JP2002542561A - バッファアンダーランを防止するための動的可変線速度を有する書き込み可能な光ドライブ - Google Patents

バッファアンダーランを防止するための動的可変線速度を有する書き込み可能な光ドライブ

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JP2002542561A JP2000612940A JP2000612940A JP2002542561A JP 2002542561 A JP2002542561 A JP 2002542561A JP 2000612940 A JP2000612940 A JP 2000612940A JP 2000612940 A JP2000612940 A JP 2000612940A JP 2002542561 A JP2002542561 A JP 2002542561A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、バッファアンダーランイベントの可能性を減らすために、光ディスクへの書き込み動作中に光ドライブの線速度を動的に変化させる方法及び装置に関する。光ドライブがディスクに書き込みを行う間に線速度及び書き込み速度を減少することによって、本発明の実施形態は、バッファを維持し、ある継続期間中の前記ディスクへの書き込みを持続するのに必要な最小データ転送速度を減少する。本発明が実現可能なCD−RWドライブ(100)のある実施形態の基本コンポーネントは、制御装置(110)、マイクロコントローラ(112)、当該マイクロコントローラ(112)によって実行されるファームウェア(116)を格納する不揮発性メモリ(114)、バッファ(118)、スピンドルモータ(120)及び光ピックアップ(122)を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 発明の分野 本発明は、パーソナルコンピュータに使用されるCD−R、CD−RW、DV
D−RAM、DVD−RW及びDVD+RWドライブ等の光ディスク記録装置に
係る。特に、本発明は、光ディスクの記録中にバッファアンダーラン状態を回避
するための方法及び装置に関する。
【0002】従来技術の説明 CD−RW(書換え可能型コンパクトディスク)ドライブは、CD−Rフォー
マット及びCD−RWフォーマットで光ディスクにデータを記録再生可能な周辺
記憶装置の一種である。CD−RWドライブは、典型的に、USB(ユニバーサ
ルシリアルバス)やATAPI(アッタチメントパケットインターフェース)等
の周辺機器バスを介してPC等のホストコンピュータと通信する。従来技術では
、CD−RWドライブは、1倍、2倍、4倍及び8倍(及び1倍速、2倍速、4
倍速等)として指定される標準CLV(一定線速度)回転速度で記録再生可能で
ある。ディスクの線速度は、ディスクの回転速度及び光ピックアップがディスク
にアクセスするディスクの中心からの半径と共に変化する。
【0003】 記録プロセス中、ホストコンピュータはデータストリームを、周辺機器バスを
介してCD−RWドライブに送信する。CD−RWドライブは、一時的にそのデ
ータをFIFO(ファーストインファーストアウト)バッファに格納した後で、
そのデータをディスクの連続した螺旋状トラックに書き込む。データがバッファ
から読み出されてディスクに書き込まれる速度は、光ディスクの線速度に比例す
る。
【0004】 従来技術では、一旦選択されると光ディスクの線速度は書き込みプロセス中に
変更することができない。CD−RWドライブが光ディスクへの書き込みに要す
る時間は光ディスクの線速度に反比例するためにより高速の線速度が好まれる。
【0005】 しかし、データがホストからCD−RWドライブに転送される速度は記録プロ
セス中に変動する場合がある。かかる変動は、プリンタなどの他の周辺機器が周
辺機器バスの帯域幅を占有すると起こり得る。これらの変動の結果として、ドラ
イブのバッファは空(「バッファアンダーラン」状態という。)になり、光ディ
スクに提供されるデータストリームへの中断を招く場合がある。
【0006】 光ディスクのデータストリームへの中断の結果は回復不能なエラーである。光
ディスクがCD−Rディスクである場合、ディスクは永久に使用不能となり、時
間とディスクが無駄になる。光ディスクがCD−RWディスクの場合、ディスク
は傷から書換え可能であるが、ストレスと更なる時間を招く。CD−RWディス
クの書換えは、CD−RWが以前の書き込みからのデータを含む場合には特に不
便である。
【0007】 以下の表1は、CD−R又はCD−RWへの光ドライブの書き込みの選択され
た速度をまとめたものである。
【表1】
【0008】 「バッファアンダーラン」状態を回避する中途半端な解決策はバッファサイズ
を大幅に増加することである。典型的なバッファは約2乃至4MBサイズである
。サイズと費用を実際に検討するとフル650MBコンパクトディスクの容量サ
イズにバッファを近づけることは困難であることが分かった。従って、大きなバ
ッファは、一般に、データ速度の短期変動に対してのみ保護を提供する。周辺機
器バス速度が、ある継続期間中に、選択された線速度によって要求されたデータ
速度を下回れば、大きなバッファは最終的にはアンダーランとなって回復不能な
エラーをもたらす。
【0009】 別の中途半端な解決策は、ドライブの最大許容よりも遅い線速度の選択を可能
にすることであった。遅い書き込み速度を選択すれば、ドライブは、より遅いデ
ータ転送速度でCD−R又はCD−RWに記録することができるが、一旦選択さ
れるとドライブは低速でディスク全体に書き込む。システムが許容するよりも低
速でCD−R又はCD−RWに書き込むことは、低速が時間を浪費するので問題
である。表1に示すように、1倍速(1倍)でCD−R又はCD−RW全体に書
き込むと1時間以上を要する。
【0010】 DVD−RAM、DVD−RW及びDVD+RW等の、より近年の光ディスク
の大幅に増加されたデータ記憶容量は、信頼性のための低速書き込み速度と速さ
のための高速書き込み速度の間で選択のジレンマを更に悪化させる。所与の周辺
機器バス速度に対して、DVDのデータ記憶容量の増加はフルDVDを記録する
期間を増加させた。継続期間が増加すると、周辺機器バスのデータ速度の潜在的
変動に、より多く晒されることになる。しかし、より大きな記憶容量は、書き込
み時間の短縮化のために、より高い帯域幅データ速度の使用も促し、これにより
、周辺機器バスにおける変動に対する敏感性を増加する。
【0011】発明の要約 本発明は、バッファアンダーランイベントの可能性を減らすために、ディスク
への書き込み動作中に光ドライブの線速度を動的に変更する方法及び装置に関す
る。本発明の一実施形態は、バッファアンダーランイベントを招く状態を検出し
、バッファアンダーランイベントを可能な限り防止し、少なくともバッファアン
ダーランイベントが発生するまでの継続期間を延長する予防措置を採る。予防措
置は、ディスクへの書き込み中の線速度と書き込み速度の減少を含み、これによ
ってドライブがバッファからデータを消費する速度を減少してディスクへの継続
書き込みに必要な最小データ転送速度を減少する。
【0012】 本発明の実施形態は、単一記録セッションにおいて、(8倍等の)高速線速度
の高速書き込み時間と(1倍等の)低速線速度の低速データ転送速度要求を有利
に結合する。本発明の実施形態は、高速書き込み速度に必要なデータ転送速度を
維持するシステムの心配をする必要なしに、ユーザが高速書き込み速度を選択す
ることを可能にする。本発明の実施形態は、本システムが許容する最大獲得速度
で信頼性のある書き込みを独自の特徴とする。
【0013】 オンザフライ書き込み速度及び線速度を自動調節することによって、本発明の
ある実施形態によれば、ユーザは、将来のバス状態の予測したり、最適書き込み
速度を手動選択しようとする負担が除去される。
【0014】 ある実施形態は、光ディスクにデータを記録するように構成された光ドライブ
の内で機能する。ドライブは、ディスクへの書き込み中にディスクへの書き込み
速度を変更可能である。書き込み速度を減少することによって、ドライブはドラ
イブが書き込みを維持するのに必要な最小データ転送速度を減少することができ
る。ドライブはディスクを回転するスピンドル、ディスクにデータを記録再生す
る光ピックアップ、ディスクへの書き込み中に線速度を制御及び変更するように
構成された制御装置を含む。好ましくは、ドライブは、ディスクに書き込まれる
べきデータを一時的に格納するメモリーバッファを含む。
【0015】 ドライブは、メモリーバッファのレベルを監視することによって高速化又は低
速化する時期を好ましくは検出する。ドライブは高いバッファレベルに応じて高
速化する。
【0016】 ある実施形態は、ホストとドライブ間のデータ転送速度を監視することによっ
て書き込み速度を決定する。ドライブは低速データ転送速度に応じて低速化する
。ドライブは高速データ転送速度に応じて高速化する。
【0017】 CD−ROMやCD−RW等のコンパクトディスク環境において、ある実施形
態は、好ましくは、線速度の変化率をサブコードフレーム毎に1EFMフレーム
に制限する。別の実施形態は、線速度の変化率を2つのサブコードフレーム毎に
1EFMフレームに制限する。好ましくは、ある実施形態は、スピンドルのトル
クリミット内で変化率を維持する。
【0018】 ある実施形態は、ディスクの線速度及び書き込み速度を可変周波数クロックと
同期させる。可変周波数クロックを変更することによって、線速度及び書き込み
速度の両方が変化する。
【0019】 コンパクトディスク環境において、ある実施形態は、好ましくは、約1倍の線
速度を維持する。別の実施形態は、約0.5倍に線速度を維持する。更に別の実
施形態は、中心に近いディスクの一部への書き込み時に線速度を約0.5倍に維
持し、ディスクの外円に近いディスクの一部への書き込み時に線速度を約1倍に
維持する。更に別の実施形態は、スピンドルに対して最小角速度を維持する。好
ましくは、ある実施形態は、ホストが最小線速度又は書き込み速度を設定するこ
とができるように構成可能である。
【0020】 好ましくは、本発明のある実施形態は、レーザーの書き込みパワーを動的に変
更するように更に構成されている。実施形態がディスクに書き込みをすると、実
施形態は、線速度の変化を含む条件の下で実質的に最適な書き込みパワーを維持
するために、ディスクへの書き込みパワーを監視及び維持する。
【0021】 本発明の一実施形態は、光ドライブを使用した光ディスクへの書き込み方法を
含み、ディスクの線速度は書き込みが行われている間に変化する。本方法を実行
する実施形態は、データストリームをホストから受信し、データストリームから
データをバッファに移動し、バッファからデータを実質的に一定の線密度でディ
スクに書き込み、バッファアンダーランを他の点ではもたらすであろう状態を検
出することに応じてディスクへの書き込み中にディスクの線速度を変更する。本
方法を実行する実施形態は好ましくは状態を検出し、バッファ内のデータレベル
を監視することによって線速度を状態に応じて変化させる。好ましい方法によれ
ば、実施形態は、バッファ内のデータレベルが減少したことを状態が示すとディ
スクの線速度を減少する。同様に、ある実施形態は、バッファ内のデータレベル
が増加したことを状態が示すとディスクの線速度を増加する。好ましくは、ある
実施形態は、通信リンクが所定の閾値を超えてバッファレベルを回復すると、以
前に設定された線速度を回復する。別の好ましい方法によれば、ある実施形態は
、低速データ転送速度に応じて線速度を減少させる。更に別の好ましい方法によ
れば、ある実施形態は、高速データ転送速度に応じて線速度を増加させる。
【0022】 本方法は、クロックの周波数を変更することによって書き込みスピードの変化
を検出することができる。ディスクへの書き込み及びディスクの線速度は、その
周波数が制御された方法で変化するクロックに好ましくは同期される。クロック
の周波数を変更することによって書き込み速度及び線速度は変化する。好ましく
は、本方法は、ドライブがディスク上の実質的に最適化された大きさのマークを
形成するようにディスクへの書き込み及び書き込みパワーを維持する間、ディス
クからの反射光の特徴を監視することを含む。
【0023】 本発明の一実施形態は、光ディスクの線速度及び書き込み速度を変更しながら
、実質的に最適なレーザーパワーを維持するように構成されている書き込みパワ
ー制御回路を含む。当該回路は、増幅器と、サンプリング回路と、帰還回路とを
含む。増幅器は、レーザーの書き込みパワーを制御する。サンプリング回路は、
レーザーによって形成されたマークの特徴を検出する。帰還回路は、レーザーの
書き込みパワーを維持するために増幅器の出力を調節し、レーザーが実質的に最
適なマークを形成することを可能にする。好ましくは、増幅器は、増幅器の出力
を制御するDAコンバータを有する。ある実施形態においては、サンプラーは、
マークがレーザーによって形成されているので、マークの大きさを特徴として検
出する。帰還回路は、線速度の変化のために、書き込みパワーの変化を補償する
ための実質的調節範囲を含む。好ましくは、書き込みパワー制御回路はディスク
の線速度を測定する速度検出回路を更に有する。
【0024】 本発明のある実施形態は、レーザーが光ディスクに書き込んでいる間に、レー
ザーの書き込みパワーを制御する方法を含む。実質的に最適なマークを形成する
書き込みパワーは、低速線速度での実質的に最適な書き込みパワーが高速線速度
での実質的に最適な書き込みパワーよりも低くなるように、線速度と共に変化可
能である。本方法は、ディスクへの書き込みの間にディスクの線速度を変更し、
レーザーによって形成されたマークの特徴を検出し、検出された特徴を目標特徴
と比較し、レーザーの書き込みパワーを調節し、レーザーによって形成されたマ
ークの特徴を実質的に最適化することによって動作する。
【0025】 本発明の一実施形態は、ドライブが光ディスクに書き込みをしている間に線速
度が変化可能となるように、線速度を制御するように構成された制御回路を含む
。制御回路は、データがディスクに書き込まれる時期を示す信号を検出する回路
と、ディスクの位置を示す信号を検出する回路と、第3の信号を生成するクロッ
ク回路とを含む。第3の信号は又は第3の信号の派生物は、線速度と書き込み速
度を制御する。制御回路は、データがディスクに書き込まれる時期を示す信号及
びディスクの位置を示す信号がある位相関係とある周波数関係を維持するように
、第3の信号のタイミングを維持する。好ましくは、維持された位相関係は、サ
ブコードフレーム毎に±1EFMフレームに対応する。
【0026】 本発明の一実施形態は、制御回路、バッファ、書き込み回路、検出センサ及び
書き込み回路を有するシステムを含む。制御回路は、ホストコンピュータからデ
ータを受信する。バッファは、データが光ディスクに書き込まれるまで、制御回
路が受信したデータを格納する。書き込み回路は、バッファからデータを受信し
て、レーザーによってディスク上に書き込まれた一連のマークにデータを変換す
る。検出センサは、バッファアンダーランとなり得る状態を監視する。例えば、
検出センサは、バッファレベル又はデータ転送速度を監視し、バッファアンダー
ランが発生した時期を表示することができる。検出センサは、バッファに入出す
るデータの流れを追跡するファームウェアルーチンであってもよい。別の実施形
態においては、検出センサは、例えば、データブロックがバッファに流れた場合
にカウントアップし、データブロックがバッファから流れた場合にカウントダウ
ンする回路である。バッファアンダーランが発生するかもしれない旨を検出回路
が示すと、書き込み回路はディスクの線速度を減少することによって光ドライブ
がディスクに書き込む速度を減少させる。
【0027】 次に、本発明のこれらの及び他の特徴を、以下の要約された添付図面を参照し
て説明する。これらの図面と付随説明は本発明の好ましい実施形態を例示するた
めに提供されており、本発明の範囲を制限するものではない。
【0028】好ましい実施形態の詳細な説明 ある好ましい実施形態に関して本発明を説明するが、ここで説明されない恩恵
と特徴の全てを提供しない実施形態を含むその他の実施形態は当業者にとって明
らかであり、本発明の範囲内でもある。即ち、本発明の範囲は添付のクレームを
参照してのみ画定される。
【0029】 本発明は、周辺機器バス上の転送速度の変動に応じてディスク回転速度及び従
って書き込み速度を自動的に調節するCD−RWドライブ等の記録可能な光ドラ
イブを提供することによって上述の課題に取り組んでいる。回転速度への調節は
、好ましくは、(a)バッファ内のデータ量(「バッファレベル」と呼ぶ。)、
(b)データがバッファに書き込まれる転送速度、又は、(c)その両方に基づ
いてなされる。「ステップ方法」と呼ばれるある実施形態においては、回転速度
は、1倍、2倍及び4倍速等のドライブの標準速度のみに設定可能である。「継
続方法」と呼ばれる別の実施形態においては、回転速度は連続範囲で調節可能で
ある。
【0030】 図1は、本発明が実現可能なCD−RWドライブ100の基本コンポーネント
を示している。ドライブ100は、その環境からホストコンピュータ102と共
に図示されている。ホストコンピュータ102は、ホストPC、パーソナルディ
ジタルアシスタント(PDA)、デジタルカメラ及びカムコーダ等の装置を含む
。ドライブ100は通信リンク104を介してホストコンピュータ102に接続
図示されている。ある実施形態においては、通信リンク104はUSBケーブル
である。別の実施形態においては、通信リンク104は無線赤外線通信である。
別の実施形態においては、通信リンク104はATAPI、SCSI及びパラレ
ルポートを含む他の種類のケーブル及びインターフェースを含む。
【0031】 ドライブ100は、(典型的に一以上のASIC又はPLAを使用して実現さ
れる)制御装置110、マイクロコントローラ112、マイクロコントローラ1
12によって実行されるファームウェア116を格納する不揮発性メモリ114
、及び(典型的に2乃至4メガバイトの)バッファ118を有する。また、ドラ
イブ100は、スピンドルモータ120及び光ピックアップ122を有する。ス
ピンドルモータ120は光ディスク130の回転速度を制御する。ドライブ12
0がディスク130を回転すると、ドライブ100の光ピックアップ122はデ
ィスク130にデータを記録再生する。
【0032】 ディスク記録セッション中に、ホストコンピュータ102はデータのパケット
を、通信リンク104を介してドライブ100に送信し、制御装置110は一時
的にこれらのパケットをバッファ118に格納する。このプロセス中、制御装置
110は、バッファ118から先入れ先出し法でパケットデータを連続的に読み
出し、かかるデータをディスク130への書き込み用に光ピックアップ122に
提供する。データがバッファ118から読み出されてディスク130に書き込ま
れる速度は、回転している光ディスクの線速度に直接比例する。典型的な線速度
は、通常動作では4倍である。4倍の一定線速度で、記録プロセスはフル650
MB追記型コンパクトディスクに対して典型的に18分要する。4倍の一定線速
度でデータがディスク130に書き込まれる速度は毎秒600kBである。4倍
で、通信リンク104を介したデータ転送速度は、毎秒600kBよりも遅く、
バッファの枯渇をもたらす。
【0033】 記録プロセス中、ホストコンピュータ102がバッファが空になることを許容
すれば、光ピックアップ122に提供されるデータストリームに中断が発生し、
ディスク130が使用不能になり得る。本発明によるこのバッファアンダーラン
の可能性を減らすために、ファームウェア116は、ディスク130の回転速度
を動的に調節する一以上のルーチンを与えられている。また、制御装置110は
、(a)光ピックアップ122のレーザーがディスク130にデータを書き込む
のに使用する書き込みパワーを調節し、(b)制御装置の動作をディスク130
の現在の回転速度に同期させるための特別の回路(図2を参照のこと)を有する
【0034】 図2は、制御装置110の一実施形態の更なる詳細を示している。制御装置1
10は、ディスク130の線速度及び書き込み速度を動的に変更するのに使用さ
れる。図2に示す制御装置110は、バッファ制御装置200と、EFMエンコ
ーダ202と、可変周波数クロック回路204と、スピンドルサーボ206と、
書き込みパワー制御208と、レーザー変調器210と、アナログフロントエン
ド212と、可変BPF214とを有する。以下に詳述するように、ある実施形
態は、ディスク130の線速度及び書き込み速度を可変周波数回路204の出力
周波数によって変更する。
【0035】 バッファ制御200は、マイクロコントローラバス230を介してマイクロコ
ントローラ112と、通信リンク104を介してホストコンピュータ102と、
バッファバス232を介してバッファ118と、EFMバス234及びEFMハ
ンドシェーク信号236の両方を介してEFMエンコーダ202と通信する。マ
イクロコントローラ112は、書き込みプロセス全体を制御し、バッファ制御2
00から状態を要求することができる。例えば、バッファ制御200は、マイク
ロコントローラバス230にバッファ118の飽満状態、通信リンク104の速
度等を示すデータを提供することができる。マイクロコントローラバスに流れる
情報はファームウェア116の説明において更に詳述する。バッファ制御200
は、バッファ118にデータを提供しバッファからデータを回収するために、バ
ッファバス232を介してバッファ118と通信する。バッファ制御200は、
ディスク130に格納されるであろうデータを送信するために、EFMバス23
4を介してEFMエンコーダ202と通信する。EFMハンドシェーク信号23
6により、EFMエンコーダ202は、バッファ制御200がEFMエンコーダ
202にデータを送信する速度を制御することができる。
【0036】 EFMエンコーダ202は、バッファ制御200からのデータを標準EFMフ
ォーマットに符号化し、ディスク130の線速度に同期された正確なタイミング
でEFM238をレーザー変調器214に送信する。ある実施形態においては、
EFMエンコーダ202は、VFCLK信号240に等しく、かつ、同期された
ビット速度でEFMを送信することによって、EFM238をディスク130に
同期する。EFMエンコーダ202は、可変周波数クロック回路204がEFM
及びディスク130の間の同期を監視するのに使用可能なESSYNC信号24
2を更に含む。
【0037】 可変周波数クロック回路204は、ディスク130の線速度及び書き込み速度
を制御する。ある実施形態は、可変周波数クロック回路の出力周波数を固定する
ことによって線速度を一定に維持する選択可能なモードを提供する。ディスク1
30の線速度及びディスク130への書き込み速度は、VFCLK信号240の
周波数によって両方とも制御される。ある実施形態においては、マイクロコント
ローラ112は、VFCLK信号240の周波数を選択する。別の実施形態にお
いては、バッファ制御200はVFCLK信号240の周波数を選択する。可変
周波数クロック回路204は、図3に対する説明において詳述される。
【0038】 スピンドルサーボ206は、スピンドルモータ120の回転速度を制御するこ
とによってディスク130の線速度を制御する。スピンドルサーボ206は、V
FCLK信号240を受信する。VFCLK信号240は、所望の線速度をディ
スク130に設定する。WBL信号244は、ディスク130の実際の線速度を
表示する。CD−R等の追記型光ディスクの特徴は、トラックに沿って光ピック
アップを案内するのに有効な予め作成された連続した螺旋状の溝である。螺旋状
の溝は、偏差の割合又は蛇行の周波数を監視することによってドライブが線速度
の度合いを決定することを可能にする僅かな偏差又は蛇行を含む。また、WBL
信号244又はWBL信号244から得られる信号は、可変周波数回路204が
ディスク130の線速度の速さを監視することを可能にするために、可変周波数
クロック回路204に帰還可能である。スピンドルサーボ206は図4に対する
添付の説明において更に詳述される。
【0039】 書き込みパワー制御208は、レーザー変調器210のパワーレベルを制御す
ることによって光ピックアップ122のレーザーのパワーを制御する。レーザー
変調器210は、EFM238によって示されるように、書き込みパワー制御2
08によって示されたパワーでレーザーをオンオフする。レーザーの出力パワー
は、ドライブ100がディスクからデータを読み出す時に大変低くなる。それに
反して、レーザーの出力パワーは、ドライブがディスク130に書き込む場合に
大変高くなり得る。書き込みパワーに影響を与える他の要因は、CD−R対CD
−RW等の媒体の種類の違い、線速度の違い、及び、消去パワーに対する書き込
み又は読出しパワーを含む。ディスク130への書き込みセッション中に、書き
込みパワー制御は、パワーレベルを調節するためにRF信号246ディスク13
0からの反射光を監視する。書き込みパワー制御208の実現は図5に対する付
随説明において更に詳述される。
【0040】 RF信号246は、アナログフロントエンド212によって更に使用される。
アナログフロントエンド212の一機能は、RF信号246からWBL信号24
4を復号することである。可変帯域フィルタ214は、WBL信号244の復号
を更に補助する。コンパクトディスク仕様に従う光ディスクに対して、WBL信
号244は1倍線速度で中心周波数22.05kHzを有する。WBL信号24
4周波数は線速度に直接比例し、従って4倍線速度でWBL信号244は88.
2kHzである。可変帯域フィルタ214は、WBL信号244の中心周波数に
従うために帯域の周波数範囲を同様に変更する。可変帯域フィルタの周波数は、
VFCLK信号240及び線速度に比例するSCFCK信号248によって決定
される。
【0041】 図3は、可変周波数クロック回路204のより詳細な図である。可変周波数ク
ロック回路の主要なコンポーネントは、図3に示すように、速度検出回路300
と、位相検出回路302と、クロック生成回路304である。速度検出回路30
0は、ディスクの線速度を決定するためにWBL信号244の周波数を測定する
【0042】 図示された速度検出回路300は、ディジタル位相同期ループ(PLL)とし
て実現される。位相周波数検出器(PFD)310は、WBL信号244を数値
制御発振器(NCO)312の出力と比較する。PFDの出力はVFCLK速度
の半分又はWBL信号周期毎の192倍(ディスク130が同期された場合)で
サンプリングされる。NCO周波数はアップダウンカウンタ314によって制御
される。NCO312の周波数は、WBL信号244周波数よりも高く、PFD
310は、第1の帰還路316を介してアップダウンカウンタ314をカウント
ダウンさせてNCO312の周波数を低下させる。第1の帰還路316は、第1
の帰還路316が、周波数偏移キーイング(FSK)変調に遭遇されるように、
短期周波数変動に応じてあまりに急激にNCOの周波数を変化させることを防止
するために、ローパスフィルタ318を有する。同様に、NCO312の周波数
がWBL信号244周波数よりも低くなる場合、PFD310は、アップダウン
カウンタ314にカウントアップさせ、NCD314の周波数を上げる。速度検
出回路300は、NCO312の位相を制御することによって正確性を改善可能
な第2の帰還路320を更に有する。NCO312及びWBL信号244の周波
数が一致すると、アップダウンカウンタ314の出力はWBL信号244周波数
に対応する。アップダウンカウンタ314の出力は、ディスク130の線速度を
決定するために、マイクロコントローラ112によって読み出し可能である。あ
る実施形態は、アップダウンカウンタ314の出力をディスク130及びVFC
LK240の間の同期を維持するための帰還入力として使用する。
【0043】 CD−R及びCD−RW等の幾つかの光ディスクは、FSK変調によってWB
L信号244内に埋め込まれた、案内溝による絶対持間(ATIP)情報を有す
る。ある実施形態は、PFD310によって検出された位相エラーを使用するこ
とによってATIP情報を復調する。
【0044】 好ましくは、アップダウンカウンタ314の量子化は、0.5倍線速度の量子
化エラーが±1EFMフレームよりも小さくなるようにされる。別の実施形態に
おいては、実施形態は、WBL信号244の期間を計時し、当該期間を検索表を
用いて周波数に関連付けることによってWBL信号244の周波数を測定する。
【0045】 位相検出回路302は、同期がESSYNC信号242及びASYNC信号3
32との間で維持されるようにVFCLK信号240を変化させるために位相エ
ラー信号330をクロック生成回路304に提供する。EFMエンコーダ202
は、EFM信号238のタイミングを示すためにESSYNC信号242を生成
する。ESSYNC信号242がVFCLK信号240の速度で動作するある実
施形態においては、PLL等の回路を使用する乗算器340が392の因数でW
BL信号244を乗算し、ディスク130の現実の線速度がVFCLK信号24
0によって表示されるように所望の線速度速さと一致する場合にASYNC信号
332の周波数がESSYNC信号242の周波数と一致するようにASYNC
信号332を生成する。位相検出回路302は、VFCLK信号240レート及
び帰還用非線形ΔΣ型変調器でサンプリングされた位相周波数検出器342を含
む。帰還路及び出力路は、累算された位相エラーを格納するためのアキュムレー
タ344と、安定性を確保するための三段階量子化器346(−1、0、+1)
とを含む。
【0046】 クロック生成回路304は、マイクロコントローラ112、速度検出回路30
0及び位相検出回路から入力を受け付ける。クロック生成回路304は、ASY
NC信号332及びESSYNC信号242との間の許容位相関係を維持すると
共にディスク130及びEFM238との間の同期を維持しながら、マイクロコ
ントローラ112によって選択された線速度に対する目標周波数に向けたVFC
LK信号240を徐々に調節する。
【0047】 クロック生成回路304は、レジスタ回路360、ディジタルVCO362及
びアナログPLL364を有する。レジスタ回路360は、ディジタルVCO3
62の出力周波数を制御する。アナログPLL364は、ディジタルVCO36
2からのジッタを平滑化し、VFCLK信号240及びSCFCK信号346を
生成する。レジスタ回路360は、マイクロコントローラ112が所望の線速度
及びVFCLK240周波数に相当する量をロードすることを可能にする。レジ
スタ回路360は、VFCLK信号240及びSCFCK信号348を最終的に
増減するレジスタ回路360の出力を増減するかどうかを決定するために、マイ
クロコントローラ112からの量を速度検出回路300が表示する速度に比較す
る。レジスタ回路360は、ASYNC信号332及びESSYNC信号242
との間の許容位相関係を維持するためにレジスタ回路360の出力を調節するた
め、位相検出回路302からの位相エラー信号330を更に監視する。以下の表
2は、レジスタ回路の出力を調節する一方法を示している。
【表2】
【0048】 ディジタルVCO362は、レジスタ回路360の出力を受け入れ、レジスタ
回路360の出力に依存した周波数と共にディジタルクロック信号を生成する。
ある実施形態においては、ディジタルVCO362は数値制御発振器(NCO)
である。別の実施形態においては、ディジタルVCO362はΔΣ型変調器であ
る。典型的な好ましくない特徴は多量のジッタの存在である。
【0049】 アナログPLL364は、ディジタルVCO362からのジッタを有利に平滑
化することができる。アナログPLL364の出力セクションは、VFCLK信
号240を生成する5除算器366と、SCFCK信号248を生成する49除
算器368を有する。4倍線速度での例示的周波数は、VFCLK信号240に
対する34.5744MHzと、SCFCK信号248に対する3.528MH
z信号とを含む。
【0050】 図4は、スピンドルサーボ208をより詳細に示す。スピンドルサーボは、高
周波除算器、DPLL回路404、PLL406及び増幅器408を有する。高
周波除算器402は、VFCLK信号240を586で除する。VFCLK信号
240は、ディスク130の所望の線速度を表示し、それはスピンドルモータ1
20によって回転され、それは次にスピンドルモータサーボ205によって制御
される。DPLL404はWBL信号244を3.5で除する。WBL信号24
4又はWBL信号244から得られる信号は、ディスク130の現実の線速度を
表示する。DPLL404は、FSK変調に起因するものなどWBL信号244
の過渡的偏差をフィルタ除去する。高周波除算器402及びDPLL404の出
力は、その出力を比較するPLL406に与えられる。PLL406は、ディス
ク130の回転速度をVFCLK信号240が表示する線速度に一致させるため
に、増幅器408へのエラー信号を生成する。
【0051】 図5は、書き込みパワー制御208の実現をより詳細に示す。書き込みプロセ
ス中、レーザーはオンオフしてディスク130上にマークを形成する。書き込み
パワー制御208は、レーザーによる書き込みプロセスの結果を監視し、書き込
みパワーが書き込み状態の最適を維持するように、オンザフライのレーザーのパ
ワーを維持する。
【0052】 図11は、レーザーが使用する書き込みパワーがどの程度ディスク130の線
速度と共に変化可能であるかを示す。相対的なパワー曲線対線速度の形状は図1
1の例に示すように、異なる媒体に対して劇的に変化する。例えば、典型的なC
D-R媒体は書き込みパワーにかなり敏感で、8倍(8X)に対応する線速度の
適当な相対パワーは0.5倍(0.5X)の適当な相対パワーの4倍である。こ
れに反して、典型的なCD−RW媒体は書き込みパワーに比較的鈍感になり易く
、一定の書き込みパワーは適当なマークを、合理的な線速度範囲内の線速度の変
化に拘らず、作成することができる。
【0053】 多すぎる書き込みパワーは、他のマークを判読不能にする特大マークをもたら
す。小さすぎる書き込みパワーは、読出し困難になり得る小型マークをもたらす
。マークサイズは、マークが光ピックアップ122上を通過する時のマークの継
続時間を決定することによって測定可能である。書き込みパワー制御は、OPC
制御装置502と、サンプラー504と、DAC506とを有する。OPC制御
装置502は、マイクロコントローラ112からの初期設定を、マイクロコント
ローラバス230を介して受信可能である。書き込みプロセス中、OPC制御装
置502は、サンプラー504からのサンプリングされた反射信号と共にディス
ク130に書き込まれるべきマークを表示するEFM信号238を監視及び比較
する。サンプラー504は、VFCLK信号240レートで反射信号をサンプリ
ングする。サンプリングされた反射信号は、書き込まれている際のマークのサイ
ズを表示する。書き込みパワーを調節するために、OPC制御装置は、レーザー
の出力パワーを調節するDAC506の制御入力を増減する。ある実施形態にお
いては、書き込みパワー制御208は、出力パワーが所与の状態の合理的に期待
された範囲内にあるかどうかをマイクロコントローラが決定することができるよ
うに、使用されている出力パワーをマイクロコントローラ112に更に表示する
。当業界では、オンザフライの書き込みパワーを調節することは、「ラニングO
PC(最適パワー制御)」として知られている。ある実施形態は、書き込みパワ
ー内に線速度と共に変更可能性を調節するのに十分なオンザフライ調節範囲を表
示する。
【0054】 図6は、例示的な概要ファームウェア116ルーチン及び光ディスクへの書き
込みセッションを開始する方法を示すフローチャート600である。ファームウ
ェア116は、EPROM等の不揮発性メモリ114に格納される。ある実施形
態においては、不揮発性メモリ114は、マイクロコントローラ112に統合さ
れる。ステップ610において、ファームウェア116は、中断制御装置、ラッ
チ等のドライブ116内のコンポーネントを初期化し、その種のディスクに適当
な書き込み方式を使用するために、ドライブ116内にある追記型光ディスクの
種類を検出する。
【0055】 ステップ620において、ファームウェアはスピンドルサーボ206を起動し
、スピンドルサーボ206が書き込みクロックVFCLK240と同期すること
を可能にする。ステップ630において、ファームウェアは、書き込みパワーに
対する初期開始点を決定するために、光ピックアップ122を様々なパワーレベ
ルでのディスク130への書き込みに使用する。書き込みそれ自体は、データを
格納するのに通常は使用されないディスク130のパワー較正領域で起こること
を当業者は理解するであろう。ステップ640において、ファームウェアはドラ
イブにディスク130への書き込みを命令する。ある実施形態においては、ファ
ームウェアはバッファ118が書き込みプロセスを開始する前に適当なレベルに
充足されるまで待機する。
【0056】 図7は、バッファレベルによる書き込み速度及び線速度を動的に選択するため
に、ファームウェア116が周期的に実行可能なある例示的なプロセスを示すフ
ローチャート700である。ルーチンは、およそ10ミリ秒毎に書き込みプロセ
ス中で発生し得る時間中断に応じて実行可能である。ホストコンピュータ102
がデータ送信を終了したのでバッファレベルが減少すると、ファームウェアがバ
ッファレベルをあたかもそれがフルであるかのように取り扱うことを当業者は理
解するであろう。
【0057】 ステップ710において、ファームウェア116は、バッファレベルをチェッ
クし、その後回転速度を設定する。この例では、バッファレベルが閾値A(例え
ば、飽満の2/3)よりも大きい場合、目標線速度は「正規の」4倍動作速度に
設定(又は保持)される(ステップ720)。バッファレベルが閾値Aよりも小
さいが閾値B(例えば、飽満の1/3)よりも大きい場合、リードアウト速度を
正規の速度の50%に低下させるために、目標線速度は2倍に設定(又は保持)
される(ステップ730)。バッファレベルが閾値Bよりも小さい場合、リード
アウト速度を正規の速度の25%に低下させるために、目標線速度は1倍に設定
(又は保持)される(ステップ740)。図7に開示されているように、本方法
は、新しく連続的な速度調節を提供するために、1倍、2倍及び4倍レベル間に
ある非標準速度を含む多数の閾値と回転速度を含むように修正可能である。ある
実施形態においては、本方法は、4倍及び2倍、又は、4倍及び1倍などの2つ
の速度間で選択する。1倍等の低速で書き込みを開始して状態が許せば当該速度
を4倍に増加することは図7に開示された方法及び以下の方法の範囲内であるこ
とを当業者は理解するであろう。ある実施形態においては、線速度速さを選択す
る方法は、低速化の閾値が高速化の閾値とは異なるように、ヒステリシスを更に
含む。例えば、2つの速度方法においては、ルーチンは、バッファレベルが50
%に落ち込むと4倍から1倍に線速度を変更し、バッファレベルが80%に増加
すると1倍から4倍に所望の線速度を変更することができる。
【0058】 図8は、図7に開示されたようなアルゴリズムによって選択されるように、目
標速度に応じて線速度を徐々に変化させる例示的なシステムレベルフローチャー
ト800を示している。線速度を徐々に変化させることは急激に変化させること
よりも好ましい。ある実施形態においては、ファームウェア116は、小さな中
間ステップで、4倍から1倍の変化を命令する。別の実施形態においては、ファ
ームウェア116は急激な変化を命令し、可変周波数クロック回路218は徐々
にその変化を実現する。
【0059】 急激過ぎる変化は、ディスクへの書き込みタイミングと書き込み位置の同期の
減少をもたらす場合がある。深刻な事態においては、PLLは位相同期を失うか
もしれない。標準コンパクトディスク参考書であるオレンジブックはASYNC
信号332とESSYNC信号242との間の最大位相差を特定する。最大位相
差仕様は、ATIP同期規則としても知られている。仕様は、最大位相エラーが
サブコードフレーム毎のほぼ±2EFMフレームであることを要求するが、サブ
コードフレーム毎の±1EFMフレームは他の変動源に保存されているので、ド
ライブは、ディスクへの書き込み中にサブコードフレーム毎に±1EFMフレー
ム同期を好ましくは維持する。ATIP同期規則違反は幾つかのドライブによる
読み取り可能ディスクをもたらす場合があるが、ドライブメーカーはかかるAT
IP同期規則などの仕様に典型的に依拠する。従って、当該規則に従うドライブ
によって作られたディスク130はより強固である。
【0060】 図8を参照するに、ステップ810及び820において、ファームウェアは現
在の設定と異なる、より低速(線速度)を設定するかどうかを確認し、変更があ
れば目標速度を設定する。図7において前述されたフローチャート700は、速
度を選択するアルゴリズムを開示している。ステップ830において、VFCL
K信号240の周波数を減少することによってシステムは線速度を減少する。
【0061】 ステップ840及び850において、ファームウェアは状態が許容して高速が
現在命令されていなければ(4倍等の)高速に戻すべきかどうかを確認する。ス
テップ860において、システムは、VFCLK信号240の周波数を増加する
ことによって線速度を増加する。ステップ870は、書き込みプロセスが完了す
るまでプロセスが進行中であることを示す。
【0062】 VFCLK信号240の周波数変化は小さな増分で好ましくは生じる。例えば
、サブコードフレーム毎±1EFMの変化率はパルス幅における概ね2%の変化
に相当する。別の変化率は、サブコードフレーム毎に±0.5EFMを使用する
ことを含む。ある実施形態においては、ファームウェア116は、検索表を使用
して速度変化を計算し、VFCLK信号240の更新周波数を、可変周波数クロ
ック回路204を更新することによって送信する。別の実施形態においては、フ
ァームウェアは単に可変周波数クロック回路204を目標線速度で更新し、可変
周波数クロック回路が、ディジタルVCO362への入力を増分することによっ
て、徐々にVFCLK信号240を変化させることを可能にする。2%に近い量
による乗算/除算は、変化率が好ましい最大変化率のみであると単純なシフト及
び加算/減算回路(又はアルゴリズム)によって容易に実現可能である。例えば
、6ビットの右桁移動(2による乗法)及びその後の加算演算は約1.56%
だけ数値を上げる。ある実施形態は、サブコードフレームの断片を検出するため
に、VFCLK信号240によってクロックされたカウンタを有する。
【0063】 ある実施形態においては、スピンドルサーボ206は、光ピックアップ122
に対応するディスク130の一部の線速度をVFCLK信号に同期させる。低速
回転速度で、典型的なスピンドルモータは、好ましい変化率であるサブコード毎
の±1EFMによって制限された割合を超えて線速度を加速することができる。
しかし、VFCLK周波数を徐々に変更することによってスピンドルはディスク
130の加速を好ましいサブコード毎の±1EFM内に維持することができる。
別の実施形態においては、ドライブがディスクに書き込みをしている間はスピン
ドルサーボ206がディスク130を好ましいサブコード毎の±1EFMの規則
を超えて加速できないように、スピンドルサーボ206によってスピンドルモー
タ130に供給される電流を制限することによって、ドライブはディスク130
の加速を制限する。更に別の実施形態は、スピンドルモータ130が回転する十
分な慣性量を含めることによって、好ましいサブコード毎の±1EFMの規則内
にディスク130の加速を制限する。
【0064】 ドライブ100のある実施形態、特により高速ディスク速度において、スピン
ドルモータ120は、特定のサブコードフレーム毎のEFMのレートに一致する
レートで、ディスク130を加速するのに十分なトルク量を示すことができない
。ドライブ100は、スピンドルサーボ406内でPLL406で位相エラーを
監視することによって十分なトルク量の欠如を検出することができる。ある実施
形態においては、ドライブは、ESSYNC信号242とASYNC信号332
との間の位相差を監視することによって十分なトルク量の欠如を検出する。位相
エラーが所定の閾値に到達すると、ドライブ100はVFCLK信号240の周
波数変化をしばらく抑制することができる。
【0065】 図9(a)及び9(b)は、通信リンク104を通じたデータ転送速度により
線速度を調節するのに使用可能なファームウェアルーチンの方法及びセットを示
している。ホスト102が、制御装置110が新しいブロック転送を開始するこ
とを中断すると、第1のルーチン900が、転送速度を見積もり、それによって
線速度を調節するために実行される。ステップ910及び920において、ルー
チンは最後の中断以来の時間(即ち、最後のデータ転送の開始以来の時間)を測
定し、この情報を、(中断時にホストによって特定された)対応するブロックサ
イズと組み合わせて、転送速度を計算するのに使用する。ステップ930及び9
40において、(図示しない)検索表は、線速度を、計算された転送速度に対応
するレベルに設定するのに使用される。ある実施形態においては、1倍、2倍、
4倍等の標準線速度のみが使用される。別の実施形態においては、ほぼ連続な速
度調節を提供するために、より小さい増分の速度調節がなされ得る。ステップ9
50においては、中断タイマは中断期間に相当する値で初期化される。このタイ
マが次の中断が発生する前に満了すると(即ち、ゼロになると)、図9Bに示す
第2のルーチン960が線速度を最小設定に設定するために実行される。最小設
定は、それが低速でスピンドルジッタ、低速でPLL性能等に依存可能であるの
で、特定の実施形態においては相当に変更可能である。ある実施形態は、媒体が
0.5倍速を提供可能かどうかを判断するために、パワー較正領域に書き込むこ
とによってディスクを試験する。別の実施形態は、最小rpm限界(即ち、光ピ
ックアップが半径外側に移動する時の最小線速度上昇分)を維持するために、最
小線速度を変化させる。本実施形態により、ユーザは最小線速度を定義すること
もできる。例えば、ホスト102は、通信リンク104を介して、2倍等の最小
の要求された線速度を通信することができる。
【0066】 一旦バッファ118が飽満すると、制御装置110は、バッファのオーバーラ
ンを防止するために、ホスト102からのデータ転送速度を制限することができ
ることを当業者は理解するであろう。バッファが飽満又は略飽満の場合、ファー
ムウェア116は、データ速度をあたかもそれが最大速度で起こるように取り扱
うことができる。
【0067】 上述より理解されるであろうように、図7及び10(a)/10(b)に示す
方法は、バッファレベル及び転送速度の両方に基づいている速度調節方法を提供
するために結合可能である。これは、例えば、2つの方法によって作成される速
度設定の平均と取ることによって、若しくは、速度設定を選択するのにバッファ
レベル及び転送速度の両方を使用する検索表を使用することによって達成可能で
ある。
【0068】 図10(a)及び10(b)のグラフは、光ドライブが光ディスクに書き込み
をし、通信リンク104のデータ速度が変動している場合に発生し得る例示的な
イベントのシーケンスを示している。図10(a)は、横軸に時間、縦軸にバッ
ファレベルを示す第1のグラフ1000を示している。図10(b)は、横軸に
時間、標準一定線速度(CLV)割合のディスク速度を示す第2のグラフ101
0を示している。図示された例に対して、グラフは、典型的な動的固定速度のC
D−RWドライブからの結果と本発明の実施形態とを比較している。両ドライブ
は2MBバッファを使用する。時間ゼロにおいて、両ドライブは飽満バッファを
有し、4倍のCLVで毎秒600kBで動作する通信リンクで書き込んでいる。
時間t=1秒で、通信リンクのデータ速度は変動して毎秒200kBに変動及び
下降する。
【0069】 破線1020は、4倍の固定書き込み速度を有する従来の光ドライブのバッフ
ァレベルに相当する。破線1020は、通信リンク104上のデータ速度が毎秒
200kBに下降した後で、従来の光ドライブがt=6秒又は5秒でバッファア
ンダーランを被ることを示している。実線1030は、低速バッファレベルに応
じて書き込み速度を動的に変化させる本発明の実施形態のバッファレベルに相当
する。図10(a)に使用される例において、実施形態は、バッファレベルが1
MB以下に下降したことを検出すると1倍の目標速度を設定している。1倍CL
Vを維持するのに必要な最小データ転送速度はたった毎秒約150kBである。
実線1030は、ドライブが1倍に低速化したので実施形態がバッファアンダー
ランを被らないことを示している。
【0070】 図10(b)は、破線1040に示すように、4倍での残りの従来のドライブ
の線速度を示している。実線1050は、t=3.5秒(変動後25秒)後にバ
ッファレベルが1MBを下回り、本実施形態はゆっくりと徐々に書き込み速度の
低速化を開始したことを示している。実施形態が低速化の割合は、好ましいサブ
コードフレーム毎の±1EFMの割合の規則及びスピンドルモータ120の制限
内でかなり柔軟性がある。図示された例において、実施形態は、概ねt=6.3
秒で1倍速に低速化している。
【0071】 図12は、バッファ118からのデータをクロックし、回転速度の変化に応じ
て書き込みパワーを調節するのに使用可能なCD−RWドライブ制御回路120
0の代替的な実施形態を示している。本発明を実現する目的で提供されている主
要なコンポーネントは、位相同期ループ(PLL)装置1202、ディジタル電
圧制御発振器(VCO)1204、マルチプレクサ(MUX)1206、位相周
波数変換器1208、検索表(LUT)1210、DAコンバータ(DAC)1
212、速度検出器1214、及び、位相検出器1216を有する。残りのコン
ポーネントは、CD−RWドライブ内で典型的に見られるコンポーネントであり
、発振器1218、増幅器1220及び1222、EFMエンコーダ、CD−R
Wエンコーダ及びインターフェース1224、蛇行サーボプロセッサ1226、
及び、RFアンプ/エラー生成器1228を含む。
【0072】 動作において、マイクロコントローラ112は、ディスク130の回転速度を
調節するために、(上述の方法により)蛇行サーボプロセッサ1226に命令を
送信する。本プロセス中に、光ピックアップ122は、信号をRFアンプ/エラ
ー生成回路1228に提供し、それは今度は帰還信号1230を蛇行サーボプロ
セッサ1226に提供する。この帰還信号1230に基づいて、蛇行サーボプロ
セッサ1226は回転速度を調節し、ディスク130の線速度に比例した周波数
を有するパルス信号1232を生成する。速度検出器102は、このパルス信号
1232を速度信号1234に変換し、それは選択的にディジタル形式(例えば
、現在の速度を表す周期的に生成された2値)にされる。
【0073】 速度信号1234は、光ピックアップ122がデータをディスク130に書き
込むのに使用する書き込みパワーを周期的に調節するのに使用される。図12に
示すように、これは適当な書き込みパワーを検索表1210から検索し、その後
DAコンバータ1212を使用してこの設定をアナログ形式に変換することによ
って達成可能となる。アナログ「書き込み方式」信号は、書き込み増幅器122
2のゲインを制御するのに使用される。
【0074】 マルチプレクサ1206の出力は、バッファ118からデータをクロックする
のに使用される書き込みクロック信号1236である。ドライブが固定速度モー
ドで動作している場合に、マルチプレクサ1206は発振器1218を書き込み
クロック信号源として選択する。回転速度が調節されている時に、マルチプレク
サ1206はPLL装置1202の出力を選択する。
【0075】 速度調節中に、書き込みクロック信号1238がディスク130の回転状態と
密接に同期されることが重要である。かかる同期が存在しなければ、誤った速度
又は誤ったタイミングで、データはバッファ118から読み出されてディスク1
30に書き込まれるかもしれない。かかる同期を達成するために、EFMエンコ
ーダ1224は、書き込みクロック信号140(又は書き込みクロック信号から
得られる信号)を位相検出器1216に渡す。位相検出器1216は書き込みク
ロック信号1236の位相を、蛇行サーボプロセッサ1226によって生成され
た位相信号1232の位相と比較し、対応する位相エラー信号1238を生成す
る。位相周波数変換器1208は、この位相エラー信号1238を周波数エラー
信号1240に変換する。周波数エラー信号1240は、ディジタルVCO12
04への制御入力を生成するために、速度信号1234に加算される。ディジタ
ルVCO1204は、位相エラーを減少又は排除するために書き込みクロック信
号1236を調節するために、PLL装置1202と組み合わされて動作する。
【0076】 図13は、ディスク130の線速度及び書き込み速度を動的に変更するのに使
用可能な、図2に示す制御装置110に類似した、制御装置1300の代替的実
施形態を示している。図13に示す制御装置1300は、バッファ制御200、
EFMエンコーダ202、可変周波数クロック回路1302、スピンドルサーボ
206、書き込みパワー制御208、レーザー変調器210、アナログフロント
エンド212、及び、可変BPF214を有する。図示された制御装置1300
は、可変周波数クロック回路1302の出力周波数であるVFCLK信号130
8を変更することによってディスク130の線速度を変化させる。スピンドルサ
ーボ206は、図4の説明で述べられたように、ディスク130の線速度をVF
CLK信号1308に同期させる。制御装置は、WBL信号244又はWBL信
号244から得られた信号から乗算された第1の信号1306を生成する乗算器
1304を更に有する。EFMエンコーダ202は、ディスク130への書き込
みパルスを第1の信号1306に同期させる。好ましくは同期時に、VFCLK
信号1302及び第1の信号1306は同一の周波数である。
【0077】 本発明の特定の実施形態に関して上述したが、実施形態の説明は本発明の例示
であって限定を企図するものではないことを理解しなければならない。添付の特
許請求の範囲に画定されるように、当業者は本発明の本旨から逸脱せずに様々な
変形及び適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ホストコンピュータに接続された光ドライブシステムのトップレベル
の図を示す。
【図2】 本発明による光ドライブシステム用制御装置の実施形態のトップレベ
ルの図を示す。
【図3】 可変周波数クロック回路の実施形態を示す。
【図4】 スピンドルサーボの実施形態を示す。
【図5】 書き込みパワー制御回路の実施形態を示す。
【図6】 光ドライブにディスク書き込みを準備をさせる方法の一実施形態を示
すフローチャートである。
【図7】 書き込み速度を選択する方法の一実施形態を示すフローチャートであ
る。
【図8】 書き込み速度を徐々に変更する方法の一実施形態を示すフローチャー
トである。
【図9】 図9(a)及び図9(b)は、通信リンクからのデータ転送速度に従
って書き込み速度を変化するのに使用可能な方法を示す。
【図10】 図10(a)及び図10(b)は、通信リンクからのデータ速度が
書き込み速度以下の場合に、従来技術の光ドライブと本発明のドライブと共に発
生するイベントの例示的なシーケンスを示す。
【図11】 書き込みパワーの変化に対する線速度を示すグラフを示す。
【図12】 本発明による光ドライブシステム用制御装置の代替的実施形態を示
す。
【図13】 本発明による光ドライブ用制御装置の別の代替的実施形態を示す。

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に線密度で光ディスクにデータを書き込むように構成
    され、バッファアンダーラン状態の可能性を減らすために前記光ディスクへの書
    き込み中に線速度を変更するように更に構成された光ドライブシステムであって
    、 前記光ディスクを回転するように構成されたスピンドルであって、当該スピン
    ドルの回転速度を制御するサーボを有するスピンドルと、 前記光ディスクにデータを書き込むように構成され、前記光ピックアップに隣
    接する前記光ディスクの位置で前記光ディスクの線速度に関する信号を検出する
    ようにも構成された光ピックアップと、 前記ディスクに書き込まれるべきデータを受信するためにホストコンピュータ
    と通信し、前記データを前記ディスクに送信するために前記光ピックアップと通
    信し、前記光ピックアップが前記データを前記ディスクに書き込んでいる間に前
    記光ピックアップに隣接する前記光ディスクの前記位置の前記線速度が動的に変
    化されるように前記スピンドルの前記回転速度を制御するように更に構成された
    制御装置とを有する光ドライブシステム。
  2. 【請求項2】 前記ディスクに書き込まれるべきデータを格納するために前
    記制御装置と通信するメモリーバッファを更に有する請求項1記載の光ドライブ
  3. 【請求項3】 前記メモリーバッファ内に格納されたデータの減少量に応じ
    て、前記制御装置は、前記光ピックアップに隣接する前記光ディスクの前記位置
    の前記線速度が減少するように前記スピンドルの前記回転速度を減少する請求項
    2記載の光ドライブ。
  4. 【請求項4】 前記メモリーバッファ内に格納されたデータの増加量に応じ
    て、前記制御装置は、前記光ピックアップに隣接する前記光ディスクの前記位置
    の前記線速度が増加するように前記スピンドルの前記回転速度を増加する請求項
    2記載の光ドライブ。
  5. 【請求項5】 前記ホストコンピュータと前記制御装置との間の伝送速度の
    減少に応じて、前記制御装置は、前記光ピックアップに隣接する前記光ディスク
    の前記位置の前記線速度が減少するように前記スピンドルの前記回転速度を減少
    する請求項1記載の光ドライブ。
  6. 【請求項6】 前記ホストコンピュータと前記制御装置との間の伝送速度の
    増加に応じて、前記制御装置は、前記光ピックアップに隣接する前記光ディスク
    の前記位置の前記線速度が増加するように前記スピンドルの前記回転速度を増加
    する請求項1記載の光ドライブ。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、前記光ディスクが追記型コンパクトディス
    クフォーマットに対応する場合に最小変化率はサブコードフレーム毎に1EFM
    フレームとなるように、前記スピンドルの前記回転速度の変化率を制限する請求
    項1記載の光ドライブ。
  8. 【請求項8】 前記制御装置は、前記光ディスクが追記型コンパクトディス
    クフォーマットに対応する場合に最大変化率はサブコードフレーム毎に0.5E
    FMフレームであるように、前記スピンドルの前記回転速度の変化率を制限する
    請求項1記載の光ドライブ。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、前記スピンドルの前記回転速度の要求され
    た変化率を前記スピンドルのトルクリミット内の割合に更に制限する請求項1記
    載の光ドライブ。
  10. 【請求項10】 前記光ドライブは可変周波数クロックを更に含み、当該可
    変周波数クロックの出力周波数は、前記光ピックアップに隣接する前記光ディス
    クの前記位置の前記線速度がデータが前記ディスクに書き込まれる速度に比例す
    るように、データが前記ディスクに書き込まれる前記速度と、前記ディスクの前
    記回転速度を制御する請求項1記載の光ドライブ。
  11. 【請求項11】 前記光ディスクへの書き込み時にサブコードフレーム毎に
    1EFMフレームよりも大きなスピンドル速度の変化率を防止するように、サー
    ボ駆動電流を制限することを含む請求項1記載の光ドライブ。
  12. 【請求項12】 前記スピンドルが回転する慣性は、前記光ディスクへの書
    き込み時にサブコードフレーム毎に1EFMフレームよりも大きなスピンドル速
    度の変化率を防止するのに十分である請求項1記載の光ドライブ。
  13. 【請求項13】 前記光ディスクは追記型コンパクトディスクフォーマット
    に対応し、前記制御装置は最小線速度が1倍速に対応するように前記線速度を制
    御する請求項1記載の光ドライブ。
  14. 【請求項14】 前記光ディスクは追記型コンパクトディスクフォーマット
    に対応し、前記制御装置は最小線速度が0.5倍速に対応するように前記線速度
    を制御する請求項1記載の光ドライブ。
  15. 【請求項15】 前記制御装置は、前記スピンドルの角速度が所定の限界を
    下回らないように前記最小線速度限界を維持する請求項14記載の光ドライブ。
  16. 【請求項16】 前記制御装置は、前記ホストコンピュータが最小線速度を
    選択することを可能にするように構成可能である請求項1記載の光ドライブ。
  17. 【請求項17】 前記光ディスクに書き込む間に前記光ディスクにデータを
    書き込むのに使用されるレーザーの書き込みパワーを、前記書き込み状態に対し
    て前記書き込みパワーが実質的に最適化されるように、動的に変更するように構
    成された書き込みパワー制御回路を更に有する請求項1記載の光ドライブ。
  18. 【請求項18】 光ディスクにデータを書き込む方法であって、 ホストコンピュータから前記光ディスクに書き込まれるべきデータを受信し、 メモリーバッファに前記光ディスクに書き込まれるべきデータを格納し、 前記メモリーバッファから前記光ディスクにデータを連続した書き込みシーケ
    ンスで実質的に一定の線密度で書き込み、 バッファアンダーランイベントをもたらし得る状態を検出し、 前記バッファアンダーランイベントが発生する可能性を減らすために、前記光
    ディスクへの書き込み中に前記状態に応じて前記光ディスクの線速度を変更する
    方法。
  19. 【請求項19】 検出された前記状態は減少したバッファレベルであり、当
    該バッファレベルは、前記ディスクに書き込まれるべき前記メモリーバッファ内
    のデータ量に対応し、前記線速度は前記減少したバッファレベル状態に応じて減
    少する請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 増加したバッファレベル状態の検出に応じて前記線速度を
    増加することを更に有し、前記バッファレベルは前記ディスクに書き込まれるべ
    き前記メモリーバッファ内のデータ量に対応する請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 検出された前記状態は受信データの速度の減少であり、前
    記線速度は前記検出された状態に応じて減少する請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 受信データの速度の増加の検出に応じて前記線速度を増加
    することを更に有する請求項18記載の方法。
  23. 【請求項23】 バッファレベルが所定の閾値を超える場合に原線速度を回
    復することを更に有し、前記バッファレベルは前記ディスクに書き込まれるべき
    前記メモリーバッファ内のデータ量に相当する請求項18記載の方法。
  24. 【請求項24】 クロック信号の周波数を変更することを更に有し、前記線
    速度とデータが前記ディスクに書き込まれる速度は、前記クロック信号の前記周
    波数の変更が前記線速度とデータが前記ディスクに書き込まれる速度を変更する
    ように、前記クロック信号によって制御される請求項18記載の方法。
  25. 【請求項25】 書き込みレーザーパルスをからの反射光の特徴を検出する
    こと、及び、前記書き込みパワーを実質的に最適化するために書き込みプロセス
    中に書き込みパワーを調節すること更に有する請求項18記載の方法。
  26. 【請求項26】 データを光ディスクに書き込むのに使用されるレーザーの
    書き込みパワーを、前記光ディスクへの書き込み中及び前記光ディスクの線速度
    の変更中に、動的に変更するように構成された書き込みパワー制御回路であって
    、 増幅器であって、当該増幅器の制御入力は当該増幅器の出力を制御し、前記増
    幅器の前記出力は前記レーザーの前記書き込みパワーに影響を与える増幅器と、 前記光ディスク上の前記レーザーによって形成されたマークの特徴を離散時間
    で測定するサンプリング回路と、 前記マークの前記特徴を前記サンプリング回路から受信し、前記マークの特徴
    を目標特徴と比較し、前記レーザーによって形成されたマークの特徴を前記目標
    特徴に調整させるために、前記増幅器の前記制御入力を操作することによって前
    記レーザーの前記書き込みパワーを維持するように構成され、前記光ディスクの
    前記線速度の変更を調節するのに十分なパワー調整範囲を提供するように更に構
    成された帰還回路とを有する書き込みパワー制御回路。
  27. 【請求項27】 前記増幅器はDAコンバータを含む請求項26記載の書き
    込みパワー制御回路。
  28. 【請求項28】 前記ディスクの前記線速度を検出するための速度検出回路
    と、前記速度検出回路によって検出された線速度で書き込みパワーを維持するた
    めの検索表とを更に有する請求項26記載の書き込みパワー制御回路。
  29. 【請求項29】 前記マークの前記特徴は前記マークのサイズである請求項
    26記載の書き込みパワー制御回路。
  30. 【請求項30】 前記書き込みパワーが前記ディスクの線速度と共に変化す
    る範囲を外れた場合にエラーを表示する範囲外検出回路を更に有する請求項26
    記載の書き込みパワー制御回路。
  31. 【請求項31】 光ドライブのレーザーの書き込みパワーを、前記レーザー
    が光ディスクに書き込みをしている間に制御する方法であって、前記レーザーが
    前記光ディスクに書き込みをしている間に前記光ドライブは前記光ディスクの線
    速度を変更し、 前記レーザーが前記光ディスクに書き込みをしている間に前記光ディスクの線
    速度を変更し、 前記光ディスクに前記レーザーによって形成されたマークの特徴を検出し、 前記マークの前記検出された特徴を目標特徴と比較して前記レーザーの前記書
    き込みパワーを調節する方法。
  32. 【請求項32】 前記レーザーの前記書き込みパワーの調節は前記目標特徴
    に前記レーザーによって形成されたマークの特徴を一致させる請求項31記載の
    方法。
  33. 【請求項33】 前記線速度に比例すると共に、前記レーザーのパワーの範
    囲を選択するのに使用される信号を検出することを更に有する請求項31記載の
    方法。
  34. 【請求項34】 光ドライブ用の制御装置であって、前記光ドライブは光デ
    ィスクにデータを書き込み、バッファアンダーラン状態の可能性を減らすために
    前記光ドライブへの書き込み中に線速度を変更するように構成され、 書き込み速度を監視するように構成された第1の回路と、 前記光ディスクの線速度を監視するように構成された第2の回路と、 前記線速度が変化する間に前記書き込み速度及び前記線速度がある関係を維持
    するように、前記光ディスクの前記線速度を変更すると共に前記書き込み速度及
    び前記線速度を維持するように構成された第3の回路とを有する制御装置。
  35. 【請求項35】 前記第1の回路は第1の信号を受信するように更に構成さ
    れ、当該第1の信号はデータが前記光ディスクに書き込まれる時期を表示し、前
    記第1の信号は書き込み速度に比例する請求項34記載の請求項。
  36. 【請求項36】 前記第2の回路は第2の信号を受信するように更に構成さ
    れ、当該第2の信号は前記光ディスクの位置を表示し、前記第2の信号は前記光
    ドライブが前記光ディスクに書き込みを行っている場合に前記光ディスクの一部
    の前記線速度に比例する請求項34記載の請求項。
  37. 【請求項37】 前記第3の回路は第3の信号を生成するように更に構成さ
    れ、当該第3の信号の周波数は前記光ディスクへのデータの前記書き込み速度と
    前記光ディスクの前記線速度の両方を制御し、前記第3の信号の前記周波数は制
    御入力と共に変化し、前記第3の回路は、前記書き込み速度を示す第1の信号と
    前記ディスクの線速度を示す第2の信号が所定の限界内である位相関係を維持す
    ると共にある一定の周波数関係を維持するように、前記第3の信号を維持する請
    求項34記載の請求項。
  38. 【請求項38】 前記所定の限界はサブコードフレーム毎に±1EFMフレ
    ームに相当する請求項37記載の制御装置。
  39. 【請求項39】 光ドライブシステムであって、前記光ドライブは光ディス
    クにデータを書き込み、前記光ドライブへの書き込み中に線速度を変更するよう
    に構成され、 ホストコンピュータから前記光ディスクに書き込まれるべきデータを受信する
    ように構成された制御回路と、 前記制御回路によって受信されたデータを格納するように構成されたバッファ
    と、 前記バッファからデータを検索するように構成され、前記データを連続書き込
    みシーケンスで実質的に一定の線密度で前記バッファから前記光ディスクに記録
    される一連のパルスとして書き込むように構成された書き込み回路と、 バッファアンダーランイベントをもたらし得る状態を検出するように構成され
    た検出センサと、 前記書き込み回路が前記光ディスクに記録する速度を制御するように構成され
    、前記バッファアンダーランイベントの発生の可能性を減らすために、前記検出
    された状態に応じて前記光ディスクへの書き込み中に前記光ディスクの線速度の
    減少するように更に構成された書き込み速度回路とを有する光ドライブシステム
  40. 【請求項40】 前記検出センサは、前記ディスクに書き込まれるべきバッ
    ファが保持するデータ量に対応する前記バッファ内のレベルを監視するように構
    成された回路を含む請求項39記載の光ドライブシステム。
  41. 【請求項41】 前記検出センサは、前記バッファへのデータフローに関す
    るパラメータと前記バッファからのデータフローに関するパラメータとを監視す
    るソフトウェアアルゴリズムである請求項39記載の光ドライブシステム。
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