JP2002541262A - キラル触媒用の新規リガンド - Google Patents

キラル触媒用の新規リガンド

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JP2002541262A
JP2002541262A JP2000610860A JP2000610860A JP2002541262A JP 2002541262 A JP2002541262 A JP 2002541262A JP 2000610860 A JP2000610860 A JP 2000610860A JP 2000610860 A JP2000610860 A JP 2000610860A JP 2002541262 A JP2002541262 A JP 2002541262A
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JP2000610860A
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ケビン、バーゲス
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ザ、テキサス、エーエンドエム、ユニバーシティー、システム
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/6527Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07F9/653Five-membered rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D263/00Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings
    • C07D263/02Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings
    • C07D263/04Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D263/06Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hydrocarbon radicals, substituted by oxygen atoms, attached to ring carbon atoms

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Abstract

(57)【要約】 下記式(I)で表される新規フォスフィンオキサゾリンリガンド、その製造方法、そのようなリガンドを含有する錯体およびそのような錯体の使用、または不斉の合成のための触媒としての、リガンドと金属塩または錯体の組合せであって、上記式中、mは、1、2、3または4であり、n、p、q、rは独立して0または1であるが、n、p、qおよびrの少なくとも一つは1であり、Xは、O、S、Se、CH、NHであり、Yは、N、P、As、Sであり、Rは、H;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に応じて置換された、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、または環状アルキル基;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に応じて置換された、アリール基;フェロセニル基;チオアルキル基;チオアリール基;または、Rは、上記式(I)の環状構造での区分−N−C−X−を構成しうることを可能とする有機化合物または重合体の官能基に付加される、炭化水素基から誘導されるものであり;R〜R13は、独立して、H;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に応じて置換された、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、または環状アルキル基;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に応じて置換された、アリール基;から選択されるものであり、但し、mが1であり、n、p、qおよびrの1つは1であり残りの3つは0であり、XはOであり、YはPであり、RおよびRは双方Hであり、R〜R 11は存在する場合Hであり、およびR12およびR13は双方フェニル基である場合、その時、RはCH、C(CH、CHPh、CPh、アダマンチル基、C(t−Bu)、フェロセニル基、CF、Ph、COMe、CMe、CNOまたはCではない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規な光学的に活性なフォスフィンオキサゾリンリガンド、その製
造方法、その新規リガンドを含有する金属錯体およびその錯体の使用、またはリ
ガンドと金属塩または錯体との組合せ、不斉合成のための触媒としての利用に関
するものである。
【0002】 特異反応性および高い鏡像選択性を表す新規な触媒によるシステムの開発は、
科学技術において非常に重要なものである。多くの調剤薬、農薬、香水、食品添
加物の活性は、特別な鏡像異性体に関連付けられている。従って、鏡像異性的に
純粋な化合物を製造する能力は必須なものといえる。キラル物質を自然的に生じ
る光学分析および構造上の改変を、合成キラル触媒および酵素に使用する不斉触
媒作用に及ぼすとき、多くの研究法がそのような鏡像異性的に純粋な化合物を獲
得するために探求されてきた。少ないキラル触媒の量が大量のキラル化合物を製
造することに必要とされるので、鏡像異性的に純粋な化合物を製造する最も有能
な方法でない場合であっても、不斉触媒作用は最も有用な一つであることが見出
された。
【0003】 キラル触媒の開発で重要な役割を担った一のクラスのリガンドは、不斉フォス
フィンリガンドである。L−Dopaの生成でのDIPAMPリガンドの用途に
より、1000以上のキラルジフォスフィンリガンドが調製されてきたけれども
、2,3のこれらのみが、市販用途として有用で、かつ、選択的である。使用さ
れている最もよく知られてたフォスフィンリガンドのいくつかは、BINAP、
BPPM、 DEGPHOS、 DIOP、Chiraphos、Skewp
hos、DuphosおよびBPE(これらすべては接頭語である)が包含され
、注釈した参考例、例えばWO97/47633号に記載されており、これらの
参考例は本願明細書と包含する。しかしながら、これらのリガンドはそれらの欠
点を有しており、かつ、全ての用途に理想的ではない。
【0004】 従って、非常に鏡像異性的に選択的であり、かつ、高い収率を得る要求される
反応を実行する、新規なキラル触媒の開発が必要とされている。
【0005】 従って、本発明は下記式(I)で表されるフォスフィンオキサゾンリガンドを
提供するものである。
【0006】
【化12】 [上記式中、 mは、1、2、3または4であり、 n、p、q、rは独立して0または1であるが、n、p、qおよびrの少なく
とも一つは1であり、 Xは、O、S、Se、CH、NHであり、 Yは、N、P、As、Sであり、 Rは、H;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホ
スフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に
応じて置換された、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、または環状アルキル基
;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホスフィン基
およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に応じて置換
された、アリール基;フェロセニル基;チオアルキル基;チオアリール基;また
は、 Rは、上記式(I)の環状構造での区分−N−C−X−を構成しうることを可
能とする有機化合物または重合体の官能基に付加される、炭化水素基から誘導さ
れるものであり; R〜R13は、独立して、H;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコ
キシ基、アミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以
上の基によって必要に応じて置換された、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、
または環状アルキル基;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、ア
ミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によ
って必要に応じて置換された、アリール基;から選択されるものであり、 但し、mが1であり、n、p、qおよびrの1つは1であり残りの3つは0で
あり、XはOであり、YはPであり、RおよびRは双方Hであり、R〜R 11 は存在する場合Hであり、およびR12およびR13は双方フェニル基であ
る場合、その時、RはCH、C(CH、CHPh、CPh、アダマ
ンチル基、C(t−Bu)、フェロセニル基、CF、Ph、C OMe、CMe、CNOまたはCではない] 用語「アルキル」は、いくつかの炭素原子数、例えば、1〜14炭素原子、1
〜10の炭素原子を有する、直鎖、分岐鎖または環状アルキル基を意味する。環
状アルキル基はその構造中、例えば縮合トリ環状環構造を有するアダマンチル中
に、1以上の環を有するものである。
【0007】 用語「アリール」は、特に、アルカアリール基およびアラルキル基、例えば、
フェニル基、ベンジル基、ナフチル基、等を包含する、芳香族一価炭化水素基を
意味する。
【0008】 好適には、mが1または2であり、好ましくは1である。
【0009】 好適には、n、p、qおよびrの少なくとも2つが1であり残りの2つが0ま
たは1であり、好ましくは、好適には、n、p、qおよびrの少なくとも2つが
1であり残りの2つが0である。
【0010】 好適には、Xが、O、S、CHまたはNHであり、好ましくはOである。
【0011】 好適には、Yが、P、NまたはSであり、好ましくはPである。
【0012】 上記構造において、R基が、上記式(I)の環状構造での区分−N−C−X−
を構成しうることを可能な有機化合物または重合体の官能基に付加される炭化水
素基から誘導されうるものである。従って、R基は、ポリアクリル酸、ポリメタ
クリル酸、ポリアクリロニトリルおよびポリアミドのアルキル基であってよく、
これらの全ては、上記式(I)の環状構造での区分−N−C−X−を構成しうる
ことが可能な官能基を持つことが出来る重合体である。
【0013】 本発明の第1の態様は、下記の式(IA)で表される化合物が提供される。
【0014】
【化13】 [上記式中、 m、X、Y、R、およびR〜RおよびR12およびR13は、前記で定義
した通りであり、 但し、mが1であり、XはOであり、YはPであり、R、R、R、R およびRはHであり、R12およびR13は双方フェニル基である場合、その
時、RはCH、C(CH、CHPh、CPh、アダマンチル基、C (t−Bu)、フェロセニル基、CF、Ph、COMe、CMe、CNOまたはCではない] 本発明の第2の態様は、下記式(IB)で表される化合物を提供する。
【0015】
【化14】 [上記式中、 m、X、Y、R、並びにR〜RおよびR12およびR13は、前記で定義
した通りである] 本発明の第3の態様は、下記式(IC)で表される化合物を提供する。
【0016】
【化15】 [上記式中、 m、X、Y、R、並びにR〜RおよびR12およびR13は、前記で定義
した通りである] 本発明の第4の態様は、下記式(ID)で表される化合物を提供する。
【0017】
【化16】 [上記式中、 m、X、Y、RおよびR〜R13は、前記で定義した通りである] 特に、本発明の好ましい態様は、下記式で表される構造の化合物を提供する。
【0018】
【化17】 [上記式中、 Rは、フェニル基およびハロー基から選択される1以上の基によって必要に応
じて置換された、C1−4アルキル基であり、 ここで、前記置換基がフェニル基である場合、それはハロー基、C1−4アル
キル基、C1−4アルコキシ基またはニトロ基;フェロセニル基またはアダマン
チル基から構成される群から選択された1〜5の置換基によってさらに必要に応
じて置換されうるものであり;Rl2およびR13それぞれは、フェニル基また
はシクロヘキシル基であるものである] 特に好ましい化合物は、下記の式で表されるものを包含するものである。
【0019】
【化18】 および、(S)−2−トリフェニルメチル−4−[(ジフェニルフォスヒノ)
エチル]オキサゾリン (11e) 式(I)で表される化合物は新規であり、それに従って本発明のさらなる態様
は、式(I)で表される化合物の製造方法を提供することである。式(I)で表
される化合物は、下記式(II)で表される化合物と下記式(III)で表され
る化合物との反応によって調製される。
【0020】
【化19】 [上記式中、 m、n、p、q、r、X、YおよびR〜R13は、前記で定義した通りであ
り、 R14およびR15は、同一でも異なってもよいアルキル基であり、 Proは、窒素保護基であり、例えば、ブトキシカルボニル基(以下、「BO
C」という)]
【化20】 [上記式中、 Rは前記で定義した通りであり、 R16は、アルキル基、例えばエチル基であり、および Halは、ハライド基、例えばクロライドである] この反応は、式(II)で表される化合物に対してアルコール、例えばメタノ
ールの存在で、例えばガス状のHClの添加によって、続いて、塩基、例えばト
リエタノールアミンの存在で、ジクロロメタンのような好適な溶媒中で、式(I
II)で表される化合物の添加によって、行われる。
【0021】 式(III)で表される化合物は刊行物においてよく知られている(Meye
rs、A.I.;Schmidt、W;McKennon、M.J.、Synt
hesis、1993年、250−262頁) 式(II)で表される化合物は下記式(IV)で表される化合物と、式LiY
1213(R12およびR13は上記で定義した通りでありる)との反応に
よって調製されてよい。この反応は、THFのような有機溶媒の存在下で、かつ
、BHの添加によって行われてよい。
【0022】
【化21】 [上記式中、 m、n、p、q、r、X、R〜R15およびProは、前記で定義した通り
であり、 Lは安定な遊離基であり、例えばトシレート、ヨウ化物または臭化物である] 式(IV)で表される化合物は下記式(V)で表されるアルコールに対応する
ものから調製されてよい。
【0023】
【化22】 [上記式中、 m、n、p、q、r、X、R〜R15およびProは、前記で定義した通り
である」 この反応は好適な化合物によって行われて、好ましい遊離基Lを付与する。例
えば、遊離基がトシル基である場合、例えばトリエチルアミンのような塩基、か
つ、例えばジクロロメタンのような好適な溶媒の存在下で、例えばトシルクロラ
イドとともに行われる。触媒的な量の4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)
を添加してもよい。
【0024】 式(V)で表される化合物は刊行物においてよく知られている(Ksande
r、G.M.;deJesus、R.;Yuan、A.;Ghai、R.D.:
Trapani、A.;McMartin、C.;Bohacek.R.、J.
Med.Chem.1997年、40、495−505頁)。
【0025】 式(II)および式(IV)の化合物は新規でもあり、かつ、従って本発明の
さらなるたいようによって形成される。
【0026】 本発明のさらにまた別の態様は、金属と、必要に応じて錯体(例えば、クロラ
イド、アセテート等)を安定させることが可能な他のリガンドとを含んでなる、
式(I)のリガンドを含有する、金属錯体を提供する。好適には、金属は遷移金
属であり、この金属は、Ni、Pd、Rh、Ir、Cu、Ag、AuおよびZn
からなる群から選択されてよいものである。
【0027】 本発明の金属錯体は、不斉の触媒作用反応に使用されてもよい。そのような反
応は、ヘック型反応、スズキ型反応、アリル化反応、クロスカップリング反応、
水素化反応、ヒドロホルミル化反応および異性化反応が包含されるものであるが
、しかしながらこれらのものに限定されるものではない。従って、本発明のさら
に別の態様は、不斉の触媒作用反応の金属錯体の使用を提供する。あるいは、不
斉の触媒作用の反応の実行方法であり、その方法は本発明の金属錯体の使用を含
んでなる。
【0028】 本発明の金属錯体は、式(I)で表されるリガンドと好適な触媒前駆体または
金属、好適には上述した遷移金属の塩と、からその場(in situ)で形成
されてよい。従って、本発明のさらなる態様は、不斉の触媒作用において、式(
I)で表されるリガンドと金属錯体またはその塩とのの使用に提供される。
【0029】
【実施例】
本発明は下記の実施例の方法によって記載されうるものである。
【0030】 (S)−N−tert−ブトキシカルボニル−アスパラギン酸ジエチルエステ ル(3) 純粋なエタノール(420ml)をアイスで冷却して、アセチルクロライド(
71.4 ml、1.03 mol)を液下してHClをその場(in sit
u)で発生させた。その添加後に、その反応物をさらに30分間撹拌した。L−
アスパラギン酸(33.27g、0.25 mol)を一部に添加して、その溶
液をゆっくり加熱してその後に溶解物を還流した。還流は反応物が薄層クロマト
グラフィー(TLC)によって測定が完全に行われるまで続けられた。その後、
その反応混合物は25℃まで冷却されて、かつ、その溶媒は減圧下で除去された
。さらに、真空下で乾燥して、粘着油のような粗製のジエチルL−アスパラギン
酸炭化水素(2)が得られた。収率は60g(100%)であった。この物質を
さらに生成を用いることをしなかった。この試料のスペクトルデータは文献
示された事項に一致していた。13C NMR(75 MHz、d−DMSO
)169.1、168.2、70.0、60.9、48.5、34.2、14.
9および13.9。
【0031】 ジエチルL−アスパラギン酸炭化水素(2)(57.5g、 0.273mo
l)を水(59ml)およびジオキサン(149ml)で溶解で溶解させた後に
0℃まで冷却した。トリエチルアミン(74ml、0.53mol)、その後に
di−tert−ブチルジカーボネート(74.99g、0.34mol)を加
えて撹拌した。TLC(エチルアセテート−エタノール1:1)が出発物質の完
全な消費が示した後に、この反応混合物一晩50℃で加熱した。その溶媒を真空
で除去して、水性クエン酸(150ml、10%、w/v)を添加してpHを2
−3に調製した。ジエチルエーテル(300ml)を添加して、かつ、有機層を
分離した。この水性層をエーテル(4x250ml)で抽出して、この結合エー
テル抽出物を食塩水(100ml)で洗浄して、NaSO下で乾燥して、真
空下で濃縮してライトイエロー油のような(3)(78.8g、99%)を得た
、それはさらに精製を使用することなく行った。この資料のスペクトルデータは
文献で示された事項に一致していた。H NMR (300MHz、CDC
) 5.48(1H)、4.49(m、1H)、4.12(m、4H)、2
.90(dd、J=16.8Hz、J=4.6Hz)、2.76(d、J=4.
88Hz、1H)、1.46(s、9H)、1.21(t、J=7.1Hz、3
H)、1.20(t、J =7.1Hz、3H);13C NMR(75MHz
、CDC13) 170.9、170.8、155.4、79.8、61.6、
60.9、49.9、36.7、28.2、14.0 および 13.9。
【0032】 (S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1、4−ブタンジー ル(4) (S)−N−tert−ブトキシカルボニルジエチルL−アスパラギン酸(3
)(47.41g、0.16 mol)を純粋エタノール(770ml)をアイ
スで冷却して、その後、臭化水素ナトリウム(60.8g、1.6mol)を1
0g部で添加した。反応物が安静にした時、冷却浴を除去して、その反応生成物
をゆっくりと加熱して、1時間還流して;その時間後に、TLC(EtOAc−
EtOH 3:1)分析が出発物質の消費が完全に示した。この反応混合物を2
5℃まで冷却して、その形成された塊を破砕して食塩水(450ml)中に注い
でスラリーを得た。この混合物を濾過して、濾液をca.100mlまで真空中
で濃縮し、エタノール(6x300ml)で抽出した。不溶性固体物質をエタノ
ール(4x1L)で2時間撹拌して抽出した。
【0033】 結合させたエーテル抽出物をMgSO上で乾燥して、濾過して、濃縮しする
ことによって、結晶化した状態での無色状油のような(4)(24.4g、73
%)を得た。この試料のスペクトルデータは文献で示された事項に一致してい
た。H NMR(200MHz、dDMSO)6.45(d、J=8.4H
z、lH)、4.57(t、J=5.6Hz、 1H)、4.35(t、J=5
.1Hz、lH)、3.40(m、4H)、3.23(m、1H)、1.62(
m、1H)、1.40(mlH)、1.36(s、9H);13C NMR(5
0MHzd6−DMSO)155.5、77.4、63.5、58.0、49.
6、34.4、28.3。
【0034】 (S)−N−tert−ブトキシカルボニル−4−(2−ヒドロキシ)エチ ル−2,2−ジメチルオキサゾリジン(5) 2,2−ジメトキシプロパン(87ml、0.707mol)およびp−ト
ルエンスルフォン酸一価水和物(1.33g、7mmol)を25℃でジクロロ
メタンジオール(319ml)中で撹拌したジオール溶液(4)(14.39g
、70mmol)に添加した。反応物を完全になるまで(36時間)、TLC(
エチルアセテート−ヘキサン 2:1)でモニターした。この反応混合物を水性
NaHCO(5%、2x50ml)、食塩水(50ml)で洗浄して、乾燥し
(MgSO)、濃縮しすることによって、結晶化した状態で無色の油を形成し
た。好ましい五員環生成物(5)と好ましくない六員環生成物(6)の比は、6
.4:3.6であった。ヘプタンによる再結晶によって無色の針状物質(5)を
得た(8.2g、48%)。この試料のスペクトルデータは文献で示された事
項に一致していた。H NMR (200MHz、CDCl) 4.17(
m、1H)、3.97(m、1H)、3.86−3.42(m、3H)、3.3
3(br、1H)、1.76(m、2H)、1.5(s、3H)、1.46(s
、9H);13CNMR(50MHz、CDCl)153.9、93.6、8
0.9、68.2、58.6、53.9、 37.7、27.7、26.3、2
4.3。
【0035】 (S)−N−tert−ブトキシカルボニル−2,2−ジメチル−4−ヒドロ キシメチルl,3−オキサジン(6) 試料(6)を溶出液としてエチルアセトン/ヘキサン(3:1 v/v)を用
いてフラッシュクロマトグラフィーにより単離した。H NMR (200
MHz、 CDC1) 3.37−3.77 (m、 5H)、 1.62
(m、 2H)、 1.35 (s、 9H)、 1.24 (s、 3H)、
1.22 (s、 3H); 13C NMR (50 MHz、、CDCl ) 155.0、101.2、79.1、63.8、57.9、48.5、3
5.7、28.3、24.7、24.6。
【0036】 (S)−N−tert−ブトキシカルボニル−4−(4−トルエンスルフォニ ルオキシエチル)−2,2−ジメチルオキサゾリジン(7) 乾燥、フレッシュな結晶化p−トルエンスルフォニルクロライド(1.86g
、9.8mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(10mg、0.082
mmol)を、5℃でジクロロメタン(20ml)中で撹拌したトリエチルアミ
ン(2.6ml、18.75mmol)とアルコール(5)(2.00g、8.
15mmol)の溶液に添加した。全ての出発物質が反応されるまで(33時間
、TLC)、得られた溶液を水分から保護して、5℃で維持した。無色の固体、
おそらくトリメチル炭化水素、をその反応物を結晶化し濾過した。濾過物をジク
ロロメタンで90mlの体積に希釈して、水(2x20ml)、食塩水(20m
l)で洗浄して、NaSO上で乾燥し、濃縮しすることによって、粗製のト
シレート(7)を白色固体として得た。この物質をエーテル(ca.330 m
l)中で溶解させて精製し、詰め綿上のシーライト545を通過させて濾過して
、2.95g(90%)の(7)を得た。H NMR (200 MHz、C
DCl ) 7.78 (m、 2H)、 7.35 (d、 2H)、 4
.09 (m、 2H)、 4.09 (m. 2H)、 3.90 (m、
2H)、 3.73 (m、 1 H)、 2.95 (m、 2H)、 1.
51 (s、 6H)、 1.44 (s、 9H)。
【0037】 (S)−N−tert−ブトキシカルボニル−4−(エチレンジフェニルフォ スフィノボラン−2,2−ジメチルオキサゾリジン(8) ヘキサン(1.6 M、 17.1 ml、 27.4 mmol)中のn−
ブチルリチウムを、ジフェニルフォスフィンおよびTHF(100ml)の溶液
に0℃で加えた。黄赤色溶液を0℃、30分間撹拌した。THF(60 ml)
中のトシレート溶液(7)(8.44 g、 21.1 mmol)をその後に
ジフェニルフォスフィンアニオンの溶液に0℃で液下した。この反応混合物をさ
らに30分間撹拌した。ボラン−THF錯体(1M、26ml、 26mmol
)をその溶液に0℃で添加して、その後、これを追加的に20分間撹拌した。こ
の溶媒を除去して、残存物質をエチルアセテート(600ml)で溶解して、1
M HCI(aq) (100 ml)、sat.NaHCO (100 m
l)、 食塩水(100 ml)で洗浄してNaSO上で乾燥して、濾過し
た。この溶媒減圧下で除去した。その後、この残留物をエチルアセテート/ヘキ
サン溶出液(3:7 v/v)を用いてシリカゲルを詰めたカラムクロマトグラ
フィーによって精製し、25℃で結晶化した状態で無色の油を8.1g(18.
9 mmol、 90%)を得た。m.p.95.0−96.5℃;Rf0.8
1(エチルアセテート/ヘキサン、1:1 v/v)。これは保護されたフォス
フィン(8)であった。H−NMR (CDCl、 300 MHz):
7.63 (m、 4H)、 7.43 (m、 6H)、 3.92 (m、
2H)、 3.67 (m. 1H)、 2.17 (m、 2H)、 1.
83 (m、 2H)、 1.60 (s、 3H)、 1.54 (s、 9
H). 1.34 (s、 3H) :13C−NMR (CDCI3、 75
MHz): 151. 9. 3、21.8; 31P−NMR (CDC1
3.121 MHz): 16.76 (br). (S)−2−フェニル−4−{(ジフェニルフォスフィノ)エチル}オキサゾ リン(11a) 保護されたフォスフィン(8)(500 mg、 1.17 mmol)を8
mlのメタノールで溶解し、0℃で冷却した。ガス状のHClを突沸させた中で
、その反応を5−10分間行った。メタノールを真空下で除去して、残留物を8
mlの1,2−ジクロロエタンで溶解した。トリエチルアミン(1.5 ml
、 9.3 mmol)およびベンズイミド酸エチルエステル塩化水素(23
0 mg、 1.24 mmol)を添加して、その反応物を6時間還流した。
その溶媒を除去して無色の油をえて、その粗製の生成物をエチルアセテート/ヘ
キサン溶出液(2:8 v/v)を用いてシリカゲルを詰めたカラムクロマトグ
ラフィーによって精製し、無色の油としてオキサゾン(11a)を得た(210
mg、 0.58 mmol、 50%収率)。m.p.52.5−54℃;
Rf 0.76 (エチルアセテート/ヘキサン、3:7 v/v)。H−−
NMR (CDC1、300 MHz): 7.93 (d、 J = 7
Hz)、 7.29−7.49 (m、 13H)、 4.34−4.49 (
m、 4H)、 4.00 (dd、 J= 7.5 Hz、 J= 7.5
Hz)、 2.24−2.34 (m、 2H)、 2.07−2.15 (m
、 2H)、 1.67−1.85 (m、4H)、13C−NMR (CDC
、 75 MHz): 163.7、138.6、138.3、132.
8、132.6、128.6、128.5−128.2、127.7、72.2
、67.5 (d、 J= 13.5 Hz)、 32.1 (d、 J= 1
6.5 Hz)、 24.1 (d、 J= 11.5 Hz); 31P−N
MR (CDC1、121 MHz):−15.81 HRMS (M
1) m/z Calcd.C2323NOP:360.15170用.
360.15147に基く。
【0038】 オキサゾリン(11b−e)は一般的な方法で調製される (S)−2−アドマンチル−4−[(ジフェニルフォスフィノ)エチル]オキ サゾリン(11b) 保護されたフォスフィン(8)v(500 mg、 1.17 mmol)を
8mlのメタノールで溶解し、0℃で冷却した。ガス状のHClを突沸させた中
で、その反応を5−10分間行って、メタノールを真空下で除去した。残留物を
8 mlの、1,2−ジクロロエタンおよびトリエチルアミン(0.44 ml
、 4.1 mmol)、触媒作用の4−ジメチルアミノピリジン(2 mg)
で溶解して、その後に、アドマンタンカルボニルクロライド(256 mg、
1.28 mmol)を添加して、その反応物を12 時間撹拌した。
【0039】 ボラン−THF錯体(1M、2ml、 2mmol)をその反応混合物に0℃
で添加して、その後、これを10分間撹拌した。この反応混合物を15 mlの
ジクロロメタンで希釈して、1M HCI(aq) (0.5m、10mlx2
)、食塩水(100 ml)で洗浄して、NaSO上で乾燥して、濾過して
濃縮した。1,4−ジアゾビシクロ[2.2.2]オクタン(656 mg、
5.85 mmol)およびTHF (8 ml)をこの物質に添加した。この
反応混合物を0℃に冷却して、メタノールスルフォニルクロライド(86rI、
1.28 mmol)を添加した。この反応物を25℃で4時間、撹拌して、
その後50℃でさらに4時間加熱した。この反応スラリーを減圧下で、濾過して
、濃縮して、その残留物をエチルアセトン/ヘキサン溶出液として(2:8 v
/v)を用いてフラッシュクロマトグラフィーを行い、油としての生産物(ll
b)370 mg (0.89 mmol、 75%)を得た。Rf 0.76
(エチルアセトン/ヘキサン、 3: 7 v/v)H−NMR (CDC
、300 MHz): 7.43−7.48 (m、 4H)、 7.34
−7.41 (m. 6H)、 4.14−4.23 (m、 2H)、 3.
81 (m、 1H)、 2.18−2.24 (m、 1H)、 2.03−
2.08 (m、 3H)、 1.90 (m. 3H)、 1.64−1.8
3 (m、 12H); 13C−NMR (CDC1、75 MHz):
173.5、 138.6、 138.2、 132.9、 132.9、 1
32.7、 132.4、 128.6−128.3、 71.5、 66.4
(d、 J= 13.5 Hz)、 39.6、36.5、35.1、32.
1 (d、 J= 16.5 Hz)、 28.1、 23.6 (d、 J=
11.5 Hz); 31P−NMR (CDC1、121 MHz):−
15.81. HRMS (M + 1) m/z Calcd. C2733NOP用: 418.22998. 418.22
583に基く. (S)−2−tert−ブチル−4−[(ジフェニルフォスフィノ)エチル] オキサゾリン(11c) この化合物は化合物(llb)と同様の方法で調製されるものであるが、しか
し、500 mgの(8)、 117 mg(0.34 mmol、 30%)
の(11c)のオキサゾリンとにより調製されて、無色の油を生成した。
【0040】 Rf 0.68(エチルアセトン/ヘキサン、 3: 7 v/v)H−N
MR (CDC1、300 MHz): 7.78 (s、 2H)、 7.
38−7.56 (m、 5H)、 7.26−7.34 (m、 6H)、
4.33−4.47 (m、 2H)、 3.97 (t、 J= 7 Hz、
1H)、 2.14−2.27 (m、 1H)、 2.04−2.12 (
m、 1H)、 1.70−1.84 (m、 1H)、 1.65−1.70
(m、 1H)、 1.33 (s、18H)、 13C−NMR (CDC
、75MHz): 174.0、138.6、138.2、132.7、1
32.4、132.1、128.6−128.3、72.0、66.6 (d、
J= 13.5 Hz)、 33.2、32.1 (d、 J= 16.5
Hz)、 27.8、23.6 (d、J= 11.5 Hz); 31P−N
MR (CDC1、121 MHz):−15.37. HRMS (M
+ 1) m/z Calcd.C2127NOP 340.18303用. 340.18281に基く。
【0041】 (S)− (3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)−4−[(ジフェニル フォスフィノ)エチル]オキサゾリン(11d) この化合物は化合物(llb)と同様の方法で調製されるものであるが、しか
し、500 mgの(8)、 227 mg(0.48 mmol、 41%)
の(11d)のオキサゾリンとにより調製されて、無色の油を生成した。Rf
0.77(エチルアセトン/ヘキサン、 3: 7 v/v)。H−NMR
(CDC1、300 MHz):7.38−7.44 (m、 4H)、 7
.27−7.37 (m、 6H)、 4.21 (m、 1H)、 4.12
(m、 1H)、 3.80 (dd、 J= 6.3 Hz、 J= 7.
8 Hz)、 2.14 (m、 1H)、 2.01 (m、 1H)、 1
.60 (m、 2H)、 1.57 (s、 9H);13C−NMR (C
DC1、75MHz):164.4、 150.9、 138.5、 138
.3、 132.9、 132.6、 128.7−128. 4、 127.
0、 d125.6、 122.5、 72.0、 67.5 (d、 J=
13.5 Hz)、 34.9、 32.1 (d. J = 16.5 Hz
).31.4、 24.0 (d、 J= 12.0 Hz) : 31P−N
MR (CDC1、121 MHz):−15.20. HRMS (M
+ 1) m/z Calcd. C3139NOP 472.27693用
。 472.27524に基く。
【0042】 (S)−2−トリフェニルメチル−4−[(ジフェニルフォスフィノ)エチル ]オキサゾリン(11e) この化合物は化合物(llb)と同様の方法で調製されるものであるが、しか
し、500 mgの(8)、 191 mg(0.36 mmol、 31%)
の(11e)のオキサゾリンとにより調製されて、無色の油を生成した。Rf
0.71(エチルアセトン/ヘキサン、 3: 7 v/v)。H−NMR
(CDC1、300 MHz): 7.25−7.50 (m. 25H)、
4.35 (m、 2H0、 4.02 (m. 1H). 2.21 (m
、 1H)、 2.10 (m.1H)、 1.77 (m.2H);13C−
NMR (CDC1、75MHz):169.6、 143.4、 138.
45 138.2、 132.9、 132.6、 132.4,130.1−
126.5,71.9、66.8 (d、 J= 13.5 Hz)、 61.
4、31.8 (d、 J = 16.5 Hz)、 23.7 (d、 J=
11.5 Hz); 31P−NMR (CDC1、121 MHz):−
15.51.
【0043】 引用文献: 1.(a)Williams、R.M.;Im、M−N.J.Am.Chem
.Soc.1991、113、9276−9286頁. (b)Williams、R.M.;Sinclair、P.J.;Zha
i、D.;Chen、D.、J.Am.Chem.Soc.1988、110、
1547−1557頁。 2.Deaimoni.G.;Dusi、G.;Quadrelli、 P
.;Righetti、P..Tetrahe,1995,51,4131−4
144頁 3.Ksander,GM.;de Jesus,R.;Yuan,A.Mc
Martin、C.;Bohacek,R.,J.Med.;Chem.199
7,40,495−505頁 4.Meyers,A.I.;Schemidt,W;Mckennon,M
.J.,Synthesis,1993,250−262頁
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年4月18日(2001.4.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [上記式中、 mは、1、2、3または4であり、 n、p、q、rは独立して0または1であるが、n、p、qおよびrの少なく
とも一つは1であり、 Xは、O、S、Se、CH、NHであり、 Yは、N、P、As、Sであり、 Rは、H;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホ
スフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に
応じて置換された、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、または環状アルキル基
;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホスフィン基
およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に応じて置換
された、アリール基;フェロセニル基;チオアルキル基;チオアリール基;また
は、 Rは、重合体状構造であり、ここで、この重合体の官能基が上記式(I)の環
状構造で−N−C−X−の区分を構成しうる反応を可能とするものであり、 R〜R13は、独立して、H;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコ
キシ基、アミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以
上の基によって必要に応じて置換された、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、
または環状アルキル基;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、ア
ミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によ
って必要に応じて置換された、アリール基;から選択されるものであり、 但し、mが1であり、n、p、qおよびrの1つは1であり残りの3つは0で
あり、XはOであり、YはPであり、RおよびRは双方Hであり、R〜R 11 は存在する場合Hであり、およびR12およびR13は双方フェニル基であ
る場合、その時、RはCH、C(CH、CHPh、CPh、アダマ
ンチル基、C(t−Bu)、フェロセニル基、CF、Ph、C OMe、CMe、CNOまたはCではない]
【化3】 [上記式中、 m、X、Y、R、並びにR〜RおよびR12およびR13は、請求項1で
定義した通りである]
【化4】 [上記式中、 m、X、Y、R、並びにR〜RおよびR12およびR13は、請求項1で
定義した通りである]
【化5】 [上記式中、 m、X、Y、RおよびR〜R13は、請求項1で定義した通りである]
【化6】 [上記式中、 Rは、フェニル基およびハロー基から選択される1以上の基によって必要に応
じて置換された、C1−4アルキル基であり、 ここで、前記置換基がフェニル基である場合、それはハロー基、C1−4アル
キル基、C1−4アルコキシ基またはニトロ基;フェロセニル基またはアダマン
チル基から構成される群から選択された1〜5の置換基によってさらに必要に応
じて置換されうるものであり;Rl2およびR13それぞれは、フェニル基また
はシクロヘキシル基であるものである]
【化7】 および、(S)−2−トリフェニルメチル−4−[(ジフェニルフォスヒノ)
エチル]オキサゾリン (11e)
【化8】 [上記式中、 m、n、p、q、r、X、YおよびR〜R13は、請求項1で定義した通り
であり、 R14およびR15は、同一でも異なってもよいアルキル基であり、 Proは、窒素保護基である]
【化9】 [上記式中、 Rは請求項1で定義した通りであり、 R16は、アルキル基であり、および Halは、ハライド基である]
【化10】 [上記式中、 m、n、p、q、r、X、YおよびR〜R13は、請求項1で定義した通り
であり、 R14およびR15は、同一でも異なってもよいアルキル基であり、 Proは、窒素保護基である]
【化11】 [上記式中、 m、n、p、q、r、X、R〜R15は請求項1で定義した通りであり、
Proは、窒素保護基であり、 Lは安定な遊離基である]
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU ,ZA,ZW

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で表される化合物。 【化1】 [上記式中、 mは、1、2、3または4であり、 n、p、q、rは独立して0または1であるが、n、p、qおよびrの少なく
    とも一つは1であり、 Xは、O、S、Se、CH、NHであり、 Yは、N、P、As、Sであり、 Rは、H;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホ
    スフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に
    応じて置換された、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、または環状アルキル基
    ;−505頁アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、アミン基、ホ
    スフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によって必要に
    応じて置換された、アリール基;フェロセニル基;チオアルキル基;チオアリー
    ル基;または、 Rは、上記式(I)の環状構造での区分−N−C−X−を構成しうることを可
    能とする有機化合物または重合体の官能基に付加される、炭化水素基から誘導さ
    れるものであり; R〜R13は、独立して、H;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコ
    キシ基、アミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以
    上の基によって必要に応じて置換された、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、
    または環状アルキル基;アルキル基、アリール基、ハロー基、アルコキシ基、ア
    ミン基、ホスフィン基およびエーテル基から独立して選択される1以上の基によ
    って必要に応じて置換された、アリール基;から選択されるものであり、 但し、mが1であり、n、p、qおよびrの1つは1であり残りの3つは0で
    あり、XはOであり、YはPであり、RおよびRは双方Hであり、R〜R 11 は存在する場合Hであり、およびR12およびR13は双方フェニル基であ
    る場合、その時、RはCH、C(CH、CHPh、CPh、アダマ
    ンチル基、C(t−Bu)、フェロセニル基、CF、Ph、C OMe、CMe、CNOまたはCではない]
  2. 【請求項2】 mが1または2である、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 n、p、qおよびrの少なくとも2つが1であり残りの2つが0または1であ
    る、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Xが、O、S、CHまたはNHである、請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の化合物。
  5. 【請求項5】 Yが、P、NまたはSである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R基が、上記式(I)の環状構造での区分−N−C−X−を構成しうることを
    可能とする有機化合物または重合体状構造の官能基に付加されるものであり、前
    記重合体状構造がポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリロニトリルお
    よびポリアミドの群から選択されるものである、請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の化合物。
  7. 【請求項7】 下記式(IA)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。 【化2】 [上記式中、 m、X、Y、R、およびR〜RおよびR12およびR13は、前記で定義
    した通りであり、 但し、mが1であり、XはOであり、YはPであり、R、R、R、R およびRはHであり、R12およびR13は双方フェニル基である場合、その
    時、RはCH、C(CH、CHPh、CPh、アダマンチル基、C (t−Bu)、フェロセニル基、CF、Ph、COMe、CMe、CNOまたはCではない]
  8. 【請求項8】 下記式(IB)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。 【化3】 [上記式中、 m、X、Y、R、並びにR〜RおよびR12およびR13は、前記で定義
    した通りである]
  9. 【請求項9】 下記式(IC)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。 【化4】 [上記式中、 m、X、Y、R、並びにR〜RおよびR12およびR13は、前記で定義
    した通りである]
  10. 【請求項10】 下記式(ID)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。 【化5】 [上記式中、 m、X、Y、RおよびR〜R13は、前記で定義した通りである]
  11. 【請求項11】 下記式で表される構造の化合物である、請求項1に記載の化合物。 【化6】 [上記式中、 Rは、フェニル基およびハロー基から選択される1以上の基によって必要に応
    じて置換された、C1−4アルキル基であり、 ここで、前記置換基がフェニル基である場合、それはハロー基、C1−4アル
    キル基、C1−4アルコキシ基またはニトロ基;フェロセニル基またはアダマン
    チル基から構成される群から選択された1〜5の置換基によってさらに必要に応
    じて置換されうるものであり;Rl2およびR13それぞれは、フェニル基また
    はシクロヘキシル基であるものである]
  12. 【請求項12】 下記式からなる群から選択される化合物である、請求項1に記載の化合物。 【化7】 および、(S)−2−トリフェニルメチル−4−[(ジフェニルフォスヒノ)
    エチル]オキサゾリン (11e)
  13. 【請求項13】 下記式(II)で表される化合物と下記式(III)で表される化合物との反
    応を含んでなる、請求項1に記載の式(I)で表される化合物を調製する方法。 【化8】 [上記式中、 m、n、p、q、r、X、YおよびR〜R13は、前記で定義した通りであ
    り、 R14およびR15は、同一でも異なってもよいアルキル基であり、 Proは、窒素保護基である] 【化9】 [上記式中、 Rは前記で定義した通りであり、 R16は、アルキル基であり、および Halは、ハライド基である]
  14. 【請求項14】 金属と、必要に応じて錯体を安定させることが可能な他のリガンドとを含んで
    なる、請求項1に記載の化合物を含んでなる、金属錯体。
  15. 【請求項15】 前記金属が遷移金属である、請求項14に記載の錯体。
  16. 【請求項16】 前記金属が、Ni、Pd、Rh、Ir、Cu、Ag、AuおよびZnからなる
    群から選択されたものである、請求項15に記載の錯体。
  17. 【請求項17】 不斉の触媒作用反応に使用される、請求項14〜16のいずれか一項に記載の
    金属錯体。
  18. 【請求項18】 不斉の触媒作用反応に使用される、請求項14〜16のいずれか一項に記載の
    金属錯体の使用。
  19. 【請求項19】 不斉の触媒において、知られた金属錯体またはその塩との組み合わせにおける
    請求項1〜12のいずれか一項に記載された化合物の使用。
  20. 【請求項20】 下記式(II)で表される新規な中間体。 【化10】 [上記式中、 m、n、p、q、r、X、YおよびR〜R13は、前記で定義した通りであ
    り、 R14およびR15は、同一でも異なってもよいアルキル基であり、 Proは、窒素保護基である]
  21. 【請求項21】 下記式(IV)で表される新規な中間体。 【化11】 [上記式中、 m、n、p、q、r、X、R〜R15およびProは、前記で定義した通り
    であり、 Lは安定な遊離基である]
JP2000610860A 1999-04-08 2000-03-03 キラル触媒用の新規リガンド Pending JP2002541262A (ja)

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