JP2002543575A - 基板上の電荷の蓄積を減少させる装置及び方法 - Google Patents

基板上の電荷の蓄積を減少させる装置及び方法

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JP2002543575A
JP2002543575A JP2000616041A JP2000616041A JP2002543575A JP 2002543575 A JP2002543575 A JP 2002543575A JP 2000616041 A JP2000616041 A JP 2000616041A JP 2000616041 A JP2000616041 A JP 2000616041A JP 2002543575 A JP2002543575 A JP 2002543575A
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charge
reduction device
charged particles
charged particle
charge reduction
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JP2000616041A
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マリアン マンコス,
タイ−ホン, ピー. チャン,
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エテック システムズ インコーポレイテッド
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 荷電粒子ビームリソグラフィ又は顕微鏡検査におけるターゲット表面の表面電荷を減らすシステムで、荷電粒子ビームを表面に向けて送るビームカラムと、表面とビームカラムとの間に配置される電荷減少デバイスとを含む装置を使用し、この電荷減少デバイスは表面の電荷を中性化するために荷電粒子を送出する。この電荷減少デバイスは、MOSデバイスと電圧源とを含むことが可能で、この電圧源はMOSデバイスに電圧を提供し、このMOSデバイスに荷電粒子を送出させるために結合する。この電荷減少デバイスは、メカニカルマウント上に取り付けられた複数のMOSデバイスと電圧源とを含むことが可能で、この電圧源はMOSデバイスに電圧を提供し、このMOSデバイスに荷電粒子を送出させるために結合する。表面上の表面電荷を減らすための関連する方法は、荷電粒子ビームをターゲット表面に向けて出力すること、及び結果として表面上で生じた電荷を中性化するために荷電粒子を送出することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 背景 1.発明の分野 本発明は荷電粒子ビームカラムに関し、特に、ターゲット基板上の表面電荷を
減少させる手法に関する。
【0002】 2.関連技術の説明 荷電粒子ビームカラム及びマイクロカラムは、リソグラフィ及び電子ミクロ画
像化の技術、つまり(電子又はイオン等の)荷電粒子ビームを使用して、特徴の
寸法を測定し、荷電粒子ビームに対して高感度の表面を調べる技術において、よ
く知られている。例えば、1996年11月/12月発刊の真空科学技術紀要第
14号(第6巻)(Journal of Vacuum Science Technology Bulletin 14(6))
、3774〜3781ページのT・H・Pチャン他による「リソグラフィ及び関
連する応用のための電子ビームマイクロカラム(Electron-Beam Microcolumns f
or Lithography and Related Applications)」等を参照されたい。なおその内
容は本明細書に全体として援用されている。
【0003】 図1は、電子ビームリソグラフィ等に関する技術において、よく知られている
従来の荷電粒子ビームカラム100を表している。従来の荷電粒子ビームカラム
100は、例えば、荷電粒子ビーム114を出力する荷電粒子(電子)ソース1
02と、荷電粒子ソース102からの荷電粒子ビームの方向において下流に位置
する制限アパーチャ104と(以後、「下流」は荷電粒子ソースからの荷電粒子
ビームの方向において下流を意味する)、制限アパーチャ104の下流に位置し
、荷電粒子ビーム114の焦点を制御するトランスファレンズ106であるトラ
ンスファレンズ106と、トランスファレンズ106の下流に位置し、ブランキ
ング偏向器116及びブランキングアパーチャ118を含み、このブランキング
偏向器116が荷電粒子ビーム114をブランキングアパーチャ118と交差さ
せるブランキングシステム108と、ブランキングシステム108の下流に位置
し、荷電粒子ビーム114が表面120と交差する位置を制御する偏向システム
110である偏向システム110と、偏向システム110の下流に位置し、表面
120上での荷電粒子ビーム114の焦点を合わせ横断面のサイズを制御する対
物レンズ112とを含む。
【0004】 図2は、当業者に広く知られている従来のマイクロカラム200を示している
。マイクロカラム200は、例えば、荷電粒子ビーム204を送出するビームエ
ミッタ202と、ビームエミッタ202の下流に位置するソースレンズ206と
、ソースレンズ206の下流に位置し、荷電粒子ビーム204が表面212に当
たる位置を制御する偏向システム208である偏向システム208と、偏向シス
テム208の下流に位置するアインツェルレンズ210とを含む。
【0005】 荷電粒子ビーム100又はマイクロカラム200等のカラムからの一次荷電粒
子(電子)ビームが、絶縁又は半導体素材で構成された基板、例えば表面120
又は表面212等に入射した時、二次電子、反射電子、及びいわゆるオージェ電
子等の様々な荷電粒子が生成される。この一次電子は、基板素材に電子ホールの
ペアを作成する。表面の数ナノメートル内で作成された電子は正の電荷を残して
脱出し、その結果として正の表面電位が生じる。ローカルなスケールでは、著し
いレベルの荷電が検出されるが、グローバルなスケールでは、電荷はバランスを
保っている。こうしたローカル及びグローバル両方での荷電効果は、リソグラフ
ィ及び画像化の両方にとって大きな問題を提示する。特に荷電効果は、表面上の
荷電粒子ビームの正確な配置を妨げる。
【0006】 そのため、こうしたカラムでの望ましくない荷電効果を制御する方法及び装置
が望まれる。
【0007】 概要 本発明の実施形態では、基板表面に対して荷電粒子ビームを出力するビームカ
ラムと、表面とビームカラムとの間に位置する電荷減少デバイスとを含む装置を
使用して、荷電粒子ビームのターゲットである基板表面の表面電荷を減らし、こ
こで電荷減少デバイスは粒子によって誘導された表面の電荷を中性化するために
荷電粒子を送出する。実施形態の一つにおいて、この電荷減少デバイスは、MO
Sデバイス及び電圧源を含み、この電圧源はMOSデバイスに電圧を提供し、M
OSデバイスに荷電粒子(電子)を送出させるために結合する。別の実施形態に
おいて、この電荷減少デバイスは、メカニカルマウントに取り付けられた複数の
MOSデバイスと、電圧源とを含み、この電圧源はMOSデバイスに電圧を提供
し、MOSデバイスに荷電粒子を送出させるために結合する。
【0008】 これにより、表面電荷を減少させるための関連する方法は、ターゲット表面に
対して荷電粒子ビームを出力すること、及び表面上で結果として生じた電荷を中
性化するために荷電粒子を送出することを含む。
【0009】 本発明の実施形態は、表面上の表面電荷を減少させるための関連する方法を提
供し、これは、表面に対して荷電粒子ビームを出力すること、及び表面上で結果
として生じた電荷を中性化するために荷電粒子を送出することを含む。実施形態
において、追加の動作には、荷電粒子ビームが表面上で交差する中央領域に向け
て、漂遊荷電粒子をはね返すことが含まれる。
【0010】 付随する図面と合わせて以下の詳細な説明を考慮することで、本発明の様々な
実施形態は、より完全に理解される。
【0011】 詳細な説明 図3は、ビームカラム302と電荷減少デバイス304とを含む図式化したシ
ステム300を示している。ビームカラム302は、例えば、共に前記した従来
の荷電粒子ビームカラム100又は従来のマイクロカラム200のいずれかを含
むことができる。ビームカラム302は、荷電粒子ビーム308、例えば荷電粒
子ビーム114又は荷電粒子ビーム204を、表面306に対して出力する。表
面306は、例えば、ビームカラム302が描画(リソグラフィ)又は検査(電
子顕微鏡検査)を行う基板である。電荷減少デバイス304はビームカラム30
2と表面306との間に配置され、荷電粒子ビーム308と同軸である。荷電減
少デバイス304は表面306の荷電効果を制御する。
【0012】 図4Aは、電荷減少デバイス304の実施形態である電荷減少デバイス304
Aの平面図である。この実施形態において、電荷減少デバイス304Aは、荷電
粒子ビーム308が通過する開口部402を有する金属酸化膜半導体(MOS)
デバイスを含む。この実施形態において、開口部402は円形だが、正方形等の
他の形状にすることもできる。電荷減少デバイス304Aの最適な寸法X及びY
は、それぞれ10mm及び10mmである。
【0013】 図4Bは、図4Aの電荷減少デバイス304Aの線A−Aでの断面を示してい
る。図4Bに示すように、電荷減少デバイス304は三つの層、つまりケイ素基
板層404、二酸化ケイ素層406、金属層408を含む。実施形態の一つにお
いて、ケイ素基板層404は厚さ約2〜300μmで、二酸化ケイ素(SiO2
)層406は厚さ約2〜10nmで、金属層408は厚さ約2〜20nmである
【0014】 図4Aの電荷減少デバイス304Aを製造するのに適したプロセスは次のとお
りである。ケイ素基板層404を形成するために、nタイプのドナーイオンによ
り、厚さ約300μmの結晶ケイ素基板ウェーハの表面を実施し、このウェーハ
がn+ドーピング又はn++ドーピングされるようにする。結果として生じる最
適なウェーハの注入レベルは1×1019/cm3である。次に、二酸化ケイ素層
406は、例えば熱成長によって、ケイ素基板層404上に形成され、これによ
り5〜10nmの厚さを有する。次に、金属層408は、例えば、アルミニウム
、パラジウム、クロム、又はプラチナで、厚さ3〜20nmを有するように、従
来の熱蒸発又は電子ビームスパッタリング処理等によって、二酸化ケイ素層40
6上に形成される。図4Aの電荷減少デバイス304Aでは、次に、開口部40
2に対応する直径1〜3mmの円形の開口部が、金属層408、二酸化ケイ素層
406、ケイ素基板層404の組み合わせ全体でエッチングされる。
【0015】 図4Cは、電荷減少デバイス304の別の実施形態である電荷減少デバイス3
04Bの平面図を示している。電荷減少デバイス304Bは、例えばクランプ又
は接着剤によってメカニカルサポート420に取り付けられた、四つの個別のM
OSデバイス410A〜410Dを含む。このメカニカルサポート420は、荷
電粒子ビーム308が通過する開口部430を含む。開口部430の最適な形状
は円形だが、正方形等の他の形状も最適である。開口部430の最適な直径は約
100μmで、この場合、ビームカラム302はマイクロカラム200を含み、
若しくは約1〜2nmで、この場合、ビームカラム302は荷電粒子ビームカラ
ム100を含む。
【0016】 各MOSデバイス410A〜410Dの構造は、電荷減少デバイス304Aに
類似する。各MOSデバイス410A〜410Dを製造する最適なプロセスは電
荷減少デバイス304Aに関して前に説明しているが、ただしMOSデバイスに
は開口部が形成されない。各MOSデバイス410A〜410Dの最適な形状は
、約1〜10mmの横の長さSを有する正方形である。各MOSデバイス410
A〜410Dの形状は、例えば円形又は長方形に変化させることができる。各M
OSデバイス410A〜410Dの最適な厚さは、約300μmである。各MO
Sデバイス間の最適な距離D(図4C)は、約0.5〜2mmである。MOSデ
バイス410A〜410Dは、可能な限り開口部430の近くに取り付け、荷電
粒子ビーム308が表面306に交差するエリアの近くに、以下で詳細に説明す
る任意の中性化電荷312を送出するようにする。
【0017】 メカニカルサポート420の最適な素材は、例えばアルミニウム、又は金属で
ある。メカニカルサポート420の寸法M及びNはそれぞれ30mm及び30m
mである。
【0018】 図4Dは、図4Cの電荷減少デバイス304Bの線B−Bでの断面を示してい
る。
【0019】 比較すると、電荷減少デバイス304Aは、開口部402の形成によって発生
する欠陥の影響を受ける恐れがあるため、電荷減少デバイス304BのMOSデ
バイスの動作は、電荷減少デバイス304Aよりも信頼性が高い。
【0020】 図5に関して、電圧Vbが金属層408とケイ素基板層404との間に加わり
、ケイ素基板層404に金属層よりも多くの負のバイアスがかかった時、ファウ
ラ・ノルトハイムトンネルにより、電子502をケイ素基板層404から二酸化
ケイ素層406へ移動させる電場が形成される。トンネルを通る電子の大部分は
金属層408で非弾性散乱するが、電子のわずかな部分、約10-3〜10-7は、
金属層408を通り抜け、外に出る(電子504)。例えば、金属層408及び
表面306の両方が接地電位にバイアスされ、ケイ素基板層404が約−5〜−
10Vにバイアスされ、金属層408が表面306と向き合っている場合、金属
層408から表面306に対して低エネルギ電子が送出される可能性が高い。図
3に関して、送出される低エネルギ電子は、中性化電荷312に対応し、電荷減
少デバイス304と表面306との間に送られる。表面306上での電荷の中性
化は、少なくとも二つの異なるメカニズムによって達成できる。表面306が正
に荷電している時、表面306における正の電荷の蓄積は、中性化電荷312つ
まり電荷減少デバイス304からの低エネルギ電子を引き寄せる電場を作り出す
。こうした低エネルギ電子の表面306での吸収は、正の電荷の蓄積を排除又は
最小化する。
【0021】 若しくは、低エネルギ電子の雲が、表面を低エネルギ電子のソースの電位、例
えば約0Vに安定させ、表面電位を低エネルギ電子のエネルギの幅、例えば0.
2eV〜1eVの範囲内に固定する。高エネルギ一次電子ビームが、約0Vの均
一な電位に固定された表面306に当たる時、入射する荷電粒子ビーム308の
経路を歪める電場が表面306において形成されないため、任意の配置又は画像
化の誤りは最小限になる。
【0022】 図6A及び6Bは、電荷減少デバイス304Aと電荷減少デバイス304Bと
をそれぞれ含むシステム300の実施形態の側面図をそれぞれ示している。図6
A及び6Bに示す実施形態において、電荷減少デバイス304A及び電荷減少デ
バイス304BのMOSデバイス410A〜410Dの金属層408は、両方と
も表面306を向いている。ケイ素基板層404に金属層408よりも大きな負
のバイアスがかかり、電荷減少デバイス304A又は304Bのいずれかが中性
化電荷312を送出するように、各金属層408とケイ素基板層404との間に
電圧Vbが加えられる。表面306は金属層408と同じ電圧にバイアスされる
【0023】 本発明の実施形態において、電荷減少デバイス304と従来のマイクロカラム
200のアインツェルレンズ210の電極層は組み合わされる。具体的には、こ
の実施形態において、アインツェルレンズの電極層は、電荷減少デバイス304
のケイ素基板層として機能する。図7は、この実施形態に従って、システム70
0を図式的に示しており、このシステムは図2に関して前に詳細に説明した従来
のマイクロカラムと修正した電荷減少デバイス702とを含み、前者は荷電粒子
ビーム308を送出するビーム送出器202と、ソースレンズ206と、偏向シ
ステム208と、電極層704、706、及び802を有し偏向システムの下流
に位置するアインツェルレンズ210とを有する。この実施形態において、電極
層802は、修正した電荷減少デバイス702の基板層である。図8Aは、修正
した電荷減少デバイス702の断面図を示している。
【0024】 「リソグラフィ及び関連する応用のための電子ビームマイクロカラム」におい
て説明されるように、アインツェルレンズを構築する最適な方法では、アインツ
ェルレンズの各電極層を別個に製造し、その後、電極層を組み立てる。この実施
形態に従った、電極層802の最適な実施は、n+又はn++ドーピングされた
ケイ素基板であり、電極層802は厚さ約0.2〜10μmである。電極層80
2の最適な注入レベルは1019/cm3である。電極層802は、例えばエッチ
ングによって形成される円形開口部710を含む。開口部710の最適な直径は
約100μmである。この実施形態において、電極層704及び706はそれぞ
れ、円形開口部710と同じ直径を有し同様に位置する円形開口部を含み、電極
層704、706、及び802が組み立てられた時に、開口部が一致するように
なる。
【0025】 電極層802は、アインツェルレンズの底部電極として使用され、つまり表面
306に最も近く、修正した電荷減少デバイス702の基板層として機能する。
次に、二酸化ケイ素層804が、例えば熱成長によって、底部電極層802上に
5〜10nmの厚さで形成される。次に、アルミニウム、パラジウム、クロム、
又はプラチナ等の金属層706が、従来の熱蒸発処理によって、二酸化ケイ素層
804上に形成され、金属層806は厚さ3〜20nmになる。直径約100〜
300nmの円形開口部808が、次に二酸化ケイ素層804及び金属層806
を通じてエッチングされる。二酸化ケイ素層804及び金属層806において定
められた開口部808の直径は、電極層802において定められた開口部710
の直径よりも大きい。更に、開口部808は開口部710と同軸である。他の実
施形態において、開口部808は正方形等の別の形状にすることができる。
【0026】 図8Bは、図8Aで示した修正した電荷減少デバイス702をCからの矢印で
示した方向から表した底面図である。図8Bは、電極層802の開口部710と
、二酸化ケイ素層804及び金属層806の組み合わせの開口部808との関係
を表している。
【0027】 その後、電極層704及び706と修正した電荷減少デバイス702の電極層
802とは組み合わされ、修正したアインツェルレンズが形成される。例えば、
Pyrex(商標)絶縁体は、アインツェルレンズの各電極を分離できる。マイ
クロカラムにおいて、修正した電荷減少デバイス702の金属層806は外部表
面である。システム700において、金属層806は表面306を向いている。
【0028】 荷電効果を減少させるため、中性化電荷312は、荷電粒子ビーム308が交
差する表面306のエリア(以後「中央領域」)近くに集中させる必要がある。
本発明の実施形態においては、負に荷電した円柱状の金属障壁800が、電荷減
少デバイス304に接触せずにこれを取り囲み、表面306に接触せずにその方
向に伸びる。この金属障壁800は、荷電粒子ビーム308が開口部を通過する
ように位置を調整される。図6A、6B、及び7では、それぞれ障壁800を側
面図で波線により表している。この実施形態において、障壁800は、アルミニ
ウム、銅、又はステンレス非磁性鋼で作られる。
【0029】 金属層408及び表面306の電圧よりも負であるバイアス電圧が、障壁80
0に加わる時、障壁800は表面306に比べ負に荷電する。負に荷電した障壁
800は、漂遊する低エネルギ電子314(図6A、6B、及び7)を中央領域
に移動させる。
【0030】 前記の実施形態は例示的なものであり、制限的ではない。ここでのすべてのパ
ラメータ及び寸法は例示的なものである。従って、当業者には、本発明の幅広い
態様から離れることなく、変更や修正が可能であることが明らかである。例えば
、MOSデバイス410A〜410D及び電荷減少デバイス304Aの形状及び
寸法、MOSデバイス410A〜410D及び電荷減少デバイス304Aの素材
、MOSデバイス410A〜410Dの数、バイアス電圧の範囲は、変化させる
ことができる。例えば、電荷減少デバイス304は、表面306上の負の電荷を
打ち消すために使用することができる。従って、前記特許請求の範囲は、こうし
たすべての変更及び修正を、本発明の範囲に入るものとして包含する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術において広く知られる従来の荷電粒子ビームカラム100を示す図で
ある。
【図2】 従来技術において広く知られる従来のマイクロカラム200を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態に従って、ビームカラム302と電荷減少デバイス304と
を含む図式化したシステム300を示す図である。
【図4A】 本発明の実施形態に従った電荷減少デバイス304Aを示す平面図である。
【図4B】 本発明の実施形態に従った図4Aの電荷減少デバイス304Aの線A−Aでの断
面を示す図である。
【図4C】 本発明の実施形態に従った電荷減少デバイス304Bを示す平面図である。
【図4D】 本発明の実施形態に従った図4Cの電荷減少デバイス304Bの線B−Bでの
断面を示す図である。
【図5】 電圧Vbが加えられた時のMOSデバイスからの荷電粒子の送出を示す図であ
る。
【図6A】 本発明の実施形態に従って、電荷減少デバイス304Aを有するシステム30
0の実施形態の側面を示す図である。
【図6B】 本発明の実施形態に従って、電荷減少デバイス304Bを有するシステム30
0の実施形態の側面を示す図である。
【図7】 本発明の実施形態に従って、マイクロカラム200と修正した電荷減少デバイ
ス702とを含むシステム700の実施形態の概略図である。
【図8A】 本発明の実施形態に従って、修正した電荷減少デバイス702をより詳細に示
す図である。
【図8B】 本発明の実施形態に従って、修正した電荷減少デバイス702を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
100 … 従来の荷電粒子ビームカラム 102 … 荷電粒子ソース 104 … 制限アパーチャ 106 … トランスファレンズ 108 … ブランキングシステム 110、208 … 偏向システム 112 … 対物レンズ 114、204、308 … 荷電粒子ビーム 116 … ブランキング偏向器 118 … ブランキングアパーチャ 120、212、306 … 表面 200 … マイクロカラム 202 … ビームエミッタ 206 … ソースレンズ 210 … アインツェルレンズ 300 … 図式化したシステム 302 … ビームカラム 304 … 電荷減少ビーム 312 … 中性化電荷 304 … 電荷減少デバイス 404 … ケイ素基板層 406、804 … 二酸化ケイ素層 408、806 … 金属層 420 … メカニカルサポート 430、808 … 開口部 502、504 … 電子 800 … 金属障壁 700 … システム 702 … 修正した電荷減少デバイス 704、706、802 … 電極層 314 … 低エネルギ電子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5C001 BB07 CC04 CC06 5C030 CC01 CC03 5C033 CC01 UU02 5F056 DA23

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上の表面電荷を減少させるシステムであって、 前記表面に向けて荷電粒子ビームを送るビームカラムと、 前記表面と前記ビームカラムとの間に配置され、前記表面上に生じる電荷を中
    性化するために荷電粒子を送出する電荷減少デバイスと、 を備えるシステム。
  2. 【請求項2】 前記電荷減少デバイスが、 MOSデバイスと、 前記MOSデバイスに電圧を印加することにより前記MOSデバイスに中性化
    荷電粒子を送出させるべく結合された電圧源と、 を備える請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 更に、前記荷電粒子をはね返す障壁を備え、前記障壁が前記
    電荷減少デバイスの側面を取り囲む請求項2記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記ビームカラムが荷電粒子ビームカラムを備える請求項3
    記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記ビームカラムがマイクロカラムを備える請求項3記載の
    システム。
  6. 【請求項6】 前記電荷減少デバイスが、 前記荷電粒子ビームを前記表面に向けて通過させ得る開口部を含むメカニカル
    サポートと、 前記メカニカルサポートに取り付けられた複数の半導体デバイスと、 前記複数の半導体デバイスのそれぞれに電圧を印加することにより、前記半導
    体デバイスに前記荷電粒子を送出させるべく結合された電圧源と、 を備える請求項1記載のシステム。
  7. 【請求項7】 更に、前記荷電粒子をはね返す障壁を備え、前記障壁が前記
    電荷減少デバイスの側面を取り囲む請求項6記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記ビームカラムが荷電粒子ビームカラムを備える請求項7
    記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記ビームカラムがマイクロカラムを備える請求項7記載の
    システム。
  10. 【請求項10】 前記表面上の前記電荷が正である請求項1記載のシステム
  11. 【請求項11】 表面上の表面電荷を減らす方法であって、 前記表面に向けて荷電粒子ビームを送るステップと、 前記表面の前記電荷を中性化するために荷電粒子を送出するステップと、 を備える方法。
  12. 【請求項12】 更に、漂遊荷電粒子を前記荷電粒子ビームが前記表面上で
    交差する中央領域に向けてはね返すステップを備える請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 荷電粒子ビームと共に使用され、前記カラムからの荷電粒
    子にさらされる表面上の電荷の蓄積を制御するアインツェルレンズであって、 第一の電極と、 前記第一の電極から離間した第二の電極と、 前記第二の電極から離間すると共に、電荷減少デバイスが結合され且つ前記表
    面に対向する第三の電極と、 を備えるアインツェルレンズ。
  14. 【請求項14】 前記電荷減少デバイスと前記第三の電極とが共にMOSデ
    バイスを備える請求項13記載のアインツェルレンズ。
  15. 【請求項15】 前記アインツェルレンズが、更に、 前記MOSデバイスに電圧を印加することにより、前記MOSデバイスに荷電
    粒子を送出させるべく結合された電圧源、 を備える請求項14記載のアインツェルレンズ。
  16. 【請求項16】 前記アインツェルレンズが、更に、 前記荷電粒子をはね返すと共に前記アインツェルレンズの側面を取り囲む障壁
    、 を備える請求項15記載のアインツェルレンズ。
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