JP2003002612A - 携帯可能な酸素発生器 - Google Patents
携帯可能な酸素発生器Info
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- JP2003002612A JP2003002612A JP2001184130A JP2001184130A JP2003002612A JP 2003002612 A JP2003002612 A JP 2003002612A JP 2001184130 A JP2001184130 A JP 2001184130A JP 2001184130 A JP2001184130 A JP 2001184130A JP 2003002612 A JP2003002612 A JP 2003002612A
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- oxygen
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 酸素含有ガス中の人体に有害な不純物を除去
してより安全な酸素を供給することができる携帯可能な
酸素発生器を提供する。 【解決手段】 混合することにより酸素含有ガスを発生
する複数の成分を隔離して収容した携帯可能な酸素発生
器1において、複数の成分を収容した複数の収容室1
3、14からなる反応部15と、複数の収容室13、1
4を仕切る連通可能な仕切部12と、少なくとも一部に
水性液を収容し、反応部15で発生した酸素含有ガスを
移送可能な取り出し流路27と、取り出し流路27から
連続する排出ノズル3とを有することにより、発生させ
た酸素含有ガスを一端水性液と接触させて排出させるの
で、人体に有害な不純物を除去することができる。
してより安全な酸素を供給することができる携帯可能な
酸素発生器を提供する。 【解決手段】 混合することにより酸素含有ガスを発生
する複数の成分を隔離して収容した携帯可能な酸素発生
器1において、複数の成分を収容した複数の収容室1
3、14からなる反応部15と、複数の収容室13、1
4を仕切る連通可能な仕切部12と、少なくとも一部に
水性液を収容し、反応部15で発生した酸素含有ガスを
移送可能な取り出し流路27と、取り出し流路27から
連続する排出ノズル3とを有することにより、発生させ
た酸素含有ガスを一端水性液と接触させて排出させるの
で、人体に有害な不純物を除去することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混合することによ
り酸素含有ガスを発生する複数の成分を合成樹脂製容器
に収容した酸素発生器に係り、特に携帯用として好適に
利用できる携帯可能な酸素発生器に関する。
り酸素含有ガスを発生する複数の成分を合成樹脂製容器
に収容した酸素発生器に係り、特に携帯用として好適に
利用できる携帯可能な酸素発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、過酸化水素付加物と水とを隔離し
て収容し、使用時に混合させることにより酸素を発生さ
せる携帯用の酸素発生器が提案されている(例えば、特
開2000−140140号など)。このような酸素発
生器は、過酸化水素付加物と水とを混合して、過酸化水
素付加物から発生する過酸化水素を水中で分解すること
により酸素を発生させるものであり、反応により発生す
る酸素含有ガスを、液体を通さず気体のみを通すフィル
タや、活性炭層を経由して取り出すことにより、エアロ
ゾル等の不純物を除去して純粋な酸素を得ることが記載
されている。ところで、過酸化水素付加物と水とから発
生させた過酸化水素は、通常、水中に溶解されるが、反
応が激しい場合や水面近くで過酸化水素が発生した場合
等には、水中に溶解されることなく、酸素含有ガス中に
混入する。この過酸化水素は人体に対する影響が大き
く、吸引することは好ましくない。前記のような携帯用
酸素発生器の場合、活性炭層を経由して取り出すことに
より過酸化水素ガスを吸着除去することが考えられる。
しかしながら、活性炭層が過酸化水素ガスを吸着する能
力を十分に有していたとしても、酸素発生器から放出さ
れる酸素量が多く、活性炭層中の酸素含有ガスの流速は
著しく速いため、十分な固気接触が得られない。そのた
め、ノズルから放出されるガス中に過酸化水素が混入さ
れやすいという問題点があった。
て収容し、使用時に混合させることにより酸素を発生さ
せる携帯用の酸素発生器が提案されている(例えば、特
開2000−140140号など)。このような酸素発
生器は、過酸化水素付加物と水とを混合して、過酸化水
素付加物から発生する過酸化水素を水中で分解すること
により酸素を発生させるものであり、反応により発生す
る酸素含有ガスを、液体を通さず気体のみを通すフィル
タや、活性炭層を経由して取り出すことにより、エアロ
ゾル等の不純物を除去して純粋な酸素を得ることが記載
されている。ところで、過酸化水素付加物と水とから発
生させた過酸化水素は、通常、水中に溶解されるが、反
応が激しい場合や水面近くで過酸化水素が発生した場合
等には、水中に溶解されることなく、酸素含有ガス中に
混入する。この過酸化水素は人体に対する影響が大き
く、吸引することは好ましくない。前記のような携帯用
酸素発生器の場合、活性炭層を経由して取り出すことに
より過酸化水素ガスを吸着除去することが考えられる。
しかしながら、活性炭層が過酸化水素ガスを吸着する能
力を十分に有していたとしても、酸素発生器から放出さ
れる酸素量が多く、活性炭層中の酸素含有ガスの流速は
著しく速いため、十分な固気接触が得られない。そのた
め、ノズルから放出されるガス中に過酸化水素が混入さ
れやすいという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたものであり、酸素含有
ガス中の人体に有害な不純物を除去してより安全な酸素
を供給することができる携帯可能な酸素発生器を提供す
ることを目的とする。
問題点を解決するためになされたものであり、酸素含有
ガス中の人体に有害な不純物を除去してより安全な酸素
を供給することができる携帯可能な酸素発生器を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の携帯可能な酸素発生器は、混合することにより酸素
含有ガスを発生する複数の成分を隔離して収容した携帯
可能な酸素発生器において、前記複数の成分を収容した
複数の収容室からなる反応部と、前記複数の収容室を仕
切る連通可能な仕切部と、少なくとも一部に水性液を収
容し、前記反応部で発生した酸素含有ガスを移送可能な
取り出し流路と、該取り出し流路から連続する排出ノズ
ルとを有することを特徴とする。本発明の携帯可能な酸
素発生器によれば、連通可能な仕切部を連通させること
により各成分を混合し、これにより発生した酸素含有ガ
スを、少なくとも一部に水性液を収容し、該酸素含有ガ
スを移送可能な取り出し流路を通して、排出ノズルから
放出させるので、酸素含有ガスを流路中の水性液に接触
させてから放出することにより、該ガス中に含まれる人
体に有害な不純物を水性液中に移行させて除去すること
ができる。そのため、排出ノズルからより安全な酸素を
供給することができる。
明の携帯可能な酸素発生器は、混合することにより酸素
含有ガスを発生する複数の成分を隔離して収容した携帯
可能な酸素発生器において、前記複数の成分を収容した
複数の収容室からなる反応部と、前記複数の収容室を仕
切る連通可能な仕切部と、少なくとも一部に水性液を収
容し、前記反応部で発生した酸素含有ガスを移送可能な
取り出し流路と、該取り出し流路から連続する排出ノズ
ルとを有することを特徴とする。本発明の携帯可能な酸
素発生器によれば、連通可能な仕切部を連通させること
により各成分を混合し、これにより発生した酸素含有ガ
スを、少なくとも一部に水性液を収容し、該酸素含有ガ
スを移送可能な取り出し流路を通して、排出ノズルから
放出させるので、酸素含有ガスを流路中の水性液に接触
させてから放出することにより、該ガス中に含まれる人
体に有害な不純物を水性液中に移行させて除去すること
ができる。そのため、排出ノズルからより安全な酸素を
供給することができる。
【0005】なお、本発明の携帯可能な酸素発生器にお
いて、複数の成分が合成樹脂製容器に収容され、取り出
し流路が合成樹脂製容器の容器壁を剥離不能に溶着した
強シールにより形成されたものであると、単に合成樹脂
製容器の一部を溶着するだけで流路が形成できるので、
他の部材を用いる必要がなくて部品点数が少なく、他の
部材を配置して組み合わせるなどの複雑な製造工程もな
く、容易に製造することができる。また、反応部の使用
時の上端側に、前記酸素含有ガスを該反応部から前記取
り出し流路へ取り出す取り出し口を備えていると、使用
時に反応部の反応混合物が取り出し流路に流出しにく
く、取り出し流路中の水性液が反応混合物により汚染さ
れて、不純物の除去能力が低下することを防止できる。
この場合、取り出し口が連通可能な閉塞部により閉塞さ
れていると、保存時に取り出し流路の水性液と反応部の
収容物とが混合することがない。
いて、複数の成分が合成樹脂製容器に収容され、取り出
し流路が合成樹脂製容器の容器壁を剥離不能に溶着した
強シールにより形成されたものであると、単に合成樹脂
製容器の一部を溶着するだけで流路が形成できるので、
他の部材を用いる必要がなくて部品点数が少なく、他の
部材を配置して組み合わせるなどの複雑な製造工程もな
く、容易に製造することができる。また、反応部の使用
時の上端側に、前記酸素含有ガスを該反応部から前記取
り出し流路へ取り出す取り出し口を備えていると、使用
時に反応部の反応混合物が取り出し流路に流出しにく
く、取り出し流路中の水性液が反応混合物により汚染さ
れて、不純物の除去能力が低下することを防止できる。
この場合、取り出し口が連通可能な閉塞部により閉塞さ
れていると、保存時に取り出し流路の水性液と反応部の
収容物とが混合することがない。
【0006】さらに、水性液より下流側の取り出し流路
及び/または排出ノズルが、連通可能な密封部により閉
塞されていると、保存時に取り出し流路の水性液が酸素
発生器の外に流出することがない。また、仕切部、閉塞
部及び/または密封部が、樹脂製容器の容器壁を剥離可
能に溶着した弱シールにより形成されていると、樹脂製
容器を溶着するだけでそれぞれを形成できるため、他の
部材を用いる必要がなくて製造が容易であり、また、樹
脂製容器の容器壁を押圧または引き剥がすなどの簡単な
操作で容易に開封することができ、しかも、不完全な連
通状態であっても反応部で発生した酸素含有ガスの圧力
により開封することができるため使い勝手がよい。さら
に、反応部及び取り出し口を有する第1の容器と、水性
液を収容した取り出し流路の少なくとも一部が設けら
れ、かつ第1の容器を収容した第2の容器とを備えてい
ると、第1の容器に比べて第2の容器の容積が大きいた
め、反応部の反応が激しすぎて短時間で多量の酸素含有
ガスが発生したり、取り出し口が何らかの原因で閉塞し
た場合など、反応部の内圧が異常に上昇して第1の容器
が破壊されたとしても、反応液が直ちに外部に噴出する
ことがなく、安全である。また、酸素発生器の横幅を過
剰に広げることなく、水性液の量を増加することができ
るため、酸素含有ガスから不純物を除去しやすくするこ
とができる。また、複数の成分のいずれか1つが過酸化
水素付加物または過酸化物を含有する成分であると、反
応部から発生する酸素含有ガス中に過酸化水素が含まれ
やすいが、この過酸化水素は水に対する溶解度が大きい
ため、取り出し流路中の水性液に接触させれば容易に溶
解除去することができ、本発明を好適に適用することが
できる。
及び/または排出ノズルが、連通可能な密封部により閉
塞されていると、保存時に取り出し流路の水性液が酸素
発生器の外に流出することがない。また、仕切部、閉塞
部及び/または密封部が、樹脂製容器の容器壁を剥離可
能に溶着した弱シールにより形成されていると、樹脂製
容器を溶着するだけでそれぞれを形成できるため、他の
部材を用いる必要がなくて製造が容易であり、また、樹
脂製容器の容器壁を押圧または引き剥がすなどの簡単な
操作で容易に開封することができ、しかも、不完全な連
通状態であっても反応部で発生した酸素含有ガスの圧力
により開封することができるため使い勝手がよい。さら
に、反応部及び取り出し口を有する第1の容器と、水性
液を収容した取り出し流路の少なくとも一部が設けら
れ、かつ第1の容器を収容した第2の容器とを備えてい
ると、第1の容器に比べて第2の容器の容積が大きいた
め、反応部の反応が激しすぎて短時間で多量の酸素含有
ガスが発生したり、取り出し口が何らかの原因で閉塞し
た場合など、反応部の内圧が異常に上昇して第1の容器
が破壊されたとしても、反応液が直ちに外部に噴出する
ことがなく、安全である。また、酸素発生器の横幅を過
剰に広げることなく、水性液の量を増加することができ
るため、酸素含有ガスから不純物を除去しやすくするこ
とができる。また、複数の成分のいずれか1つが過酸化
水素付加物または過酸化物を含有する成分であると、反
応部から発生する酸素含有ガス中に過酸化水素が含まれ
やすいが、この過酸化水素は水に対する溶解度が大きい
ため、取り出し流路中の水性液に接触させれば容易に溶
解除去することができ、本発明を好適に適用することが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の携帯可能な酸素発
生器を図を用いて説明する。図1は、この実施形態の酸
素発生器を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA
−A断面を示す図である。図において、1は携帯可能な
酸素発生器であり、可撓性を有する合成樹脂からなる第
1の容器10と、この第1の容器を収容し、可撓性を有
する合成樹脂からなる第2の容器20とを備えている。
この酸素発生器1は第2の容器20の使用時に上側とな
る位置に排出ノズル3を設けた形式となっている。ここ
で、携帯可能な酸素発生器とは、混合により酸素を発生
させる成分が全て容器内に収容された状態で保存される
ことができ、しかも人手により運搬可能なものであって
もよい。このような酸素発生器は、通常、保存、運搬等
の容易性を重視するため、できるだけ小型化されてい
る。また、使用時に上側となる位置とは、使用時に第1
の容器10及び第2の容器20の収容物が流出しないよ
うにして排出ノズル3から酸素含有ガスを排出させるこ
とができる向きに酸素発生器を配向させた状態における
上となる位置をいう。
生器を図を用いて説明する。図1は、この実施形態の酸
素発生器を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA
−A断面を示す図である。図において、1は携帯可能な
酸素発生器であり、可撓性を有する合成樹脂からなる第
1の容器10と、この第1の容器を収容し、可撓性を有
する合成樹脂からなる第2の容器20とを備えている。
この酸素発生器1は第2の容器20の使用時に上側とな
る位置に排出ノズル3を設けた形式となっている。ここ
で、携帯可能な酸素発生器とは、混合により酸素を発生
させる成分が全て容器内に収容された状態で保存される
ことができ、しかも人手により運搬可能なものであって
もよい。このような酸素発生器は、通常、保存、運搬等
の容易性を重視するため、できるだけ小型化されてい
る。また、使用時に上側となる位置とは、使用時に第1
の容器10及び第2の容器20の収容物が流出しないよ
うにして排出ノズル3から酸素含有ガスを排出させるこ
とができる向きに酸素発生器を配向させた状態における
上となる位置をいう。
【0008】第1の容器10は、周縁密封部11により
囲まれた反応部13を有し、この反応部13内が容器内
壁面同士を剥離可能に溶着した弱シールからなる仕切部
12により液密に仕切られて収容室14、15が形成さ
れている。収容室14には水が、収容室15には過炭酸
ナトリウム(Na2CO3・3/2H2O2)及びカタ
ラーゼ粉末がそれぞれ収容されている。周縁密封部11
の一方の側縁部11aの使用時の上端近傍となる位置に
は、第1の容器10の容器壁を貫通する貫通孔からなる
取り出し口16が設けられ、対向する容器壁面同士を剥
離可能に溶着した弱シールからなる閉塞部17により閉
塞されている。第2の容器20は、周縁密封部21によ
り囲まれた内部に第1の容器10を収容している。さら
に、容器中間部分には剥離不能に溶着された強シールか
らなり上端の強シール部21aから連続するように上下
方向に延びる流路形成シール部22を有している。この
流路形成シール部22は第1の容器10の一部を重ねた
状態、ここでは他方の側縁部11bを少なくとも一部重
ねた状態で溶着して形成されていて、流路形成シール部
22により第1の容器10が第2の容器20内に固定さ
れている。また、この流路形成シール部22は、第1の
容器10の取り出し口17と排出ノズル3との間の第2
の容器20の使用時の上側の内部を気密に仕切り、流路
形成シール部22の下端部22aは容器中間部分に配置
されて、下端部22aより下側に空間部分を形成してい
る。この酸素発生器1においては、第1の容器10の外
壁面、第2の容器20の内壁面、流路形成シール部2
2、及び第2の容器20の周縁により区画される空間が
取り出し流路23となる。即ち、第1の容器10の取り
出し口16を始点とし、第2の容器20内の流路形成シ
ール部22の一方側20aから流路形成シール部22の
下端部22aの下側を経由し、流路形成シール部22の
他方側20bの使用時の上端に至る経路が取り出し流路
23となる。この取り出し流路23は使用時に酸素含有
ガスが上方向に移送される部分を有するのが好ましく、
ここでは他方側20bが該部分となっている。他方側2
0bの使用時の取り出し流路23の上部24には外部に
連続する排出ノズル3が装着されているが、該排出ノズ
ル3及び取り出し流路23は、容器内壁面同士を剥離可
能に溶着した密封シール部26により密封されている。
また、第1の容器10の取り出し口16より下流側で密
封シール部26より上流側の取り出し流路23内には水
性液としての水が収容されている。この水の収容量とし
ては、流路形成シール部22の下端部22aより上に液
面が位置するとともに、該下端部22aより上に配置さ
れる液量が、他方側20bの取り出し流路23内に収容
可能な量より少なくするのが好ましい。
囲まれた反応部13を有し、この反応部13内が容器内
壁面同士を剥離可能に溶着した弱シールからなる仕切部
12により液密に仕切られて収容室14、15が形成さ
れている。収容室14には水が、収容室15には過炭酸
ナトリウム(Na2CO3・3/2H2O2)及びカタ
ラーゼ粉末がそれぞれ収容されている。周縁密封部11
の一方の側縁部11aの使用時の上端近傍となる位置に
は、第1の容器10の容器壁を貫通する貫通孔からなる
取り出し口16が設けられ、対向する容器壁面同士を剥
離可能に溶着した弱シールからなる閉塞部17により閉
塞されている。第2の容器20は、周縁密封部21によ
り囲まれた内部に第1の容器10を収容している。さら
に、容器中間部分には剥離不能に溶着された強シールか
らなり上端の強シール部21aから連続するように上下
方向に延びる流路形成シール部22を有している。この
流路形成シール部22は第1の容器10の一部を重ねた
状態、ここでは他方の側縁部11bを少なくとも一部重
ねた状態で溶着して形成されていて、流路形成シール部
22により第1の容器10が第2の容器20内に固定さ
れている。また、この流路形成シール部22は、第1の
容器10の取り出し口17と排出ノズル3との間の第2
の容器20の使用時の上側の内部を気密に仕切り、流路
形成シール部22の下端部22aは容器中間部分に配置
されて、下端部22aより下側に空間部分を形成してい
る。この酸素発生器1においては、第1の容器10の外
壁面、第2の容器20の内壁面、流路形成シール部2
2、及び第2の容器20の周縁により区画される空間が
取り出し流路23となる。即ち、第1の容器10の取り
出し口16を始点とし、第2の容器20内の流路形成シ
ール部22の一方側20aから流路形成シール部22の
下端部22aの下側を経由し、流路形成シール部22の
他方側20bの使用時の上端に至る経路が取り出し流路
23となる。この取り出し流路23は使用時に酸素含有
ガスが上方向に移送される部分を有するのが好ましく、
ここでは他方側20bが該部分となっている。他方側2
0bの使用時の取り出し流路23の上部24には外部に
連続する排出ノズル3が装着されているが、該排出ノズ
ル3及び取り出し流路23は、容器内壁面同士を剥離可
能に溶着した密封シール部26により密封されている。
また、第1の容器10の取り出し口16より下流側で密
封シール部26より上流側の取り出し流路23内には水
性液としての水が収容されている。この水の収容量とし
ては、流路形成シール部22の下端部22aより上に液
面が位置するとともに、該下端部22aより上に配置さ
れる液量が、他方側20bの取り出し流路23内に収容
可能な量より少なくするのが好ましい。
【0009】このような構成の携帯可能な酸素発生器1
を製造するには、合成樹脂材料を用いて、取り出し口1
6を設けて周縁密封部11を剥離不能に強シールするこ
とにより形成するとともに仕切部12及び閉塞部17を
剥離可能に弱シールすることにより形成して第1の容器
10の容器本体を形成し、同時またはその後に収容室1
4、15にそれぞれ過炭酸ナトリウム、カタラーゼ酵素
及び水を収容して密封する。また、他の合成樹脂材料を
用いて、上端となる位置に排出ノズル3を配置して周縁
密封部21及び流路形成シール部22を剥離不能に強シ
ールして形成するとともに、密封部27を剥離可能に弱
シールすることにより形成して第2の容器20の容器本
体を形成し、同時に或いはその後に内部に水を収容して
密封する。さらに、必要により吊り下げ用の紐状体を第
2の容器20の使用時の上側に固定することにより、酸
素発生器を製造することができる。このようにして酸素
発生器1を製造すると、取り出し流路23が容器壁を剥
離不能に溶着した強シールにより形成できるため、単に
合成樹脂製容器の一部を溶着するだけで流路が形成でき
て、他の部材を用いる必要がなくて部品点数が少なくて
すみ、他の部材を配置して組み合わせるなどの複雑な製
造工程もなく、容易に製造することができる。また、仕
切部12、閉塞部17及び密封部27が、剥離可能に溶
着した弱シールにより形成されるので、単に合成樹脂製
容器を溶着するだけでそれぞれを形成でき、樹脂製容器
一般に使用される溶着工程だけで製造できて、製造が容
易である。また、このようにして製造された酸素発生器
1では、保存する際、水より下流側の取り出し流路23
が連通可能な密封部27により閉塞されているため、取
り出し流路23の水が酸素発生器1の外に流出すること
がなく、取り出し口16が連通可能な閉塞部17により
閉塞されているため、取り出し流路23の水と反応部1
5の収容物とが混合することもない。
を製造するには、合成樹脂材料を用いて、取り出し口1
6を設けて周縁密封部11を剥離不能に強シールするこ
とにより形成するとともに仕切部12及び閉塞部17を
剥離可能に弱シールすることにより形成して第1の容器
10の容器本体を形成し、同時またはその後に収容室1
4、15にそれぞれ過炭酸ナトリウム、カタラーゼ酵素
及び水を収容して密封する。また、他の合成樹脂材料を
用いて、上端となる位置に排出ノズル3を配置して周縁
密封部21及び流路形成シール部22を剥離不能に強シ
ールして形成するとともに、密封部27を剥離可能に弱
シールすることにより形成して第2の容器20の容器本
体を形成し、同時に或いはその後に内部に水を収容して
密封する。さらに、必要により吊り下げ用の紐状体を第
2の容器20の使用時の上側に固定することにより、酸
素発生器を製造することができる。このようにして酸素
発生器1を製造すると、取り出し流路23が容器壁を剥
離不能に溶着した強シールにより形成できるため、単に
合成樹脂製容器の一部を溶着するだけで流路が形成でき
て、他の部材を用いる必要がなくて部品点数が少なくて
すみ、他の部材を配置して組み合わせるなどの複雑な製
造工程もなく、容易に製造することができる。また、仕
切部12、閉塞部17及び密封部27が、剥離可能に溶
着した弱シールにより形成されるので、単に合成樹脂製
容器を溶着するだけでそれぞれを形成でき、樹脂製容器
一般に使用される溶着工程だけで製造できて、製造が容
易である。また、このようにして製造された酸素発生器
1では、保存する際、水より下流側の取り出し流路23
が連通可能な密封部27により閉塞されているため、取
り出し流路23の水が酸素発生器1の外に流出すること
がなく、取り出し口16が連通可能な閉塞部17により
閉塞されているため、取り出し流路23の水と反応部1
5の収容物とが混合することもない。
【0010】次にこのような酸素発生器1を使用するに
は、まず、酸素発生器1を外側から押圧する、或いは第
2の容器20を介して第1の容器10の対向する容器壁
同士を互いに引き離すことにより、仕切部12を剥離し
て収容室13、14間を連通させる。これにより、過炭
酸ナトリウム、カタラーゼ、及び水が混合し、酸素含有
ガスを発生する。そして内圧または使用者により閉塞部
17及び密封部27を剥離し、紐状体を使用者の首に掛
け、排出ノズル3を口に当てればよい。このとき反応部
15で発生した酸素含有ガスは、取り出し口16から第
2の容器20内に放出され、流路形成シール部22の一
方側23aの取り出し流路23内の水の液面を押し下げ
て他方側23bの取り出し流路23内の水を増加させ
る。そして、一方側23aの水の液面が流路形成シール
部22の下端部22aに達すると、酸素含有ガスが他方
側23bの取り出し流路23内に流入し、水中を気泡状
態で上昇し、取り出し流路23内で人体に有害な不純物
が分離除去され、排出ノズル3から排出される。ここで
酸素含有ガスに含まれる人体に有害な不純物とは、通
常、直接人体に吸引するために使用される酸素ガスにお
いて含まれることが好ましくない物質であり、使用する
酸素発生成分により異なるが、例えば過酸化水素、活性
酸素、反応混合物、従来問題とされていたミセル状物質
等の微粒子やエアロゾルなどが挙げられる。
は、まず、酸素発生器1を外側から押圧する、或いは第
2の容器20を介して第1の容器10の対向する容器壁
同士を互いに引き離すことにより、仕切部12を剥離し
て収容室13、14間を連通させる。これにより、過炭
酸ナトリウム、カタラーゼ、及び水が混合し、酸素含有
ガスを発生する。そして内圧または使用者により閉塞部
17及び密封部27を剥離し、紐状体を使用者の首に掛
け、排出ノズル3を口に当てればよい。このとき反応部
15で発生した酸素含有ガスは、取り出し口16から第
2の容器20内に放出され、流路形成シール部22の一
方側23aの取り出し流路23内の水の液面を押し下げ
て他方側23bの取り出し流路23内の水を増加させ
る。そして、一方側23aの水の液面が流路形成シール
部22の下端部22aに達すると、酸素含有ガスが他方
側23bの取り出し流路23内に流入し、水中を気泡状
態で上昇し、取り出し流路23内で人体に有害な不純物
が分離除去され、排出ノズル3から排出される。ここで
酸素含有ガスに含まれる人体に有害な不純物とは、通
常、直接人体に吸引するために使用される酸素ガスにお
いて含まれることが好ましくない物質であり、使用する
酸素発生成分により異なるが、例えば過酸化水素、活性
酸素、反応混合物、従来問題とされていたミセル状物質
等の微粒子やエアロゾルなどが挙げられる。
【0011】このような酸素発生器1においては、反応
部15で発生した酸素含有ガスを水が収容された取り出
し流路23を通して、流路中の水に接触させてから放出
させるので、該ガス中に含まれる人体に有害な不純物を
水中に移行させて除去することができる。そのため、排
出ノズル3からより安全な酸素を供給することができ
る。また、反応部15の使用時の上端側に、反応部15
から取り出し流路23への取り出し口16を備えている
ため、使用時に反応部15の反応混合物が取り出し流路
23内に流出しにくく、取り出し流路23内の水が反応
混合物により汚染されにくく、不純物の除去能力が低下
しにくい。さらに、仕切部15、閉塞部17及び密封部
27が弱シールにより形成されているため、簡単な操作
で容易に開封することができるとともに、不完全な連通
状態であっても反応部15において発生した酸素含有ガ
スの圧力により完全に剥離して開封することが可能であ
り、使い勝手がよい。また、この実施形態では、過酸化
水素付加物を使用しているため、反応部15から発生す
る酸素含有ガス中に過酸化水素が含まれやすいが、過酸
化水素が水に対する溶解度が大きいので、取り出し流路
23中の水に接触させるだけで容易に溶解除去すること
ができる。さらに、第1の容器10を第2の容器20に
収容していて、第1の容器10に比べて第2の容器20
の容積が大きいため、反応部15の内圧が異常に上昇し
て第1の容器10が破壊されても、過酸化水素を高い濃
度で含む反応液13が直ちに外部に噴出して人体に付着
するなどの危険がなく、安全である。また、酸素発生器
1の大きさを過剰に大きくすることなく取り出し流路2
3内の水量を増加することができ、酸素含有ガスから不
純物をより除去しやすくすることができて、より安全な
酸素ガスを排出できる酸素発生器をコンパクトに構成す
ることができる。
部15で発生した酸素含有ガスを水が収容された取り出
し流路23を通して、流路中の水に接触させてから放出
させるので、該ガス中に含まれる人体に有害な不純物を
水中に移行させて除去することができる。そのため、排
出ノズル3からより安全な酸素を供給することができ
る。また、反応部15の使用時の上端側に、反応部15
から取り出し流路23への取り出し口16を備えている
ため、使用時に反応部15の反応混合物が取り出し流路
23内に流出しにくく、取り出し流路23内の水が反応
混合物により汚染されにくく、不純物の除去能力が低下
しにくい。さらに、仕切部15、閉塞部17及び密封部
27が弱シールにより形成されているため、簡単な操作
で容易に開封することができるとともに、不完全な連通
状態であっても反応部15において発生した酸素含有ガ
スの圧力により完全に剥離して開封することが可能であ
り、使い勝手がよい。また、この実施形態では、過酸化
水素付加物を使用しているため、反応部15から発生す
る酸素含有ガス中に過酸化水素が含まれやすいが、過酸
化水素が水に対する溶解度が大きいので、取り出し流路
23中の水に接触させるだけで容易に溶解除去すること
ができる。さらに、第1の容器10を第2の容器20に
収容していて、第1の容器10に比べて第2の容器20
の容積が大きいため、反応部15の内圧が異常に上昇し
て第1の容器10が破壊されても、過酸化水素を高い濃
度で含む反応液13が直ちに外部に噴出して人体に付着
するなどの危険がなく、安全である。また、酸素発生器
1の大きさを過剰に大きくすることなく取り出し流路2
3内の水量を増加することができ、酸素含有ガスから不
純物をより除去しやすくすることができて、より安全な
酸素ガスを排出できる酸素発生器をコンパクトに構成す
ることができる。
【0012】次に別の実施形態を説明する。図2は別の
実施形態の携帯可能な酸素発生器の取り出し流路23を
示す正面図である。この実施形態の酸素発生器1は、流
路形成シール22の下端部22aより下の空間部分が剥
離可能な弱シールからなる密封シール部22bにより閉
塞され、一方、他方側20bの取り出し流路23の排出
ノズル3近くが剥離可能な密封シール部26により閉塞
されていて、密封シール部22b、26間に水性液を収
容し、取り出し流路23の他の部分には水性液が収容さ
れず、図1に比べて少ない水性液量となっている。ま
た、密封シール部22b、26を連通させた状態で取り
出し流路23内の水と接触する位置に、酸素含有ガスが
通過可能な多数の微細流路を有するバブリング部材40
を配置している。さらに、取り出し流路23内の水より
下流側、ここでは排出ノズル3の端部に、液体を通さず
気体を通すシート44を配置している。その他は、図1
の酸素発生器1と同一の構成を有している。ここで、バ
ブリング部材40は、流路形成シール部22の他方側2
3bの取り出し流路23内の下側に配置されていて、第
2の容器の容器壁及び流路形成シールと気密に接合され
た筒状体41と、この筒状体41の中空部を横断するよ
うに配置固定された網状体などの多孔質体42とから構
成されている。そして、取り出し流路23を流れる酸素
含有ガスがこのバブリング部材40を通過すると、該ガ
スの気泡の粒径を小さくすることができる。このような
構成の酸素発生器1によれば、前記実施形態と同様の効
果が得られる上、バブリング部材40の多孔質体42の
表面及び微細流路内で酸素含有ガスと水との接触をよく
し、さらにバブリング部材40より下流側の水中を流動
する酸素含有ガスの気泡を微細化できて気液の接触面積
を増加することができるため、酸素含有ガス中の人体に
有害な不純物をより除去しやすくすることができる。ま
た、液体を通さず気体を通すシートを配置しているた
め、取り出し流路27内に収容されている水が使用時に
排出ノズル3から流出されることを防止することができ
る。
実施形態の携帯可能な酸素発生器の取り出し流路23を
示す正面図である。この実施形態の酸素発生器1は、流
路形成シール22の下端部22aより下の空間部分が剥
離可能な弱シールからなる密封シール部22bにより閉
塞され、一方、他方側20bの取り出し流路23の排出
ノズル3近くが剥離可能な密封シール部26により閉塞
されていて、密封シール部22b、26間に水性液を収
容し、取り出し流路23の他の部分には水性液が収容さ
れず、図1に比べて少ない水性液量となっている。ま
た、密封シール部22b、26を連通させた状態で取り
出し流路23内の水と接触する位置に、酸素含有ガスが
通過可能な多数の微細流路を有するバブリング部材40
を配置している。さらに、取り出し流路23内の水より
下流側、ここでは排出ノズル3の端部に、液体を通さず
気体を通すシート44を配置している。その他は、図1
の酸素発生器1と同一の構成を有している。ここで、バ
ブリング部材40は、流路形成シール部22の他方側2
3bの取り出し流路23内の下側に配置されていて、第
2の容器の容器壁及び流路形成シールと気密に接合され
た筒状体41と、この筒状体41の中空部を横断するよ
うに配置固定された網状体などの多孔質体42とから構
成されている。そして、取り出し流路23を流れる酸素
含有ガスがこのバブリング部材40を通過すると、該ガ
スの気泡の粒径を小さくすることができる。このような
構成の酸素発生器1によれば、前記実施形態と同様の効
果が得られる上、バブリング部材40の多孔質体42の
表面及び微細流路内で酸素含有ガスと水との接触をよく
し、さらにバブリング部材40より下流側の水中を流動
する酸素含有ガスの気泡を微細化できて気液の接触面積
を増加することができるため、酸素含有ガス中の人体に
有害な不純物をより除去しやすくすることができる。ま
た、液体を通さず気体を通すシートを配置しているた
め、取り出し流路27内に収容されている水が使用時に
排出ノズル3から流出されることを防止することができ
る。
【0013】次にさらに別の実施形態について説明す
る。図3はさらに別の酸素発生器1を示す正面図であ
る。この実施形態では、第1の容器10に図1の実施形
態と同様の反応部15及び取り出し口16が設けられて
いて、また、容器内壁面同士を剥離不能に溶着した強シ
ールからなる流路形成シール45により形成されて使用
時の上下方向に延長する一次取り出し流路46と、この
一次取り出し流路46から連続して使用時の下側となる
位置、ここでは下端部に、図2の実施形態と同様のバブ
リング部材40を有する中間排出口47とが設けられて
いる。また、第2の容器20には、発生した酸素含有ガ
スが上向きに流動する取り出し流路27が設けられ、内
部に水性液としての水が収容されている。この酸素発生
器1では、反応部15において発生した酸素含有ガス
は、取り出し部16から一次取り出し流路46を経て、
第1の容器10の下側からバブリング部材40を通して
第2の容器20内の取り出し流路27に放出され、水と
接触しつつ上昇して排出ノズルから排出される。このよ
うな酸素発生器1は、前記各実施形態と同様の効果が得
られる上、第1の容器10に直接バブリング部材40を
設けるとともに第1の容器10に流路形成シール部45
を設けるため製造が容易である。また、取り出し流路2
3が別容器に分割して形成され、さらに、酸素含有ガス
が上向きに流動する流路の幅が広いため、流路がしっか
りしていて酸素発生中に取り出し流路が閉塞されにく
い。
る。図3はさらに別の酸素発生器1を示す正面図であ
る。この実施形態では、第1の容器10に図1の実施形
態と同様の反応部15及び取り出し口16が設けられて
いて、また、容器内壁面同士を剥離不能に溶着した強シ
ールからなる流路形成シール45により形成されて使用
時の上下方向に延長する一次取り出し流路46と、この
一次取り出し流路46から連続して使用時の下側となる
位置、ここでは下端部に、図2の実施形態と同様のバブ
リング部材40を有する中間排出口47とが設けられて
いる。また、第2の容器20には、発生した酸素含有ガ
スが上向きに流動する取り出し流路27が設けられ、内
部に水性液としての水が収容されている。この酸素発生
器1では、反応部15において発生した酸素含有ガス
は、取り出し部16から一次取り出し流路46を経て、
第1の容器10の下側からバブリング部材40を通して
第2の容器20内の取り出し流路27に放出され、水と
接触しつつ上昇して排出ノズルから排出される。このよ
うな酸素発生器1は、前記各実施形態と同様の効果が得
られる上、第1の容器10に直接バブリング部材40を
設けるとともに第1の容器10に流路形成シール部45
を設けるため製造が容易である。また、取り出し流路2
3が別容器に分割して形成され、さらに、酸素含有ガス
が上向きに流動する流路の幅が広いため、流路がしっか
りしていて酸素発生中に取り出し流路が閉塞されにく
い。
【0014】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ことなく、適宜変更可能であり、例えば容器の形態とし
て、前記実施形態では複数の収容室を有する複室容器を
他の容器に収容したものを例示したが、単数の収容室を
有する容器を複数組合わせたものであってもよく、単一
容器に全ての構成を設けたものであってもよい。また、
大きさ、形状も携帯可能であれば任意に選択でき、酸素
発生器の容器の全長及び全幅が50cm以下としてもよ
い。さらに、材質としては、硬質容器であってもよい
が、携帯し易いという理由で可撓性を有する材料が好ま
しく、前記実施例のようにポリオレフィン系樹脂等の合
成樹脂からなる容器を採用することができる。また、混
合することにより酸素含有ガスを発生する複数の成分と
して、前記では、過炭酸ナトリウム、カタラーゼ、及び
水を例示したが、他の物質を採用することも当然に可能
であり、例えば尿素過酸化水素付加物、過硼酸ナトリウ
ム、過酸化カリウム等の酸素発生成分、二酸化マンガ
ン、塩化マンガン、貴金属、レオネット等の触媒成分な
どを適宜採用することができる。さらに、連通可能な仕
切部、連通可能な閉塞部、連通可能な密封部として、前
記では剥離可能な弱シールからなるものを例示したが、
予め貫通孔を設けて破断可能な閉塞部材で閉塞した、所
謂クリックチップ方式の成形品、外部より操作可能な栓
体などを採用することも可能である。また、酸素含有ガ
スが通過可能な多数の微細流路を有するバブリング部材
として、前記では網状体を例示したが、取り出し流路内
に固定されたカラー、カラム等の筒状体内或いは取り出
し流路に直接に、プラスチックボール、ゼオライト粒子
等の粒状体、グラスウール、不織布、プラスチックフィ
ルム、網等のフィルタ、沸石、金属焼結体等の多孔質構
造体を配置したものを使用することが可能である。
ことなく、適宜変更可能であり、例えば容器の形態とし
て、前記実施形態では複数の収容室を有する複室容器を
他の容器に収容したものを例示したが、単数の収容室を
有する容器を複数組合わせたものであってもよく、単一
容器に全ての構成を設けたものであってもよい。また、
大きさ、形状も携帯可能であれば任意に選択でき、酸素
発生器の容器の全長及び全幅が50cm以下としてもよ
い。さらに、材質としては、硬質容器であってもよい
が、携帯し易いという理由で可撓性を有する材料が好ま
しく、前記実施例のようにポリオレフィン系樹脂等の合
成樹脂からなる容器を採用することができる。また、混
合することにより酸素含有ガスを発生する複数の成分と
して、前記では、過炭酸ナトリウム、カタラーゼ、及び
水を例示したが、他の物質を採用することも当然に可能
であり、例えば尿素過酸化水素付加物、過硼酸ナトリウ
ム、過酸化カリウム等の酸素発生成分、二酸化マンガ
ン、塩化マンガン、貴金属、レオネット等の触媒成分な
どを適宜採用することができる。さらに、連通可能な仕
切部、連通可能な閉塞部、連通可能な密封部として、前
記では剥離可能な弱シールからなるものを例示したが、
予め貫通孔を設けて破断可能な閉塞部材で閉塞した、所
謂クリックチップ方式の成形品、外部より操作可能な栓
体などを採用することも可能である。また、酸素含有ガ
スが通過可能な多数の微細流路を有するバブリング部材
として、前記では網状体を例示したが、取り出し流路内
に固定されたカラー、カラム等の筒状体内或いは取り出
し流路に直接に、プラスチックボール、ゼオライト粒子
等の粒状体、グラスウール、不織布、プラスチックフィ
ルム、網等のフィルタ、沸石、金属焼結体等の多孔質構
造体を配置したものを使用することが可能である。
【0015】
【発明の効果】以上詳述の通り、本発明によれば、混合
することにより酸素含有ガスを発生する複数の成分を隔
離して収容した携帯可能な酸素発生器において、前記複
数の成分を収容した複数の収容室からなる反応部と、前
記複数の収容室を仕切る連通可能な仕切部と、少なくと
も一部に水性液を収容し、前記反応部で発生した酸素含
有ガスを移送可能な取り出し流路と、該取り出し流路か
ら連続する排出ノズルとを有するので、発生した酸素含
有ガスを流路中の水性液に接触させてから放出すること
により、該ガス中に含まれる人体に有害な不純物を水性
液中に移行させて除去することができ、より安全な酸素
を供給することができる携帯可能な酸素発生器を提供す
ることができる。
することにより酸素含有ガスを発生する複数の成分を隔
離して収容した携帯可能な酸素発生器において、前記複
数の成分を収容した複数の収容室からなる反応部と、前
記複数の収容室を仕切る連通可能な仕切部と、少なくと
も一部に水性液を収容し、前記反応部で発生した酸素含
有ガスを移送可能な取り出し流路と、該取り出し流路か
ら連続する排出ノズルとを有するので、発生した酸素含
有ガスを流路中の水性液に接触させてから放出すること
により、該ガス中に含まれる人体に有害な不純物を水性
液中に移行させて除去することができ、より安全な酸素
を供給することができる携帯可能な酸素発生器を提供す
ることができる。
【図1】(a)は本発明の一実施形態の酸素発生器を示
す正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
す正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】別の実施形態の酸素発生器の正面図である。
【図3】さらに別の実施形態の酸素発生器の正面図であ
る。
る。
1 酸素発生器
3 排出ノズル
10 第1の容器
12 仕切部
13 反応部
14、15 収容室
16 取り出し口
17 閉塞部
20 第2の容器
22、45 流路形成シール部
23 取り出し流路
40 バブリング部材
42 多孔質体
46 一次取り出し流路
Claims (8)
- 【請求項1】 混合することにより酸素含有ガスを発生
する複数の成分を隔離して収容した携帯可能な酸素発生
器において、 前記複数の成分を収容した複数の収容室からなる反応部
と、 前記複数の収容室を仕切る連通可能な仕切部と、 少なくとも一部に水性液を収容し、前記反応部で発生し
た酸素含有ガスを移送可能な取り出し流路と、 該取り出し流路から連続する排出ノズルとを有すること
を特徴とする携帯可能な酸素発生器。 - 【請求項2】 前記複数の成分が合成樹脂製容器に収容
され、前記取り出し流路が該合成樹脂製容器の容器壁を
剥離不能に溶着した強シールにより形成された請求項1
に記載の携帯可能な酸素発生器。 - 【請求項3】 前記反応部の使用時の上端側に、該反応
部から前記酸素含有ガスを前記取り出し流路へ取り出す
取り出し口を備えている請求項1または2に記載の携帯
可能な酸素発生器。 - 【請求項4】 前記取り出し口が連通可能な閉塞部によ
り閉塞されている請求項3に記載の携帯可能な酸素発生
器。 - 【請求項5】 前記水性液より下流側の取り出し流路及
び/または排出ノズルが、連通可能な密封部により閉塞
されている請求項4に記載の携帯可能な酸素発生器。 - 【請求項6】 前記仕切部、前記閉塞部、及び/または
前記密封部が、前記樹脂製容器の容器壁を剥離可能に溶
着した弱シールにより形成されている請求項2〜5のい
ずれかに記載の携帯可能な酸素発生器。 - 【請求項7】 前記反応部及び取り出し口を有する第1
の容器と、前記水性液を収容した前記取り出し流路の少
なくとも一部が設けられ、かつ該第1の容器を収容した
第2の容器とを備えた請求項3〜6のいずれかに記載の
携帯可能な酸素発生器。 - 【請求項8】 前記複数の成分の少なくとも1つが、過
酸化水素付加物または過酸化物を含有する成分である請
求項1〜7の何れかに記載の携帯可能な酸素発生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001184130A JP2003002612A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 携帯可能な酸素発生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001184130A JP2003002612A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 携帯可能な酸素発生器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003002612A true JP2003002612A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19023954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001184130A Pending JP2003002612A (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 携帯可能な酸素発生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003002612A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9533852B2 (en) | 2012-09-05 | 2017-01-03 | Ricoh Company, Limited | Sheet ejecting device, image forming system, and sheet ejecting method |
CN107802937A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-03-16 | 青岛市崂山区社区卫生服务中心 | 一种内科医疗便携式氧气发生装置 |
-
2001
- 2001-06-18 JP JP2001184130A patent/JP2003002612A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9533852B2 (en) | 2012-09-05 | 2017-01-03 | Ricoh Company, Limited | Sheet ejecting device, image forming system, and sheet ejecting method |
CN107802937A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-03-16 | 青岛市崂山区社区卫生服务中心 | 一种内科医疗便携式氧气发生装置 |
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