含む。そして、該半導体メモリーは、
インバータ対の電源側ノードと接地側ノードとの電位差
(以下、「両側電位差」と言う。)を調整する電位差調
整手段を有している。
【0007】半導体メモリーは、単独のメモリーLSI
だけでなく、ロジックLSIに搭載されるメモリーマク
ロも含まれる。スタティック型メモリーセルを含む半導
体メモリーには、例えばスタティックRAM(SRA
M)及び連想メモリー(CAM)が含まれる。インバー
タは、典型的には、n−MOSFETとp−MOSFE
Tとから、又は抵抗とMOSFETとから、構成され
る。電位差調整手段による両側電位差の調整には、
(a)電源側ノード及び接地側ノードの両方の電位を変
更して両側電位差を調整する態様、及び/又は(b)電
源側ノード及び接地側ノードの一方の電位は固定し、他
方の電位のみを変更し、これにより、両側電位差を調整
する態様を含む。典型的な半導体メモリーでは、同一列
の複数個のメモリーセルが第1及び第2のビット線を共
有し、また、同一行の複数個のメモリーセルがワード線
を共有している。
【0008】両側電位差をVx、及び両記憶ノードの値
を反転させるために最低限必要な両ビット線の電位差を
Vyとする。Vxが固定されている場合には、Vyは固
定されているが、電位差調整手段によりVxを調整自在
にすると、Vyが変化する。したがって、電位差調整手
段によりVxを調整することにより、Vyを有利なもの
に適宜、調整することが可能になる。
【0009】第2の発明の半導体メモリーによれば、第
1の発明において、電位差調整手段は、半導体メモリー
の書込みサイクルにおいて、両側電位差を一時的に減少
させるものである。
【0010】第3の発明の半導体メモリーによれば、第
1又は第2の発明の半導体メモリーにおいて、電位差調
整手段は、アクセス用スイッチング素子のオン期間に関
係して両側電位差を調整するものである。
【0011】第4の発明の半導体メモリーによれば、第
1〜第3のいずれかの発明の半導体メモリーにおいて、
電位差調整手段は、アクセス用スイッチング素子のオン
期間の終了する前までに、両側電位差が所定値以内に減
少するように、両側電位差を調整するものである。
【0012】メモリーセルへのデータの書込みはアクセ
ス用スイッチング素子がオンの間に行われねばならな
い。したがって、ビット線の小さい電位差でメモリーセ
ル内のデータを書き換えるためには、アクセス用スイッ
チング素子のオン期間が終了するまでにメモリーセルの
データが反転するように、両側電位差を調整しなければ
ならない。
【0013】第5の発明の半導体メモリーによれば、第
1〜第4のいずれかの発明の半導体メモリーにおいて、
電位差調整手段は、アクセス用スイッチング素子をオフ
からオンへ切替えてから、メモリーセルからのデータの
読出しの可能になる電位差が両ビット線に出現した後
に、両側電位差が所定値以内に低減するように、両側電
位差を調整するものである。
【0014】主に素子数の低減による半導体メモリーの
構成簡単化のために、電位差調整手段による電源側ノー
ド及び接地側ノードの両側電位差Vxの調整を、読出し
時及び書込み時の両方で実施することがある。この場
合、電位差調整手段によって両側電位差を所定値以内に
減少させる時期tcが、早過ぎると、第1及び第2のビ
ット線の電位が両側電位差Vxの影響を受けることによ
り、読出しエラーの危険が高まる。電位差調整手段によ
って両側電位差を所定値以内に減少させる時期tcは、
アクセス用スイッチング素子をオフからオンへ切替えて
から、メモリーセルからのデータの読出しの可能になる
電位差が両ビット線に出現した後にすれば、読出しエラ
ーを防止して、データを読出しつつ、データ書込み時の
両ビット線の電位差Vyの減少を図ることができる。
【0015】第6の発明の半導体メモリーによれば、第
1〜第5の発明の半導体メモリーにおいて、電位差調整
手段は、メモリーセルからのデータ読出し時では、両側
電位差の減少を中止するものである。
【0016】電位差調整手段は、メモリーセルのアクセ
ス用スイッチング素子がオンになっても、該メモリーセ
ルからのデータ読出し時では、両側電位差の減少を中止
するので、読出しエラーを心配することなく、データ書
込み時の電位差調整を最適化できる。また、電位差調整
のための電力を節約できる。
【0017】第7の発明の半導体メモリーによれば、第
1〜第6のいずれかの発明の半導体メモリーにおいて、
電位差調整手段は、両側電位差を所定値以内に維持する
期間がアクセス用スイッチング素子のオン期間を内に含
むものになるように、両側電位差を調整するものであ
る。
【0018】アクセス用スイッチング素子のオンの期
間、電源側ノード及び接地側ノードの電位差が所定値以
内に維持されていれば、データ書込みの対象となってい
ないメモリーセルにおいてアクセス用スイッチング素子
のオン期間におけるビット線の電位変化が抑制される。
結果、ビット線の充放電を抑制して、半導体メモリーの
電力を節約できる。
【0019】第8の発明の半導体メモリーによれば、第
1〜第7のいずれかの発明の半導体メモリーにおいて、
電位差調整手段は、所定値以内に減少させていた両側電
位差を、アクセス用スイッチング素子のオンからオフへ
の切替え後に、減少前の値へ戻すように、両側電位差を
調整するものである。
【0020】アクセス用スイッチング素子のオンからオ
フへの切替え後に、両側電位差を減少前の値へ戻すこと
により、書込み時においても読出し時においても、メモ
リーセルがビット線を無駄に充放電することを抑制でき
る。
【0021】第9の発明の半導体メモリーによれば、第
1〜第8のいずれかの発明の半導体メモリーにおいて、
電位差調整手段は、メモリーセルへのアクセス時に該メ
モリーセルのアドレスを指定する行アドレス信号に基づ
いてアクセス対象のメモリーセル及びそれと同一行のメ
モリーセルについて両側電位差を調整するものである。
【0022】第10の発明の半導体メモリーによれば、
第1〜第9の発明の半導体メモリーにおいて、第1及び
第2のインバータはCMOSインバータから成り、各C
MOSインバータの一方及び他方のFETがそれぞれド
ライバトランジスタ及びロードトランジスタとなってい
る。
【0023】第11の発明の半導体メモリーによれば、
第1〜第9の発明の半導体メモリーにおいて、第1及び
第2のインバータの各々は、直列接続されたFETと抵
抗とから構成されている。
【0024】本発明の半導体メモリー用制御方法の適用
される半導体メモリーでは、メモリーセルが、一方の出
力が他方の入力にかつ他方の出力が一方の入力になるよ
うに相互に接続され一方及び他方の出力側がそれぞれ第
1及び第2の記憶ノードとしてハイ及びローの相互に逆
の電位レベルになる第1及び第2のインバータの対、ワ
ード線信号により制御されオン時に第1の記憶ノードと
第1のビット線とを接続する第1のアクセス用スイッチ
ング素子、及びワード線信号により制御されオン時に第
2の記憶ノードと第2のビット線とを接続する第2のア
クセス用スイッチング素子を含む。そして、該半導体メ
モリーの制御方法において、インバータ対の電源側ノー
ドと接地側ノードとの電位差(以下、「両側電位差」と
言う。)を調整する。
【0025】本発明の好ましい半導体メモリー用制御方
法は、さらに、次の(a)〜(h)の中から任意に選択
した1個、又は任意に選択した複数個の組合わせを含
む。 (a)半導体メモリーの書込みサイクルにおいて、両側
電位差を一時的に減少させるものである。 (b)アクセス用スイッチング素子のオン期間に関係し
て両側電位差を調整する。 (c)アクセス用スイッチング素子のオン期間の終了す
る前までに、両側電位差が所定値以内に減少するよう
に、両側電位差を調整する。 (d)アクセス用スイッチング素子をオフからオンへ切
替えてから、メモリーセルからのデータの読出しの可能
になる電位差が両ビット線に出現した後に、両側電位差
が所定値以内に低減するように、両側電位差を調整す
る。 (e)メモリーセルからのデータ読出し時では、両側電
位差の減少を中止するものである。 (f)両側電位差を所定値以内に維持する期間がアクセ
ス用スイッチング素子のオン期間を内に含むものになる
ように、両側電位差を調整する。 (g)所定値以内に減少させていた両側電位差を、アク
セス用スイッチング素子のオンからオフへの切替え後
に、減少前の値へ戻すように、両側電位差を調整する。 (h)メモリーセルへのアクセス時に該メモリーセルの
アドレスを指定する行アドレス信号に基づいてアクセス
対象のメモリーセル及びそれと同一行のメモリーセルに
ついて両側電位差を調整する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図4はスタティック型メモリ
ーセルを用いた半導体メモリーのメモリーセルアレイを
その周辺部と共に示す概略構成図である。回路装置24
は複数個のサブアレイ25を備えている。図4では、図
示の便宜上、k番目及びk+1番目のサブアレイ25の
みが示されており、さらに、k番目のサブアレイ25の
みが図4において内部を示されている。各サブアレイ2
5は複数個のメモリーセル55をマトリックス配列で有
している。これも図示の便宜上、メモリーセル55のマ
トリックスの行には順番に・・・,m−1,m,m+
1,・・・の番号が順番に付けられ、また、列には順番
に・・・,n−1,n,n+1,・・・の番号が付けら
れている。各ワード線20及び各セットセル線27は、
メモリーセル55の行に対応して配備され、対応行のメ
モリーセル55へ接続されている。各トゥルー側及びコ
ンプリメント側ビット線21a,21bは、メモリーセ
ル55の列に対応して配備され、対応列のメモリーセル
55へ接続されている。各トゥルー側及びコンプリメン
ト側ビットスイッチ31a,31bは、各トゥルー側及
びコンプリメント側ビット線21a,21bに対応して
配備され、オン時では各トゥルー側及びコンプリメント
側ビット線21a,21bを対応のトゥルー側及びコン
プリメント側データ線29a,29bへ接続する。
【0027】図5はセットセル駆動回路35の一例をワ
ード線(WL)駆動回路の例と共に示した回路図であ
る。ワード線タイミング36は、トゥルー側及びコンプ
リメント側アクセストランジスタ16a,16b(図
6)がオンになる期間の開始と終了とを決める信号を供
給される。各メモリーセルのアドレスは、ロー(ro
w:行)アドレスとコラム(column:列)アドレ
スとを含み、ローアドレス信号線37は、アクセスする
メモリーセルのローアドレスを示す信号を供給され、書
込み線38は、書込みサイクルと読出しサイクルとを区
別するための書込みサイクルを示す信号を供給され、セ
ットセルタイミング線39は、接地側ノード13(図
6)が接地電位から電源側ノード14側の電位レベルへ
向かって移行する期間の開始と終了とを決める信号を供
給される。ローアドレスデコーダ43は、ローアドレス
信号線37からの信号に基づいてサブアレイ25の対応
行を受け持つワード線20を選択する。NAND回路4
4はワード線タイミング36及びローアドレスデコーダ
43からの信号に基づいて出力信号を生成し、該出力信
号は、インバータ45により反転されて、ワード線20
を駆動する。NAND回路48は、ローアドレスデコー
ダ43、書込み線38、及びセットセルタイミング線3
9からの信号に基づいて出力信号を生成する。NAND
回路48の出力は、インバータ49を介してFET50
へ送られるとともに、FET51のゲートへ送られる。
FET50とFET51との接続点の信号がセットセル
線27へ供給される。FET50及びFET51は共に
NチャンネルのFETから成る。FET50,51がそ
れぞれオン、オフのとき、セットセル線27には、図7
のS4のピーク側のフラット部に対応する電圧としての
Vdd−Vt(なお、VtはFET50のスレッショル
ド電圧である。)が生成される。
【0028】図6はメモリーセル55の回路図である。
このメモリーセル55はCMOSの代表的な6トランジ
スタ形(フルCMOS形)のメモリーセルの接地側ノー
ドを制御可能にしたものである。通例に倣って、トゥル
ー側及びコンプリメント側ドライバトランジスタ11a
(TN0),11b(TN1)はn−MOSFETと
し、トゥルー側及びコンプリメント側ロードトランジス
タ12a(TP0),12b(TP1)はp−MOSF
ETとしている。CMOSでスタティック形メモリーセ
ルを構成した場合は、互いに相補的なn−MOSFET
とp−MOSFETの役割を入れ替えることができ、そ
の場合には電源線(p−MOSFETソース端)と接地
線(n−MOSFETソース端)の役割も入れ替わる。
この入れ替えを行ったメモリーセルは、図13を参照し
て、後述する。トゥルー側ドライバトランジスタ11a
とトゥルー側ロードトランジスタ12a、及びコンプリ
メント側ドライバトランジスタ11bとコンプリメント
側ロードトランジスタ12bは、それぞれ1個のインバ
ータを構成し、トゥルー側ドライバトランジスタ11a
とトゥルー側ロードトランジスタ12aとのゲートは相
互に接続され、また、コンプリメント側ドライバトラン
ジスタ11bとコンプリメント側ロードトランジスタ1
2bとのゲートは相互に接続されている。トゥルー側及
びコンプリメント側インバータは、共働して、1個のフ
リップフロップを構成するため、対となっている。すな
わち、トゥルー側及びコンプリメント側ドライバトラン
ジスタ11a,11bにおいて、ソースは、共通の接地
側ノード13へ接続され、ドレインは相手のゲートへ接
続されている。トゥルー側及びコンプリメント側ロード
トランジスタ12a,12bも対をなし、トゥルー側及
びコンプリメント側ロードトランジスタ12a,12b
において、ソースは共通の電源側ノード14へ接続さ
れ、ドレインは相手のゲートへ接続されている。接地側
ノード13及び電源側ノード14はそれぞれセットセル
線27(SETCELL)及び電源電位18へ接続され
ている。トゥルー側及びコンプリメント側アクセストラ
ンジスタ16a(TN2),16b(TN3)は、Nチ
ャンネル形であり、拡散領域の一方をそれぞれトゥルー
側及びコンプリメント側記憶ノード15a(SN0DE
T),15b(SN0DEC)へ接続され、拡散領域の
他方をそれぞれトゥルー側及びコンプリメント側ビット
線21a(BLT),21b(BLC)へ接続され、ゲ
ートをワード線20(WL)へ接続されている。図6に
おいて、S1〜S4は、後述の図7〜図11のグラフで
示される各電圧波形の取出し個所を示している。すなわ
ち、S1はワード線20、S2a,S2bはトゥルー側
及びコンプリメント側ビット線21a,21b、S3
a,S3bはトゥルー側及びコンプリメント側記憶ノー
ド15a,15b、S4はセットセル線27の電圧を、
それぞれ示している。
【0029】トゥルー側ドライバトランジスタ11a及
びトゥルー側ロードトランジスタ12aはトゥルー側イ
ンバータとして機能し、また、コンプリメント側ドライ
バトランジスタ11b及びコンプリメント側ロードトラ
ンジスタ12bはコンプリメント側インバータとして機
能する。トゥルー側インバータ及びコンプリメント側イ
ンバータの出力はそれぞれトゥルー側及びコンプリメン
ト側記憶ノード15a,15bに設定され、トゥルー側
及びコンプリメント側記憶ノード15a,15bはコン
プリメント側インバータ及びトゥルー側インバータの入
力にもなっている。
【0030】従来のメモリーセル10に対するメモリー
セル55及び後述の図13のメモリーセル70の注目点
は、メモリーセルにおいて、接地電位に固定されていた
n−MOSFETのトゥルー側及びコンプリメント側ド
ライバトランジスタ11a,11bのソース側の接地側
ノード13か、電源電位に固定されていたp−MOSF
ETのトゥルー側及びコンプリメント側ロードトランジ
スタ12a,12bのソース側の電源側ノード14を電
位制御可能なノードとし、該ノードの電位をワード線2
0との関係において適切なタイミングと遷移時間で制御
することである。メモリーセル55では、接地側ノード
13をセットセル線27へ接続し、後述の図13のメモ
リーセル70では、電源側ノード14をセットセル線2
7へ接続している。メモリーセル55において、接地側
ノード13は待機時には接地電位に置かれているが、書
込み時にワード線20がオフになる前に一度電源電位
(Vdd)よりMOSFETのスレッショルド電圧(V
t)分、低い電位まで持ち上げ、その後、接地電位に戻
す。
【0031】図7はメモリーセル55において採用した
セットセル線27の電圧制御をワード線20の電圧変化
との関係により示している。ワード線20の電圧レベル
としてのS1は、メモリーセルのデータの読出し期間及
びメモリーセルへのデータの書込み期間では、ハイとな
る。セットセル線27の電圧レベルとしてのS4は、S
1に関係して、オン側のトゥルー側ロードトランジスタ
12a又はコンプリメント側ロードトランジスタ12b
をオフへ切替えない程度まで、十分に上昇される。図7
では、S4の立上がり開始は、ワード線20の立上がり
の少し前とされ、立上がり終了はS1の立上がりの少し
後にされている。また、S4の立下がり開始は、ワード
線20の立下がりの少し後とされる。後述されるよう
に、S4の立上がり及び立下りのタイミングは、共に、
図7のものに限定されず、所定範囲内で適宜選択でき
る。
【0032】図8及び図9はデータを書込むメモリーセ
ル55においてセットセル線27の立上がり時期をそれ
ぞれワード線20のオフ及びオンになる直前に設定した
場合の各個所の電圧変化のシミュレーション結果のグラ
フである。なお、ワード線20のオン及びオフとはワー
ド線20の電圧レベルS1のハイ及びローにそれぞれ対
応している。
【0033】図6〜図11を参照して、メモリーセル5
5の作用を説明する。なお、メモリーセル55にデー
タ”0”を記憶している場合には、トゥルー側及びコン
プリメント側の記憶ノードがそれぞれ低電位及び高電位
であり、また、メモリーセル55にデータ”1”を記憶
している場合には、トゥルー側及びコンプリメント側の
記憶ノードがそれぞれ高電位及び低電位であるとする。
【0034】データ書込み時では、ワード線20がオフ
になる前に接地側ノード13をVdd−Vtまで持ち上
げる。n−MOSFETのソースフォロワーでセットセ
ル線27を駆動すれば、このn−MOSFETには深い
バックゲートバイアスがかかるので、このn−MOSF
ETのVtn(n−MOSFETのVtをVtnと呼
ぶ。)はメモリーセル内のトゥルー側及びコンプリメン
ト側ロードトランジスタ12a,12bであるp−MO
SFETのVtp(p−MOSFETのVtをVtpと
呼ぶ。)より絶対値において大きい(p−MOSFET
とn−MOSFETのVtn,|Vtp|は通常バック
バイアスがかかっていない状態でほぼ等しくなるように
設計される)。よって、接地側ノード13の電位は、V
dd−|Vtp|より低い。したがって、データ”0”
を記憶している場合、メモリーセル55の低電位側のト
ゥルー側記憶ノード15aの電位(S3a)はセットセ
ル線27が持ち上がるのに追随して上がるが、高電位側
のコンプリメント側記憶ノード15bをハイレベルに維
持しているコンプリメント側ロードトランジスタ12b
はオン状態に保たれる。高電位側のコンプリメント側記
憶ノード15bをドレインとするコンプリメント側ドラ
イバトランジスタ11bのゲートは自分自身のソース電
位と等しいので、コンプリメント側ドライバトランジス
タ11bはオフに保たれる。したがって、メモリーセル
55の負荷素子がトゥルー側及びコンプリメント側ロー
ドトランジスタ12a,12bのようなp−MOSFE
Tである場合も、また、高抵抗素子である場合も、高電
位側のコンプリメント側記憶ノード15bは電源電位に
保たれ、低電位側のトゥルー側記憶ノード15aはセッ
トセル線27に追従する。すなわち、トゥルー側及びコ
ンプリメント側ビット線21a,21bの対にある程度
の電位差が生じなければ、記憶データは保持される。し
かし、高電位側のコンプリメント側記憶ノード15bと
低電位側のトゥルー側記憶ノード15aとの間の電位差
はVtnの程度であるので、この状態を反転させるのに
要するトゥルー側及びコンプリメント側ビット線21
a,21bの対の電位差は従来のメモリーセル10(図
1)に比べるとかなり小さく、トランジスターのスレッ
ショルド電圧Vtの半分以下で済む。よって、ワード線
20がオン状態でトゥルー側及びコンプリメント側ビッ
ト線21a,21bの対に書込みデータが載っている時
に接地側ノード13がVdd−Vtであれば、トゥルー
側及びコンプリメント側ビット線21a,21bの対の
電位差が300mV程度と小さくても、メモリーセル5
5のデータを書き換えることができる。データが書き換
わった後に、セットセル線27を接地電位に戻せば、セ
ットセル線27が接地電位に戻るまで、メモリーセル5
5を構成するフリップフロップは増幅回路として働き、
メモリーセル55内のデータが増幅されて、安定に記憶
が保持される。この時、増幅すべき電位差はデータ読出
し時のセンスアンプによる増幅に比較すればかなり大き
いので、セットセル線27はある程度まで早く引き下げ
ても差し支えないが、時間が許す範囲で緩やかに引き下
げる方が望ましい。また、ビット線の重い負荷が増幅に
関与しないようにワード線20をオフにしてから増幅す
ることが望ましい。
【0035】図8では、セットセル線27(S4)の上
昇と共にトゥルー側及びコンプリメント側記憶ノード1
5a,15bの電位(S3a,S3b)が反転し、図9
ではトゥルー側及びコンプリメント側ビット線21a,
21bの対に書込みデータが現れるに連れて、トゥルー
側及びコンプリメント側記憶ノード15a,15bの電
位が反転していることが分かる。図9において、低電位
であったトゥルー側記憶ノード15aが電源電位まで引
き上げられる時のビット線の振幅は300mV程度であ
る。いずれも、その後、セットセル線27の下降に従っ
てメモリーセル内の電位差が増幅されている。書き換え
に必要なビット線の電圧振幅は前述のように300mV
程度であり、2.5Vテクノロジーでプリチャージレベ
ルをトランジスターのVt分落とす通常の省電力型の設
計の場合の1.8V程度の約6分の1である。
【0036】図10及び図11はそれぞれワード線20
がオフになる直前及びワード線20がオンになる前にセ
ットセル線27の引き上げを開始した場合にトゥルー側
及びコンプリメント側ビット線21a,21bの対に書
込みデータが載っていないメモリーセル55、すなわち
書込み対象になっていないカラムアドレスに対応するメ
モリーセル55の動作についてのシミュレーション結果
のグラフである。
【0037】図10では、トゥルー側及びコンプリメン
ト側ビット線21a,21bにメモリーセル55のデー
タがセンスアンプによってセンス可能な程度(S1のハ
イレベル期間におけるS2a,S2bの最大差に注
目。)に現れており、このようなタイミングでセットセ
ル線27を制御するならば、読出し時にもセットセル線
27を動かしても差し支えないことが分かる。ただし、
セットセル線27を動かす電力は無駄になる。また、書
込み時に書込み対象になっていないアドレスに対応する
トゥルー側及びコンプリメント側ビット線21a,21
bの無駄な充放電を防ぐには、図11のようなタイミン
グでセットセル線27を制御すれば、ワード線20がオ
ンになっているメモリーセル55においても、ビット線
(S2a,S2b)は、ワード線20のオン期間(=S
1のハイレベル期間)にもフラットに維持される。すな
わちセットセル線が”H(ハイ)”の期間がアクセスト
ランジスタがオンの期間をほぼあるいは完全に含むよう
にすれば、書込み対象になっていないカラムアドレスに
おいても、ビット線とメモリーセルを経由して流れる電
流が抑止される。図10及び図11の場合共に、セット
セル線27(S4)が降下した後は、元のデータ(電圧
値)がメモリーセル55に保存されており(S3a,S
3b)、記憶しているデータが破壊されることはない。
これは、特に、異なるカラムアドレスに属するメモリー
セル55が同一ワード線20に接続されるのが普通であ
るSRAMで必要な特性である。
【0038】接地側ノード13は、選択されたローアド
レスに対応するもののみをデータ書込み時に上記のよう
に制御すれば十分である。したがって、前述の図5に示
すように、ローアドレスデコーダ43でデコードした結
果を接地側ノード13の制御に使うことができ、本発明
のメモリーセルを使用したメモリーにおいて、新たに必
要な回路は基本的にはセットセル線27の駆動回路(図
5のセットセルタイミング線39、NAND回路48、
インバータ49、FET50、及び,FET51)と、
書込み時及び読出し時に異なる制御をする場合の単純な
制御回路(図5の書込み線38及びNAND回路48)
だけである。
【0039】メモリーセル55を装備するスタティック
型RAMでは、ライト(書込み)動作時のトゥルー側及
びコンプリメント側ビット線21a,21bの電圧振幅
を抑えられるので、その分消費電力が削減できる。前述
のように、電源電圧が2.5Vのテクノロジーを用いて
トゥルー側及びコンプリメント側ビット線21a,21
bのプリチャージレベルを1.8V程度にした場合、メ
モリーセル55へのデータ書込みに必要なトゥルー側及
びコンプリメント側ビット線21a,21bの電圧振幅
は従来技術で1.8V、該スタティック型RAMでは
0.3V程度である。トゥルー側及びコンプリメント側
データ線29a,29b(図4)の電圧振幅も同様であ
るので、書込み時のトゥルー側及びコンプリメント側ビ
ット線21a,21bとトゥルー側及びコンプリメント
側データ線29a,29bの充放電のために消費される
電力が、従来技術に比べてほぼ6分の1になる。ライト
動作時に他に電力を必要とするのは制御回路とアドレス
系の回路とセットセル系の回路と入出力回路であるが、
トゥルー側及びコンプリメント側ビット線21a,21
bとトゥルー側及びコンプリメント側データ線29a,
29bの負荷に比べればこれらの回路の負荷はそれほど
大きくない。データ幅にもよるが、メモリーマクロ全体
の電力の6割をトゥルー側及びコンプリメント側ビット
線21a,21bとトゥルー側及びコンプリメント側デ
ータ線29a,29bで消費すると仮定すると、メモリ
ーマクロ全体ではライト動作時の電力が約半分になる。
Embedded SRAMとしてオンチップで使われ
る場合に通常考えられる64ビット幅のデータワードを
持つSRAMを例にとって数値例を示すと以下のように
なる。トゥルー側及びコンプリメント側ビット線21
a,21bの一つの対に接続されているメモリーセル5
5の数を256とすると、2.5Vテクノロジーでのト
ゥルー側及びコンプリメント側ビット線21a,21b
負荷はそれぞれ約2pFである。トゥルー側及びコンプ
リメント側データ線29a,29bの負荷はその長さし
たがってメモリーマクロの大きさと全体のアーキテクチ
ャに依存するが、約3pFとすると、データ1ビット当
たりのトゥルー側及びコンプリメント側ビット線21
a,21bとトゥルー側及びコンプリメント側データ線
29a,29bの駆動すべき負荷は約5pFの程度であ
る。今、データ幅は64としているので、充放電すべき
トゥルー側及びコンプリメント側ビット線21a,21
bとトゥルー側及びコンプリメント側データ線29a,
29bの負荷は全体で320pFである。5nsのメモ
リーサイクルで動作し、ライトとリード(読出し)が同
程度に起こるとすると、ライトのサイクルは10ns、
すなわち100MHzの頻度で起こる。この仮定の下
で、ライト動作時のトゥルー側及びコンプリメント側ビ
ット線21a,21bとトゥルー側及びコンプリメント
側データ線29a,29bの充放電電流を計算すると、
電圧振幅が1.8V(従来技術)の場合、100MHz
×320pF×2.5V×1.8V=144mWとな
る。また、メモリーセル55を使った場合で、電圧振幅
が0.3Vの場合、100MHz×320pF×2.5
V×0.3V=24mWとなる。ただし、メモリーセル
55では、接地側ノード13、すなわちセットセルノー
ドをライト動作時に振幅約1.7Vで駆動しなければな
らない。セットセル線27の負荷はビット線1本分とほ
ぼ同じと仮定してよいので、このための電力は100M
Hz×2pF×2.5V×1.7V=0.85mWとな
り、この例では都合約119mWの電力がメモリーマク
ロ1個当たり減らせることになる。
【0040】ピーク電流が相当に抑えられるので、ノイ
ズ削減効果も大きい。突入電流によるノイズは回路のイ
ンダクタンスと電流の時間変化に比例するが、今の場合
インダクタンスは回路によって決まっているので、電流
の時間的変化率に比例する。ビット線とワード線を充放
電する局所的な電流は先に見たようにほぼ6分の1にな
る。電流の時間的変化率も第一近似ではほぼ6分の1と
してよい。したがってノイズの振幅もほぼ6分の1にな
る。従来技術で1V程度のノイズがあるとするとほぼ
0.17Vまでノイズ振幅が減衰し、より安定な動作が
可能となる。
【0041】図12は連想メモリーに装備される典型的
な連想メモリーセルに本発明を適用した例を示す回路6
0の図である。連想メモリーとは、データの入力に対し
て、そのデータを記憶しているかどうかを示す信号や、
記憶している場合にはその記憶場所のアドレスやそのデ
ータと関連のある情報等を出力する機能を持ったメモリ
ーである。連想メモリーセル60の構成は図6のメモリ
ーセル55の構成とほとんど共通しており、メモリーセ
ル55に対する付加点のみ説明する。トゥルー側及びコ
ンプリメント側比較トランジスタ61a,61bは、相
互に対として設けられ、一方の拡散領域を共通のビット
マッチノード62へ接続されている。トゥルー側比較ト
ランジスタ61aは、その他方の拡散領域及びゲートを
それぞれトゥルー側ビット線21a及びコンプリメント
側記憶ノード15bへ接続され、コンプリメント側比較
トランジスタ61bは、その他方の拡散領域及びゲート
をそれぞれコンプリメント側ビット線21b及びトゥル
ー側記憶ノード15aへ接続されている。ビットマッチ
トランジスタ65は、ソース、ドレイン、及びゲートを
それぞれアース、マッチ出力線66、及びビットマッチ
ノード62へ接続されている。トゥルー側及びコンプリ
メント側比較トランジスタ61a,61b、及びビット
マッチトランジスタ65はNチャンネルFETから構成
される。トゥルー側及びコンプリメント側ビット線21
a,21bのハイ及びローの関係とトゥルー側及びコン
プリメント側記憶ノード15a,15bのハイ及びロー
の関係とが一致していれば、ビットマッチノード62は
ローとなり、マッチ出力線66はプリチャージ状態に保
たれる。
【0042】図13はCMOSでスタティック形メモリ
ーセルを構成した場合に相補的なn−MOSFETとp
−MOSFETの役割を図6のスタティック形メモリー
セルに対して完全に入れ替えたメモリーセル70の回路
図である。シンボルの上部にバーの付いている信号は反
転を意味している。このように図6のメモリーセル55
に対してn−MOSFETとp−MOSFETの役割を
入れ替えたメモリーセル70も、メモリーセル55と同
一の作用及び効果を達成できる。
【0043】本発明は、上記した実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想に含まれる種々の変更形態により
実施される。例えば、図6のアクセストランジスタをp
−MOSFETにしてもよいし、図13のアクセストラ
ンジスタをn−MOSFETにしてもよい。さらに、図
6では、SETCELLをSETCELLのバー(バー
とは信号のハイ及びローの反転を意味するものとす
る。)として、それによってメモリーセルの電源側ノー
ドの電位を制御し、ビット線のプリチャージレベルを適
切な電位に設定してもよい。また、ロードトランジスタ
を抵抗素子に代えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタティック型RAMに装備される従来の典型
的なCMOSメモリーセルの回路図である。
【図2】図1のメモリーセルにおいてデータの読出し時
の各所定点の電圧変化をシミュレーションで示したグラ
フである。
【図3】図1のメモリーセルにおいてデータの書込み時
の各所定点の電圧変化をシミュレーションで示したグラ
フである。
【図4】スタティック型メモリーセルを用いた半導体メ
モリーセルアレイをその周辺部と共に示す概略構成図で
ある。
【図5】ワード線駆動回路とセットセル駆動回路の一例
の回路図である。
【図6】メモリーセルの一実施例の回路図である。
【図7】メモリーセルにおいて採用したセットセル線の
電圧制御の例をワード線の電圧変化との関係により示す
図である。
【図8】データを書込むメモリーセルにおいてセットセ
ル線の立上がり時期をワード線のオフになる直前に設定
した場合の各個所の電圧変化のシミュレーション結果の
グラフである。
【図9】データを書込むメモリーセルにおいてセットセ
ル線の立上がり時期をワード線のオンになる直前に設定
した場合の各個所の電圧変化のシミュレーション結果の
グラフである。
【図10】ワード線がオフになる直前にセットセル線の
引き上げを開始した場合に書込み対象になっていないカ
ラムアドレスに対応するメモリーセルの動作についての
シミュレーション結果のグラフである。
【図11】ワード線がオンになる前にセットセル線の引
き上げを開始した場合に書込み対象になっていないカラ
ムアドレスに対応するメモリーセルの動作についてのシ
ミュレーション結果のグラフである。
【図12】連想メモリーに装備される連想メモリーセル
に本発明を適用した例を示す図である。
【図13】CMOSでスタティック形メモリーセルを構
成した場合に相補的なn−MOSFETとp−MOSF
ETの役割を図6のスタティック形メモリーセルに対し
て完全に入れ替えたメモリーセルの回路図である。
【符号の説明】
11a,11b n−MOS電界効果トランジスタ 12a,12b p−MOS電界効果トランジスタ 13 接地側ノード 14 電源側ノード 15a,15b 記憶ノード 16a,16b アクセストランジスタ 18 電源電位 20 ワード線 21a,21b ビット線 24 回路装置 27 セットセル線 55 メモリーセル 60 連想メモリーセル 70 メモリーセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮武 久忠 滋賀県野洲郡野洲町大字市三宅800番地 日本アイ・ビー・エム株式会社 野洲事業 所内 Fターム(参考) 5B015 HH01 HH03 JJ02 JJ03 KA13 KA38 KB74

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリーセルが、 一方の出力が他方の入力にかつ他方の出力が一方の入力
    になるように相互に接続され一方及び他方の出力側がそ
    れぞれ第1及び第2の記憶ノードとしてハイ及びローの
    相互に逆の電位レベルになる第1及び第2のインバータ
    の対、 ワード線信号により制御されオン時に前記第1の記憶ノ
    ードと第1のビット線とを接続する第1のアクセス用ス
    イッチング素子、及びワード線信号により制御されオン
    時に前記第2の記憶ノードと第2のビット線とを接続す
    る第2のアクセス用スイッチング素子、を含む半導体メ
    モリーにおいて、 前記インバータ対の電源側ノードと接地側ノードとの電
    位差(以下、「両側電位差」と言う。)を調整する電位
    差調整手段を有していることを特徴とする半導体メモリ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記電位差調整手段は、前記半導体メモ
    リーの書込みサイクルにおいて、前記両側電位差を一時
    的に減少させるものであることを特徴とする請求項1記
    載の半導体メモリー。
  3. 【請求項3】 前記電位差調整手段は、前記アクセス用
    スイッチング素子のオン期間に関係して前記両側電位差
    を調整するものであることを特徴とする請求項1記載の
    半導体メモリー。
  4. 【請求項4】 前記電位差調整手段は、前記アクセス用
    スイッチング素子のオン期間の終了する前までに、前記
    両側電位差が所定値以内に減少するように、前記両側電
    位差を調整するものであることを特徴とする請求項1記
    載の半導体メモリー。
  5. 【請求項5】 前記電位差調整手段は、前記アクセス用
    スイッチング素子をオフからオンへ切替えてから、メモ
    リーセルからのデータの読出しの可能になる電位差が前
    記両ビット線に出現した後に、前記両側電位差が所定値
    以内に低減するように、前記両側電位差を調整するもの
    であることを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ
    ー。
  6. 【請求項6】 前記電位差調整手段は、メモリーセルか
    らのデータ読出し時では、前記両側電位差の減少を中止
    するものであることを特徴とする請求項1記載の半導体
    メモリー。
  7. 【請求項7】 前記電位差調整手段は、前記両側電位差
    を所定値以内に維持する期間が前記アクセス用スイッチ
    ング素子のオン期間を内に含むものになるように、前記
    両側電位差を調整するものであることを特徴とする請求
    項1記載の半導体メモリー。
  8. 【請求項8】 前記電位差調整手段は、所定値以内に減
    少させていた前記両側電位差を、前記アクセス用スイッ
    チング素子のオンからオフへの切替え後に、減少前の値
    へ戻すように、前記両側電位差を調整するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体メモリー。
  9. 【請求項9】 前記電位差調整手段は、メモリーセルへ
    のアクセス時に該メモリーセルのアドレスを指定する行
    アドレス信号に基づいてアクセス対象のメモリーセル及
    びそれと同一行のメモリーセルについて前記両側電位差
    を調整するものであることを特徴とする請求項1記載の
    半導体メモリー。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2のインバータはCM
    OSインバータから成り、各CMOSインバータの一方
    及び他方のFETがそれぞれドライバトランジスタ及び
    ロードトランジスタとなっていることを特徴とする請求
    項1記載の半導体メモリー。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2のインバータの各々
    は、直列接続されたFETと抵抗とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体メモリー。
  12. 【請求項12】 メモリーセルが、 一方の出力が他方の入力にかつ他方の出力が一方の入力
    になるように相互に接続され一方及び他方の出力側がそ
    れぞれ第1及び第2の記憶ノードとしてハイ及びローの
    相互に逆の電位レベルになる第1及び第2のインバータ
    の対、 ワード線信号により制御されオン時に前記第1の記憶ノ
    ードと第1のビット線とを接続する第1のアクセス用ス
    イッチング素子、及びワード線信号により制御されオン
    時に前記第2の記憶ノードと第2のビット線とを接続す
    る第2のアクセス用スイッチング素子、を含む半導体メ
    モリーの制御方法において、 前記インバータ対の電源側ノードと接地側ノードとの電
    位差(以下、「両側電位差」と言う。)を調整すること
    を特徴とする半導体メモリーの制御方法。
  13. 【請求項13】 前記半導体メモリーの書込みサイクル
    において、前記両側電位差を一時的に減少させるもので
    あることを特徴とする請求項12記載の半導体メモリー
    の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記アクセス用スイッチング素子のオ
    ン期間に関係して前記両側電位差を調整することを特徴
    とする請求項12記載の半導体メモリーの制御方法。
  15. 【請求項15】 前記アクセス用スイッチング素子のオ
    ン期間の終了する前までに、前記両側電位差が所定値以
    内に減少するように、前記両側電位差を調整することを
    特徴とする請求項12記載の半導体メモリーの制御方
    法。
  16. 【請求項16】 前記アクセス用スイッチング素子をオ
    フからオンへ切替えてから、メモリーセルからのデータ
    の読出しの可能になる電位差が前記両ビット線に出現し
    た後に、前記両側電位差が所定値以内に低減するよう
    に、前記両側電位差を調整することを特徴とする請求項
    12記載の半導体メモリーの制御方法。
  17. 【請求項17】 メモリーセルからのデータ読出し時で
    は、前記両側電位差の減少を中止するものであることを
    特徴とする請求項12記載の半導体メモリーの制御方
    法。
  18. 【請求項18】 前記両側電位差を所定値以内に維持す
    る期間が前記アクセス用スイッチング素子のオン期間を
    内に含むものになるように、前記両側電位差を調整する
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体メモリーの制
    御方法。
  19. 【請求項19】 所定値以内に減少させていた前記両側
    電位差を、前記アクセス用スイッチング素子のオンから
    オフへの切替え後に、減少前の値へ戻すように、前記両
    側電位差を調整することを特徴とする請求項12記載の
    半導体メモリーの制御方法。
  20. 【請求項20】 メモリーセルへのアクセス時に該メモ
    リーセルのアドレスを指定する行アドレス信号に基づい
    てアクセス対象のメモリーセル及びそれと同一行のメモ
    リーセルについて前記両側電位差を調整することを特徴
    とする請求項12記載の半導体メモリーの制御方法。
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