JP2002538314A - リサイクル材料からエラスタン糸を製造するための方法及び装置 - Google Patents

リサイクル材料からエラスタン糸を製造するための方法及び装置

Info

Publication number
JP2002538314A
JP2002538314A JP2000601231A JP2000601231A JP2002538314A JP 2002538314 A JP2002538314 A JP 2002538314A JP 2000601231 A JP2000601231 A JP 2000601231A JP 2000601231 A JP2000601231 A JP 2000601231A JP 2002538314 A JP2002538314 A JP 2002538314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastane
spinning
solution
spinning solution
mixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000601231A
Other languages
English (en)
Inventor
ライネール ウルリッヒ
ゼーム ティーロ
アンダーヘッゲン ヴォルフガング
ヘルベルツ トニー
ユダート ヘルムート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JP2002538314A publication Critical patent/JP2002538314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F13/00Recovery of starting material, waste material or solvents during the manufacture of artificial filaments or the like
    • D01F13/04Recovery of starting material, waste material or solvents during the manufacture of artificial filaments or the like of synthetic polymers
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/70Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyurethanes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
    • Y02P70/62Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product related technologies for production or treatment of textile or flexible materials or products thereof, including footwear

Abstract

(57)【要約】 本発明は、エラスタンスレッドを紡糸液から乾式紡糸法又は湿式紡糸法によってエラスタンリサイクル材料を使用して製造するための方法及び装置に関する。該リサイクル材料は場合により任意の比によるエラスタン材料の新鮮な溶液の混合によって補給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、エラスタン繊維を紡糸液から乾式紡糸法又は湿式紡糸法によってエ
ラスタンリサイクル材料を使用して製造するための方法及び装置に関し、これは
場合によりエラスタン材料の新鮮な溶液を任意の割合で供給することができる。
【0002】 エラスタン繊維は、現在では主に2種類の根本的に異なる方法、乾式紡糸法及
び湿式紡糸法によって製造される。乾式紡糸法においては、一般的にジメチルア
セトアミド中のポリウレタン溶液の紡糸溶剤を紡糸キャビネット中で紡糸された
繊維から除去し、その除去は熱気によって紡糸キャビネット中で実施し、かつ紡
糸キャビネットの加熱によって実施する。エラスタン繊維の製造のための湿式紡
糸法においては、紡糸されるべきエラスタン溶液を通常脱ガスし、次いで予備濾
過し、かつ熟成タンクに移送する。引き続きポリマー溶液を濾過し、場合により
他の添加物を導入した後に紡糸溶液を計量ポンプを使用してスピナレットに供給
する。この手順は、例えばF.Fourne in Chemiefasern/Textilindustrie 44/96.
Jahrgang, Juni 1994, Seite 365又はUS-A-3526689に記載されている。
【0003】 エラスタン溶液とはポリウレタン又はポリウレタン尿素の溶液を意味し、これ
らは慣用にはセグメント化されてハードセグメント及びソフトセグメントから、
適当な溶剤、例えばジメチルアセトアミド又はジメチルホルムアミド中で合成さ
れている。慣用にポリエステルジオール又はポリエーテルジオールはその使用目
的に応じてポリウレタン(ポリウレタン尿素)中にソフトセグメントとして導入
される。
【0004】 種々の溶解法によって製造される新鮮な紡糸溶液は、一般にエラスタン繊維を
製造するために使用される。実用的な溶解法は、例えばUS−A−342871
号に記載されている。それに対して改善された方法は公開文献DE432780
5号及びDE4222772号によって公知になっている。一方DE43278
05号においては液体反応材料流から出発し、これらをマイクロ波空洞共振器中
で加熱し、エラスタン溶液を製造し、DE4222772号においては安定な粘
度を有し、かつゲルが少ないエラスタン紡糸溶液を特定の多段式ノズル反応器を
使用することによって製造するための方法を記載してる。複雑な製造法の図解は
Chemiefasern/Textilindustrie 44/96, Jahrgang Juni 1994 auf Seite 393 in
Abbildung 3に現されている。
【0005】 純粋なリサイクル材料の使用、すなわち例えば既に紡糸されたエラスタン繊維
材料の使用は従来非常に特殊なポリマー組成に関してのみ従来公知である。
【0006】 メタキシリレンジアミン、ポリグリコール及びジイソシアネートから製造され
るスパンデックス系はカナダ特許CA−771086号によれば、溶剤で溶解し
、濾過し、かつ再加工して口金を通して乾式紡糸によってエラスタン繊維を形成
することができる。溶解可能なため、この糸は直鎖状のポリマー構造を有するは
ずである。しかしながら一般に慣用のエラスタン糸はビウレット及びアロファネ
ート結合の形で網状構造を有する架橋構造を有し、従って容易には溶解されない
【0007】 別の公知の方法においては日本国公開文献JP56122836号により、エ
ラスタン固体をクロロアセトアルデヒド及び強酸、例えば硫酸と一緒にイソプロ
ピルアルコール中に溶解させ、かつ形成した溶液を更に合成皮革の製造のために
使用する。エラスタン繊維に関する使用は記載されていない。文献DD1439
16号は、連鎖延長反応の間に、リサイクルされたポリウレタン溶液を添加する
ことによってポリウレタン−ポリ尿素溶液を製造することが記載されている。し
かしながらそのような溶液は合成皮革製造のためにのみ適当であり、エラスタン
繊維の製造のためには適当ではない。材料の再利用の方法、所謂材料リサイクル
の他に、原料再利用の方法、いわゆる化学的リサイクルも公知である(E.Weigan
d: Plastverarbeiter 1995 46(2) Seite 88-92参照)。化学的リサイクルにおい
ては、ポリウレタン材料をジアミン及びポリエーテルポリオールに、例えば圧力
下で加熱した蒸気での加水分解によって逆変換する。ポリウレタンの他の変換の
可能性は、水素添加、熱分解又は高温気化によって提供される。
【0008】 例えば撚糸製造からの典型的なエラスタン廃棄物のためのリサイクル法が従来
見いだされなかった理由は、全ての溶解法において高い溶解温度、有利には10
0℃より高い温度を適用して、エラスタンを溶解させる必要があるという事実に
ある。しかしながら、これらの温度では、溶液の粘度が高すぎて、更なる加工を
実施できない。
【0009】 任意のエラスタン製造法では、廃棄物は、例えば製造過程における障害におい
て、他の種類及び繊度への紡糸において、又は装入不足によって残留繊維の形で
生じ、かつポリマー材料の原料が高価で、一般に5.00DM/ポリマーのkg
より高いので、エラスタン廃棄物の再利用は経済的観点から大いに関心が持たれ
ている。繊維廃棄物の(保管−貯蔵又は燃焼による)除去は、同様に非常にコス
トがかかるので、エラスタン廃棄物の再加工を可能にする方法の提供も環境の観
点から非常に関心が持たれている。
【0010】 本発明の課題は、紡糸液から、エラスタンリサイクル材料を使用して乾式紡糸
法又は湿式紡糸法によってエラスタン繊維を製造するにあたり、場合により新鮮
なエラスタン紡糸液を任意の質量比で添加混合し、該溶液に第二級脂肪族アミン
、有利にはジエチルアミンを添加する方法及び装置によって解決される。
【0011】 本発明の対象は、エラスタンリサイクル材料からの紡糸液を使用して、場合に
より新鮮なエラスタン溶液を添加することで乾式紡糸法又は湿式紡糸法によって
エラスタン繊維を製造するにあたり、 a)エラスタン材料、特にエラスタン繊維から得られる廃棄物を、特に少なくと
も0.1mm、有利には少なくとも1mm、特に有利には2〜10mm、最も有
利には3〜5mmの切断長に細分化し、 b)細分化されたエラスタン材料を固体エラスタンの含量に対して0.1〜2質
量%の第二級脂肪族アミンを紡糸溶剤に導入し、 c)細分化されたエラスタン材料、紡糸溶剤及び第二級脂肪族アミンの混合物を
60〜150℃の温度で均質化しながら加熱し、 d)得られる均質なエラスタン紡糸液を予備濾過し、 e)場合により新鮮なエラスタン溶液の添加時に、エラスタン紡糸液を、有利に
は同じ固体濃度を有する新鮮なエラスタン溶液と70〜140℃で任意の混合比
で混合し、かつ後加熱し、 f)得られる紡糸液を70℃以下、有利には50〜70℃の温度に冷却し、もう
一度濾過し、 g)完成した紡糸液を場合により、例えば撹拌によって後混合し、脱ガスし、か
つ引き続き乾式紡糸法又は湿式紡糸法によってエラスタン繊維に紡糸する方法で
ある。
【0012】 有利にはエラスタン廃棄物は、ポリエーテルをベースとするエラスタン及びポ
リエステルをベースとするエラスタンの両者又は任意の混合比で混合されたポリ
エーテル及びポリエステルを含有するエラスタンの廃棄物から構成される。
【0013】 第二級脂肪族アミンとしては、特に固体エラスタンに対して0.3〜1質量%
、特に有利には0.5〜0.8質量%の量でジエチルアミン(DEA)を使用す
る。
【0014】 工程g)においては、完成した紡糸液の濃度は、22〜45質量%、有利には
30〜40質量%である。
【0015】 有利にはジメチルアセトアミドを紡糸溶剤として使用する。
【0016】 混合された紡糸液の場合には、エラスタン紡糸液を工程e)で5〜60分の時
間にわたり新鮮なエラスタン溶液と混合する。
【0017】 工程b)及びc)の両方での全体の混合時間は、有利には一緒にして少なくと
も10分、有利には60〜150分、特に有利には90〜120分である。
【0018】 工程c)における溶解温度は遊離には80〜120℃である。
【0019】 エラスタン廃棄溶液及び新鮮なエラスタン溶液の混合物を使用する場合には、
特に有利には第二級アミン、特にジエチルアミンを新鮮なエラスタン溶液に工程
b)ではなくて工程f)にて、第二級アミン及び新鮮なエラスタン溶液の配合バ
ッチの形で添加する。
【0020】 リサイクル紡糸液及び新鮮な溶液を、有利には静的ミキサーで、有利には70
〜140℃、特に100〜120℃で、5〜30分間一緒に混合し、かつ紡糸液
を引き続き50〜70℃に冷却する。
【0021】 リサイクル紡糸液及び新鮮なエラスタン溶液からなる全紡糸液の固体含量に比
例するリサイクル紡糸液の固体含量は、有利には少なくとも10質量%、有利に
は少なくとも20質量%である。
【0022】 湿式紡糸法による紡糸液の紡糸は、より効率的に、特に口金孔径0.10〜0
.3mm、有利には0.1〜0.2mmを有するスピナレットから実施する。
【0023】 工程a)においてはエラスタン材料を、有利には分けて供給/計量装置を介し
て、有利には1〜10kg/分、特に有利には3〜5kg/分の周期で、装入さ
れた紡糸溶剤で撹拌分散機によって生じる撹拌渦中に添加する。
【0024】 また本発明の対象は、本発明による方法から得られる、繊維強度が0.5〜0
.95cN/dtex、有利には0.7〜0.9cN/dtexであり、それら
の破断伸びが500〜750%、有利には550〜700%である10000d
texまでの繊度を有するエラスタン繊維を提供することである。
【0025】 更に本発明の対象は、本発明による方法を実施するための、固体材料の入口、
撹拌機及び分散装置を有する加熱可能な混合タンク、混合タンクに後接続された
静的混合要素、混合要素を有する冷却領域及び完成したエラスタン紡糸液を後濾
過するための濾過装置を少なくとも有する装置を提供することである。
【0026】 分散装置は、特に少なくとも1つ、特に2つの撹拌分散機を有する。
【0027】 撹拌分散機は、有利にはウォームセグメント工具を備えている。
【0028】 ウォームセグメント工具は、特にサクションカッタ(suction cutter)、ウェ
ブ付リング(webbed ring)、混練螺条(kneading spiral)及び複流装置(mult
iple current appliance)から選択される。
【0029】 混合タンク中の撹拌機は、有利にはアンカー型ミキサーであり、かつ混合タン
クはミキサーの内部取付のための付加的な掻取装置を備えている。
【0030】 意想外にも、紡糸キャビネットからのエラスタンボビン材料及び毛を、特に適
当な道具を備えたカッティングミル中で約3〜5mmの切断長に細分化すること
は困難を生じないことが判明した。約0.2g/cmの密度を有するこれらの
短い切断繊維は螺条及びスクリュー上に付着及び閉塞を伴わずに、例えば貯蔵室
から、紡糸溶液の製造のために使用される混合タンク中に運搬することができる
【0031】 繊維廃棄物材料からの適当な紡糸液の製造のために、特定の混合装置が使用さ
れる。種々の付属撹拌機を有する一軸撹拌タンクにおける実験が示すように、非
常に長い溶解及び混合時間及び高い特有の駆動力の結果として混合された材料の
高い粘度に基づいて十分な結果が得られない。更に既に紡糸溶剤(DMAC)を
含有する撹拌タンク中で、短く切断されたエラスタン繊維廃棄物の添加を高める
と粘度は、第二級脂肪族アミン、例えばジエチルアミン(DEA)を紡糸液にエ
ラスタン固体に対して0.5質量%のDEAの前記の量で添加する場合にのみ制
御でき、かつ低下させることができる。第二級脂肪族アミンを添加しないと、溶
解、撹拌及び加熱時に粘度が迅速に高まる紡糸液がもたらされる。かかる紡糸液
は最早技術的に制御できない。これらの紡糸液は高度に粘性であり、ゲル化の傾
向にあり、かつ高い圧力を必要とするためこれらはもはや移送不可能である。紡
糸法のために必要な粘度は、接触時間に応じて、例えばジエチルアミンを含有す
る紡糸液を150℃以下の温度に加熱することによって調節できる。高度に濃縮
されたエラスタン溶液の粘度を、該溶液と第二級脂肪族アミンとの反応によって
調節して、エラスタン繊維の乾式紡糸又は湿式紡糸のための紡糸液を作成するこ
とはDE4446339号に記載されている。意想外にも第二級アミンはエラス
タン材料の直接の後処理のためにも使用できる。
【0032】 以前から述べられているように、種々の付属撹拌機を有する一軸撹拌タンクは
、紡糸溶剤のために第二級脂肪族アミンを使用する際に単独ではエラスタン繊維
廃棄物から適当な紡糸液を製造するのに不十分である。その場合、常に撹拌タン
クの縁部に付着が生じ、かつ撹拌タンクの内部に固着が生じる。換言すれば、ア
ミン添加にもかかわらず不均一な紡糸液が得られ、完全に繊維に紡糸することが
できない。
【0033】 予想外にも、これらの問題は、紡糸溶液を製造するために特定の特性を有する
混合タンクから開始する場合に解決することができることが判明した。
【0034】 最も特に適当な混合機及び分散機は加熱及び冷却のための二重マントル及び少
なくとも1つ、有利には2つの、溶解機を有する混合シャフト並びにアンカー型
撹拌機を有する混合シャフトを備える装置であると判明した(図1参照)。これ
らの混合シャフトは、有利にはウォームセグメント工具、例えばサクションカッ
タ、ウェブ付リング、混練螺条又は複流装置を備えている。生成物と接触するタ
ンクの内壁上にポリマーの付着を回避するために、アンカー型ミキサーは有利に
は弾力のある掻取セグメントを備えている。
【0035】 かかる混合機及び分散機によって、最初に紡糸溶剤(特にジメチルアセトアミ
ド)及び第二級脂肪族アミンを使用し、かつ短く切断された廃棄物繊維を添加す
ることによって固体含有率40質量%を有するエラスタン紡糸液を製造し、これ
を引き続き良好な繊維特性を有するエラスタン繊維に完全に紡糸することが首尾
よく可能である。
【0036】 廃棄物繊維を供給/計量装置を介して一定の時間的周期で添加して均質な溶解
法を達成することが有利であると判明した。
【0037】 更に、短く切断された廃棄物繊維を、混合シャフトによって生じる液体渦ので
きるだけ近くに導入して、繊維の良好な湿潤及び溶解を達成することが特に有用
であることが判明した。
【0038】 記載した溶解法は、乾式及び湿式紡糸法の両者によってエラスタン繊維に紡糸
することができる紡糸液を製造するために適当である。乾式紡糸法における、湿
式紡糸法におけるよりも明らかに高い必要とされる紡糸粘度をアミン含量、溶液
の温度並びにヒータ中の滞留時間によって調節することができる(図2及び図3
参照)。
【0039】 純粋なリサイクル材料からの紡糸液の他に、新鮮に製造されたエラスタン紡糸
液を任意の混合比で有する前記のような混合物を製造することもできる。
【0040】 また紡糸液が、例えばポリエステル又はポリエーテル含有の紡糸液であろうと
、又はその任意の組成の混合物であろうとも紡糸液の性質は本明細書では無関係
である(第1表参照)。全ての場合において、良好な繊維品質を有するエラスタ
ン繊維をかかる紡糸液から製造することができる。
【0041】 エラスタン廃棄物材料(例えば繊維又は毛)は15質量%以下の繊維製造のた
めの慣用の薬剤、特に鉱油又はポリアルキルシロキサンベースの油、例えばポリ
ジメチルシロキサンPDMSおよび/またはエトキシ化PDMS又は脂肪酸の金
属塩(例えばMgステアリン酸塩)又はヒドロタルサイトを単独又は任意の混合
物で含有していてよい。
【0042】 新鮮な溶液及びリサイクル材料の混合物を使用する方法は、特に連続作業のた
めに適当である。純粋なリサイクル溶液の使用は、特にバッチ法のために適当で
ある。
【0043】 40質量%以下の固体含有量を有するエラスタン紡糸溶液は、前記の装置及び
溶解法を使用して容易に製造できる(実施例11、第1表参照)。
【0044】 紡糸液の製造の他に、紡糸液の品質は本発明によるリサイクル法において重要
な役割をになう。紡糸液の良好な品質は、濾過装置において圧力を迅速に負荷せ
ずにも迅速に濾過可能な紡糸液をもたらし、かつ長い口金寿命をもたらし、従っ
て高い生成物収率をもたらす。
【0045】 提案された溶解法は、特に有利には0.10〜0.3mm、特に0.1〜0.
2mmの口金孔径を有するスピナレットを使用して湿式紡糸法によって、長い口
金寿命を達成することができる。微細な口金孔径、例えば0.10mm未満では
、口金の前方に紡糸液のかなり大きな圧力負荷が生じることがあり、これは明ら
かに短い口金寿命をもたらす。0.3mmより大きい口金孔径は、極めて低い噴
霧速度(5未満)を有し、場合により非常に長い紡糸の遅延(50より大)を引
き起こすことがあり、これは不安定な紡糸法及び固定の際に繊維の破壊がもたら
される。
【0046】 噴霧速度(S)は
【0047】
【数1】
【0048】 F=運搬量(ccm/分) Z=口金孔数 d=口金孔径(cm) 図1〜図3に関連する以下の実施例を本発明を更に説明するために使用する。
全てのパーセンテージは、特に記載がない限り質量に対するものである。
【0049】 図1は廃棄物繊維からエラスタン溶液を製造するための装置の構造を示してい
る。
【0050】 図2は種々の処理温度での例1における紡糸液の粘度の経時的低下を示してい
る。
【0051】 図3はリサイクル材料から得られる種々の紡糸液の粘度の経時的低下を示して
いる。
【0052】 実施例 例1 a)リサイクル材料からの紡糸液の製造 280kgのジメチルアセトアミド(DMAC)及び600gのジエチルアミ
ン(DEA)を600リットルの混合タンク1(図1参照)中に入口2を介して
導入した。2つの液体を、室温でアンカー型撹拌機3によって撹拌して混合した
。次いでサクションカッタ、溶解ディスク及び混練螺条からなるウォームセグメ
ント工具5を備える分散機4(分散装置)を作動させた。混合タンク1のマント
ル加熱を80℃に調節した。引き続き、残留物ボビン(residual bobbin)に由
来する3〜5mmの切断長に細分化されたエラスタン繊維材料を交互に4kg/
分の速度で補給孔6を通してはかり(図示せず)を介して分けて混合タンク1に
螺旋状に移送した。エラスタン繊維材料はソフトセグメントの成分としてポリエ
ーテル(PET)を含有する60kgのエラスタン繊維材料およびソフトセグメ
ントの成分としてポリエステル(PES)を含有する60kgのエラスタン繊維
材料からなり、これらを交互に前記のようにはかりを介して導入した。固体濃度
は30質量%であり、ジエチルアミン(DEA)の割合は固体エラスタンに対し
て0.5質量%であった。
【0053】 細分化されたエラスタン繊維材料を、材料が分散機4,5によって作られる撹
拌渦中に導入されるように少しずつ添加した。分散機4,5を、1分あたり70
0回転で始動させ、約30分後に繊維の導入が完了したらなお1分間に1500
回転で約85分以上作動させた。全撹拌時間は従って約115分であった。
【0054】 この過程において、混合物の温度は生じた混合エネルギーの結果として約11
0℃に上昇した。得られる紡糸液の粘度は50℃で測定して、60分の撹拌時間
後に146Pa・sであり、処理期間の終了時には48Pa・sであった。引き
続き紡糸液をノットスクリーン13に導通させ、かつ紡糸液b)と一緒に加熱さ
れた静的ミキサー7(図1参照)に通過させた。
【0055】 b)適当な湿式紡糸粘度を有する新鮮な溶液からの紡糸液の製造及び紡糸液a )との混合 DE−A4222772号の例2のように製造された、138Pa・sの紡糸
粘度(50℃で測定した)を有する30質量%のエラスタン紡糸溶液を撹拌タン
ク8(図1参照)中に装入した(これによりDE−A4222772号の内容は
本願に開示されたものとする)。紡糸液を側留中で、第2の撹拌タンク9からの
ジエチルアミンを含有する配合バッチをギヤポンプ10を介して混合し、引き続
き紡糸液a)と一緒に他のギヤポンプを介して比1:1において加熱した静的ミ
キサー7を介して移送し、かつ混合した。混合要素と連結された静的ミキサー7
を120℃に加熱した。混合機中での滞留時間は、約15分であった。側留中で
、DEA含有の配合バッチを、紡糸液b)が混合の前及び紡糸液a)との組合せ
の前にエラスタン固体に対して0.5質量%のDEA含量を有するような量で添
加した。撹拌タンク9中での配合バッチを30質量%のエラスタン紡糸液20k
gから前記のように4800gのジエチルアミン(DEA)を40℃で30分間
撹拌しながら添加することによって製造した。a)及びb)からの組合せ紡糸液
を混合機7中で導通及び処理された後に次いで第2の混合機11中で70℃に冷
却し、かつフィルタープレス12を介して濾過し、かつ撹拌機(図示せず)を有
する紡糸タンク中に再循環させた。50%の新鮮な溶液(紡糸液b)からなる組
み合わせエラスタン紡糸液は視覚的に均質であり、かつ大きなゲル粒子も未溶解
の繊維材料の残留物もどちらも含んでいなかった。50℃で測定した溶液の紡糸
粘度は18Pa・sであった。
【0056】 c)エラスタン繊維の製造 紡糸タンクからの紡糸溶液を0.2mmの孔径を有する4つの172孔の口金
に直接通し、これを22%のDMACを含有する紡糸水浴中に浸した。こうして
形成したフィラメントを80m/分で引き取り、合同(coalesce)させ、洗浄し
、固定させ、製造し、かつ125m/分でスプーラー上で巻き上げた。個々の繊
度751dtexを有する得られた繊維は0.95cN/dtexの繊維強度及
び633%の破断伸びを有していた。
【0057】 図2においては、混合タンク1(図1参照)での処理の時間に依存する3つの
異なる処理温度での例1に記載される紡糸液の組成物に関する粘度の増加を示し
ている。曲線から明らかなように、粘度は広範囲に調節することができる。図3
において種々の組成のリサイクル材料から得られる30質量%の紡糸液に関する
処理時間に依存する減少を示している。曲線から明らかなように、混合タンク1
での同時間の処理で溶解機4,5中の同一の撹拌条件及び約110℃の混合温度
下に、非常に低い粘度を有する紡糸液が、ポリエーテル(PET)をベースとす
る純粋なエラスタン繊維材料を含有するリサイクル紡糸液から得られ、かつ非常
に高い粘度を有する紡糸液はポリエーテル(PET)及びポリエステル(PES
)を混合比1:1で含有するエラスタン繊維からなるリサイクル紡糸液から得ら
れる。
【0058】 例2: a)純粋なリサイクル材料からの紡糸液の製造 280kgのDMAC及び600gのDEAを600リットルの混合タンク1
(図1参照)中に入口2を通して導入した。2つの液体を撹拌によって室温で一
緒に混合した。次いでウォームセグメント工具5を備えた溶解機4を1分間あた
り700回転で始動させた。混合タンク1のマントル加熱を約80℃に調節した
。引き続き残留物ボビンに由来する3〜5mmの切断長に細分化されたエラスタ
ン繊維材料を4kg/分の速度ではかりを介して供給孔6を通して混合タンク1
中に分けて螺旋状に移送した。エラスタン繊維材料は、エラスタン中のソフトセ
グメントの成分としてのポリエーテル(PET)を含有する120kgの切断複
合繊維からなっていた。固体濃度は30質量%であり、DEAの割合は固体に対
して0.5質量%であった。切断複合繊維を溶解機4によって発生させた撹拌渦
中に再び添加した。約30分後に繊維の導入が完了したら1分間あたり1500
回転で更に70分間作動させた。このように全撹拌時間は約100分間であった
。この経過において、生成物温度は生じた撹拌エネルギーによって約110℃に
高められた。50℃で測定された紡糸液の粘度は63分間の撹拌後に72Pa・
sであり、処理期間の完了時に30Pa・sであった(図3参照)。紡糸液を引
き続きノットスクリーン13に導通させ、次いで加熱された混合機7に直接通し
た。混合要素と連結されている静的ミキサー7を80℃に加熱した。混合機7中
の滞留時間は約10分間であった。次いで混合機11中の紡糸液を70℃に冷却
し、フィルタープレス12を介して濾過し、かつ紡糸タンク(図示せず)中に再
循環させた。100%のリサイクル材料からなる紡糸液は再び完全に均質であり
、かつ大きなゲル粒子も未溶解の繊維質材料の残留物もいずれも含有していなか
った。50℃で測定した溶液の紡糸粘度は20Pa・sであった。
【0059】 b)エラスタン繊維の製造 引き続き紡糸タンクからの紡糸液を例1に記載されるように直接、0.2mm
の代わりに0.25mmの孔径を有する4つの172孔口金に通し、これを25
%のDMACを含有する紡糸水浴中に浸漬させ、次いで例1に記載のように紡糸
し、後処理した。得られるエラスタン繊維は822dtexの繊度、0.79c
N/dtexの繊維強度及び626%の破断伸びを有していた。
【0060】 例3〜例12 種々の化学的起源及び種々の起源の新鮮な溶液の種々の混合比のリサイクル材
料の他の組成は、例3〜例11に相当して第1表に列記する。そこで使用される
略語PESはDE4222722A1号の例4でのように製造される、ソフトセ
グメントとしてポリエステル成分を含有するエラスタン紡糸液を示し、かつ略語
PETはDE42222722A1号からの例2に相当するポリエーテル材料を
含有するエラスタン紡糸液を示している。全ての紡糸液は、例1に記載のように
製造し、かつ800dtexの繊度を有するエラスタン繊維に紡糸した。例10
及び例11の場合には、36質量%もしくは40.3質量%のそれぞれの紡糸濃
度を有する、より高度に濃縮された紡糸液が生成しようとも混合タンク1中での
同時の加熱は80℃の代わりに110℃で実施した。全撹拌時間を130分に増
やし、かつ溶解機4を1分間に1500回転の代わりに1750回転で作動させ
た。生成物温度は、約133℃であり、処理期間の完了後の紡糸液の粘度は52
Pa・sもしくは46Pa・sのそれぞれであった。最後に、例12はポリエー
テルベースの新鮮な純粋溶液から出発した比較例を表す。第1表から明らかなよ
うに100%のリサイクル紡糸液(例3参照)及び全ての混合比を有する紡糸液
のどちらでも、溶液の紡糸において少なくとも0.72cN/dtexの繊維強
度及び少なくとも590%の繊維の破断伸びを有するエラスタン繊維が達成され
た。
【0061】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は廃棄物繊維からエラスタン溶液を製造するための装置の構造を示してい
る。
【図2】 図2は種々の処理温度での例1における紡糸液の粘度の経時的低下を示してい
る。
【図3】 図3はリサイクル材料から得られる種々の紡糸液の粘度の経時的低下を示して
いる。
【符号の説明】
1 混合タンク、 2 入口、 3 アンカー型撹拌機、 4 分散機、 5
ウォームセグメント工具、 6 補給孔、 7 混合機、 8 撹拌タンク、
9 撹拌タンク、 10 ギヤポンプ、 11 混合機、 12 フィルター
プレス、 13 ノットスクリーン
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月5日(2001.9.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ティーロ ゼーム ドイツ連邦共和国 デュッセルドルフ セ ルシウスヴェーク 18 (72)発明者 ヴォルフガング アンダーヘッゲン ドイツ連邦共和国 ドルマーゲン クナイ プシュトラーセ 17 (72)発明者 トニー ヘルベルツ ドイツ連邦共和国 ドルマーゲン ハウプ トシュトラーセ 79 (72)発明者 ヘルムート ユダート ドイツ連邦共和国 ランゲンフェルト オ スカー−エルプスレー−シュトラーセ 44 アー Fターム(参考) 4L035 AA04 BB02 BB03 BB06 BB07 EE08 HH10 MH00 4L045 AA01 AA02 CA05 CA08 CA40

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラスタンリサイクル材料からの紡糸液の使用下に乾式紡糸
    法又は湿式紡糸法によって、場合により新鮮なエラスタン溶液を添加してエラス
    タン繊維を製造するための方法において、 a)エラスタン材料、特にエラスタン繊維を、特に少なくとも0.1mm、有利
    には少なくとも1mm、特に有利には2〜10mm、殊に有利には3〜5mmの
    切断長に細分化し、 b)細分化されたエラスタン材料を紡糸溶剤中に、エラスタン固体の含量に対し
    て0.1〜2質量%の第二級の脂肪族アミンを導入し、 c)細分化されたエラスタン材料、紡糸溶剤及び第二級の脂肪族アミンからなる
    混合物を60〜150℃の温度において均質化しながら加熱し、 d)生じた均質のエラスタン紡溶液を予備濾過し、 e)場合により新鮮なエラスタン溶液を添加する場合は、エラスタン紡糸液を、
    有利には同一の固体濃度の新鮮なエラスタン溶液と任意の混合比で70〜140
    ℃で混合かつ後加熱し、 f)生じた紡糸液を高くて70℃、有利には50〜70℃の温度に冷却し、かつ
    もう一度濾過し、 g)完成した紡糸液を場合により、例えば撹拌によって後混合し、脱ガスし、引
    き続き乾式紡糸法又は湿式紡糸法の後にエラスタン繊維へと紡糸する ことを特徴とする、エラスタン繊維の製造方法。
  2. 【請求項2】 エラスタン廃棄物がポリエーテルベースのエラスタンから、
    ポリエーテルベースのエラスタンから、又はポリエーテル及びポリエステルを任
    意の混合比で含有する混合物から構成される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第二級の脂肪族アミンとしてジエチルアミン(DEA)を、
    エラスタン固体に対して有利には0.3〜1質量%、特に有利には0.5〜0.
    8質量%の量で使用する、請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程g)での完成した紡糸液の濃度が22〜45質量%、有
    利には30〜40質量%である、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法
  5. 【請求項5】 紡糸溶剤としてジメチルアセトアミドを使用する、請求項1
    から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 エラスタン紡糸液を新鮮なエラスタン溶液と工程e)で5〜
    60分の時間にわたり混合する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法
  7. 【請求項7】 工程b)及び工程c)の一緒にした全体の混合時間が少なく
    とも10分、有利には60〜150分、特に有利には90〜120分である、請
    求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程c)での溶解温度が80〜120℃である、請求項1か
    ら7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 エラスタン廃棄物溶液及び新鮮なエラスタン溶液の混合物を
    使用する場合に第二級アミン、特にジエチルアミンを、第二級アミン及び新鮮な
    エラスタン溶液からなる原料バッチの形で工程e)において工程b)の代わりに
    新鮮なエラスタン溶液に必ず添加する、請求項1から8までのいずれか1項記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 リサイクル紡糸液及び新鮮な溶液の混合を静的ミキサーを
    介して、有利には70〜140℃、特に100〜120℃で5〜30分以内に実
    施し、紡糸液を引き続き50〜70℃に冷却する、請求項1から9までのいずれ
    か1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 リサイクル紡糸液の固体含量がリサイクル紡糸液及び新鮮
    なエラスタン溶液からなる全紡糸液の固体含量に対して少なくとも10質量%、
    有利には少なくとも20質量%である、請求項1から10までのいずれか1項記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 紡糸液の紡糸を、湿式紡糸法によって口金孔径0.10〜
    0.3mm、有利には0.1〜0.2mmの紡糸口金から実施する、請求項1か
    ら11までのいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 エラスタン材料を工程a)において分けて、特に計量装置
    を介して、有利には1〜10kg/分、特に有利には3〜5kg/分の周期で、
    撹拌分散機によってもたらされる装入された紡糸溶剤の撹拌渦中に添加する、請
    求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 特に10000dtex以下の繊度を有する請求項1から
    13までのいずれか1項記載の方法によって得られるエラスタン繊維において、
    その繊維強度が0.5〜0.95cN/dtex、有利には0.7〜0.9cN
    /dtexであり、かつ破断伸びが500〜750%、有利には550〜700
    %であるエラスタン繊維。
  15. 【請求項15】 少なくとも、固体の入口2,6、撹拌機3及び分散装置4
    ,5を有する加熱可能な混合タンク、静的混合要素を有する混合タンク1に後接
    続された混合領域7、混合要素を有する冷却領域11並びに完成したエラスタン
    紡糸液を後濾過するための濾過装置12からなる、請求項1から13までのいず
    れか1項記載の方法を実施するための装置。
  16. 【請求項16】 分散装置4,5が少なくとも1つ、特に2つの撹拌分散機
    からなる、請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 撹拌分散機4がウォームセグメント工具5を備えている、
    請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】 撹拌分散機4がサクションカッタ、ウェブ付リング、混練
    螺条及び複流装置から選択されるウォームセグメント工具5を備えている、請求
    項16記載の装置。
  19. 【請求項19】 撹拌機3がアンカー型撹拌機であり、混合タンク1が混合
    機3の内部取付ための付加的な掻取装置を備えている、請求項14から17まで
    のいずれか1項記載の装置。
JP2000601231A 1999-02-24 2000-02-14 リサイクル材料からエラスタン糸を製造するための方法及び装置 Pending JP2002538314A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19907830A DE19907830A1 (de) 1999-02-24 1999-02-24 Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Elastanfäden aus Recyclingmaterial
DE19907830.0 1999-02-24
PCT/EP2000/001206 WO2000050673A1 (de) 1999-02-24 2000-02-14 Verfahren und vorrichtung zur herstellung von elastanfäden aus recyclingmaterial

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002538314A true JP2002538314A (ja) 2002-11-12

Family

ID=7898605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000601231A Pending JP2002538314A (ja) 1999-02-24 2000-02-14 リサイクル材料からエラスタン糸を製造するための方法及び装置

Country Status (14)

Country Link
US (1) US6830715B1 (ja)
EP (1) EP1163381B1 (ja)
JP (1) JP2002538314A (ja)
KR (1) KR20010102353A (ja)
CN (1) CN1131344C (ja)
AU (1) AU3154500A (ja)
BR (1) BR0008485A (ja)
CA (1) CA2362175A1 (ja)
DE (2) DE19907830A1 (ja)
HK (1) HK1045179B (ja)
IL (1) IL144576A0 (ja)
MX (1) MXPA01008560A (ja)
TW (1) TW469305B (ja)
WO (1) WO2000050673A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021060292A1 (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 旭化成株式会社 リサイクルポリウレタン弾性繊維、その製法、該リサイクルポリウレタン弾性繊維を含む繊維構造物、ギャザー部材、及び衛生材料
JP7162195B1 (ja) 2022-02-25 2022-10-28 東レ・オペロンテックス株式会社 ポリウレタン弾性繊維
WO2023175565A1 (en) 2022-03-17 2023-09-21 Toray-Opelontex Co., Ltd. Polyurethane elastic fiber and method for producing such
WO2023175568A1 (en) 2022-03-18 2023-09-21 Toray-Opelontex Co., Ltd. Polyurethane elastic fiber and method for producing such

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10103029A1 (de) * 2001-01-24 2002-07-25 Bayer Faser Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Ölabscheidung aus präparationshaltigen Elastan-Schnittfasern
CN100398584C (zh) * 2002-10-18 2008-07-02 富士胶片株式会社 过滤和生产聚合物溶液的方法和制备溶剂的方法
DE102004026119A1 (de) * 2004-05-15 2005-12-08 Lanxess Deutschland Gmbh Verfahren zur pneumatischen Förderung von Glasfasern
US20100090365A1 (en) * 2006-11-23 2010-04-15 Basf Se Method for the production of fibers
CN103643315B (zh) * 2013-12-04 2017-01-18 宜宾丝丽雅集团有限公司 适用于卷绕装置外置的高速纺丝机的纺丝工艺
CN105056856B (zh) * 2015-07-31 2017-04-05 温州大学瓯江学院 一种生产mbs的反应釜设备
CN108085854A (zh) * 2017-12-29 2018-05-29 杭州联成华卓实业有限公司 回收涤纶和棉混纺织物的生产工艺
CN108315827B (zh) * 2018-03-13 2019-07-19 扬州君禾薄膜科技有限公司 一种聚酯纤维纺丝工艺
EP4306584A1 (en) 2022-07-11 2024-01-17 Cap Iii B.V. Process for the recovery of epsilon-caprolactam and polyether polyurethane from nylon 6 and polyether polyurethane comprising materials
EP4306586A1 (en) 2022-07-11 2024-01-17 Cap Iii B.V. Process for the recovery of spandex and nylon from spandex and nylon comprising materials
EP4306585A1 (en) 2022-07-11 2024-01-17 Cap Iii B.V. Process for the recovery of epsilon-caprolactam and polyether polyurethane from polyamide 6 and polyether polyurethane comprising materials

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA771086A (en) * 1967-11-07 E.I. Du Pont De Nemours And Company Reclaiming spandex yarn by dissolving, filtering and dry-spinning
JPS5512128A (en) * 1978-07-11 1980-01-28 Toyo Prod Kk Dissolving of polyurethane
US4810737A (en) * 1987-11-16 1989-03-07 E. I. Du Pont De Nemours And Company Spinning of spandex filaments
DE4222772A1 (de) 1992-07-10 1994-01-13 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von viskositätsstabilen, gelarmen hochkonzentrierten Elastan-Spinnlösungen
US5471037A (en) 1992-08-18 1995-11-28 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for preparing polymeric material with microwave
DE4446339C1 (de) * 1994-12-23 1996-05-02 Bayer Faser Gmbh Verfahren zur Einstellung der Viskosität von hochkonzentrierten Elastanlösungen für das Trockenspinnen oder Naßspinnen von Elastanfasern und nach dem Verfahren erhältliche Elastanspinnlösung
DE19504316C1 (de) * 1995-02-10 1996-08-01 Bayer Faser Gmbh Verfahren zur Herstellung von mehrfädigen, naßgesponnenen Elastanfäden
DE19715584C2 (de) * 1997-04-15 2001-09-27 Bayer Faser Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Herstellung von Elastanfäden

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021060292A1 (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 旭化成株式会社 リサイクルポリウレタン弾性繊維、その製法、該リサイクルポリウレタン弾性繊維を含む繊維構造物、ギャザー部材、及び衛生材料
JPWO2021060292A1 (ja) * 2019-09-24 2021-04-01
TWI809315B (zh) * 2019-09-24 2023-07-21 日商旭化成股份有限公司 再生聚胺酯彈性纖維、其製法、含有該再生聚胺酯彈性纖維之纖維構造物、皺褶部件、及衛生材料
JP7402246B2 (ja) 2019-09-24 2023-12-20 旭化成株式会社 リサイクルポリウレタン弾性繊維、その製法、該リサイクルポリウレタン弾性繊維を含む繊維構造物、ギャザー部材、及び衛生材料
JP7162195B1 (ja) 2022-02-25 2022-10-28 東レ・オペロンテックス株式会社 ポリウレタン弾性繊維
WO2023161692A1 (en) 2022-02-25 2023-08-31 Toray Opelontex Co., Ltd Polyurethane elastic fiber
JP2023124148A (ja) * 2022-02-25 2023-09-06 東レ・オペロンテックス株式会社 ポリウレタン弾性繊維
WO2023175565A1 (en) 2022-03-17 2023-09-21 Toray-Opelontex Co., Ltd. Polyurethane elastic fiber and method for producing such
WO2023175568A1 (en) 2022-03-18 2023-09-21 Toray-Opelontex Co., Ltd. Polyurethane elastic fiber and method for producing such

Also Published As

Publication number Publication date
EP1163381A1 (de) 2001-12-19
US6830715B1 (en) 2004-12-14
DE50006258D1 (de) 2004-06-03
CA2362175A1 (en) 2000-08-31
CN1131344C (zh) 2003-12-17
WO2000050673A1 (de) 2000-08-31
HK1045179B (zh) 2004-10-21
IL144576A0 (en) 2002-05-23
DE19907830A1 (de) 2000-08-31
MXPA01008560A (es) 2002-04-09
KR20010102353A (ko) 2001-11-15
BR0008485A (pt) 2002-01-29
CN1341170A (zh) 2002-03-20
AU3154500A (en) 2000-09-14
EP1163381B1 (de) 2004-04-28
HK1045179A1 (en) 2002-11-15
TW469305B (en) 2001-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002538314A (ja) リサイクル材料からエラスタン糸を製造するための方法及び装置
EP0759038B1 (de) Verfahren zur herstellung einer cellulosesuspension
EP0764127B1 (de) Vorrichtung zum halten und abgeben einer homogenen cellulosesuspension
RU2362845C2 (ru) Способ получения целлюлозного волокна
CN101235551B (zh) 一种高剪切超高分子量聚乙烯连续溶解纺丝新方法
KR102062033B1 (ko) 성형된 물품의 제조방법
CN103668523B (zh) 干法腈纶纤维的制造方法
CN108660524A (zh) 以水可溶的改性pva为海的海岛纤维复合熔融纺丝方法
CN111793831A (zh) 一种废旧聚酯纺制仿棉麻纤维的方法
CN108505190A (zh) 利用水溶性聚乙烯醇海岛纤维制备桃皮绒面料基布的方法
CN108486683B (zh) 具有水溶性海相的pet/pva海岛纤维及其生产工艺
US5584919A (en) Pelletized pre-dope granules of cellulose and tertiary amine oxide, spinning solution, of cellulose and process for making them
DE19949720C2 (de) Verfahren und Vorrichtung zur kontinuierlichen Herstellung einer Extrusionslösung
CN108396435A (zh) 一种基于改性pva海岛纤维的新型超细纤维面料
CN108532027B (zh) 具有水溶性海相的pa/pva海岛纤维及其生产工艺
JP2672937B2 (ja) セルロースと第三アミンオキシドとのプレドープ顆粒及びその製造方法
JP3937216B2 (ja) セルロース成形体の製造方法
JPH08260240A (ja) エラスタン繊維を乾式または湿式紡糸するための極めて濃厚なエラスタン溶液の粘度を調節する方法
EP0727439B1 (en) Pelletized pre-dope granules of cellulose and tertiary amine oxide, process for making them and process for making shaped articles thereof
CN114855294A (zh) 集成和改进的生产丙烯腈纤维的方法
JPH07331528A (ja) アクリル系繊維の製造法
TW202328522A (zh) 與用於生產再生纖維素成型體之冷鹼法有關的改良
RU2181152C2 (ru) Способ получения полиуретановых эластичного материала и эластичной нити
CN115125631A (zh) 一种原液着色异形再生聚酯短纤的制备方法
JP2002115124A (ja) ポリアミド極細繊維及びその製造方法