JP2002544332A - 熱硬化性ポリマーシステムおよび電子積層板 - Google Patents

熱硬化性ポリマーシステムおよび電子積層板

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JP2002544332A JP2000617703A JP2000617703A JP2002544332A JP 2002544332 A JP2002544332 A JP 2002544332A JP 2000617703 A JP2000617703 A JP 2000617703A JP 2000617703 A JP2000617703 A JP 2000617703A JP 2002544332 A JP2002544332 A JP 2002544332A
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ゴードン スィー. スミス、
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Abstract

(57)【要約】 実質的に窒素を含まず、鎖伸長を含まない実施的に1以上のエポキシ樹脂と、1以上のフェノール樹脂およびアリル官能性物質ならびに無水マレイン酸の共重合体の混合物である1以上の硬化剤を含む樹脂システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (1)発明の分野 本発明は、硬化した場合に優れた電気および熱性能を示すが、ほとんど湿気を
吸収しない熱硬化性ポリマーに関する。本発明は、熱硬化性ポリマーから作製さ
れたプリント基板にも関する。積層板は優れた誘電率、散逸率、熱性能および吸
湿性の低下を示す。
【0002】 (2)技術の説明 プリント基板は、高周波数マイクロプロセッサチップパッケージの基材として
、そして高周波数通信の高密度基材としての用途が増加している。どちらのエン
ドユーザーも:信号損失を回避し、信号完全性を維持するための低い散逸率;ベ
ークアウトの不要な安定した基材を作製するための低い吸湿性;そしてより高い
配線温度に耐え得る高い熱抵抗を備えた絶縁材料を求めている。基板設計者は、
より狭いスペースに電線を配置し、より小さな層間距離のより薄い積層板が可能
とするために散逸率の低い材料を好む。さらに、高密度基材の作製時には、積層
板の安定性を向上させ、位置合わせミスを防止するために、吸湿性が低いことが
望ましい。多くの配線基板加工ステップは水性浴を使用して、基材を飽和させ、
樹脂を膨潤させることができる。水への曝露後に基材を乾燥させることは、費用
と時間のかかるプロセスである。
【0003】 最後に、基材をパッケージングや一部のチップオンボード用途で使用する場合
、熱抵抗が高くなると、電線結合温度によって配線スループットが上昇する。
【0004】 プリント基板積層板樹脂システムは先行技術で周知である。米国特許第3、6
86、359号は、無水硬化剤を含む環状脂肪族エポキシの硬化に基づく電子プ
リント基板積層板について述べている。この参考文献は、環状脂肪族物質と無水
物を用いた積層板が、優れた吸湿性、低い誘電率、低い散逸率を備えていること
を開示している。しかしこの組成物はTgも低い。
【0005】 米国特許第4、623、578号は、エポキシ架橋ポリ無水物に基づく積層板
を開示している。スチレン無水マレイン酸などの共重合体に基づく無水物は、フ
ェノールイミドを形成するアミノ芳香族化合物と最初に反応する。このプロセス
より作製される積層板は熱特性が良好であるが、イミド部分による高い吸湿性を
示す。
【0006】 米国特許第5、620、789号は、電子積層板に使用される硬化阻害樹脂組
成物を開示している。熱硬化樹脂システムはホウ酸を用いて硬化阻害されている
【0007】 大半のプリント基板積層板は、電気特性を向上させ、基板加工を行いやすくす
る充填材を添加した繊維ガラスポリマーを基材として製造される。銅箔は通常、
積層板表面を被覆し、回路作成のための導電性媒体を与える。一般的なガラス強
化積層板では、システムは3枚の相と2枚のインタフェースを含む:相はガラス
繊維、樹脂マトリクスおよび銅箔を含む;2枚のインタフェースは、樹脂とガラ
スの間の領域と、銅箔と積層板表面の間の領域である。
【0008】 インタフェース領域は、樹脂をガラスに結合し、または銅箔を積層板表面に接
着する接着層として作用する。主に、含浸前にガラス繊維にコーティングされ、
積層前に銅薄にコーティングされた結合剤が接着を制御する。結合剤は、ガラス
または銅表面と反応する加水分解可能なケイ素末端基と、樹脂マトリクスに接着
する反応性有機末端基を有するシランである。積層板の粘着完全性を制御し、回
路の接着を維持するために、結合剤は不可欠である。これら表面が適切な接着性
を備えた高品質な表面ならば、積層板の化学的、熱的、水分または電気特性にほ
とんど影響を及ぼさない。
【0009】 積層板の電気特性(特に誘電率(Dk)と散逸率(Df))は基本的に、樹脂
マトリクスとガラス繊維に依存する。DガラスまたはQガラスなどのガラスタイ
プは、基材のDkおよびDfを低下させることができる。しかし、これらのガラ
スタイプは、標準的な電気グレードであるEガラスに比べて、穴明けが困難であ
る。それゆえ大半の挿入積層板は、ウーブE−ガラス織物をベースとし、誘電お
よび散逸特性は樹脂組成によって制御する必要がある。
【0010】 熱および吸湿特性は主に、樹脂配合によって制御される。水分は樹脂相に吸収
されることによってプリント基板内を透過し、ガラス繊維に軽微に透過する。樹
脂システムは通常、ガラスよりも熱性能が低く、高温では最も弱い相である。耐
湿性であり、高いガラス転移温度を反映した高い熱特性を有する樹脂システムを
使用すると、改良積層板基材が得られる。エポキシ樹脂とともに硬化剤としてジ
シアンジアミド(DICY)を用いた積層板をベースとする現在のFR4は、高
い誘電率、非常に高い吸湿性を示すが、十分な耐熱性は持っていない。ビスマレ
イミドトリアジン、エポキシノボラックまたはポリイミドをベースとするより高
性能の樹脂を用いると、熱特性を向上させるとともに、吸湿性を高めることがで
きるが、吸湿性のレベルはなお費用のかかる乾燥および処理ステップを必要とす
るため、電気特性は高周波数用途には適合しない。したがって、高い熱抵抗と低
い吸湿性とともに、低い誘電率と散逸率を兼ね備えた樹脂システムに対する需要
がいまだに残っている。
【0011】 (発明の要約) 本発明は、硬化時に低い水分親和性を有する樹脂システムを含む。
【0012】 本発明は、硬化時に、高い電気および熱性能を有する硬化材料を製造する樹脂
システムも含む。
【0013】 本発明は更に、本発明の樹脂システムを使用して製造した、良好な電気ならび
に熱性能を備え、吸湿率の低い電子材料および積層板を含む。
【0014】 ある実施形態において、本発明は、鎖伸長を含まない実質的に1以上のエポキ
シ樹脂と、1以上のフェノール樹脂およびアリル官能性物質ならびに無水マレイ
ン酸の共重合体の混合物である1以上の硬化剤を含む樹脂システムであり、該樹
脂システムは実質的に窒素を含まない。
【0015】 別の実施形態において、本発明は、本発明の1以上の樹脂システムに含浸させ
た強化材料を含む積層板である。該積層板において、強化材料は、プリント基板
または回路基質の製造に使用される強化プリプレグまたはコアの製造に有用であ
る、紙、布、ガラスの非織物または織物、あるいは他の材料である。
【0016】 (現行の実施形態の説明) 本発明は、Tgの高い、低吸湿性の樹脂システムおよび該樹脂システムを用い
て製造される積層板、封止剤およびアンダーフィルに関する。本発明の樹脂シス
テムは、フェノールおよび無水物ベースの樹脂を用いて硬化したエポキシ樹脂を
使用し、柔軟または強靭化成分または充填材などの随意の成分を含むこともある
【0017】 本発明の重要な態様は、窒素含有基を含まない樹脂システムを使用することで
ある。窒素含有基を含む樹脂は通常、電気特性が望ましくなく、Tgが低く、吸
湿性の高い生成物を生じる。樹脂の窒素を除去し、フェノールおよび無水物硬化
剤を用いたエポキシ樹脂を選択的に使用することによって、有用な樹脂システム
が製造される。
【0018】 本発明で使用されるエポキシ樹脂は、鎖伸長反応によって生成されたり、窒素
を含んだりすることは望ましくない。鎖伸長エポキシは、エポキシ相当物の重量
が大きいため、Tgが低いという欠点を持つ。エポキシが窒素(たとえばアニリ
ン部分)を含む場合、Tgは高くなる傾向にあるが、吸湿性も劇的に上昇する。
さらに、窒素含有エポキシは一般に毒性であり、加工が困難である。
【0019】 好ましい樹脂は、実質的に窒素を含まない樹脂であり、加水分解可能な塩素の
含有量が低く、エポキシ相当物の重量が小さい、およびその両方を備えた樹脂で
ある。本発明の樹脂システムで使用されるエポキシ樹脂は、実質的に窒素を含ま
ない必要がある。窒素含有基を含むエポキシ樹脂は、硬化生成物において望まし
くない電気特性と高い吸湿特性を生じると判断されている。エポキシ樹脂および
他の樹脂システム成分から窒素基を除去することによって、改良された生成物が
得られる。
【0020】 本発明の樹脂システムは実質的に窒素を含まないことが望ましく、好ましくは
窒素を含まない。「実質的に窒素を含まない」という語は、本明細書で使用され
るように、本発明の樹脂システムが1重量%未満の窒素を含むことを意味する。
「窒素を含まない」という語は、本明細書で使用されるように、本発明の樹脂シ
ステムが0.1重量%未満の窒素を含むことを意味する。
【0021】 本発明の樹脂システムで有用な好ましいエポキシ樹脂は、多官能性タイプから
選択される。これらのエポキシ樹脂は、クレゾールノボラックまたはフェノール
ノボラックの種類でもよい。エポキシ樹脂は、加水分解可能な塩化物の含有率が
低く、ヒドロキシル部分が少なく、鎖伸長反応が最小限であるトリフェノール樹
脂から誘導されるエポキシ樹脂が好ましい。これらの樹脂は米国特許第4、46
8、508号および第4、876、371号および第5、008、350号に従
って調製可能であり、それぞれの明細書は引用することによって本明細書の一部
となっている。
【0022】 本発明の樹脂システムで有用な好ましいエポキシは、以下の式を有する:
【化16】 および
【化17】 および
【化18】 およびその混合物。上の樹脂の式において、Nは1から300の整数であり;X およびXは、水素またはハロゲンCl、FおよびBrからそれぞれ独立に選
択され;R、R、R、RおよびRは水素およびアルキル基からそれぞ
れ独立に選択され、ここで「アルキル」という語は、1から20の炭素原子を有
する直鎖または分岐アルキル部分を指し;そしてGは以下を指す:
【化19】 上で規定した式を有するエポキシ樹脂の包括的な例は、Quatrex641
0(Ciba−Geigy)、Bren304(日本化薬)、ESCB−195
X(住友)、TNM574(住友化学)、EPPN502H (日本化薬)、NC
6000 (日本化薬)として入手できる。
【0023】 本発明の樹脂システムは1以上の硬化剤を含む。当業者は、硬化剤の目的は、
エポキシ樹脂内のペンダントオキシラン環と反応して、ポリマー網目を作成する
ことであることを認識するであろう。エポキシ樹脂と硬化剤は、エポキシ相当物
対硬化剤相当物の比が0.7から約1.3の範囲となるように配合される。エポ
キシ相当物対硬化剤相当物の比が約0.9から1.1の範囲であることが好まし
い。硬化剤の例としては、フェノールノボラック、クレゾールノボラック、芳香
族アミン、シアン酸ポリクレゾールなどのシアン酸エステル、スチレン無水マレ
イン酸共重合体、4、4'-(2-アセトキシ-1、3-グリセロール)-ビスアンヒド
ロトリメリテートなどの芳香族無水物、ポリ(無水マレイン酸-alt-1-オク
タデセン)などのビニルアルキル無水マレイン酸およびその混合物が挙げられる
【0024】 好ましい硬化剤は、アリル官能性物質と無水マレイン酸の共重合体と組合わせ
たフェノール樹脂である。好ましい硬化剤で特に有用なフェノール樹脂は、以下
の式を有する:
【化20】 または
【化21】 またはその混合物であり、ここでR、RおよびRは、水素およびアルキル
基からそれぞれ独立に選択され、「アルキル」という語は、1から20の炭素原
子を有する直鎖または分岐アルキル部分を指し、ここでn=1から300である
。上で規定した構造を有する有用なフェノール樹脂の包括的な例としては、SD
I711(Borden Chemical)、MU−12700(Schen
ectady International)、MEH7500(Meiwa
Plastics)が挙げられる。
【0025】 好ましい硬化剤の第2の成分は、アリル官能性物質と無水マレイン酸の共重合
体である。最も好ましいアリル官能性物質はスチレンである。一般にアリル官能
性物質と無水マレイン酸は、約15:1から約1:1の範囲の重量比で化合され
る。好ましくは、アリル官能性物質がスチレンの場合、スチレン対無水マレイン
酸の比は約5:1である。
【0026】 本発明の硬度に有用である好ましい共重合体は、以下の式を有する:
【化22】 ここでR
【化23】 および1から20の炭素原子を有する分岐ならびに直鎖アルキル基およびその組
合せより選択され、Rは上述したとおりであり、RおよびRは、重合開始
または停止基よりそれぞれ独立に選択される。適切な重合開始剤はフリーラジカ
ルタイプの開始剤である。このような開始剤はDu Pontより入手可能であ
り、VAZO(登録商標)製品ラインとして販売されている。DuPontの開
始剤は、熱によって分解し、フリーラジカルを生成する置換アゾニトリル化合物
である。最も一般的なアゾニトリルは、2、2-アゾビス(ブチロニトリル)(A
IBN)である。AIBNは、末端基RbおよびRcを構成する2つの2-シア
ノイソプロピルラジカルを生成する。他の有用な開始剤としては、Du Pon
tが製造しているVAZO64およびVAZO68が挙げられる。
【0027】 本発明では、不適切なエポキシ硬化剤は、ジシアンジアミド(DICY)をベ
ースとするエポキシ硬化剤である。DICYベースのシステムは、窒素含有部分
を大量に有し、本発明の硬化剤によって作成する場合よりも、はるかに含水量が
多く、電気特性が不十分であり、Tgの低い硬化エポキシ樹脂を生成する。触媒
を除いて、すべての樹脂成分は上で定義したように、実質的に窒素を含まないこ
とが必要である。
【0028】 本発明の樹脂組成物は、上述したエポキシ樹脂と硬化剤以外の成分を含むこと
もある。随意の成分としては、シリカ粉末、二酸化ケイ素微粉末、タルクおよび
粘土などの無機充填材が挙げられる。他の随意の成分としては、三酸化リンおよ
びアルミニウム三水和物などの難燃剤;フェノール終端ポリエーテルスルホン、
酪酸ポリビニル、水酸化マグネシウムおよびポリエーテルイミドなどの流動性調
整剤;染料または色素などの調色剤、および表面の外観を制御する界面活性剤を
含むことがある。
【0029】 以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態とともに、本発明の組成物を用い
る好ましい方法を説明する。実施例は、本明細書に添付された請求項で述べる本
発明の範囲を制限するためのものではない。
【0030】 (実施例1) 本実施例は、本発明の樹脂組成物を用いて調製した積層板の特性を、DICY
硬化剤システムを用いて調製した市販のFR−4積層板と比較する。各積層板は
、7628ウーブガラス上に樹脂をコーティング、乾燥させ、断続ゲル点(b-
ステージプリプレグ)まで硬化させて調製した。プリプレグを銅箔の間に4層に
重ね、適切な温度および圧力下で、硬化するまでプレスに入れた。プレス条件は
、180°Fで装填し、圧力を200psiにし、圧力下、10°F/分の速度
で温度を392°Fまで上昇させた。温度392°Fで1時間維持した後、重ね
た積層板を室温まで冷却してから開いた。外部の銅箔層は従来のエッチング液で
エッチングして銅層を除去し、アンクラッド積層板を作成した。すべての積層板
は、約40重量%の樹脂を含んでいた。プリプレグの調製に用いる樹脂システム
を、以下の表1および表2に示す。
【0031】
【表1】
【表2】 以下の表3は、表1および2に示した成分の組成および機能を示す。
【0032】
【表3】 積層板の特性を決定する前に、すべての積層板サンプルを24℃、50%の相
対湿度(RH)で平衡にした。85℃および85%RHでの吸湿率は、飽和点ま
で測定した。以下の表4に、FR−4DICYシステムの結果を、本発明の積層
板と比較してまとめる。
【0033】
【表4】 本発明の樹脂システムは、FR4樹脂と比較して、著しく高いTgとはるかに
低い吸湿率を備えている樹脂を生成する。誘電率(Dk)は通常、FR4材料よ
りも低い0.3から0.6である。散逸率(Df)は低く、一部の組成物で0.
0090未満であった。
【0034】 (実施例2) 本実施例は、樹脂硬化特性および生じた積層板の熱特性が、樹脂触媒パッケー
ジを変化させることによって改善できるかどうかについて評価した。本発明の樹
脂システムを用いた積層板は、実施例1に従って調製した。使用した樹脂システ
ムは各種触媒の組合せを含んでいた。積層板の特性は、実施例1で述べた方法に
従って評価し、結果を以下の表5に報告する。
【0035】
【表5】 本発明において、ホウ酸-イミダゾール触媒パッケージを使用すると、良好な
結果となった。しかし、純粋なイミダゾール触媒システムを与えるためにホウ酸
を除去したり、ホスホニウム触媒を使用したりしても、積層板の特性に有害な影
響は及ばなかった。さらに、ホウ酸を除去すると、誘電率と散逸率の低下によっ
て、積層板の特性が向上した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 63:00 C08L 63:00 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),CA,JP,K R Fターム(参考) 4F072 AA04 AA07 AB09 AB30 AD05 AD13 AD27 AE02 AH02 AH22 AJ04 AK05 AK14 AL13 4J036 AF06 AF08 DC10 DC30 FB02 FB08 JA11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂システムであって、鎖伸長を含まない実施的に1以上の
    エポキシ樹脂と、1以上のフェノール樹脂およびアリル官能性物質ならびに無水
    マレイン酸の共重合体の混合物である1以上の硬化剤を含み、実質的に窒素を含
    まない樹脂システム。
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂が 【化1】 および 【化2】 および 【化3】 およびその混合物より選択され、ここでn=1から300であり;XおよびX は、水素またはハロゲンCl、FおよびBrからそれぞれ独立に選択され;R 、R、R、RおよびRは、水素および1から20の炭素原子を含む直
    鎖ならびに分岐アルキル部分からそれぞれ独立に選択され、ここでGは: 【化4】 である、請求項1に記載の樹脂システム。
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂が 【化5】 であって、ここでRはtert-ブチル基であり、R、RおよびXはそ
    れぞれ水素であり、ここでn=1から300である、請求項2に記載の樹脂シス
    テム。
  4. 【請求項4】 エポキシ樹脂が 【化6】 であって、ここでR、R、R、RおよびXはそれぞれ水素であり、こ
    こでXは臭素である、請求項2に記載の樹脂システム。
  5. 【請求項5】 フェノール樹脂が以下の式: 【化7】 および 【化8】 およびその混合物から選択され、ここでR、RおよびRは水素および1か
    ら20の炭素原子を含む直鎖ならびに分岐アルキル部分からそれぞれ独立に選択
    され、ここでn=1から300であり、ここでXおよびXは水素、Cl、F
    およびBrからそれぞれ独立に選択される、請求項1に記載の樹脂システム。
  6. 【請求項6】 フェノール樹脂が 【化9】 であって、ここでR、R、RおよびXはそれぞれ水素であり、ここでn
    =1から300である、請求項1に記載の樹脂システム。
  7. 【請求項7】 アリル官能性物質および無水マレイン酸の共重合体が以下の
    式: 【化10】 であって、ここでRは1から20の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキル
    部分およびその組合せから選択され、Rは水素および1から20の炭素原子を
    有する直鎖または分岐アルキル部分から選択され、RおよびRは重合開始ま
    たは停止基からそれぞれ独立に選択される、請求項1に記載の樹脂システム。
  8. 【請求項8】 アリル官能性物質および無水マレイン酸の共重合体がスチレ
    ン無水マレイン酸である、請求項1に記載の樹脂システム。
  9. 【請求項9】 エポキシ樹脂対硬化剤の当量比が、約0.9対約1.1であ
    る、請求項1に記載の樹脂システム。
  10. 【請求項10】 アリル官能性物質および無水マレイン酸が、約15:1か
    ら約1:1の重量比量で化合される、請求項1に記載の樹脂システム。
  11. 【請求項11】 請求項1の樹脂システムによって含浸した織物材料を含む
    積層板。
  12. 【請求項12】 織物材料がウーブガラスであり、積層板がプレプレグ、コ
    アまたはその組合せから選択される、請求項11に記載の積層板。
  13. 【請求項13】 実質的に窒素を含まない樹脂システムであって: 【化11】 ここでGは 【化12】 であり、R、R、R、RおよびXはそれぞれ水素であり、Xは臭素
    であり、n=1から300であるエポキシ樹脂と; 1以上のフェノール樹脂と、アリル官能性物質および無水マレイン酸の共重合
    体との混合物である1以上の硬化剤を含み、ここでフェノール樹脂が以下の式: 【化13】 を有し、ここでR、R、RおよびXはそれぞれ水素であり、n=1から
    300であって; ここでアリル官能性物質および無水マレイン酸の共重合体が、以下の式を有し
    : 【化14】 ここでRは 【化15】 より選択され、Rは水素および1から20の炭素原子を持つ直鎖および分岐ア
    ルキル部分より選択され、RおよびRは重合開始または停止基よりそれぞれ
    個別に選択される; 樹脂システム。
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