JP2002540706A - ビーム形成方法及び装置 - Google Patents

ビーム形成方法及び装置

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JP2002540706A
JP2002540706A JP2000608472A JP2000608472A JP2002540706A JP 2002540706 A JP2002540706 A JP 2002540706A JP 2000608472 A JP2000608472 A JP 2000608472A JP 2000608472 A JP2000608472 A JP 2000608472A JP 2002540706 A JP2002540706 A JP 2002540706A
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power angle
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angle spectrum
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エルンスト ボネック
クラウス フグル
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ノキア ネットワークス オサケ ユキチュア
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    • H01Q3/2647Retrodirective arrays

Abstract

(57)【要約】 幾つかのアンテナ素子(1.1〜1.M)を有する適応アンテナアレイのための周波数デュプレックスシステムのダウンリンクにおけるビーム形成方法及び装置であり、アンテナ重み(Wk(fs))は、アップリンクの方向情報に基づいてダウンリンク送信のためにアンテナ素子(1.1〜1.M)について決定される。詳細には、ダウンリンク送信のためのアンテナ重み(Wk(fs))は、個々のユーザ(B1〜BK)のアップリンクのパワー角スペクトル(APSk)に基づいて決定され、ここでパワー角スペクトル(APSk)は不所望の領域をマスキングで除くことによって変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、幾つかのアンテナ素子を含んだ適応アンテナアレイのための、周波
数デュプレックスシステム(複信方式)のダウンリンクにおけるビーム(電波)
形成方法に関するものであり、この方法において、アンテナ重みはアップリンク
の方向情報に基づいてダウンリンク送信のためにアンテナ素子について決定され
る。
【0002】 更に、本発明は、幾つかのアンテナ素子を含んだ適応アンテナアレイのための
、周波数デュプレックスシステム(複信方式)のダウンリンクにおけるビーム形
成装置に関するものであり、ダウンリンク送信のためにアンテナ素子についての
アンテナ重みをアップリンクの方向情報に基づいて決定するのに用いられる信号
処理装置を備える。
【0003】
【従来の技術】
幾つかの個々のアンテナから成るアレイアンテナをそれらの方向特性に関して
電子的に変更し、それを各チャネル情報に対して最適な方法で適合させることが
知られている。適応アンテナは当初はレーダ技術で用いられていたが、移動通信
システムにおけるそれらの使用もかなり長い間研究されていた。適応アンテナの
使用は、方向性受信による受信干渉を減少させ、方向性送信による発生干渉を減
少させ、移動無線チャネルの時間分散を減少させ、故に、ビットエラーレートを
明確に相互決定(co-determining)する符合間干渉を減少させる。
【0004】 これらの改良はキャパシティゲインのために使用され、スペクトル効率を増大
させ、アンテナアレイゲインによる必要な送信パワーを減少させ、送信品質を改
善し(ビットエラーレートを減少させ)、データレートを増大させ、作用範囲を
拡張する。
【0005】 全ての利点を一度に且つ同時に得られるわけではないが、それにもかかわらず
、個々の場合において上述した幾つかの改良を達成することは可能である。した
がって、適応アンテナによって周波数スペクトルのより効率的な利用を可能とし
、それと同時に、キャパシティ、故に、ある1つのセルにおいて同じ周波数帯域
で可能なユーザ数を増大させることを可能とし、また、同じ数の基地局を可能と
することが絶対に不可欠である。
【0006】 移動セルラー無線通信ネットは、一般には干渉で、つまり、1つの同じ無線チ
ャネルの空間的再利用で制限され、一方、スペクトル効率は共通チャネル干渉(
混信)によって制限される。無線チャネルは、その周波数、及び/又は、その(
時間多重−TDMA−時分割多元アクセスにおける)タイムスロット、若しくは
、その(符号多重−CDMA−符号分割多元アクセスにおける)符号によって定
義される。TDMA及びFDMA(周波数分割多元アクセス)方式において1つ
の同じ無線チャネルによって2つ以上のユーザを供給するため、ユーザ信号のダ
ウンリンク(基地局送信、移動機受信)における方向選択送信に加え、空間可分
性及びアップリンク(移動機送信、基地局受信)における方向選択受信に基づく
方法が提案されている(いわゆるSDMA、スペース分割多重アクセス方式)。
CDMA方式における方向選択送信/受信もまた、ある1つの周波数における可
能なユーザ数を増大させ、それ故、スペクトル効率や移動セルラー無線方式のキ
ャパシティを高めるために使用され得る。従って、ある通信チャネルにおける可
能なユーザ数(これは基地局によって線形適応アンテナアレイを通じてアップリ
ンクで検出されダウンリンクで付与される)は、干渉を残したまま増大される。
【0007】 共通チャネル干渉抑制によって個々のユーザの信号を分割してそれを検出する
ために3つの基本的な方法が知られている。(1)アンテナアレイの空間構造の
知識に基づく方法(いわゆる空間参照法)、R.RoyとR.Kailrathによる“ESPR
IT−Estimation of Signal Parameters via Rotational Invariance Techniques
”、IEEE Trans. Acoust, Speech and Signal Processing, Vol.37、 1989年7
月、984頁〜995頁参照、(2)既知の信号シーケンスに基づく方法(いわゆる時
間参照法)、S. Ratnavel, A. Paulraj, A.B. Constantinidesによる“MMSE Spa
ce-Time Equalization for GSM Cellular Systems"、Pric.IEEE, Vehicular Tec
hnology Conference 1996、VTC96, Atlanta, Georgia、 331頁〜335頁参照、(
3)信号分割と検出のために既知の構造信号特性を用いる、いわゆる「ブライン
ド」方法、A-J. van der Veeen, S. Talwar, A. Paulrajによる“A Subspace Ap
proach to Blind Space-Time Signal Processing for Wireless Communication
Systems"MMSE Space-Time Equalization for GSM Cellular Systems"、IEEE Tra
nsactions on Signal Processing, Vol.45, No.1, 1997年1月、173頁〜190頁参
照。
【0008】 移動無線チャネルの異なる推定に基づく様々な方法がダウンリンクのために使
用される。原則として、移動機の信号のいずれの入射方向も(例えば、米国特許
第5、155378号若しくは欧州特許公開755090号)使用され、また、
空間的な共分散行列(空間的相関行列)がビーム形成のために使用される(米国
特許第5634199参照)。
【0009】 困難な問題は周波数デュプレックスシステム(FDDシステム)における異な
るキャリア周波数によって生じる。FDDシステムでは、アップリンクとダウン
リンクの双方の信号が異なる周波数で送信されることから、送信データと受信デ
ータの間の必要な分割を、移動機と基地局の双方で確実なものとしなければなら
ない。同じ物理アンテナアレイと同じアンテナ重み(振幅及び位相)が異なる周
波数で使用された場合、周波数の差によって、アンテナの指向性パターンは異な
ってしまうだろう。この理由から、同じアンテナ重みを送受信に関し移動セルラ
ー通信システムの基地局で使用することは勧められることではない。アップリン
クで推定された入射方向の排他的使用は、その周波数オフセットについてなんら
の問題も有しないが、ビーム情報を単一の離散的な入射方向に制限してしまう。
これは移動無線チャネルの物理特性に矛盾するものであり、故に、適応アンテナ
によってキャパシティゲインは制限されることになる。アップリンクの空間的な
共分散行列の使用は、しかしながら、周波数オフセットの欠点を有する。
【0010】 空間的共分散行列における周波数デュプレックス距離を補償するために、様々
な解決策が既に述べられている。このため、アップリンクにおいて、入射方向、
信号パワー、各ユーザの関連する角拡散を推定することが提案されている(T. T
rump, B. Ottestenによる“Maximum Likelihood Estimation of Nominal Direct
ion of Arrival and Angular Spread Using an Array of Sensors"、Signal Pro
cessing, Vol. 50, No.1-2, 1996年4月、57頁〜69頁参照)。アップリンクにつ
いてのこの推定から、ダウンリンクについて空間的な共分散行列の推定がなされ
る(P. Zetterbergによる論文“Mobile Cellular Communications with Base St
ation Antenna Arrays: Spectrum Efficiency, Algorithms and Propagation Mo
dels"、Royal Institute of Technology, ストックホルム、スウェーデン、1997
年も参照)。この方法は、しかしながら、各移動機が基地局に関して単一の公称
入射方向を有している場合にのみ機能する。地方領域の山における反射や、都市
領域の大きな建物の集合体によって、この状態はしばしば満たされず、従って、
この解決策を適用するのは不可能となる。
【0011】 他の従来技術の提案は、基地局において、周波数デュプレックスシステムにお
ける送受信のために、使用される波長を用いてスケール(評価)される2つの異
なるアンテナアレイを用いることを目的とするものである(G.G. Rayleigh, S.N
. Diggave, V.K. Jones及びA. Paulrajによる“A Blind Adaptive Transmit Ant
enna Algorithm for Wireless Communication"、Proceedings IEEE Internation
al Conference on Communications (ICC95)、IEEE 1995、1494頁〜1499頁、若し
くは、対応するWO97/00543A参照)。ここで2つの「適応」アンテナ
アレイは、しかしながら、非常に高い精度で製造され且つ較正され、また、全く
同じ位置に位置付けられねばならない。更に、第2のアンテナアレイが必要とさ
れ、このようにコストは正に正比例的に高くなる。
【0012】 既に上述した米国特許第5634199号によれば、ダウンリンクの空間的共
分散行列は、基地局からテスト信号を送信し且つ測定信号を移動機によって再送
することによって、直接的に測定されることとなっている(テスト信号の送信に
も言及しているWO96/37975号も参照のこと)。しかしながら、このテ
スト信号方法は、含有されるフィードバックプロセスのためのシステムキャパシ
ティを必要とし、この結果、何がしかの可能なキャパシティの増大を減少させる
。更に言えば、既に現存する移動セルラー通信システムの標準を変更しなければ
ならない。なぜなら、移動セルラー局によるそのようなフィードバックは、これ
まではいずれの移動セルラー通信システムにおいても設けられていなかったから
である。
【0013】 米国特許第5848060号には、それの受信信号からのアップリンクの空間
的共分散行列の推定が記述されている。発生中の行列素子の相対位相はその後、
送信周波数対受信周波数(fS/fE)の比によって評価される。個々の信号の多
重路伝播によって、周波数はしかしながら、個々のアンテナ素子と非線形的な位
相関係となる。この応用例は、それ故、例えば衛星通信におけるもののように異
なる方向からの反射無しで送信機と受信器の間に直接視覚接続(direct visual
contact)が設けられる場合に限られる。
【0014】 ダウンリンクのための共分散行列を得るために、回転行列をアップリンクの共
分散行列に適用することも提案されていた。この回転行列は、規定された方向か
ら来る波の位相を送信周波数対受信周波数fS/fEの比によって矯正するという
ものである(G.G. Rayleigh, S.N. Diggave, V.K. Jones及びA. Paulrajによる
“A Blind Adaptive Transmit Antenna Algorithm for Wireless Communication
"、Proceedings IEEE International Conference on Communications (ICC95)、
IEEE 1995、1494頁〜1499頁参照)。けれども、ここでは基地局に関する入射方
向の位相関係だけしか適当に矯正されない。幾つかの異なる入射方向が存在する
場合、この方法は失敗に終わり、それ故、それは主要な(支配的な)入射方向を
有する地方領域においてのみ適用が可能である。
【0015】 上述した論文“Mobile Cellular Communications with Base Station Antenna
Arrays: Spectrum Efficiency, Algorithms and Propagation Models"、Royal
Institute of Technology, ストックホルム、スウェーデン、1997年も、補償行
列をアップリンクの共分散行列に適用する提案を含んでいる。この補償行列は、
非常に小さな相対デュプレックス距離2(fS−fE)/fS+fEについてのみ有
効であり、適応アンテナの使用角の全域において平均化される。この方法は周波
数の差を矯正することはせず、偏差を減少させるだけであり、こうして共分散行
列に含まれる移動無線チャネルの空間構造を全角度領域にわたって「ブラーリン
グ」する。この結果、この方法は全く適用不可能となる。
【0016】 最後に、フーリエ係数でアップリンクの共分散行列を分解し、それを送信周波
数で復元することが既に提案されている(J.M. Goldberg and J.R. Fonollosa,
“Downlink beamforming for spatially distributed sources in mobile cellu
lar communications"、Signal Processing Vol.65, No.2, 1998年3月、181頁〜
199頁参照)。この方法は、個々の信号経路の正確な位相関係を送信周波数で復
元しようとするものであるが、同様に、共分散行列の空間構造をブラーリングす
る。
【0017】 従って、FDDシステムのダウンリンクにおけるそのようなビーム形成を実効
的に可能として、基地局から送信されまた移動機によって受信される信号の干渉
を減少させ、また、供給されるべきユーザの数つまり移動機を増大させることが
できるような、最初に規定した種類の方法と装置を提供することが、本発明の目
的である。
【0018】 このように、最初に規定した種類の本発明による方法は、ダウンリンク送信の
ためのアンテナ重みが、個々のユーザのアップリンクのパワー角スペクトルに基
づいて決定されることを特徴とし、ここでパワー角スペクトルは、不所望の領域
をマスキングで除くことによって変更される。
【0019】 対応的に、最初に規定した種類の本発明の装置は、信号処理装置が、ダウンリ
ンク送信のためのアンテナ重みを個々のユーザのアップリンクのパワー角スペク
トルに基づいて前者の変更時に不所望の領域をマスキングで除くことによって決
定するよう構成されていること、を特徴とする。
【0020】 本発明による技術では、ダウンリンクビーム形成はこのように、それぞれのユ
ーザの方向に関して主ローブの最適な方向付けを確実にするため、個々のユーザ
のアップリンクのパワー角スペクトルに基づいており、不所望な角度領域が前記
パワー角スペクトルにおいてゲート制御で排除されるように、つまり、可能な干
渉がパワー角スペクトルで妨害排除されるようになっている。このように、本発
明によれば、重要で有用なパワー角スペクトルの領域が抽出され、ダウンリンク
情報のためのアンテナ重みを決定するために基礎として採用される。パワー角ス
ペクトルの主要部分だけをそれから「切断」した場合に、干渉抑制に関して特に
良好な結果が得られることが調査によって明らかとなっている。
【0021】 これを行うにあたり、拡張符号やミッドアンブル等のような送信信号の既知の
信号シーケンスを用いてパワー角スペクトルが推定される場合にそれは有用であ
る。また、アップリンクのパワー角スペクトルが、個々のユーザのアップリンク
の空間的共分散行列、若しくは、任意的にそれらの平均値に基づいて推定される
場合にもそれは有用である。更に、ダウンリンクのそれぞれの空間的共分散行列
が、個々のユーザの変更パワー角スペクトル、若しくは、その平均値に基づいて
決定される場合にそれは有用であることが分かっている。最後に、ダウンリンク
の空間的共分散行列、若しくは、その平均値が送信のアンテナ重みを計算するた
めに用いられる場合にそれは有用である。
【0022】 このように、移動無線チャネルの空間的共分散行列に関する空間特性のビーム
形成が好適に成し遂げられ、これは4つのステップ、 −アップリンクの空間的共分散行列を推定するステップと、 −スペクトルサーチ法によって受信周波数においてパワー角スペクトルを決定
するステップと、 −推定された変更パワー角スペクトルを用いて送信周波数においてダウンリン
クの空間的共分散行列を再構築するステップと、 −物理チャネルの各ユーザについてアンテナ重みを計算するステップと、 を備える。
【0023】 この発明の技術は、電磁波の伝播状態によっては制限されない方法で適用され
得る。それは各ユーザのための単一の主要な入射方向に関して何らの制限も受け
ず、何らのハードウェア装置を追加することなく実行され得る。送信の場合と受
信の場合との周波数の差に関する仮定は一切なく、それ故、ここに記述した技術
は、相対デュプレックス距離とは独立に機能する。これを行うにあたり、面倒で
反復する近似手続も、高解像度方向推定アルゴリズムも、必要とせず、従って、
非常に計算効率の良い解放が提供される。
【0024】
【発明の実施の形態】
適応アンテナを含んだ移動セルラー通信システムのダウンリンクにおける基地
局でのビーム形成の仕事は、ほとんどのエネルギーは所望のユーザによって受信
され且つできるだけ少ないエネルギーが他のユーザに送信される(それは干渉と
して生じる)といった方法で個々のユーザの信号を基地局から送信すること、か
ら成っている。そのような要求を満たすダウンリンクビーム形成は、各ユーザに
関して十分に高い干渉比を、それ故、十分に高い送信品質(ビットエラーレート
BER)を、確実なものとする。この目的に達成するには、アンテナパターンの
主ローブは所望のユーザの方向に位置付けられ、アンテナパターンにおけるゼロ
係数(zero coefficient)は同じ周波数で供給されるそれらのユーザの方向に位
置付けられねばならない。この原理が図1に示されている。
【0025】 図1は詳細には、ダウンリンクビーム形成を行う適応アンテナを概略的に示し
たものであり、ここで、信号プロセッサ2は、個々のアンテナ素子1.1、1.
2…1.Mを異なる位相と振幅でトリガして、所望のアンテナパターン3若しく
は4をそれぞれ発生する。アンテナパターン3若しくは4の主ローブ5、6はそ
れぞれ、ユーザ7若しくは8の方向にそれぞれ向けられており、アンテナパター
ン3若しくは4におけるゼロ係数9、10はそれぞれ、他の各ユーザ8若しくは
7の方向にそれぞれ向けられている。
【0026】 アンテナパターン3、4の形態はそれぞれ、アンテナアレイ1の個々の素子の
異なる重み付けの関数として決定される。図2を参照して、これを線形アンテナ
アレイを例として以下に説明する。図2は、ある方向θからアンテナ素子1.1
、1.2、1.3〜1.Mに来る波を概略的に示している。
【0027】 図2は更に、個々のアンテナ素子間の距離dと、1つのアンテナ素子、例えば
1.2からそれに連続するアンテナ素子、例えば1.3までの波の経路差ΔLを
示す。距離dは例えば波長のオーダ(程度)であり、好ましくは波長よりも小さ
い(例えば波長のほぼ半分)。
【0028】 アンテナ素子の電磁波の、それに連続するものまでの経路差ΔLは、以下に記
載されている受信信号の位相差に対応し、送信された信号の波長に依存する。
【0029】
【数1】
【0030】 この関係において、fは送信信号のキャリア周波数、cは光の速度を示す。この
関係から、この入射波に対する適応アンテナ1のアレイ応答(それはアレイステ
アリングベクトルa(θ,f)とも呼ばれる)に関し、
【0031】
【数2】
【0032】 という結果が生ずる。
【0033】 この関係から明らかなように、アンテナアレイ1のアレイ応答は、波の入射方
向とキャリア周波数の双方の関数である。
【0034】 移動セルラー通信ネットは、単一の伝播経路のみならず、多重路伝播を有する
。これは、基地局と移動機の間に異なる波長と異なる方向を有した幾つかの伝播
経路が存在することを意味する。系統的に、この多重路伝播が図3に概略的に示
されている。
【0035】 より詳細には、図3は、9つのアンテナ素子1.1〜1.9を含む適応アンテ
ナ1を備えた基地局11と、この基地局11と移動機(MS)7、8との間の多
重路伝播を示しており、多重路伝播は例えば、建物12における反射によって誘
導される。
【0036】 個々の信号は、線形アンテナアレイ1のアンテナ素子1.1〜1.9における
アップリンクと、それぞれのセル電話7、8のアンテナにおけるダウンリンクで
重畳する。個々の信号が建設的に重畳するか破壊的に重畳するかは、個々の波の
相互位相関係に依存する。FDDシステムでは異なるキャリア周波数がアップリ
ンクとダウンリンクのために使用されていることから、波の相互位相関係も変化
する。この理由から、アップリンクにおける及びダウンリンクにおけるフェージ
ング(建設的及び破壊的な重畳)は絶対に相関されない。にもかかわらず、フェ
ージングのみならずアンテナパターンも周波数シフトのために変化する。主ロー
ブの位置とゼロ係数の位置の双方、及び、アレイ方向特性におけるそれらの形態
は、図4A、4Bに示されるようにかなり変化する。図4Aは、アップリンク周
波数についてのアンテナパターンを示し、図4Bはダウンリンク周波数について
のそれぞれのアンテナパターンを示す。図4Aから明らかなように、ユーザB1
についての信号は方向−20°と40°からのものであり、ユーザB2について
は方向−50°と10°からである。これに対し、同じアンテナ重みをダウンリ
ンクで使用するときは(図4B参照)、ユーザB1についての主ローブは、−1
8°と35°の間に存在し、ユーザB2については−45°と8°である。(キ
ャリア周波数として以下の値が採用されている、即ち、fE=1920MHz、
S/=2110MHzである)。
【0037】 図4A、4Bから明らかなように、ゼロ係数と主ローブは共に、異なる周波数
に起因してそれらの方向がシフトされている。主ローブにおける影響は、しかし
ながら、それほど大きくはない。なぜなら、いずれにせよ、これらは非常に幅広
いからであり、それ故に、最大でも0.5dBだけ小さいアンテナゲインが生じ
るだけだからである。しかしながら、他の各ユーザの方向におけるゼロ係数は非
常に狭く、アップリンクにつき、ダウンリンクのためのアンテナ重みと同じもの
を使用した場合、発生する干渉は他の各ユーザについては劇的に増大してしまう
だろう。この理由から、基地局11において送信と受信につき同じアンテナ重み
を使用することは賢明ではない。
【0038】 周波数シフトのせいで、送信の場合と受信の場合の間のフェージングも相関さ
れず、同じアンテナ重みを使用すると他のアンテナパターンが生じてしまう。
【0039】 全ての経路長が知られていなければならず、これは不可能であることから、相
関されないフェージングは補償され得ない。アンテナパターンにおけるキャリア
周波数の影響は、しかしながら、適当なビーム形成によって補償され得る。その
結果、他のユーザに関して発生された影響は減少され、送信品質とシステムキャ
パシティは改善される。
【0040】 信号処理装置2は、基地局11において、この信号の形成のために使用される
。図3を参照すると、この装置は受信信号に基づいてアンテナ重みを決定し、特
にダウンリンクについてもアンテナ素子1.1〜1.Mをトリガする。これを行
うにあたり、ユーザB1〜BKは、例えば、移動無線通信システムにおいて同時
に供給される。アンテナアレイ1は一般的な方法で、M個のアンテナ素子1.1
〜1.Mを備える。受信信号は、13で帯域制限され(チャネル選択フィルタを
用いたフィルタリング)、ベースバンド14に混合され、15で増幅され、16
でデジタル化され、信号処理装置2で、それらの信号は適応アルゴリズムを用い
て検出される。ダウンリンクで、それらの信号はそれに応じて重み付けされ、変
調され、アンテナ2から送られる。図3は更に、基地局11とアクセスネット1
7の間の信号交換を概略的に示している。
【0041】 図5は、ダウンリンクにおける所望のビーム形成のための、アンテナ重みの決
定までの入力信号の評価を、概略的に示したフローチャートである。
【0042】 図5に示されているように、幾つかの共通チャネル信号の雑音を有する入力信
号の行列Xは、信号処理装置2に更に送られることになっている入力データセッ
トとして働く。行列Xは、同じ周波数を使用する隣接セルからの干渉信号に加え
てグループアンテナ1のM個の個々の素子から引き出されたK個の共通チャネル
信号の臨界サンプリング(サンプリングレート1/T)を有するN個のサンプル
値を含む。CDMAシステムにおける拡張符号やTDMAシステムにおけるプリ
アンブル若しくはミッドアンブルのような、送信信号の既知の信号シーケンスS k (k=1〜Kを有する)(図5のブロック31)を用いることによって、K人
の各ユーザB1〜BKのチャネルパルス応答は、ステップ30で、各アンテナ素
子1.1〜1.Mで順に推定される(「ユーザ認識」)。これを行うにあたり、
各ユーザB1〜BKのチャネルパルス応答は、それ自体知られた方法によって(
例えば、既知の信号シーケンスSkとの相関によって)互いに独立に、若しくは
、ある1つのステップで全て同時に(例えば、誤差最小2乗法(method of the
smallest error squares)によって)推定され得る。
【0043】 より詳細には、チャネルパルス応答は、受信データXと既知の信号シーケンス
k(TDMAシステムにおけるプリアンブル、ミッドアンブル、若しくは、C
DMAシステムにおける拡張符号)から推定され、これにより、受信信号を以下
のように表すことができる。
【0044】
【数3】
【0045】 ここで、hk(t,τ)とSk(t)は、時間tにおける時間によって変動するパ
ルス応答とk番目のユーザの送信信号を示し、N(t)はアンテナ素子1.1〜
1.M上にサーマルノイズを有するベクトルを表す。合計は、K人全てのユーザ
B1〜BKの信号が受信されることを考慮したものである。
【0046】 TDMAシステムでは、上述したプリアンブル、若しくは、ミッドアンブルは
、同時に全てのユーザ(結合推定)、若しくは、別々に個々のユーザのいずれか
のため、その目的に使用され得る。分離推定も同様に誤差最小2乗法(method o
f least error squares)によって求めることができる。これは時間離散法の書
き方では以下のように表すことができる。
【0047】
【数4】
【0048】 結合推定は、以下のように表すことができる。
【0049】
【数5】
【0050】 これは誤差最小2乗法を用いた結合推定に対応する。行列の擬似逆分解方程式
(pseudo-inverse resolvent)の形成は「#」によって示されている。
【0051】 CDMAシステムでは、使用される拡張符号に適合したフィルタ信号の出力信
号が使用される。この信号適応型フィルタは、CDMAシステムの標準の受信装
置であり、推定のための適当な関係を記述することはここでは不要であろう。
【0052】 (ユーザB1〜BKについての)チャネルパルス応答行列Hk(k=1〜K)
は、ビーム形成処理に必要な情報の全てを含む。チャネルパルス応答行列は、以
下の構造を有する。
【0053】
【数6】
【0054】 ここで、hk(t)は、時間tにおけるチャネルパルス応答のベクトルである。
この表示では、チャネルパルス応答はL個のサンプル値の長さを有するものと仮
定されている。
【0055】 この後、個々のユーザのアップリンクの空間的共分散行列が、これらのチャネ
ルパルス応答を用いて計算される(図5のステップ40参照)。
【0056】 方向θからアンテナアレイ1に達する信号は、既述のアレイステアリングベク
トルa(θ,f)に等しいアレイ応答を作り出す。この信号の空間的共分散行列
R(f)はこの場合、以下のように定義される。
【0057】
【数7】
【0058】 普通は異なる受信性能を有する多数の伝播経路が存在する。この理由から、空
間共分散行列は以下のように表すことができる。
【0059】
【数8】
【0060】 チャネルパルス応答は、アレイ信号と関連信号強度とを含んだ全ての信号を含
む。この理由から、また、期待値形成(expected value formation)を(サンプ
ル値の時間離散平均値における)時間平均値によって置換することによって、空
間的共分散行列は以下のように表すことができる。
【0061】
【数9】
【0062】 この関係によって、ユーザB1〜BKのアップリンクの共分散行列はそれ故、
推定される。空間的共分散行列Rkも周波数に依存する。アップリンクの空間的
共分散行列Rkは一般に、適応アンテナによる受信のための複雑なアンテナ重み
を計算するために用いられる。ダウンリンクのためのこれらのアンテナ重みの使
用は、しかしながら、既に説明したようにゼロ係数に取って代わる。この理由か
ら、ダウンリンクのためのアンテナ重みの計算ができるように、基地局の受信周
波数fEから送信周波数fSへ空間的共分散行列Rkを変形しようとしなければな
らない。
【0063】 この周波数変形は図5のステップ50に示されており、これは、空間的共分散
行列Rkに含まれる移動無線チャネルの空間構造を、基地局の受信周波数(アッ
プリンク周波数)fEから基地局の送信周波数(ダウンリンク周波数)fsへ変形
する。この技術は図6により詳細に示されており、以下により詳細に記述する。
【0064】 ダウンリンクのK人のユーザの推定空間的共分散行列Rkは秘密になるように
形成される。これは、全ての入射方向が互いに独立とみなされることを意味する
。ステップ50の最後に得られた、送信周波数fsにおける共分散行列Rk(fs
)は、ダウンリンク送信に最適なアンテナ重みを計算するために使用される。こ
れは図5のステップ60で実行される。空間的共分散行列の知識に基づく全ての
ビーム形成アルゴリズムは、この目的のために使用され得る。個々のユーザのた
めの信号は、その後、基地局11によって送信され、それらのアンテナ重みによ
って多重化(重み付け)される。
【0065】 以下、図6による周波数変形(ステップ50)との関連で説明する。既に述べ
たように、個々の信号経路のフェージング(位相関係)はダウンリンクとアップ
リンクで相関される。個々の部分波の入射方向とそれらの平均信号強度(パワー
)だけが、アップリンクとダウンリンクで等しい。それ故、空間的共分散行列を
再構築するため、推定パワー角スペクトルがビーム形成のために使用される。パ
ワー角スペクトルは、それぞれの角領域から受信したパワーを含む。それは正に
、アップリンクとダウンリンクの双方で等しいそのパラメータである。この理由
から、ダウンリンク送信のために利用され得る全ての情報は、再構築共分散行列
に再び含まれる。瞬間のものではなく平均信号強度だけが一定のままであること
から、時間平均化が含まれることもある。時間平均化は、3つの時点で実行され
得る。即ち、 (1)受信周波数(アップリンク)における共分散行列の平均化 (2)パワー角スペクトルの平均化(図6のステップ52の後) (3)送信周波数(ダウンリンク)における共分散行列の平均化 である。
【0066】 原則として、どこで平均化が生じるかは問題ではないが、研究によって、共分
散行列の平均化は受信周波数において特によい結果を作り出すことが分かってい
る。
【0067】 図6は、ブロック52のパワー角スペクトル推定を示す。これにより、それは
k番目のユーザのためのアップリンクの共分散行列Rk(fE)から離される。基
本的には、それ自体知られているいずれのスペクトルサーチ法も、このパワー角
スペクトル推定で使用され得る。
【0068】 パワー角スペクトルAPSk(方位パワースペクトル)は、最尤法(最小分散
法、若しくは、カポンの方法とも呼ばれており、D.H. Johnson、D.E. Dugeonに
よる“Array Signal Processing- Concepts and Tecniques”、Prentice Hall,
Inc.、Englewood Cliffs (New Jersey) 533頁に記載されている)を適用するこ
とによって、以下に示すようにして推定され得る。
【0069】
【数10】
【0070】 この関係において、a(θ,f)はアップリンクのアレイステアリングベクト
ルであり、それは以下に示すように、受信周波数fE、M個の素子を有する線形
アレイの内部成分距離d、方向θの関数である。
【0071】
【数11】
【0072】 これは、一様な線形アンテナアレイ1の幾何学知識(受信波長fEに対するア
ンテナ成分距離dの比、つまり、d/fE)に基づいて、K人の各ユーザのパワ
ー角スペクトルAPSkが推定されることを意味する。このステップは他の同様
のスペクトルサーチ方法によっても実行され得ることを理解すべきである。パワ
ー角スペクトルAPSkは、必要でも適当でもない、移動無線チャネルの個々の
信号経路の何らの相互位相関係も含んでいない。なぜなら、フェージング及び位
相関係は、周波数デュプレックスシステムで行き渡っている異なる送受信周波数
に因って、多重路伝播のため絶対に相関されないからである。
【0073】 図7は、基地局11から見た、方向+10°におけるユーザBkの推定パワー
角スペクトルAPSkの一例を示している。図7の破線は、−30°、+12°
及び50°における、幾つかの共通チャネル干渉の推定パワー角スペクトルを示
している。
【0074】 図6のステップ54において、パワー角スペクトルAPSkの主な領域がその
後、抽出される。これを行うにあたり、空間的共分散行列の再構築のために総パ
ワー角スペクトルAPSkを使用することは絶対に必要なことではないが、それ
らから信号の主要部がアップリンクにおいて受信されるような、それら角領域の
みを使用することは実現可能であり、これにより、アンテナローブが結果として
これらの角領域に方向付けられ、アンテナパターンのゼロ係数がそのような角領
域においてのみ干渉に関して描かれる。例えば、ゼロ係数だけを主要な干渉方向
に位置付け、若しくは、所望のユーザとほぼ同じ方向に配置されたそれら干渉の
方向ではゼロ係数を避けて、アンテナパターンに影響を与えないようにするため
に、幾つかの角領域をマスキングで除く技術が図9、10に加え図8に(図7と
の関係で)例示されている。図7は、所望のユーザの推定パワー角スペクトルと
干渉を示し、一方、図8は、この場合のアンテナ方向特性を示す。
【0075】 図7から、干渉と所望のユーザははほぼ同じ方向(それぞれ+12°と10°
)に配置されていることは明らかである。基地局から見て+12°に配置された
その1つの干渉方向で送信されるエネルギーを減少させようとする場合、主ロー
ブは所望のユーザの方向を正確には示さないだろう。
【0076】 この影響を抑制するため、パワー角スペクトルにおける前記1つの干渉の一部
を抑制し、主ローブがずらされることを防止する。パワー角スペクトルのこの変
更使用は、それに応じて変更されたアンテナパターンを示す図9、図10に示さ
れている。
【0077】 ダウンリンクビーム情報のための変更パワー角スペクトルを使用する際、アン
テナパターン(図10)の主ローブは、再び所望のユーザ(+10°)の方向を
示す。特に1つのチャネルに当てられるユーザ数が多数であるCDMAシステム
(UMTSのような第3の移動通信発生のシステムは全てCDMAに基づく)で
は、ユーザの角可分性(幾人かのユーザは、それらユーザが配置されている角度
の最小距離を必要とするような同じ方向には配置されない)を保護することは全
くできない。この理由から、ここに示したケースはCDMAシステムでたびたび
生じ得る。
【0078】 ユーザ若しくは妨害の共分散行列における推定誤差はそれぞれ、ここに示した
影響を増幅するだろう。実際のオペレーションシステムでは、それ故に結果とし
て、パワー角スペクトルの規定領域からのマスキングによる排除がたびたび必要
とされる。
【0079】 この後、K人のユーザのダウンリンクの移動無線チャネルの空間的共分散行列
(相関行列)Rk(fs)は、推定された変更パワー角スペクトルAPSk,mod
よって図6のステップ56で再構築される。これは以下の手続に従って行われる
【0080】
【数12】
【0081】 パワー角スペクトルはもともと、連続的ではなく、規定の角度解像度において
離散的にのみ決定され得る。約1度の解像度で十分であることが、大規模なコン
ピュータシミュレーションで明らかになった。故に、上述した積分の結果は、比
較的少数の加数を含んだ別個の合計と置換され得る。この別個の合計は以下のも
のである。
【0082】
【数13】
【0083】 Pk,mod(θi)は、k番目のユーザの変更パワー角スペクトルを示す。
【0084】 ここに述べた方法は、デュプレックス周波数のための誤差を生じさせずに、移
動無線チャネルのいずれの方向情報もダウンリンクビーム形成のために利用され
ることから、周波数デュプレックスを有する移動セルラー通信システムのダウン
リンクにおいて時間デュプレックスシステムにおけるのと同じゲインを可能にす
ることができることを特徴とする。これを行うにあたり、離散的な(個別の)入
射方向の数、若しくは、僅かなデュプレックス距離に関して何らの仮定も用いら
れず、故に、ここに述べた技術は制限なく適用することができる。更に、アップ
リンク検出のために必要とされるチャネルパルス応答と空間的共分散行列は、ダ
ウンリンクビーム形成のためにも使用されることから、別々に計算される必要は
ない。
【0085】 こうして、ブロック50による周波数変形出力で、k番目のユーザのためのダ
ウンリンク(Rk(fs))の共分散行列Rkが得られ、これらは最終的に、図5
によるステップ60でビーム形成のための、つまり、ダウンリンクアンテナ重み
を決定するために、基礎として採用される。既述のように、空間的共分散行列の
知識に基づくいずれの既知のアルゴリズムもビーム形成のために使用することが
できる。以下に、アップリンクアンテナ重みを計算するために論文で使用される
標準的なアルゴリズムの一例が明らかにされている(例えば、P. ZetterbergとB
. Otterstenによる“The Spectrum Efficiency of a Base Station Antenna Arr
ay System for Spatially Selective Transmission”、IEEE Transactions on V
ehicular Technology, Vol.44、1995年8月、651頁〜660頁参照)。
【0086】 個々のユーザと干渉の共分散行列が知られている場合、アンテナ重みはその情
報から計算され得る。Rk(fS)は、送信周波数fSにおけるk番目のユーザの
共分散行列を示し、Qk(fS)は、k番目のユーザの干渉の共分散行列を示す。
重みベクトルは、行列対[Rk(fS),Qk(fS)]の主要な普遍固有ベクトル
としてこの情報から計算される。アップリンクの受信時に、この方法は受信した
信号対雑音比SNIRkの比を最大にする。ダウンリンクでは、所望のユーザの
ために発生される信号パワーの、他のユーザのために発生される干渉パワーに対
する比は、最大にされる。数学的には、この問題は以下ように表すことができる
【0087】
【数14】
【0088】 アップリンク検出に関しては、受信周波数における共分散行列が、ダウンリンク
アンテナ重みの計算に関しては、周波数変換共分散行列が(基地局の送信周波数
において)使用される。更に、適応アンテナ1を用いて送受信のための複雑なア
ンテナ重みを計算するために、同じアルゴリズムが使用される。この理由から、
及び、空間的共分散行列は一般にアップリンク受信に使用されることから、周波
数デュプレックスを備えるシステムのダウンリンクのためのこのビーム形成方法
は非常に簡易であり、アップリンクに比べて更に付加的に必要とされるのは、図
11で70に示されているような空間的共分散行列の周波数変形だけである。
【0089】 図11は、適応アンテナ1のためのアンテナ重みを計算するために用いられる
信号処理装置2の構造を示し、受信信号は、71に概略的に示されている。72
に、アップリンク共分散行列Rkを推定するために使用される装置が示されてお
り、73には、ビーム形成装置が示されている。決定されたアンテナ重みは、ダ
ウンリンクについてはWk(fs)によって、アップリンクについてはWk(fE
によって示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ダウンリンクビーム形成を有する適応アンテナの概略図である。
【図2】 経路差を示すため、入射波を有した線形アンテナアレイを概略的に示した図で
ある。
【図3】 基地局と幾つかの移動機とを示したビーム形成デバイスを示す図である。
【図4A】 アップリンク周波数におけるアンテナパターンを示す図である。
【図4B】 ダウンリンク周波数における対応するアンテナパターンを示す図である。
【図5】 ダウンリンクビーム形成のためのアンテナ重みの決定を示すフローチャートで
ある。
【図6】 図5に示した周波数変換中の手続を解明する詳細なフローチャートである。
【図7】 「干渉」を有するユーザのパワー角スペクトルを示す図である。
【図8】 図7に関係するアンテナパターンであるが変更前である図。
【図9】 図7に対応するパワー角スペクトルとアンテナ特性図であるが干渉をマスキン
グにより除いた後である図。
【図10】 図8に対応するパワー角スペクトルとアンテナ特性図であるが干渉をマスキン
グにより除いた後である図。
【図11】 ビーム形成のためのアンテナ重みを計算するために使用される信号処理装置の
構造を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月1日(2001.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 DB01 EA04 FA14 FA15 FA16 FA17 FA20 FA32 GA02 HA05 5K059 CC04 CC07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幾つかのアンテナ素子(1.1〜1.M)を含んだ適応アン
    テナアレイのための、周波数デュプレックスシステムのダウンリンクにおけるビ
    ーム形成方法であって、アンテナ重み(Wk(fS))はアップリンクの方向情報
    に基づいてダウンリンク送信のために前記アンテナ素子(1.1〜1.M)につ
    いて決定される前記方法において、 ダウンリンク送信のためのアンテナ重み(Wk(fS))が、個々のユーザ(B
    1〜BK)のアップリンクのパワー角スペクトル(APSk)に基づいて決定さ
    れ、ここでパワー角スペクトル(APSk)は、不所望の領域をマスキングで除
    くことによって変更されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、前記パワー角スペクトル(A
    PSk)は、拡張符号若しくはミッドアンブルのような送信信号の既知の信号シ
    ーケンスを用いて推定される前記方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法において、前記パワー角スペク
    トル(APSk)は、個々のユーザ(B1〜BK)のアップリンクの空間的共分
    散行列(Rk(fE))に基づいて推定される前記方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、前記パワー角スペクトル(A
    PSk)は、個々のユーザ(B1〜BK)のアップリンクの空間的共分散行列(
    k(fE))の平均値に基づいて推定される前記方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法において、前記
    ダウンリンクのそれぞれの空間的共分散行列(Rk(fS))は、個々のユーザの
    変更パワー角スペクトル(APSk)に基づいて推定される前記方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法において、前記ダウンリンクの空間的共
    分散行列(Rk(fS))は、変更パワー角スペクトル(APSk)の平均値に基
    づいて決定される前記方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の方法において、前記ダウンリンクの空間的共
    分散行列(Rk(fS))は、送信のためのアンテナ重み(Wk(fS))を計算す
    るために使用される前記方法。
  8. 【請求項8】 幾つかのアンテナ素子(1.1〜1.M)を含んだ適応アン
    テナアレイのための、周波数デュプレックスシステムのダウンリンクにおけるビ
    ーム形成装置であって、ダウンリンク送信のためにアンテナ素子(1.1〜1.
    M)についてのアンテナ重み(Wk(fS))をアップリンクの方向情報に基づい
    て決定するために用いられる信号処理装置(2)を備える、前記装置において、 前記信号処理装置(2)は、ダウンリンク送信のためのアンテナ重み(Wk
    S))を、個々のユーザ(B1〜BK)のアップリンクのパワー角スペクトル
    (APSk)に基づいて、前記パワー角スペクトル(APSk)の変更時に不所望
    の領域をマスキングで除くことによって決定するように構成されていることを特
    徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の装置において、前記信号処理装置(2)には
    、パワー角スペクトル(APSk)を推定するために、拡張符号若しくはミッド
    アンブルのような送信信号の既知の信号シーケンス(Sk)が付与される前記装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の方法において、前記信号処理装置
    (2)は、個々のユーザ(B1〜BK)のアップリンクの空間的共分散行列(R k (fE))に基づいてパワー角スペクトル(APSk)を推定するように構成さ
    れている前記装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の装置において、前記信号処理装置(2)
    は、前記アップリンクの空間的共分散行列(Rk(fE))の平均値を形成する前
    記装置。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至11のいずれか1項に記載の装置において、
    前記信号処理装置(2)は、個々のユーザ(B1〜BK)の変更パワー角スペク
    トル(APSk)に基づいて、ダウンリンクのそれぞれの空間的共分散行列(Rk (fS))を決定するように構成されている前記装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の装置において、前記信号処理装置(2)
    は、前記ダウンリンクのそれぞれの空間的共分散行列(Rk(fS))を決定する
    ために、変更パワー角スペクトル(APSk)の平均値を形成する前記装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の装置において、前記信号処理装置(2)
    は、送信のためのアンテナ重み(Wk(fS))を計算するために前記ダウンリン
    クの空間的共分散行列(Rk(fS))の平均値を形成する前記装置。
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