JP2002542807A - ブドウ球菌属の検出および定量用のポリヌクレオチドプローブ - Google Patents
ブドウ球菌属の検出および定量用のポリヌクレオチドプローブInfo
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Abstract
Description
号の恩典を請求する。この関連出願の開示は、本明細書中に援用される。
属(Staphylococcus)のメンバーである細菌のrRNAまたはrDNAへの結合
特異性を有するポリヌクレオチドプローブに関する。
ctobacillus)−連鎖球菌属(Streptococcus)クラスターのメンバーとして分類
される。系統発生的にブドウ球菌属に最も近縁のものには、バチルス属、ブロン
コトリクス属(Bronchothrix)、エンテロコッカス属(Enterococcus)、リステ
リア属(Listeria)およびプラノコッカス属(Planococcus)が含まれる。ブド
ウ球菌細菌は、30〜39%の範囲のグアニンおよびシトシンのゲノムモル%(
G+C)を有する非運動性グラム陽性球菌である。これら細菌は、一般的には、
ヒトの皮膚および粘膜表面上で見出される。特に、これら微生物は、皮膚への外
傷後、日和見病原体に成ることがありうる。実際に、黄色ブドウ球菌(S.aureus
)は、しばしば、皮膚の感染に関連している。このブドウ球菌種の創傷および深
組織への感染は、生命を危うくすることになりうる。
鎖は、互いに結合または“ハイブリダイズ”して、相補的塩基対間の水素結合に
よって一緒になっている二つの鎖を有する二本鎖構造を形成することができると
いうことが充分に確かめられている。核酸の一つ一つの鎖は、塩基、すなわち、
アデニン(A)、シトシン(C)、チミン(T)、グアニン(G)、ウラシル(
U)およびイノシン(I)を含むヌクレオチドから形成される。核酸の二重らせ
ん構造において、塩基アデニンは塩基チミンまたはウラシルと水素結合し、塩基
グアニンは塩基シトシンと水素結合し、そして塩基イノシンは、アデニン、シト
シンまたはウラシルと水素結合する。したがって、その鎖に沿ったどの地点でも
、古典的“ワトソン・クリック”型塩基対A:TまたはA:U、T:AまたはU
:A、およびG:CまたはC:Gが見出されうる。しかしながら、伝統的な(“
規定”)塩基対に加えて、A:G、G:Uおよび他の“ゆらぎ”または誤対合塩
基対も見出されうる。
ゼーション促進条件下において、その第一ポリヌクレオチドの配列に相補的な充
分に多数連続した塩基を有する第二の一本鎖ポリヌクレオチドと接触する場合に
生じるであろう。DNA/DNA、RNA/DNAまたはRNA/RNAハイブ
リッドは、適当な条件下で形成されうる。
の相補性を有する一本鎖ポリヌクレオチドである。プローブは、一般的には、放
射性同位体、抗原または化学発光残基のような検出可能残基を用いて標識される
。
の説明は、Kohne による米国特許第4,851,330号および Hogan et al.
による米国特許第5,541,308号および同第5,681,698号に与え
られている。これら参考文献は、RNA含有微生物を含有するかもしれない試料
中におけるこのような微生物の存在を決定する方法も記載している。これらの方
法は、1種類またはそれ以上の非ウイルス微生物または非ウイルス微生物群のリ
ボソームRNA(rRNA)に充分に相補的であるプローブを必要とする。その
方法によれば、試験される試料からの酢酸および適当なプローブを最初に混合し
た後、規定のハイブリダイゼーション条件下でインキュベートする。不可欠では
ないが、便宜上、そのプローブは、検出可能な標識を用いて標識されるであろう
。次に、得られたハイブリダイゼーション反応を、試験試料中に含有されるrR
NAの存在を検出するために、二重らせん構造を形成した標識プローブの量を検
出し且つ定量するように検定する。
A分子の同族体をコードしているrRNA遺伝子を含有する。真核生物の場合、
これらrRNA分子は、原核性分子と実質的に同様である5SrRNA、5.8
SrRNA、18SrRNAおよび28SrRNAである。試料中の特定の微生
物または微生物群中の標的rRNA部分配列を特異的に検出するためのプローブ
は、以前に記載されている。これら極めて特異的なプローブ配列は、好都合には
、適当なストリンジェンシー条件下においていずれか他の細菌種からの核酸また
は感染性物質と交差反応しない。
ができるポリヌクレオチドプローブを提供する。 発明の概要 本発明の一つの側面は、高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下
において、大腸菌(E.coli)16SrRNAヌクレオチド1276位〜1305
位に相当するブドウ球菌核酸標的領域に特異的にハイブリダイズして、検出可能
なプローブ:標的二重らせんを形成するオリゴヌクレオチドプローブに関する。
そのオリゴヌクレオチドプローブは、100個までのヌクレオチド長さを有し且
つ配列番号:10の配列中に含有される少なくとも17個連続したヌクレオチド
を含む。好ましい態様において、そのオリゴヌクレオチドプローブは、配列番号
:10の配列中に含有される少なくとも30個連続したヌクレオチドを含む。高
ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件は、(a)0.48Mリン酸ナ
トリウム緩衝液、0.1%ドデシル硫酸ナトリウム、および各1mMのEDTA
およびEGTAかまたは(b)0.6M LiCl、1%ラウリル硫酸リチウム
、60mMコハク酸リチウムおよび各10mMのEDTAおよびEGTAによっ
て提供されてよい。オリゴヌクレオチドプローブは、DNAから製造されてよい
が、少なくとも1個のヌクレオチド類似体を含んでいてもよい。例えば、そのヌ
クレオチド類似体は、リボース残基の2’位にメトキシ基を含んでいてよい。一
つの態様において、本発明のオリゴヌクレオチドプローブは、配列番号:1また
はその相補体、配列番号:2またはその相補体、および配列番号:3またはその
相補体のいずれか一つの配列を有する。好ましい態様において、そのオリゴヌク
レオチドの配列は、配列番号:2または配列番号:3によって与えられ、そのオ
リゴヌクレオチドはヘルパーオリゴヌクレオチドである。開示されるオリゴヌク
レオチドはいずれも、検出可能な標識を含むことができる。検出可能な標識の具
体的な例には、化学発光標識および放射性標識が含まれる。もう一つの好ましい
態様において、オリゴヌクレオチドプローブは、配列番号:1によって与えられ
る配列を有し、検出可能な標識を更に含む。極めて好ましい検出可能な標識は、
アクリジニウムエステルである。
る細菌の核酸を検出するためのプローブ組成物に関する。この組成物は、高スト
リンジェンシー条件下において、大腸菌16SrRNAヌクレオチド1276位
〜1305位に相当するブドウ球菌標的領域にハイブリダイズして、検出可能な
プローブ:標的二重らせんを形成するオリゴヌクレオチドプローブを含む。この
オリゴヌクレオチドプローブは、100個までのヌクレオチド塩基長さを有し且
つ配列番号:10またはその相補体の配列中に含有される少なくとも30個連続
したヌクレオチドを含む。高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下
において、そのオリゴヌクレオチドプローブは、黄色ブドウ球菌(Staphylococc
us aureus)、スタフィロコッカス・コーニイ(Staphylococcus cohnii)、スタ
フィロコッカス・デルフィ(Staphylococcus delphi)、表皮ブドウ球菌(Staph
ylococcus epidermidis)、スタフィロコッカス・ヘモリティクス(Staphylococ
cus haemolyticus)、スタフィロコッカス・ホミニス(Staphylococcus hominis
)、スタフィロコッカス・ハイクス(Staphylococcus hyicus)、スタフィロコ
ッカス・インターメディウス(Staphylococcus intermedius)、スタフィロコッ
カス・サプロフィティクス(Staphylococcus saprophyticus)、スタフィロコッ
カス・シムラン(Staphylococcus simulan)およびスタフィロコッカス・ワルネ
リ(Staphylococcus warneri)中に存在する核酸に特異的にハイブリダイズする
。いくつかの態様において、そのオリゴヌクレオチドプローブは、DNAから製
造される。典型的な高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件は、(a
)0.48Mリン酸ナトリウム緩衝液、0.1%ドデシル硫酸ナトリウム、およ
び各1mMのEDTAおよびEGTAかまたは(b)0.6M LiCl、1%
ラウリル硫酸リチウム、60mMコハク酸リチウムおよび各10mMのEDTA
およびEGTAによって提供される。極めて好ましい態様において、そのオリゴ
ヌクレオチドプローブは、配列番号:1またはその相補体の配列を含む。もう一
つの極めて好ましい態様において、オリゴヌクレオチドプローブの長さは60塩
基までである。本発明のなお一層極めて好ましい態様において、オリゴヌクレオ
チドプローブは、配列番号:1の長さおよび配列を有する。本発明のプローブ組
成物の若干の態様は、オリゴヌクレオチドプローブ上に検出可能な標識を更に含
む。例えば、オリゴヌクレオチドプローブが60ヌクレオチドまでの長さを有す
る場合、そのプローブは、検出可能な標識を含んでいてよい。或いは、プローブ
が配列番号:1の長さおよび配列を有する場合、検出可能な標識が含まれうる。
プローブ組成物が、17〜100ヌクレオチド長さまたは17〜60ヌクレオチ
ド長さの標識オリゴヌクレオチドプローブを含むか、または配列番号:1の長さ
および配列を有するかどうかに関係なく、検出可能な標識は、アクリジニウムエ
ステルのような化学発光標識または放射性標識であってよい。本発明のプローブ
組成物は、高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下での検出可能な
プローブ:標的二重らせんの形成を容易にする少なくとも一つのヘルパーオリゴ
ヌクレオチドを含むことが好適である。これらヘルパーオリゴヌクレオチドは、
2’位に配置されたメトキシ基を有するリボース残基のような、少なくとも一つ
のヌクレオチド類似体を含んでいてよい。本発明のプローブ組成物の極めて好ま
しい態様において、ヘルパーオリゴヌクレオチドは、配列番号:2または配列番
号:3によって与えられる配列を有する。
する方法に関する。この方法は、高ストリンジェンシー条件下において、大腸菌
16SrRNAヌクレオチド1276位〜1305位に相当するブドウ球菌標的
領域にハイブリダイズして、検出可能なプローブ:標的二重らせんを形成するオ
リゴヌクレオチドプローブを含むプローブ組成物を試験試料に与える工程を含む
。そのオリゴヌクレオチドプローブは、100個までのヌクレオチド塩基長さを
有し且つ配列番号:10またはその相補体の配列中に含有される少なくとも17
個、またはより好ましくは、少なくとも30個連続したヌクレオチドを含む。高
ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下において、そのオリゴヌクレ
オチドプローブは、黄色ブドウ球菌、スタフィロコッカス・コーニイ、スタフィ
ロコッカス・デルフィ、表皮ブドウ球菌、スタフィロコッカス・ヘモリティクス
、スタフィロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・ヒイクス、スタフィロ
コッカス・インターメディウス、スタフィロコッカス・サプロフィティクス、ス
タフィロコッカス・シムランおよびスタフィロコッカス・ワルネリ中に存在する
核酸に特異的にハイブリダイズする。その後、得られた混合物は、試験試料中に
存在しうるブドウ球菌属細菌からの任意の核酸が、プローブオリゴヌクレオチド
と一緒にプローブ:標的二重らせんを形成するように、高ストリンジェンシー条
件下においてハイブリダイズしている。最後に、その方法は、そのプローブ:標
的二重らせんを、試験試料中のブドウ球菌属細菌の存在の指標として検出するこ
とを含む。本発明の方法の一つの態様において、試験試料は細菌を含むので、試
験試料中に存在しうる任意の細菌から核酸を放出させる予備工程を行う。別の方
法の態様において、試験試料は溶解物(lysate)である。概して、高スト
リンジェンシーハイブリダイゼーション条件は、(a)0.48Mリン酸ナトリ
ウム緩衝液、0.1%ドデシル硫酸ナトリウム、および各1mMのEDTAおよ
びEGTAかまたは(b)0.6M LiCl、1%ラウリル硫酸リチウム、6
0mMコハク酸リチウムおよび各10mMのEDTAおよびEGTAによって提
供されうる。しかしながら、他の高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション
条件が、充分な結果を与えることがありうるということは理解されるはずである
。好ましい態様において、オリゴヌクレオチドプローブは、配列番号:1の長さ
および配列を含み、所望により、検出可能な標識を含んでいてよい。この検出可
能な標識は、アクリジニウムエステルであってよい。この場合、本発明の方法に
おける検出工程には、ハイブリダイゼーション工程中に形成されるプローブ:標
的二重らせんのいずれかを検出する発光測定を行う工程が含まれうる。オリゴヌ
クレオチドプローブが、配列番号:1の長さおよび配列を有する場合、そのプロ
ーブ組成物は、プローブ:標的二重らせんの形成を容易にする少なくとも一つの
ヘルパーオリゴヌクレオチドを更に含んでいてよい。極めて好ましいヘルパーオ
リゴヌクレオチドは、配列番号:2および配列番号:3の配列を有する。
の核酸の試験試料中における存在を検出するのに用いることができるキットに関
する。そのキットは、高ストリンジェンシー条件下において、大腸菌16SrR
NAヌクレオチド1276位〜1305位に相当するブドウ球菌標的領域にハイ
ブリダイズして、検出可能なプローブ:標的二重らせんを形成するオリゴヌクレ
オチドプローブを含むプローブ組成物を含有する。そのオリゴヌクレオチドプロ
ーブは、100個までのヌクレオチド塩基長さを有し且つ配列番号:10または
その相補体の配列中に含有される少なくとも30個連続したヌクレオチドを含む
。高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下において、そのオリゴヌ
クレオチドプローブは、黄色ブドウ球菌、スタフィロコッカス・コーニイ、スタ
フィロコッカス・デルフィ、表皮ブドウ球菌、スタフィロコッカス・ヘモリティ
クス、スタフィロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・ハイクス、スタフ
ィロコッカス・インターメディウス、スタフィロコッカス・サプロフィティクス
、スタフィロコッカス・シムランおよびスタフィロコッカス・ワルネリ中に存在
する核酸に特異的にハイブリダイズする。そのキットに更に含有されるのは、実
行のために、オリゴヌクレオチドプローブとブドウ球菌属核酸標的との複合体を
検出することによってブドウ球菌属のメンバーである細菌からの核酸を検出する
ことを行う工程を規定する印刷された取扱説明書である。そのプローブ組成物お
よび印刷された取扱い説明書は両方とも、互いの容器入り組合せである。
れた意味を有する。
ブユニットである。RNA中で見出される5炭糖はリボースである。DNAの場
合、5炭糖は2’−デオキシリボースである。5’−ヌクレオチドに関して、糖
は、5’−炭素−5にヒドロキシル基(−OH)を含有する。その用語は、リボ
ースの2’位のメトキシ基(OMe)などのこのようなサブユニットの類似体も
含む。本明細書中で用いられるように、“T”残基を含有するメトキシオリゴヌ
クレオチドは、リボース残基の2’位にメトキシ基、およびヌクレオチドの塩基
の位置にウラシルを有する。
与しない単位である。このような単位は、例えば、ヌクレオチドとのいずれか有
意の水素結合に関与してはならないし、5種類のヌクレオチド塩基の一つまたは
その類似体を成分として有する単位を除外すると考えられる。
オチドサブユニットを有するヌクレオチドポリマーである。オリゴヌクレオチド
は、概して、約10〜約100ヌクレオチド長さである。ヌクレオチドサブユニ
ットの糖基は、リボース、デオキシリボース、またはOMeのようなその修飾誘
導体であってよい。ヌクレオチドサブユニットは、ホスホジエステル結合、修飾
結合のような結合によって、またはオリゴヌクレオチドのその相補的な標的ヌク
レオチド配列へのハイブリダイゼーションを妨げない非ヌクレオチド残基によっ
て結合していてよい。修飾結合には、標準的なホスホジエステル結合が、ホスホ
ロチオエート結合、メチルホスホネート結合または中性ペプチド結合などの異な
る結合によって置き換えられているものが含まれる。窒素含有塩基類似体は、本
発明によるオリゴヌクレオチドの成分でもありうる。
ヌクレオチドによってハイブリダイズされうる特定のデオキシリボヌクレオチド
またはリボヌクレオチド配列である。
核酸配列に充分に相補的なヌクレオチド配列を有して、高ストリンジェンシーハ
イブリダイゼーション条件下において検出可能なハイブリッドプローブ:標的二
重らせんを形成することができるオリゴヌクレオチドである。オリゴヌクレオチ
ドプローブは、単離される化学種であり、標的領域外のヌクレオチドが、高スト
リンジェンシーハイブリダイゼーション条件下でのハイブリダイゼーションを妨
げない限りは、このような追加のヌクレオチドを含んでよい。プロモーター配列
、制限エンドヌクレアーゼ認識部位、または触媒活性部位のような望まれる二次
または三次構造を与える配列などの非相補的配列は、本発明のプローブを用いた
検出を容易にするのに用いることができる。オリゴヌクレオチドプローブは、所
望により、その標的配列へのプローブハイブリダイゼーションを検出するまたは
確認するのに用いることができる放射性同位体、蛍光残基、化学発光残基、酵素
またはリガンドのような検出可能な残基を用いて標識されていてよい。オリゴヌ
クレオチドプローブは、10〜100ヌクレオチド長さのサイズ範囲であるのが
好適である。
分として合成される分子である。この分子は、特異に検出可能であるべきであり
、結果としてプローブが検出されるのを可能にするであろう。これら検出可能な
残基は、しばしば、放射性同位体、化学発光残基、酵素、ハプテン、またはなお
一層独特のオリゴヌクレオチド配列である。
ン・クリック型塩基対によってまたは相補塩基間の非規定塩基対によって形成さ
れる複合体である。
構造(“ハイブリッド”または“二重らせん”)を形成する過程である。 “相補性”は、それぞれの鎖上のワトソン・クリック型塩基対間の水素結合に
よってハイブリッドまたは二本鎖のDNA:DNA、RNA:RNAまたはDN
A:RNAを形成しうるDNAまたはRNAの一本鎖の塩基配列によって与えら
れる性状である。アデニン(A)は、通常、チミン(T)またはウラシル(U)
を相補するが、グアニン(G)は、通常、シトシン(C)を相補する。
ン・クリック型水素結合を形成しない二つのヌクレオチドの任意の対合を意味す
る。更に、次の考察の目的に関して、誤対合には、1個または複数の不対ヌクレ
オチドを生じるハイブリッドの一つの鎖における挿入または欠失が含まれうる。
きの処理工程中に存在する温度および溶媒組成を記載するのに用いられる。高ス
トリンジェンシー条件下では、極めて相補的な核酸ハイブリッドのみが形成され
るであろうが、充分な程度の相補性のないハイブリッドは形成されないであろう
。したがって、検定条件のストリンジェンシーは、ハイブリッドを形成する二つ
の核酸鎖間に必要な相補性の量を決定する。ストリンジェンシー条件は、標的と
一緒に形成されるハイブリッドと非標的核酸との間の安定性の差を最大限にする
ように選択される。典型的な高ストリンジェンシー条件は、実際の実施例に与え
られている。
するプローブの特性を意味する。 “可変領域”という用語は、試料中に含有される標的微生物と非標的微生物と
の間で少なくとも一つの塩基によって異なるヌクレオチドポリマーを意味する。
ない核酸部分配列である。 “細菌”は、三つの主要な界の一つと考えられる系統発生群真正細菌のメンバ
ーである。
似しなくなる過程を意味する。 “配列収束進化”という用語は、ヌクレオチドポリマーが、進化中に更に類似
するようになる過程を意味する。
ズされない形に変換される温度を意味する。 “ヘルパーオリゴヌクレオチド”は、オリゴヌクレオチドプローブによって結
合している領域以外の標的核酸の領域を結合するオリゴヌクレオチドである。ヘ
ルパーオリゴヌクレオチドは、一本鎖核酸の標的とされる領域に新規な二次およ
び三次構造を与えるので、オリゴヌクレオチドプローブの結合速度は促進される
。ヘルパーオリゴヌクレオチドは、標識オリゴヌクレオチドプローブと一緒に用
いられた場合、検出可能な標識を用いて標識されないが、それらは、標識プロー
ブの結合を容易にするので、間接的には、ハイブリダイゼーションシグナルを増
強する。
クレオチドが、特定のヌクレオチド配列と実質的に同様のヌクレオチド配列を有
するということを意味する。付加または欠失はいずれも、オリゴヌクレオチドが
、高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下において非標的核酸より
もその標的核酸に選択的にハイブリダイズしうるような、請求の範囲に記載の性
状を有することを妨げない特定のヌクレオチド配列の非物質的変化である。
いても、同じ標的核酸配列になおハイブリダイズしうるということを理解するで
あろう。核酸からのこの変化は、配列内の同一塩基の百分率、またはプローブと
その標的配列との間の完全な相補塩基の百分率に関して規定されうる。本発明の
プローブは、これら百分率が100%〜80%、または10ヌクレオチド標的配
列中に0塩基誤対合〜10ヌクレオチド標的配列中に2塩基誤対合である場合、
核酸配列に実質的に相当する。好ましい態様において、その百分率は100%〜
85%である。より好ましい態様において、この百分率は、90%〜100%で
あり、他の好ましい態様において、この百分率は95%〜100%である。
ブリダイゼーション条件下において、検出に安定しているハイブリッドを形成す
るのに充分な量連続した相補ヌクレオチドを有する核酸を意味する。
素結合した構造、好ましくは、10〜100ヌクレオチド長さ、より好ましくは
、14〜50ヌクレオチド長さである構造を意味する。その構造は、化学発光ま
たは蛍光検出、オートラジオグラフィー、電気化学分析またはゲル電気泳動など
の手段によって検出するのに充分に安定している。このようなハイブリッドには
、RNA:RNA、RNA:DNAまたはDNA:DNA二重らせん分子が含ま
れる。
酸分子を意味する。 “RNAおよびDNA均等物”は、同様の相補塩基対ハイブリダイゼーション
性状を有するRNAおよびDNA分子を意味する。RNAおよびDNA均等物は
、異なった糖基(すなわち、リボース対デオキシリボース)を有するが、RNA
中のウラシルおよびDNA中のチミジンの存在によって異なることがありうる。
RNAおよびDNA均等物の間の相違は、それら均等物が、特定の配列への同程
度の相補性を有することから、実質的に相当する核酸配列中の相違の原因とはな
らない。
ーション条件下において、オリゴヌクレオチドプローブが、それらの標的核酸を
ハイブリダイズさせて、安定なプローブ:標的ハイブリッドを、安定なプローブ
:非標的ハイブリッド(他の微生物からの非標的核酸の存在を示すと考えられる
)を形成することなく形成する(それによって、標的核酸の存在を示す)ことが
できるということを意味する。したがって、プローブは、非標的核酸によりも充
分に大きな程度まで標的核酸にハイブリダイズして、当業者が、ブドウ球菌属中
の細菌の存在を正確に検出し且つ他の微生物の存在とそれらの存在とを区別する
ことを可能にする。選択的ハイブリダイゼーションは、当該技術分野において知
られている技法を用いて測定することができ、本明細書中に記載されうる。例え
ば、カンジダアルビカンス(C.albicans)核酸へのハイブリダイゼーションと比
較した場合、本発明のオリゴヌクレオチドプローブは、ブドウ球菌属の細菌から
の核酸に約500〜3,000倍まで選択的にハイブリダイズする。
される核酸中に存在する核酸配列またはそれに相補的な配列であるが、他の種の
核酸中には存在しない配列を意味する。標的配列に相補的なヌクレオチド配列を
有する核酸は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)または転写に媒介される増幅の
ような標的増幅技術によって生じることができる(例えば、Kacian and Fultz,
Nucleic Acid Sequence Amplification Methods, 米国特許第5,824,51
8号)。
NAまたはrDNAを検出し且つ同定するのに用いることができる、オリゴヌク
レオチドプローブおよびヘルパーオリゴヌクレオチドに好ましい標的ヌクレオチ
ド配列を開示する。特に、これら細菌を特異的に検出するのに有用である極めて
好ましいポリヌクレオチドプローブおよび補助ヘルパーオリゴヌクレオチドを開
示する。それらプローブは、16SrRNAの特定のrRNA配列に相補的であ
るが、好都合には、ブドウ球菌微生物を、既知の系統発生的に最も近隣のものか
ら区別することができる。
配列へのハイブリダイゼーションを可能にする核酸配列を有することに加えて、
本発明のオリゴヌクレオチドプローブは、配列番号:11によって識別される記
載の標的配列領域の少なくとも一部分に、少なくとも90%相補的、好ましくは
、完全に相補的である。その部分は、少なくとも17ヌクレオチド長さ、なお一
層好ましくは、少なくとも30ヌクレオチド長さ、そしてなお一層好ましくは、
少なくとも39ヌクレオチド長さである。
酸配列に的がしぼられる。これらオリゴヌクレオチドは、ブドウ球菌微生物の存
在を示す検出可能な二重らせんを形成するように核酸標的領域に選択的にハイブ
リダイズするプローブとして用いることができる。或いは、本発明のオリゴヌク
レオチドは、高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下において、こ
れら細菌中に存在する核酸標的領域にハイブリダイズする、しかも標識オリゴヌ
クレオチドプローブとその相補的標的核酸との間の二重らせんの形成を促すこと
ができるヘルパーオリゴヌクレオチドとして用いることができる。
高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下において、ブドウ球菌微生
物からの核酸に、他の微生物からの核酸にりも選択的にハイブリダイズする。本
発明のいくつかの態様において、オリゴヌクレオチドプローブは、アクリジニウ
ムエステルまたは放射性同位体のような検出可能な残基を含む。
ハイブリダイゼーション条件下において、ブドウ球菌属微生物の標的核酸に、他
の微生物の核酸配列によりも選択的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドプ
ローブと試験試料を接触させる工程が含まれる。ブドウ球菌属の細菌のrRNA
中に含有される標的リボソーム核酸配列は、配列番号:11に与えられる配列を
有する。ブドウ球菌属の細菌のrRNAを検出するのに好ましいプローブは、1
00個までのヌクレオチド長さの配列を有し、しかも GCGATTCCAGCTTCATGTAGTCGAGTTGCAGACTAC
AATCCGAACTGAGAACAACTTTATGGGATTTGCTTG
ACCTCGCGGTTTCG(配列番号:10) によって与えられる配列中に含有される少なくとも17個連続したヌクレオチド
、より好ましくは、30個連続したヌクレオチド、そしてなお一層好ましくは、
39個連続したヌクレオチドを有する。しかしながら、rDNAをハイブリダイ
ズさせるのに有用なプローブは、100個までのヌクレオチド長さの配列を有し
且つ配列番号:10の相補体によって与えられる配列中に含有される少なくとも
17個連続したヌクレオチド、より好ましくは、30個連続したヌクレオチド、
そしてなお一層好ましくは、39個連続したヌクレオチドを有する。好ましいオ
リゴヌクレオチド配列には、RNAおよびDNA均等物が含まれるが、少なくと
も一つのヌクレオチド類似体も含まれてよい。
列を整列させて、ブドウ球菌属微生物を他の細菌および真核生物から区別するの
に用いられうる、16SrRNA中に存在するブドウ球菌属内で保存される候補
配列を識別した。この発見をするのに用いられた手順には、ブドウ球菌微生物お
よび系統発生的に無関係の近隣のもののrRNAまたはrDNAの部分または完
全な配列の検討、それら配列を整列させて最大の相同性の区域を示すこと、そし
てブドウ球菌属のメンバーの中に保存されているが、他の近縁および遠縁の属の
rRNA配列との誤対合を示すrRNAを識別するために、配列変化を含む領域
について整列を検討することが含まれた。最後に、下記の方法によって候補プロ
ーブと考えられた配列を、rRNA標準および細菌溶解物のパネルに対して調べ
て、実験室条件下におけるそれらのプローブとしての有用性を証明した。
ド配列決定法を用いて決定する。この方法では、約10〜100塩基長さの且つ
5S、16Sまたは23SリボソームサブユニットのいずれかからのrRNAの
保存領域に相補的なオリゴヌクレオチドプライマーを、逆転写酵素によって伸長
させることができる。次に、得られたDNA伸長産物を、化学分解によって、ま
たはジデオキシヌクレオチド配列決定によって配列決定することができる(Lane
et al., Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:6955(1985))。もう一つ好ましい方法に
より、rRNAをコードしているゲノム配列を決定することもできる。
、rRNAの一次配列における進化論的変化は、分子の二次構造が維持されるよ
うに有効に制限される。例えば、ある塩基が、rRNA分子のあるらせんの片側
で変化した場合、そのらせんのもう一方の側で相殺する変化が起こり、相補性を
保存するであろう(これを共変異(covariance)と称する)。この関係は、二つ
の極めて異なったrRNA配列を、保存一次配列および二次構造の保存要素に基
づいて“整列させる”ことを可能にする。それら配列がいったん整列したら、r
RNA配列の保存領域および可変領域を識別することは可能になる。
された配列を用いた比較分析によって識別された。商業的に入手可能なソフトウ
ェアは、本明細書中で開示された目的に用いることができるしまたは適合するこ
とができる。rRNAの可変領域(例えば、最低10ヌクレオチドにわたる)そ
れぞれにおける配列進化は、大部分、分岐進化であり、収束進化ではないので、
本発明者は、標的微生物とその系統発生的に最も近縁のものとの間で異なる数種
類のrRNA配列に基づいて、確信をもってプローブを設計することができる。
実際に、本発明者は、単一試料中における多数の標的微生物のrRNA配列とそ
れらの系統発生的に最も近縁のものとの間に充分な変化を検出して、下記の方法
によって用いることができるプローブの設計を可能にしている。
するのに用いることができる。ハイブリダイゼーション反応の程度および特異性
に影響を与える多数の因子の一つまたはより多くのの操作は、特定のプローブの
感度および特異性を決定することがありうる。これは、プローブがその標的ポリ
ヌクレオチド配列の全長にわたって完全に相補的であろうとなかろうと、真実で
ある。ここで、本発明に関連して有用なプローブを製造するための指針を次に続
ける。
うに選択されるべきである。これは、AおよびTの多い長い配列を避けることに
よって、G:C塩基対を用いてハイブリッドを終結させることによって、そして
検定に用いられる標準条件にTmが適するようにプローブを設計することによっ
て達成しうる。プローブのヌクレオチド配列は、その長さおよび%Gおよび%C
が、最終検定が行われる温度より約2〜10℃高いTmを有するプローブを生じ
るように選択されるべきである。プローブの塩基組成は、G:C塩基対が、A:
T塩基対と比較した場合に、より大きい熱安定性を示すことから有意である。し
たがって、高G:C含量を有する相補的核酸を含むハイブリッドは、より低いG
:C含量を有するハイブリッドと比較した場合、より高い温度で安定であろう。
に、負電荷主鎖を有するプローブを設計する場合、ハイブリダイゼーション反応
が行われるイオン強度および温度条件も考慮されるべきである。概して、ハイブ
リダイゼーション速度は、反応混合物のイオン強度が増加するにつれて増加する
ということは知られている。同様に、ハイブリッドの熱安定性は、増加するイオ
ン強度に伴って増加する。逆に、ホルムアミド、尿素、DMSOおよびアルコー
ルのような水素結合破壊性試薬は、ハイブリダイゼーションのストリンジェンシ
ーを増加させる。この種類の試薬による水素結合の脱安定化は、Tmを大きく低
下させることがありうる。概して、約10〜50塩基長さの合成オリゴヌクレオ
チドプローブの最適ハイブリダイゼーションは、ある与えられる二重らせんにつ
いて融解温度より約5℃低い温度で起こる。最適の温度未満で行われるハイブリ
ダイゼーション反応は、誤対合塩基配列をハイブリダイズさせることがありうる
し、減少したプローブ特異性を生じることがありうる。
非標的ポリヌクレオチド間で形成されるハイブリッドの安定性を最小限にするよ
うに選択されるべきである。これは、非標的微生物のポリヌクレオチドとの完全
な相補性を有する長さを最小限にすることによって、非標的配列と相同のG:C
の多い領域を避けることによって、そして可能な限り多数の脱安定化誤対合にわ
たるようにプローブを配置することによって達成されうる。プローブ配列が、特
定の種類の微生物のみを検出するのに有用であるかどうかは、プローブ:標的ハ
イブリッドとプローブ:非標的ハイブリッドとの間の熱安定性差に大きく依存す
る。Tmの差は、極めて特異的なプローブを生じるように、可能な限り大きくあ
るべきである。
異的に検出するのに有用なプローブを設計する場合に考慮されるべき重要な因子
でもある。完全に相補的でないポリヌクレオチドを互いにハイブリダイズさせる
ことは可能であるが、完全に相同の塩基配列の最も長い伸長は、通常、ハイブリ
ッド安定性の主要な決定因子であろう。
成することが知られているrRNAの領域は、標的としてあまり好ましくない。
広範囲の自己相補性を有するプローブも、避けるべきである。上に示されるよう
に、ハイブリダイゼーションは、水素結合した二本鎖構造を形成する相補的核酸
の二つの一本鎖の結合である。それら二つの鎖の一方が、完全にまたは部分的に
二本鎖である場合、それは、新規ハイブリッドの形成にあまり関与できないであ
ろう。有意には、rRNA分子が全て、極めて安定な分子内ハイブリッドを形成
する。
的の配列の実質的な部分が一本鎖であるようにプローブを設計することにより、
実質的に増加することがありうる。検出されるべき標的核酸が、rRNAをコー
ドしているゲノム配列である場合、その標的は、二本鎖の形で天然に存在するで
あろう。これは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)産物の場合でもある。これら
二本鎖標的は、当然ながら、プローブとのハイブリダイゼーションに阻害性であ
る。最後に、充分な自己相補性が存在する場合、単一プローブ分子内でまたは異
なったプローブ分子間で望ましくない分子内および分子間ハイブリッドが形成さ
れることがありうる。したがって、プローブ配列における広範囲の自己相補性は
避けるべきである。
条件下でのみハイブリダイズするであろう。これら条件下では、極めて相補的な
核酸ハイブリッドのみが形成されるであろう(すなわち、相補的である一連の連
続した塩基中の17塩基の内少なくとも14個を有するもの)。ハイブリッドは
、充分な程度の相補性の不存在下では形成されないであろう。したがって、検定
条件のストリンジェンシーは、ハイブリッドを形成する二つの核酸鎖間に必要な
相補性の量を決定する。ストリンジェンシーは、標的および非標的核酸を用いて
形成されるハイブリッド間の安定性差を最大限にするように選択される。典型的
な高ストリンジェンシー条件は、下記の実施例において用いられる。
を検出するのに用いることができるが、本発明において好ましいプローブは、1
00ヌクレオチドまでの長さを有し、そしてより好ましくは、60ヌクレオチド
までの長さを有する。本発明のオリゴヌクレオチドの好ましい長さ範囲は、10
〜100塩基長さ、またはより好ましくは、15〜50塩基長さであり、しかも
下記の実施例において用いられるような高ストリンジェンシー条件下でのハイブ
リダイゼーションを許すように充分に標的核酸に相同である。しかしながら、下
記の特異的プローブ配列は、核酸クローニングベクターまたは転写物または他の
より長い核酸中で与えられてもよいが、それでもなお、ブドウ球菌属のメンバー
を検出するのに用いることができる。
いて修飾されていてよい。したがって、“オリゴヌクレオチドプローブ”または
“ヘルパーオリゴヌクレオチド”または単に“オリゴヌクレオチド”の意味は、
天然のヌクレオチドのポリマー、更には、少なくとも一つのヌクレオチド類似体
を含むポリマーを包含するということは理解されるはずである。
修飾されたオリゴヌクレオチドは、本発明のオリゴヌクレオチドと一緒に用いる
ことができる類似体の例である。これら修飾は、オリゴヌクレオチドを、若干の
ポリメラーゼの核溶解活性にまたはヌクレアーゼ酵素に耐性にする。本明細書中
に開示されるオリゴヌクレオチドの構造中に包含されうる他の類似体には、ペプ
チド核酸“PNA”が含まれる。PNAは、ホスホジエステル主鎖よりもむしろ
ペプチド主鎖に結合するリガンドを含む化合物である。代表的なリガンドには、
適当なリンカーによってペプチド主鎖に結合する4種類の主要な天然に存在する
DNA塩基(すなわち、チミン、シトシン、アデニンまたはグアニン)かまたは
他の天然に存在する核塩基(例えば、イノシン、ウラシル、5−メチルシトシン
またはチオウラシル)かまたは人工塩基(例えば、ブロモチミン、アザアデニン
またはアザグアニン等)が含まれる。PNAは、相補的なssDNAおよびRN
A鎖を結合することができる。PNAを製造し且つ用いる方法は、米国特許第5
,539,082号に開示されている。本明細書中に記載の配列を有するオリゴ
ヌクレオチドを製造するのに用いることができる別の種類の修飾には、ハイブリ
ダイゼーションまたはプライマーの延長の妨げにならない、核酸鎖中のヌクレオ
チド間に包含される非ヌクレオチドリンカー(例えば、本明細書中に援用される
Arnold et al.,“Non-Nucleotide Linking Reagents for Nucleotide Probes”
, 米国特許第6,031,091号)の使用が含まれる。
ヘルパーオリゴヌクレオチドとの組合せで含む組成物は、ハイブリダイゼーショ
ン検定において、ブドウ球菌属のメンバーである細菌のrRNAまたはrDNA
を検出するのに用いることができる。本発明を実施するのに用いることができる
定義されたオリゴヌクレオチドは、シアノエチルホスホロアミダイト前駆物質を
用いた自動固相化学合成(Barone et al., Nucl Acids Res 12:4051(1984))を
含めたいくつかの周知の方法のいずれによっても製造することができる。合成オ
リゴヌクレオチドを製造する他の周知の方法を用いることもできる。
よび検出用のシステムはほとんど全て、標識プローブが望まれる場合、本明細書
中に開示されたプローブと一緒に用いることができる。有用な標識の集合の中に
含まれるのは、電気化学的検出法を行いやすい同位体標識、酵素、ハプテン、結
合オリゴヌクレオチド、化学発光分子およびレドックス活性残基である。標識オ
リゴヌクレオチドを製造するのに用いることができる標準的な同位体標識には、 3 H、35S、32P、125I、57Coおよび14Cが含まれる。放射性標識プローブを
用いる場合、ハイブリッドは、オートラジオグラフィー、シンチレーション計数
またはγ計数によって検出することができる。
きる。これら非同位体標識は、オリゴヌクレオチドプローブの内部にまたは末端
に配置されうる。修飾されたヌクレオチドは、プローブ合成中または後に、例え
ば、非ヌクレオチドリンカー基の使用によって行われるプローブの修飾を用いて
酵素的にまたは化学的に包含されうる。非同位体標識には、蛍光分子、化学発光
分子、酵素、補因子、酵素基質、ハプテンまたは他のリガンドが含まれる。アク
リジニウムエステルは、プローブハイブリッドを検出するのに有用な特に好まし
い非同位体標識である。
オリゴヌクレオチドを製造するのに用いることができる。好ましい化学発光分子
には、均一保護検定に関連した使用に関して、Arnold et al. によって米国特許
第5,283,174号に開示された種類、および単一反応で多数の標的を定量
する検定に関連した使用に関して、Woodhead et al. によって米国特許第5,6
56,207号に開示された種類のアクリジニウムエステルが含まれる。これら
特許文書に含まれる開示は、本明細書中に援用される。米国特許第5,998,
135号は、プローブ上に配置されたランタニド金属標識からの蛍光発光を検出
するのに蛍光測定法を用いた、本発明のプローブを標識し且つ検出するのに用い
ることができるなおもう一つの方法を開示しているが、この場合、これら標識か
らの発光は、それがエネルギー移動パートナーにごく接近している時に増強され
た状態になる。好ましい電気化学的標識付けおよび検出のアプローチは、米国特
許第5,591,578号および同第5,770,369号および公開国際特許
出願PCT/US98/12082号に開示されており、それらの開示は、本明
細書中に援用される。本発明において電気化学的標識として有用なレドックス活
性残基には、Cd、Mg、Cu、Co、Pd、Zn、FeおよびRuのような遷
移金属が含まれる。
標識プローブかまたは未標識プローブを用いて行うことができるということを理
解するであろう。例えば、標識プローブの使用に頼らないハイブリダイゼーショ
ン検定法は、米国特許第5,945,286号に開示されているが、これは、ペ
プチド核酸(PNA)から製造される未標識プローブ、および二本鎖PNAプロ
ーブ/標的核酸二重らせんを結合しうる検出可能に標識された挿入性分子の固定
化を記載している。これらの方法において、更には、“Detection of Analytes
Using Reorganization Energy,”と称する公開国際特許出願第PCT/US98
/12082号、“Electronic Methods for the Detection of Analytes,”と
称する公開国際特許出願第PCT/US98/12430号、および“Electrod
es Linked Via Conductive Oligomers to Nucleic Acids”と称する公開国際特
許出願第PCT/US97/20014号に開示されたものなどの若干の電気化
学的検出法において、オリゴヌクレオチドプローブは、検出可能な標識を含むの
に必要ではない。
の方法のいずれによっても証明することができる。最初に、ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動を用いて、標準的な実験室法によってオリゴヌクレオチドのサイズ
および純度を決定することができる(Molecular Cloning: A Laboratory Manual
, Sambrook et al., eds. Cold Spring Harbor Lab Publ., 11.51,(1989) を参
照されたい)。或いは、高圧液体クロマトグラフィー(“HPLC”)法をこの
同じ目的に用いることができる。
ダイゼーションは、Hogan et al. によって、“Means and Methods for Enhanci
ng Nucleic Acid Hybridization”と称する米国特許第5,030,557号に
開示された手順にしたがって、未標識“ヘルパーオリゴヌクレオチド”の使用に
よって促すことができる。上に示されるように、ヘルパーオリゴヌクレオチドは
、検定用プローブによって結合している領域以外の標的核酸の領域を結合する。
この結合は、一本鎖核酸の標的とされる領域に新規の二次および三次構造を与え
、プローブ結合速度を加速する。本発明の標識オリゴヌクレオチドプローブと組
み合わせて用いることができるヘルパーオリゴヌクレオチドは、好ましくは、1
7〜100ヌクレオチド長さであり、しかも配列番号:10の配列内に含有され
る少なくとも17個連続したヌクレオチドを含む配列を有する。他の好ましいヘ
ルパーオリゴヌクレオチドは、100ヌクレオチドまでの長さを有し且つ配列番
号:10の配列内に含有される少なくとも39個連続したヌクレオチドを含む。
ローブ特異性にも影響することがありうるということを理解するであろう。した
がって、プローブ:標的ハイブリッドの融解温度(Tm)を含めた融解プロフィ
ールは、それぞれのプローブ:標的組合せについて経験的に決定されるはずであ
る。この決定を行うのに好ましい方法は、Arnold et al. によって“Homogeneou
s Protection Assay”と称する米国特許第5,283,174号に記載されてい
る。
リダイゼーション保護検定を行うことが含まれる。この検定の方法によれば、プ
ローブ:標的ハイブリッドは、ラウリル硫酸リチウムを含有するコハク酸リチウ
ム緩衝化溶液中において標的過剰の条件下で形成される。“予備形成される”ハ
イブリッドのアリコートを、ハイブリダイゼーション用緩衝液中で希釈し、そし
て予想のTm(典型的には、55℃)未満で開始し且つ2〜5度ずつ増加するい
ろいろな温度で5分間インキュベートする。次に、この溶液を、弱アルカリ性ホ
ウ酸緩衝液を用いて希釈し、更に低い温度(例えば、50℃)で10分間インキ
ュベートする。一本鎖プローブに結合したアクリジニウムエステル(AE)は、
これら条件下において加水分解されるであろうが、ハイブリダイズしたプローブ
に結合したアクリジニウムエステルは、相対的に“保護される”であろう。この
方法を、ハイブリダイゼーション保護検定(“HPA”)と称する。残りの化学
発光の量は、ハイブリッドの量に比例し、過酸化水素を加え、次にアルカリを加
えることによってルミノメーターで測定される。このデータを、最大シグナル%
(通常は、最低温度から)対温度としてプロットする。Tmは、最大シグナルの
50%が残っている地点として定義される。
って標識されたプローブを用いて決定することができる。いずれの場合にも、あ
る与えられたハイブリッドのTmは、ハイブリダイゼーション溶液中に含有され
る塩類、デタージェントおよび他の溶質の濃度によって異なるであろう。これら
因子はいずれも、熱変性中の相対ハイブリッド安定性に影響を与える(Molecula
r Cloning: A Laboratory Manual, Sambrook et al., eds. Cold Spring Harbor
Lab Publ., 9.51,(1989))。
構造の熱安定性の尺度であり、C0t1/2測定値を用いて決定することができる。
ハイブリダイゼーション速度のこれら動力学的測定値は、(ヌクレオチドのモル
数/リットル)x(秒)の単位を有する。更に簡単に表すと、C0t1/2値は、プ
ローブの濃度xその濃度でのハイブリダイゼーションの半減期である。この値は
、いろいろな量のプローブを一定量の標的核酸に一定時間ハイブリダイズさせる
ことによって決定することができる。例えば、0.05pmolの標的を、0.
012pmol、0.025pmol、0.05pmol、0.1pmolおよ
び0.2pmolのプローブと一緒に30分間インキュベートする。C0t1/2は
、標的およびプローブを、標的過剰の条件下においてハイブリダイズさせた後、
二重らせん形成の増加を経時的に測定することによって決定することもできる。
存在するハイブリッドの量は、その方法で放射性標識プローブを用いる場合、上
記のHPA法を用いてまたはシンチレーション計数によって測定することができ
る。次に、AE標識プローブを用いる場合、測定されたシグナルを、最高プロー
ブ濃度対プローブ濃度(ヌクレオチドのモル数/リットル)からの最大 Relativ
e Light Units(“RLU”)%の対数としてプロットする。C0t1/2は、最大
ハイブリダイゼーションの50%に相当する濃度に、秒でのハイブリダイゼーシ
ョン時間を乗じたものからグラフによって決定される。これら値は、9x10-6 〜9x10-5であり、好ましい値は3.5x10-5未満である。同様の値は、放
射能を測定し且つある与えられた時点でのハイブリダイゼーション%対最大量を
プロットすることによって得ることができる。
生体試料が含有しているかどうかを決定する好ましい方法では、核酸を、音波破
壊によって、例えば、Murphy et al. によって米国特許第5,374,522号
に開示された方法によって細菌細胞から放出させることができる。細胞を破壊す
る他の既知の方法には、酵素の使用、浸透圧ショック、化学処理およびガラスビ
ーズを用いた旋回が含まれる。本明細書中に開示されたハイブリダイゼーション
法を施すことができる核酸を微生物から放出させるのに適した他の方法は、Clar
k et al. によって米国特許第5,837,452号におよび Kacian et al. に
よって米国特許第5,5,364,763号に記載されている。rRNAの放出
後またはと同時に、標識プローブを、加速性物質の存在下で加え、最適ハイブリ
ダイゼーション温度で、有意のハイブリダイゼーション反応を達成するのに必要
な時間インキュベートしてよい。
によって特性決定されたが、ブドウ球菌属の細菌のrRNAに特異的であること
が判明した(SauA1276) CCGAACTGAGAACAACTTTATGGGATTTGC(配列番号:
1)。この配列は、ブドウ球菌属微生物すべての16SrRNA中で認められる
独特のセグメントに相補的である。ブドウ球菌属内の代表的な細菌リストは、表
2で見出されうる。プローブは、30塩基長さであり、5’末端から19および
20ヌクレオチド間にRXLリンカーを有し、そして60.2℃のTm、および
大腸菌16SrRNAの塩基1276〜1305に相当する領域中の黄色ブドウ
球菌のハイブリダイズしたrRNAを有する。
で標的核酸にハイブリダイズする、(2)100ヌクレオチド塩基までの長さを
有する、および(3)配列番号:10によって定義される1276〜1344標
的領域またはその相補体中にある少なくとも17個、またはより好ましくは、少
なくとも30個連続したヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドの一例である。
これらの性状を有する他のオリゴヌクレオチドは、ハイブリダイゼーション検定
用検出プローブとしての使用が考えられ、本発明によって包含される。
ヘルパーオリゴヌクレオチドとして本明細書中に開示される。本明細書中の作業
実施例で用いられるヘルパーオリゴヌクレオチドと同様、本発明によって包含さ
れる他のヘルパーオリゴヌクレオチドも、100ヌクレオチドまでの長さの配列
を有し且つ有配列番号:10によって定義される標的領域またはその相補体中に
含有される少なくとも17個連続したヌクレオチドを更に有する。
チドの使用によって促進される方法で、黄色ブドウ球菌rRNAにハイブリダイ
ズした。この決定を行うのに用いられた手順にしたがって、5’末端に放射性標
識された一本鎖プローブオリゴヌクレオチドを、ヘルパーオリゴヌクレオチドの
存在下または不存在下において、黄色ブドウ球菌からのrRNAと接触させた。
そのrRNAをハイブリダイズさせて二本鎖ハイブリッドを形成したプローブ分
子は、ヒドロキシアパタイト捕捉によって一本鎖プローブ分子から分離した。ヒ
ドロキシアパタイトに結合した二本鎖ハイブリッドを検出し、シンチレーション
計数によって定量した。次に、ハイブリダイゼーションの程度を、百分率として
計算した。下に示されるように、プローブ:標的ハイブリッドのTmは、好都合
には、一つまたはそれ以上のヘルパーオリゴヌクレオチドの存在下で増加した。
にハイブリダイズしたこと、およびこの相互作用は、ハイブリダイゼーション混
合物中にヘルパーオリゴヌクレオチドを含むことによって促されたということを
示すのに用いられた方法を記載する。
276の配列を有する末端標識プローブ、および(A)OMeSauA1259
および(B)SauA1306の群より選択される末端標識ヘルパーオリゴヌク
レオチドを用いて決定した。SauA1276の配列は、 CCGAACTGAGAACAACTTTATGGGATTTGC(配列番号:
1) であり、OMeSauA1259の配列は、 UUGACCUCGCGGUUUCG(配列番号:2) であり、そしてSauA1306の配列は、 GCGATTCCAGCTTCATGTAGTCGAGTTGCAGACTAC
AAT(配列番号:3) である。ヘルパーAおよびBは、プローブの直ぐ隣の分子の領域中のブドウ球菌
微生物のrRNAを結合するように選択され、ヘルパーAは、16SrRNAの
1259〜1275領域付近で結合し、ヘルパーBは、16SrRNAの130
6〜1344領域で結合した。プローブおよびヘルパーのオリゴヌクレオチドは
、本質的には、Molecular Cloning: A Laboratory Manual(Sambrook et al., e
ds. Cold Spring Harbor Lab Publ., 10.59,(1989))に記載のように、リン酸ド
ナーとしての[γ−32P]ATPおよびリン酸塩転移反応を触媒するT4ポリヌ
クレオチドキナーゼを用いて5’末端に標識された。末端標識されたオリゴヌク
レオチドを、別々に、黄色ブドウ球菌からの精製rRNAと混合して、標的過剰
の条件を与えた。プローブおよびヘルパー両方のオリゴヌクレオチドを含む試験
では、プローブだけを末端標識し、ヘルパーオリゴヌクレオチドはそれぞれ、標
的よりも10倍モル過剰で与えた。全部の混合物を、0.48Mリン酸ナトリウ
ム緩衝液、0.1%ドデシル硫酸ナトリウム、1mM EDTAおよび1mM
EGTAを含む溶液中で完全にハイブリダイズさせた。陰性の対照として、プロ
ーブおよび/またはヘルパーオリゴヌクレオチドを、核酸標的の不存在下でハイ
ブリダイズさせた。ハイブリダイゼーション手順の最後に、混合物を希釈し、ヒ
ドロキシアパタイトカラムに通して、一本鎖核酸を二本鎖ハイブリッドから分離
した。カラムフロースルー中の放射能の量は、一本鎖プローブを示し、シンチレ
ーション計数によって測定された。ヒドロキシアパタイトに結合した放射能の量
は、シンチレーション計数によって別に測定された。百分率として表されるハイ
ブリダイズの程度は、ヒドロキシアパタイトに結合したプローブの量(cpmで
測定される)を、カラムに加えられたプローブの全量(cpmで)で割ることに
よって計算された。これらの方法の結果を、表1に示す。
リダイズしたこと、およびこの相互作用が、好都合には、ヘルパーオリゴヌクレ
オチドによって促されたことを確証した。本発明者は、特に、ハイブリダイゼー
ション反応中にヘルパーオリゴヌクレオチドが含まれた場合、プローブ:標的複
合体のTmが、60.2〜65.2℃まで増加しうることを認めた。プローブは
、ブドウ球菌属rRNAにハイブリダイズするのに、単独でかまたは一つまたは
それ以上のヘルパーオリゴヌクレオチドとの組合せで用いることができるが、プ
ローブを特性決定する下記の実験は、OMeSauA1259およびSauA1
306の配列を有するヘルパーオリゴヌクレオチドと組み合わせたプローブを用
いて行った。本明細書中に記載の方法において有用なプローブおよびヘルパーの
オリゴヌクレオチド組合せは、好ましくは、上記の条件下において約62〜66
℃の範囲のプローブ:標的Tm値を有する。
ョンを示すことによって確認された。この方法において標的微生物源として用い
られた微生物の集合は、広範な分類学的断面の微生物および最も近隣の群であっ
た。次の手順では、AE標識されたハイブリダイゼーションプローブを用いた定
量結果を、陽性対照プローブを用いて、それぞれの試料中に存在する細菌rRN
Aの量と比較した。この陽性対照プローブは、全細菌種からのrRNAにハイブ
リダイズしたが、SauA1276プローブにハイブリダイズすることができな
い試料中の細菌rRNAの存在を確認するのに特に有用であった。このような場
合、陽性対照プローブは、ハイブリダイズ可能なrRNAの存在について確証を
与えたので、陰性の結果を確証した。真菌rRNA標的の場合、広範囲に反応性
の真菌rRNAハイブリダイゼーションプローブは、陽性対照として役立った。
物のパネルからのrRNAをハイブリダイズしたことを示すのに用いられた方法
を記載する。
するプローブのハイブリダイゼーションのための核酸標的として、SauA12
59およびSauA1306の配列を有するヘルパーオリゴヌクレオチドと一緒
に用いた。この方法においてrRNA源として用いられた微生物は、分類された
臨床単離物であったかまたは American Type Culture Collection(ATCC)
から得られた。試料は全て、表2に、Gen-Probe Incorporated のマスターログ
番号で識別される。それぞれのrRNAの平行試料を、配列 CGACAAGGAAUUUCGC(OMeEcoB1933AE12.13)
(配列番号:4) を有する標識された陽性対照プローブ、および配列 UACCUUAGGACCGUUAU(OMeEcoB1916)(配列番号:
5)および CAGGUCGGAACUUACC(OMeEcoB1949a)(配列番号:
6) を有する未標識のヘルパーオリゴヌクレオチドを用いてハイブリダイズさせた。
そのハイブリダイゼーション溶液は、0.6M LiCl、1%ラウリル硫酸リ
チウム、60mMコハク酸リチウム、および両方とも10mMのEDTAおよび
EGTA,pH5.5を含有した。SauA1276プローブおよび陽性対照プ
ローブは両方とも、本質的には、“Acridinium Ester Labeling and Purificati
on of Nucleotide Probes”と称される米国特許第5,185,439号に開示
された方法にしたがって、アクリジニウムエステルを用いて標識された。ハイブ
リダイゼーション反応の最後に、ハイブリダイズしていないプローブに結合した
アクリジニウムエステルは、弱アルカリ性条件下で化学発光を得られなかったが
、ハイブリダイズしたプローブに結合したアクリジニウムエステルは、失活に耐
性のままであった。アクリジニウムエステルを用いて標識されたハイブリダイズ
したプローブの加水分解および検出の条件は、Arnold et al. によって Clin.Ch
em. 35:1588(1989) に記載されている。これらの方法でのプローブハイブリダイ
ゼーションの大きさは、当業者に公知の方法を用いて、発光測定によって定量さ
れた。次に、ブドウ球菌属プローブシグナルの大きさを、細菌の陽性対照シグナ
ルの大きさで割って、研究中の結果を定量的に規格化した。陽性対照シグナルの
30%より大のSauA1276AE19.20プローブシグナルを有する試料
は、ヘルパーを用いたSauA1276AEプローブとの特異的ハイブリダイゼ
ーションを示したが、より低い値は、検定形式について陰性の結果を示した。検
定結果を表2に示す。
、多数のブドウ球菌種からのrRNA試料に効率よくハイブリダイズさせたこと
を確証した。
クトルの系統発生的に異なる微生物を示す種の集合からのrRNAと標識プロー
ブをハイブリダイズさせることによって更に研究した。この方法では、AE標識
プローブを、系統発生的にブドウ球菌属に遠縁であるにすぎない微生物からの精
製rRNAまたはrRNA含有溶解物と別に混合した。陽性対照プローブを用い
て得られた陽性のハイブリダイゼーション結果、および次の手順でSauA12
76プローブを用いて得られた陰性の結果は、SauA1276プローブが、ブ
ドウ球菌属に極めて特異的であるということを更に示した。
る。より詳しくは、次の方法は、SauA1276プローブが、系統発生的に遠
縁の微生物からの溶解物とクロスハイブリダイズしなかったことを示した。
含有する溶解物が標的核酸として役立つことを除いて、前の実施例に記載の手順
にしたがって、AE標識プローブおよびヘルパーのオリゴヌクレオチドを用いて
行った。その方法の結果を、表3に示す。配列 GTCTGGACCTGGTGAGTTTCCC(配列番号:7) を有するパン酵母(pan-fungal)プローブ、および配列 CGUGUUGAGUCAAAUUAAGCCGC(配列番号:8)および GCUCUCAAUCUGUCAAUCCUUAUUGU(配列番号:9) を有するヘルパーオリゴヌクレオチドを、陽性対照として用いて、真菌rRNA
を検出した。真菌微生物の集合を用いて得られた結果を、表4に示す。
RNAとクロスハイブリダイズしなかったことを確証した。表4の結果は、プロ
ーブが、真菌種のrRNAとクロスハイブリダイズしなかったことを示す。表2
に示された陽性のハイブリダイゼーション結果を総合すると、ハイブリダイゼー
ションプローブは、ブドウ球菌属のrRNAに極めて特異的であるということが
明らかであった。
微生物を検出することが可能であったということを確証した。更に、それらプロ
ーブは、ブドウ球菌属を系統発生的に近縁である微生物から区別することが可能
であった。
ながら、本発明の多数の異なった態様は、前の詳細な記述の再検討で、当業者に
考えられるであろう。したがって、本発明の真の範囲は、請求の範囲を参照して
確認されるはずである。
発生的に無関係の種のいくつかのメンバーの配列と一緒に整列させた一つのオリ
ゴヌクレオチドプローブおよび二つのヘルパーオリゴヌクレオチドの配列を示す
。
Claims (40)
- 【請求項1】 高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下におい
て、大腸菌rRNAヌクレオチド1276位〜1305位に相当するブドウ球菌
核酸標的領域に特異的にハイブリダイズし、検出可能なプローブ:標的二重らせ
んを形成するオリゴヌクレオチドプローブであって、100個までのヌクレオチ
ド長さを有し且つ配列番号:10の配列中に含有される少なくとも17個連続し
たヌクレオチドを含む上記オリゴヌクレオチドプローブ。 - 【請求項2】 前記プローブが、配列番号:10の配列中に含有される少な
くとも30個連続したヌクレオチドを含む請求項1に記載のオリゴヌクレオチド
プローブ。 - 【請求項3】 前記高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件が、
0.48Mリン酸ナトリウム緩衝液、0.1%ドデシル硫酸ナトリウム、各1m
MのEDTAおよびEGTAによって提供されている請求項1に記載のオリゴヌ
クレオチドプローブ。 - 【請求項4】 前記高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件が、
0.6M LiCl、1%ラウリル硫酸リチウム、60mMコハク酸リチウムお
よび各10mMのEDTAおよびEGTAによって提供されている請求項1に記
載のオリゴヌクレオチドプローブ。 - 【請求項5】 前記オリゴヌクレオチドプローブがDNAを含む請求項1に
記載のオリゴヌクレオチドプローブ。 - 【請求項6】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、少なくとも1個のヌク
レオチド類似体を含む請求項1に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。 - 【請求項7】 前記少なくとも1個のヌクレオチド類似体が、リボース残基
の2’位にメトキシ基を含む請求項6に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。 - 【請求項8】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号:1またはそ
の相補体、配列番号:2またはその相補体、および配列番号:3またはその相補
体から成る群より選択される配列を有する請求項1に記載のオリゴヌクレオチド
プローブ。 - 【請求項9】 前記配列が、配列番号:2または配列番号:3によって与え
られていて、前記オリゴヌクレオチドがヘルパーオリゴヌクレオチドである請求
項8に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。 - 【請求項10】 検出可能な標識を更に含む請求項8に記載のオリゴヌクレ
オチドプローブ。 - 【請求項11】 検出可能な標識が、化学発光標識または放射性標識である
請求項10に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。 - 【請求項12】 前記配列が配列番号:1によって与えられていて、前記オ
リゴヌクレオチドプローブが検出可能な標識を更に含む請求項8に記載のオリゴ
ヌクレオチドプローブ。 - 【請求項13】 検出可能な標識がアクリジニウムエステルである請求項1
2に記載のオリゴヌクレオチドプローブ。 - 【請求項14】 ブドウ球菌属(Staphylococcus)のメンバーである細菌の
核酸を検出するためのプローブ組成物であって、 高ストリンジェンシー条件下において、大腸菌16SrRNAヌクレオチド1
276位〜1305位に相当するブドウ球菌標的領域にハイブリダイズして、検
出可能なプローブ:標的二重らせんを形成するオリゴヌクレオチドプローブを含
み、ここにおいて、 該オリゴヌクレオチドプローブは、100個までのヌクレオチド塩基長さを有
し且つ配列番号:10またはその相補体の配列中に含有される少なくとも30個
連続したヌクレオチドを含み、そして 前記ハイブリダイゼーション条件下において、該オリゴヌクレオチドプローブ
は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、スタフィロコッカス・コーニ
イ(Staphylococcus cohnii)、スタフィロコッカス・デルフィ(Staphylococcu
s delphi)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、スタフィロコッ
カス・ヘモリティクス(Staphylococcus haemolyticus)、スタフィロコッカス
・ホミニス(Staphylococcus hominis)、スタフィロコッカス・ハイクス(Stap
hylococcus hyicus)、スタフィロコッカス・インターメディウス(Staphylococ
cus intermedius)、スタフィロコッカス・サプロフィティクス(Staphylococcu
s saprophyticus)、スタフィロコッカス・シムラン(Staphylococcus simulan
)およびスタフィロコッカス・ワルネリ(Staphylococcus warneri)中に存在す
る核酸を特異的にハイブリダイズする上記プローブ組成物。 - 【請求項15】 前記オリゴヌクレオチドプローブがDNAを含む請求項1
4に記載のプローブ組成物。 - 【請求項16】 前記高ストリンジェンシー条件が、0.48Mリン酸ナト
リウム緩衝液、0.1%ドデシル硫酸ナトリウム、各1mMのEDTAおよびE
GTAによって提供されている請求項14に記載のプローブ組成物。 - 【請求項17】 前記高ストリンジェンシー条件が、0.6M LiCl、
1%ラウリル硫酸リチウム、60mMコハク酸リチウムおよび各10mMのED
TAおよびEGTAによって提供されている請求項14記載のプローブ組成物。 - 【請求項18】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号:1または
その相補体の配列を含む請求項14に記載のプローブ組成物。 - 【請求項19】 前記オリゴヌクレオチドプローブの長さが60塩基までで
ある請求項14に記載のプローブ組成物。 - 【請求項20】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号:1の長さ
および配列を有する請求項19に記載のプローブ組成物。 - 【請求項21】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、検出可能な標識を更
に含む請求項14に記載のプローブ組成物。 - 【請求項22】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、検出可能な標識を更
に含む請求項19に記載のプローブ組成物。 - 【請求項23】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、検出可能な標識を更
に含む請求項20に記載のプローブ組成物。 - 【請求項24】 検出可能な標識が、化学発光標識または放射性標識である
請求項21、22または23のいずれか1項に記載のプローブ組成物。 - 【請求項25】 化学発光標識がアクリジニウムエステルである請求項24
に記載のプローブ組成物。 - 【請求項26】 前記ハイブリダイゼーション条件下での検出可能なプロー
ブ:標的二重らせんの形成を容易にする少なくとも一つのヘルパーオリゴヌクレ
オチドを更に含む請求項24に記載のプローブ組成物。 - 【請求項27】 前記少なくとも一つのヘルパーオリゴヌクレオチドが、少
なくとも一つのヌクレオチド類似体を含む請求項26に記載のプローブ組成物。 - 【請求項28】 前記少なくとも一つのヌクレオチド類似体が、2’位に配
置されたメトキシ基を有するリボース残基を含む請求項27に記載のプローブ組
成物。 - 【請求項29】 前記少なくとも一つのヘルパーオリゴヌクレオチドが、配
列番号:2および配列番号:3から成る群より選択される配列を有する請求項2
6に記載のプローブ組成物。 - 【請求項30】 試験試料中のブドウ球菌属細菌の存在を検出する方法であ
って、 (a)高ストリンジェンシー条件下において、大腸菌16SrRNAヌクレオ
チド1276位〜1305位に相当するブドウ球菌標的領域にハイブリダイズし
て、検出可能なプローブ:標的二重らせんを形成するオリゴヌクレオチドプロー
ブを含むプローブ組成物を該試験試料に与え、ここにおいて、該オリゴヌクレオ
チドプローブは、100個までのヌクレオチド塩基長さを有し且つ配列番号:1
0またはその相補体の配列中に含有される少なくとも30個連続したヌクレオチ
ドを含み、そして前記ハイブリダイゼーション条件下において、該オリゴヌクレ
オチドプローブは、黄色ブドウ球菌、スタフィロコッカス・コーニイ、スタフィ
ロコッカス・デルフィ、表皮ブドウ球菌、スタフィロコッカス・ヘモリティクス
、スタフィロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・ハイクス、スタフィロ
コッカス・インターメディウス、スタフィロコッカス・サプロフィティクス、ス
タフィロコッカス・シムランおよびスタフィロコッカス・ワルネリ中に存在する
核酸に特異的にハイブリダイズし; (b)高ストリンジェンシー条件下において、該試験試料中に存在するブドウ
球菌属細菌からの任意の核酸を前記プローブとハイブリダイズさせて、プローブ
:標的二重らせんを形成させ;そして (c)前記プローブ:標的二重らせんを、該試験試料中のブドウ球菌属細菌の
存在の指標として検出する工程を含む上記方法。 - 【請求項31】 前記試験試料が細菌を含んでいてよく、工程(a)の前に
、該試験試料中に存在しうる任意の細菌から核酸を放出させる工程が存在する請
求項30に記載の方法。 - 【請求項32】 前記試験試料が溶解物である請求項30に記載の方法。
- 【請求項33】 前記高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件が
、0.48Mリン酸ナトリウム緩衝液、0.1%ドデシル硫酸ナトリウム、各1
mMのEDTAおよびEGTAによって提供されている請求項30に記載の方法
。 - 【請求項34】 前記高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件が
、0.6M LiCl、1%ラウリル硫酸リチウム、60mMコハク酸リチウム
および各10mMのEDTAおよびEGTAによって提供されている請求項30
記載の方法。 - 【請求項35】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、配列番号:1の長さ
および配列を含む請求項30に記載の方法。 - 【請求項36】 前記オリゴヌクレオチドプローブが、検出可能な標識を含
む請求項35に記載の方法。 - 【請求項37】 検出可能な標識がアクリジニウムエステルであり、検出工
程が、前記プローブ:標的二重らせんのいずれかを検出する発光測定を行うこと
を含む請求項36に記載の方法。 - 【請求項38】 前記プローブ組成物が、プローブ:標的二重らせんの形成
を容易にする少なくとも一つのヘルパーオリゴヌクレオチドを更に含む請求項3
6に記載の方法。 - 【請求項39】 前記少なくとも一つのヘルパーオリゴヌクレオチドが、配
列番号:2および配列番号:3から成る群より選択される請求項38に記載の方
法。 - 【請求項40】 試験試料中において、ブドウ球菌属のメンバーである細菌
からの核酸の存在を検出するキットであって、 (a)高ストリンジェンシー条件下において、大腸菌16SrRNAヌクレオ
チド1276位〜1305位に相当するブドウ球菌標的領域にハイブリダイズし
て、検出可能なプローブ:標的二重らせんを形成するオリゴヌクレオチドプロー
ブを含むプローブ組成物であって、ここにおいて、該オリゴヌクレオチドプロー
ブは、100個までのヌクレオチド塩基長さを有し且つ配列番号:10またはそ
の相補体の配列中に含有される少なくとも30個連続したヌクレオチドを含み、
そして前記ハイブリダイゼーション条件下において、該オリゴヌクレオチドプロ
ーブは、黄色ブドウ球菌、スタフィロコッカス・コーニイ、スタフィロコッカス
・デルフィ、表皮ブドウ球菌、スタフィロコッカス・ヘモリティクス、スタフィ
ロコッカス・ホミニス、スタフィロコッカス・ハイクス、スタフィロコッカス・
インターメディウス、スタフィロコッカス・サプロフィティクス、スタフィロコ
ッカス・シムランおよびスタフィロコッカス・ワルネリ中に存在する核酸に特異
的にハイブリダイズする上記プローブ組成物;および (b)実行のために、オリゴヌクレオチドプローブとブドウ球菌属核酸標的と
の複合体を検出することによってブドウ球菌属のメンバーである細菌からの核酸
を検出することを行う工程を規定する印刷された取扱説明書を含み、ここにおい
て、該プローブ組成物および該印刷された取扱い説明書が容器入り組合せである
上記キット。
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