JP2003005762A - 楽曲配信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽曲データの入手希望者が目的とする楽曲の
流行年代を明確に記憶していなくても年代による楽曲の
絞り込みが可能であるような楽曲配信システムを提供す
る。 【解決手段】 携帯電話等の通信端末の第一の入力画面
３１で使用者の実年齢又は生まれた年を入力し、第二の
入力画面３２で目的の楽曲の流行年代に対応する使用者
の成長段階を選択すると、サーバが入力データから自動
的に流行年代を特定し、その年代に流行した楽曲の一覧
を端末に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は通信端末からの要求
に応じて楽曲データを配信する楽曲配信システムに関す
る。本発明は、例えば携帯電話の着信音データ配信シス
テムに応用できる。 【０００２】 【従来の技術】最近の携帯電話は高度な音声出力機能を
有しており、和音を使った複雑な楽曲を作成し、着信音
（いわゆる着信メロディ、着メロ）に設定することがで
きる。このような状況の下、インターネット等の通信ネ
ットワークを通じて着信音のデータ（例えばＭＩＤＩデ
ータ）を携帯電話に配信する（ダウンロードさせる）サ
ービスが広く行われるようになってきている。このよう
なサービスは例えば次のような形態で実施される。ま
ず、サービス提供者は、例えばアニメーションの主題
歌、ポップスや歌謡曲等の流行歌というようなジャンル
毎に楽曲のタイトルを曲目コードを付して一覧表示した
紙媒体を携帯電話の利用者に配布する。利用者が携帯電
話で所定の楽曲配信サイトにアクセスし、所定の手順で
所望の楽曲の曲目コードをサーバに送信すると、サーバ
から携帯電話にその楽曲のデータが送信される。また、
別のサービス形態として、サービス提供者が楽曲配信サ
イトに階層式の楽曲選択メニューを設けるというものが
ある。この場合、利用者はそのメニューを使って曲のタ
イトル、歌手の名前、ジャンル、流行した年代等を手が
かりにして楽曲を特定し、その楽曲のデータを入手す
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】最近では、携帯電話の
利用者は１０〜２０代を中心とする若年層だけでなくそ
れより高い年齢層にも広がりを見せている。若年層の利
用者は最新の流行曲を着信音に選ぶ傾向が強いが、それ
より高い年齢層の場合、自分が若い頃の流行曲（いわゆ
る懐メロ）を着信音に選ぶことも多い。このような昔の
流行曲のデータを入手したい場合、利用者は、上記のよ
うに曲のタイトル、歌手名、ジャンル、流行年代等を手
がかりにして楽曲を特定することになるが、何分昔のこ
とであるため、記憶が曖昧であったり間違っていること
もある。特に、流行年代については、例えば「Ａという
曲が流行したのは１９６４年である」というように年代
を明確に記憶していることはむしろ少ない。本発明はこ
のような課題を解決するために成されたものであり、そ
の目的とするところは、楽曲データの入手希望者が目的
とする楽曲の流行年代を明確に記憶していなくても年代
による楽曲の絞り込みが可能であるような楽曲配信シス
テムを提供することにある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る楽曲配信システムは、データ通
信ネットワークを通じて通信端末から送信されてくる要
求に応じて楽曲データを配信する楽曲配信システムにお
いて、各楽曲データを該楽曲の流行年代と関連付けて保
存した楽曲データ保存部、人間の成長段階と実年齢との
対応関係を示すデータを記憶した成長段階・実年齢対応
データ記憶部、通信端末の使用者に少なくとも自分の現
在の実年齢又は生まれた年、及び、目的の楽曲の流行年
代に対応する自分の成長段階を入力させるための入力画
面を前記通信端末に送信するための画面送信部、前記入
力画面で入力された成長段階に対応する実年齢を前記成
長段階・実年齢対応データ記憶部のデータに基づいて算
出し、更に、少なくとも前記入力画面で入力された現在
の実年齢又は生まれた年、及び、前記算出された実年齢
に基づいて楽曲の流行年代を特定する年代特定部、及
び、前記年代特定部により特定された年代に対応する楽
曲を前記楽曲データ保存部から検索し、該当する楽曲の
一覧を前記通信端末に送信する検索部を備えること特徴
とする。 【０００５】 【発明の実施の形態及び発明の効果】本発明に係る楽曲
配信システムは、インターネット等のデータ通信ネット
ワークに接続されたコンピュータを利用して構成される
サーバ型システムで、同データ通信ネットワークに接続
された他の通信端末（携帯電話、パーソナルコンピュー
タ等）から要求された楽曲データをその通信端末に配信
する。 【０００６】本発明のシステムでは、通信端末の使用者
（楽曲の入手を希望する者）が目的の楽曲の流行年代を
明確に記憶していなくても、次のような手順で年代によ
る楽曲の絞り込みが可能である。まず、使用者が通信端
末を用いてネットワーク上の所定の場所に設けられたサ
イトにアクセスすると、本発明のシステムの画面送信部
が通信端末に入力画面を送信し、そのデータを受けた通
信端末は入力画面を表示部（液晶ディスプレイ等）に表
示する。入力画面には、使用者の実年齢又は生まれた年
（西暦でも和暦でもよい）を入力するための欄と、目的
の楽曲の流行年代に対応する使用者の成長段階を入力
（又は選択）するための欄とが設けられている。 【０００７】成長段階とは、例えば「幼少期」「幼稚
園」「小学校時代」というように、人間の社会的・制度
的な成長段階を示す時代区分である。各成長段階には、
例えば「幼少期」は「４歳以下」、「幼稚園」は「５〜
６歳」、「小学校時代」は「７〜１２歳」というよう
に、人間の実年齢を対応させることができる。成長段階
・実年齢対応データ記憶部にはこのような成長段階と実
年齢との対応関係を示すデータが保存されている。な
お、このデータは固定磁気ディスク等の記憶装置にファ
イルの形で静的に保存する必要はなく、例えば、プログ
ラムの実行時にコンピュータの主メモリに動的に生成さ
れるものであってもよい。 【０００８】使用者は入力画面で自分の実年齢又は生ま
れた年を入力し、目的の楽曲の流行年代に対応する自分
の成長段階を選択する。ここでは、使用者が西暦１９６
９年生まれ（２００１年に３２歳）で、目的の楽曲が流
行したのは使用者の幼稚園時代だったものとする。この
ようなデータ入力／選択操作の後、使用者が送信操作を
実行すると、画面の入力データが通信端末から本発明の
システムに送信される。 【０００９】入力データを受信した本発明のシステムで
は、年代特定部が次のような手順で楽曲の流行年代を特
定する。まず、年代特定部は、使用者が選択した成長段
階に対応する実年齢を前記成長段階・実年齢対応データ
記憶部のデータに基づいて算出する。いまの例では使用
者が「幼稚園」を選択しており、それに対応する実年齢
は「５〜６歳」である。次に、年代特定部は、少なくと
も前記入力画面で入力された実年齢又は生まれた年代、
及び、前記算出された実年齢に基づいて楽曲の流行年代
を特定する。例えば、現在年が「２００１年」であるも
のとして、使用者が入力画面で現在の実年齢の欄に「３
２」と入力した場合、その使用者の生まれた年は「１９
６９年」であり、目的の楽曲の流行年代は１９６９年生
まれの人が５〜６歳の頃、すなわち「１９７４〜１９７
５年」と特定される。また、使用者が入力画面で自分の
実年齢ではなく自分の生まれた年を直接「１９６９年」
と入力した場合も、目的の楽曲の流行年代が「１９７４
〜１９７５年」と特定されることは言うまでもない。 【００１０】上記のように年代特定部により楽曲の流行
年代が特定されたら、検索部がその年代に対応する楽曲
を前記楽曲データ保存部から検索し、該当する楽曲の一
覧画面を通信端末に送信する。通信端末はその一覧画面
を表示部に表示する。この一覧表示画面で使用者は目的
の楽曲を選択し、データ取得要求（ダウンロード要求）
を本発明のシステムに送信することができる。 【００１１】以上のように、本発明に係る楽曲配信シス
テムでは、目的の楽曲の流行年代を正確に覚えていなく
ても、その流行年代が使用者の成長段階のいずれに対応
するかを覚えていれば、流行年代を手がかりとした楽曲
検索を行うことができる。多くの場合、人々は流行歌を
自分の制度的（社会的）な成長段階と重ね合わせて記憶
している。従って、本発明のように成長段階を検索条件
に明示的に含めるようにすれば、目的の楽曲の流行年代
を高い確率で特定することができる。また、本発明のシ
ステムでは、使用者の実年齢又は生まれた年と流行年代
に対応する成長段階とに基づいて流行年代を自動計算す
るため、計算の苦手な者でも容易に目的の流行年代を特
定することができる。 【００１２】なお、上記説明では入力画面が１画面であ
るものとしたが、これは本発明にとって必須ではない。
例えば、通信端末として携帯電話を利用する場合、上記
入力画面を例えば２以上の画面に分割することが好まし
い。この場合、例えば使用者が通信端末を用いてネット
ワーク上の所定の場所に設けられた検索サイトにアクセ
スすると、本発明のシステムの画面送信部が通信端末に
第一の入力画面を送信し、通信端末は第一の入力画面を
表示する。第一の入力画面には使用者の実年齢又は生ま
れた年代を入力するための欄を設けておく。この画面で
使用者が所定データを入力して送信操作を実行すると、
画面送信部が第二の入力画面を送信し、通信端末は第二
の入力画面を表示する。第二の入力画面には目的の楽曲
の流行年代に対応する制度的成長段階を入力するための
欄が設けておく。システムのその他の構成及び動作につ
いては先に説明した通りである。 【００１３】 【実施例】本発明の一実施例である楽曲配信システムの
概略構成を図１に示す。本実施例のシステム１は、イン
ターネット２に接続されたコンピュータであるサーバ機
３を用いて構成されている。サーバ機３は、所定のコン
ピュータプログラムを実行することによりソフトウェア
的に構成された機能部である管理部１０、年代特定部１
２及び検索部１４を備えている。また、サーバ機３には
固定磁気ディスク等の補助記憶装置が備えられており、
ここに楽曲データ保存部１６、出来事データ保存部１
８、サイトデータ保存部２０が作成されている。また、
サーバ機３の主記憶装置（メモリ）２１には成長段階・
実年齢対応表２２（以下、年齢対応表２２と呼ぶ）が記
憶されている。楽曲データ保存部１６、出来事データ保
存部１８及び年齢対応表２２のデータ構成は図１の下部
に示した通りである。なお、図示しないが、サイトデー
タ保存部２０はいわゆるＨＴＭＬコンテンツを中心とす
るＷＷＷサイトのような構成を有している。このサイト
の中に、テレビや映画のアニメーションの主題歌や挿入
歌等の楽曲を検索するためのサイトが含まれている（な
お、このサイトの名称は「アニメモリー」である）。 【００１４】インターネット２に接続された携帯電話４
やパーソナルコンピュータ（パソコン）５等の通信端末
を用いて本実施例のシステム１から楽曲の演奏データを
入手する手順について図２の画面遷移図を参照しながら
説明する。なお、以下の説明では携帯電話４を通信端末
として用いるものとする。 【００１５】まず、使用者が端末４を用いて本システム
１のサーバ機３の管理部１０に検索サイトへのアクセス
要求を送信すると、管理部１０はサイトデータ保存部２
０から検索サイトのトップ画面（図２の符号３１）のデ
ータを読み出して端末４に送信する。トップ画面３１は
使用者の生まれた年又は現在の年齢を入力するための画
面（先に説明した第一の入力画面）として構成されてい
る。この画面で使用者が自分の生まれた年又は現在の年
齢を入力して「決定」ボタンを押すと、入力データが端
末４から管理部１０に送られる。このデータを受けた管
理部１０は、次に成長段階選択画面（図２の符号３２）
のデータを端末４に送信する。成長段階選択画面は、目
的の楽曲の流行年代に対応する成長段階をボタン「１」
〜「６」で選択するための画面（先に説明した第二の入
力画面）として構成されている。この画面で使用者が該
当のボタンを押すと、選択された成長段階を示すデータ
が端末４から管理部１０に送られる。 【００１６】上記のようにして使用者の生まれた年又は
現在の年齢及び目的の楽曲の流行年代に対応する成長段
階のデータを受け取った管理部１０は、そのデータを年
代特定部１２に渡して流行年代の特定を指示する。上記
データに基づいて年代特定部１２が流行年代を特定する
手順については先に述べた通りである。すなわち、現在
年が２００１年、使用者の生まれた年が１９６９年、目
的の楽曲の流行年代に対応する成長段階が「幼稚園」で
ある場合、年代特定部１２は、成長段階「幼稚園」に対
応する実年齢を年齢対応表２２から「５〜６歳」と求
め、更に流行年代を「１９７４〜１９７５年」と特定す
る。 【００１７】年代特定部１２から上記のように特定され
た流行年代を示すデータを受け取った管理部１０は、そ
のデータを検索部１４に渡して楽曲検索を指示する。検
索部１４は、前記データの示す年代に対応する楽曲を楽
曲データ保存部１６から検索して楽曲一覧を作成すると
共に、同年代に対応する出来事の説明を出来事データ保
存部１８から検索し、楽曲一覧及び出来事の説明を管理
部１０に渡す。管理部１０は楽曲及び出来事の一覧画面
を端末４に送信し、端末４はその一覧画面を表示する
（図２の符号３３）。 【００１８】使用者が一覧画面３３で所望の楽曲を選択
すると、端末４の画面には楽曲の詳細情報が表示される
（図２の符号３４）。この画面３４で使用者がダウンロ
ード操作（キー操作によるハイパーリンク「ダウンロー
ド」の押下）を実行すると、端末４から管理部１０にダ
ウンロード要求が送信される。この要求を受けた管理部
１０は、検索部１４を通じて該当する楽曲の演奏データ
を楽曲データ保存部１６から読み出し、端末４に送信す
る。演奏データを受け取った端末４は、楽曲の演奏画面
を表示する（図２の符号３５）。この画面で使用者は入
手した楽曲を演奏（再生）したり、着信音として登録す
ることができる。また、「メモ」ボタンを押下すると、
端末４はメモ作成画面（図示せず）を表示する。この画
面で使用者は楽曲に関するメモを作成し、端末４に記憶
させることができる。 【００１９】以上、本発明の一実施例について説明した
が、上記実施例はあくまで一例に過ぎないことはいうま
でもない。

【図面の簡単な説明】 【図１】 本発明の一実施例である楽曲配信システムの
概略構成図。 【図２】 携帯電話を用いて楽曲の演奏データを入手す
る際の画面遷移図。 【符号の説明】 １…楽曲配信システム ２…インターネット ３…サーバ機 １０…管理部 １２…年代特定部 １４…検索部 １６…楽曲データ保存部 １８…出来事データ保存部 ２０…サイトデータ保存部 ２２…成長段階・実年齢対応表 ４、５…通信端末（携帯電話、パソコン）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B075 ND14 PQ02 PQ46 5K067 AA34 BB04 BB21 DD51 EE02 EE10 EE16 FF02 FF25 FF40 HH23 KK13 KK15

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 データ通信ネットワークを通じて通信端
   末から送信されてくる要求に応じて楽曲データを配信す
   る楽曲配信システムにおいて、 各楽曲データを該楽曲の流行年代と関連付けて保存した
   楽曲データ保存部、 人間の成長段階と実年齢との対応関係を示すデータを記
   憶した成長段階・実年齢対応データ記憶部、 通信端末の使用者に少なくとも自分の現在の実年齢又は
   生まれた年、及び、目的の楽曲の流行年代に対応する自
   分の成長段階を入力させるための入力画面を前記通信端
   末に送信するための画面送信部、 前記入力画面で入力された成長段階に対応する実年齢を
   前記成長段階・実年齢対応データ記憶部のデータに基づ
   いて算出し、更に、少なくとも前記入力画面で入力され
   た現在の実年齢又は生まれた年、及び、前記算出された
   実年齢に基づいて楽曲の流行年代を特定する年代特定
   部、及び、 前記年代特定部により特定された年代に対応する楽曲を
   前記楽曲データ保存部から検索し、該当する楽曲の一覧
   を前記通信端末に送信する検索部を備えること特徴とす
   る楽曲配信システム。