JP2003003966A - 高圧発生装置 - Google Patents

高圧発生装置

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JP2003003966A
JP2003003966A JP2001187375A JP2001187375A JP2003003966A JP 2003003966 A JP2003003966 A JP 2003003966A JP 2001187375 A JP2001187375 A JP 2001187375A JP 2001187375 A JP2001187375 A JP 2001187375A JP 2003003966 A JP2003003966 A JP 2003003966A
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piston
chamber
pressure
fluid
housing
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Mitsuharu Umagami
光治 馬上
Naoyuki Umagami
直之 馬上
Takuya Umagami
拓也 馬上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脈動がなく、高圧を発生できる安価なポンプま
たは圧縮機を提供すること。 【解決手段】ピストン1の往復動により流体が供給され
加圧される加圧室3(31、32、33)をピストン1
の内部に備え、上記加圧室3を複数連結してなる。ま
た、複数の加圧室は逆流防止手段(81、82、83)
を介して連結され、第1室31では、ハウジング2の吸
入口257を介して流体が供給され、また、流体の加圧
及び吐出が行われる。第2室32では、ハウジング2の
外部へ流体の吐出と、第1室31からの流体の供給がな
される。第3室33では、第2室32からの流体の供給
と、ハウジング2の外部への流体の吐出が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォータージェッ
トなどのように高圧の液体を連続吐出する高圧ポンプ装
置、及び、エアコンのコンプレッサなどのように高圧の
気体を連続供給する圧縮機のように、高圧の流体を発生
する高圧発生装置に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体、特に液体を高圧で吐出する
ためには、プランジャポンプ(ピストンポンプとも呼ば
れる)が使用される。このプランジャポンプは、シリン
ダ内に液体を吸い込み、シリンダ内でピストンを外部か
らの動力源により駆動し、シリンダ内部の液体をピスト
ンで加圧し、高圧にして吐出する構造である。アキシャ
ル形ポンプ、斜板形ポンプ、ベーンポンプ、ギヤポンプ
など各種形式のものがあるが、いずれもピストンは圧縮
行程を必要とするので、一定の吐出圧力を得る(脈動を
少なくする)ためには、複数のピストンを備え、吐出圧
力の安定化を図っている。
【0003】また、特公昭62−21994号公報に
は、2組のピストンとシリンダを用い、ピストンを自動
的に往復動させて高圧の作動油を吐出する圧力変換装置
の技術が示されている。
【0004】また、エアコンの圧縮機にみられるよう
に、気体を圧縮するコンプレッサにおいては、プランジ
ャ式、ベーン式他、各種形式のものがあるが、多くのも
のはピストンに相当するもので吸入した気体を圧縮し、
複数のピストンで平均化して高圧の気体を吐出してい
る。
【0005】また、気体の場合は、より高い圧力を得る
ためには多段に圧縮する方が一段で圧縮するよりも効率
が良く、例えば図23に示すように、ピストン装置C
1、C2、C3を直列に複数連結し、モータMで駆動軸
を偏心させて駆動する多段式気体圧縮機99がある。こ
の圧縮機99は、各ピストン装置のシリンダ径が吸入側
から吐出側に進むのにしたがって小さくされており、気
体Gを圧縮しやすくしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した液体用のプラ
ンジャポンプにおいては、吐出圧力に変動のないいわゆ
る無脈動のものが理想的であり、ピストンの数を多くす
るほど吐出圧力の脈動を小さくすることができるが、大
型化し、コストが高くなるというデメリットがある。ま
た、比較的多くのピストンを備えたプランジャポンプで
も高い吐出圧を得ようとすると、例えば図21に示すよ
うに、吐出圧力pが大きな脈動Δpを発生しやすくなる
場合が多い。
【0007】液体を加圧する場合、圧力ゼロの状態から
圧縮すると必要な圧力に達するまでに無駄時間がある。
液体中には空気が混入している場合が多く、その無駄時
間は無視できるものでないことが多い。例えば、ウォー
タージェットによる各種材料の切断においては、高速で
切断しようとする場合、圧力の低下は切断残しを生じ
る。また、表面のみを切断する際には切断深さを正確に
管理したい場合があり、一定の圧力を発生する無脈動ま
たはそれに近い高圧ポンプが望まれているが、これらを
満足する物が得られないという問題がある。
【0008】特公昭62−21994号公報の圧力変換
装置においても、一方のピストンの圧縮行程において、
圧力ゼロの状態から圧縮する行程となっており、例えば
図22(a)に示すような吐出圧力pとなり、ウォータ
ージェットなどに使用できない脈動を生じている。
【0009】また、気体の圧縮機においても、プランジ
ャポンプと同様に、ピストンの数を多くするほど吐出圧
力の脈動を小さくすることができるが、大型化し、コス
トが高くなるというデメリットがある。加えて、上記気
体の多段圧縮機99の場合は、複数のピストン、シリン
ダ構造を配管で連結するので構造が複雑になり、高価と
なって、最近の脱フロン問題に対応可能で高圧を発生で
きる安価な圧縮機を得ることができないという問題があ
る。
【0010】本発明は、このような状況を鑑みてなされ
たもので、脈動がなく、高圧を発生できる安価なポンプ
または圧縮機を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係る高圧発生装置は、次のような手段を採
用する。
【0012】即ち、請求項1記載の高圧発生装置は、ピ
ストンの往復動により流体が供給され加圧される加圧室
をピストンの内部に備え、上記加圧室を複数連結してな
る。
【0013】この手段では、ピストンが往復動してピス
トンの内部に形成された加圧室に流体が供給され、加圧
を行う。この加圧室が複数連結して備えられ、最後に加
圧された流体が吐出される。ここで、流体が液体の場合
は、定圧、定量で吐出が行われる。
【0014】また、請求項2に記載のように、請求項1
に記載の高圧発生装置において、複数の加圧室は逆流防
止手段を介して連結されたことを特徴とする。
【0015】この手段では、加圧室の間に逆流防止手段
が設けられ、逆流を防止し、加圧、吐出を容易にしてい
る。
【0016】また、請求項3に記載のように、請求項1
または2に記載の高圧発生装置において、ピストンの一
方向の移動によりハウジングの吸入口を介して流体が供
給され、ピストンの他方向の移動により流体の加圧及び
吐出が行われる第1室と、ピストンの一方向の移動によ
りハウジングの外部へ流体の吐出が行われ、ピストンの
他方向の移動により第1室から流体が供給される第2室
と、ピストンの一方向の移動により第2室からの流体の
供給が行われ、ピストンの他方向の移動によりハウジン
グの外部へ流体の吐出が行われる第3室とを備えること
を特徴とする。
【0017】この手段では、ピストンの一方向の移動に
より流体は第2室からハウジング外部へ吐出され、ピス
トンの他方向の移動により流体は第3室からハウジング
外部へ吐出され、連続的な吐出が可能となる。
【0018】また、請求項4に記載のように、請求項3
に記載の高圧発生装置において、ピストンの他方向の移
動による第3室からの吐出圧力にほぼ等しくなるよう
に、ピストンの他方向の移動による第1室の圧縮容積を
第2室の膨張容積よりも大きくしたことを特徴とする。
【0019】ここで、圧縮容積とは、ピストンの移動に
より加圧室が圧縮される容積を意味し、また、膨張容積
とは、ピストンの移動により加圧室が膨張する容積を意
味している。この手段では、ピストンの他方向の移動に
よる第3室からの吐出圧力にほぼ等しくなるように、圧
力上昇する第1室の圧縮容積を第2室の膨張容積よりも
大きくして、第2室の圧力を第3室からの吐出圧力にほ
ぼ等しくしている。
【0020】また、請求項5に記載のように、請求項3
または4に記載の高圧発生装置において、ピストンの一
方向の移動によりハウジングの外部へ吐出される容積
と、他方向の移動によりハウジングの外部へ吐出される
容積をほぼ等しくしたことを特徴とする。
【0021】この手段では、ピストンの一方向の移動と
他方向の移動における吐出容積を等しくすることで、一
定量の吐出を行うとともに、ピストンの往復による吐出
圧力の差がなくなる。
【0022】また、請求項6に記載のように、請求項1
または2に記載の高圧発生装置において、ピストンの一
方向の移動によりハウジングの吸入口を介して流体が供
給され、ピストンの他方向の移動により流体の加圧及び
吐出が行われる第1室と、ピストンの一方向の移動によ
り流体の加圧及び吐出が行われ、ピストンの他方向の移
動により第1室から流体が供給される第2室と、ピスト
ンの一方向の移動により第2室からの流体の供給が行わ
れ、ピストンの他方向の移動によりハウジングの外部へ
流体の吐出が行われる第3室と、第3室とハウジングの
吐出口との間に逆流防止手段とを備えることを特徴とす
る。
【0023】この手段では、ハウジング外部への吐出が
第3室から行われるので、とくに気体を多段階に圧縮し
やすくなる。また、第3室とハウジングの吐出口との間
の逆流防止手段がハウジング吐出口からの逆流を防ぎ、
気体の多段階の圧縮による高圧化を容易にする。
【0024】また、請求項7に記載のように、請求項6
に記載の高圧発生装置において、第1室をピストンの端
面とハウジングで囲まれる空間に形成したことを特徴と
する。
【0025】この手段では、第1室の容積が大きくとら
れ、気体を圧縮するのに適したものとなる。
【0026】また、請求項8に記載のように、請求項1
〜7のいずれかに記載の高圧発生装置において、ピスト
ンは、圧力源に接続された作動流体を方向制御弁で切換
え、ピストンの作動方向が切換可能なように作動流体を
作用させる作用面を備えたことを特徴とする。
【0027】この手段では、圧力源から供給される作動
流体が方向制御弁で切換えられ、ピストンに設けた作用
面に作用してピストンの移動が制御される。
【0028】また、請求項9に記載のように、請求項8
に記載の高圧発生装置において、ハウジングの吸入口と
第1室との間に開閉弁を設け、上記方向制御弁で切換え
られた作動流体の圧力を上記開閉弁に作用させ、ハウジ
ングの吸入口と第1室との開閉を方向制御弁の方向切換
に連動させたことを特徴とする。
【0029】この手段では、方向制御弁で切換えられた
作動流体の圧力を利用して開閉弁が切換えられ、開閉弁
は方向制御弁の方向切換に連動する。
【0030】また、請求項10に記載のように、請求項
1〜7のいずれかに記載の高圧発生装置において、ピス
トンを往復動させるアクチュエータは、ピストンが往復
動可能なように作動流体の通路を自動的に切換える自動
切換装置であることを特徴とする。
【0031】この手段では、ハウジングに内蔵されたバ
ルブ機構により作動流体を自動的に切換えて、ピストン
を往復動可能にする。
【0032】また、請求項11に記載のように、請求項
10に記載の高圧発生装置において、上記自動切換装置
は、圧力源から作動流体が導かれピストンの移動方向を
制御するメーンバルブと、移動するピストンで押される
とともにピストンがハウジングの一端近傍に到達すると
作動流体の通路を切換えて上記メーンバルブを他端方向
へ移動可能にする第1のパイロットバルブ構造と、移動
するピストンで押されるとともにピストンがハウジング
の他端近傍に到達すると作動流体の通路を切換えて上記
メーンバルブを一端方向へ移動可能にする第2のパイロ
ットバルブ構造とで構成されることを特徴とする。
【0033】この手段では、自動切換装置が、メーンバ
ルブと、メーンバルブと連結する作動流体の通路を含む
第1のパイロットバルブ構造と、メーンバルブと連結す
る作動流体の通路を含む第2のパイロットバルブ構造と
で構成され、ピストンの移動方向が2つのパイロットバ
ルブ構造で自動的に切換えられる。
【0034】また、請求項12に記載のように、請求項
1〜7のいずれかに記載の高圧発生装置において、ピス
トンはピストンの一部がハウジングの外部に突出する延
長部を備え、ピストンを往復動させるアクチュエータ
は、上記延長部にピストンの往復動を可能にする駆動装
置を備えたことを特徴とする。
【0035】この手段では、ハウジングの外部に突出す
るピストンの延長部に駆動装置が連結され、ピストンの
往復動が可能にされる。
【0036】また、請求項13に記載のように、液体が
供給され加圧される第1室と、第1室で加圧された液体
が供給され加圧されて吐出される第2室と、第2室で加
圧された液体が供給され加圧されて吐出される第3室と
を備えてなる。
【0037】この手段では、流体は液体であり、第1室
で加圧された流体が第2室又は第3室で加圧されて吐出
されるので、加圧された液体の連続的な吐出が行われ
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高圧発生装置
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0039】図1〜図8は、本発明に係る高圧発生装置
の実施の形態(1)を示すものである。
【0040】高圧発生装置100は、流体Fが供給され
て高圧の流体を発生させるポンプ装置を示している。高
圧を安定的に発生できる無脈動ポンプとして利用するも
ので、例えば、高圧の水はウォータージェットの噴射口
に連結され、各種対象物を切断することなどに用いられ
て好適なものである。
【0041】高圧発生装置100の外観形状は円筒形の
筒形状をなし、図1に示すように、ピストン1と、ハウ
ジング2と、ピストン1の内部に形成された加圧室3
(第1室31、第2室32、第3室33)と、逆流防止
手段である逆止め弁81、82、83とを備え、ピスト
ン1がアクチュエータ6で駆動される構成となってい
る。
【0042】なお、図1、2では、実施の形態(1)の
高圧発生装置100の基本的な構造と作動を説明するた
めの図としており、組立可能な構造の図にはなっていな
い。組立可能な構造の図としては、後述する図9〜11
に示すようなものとなる。
【0043】ピストン1は、断面H形状をなし、第1
(右側)ピストン11と、第2(左側)ピストン12
と、円筒型の連結部10とが一体に形成されている。そ
して、ピストン1の連結部10の第1ピストン11側に
は、第1室31を形成するための円筒穴13が設けら
れ、第2ピストン12側にも第2室と第3室を形成する
ための円筒穴14が設けられている。なお、円筒穴13
の内径D1は、円筒穴14の内径D2より所定の大きさ
だけ大きく形成されている。
【0044】ピストン1の円筒穴13と円筒穴14は、
ピストン1の連結部10と一体に形成された壁15で仕
切られており、壁15には逆止め弁82が設けられてい
る。この逆止め弁82は、円筒穴13(第1室31を形
成)から円筒穴14(第2室32を形成)方向のみに流
体Fが流れるように形成されている。逆止め弁82は、
ボール822と、スプリング823とで構成されてい
る。また、ピストン1には、後述するアクチュエータ6
による作動流体Lが作用する作用面112、122が設
けられている。
【0045】ハウジング2は、外周部20と、右の端面
211と、左の端面26で形成されている。端面211
の中心部には、第1突起部25が一体に設けられてい
る。なお、図1、図2のハウジング2は外周部20と左
右の端面211、26が一体構造となっておりこのまま
ではピストン1などを挿入できないが、実際は組立可能
なように分割され、連結された構造になっている。そし
て、ピストン1を移動(往復動)可能なように、ハウジ
ング2の内壁面28a、28bで支持している。
【0046】ハウジング2の第1突起部25には、流体
Fが供給される吸入口257と、吸入通路254と、逆
止め弁81が設けられている。この逆止め弁81は、吸
入口257から第1室31方向へ流体Fが流れるように
設けられている。逆止め弁81は、ボール812と、ス
プリング813とで構成されている。
【0047】端面部材26の第2突起部261は、第2
ピストン12の内径部に延び、第2突起部261の先端
に第2室32と第3室33を仕切る仕切部材27が設け
られている。また、第2突起部261の先端には逆止め
弁83が設けられ、吐出通路264と、吐出口267と
が設けられている。なお、この逆止め弁83は、第2室
32から第3室33方向へ流体Fが流れるように設けら
れている。逆止め弁83は、ボール832と、スプリン
グ833とで構成されている。
【0048】仕切部材27は、第2突起部261に固定
された静止部材であり、第2室32と第3室33を仕切
るもので、その中心部に逆止め弁83への連通口271
が設けられている。
【0049】なお、ハウジング2の端面211には、空
気穴213が設けられている。この空気穴213は、ピ
ストン1が移動することにより、第1ピストン11の右
側の端面111とハウジング2で囲まれた空間34が圧
縮されたり、負圧になることによりピストン1の移動が
阻害されるのを防止するためである。また、同様に、左
側の空間37が圧縮されたり、負圧にならないようにハ
ウジング2の端面部材26にも空気穴268が設けられ
ている。
【0050】ハウジング2の中央部には、アクチュエー
タ6から作動流体Lの供給および排出を行う制御ポート
221、222が設けられ、第1制御ポート221は通
路223を介して第1制御室35に連通している。ま
た、第2制御ポート222は通路224を介して第2制
御室36に連通している。第1制御室35の圧力p35
は第1ピストン11の作用面112に作用し、第2制御
室36の圧力p36は第2ピストン12の作用面122
に作用する構成となっている。
【0051】加圧室3は、ハウジング2の内部で、ピス
トン1の中心軸を含むピストン1の内側空間に形成した
第1室31と、第2室32と、第3室33との3つの加
圧室を備え、以下に説明するように、加圧された流体が
ハウジング2の吐出口267から連続的に吐出されるよ
うに3つの加圧室を直線上に連結している。
【0052】第1室31は、ピストン1の円筒穴13と
第1突起部25の端面258で形成される加圧室であ
り、ハウジング2の吸入口257と吸入通路254及び
逆止め弁81を介して連通している。なお、図1はピス
トン1が右方向に移動中の状態を示し、図2はピストン
1が左方向に移動中の状態を示している。第1室31の
容積は、ピストンの一方向の移動(図2のように左方向
の移動)で増大(膨張)し、ピストンの他方向の移動
(図1のように右方向の移動)で減少(圧縮)される構
成となっている。
【0053】したがって、図2のようにピストンの左方
向の移動で第1室31の圧力が供給流体Fの圧力psよ
りも低くなると吸入口257より流体Fが供給(吸入)
され、図1のようにピストンの右方向の移動で第1室3
1内部の流体Fの加圧が行われる。そして、逆止め弁8
1を閉じて第1室31内部の流体Fの圧力はさらに上が
るが、後述するように第2室32は膨張するので逆止め
弁82は開き、第2室への流体Fの供給(吐出)が行わ
れる。そして、第1室31の内径を第2室32の内径よ
り所定の値だけ大きくしているので、第1室31と第2
室32は同時に加圧される構成となっている。
【0054】第2室32は、ピストン1の円筒穴14と
仕切部材27で形成される加圧室であり、第1室31と
逆止め弁82を介して連通し、第3室33及び吐出口2
67と逆止め弁83を介して連通している。また、第2
室32の容積は、ピストンの一方向の移動(図2のよう
に左方向の移動)で減少(圧縮)され、ピストンの他方
向の移動(図1のように右方向の移動)で増大(膨張)
する構成となっている。
【0055】なお、ピストンの他方向の移動(図1のよ
うに右方向の移動)する際、後述する第3室33から吐
出される吐出圧力にほぼ等しくなるように、第1室31
の内径D1を第2室32の内径D2より大きくしてい
る。言い換えれば、第1室31の圧縮容積を第2室32
の膨張容積より大きくしている。
【0056】一方、図2のようにピストンの左方向の移
動では、第1室で加圧された流体Fが第2室32内でさ
らに加圧され、後述するように第3室33が膨張する容
積を補うように第3室へ流体Fを供給するのに加え、逆
止め弁83を開いてハウジング2の吐出口267より外
部へ高圧の流体Fが吐出される構成となっている。
【0057】第3室33は、ピストン1の円筒穴14
と、仕切部材27とで形成される加圧室であり、連通路
331及び吐出通路264を介して吐出口267と連通
している。したがって、第3室33の圧力p3は、常に
吐出口267の圧力pdに等しいものとなっている(た
だし圧力の立ち上がり、立ち下がり時の微小時間におい
て差があることもある)。
【0058】また、第3室33の容積は、図1でピスト
ンの他方向(右方向)の移動で減少(圧縮)され、一方
向(左方向)の移動で増大(膨張)する構成となってい
る。したがって、図1のようにピストンの右方向の移動
で、吐出口267よりハウジングの外部へ高圧の流体F
が吐出される。また、ピストンの左方向の移動では上記
のように第2室32より高圧の流体Fが吐出され、第3
室にも供給されるので、第3室33の圧力p3は、常に
加圧状態となる構成となっている。
【0059】したがって、ピストンの左方向の移動で
は、第2室32から高圧の流体Fが吐出され、ピストン
の右方向の移動では、第3室33から高圧の流体Fが吐
出され、加圧された流体が連続的に吐出されるように構
成されている。
【0060】アクチュエータ6は、ピストン1を往復動
させるものであり、圧力を有する作動流体を発生させる
圧力源Pと、圧力源に接続され作動流体の作動方向を切
換える方向制御弁60と、ピストンに設けた作動流体の
作用面112、122に作動流体を導く通路として、圧
力源Pから方向制御弁60への流路63と、ハウジング
2の制御ポート221、222への流路61、62と、
方向制御弁60からドレンタンクDへの流路64とで構
成される。
【0061】方向制御弁60は、流路を電気的な手段な
どで切換える電磁弁であり、図1の状態では602の流
路状態が選択されており、作動流体Lは、流路61から
ハウジング2の第1制御ポート221に入り、第1制御
室35の作用面112に作用する。一方、流路62は流
路64を介してドレンタンクDにつながり、第2制御室
36には圧力が作用せず、ピストン1を図1のように右
方向に押す駆動形態となる。また、図2に示すように、
方向制御弁60が601の状態に切換えられると、作動
流体Lは、流路62からハウジング2の第2制御ポート
222に入り、第2制御室36の作用面122に作用す
る。逆に第1制御室35の作動流体Lはドレンされるの
で、ピストン1を図2のように左方向に押す駆動形態と
なるように構成されている。
【0062】次に、このように構成された高圧発生装置
100の動作について説明する。図3〜図5は、ピスト
ン1が右に移動する状態から左に移動する状態に変化す
るのを説明する断面図であり、図3はピストン1が右に
移動している状態を示し、図4は停止した瞬間の状態を
示し、図5は反転してピストン1が左に移動している状
態を示している。なお、これらの図でアクチュエータ6
やボルト4などは省略している。
【0063】図3では、ピストン1が右に移動している
ので、第1室31が加圧されて逆止め弁81は閉じる
が、第2室32は膨張して逆止め弁82が開放されるの
で、第1室31の加圧される容積(圧縮容積)をΔV
1、第2室の膨張する容積(膨張容積)をΔV2とする
と、(ΔV1+ΔV2)の容積がピストンの右方向への
移動で容積変化する(加圧される)。したがって、この
容積変化する分だけ第1室31の圧力p1および第2室
32の圧力p2が高められる。
【0064】一方、第3室33は、ピストン1が右に移
動することで加圧され、吐出口267の外部に設けられ
る図示しない絞りや圧力負荷などで決まる吐出圧pdま
で高められ、吐出が行われる。ここで、第3室33から
の吐出圧力pdにほぼ等しくなるように第1室31の圧
縮容積ΔV1を第2室の膨張容積ΔV2より大きくした
ので、第2室の圧力p2がピストンの右方向への移動の
間、第3室の圧力p3とほぼ同じ圧力になり、逆止め弁
83の開閉頻度が多くなるのを防止できる。また、ピス
トンが逆方向の移動に反転する際に吐出圧力の変化をほ
とんどなくすことが可能となる。
【0065】なお、第1室の内径D1と第2室の内径D
2の差は、使用される吐出圧力pdに応じて決められ、
大きな吐出圧力pdとするほどD1をより大きくするこ
とになる。
【0066】ここで、加圧(圧縮)される流体Fが水の
場合、20℃の水の圧縮率βは1.01325×105
Pa〜500×1.01325×105Paの圧力範囲
においてβ=0.428×10-92/Nという値であ
る。このように圧縮率βが小さいということは、わずか
に圧縮するだけで圧力が急激に増大することを意味して
いる。ただし、実際には流体Fに空気が混入するので、
空気の混入率に応じて圧縮率βは低下することになる。
ピストン1の第1ピストン11は第1制御室35の作用
面積を大きくして大きな力を与えて第1室31の圧力p
1、第2室32の圧力p2、第3室33の圧力p3を高
められるようにしている。
【0067】図3の位置から図4の位置付近までは、圧
力源Pで一定の圧力が作られ、一定の力で第1ピストン
11を押すので、第3室33から一定の吐出圧pdで吐
出が行われる。そして、図4の位置のように、ピストン
11の端面111がハウジング2の端面211の内壁面
に当たる少し前に移動した際に、方向制御弁60を切換
えてピストン1を逆方向(左方向)に移動させるように
する。
【0068】この切換時は、ピストン1は瞬間停止する
状態となる。しかし、第2室32は吐出圧pdにほぼ等
しい圧力に高められているので、吐出圧pdの低下はほ
とんどなく、ピストン1が左方向に移動するとともに第
2室32からの吐出が行われる。しかし、第3室33は
ピストン1が左方向に移動することで膨張するので、第
2室32の加圧により吐出した流体Fはその一部が第3
室33の容積拡大に費やされる。ここで、ピストンの一
方向(図2のように左方向)の移動による吐出容積と、
他方向(図1のように右方向)の移動による吐出容積を
ほぼ等しくしている。
【0069】すなわち、所定時間におけるストローク量
をs、第1室31の径をD1、第2室32の径をD2、
突起部261の外径をD3とすると、ピストン1の右方
向の移動による第3室33からの吐出容積VR(ほぼ吐
出量に等しい)は、 VR=(π/4)×(D22−D32)×s (1)式 一方、ピストン1の左方向の移動による吐出容積VL
は、第2室32の圧縮容積V32(ほぼ吐出量に等し
い)から第3室33の膨張容積V33を引いたものとな
り、第2室32と第3室33の外径が等しいことから、
第3室の内径D3の分だけ吐出されることになり、 VL=(π/4)×D32×s (2)式 VR=VLとすることにより、吐出圧力pdを一定に保
持可能となるので、(1)式と(2)式から、 (π/4)×(D22−D32)×s=(π/4)×D3
2×s 簡略化して、 D22=2D32 D2=√2×(D3) (3)式 したがって、第2室32の径をD2を突起部261の外
径D3の√2倍(約1.414倍)にすればよい。
【0070】図5は、図4で反転したピストン1が左方
向に移動中の状態を示しており、逆止め弁83が開放さ
れて第2室32から高圧になった流体Fが吐出されてい
る。一方、第2室32の高圧により逆止め弁82は閉じ
られ、第1室31が膨張状態にあり負圧になっているの
で、逆止め弁81が開放され、吸入口257から流体F
が吸入されている。この状態はピストン1が左方向に移
動中の間、継続される。
【0071】図6〜図8は、ピストン1が左に移動して
いる状態から右に移動する状態に変化するのを説明する
断面図であり、図6はピストン1が左に移動している状
態を示し、図7は停止した瞬間の状態を示し、図8は反
転してピストン1が右に移動している状態を示してい
る。図6は、図5の状態のまま、ピストン1が左方に寄
った状態であるが、逆止め弁の開き方などは図5の状態
が継続されている。
【0072】図7の位置のように、第2ピストン12の
端面121が端面部材26の内壁面に当たる少し前に移
動した際に、方向制御弁60を切換えてピストン1を逆
方向(右方向)に移動させるようにする。
【0073】この切換時は、ピストン1は瞬間停止する
状態となる。しかし、第3室33は吐出圧pdに等しい
圧力に高められているので、吐出圧pdの低下はほとん
どなく、ピストン1が右方向に移動するとともに第3室
33からの吐出が行われることになる。そして、第2室
32はピストン1が右方向に移動することで膨張する
が、逆止め弁82が開放され、第3室33からの吐出圧
にほぼ等しくなるように第1室31の圧縮容積を第2室
32の膨張容積よりも大きくしているので、第2室32
の圧力p2は第1室31の圧力p1、第3室33の圧力
p3とほぼ同じ圧力となる。
【0074】図8は、図3と同じ状態を示しており、図
3から図8までで1サイクルが形成される。
【0075】図22は、以上説明した高圧発生装置10
0による吐出圧力pdの圧力波形を、従来のものに比べ
て理論検討したグラフである。図22(a)は従来の技
術(例えば特公昭62−21994号公報)による油圧
ポンプによる圧力波形pの理論検討結果であり、本発明
の高圧発生装置100において第1室がない装置に相当
するものである。一方、図22(b)が高圧発生装置1
00による吐出圧力の理論検討結果である。
【0076】図22(a)、(b)において、LHはピ
ストン1が左に移動している状態を示し、RHはピスト
ン1が右に移動している状態を示している。また、Sは
ピストンの移動方向が切り替わる瞬間停止状態を示して
いる。ここで、従来のものは、図22(a)に示すよう
に、ピストンが左方向に移動する際、圧力ゼロの第2室
を加圧することになり、圧力上昇の遅れ(A部)を生じ
る。
【0077】一方、高圧発生装置100による吐出圧力
pdは、図22(b)に示すように運転開始時は圧力ゼ
ロから加圧が1回だけあるものの、その後は常に加圧さ
れた流体Fを吐出するので、ピストンの移動方向が切り
替わる瞬間停止状態Sを除き、圧力は一定に保持される
ことになる。
【0078】この高圧発生装置100によれば、ピスト
ン1を一定の力で押し込むことにより一定の圧力で連続
的に流体Fを吐出することが可能である。しかも、左右
反転時に、従来の往復動式のウォータージェット用の増
圧器などが圧力が一時的にゼロに低下するのを防ぐため
にアキュムレータなどを設ける必要があるが、この高圧
発生装置100では、吐出圧pdの低下がほとんどない
のでアキュムレータを用いる必要がなく、脈動のない高
圧ポンプが得られる。
【0079】また、圧力源Pや方向制御弁60は既存の
市販品を使用でき、本体と別体にできるので防爆装置と
なり、コンパクトで安価な高圧ポンプとすることができ
る。
【0080】また、ピストン1の内部で高圧が形成さ
れ、高圧が吐出される構造なので、コンパクトで安価で
あることに加え、従来の往復動式のウォータージェット
用の増圧器などのように高圧配管部を必要とせず、バー
ストなどの懸念が未然に防止できる。
【0081】図9〜図12は、本発明に係る高圧発生装
置の実施の形態(2)を示すものである。
【0082】図9、図11の高圧発生装置200は、図
1、図2の高圧発生装置100を実際に組立可能な製品
形状で示したものである。ここで、図9はピストン1が
右方向に移動中の状態で図1に相当し(図10は図9の
中心部の拡大図)、図11はピストン1が左方向に移動
中の状態で図2に相当している。なお、実施の形態
(1)と共通する構成要素については同じ符号とし、説
明を省略、または簡素化する。
【0083】高圧発生装置200は、外観形状は図12
に示すように、中間部を直方体とした円筒形の筒形状を
なし、図9に示すように、ピストン1と、ハウジング2
と、ハウジング2の内部に形成された加圧室3(第1室
31、第2室32、第3室33)と、逆止め弁81、8
2、83とを備え、ピストン1がアクチュエータ6で駆
動される構成となっている。
【0084】ピストン1は、断面H形状をなし、第1
(右側)ピストン11と、第2(左側)ピストン12
と、円筒型の連結部10とで主に構成されている。そし
て、第2ピストン12と円筒型の連結部10とは一体に
形成され、連結部10の先端部には雄ねじが切られ、第
1ピストン11の内径部に設けられた雌ねじと螺合して
いる。また、連結部10と第1ピストン11の内径部の
嵌合部にはシール溝101にシール部材102が設けら
れている。
【0085】円筒穴13と円筒穴14は、ピストン1の
連結部10と一体に形成された壁15で仕切られてお
り、壁15には逆止め弁82が設けられている。この逆
止め弁82は、第1室31からの流体Fの流れを許容す
るもので、ボール座821と、ボール822と、スプリ
ング823と、スプリング受け824とで構成されてい
る。
【0086】ピストン1の円筒穴14には、その入り口
部に第3室を形成するための蓋部材16が設けられ、蓋
部材16には雄ねじが切られ、第2ピストン12の内径
部に設けられた雌ねじと螺合している。また、蓋部材1
6と第2ピストン12の内径部の嵌合部にはシール溝1
61にシール部材162が設けられ、蓋部材16はピス
トン1と一体のように形成されている。
【0087】ハウジング2は、第1ピストン11側の第
1ハウジング21と、中央ハウジング22と、第2ピス
トン12側の第2ハウジング23と、キャップ24で構
成される外周面と、右の端面211及び左の端面部材2
6で形成されている。第1ピストン11側の端面は、第
1ハウジング21の外周面が一体に端面211を構成
し、端面211の中心部の開口212には、第1突起部
25のはめあい部251が僅かな隙間で嵌合し、第1突
起部25のセンターが位置出しされている。そして、は
めあい部251には抜け止め部材253が嵌合する嵌合
溝が設けられ、第1突起部25は抜け止め部材253に
よりハウジング2の端面211に固定されている。そし
て、ピストン1を移動(往復動)可能なように、ハウジ
ング2の内壁面28a、28bで支持している。
【0088】また、第2ピストン12側の端面には、突
起部261を一体に備えた端面部材26が第2ハウジン
グ23の端面231に当接するとともに、端面部材26
は第2ハウジング23の内径面232と僅かな隙間によ
るはめあいによりセンターが位置出しされ、キャップ2
4が第2ハウジング23にねじ込まれる力で固定されて
いる。
【0089】第1突起部25は、第1ハウジング21に
固定された延長部材であり、流体Fが供給される吸入口
257と、吸入口257に配管が連結されるためのねじ
部252と、吸入通路254と、逆止め弁81と、2組
のシール溝255及びシール部材256とで構成されて
いる。この逆止め弁81は、吸入口257から第1室方
向へ流体Fが流れるように設けられている。逆止め弁8
1は、ボール座811と、ボール812と、スプリング
813と、スプリング受け814とで構成されている。
【0090】端面部材26の第2突起部261は、第2
ピストン12の内径部に延び、第2突起部261の先端
に設けられた雄ねじに第2室32と第3室33を仕切る
仕切部材27がねじ込まれ、固定されている。また、第
2突起部261は、蓋部材16と微小隙間を有して嵌合
し、その嵌合部にはシール溝163にシール部材164
が設けられ、第3室33からの流体Fの漏れを防止して
いる。また、第2突起部261の先端には逆止め弁83
が設けられ、さらには、吐出通路264と、吐出口26
7と、吐出口267に配管が連結されるためのねじ部2
62が設けられている。なお、この逆止め弁83は、第
2室32から第3室33方向へ流体Fが流れるように設
けられている。逆止め弁83は、ボール座831と、ボ
ール832と、スプリング833とで構成されている。
【0091】仕切部材27は、第2突起部261に固定
された静止部材であり、第2室32と第3室33を仕切
るもので、逆止め弁83のボール座831がはめ込ま
れ、その中心部に逆止め弁83への連通口271が設け
られている。また、仕切部材27の外周部にはシール溝
275にシール部材276が設けられ、第2室32と第
3室33の流体Fの相互の漏れを防止している。
【0092】また、第1ハウジング21、中央ハウジン
グ22、第2ハウジング23は、これらのフランジ部2
14、224、234に設けたボルト孔にボルト4を貫
通させ、座金41、ナット42で締め付ける構成として
いる。ここで用いるボルトはハウジング内部に生じる圧
力を常に受けるので、高圧発生装置100の設計寿命に
おける耐久性能を満たす強度が必要なことは当然である
が、圧力を受けてボルトが変形すると第1室31などの
圧力上昇に遅れを生じるので、圧力発生に問題を生じな
い程度に強度の高いボルトを使用することが望ましい。
【0093】第3室33は、ピストン1の円筒穴14に
おいて、仕切部材27と蓋部材16とで形成される加圧
室であり、連通路331及び吐出通路264を介して吐
出口267と連通している。
【0094】なお、組立については、初めに、各シール
部材、及び、逆止め弁81、82をそれぞれの組み込む
部品(第1突起部25、ピストン1)に組み込んでお
く。また、逆止め弁83は、蓋部材16を端面部材26
の突起部261にはめ込み、逆止め弁83のスプリング
833とボール832を入れて仕切部材27をねじ込ん
でおく。
【0095】第1突起部25を第1ハウジング21に組
み込み、ピストン1に第2ハウジング23と中央ハウジ
ング22をはめ込み、且つ、第1ピストン11をねじ込
んだものを第1突起部25及び第1ハウジング21に挿
入させ、ボルト4、ナット42で3個のハウジングを締
め付ける。
【0096】そして、途中まで組み立てた端面部材26
をピストン1の円筒穴14にはめ込み、端面部材26の
円弧形長孔269から差し込んだ特殊工具(図示しな
い)で蓋部材16のねじ込み用孔65を回転させ、蓋部
材16をピストン1にねじ込む。そして、最後にキャッ
プ24を第2ハウジング23にねじ込んで組立が完成す
る。
【0097】この高圧発生装置200によれば、実施の
形態(1)の高圧発生装置100と同様に、ピストン1
を一定の力で押し込むことにより一定の圧力で連続的に
流体Fを吐出することが可能であり、脈動のない高圧ポ
ンプが得られる。
【0098】さらに、ハウジング2やピストン1などが
製作可能な構成となっており、組立を考慮したコンパク
トな高圧ポンプとなっている。
【0099】図13、図14は、本発明に係る高圧発生
装置の実施の形態(3)を示すものである。なお、以下
に示す他の実施の形態は、図1のように基本的な構造、
作用を説明するための図面で説明するものがあるが、組
立可能な実際の製品においては図9のような部品構成を
とることが可能である。
【0100】この実施の形態(3)における高圧発生装
置300は、実施の形態(1)に対し、吸入口257と
第1室31との間の逆止め弁81の代わりに開閉弁85
を設け、上記方向制御弁60で切換えられた作動流体L
の圧力を開閉弁85に作用させ、吸入口257と第1室
31との開閉を方向制御弁85の方向切換に連動させた
ものである。その他の構成部品は実施の形態(1)と同
じものとしている。
【0101】開閉弁85は、スプールバルブ850と、
作動流体Lのバイパス路225と、吸入通路254と、
吸入口257のバイパス路259で構成されている。ま
た、スプールバルブ850は、ランド部851と、スプ
ール軸852と、弁体部853で構成されている。
【0102】次に、このように構成された高圧発生装置
300の動作について説明すると、図13に示すよう
に、ピストン1が右方向に移動時は第1室31が加圧状
態にあるため、第1室31の圧力p1は高く、また、バ
イパス路225を通ってスプールバルブ850のランド
部851の左面851aに作用する作動流体Lの圧力が
右方向に作用しているので、開閉弁85の弁体部853
は閉じた状態にある。
【0103】そして、ピストン1が図4に示したような
右の端部近傍まで移動した際、方向制御弁60が切り替
わって、流路61がドレンされ、流路62に作動流体L
が供給されるようになる。すると、ピストン1は瞬間的
に停止した後、左方向に移動するようになるので、第1
室31の圧力が低下し、バイパス路225の作動流体L
もドレンされる。したがって、スプールバルブ850を
右方向に押す力はなくなり、供給流体Fの圧力がスプー
ルバルブ850のランド部851の頭部851b及び弁
体部853を押すとともに第1室31の負圧により、開
閉弁85の弁体部853が開放され、第1室31に流体
Fが吸入される。
【0104】その後、ピストン1が左方向に移動中の状
態は、図14に示すように、開閉弁85以外は実施の形
態(1)に示した通りの作動となるが、ピストン1が図
7に示したような左の端部近傍まで移動した際、この開
閉弁85による効果が明確に現れる。すなわち、方向制
御弁60が切り替わって、流路62がドレンされ、流路
61に作動流体Lが供給されるようになり、ピストン1
は瞬間的に停止した後、右方向に移動するようになる。
しかし、ピストン1が右方向に移動して第1室31の圧
力p1が高くなる前に、バイパス路225を通ってスプ
ールバルブ850のランド部851の左面851aに作
動流体Lの圧力が作用するので、開閉弁85の弁体部8
53は瞬時に閉じられる。
【0105】この高圧発生装置300によれば、ピスト
ン1の移動方向に切り替わりの際に、開閉弁85が逆止
め弁81よりもさらに短時間で開閉する(特に短時間で
閉じる)ので、無駄な時間が少なくなり、圧縮の効率を
向上できる。したがって、効率の高い高圧ポンプが得ら
れる。
【0106】図15は、本発明に係る高圧発生装置の実
施の形態(4)を示すものである。
【0107】この実施の形態(4)における高圧発生装
置400では、アクチュエータ6は、ピストン1がスト
ロークの限界位置近傍に移動したことを検出し、ピスト
ン1を動かすための作動流体Lの通路を自動的に切換
え、ピストン1を異なる方向に移動させる自動切換装置
70とした。その他の構成部品は、実施の形態(1)と
同様としている。
【0108】自動切換装置70は、圧力を有する作動流
体Lを発生させる圧力源Pと、作動流体Lが導かれピス
トン1の移動方向を制御するメーンバルブ71と、作動
流体Lが作用するピストン1の一方の作用面122で押
されるとともにピストン1がハウジング2の一方の内壁
215近傍に到達すると作動流体Lの通路を切換えてメ
ーンバルブ71を他端方向へ移動可能にする第1のパイ
ロットバルブ構造72と、作動流体が作用するピストン
1の他方の作用面112で押されるとともにピストン1
がハウジング2の他端の内壁26a近傍に到達すると作
動流体Lの通路を切換えて上記メーンバルブ71を一端
方向へ移動可能にする第2のパイロットバルブ構造73
とで構成される。
【0109】メーンバルブ71は、供給ポート70aに
供給された作動流体Lを第1制御室35に導くか、第2
制御室36に導くかを切換えるバルブである。図15の
状態は、作動流体Lは通路70bを介して第1制御室3
5に導かれている状態を示しており、ピストン1は右方
向に移動中の状態である。なお、メーンバルブ71が左
に動いて供給ポート70aが通路70cにつながると、
作動流体Lは通路70cを介して第2制御室36に導か
れる状態になる。
【0110】図15の状態からさらに右方向に移動する
と、第1のパイロットバルブ構造72のロッド721
は、スプール722に摺動可能に挿入されているので、
ロッド721がピストン1の一方の作用面122でさら
に押され、ロッド721の径大部721aでスプール7
22を右方向に押すことになる。すると、通路70dを
介して第1のパイロットバルブ構造72のスプール72
2で遮断されていた作動流体Lが第1のパイロットバル
ブ72の内部に流入し、通路70eを介してメーンバル
ブ71の右端部71aに導かれる。これにより、メーン
バルブ71は左方向に押されピストン1の移動方向の切
換が自動的に行われる。
【0111】ピストン1が左に移動時は、ピストン1の
他方の作用面112がロッド731を押すようになり、
第2のパイロットバルブ構造73は第1のパイロットバ
ルブ構造72と左右対称形状に形成されているので、上
記と同様に自動的なメーンバルブ71の切換が行われ
る。
【0112】この高圧発生装置400では、アクチュエ
ータ6を以上のような自動切換装置70としたので、作
動流体Lを供給ポート70aに供給するだけで(作動流
体Lが一定の流量と圧力であることは必要)実施の形態
(1)に示した効果に加え、方向制御弁60ような電気
的な切換手段を使用しないので、より信頼性の高いシス
テムとなる。
【0113】図16は、本発明に係る高圧発生装置の実
施の形態(5)を示すものである。
【0114】この実施の形態(5)における高圧発生装
置500は、ピストン1はピストン1の一部がハウジン
グ2の外部に突出する延長部17を備え、アクチュエー
タ6は、上記延長部17にピストン1の往復動を可能に
する駆動装置75を備えた構成としている。その他の構
成部品は、実施の形態(1)と同様としている。
【0115】すなわち、図16に示すように、ピストン
の延長部17に自在継手75aを連結し、さらに自在継
手75aに回転運動−直線運動変換機構75cを連結
し、図示しないモータなどの回転動力装置の駆動軸75
bで回転運動−直線運動変換機構75cを回転させる
と、ピストン1の往復動を行うことができる。なお、ピ
ストン1の往復動による高圧の流体Fの吐出について
は、実施の形態(1)で説明したとおりである。
【0116】この高圧発生装置500によれば、前述の
各実施の形態のように、作動流体Lの圧力によるピスト
ン1の駆動ではなく機械によるダイレクトな駆動なので
より効率の高い駆動が可能となる。
【0117】図17は、本発明に係る高圧発生装置の実
施の形態(6)を示すものである。
【0118】この実施の形態(6)における高圧発生装
置600は、実施の形態(5)と同様にピストン1はピ
ストン1の一部がハウジング2の外部に突出する延長部
17を備え、延長部17はコ字型に形成されている。そ
して、延長部17の間に図示しないモータなどの回転動
力装置の駆動軸76bと、カム76aが設けられ、カム
76aと接触する延長部17の各辺部17a、17bに
は摺動部材17c、17dが設けられている。その他の
構成部品は、実施の形態(1)と同様としている。
【0119】すなわち、図17に示すように、駆動軸7
6bが回転するとカム76aと接触する摺動部材17
c、17dの位置がカム76aの形状に合わせて移動す
るのでピストン1が往復動することになる。この高圧発
生装置600も、実施の形態(5)の高圧発生装置50
0と同様の効果を得ることができる。
【0120】また、実施の形態(4)(5)(6)に示
したように、各種アクチュエータで高圧発生装置の本体
部を駆動可能としたので、使用形態に合わせて高圧発生
装置の形式を選択することができる。
【0121】図18、図19は、本発明に係る高圧発生
装置の実施の形態(7)を示すものである。
【0122】この実施の形態(7)における高圧発生装
置700は、気体を高圧にする圧縮機として好適なもの
である。この高圧発生装置700が実施の形態(2)の
高圧発生装置200などと異なっている点は、第1室3
1と、第3室33の構成、及び、4つ目の逆止め弁84
を設けている点である。
【0123】すなわち、この第1室31をピストンの端
面とハウジングで囲まれる空間に形成し、第1室31の
内径D1をハウジング2の内壁面の径に等しくしてい
る。また、第3室33は、逆止め弁84により吐出通路
264と仕切られ通路332を含めて独立した加圧室と
なっており、第2室32から供給された流体(気体G)
の圧縮及びハウジング2外部への吐出が行われるものと
なっている。また、逆止め弁84は第3室33と吐出通
路264の間で、第3室からの気体Gの流れを許容する
ように設けられ、第2突起部261の先端部を彫り込み
ボール座844が形成され(逆止め弁83のスプリング
受けを兼ねる)、ボール842とスプリング843で構
成されている。
【0124】高圧発生装置700は、ピストン1の左方
向の移動により逆止め弁81が開いて第1室31に気体
Gが供給(吸入)され、ピストン1の右方向の移動によ
り第1室31内の気体Gが圧縮され、実施の形態(1)
などと同様に第2室32は膨張するが、第2室32の内
径に比べ第1室の内径が圧倒的に大きいので、逆止め弁
82を開いて第1室31及び第2室32の圧力が高めら
れる。
【0125】なお、ピストン1の左方向の移動時は気体
Gの吸入と同時に、第2室32の気体Gの圧縮が行わ
れ、逆止め弁83を開いて気体Gが第3室33に供給さ
れる。ここで、第3室33は膨張しているが第3室33
の容積は第2室32に比べ小さいので、第2室32から
の気体Gの供給により第3室33は圧縮されて圧力が高
められる。ここで、吐出口267に連結される負荷の圧
力が低い場合は、第3室33の膨張容積を差し引いた気
体Gが第3室33からハウジング2の外部に吐出され
る。なお、吐出口267に連結される負荷の圧力が高い
場合は、第3室33の圧力を高めるように第2室32か
らの供給が行われ、負荷の圧力を上回った時点で気体G
の吐出が行われることになる。
【0126】また、ピストン1の右方向の移動時は第1
室31、第2室32内の気体Gが圧縮されるのと同時に
第3室33の容積が小さくなり、第3室33の気体Gが
圧縮されてハウジング2の外部に吐出される。よって、
吐出口267に連結される負荷の圧力が低い場合は、連
続的にハウジング2の外部に吐出が可能となっている。
【0127】なお、ピストン1はその中央部の径大部1
8の左右面181、182に作動流体Lの作用する面を
備える構成としている。しかしこの形式だけでなく、図
9に示したように、ピストンの左右端部に作動流体Lの
作用する面を備える構成とすることも可能である。ま
た、第2突起部261の外周面と蓋部材16の内周面と
の間にシール部材164(溝163)を4つ設けている
のは、液体Fに比べ気体Gが漏れやすいので、確実にシ
ールを行うためである。
【0128】この高圧発生装置700によれば、供給さ
れた気体Gが3段階に圧縮され、効率の良い高圧化が可
能となっている(気体は一段よりも多段で高圧に圧縮し
た方が発熱が小さく効率がよい)。また、吐出圧力の脈
動がほとんどなく、従来の気体の多段圧縮機99がピス
トンを複数備えているのに比べ、1つのピストンでコン
パクトに構成されており、小型で安価な圧縮機となって
いる。
【0129】なお、さらなる高圧化を必要とする場合
は、図示はしないが第4室を設けることも可能である。
【0130】また、各実施の形態における説明ではピス
トン1の右方向に移動、左方向に移動としたが、図で左
右が逆にされればその方向になることは言うまでもなく
当然である。
【0131】なお、各実施の形態(実施の形態(7)を
除き)では、高圧を発生するポンプとして好適な形態を
示したが、第1、2制御室35、36の作動流体の作用
面積を小さくし、その分、加圧室3の容積を大きくし
て、低圧で大流量のポンプとすることもできる。これ
は、建設機械、灌漑用ポンプ、消火用ポンプなどに用い
ると好適である。
【0132】
【実施例】第9図に示した設計に基づき試作品を製作
し、ハウジング2の吐出口267に一定圧の負荷を連結
してピストンを作動させ、吐出圧力pdの時間変化を測
定した。図20は、負荷が20MPaの場合、その圧力
波形を時間に対して記録したものであり、縦軸に吐出圧
力pd(単位:MPa)、横軸に時間をとっている。ピ
ストンの往復動(ストローク)の速度は、往復で約1秒
としており、約0.5秒ごとに短時間のわずかな圧力の
低下Δpdが見られるのは、ピストン1が移動方向を切
り替わる際に、瞬間停止することによる圧力変化であ
る。しかし、このレベルの圧力変動(4%程度の変動)
は従来の高圧ポンプに比べ大幅に小さく、時間的にもご
く短い圧力変動なので、無視できるレベルであり、この
発明による高圧ポンプの性能が優れていることが分か
る。さらには、従来のポンプはサージ圧力と呼ばれる高
周波で吐出圧力が振動する現象があり、各種不具合の原
因となっているが、この発明による高圧ポンプにはそれ
がないことも有利な点である。
【0133】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る高圧発生装
置によれば、ピストンの往復動により流体が供給され加
圧される加圧室をピストンの内部に備え、上記加圧室を
複数連結したので、加圧された流体が連続的にハウジン
グの外部へ吐出されるようになり、脈動がほとんどな
く、高圧を発生できる液体用のポンプまたは気体用の圧
縮機を得ることができる。
【0134】また、各種アクチュエータで高圧発生装置
の本体部を駆動可能としたので、使用形態に合わせて高
圧発生装置の形式を選択することができるという効果が
ある。
【0135】また、ピストンの内部で高圧が形成され、
吐出される構造としたので、コンパクトで安価であるこ
とに加え、高圧流体の配管がバーストするという危険性
を未然に防止できるという効果がある。
【0136】また、第1室の内径をハウジングの内壁面
として大きくとり、逆流防止手段で第3室を吐出通路と
仕切ったので、供給された気体Gが3段階に圧縮され、
効率の良い高圧化が可能となり、吐出圧力の脈動がほと
んどなく、従来の気体の圧縮機に比べ小型で安価な圧縮
機が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(1)を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(1)を示す断面図で、作動状態の異なるものである。
【図3】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(1)において、作動を説明する断面図である。
【図4】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(1)において、作動を説明する断面図である。
【図5】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(1)において、作動を説明する断面図である。
【図6】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(1)において、作動を説明する断面図である。
【図7】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(1)において、作動を説明する断面図である。
【図8】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(1)において、作動を説明する断面図である。
【図9】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(2)を示す断面図である。
【図10】 図9の中心部の拡大断面図である。
【図11】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(2)を示す断面図で、作動状態の異なるものである。
【図12】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(2)を示す斜視図である。
【図13】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(3)を示す断面図である。
【図14】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(3)を示す断面図で、作動状態の異なるものである。
【図15】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(4)を示す断面図である。
【図16】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(5)を示す断面図である。(a)と(b)は作動が異
なった状態を示すものである。
【図17】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(6)を示す断面図である。
【図18】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(7)を示す断面図である。
【図19】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(7)を示す断面図で、作動状態の異なるものである。
【図20】 本発明に係る高圧発生装置の実施の形態
(2)の装置により測定されたグラフである。
【図21】 従来の高圧発生装置による吐出圧力の一例
を示すグラフである。
【図22】 本発明と従来の高圧発生装置による吐出圧
力の理論検討結果を示すグラフである。
【図23】 従来の高圧発生装置の一例を示すシステム
図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 ハウジング 3 加圧室 4 ボルト 6 アクチュエータ 10 連結部 11 第1ピストン 12 第2ピストン 13 円筒穴 14 円筒穴 20 外周部 21 第1ハウジング 25 第1突起部 26 端面 27 仕切部材 28a、28b ハウジングの内壁面 31 第1室 32 第2室 33 第3室 35 第1制御室 36 第2制御室 60 方向制御弁 61、62 流路 81、82 逆流防止手段(逆止め弁) 83、84 逆流防止手段(逆止め弁) 100、200 高圧発生装置 211 端面 257 吸入口 261 第2突起部 267 吐出口 300、400 高圧発生装置 500、600 高圧発生装置 700 高圧発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 9/08 F04B 11/00 Z 11/00 23/00 Z 23/00 23/06 23/06 37/12 37/12 21/04 A 53/16 21/08 Z (72)発明者 馬上 光治 千葉市花見川区朝日ヶ丘町3243番地の6 (72)発明者 馬上 直之 千葉市花見川区朝日ヶ丘町3243番地の6 (72)発明者 馬上 拓也 千葉市花見川区朝日ヶ丘町3243番地の6 Fターム(参考) 3H070 AA00 AA03 AA05 BB04 BB07 BB15 CC01 CC21 CC35 DD01 DD11 DD22 DD26 DD31 3H071 AA01 AA02 AA06 BB01 CC11 CC25 CC34 DD03 DD06 DD14 DD31 DD32 DD35 DD42 3H075 AA01 AA06 AA18 BB03 BB13 BB17 BB21 CC03 CC25 CC35 DA03 DA04 DA06 DA09 DB01 DB10 DB22 DB23 DB42 3H076 AA02 AA10 AA12 BB02 BB26 BB28 BB38 BB40 BB41 BB43 CC26 CC28 CC43 CC44 CC92 CC93 CC94 CC95

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンの往復動により流体が供給され
    加圧される加圧室をピストンの内部に備え、上記加圧室
    を複数連結してなる高圧発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高圧発生装置におい
    て、加圧室は逆流防止手段を介して連結されたことを特
    徴とする高圧発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の高圧発生装置
    において、ピストンの一方向の移動によりハウジングの
    吸入口を介して流体が供給され、ピストンの他方向の移
    動により流体の加圧及び吐出が行われる第1室と、ピス
    トンの一方向の移動によりハウジングの外部へ流体の吐
    出が行われ、ピストンの他方向の移動により第1室から
    流体が供給される第2室と、ピストンの一方向の移動に
    より第2室からの流体の供給が行われ、ピストンの他方
    向の移動によりハウジングの外部へ流体の吐出が行われ
    る第3室とを備えることを特徴とする高圧発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の高圧発生装置におい
    て、ピストンの他方向の移動による第3室からの吐出圧
    力にほぼ等しくなるように、ピストンの他方向の移動に
    よる第1室の圧縮容積を第2室の膨張容積よりも大きく
    したことを特徴とする高圧発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の高圧発生装置
    において、ピストンの一方向の移動によりハウジングの
    外部へ吐出される容積と、他方向の移動によりハウジン
    グの外部へ吐出される容積をほぼ等しくしたことを特徴
    とする高圧発生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の高圧発生装置
    において、ピストンの一方向の移動によりハウジングの
    吸入口を介して流体が供給され、ピストンの他方向の移
    動により流体の加圧及び吐出が行われる第1室と、ピス
    トンの一方向の移動により流体の加圧及び吐出が行わ
    れ、ピストンの他方向の移動により第1室から流体が供
    給される第2室と、ピストンの一方向の移動により第2
    室からの流体の供給が行われ、ピストンの他方向の移動
    によりハウジングの外部へ流体の吐出が行われる第3室
    と、第3室とハウジングの吐出口との間に逆流防止手段
    とを備えることを特徴とする高圧発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の高圧発生装置におい
    て、第1室をピストンの端面とハウジングで囲まれる空
    間に形成したことを特徴とする高圧発生装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の高圧発
    生装置において、ピストンは、圧力源に接続された作動
    流体を方向制御弁で切換え、ピストンの作動方向が切換
    可能なように作動流体を作用させる作用面を備えたこと
    を特徴とする高圧発生装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の高圧発生装置におい
    て、ハウジングの吸入口と第1室との間に開閉弁を設
    け、上記方向制御弁で切換えられた作動流体の圧力を上
    記開閉弁に作用させ、ハウジングの吸入口と第1室との
    開閉を方向制御弁の方向切換に連動させたことを特徴と
    する高圧発生装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれかに記載の高圧
    発生装置において、ピストンを往復動させるアクチュエ
    ータは、ピストンが往復動可能なように作動流体の通路
    を自動的に切換える自動切換装置であることを特徴とす
    る高圧発生装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の高圧発生装置にお
    いて、上記自動切換装置は、圧力源から作動流体が導か
    れピストンの移動方向を制御するメーンバルブと、移動
    するピストンで押されるとともにピストンがハウジング
    の一端近傍に到達すると作動流体の通路を切換えて上記
    メーンバルブを他端方向へ移動可能にする第1のパイロ
    ットバルブ構造と、移動するピストンで押されるととも
    にピストンがハウジングの他端近傍に到達すると作動流
    体の通路を切換えて上記メーンバルブを一端方向へ移動
    可能にする第2のパイロットバルブ構造とで構成される
    ことを特徴とする高圧発生装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜7のいずれかに記載の高圧
    発生装置において、ピストンはピストンの一部がハウジ
    ングの外部に突出する延長部を備え、ピストンを往復動
    させるアクチュエータは、上記延長部にピストンの往復
    動を可能にする駆動装置を備えたことを特徴とする高圧
    発生装置。
  13. 【請求項13】 液体が供給され加圧される第1室と、
    第1室で加圧された液体が供給され加圧されて吐出され
    る第2室と、第2室で加圧された液体が供給され加圧さ
    れて吐出される第3室とを備えてなる高圧発生装置。
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