JP2003003541A - 室の床排水および換気設備 - Google Patents
室の床排水および換気設備Info
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Abstract
騒音問題、比較的高くつく設備費問題を解決し、臭気問
題が発生しない、騒音の少ない、設備費の安価な室の床
排水および換気設備を提供する。 【解決手段】床排水と室内の換気を、床面に設けた凹部
に結合した管路にて行い、この管路を二方向に分け、一
方を封水トラップを介して排水路に導き、他方を換気フ
ァンを介して大気に開放させたことを特徴とする室の床
排水および換気設備。
Description
換気設備に関する。更に詳しくは、室の床排水と室の換
気の兼用設備(システム)に関する。
とを行う従来のシステムは、床面に開口した凹部と一端
が該凹部の底面から突出し該凹部内において開口した排
水管路と、該排水管路の一端を排水が通過する間隙を残
して覆うキャップとからなるワントラップと、前記排水
管路の他端を排水路に接続する排水管路とからなる排水
のみを行う排水設備と、室の上方空間、多くは天井に一
端が開口し、換気ファンを介して他端が大気に開放され
た換気のみを行う換気設備とから構成されている。
廻りの室あるいは居室において、排水設備からの臭気が
気になる場合をしばしば経験するところである。その原
因の一つに、床面下に設けられるワントラップの封水の
深さを、建築構造上から、あまり大きくとれない場合が
多く、この場合は、封水の深さが浅く、床面に設けるワ
ントラップは、配管トラップに比較し、封水量が少な
く、かつ、常時は水が流れないため、封水が蒸発し易
く、封水は直ぐに無くなりがちで、ワントラップの内部
が乾燥状態になることがある。従って、建設業者として
は、このようなワントラップは、使用したくないが、こ
れに代わる良いものがなく、相変わらず多用しているの
が現状である。
臭気は、通常の空気より重いため、室の下方に滞留しが
ちであるが、上記従来の換気設備では、室の上方空間に
その吸込口が開口しているため、この臭気を排除するの
に適切に機能していないのが現状である。
術の問題点を解決し、室の床排水と換気とが適切に行え
る室の床排水および換気設備を提供するすることを目的
としてなされたものである。
成せんとするものであって、本発明に係る室の床排水お
よび換気設備は、(イ)室の床面に開口した凹部、第1
の管路、第2の管路、第3の管路、水封トラップ管路、
および、排水路とからなり、(ロ)前記凹部の底面に前
記第1の管路の一端が開口して接続され、(ハ)該第1
の管路の他端が前記第2の管路に開口して接続され、
(ニ)該第2の管路の一端が換気ファンを介して大気に
開放され、(ホ)該第2の管路の他端が前記水封トラッ
プ管路の一端に接続され、(ヘ)該水封トラップ管路の
他端が前記第3の管路の一端に接続され、(ト)該第3
の管路の他端が前記排水路に開口して接続され、(チ)
前記凹部の上面に、通水通気性の蓋が設けられてなる。
少なくとも2枚のプレートからなり、該蓋の通気量が、
該プレートの相対位置を調節することにより、可変とさ
れていることが好ましい。この態様は、第2の管路が1
本であり、この1本の第2の管路に、複数戸の第1の管
路が接続された形態をとる場合は、各戸各所の排気量の
バランスをとる上で、特に好ましい。
管路がS字状水封トラップ管路であることが、排水路か
らの臭気を確実にトラップ出来る点、管路配設、交換作
業の容易性の点から、好ましい。
作用は、次の通りである。
り、凹部から第1の管路を流れ、第2の管路に至り、第
2の管路を流下し、排水がトラップされている水封(S
字状)トラップ管路に至る。新たに水封(S字状)トラ
ップ管路に至った排水は、水封(S字状)トラップ管路
にトラップされていた排水を第3の管路へと押し出し、
押し出された排水は、排水路に至り、設備外へと流下す
る。
た換気ファンの作動により、通水通気性の蓋を通り、凹
部から第1の管路を流れ、第2の管路に至り、換気ファ
ンによる吸引作用を受け、第2の管路を換気ファンに向
かい流れ、換気ファンを通過して大気に放出される。
路を経て、排水路へと排出され、室の換気は、床面近傍
から、随時、同じ第2の管路を経て、換気ファンによ
り、大気へと排出される。凹部、第1の管路および第2
の管路は、排水と換気とのために共用の形をとるが、換
気ファンの故障時における排水路からの臭気は、S字状
トラップにより阻止される。また、この水封(S字状)
トラップは、換気ファンの作動時における室内からの換
気風量の安定化の作用、および、第2の管路への虫、鼠
などの進入防止の作用を有する。
の床排水および換気設備、および、本発明に係る室の床
排水および換気設備を、更に具体的に説明する。
を説明する管路系の概略側面図であり、4階建て4戸の
建造物の2階以上の各戸各室における室の床排水および
換気設備を示す。
水廻りの例として、床面1A、2A、3Aに設置された
便所1B、2B、3Bが示されている。なお、これは、
勿論、洗面所などでも良い。便所1B、2B、3Bに
は、排水管1C、2C、3Cがそれぞれ接続され、それ
ぞれの排水管1C、2C、3Cは、それぞれ、共通排水
管4に接続されている。共通排水管4の一端は、排水桝
(排水路)5に接続され、他端は、建造物の屋上6の上
方にて、大気に開放されている。
Aには、そこに開口する凹部1D、2D、3Dが設けら
れ、床排水管1E、2E、3Eが、凹部1D、2D、3
Dの底面から凹部内に突出し、その一端は、凹部内で開
口している。これらの開口は、通水可能な間隙を有し
て、キャップ1F、2F、3Fにより覆われ、ワントラ
ップ1G、2G、3Gを形成している。床排水管1E、
2E、3Eの他端は、共通床排水管7に接続されてい
る。共通床排水管7の一端は、排水桝5に接続され、他
端は、屋上6近くにおいて、共通排水管4に合流してい
る。
B、3Bの天井には、そこに開口する換気ファン1H、
2H、3Hが設けられ、換気ファン1H、2H、3Hに
は、そこから導出され、大気に通じる換気管1J、2
J、3Jが設けられている。
床との間隔は、通常、そう大きくないため、ワントラッ
プ1G、2G、3Gの封水の深さは浅い。床面に設けら
れるワントラップは、配管トラップに比較して、封水量
が少なく、かつ、常時は水が流れないため、封水は蒸発
して直ぐに無くなりがちであり、ワントラップ1G、2
G、3Gが乾燥状態になることがしばしば生じ、この状
態になると、共通床排水管7からの臭気が、ワントラッ
プ1G、2G、3Gを通り、便所1B、2B、3B内に
流入し、そこに臭気を感じるに至る。この現象は、別途
設けられている換気ファン1H、2H、3Hが作動して
いると一層激しさを増す。この現象は、建築構造上から
の止むを得ないとして、あきらめられている向きもある
が、なんとか解消して欲しいとの要望も居住者から出て
いる。
ものである。
気設備を説明する管路系の概略側面図である。図2は、
図1の場合と同様、4階建て4戸の建造物の2階以上の
各戸各室における室の床排水および換気設備を示す。
には、水廻りの例として、床面11A、12A、13A
に設置された便所11B、12B、13Bが示されてい
る。なお、これは、勿論、洗面所などでも良い。便所1
1B、12B、13Bには、排水管11C、12C、1
3Cがそれぞれ接続され、それぞれの排水管11C、1
2C、13Cは、それぞれ、共通排水管14に接続され
ている。共通排水管14の一端は、排水桝(排水路)1
5に接続され、他端は、建造物の屋上16の上方にて、
大気に開放されている。
12A、13Aには、そこに開口する凹部11D、12
D、13Dが設けられ、第1の管路である排水換気管1
1E、12E、13Eが、凹部11D、12D、13D
の底面に開口している。凹部11D、12D、13Dの
上面には、通水通気性の蓋11K、12K、13Kが設
けられている。
は、第2の管路である共通排水換気管17に接続されて
いる。共通排水換気管17の一端は、水封トラップ管路
であるS字状水封トラップ管路18の一端に接続され、
S字状水封トラップ管路18の他端は、第3の管路であ
る排水管路19の一端に接続され、排水管路19の他端
は、排水桝15に接続されている。一方、共通排水換気
管17他端は、屋上16近くにおいて、換気ファン20
を介して大気に開放されている。
13Bの床排水は、通水通気性の蓋11K、12K、1
3Kを通過し、凹部11D、12D、13Dに至り、次
いで、排水換気管11E、12E、13Eを経て、共通
排水換気管17を流下し、S字状水封トラップ管路18
に至る。これに応じて、S字状水封トラップ管路18に
貯留されていた排水は、押し出され、排水管路19を経
て、排水桝15に流入し、排出される。
は、換気ファン20の作動により、通水通気性の蓋11
K、12K、13Kを通過し、凹部11D、12D、1
3Dに至り、次いで、排水換気管11E、12E、13
Eを経て、共通排水換気管17を換気ファン20側に流
れ、換気ファン20を通過し、大気に放出される。
は、従来のワントラップの使用および室内空間上方部か
らの換気方式を止め、床排水と室内の換気を、床面に設
けた凹部に結合した管路にて行い、この管路を二方向に
分け、一方を封水トラップを介して排水路に導き、他方
を換気ファンを介して大気に開放させた構造を有するた
め、従来のワントラップの封水切れによって生じていた
臭気の室内への流入が完全に防止出来、生活の快適性が
従来よりも有利にもたらされ、一方、従来、各戸各水廻
りにおいて必要としていた換気ファン、換気ダクト設備
も不要となり、各戸の換気ファンによる騒音問題も解決
され、換気ファンの設置が戸外の一箇所で済むため、換
気設備のメンテナンスが従来より容易になり、設備構築
に当たっての意匠的、取合い的な面で従来より有利とな
り、設備費用も安価となる作用、効果を奏する。
管路系の概略側面図。
明する管路系の概略側面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 (イ)室の床面に開口した凹部、第1の
管路、第2の管路、第3の管路、水封トラップ管路、お
よび、排水路とからなり、 (ロ)前記凹部の底面に前記第1の管路の一端が開口し
て接続され、 (ハ)該第1の管路の他端が前記第2の管路に開口して
接続され、 (ニ)該第2の管路の一端が換気ファンを介して大気に
開放され、 (ホ)該第2の管路の他端が前記水封トラップ管路の一
端に接続され、 (ヘ)該水封トラップ管路の他端が前記第3の管路の一
端に接続され、 (ト)該第3の管路の他端が前記排水路に開口して接続
され、 (チ)前記凹部の上面に、通水通気性の蓋が設けられて
なる、室の床排水および換気設備。 - 【請求項2】 前記通水通気性の蓋が、少なくとも2枚
のプレートからなり、該蓋の通気量が、該プレートの相
対位置を調節することにより、可変とされている請求項
1に記載の室の床排水および換気設備。 - 【請求項3】 前記水封トラップ管路がS字状水封トラ
ップ管路である請求項1あるいは2に記載の室の床排水
および換気設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001189853A JP2003003541A (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | 室の床排水および換気設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001189853A JP2003003541A (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | 室の床排水および換気設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003003541A true JP2003003541A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19028712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001189853A Pending JP2003003541A (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | 室の床排水および換気設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003003541A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004225480A (ja) * | 2003-01-27 | 2004-08-12 | Asahi Kasei Homes Kk | 排水管構造 |
JP2006037455A (ja) * | 2004-07-26 | 2006-02-09 | Asahi Kasei Homes Kk | 排水構造 |
Citations (5)
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JPH06108644A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Seibu Kizai Kk | 排水金具の施工方法 |
JPH11256650A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-21 | Taisei Corp | 回転式開閉装置付床排水金物 |
-
2001
- 2001-06-22 JP JP2001189853A patent/JP2003003541A/ja active Pending
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JP2006037455A (ja) * | 2004-07-26 | 2006-02-09 | Asahi Kasei Homes Kk | 排水構造 |
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Legal Events
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