JP2002544426A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JP2002544426A
JP2002544426A JP2000617320A JP2000617320A JP2002544426A JP 2002544426 A JP2002544426 A JP 2002544426A JP 2000617320 A JP2000617320 A JP 2000617320A JP 2000617320 A JP2000617320 A JP 2000617320A JP 2002544426 A JP2002544426 A JP 2002544426A
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valve
fuel injection
injection valve
actuator
induction loop
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JP2000617320A
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リューレ ヴォルフガング
ウルム ユルゲン
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Robert Bosch GmbH
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Robert Bosch GmbH
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
    • F02M51/06Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
    • F02M51/0603Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using piezoelectric or magnetostrictive operating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/20Closing valves mechanically, e.g. arrangements of springs or weights or permanent magnets; Damping of valve lift
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2200/00Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
    • F02M2200/30Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped

Abstract

(57)【要約】 燃料噴射弁(1)、特に内燃機関の燃料噴射装置のための噴射弁であって、圧電式または磁気ひずみ式アクチュエータ(21)と、該アクチュエータ(21)によって弁ニードル(4)を介して操作可能な弁閉鎖体(5)とが設けられており、該弁閉鎖体(5)が弁座面(7)と協働してシール座を形成している。この場合、弁ニードル(4)の運動を緩衝するための電磁的な緩衝装置(40,41)が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 背景技術 本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の燃料噴射弁を起点としている。
【0002】 WO89/10478号明細書により請求項1の上位概念に記載の形式の燃料
噴射弁が公知である。この印刷物に記載の緩衝装置は、ポット状に形成された緩
衝部材と、低いばね係数を有した弱い圧縮ばねと、高いばね係数を有した強い圧
縮ばねとから成っている。両圧縮ばねは互いに軸方向でずらされて配置されてい
て、弁ニードルを所定の区分で取り囲んでいる。ポット状に形成された緩衝部材
は両ばねの間に配置されており、両圧縮ばねはポット状に形成された緩衝部材に
反対方向に作用し、ポット状に形成された緩衝部材とは反対の側でそれぞれ、弁
ニードルに取り付けられた支持部材に支持されている。弱い圧縮ばねは燃料噴射
弁の閉鎖のために働き、強い圧縮ばねは燃料噴射弁の開放のために反作用する。
緩衝部材の縁部と弁ケーシングの内壁との間には、軸方向で延びる狭い環状のギ
ャップが設けられていて、このギャップに燃料が充填されている。従って、緩衝
部材が運動する際に、緩衝部材の縁部と、弁ケーシングの内壁との間に燃料流体
において剪断応力が生じる。この剪断応力により、緩衝部材の運動に反作用する
摩擦力が生じる。圧縮ばねとの協働のもとでこのようにして弁ニードルの緩衝が
行われる。
【0003】 公知の燃料噴射弁では次のような欠点が生じる。ばね力と剪断力により緩衝力
が不動に規定されていて、従って内燃機関の運転特性量に適合させることができ
ず、特に時間的に可変に調節することができない。シール座の方向での燃料供給
が緩衝プレートによって影響されるので、燃料において渦流が生じ、これにより
燃料流出の成形可能性が悪化される。WO89/10478号明細書に選択的に
提案されている、緩衝プレートの下方での燃料流入は実用的ではない。何故なら
ばこれにより流出側の弁ケーシングの構成サイズが著しく大きくなるからである
。付加的な機械的な構成部分により燃料噴射弁は、特に緩衝力が緩衝部材の縁部
と弁ケーシングの内壁との間に形成されたギャップの幅に応じたものであるので
、さらに摩耗しやすくなる。
【0004】 米国特許第5236173号明細書により、弁座体と、弁座体が取り付けられ
る弁座支持体との間に、皿ばねの形状の緩衝ばねが設けられており、これにより
、弁座体に形成された弁座面において弁閉鎖体がソフトに当接することが公知で
ある。このような形式の緩衝はしかし欠点を有している。即ち、弁閉鎖体の当接
後、弁座体は噴射方向で振動されるが、弁閉鎖体は静止したままであるか、反発
パルスに基づき弁座体によって噴射方向に反して戻される。従って弁の衝突は、
燃料噴射弁がこのような形式で構成されている場合、さらに強力に起こり得る可
能性があるので、このような形式の緩衝は有効ではない。
【0005】 発明の効果 これに対して請求項1記載の特徴を有する本発明による燃料噴射弁は、燃料噴
射弁を十分に緩衝できるという利点を有している。さらに電磁的な緩衝装置は、
圧縮ばねや皿ばねのような機械的に必要とされる構成部分を必要とせず、緩衝流
体も要さない。さらに緩衝装置は温度的に安定しており、可変の緩衝力を可能に
する。
【0006】 請求項2以下に記載された手段により、請求項1に記載した燃料噴射弁の有利
な別の構成が得られる。
【0007】 有利には燃料噴射弁は、緩衝装置が、磁界を生ぜしめるための励磁コイルと、
弁ニードルに配置された導電性のインダクションループとを有している。これに
より緩衝のために必要な電磁的なフィールドが簡単に形成できる。さらに緩衝力
は弁ニードルに直接に作用する。
【0008】 有利には、励磁コイルが燃料噴射弁の弁ケーシングに巻き付けられており、弁
ケーシングがこのために環状の溝を有している。これにより製造技術的に簡単に
励磁コイルを取り付けることができ、この場合、励磁コイルを良好に保護し、簡
単に交換することができる。
【0009】 有利にはさらに、インダクションループの導電性が、弁ニードルの導電性より
も大きい。これにより、インダクションループ内に誘導される環状の電圧内に、
インダクションループ内で案内される電気的な誘導電流が生じる。
【0010】 有利には、インダクションループが弁ニードルと電気的に絶縁されている。こ
れにより、電気モータ的な力は特に良好に利用される。
【0011】 さらに有利には、インダクションループがスリーブ状に形成されていて、弁ニ
ードルを所定の区分で取り囲んでいる。これにより、燃料噴射弁のジオメトリに
適合した、インダクションループの形状が形成され、この形状はさらに、弁ニー
ドルにおける簡単な固定を可能にする。
【0012】 有利には、弁軸線に沿ったインダクションループの軸方向の長さが、弁軸線に
沿った励磁コイルの軸方向の長さよりも小さい。これにより大きな環状の電圧が
スリーブにおいて誘導される。
【0013】 有利には、制御装置が、励磁コイル及び/又はアクチュエータの電流調節され
た制御を行うために、電流調節装置を有している。これにより、弁ニードルに作
用する緩衝力の、正確かつ迅速に反応する制御が可能になる。
【0014】 有利には、励磁コイルが、アクチュエータの圧縮時に生じる摺動電流を利用す
るためにアクチュエータと直列に配置されている。これにより、アクチュエータ
内に蓄えられたエネルギを、弁ニードルの緩衝のために利用することができる。
【0015】 実施例の説明 次に図面につき本発明の実施例を説明する。
【0016】 図1には軸方向の部分的な断面図で本発明による燃料噴射弁1が示されている
。燃料噴射弁1は特に、燃料、特にガソリンを混合気圧縮型火花点火式の内燃機
関の燃焼室に直接噴射するために、いわゆるガソリン直接噴射弁として働く。し
かし本発明による燃料噴射弁1は別の使用例にも適している。
【0017】 燃料噴射弁1は内側開放式の燃料噴射弁1として形成されている。燃料噴射弁
1は弁ケーシング2と閉鎖プレート3とを有している。弁ケーシング2には、軸
方向で運動可能な弁ニードル4によって操作可能な弁閉鎖体5が位置している。
弁閉鎖体5は図示の実施例では弁ニードル4と一体に形成されている。弁閉鎖体
5は円錐台形状に噴射方向で減径するように形成されている。弁閉鎖体5は弁座
体6に形成される弁座面7と協働してシール座を形成する。この場合、弁座体6
は弁ケーシング2の前方の部分に固定されている。
【0018】 弁ケーシング2の突出部11に形成されている内側の当接面10には、当接部
材12が載置されている。この場合、当接部材12は可塑的または弾性的に変形
可能に形成されている。中間プレート13はねじ部材14によって燃料噴射弁1
の内室16に固定されている。この場合、中間プレート13はねじ部材14によ
って当接部材12に押し付けられ、これにより当接部材12は変形する。このた
めに必要な力を付与するために、ねじ部材14が、弁ケーシング2の内面に形成
された雌ねじ山15にねじ込まれる。
【0019】 中間プレート13の流入側の端面20には圧電式のアクチュエータ21が接触
していて、中間プレート13のシール座側の端面には圧縮ばね23が接触してい
る。この場合、アクチュエータ21と圧縮ばね23とは管状のケーシング壁24
によって取り囲まれている。管状のケーシング壁24は切欠25a,25bを有
していて、この切欠を通って中間プレート13が突出している。管状のケーシン
グ壁24は流入側のケーシングプレート25とシール座側のケーシングプレート
26とに結合されている。管状のケーシング壁24と、流入側のケーシングプレ
ート25とシール座側のケーシングプレート26とは一緒に内側ケーシング24
,25,26を形成している。この場合、アクチュエータ21は流入側のケーシ
ングプレート25を介して内側ケーシング24,25,26に作用し、圧縮ばね
23は、シール座側のケーシングプレート26を介して内側ケーシング24,2
5,26に作用する。シール座側のケーシングプレート26には弁ニードル4が
固定されている。
【0020】 燃料は閉鎖プレート3に設けられた孔30を介して燃料噴射弁1の内室16へ
と案内される。ここから燃料は、中間プレート13に設けられた少なくとも1つ
の孔31を介して、弁座面7と弁閉鎖体5とから成るシール座の方向へ案内され
る。アクチュエータ21の操作時にはアクチュエータ21が膨張し、これにより
内側ケーシング24,25,26が閉鎖プレート3の方向で摺動し、弁ニードル
4に固定された弁閉鎖体5が弁座面7から持ち上がりこれによりシール座が開放
される。弁座面7と弁座体5との間に生じる隙間を介して、燃料が噴射通路32
へと到り、これにより燃料は、燃料噴射弁1から内燃機関の燃焼室への燃料の流
出部へと達する。燃料噴射弁1の閉鎖は、アクチュエータ21とは反対の方向で
内側ケーシング24,25,26に作用する圧縮ばね23を介して行われる。こ
れにより内側ケーシング24,25,26は弁座本体6の方向で摺動し、弁ニー
ドル4の弁閉鎖体5が、弁座体6の弁座面7に向かって摺動される。これにより
弁座面7と弁閉鎖体5とによって形成されるシール座が閉鎖される。
【0021】 弁ニードル4の運動を緩衝するための、本発明による電磁的な緩衝装置はこの
実施例ではスリーブ40a,40b,40cと、励磁コイル41とから成ってい
る。この励磁コイル41は、環状の溝42内で燃料噴射弁1の弁ケーシング2に
巻き付けられている。
【0022】 燃料噴射弁1の開放時に開放横断面を制限するために、弁ニードル4の運動は
通常のように適当なストッパによって制限されている。図示の実施例では、この
ような制限は簡単に、流入側のケーシングプレート25がストッパ部材43a,
43bに当接することにより行われる。燃料噴射弁1の閉鎖の際には、弁ニード
ル4の弁閉鎖体5が弁座体6の弁座面7に当接する。本発明による緩衝装置40
a,40b,40cが設けられていなければ、開閉時に生じる運動パルスは、弁
ニードル4への衝撃となり、これによりシール座は、一定の開放横断面で開放さ
れず、もしくは急に閉鎖することもない。
【0023】 本発明による緩衝装置の作用原理を以下に図3につき説明する。緩衝力を高め
るために、スリーブ40a,40b,40cは、弁ニードル4に対して並びにそ
れぞれに対して互いに電気的に絶縁されている。このような絶縁は例えば、ラッ
カもしくは酸素層によって行われる。スリーブ40a,40b,40cの周りの
室が燃料によって充填されている場合には、スリーブを燃料に対して適当にシー
ルすることができる。これとは選択的にスリーブ40a,40b,40cを、弁
ニードル4よりも高い導電性を有した材料から製造することもできる。
【0024】 図2には、アクチュエータ21と励磁コイル41との配線を簡単に示す回路図
が示されている。電気的な制御電圧によりアクチュエータ21を負荷するために
、電気的な導線50a,50bが燃料噴射弁1のアクチュエータ21へと案内さ
れている。さらに電気的な導線50c,50dが燃料噴射弁1の励磁コイル41
へと案内されている。電気的な導線50a,50b,50c,50dは制御装置
51に接続されている。制御装置51がコイル41を電流調節するように制御す
るならば有利である。これにより、電気的な導線50c,50dを介してコイル
41に通じている制御装置51による相応に高い電圧によって電流強さIが変
化される場合に、コイルの誘導係数11が反対に作用することができるからであ
る。電気的な導線50a,50b,50c,50dとコイル41の巻線を熱的な
過負荷から保護するために、電流の調節が電流制限をするように行われるとさら
に有利である。制御装置51により、弁ニードル4の衝撃を回避するために、内
燃機関の運転特性量に応じてアクチュエータ21とコイル41とを互いに調和さ
せて制御することができる。
【0025】 図3には燃料噴射弁1の緩衝装置の作用原理を説明するための図が示されてい
る。励磁コイル41に流れる電流Iにより、半径方向で対称的な磁界Bが形成
される。この磁界Bはコイル電流Iに比例する。軸方向でのコイル41の最終
長さIが有限であることにより不均一な磁界Bが生じ、この場合、コイル41
の長さIの大きさにおける場所変更の際にコイル軸線55上で磁界Bが著しく
変化する。磁界Bにはインダクションループ56が存在し、このインダクション
ループ56は必ずしも扁平ではない面Aの縁部を成す。面Aの両面の一方が、任
意に外面として規定され、これにより面Aの一方の方向57が設定される。面A
の方向57によりインダクションループ56の循環方向58が規定される。面A
を貫通する磁界Bにより、インダクションループ56を通る磁束Φが生ぜしめら
れる。コイル電流Iの変化4及び/又はインダクションループ56の運動によ
り、インダクションループ56を通る磁束Φは変化される。ファラデーの電磁誘
導の法則により、インダクションループ56を流れる磁束Φの時間的な変化によ
り、インダクションループ56において、インダクションループ56の循環方向
58とは反対方向の電気的な環状の電圧が生じる。この環状の電圧は、磁束Φの
時間的な変化に比例する。環状の電圧によりインダクションループ56において
、磁束Φが増大する際に循環方向58とは逆方向に向けられる電流が発生する。
これにより磁界B′が生じる。磁束Φが時間的に増大(減少)する際に、磁界B
′は磁界Bと反対の(同一の)方向に向けられる。反対の方向に向けられた磁界
B,B′ではインダクションループ56が励磁コイル41から反発し、同じ方向
に向けられた磁界B,B′では、インダクションループ56が励磁コイル41に
よって引き付けられる。
【0026】 要するに磁束Φが高められると、インダクションループ56が励磁コイル41
から反発し、磁束Φが減じられると、インダクションループ56が励磁コイル4
1によって引き付けられる。これに伴う力Kは本発明によれば弁ニードル4の
緩衝のために使用される。
【0027】 図4には、本発明による燃料噴射弁1の緩衝装置の作用形式を説明する図が示
されている。横軸にはそれぞれ時間tが、縦軸には燃料噴射弁1の種々様々な運
転特性量が示されている。以下では簡単にするために燃料噴射弁1の閉鎖過程の
みを扱う。燃料噴射弁1の緩衝装置の作用形式は、これに応じて開放過程に転用
できる。燃料噴射弁1の開放状態では、アクチュエータ21が時点tまで電気
的な作動電圧Uで負荷されている。作動電圧Uが時点tまで一定であるの
で、弁ニードル4の位置も変化しない。このことは弁ニードル行程hが一定であ
ることに相応する。燃料噴射弁1を閉鎖するために、作動電圧Uが時点t
時点tまでに値U(t)から値U(t)=0に減じられる。時点t 以降アクチュエータ21は遮断される。時点tから時点tまでに燃料噴射弁
1は閉鎖され、これにより弁ニードル4の行程hが減じられる。燃料噴射弁1が
緩衝されない場合には弁ニードル4は衝突し、これにより弁ニードル4はシール
座から持ち上げられる。これは付加的な行程運動60a,60b,60c,60
dに相当する。
【0028】 時点t(時点t1≦時点taであってもよい)では弁ニードル4の緩衝のた
めに励磁コイル41に電流Iが接続される。励磁コイル41の接続時に作用す
る緩衝力はこの場合、アクチュエータ21の作動力に比べてとるに足らないもの
である。時間間隔t23において励磁コイル41によって一定の磁界Uが生ぜし
められるので、スリーブ40a,40b,40cによって形成されるインダクシ
ョンループ56の運動により、弁ニードル4の緩衝が行われる。これにより緩衝
された弁ニードル4の行程h′のために、衝突なしに行われる、即ち付加的な弁
ニードル行程60a,60b,60c,60dを有していない閉鎖過程が行われ
る。時間間隔t34では励磁コイル41の電流Iがゆっくりと減じられ、弁ニ
ードルに力のピークは伝えられない。
【0029】 図5には本発明による燃料噴射弁1の配線のための選択的な回路が図示されて
いる。この回路では、アクチュエータ21の圧縮時に生じる摺動電流を利用する
ために励磁コイル41がアクチュエータ21に直列に接続されている。励磁コイ
ル41のためには、損失のない誘導係数Lと損失抵抗Rとから成る等価回路図
が示されており、アクチュエータ21のためには損失のない容量Cと損失抵抗R とから成る等価回路図が示されている。
【0030】 この場合、外部電圧Uが印加される際には励磁コイル41の誘導係数Lにより
まず最初に、外部電力Uの一部だけがアクチュエータ21に作用し、アクチュエ
ータ21において減じられた電圧は徐々に外部電圧Uに近づく。近づく時間スケ
ールはこの場合、励磁コイル41の誘導係数Lと、アクチュエータ抵抗Rとコ
イル抵抗Rの和との商から求められる。アクチュエータ21の圧縮時にはアク
チュエータ21の容量が変化し、これによりアクチュエータ21に付与される電
荷が変化し、これにより電気的な摺動電流となる。アクチュエータ21の長さが
変化する際に生じる電流が通常極めて大きいので、励磁コイル41に相応に大き
な磁界が生じる。
【0031】 図6に示したグラフにより図5に示したように配置された場合の、本発明の緩
衝装置の機能が示されている。この実施例では燃料噴射弁1の開放が示されてい
る。しかしこの作用原理は燃料噴射弁1の閉鎖にも転用できる。このグラフでは
横軸で時間tが示されている。
【0032】 燃料噴射弁1の開放のために電圧Uが時点t1から時点t2まで高められる。
これにより弁ニードル4の行程hが増大する。燃料噴射弁1が緩衝されていない
場合は、燃料噴射弁1の開放後に弁ニードル4は衝突する。これにより付加的な
弁行程60a,60b,60cが生じる。これによりインダクションループ56
、即ちスリーブ40a,40b,40cにおいて誘導電流が生じる。誘導電流I ind により弁ニードル4は緩衝される。従って弁ニードル4の行程h′の時間
的な経過において、弁ニードル4の衝突によって生じる付加的な弁ニードル行程
60a,60b,60cは生じない。場合によっては弱く形成される付加的な弁
ニードル行程60eが生じる程度である。
【0033】 本発明は記載の実施例に制限されるものではない。特に本発明は、外側開放式
の燃料噴射弁1にも適している。緩衝装置は必ずしも直接弁ニードル4に作用し
なければならないのではなく、燃料噴射弁1に別の形式で配置されていてもよい
。弁ニードル4にはインダクションループ56の代わりに、励磁コイル41とと
もに電磁的な緩衝装置を形成する永久磁石が配置されていてもよい。インダクシ
ョンループ56はスリーブ40a,40b,40cではなく巻かれたコイルによ
って形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 内側に向かって開放するように構成された、本発明による燃料噴射弁の第1の
実施例の部分的な縦断面図である。
【図2】 本発明による燃料噴射弁の制御装置の実施例を示す図である。
【図3】 本発明による燃料噴射弁の実施例の機能形式を説明する原理を示す図である。
【図4】 本発明による燃料噴射弁の実施例を説明するグラフである。
【図5】 本発明による燃料噴射弁の実施例のための配線図である。
【図6】 本発明による燃料噴射弁の実施例を説明するグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA02 AB02 AD12 BA09 BA10 BA22 CC05U CC14 CE23 CE24 CE27 CE29 CE34

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射弁(1)、特に内燃機関の燃料噴射装置のための噴
    射弁であって、圧電式または磁気ひずみ式アクチュエータ(21)と、該アクチ
    ュエータ(21)によって弁ニードル(4)を介して操作可能な弁閉鎖体(5)
    とが設けられており、該弁閉鎖体(5)が弁座面(7)と協働してシール座を形
    成し、弁ニードル(4)の運動を緩衝するための緩衝装置が設けられている形式
    のものにおいて、 緩衝装置(41,56)が電磁的に働くことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 緩衝装置(41,56)が、磁界を生ぜしめるための励磁コ
    イル(41)と、弁ニードルに配置された導電性のインダクションループ(56
    ,40a,40b,40c)とを有している、請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 励磁コイル(41)が燃料噴射弁(1)の弁ケーシング(2
    )に巻き付けられており、弁ケーシング(2)がこのために環状の溝(42)を
    有している、請求項2記載の燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】 インダクションループ(56,40a,40b,40c)の
    導電性が、弁ニードル(4)の導電性よりも大きい、請求項2または3記載の燃
    料噴射弁。
  5. 【請求項5】 インダクションループ(56,40a,40b,40c)が
    弁ニードル(4)と電気的に絶縁されている、請求項2または3記載の燃料噴射
    弁。
  6. 【請求項6】 インダクションループ(40a,40b,40c)がスリー
    ブ状に形成されていて、弁ニードル(4)を所定の区分で取り囲んでいる、請求
    項2から5までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
  7. 【請求項7】 弁軸線に沿ったスリーブ状のインダクションループ(40a
    ,40b,40c)の長さが、弁軸線に沿った励磁コイル(41)の長さよりも
    小さい、請求項6記載の燃料噴射弁。
  8. 【請求項8】 インダクションループ(56)が、短絡されたインダクショ
    ンコイルから成っている、請求項2から5までのいずれか1項記載の燃料噴射弁
  9. 【請求項9】 励磁コイル(41)及び/又はアクチュエータ(21)が制
    御装置(51)を介して制御される、請求項2から8までのいずれか1項記載の
    燃料噴射弁。
  10. 【請求項10】 制御装置(51)が、励磁コイル(41)及び/又はアク
    チュエータ(21)の電流調節された制御を行うために、電流調節装置を有して
    いる、請求項9記載の燃料噴射弁。
  11. 【請求項11】 励磁コイル(41)が、アクチュエータ(21)の圧縮時
    に生じる摺動電流を利用するためにアクチュエータ(21)と直列に配置されて
    いる、請求項2から10までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。
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