JP2003003771A - シャッター装置のシャッターカーテン及びその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

シャッター装置のシャッターカーテン及びその製造方法並びにその製造装置

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JP2003003771A JP2001185846A JP2001185846A JP2003003771A JP 2003003771 A JP2003003771 A JP 2003003771A JP 2001185846 A JP2001185846 A JP 2001185846A JP 2001185846 A JP2001185846 A JP 2001185846A JP 2003003771 A JP2003003771 A JP 2003003771A
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正之 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラットのより円滑な回動を確保するととも
に、カール部の膨らみ量を小さくできるようになるシャ
ッター装置のシャッターカーテン及びその製造方法並び
にその製造装置を提供すること。 【解決手段】 シャッターカーテン1を形成するスラッ
ト10同士は、互いに対向する端部同士に形成されたカ
ール部21,22を回動自在に係合させることにより連
設され、これらのカール部21,22の外周面端部には
面取り部23,24が設けられ、これらの面取り部2
3,24でカール部21,23の端部の角部はなくなっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一部が
スラットで形成されているシャッター装置のシャッター
カーテン及びそのシャッターカーテンの製造装置並びに
そのシャッターカーテンの製造方法に係り、建物、構築
物の出入口等を開閉するためのシャッター装置に利用で
きるものである。
【0002】
【背景技術】建物、構築物等に設置されるシャッター装
置は、シャッターカーテンが上下動等することにより出
入口等の開口部を開閉する。このシャッターカーテンに
は、スラットを多数連設して形成されたスラット式のも
のがある。このスラット式シャッターカーテンでは、そ
れぞれのスラットの互いに対向する端部にカール部が形
成され、これらのカール部同士を回動自在に係合させる
ことにより、それぞれのスラットが連結される。
【0003】ずなわち、図11に示すとおり、上下に連
設されるそれぞれのスラット71の上端部には上カール
部71Aが形成されているとともに、下端部にも下カー
ル部71Bが形成されており、これらのカール部71A
と71Bが係合することにより上下のスラット71が連
設されているとともに、シャッターカーテンがシャッタ
ー装置の巻取軸に巻き取られるとき又は巻取軸から繰り
出されるときに、一方のスラット71が他方のスラット
71に対してカール部71A,71Bで回動する。
【0004】これらのスラット71は、板金材であるコ
イル材から製造されており、所定幅寸法に形成されたコ
イル材を、コイル材を両側から加圧成形するための一対
のロールを有するロール手段がコイル材送り方向に複数
個並設された装置でロールフォーミング加工を行うこと
により所定のスラット断面形状に成形した後、このコイ
ル材を切断装置で所定のスラット長さに切断することに
よりそれぞれのスラット71が生産され、この後、これ
らのスラット71のカール部71A,71Bを係合させ
てスラット71同士を連結させるシャッターカーテン組
み立て装置にスラットを送ることにより、複数個のスラ
ット71からシャッターカーテンが製造される。
【0005】このため、図10に示されているとおり、
シャッターカーテンにおける上カール部71A及び下カ
ール部71Bの端面71Cはコイル材の側端面になって
いて、この端面71Cは所定幅寸法のコイル材を製造す
る際に切断加工された切断面となっているため、端面7
1Cの角部71Dがそのまま残されている。
【0006】これまでの経験によると、前述のように一
方のスラット71が他方のスラット71に対して回動す
るとき、上カール部71Aの角部71Dが下カール部7
1Bに又は下カール部71Bの角部71Dが上カール部
71Aに接触すると、カール部71A、71Bの円滑な
回動が阻害されるおそれがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来では、
上カール部71Aの角部71Dが下カール部71Bに又
は下カール部71Bの角部71Dが上カール部71Aに
接触しないように、カール部71A,71Bの膨らみ量
を大きくしていた。これによると、スラットの材料であ
るコイル材の幅寸法を大きくしなければならなかった。
【0008】本発明の目的は、スラットのより円滑な回
動を確保するとともに、カール部の膨らみ量を小さくで
きるようになるシャッター装置のシャッターカーテン及
びその製造方法並びにその製造装置を提供するところに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシャッター
装置のシャッターカーテンは、少なくとも一部がスラッ
ト同士の連設で形成され、これらのスラットが、隣り合
う2個のスラットの互いに対向する端部に形成されたカ
ール部同士を回動自在に係合させることにより連結され
ているシャッター装置のシャッターカーテンにおいて、
前記カール部同士のうち、少なくとも一方のカール部の
外周面端部が面取り部となっていることを特徴とするも
のである。
【0010】このシャッターカーテンでは、隣り合う2
個のスラットの互いに対向する端部に形成されているカ
ール部同士のうち、少なくとも一方のカール部の外周面
端部が面取り部となっており、この面取り部により、一
方のスラットが他方のスラットに対して回動する際に接
触するおそれのある角部はなくなっているため、スラッ
トのより円滑な回動が確保される。また、上記面取り部
によりカール部の膨らみ量を小さくできることになり、
この結果、スラットを生産するために必要となる材料を
少なくできる。
【0011】そして、本発明に係るシャッターカーテン
において、面取り部の位置を、前記2個のスラットのう
ちのこの面取り部が形成されている一方のスラットが他
方のスラットに対して回動するときにおける回動中心部
の位置と一致させることにより、カール部の膨らみ量を
最も小さくできる。また、面取り部の位置をこの回動中
心部の位置と正確に一致させるのではなく、略一致させ
てもカール部の膨らみ量を充分小さくでき、このため、
面取り部の位置は、回動中心部の位置と一致させてもよ
く、略一致させてもよい。
【0012】また、面取り部の位置が回動中心部から離
れていても、スラットのより円滑な回動の確保は達成さ
れるとともに、従来よりもカール部の膨らみ量を小さく
できるため、面取り部の位置を回動中心部から外れた位
置としてもよい。
【0013】また、本発明に係るシャッターカーテンの
スラットは、コイル材のロールフォーミング加工と、こ
の後の切断加工によって製造してもよく、あるいは他の
方法、例えば、一定長さ寸法、幅寸法の板金材をプレス
加工、折り曲げ加工することや、鋳造法等により製造し
てもよい。
【0014】本発明に係るシャッター装置のシャッター
カーテン製造装置は、コイル材を両側から加圧成形する
ための一対のロールを有しているロール手段がコイル材
送り方向に複数個並設され、これらのロール手段で前記
コイル材をスラット断面形状に成形するためのロールフ
ォーミング装置と、このロールフォーミング装置から送
られた前記コイル材をスラット長さに切断するための切
断装置とを有するシャッター装置のシャッターカーテン
製造装置において、前記コイル材の少なくとも一方の側
端部を面取り加工するための面取り装置を備えているこ
とを特徴するものである。
【0015】このシャッターカーテン製造装置による
と、コイル材の少なくとも一方の側端部に面取り加工を
行うための面取り装置を備えているため、コイル材から
製造されるスラットの端部に面取り部を設けることがで
きる。
【0016】また、このシャッターカーテン製造装置に
よると、ロールフォーミング装置と切断装置とを含んで
構成されている従来のシャッターカーテン製造装置に、
面取り装置を追加するだけでよく、シャッターカーテン
製造装置を大掛かりに改造する等は不要である。
【0017】この面取り装置は、ロールフォーミング装
置の一部を構成する機械、手段、器具等として設けても
よく、また、ロールフォーミング装置の前段に配置され
るものとして設けてもよく、また、ロールフォーミング
装置と切断装置との間に配置されるものとしてもよく、
さらには、切断装置による切断でコイル材から生産され
たそれぞれのスラットに対して面取加工を行うものとし
て切断装置の後段に配置されるものとしてもよい。
【0018】なお、以上の本発明に係るシャッターカー
テン製造装置には、前記切断装置による切断で生産され
たそれぞれのスラットを、スラットの少なくとも一方の
側端部に前記ロールフォーミング装置で形成されたカー
ル部同士を係合させることにより連結させるシャッター
カーテン組み立て装置を設けてもよく、あるいは、この
ような組み立て装置を設けず、前記カール部同士を係合
させることによりそれぞれのスラットを連結する作業
を、スラット生産工場やシャッター装置の設置現場等に
おいて、人手作業や、本発明に係るシャッターカーテン
製造装置とは別装置で行ってもよい。
【0019】本発明に係るシャッター装置のシャッター
カーテン製造方法は、コイル材を、このコイル材を両側
から加圧成形するための一対のロールを有しているロー
ル手段がコイル材送り方向に複数個並設されているロー
ルフォーミング装置に送ることにより、前記コイル材を
スラット断面形状に成形するロールフォーミング工程
と、前記コイル材をスラット長さに切断してスラットを
生産する工程とを有するシャッター装置のシャッターカ
ーテン製造方法において、前記ロールフォーミング工程
で前記コイル材の少なくとも一方の側端部を面取り加工
することを特徴とするものである。
【0020】このシャッターカーテン製造方法による
と、ロールフォーミング工程でコイル材の少なくとも一
方の側端部を面取り加工するため、コイル材から製造さ
れるスラットの端部に面取り部を設けることができる。
【0021】また、このシャッターカーテン製造方法に
よると、コイル材をロールフォーミング加工していると
きに面取り加工を行うため、面取り加工をロールフォー
ミング加工の一部として行え、特別に面取り工程を設け
る必要はないため、シャッターカーテン製造作業を効率
的に行える。
【0022】また、本発明に係るシャッター装置のシャ
ッターカーテン製造方法は、コイル材を、このコイル材
を両側から加圧成形するための一対のロールを有してい
るロール手段がコイル材送り方向に複数個並設されてい
るロールフォーミング装置に送ることにより、前記コイ
ル材をスラット断面形状に成形するロールフォーミング
工程と、前記コイル材をスラット長さに切断してスラッ
トを生産する工程とを有するシャッター装置のシャッタ
ーカーテン製造方法において、前記ロールフォーミング
工程の前工程として前記コイル材の少なくとも一方の側
端部を面取り加工することを特徴とするものである。
【0023】このシャッターカーテン製造方法による
と、コイル材の少なくとも一方の側端部を面取り加工す
ることは、ロールフォーミング工程の前工程として行う
ため、ロールフォーミング加工によりコイル材が変形を
始める前に面取り加工がなされることになり、このた
め、この面取り加工のより確実化を達成できる。
【0024】なお、以上のシャッターカーテン製造方法
において、それぞれのスラットの少なくとも一方の側端
部に前記ロールフォーミング工程で形成されたカール部
同士を係合させることによってシャッターカーテンを組
み立てるシャッターカーテン組み立て工程は、前記切断
工程の後工程としてこの切断工程に続けて連続的に行っ
てもよく、あるいは、本発明に係るシャッターカーテン
製造方法とは別の作業工程として、例えば、スラット生
産工場やシャッター装置の設置現場等において人手作業
又は自動作業として行ってもよい。
【0025】以上の本発明において、面取り部は、平坦
な面取り部でもよく、湾曲した面取り部でもよく、その
形状は任意である。
【0026】また、本発明において、面取り部を設ける
ための面取り加工は、押圧加工でもよく、切削加工でも
よく、圧延加工でもよく、その加工種類は任意である。
【0027】そして、面取り加工を押圧加工とすると、
この押圧加工は、ロールフォーミング加工と同じく、材
料を加圧して塑性変形させる加工であるため、ロールフ
ォーミング工程のなかにこの面取り加工を有効に組み込
むことができる。
【0028】また、もちろん、この押圧加工による面取
り加工は、ロールフォーミング工程の前工程として行っ
てもよい。
【0029】また、本発明は、少なくとも一部がスラッ
ト同士の連設で形成されている任意の種類のシャッター
カーテンに適用でき、本発明に係るシャッターカーテン
は、全部がスラットで形成されたものでもよく、一部が
スラットの連設で形成され、他の部分がスラット以外の
もの、例えば、パネル、シート、パイプ等で形成された
ものでよい。すなわち、本発明は、スラットとスラット
以外のものとの複合からなるシャッターカーテンにも適
用できる。
【0030】また、本発明に係るシャッター装置は、建
物や地下街等の構築物に設けられる出入口や窓部等の開
口部をシャッターカーテンで開閉するものでもよく、あ
るいは、火災等の発生時に建物内や構築物の内部に防災
区画をシャッターカーテンで形成するものでもよい。
【0031】さらに、本発明は、巻取軸に巻き取られ、
繰り出されるシャッターカーテンはもちろんのこと、例
えば、オーバースライディングドアのように、ガイド部
材で案内されてなされる移動の途中やその終了時に、3
60度以下の角度に湾曲したり屈曲したりするシャッタ
ーカーテンにも適用でき、また、移動の途中に360度
以下の角度に湾曲したり屈曲したりするとともに、巻取
軸に巻き取られ、繰り出されるシャッターカーテンにも
適用できる。
【0032】また、本発明に係るシャッターカーテンの
移動方向は、上下方向でもよく、左右方向でもよく、水
平方向でもよく、これらの方向に対して傾斜した方向で
もよく、さらには、移動方向が途中で変更し、これらの
方向のうちの少なくとも2つの方向が複合した移動方向
となっているものでもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。初めにシャッター装置を説明する。
【0034】図1はシャッター装置の全体正面図であ
り、上下動するシャッターカーテン1で開閉される建物
の出入口2の上部にシャッターケース3が取り付けら
れ、このシャッターケース3の内部に回転自在に配置さ
れている巻取軸4にシャッターカーテン1の上端が結合
されている。巻取軸4には、モータとブレーキの組み合
わせからなる開閉機5がベルト等の伝動手段6で接続さ
れ、開閉機5からの正逆回転駆動力が巻取軸4に伝達さ
れてこの巻取軸4が正逆回転することにより、シャッタ
ーカーテン1は、出入口2の左右側部に取り付けられた
ガイドレール7に案内されながら上下し、出入口2を開
閉する。
【0035】シャッターカーテン1は、下端の座板8及
び巻取軸3との連結部材を除き、多数のスラット10を
上下に連設することにより形成されたスラット式シャッ
ターカーテンである。
【0036】図2は、このスラット式シャッターカーテ
ンを製造するための工程図である。シャッターカーテン
1を形成するそれぞれのスラット10は、板金材である
コイル材を原料とするものである。コイル材は、コイル
材送り出し工程Aからロールフォーミング工程Bに送ら
れることにより、このロールフォーミング工程Bでスラ
ット断面形状となり、この後、コイル材がコイル材切断
工程Cでスラット長さに切断されることによりスラット
10が生産される。次いで、それぞれのスラット10は
シャッターカーテン組み立て工程Dに送られ、この工程
Dにおいてそれぞれのスラット10が連結されることに
より、座板8及び巻取軸3との連結部材を除くシャッタ
ーカーテン1が製造される。
【0037】図3は、図2の製造工程によるシャッター
カーテン製造方法を実施するためのシャッターカーテン
製造装置の全体図である。コイル材11を送り出すため
のアンコイラー12の次ぎにロールフォーミング装置1
3が配置され、このロールフォーミング装置13は、上
下一対のローラを有するロール手段14がコイル材送り
方向に多数並設されたもので、これらのロール手段14
の上下一対のローラの間に供給されたコイル材11が上
下両側から加圧成形されることにより、それぞれのロー
ル手段14におけるローラ形状に基づき、コイル材11
は図4で示す平板断面形状のコイル材11Aからスラッ
ト断面形状のコイル材11Bへと加工され、このロール
フォーミング加工によりコイル材11の一方と他方の側
端部にはカール部21,22が形成される。
【0038】図3で示すように、ロールフォーミング装
置13の次ぎには切断装置15が配置され、スラット断
面形状となって送らてくるコイル材11がこの切断装置
15でスラット長さに切断されることにより、コイル材
11から多数のスラット10が生産される。これらのス
ラット10は切断装置15の次ぎに配置されているシャ
ッターカーテン組み立て装置16に順次送られ、この装
置16では、1個のスラット10が送られてくるたび
に、スラット10は図示しない横送り手段でスラット1
0の幅寸法と対応する寸法分だけスラット10の幅方向
へ送られ、これにより、装置16に先に送られたスラッ
ト10のカール部22に、図6で示すとおり、次ぎに装
置16に送られてくるスラット10のカール部21が挿
入、係合する。これによりスラット10同士が連結さ
れ、そして、これらのスラット10が上記横送り手段で
スラット10の幅方向へ送られてから、以上の作業が繰
り返されることにより、多数のスラット10の連設によ
るシャッターカーテン1が装置16で製造される。
【0039】図5は、ロールフォーミング装置13のな
かに設けられている面取り装置30を示す。この面取り
装置30も、ロールフォーミング装置13を構成するロ
ール手段14と同じく、コイル材10の上下両側を加圧
する上下一対のローラ31,32を有しているととも
に、これらのローラ31,32の互いに反対側の端部に
は、コイル材11の幅方向外側へ半径が次第に拡大する
径拡大部31A、32Aが形成されている。このため、
コイル材11がローラ31,32の間を通過するとき
に、径拡大部31A、32Aからの押圧力により、コイ
ル材11の一方の側端部に上面取り部23が形成され、
他方の側端部に下面取り部24が形成される。
【0040】この面取り装置30は、図3に示すとお
り、多数のロール手段14の並設で構成されているロー
ルフォーミング装置13のなかの最初又は最初から2〜
4段目に設置され、コイル材11のロールフォーミング
加工がそれ程進んでいない段階でコイル材11に面取り
部23,24が形成される。
【0041】以上のように面取り部23,24が形成さ
れたコイル材11からそれぞれのスラット10が生産さ
れると、これらのスラット10の両方の端部、図6で
は、それぞれのスラット10の上カール部21の端部と
下カール部22の端部とに面取り部23,24が形成さ
れていることになり、これらの面取り部23,24は、
それぞれのカール部21,22の外周面端部に設けられ
ている。
【0042】このため、スラット10同士の連設によっ
てシャッターカーテン1が形成され、このシャッターカ
ーテン1が図1で示した巻取軸4に巻き取られ又は巻取
軸4から繰り出されて、上下に隣り合う2個のスラット
10のうちの一方のスラット10が他方のスラット10
に対して回動する際に、面取り部23,24によりカー
ル部23,24の外周面端部の角部がなくなっているた
め、一方のスラット10のカール部のこの角部が、他方
のスラット10のカール部の内周面に接触することはな
い。
【0043】このため、スラット10のより円滑な回動
が確保される。また、面取り部23,24によりカール
部21,22の膨らみ量を小さくできることになり、こ
のため、スラットを生産するために使用するコイル材1
1の幅寸法を小さくでき、シャッターカーテン1を製造
するために必要な材料を全体として少なくできる。
【0044】そして、上下に連設された2個のスラット
10のうち、下側のスラット10の面取り部23の位置
を、この下側のスラット10が上側のスラット10に対
して回動するときの回動中心部の位置と一致させ、上側
のスラット10の面取り部24の位置を、この上側のス
ラット10が下側のスラット10に対して回動するとき
の回動中心部の位置と一致させることにより、両方のカ
ール部21,22の膨らみ量を最も小さくできる。これ
により、スラット10を生産するために用いるコイル材
11の幅寸法を一層小さくできる。
【0045】また、この実施形態によると、アンコイラ
ー12とロールフォーミング装置13と切断装置15と
シャッターカーテン組み立て装置16とにより構成され
ているシャッターカーテン製造装置に、面取り装置30
を追加するだけでよく、これまでのシャッターカーテン
製造装置を大掛かりに改造することは不要である。
【0046】また、この実施形態によると、面取り装置
30はコイル材11をロールフォーミング加工するため
のロールフォーミング装置13のなかに設置され、面取
り加工をロールフォーミング加工の一部として連続的に
行えるため、特別に面取り工程を設ける必要はなく、シ
ャッターカーテン製造作業を効率的に行える。
【0047】さらに、面取り加工はコイル材11を押圧
加工することにより行われ、この押圧加工は、ロールフ
ォーミング加工と同じく、材料を加圧して塑性変形させ
る加工であるため、ロールフォーミング工程のなかにこ
の面取り加工を有効に組み込むことができる。
【0048】図7は、第2実施形態に係る面取り装置4
0を示す。この面取り装置40は、コイル材11の幅方
向両側にそれぞれ配置された水平ローラ41と傾斜ロー
ラ42とを有している。図7の右側における水平ローラ
41はコイル材11の下側に、傾斜ローラ42はコイル
材11の上側にそれぞれ配置され、左側における水平ロ
ーラ41はコイル材11の上側に、傾斜ローラ42はコ
イル材11の下側にそれぞれ配置されている。そして、
それぞれの傾斜ローラ42は、コイル材11の幅方向外
側で水平ローラ41に近づくように傾斜している。
【0049】この面取り装置40によると、図6で示し
た面取り部23,24が傾斜ローラ42の押圧力で形成
される。
【0050】図8は、第3実施形態に係る面取り装置5
0を示す。この面取り装置50は、コイル材11の幅方
向両側に鉛直に配置されたローラ51を有する。これら
のローラ51は、半径が小さい小径部51Aと、この小
径部51Aと接続され、ローラ51の軸方向へ半径が次
第に大きくなる径拡大部51Bとを備え、左右のローラ
51では、これらの小径部51Aと径拡大部51Bの上
下が逆となっている。
【0051】この面取り装置50によると、図6で示し
た面取り部23,24が径拡大部51Bの押圧力で形成
される。
【0052】図9は、第4実施形態に係る面取り装置6
0を示す。この面取り装置60も、、コイル材11の幅
方向両側に鉛直に配置されたローラ61を有する。これ
らのローラ61には、軸方向の途中にV字溝61Aが形
成されている。
【0053】この面取り装置60によると、図6で示し
た面取り部23,24をV字溝61Aでの押圧力で形成
できる。また、この実施形態によると、V字溝61Aに
よってコイル材幅方向両側におけるコイル材厚さ方向の
両側に面取り部が形成されるが、このような面取り部が
それぞれのスラットに設けられても、前述した作用効果
を得られる。
【0054】図10は、面取り加工をロールフォーミン
グ工程の前工程として行う場合の実施形態に係るシャッ
ターカーテン製造装置を示す。すなわち、この実施形態
のシャッターカーテン製造装置では、面取り装置30は
ロールフォーミング装置13の前側に設置されており、
コイル材11は面取り装置30で面取り加工された後に
ロールフォーミング装置13に送られ、ロールフォーミ
ング加工される。
【0055】この実施形態によると、コイル材11の面
取り加工は、ロールフォーミング加工によりコイル材1
1が変形を始める前になされることになり、このため、
この面取り加工のより確実化を達成できる。
【0056】なお、図10のシャッターカーテン製造装
置における面取り装置は、図7〜図9の面取り装置4
0,50,60でもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明によると、シャッターカーテンを
形成するスラットのより円滑な回動を確保するととも
に、カール部の膨らみ量を小さくできるという効果を得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッター装置の全体を示す正面図である。
【図2】スラット式シャッターカーテンを製造するため
の工程図である。
【図3】図2の製造工程によるシャッターカーテン製造
方法を実施するためのシャッターカーテン製造装置の全
体を示す図である。
【図4】図3で示されたロールフォーミング装置により
コイル材が平板断面形状からスラット断面形状へ加工さ
れることを示す図である。
【図5】第1実施形態に係る面取り装置を示す一部破断
の図である。
【図6】コイル材から生産されたスラットで形成される
スラット式シャッターカーテンのカール部の断面図であ
る。
【図7】第2実施形態に係る面取り装置を示す一部破断
の図である。
【図8】第3実施形態に係る面取り装置を示す一部破断
の図である。
【図9】第4実施形態に係る面取り装置を示す一部破断
の図である。
【図10】面取り加工をロールフォーミング工程の前工
程として行う場合の実施形態に係るシャッターカーテン
製造装置を示す図3と同様の図である。
【図11】従来のスラット式シャッターカーテンのカー
ル部の断面図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン 10 スラット 11 コイル材 12 アンコイラー 13 ロールフォーミング装置 14 ロール手段 15 コイル材切断装置 16 シャッターカーテン組み立て装置 21,22 カール部 23,24 面取り部 30,40,50,60 面取り装置 A コイル材送り出し工程 B ロールフォーミング工程 C 切断工程 D シャッターカーテン組み立て工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正之 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 (72)発明者 岡田 秀正 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部がスラット同士の連設で
    形成され、これらのスラットが、隣り合う2個のスラッ
    トの互いに対向する端部に形成されたカール部同士を回
    動自在に係合させることにより連結されているシャッタ
    ー装置のシャッターカーテンにおいて、前記カール部同
    士のうち、少なくとも一方のカール部の外周面端部が面
    取り部となっていることを特徴とするシャッター装置の
    シャッターカーテン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシャッター装置のシャ
    ッターカーテンにおいて、前記面取り部の位置が、前記
    2個のスラットのうちのこの面取り部が形成されている
    一方のスラットが他方のスラットに対して回動するとき
    における回動中心部の位置と一致又は略一致しているこ
    とを特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン。
  3. 【請求項3】 コイル材を両側から加圧成形するための
    一対のロールを有しているロール手段がコイル材送り方
    向に複数個並設され、これらのロール手段で前記コイル
    材をスラット断面形状に成形するためのロールフォーミ
    ング装置と、このロールフォーミング装置から送られた
    前記コイル材をスラット長さに切断するための切断装置
    とを有するシャッター装置のシャッターカーテン製造装
    置において、前記コイル材の少なくとも一方の側端部を
    面取り加工するための面取り装置を備えていることを特
    徴するシャッター装置のシャッターカーテン製造装置。
  4. 【請求項4】 コイル材を、このコイル材を両側から加
    圧成形するための一対のロールを有しているロール手段
    がコイル材送り方向に複数個並設されているロールフォ
    ーミング装置に送ることにより、前記コイル材をスラッ
    ト断面形状に成形するロールフォーミング工程と、前記
    コイル材をスラット長さに切断してスラットを生産する
    工程とを有するシャッター装置のシャッターカーテン製
    造方法において、前記ロールフォーミング工程で前記コ
    イル材の少なくとも一方の側端部を面取り加工すること
    を特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン製造
    方法。
  5. 【請求項5】 コイル材を、このコイル材を両側から加
    圧成形するための一対のロールを有しているロール手段
    がコイル材送り方向に複数個並設されているロールフォ
    ーミング装置に送ることにより、前記コイル材をスラッ
    ト断面形状に成形するロールフォーミング工程と、前記
    コイル材をスラット長さに切断してスラットを生産する
    工程とを有するシャッター装置のシャッターカーテン製
    造方法において、前記ロールフォーミング工程の前工程
    として前記コイル材の少なくとも一方の側端部を面取り
    加工することを特徴とするシャッター装置のシャッター
    カーテン製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のシャッター装置
    のシャッターカーテン製造方法において、前記面取り加
    工は、前記コイル材を押圧することにより行うことを特
    徴とするシャッター装置のシャッターカーテン製造方
    法。
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