JPH11337645A - 核医学診断装置 - Google Patents

核医学診断装置

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JPH11337645A
JPH11337645A JP14879798A JP14879798A JPH11337645A JP H11337645 A JPH11337645 A JP H11337645A JP 14879798 A JP14879798 A JP 14879798A JP 14879798 A JP14879798 A JP 14879798A JP H11337645 A JPH11337645 A JP H11337645A
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medicine diagnostic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被検体に投与される放射性同位元
素(RI)の核種や半導体検出器の半導体セルに入射す
るガンマ線のエネルギーに応じて半導体セルに印加する
印加電圧を調整することにより、エネルギー分解能や計
数特性(時間分解能)を向上させ、小型軽量化が可能な
核医学診断装置を提供する。 【解決手段】 被検体に投与されるRIの核種や被検体
から放出されるガンマ線のエネルギーに関する情報がキ
ーボード20から入力されると、核種/エネルギー識別
回路22は、その入力情報を基にして印加電圧を示す電
圧情報を高電圧ユニット2の電圧制御部2aに出力す
る。高電圧ユニット2では、その電圧情報を基にして半
導体セル1a、1b、・・・、1nに印加する印加電圧
を調整し、その調整した印加電圧を半導体セル1a、1
b、・・・、1nに印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者等の被検体に
投与された放射性同位元素(ラジオアイソトープ、R
I)により放出されるガンマ(γ)線のような放射線を
1次元または2次元的に検出して被検体内のRI分布を
得るための核医学診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】患者等の被検体に放射性同位元素(ラジ
オアイソトープ、RI)を注入し、その体内から放出さ
れるガンマ線(γ)のような放射線を1次元または2次
元検出器によって検出してRI分布を取得することによ
り、体内の病変部、血流量、脂肪酸代謝量等の機能分布
像を表示するシングルフォトンエミッションコンピュー
タ断層法(SPECT)を用いたSPECT装置や、複
数の検出器を備え、ポジトロン(陽電子)がエレクトロ
ン(電子)と結合して消滅する際に180°方向に放出
されるガンマ線を同時検出してイメージングを行う同時
検出型ポジトロンエミッションコンピュータ断層法(P
ECT)を用いたPET装置が知られている。また、最
近では、SPECTと同時検出型PETを行うために複
数の検出器を備えたSPECT装置が知られるようにな
ってきている。これらの装置全般を核医学診断装置と総
称する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のSPECT装置
では、シンチレータと光電子増倍管(PMT)を複数ち
ょう密に配置してガンマ線を検出するアンガー型検出器
が主流を占めていたが、SPECT装置が大型になって
いた他、エネルギー分解能や計数特性等に限界があるた
め、現状以上の飛躍的な性能向上は望めなかった。
【0004】一方、同時検出型PET装置では、酸化ビ
スマスゲルマニウム(BGO)検出器と光電子増倍管や
フォトダイオードの組み合わせにより、ガンマ線が18
0°方向に放出されるタイミングを同時検出してイメー
ジングを行う方法が主流である。
【0005】さらに、最近では、複数の検出器を有する
アンガー型検出器を用い、同時計数型PETをモード切
替によって実現できる核医学診断装置が台頭し、主流に
なりつつある。
【0006】しかし、いずれの核医学診断装置において
も、ガンマ線を検出する検出器が主としてシンチレータ
で構成されており、この検出器に入射したガンマ線をシ
ンチレータによって一旦微弱な光に変換し、この微弱な
光を光電子倍増管やフォトダイオード等で電気信号に変
換する必要がある。そのため、核医学診断装置が大型と
なり、またその性能に限界があった。
【0007】そこで、注目されてきているのがテルル化
カドミウム(CdTe)やテルル化カドミウム亜鉛(C
dZnTe)等の半導体セルで構成されている半導体検
出器である。この半導体検出器はガンマ線を直接に電気
信号に変換するので(いわゆる直接変換型)、電気信号
への変換効率がよく、しかも半導体セルでガンマ線を個
別に検出できる。従って、このような半導体セルを1次
元または2次元に複数配置して1次元または2次元検出
器を構成することにより、エネルギー分解能や計数特性
(時間分解能)の向上、および核医学診断装置の大幅な
小型軽量化が期待されている。
【0008】ところで、このような半導体検出器では、
半導体セルに電圧印加電極および信号取り出し電極を形
成し、その両端に所定の電圧を印加している。ガンマ線
が半導体検出器に入射した場合、ガンマ線が半導体セル
で吸収された時にそのエネルギー量に応じて発生する所
定量の電荷が信号取り出し電極に誘導される。その誘導
電荷をチャージアンプでチャージアップし、ピーク値が
ガンマ線のエネルギー値に反映する信号に変換する波形
整形回路を通して適切な信号処理を行い、核医学診断用
のRI画像を再構成している。
【0009】しかし、電圧印加電極を介して半導体セル
に印加される電圧に応じてガンマ線のエネルギー分解能
や陽電子の発生時間を計測するための時間分解能が変化
するが、このエネルギー分解能と時間分解能とはトレー
ドオフの関係にあるのが一般的であるので、SPECT
と同時計数型PETの兼用を望む場合においてはエネル
ギー分解能または時間分解能のどちらかの性能を犠牲に
しなければならなかった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、被検体に投与されるRIの核種
や半導体検出器の半導体セルに入射するガンマ線のエネ
ルギーを基にして半導体セルに印加する電圧を調整する
ことにより、収集の対象に応じてエネルギー分解能また
は計数特性(時間分解能)を向上させるとともに、小型
軽量化が可能な核医学診断装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、被検体から放出された放
射線を検出する放射線半導体検出器を備えた核医学診断
装置において、前記放射線半導体検出器内の半導体セル
に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、被検体に投与
される放射性同位元素の核種または放射線のエネルギー
を基にして前記電圧印加手段によって印加される所定の
電圧を調整する調整手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】上記課題を解決するために、請求項2に記
載の発明は、被検体から放出された放射線を検出する放
射線半導体検出器を備えた核医学診断装置において、前
記放射線半導体検出器内の半導体セルに所定の電圧を印
加する電圧印加手段と、シングルフォトンを対象とする
収集を行う場合には前記半導体セルに第1の電圧を印加
するように前記電圧印加手段の動作を制御し、ポジトロ
ンを対象とする収集を行う場合には前記半導体セルに第
2の電圧を印加するように前記電圧印加手段の動作を制
御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明の核医学診断装置に
おいて、請求項3に記載の発明は、前記第1の電圧は前
記第2の電圧よりも低いことを特徴とする。
【0014】上記課題を解決するために、請求項4に記
載の発明は、被検体から放出された放射線を検出する放
射線半導体検出器を備えた核医学診断装置において、前
記放射線半導体検出器内の半導体セルに所定の電圧を印
加する電圧印加手段と、放射線の入射計数率を基にして
前記電圧印加手段によって印加される所定の電圧を調整
する調整手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明の核医学診断装置に
おいて、請求項5に記載の発明は、前記調整手段は、放
射線の入射計数率が低い場合には前記電圧印加手段によ
って前記半導体セルに印加される電圧を減少させ、放射
線の入射計数率が高い場合には前記電圧印加手段によっ
て前記半導体セルに印加される電圧を増加させることを
特徴とする。
【0016】請求項1から5までに記載の発明の核医学
診断装置において、請求項6に記載の発明は、前記半導
体セルはCdTeまたはCdZnTeによって構成され
ていることを特徴とする。
【0017】請求項1から5までに記載の発明の核医学
診断装置において、請求項7に記載の発明は、前記半導
体セルはPIN構造を有していることを特徴とする。
【0018】請求項1から5までに記載の発明の核医学
診断装置において、請求項8に記載の発明は、前記電圧
印加手段は−400Vから−1500Vの範囲内の負の
電圧を前記半導体セルに印加することを特徴とする。
【0019】請求項1から5までに記載の発明の核医学
診断装置において、請求項9に記載の発明は、前記半導
体セルに形成される電極は放射線の入射方向に対して水
平方向に配置されていることを特徴とする。
【0020】請求項1から5までに記載の発明の核医学
診断装置において、請求項10に記載の発明は、前記半
導体セルに形成される電極は放射線の入射方向に対して
垂直方向に配置されていることを特徴とする。
【0021】請求項1から5までに記載の発明の核医学
診断装置において、請求項11に記載の発明は、前記電
圧印加手段によって前記半導体セルに印加される所定の
電圧は、所定時間内に段階的に増加または減少させるこ
とによって調整されることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0023】図1および図2は本発明の実施の形態の核
医学診断装置の構成を示すブロック図である。図1およ
び図2において、本発明の実施の形態の核医学診断装置
は、患者等の被検体から放出されたガンマ(γ)線のよ
うな放射線を検出する1次元または2次元に配置された
複数の半導体セル1a、1b、・・・、1nと、電圧印
加電極(陰極)30a、30b、・・・、30nを通し
て半導体セル1a、1b、・・・、1nに−400Vか
ら−1500Vの範囲内の負の印加電圧(−HV)を印
加する高電圧ユニット2と、信号取り出し電極(陽極)
31a、31b、・・・、31nを通して半導体セル1
a、1b、・・・、1nからの誘導電荷をチャージアッ
プする複数のチャージアンプ3a、3b、・・・、3n
と、チャージアンプ3a、3b、・・・、3nの出力を
低速で波形整形する複数の低速波形整形回路4a、4
b、・・・、4nと、チャージアンプ3a、3b、・・
・、3nの出力を高速で波形整形する複数の高速波形整
形回路5a、5b、・・・、5nと、低速波形整形回路
4a、4b、・・・、4nの出力波形のピーク値を検出
して記憶する複数のピークホールド(P/H)回路6
a、6b、・・・、6nと、高速波形整形回路5a、5
b、・・・、5nの出力を予め設定されている直流(D
C)電圧と比較する複数の比較器7a、7b、・・・、
7nと、ピークホールド(P/H)回路6a、6b、・
・・、6nの出力を選択するセレクタ8と、比較器7
a、7b、・・・、7nの出力を基にしてアドレス信号
およびトリガ出力A信号を出力するタイミング制御回路
9と、セレクタ8から出力されたエネルギー信号をA/
D(アナログ/デジタル)するA/D変換器10と、タ
イミング制御回路9から出力されたアドレス信号および
トリガ出力Aを基にしてA/D変換器10から出力され
たエネルギー情報のゲイン調整やオフセット調整を行う
補正回路11と、補正回路11の出力に対してエネルギ
ー弁別処理を行う核医学専用のパルスハイトアナライザ
12と、同時検出型PET(ポジトロンエミッションコ
ンピュータ断層法)において上述した回路系と同様な構
成を有する別の回路系のタイミング制御回路(図示しな
い)から出力されるトリガ出力B信号とタイミング制御
回路9から出力されるトリガ出力A信号の発生のタイミ
ングを確認するタイミングアナライザ13と、タイミン
グアナライザ13の出力を基にして同時発生したかどう
かを判定する同時計数判定回路14と、パルスハイトア
ナライザ12の出力を基にして画像演算を行う画像演算
ユニット15と、画像演算ユニット15で得られた演算
結果を記憶する画像メモリ16と、核医学診断装置全体
の制御を行うCPU(中央処理ユニット)17と、SP
ECT(シングルフォトンエミッションコンピュータ断
層法)や同時検出型PETにおける収集制御を行う収集
制御ユニット18と、メモリ19と、オペレータによっ
てSPECTや同時計数型PETの収集指示に関する収
集指示情報、被検体に投与される放射性同位元素(ラジ
オアイソトープ、RI)の核種や被検体から放出される
ガンマ線のエネルギーに関する核種/エネルギー情報等
を入力するためのキーボード20と、モニタ21と、キ
ーボード20から入力された核種/エネルギー情報に応
じてRIの核種やガンマ線のエネルギーを識別し、その
識別結果を基にして半導体セル1a、1b、・・・、1
nに印加するための印加電圧を示す電圧情報を高電圧ユ
ニット2に出力する核種/エネルギー識別回路22とに
よって構成されている。
【0024】なお、同時検出型PET等においては、1
次元または2次元に配置された複数の半導体セルによっ
てそれぞれ構成される2つの半導体検出器を被検体を挟
んで対向設置させる必要があるので、上述したガンマ線
の検出/信号処理のための回路系が2系統設けられる。
これにより、SPECTおよび同時検出型PETの両方
を最適に実行することが可能となる。
【0025】ここで、本発明の実施の形態の核医学診断
装置に用いられる半導体検出器について説明する。
【0026】半導体検出器に用いられる半導体セルは、
一般的には、テルル化カドミウム(CdTe)またはテ
ルル化カドミウム亜鉛(CdZnTe、CZT)等の半
導体によってそれぞれ構成されている。このような半導
体セルを核医学診断装置用の検出器に応用する場合に
は、(1)図3(a)に示すように、被検体に注入され
たRIから放出されるガンマ線の入射方向に対して電圧
印加電極および信号取り出し電極(どちらの電極も例え
ば白金(Pt)で構成される)を垂直方向にしてCZT
結晶の半導体セルを挟んで1次元または2次元に配置す
る、または、(2)図3(b)に示すように、ガンマ線
の入射方向に対して電圧印加電極(例えばPtで構成さ
れる)および信号取り出し電極(例えばインジウム(I
n)で構成される)を水平方向にしてCdTe結晶の半
導体セルを挟んで1次元または2次元に配置することが
可能である。
【0027】図4は本発明の実施の形態の核医学診断装
置に用いられる図3に示す半導体セルに接続されている
チャージアンプの出力経過を示す図である。図4(a)
は図3(a)に示すように電圧印加電極および信号取り
出し電極がガンマ線の入射方向に対して垂直方向に配置
された半導体セルからの電荷をチャージアップしたチャ
ージアンプの出力経過を示し、図4(a)は図3(b)
に示すように電圧印加電極および信号取り出し電極がガ
ンマ線の入射方向に対して水平方向に配置された半導体
セルからの電荷をチャージアップしたチャージアンプの
出力経過を示している。なお、図4(a)および図4
(b)において、縦軸はチャージアンプの出力を示し、
横軸はガンマ線の半導体セルへの入射時(吸収時)から
の経過時間を示している。
【0028】図3(a)に示す構成では、電圧印加電極
および信号取り出し電極の配置によって半導体セル内の
電場を歪ませ、ホールの移動をキャンセルするので、図
4(a)に示すように、電子の移動時間のみでチャージ
アンプのチャージアップ時間が決定される。従って、ガ
ンマ線の半導体セルへの入射タイミングを正確に計測す
る場合には、この構成は適していない。
【0029】一方、図3(b)に示す構成では、高電圧
下でホールおよび電子がすべて電荷として誘導されるた
め、図4(b)に示すように、チャージアンプの出力波
形の初期の立ち上がりは遅くなる。なお、ガンマ線が陰
極の真下で吸収された場合にはこの初期の立ち上がり時
間(傾き)はほぼ電子の移動速度で決まり、ガンマ線が
陽極の真下で吸収された場合にはこの初期の立ち上がり
時間はほぼホールの移動速度で決まるが、時間分解能を
1nsec以下にすることも可能である。従って、この
ような構成は、ガンマ線の半導体セルへの入射タイミン
グを正確に計測する場合にも適している。
【0030】図5は本発明の実施の形態の核医学診断装
置に用いられる半導体検出器において図3に示すように
電圧印加電極および信号取り出し電極が配置された半導
体セルのエネルギーバンド構造を示す図である。なお、
図5(a)は図3(a)に示す構成の半導体セルのエネ
ルギーバンド構造を示し、図5(b)は図3(b)に示
す構成の半導体セルのエネルギーバンド構造を示してい
る。図5(a)に示すエネルギーバンド構造の場合と比
較して、図5(b)に示すエネルギーバンド構造の場合
には、エネルギーギャップが大きいので(0.3eVに
対して1.1から1.2eV)、ホールがノイズとなる
のが軽減され、半導体セルからの暗電流(リーク電流)
が少なくなる。
【0031】本発明は、図3(a)および図3(b)に
示すような構成を有する半導体検出器のいずれにも有効
であるが、上述したように、例えばCdTe結晶で構成
された半導体セルをPIN構造とし、陰極側電極をP
t、陽極側電極をInとして、半導体セルからの暗電流
を大幅に減少させるような図5(b)に示すエネルギー
バンド構造を半導体検出器が有する場合には、特に有効
となる。これは、CdTe結晶の半導体セルをPIN構
造として暗電流を低減させたことにより、従来のCdT
e結晶の半導体セルでは印加されていなかった電圧範囲
である−400Vから−1500Vの範囲内の電圧を
0.5mmから1.5mm程度の範囲内の厚さを有する
半導体セルに印加可能であるからである。これにより、
ガンマ線が半導体セル内で吸収されることにより発生す
るホールと電子に関する情報が途中で消滅することなく
電荷として信号取り出し電極に誘導されるので、エネル
ギー分解能が向上し、チャージアンプにおける誘導電荷
のチャージアップ速度が半導体セル内でのガンマ線の吸
収時間を反映しながら大幅に増加する。
【0032】なお、半導体検出器の半導体セルに印加さ
れる印加電圧とその半導体セルで発生する暗電流との関
係は次の通りである。すなわち、半導体セルがCdTe
結晶で構成され、PIN構造を有する場合、この半導体
セルに対する印加電圧を増加させていくと半導体セルで
の暗電流が増加し、その結果としてエネルギー分解能が
劣化していく。しかし、この場合、半導体セルからの電
荷がチャージアンプに誘導される時間は短くなるので、
陽電子の発生した時間を計測するための時間分解能は向
上する。これらのことから、エネルギー分解能と時間分
解能とは反比例の関係にあることがわかる。
【0033】図1および図2に示す本発明の実施の形態
の核医学診断装置において、核種/エネルギー識別回路
22は、被検体に投与されるRIの核種や被検体から放
出されるガンマ線のエネルギーに関する核種/エネルギ
ー情報と印加電圧を示す電圧情報とを対応付けして記憶
したテーブル22aを備えており、医師やオペレータ等
によってキーボード20からキー入力された核種/エネ
ルギー情報を基にテーブル22aを参照して、半導体セ
ル1a、1b、・・・、1nに印加する印加電圧を示す
電圧情報を高電圧ユニット2に出力する。
【0034】高電圧ユニット2は、半導体セル1a、1
b、・・・、1nに印加する負の印加電圧を調整する電
圧制御部2aを備えており、核種/エネルギー識別回路
22から出力された電圧情報を基にして電圧制御部2a
により印加電圧を調整してその印加電圧を半導体セル1
a、1b、・・・、1nに印加する。
【0035】次に、本発明の実施の形態の核医学診断装
置の作用について説明する。
【0036】まず、被検体に所定のRIを投与し、1次
元または2次元に配置されたCdTe結晶の半導体セル
1a、1b、・・・、1nを備えた半導体検出器を被検
体に近接して設置した後、SPECTや同時計数型PE
Tの収集指示に関する収集指示情報、被検体に投与され
るRIの核種や被検体から放出されるガンマ線のエネル
ギーに関する核種/エネルギー情報等が医師やオペレー
タ等によってキーボード20からキー入力された場合、
核種/エネルギー情報はCPU17を介して核種/エネ
ルギー識別回路22に入力される。また、収集指示情報
を受けたCPU17は本発明の実施の形態の核医学診断
装置の各部に動作指示を与える。
【0037】核種/エネルギー識別回路22では、テー
ブル22aを参照して、キーボード20から入力された
核種/エネルギー情報を基に対応する印加電圧を示す電
圧情報が読み出され、その電圧情報が高電圧ユニット2
の電圧制御部2aに出力される。
【0038】高電圧ユニット2の電圧制御部2aでは、
核種/エネルギー識別回路22から出力された電圧情報
を基にして負の印加電圧が調整され、調整された負の印
加電圧(−HV)が電圧印加電極30a、30b、・・
・、30nを通して半導体セル1a、1b、・・・、1
nに印加される。
【0039】被検体から放出されたガンマ線が半導体セ
ル1a、1b、・・・、1nに入射した場合には、入射
したガンマ線が印加電圧が印加されている半導体セル1
a、1b、・・・、1n内で吸収された時にそのエネル
ギー量に応じて発生する所定量の電荷が信号取り出し電
極31a、31b、・・・、31nに誘導される。その
誘導電荷はチャージアンプ3a、3b、・・・3nによ
りチャージアップされる。
【0040】チャージアンプ3a、3b、・・・3nの
出力は、入射したガンマ線が半導体セル1a、1b、・
・・、1n内で吸収されることにより発生するホールと
電子に関する情報をすべて収集することにより損失なく
十分なエネルギー分解能を得るための比較的低速の低速
波形整形回路4a、4b、・・・4nと、ガンマ線が半
導体セル1a、1b、・・・、1n内で吸収された時間
をできるだけ正確に計測するための比較的高速の高速波
形整形回路5a、5b、・・・、5nとに入力される。
【0041】低速波形整形回路4a、4b、・・・4n
では、チャージアンプ3a、3b、・・・3nの出力は
低速で波形整形されてそのピーク値がガンマ線のエネル
ギー値を反映する信号に変換される。
【0042】ピークホールド(P/H)回路6a、6
b、・・・、6nでは、低速波形整形回路4a、4b、
・・・4nの出力波形のピーク値を検出して記憶する。
このピーク値がガンマ線のエネルギー値を反映する情報
となる。
【0043】一方、高速波形整形回路5a、5b、・・
・、5nでは、チャージアンプ3a、3b、・・・3n
の出力は高速で波形整形されてガンマ線の半導体セル内
での吸収時間に関する信号に変換される。
【0044】図6は本発明の実施の形態の核医学診断装
置に用いられる半導体検出器を構成する半導体セルに印
加する印加電圧を変えた場合の低速波形整形回路および
高速波形回路の出力波形を示す図である。図6におい
て、縦軸は低速波形整形回路および高速波形回路の出力
電圧を示し、横軸はガンマ線の半導体セルへの入射時
(吸収時)からの経過時間を示している。図6から、半
導体セルに印加する印加電圧が低い場合と比較して、半
導体セルに印加する印加電圧が高い場合の出力信号は早
い時間で現れていることがわかる。
【0045】比較器7a、7b、・・・、7nでは、高
速波形整形回路5a、5b、・・・、5nの出力が予め
設定されているDC電圧(閾値レベル)と比較され、そ
の比較結果を基にしてガンマ線の半導体セル内での吸収
時間を反映したタイミング信号が出力される。なお、こ
のDC電圧は、一般的には、半導体セル内における暗電
流や後段の回路系のノイズ成分を反映するレベルよりも
少し高いレベルに設定されるが、ノイズ成分のレベルは
半導体セルに印加する印加電圧が低いと低くなる。
【0046】図7は本発明の実施の形態の核医学診断装
置に用いられる半導体検出器を構成する半導体セルに印
加する印加電圧を変えた場合の高速波形整形回路および
比較器の出力波形を示す図である。図7において、上に
示すグラフAの縦軸は高速波形整形回路の出力電圧を示
し、下に示すグラフBの縦軸は比較器の出力電圧を示
し、グラフAおよびBの横軸はガンマ線の半導体セルで
の吸収時からの経過時間を示している。
【0047】図7からわかるように、半導体セルに印加
する印加電圧を高くすれば、高速波形整形回路から出力
されたパルス信号の立ち上がりが早くなり、DC電圧よ
りも出力電圧が大きくなった時点で比較器からタイミン
グ信号が出力されることになる。これにより、ガンマ線
が半導体セルで吸収された時間を正確に計測したい場合
には、半導体セルに印加する印加電圧を高くすれば、計
測時間の精度がより良くなる。
【0048】なお、この計測時間には、ガンマ線が半導
体セルで実際に吸収された時間よりも多少遅延時間が存
在するが、この遅延時間が存在することは同時検出PE
Tの場合においてはあまり重要な点ではない。むしろ、
ガンマ線が半導体セルで実際に吸収された時間から一定
の遅延時間が経過した後に高速波形整形回路からパルス
信号が出力されることの方が重要であり、その意味で
は、パルス信号がそのパルス幅が短く高速になる方が優
位である。
【0049】本発明では、半導体セル1a、1b、・・
・1nに印加する印加電圧をRIの核種やガンマ線のエ
ネルギーに応じて調整しているため、低速波形整形回路
4a、4b、・・・、4nおよびピークホールド回路6
a、6b、・・・6nの時定数は、最も遅く現れる信号
に対しても十分にエネルギー分解能が良くなるようにそ
れぞれ設定される。
【0050】ピークホールド回路6a、6b、・・・、
6nの出力はアナログスイッチ等によって構成されてい
るセレクタ8に入力される。セレクタ8は、外部クロッ
ク信号に同期して繰り返し動作し、ピークホールド回路
6a、6b、・・・、6nの出力をエネルギー信号とし
てA/D変換器10に順次周期的に出力する。
【0051】また、比較器7a、7b、・・・、7nの
出力はタイミング制御回路9に入力される。タイミング
制御回路9は、比較器7a、7b、・・・、7nの出力
状況に応じて、ガンマ線が吸収された半導体セル1a、
1b、・・・、1nの位置(チャネル)を示すアドレス
信号とガンマ線が半導体セルに吸収されたことを示すト
リガ出力A信号を出力する。なお、例えば、同時に多チ
ャネルにガンマ線が入射して複数の比較器から同時に出
力が発生した場合には、予め設定された条件を基にして
その中の1つのチャネルをガンマ線が入射したチャネル
とし、そのチャネルのアドレス信号が出力される。
【0052】セレクタ8から出力された各チャネルにお
けるガンマ線のエネルギー値を反映したエネルギー信号
は、外部クロック信号に同期してA/D変換器10によ
ってA/D変換された後、タイミング制御回路9におい
て随時発生するトリガ出力A信号およびアドレス信号を
基にしてエネルギー情報として補正回路11に入力され
る。
【0053】なお、タイミング制御回路9の基本的な時
定数は、半導体セル1a、1b、・・・、1nに印加さ
れる印加電圧に応じてCPU17の制御の下で最適にな
るように調整することが可能であるが、固定しておくこ
とも可能である。
【0054】補正回路11は、ゲイン調整やオフセット
調整のための補正テーブル(図示しない)を有してお
り、この補正テーブルを参照することによりA/D変換
器10から出力されたエネルギー情報に対してリアルタ
イムでゲイン調整やオフセット調整を行う。
【0055】補正回路11の出力は核医学専用のパルス
ハイトアナライザ12に入力され、パルスハイトアナラ
イザ12においてエネルギー弁別処理が実行される。な
お、このエネルギー弁別処理において必要なウインドウ
レベルは、医師やオペレータ等によりキーボード20か
ら入力されるRIの核種、ガンマ線のエネルギー、さら
に収集ウインドウ値に関する情報に応じて、CPU17
によりDCレベルのデジタル値としてパルスハイトアナ
ライザ12に入力される。パルスハイトアナライザ12
はウインドウレベルに対応する関心ウインドウ内のガン
マ線のエネルギー情報のみを画像演算ユニット15に出
力する。
【0056】画像演算ユニット15では、パルスハイト
アナライザ12から出力されたエネルギー情報に対して
縮小/拡大処理、スムージング処理、回転処理、再構成
処理等の画像演算処理が行われる。これらの処理により
得られた画像データ等は画像メモリ16に記憶される。
【0057】なお、陽電子の発生タイミングを検出する
必要がある同時計数型PETの場合には、次のような処
理が行われる。
【0058】まず、半導体セル1a、1b、・・・、1
nで構成される半導体検出器とは別の複数の半導体セル
で構成される半導体検出器に接続されている上述した回
路系と同様な構成を有する別の回路系のタイミング制御
回路から出力されるトリガ出力B信号とタイミング制御
回路9から出力されるトリガ出力A信号とがタイミング
アナライザ13に入力された場合、タイミングアナライ
ザ13では、トリガー出力A信号およびトリガー出力B
信号の発生のタイミングが確認される。
【0059】タイミングアナライザ13によって確認さ
れたトリガー出力A信号およびトリガー出力B信号の発
生のタイミングを示すタイミング情報は同時計数判定回
路14に入力される。同時計数判定回路14は、予め設
定されている所定の時間ウインドウ(通常、数100p
secから15psecの範囲)内でトリガー出力A信
号およびトリガー出力B信号が同時に発生したと判定し
た場合にのみ、パルスハイトアナライザ12に対してエ
ネルギー弁別処理の実行を許可する許可信号を出力す
る。
【0060】パルスハイトアナライザ12では、同時計
数判定回路14から許可信号を受けた場合に、エネルギ
ー弁別処理を実行することにより得られたガンマ線のエ
ネルギー情報が画像演算ユニット15に出力される。こ
れにより、種々の画像演算処理が画像演算ユニット15
によって行われ、その処理結果が同時検出型PETに関
する画像情報として画像メモリ16に記憶される。
【0061】ところで、以上のように構成された本発明
の実施の形態の核医学診断装置において、医師やオペレ
ータ等がどのような収集を行うかは、キーボード20や
モニタ21等によって構成されるオペレータコンソール
において設定され、CPU17によって集中管理するの
が一般的である。そのため、被検体に投与されるRIの
核種、半導体セルに入射するガンマ線のエネルギー、S
PECTによるシングルフォトンを対象とした収集また
は同時検出型PETによるポジトロン(陽電子)を対象
とした収集の区別等は医師やオペレータにとっては事前
に認識可能である。
【0062】従って、従来と同様に、上述したガンマ線
の検出/処理回路系に対しての条件設定にそれらに関す
る情報を用いる他、本発明のように、それらに関する情
報を基にして、SPECTによるシングルフォトンを対
象とする収集の場合には半導体セルに印加する印加電圧
を比較的低く設定するように高電圧ユニット2に対して
指示を行う。この結果、半導体セルにおける暗電流が減
少し、エネルギー分解能が最良となる。
【0063】しかし、上述のように比較的低く設定され
た印加電圧を半導体セルに印加した状態で同時計数型P
ETによる陽電子を対象とした収集を行うと、チャージ
アンプに全電荷が誘導されるまでの時間がかかり過ぎ
る。そのため、非常に多くのランダムなガンマ線の同時
検出に関する情報の中から数少ない(約1%前後)真の
同時検出に関する情報のみを検出するための高計数特性
(高時間分解能)が得られない。以上のことから、同時
検出型PETによる収集を行う場合にのみ半導体セルに
印加する印加電圧を増加させることにより、半導体セル
における暗電流が増え、エネルギー分解能が劣化すると
いう状態の下で同時検出型PETにおける収集効率を向
上させることができる。
【0064】また、本発明では、SPECTによるシン
グルフォトンを対象とした収集のみを行う核医学診断装
置においても、アンガー型ガンマカメラにおいて考案さ
れたバリアブルサンプリング方式と同様に、計数率特性
(入射計数率)が高い場合には半導体セルに印加する印
加電圧を増加させて信号処理速度を上げるようにし、計
数率特性(入射計数率)が低い場合には、その印加電圧
を減少させて可能な限りエネルギー分解能の向上を優先
させることが可能である。これにより、CPUの監視下
において、計数率特性を基にして半導体セルに対する最
適な印加電圧を自動的に調整することもできる。
【0065】さらに、一般的に、チャージアンプは、高
い印加電圧の切換によって生じる半導体セルにおける浮
遊容量を介した過電流により破壊されることが多く、半
導体セルに長時間にわたって高い印加電圧を印加し続け
た場合にはチャージアップ現象により出力ゲインが変化
していく。これを防ぐために、CPUの制御の下で、S
PECTやPETによる収集前または収集後、場合によ
っては収集の合間において、印加電圧を随時オン/オフ
し、また、図8に示すように、印加電圧の立ち上げおよ
び立ち下げをチャージアンプの破壊が起こらないように
徐々に行い、例えばSPECTによる収集からPETに
よる収集において印加電圧の切換を行うようなシーケン
スを実行させる。
【0066】このように構成された核医学診断装置をS
PECT/PETシステムやSPECTシステムに適用
することにより、それぞれの収集条件に応じた最適な収
集を比較的低コストで簡便に実現することが可能とな
る。
【0067】また、本発明の実施の形態の核医学診断装
置において半導体検出器の温度を常温よりも低くするよ
うな温度制御機構を設けることにより、半導体セルに高
い印加電圧が印加された場合においても半導体セルにお
ける暗電流の増加を抑えることができ、本発明の実施の
形態の核医学診断装置の性能を最大限に向上させること
ができる。
【0068】
【発明の効果】以上、本発明によれば、核医学診断装置
に用いられる半導体検出器の半導体セルに印加する印加
電圧を必要に応じて調整することにより以下のような利
点が得られる。
【0069】(1)SPECT等のシングルフォトンの
収集においてその計数率特性に応じた最適のエネルギー
分解能と感度を簡便に安価に実現できる。
【0070】(2)SPECTと同時検出型PETが実
現可能な核医学診断装置において、簡単な切り替えによ
り両者の性能の最適化を図ることができる。
【0071】(3)半導体セルに印加する印加電圧の立
ち上げまたは立ち下げ時に起こるチャージアンプの破壊
を防止できる。
【0072】(4)現状のアンガー型ガンマカメラで実
現されているSPECTや同時検出型PETによる収集
を飛躍的に向上させることが可能となる。
【0073】本発明では、例えば、エネルギー分解能は
99m−Tcで5%以下(従来では10%程度)、最高
到達計数率は10Mcps以上(従来では2Mcps程
度)、同時検出型PETの時間分解能は1nsec以下
(従来では15nsec程度)である。その結果、収集
感度を数倍に向上させ、画像の定量性を向上させ、多核
種に関する収集の精度を向上させ、同時検出型PETに
おいて得られる画像のノイズを飛躍的に減少させること
ができる。さらに、核医学診断装置の性能を向上させる
ことにより、TOF(Time of Fight)法
に基づく陽電子の発生位置のある程度の推定が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の核医学診断装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の核医学診断装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の核医学診断装置に用いら
れる半導体検出器の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の核医学診断装置に用いら
れる図3に示す半導体検出器に接続されているチャージ
アンプの出力経過を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の核医学診断装置に用いら
れる半導体検出器において図3に示すように電圧印加電
極および信号取り出し電極が配置された半導体セルのエ
ネルギーバンド構造を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の核医学診断装置に用いら
れる半導体検出器を構成する半導体セルに印加する印加
電圧を変えた場合の低速波形整形回路および高速波形回
路の出力波形を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の核医学診断装置に用いら
れる半導体検出器を構成する半導体セルに印加する印加
電圧を変えた場合の高速波形整形回路および比較器の出
力波形を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の核医学診断装置に用いら
れる半導体検出器を構成する半導体セルに印加する印加
電圧のシーケンスを説明するための図である。
【符号の説明】
1a、1b、1n 半導体セル 2 高電圧ユニット 2a 電圧制御部 3a、3b、3n チャージアンプ 4a、4b、4n 低速波形整形回路 5a、5b、5n 高速波形整形回路 6a、6b、6n ピークホールド回路 7a、7b、7n 比較器 8 セレクタ 9 タイミング制御回路 10 A/D変換器 11 補正回路 12 パルスハイトアナライザ 13 タイミングアナライザ 14 同時計数判定回路 15 画像演算ユニット 16 画像メモリ 17 CPU 18 収集制御ユニット 20 キーボード 22 核種/エネルギー識別回路 22a テーブル 30a、30b、30n 電圧印加電極 31a、31b、31n 信号取り出し電極

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体から放出された放射線を検出する
    放射線半導体検出器を備えた核医学診断装置において、 前記放射線半導体検出器内の半導体セルに所定の電圧を
    印加する電圧印加手段と、 被検体に投与される放射性同位元素の核種または放射線
    のエネルギーを基にして前記電圧印加手段によって印加
    される所定の電圧を調整する調整手段とを備えたことを
    特徴とする核医学診断装置。
  2. 【請求項2】 被検体から放出された放射線を検出する
    放射線半導体検出器を備えた核医学診断装置において、 前記放射線半導体検出器内の半導体セルに所定の電圧を
    印加する電圧印加手段と、 シングルフォトンを対象とする収集を行う場合には前記
    半導体セルに第1の電圧を印加するように前記電圧印加
    手段の動作を制御し、ポジトロンを対象とする収集を行
    う場合には前記半導体セルに第2の電圧を印加するよう
    に前記電圧印加手段の動作を制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする核医学診断装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電圧は前記第2の電圧よりも
    低いことを特徴とする請求項2に記載の核医学診断装
    置。
  4. 【請求項4】 被検体から放出された放射線を検出する
    放射線半導体検出器を備えた核医学診断装置において、 前記放射線半導体検出器内の半導体セルに所定の電圧を
    印加する電圧印加手段と、 放射線の入射計数率を基にして前記電圧印加手段によっ
    て印加される所定の電圧を調整する調整手段とを備えた
    ことを特徴とする核医学診断装置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段は、放射線の入射計数率が
    低い場合には前記電圧印加手段によって前記半導体セル
    に印加される電圧を減少させ、放射線の入射計数率が高
    い場合には前記電圧印加手段によって前記半導体セルに
    印加される電圧を増加させることを特徴とする請求項4
    に記載の核医学診断装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体セルはCdTeまたはCdZ
    nTeによって構成されていることを特徴とする請求項
    1から5までのいずれかに記載の核医学診断装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体セルはPIN構造を有してい
    ることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記
    載の核医学診断装置。
  8. 【請求項8】 前記電圧印加手段は−400Vから−1
    500Vの範囲内の負の電圧を前記半導体セルに印加す
    ることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記
    載の核医学診断装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体セルに形成される電極は放射
    線の入射方向に対して水平方向に配置されていることを
    特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の核医
    学診断装置。
  10. 【請求項10】 前記半導体セルに形成される電極は放
    射線の入射方向に対して垂直方向に配置されていること
    を特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の核
    医学診断装置。
  11. 【請求項11】 前記電圧印加手段によって前記半導体
    セルに印加される所定の電圧は、所定時間内に段階的に
    増加または減少させることによって調整されることを特
    徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の核医学
    診断装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007114219A (ja) * 2007-02-05 2007-05-10 Hitachi Ltd 核医学撮像装置
JP2008538606A (ja) * 2005-04-22 2008-10-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Tof−pet用のディジタルシリコン光電子増倍管
JP2011056257A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 General Electric Co <Ge> 横方向走査型骨密度計及びそれに使用される検出器
EP2703846A2 (en) 2012-08-31 2014-03-05 Telesystems Co., Ltd. Method and apparatus for supplying bias drive voltage to radiation detector
KR20200105100A (ko) * 2019-02-28 2020-09-07 한국원자력 통제기술원 우라늄 농축도 측정용 czt 검출기 어레이 기반 임베디드 시스템 및 그 작동 방법

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