JP2003005335A - フィルム処理装置 - Google Patents

フィルム処理装置

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JP2003005335A
JP2003005335A JP2001183464A JP2001183464A JP2003005335A JP 2003005335 A JP2003005335 A JP 2003005335A JP 2001183464 A JP2001183464 A JP 2001183464A JP 2001183464 A JP2001183464 A JP 2001183464A JP 2003005335 A JP2003005335 A JP 2003005335A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、簡単な作業で、スプロケットの
回転調整が行えるフィルム処理装置を提供する。 【解決手段】装置本体に、現像処理部と乾燥処理部とを
備え、搬送手段はスプロケットを複数備え、フィルム側
にスプロケットの歯に噛み合う複数の送り孔を有する送
り機構を設けて、送り機構を介してフィルムを搬送手段
で搬送しながら現像・乾燥処理を行う。搬送手段は、ス
プロケットを駆動させる複数の駆動ギア機構と、各駆動
ギア機構に噛み合い、1本のシャフトに同期回転可能に
取り付けられる複数のウォームギアを有し、ウォームギ
アをシャフトに対し軸方向に移動可能に取り付け、所定
の隣合うウォームギアの間の距離を調整する距離調整手
段を設けて、距離調整手段でウォームギアの間の距離を
調整して駆動ギア機構の回転に伴うスプロケットの歯の
回転タイミングを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置本体に、搬送
手段で搬送されるフィルムを現像処理する現像処理部
と、現像処理部の下流側に隣接し、フィルムを乾燥する
乾燥処理部とを備え、搬送手段はスプロケットを複数備
える一方、フィルム側に、スプロケットの歯に噛み合う
複数の送り孔を有する送り機構を設けて、送り機構を介
してフィルムを搬送手段で搬送しながら現像および乾燥
処理を行うようにしたフィルム処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のフィルム処理装置は、例
えば図6に概略的に示すように、装置本体のハウジング
A内に、処理液槽Cを備えた現像処理部Bとこの現像処
理部Bの下流側に隣接する乾燥処理部Dとを設けて、乾
燥処理部Dにおいて、現像処理された感光材料を熱風に
より乾燥処理するようにしている。
【0003】また、一般にフィルム処理装置では、フィ
ルムを搬送手段で搬送するようにしており、搬送手段は
複数のスプロケットEを備えている。一方、スプロケッ
トEの歯が噛み合う複数の送り孔が設けられたフィルム
リーダーを別途形成して、このフィルムリーダーに、フ
ィルムの先端部を取り付けるようにしている。そして、
フィルム処理装置では、フィルムリーダーの送り孔をス
プロケットEの歯に噛み合わせながらスプロケットEを
回転駆動させることにより、フィルムリーダーが搬送さ
れ、このフィルムリーダーの搬送に伴ってフィルムが搬
送されるようになっている。
【0004】ところで、通常、搬送手段のスプロケット
Eは、ハウジングAに対して取り付け取り外しができる
搬送ラックに組み込まれている。
【0005】搬送ラックは、現像処理部Bの各処理液槽
C内に配設される処理液側搬送ラックFと乾燥処理部D
に設けられる乾燥側搬送ラックGとから構成されてい
る。
【0006】また、処理液側搬送ラックFおよび乾燥側
搬送ラックGのスプロケットEを回転駆動させるには、
図7に示すように、1本の駆動用シャフトLに複数のウ
ォームギアMを設けるとともに、スプロケットEに回転
を伝達するための複数の駆動ギア機構Kを設け、駆動ギ
ア機構Kにおける入力側ギア部K2をそれぞれに対応し
たウォームギアMに噛み合わせ、シャフトLの回転駆動
でウォームギアMから駆動ギア機構Kに回転が伝達され
てスプロケットEが回転駆動するようになっている。
【0007】また、駆動ギア機構Kのうち乾燥側搬送ラ
ックGのスプロケットEを駆動させる駆動ギア機構K
は、図7に示すように、ハウジングA内に設ける固定用
軸Jに接続される金属製の支持軸K1と、シャフトLの
ウォームギアMに噛み合う入力側ギア部K2と、乾燥側
搬送ラックGのスプロケットEに回転を伝達させるため
の伝達用ギアP1,P2に噛み合う出力側ギア部K3と
を備えている。
【0008】さらに、入力側ギア部K2は、合成樹脂製
の長尺筒状部材K4の軸方向一端側に形成され、この長
尺筒状部材K4を支持軸K1に遊嵌している。そして、
長尺筒状部材K4の他端側外周にネジ止めの際の補強用
の筒状金属部材K5を固定しておいて、この筒状金属部
材K5にリング状の出力側ギア部K3を嵌合し、ネジN
で筒状金属部材K5に出力側ギア部K3を一体に固定に
することにより、入力側ギア部K2の回転駆動に伴って
出力側ギア部K3が同期回転するようになっている。
【0009】ところで、以上のフィルム処理装置では、
処理液側搬送ラックFを各処理液槽C内に配設し、乾燥
側搬送ラックGをハウジングAにおける乾燥処理部Dに
配設するようになっているため、それぞれの搬送ラック
間の間隔が広くなるとスプロケットEの歯の回転タイミ
ングがズレてしまうおそれがある。
【0010】具体的には、スプロケットEの歯の回転タ
イミングは、処理液側搬送ラックFについてはそれぞれ
のラックが近接して配設されていることからスプロケッ
トEの歯の回転タイミングのズレはあまり生じないが、
最下流に配設される処理液側搬送ラックFと乾燥側搬送
ラックGとの間には通常スクイズローラーNが配設され
ることから、処理液側搬送ラックFと乾燥側搬送ラック
Gとの距離が離れ、処理液側搬送ラックFと乾燥側搬送
ラックGをハウジングAに設置したときに、処理液側搬
送ラックFのスプロケットEの歯と乾燥側搬送ラックG
のスプロケットEの歯の回転タイミングがズレてしまう
場合が多い。
【0011】そして、スプロケットEの歯の回転タイミ
ングがズレてしまうと、現像処理部Bから乾燥処理部D
にフィルムリーダーが搬送される際、フィルムリーダー
の送り孔に乾燥処理部DのスプロケットEの歯が噛みあ
わないこととなり、フィルムの搬送が行えなくなる。
【0012】そこで、このような場合には、フィルムの
現像処理を行う前に、現像処理部Bから乾燥処理部Dに
フィルムリーダーが移る際の乾燥処理部Dのスプロケッ
トEの歯とフィルムリーダーの送り孔との噛み合いタイ
ミングを合わすように調整する必要があり、従来では、
図7に示すように、乾燥側搬送ラックGの駆動ギア機構
KのネジNを緩めて、入力側ギア部K2に対し、出力側
ギア部K3のみを手動で所定角度回転させることによ
り、スプロケットEの歯の回転方向の位置を調整し、調
整した後、長尺筒状部材K4に出力側ギア部K3をネジ
Nにより一体に固定することにより行われていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
フィルム処理装置では、駆動ギア機構Kの回転調整は、
入力側ギア部K2を有する長尺筒状部材K4に対して出
力側ギア部K3を回転させることにより行うため、ネジ
Nを緩める作業など調整作業が非常に困難であり、しか
も、駆動ギア機構Kが配設されている箇所はスペースが
狭いのでさらに作業が行い難い。
【0014】また、従来の駆動ギア機構Kは、スプロケ
ットEのタイミング調整のために、支持軸K1、長尺筒
状部材K4、出力側ギア部K3、筒状金属部材K5、こ
れらを固定するためのネジNといった複数の部材で構成
されているため、コストが高くなる問題もある。
【0015】本発明は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、目的とするところは、簡単な構成で、しか
も、簡単な作業で、スプロケットの回転調整が行えるフ
ィルム処理装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、装置本体に、搬送手段
で搬送されるフィルムを現像処理する現像処理部と、現
像処理部の下流側に隣接し、フィルムを乾燥する乾燥処
理部とを備え、搬送手段はスプロケットを複数備える一
方、フィルム側に、スプロケットの歯に噛み合う複数の
送り孔を有する送り機構を設けて、送り機構を介してフ
ィルムを搬送手段で搬送しながら現像および乾燥処理を
行うようにしたフィルム処理装置であって、搬送手段
は、スプロケットを駆動させる複数の駆動ギア機構と、
各駆動ギア機構に噛み合い、かつ、1本のシャフトに同
期回転可能に取り付けられる複数のウォームギアとを有
し、ウォームギアをシャフトに対し軸方向に移動可能に
取り付けるとともに、所定の隣合うウォームギアの間の
距離を調整する距離調整手段を設けて、ウォームギアの
間の距離を調整して駆動ギア機構の回転に伴うスプロケ
ットの歯の回転タイミングを調整する回転タイミング調
整機構を構成していることを特徴とする。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフィルム処理装置において、回転タイミング調整機構
の距離調整手段は、シャフトにおける距離調整を行うウ
ォームギアの間に軸方向移動可能に嵌合され、軸方向に
所定長さを有する筒状スペーサー部と、スペーサー部の
外面に形成されるネジ山部に螺合されるナットを備えて
いる構成とした。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のフィルム処理装置において、搬送手段
の駆動ギア機構が、現像処理部に設けるスプロケットを
駆動させる現像処理部用駆動ギア機構と、乾燥処理部に
設けるスプロケットを駆動させる乾燥処理部用駆動ギア
機構とから構成され、回転タイミング調整機構は、現像
処理部用駆動ギア機構に噛み合う現像処理部側ウォーム
ギアと、乾燥処理部用駆動ギア機構と噛み合う乾燥処理
部側ウォームギアとの間の距離を調整して乾燥処理部用
駆動ギア機構の回転に伴うスプロケットの歯の回転タイ
ミングを調整するようにしている構成とした。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3の何れかに記載のフィルム処理装置において、送
り機構を、フィルムの長さ方向先端部が取り付けられる
フィルムリーダーにより構成した。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかるフィルム処
理装置の一例であるフィルム自動現像機を示したもので
あって、このフィルム自動現像機を構成する装置本体の
ハウジング1内には、現像処理室11と、この現像処理
室11の下流側に隣接する乾燥処理室12と、現像処理
室11の上流側に隣接するフィルム装填室13とが設け
られている。
【0021】フィルム装填室13には、写真感光材料と
してのフィルム2を装填するフィルム装填部3が搭載さ
れ、現像処理室11には、フィルム装填部3から繰り出
されるフィルム2を現像処理するための現像処理部4が
搭載され、更に乾燥処理室12には、現像処理部4で現
像処理されたフィルム2を乾燥処理するための乾燥処理
部5が搭載されている。
【0022】またハウジング1の上方には、乾燥処理部
5で乾燥したフィルム2を一時的に保存するためのフィ
ルム保存部6を設けている。
【0023】フィルム装填部3には、搬送ローラー3a
と、パトローネPから引き出したフィルム2の後端を切
断するフィルムカッター3bと、フィルムカッター3b
の一方の刃をスライド移動させるフィルム切断用ソレノ
イド3cと、フィルム2を搬送ローラー3aに圧接する
ための圧接ローラー3dと、圧接ローラー3dを上下に
移動させて、フィルム2を搬送ローラー3aに圧接する
状態と圧接を開放する状態とに切換える圧接ソレノイド
3eとが備えられており、パトローネPから引き出され
たフィルム2は、搬送ローラー3aと圧接ローラー3d
とに挟持された状態で搬送されて、現像処理部4に送り
込まれるようにしている。
【0024】なお、フィルム2は、図2に示すように、
フィルム装填部3に装填される前に、送り機構となる平
板状のフィルムリーダー21にフィルム2の先端を取り
付けておき、フィルムリーダー21にフィルム2を取り
付けた状態で、フィルム2をフィルム装填部3に装着す
るようになっている。
【0025】フィルムリーダー21には、2本のフィル
ム2が取り付けられるようになっており、2本のフィル
ム2の間の中央部には、等間隔で同一線上に多数の送り
孔21aが形成されている。
【0026】これら送り孔21aは、ハウジング1内に
配設される搬送手段のスプロケット71の歯に噛み合う
ようになっており、スプロケット71の歯にフィルムリ
ーダー21の送り孔21aを噛み合わせて、スプロケッ
ト71を回転駆動させることにより、フィルムリーダー
21とともにフィルム2が現像処理部4から乾燥処理部
5へと搬送される。
【0027】現像処理部4には、現像,漂白,定着等の
処理を順次行なうため、現像液、漂白液、定着液、安定
液などの各種処理液が各別に充填された複数の処理液槽
40と、これら各処理液槽40内にセットされるフィル
ム2を搬送するための処理液側搬送ラック41とが備え
られている。各処理液側搬送ラック41は、フィルムリ
ーダー21搬送用の複数のスプロケット71を備えてい
る。
【0028】また現像処理部4のフィルム搬送径路下流
側に位置する乾燥処理部5には、図1に示すように、ヒ
ータで加熱した空気をフィルム搬送径路に向けて熱風と
して送る送風ファン50と、フィルム2を乾燥しながら
搬送するための乾燥側搬送ラック51とが備えられてお
り、フィルム2は、乾燥処理部5内において搬送されな
がら送風ファン50から吹き出される熱風により乾燥さ
れて、フィルム保存部6に搬出されるようにしている。
乾燥側搬送ラック51も、フィルムリーダー21搬送用
の複数のスプロケット71を備えている。
【0029】なお、現像処理室11と乾燥処理室12と
の間には、スクイズローラーユニット75が配設されて
いる。
【0030】以上の構成からなるフィルム現像処理機に
おいて、フィルム2を搬送するための搬送手段7は、図
4に示すように、スプロケット71を駆動させる駆動ギ
ア機構72を複数備えるとともに、各駆動ギア機構72
を1本のシャフト73に取り付けられる複数のウォーム
ギア74で駆動させるようにしている。
【0031】駆動ギア機構72は、処理液側搬送ラック
41のスプロケット71を駆動させるための現像処理部
用駆動ギア機構72aと、乾燥側搬送ラック51のスプ
ロケット71を駆動させるための乾燥処理部用駆動ギア
機構72bとから構成されている。
【0032】現像処理部用駆動ギア機構72aは、ハウ
ジング1に固定される金属製の支持軸721aと、支持
軸721aに遊嵌され、シャフト73のウォームギア7
4に噛み合う入力側ギア部722a及び処理液側搬送ラ
ック41のスプロケット71を回転させるための伝達ギ
アに噛み合う出力側ギア部723aとを備えており、支
持軸721aに対し入力側ギア部722a及び出力側ギ
ア部723aをフリー回転可能としている。
【0033】また、乾燥処理部用駆動ギア機構72b
は、図4に示すように、軸方向に所定長さを有し、乾燥
側搬送ラック51のケース52に支持される固定軸53
に回転自由に支持されており、軸方向の一端側にシャフ
ト73の乾燥処理部側ウォームギア74bに噛み合う入
力側ギア部722bを、そして他端側に乾燥側搬送ラッ
ク51の各スプロケット71を回転させるための伝達ギ
ア76に噛み合う出力側ギア部723bをそれぞれ備え
ている。
【0034】シャフト73は、現像処理部4から乾燥処
理部5に至るようにハウジング1内に配設されており、
乾燥処理室12側の一端にシャフト73を回転させるた
めのハンドル73aが設けられている。
【0035】また、ウォームギア74は、現像処理部用
駆動ギア機構72aに噛み合う現像処理部側ウォームギ
ア74aと、乾燥処理部用駆動ギア機構72bと噛み合
う乾燥処理部側ウォームギア74bとから構成されてい
る。
【0036】さらに、現像処理部側ウォームギア74a
および乾燥処理部側ウォームギア74bは、シャフト7
3に、軸方向に移動可能で、かつ、シャフト73と共回
りできるように筒状に形成されている。そして、図示し
ていないが、シャフト73の外周の一部に軸方向に延び
る凸部を形成するとともに、筒状の現像処理部側ウォー
ムギア74aおよび乾燥処理部側ウォームギア74b
に、シャフト73の凸部に嵌められる凹部を形成して、
凸部と凹部の嵌合により現像処理部側ウォームギア74
aおよび乾燥処理部側ウォームギア74bが、シャフト
73に対して軸方向に移動可能でありながら、シャフト
73の回転とともに同期回転するようにシャフト73に
取付けられている。
【0037】さらに、搬送手段7は、所定の隣合うウォ
ームギアの間の距離、本実施形態では、現像処理部側ウ
ォームギア74aと乾燥処理部側ウォームギア74bと
の間の距離を調整する距離調整手段8を備え、この距離
調整手段8による現像処理部側ウォームギア74aと乾
燥処理部側ウォームギア74bとの間の距離の調整で、
乾燥処理部用駆動ギア機構72bの回転に伴うスプロケ
ット71の歯の回転タイミングを調整する回転タイミン
グ調整機構を構成している。
【0038】具体的には、回転タイミング調整機構の距
離調整手段8は、図4および図5に示すように、シャフ
ト73に取り付けられた隣り合う現像処理部側ウォーム
ギア74aと乾燥処理部側ウォームギア74bとの間
に、シャフト73に対して軸方向移動可能に嵌合され、
かつ、軸方向に所定長さを有する筒状のスペーサー部8
1と、スペーサー部81の外面に形成されるネジ山部8
1aと、このネジ山部81aに螺合される2つのナット
82a,82bとから構成されている。
【0039】スペーサー部81は、合成樹脂により成形
されており、スペーサー部81に形成されるネジ山部8
1aは、スペーサー部81の外周面における軸方向長さ
の約半分にわたって形成され、このネジ山部81aに2
つのナット82a,82bを螺合している。
【0040】そして、ネジ山部81aに螺合される2つ
のナット82a,82bのうち、スペーサー部81の軸
端側に設けるナット82aを、ネジ山部81aにおいて
移動させて、このナット82aのスペーサー部81の軸
方向端部から軸方向外方に向けて突出される突出量を変
更させることにより、スペーサー部81の軸方向長さと
ナット82aの突出量により得られる実質的な距離調整
手段8としての調整長さを設定することができる。
【0041】なお、スペーサー部81のネジ山部81a
に螺合されている図5においてスペーサー部81の軸方
向中央部側のナット82bは、端部側のナット82aに
圧接させるように締め込むのであって、このナット82
bの圧接により、ネジ山部81aにおけるナット82a
の位置をロックするようにしている。
【0042】また、ナット82a,82bのネジ山部8
1aでの位置を調整する場合には、二つのナット82
a,82bが圧接しないようにナット82bをナット8
2aから離してロックを解除しておいて、ナット82a
のスペーサー部81に対する軸方向位置を調整する。
【0043】ナット82aのスペーサー部81に対する
位置が変更されると、ナット82aとスペーサー部81
により得られる距離調整手段8の軸方向長さが変ること
から、現像処理部側ウォームギア74aと乾燥処理部側
ウォームギア74bとの間の距離が変更される。
【0044】そして、距離調整手段8の距離を長くした
場合には、乾燥処理部側ウォームギア74bが図4に示
すハンドル73a側に押されて、現像処理部側ウォーム
ギア74aと乾燥処理部側ウォームギア74bとの間の
変更後の距離が変更前よりも長くなり、また、距離調整
手段8の距離を短くした場合は、乾燥処理部側ウォーム
ギア74bを図4に示す現像処理部4側に手で押して変
更後の距離が変更前よりも短くなる。
【0045】さらに、距離調整手段8により、現像処理
部側ウォームギア74aと乾燥処理部側ウォームギア7
4bとの間の距離が変更されるとき、乾燥処理部側ウォ
ームギア74bには、乾燥処理部用駆動ギア機構72b
が噛合っていることから、乾燥処理部側ウォームギア7
4bが軸方向に移動すると、乾燥処理部側ウォームギア
74bの歯の位置が軸方向に移動することになるので、
その移動に伴って乾燥処理部用駆動ギア機構72bが回
転する。この乾燥処理部用駆動ギア機構72bの回転に
より乾燥側搬送ラック51のスプロケット71も回転す
ることとなり、スプロケット71の歯が動くこととな
る。
【0046】以上の構成において、フィルム処理装置の
組み立て後や、メンテナンス後に、現像処理部4からス
クイズローラーユニット75を介して乾燥処理部5にフ
ィルムリーダー21が移る際に、乾燥側搬送ラック51
のスプロケット71の歯にフィルムリーダー21の送り
孔21aが噛み合わない場合が生じたときは、乾燥側搬
送ラック51のスプロケット71の歯の回転タイミング
を合わす調整を行う。
【0047】この回転タイミング調整は、フィルムの現
像処理を行う前に、現像処理部4の最上流の処理液側搬
送ラック41にフィルムリーダー21をセットし、シャ
フト73のハンドル73aを回転させながら、手動でフ
ィルムリーダー21をスクイズローラーユニット75ま
で搬送し、さらに、フィルムリーダー21の最上流側の
送り孔21aがスクイズローラーユニット75の出口近
くに設ける乾燥側搬送ラック51の最上流に位置するス
プロケット71の歯に噛み合う位置まで手動で搬送す
る。
【0048】そして、フィルムリーダー21の送り孔2
1aがスプロケット71の歯に噛み合うようにするた
め、距離調整手段8の2つのナット82a,82bのス
ペーサー部81に対する軸方向位置を変更して、スペー
サー部81とナット82aによって得られる実際の距離
調整手段8の軸方向長さをフィルムリーダー21の送り
孔21aがスプロケット71の歯に噛み合う位置となる
ように設定する。
【0049】即ち、ナット82aのネジ山部81aでの
位置を調整することにより現像処理部側ウォームギア7
4aと乾燥処理部側ウォームギア74bとの間の距離が
変わり、現像処理部側ウォームギア74aに対して乾燥
処理部側ウォームギア74bが軸方向に移動することと
なり、乾燥処理部側ウォームギア74bの軸方向への移
動に伴い乾燥処理部用駆動ギア機構72bが回転し、乾
燥側搬送ラック51のスプロケット71全体が少量の角
度だけ回転する。
【0050】そして、スプロケット71の歯がフィルム
リーダー21の送り孔21aに噛み合うまで、ナット8
2aのスペーサー部81に対する位置を調整して各スプ
ロケット71の歯を動かす。
【0051】以上のように、本実施の形態によれば、距
離調整手段8のナット82aのスペーサー部81に対す
る位置を調整して、現像処理部側ウォームギア74aと
乾燥処理部側ウォームギア74bとの間の距離を変更さ
せて、乾燥処理部側ウォームギア74bをシャフト73
に対して軸方向に移動させることにより、乾燥処理部用
駆動ギア機構72bも回転させてスプロケット71を回
転させるようにして、スプロケット71の回転タイミン
グ調整機構を構成したので、シャフト73に設けるスペ
ーサー部81に螺合するナット82a,82bの位置を
調整するという簡単な作業でスプロケット71の歯の回
転タイミングを調整することができる。
【0052】また、本実施の形態では、部品点数は、シ
ャフト73に取り付けられるスペーサー部81とナット
82a,82bのみが増えるだけであり、それぞれの部
品コストも高くなく、しかも、乾燥処理部用駆動ギア機
構72bは、従来のような複雑な構造で高強度の高価な
部材で構成する必要がないので、乾燥処理部用駆動ギア
機構72bの部品コストも低廉化でき、全体としての部
品コストの低廉化が図れる。とくに、スペーサー部81
は、合成樹脂により成形でき、ナット82a,82bは
汎用の物を使用できるので部品コストを安くできる。
【0053】また、本実施の形態では、送り機構として
フィルムリーダー21を使用しているので、スプロケッ
ト71の歯への噛合わせを簡単に行える。
【0054】なお、本実施形態では、フィルムをフィル
ムリーダーに取り付けて搬送するようにしたが、フィル
ムに等間隔に形成される多数のパーフォレーション
(孔)を送り孔として、パーフォレーションにスプロケ
ットの歯を噛合わせてフィルムを搬送する構成にも本発
明を適用できる。
【0055】また、前記した実施形態では、乾燥処理部
用駆動ギア機構と噛み合う乾燥処理部側ウォームギアと
の間の距離を調整して乾燥処理部用駆動ギア機構の回転
に伴うスプロケットの歯の回転タイミングを調整するよ
うにして、現像処理部と乾燥処理部との間のスプロケッ
トの歯の回転タイミング調整を行うようにしたが、現像
処理部の処理液側搬送ラック間のスプロケットの歯の回
転タイミングを調整するために本発明を適用することも
できる。
【0056】
【発明の効果】以上のごとく請求項1記載の発明によれ
ば、搬送手段が、スプロケットを駆動させる複数の駆動
ギア機構と、各駆動ギア機構に噛み合い、かつ、1本の
シャフトに同期回転可能に取り付けられる複数のウォー
ムギアとを有し、ウォームギアをシャフトに対し軸方向
に移動可能に取り付けるとともに、所定の隣合うウォー
ムギアの間の距離を調整する距離調整手段を設けて、ウ
ォームギアの間の距離を調整して駆動ギア機構の回転に
伴うスプロケットの歯の回転タイミングを調整する回転
タイミング調整機構を構成するようにしたから、距離調
整手段によりウォームギアの間の距離を調整する簡単な
作業でスプロケットの歯の回転タイミングを調整するこ
とができる。
【0057】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフィルム処理装置において、回転タイミング調整機構
の距離調整手段は、シャフトにおける距離調整を行うウ
ォームギアの間に軸方向移動可能に嵌合され、軸方向に
所定長さを有する筒状スペーサー部と、スペーサー部の
外面に形成されるネジ山部に螺合されるナットを備えて
いる構成としたから、スペーサー部とナットという簡単
な構成で、シャフトに設けるスペーサー部に螺合するナ
ットの位置を調整するという簡単な作業でスプロケット
の歯の回転タイミングを調整することができる。
【0058】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のフィルム処理装置において、搬送手段
の駆動ギア機構が、現像処理部に設けるスプロケットを
駆動させる現像処理部用駆動ギア機構と、乾燥処理部に
設けるスプロケットを駆動させる乾燥処理部用駆動ギア
機構とから構成され、回転タイミング調整機構は、現像
処理部用駆動ギア機構に噛み合う現像処理部側ウォーム
ギアと、乾燥処理部用駆動ギア機構と噛み合う乾燥処理
部側ウォームギアとの間の距離を調整して乾燥処理部用
駆動ギア機構の回転に伴うスプロケットの歯の回転タイ
ミングを調整するようにしている構成としたから、スプ
ロケットの歯の回転タイミングがズレやすい乾燥処理部
用駆動ギア機構の回転に伴うスプロケットの歯の回転タ
イミングを簡単に調整できる。
【0059】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3の何れかに記載のフィルム処理装置において、送
り機構を、フィルムの長さ方向先端部が取り付けられる
フィルムリーダーにより構成したから、スプロケットの
歯と送り孔との位置合わせが行いやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フィルム現像処理機を正面からみた概略説明
図。
【図2】 フィルムをフィルムリーダーに取付けた状態
を示す説明図。
【図3】 乾燥側搬送ラックの部分断面図。
【図4】 シャフトとウォームギアと駆動ギア機構の組
付け状態を示す部分上面図。
【図5】 スペーサー部のネジ山部にナット螺合した状
態を示す断面図。
【図6】 従来のフィルム現像処理機を正面からみた概
略説明図。
【図7】 従来のシャフトとウォームギアと駆動ギア機
構の組付け状態を示す部分断面図。
【符号の説明】
2 フィルム 21 フィルムリーダー(送り機構) 21a 送り孔 4 現像処理部 5 乾燥処理部 7 搬送手段 71 スプロケット 72 駆動ギア機構 72a 現像処理部用駆動ギア機構 72b 乾燥処理部用駆動ギア機構 73 シャフト 74 ウォームギア 74a 現像処理部側ウォームギア 74b 乾燥処理部側ウォームギア 8 距離調整手段 81 スペーサー部 81a ネジ山部 82a,82b ナット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体に、搬送手段で搬送されるフィル
    ムを現像処理する現像処理部と、現像処理部の下流側に
    隣接し、フィルムを乾燥する乾燥処理部とを備え、搬送
    手段はスプロケットを複数備える一方、フィルム側に、
    スプロケットの歯に噛み合う複数の送り孔を有する送り
    機構を設けて、送り機構を介してフィルムを搬送手段で
    搬送しながら現像および乾燥処理を行うようにしたフィ
    ルム処理装置であって、搬送手段は、スプロケットを駆
    動させる複数の駆動ギア機構と、各駆動ギア機構に噛み
    合い、かつ、1本のシャフトに同期回転可能に取り付け
    られる複数のウォームギアとを有し、ウォームギアをシ
    ャフトに対し軸方向に移動可能に取り付けるとともに、
    所定の隣合うウォームギアの間の距離を調整する距離調
    整手段を設けて、ウォームギアの間の距離を調整して駆
    動ギア機構の回転に伴うスプロケットの歯の回転タイミ
    ングを調整する回転タイミング調整機構を構成している
    ことを特徴とするフィルム処理装置。
  2. 【請求項2】回転タイミング調整機構の距離調整手段
    は、シャフトにおける距離調整を行うウォームギアの間
    に軸方向移動可能に嵌合され、軸方向に所定長さを有す
    る筒状スペーサー部と、スペーサー部の外面に形成され
    るネジ山部に螺合されるナットを備えている請求項1に
    記載のフィルム処理装置。
  3. 【請求項3】搬送手段の駆動ギア機構は、現像処理部に
    設けるスプロケットを駆動させる現像処理部用駆動ギア
    機構と、乾燥処理部に設けるスプロケットを駆動させる
    乾燥処理部用駆動ギア機構とから構成され、回転タイミ
    ング調整機構は、現像処理部用駆動ギア機構に噛み合う
    現像処理部側ウォームギアと、乾燥処理部用駆動ギア機
    構と噛み合う乾燥処理部側ウォームギアとの間の距離を
    調整して乾燥処理部用駆動ギア機構の回転に伴うスプロ
    ケットの歯の回転タイミングを調整するようにしている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィ
    ルム処理装置。
  4. 【請求項4】送り機構が、フィルムの長さ方向先端部が
    取り付けられるフィルムリーダーにより構成されている
    請求項1から請求項3の何れかに記載のフィルム処理装
    置。
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