JP2003001358A - リベット締結方法およびそれに用いるリベット締結具 - Google Patents
リベット締結方法およびそれに用いるリベット締結具Info
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Abstract
れ、かつリベット打込精度の高いリベット締結方法およ
びそれに用いるリベット締結具を提供する。 【解決手段】 リベット締結具Gの基盤10先端部に位
置決め部12を形成し、その位置決め部12側面を被接
合材の位置決め基準面R2に当接させてリベットUの打
込みをなすものである。
Description
よびそれに用いるリベット締結具に関する。さらに詳し
くは、打込リベットなどの締結に使用されるリベット締
結方法およびそれに用いるリベット締結具に関する。
軽量形鋼からなる梁材や柱材などを接合する手段とし
て、リベット接合、特に被接合材にリベット孔を設ける
ことなく打込リベットを直接打ち込んで接合する打込リ
ベット接合方法が行われている。かかる打込リベット接
合方法に使用されるリベット締結具の一例を図4に示
す。
先端部所定位置に固定されたポンチ金型102と、ポン
チ金型102上方にその軸心(リベット打込中心)をポ
ンチ金型102の軸心に一致させて配設されたリベット
打込機構103と、リベット打込機構103のリベット
打込中心を所望のリベット打込位置に位置決めする、リ
ベット打込機構103の外周の適宜位置に配設されたレ
ーザポインタLPとを備えてなるものとされる。
ベットを保持するリベット保持部103aをその先端部
に有するステム103bと、このステム103bを進退
駆動する駆動部103cとを備えてなる。
ベットの打込み位置の位置決め原理を示す。図5に示す
ように、レーザポインタLPから照射されるレーザスポ
ット光は、リベット打込機構103のリベット打込みセ
ンターライン(打込み基準線)CLとリベットの打ち込
み対象板B上で交差するようその照射角度が調整されて
いる。そのため、対象板B上にけがかれたマーク位置に
レーザスポット光を位置決めすることにより、リベット
打込機構103のリベット打込み位置決めがなされる。
ット締結作業について、図6に示すような3本のリップ
溝形鋼部材R´、R´、R´の節点をガセットプレート
P´で接合する場合を例に採り説明する。この場合、ガ
セットプレートP´上にはあらかじめリベット締結位置
(打込位置)がマーキングされている。具体的には、リッ
プ溝形鋼部材R´のゲージラインL´に対応する位置に
直線が引かれるとともに、この直線にピッチラインが交
差させられ、その交点が締結位置となるようにされてい
る。
溝形鋼部材R´のリップ開口部から差し込み、ポンチ金
型102を被接合部の裏面側に当接させた後、前記レー
ザポインタを照射し、そのポイント光と前記マーキング
された締結位置とが一致するようにリベット締結具G´
を移動させて、リベット打込機構103のリベット打込
中心をマーキングされた締結位置に位置決めする。つい
で、駆動部103cを駆動してステム103bを一気に
進出させ、リベット保持部103aに保持された打込リ
ベットU´によりガセットプレートP´およびリップ溝
形鋼部材R´を打ち抜くとともに、打込リベットU´の
先端をポンチ金型102に押し付けてかしめる。この締
結作業をマーキングされたすべての締結位置について行
うことによりリップ溝形鋼部材R´、R´、R´の節点
がガセットプレートP´により結合される。
を用いたリベット締結方法には、以下のような問題があ
る。
に非常に時間がかかり作業性が悪い。また、締結位置の
マーキングは作業者が図面に基づいて行うため、作業者
の過誤により実際のゲージライン位置やピッチライン位
置からずれた位置にマーキングされるおそれがある。
かった場合には、マーキング跡により構造物の美観が損
なわれる。
り、リベット締結具G´がぶれてリベット打込位置にず
れを生じてしまうおそれがある。
術の課題に鑑みなされたものであって、リベット締結位
置のマーキング作業が軽減され、かつリベット打込精度
の高いリベット締結方法およびそれに用いるリベット締
結具を提供することを目的としている。
法の第1形態は、リベット締結具の基盤先端部に位置決
め部を形成し、その位置決め部側面を被接合材の位置決
め基準面に当接させてリベットの打込みをなすことを特
徴とする。
いては、位置決め部が円弧に形成されてなるのが好まし
い。その場合、円弧の半径が、位置決め部側面を被接合
材の位置決め基準面に当接させた状態で、打込み基準線
がゲージラインに一致するよう調整されてなるのがさら
に好ましい。
リベット締結具の基盤裏面に位置決め部材を装着し、そ
の位置決め部材側面を被接合材の位置決め基準面に当接
させてリベットの打込みをなすことを特徴とする。
いては、位置決め部材が着脱自在とされていたり、ある
いは位置決め部材が円板とされていたりするのが好まし
い。その場合、円板の半径が、位置決め部材側面を被接
合材の位置決め基準面に当接させた状態で、打込み基準
線がゲージラインに一致するよう調整されてなるのがさ
らに好ましい。
は、レーザポインタにより被接合材の締結面に形成され
たピッチラインを照射し、打込み基準線をその照射位置
に位置決めしてリベットの打込みをなすのが好ましい。
盤先端部に位置決め部が形成されてなることを特徴とす
る。
ては、位置決め部が円弧に形成されてなるのが好まし
い。その場合、円弧の半径が、位置決め部側面を被接合
材の位置決め基準面に当接させた状態で、打込み基準線
がゲージラインに一致するよう調整されてなるのがさら
に好ましい。
盤裏面に位置決め部材が装着されてなることを特徴とす
る。
ては、位置決め部材が着脱自在とされていたり、位置決
め部材が円板とされていたりするのが好ましい。その場
合、円板の半径が、位置決め部材側面を被接合材の位置
決め基準面に当接させた状態で、打込み基準線がゲージ
ラインに一致するよう調整されてなるのがさらに好まし
い。
は、レーザポインタが装着されてなるのが好ましい。
ベット締結位置のマーキング作業が軽減され、かつリベ
ット打込時に位置ずれの生ずるおそれが減少する。
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
れるリベット締結具の概略図を図1に示し、このリベッ
ト締結具Gは軽量形鋼の接合に好適に用いられる。な
お、本実施形態においても、従来の技術の項と同様に、
3本のリップ溝形鋼部材R、R、Rの節点をガセットプ
レートPで結合する場合を例に採り説明する。ただし、
図1においては、理解を容易にするために1本のリップ
溝形鋼部材Rのみが図示されている。
基盤10と、基盤10の先端部上面所定位置に固定され
たポンチ金型20と、ポンチ金型20上方にそのリベッ
ト打込中心(打込み基準線)をポンチ金型20の軸心に
一致させて配設されたリベット打込機構30と、リベッ
ト打込機構30のリベット打込中心(打込み基準線)を
ピッチライン上に位置決めするレーザポインタ40とを
主要構成要素としてなる。
ベット打込機構30を支持する支持部材11の立設され
た後端部から中間部までが一定幅で、中間部から先端部
へ近づくに従って徐々に幅が狭くされるとともに、その
先端部が所定半径の円弧状とされた平面形状を有する平
板状部材とされ、この円弧状部の外周面がリベット打込
機構30のリベット打込中心(打込み基準線)をゲージ
ライン位置に位置決めする位置決め部(ゲージライン位
置決め部)12とされる。
ップ溝形鋼部材(被接合材)Rの被接合部R1の裏面側に
ポンチ金型20を位置させた際に位置決め部12と対向
する面(以下、位置決め基準面という)R2と、ゲージラ
インLとの間の距離に等しくされて、位置決め部12側
面を前記位置決め基準面R2に当接させることにより位
置決め部12を構成している円弧状部の中心がゲージラ
インLに一致するようにされている。
部の中心に一致させて基盤10に固定されて、位置決め
部12を前記位置決め基準面R2に当接させることによ
りポンチ金型20の軸心がゲージラインLに一致するよ
うにされている。
上方にその先端面をポンチ金型20に向けて配設された
ステム31と、ステム31先端面中央に設けられたリベ
ット保持部32と、ステム31を進退駆動する駆動部3
3とを備えた従来より公知のリベット打込機構とされ、
ステム31およびリベット保持部32の軸心、すなわち
リベット打込中心がポンチ金型20の軸心に一致するよ
うに、駆動部33が支持部材11に支持されている。つ
まり、位置決め部12を前記位置決め基準面R 2に当接
させることにより、リベット打込機構30のリベット打
込中心(打込み基準線)がゲージライン上に位置決めさ
れるようにされている。
宜位置に配設され、それより照射されるレーザスポット
光をあらかじめマーキングされたピッチラインに一致さ
せることにより、リベット打込機構30のリベット打込
中心が所望位置となるようにその照射角度が調整されて
いる。本実施形態においては、ガセットプレートPおよ
びリップ溝形鋼部材Rの厚さを合わせた高さ位置におい
て、ポンチ金型20の軸心線と交差するようにその照射
位置が調整されている。
具Gによるリベット締結作業について説明する。なお、
リベット締結具Gによれば、ゲージライン位置のマーキ
ングは不要となることから、ガセットプレートPにはピ
ッチラインのみがマーキングされている。
ップ開口部から差し込み、ポンチ金型20を被接合部R
1裏面に当接させるとともに、位置決め部12を位置決
め基準面R2に当接させて、リベット打込機構30のリ
ベット打込中心をゲージライン位置に位置決めする(図
2参照)。なお、基盤10は、位置決め部12が位置決
め基準面R2に当接し得る範囲内で、差し込みやすい方
向からリップ開口部に差し込めばよい。(例えば、図2
(a)2点鎖線参照)。
レーザスポット光がピッチラインと一致するようにリベ
ット締結具Gを移動させて、リベット打込機構30のリ
ベット打込中心をピッチラインに位置決めする。これに
より、リベット打込機構30のリベット打込中心が所望
のリベット締結位置に位置決めされることとなる。
を駆動しステム31を一気に進出させて、リベット保持
部32に保持された打込リベットUによりガセットプレ
ートPおよびリップ溝形鋼部材Rを打ち抜くとともに、
打込リベットUの先端をポンチ金型20に押し付けてか
しめる。
〜(3)の作業を繰り返す。これにより、3本のリップ
溝形鋼部材R、R、Rの節点がガセットプレートPによ
り結合される。
置決め部12を位置決め基準面R2に当接させることに
より、リベット打込機構30のリベット打込中心がゲー
ジライン位置に位置決めされるので、ゲージライン位置
のマーキングが不要となりピッチラインのみのマーキン
グでよくなる。そのため、マーキング作業が軽減され作
業性が向上する。また、同様の理由により、マーキング
が誤った位置になされるおそれも減少するとともに、構
造物組立て後に接合部を塗装しなかった場合にも、構造
物の美観がそれ程損なわれない。さらに、位置決め部1
2側面を位置決め基準面R2に押し当てながら打込リベ
ットを打込めるため、打込時の衝撃などにより打込位置
がずれるおそれが減少する。
れるリベット締結具の概略図を図3に示す。このリベッ
ト締結具G1は、図3に示すように、実施形態1のリベ
ット締結具Gの基盤10を改変して様々な種類やサイズ
の軽量形鋼の接合に1台のリベット締結具で対応できる
ようにしてなるものである。
12を形成する代わりに位置決め部材(ゲージライン位
置決め部材)12Aを着脱自在に備えさせてなるもので
ある。
穴13がその軸心をポンチ金型20の軸心、つまりリベ
ット打込機構30のリベット打込中心(打込み基準線)
に一致させて形成されている。また、その先端部は、位
置決め部材12Aの内側に位置せしめられて、位置決め
部材12Aによるゲージライン位置の位置決めの障害と
ならないようにされている。
部材とされ、明瞭には図示されていないが、その中心に
前記ねじ穴13と螺合する雄ねじ体12aが形成され
て、雄ねじ体12aおよびねじ穴13を利用して位置決
め部材12Aを基板10Aに取り付けた際に、リベット
打込機構30のリベット打込中心(打込み基準線)と位
置決め部材12Aの中心とが一致するようにされてい
る。
実施形態1の位置決め部12の半径と同様に、位置決め
基準面R2とゲージラインLとの間の距離に等しくされ
て、位置決め部材12A外周面(側面)を位置決め基準
面R2に当接させることにより、リベット打込機構30
のリベット打込中心がゲージライン位置に位置決めされ
るようにされている。
量形鋼の種類やサイズに対応した様々な半径の位置決め
部材12Aを用意しておけば、様々な種類やサイズの軽
量形鋼の接合に1台のリベット締結具で対応可能とな
る。
用・効果は実施形態1と同様とされている。
てきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるも
のではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態
においては、軽量形鋼としてリップ溝形鋼を例に採り説
明されているが、これに限定されるものではなく、本発
明のリベット締結具はH形鋼やI形鋼などあらゆる軽量
形鋼の接合に使用することができる。
リベット締結位置のマーキング作業が軽減され、かつリ
ベット打込時に位置ずれの生ずるおそれが減少するとい
う優れた効果が得られる。
ち込み基準線を被接合材のゲージラインに一致させた状
態でリベットの打込みがなし得るという優れた効果が得
られる。
概略図であって、同(a)は概略側面図を示し、同(b)は
概略平面図を示す。
明図であって、同(a)は接合部周辺の概略平面図を示
し、同(b)は同(a)のX−X線概略断面図を示す。
概略図であって、同(a)は概略側面図を示し、同(b)は
概略平面図を示す。
設定原理の説明図である。
明図であって、同(a)は接合部周辺の概略平面図を示
し、同(b)は同(a)のX−X線概略断面図を示す。
Claims (16)
- 【請求項1】 リベット締結具の基盤先端部に位置決め
部を形成し、その位置決め部側面を被接合材の位置決め
基準面に当接させてリベットの打込みをなすことを特徴
とするリベット締結方法。 - 【請求項2】 位置決め部が円弧に形成されてなること
を特徴とする請求項1記載のリベット締結方法。 - 【請求項3】 円弧の半径が、位置決め部側面を被接合
材の位置決め基準面に当接させた状態で、打込み基準線
がゲージラインに一致するよう調整されてなることを特
徴とする請求項2記載のリベット締結方法。 - 【請求項4】 リベット締結具の基盤裏面に位置決め部
材を装着し、その位置決め部材側面を被接合材の位置決
め基準面に当接させてリベットの打込みをなすことを特
徴とするリベット締結方法。 - 【請求項5】 位置決め部材が着脱自在とされてなるこ
とを特徴とする請求項4記載のリベット締結方法。 - 【請求項6】 位置決め部材が円板とされてなることを
特徴とする請求項4記載のリベット締結方法。 - 【請求項7】 円板の半径が、位置決め部材側面を被接
合材の位置決め基準面に当接させた状態で、打込み基準
線がゲージラインに一致するよう調整されてなることを
特徴とする請求項6記載のリベット締結方法。 - 【請求項8】 レーザポインタにより被接合材の締結面
に形成されたピッチラインを照射し、打込み基準線をそ
の照射位置に位置決めしてリベットの打込みをなすこと
を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記
載のリベット締結方法。 - 【請求項9】 基盤先端部に位置決め部が形成されてな
ることを特徴とするリベット締結具。 - 【請求項10】 位置決め部が円弧に形成されてなるこ
とを特徴とする請求項9記載のリベット締結具。 - 【請求項11】 円弧の半径が、位置決め部側面を被接
合材の位置決め基準面に当接させた状態で、打込み基準
線がゲージラインに一致するよう調整されてなることを
特徴とする請求項10記載のリベット締結具。 - 【請求項12】 基盤裏面に位置決め部材が装着されて
なることを特徴とするリベット締結具。 - 【請求項13】 位置決め部材が着脱自在とされてなる
ことを特徴とする請求項12記載のリベット締結具。 - 【請求項14】 位置決め部材が円板とされてなること
を特徴とする請求項12記載のリベット締結具。 - 【請求項15】 円板の半径が、位置決め部材側面を被
接合材の位置決め基準面に当接させた状態で、打込み基
準線がゲージラインに一致するよう調整されてなること
を特徴とする請求項14記載のリベット締結具。 - 【請求項16】 レーザポインタが装着されてなること
を特徴とする請求項9、10、11、12、13、14
または15記載のリベット締結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001187007A JP4838447B2 (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | リベット締結方法およびそれに用いるリベット締結具 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003001358A true JP2003001358A (ja) | 2003-01-07 |
JP4838447B2 JP4838447B2 (ja) | 2011-12-14 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (4)
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-
2001
- 2001-06-20 JP JP2001187007A patent/JP4838447B2/ja not_active Expired - Fee Related
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