JP2003000708A - 血管等用のバルーン型薬液注射器 - Google Patents
血管等用のバルーン型薬液注射器Info
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Abstract
実に注入する。 【解決手段】 薬液供給孔を縦通された屈撓性カテーテ
ルの先端部に、本体が円筒状で屈撓性フィルムからなる
バルーンを、上記薬液供給孔とバルーン内部を連通させ
た状態で、設けた構成において、上記バルーン本体の表
面に、複数枚のブレードを、バルーン膨脹時に刃先を放
射方向へ向けて突出するように、それぞれ固定し、上記
バルーンにおける上記各ブレードの根元位置に薬液射出
小孔をそれぞれ設けた、血管等用のバルーン型薬液注射
器。
Description
副血行路の増殖再生その他種々の管状器官の治療のため
血管細胞増殖因子その他種々の薬液を注入するために使
用されるバルーン型薬液注射器に関する。
た場合に、その近くの血管に血管細胞増殖因子を注入し
て側副血行路(いわゆるバイパス血管)を再生させる治
療法が提案されている。
成する内膜、中膜及び外膜のうち筋肉質の中膜に注入し
なければならないが、従来行われている方法は、収縮し
たバルーンの表面に血管細胞増殖薬液を塗布し、該バル
ーンを血管内の所定位置に挿入した後所要時間膨脹さ
せ、それにより血管増殖薬液を内膜を経て中膜に浸透さ
せようとするものであり、それは、血管増殖薬液の1回
の使用量がバルーン表面に塗布された少量であるばかり
でなく、内膜を経て中膜に達する薬液量がさらに少量に
とどまり、しかも長時間バルーンを膨脹させておくこと
ができない条件の下では、結局十分な効果がえられない
結果となっていた。
術で必要十分な薬液を血管等の中膜に確実に注入するこ
とを課題とする。
として、本願請求項1の発明は、薬液供給孔を縦通され
た屈撓性カテーテルの先端部に、本体が円筒状で屈撓性
フィルムからなるバルーンを、上記薬液供給孔とバルー
ン内部を連通させた状態で、設けた構成において、上記
バルーン本体の表面に、複数枚のブレードを、バルーン
膨脹時に刃先を放射方向へ向けて突出するように、それ
ぞれ固定し、上記バルーンにおける上記各ブレードの根
元位置に薬液射出小孔をそれぞれ設けた、血管等用のバ
ルーン型薬液注射器を提案し、
けるバルーンが、複数本の折り目をつけられ、該バルー
ン収縮時に上記折り目を介してプリーツ状に折り畳み可
能に形成され、上記各ブレードが、バルーン収縮時に上
記プリーツ部分の内側に包まれるようにしてある、血管
等用のバルーン型薬液注射器を提案する。以下図面を参
照して本発明の実施例について説明する。
器(A)について説明する。図1において、(1)は、
ガイドワイヤ案内孔(2)及び薬液供給孔(3)を縦通
された屈撓性カテーテルで、その先端部に、本体が円筒
状の屈撓性フィルムからなるバルーン(4)を該カテー
テル(1)先端部を包む状態に同心的に取りつけると共
に、上記薬液供給孔(3)を通孔(5)を介してバルー
ン(4)内に連通させている。なお上記薬液供給孔
(3)の先端は閉止されている。
には、膨脹時のバルーン母線方向へ延長する横断面ほぼ
直角三角形の4本の突条(6)…を、互に90度間隔を
あけて、その直角面の一面において、それぞれ突設し、
これら突条(6)…の直角面の他面にブレード(7)…
を接着により取りつけてある。
示すように、ステンレス鋼、チタン合金、高結晶性高分
子材料等の硬質薄板から、多数のブレード素材が連結板
(9)…を介して連続する素材をつくり、その各ブレー
ド素材を横断面山形の樋形に屈曲すると共に先端を矛先
状の刃先(8)…に形成したもので、その連結板(9)
…を上記突条(6)の直角他面に接着して、各刃先
(8)…を膨脹バルーン(4)の放射方向へ突出させ、
これら各ブレード(7)…と上記突条(6)との間にお
けるバルーン(4)フィルムに薬液射出小孔(10)…
を設けてある。
に、図1(ハ)に示すように該バルーン(4)を収縮さ
せたとき内方へ折れこむ内方折り目(11)及び外方へ
突き出る外方折り目(12)を各ブレード(7)…列の
両側に該ブレード列と平行にそれぞれ形成してあり、そ
れにより上記バルーン(4)が収縮したとき、同図
(ハ)のように内方折り目(11)…により上記各ブレ
ード(7)…列の一側に内方へ食いこむ凹み(13)…
を形成して該凹み(13)…内に各ブレード列を引き入
れると共に、外方へ折り目(12)…により上記各ブレ
ード(7)…列の他側に上記凹み(13)…の開き口を
横切るプリーツ(14)…を形成し、この凹み(13)
…とプリーツ(14)…により各ブレード(7)…列を
包被するようにしてある。
る。ガイドワイヤを血管内に挿入し、該ガイドワイヤを
図1(ハ)のように収縮したバルーン型注射器(A)の
ガイドワイヤ案内孔(2)に挿通させ、該ガイドワイヤ
を案内として上記収縮注射器(A)を血管増殖を行うべ
き血管(B)内の所定位置まで挿入する(図6(イ)の
状態)。
薬液供給孔(3)内に外部から圧送すると、該薬液が通
孔(5)を経てバルーン(4)内に圧送されて該バルー
ン(4)を膨脹させる。膨脹するバルーン(4)は、各
ブレード(7)…を放射方向に起立させつつ円筒状にふ
くらんでいき、最大径にふくらんだとき各ブレード
(7)…が同図(ロ)のように血管(B)の内膜(B
a)に切りこんで中膜(Bb)に至り、その状態でバル
ーン(4)内の血管増殖薬液が射出小孔(10)…から
山形樋状のブレード(7)…を案内溝として中膜(B
b)へ直接注射される。薬液は連続的に多量に注射され
る。
(3)に外部から負圧を加えてバルーン(4)を同図
(イ)のように収縮させ、その状態で注射器(A)を血
管内から引き出す。
(4)に内方折り目(11)…及び外方折り目(12)
…を設けず、他の構造は図1、2、3、4と実質的に同
一である。本例のバルーン型注射器を血管内に挿入する
場合は、バルーンを収縮して保護カテーテル内に収納し
た状態でカテーテルと共に血管内に挿入し、所定位置で
バルーン部分を保護カテーテルから押し出して上記と同
様に膨脹、薬液注射を行い、注射後バルーンを収縮させ
て保護カテーテル内に収納して血管内から引き出す。
ドは、図5に示すように横断面半円弧状のものもえら
れ、このほか種々の横断面形状を有する樋形のものにす
ることができる。
バルーンを血管等の所定位置に挿入した後カテーテルを
通じて外部からバルーン内に所要薬液を圧送して該バル
ーンを膨脹させることにより、各ブレードを起立突出さ
せて血管等の内膜に切りこませて中膜を露出させ、又は
中膜近くまで切り開き、それにより射出小孔から射出さ
れる薬液を中膜に十分に注入することができると共に、
1回の短時間施術で十分な量の薬液を注射することがで
きるようになり、その医学上の使用価値はきわめて高
い。
1の発明の効果に加え、バルーンを収縮させたとき、折
り目によりバルーンに形成されるプリーツ部分により各
ブレードを包みこむことができ、それによりバルーンの
血管等内への挿入及び血管等内からの引き出しを安全に
行うことができるのである。
の一部省略拡大正面図である。 (ロ)同上側面図である。 (ハ)同上収縮状態の側面図である。
に挿入した状態の横断面図である。 (ロ)同上バルーンを膨脹させた状態の横断面である。
Claims (2)
- 【請求項1】 薬液供給孔を縦通された屈撓性カテーテ
ルの先端部に、本体が円筒状で屈撓性フィルムからなる
バルーンを、上記薬液供給孔とバルーン内部を連通させ
た状態で、設けた構成において、 上記バルーン本体の表面に、複数枚のブレードを、バル
ーン膨脹時に刃先を放射方向へ向けて突出するように、
それぞれ固定し、 上記バルーンにおける上記各ブレードの根元位置に薬液
射出小孔をそれぞれ設けた、血管等用のバルーン型薬液
注射器。 - 【請求項2】 上記バルーンが、複数本の折り目をつけ
られ、該バルーン収縮時に上記折り目を介してプリーツ
状に折り畳み可能に形成され、上記各ブレードが、バル
ーン収縮時に上記プリーツ部分の内側に包まれるように
してある、請求項1に記載の血管等用のバルーン型薬液
注射器。
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