JP2003004400A - クラッカー - Google Patents

クラッカー

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JP2003004400A
JP2003004400A JP2001187681A JP2001187681A JP2003004400A JP 2003004400 A JP2003004400 A JP 2003004400A JP 2001187681 A JP2001187681 A JP 2001187681A JP 2001187681 A JP2001187681 A JP 2001187681A JP 2003004400 A JP2003004400 A JP 2003004400A
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cracker
conical
cylinder
cylindrical body
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Nobutomo Kaneko
信知 金子
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Fujika Co Ltd
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Fujika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形を確実に防止することを可能としてクラ
ッカーの商品価値の低下を抑えるようにする。 【解決手段】 引き紐33を引くことにより爆発するよ
うに構成された火薬体34が内装されてなる内側円錐筒
体20と、この内側円錐筒体20が同心で嵌め込まれる
外側円錐筒体40とを備えてなるクラッカー10であっ
て、内側円錐筒体20の上部開口23側の外周面と外側
円錐筒体40の上部開口45側の内周面との間にフラン
ジ部材50を介設し、このフランジ部材50を貼着処理
により内側円錐筒体20と一体に形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の宴席などで
祝意を表現するために用いられる、爆音とともに紙テー
プや紙吹雪等の噴出物を噴出させ得るように構成された
クラッカーに関するものである。
【従来の技術】従来、図6に示すような、特開平7−2
18194号公報に記載されたクラッカー100が知ら
れている。このクラッカー100は、薄いボール紙製の
逆円錐筒体101と、この逆円錐筒体101の下部位置
に内装される火薬体102と、この火薬体102を受け
る火薬体受け座103と、上記火薬体102の上方位置
で逆円錐筒体101に内装される受圧板104と、この
受圧板104に支持される紙テープや紙片からなる紙吹
雪105とを備えて構成されている。上記逆円錐筒体1
01の上縁部には、全周に亘って複数のフラップ107
が設けられている。各フラップ107の先端部には、係
止用の切込み107aが設けられ、各フラップ107を
内側に折り込んだ状態でそれぞれの切込み107aを互
いに嵌め合わせることによって逆円錐筒体101の上面
開口が閉止されるようになっている。また、上記火薬体
102には引き紐106が固定されている。この引き紐
106は、火薬体受け座103を貫通して逆円錐筒体1
01の下端部の小孔から外部に引き出されている。した
がって、逆円錐筒体101から引き出された引き紐10
6を強く引くことにより、火薬体102が発火・爆発し
てその爆圧で受圧板104を吹き飛ばし、受圧板104
に支持されている紙吹雪105が、切込み107aによ
って互いに係止されている各フラップ107を押し広げ
ながら外部に飛び出すことになる。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のクラッカー100にあっては、当該クラッカー
100を見栄えをよくするために大型化する場合、逆円
錐筒体101の頂角(逆円錐筒体101の下部の角度)
は変更されないで大型化する(すなわち相似形で大型化
する)のが普通であるため、火薬体受け座103および
受圧板104の高さ位置に変化はないが、紙吹雪105
を収納するための受圧板104より上部の空間の容積が
拡大倍率の略3乗に比例して大きくなり、これによって
法令(火薬類取締法)上の制限火薬量では爆発時のエネ
ルギーがこの大きな空間内で拡散してしまい、紙吹雪1
05を勢いよく外部に放出して空中に飛翔させれことが
困難になり、商品価値が低下するという問題点を有して
いる。また、上記のような従来のクラッカー100にあ
っては、逆円錐筒体101は、薄いボール紙で形成され
ているため、たとえ複数枚のフラップ107が切込み1
07aの互いの嵌め合わせで逆円錐筒体101の上部開
口を閉止した状態であっても、逆円錐筒体101の上部
を強く握ったり、梱包作業時に包装箱に積め込むことに
よって外圧が掛ったりすると、この部分が押し潰されて
しまうことがある。そして、逆円錐筒体101が押し潰
されると、見栄えが悪くなって商品価値が低下するとい
う問題点が生じる。本発明は、上記のような問題点を解
消するためになされたものであり、見栄えをよくした上
で被噴出物を勢いよく空中に放出することが可能であ
り、かつ、円錐体の変形を確実に阻止することができ、
これによって商品価値を上げることができるクラッカー
を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
紐を引くことにより爆発するように構成された火薬体が
内装される内側筒体と、この内側筒体が同心で嵌め込ま
れる外側筒体とを備えてなるクラッカーであって、上記
内側筒体の外周面と上記外側筒体の内周面との間にはフ
ランジ部材が介設され、このフランジ部材は、内側筒体
と一体に形成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、クラッカーは、内側筒体と外側筒体
との二重構造になっているため、たとえ外側筒体のみを
大きくしても、内容積の小さい内側筒体内での火薬体の
爆発で内側筒体内の被噴出物を外部に勢いよく放出させ
ることが可能になり、外観の大型化によるクラッカーの
見栄えの向上を図った上で被噴出物の適正な噴出機能を
確保することができ、商品価値が上がる。また、内側筒
体の外周面と外側筒体の内周面との間には、内側筒体と
一体のフランジ部材が介設されているため、外側筒体に
径方向の中心側に向かう力が加わっても、外側筒体は、
フランジ部材が介設されていることによって押し潰され
るように変形することはなく、形状保持性が良好にな
る。したがって、外側筒体を強く握り締めたり、あるい
は箱詰め等の梱包作業時に包装箱にクラッカーを押し込
んだりしても、常に適正な外観形状が維持されるため、
外側筒体が変形して外観形状が見苦しくなったり、商品
価値が低下するような不都合の発生を確実に防止するこ
とができる。請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記フランジ部材は、上記内側筒体の入口
側の縁部が外側に向かって折り返されることにより形成
した複数枚の折返し糊代片に一体に結合されていること
を特徴とするものである。この発明によれば、フランジ
部材の中心孔を内側筒体に先端側から嵌め込んでいき、
内側筒体の入口側に形成されている折返し糊代片に面接
触させた状態で接着剤や粘着剤を介して貼着したり、ス
テープルで止める等の一体化操作を行うことにより、フ
ランジ部材は内側筒体と容易に一体化される。請求項3
記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記フラ
ンジ部材は、その中心孔の縁部から折り返された複数枚
の折返し糊代片を有し、この折返し糊代片が上記内側筒
体に一体に結合されていることを特徴とするものであ
る。この発明によれば、フランジ部材の中心孔を内側筒
体に先端側から嵌め込んでいくと、フランジ部材の中心
孔の縁部に形成された折返し糊代片が内側筒体の外周面
に干渉して折り返される。この折り返された折返し糊代
片と、内側筒体の外周面とが面接触した状態で両者を接
着剤や粘着剤を介して貼着したり、ステープルで止める
等の一体化操作を行うことにより、フランジ部材は内側
筒体と容易に一体化される。請求項4記載の発明は、請
求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記内
側筒体、外側筒体およびフランジ部材は、いずれも紙製
であることを特徴とするものである。この発明によれ
ば、クラッカーには合成樹脂などの環境汚染物質が含ま
れておらず、全てが生分解性を備えた材料である紙によ
って形成されているため、クラッカーは、環境に優し
く、環境保全の観点から好ましいものになる。
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るクラッカー
の分解斜視図であり、図2は、その一部切欠き組立て斜
視図である。また、図3は、図2のA−A線断面図であ
る。これらの図に示すように、クラッカー10は、内側
円錐筒体20と、この内側円錐筒体20に内装される爆
発部材30と、この内側円錐筒体20の内装された内側
円錐筒体20をさらに内装する外側円錐筒体40と、こ
の外側円錐筒体40と上記内側円錐筒体20との間に介
設されるフランジ部材50と、上記内側円錐筒体20に
内装される被噴出物60とを備えた基本構成を有してい
る。上記内側円錐筒体20は、ボール紙製のものであ
り、扇形状に裁断された展開ボール紙の両側部を当接さ
せるように丸めて当該当接部分を互いに貼着することに
より形成されている。かかる内側円錐筒体20は、逆円
錐状の内筒本体21と、この内筒本体21の上縁部から
外方に向かって略直角に折り返された複数枚の折返し糊
代片22とからなっている。上記折返し糊代片22は、
フランジ部材50に貼着するためのものであり、本実施
形態においては、内筒本体21の上縁部に周方向に等ピ
ッチで5枚が設けられているが、5枚であることに限定
されるものではなく、5枚未満であってもよいし、5枚
を越えてもよい。そして、かかる内側円錐筒体20に
は、上面に爆発部材30を差し入れるとともに被噴出物
60を出し入れする上部開口23が設けられているとと
もに、下部の先端部分に後述の引き紐33を導出するた
めの小孔24が設けられている。上記爆発部材30は、
合成樹脂製の小形漏斗31と、この小形漏斗31の漏斗
孔32に挿通される引き紐33と、この引き紐33の小
形漏斗31内に位置した部分に同心で設けられた小さな
棒状を呈する火薬体34とを備えて構成されている。火
薬体34は、引き紐33より径寸法が大きく設定され、
これによって引き紐33を上から漏斗孔32に挿通する
ことにより、火薬体34は漏斗孔32の周縁部に係止さ
れ、これによって小形漏斗31内に留まるようになって
いる。また、小形漏斗31は、その上面の径寸法が内筒
本体21の略1/3の高さ位置の内径寸法と略同一に寸
法設定され、これによって爆発部材30が内側円錐筒体
20に内装された状態で、内筒本体21内の小形漏斗3
1より上方部分に被噴出物60を装着するための装着空
間が形成されるようになっている。かかる爆発部材30
の構成によれば、引き紐33の先端側を強く引くことに
よって火薬体34がそれより小径の漏斗孔32に無理に
引き入れられることによる火薬体34の外周面と漏斗孔
32の内周面との擦過によって火薬体34が発火・爆発
し、この爆風によって内筒本体21内の被噴出物60が
外部に向けて放出されることになる。上記外側円錐筒体
40は、扇形状に裁断されたボール紙を円錐状になるよ
うに丸めることによって形成されている。かかる外側円
錐筒体40は、逆円錐状の外筒本体41と、この外筒本
体41の上縁部から外方に向けて突設された複数枚の蓋
片としてのフラップ42とを備えて構成されている。外
筒本体41の一方の側縁部には、上下方向に延びるよう
に切り込まれて形成した長孔43が上下方向に直列に複
数設けられている一方、同他方の側縁部には、上記長孔
43に対応した複数の嵌込み片44が設けられ、これら
の嵌込み片44を対応した各長孔43に嵌め込むことに
よって外筒本体41が形成されるようにしている。各嵌
込み片44の基端部には上下一対の切込み部44aが設
けられ、これらの切込み部44aを長孔43の上下の縁
部に係止させることによって外筒本体41の逆円錐形状
が維持されるようになっている。かかる外筒本体41の
上面には、内側円錐筒体20の装着されたフランジ部材
50を嵌め込むための上部開口45が形成されていると
ともに、外筒本体41の下端部には、上記引き紐33を
外部に引き出すための引出し孔46が形成されている。
上記各フラップ42は、同一形状のものが外筒本体41
の上縁部に沿って全周に亘るように複数枚が設けられて
いる。かかるフラップ42は、先細りの円弧状に形成さ
れ、その先端部と外筒本体41の上縁部との間の距離が
外筒本体41の上部開口45の半径よりも若干長めにな
るように長さ設定されているとともに、各フラップ42
の先端部には、切込み溝47が設けられている。そし
て、各フラップ42を折り曲げることにより外側円錐筒
体40の上部開口45を閉止しながら隣接するフラップ
42の切込み溝47を互いに嵌め込んでいくことによ
り、図2に示すように、フラップ42による上部開口4
5の閉止状態が維持されることになる。上記フランジ部
材50は、若干厚めのボール紙(段ボール紙が好まし
い)によって形成され、内径寸法が内筒本体21の上部
開口23側の端部の外径寸法より僅かに小さく寸法設定
されているとともに、外径寸法が外筒本体41の上部開
口45側の端部の内径寸法より僅かに小さく寸法設定さ
れている。したがって、フランジ部材50は、それを内
筒本体21にその先鋭側から嵌め込んでいくことによ
り、内筒本体21の図1における上部に到達した状態で
その内周面が内筒本体21の外周面に密着するととも
に、その上面が内側円錐筒体20の折返し糊代片22に
面接触した状態になる。そして、フランジ部材50およ
び折返し糊代片22の各対向面のいずれか一方または双
方に予め接着剤を付与しておけば、フランジ部材50が
内筒本体21の上部位置に到達することにより、両者
は、上記接着剤を介して互いに接着され得る状態にな
る。上記被噴出物60は、複数個の紙テープ61や小片
に裁断された多数の紙吹雪62、さらには連鎖旗やとき
には垂れ幕等によって形成されている。かかる被噴出物
60は、火薬体34の爆発によって内筒本体21内から
外側円錐筒体40の上部開口45を介して外部に放出さ
れるため、例えばパーティ会場が華やいだ雰囲気に包ま
れることになる。以下、図1および図2を基に、クラッ
カー10の組み立てについて説明する。クラッカー10
を組み立てるに際しては、予めボール紙を所定の設定形
状に裁断して糊付けその他で内側円錐筒体20および外
側円錐筒体40をつくっておく。ついで、内筒本体21
にフランジ部材50を外嵌し、その上面と内側円錐筒体
20の折返し糊代片22とを所定の接着剤を用いて接着
する。こうすることによって内側円錐筒体20とフラン
ジ部材50とは互いに一体的に結合された状態になる。
ついで、爆発部材30を上部開口23を介して内側円錐
筒体20内に挿入しながら、その引き紐33を内筒本体
21の小孔24に挿通してから外部に引き出す。こうす
ることによって爆発部材30が内側円錐筒体20内に装
填された状態になる。なお、このとき引き紐33を強く
引き過ぎると、火薬体34が漏斗孔32の内周面と擦れ
て発火するため、細心の注意が必要になる。その後、被
噴出物60を内筒本体21内に装填する。なお、本実施
形態においては、被噴出物60を内筒本体21内に装填
するに先立って、円形に裁断された受圧板25を内筒本
体21内に装填するようにしている。こうすることによ
って、火薬体34の爆発で発生した爆風による圧力は、
受圧板25を介して被噴出物60に伝わるため、被噴出
物60の外部への放出が確実に行われる。引き続き、爆
発部材30およびフランジ部材50の装着された内側円
錐筒体20を、上部開口45を介して外側円錐筒体40
内に装填する。このときも、内側円錐筒体20を装填し
ながら、内側円錐筒体20の小孔24から外部に引き出
されている引き紐33を外筒本体41の引出し孔46に
通すようにする。こうすることによって上記フランジ部
材50の外周面が外筒本体41の上部開口45近傍の内
周面に密着した状態で内側円錐筒体20が外筒本体41
に内装された状態になる。そして、最後に各フラップ4
2を中心方向に向けて折り曲げて各先端の切込み溝47
を互いに嵌め合わせることにより、図2に示すように、
クラッカー10が完成する。このように構成されたクラ
ッカー10を使用するに際しては、一方の手で外側円錐
筒体40を把持しながら他方の手で外部に引き出されて
いる引き紐33を把持し、この引き紐33を強く引けば
よい。そうすると、内側円錐筒体20に内装された爆発
部材30の火薬体34が小形漏斗31の漏斗孔32の内
周面と擦過することによる摩擦熱で発火して爆発するた
め、この爆風が受圧板25を介して紙吹雪62を強く押
圧し、これによって外側円錐筒体40のフラップ42が
開放されて被噴出物60が勢いよく外部に放出される。
本発明のクラッカー10は、以上詳述したように、引き
紐33を引くことにより爆発するように構成された火薬
体34が内装されてなる内側円錐筒体20と、この内側
円錐筒体20が同心で嵌め込まれる外側円錐筒体40と
を備えて二重構造にしているため、たとえ外側円錐筒体
40のみを大きくしても、内容積の小さい内側円錐筒体
20内での火薬体34の爆発で内側円錐筒体20内の被
噴出物60を外部に勢いよく放出させることが可能にな
り、外観の大型化によるクラッカー10の見栄えの向上
を図った上で被噴出物60の適正な噴出機能を確保する
ことができ、これによって商品価値を上げることができ
る。また、内側円錐筒体20の上部開口23側の外周面
と外側円錐筒体40の上部開口45側の内周面との間に
フランジ部材50を介設し、このフランジ部材50を内
側円錐筒体20と一体に形成しているため、内側円錐筒
体20が外側円錐筒体40に内装された状態で、外側円
錐筒体40の最大径の部分に径方向の中心側に向かう力
が加わっても、外側円錐筒体40は、フランジ部材50
が介設されていることによって押し潰されるように変形
することはなく、これによってクラッカー10の形状保
持性を良好なものにすることができる。したがって、外
側円錐筒体40を強く握り締めたり、あるいは箱詰め等
の梱包作業時に包装箱にクラッカー10を押し込んだり
しても、常に適正な外観形状が維持されるため、外側円
錐筒体40が変形して外観形状が見苦しくなったり、商
品価値が低下するような不都合の発生を確実に防止する
ことができる。そして、フランジ部材50は、内側円錐
筒体20の入口側の縁部が外側に向かって折り返される
ことにより形成した複数枚の折返し糊代片22に一体に
結合されているため、フランジ部材50の中心孔を内側
円錐筒体20に先端側から嵌め込んでいき、内側円錐筒
体20の入口側に形成されている折返し糊代片22に面
接触させた状態で接着剤や粘着剤を介して貼着すること
により、フランジ部材50を容易に内側円錐筒体20と
一体化することができる。そして、内側円錐筒体20、
外側円錐筒体40およびフランジ部材50は、いずれも
生分解性を備えた材料である紙によって形成され、合成
樹脂などの環境を汚染する物質が含まれていないため、
クラッカー10を、環境に優しく、かつ、環境保全の観
点から好ましいものにすることができる。本発明は、上
記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容を
も包含するものである。 (1)上記の実施形態においては、フランジ部材50
は、内筒本体21の最大径側の縁部に形成された折返し
糊代片22に結合されるようにしているが、こうする代
わりに、図4の(イ)に示すように、フランジ部材50
側に折返し糊代片51を設けてもよい。具体的には、フ
ランジ部材50の孔心に向かうように複数の折返し糊代
片51を設けるのである。こうすることによって、各折
返し糊代片51を下方に向けて略直角に折り返した状態
で、フランジ部材50の孔に内筒本体21を上方から差
し通すことにより、フランジ部材50の中心孔の縁部に
形成された折返し糊代片51が、図4の(ロ)に示すよ
うに、内側円錐筒体20の外周面に面接触した状態にな
るため、両者を接着剤や粘着剤を介して貼着したり、ス
テープルで止める等の一体化操作を行うことにより、フ
ランジ部材50を内側円錐筒体20と一体化することが
できる。 (2)上記の実施形態においては、内側円錐筒体20に
はフランジ部材50が1枚だけ装着されているが、本発
明は、内側円錐筒体20に装着されるフランジ部材50
が1枚であることに限定されるものではなく、内筒本体
21の長手方向に等ピッチで複数枚のフランジ部材50
を装着するようにしてもよい。こうすることによって、
外側円錐筒体40は、外筒本体41の最大径の部分だけ
ではなく、フランジ部材50が存在する複数部分が凹没
しなくなるため、クラッカー10の保形性はさらに良好
になる。因みに、図5には、内側円錐筒体20の長手方
向に略中間位置に第二のフランジ部材50を装着した状
態を示している。 (3)上記の実施形態においては、内筒本体21に折返
し糊代片22を設けたり、逆にフランジ部材50側に折
返し糊代片51を設けることによってこれらの折返し糊
代片22,51を介してフランジ部材50を内側円錐筒
体20に固定するようにしているが,本発明は、折返し
糊代片22,51を介してフランジ部材50を内側円錐
筒体20に固定することに限定されるものではなく、特
に折返し糊代片22,51を設けることなくフランジ部
材50の内周面と内筒本体21の外周面との間に接着剤
層を介在させることにより、直接両者を互いに貼設して
一体化してもよい。 (4)上記の実施形態においては、本発明に係る内側筒
体として円錐形状の内側円錐筒体20が用いられている
とともに、同外側筒体として円錐形状の外側円錐筒体4
0が採用されているが、本発明は、内側筒体および外側
筒体がいずれも円錐形状であることに限定されるもので
はなく、いずれか一方または双方を例えば円筒形状やボ
トル形状等の円錐形状でないものにしてもよい。
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、クラッカ
ーを、内側筒体と外側筒体との二重構造で構成したた
め、たとえ外側筒体のみを大きくしても、内容積の小さ
い内側筒体内での火薬体の爆発で内側筒体内の被噴出物
を外部に勢いよく放出させることが可能になり、外観の
大型化によるクラッカーの見栄えの向上を図った上で被
噴出物の適正な噴出機能を確保することができ、これに
よってクラッカーの商品価値を上げることができる。ま
た、クラッカーの内側筒体の外周面と、外側筒体の内周
面との間にフランジ部材を介設し、このフランジ部材
を、内側筒体と一体に形成したため、外側筒体に径方向
の中心側に向かう力が加わっても、外側筒体は、フラン
ジ部材が介設されていることによって押し潰されるよう
に変形することはなく、クラッカーの形状保持性を良好
なものにすることができる。したがって、外側筒体を強
く握り締めたり、あるいは箱詰め等の梱包作業時に包装
箱にクラッカーを押し込んだりしても、常に適正な外観
形状が維持されるため、外側筒体が変形して外観形状が
見苦しくなったり、商品価値が低下するような不都合の
発生を確実に防止することができる。請求項2記載の発
明によれば、フランジ部材を、内側筒体の入口側の縁部
が外側に向かって折り返されることにより形成した複数
枚の折返し糊代片に一体に結合するようにしているた
め、フランジ部材の中心孔を内側筒体に先端側から嵌め
込んでいき、内側筒体の入口側に形成されている折返し
糊代片に面接触させた状態で接着剤や粘着剤を介して貼
着したり、ステープルで止める等の一体化操作を行うこ
とにより、フランジ部材を内側筒体と容易かつ確実に一
体化することができる。請求項3記載の発明によれば、
フランジ部材に、その中心孔の縁部から折り返された複
数枚の折返し糊代片を設け、この折返し糊代片を内側筒
体に一体に結合するようにしているため、フランジ部材
の中心孔を内側筒体に先端側から嵌め込んでいくと、フ
ランジ部材の中心孔の縁部に形成された折返し糊代片が
内側筒体の外周面に干渉して折り返され、この折り返さ
れた折返し糊代片と、内側筒体の外周面とが面接触した
状態で両者を接着剤や粘着剤を介して貼着したり、ステ
ープルで止める等の一体化操作を行うことにより、フラ
ンジ部材を内側筒体と容易かつ確実に一体化することが
できる。請求項4記載の発明によれば、内側筒体、外側
筒体およびフランジ部材を、いずれも紙製のものとした
ため、クラッカーには合成樹脂などの環境汚染の原因に
なる物質が含まれておらず、全てが生分解性を備えた材
料である紙によって形成されており、これによってクラ
ッカーを、環境に優しく、かつ、環境保全の観点から極
めて好ましいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクラッカーの分解斜視図である。
【図2】図1に示すクラッカーの一部切欠き組立て斜視
図である。
【図3】図2に示すクラッカーのA−A線断面図であ
る。
【図4】フランジ部材と内側筒体との他の結合方式を示
す斜視図であり、(イ)は、フランジ部材を、(ロ)
は、フランジ部材に内側筒体が結合された状態をそれぞ
れ示している。
【図5】内側筒体に二枚のフランジ部材を装着した状態
を示すクラッカーの断面図である。
【図6】従来のクラッカーを例示する斜視図である。
【符号の説明】
10 クラッカー 20 内側円錐筒体(内側筒体) 21 内筒本体 22 折返し糊代片 23 上部開口 24 小孔 25 受圧板 30 爆発部材 31 小形漏斗 32 漏斗孔 33 引き紐 34 火薬体 40 外側円錐筒体(外側筒体) 41 外筒本体 42 フラップ 43 長孔 44 嵌込み片 44a 切込み部 45 上部開口 46 引出し孔 47 切込み溝 50 フランジ部材 51 折返し糊代片 60 被噴出物 61 紙テープ 52 紙吹雪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紐を引くことにより爆発するように構成
    された火薬体が内装される内側筒体と、この内側筒体が
    同心で嵌め込まれる外側筒体とを備えてなるクラッカー
    であって、上記内側筒体の外周面と上記外側筒体の内周
    面との間にはフランジ部材が介設され、このフランジ部
    材は、内側筒体と一体に形成されていることを特徴とす
    るクラッカー。
  2. 【請求項2】 上記フランジ部材は、上記内側筒体の入
    口側の縁部が外側に向かって折り返されることにより形
    成した複数枚の折返し糊代片に一体に結合されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のクラッカー
  3. 【請求項3】 上記フランジ部材は、その中心孔の縁部
    から折り返された複数枚の折返し糊代片を有し、この折
    返し糊代片が上記内側筒体に一体に結合されていること
    を特徴とする請求項1記載のクラッカー。
  4. 【請求項4】 上記内側筒体、外側筒体およびフランジ
    部材は、いずれも紙製であることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載のクラッカー。
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