JP2003004853A - 核医学診断装置および放射線検出回路 - Google Patents

核医学診断装置および放射線検出回路

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JP2003004853A
JP2003004853A JP2002104384A JP2002104384A JP2003004853A JP 2003004853 A JP2003004853 A JP 2003004853A JP 2002104384 A JP2002104384 A JP 2002104384A JP 2002104384 A JP2002104384 A JP 2002104384A JP 2003004853 A JP2003004853 A JP 2003004853A
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radiation
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Tsutomu Yamakawa
勉 山河
Einar Nygard
アイナル・ニーゴル
Nobuyuki Nakamura
信之 中村
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    • H04N5/00Details of television systems
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号の読出し時間を短縮し、放射線の計数率
を向上させることができる放射線検出回路および核医学
診断装置を提供すること。 【解決手段】 入射する放射線をそれぞれ検出可能な複
数の検出素子12に接続される放射線検出器11であっ
て、検出素子12毎に設けられ、前記検出素子への放射
線入射に応答して入射信号を発生する複数の高速波形形
成回路22と、複数の検出素子12から入射信号に対応
する検出素子12を選別し、当該選別された検出素子か
ら放射線のエネルギを示すエネルギ信号を低速波形形成
回路23から、検出素子12の位置を示す位置信号をア
ドレス生成回路46から読み出す読出し回路29と、を
具備する放射線検出検出器11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核医学診断装置お
よび放射線検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検体内の腫瘍を見つけるために
用いられる断層撮影装置の一つとして、患者の血流にラ
ジオアイソトープ(以下RIと呼ぶ)を注入し、注入され
たRIから放射された放射線を検出し、画像化する核医学
診断装置が知られている。RIは腫瘍に集まる性質がある
ため、この装置により、RIの位置の検知により腫瘍の位
置を引き出すことができる。
【0003】このような核医学診断装置には、ガンマカ
メラ、SPECT装置、PET装置、あるいはコンプト
ンカメラ等が含まれる。
【0004】ここで、特に、ガンマカメラ、SPECT
装置、PET装置について説明する。まず、ガンマカメ
ラとは所定の方向から放射線を平面上の検出器で検出
し、その放射線の入射位置をそのまま表示位置とするも
のである。このような装置は、一例として、米国特許5
656818号公報に記載されている。
【0005】また、SPECT装置とは、放射線検出器
が所定の回転機構に取り付けられ、被検体の周りを回転
しながら、収集された放射線の信号を画像再構成装置
で、再構成することにより、画像を得る装置である。こ
のSPECT装置では、一般的に1方向にのみ放射線を
放出するRIが使用される。
【0006】一方、PET装置には、略180度方向に
略同じ強さ(略511keV)の放射線を略同時に放出するR
Iが使用される。PET装置は、放出された放射線が同
時であると判定された場合に、この2つの放射線がそれ
ぞれ入射した検出器の検出位置を結んだ直線状にRIが
存在するものとして、画像を再構成する。
【0007】また、この他にも、これらの組み合わせ、
例えばSPECT装置の放射線検出器を回転させること
なく、ガンマカメラとして用いる場合や、SPECT装
置に同時検出回路を設け、PET装置として使用するこ
とも行われている。
【0008】近年、このような核医学診断装置の放射線
検出装置の一部に、放射線を検出する部分に半導体を用
いた半導体検出器と呼ばれる検出器を使用した技術が知
られている。このような半導体検出器は、米国特許58
47396号公報、欧州特許出願893705号公報に
記載されている。
【0009】特に、欧州特許出願893705号公報に
は、複数の放射線検出素子が2次元に配置され、所定の
数の放射線検出素子を1つのグループとして複数グルー
プに区分けされることが記載されている。この技術で
は、各グループのいずれかの検出素子に放射線が入射し
た場合に、放射線が入射した検出素子を含むグループを
特定し、このグループに属する検出素子のそれぞれから
順次信号を取り出すことが記載されている。
【0010】しかしながら、従来における放射線検出装
置では、放射線が入射した放射線検出素子に加え、当該
放射線検出素子以外の放射線素子からも信号を順次読出
していたため、信号の読出し時間が長くなっていた。こ
の信号の読出しの間にこれらの検出素子に入射した放射
線は、被検体内の所定の状態を示す重要な信号を含んで
いる可能性があるにも関わらず、検出されていなかっ
た。また、一方で、放射線が入射した検出素子以外の放
射線検出素子から読出された信号は、特に使用されるこ
となく、破棄されていた。
【0011】従って、従来の放射線検出装置では、必要
性の低い信号を読み出すために、必要性の高い信号を犠
牲にしていたことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
鑑みてなされたもので、信号の読出し時間を短縮し、放
射線の計数率を向上させることができる放射線検出回路
および核医学診断装置を提供することを目的する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するため、以下の手段を講じている。
【0014】請求項1に記載の発明は、入射する放射線
をそれぞれ検出可能な複数の検出素子に接続される放射
線検出回路において、前記検出素子毎に設けられ、前記
検出素子への放射線入射に応答して入射信号を発生する
複数の入射信号発生手段と、前記複数の検出素子から前
記入射信号に対応する検出素子を選別し、前記選別され
た検出素子から前記放射線のエネルギを示すエネルギ信
号及び前記検出素子の位置を示す位置信号のうち少なく
とも1つの信号を読み出す読出し手段と、を具備するこ
とを特徴とする放射線検出回路である。
【0015】請求項6に記載の発明は、入射する放射線
をそれぞれ検知可能な複数の検出素子と、前記検出素子
毎に設けられ、前記検出素子への放射線入射に応答して
入射信号を発生する複数の入射信号発生手段と、前記複
数の検出素子から前記入射信号に対応する検出素子を選
別し、前記選別された検出素子から前記放射線のエネル
ギを示すエネルギ信号及び前記検出素子の位置を示す位
置信号のうち少なくとも1つの信号を読み出す読出し手
段と、前記読出し手段により読み出された信号に基づい
て画像を作成する画像作成手段とを具備することを特徴
とする核医学診断装置である。
【0016】請求項11に記載の発明は、入射する放射
線をそれぞれ検知可能な複数の検出素子と、前記それぞ
れの検出素子毎に設けられ、前記放射線が前記検出素子
への入射したことを示す信号を検出する入射信号検出手
段と、前記複数の検出素子から前記入射信号が検出され
た検出素子を選別し、前記選別された検出素子から前記
放射線のエネルギを示すエネルギ信号及び前記検出素子
の位置を示す位置信号を読み出す読出し手段と、をそれ
ぞれ備えた少なくとも2つの放射線検出手段と、前記少
なくとも2つの放射線検出手段から、前記それぞれの入
射信号を読み出し、同時性を判定する同時性判定手段
と、前記少なくとも2つの放射線検出手段から、前記エ
ネルギ信号を読み出し、前記エネルギ信号が所定の条件
を満たすかどうかを判定するエネルギ判定手段と、前記
同時性判定手段により前記入射信号が略同時に発生した
と判定された場合であり、かつ前記エネルギ信号が所定
の条件を満たすと判定された場合に、前記少なくとも2
つの放射線検出手段から読み出された前記位置信号に基
づいて画像を作成する画像再構成手段とを具備すること
を特徴とする核医学診断装置である。
【0017】以上述べた構成によれば、信号の読出し時
間を短縮し、放射線の計数率を向上させることができる
放射線検出回路および核医学診断装置を実現することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1乃至第3の実
施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。な
お、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有す
る構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必
要な場合にのみ行う。
【0019】(第1の実施形態)図1は本実施の形態のP
ET/SPECT兼用装置10のブロック図である。なお、本
装置は操作者の任意の選択によって、SPECT装置として
も使用可能であるし、PET装置としても使用可能である
が、以下の説明では、PET装置として使用する場合につ
いて説明する。
【0020】このPET/SPECT兼用装置10は、被検体を
挟んで互いに対向する位置に、1対の放射線検出器11
を有し、各々の放射線検出器11には、2次元に配列さ
れた複数(例えば128検出素子)の放射線検出素子1
2が設けられている。なお、それぞれの検出素子は、Cd
TeとCdZnTe等の半導体検出素子である。また、この対向
した2つの放射線検出器11には、放射線の同時入射を
検出する同時検出回路13および再構成装置14が設け
られており、再構成装置14には操作者が画像を観察す
るためのモニタ15が接続されている。
【0021】本装置の動作を簡単に説明すると、被検体
に投与されたRIに起因して、被検体内の例えば腫瘍の
部分でポジトロン電子絶滅が引き起こされ、略180度
方向に2つのガンマ線の放射される。この場合に、これ
らの放射線検出器11でそれぞれのガンマ線を検出し、
同時検出回路13で同時性が判定された後、再構成装置
14を介して、被検体の断層像がモニタ15に表示され
ることになる。
【0022】次に、放射線検出器11について、ブロッ
ク図である図2を参照して詳しく説明する。放射線検出
素子12は、放射線検出器11毎に複数のグループに分
けられ、それぞれのグループ毎に検出回路16(ここで
はASICで構成されたものを示す)が設けられている。ま
た、検出回路16は、少なくとも2つの出力を有し、1
つの出力は放射線検出器11毎に1つのOR回路17に接
続される。OR回路17の出力は、同時検出回路13に接
続される。また、各検出回路16の他方の出力は、それ
ぞれ再構成装置14に接続される。
【0023】次に、1つの検出回路16についてブロッ
ク図である図3を参照して説明する。各検出素子12が
接続される回路入力端には、検出素子12に入射したガ
ンマ線の信号を増幅するプリアンプ20が設けられてい
る。プリアンプ20の出力は、2つの出力に分けられ、
一方には、ガンマ線の入射時間を検出するための高速波
形形成回路22が接続されている。また、他方には、入
射したガンマ線のエネルギ値を検出するための低速波形
形成回路23が設けられている。それぞれの高速波形形
成回路22の出力には、しきい値弁別回路24が設けら
れ、さらにしきい値弁別回路24の出力には、安定化回
路25が設けられている。また、それぞれの低速波形形
成回路23の出力には、ホールド回路26が設けられ、
ホールド回路26の出力には、バッファ30が設けられ
ている。
【0024】また、安定化回路25は、トリガ回路28
を介して、エネルギ信号読出し回路29に接続され、さ
らにバッファ30の出力は、トリガ回路28を介さず
に、エネルギ信号読出し回路29に接続される。
【0025】次に、トリガ回路28についてブロック図
である図4を参照して説明する。なお、図4の紙面左側
には、図3に示した高速波形形成回路22等が示されて
いる。トリガ回路28は、それぞれの安定化回路25の
出力が「HIGH」の場合には、電源35から所定の電圧が
出力端子34に印加される様に構成されている。また、
これとは並列に、それぞれの安定化回路25の出力は、
電流源36に接続されており、安定化回路25の出力は
加算されて出力端子37から出力されることになる。ま
た、さらに安定化回路25の出力は、それぞれ別々に読
出し回路29に接続されている。
【0026】次に、読出し回路29について、ブロック
図である図5を参照して説明する。まず、トリガ回路接
続される部分から説明すると、それぞれの高速波形形成
回路22に対応する出力が、AND回路41の入力端子
に接続され、AND回路41の出力は、SRフリップフロ
ップ回路42のS端子に接続されている。なお、それぞ
れの高速波形形成回路22に対応したAND回路41の
他方の入力端子は、共通の端子43が接続されており、
この共通端子43は、トリガ回路28のトリガ出力端子
34と接続されている。なお、この共通の端子43から
HIGHの信号が入力されると、グループ内のSRフリッ
プフロップ回路42のS入力を同時にHIGHとするこ
とができる。
【0027】また、SRフリップフロップ回路42のQ出
力は、AND回路44を介して、Dフリップフロップ回
路45のD入力と接続される。また、各Dフリップフロ
ップ回路45の出力は、それぞれの検出素子に対応した
アドレスを生成するアドレス生成回路46を介して、ア
ドレス出力端子47に接続されている。またグループ内
の最初のSRフリップフロップ回路42のQ出力に接続さ
れたAND回路44の他方の入力端子には、リップル端
子53が接続されている。このリップル端子53は、ト
リガ回路28のトリガ出力端子34と接続されている。
また、最初のSRフリップフロップ回路42のQB出力に
はAND回路49が接続されており、このAND回路4
9の他方の入力端子には、リップル端子53が接続され
ている。また、次のSRフリップフロップ回路42のQ端
子に接続されるAND回路44の他の入力端子には、前
記AND49の出力端子が接続される。
【0028】また、各SRフリップフロップ回路42のR
入力は、Dフリップフロップ45のQ出力がOR回路5
0を介して接続される。また、OR回路50の他方の入
力端子には、リセット端子51が接続されている。
【0029】また、クロック回路(図示しない)に接続
されたクロック端子52は、AND回路を介して、それ
ぞれのDフリップフロップ回路45のCK端子に接続さ
れる。このAND回路の他方の入力端子には、アクティ
ブ端子57がインバータ56を介して接続されている。
【0030】また、グループ内の最後のSRフリップフ
ロップ回路42のQB出力に接続されたAND回路49
の出力は、AND回路55を介して、SRフリップフロ
ップ回路54のR端子に接続される。なお、AND回路
55の他の入力端子は、インバータ56の出力と接続さ
れている。また、SRフリップフロップ回路54のS端
子は、アクティブ端子57とトリガ端子59を入力とす
るOR回路58の出力に接続されている。なお、トリガ
端子59は、図4に示された出力端子34を接続されて
いる。SRフリップフロップ回路54のQ出力に接続さ
れたアクティブ端子60は、後段のグループにおけるア
クティブ端子57と接続されている。つまり、放射線検
出器11内の各グループは、アクティブ端子57と60
によりそれぞれ接続されている。
【0031】また、図3に示された低速波形形成回路2
6の出力に対応したバッファ30の出力は、Dフリップ
フロップ回路45のQ出力に接続されたマルチプレクサ
40を介して、エネルギ信号出力端子48に接続されて
いる。
【0032】次に、本実施の形態におけるPET/SPECT兼
用装置10の動作について図2説明する。なお、以下の
動作は(1)放射線検出器に1のガンマ線が入射した場
合、(2)放射線検出器に2のガンマ線が入射した場
合、(3)放射線検出器に3のガンマ線が入射した場合
について説明する。
【0033】(1)放射線検出器に1のガンマ線が入射
した場合 放射線検出器11に1のガンマ線が入射した場合、図3
において、低速波形形成回路23と高速波形形成回路2
2でそれぞれ所定の波形が形成される。なお、それぞれ
の波形は、図6(a)の波形71および図6(b)の波
形73で示されている。ここで、高速波形形成回路22
は、低速波形形成回路23に比して、ガンマ線の入射信
号に対応して立ち上がりが早い信号を形成する。一方、
低速波形形成回路23が生成する信号も、同様にガンマ
線の入射信号を示しているが、高速波形形成回路22に
比して、立ち上がりは遅い。このことから、高速波形形
成回路の出力信号72および低速波形形成回路の出力信
号71はそれぞれガンマ線の入射タイミングを求めるた
めの信号(以下タイミング信号と呼ぶ)と、ガンマ線の
入射エネルギを求めるための信号(以下エネルギ信号と
呼ぶ)として用いられる。
【0034】次に、タイミング信号は、しきい値弁別回
路24に入力される。しきい値弁別回路24は、タイミ
ング信号72がしきい値端子32から供給される予め設
定された電圧値以上の場合に、信号を出力するものであ
る。なお、図6(b)においては、しきい値電圧73が
示されている。しきい値弁別回路24の出力信号は、安
定化回路25に入力され、図6(c)に示されたよう
に、トリガ信号74として、略矩形の信号に形成され
る。形成されたトリガ信号74は、トリガ回路28に入
力される。
【0035】トリガ回路28では、図4に示すように、
グループ内の信号がOR接続されており、トリガ出力端
子34から所定の値の電圧を有する信号が出力される。
なお、以下、トリガ出力端子34から出力される信号
を、「トリガ出力信号」と呼ぶ。つまり、トリガ出力信
号は、グループ内の1以上の検出素子でガンマ線が検出
された場合には、出力されることになる。なお、本
(1)の例では、1のガンマ線のみが放射線検出器に入
射した場合であるため、1つの安定化回路25の出力を
除いて、他の25の出力は零である。
【0036】トリガ出力信号は、図2におけるOR回路
17を介して、同時検出回路13に入力される。なお、
このOR回路17もいずれかのグループでガンマ線が検
出された場合には信号を出力するものである。同時検出
回路13では、対向する放射線検出器11においても同
様にガンマ線の入射線があったかを検出する。仮に、こ
こで同時に入射したガンマ線が存在した場合には、次
に、エネルギ信号およびアドレス信号が読出される。つ
まり対向する放射線検出器のいずれにもガンマ線が入射
した場合には、さらに処理が行われることになるが、一
方で、対向する放射線検出器11ではガンマ線の入射を
検出していない場合には、後述するリセット動作が行わ
れる。
【0037】また、トリガ出力信号は、所定の遅延回路
を介して、ホールド回路26に入力される。これによ
り、低速波形形成回路23から出力されたエネルギ信号
は、ホールド状態となる。なお、ホールドされたエネル
ギ信号は、図6(a)に点線で示されてる。ホールドさ
れたエネルギ信号は、バッファ30を介して、エネルギ
信号読出し回路29に入力される。
【0038】また、タイミング信号は、トリガ回路28
から、トリガ出力端子34とは別に、エネルギ信号読出
し回路29に入力される。このエネルギ信号読出し回路
29内では、タイミング信号はAND回路41に入力さ
れる。ここで、AND回路41は、前記タイミング信号
に加え、上述のように、トリガ出力信号を、入力信号と
している。つまり、AND回路41は、所定の時間以内
にタイミング信号が入力された場合のみ信号を出力する
ことになり、これにより、最初にタイミング信号を発し
たガンマ線とは異なるガンマ線が所定の時間後に検出素
子の入射したことによっても回路は誤作動しないことに
なる。
【0039】次に、AND回路41の出力信号は、SR
フリップフロップ回路42に入力され、これに伴って、
Q出力は「HIGH」、QB出力は「LOW」の状態と
なる。なお、初期状態としてR入力は「LOW」である
ものとする。
【0040】次に、リップル端子53に入力される信号
(リップル信号75)は、トリガ出力信号が所定の時間
遅延された信号で、図6(d)に示されている。ここ
で、図5における最上段の回路系にタイミング信号が入
力されたものとすると、このリップ信号75と、SRフ
リップフロップ回路42のQ出力がAND回路44を介
して、Dフリップフロップ回路45のD入力を「HIG
H」の状態にする。放射線検出器11の他のグループの
検出素子には、ガンマ線が入射していないと仮定する
と、アクティブ信号57は「LOW」の状態であるた
め、インバータ56を介して信号は「HIGH」にな
り、クロック回路からクロック端子52を介して、Dフ
リップフロップ回路45のCK入力にクロックパルスが
入力されることになる。なお、クロックパルスは、図6
(e)に示されている。
【0041】これにより、最上段のDフリップフロップ
回路45は、D入力が「HIGH」、CK入力には、ク
ロックパルスが印加されることになるので、Q出力は
「HIGH」となる。Q出力はマルチプレクサ40に入
力される。マルチプレクサ40は、ゲート信号が入力さ
れると、上記ホールドされたエネルギ信号をエネルギ信
号出力端子48に出力する。また、略同時にDフリップ
フロップ回路45のQ出力は、アドレス生成回路46に
入力され、アドレス出力端子47からアドレス(ガンマ
線が入射した位置)を示す信号が出力される。このよう
にして、ガンマ線が入射した検出素子から発生した信号
は、低速波形形成回路23を介して、エネルギ信号とし
てアドレス信号と共に出力されることになる。なお、出
力されるエネルギ信号及びアドレス信号は、それぞれ図
6(f)及び図6(g)に示されている。
【0042】また、Dフリップフロップ回路45のQ出力
は、OR回路50を介して、SRフリップフロップ回路4
2のR端子に入力される。この時、すでに端子43に入
力される信号は、「LOW」となっているため、AND
回路41を介して、SRフリップフロップ回路42のS
入力も「LOW」となっており、SRフリップフロップ
回路42はリセットされた状態となる。これにより、Q
B出力は、「HIGH」となり、次の検出素子に対応す
る回路にリップル信号として導かれることになる。
【0043】また、ここでは他の検出素子には、ガンマ
線が入射していない仮定なので、他のいずれのQ出力も
「LOW」であり、Dフリップフロップ回路45のQ出
力もいずれも「LOW」となり、エネルギ信号およびア
ドレス信号は出力されないことになる。
【0044】また、図5の最下段の回路系では、SRフ
リップフロップ回路42のQB出力が「LOW」となっ
たと略同時にAND回路55を介して、SRフリップフ
ロップ回路54のR入力は「LOW」となり、一方S入
力は、トリガ端子59を介して、「HIGH」となる。
従って、SRフリップフロップ回路54のQ出力は、
「HIGH」となり、図2に示された他の検出回路16
のアクティブ端子57に入力されることになる。これに
より、1つの検出回路16で、エネルギ信号が読み出さ
れている間は、他の検出回路16では、クロックパルス
が供給されないことになり、エネルギ信号の読出しは行
われないことになる。また、1の読出し回路でエネルギ
信号が読み出された後には、SRフリップフロップ回路
54のR入力は「HIGH」となり、またS入力は「L
OW」となるため、Q出力は「LOW」となり、次の検
出回路16にクロックパルスが供給されることになり、
エネルギ信号の読出しが行われる。
【0045】読出し回路29からは、上記のようにエネ
ルギ信号とアドレス信号が出力される。出力されたエネ
ルギ信号とアドレス信号は、図2に示されたように各エ
ネルギ検出回路16から再構成装置14に送られる。
【0046】再構成装置14では、それぞれの放射線検
出器11から出力されたエネルギ信号の示す値がガンマ
線のエネルギ値として511keV近辺にあるか否かが判断さ
れ、いずれのエネルギ信号も511keV近辺であった場合に
は、それぞれのアドレス信号の基づいて画像の再構成が
行われる。なお、この画像の再構成はそれぞれのアドレ
ス信号が示す位置を結んだ直線状にRIが分布している
ものとして行われる。
【0047】(2)放射線検出器に2のガンマ線が入射
した場合 次に、放射線検出器に2のガンマ線が入射した場合につ
いて説明する。なお、(1)と同様の動作に関しては説
明を省略する。なお、以下、ガンマ線が放射線検出器の
うち、同じグループの放射線検出素子に入射した場合に
ついて説明するものとし、またガンマ線が入射する放射
線素子は、図5においては、最上段の回路系および最下
段の回路系に対応したものとする。また、最上段の回路
系の動作については、(1)で説明を行ったので、これ
に引き続いて行われる動作について説明する。
【0048】最上段の回路系において、エネルギ信号お
よびアドレス信号が出力された時点では、Dフリップフ
ロップ回路45のQ出力が「HIGH」であり、この信号がS
Rフリップフロップ回路42のR入力となっているため、
SRフリップフロップ回路42のQB出力は、「HIGH」とな
っている。また、リップル端子53から供給されるリッ
プル信号も同様に「HIGH」であるため、AND回路49の
出力は、「HIGH」となっている。この状態で、次の回路
系に対応するSRフリップフロップ回路42のQB出力は、
ガンマ線が入射していない検出素子に対応するものであ
るため、「HIGH」である(Q出力が「LOW」の状態であ
る)。これに対応して、AND回路49の出力は「HIGH」
となり、さらに下段の回路系へと導かれる。
【0049】ここで、下段のガンマ線が入射した検出素
子に対応する回路系のSRフリップフロップ42のQ出力
は「HIGH」であるため、Dフリップフロップ回路45を
介して、エネルギ信号とアドレス信号がそれぞれ端子4
8、47から出力される。
【0050】つまり、よりわかりやすく説明すると、リ
ップル信号が図5の上段から下段の順にガンマ線を検出
した素子を選別し、検出した放射線素子からのみ入射し
たガンマ線のエネルギ値を示すエネルギ信号を読み出す
ことになる。
【0051】出力されたアドレス信号とエネルギ信号
は、読出し回路29から出力され、(1)の場合と同様
に、再構成装置14に送信される。この場合には、再構
成装置14において、いずれか一方のエネルギ信号、ア
ドレス信号が採用される。いずれか1のアドレス信号を
選定するには、例えば、エネルギ値の高い方のアドレス
信号を用いる方法がある。
【0052】いずれか1のアドレス信号が選別された
後、(1)と同様、画像の再構成が行われる。
【0053】(3)放射線検出器に3のガンマ線が入射
した場合 また、1つのグループの放射線検出素子に3つのガンマ
線が入射した場合、結果から記載すると、リセット動作
が行われる。具体的には、図4における電流源36が機
能する。この電流源は、上述のようにグループ内の安定
化回路25の出力が加算されており、この加算信号は、
出力端子37から出力される。ここで、3つの検出素子
に略同時にガンマ線が入射した場合、出力端子37から
出力される信号は、振幅が1つのガンマ線が入射した場
合に対して略3倍になる。
【0054】この出力端子37から出力された信号は、
所定のしきい値回路(図示しない)を介して、リセット
動作の開始信号として使用される。
【0055】ここで、(1)においても記載したリセッ
ト動作について説明する。リセット動作とは、グループ
内の読出し回路29を初期状態にする動作のことで、具
体的には、リセット端子51に所定の「HIGH」状態の信
号を入力すると共に、SRフリップフロップのS入力に接
続される端子43に「LOW」信号を入力することにより
行われる。このような信号がSRフリップフロップ42に
入力されると、S入力が「LOW」、R入力が「HIGH」とな
り、Q出力は「LOW」、QB出力は「HIGH」の状態にリセッ
トされる。
【0056】なお、このリセット動作は、各グループ毎
に行っても良いし、放射線検出器11内の全グループ、
あるいは1対の放射線検出器11全てに一度に行っても
良い。
【0057】以上が本実施の形態のPET/SPECT兼用装置
10の説明であるが、ここで用いられる検出回路16の
機能、効果をまとめて記載すると、(1)ガンマ線の入
射した検出素子を選別し、選別された検出素子からガン
マ線のエネルギ信号を読み出すことができる。
【0058】(2)所定の数以上のガンマ線が放射線検
出器に入射した場合、各検出素子からエネルギ信号を読
み出すことなくリセットを行うことにより、即座に次の
カウントを開始することができる。なお、このリセット
を行う所定の数は、上記実施の形態では3つとしたが、
2つとしても良いし、3つよりも大きい値としても良
い。
【0059】また、PET/SPECT兼用装置10全体の機
能、効果をまとめて記載すると、(1)各放射線検出器
からのタイミング信号を受信し、同時検出回路により同
時性が検出されなかった場合、リセット動作を行うこと
により、即座に次のカウントを開始することができる。
【0060】(2)少なくとも1の放射線検出器の読出
し回路から2つ以上のエネルギ信号が読み出された場
合、いずれか1のエネルギ信号を選別することができ
る。なお、本構成は特にPET機能においては重要である
が、SPECT機能、ガンマカメラ機能を使用する場合に
は、それぞれのエネルギ信号とアドレス信号を独立して
画像再構成の供しても良い。
【0061】(第2の実施形態)PET装置において
は、入射放射線に基づく信号を同時検出することが自体
が、画像再構成の大きなパラメータとなっている。この
ため、検出タイミングのずれは、大きな課題の一つであ
る。また、この検出タイミングのずれは、画像ノイズの
大きな要因となる。第2の実施形態に係る放射線検出回
路、及び核医学診断装置は、同時に入射するガンマ線を
タイミングのずれなく検出可能なものである。
【0062】まず、放射線検出回路において発生する検
出タイミングのずれについて説明する。一般に、放射線
検出回路の検出時間分解能は、パルスの形状や波高値に
依存する。このため、同時に入射したガンマ線の検出タ
イミングにばらつき発生する場合がある。このような検
出タイミングのずれは、複数の半導体検出素子が存在す
る場合に大きな問題となる。より具体的には、次のよう
なメカニズムによって検出タイミングのずれは発生す
る。
【0063】(検出タイミングずれの発生メカニズム)
検出タイミングが発生する原因としては、以下の2つが
考えられる。第1に考えられるのは、ガンマ線のエネル
ギによる差異である。
【0064】図7(a)、(b)は、検出タイミングの
ずれの発生を説明するための図であり、入射したガンマ
線の波形を示した図である。なお、図7(a)、(b)
においては、実線80で示された信号がエネルギの大き
な信号で、実線81で示された信号がエネルギの小さい
信号である。また、ガンマ線の検出器への入射タイミン
グを共に0とした場合が示されており、このタイミング
検出器では、閾値32を超えたタイミングでタイミング
信号を発生させる構成となっている。
【0065】図7(a)に示されるように、検出器の各
検出素子に設けられたタイミング検出器の増幅率が、同
じタイミングでガンマ線が検出器に入射した場合であっ
ても、ガンマ線の入射エネルギの差異によって、タイミ
ング信号が異なった時間に出力される。
【0066】すなわち、エネルギの大きなガンマ線の信
号80は、タイミング検出器から時間T80のタイミン
グで信号が出力される。一方、エネルギの小さいガンマ
線の信号81は、時間T81のタイミングでタイミング
信号が発せられることなる。このように、入射するガン
マ線のエネルギの相違により、タイミング検出に時間の
ずれが生じることになる。
【0067】また、タイミング検出にずれが生じる第2
の原因は、Bulk理論に起因するものである。
【0068】図8は、Bulk理論に起因する検出タイ
ミングのずれの発生を説明するための図である。
【0069】図8において、ガンマ線が検出素子85に
入射した場合、そのガンマ線が検出素子85のどの部分
に入射したかによって、タイミング検出にずれが生じる
(この現象は、「Time−Walk」として知られて
いる。)。この現象を具体的に示すと、以下の様であ
る。
【0070】まず、ガンマ線が検出素子85に入射した
場合、電子87と正孔88が発生する。この電子87と
正孔88は、互いに反対の電極へと導かれる。なお、陽
子75が導かれる電極(陰極)には、例えば−1000
Vの電圧が印加されている。
【0071】電子87が導かれる電極(陽極)は、整流
ダイオード86と接続され、さらにタイミング検出器に
接続される。このような場合、電子87が検出素子の陰
極側近くで発生すると、陽極までの距離が遠く、検出素
子から取り出される信号に時間差が生じる。これが「T
ime−Walk」として知られる現象である。
【0072】このような「Time−Walk」現象が
生じた場合、タイミング検出器の出力信号は、図7
(b))に示すような信号となる。同図における信号8
0は、検出素子の陽極に近い側にガンマ線が入射した場
合であり、また信号81は、検出素子の陰極に近い側に
ガンマ線が入射した場合である。
【0073】なお、タイミング検出器では、上述のよう
に入力された信号が、所定の閾値を超えた場合にのみ、
信号を発する構成となっている。従って、信号80の場
合には、T80のタイミングで信号を発し、信号81の
場合には、T81のタイミングで信号を発することにな
る。
【0074】(検出タイミング調整機能)上記入射放射
線の検出タイミングのずれを解消するために、本放射線
検出器が有する検出タイミング調整機能について説明す
る。本放射線検出器の検出回路16は、検出タイミング
調整するため、図9に示すように、高速波形形成回路2
2と、しきい値弁別回路24と、高速波形形成回路22
としきい値弁別回路24との間に直列接続された電流制
御器103をさらに有する。
【0075】高速波形形成回路22は、入力側からコン
デンサー97およびアンプ98を備え、さらにアンプ9
8のフィードバック回路として、フィードバック抵抗9
9およびフィードバック・コンデンサー100を備えて
いる。アンプ98の出力側には、電流制御器103が接
続されている。
【0076】電流制御器103は、高速波形形成回路2
2から後段の電荷の蓄積のためコンデンサー101に所
定の電流値(飽和電流値)以上の電流が流れた場合にこ
れを制限する機能を有するものである。なお、この機能
は、高速波形形成回路22に設けられたアンプ98の出
力トランジスタのバイアス電流を制限することによって
も実現することができる。また、高速波形形成回路22
より外部に設けられたバイアス抵抗を調整することによ
っても実現することができる。
【0077】また、電流制御器103の出力は、閾値弁
別回路24に接続される。この閾値弁別回路24は、閾
値端子32から供給される所定の閾値以上の信号が入力
された場合のみ所定の信号を出力する。一方、閾値未満
の信号に対しては出力を行わない。これにより、例えば
自然に存在するガンマ線が検出された場合等のノイズを
除去することができる。
【0078】次に、本実施形態に係る放射線検出器の動
作について、ガンマ線検出において実行されるタイミン
グ調節処理を中心に説明する。説明を具体的にするた
め、被検体に投与された核種から略180°方向に放出
された略511KeVのガンマ線が所定の2つの検出素
子12に入射した場合について、図6(a)〜(d)、
図10を参照しながら説明する。
【0079】まず、検出素子12にガンマ線が入射した
場合、検出素子12では、ガンマ線に対応した電気信号
が発生する。この電気信号は、プリアンプ20に入力さ
れ、所定の値まで増幅された後、低速波形形成回路23
と高速波形形成回路22とに対してそれぞれ並列に出力
される。
【0080】低速波形形成回路23では、図6(a)中
の実線120で示されるような波形の信号が形成され
る。なお、この信号はガンマ線のエネルギを得るために
用いられる信号である。
【0081】一方、高速波形形成回路22では、図6
(b)中の実線121で示されるような波形の信号が形
成される。この信号はガンマ線の入射タイミングを得る
ための信号で、図6(a)で示されたエネルギ信号と比
して、立ち上がりの早い信号である。高速波形形成回路
22で形成された信号は、次に電流制御器103に入力
される。
【0082】図10は、電流制御器103の出力電圧を
示した信号のグラフである。同図に実線105および1
06で示された波形がその出力電圧を示している。な
お、この2つの実線105および106は、電流制御器
103の動作を説明するために、便宜的に記載したもの
である。当然ながら、電流制御器103は、1つの入力
信号に対して1つの出力を行う。
【0083】また、電流制御器103は、上述のように
電流が所定の値以上になった場合にその値を制限する。
この制限値は、図10のような時間―電圧グラフ上では
直線107のように示される。また、同図の実線V
は、閾値弁別回路24の閾値電圧を示している。
【0084】図10からも分かるように、高速波形形成
回路22で形成された信号の波形が最大値の異なる実線
105である場合(信号が小さい場合)、あるいは実線
106である場合(信号が大きい場合)のいずれの場合
でも、電流制御器103によって制限される所定の時間
内では、同じ程度の信号の立ち上がり方となる。
【0085】すなわち、従来では、図7(a)、(b)
に示された信号のように、その値が大きい場合(実線8
0)と小さい場合(実線81)信号の立ち上がり方が異
なっている。これに対し、本実施の形態では、電流制限
により値の大きい信号(実線106)が抑圧され、小さ
い信号(実線105)と同じ程度の立ち上がり方になっ
ている。
【0086】電流制御器103により、立ち上がりが揃
えられた信号は、閾値弁別回路24に入力される。閾値
弁別回路24では、入力された信号のうち閾値電圧V
(図11参照)以上の信号のみを出力する。
【0087】この様なタイミング調節処理によれば、閾
値弁別回路24の前段に電流制御器103を設けたこと
により、閾値電圧以上の電圧の信号であれば、入力された
信号の大きさに関わらず、同じタイミング(図10では
で示されている)で信号を出力することができる。
また、閾値電圧以下の信号は除去されるため、例えばノ
イズ等は除去される。
【0088】閾値弁別回路24の出力は、安定化回路2
5に入力され、矩形波に変換される。安定化回路25の
出力は、トリガ回路28に入力されると共に、各検出素子
の他の安定化回路25とOR接続され、トリガ回路28か
ら出力される。トリガ回路28から出力される信号は、
図6(c)において矩形波74で示されている。
【0089】次に、トリガ回路28の出力信号は、遅延
回路(図示せず)に入力される。この遅延回路は、トリ
ガ出力信号に対応して、所定の時間T遅延後、所定の時
間、略一定の値の信号を出力する回路である。この遅延
回路の出力は、サンプルホールド信号として、読み出し回
路29に入力される。図6(d)にサンプルホールド信
号75が示されている。
【0090】サンプルホールド信号75に対応して、ホ
ールド回路26は、低速波形形成回路23から出力され
た信号を蓄積する。蓄積された信号は、エネルギ信号と
して、読み出し回路29に入力される。
【0091】読み出し回路29では、ホールド回路26
から出力されたエネルギ信号および安定化回路25から
出力されたタイミング信号に基づいて、再構成装置14
で再構成に供されるデータの選別を行う。具体的には、
まず、タイミング信号が複数存在するかを判断する。P
ET装置は、同時に異なる位置で検出されたガンマ線を
基に画像を再構成する装置であり、単発のガンマ線で
は、画像の再構成を行うことはできない。読み出し回路
29では、このようにガンマ線が単発的に検出された場
合(タイミング信号が1つの場合)には、データは後段
のユニットに送られることなく、破棄されることにな
る。
【0092】次に、タイミング信号が2つ存在した場合
には、それぞれのタイミング信号に対応したエネルギ信
号が略511KeVであるか否かが判断される。これは
PET用核種から180°方向に放出されるガンマ線
は、それぞれ511KeVであるためであり、例えば、単
なるコンプトン散乱により偶発的に2つのガンマ線が検
出されるような場合には、コンプトン散乱によりそのエ
ネルギは511KeVより小さい値となるためである。
従って、エネルギ信号が略511KeVより小さい場合
には、上記と同様データは後段のユニットに送られるこ
となく、破棄されることになる。
【0093】読み出し回路29において、2つ以上のタ
イミング信号を検出し、かつそれぞれのエネルギ信号が
略511KeVであった場合には、タイミング信号を検
出した検出素子の位置に関するデータ(アドレスデー
タ)を収集メモリ(図示せず)に出力する。再構成装置
14は、収集メモリ内のアドレスデータに基づいて画像
の再構成を行う。
【0094】以上の処理により、ボリュームデータが作
成され、被検体Pに関する断層像がモニタ15に表示さ
れる。
【0095】以上述べた構成によれば、以下の効果を得
ることができる。
【0096】高速波形形成回路22で形成されたタイミ
ング信号は、閾値電圧以上の電圧をもつ場合には、電流
制御器103によってその立ち上がり特性が一定に制限
される。従って、タイミング信号は、その大きさに関わ
らず、同じ立ち上がり特性をもつ信号として出力される
ため、検出器での吸収時間の検出精度を飛躍的に向上さ
せることができる。その結果、PET画像やコンプトン
カメラのS/N比、分解能を向上させることができる。
また、検出器、及び当該検出器を構成する回路等の特性
ばらつきによる影響を低減させることができる。さら
に、時間分解能のばらつきの他の一要因とされるスルー
レート値のばらつき、閾値のばらつきを簡便に吸収し補
正することができ、さらなる高時間分解能を実現するこ
とができる。
【0097】時間検出のための閾値の設定が比較的高い
場合でも、高い時間分解能にて信号検出を行うことがで
きる。その結果、閾値電圧以下の信号を除去でき、ノイ
ズ等を大幅に除去することができる。
【0098】簡便な回路構成にて高時間分解能を実現す
ることができる。従って、半導体検出器アレイ等のよう
にASICを使用する場合であっても、本構成にて対応
することができる。
【0099】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について説明する。現実の電子回路においては、例えば
図9に示す閾値弁別回路24自体でも信号は遅延する。
これにより、各検出素子12に対応する電子回路上で信
号遅延がばらつくことが考えられる。
【0100】第3の実施形態に係る放射線検出器、及び
当該検出器を具備する核医学診断装置は、この電子回路
による信号遅延のばらつきを補償するものである。
【0101】図11は、第3の実施形態に係る本放射線
検出器が有する検出回路16の構成を説明するための図
である。図11に示すように、検出回路16は、閾値弁
別回路24と安定化回路25との間に、遅延補償回路1
15を有している。この遅延補償回路115は、主とし
て直列に接続された複数の遅延回路117と、それぞれ
の遅延回路117の出力を切換る切換器118とを備え
ている。
【0102】遅延補償回路115に設けられた切換器1
8により、入力される信号に対していくつの遅延回路1
17を通過させるかを決定することができる。従って、
通過させる遅延回路117に数を制御することにより、
電子回路の信号遅延による検出タイミングのばらつきを
調整することが可能である。
【0103】以上、本発明を各実施形態に基づき説明し
たが、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、
各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それ
ら変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するも
のと了解され、例えば(1)、(2)に示すように、そ
の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0104】(1)上記実施の形態では、特にSPECT/P
ET兼用機について説明を行ったが、本読出し回路は、PE
T専用機にも使用できるし、あるいはSPECT専用機につい
ても使用することができる。また、平面の検出器を1つ
だけ有するようなガンマカメラ、さらにはコンプトンカ
メラについても使用が可能である。
【0105】(2)各検出素子を半導体検出素子として
記載したが、その他にも各検出素子をPMTとシンチレー
タからなる素子とすることも可能である。
【0106】また、各実施形態は可能な限り適宜組み合
わせて実施してもよく、その場合組合わせた効果が得ら
れる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含
まれており、開示される複数の構成要件における適宜な
組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実
施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削
除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた
課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果
の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が
削除された構成が発明として抽出され得る。
【0107】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、信号の読出し時間を短縮し、放射線の計数率を向
上させることができる放射線検出回路および核医学診断
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態に係るPET/SPECT兼
用装置のブロック図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態に係る放射線検出器
のブロック図である。
【図3】図3は、第1の実施の形態における検出回路1
6のブロック図である。
【図4】図4は、第1の実施の形態におけるトリガ回路
28のブロック図である。
【図5】図5は、第1の実施の形態における読出し回路
29のブロック図である。
【図6】図6(a)〜(d)は、第1の実施の形態にお
ける検出回路16の各部の信号波形を示した図である。
【図7】図7(a)、(b)は、検出タイミングのずれ
の発生を説明するための図であり、入射したガンマ線の
波形を示した図である。
【図8】図8は、Bulk理論に起因する検出タイミン
グのずれの発生を説明するための図である。
【図9】図9は、本放射線検出器の検出回路16の構成
を示したブロック図である。
【図10】図10は、電流制御器103の出力電圧を示
した信号のグラフである。
【図11】図11は、第3の実施形態に係る本放射線検
出器が有する検出回路16の構成を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10…PET/SPECT兼用装置 11…放射線検出器 12…放射線検出素子 13…同時検出回路 14…再構成装置 15…モニタ 16…検出回路 17、50、58…OR回路 18…切換器 22…高速波形形成回路 23…低速波形形成回路 24…閾値弁別回路 25…安定化回路 26…ホールド回路 26…低速波形回路 28…トリガ回路 30…バッファ 32…閾値端子 34…トリガ出力端子 37…出力端子 40…マルチプレクサ 41、44、49、55…AND回路 42、54…SRフリップフロップ回路 43…共通端子 45…Dフリップフロップ回路 46…アドレス生成回路 47…アドレス出力端子 48…エネルギ信号出力端子 51…リセット端子 52…クロック端子 53…リップル端子 56…インバータ 57、60…アクティブ端子 59…トリガ端子 85…検出素子 99…フィードバック抵抗 103…電流制御器 115…遅延補償回路 117…遅延回路 118…切換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 信之 栃木県大田原市下石上字東山1385番の1 株式会社東芝那須工場内 Fターム(参考) 2G088 EE01 FF04 KK15 4C093 AA30 CA27 CA31 EB13 FD09 FD11 5F088 BA02 BB03 BB07 EA04 EA07 EA08 KA02 KA03 KA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射する放射線をそれぞれ検出可能な複数
    の検出素子に接続される放射線検出回路において、 前記検出素子毎に設けられ、前記検出素子への放射線入
    射に応答して入射信号を発生する複数の入射信号発生手
    段と、 前記複数の検出素子から前記入射信号に対応する検出素
    子を選別し、前記選別された検出素子から前記放射線の
    エネルギを示すエネルギ信号及び前記検出素子の位置を
    示す位置信号のうち少なくとも1つの信号を読み出す読
    出し手段と、 を具備することを特徴とする放射線検出回路。
  2. 【請求項2】少なくとも二以上の検出素子に前記放射線
    が略同時に入射した場合に、前記入射信号検出手段を放
    射線が検出可能な状態に再設定する再設定手段をさらに
    具備することを特徴とする請求項1記載の放射線検出回
    路。
  3. 【請求項3】前記各入射信号のスルーレートを、所定の
    値以下に制限するスルーレート制限手段と、 前記所定の値以下のスルーレートを有する前記各入射信
    号のうち、所定の閾値以上の入射信号を弁別する弁別手
    段と、をさらに具備し、 前記読み出し手段は、前記所定の閾値以上の入射信号に
    応答して、当該所定の閾値以上の入射信号に対応する前
    記検出素子を選別し、前記選別された検出素子から前記
    放射線のエネルギを示すエネルギ信号及び前記検出素子
    の位置を示す位置信号のうち少なくとも1つの信号を読
    み出すこと、 を特徴とする請求項1又は2記載の放射線検出回路。
  4. 【請求項4】前記スルーレート制限手段は、前記入射信
    号の振幅、又は前記検出素子の検出時間に関わらず、前
    記放射線入射から所定時間経過後に、前記閾値に到達す
    るスルーレートにて、前記各入射信号のスルーレートを
    制限すること特徴とする請求項3記載の放射線検出回
    路。
  5. 【請求項5】前記弁別手段に接続され、当該弁別手段に
    よって弁別された前記所定の閾値以上の入射信号を遅延
    させる入射信号遅延手段をさらに具備することを特徴と
    する請求項3又は4記載の放射線検出回路。
  6. 【請求項6】入射する放射線をそれぞれ検知可能な複数
    の検出素子と、 前記検出素子毎に設けられ、前記検出素子への放射線入
    射に応答して入射信号を発生する複数の入射信号発生手
    段と、 前記複数の検出素子から前記入射信号に対応する検出素
    子を選別し、前記選別された検出素子から前記放射線の
    エネルギを示すエネルギ信号及び前記検出素子の位置を
    示す位置信号のうち少なくとも1つの信号を読み出す読
    出し手段と、 前記読出し手段により読み出された信号に基づいて画像
    を作成する画像作成手段と、 を具備することを特徴とする核医学診断装置。
  7. 【請求項7】少なくとも二以上の検出素子に前記放射線
    が略同時に入射した場合に、前記入射信号検出手段を放
    射線が検出可能な状態に再設定する再設定手段をさらに
    具備することを特徴とする請求項6記載の核医学診断装
    置。
  8. 【請求項8】前記各入射信号のスルーレートを、所定の
    値以下に制限するスルーレート制限手段と、 前記所定の値以下のスルーレートを有する前記各入射信
    号のうち、所定の閾値以上の入射信号を弁別する弁別手
    段と、をさらに具備し、 前記読み出し手段は、前記所定の閾値以上の入射信号に
    応答して、当該所定の閾値以上の入射信号に対応する前
    記検出素子を選別し、前記選別された検出素子から前記
    放射線のエネルギを示すエネルギ信号及び前記検出素子
    の位置を示す位置信号のうち少なくとも1つの信号を読
    み出すこと、 を特徴とする請求項6又は7記載の核医学診断装置。
  9. 【請求項9】前記スルーレート制限手段は、前記入射信
    号の振幅、又は前記検出素子の検出時間に関わらず、前
    記放射線入射から所定時間経過後に、前記閾値に到達す
    るスルーレートにて、前記各入射信号のスルーレートを
    制限すること特徴とする請求項8記載の核医学診断装
    置。
  10. 【請求項10】前記弁別手段に接続され、当該弁別手段
    によって弁別された前記所定の閾値以上の入射信号を遅
    延させる入射信号遅延手段をさらに具備することを特徴
    とする請求項8又は9記載の核医学診断装置。
  11. 【請求項11】入射する放射線をそれぞれ検知可能な複
    数の検出素子と、 前記それぞれの検出素子毎に設けられ、前記放射線が前
    記検出素子への入射したことを示す信号を検出する入射
    信号検出手段と、 前記複数の検出素子から前記入射信号が検出された検出
    素子を選別し、前記選別された検出素子から前記放射線
    のエネルギを示すエネルギ信号及び前記検出素子の位置
    を示す位置信号を読み出す読出し手段と、をそれぞれ備
    えた少なくとも2つの放射線検出手段と、 前記少なくとも2つの放射線検出手段から、前記それぞ
    れの入射信号を読み出し、同時性を判定する同時性判定
    手段と、 前記少なくとも2つの放射線検出手段から、前記エネル
    ギ信号を読み出し、前記エネルギ信号が所定の条件を満
    たすかどうかを判定するエネルギ判定手段と、前記同時
    性判定手段により前記入射信号が略同時に発生したと判
    定された場合であり、かつ前記エネルギ信号が所定の条
    件を満たすと判定された場合に、前記少なくとも2つの
    放射線検出手段から読み出された前記位置信号に基づい
    て画像を作成する画像再構成手段と、 を具備することを特徴とする核医学診断装置。
  12. 【請求項12】前記エネルギ判定手段は、前記エネルギ
    信号の示す前記ガンマ線のエネルギ値が略511keVである
    かどうかを判定し、前記画像再構成手段は、前記エネル
    ギ値が略511keVである場合に画像を作成することを特徴
    とする請求項11記載の核医学診断装置。
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