JP2003004338A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2003004338A
JP2003004338A JP2001192959A JP2001192959A JP2003004338A JP 2003004338 A JP2003004338 A JP 2003004338A JP 2001192959 A JP2001192959 A JP 2001192959A JP 2001192959 A JP2001192959 A JP 2001192959A JP 2003004338 A JP2003004338 A JP 2003004338A
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heat exchanger
cup plate
plate
inlet
cup
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JP2001192959A
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Daisuke Araki
大助 荒木
Hideki Nagano
秀樹 長野
Hitohisa Eto
仁久 江藤
So Ohata
創 大畑
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器のコア側面に出入口パイプ接続孔を
有する熱交換器について、空調ユニットの側面に設けた
開口部から搭載する構成とした場合に要求されるエアシ
ール性を確保することが可能な構造とする。 【解決手段】 エバポレータ1の積層方向の端部に配さ
れるカッププレート12の2つの膨出部15、16をカ
ッププレート12の大部分を占めるような構成として、
膨出部15、16の立面15a、15bからなる外周形
状をサイドプレート7の外周形状と略同一の形状とし、
この立面15a、15bにエアシール部材を巻き付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両用空
調装置の熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷却用熱交換器は、熱交換媒体の出入口
パイプ接続孔の配置について、熱交換器のコア本体のう
ち積層方向の中央部位においてその孔が通風方向に沿う
ようにパイプを引き回して配置されたいわゆるコア正面
タイプと、積層方向のサイドプレートの一方においてそ
の孔が通風方向と交叉するように配置されたいわゆるコ
ア側面タイプとがある。
【0003】一方、空調ユニットは、昨今において、ブ
ロアユニット、クーリングユニット、ヒータユニットを
水平方向に適宜連結して配置した横置き型よりも、内外
気切換装置、送風機、冷却用熱交換器、加熱用熱交換器
等の空調機器を1の空調ケース内に集約した縦置き一体
型等の方が主流になりつつある。
【0004】これに伴い、縦置き一体型の空調ユニット
で冷却用熱交換器を空調ケース側面に設けた開口部から
着脱する構造とした場合には、冷却用熱交換器の出入口
パイプ接続孔と空調ケース外に位置する膨張弁等の他の
空調機器との配管接合を容易にし、また、パイプ引き回
しのスペースを不要にして空調ユニットの小型化を図る
ため、特開平5−196389号公報に示す積層型熱交
換器や特開平9−170892号公報に示す積層型熱交
換器のようなコア側面タイプの方が多用されることが考
えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たコア側面タイプの冷却用熱交換器であっても、前述の
特開平5−196389号公報及び特開平9−1708
92号公報に示すようなものでは、熱交換媒体入口通路
及び熱交換媒体出口通路を形成するカッププレートは、
膨出部がエンドプレートの通風方向に沿った面に対し、
その一部のみ突出し、その外周形状が熱交換器のコアの
外周形状とはなっていない。このため、冷却用熱交換器
と空調ケースの開口部の内周面とのエアシールを図るた
めのシール部材をカップレートの積層方向に沿った部分
に取り付けることが困難である。また、送風機から送ら
れてきた空気が冷却用熱交換器をバイパスするのを防止
するために、冷却用熱交換器と空調ケース内面との気密
性を高める必要があるが、この熱交換器のカッププレー
トの構造では、冷却用熱交換器の通風方向に対し交差す
る側の全周にシール部材を巻き付けることも部分的な凹
凸から困難である。
【0006】しかも、これらのカッププレートの膨出部
の形状では、出入口パイプ接続孔が形成される部位が限
定されるので、車種別に出入口パイプ接続孔の形成位置
が異なっても対応することができず、車種毎に異なる膨
出部の形状のカッププレートを用意しなければならない
という不具合も有する。
【0007】そこで、この発明は、熱交換器のコア側面
に出入口パイプ接続孔を有する熱交換器を、空調ユニッ
トの側面に設けた開口部から搭載する構成とした場合に
要求されるエアシール性を確保することが可能な構造と
すると共に、車種により出入口パイプ接続口の形成位置
が異なっても、2つの膨出部や出入口パイプ接続口の接
続孔の加工工程時の調整のみで対応可能とした熱交換器
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明に係
る熱交換器は、熱交換媒体を流通させるチューブとこの
チューブ間に介在されるフィンとを交互に多数積層して
成る熱交換器のコアの積層方向の一方側端に配されたサ
イドプレートに、前記熱交換媒体を熱交換器のコアに流
入させる入口孔と前記熱交換媒体を熱交換器のコアから
流出させる出口孔とを形成すると共に、前記サイドプレ
ートに2つの膨出部を有するカッププレートを接合して
各々出口通路と入口通路とを形成し、前記2つの膨出部
は前記カッププレートの大部分を占めるような構成が採
用され、前記入口通路に前記入口孔を連通させ、前記出
口通路に前記出口孔を連通させると共に、前記入口通路
を形成する一方の膨出部に入口パイプ接続孔を、前記出
口通路を形成する他方の膨出部に出口パイプ接続孔を形
成したものとなっている(請求項1)。
【0009】このように、カッププレートの2つの膨出
部をカッププレートの大部分を占めるような構成とした
ことにより、膨出部の積層方向に沿った面をサイドプレ
ートの外周形状と略同一の形状とすることが可能とな
り、膨出部の積層方向に沿った面の全周に渡ってシール
部材を巻き付けることが可能となる。
【0010】カッププレートの2つの膨出部をカッププ
レートの大部分を占めるような構成としては、前記カッ
ププレートの2つの膨出部のうちの一方の膨出部は、1
つの前記カッププレートの長手方向に沿った部位を有
し、他方の膨出部は、2つのカッププレートの長手方向
に沿った部位を有し、当該カッププレートの長手方向に
沿った部位のうち1つは、カッププレートの長手方向の
端部から端部までの寸法と略同じである構成が挙げられ
る(請求項2)。また、前記カッププレートの一方の膨
出部と他方の膨出部とで略U字状の形状とし、その直線
部位の全長を前記カッププレートの全長と略同じとした
構成が挙げられる(請求項3)。そして、このような膨
出部の構成とした場合に、一方の膨出部に形成した入口
パイプ接続孔と他方の膨出部に形成した出口パイプ接続
孔とは、カッププレートの長手方向に沿って近接して配
置する(請求項4)。
【0011】これにより、2つの膨出部のうちの立面
が、カッププレートの長手方向に沿って延びるシール部
材代となるので、熱交換器の通風方向に対して直角方向
にシール部材を膨出部の周囲に巻き付けることが可能と
なる。また、入口パイプと出口パイプとが近接して取り
付けられるので、パイプの取り出しが容易となる。
【0012】そして、前記2つの膨出部間に位置するカ
ッププレートのろう付け代が少なくともサイドプレート
に接合して、前記入口通路と前記出口通路とを画成する
よううにしても(請求項5)、また、前記2つの膨出部
間で1又は2の仕切りプレートが少なくとも前記カップ
プレートに挿入されて前記サイドプレートに接合して、
前記入口通路と前記出口通路とを画成するようにしても
良い(請求項6)。
【0013】これにより、2つの膨出部間を規制するカ
ッププレートのろう付け代がサイドプレートに接合する
位置や、1又は2の仕切りプレートが前記カッププレー
トに挿入されて前記サイドプレートに接合する位置を調
整するのみで、入口パイプ接続孔と出口パイプ接続孔の
形成位置を変えることができる。
【0014】しかも、前記前記2つの膨出部間に位置す
るカッププレートのろう付け代に切欠き孔を形成し(請
求項7)、また、前記仕切りプレート間のカッププレー
トに切欠き孔を形成するようにしても良い(請求項
8)。
【0015】これにより、熱交換器の出荷前に、熱交換
器に水等を入れて仕切り孔から水等が漏れるか否かを見
ることにより、サイドプレートとカッププレートのろう
付け不良の有無を容易に確認することができる。
【0016】また、この発明の熱交換器は、前記カップ
プレートの2つの膨出部の前記サイドプレートからの立
面に沿ってシール部材が全周に渡って巻き付けられるこ
とを特徴とし(請求項9)、これにより、膨出部の立面
と空調ケースの側面に設けられた熱交換器を着脱するた
めの開口部とのエアシール性を確保することができる。
【0017】更に、この発明の熱交換器は、前記カップ
プレートの2つの膨出部のうちのいずれかのカッププレ
ートの長手方向に沿って端から端まで延びる部位を利用
して、熱交換器のコアの通風方向と交叉する方向に当該
熱交換器のコアを囲むようにシール部材が巻き付けられ
ることを特徴とし(請求項10)、これにより、熱交換
器のコアの通風方向に沿った面と空調ケースの内面との
エアシール性を確保することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
【0019】図1から図3において、この発明に係る熱
交換器の一例として、例えば車両用空調装置等に用いら
れるエバポレータ1が示されている。このエバポレータ
1は、コルゲート状のフィン2と、内部に熱交換媒体通
路3、3を有し長手方向の両端にタンク4、5を有する
チューブ6とを交互に多数段に積層し、その積層方向の
両端にサイドプレート(エンドプレートともいう)7、
7を配して熱交換器のコア8を形成し、そして、一方の
サイドプレート7に熱交換媒体の入口パイプ接続孔13
及び出口パイプ接続孔14を有するカッププレート12
を接合した後、図示しないジグで固定して炉中ろう付け
して製造されるものである。
【0020】カッププレート12は、入口パイプ接続孔
13を有する膨出部15と出口パイプ接続孔14を有す
る膨出部16とを有している。このうち、膨出部15
は、カッププレート12の長手方向寸法より短いもの
で、例えば、該カッププレート12の縦方向の寸法L1
の略1/2の寸法L4の寸法の直線状に延びる部位のみ
を有している。膨出部16は、カッププレート12の長
手方向の略下端から略上端まで直線状に延び、その上端
側で通風方向に沿って曲折して直線状に延びた後、前記
膨出部13の端部に向かって再度曲折して直線状に延び
るもので、これに伴い、その全長は、図2に示すよう
に、膨張部15の全長L4のみならずカッププレート1
2の全長L1よりも長いL1+L2+L3として示す寸
法となっている。即ち、熱交換器1の積層方向に沿った
側から見ると、膨出部15と16とで逆U字状の形状が
形成されているように見えるものである。
【0021】この二つの膨出部15,16は、プレス等
で下記する製造工程にて製造されるもので、これらの膨
出部15、16に沿った周縁部位及び膨出部15、16
間の部位は、前記したサイドプレート7とのろう付代1
9となっている。そして、ろう付代19の外端から膨出
部15、16までの幅は、最低限必要な寸法のみとなっ
て、膨出部15,16がカッププレート12の表面積の
大部分を占めるように構成されている。また膨出部1
5,16のサイドプレートから積層方向に沿って延びる
立面15a,16aの積層方向に沿った幅hは、一定
で、これに伴い膨出部15、16の通風方向に沿った頂
面は平面状となっている。
【0022】また、カッププレート12の膨出部15と
膨出部16との間のろう付け代19には、切欠き孔20
が形成されて、出荷前に、水等を注入してこの切欠き孔
20から水等が漏れるか否かを見ることができるので、
目視のみによりろう付け不良の有無を検出することが可
能である。
【0023】カッププレート12の製造は、図5に示す
ような4つの工程からなる製造方法にて行なわれる。ま
ず、(a)に示すように、平板40にプレスで絞りを加
えることで、2つの長手方向に沿って延びる部位と1つ
の短手方向に沿って延びる部位からなる逆U字状の一つ
の膨出部41を形成する。次に、(b)に示すように、
一方の長手方向に沿って延びる部位に対し任意の位置で
プレス加工を施しサイドプレート7と接合可能な凹部を
形成することにより、2つの膨出部15、16を画成す
ると共に、膨出部15、16間に切欠き孔20を形成す
る。更に、(c)に示すように、膨出部15、16の近
接する部位に出入口パイプ接続孔13、14を形成す
る。最後に、(d)に示すように、膨出部15、16の
外側周縁をカットして適正なろう付け代19を得ると共
に、カッププレート19の軽量化を図るために短手方向
の中央にカッププレート19の長手方向に延びる切り欠
き42を形成する。
【0024】このように形成されたカッププレート12
をサイドプレート7に接合すると、サイドプレート7と
膨出部15とにて入口通路17が、サイドプレート7と
膨出部16とにて出口通路18が形成される。そして、
入口通路17はサイドプレート7に形成の入口孔9と、
出口通路18はサイドプレート7に形成の出口孔10と
それぞれ連通される。なお、後の図9示すように、前記
入口パイプ接続孔13に入口側パイプ52が、出口パイ
プ接続孔14に出口側パイプ53がそれぞれ接続される
こととなる。
【0025】上述の構成において、入口パイプ接続孔1
3から熱交換媒体が流入されると、図4に示すように、
入口通路17に入り、そして、熱交換器のコア8の入口
孔9から当該コア8内に流れて適宜分配され、通過する
空気と熱交換された後、集約されて出口孔10に至り、
更に、出口通路10から出口パイプ接続孔14を介して
冷凍サイクルを構成する他の機器に流出される。
【0026】尚、このコア8内の熱交換媒体の流れは矢
印のように流れる両タンク型の4パス式のものを示して
ある。但し、この発明における熱交換器のコア8内の熱
交換媒体の流れは、これに限定されず、例えば、片タン
ク型の2パス式、4パス式、6パス式等のものであって
も良い。
【0027】図6,図7において、膨出部15,16を
備えたカッププレート12の他の実施形態例が示されて
おり、このカッププレート12の製造は、図7に示すよ
うな3つの工程からなる製造方法にて行なわれる。ま
ず、(a)に示すように、平板40にプレスで絞りを加
えることで、2つの長手方向に沿って延びる部位と1つ
の短手方向に沿って延びる部位からなる逆U字状の一つ
の膨出部41を形成すると共に、その膨出部41にて切
欠き孔20とその上下に2つの挿入孔22,23及び出
入口パイプ接続孔17,18を形成する。最後に、
(c)に示すように、膨出部15、16の外側周縁をカ
ットして適正なろう付け代19を得ると共に、カッププ
レート19の軽量化を図るために短手方向の中央にカッ
ププレート19の長手方向に延びる切り欠き42を形成
する。そして、挿入孔22、23に、図3に示すよう
に、仕切りプレート24、25を挿着し、サイドプレー
ト7に接合する。
【0028】そして、炉中ろう付けの前に、カッププレ
ート12をサイドプレート7の積層方向外側に配し、そ
の後に挿入部22,23に仕切りプレート24,25を
挿入し、サイドプレート7に当接することで、二つの膨
出部15,16が得られるものである。このような構成
にあっても、上述の実施の形態と同様に、膨出部15,
16は、積層方向に沿った側から見るとカッププレート
12の表面積の大部分を占める逆U字形状となるように
構成され、その立面の幅が均等で、頂面は平面状をなし
ている。
【0029】図8において、この発明に係る熱交換器1
にシール部材27,28を配した例が示されている。こ
のうち、図8(A)にあっては、シール部材27がカッ
ププレート12に形成の二つの膨出部15,16の立面
15a、16aの全周に渡って巻き付けられている。即
ち、膨出部15,16の立面15a、16aについて、
エンドプレート7の外周形状と略同じとしたことで、シ
ール部材27の巻き付けを容易としている。これによ
り、エバポレータ1が空調ユニットの側面に開口した開
口部から着脱される場合で、且つエバポレータ1の膨出
部15、16が開口部内に位置する場合に、開口部の内
側面とエバポレータ1の膨出部15、16との隙間をシ
ール部材27で気密性良くシールすることができる。そ
して、図示しないが、シール部材27を巻き付けると共
に膨出部15、16の開口部から臨む面(通風方向に沿
った面)に断熱用部材を貼ることにより、エバポレータ
1の開口部を閉塞するためのカバーを不要とし、部品点
数を削除することが可能となり、空調ユニットのコスト
ダウンを図ることができる。
【0030】また、図8(B)にあっては、シール部材
28が熱交換器のコア8の通風方向と交叉する方向に当
該熱交換器のコア8を囲むように、その全周に渡って巻
き付けられている。即ち、膨出部16は、カッププレー
ト12の長手方向の略全長に渡たる部位について、出入
口パイプが接続されることなく、且つ頂部を平面状とし
たことで、シール部材28の巻き付けを容易とすると共
に、巻き付けられたシール部材28の外面も凹凸を持た
ない平板状となり、空調ケースの内面とのシール性を良
好にするものである。
【0031】更には、出入口パイプ接続孔8、9は、膨
出部14、15を画成する際に、そのプレス位置を調整
し、また、挿入孔22、23の位置を調整することで、
自由な位置に形成することができるため、異なる車種に
応じて出入口パイプ接続孔8、9の位置が違っても、膨
出部14、15や出入口パイプ接続孔8、8の上記加工
工程時の調整のみで対応することが可能である。このた
め、部品点数の総合的な削減を可能とし、製造コストが
低減される。
【0032】図9においては、いわゆる縦置き一体型と
称される空調ユニット49の全体構成が示されており、
この空調ユニット49は、図示しないが、これまで説明
したエバポレータ1の上流側に、内外気切換装置、送風
機が、同エバポレータ1の下流側にヒータコア等の加熱
用熱交換器、吹出モード切換装置が、風の流れに沿って
直列に位置するように、空調ケース50に適宜内蔵され
ている。そして、空調ケース50の側面には、エバポレ
ータ1を着脱するための開口部51が形成されている。
【0033】一方で、この空調ユニット49は、図示し
ないエンジンルーム側と車室内側とを仕切るファイヤー
ボードに対し、前記開口部51の開口がファイヤーボー
ドの延長方向に沿った側に向くように設置され、これに
伴い、出入口パイプ接続孔8、9に一端が接続された入
口側パイプ52、出口側パイプ53は、曲折してファイ
ヤーボード側に向かうと共に、その先端に膨張弁を取り
付けるためのジョイント部54が設けられている。尚、
入口側パイプ52、出口側パイプ53は、このエバポレ
ータ1では、出入口パイプ接続孔8、9がカッププレー
ト12の長手方向に沿って(即ち、空調ケース37の側
面に平行に)配列されているので、空調ケース50の側
面に接した状態で引き回すことが可能である。
【0034】そして、この空調ケース50に対し、前記
開口部51を閉塞するためのカバー部材55が用いられ
るが、このカバー部材55は、その一部が膨出形成され
ると共にその膨出部位に切り欠きが形成されて、出入口
側パイプ52、53も覆うことが可能な形状となってい
る。これにより、開口部51のエアシールを確保するこ
とができると同時に、入口側パイプ52及び出口側パイ
プ53の側周面が車室内空間に対しシールされるので、
入口側パイプ52又は出口側パイプ53と車室内空間の
空気とで不要な熱交換が行われたり、入口側パイプ52
又は出口側パイプ53の表面に結露した結露水が車室内
空間に広がるのを防止することもできる。
【0035】すなわち、特許請求の範囲の請求項1、2
又は3に記載のエバポレータ1が搭載される空調ユニッ
ト49であって、前記エバポレータ1を着脱するための
開口部51が空調ケース50のファイヤーウォールと交
差する側面に設けられて、この開口部51から一端が前
記エバポレータ1の出入口パイプ接続孔13、14に接
続された入口側パイプ52と出口側パイプ53とが前記
ファイヤーウォール側に引き出され、これらのパイプ5
2、53の先端部位に膨張弁を取り付けるためのジョイ
ント部54が形成されていると共に、前記開口部51と
入口側パイプ52及び出口側パイプ53の開口部51か
らジョイント部54までの部位を1のカバー部材55で
覆うことを特徴とする空調ユニット49となっている。
【0036】尚、図示しないが、エバポレータ1の通風
方向上流側にフィルタを配置し、このフィルタを着脱す
るためのの開口部をエバポレータ1の開口部51の同じ
側で且つ入口側パイプ52、出口側パイプ53の引き出
し側となるように空調ケース51に設ける場合には、入
口側パイプ52又は出口側パイプ53は、フィルタの着
脱方向上に位置しないように、入口側パイプ52、出口
側パイプ53を上方に折曲げると同時に当該入口側パイ
プ52と出口側パイプ53とが水平方向に並ぶようにし
ても良い。
【0037】また、空調ユニットを、図9に示すような
完全な一体型とせずに、図示しないが、ブロワユニット
のみ別個の構成とした準一体型としても良く、このよう
な場合に、ブロワユニットの取付部位をエバポレータ1
を着脱する開口部と同じ側で且つ入口側パイプ、出口側
パイプの引き出し側となる構造とした場合には、入口側
パイプ又は出口側パイプは、ブロワユニットの取り付け
に障害とならないように、入口側パイプ、出口側パイプ
を上方に折曲げると同時に当該入口側パイプと出口側パ
イプとが水平方向に並ぶようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、この発明に記載の熱
交換器によれば、カッププレートの2つの膨出部をカッ
ププレートの大部分を占めるような構成としたことによ
り、膨出部の積層方向に沿った面をサイドプレートの外
周形状と略同一の形状とすることが可能となり、膨出部
の積層方向に沿った面の全周に渡ってシール部材を巻き
付けることが可能となるので、膨出部の立面と空調ケー
スの開口部の内周面とのエアシール性を確保することが
できる。
【0039】また、この発明に記載の熱交換器によれ
ば、2つの膨出部のうちの一方側には、カッププレート
の長手方向に沿って延びるシール部材代を有するため、
熱交換器の通風方向に対して直角方向にシール部材を巻
き付けることが可能となるので、熱交換器コアの通風方
向に沿った面と空調ケースの内面とのエアシール性を確
保し、空気が熱交換器をバイパスするのを回避すること
ができる。しかも、入口パイプと出口パイプとが近接し
て取り付けられるので、パイプの取り出しも容易とな
る。
【0040】更に、この発明によれば、2つの膨出部間
を規制するカッププレートのろう付け代がサイドプレー
トに接合する位置や、1又は2の仕切りプレートが前記
カッププレートに挿入されて前記サイドプレートに接合
する位置を調整するのみで、入口パイプ接続孔と出口パ
イプ接続孔の形成位置を変えることができるので、異な
る車種に伴い出入口パイプ接続孔の位置がずれても対応
することができる。
【0041】更にまた、この発明によれば、熱交換器の
出荷前に、熱交換器に水等を注入して仕切り孔から水等
が漏れるか否かでろう付け不良の有無を知ることができ
るので、熱交換器の完成後でも簡易にサイドプレートと
カッププレートのろう付け不良の有無を検出することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る熱交換器の構成につい
てその一部を省略して示した概略図である。
【図2】図2は、同上の熱交換器の積層方向一方側を構
成するチューブ、サイドプレート及びカッププレートを
示した説明図である。
【図3】図3は、同上のカッププレートとサイドプレー
トとを接合した状態を示す断面図である。
【図4】図4は、同上の熱交換器のコア本体の両タンク
型の4パス式の熱交換媒体の流れを示すフロー図であ
る。
【図5】図5は、図3に示すカッププレートの4つの工
程からなる製造方法を示す工程図である。
【図6】図6は、図3とは他の実施形態となるカッププ
レートとサイドプレートとを接合した状態を示す断面図
である。
【図7】図7は、図6に示すカッププレートの3つの工
程からなる製造方法を示す工程図である。
【図8】図8(A)は、膨出部の立面にシール部材を巻
きつけた構成を示す概略図であり、図8(B)は、膨出
部のカッププレートの長手方向の端から端まで延びる部
位を利用して熱交換器の通風方向と交叉する方向に当該
熱交換器の周囲を囲むようにシール部材を巻きつけた構
成を示す概略図である。
【図9】図9は、同上の熱交換器を縦置き一体型空調ユ
ニットに対しその側方に形成した開口部にて着脱する場
合に、開口部と入口側パイプ及び出口側パイプのシール
構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エバポレータ(熱交換器) 2 フィン 4 タンク 5 タンク 6 チューブ 7 サイドプレート 8 熱交換器のコア 12 カッププレート 13 入口パイプ接続孔 14 出口パイプ接続孔 15 膨出部 15a 立面 16 膨出部 16a 立面 19 ろう付け代 20 切欠き孔 22 挿入孔 23 挿入孔 24 仕切りプレート 25 仕切りプレート 27 シール部材 28 シール部材
フロントページの続き (72)発明者 長野 秀樹 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 江藤 仁久 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 大畑 創 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換媒体を流通させるチューブとこの
    チューブ間に介在されるフィンとを交互に多数積層して
    成る熱交換器のコアの積層方向の一方側端に配されたサ
    イドプレートに、前記熱交換媒体を熱交換器のコアに流
    入させる入口孔と前記熱交換媒体を熱交換器のコアから
    流出させる出口孔とを形成すると共に、前記サイドプレ
    ートに2つの膨出部を有するカッププレートを接合して
    各々出口通路と入口通路とを形成し、前記2つの膨出部
    は前記カッププレートの大部分を占めるような構成が採
    用され、前記入口通路に前記入口孔を連通させ、前記出
    口通路に前記出口孔を連通させると共に、前記入口通路
    を形成する一方の膨出部に入口パイプ接続孔を、前記出
    口通路を形成する他方の膨出部に出口パイプ接続孔を形
    成したことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記カッププレートの2つの膨出部のう
    ちの一方の膨出部は、1つの前記カッププレートの長手
    方向に沿った部位を有し、他方の膨出部は、2つのカッ
    ププレートの長手方向に沿った部位を有し、当該カップ
    プレートの長手方向に沿った部位のうち1つは、カップ
    プレートの長手方向の端部から端部までの寸法と略同じ
    であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記カッププレートの一方の膨出部と他
    方の膨出部とで略U字状の形状とし、その直線部位の全
    長を前記カッププレートの全長と略同じとしたことを特
    徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 一方の膨出部に形成した入口パイプ接続
    孔と他方の膨出部に形成した出口パイプ接続孔とは、カ
    ッププレートの長手方向に沿って近接して配置した位置
    とすることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の熱
    交換器。
  5. 【請求項5】 前記2つの膨出部間に位置するカッププ
    レートのろう付け代が少なくともサイドプレートに接合
    して、前記入口通路と前記出口通路とを画成することを
    特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記2つの膨出部間で1又は2の仕切り
    プレートが少なくとも前記カッププレートに挿入されて
    前記サイドプレートに接合して、前記入口通路と前記出
    口通路とを画成することを特徴とする請求項1に記載の
    熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記前記2つの膨出部間に位置するカッ
    ププレートのろう付け代に切欠き孔を形成したことを特
    徴とする請求項5に記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記仕切りプレート間のカッププレート
    に切欠き孔を形成したことを特徴とする請求項6に記載
    の熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記カッププレートの2つの膨出部の前
    記サイドプレートからの立面に沿ってシール部材が全周
    に渡って巻き付けられることを特徴とする請求項1から
    8に記載の熱交換器。
  10. 【請求項10】 前記カッププレートの2つの膨出部の
    うちのいずれかのカッププレートの長手方向に沿って端
    から端まで延びる部位を利用して、熱交換器のコアの通
    風方向と交叉する方向に当該熱交換器のコアを囲むよう
    にシール部材が巻き付けられることを特徴とする請求項
    2又は3に記載の熱交換器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097948A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Toyota Motor Corp シリンダブロックのオイルクーラ取付構造
JP2013543101A (ja) * 2010-11-10 2013-11-28 ヴァレオ システム テルミク 流体/流体熱交換器
KR20170121461A (ko) * 2016-04-25 2017-11-02 임미경 한지 아트 등 및 이의 제조방법
CN111750079A (zh) * 2019-03-29 2020-10-09 达纳加拿大公司 带有直接安装到车辆部件的适配器模块的热交换器模块

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