JP2002540000A - ウィンドシールドウォッシャ装置用の噴射ノズル - Google Patents

ウィンドシールドウォッシャ装置用の噴射ノズル

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JP2002540000A JP2000606459A JP2000606459A JP2002540000A JP 2002540000 A JP2002540000 A JP 2002540000A JP 2000606459 A JP2000606459 A JP 2000606459A JP 2000606459 A JP2000606459 A JP 2000606459A JP 2002540000 A JP2002540000 A JP 2002540000A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ウィンドシールドウォッシャ装置用の噴射ノズル(10,50,68,70)であって、ウォッシャ水の圧力によって開放される弾性的な貫流部を備えた閉鎖エレメント(14)が設けられている形式のものにおいて、閉鎖エレメント(14)が水供給路において、固定の噴射孔(20)を備えたノズル(32)の前に配置されていることを特徴とする、ウィンドシールドウォッシャ装置用の噴射ノズル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 従来の技術 本発明は、請求項1の上位概念部に記載の形式の、ウィンドシールドウォッシ
ャ装置用の噴射ノズルに関する。
【0002】 車両用の公知のウィンドシールドウォッシャ装置は、通常、ウィンドシールド
ワイパとの関連において使用される。前照灯のためには、幾つかの場合、ウィン
ドシールドウォッシャ装置をワイパ無しで、しかしながら高圧をもって使用する
ことで十分である。ウィンドシールドウォッシャ装置は、車両のウィンドシール
ドをきれいにするために、降水による水分が十分でない場合に、操作される。ウ
ィンドシールドウォッシャ装置は、水容器と噴射ノズルとポンプとを有しており
、ポンプは、場合によっては洗浄剤や凍結防止剤を混合された水を、水容器から
水導管を介して噴射ノズルの圧送する。通常、噴射ノズルは車両ボディの一部、
例えばボンネット、ウィンドフレーム又はこれに類したものに固定されている。
【0003】 さらに、噴射ノズルを付加的な部材としてワイパブレードに固定すること、ひ
いては噴射水を直接的に短い噴流長さで払拭領域に分配することが、既に公知で
ある。この公知の構成では、噴射水はワイパブレードの近傍の領域に集中させら
れ、かつワイパ運動によって極めて短時間のうちに再び払拭されるので、視界は
吹き付けられた噴射水によって短時間しか妨げられない。このような構成の欠点
としては次のことが挙げられる。すなわちこの構成では、ワイパアームとワイパ
ブレードとの間における枢着的な領域を橋渡しするために必要なフレキシブルな
領域が、天候の影響、特に雹や強い直射日光の作用を強く受けてしまう。さらに
走行風にさらされる噴射ノズル及び水導管は、凍結防止剤が水に十分に混合され
ていない場合又は凍結防止剤が蒸発して噴射孔から逃げてしまった場合には、氷
点を下回る温度において急速に凍結してしまう。そして凍結した水導管や噴射ノ
ズルを再び融かすためには、大きな手間がかかる。
【0004】 有利には噴射ノズルは、外方に向かって開放する逆止弁を有しており、この逆
止弁は、水導管がウォッシャ装置の長い不使用時に空になることや凍結防止剤が
外方に流出することを阻止する。このような逆止弁は、大部分、ばね/球機構に
基づいて作動する。そしてこのような逆止弁は、水導管が部分的にしか満たされ
ないことや加熱エレメントから水への熱伝達が妨げられることを、阻止すること
が望ましい。さらに、残留水が局部的に加熱されることや蒸発することがある。
これによって石灰が沈積し、この石灰の沈積によって、時間の経過と共に噴射ノ
ズルにおける狭い通路の閉塞することがある。
【0005】 さらに、「Bosch Handelsprogramm 97/98 第29頁」に基づいて、弾性的に拡
開可能なノズル部分を備えた噴射ノズルが公知であり、このノズル部分はウォッ
シャ水の圧力によって開放され、かつ無圧時に閉鎖される。噴射孔はノズル部分
のリップ状部分によって形成され、これらのリップ状部分は閉鎖状態において互
いに上下に位置している。この場合確かに、全ウォッシャ水容量は噴射孔に到る
まで閉じ込められるが、しかしながら規定された噴射噴流ジオメトリ及び噴流方
向を得ることは困難である。
【0006】 ドイツ連邦共和国特許出願第19815171.3号明細書に記載されたワイ
パアームでは、その枢着部分もしくは、枢着部分と一体的に結合されたワイパロ
ッドに、噴射ノズルが配置されている。このような噴射ノズルはノズル本体に位
置しており、ノズル本体は、噴射噴流のための噴射開口を備えた枢着部分の湾曲
部に設けられているか又は、ワイパロッドにおける側部の保持部に下方に向かっ
て突出するようにクリップ結合されている。また、2つのノズル本体を設けるこ
とも可能であり、この場合両ノズル本体は、剛性的な又は弾性的な結合部材によ
って互いに結合されている。ノズル本体は容易に交換可能であり、かつ周囲環境
からの影響に対して良好に保護されている。
【0007】 また、ノズル本体が一体的にかつプラスチック製の射出成形品として製造され
ていることによって、簡単な解決策が得られる。ノズルはノズル本体に固定に組
み込まれているか又は、球形座を介して調節可能に支承されている。ワイパアー
ムに分配配置されたノズル本体によって、噴射水は払拭領域にわたって良好に分
配され、このことは特に、噴射噴流が下側領域において直接ワイパブレードの前
に導かれる場合に言える。この公知の配置形式によっては短い噴流長さが生ぜし
められるので、走行風は走行速度が高い場合でも噴射水の分布にほとんど影響を
与えることがない。
【0008】 発明の利点 本発明によれば、噴射ノズルが閉鎖エレメントを有しており、該閉鎖エレメン
トが水供給路において、固定の噴射孔の前に配置されている。洗浄水の圧力によ
って、弾性的な貫流部が開放し、洗浄水は固定の噴射孔を通して車両のウィンド
シールドに噴射される。固定の噴射孔は、安定した噴流ジオメトリと調節に相応
して再現可能な噴流方向と最適な衝突ポイントとを保証する。閉鎖エレメントは
小さな構造スペースしか必要としないので、閉鎖エレメントを噴射孔の直ぐ近く
に配置することが可能である。そして無圧状態において洗浄水及び凍結防止剤が
ウォッシャ装置から逃げることは、回避される。閉鎖エレメントはノズル本体の
水通路内に設けられていて、これによって保護されているので、閉鎖エレメント
は、ノズル本体と共に危険にさらされる箇所に配置されたとしても、損傷のおそ
れがない。
【0009】 噴射水が複数の噴射孔に1つの水導管を介して供給される場合には、閉鎖エレ
メントを水導管の分岐部の前に配置すると有利である。本発明の別の構成では、
閉鎖エレメントが流入側に縁部を有しており、該縁部でノズル本体と水導管用の
別体の接続部材との間において保持されている。接続部材は圧密(druckdicht)
にノズル本体と結合されており、例えば、形状結合式(formschluessig)にクリ
ップ結合や係止によって、又は素材結合式(stoffschluessig)に接着、溶接特
に超音波溶接によって、ノズル本体と結合されている。この場合閉鎖エレメント
の弾性的な縁部はシール部材としても働くことができる。流出側において閉鎖エ
レメントはリップ状の壁部分を有しており、これらの壁部分は、無圧状態におい
て互いに密に接触していて、貫流通路を閉鎖する。
【0010】 本発明のさらに単純な実施態様では、閉鎖エレメントとして水導管の一部を利
用しており、この場合当該部分は、ノズル本体への接続部の直前の領域において
弾性的に、かつ内方に向かって成形されていて、この箇所において水導管を閉鎖
している。ウィンドシールドウォッシャ装置のポンプによって生ぜしめられる水
圧は、この箇所における水導管の弾性的な部分を外方に向かって押圧し、これに
よって噴射水のための開口を開放する。本発明の別の構成では、ばねエレメント
が外部から水導管の弾性的な箇所を押圧して、規定の圧力が得られるまで、貫流
部を中断するようになっている。このようなばねエレメントは単独で使用するこ
とも、又は水導管の特殊な構成に加えて使用することも可能である。
【0011】 実施例の記載 ウィンドシールドウォッシャ装置の噴射ノズル10は、主としてノズル本体1
6から成っており、このノズル本体16は、固定の噴射孔20を備えたノズル3
2と閉鎖エレメント14とを有している(図1)。接続部材12を用いてノズル
本体16は、ウィンドシールドウォッシャ装置の水導管と接続されており、この
水導管は図示されていないポンプ及び貯え容器に通じている。ノズル本体16は
水通路34を有しており、この水通路34からは、ノズル32に通じる噴射通路
36,38が分岐している。接続部材12は図1に示された構成では特に超音波
溶接による溶接結合部74によって、図2に示された構成ではクリップ結合部7
2によってノズル本体16に圧密に固定されている。
【0012】 ノズル本体16の水通路34には、閉鎖エレメント14が配置されている。こ
の閉鎖エレメント14はノズル本体16の、接続部材12に向けられた側の端部
に差し込まれている。閉鎖エレメント14は流入側22に縁部26を有していて
、この縁部26でノズル本体16と水導管のための接続部材12との間で保持さ
れる。縁部26は同時にシール部材としても働くことができる。閉鎖エレメント
14は流出側24にリップ28,30を有しており、これらのリップ28,30
は無圧状態においては互いに接触していて、貫流通路40を閉鎖している。
【0013】 噴射動作時に、ポンプによって生ぜしめられた水圧は、閉鎖エレメント14の
弾性的な貫流部を開放する。この際に水は流入側22から閉鎖部分14の貫流通
路40内に進入し、閉鎖状態においてはシール作用をもって互いに接触している
両リップ28,30の内側面を、両リップ28,30が完全に開放するまで押圧
する。まず初めフラットなリップ28,30は、幾分湾曲され、そして開口42
が生ぜしめられる。リップ28,30の外側のストッパは、ノズル本体16にお
ける水通路34の壁44によって形成されている。ポンプの遮断時には水圧は消
滅し、閉鎖エレメント14のジオメトリ及び弾性度によって所定された内部応力
によって、リップ28,30は休止ポジションに戻され、その結果開口42は再
び狭められ、貫流通路40は閉鎖される。
【0014】 噴射水は噴射動作時に、閉鎖エレメント14の開放されたリップ28,30と
水通路34とを通って、さらに噴射通路36,38内に流入し、両噴射通路36
,38はそれぞれその端部に各1つのノズル32を有している。ノズル32は球
形座46に保持され、制限された範囲において調節可能である。噴射通路38は
、ノズル本体16に螺合された管18を貫いて延びている。管18の長さを異な
らせることによって、ノズル32の間の間隔を異ならせることができる。
【0015】 図2にはノズル本体48を備えた噴射ノズル50が示されている。この変化実
施例は、同様に逆止弁としての閉鎖エレメント14を有している。ノズル本体1
6は水通路52を有しており、この水通路52からは、長さの等しい少なくとも
2つの噴射通路54,56が異なった方向に分岐している。この変化実施例は特
に、ノズル32の間において小さな間隔を必要とするウィンドシールドウォッシ
ャ装置のために適している。ノズル32は球形座46において保持されるので、
噴射噴流は、制限された範囲で調節可能である。
【0016】 噴射ノズル68の別の変化実施例によれば、水導管58自体が閉鎖エレメント
として働く。水導管58は少なくとも、ノズル本体62の接続部材12の直前の
領域に変形部、つまり弾性的に拡大可能な閉鎖箇所60を有しており、この閉鎖
箇所60は無圧状態において閉鎖されている(図3)。狭窄箇所60は、例えば
熱間エンボス加工又はこれに類した方法による変形によって生ぜしめられる。こ
の場合水導管58における壁66は、この領域において水の貫流がもはや行われ
得ないように、内方に向かって変形される。噴射動作時に水は、ポンプによって
生ぜしめられた圧力で貯え容器から水導管58を通して、狭窄箇所60に向かっ
て流れ、弾性的な壁66を外方に向かって押圧し、その結果貫流する噴射水のた
めの開口が生ぜしめられる。
【0017】 噴射ノズル70(図5)は、変化実施例として、狭窄箇所60の外側に設けら
れたばねエレメント64を備えた構成を示しており、このばねエレメント64は
規定された閉鎖圧を生ぜしめる。ばねエレメント64は単独で使用することも、
又は水導管の塑性変形に加えて使用することも可能である(図5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 閉鎖エレメントを備えた噴射ノズルを示す縦断面図である。
【図2】 閉鎖エレメントを備えた噴射ノズルの別の実施例を示す縦断面図である。
【図3】 閉鎖された閉鎖エレメントを備えた水導管を示す部分的な縦断面図である。
【図4】 開放された閉鎖エレメントを備えた水導管を示す部分的な縦断面図である。
【図5】 付加的なばねエレメントを備えた水導管を示す部分的な縦断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D025 AA01 AC02 AF07 AF11 4F033 AA04 BA04 CA01 DA01 EA01 GA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドシールドウォッシャ装置用の噴射ノズル(10,5
    0,68,70)であって、ウォッシャ水の圧力によって開放される弾性的な貫
    流部を備えた閉鎖エレメント(14)が設けられている形式のものにおいて、閉
    鎖エレメント(14)が水供給路において、固定の噴射孔(20)を備えたノズ
    ル(32)の前に配置されていることを特徴とする、ウィンドシールドウォッシ
    ャ装置用の噴射ノズル。
  2. 【請求項2】 複数のノズル(32)を備えたノズル本体(16)には、水
    ホース用の接続部材(12)における閉鎖エレメント(14)が挿入されており
    、該閉鎖エレメント(14)の貫流通路(40)が流出側(24)において、無
    圧状態において、リップ状の壁部分(28,30)によって閉鎖されている、請
    求項1記載の噴射ノズル(10,50)。
  3. 【請求項3】 閉鎖エレメント(14)が流入側(22)に縁部(26)を
    有しており、該縁部(26)でノズル本体(16)と水導管(58)用の別体の
    接続部材(12)との間において保持されている、請求項2記載の噴射ノズル(
    10,50)。
  4. 【請求項4】 閉鎖エレメント(14)が形状結合式にクリップ結合部(7
    2)によって、又は素材結合式に溶接結合部(74)を介してノズル本体(16
    )と結合されている、請求項3記載の噴射ノズル(10,50)。
  5. 【請求項5】 水導管(58)が少なくとも、接続部材(12)の直前の領
    域において弾性的に、かつ閉鎖エレメント(60)として成形されている、請求
    項1記載の噴射ノズル(68)。
  6. 【請求項6】 水導管(58)が少なくとも、接続部材(12)の直前の領
    域において弾性的に、かつばねエレメント(64)によって圧縮される、請求項
    1又は5記載の噴射ノズル(70)。
JP2000606459A 1999-03-23 2000-03-11 ウィンドシールドウォッシャ装置用の噴射ノズル Withdrawn JP2002540000A (ja)

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