JP2002537483A - 混合界面活性剤系を含有する自動食器洗浄用組成物 - Google Patents

混合界面活性剤系を含有する自動食器洗浄用組成物

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JP2002537483A JP2000601114A JP2000601114A JP2002537483A JP 2002537483 A JP2002537483 A JP 2002537483A JP 2000601114 A JP2000601114 A JP 2000601114A JP 2000601114 A JP2000601114 A JP 2000601114A JP 2002537483 A JP2002537483 A JP 2002537483A
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マイケル シェーパー,ウィリアム
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ジーン ハッゲバーグ,ドナ
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Abstract

(57)【要約】 X/Y数が1.00より大きい低発泡性非イオン界面活性剤、及びオキサイド界面活性剤を含有する混合界面活性剤系を含有する自動食器洗浄用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、界面活性剤および好ましくは漂白剤を含む自動食器洗浄用洗剤組成
物の分野に関する。
【0002】 (発明の背景) 特に家庭用機械での自動食器洗浄は、布帛洗濯とは非常に異なる技術である。
家庭での布帛洗濯は、普通は、タンブリング作用を有する特別な目的のために製
造された機械で実行される。これらは、噴霧動作家庭用自動食器洗浄機とは非常
に異なる。後者における噴霧動作は、泡を生じる傾向がある。泡は、家庭用食器
洗浄機の低い敷居から容易にあふれ出て噴霧動作を減速させ、これが次に清浄化
作用を低減する。したがって、家庭用機械食器洗浄の別個の分野においては、一
般の泡生成性洗濯用洗剤界面活性剤の使用は普通は制限される。これらの局面は
、家庭用食器洗浄分野における独自の処方物制約の簡単な実例である。
【0003】 漂白性化学物質を用いる自動食器洗浄は、布帛漂白とは異なる。自動食器洗浄
では、漂白性化学物質の使用は食器からの汚れ除去の促進をもたらすが、しかし
汚れ漂白も起こり得る。さらに、漂白化学物質による汚れの再沈着防止および斑
点生成防止作用が望ましい。いくつかの漂白性化学物質(例えば、過酸化水素供
給源、単独でまたはテトラアセチルエチレンジアミン、別名「TAED」と一緒
に)は、ある環境においては、食器清浄化に役立ち得る。
【0004】 前記の技術的制約ならびに消費者の必要性および要求のために、自動食器洗浄
用洗剤(ADD)組成物は、継続的に変更および改良されつつある。さらに、環
境因子、例えばリン酸塩の制限、生成物のより少ない使用量で常に良好な斑点皮
膜形成結果を提供し、洗浄過程を補助するために少ない熱エネルギーおよび少な
い水を提供することなどが望ましいことから、ADD組成物改良の必要を駆り立
てた。
【0005】 ADD組成物の処方に対するこのような継続的変更にもかかわらず、特に斑点
皮膜形成の排除のためにの、より良好な清浄化ADD組成物に対する必要性は依
然として存在する。典型的には、他の種類の清浄化組成物、例えば洗濯用洗剤組
成物では、清浄化改良は、用いられる界面活性剤を変更し且つ改良することによ
り継続的になされている。しかしながら、本明細書中に前記したように、ADD
組成物は、他の清浄化組成物中に典型的に用いられるほとんどの界面活性剤系お
よび成分と非相溶性である極低泡立ち組成物を必要とするといった独自の制限を
有する。したがって、許容不可能な高い泡立ちを伴わずに斑点生成低減利点を提
供するADD組成物に対する必要性が依然として存在する。
【0006】 (背景技術) 米国特許第4,272,394号、WO94/22800およびWO93/0
4153。
【0007】 (発明の要約) ビルダーおよび選択された非イオン性界面活性剤系を含み、好ましくはさらに
漂白剤および/または酵素を含む自動食器洗浄用洗剤(「ADD」)組成物が優
れた斑点生成低減利点を提供するということが、意外にもここに発見された。 したがって、本発明は、以下の: (a)組成物の重量の約5%〜約90%(好ましくは約5%〜約75%、さら
に好ましくは約10%〜約50%)のビルダー(好ましくはリン酸塩またはクエ
ン酸塩および炭酸塩を含有する無リン酸塩ビルダー系)、 (b)組成物の重量の約0.1%〜約15%(好ましくは約0.2%〜約10
%、さらに好ましくは約0.5%〜約5%)のオキシド界面活性剤であって、ア
ミンオキシド、ホスフィンオキシド、スルホキシドおよびそれらの混合物から成
る群から選択され、好ましくはアミンオキシドであるオキシド界面活性剤、 (c)1.00以上、好ましくは1.10より大きい、さらに好ましくは1.
30より大きいX/Y数を有する、組成物の重量の約0.1%〜約15%(好ま
しくは約0.2%〜約10%、さらに好ましくは約0.5%〜約5%)の低発泡
性非イオン性界面活性剤であって、前記低発泡性非イオン性界面活性剤がグリセ
リルエーテル基を含有する場合、前記発泡性非イオン性界面活性剤上の面冠が少
なくとも4の炭素数を有する分枝鎖または線状アルキル基であり、そしてX/Y
数が二量体および三量体の非存在下で算定され、 (d)任意に組成物の重量の約0.1%〜約40%の漂白剤(好ましくは次亜
塩素酸塩、例えばナトリウムジクロロイソシアヌレート、「NaDCC」、また
は過酸化水素漂白系の供給源、例えば過ホウ酸塩または過炭酸塩)であって、好
ましくはコバルト漂白触媒および/またはマンガン漂白触媒も含有し、そして (e)付加物質 を含む自動食器洗浄用洗剤組成物であって、前記低発泡性非イオン性界面活性剤
対前記オキシド界面活性剤の重量比が約2:1〜約30:1である洗剤組成物を
包含する。
【0008】 本発明の代替的実施態様は、以下の: (a)組成物の重量の約5%〜約90%のビルダー、 (b)組成物の重量の約0.1%〜約15%のオキシド界面活性剤であって、
アミンオキシド、ホスフィンオキシド、スルホキシドおよびそれらの混合物から
成る群から選択されるオキシド界面活性剤、 (c)組成物の重量の約0.1%〜約15%の低発泡性非イオン性界面活性剤
であり、8dyne/cm未満の界面張力を有する低発泡性非イオン性界面活性
剤、 (d)任意に組成物の重量の約0.1%〜約40%の漂白剤、そして (e)付加物質 を含む自動食器洗浄用洗剤組成物であり、前記低発泡性非イオン性界面活性剤対
前記オキシド界面活性剤の重量比が約2:1〜約30:1である洗剤組成物であ
る。
【0009】 本発明は、その他の酵素(特にプロテアーゼおよび/またはアミラーゼ)を含
めた付加的成分が処方される顆粒形態完全処方ADDを、他のADD製品形態、
例えば液体ゲルおよび錠剤とともに包含する(が、これらに限定されない)。 本発明は、清浄化方法、特に家庭用自動食器洗浄機中での食卓用具の洗浄方法
であって、本明細書に前記したようなADD組成物を含有する水性アルカリ性浴
を用いて自動食器洗浄機中で汚れた食卓用具を処理することを含む方法も包含す
る。 既述のように、本発明は、優れた脂汚れ除去、良好な食器保護および良好な全
体的清浄化を含めた利点を有する。 本明細書で使用する部、パーセンテージおよび比率はすべて、別記しない限り
、重量%として表される。引用文献はすべて、関連部分が、参照により本明細書
中に含まれる。
【0010】 (発明の詳しい説明) 自動食器洗浄用組成物: 本発明の自動食器洗浄用組成物は、ビルダーおよび選択された非イオン性界面
活性剤系を含み、好ましくは漂白剤(例えば、塩素系漂白剤または過酸化水素供
給源)および/または洗浄性酵素も含有する。本明細書中で有用な漂白剤として
は、塩素酸素漂白剤(例えば、次亜塩素酸塩またはNaDCC)および過酸化水
素供給源、例えば任意の普通の過酸化水素放出塩、例えば過ホウ酸ナトリウム、
過炭酸ナトリウムおよびそれらの混合物が挙げられる。過硫酸塩漂白剤のような
利用可能な酸素の供給源(例えば、OXONE、製造DuPont)も有用である。好
ましい実施態様では、付加的成分、例えば水溶性ケイ酸塩(アルカリ性を提供す
るために有用であり、腐食制御を助長する)、分散剤ポリマー(カルシウムおよ
び/またはマグネシウム塩の結晶成長を改質し、抑制する)、キレート化剤(遷
移金属を制御する)、アルカリ(pHを調整する)および洗浄性酵素(頑固な食
物汚れの、特にデンプン性およびタンパク質様汚れの清浄化を助長する)が存在
する。付加的漂白改質物質、例えば慣用的漂白活性剤(例えば、TAEDおよび
/または漂白触媒)が付加されるが、但し、任意のこのような漂白改質物質は、
本発明の目的に適合するような方式で送達される。さらに本発明の洗剤組成物は
、1つ又はそれ以上の加工助剤、充填剤、香料、慣用的酵素粒子生成物質、例え
ば酵素コアまたは「ノンパレイユ」、ならびに顔料等を含み得る。
【0011】 概して、本明細書中のADD組成物の製造に用いられる物質は、好ましくは、
ガラス器上での斑点生成/皮膜形成との適合性に関して調べられる。斑点生成/
皮膜形成に関する試験方法は一般に、DINおよびASTM試験法を含めた自動
食器洗浄用洗剤文献に記載されている。特に長鎖長のある種の油性物質、および
不溶性物質、例えば粘土、ならびに長鎖脂肪酸または石鹸スカムを形成する石鹸
は、したがって、好ましくは当該組成物から制限されるかまたは排除される。
【0012】 必須成分の量は広範囲内で変わり得るが、しかしながら、本明細書中の好まし
い自動食器洗浄用洗剤組成物(典型的には、pHが約8より高い、さらに好まし
くは約9.5〜約12の、最も好ましくは約9.5〜約10.5の1%水性溶液
を有する)は、以下の:約5%〜約90%、好ましくは約5%〜約75%のビル
ダー、約0.1%〜約15%、好ましくは約0.2%〜約10%の非イオン性界
面活性剤が存在するものである。このような完全処方実施形態は、典型的には、
約0.1%〜約15%の高分子分散剤、約0.01%〜約10%のキレート化剤
、および約0.00001%〜約10%の洗浄性酵素をさらに含むが、しかしさ
らなる付加的または付加物成分が存在し得る。顆粒形態の本明細書中の洗剤組成
物は、最良保存安定性のために、典型的には、例えば約7%未満の遊離水に、含
水量を制限する。
【0013】 本発明の組成物は、塩素含有漂白添加剤を用いて処方され得るが、本発明の好
ましいADD組成物(特に洗浄性酵素を包含するもの)は、実質的に塩素漂白剤
を含有しない。塩素漂白剤を「実質的に含有しない」とは、処方者が故意に塩素
含有漂白剤添加剤、例えばジクロロイソシアヌレートを好ましいADD組成物に
付加しないことを意味する。しかしながら、上水道の塩素処理のような処方者の
制御外の因子のために、いくつかの非ゼロ量の塩素漂白剤が洗浄液中に存在し得
る、と認識される。「実質的に含有しない」という用語は、同様に、他の成分の
好ましい制限に関して案出され得る。
【0014】 「有効量」とは、本明細書中では、いかなる比較試験条件が用いられても、汚
れた表面の清浄化を強化するのに十分な量を意味する。同様に、「触媒的有効量
」という用語は、いかなる比較試験条件が用いられても、汚れた表面の洗浄化を
強化するのに十分な金属含有漂白触媒の量を指す。自動食器洗浄においては、汚
れた表面は、例えば茶渋の付いた陶器カップ、口紅しみの付いた陶器カップ、単
純デンプンまたはより複雑な食物汚れの付いた皿、あるいはトマトスープでしみ
の付いたプラスチック製スパチュラであり得る。試験条件は、用いられる洗浄機
の種類および使用者の癖によって変わる。いくつかの機械は、他のものよりかな
り長い洗浄サイクルを有する。ある使用者は、機械の内側を十分に加熱せずに温
水を用いることを選択するが、他の者は温水を、あるいは冷水をさえ充填した後
、内部電気コイルにより十分に温める。もちろん、漂白剤および酵素の性能は、
このような考慮要件、ならびに完全処方洗剤中に用いられるレベルにより左右さ
れ、清浄化組成物が適切に調整され得る。
【0015】 低発泡性非イオン性界面活性剤(LFNI) 本発明の必須非イオン性界面活性剤は、1.00より大きい、好ましくは1.
10より大きい、さらに好ましくは1.30より大きいX/Y数を有さねばなら
ない。このX/Y数の決定は、本明細書中で後述される。1.00より大きいX
/Y数を有する界面活性剤は、1.00またはそれ以下のX/Y数を有する非イ
オン性界面活性剤より優れた清浄化を示す、ということが意外にも判明した。L
FNIがグリセリルエーテル基を含有する場合には、X/Y数は、あらゆる考え
得る二量体および三量体を除外して算定される。即ち、存在するあらゆる二量体
および三量体は、グリセリルエーテル基を含有する任意のLFNIに関するX/
Y値を算定するために用いられない。
【0016】 さらに、これらの界面活性剤は、石鹸泡制御を提供し、オキシド界面活性剤と
組合せて、ADW組成物中に用いるのに適した石鹸泡のレベルを提供する。さら
に、本発明のLFNI界面活性剤は、オキシド界面活性剤の清浄化との最小限の
負の相互作用を有する。
【0017】 適切な界面活性剤としては、エトキシおよびプロポキシ含有エーテル面冠ポリ
(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤、エトキシおよびブトキシ含有エー
テル面冠ポリ(オキシアルキル化)アルコール界面活性剤、エトキシおよびブト
キシ含有アルキルアルコキシレート、ならびにエトキシ、プロポキシおよびブト
キシ含有アルキアルコキシレートが挙げられる。しかしながら、LFNI界面活
性剤がグリセリルエーテル基を含有する場合には、存在するあらゆる考え得る二
量体または三量体の量が最小限にされるのが好ましい。二量体および三量体の量
は、これらがオキシド界面活性剤の清浄化と最小限の負の相互作用を有するよう
なレベルに最小限にされる。グリセリルエーテル含有界面活性剤中に存在する二
量体および三量体の量は、界面活性剤を製造するために用いられる工程によって
いる。二量体および三量体の生成を最小限にするかまたは排除するための好まし
い方法は、反応体の化学量論により、あるいは典型的精製方法(例えば、クロマ
トグラフィー、結晶化、fictionalization等)により制御され得る。
【0018】 本発明の好ましい一LFNIは、式: R1(EO)a(PO)b(BO)c (式中、R1は線状または分枝鎖のC6〜C20のアルキル、好ましくは線状または
分枝鎖のC8〜C18のアルキル、さらに好ましくは線状または分枝鎖のC9〜C16 のアルキルであり、aは2〜30、好ましくは4〜25、さらに好ましくは5〜
20、最も好ましくは5〜18の整数であり、bは0〜30、好ましくは0〜2
5、さらに好ましくは0〜20、最も好ましくは0〜10の整数であり、cは1
〜10、好ましくは1〜9、さらに好ましくは1〜7、最も好ましくは1〜6の
整数である)を有する。
【0019】 本発明の別の好ましいLFNIは、式: R1O[CH2CH(R3)O]m[CH2kCH(OH)[CH2jOR2 (式中、R1およびR2は、炭素数1〜30の線状または分枝鎖の飽和または不飽
和の脂肪族または芳香族炭化水素基であり、R3は、Hまたは炭素数1〜4の線
状脂肪族炭化水素基であり、mは、1〜40の平均値を有する整数であり、mが
2またはそれ以上である場合、R3は同一であるかまたは異なり、そしてkおよ
びjは1〜12の平均値を有する整数であって、さらに、mが15またはそれ以
上であり、そしてR3がHおよびメチルである場合、少なくとも4つのR3はメチ
ルであり、さらに、mが15またはそれ以上であり、そしてR3がH、1〜3つ
のメチル基を含む場合には、少なくとも1つのR3はエチル、プロピルまたはブ
チルであり、さらにR2は任意にアルコキシル化され、前記アルコキシはエトキ
シ、プロポキシ、ブチルオキシおよびそれらの混合物から選択される)を有し、
さらに前記界面活性剤は、30%未満、好ましくは15%未満、最も好ましくは
5%未満の前記非イオン性界面活性剤の二量体および三量体を有する。
【0020】 本発明の別の好ましいLFNIは、式: R1O[CH2CH(R3)O]e2 (式中、R1は、炭素数1〜30の線状または分枝鎖、飽和または不飽和、脂肪
族または芳香族の炭化水素基であり、R2は、炭素数1〜30で、任意に1〜5
個のヒドロキシ基を含有し、さらに任意にエーテル基で置換される線状または分
枝鎖、飽和または不飽和、脂肪族または芳香族の炭化水素基であり、R3は、H
、あるいは炭素数1〜4の線状脂肪族炭化水素基であり、eは1〜40の平均値
を有する整数であって、R2は任意にアルコキシル化され得るし、前記アルコキ
シはエトキシ、プロポキシ、ブチルオキシおよびそれらの混合物から選択される
)を有する。
【0021】 適切な界面活性剤としては以下のものが挙げられるが、これらに限定されない
【0022】
【表1】
【0023】 X/Yの算定 本発明のLFNI界面活性剤はすべて、1.00以上の疎水性対親水性比、ま
たは「X/Y」数を有さねばならない。 「X/Y」の算定法を以下に示す。所定のアルコキシル化非イオン性界面活性
剤構造に関しては、「X」は、酸素に隣接する炭素原子に結合される陽子の合計
と定義される。「Y」は、酸素に隣接しない前記の分子内の炭素原子に結合され
るすべての陽子の合計と定義される。即ち、
【0024】
【化3】
【0025】 典型的例を以下に示す。C13EO1213に関しては、X=52およびY=50
である。したがって、X/Y=52/50=1.04 X/Yは、1H NMRスペクトルの積分からも実験的に測定され得る。「X
」陽子は、d3.0〜4.0ppmのスペクトルの領域により限定されるピーク
面積として表される。「Y」陽子は、d0.5〜2.0ppmで限定されるピー
ク面積として表される。X/Yはその場合、3.0〜4.0ppmのピーク面積
を0.5〜2.0ppmのピーク面積で割って算定される。
【0026】 好ましいのは、米国特許第5,294,365号に開示された方法により確定
して、泡立ち(いかなるシリコーン石鹸泡制御剤も存在しない)が2インチ未満
、好ましくは1インチ未満である非イオン性界面活性剤系を含有するADD組成
物である。
【0027】 オキシド界面活性剤−オキシド界面活性剤は、アミンオキシド、ホスフィンオ
キシド、スルホキシドおよびそれらの混合物から成る群から選択され、アミンオ
キシドが好ましい。 好ましいアミンオキシドは、式:
【0028】
【化4】
【0029】 (式中、R3は、炭素数約8〜約22のアルキル、ヒドロキシアルキルまたはア
ルキルエニル基あるいはそれらの混合物であり、R4は、炭素数約2〜約3のア
ルキレンまたはヒドロキシアルキレン基あるいはそれらの混合物であり、xは0
〜約3であり、R5は各々、炭素数約1〜約3のアルキルまたはヒドロキシアル
キル基あるいは約1〜約3個のエチレンオキシド基を含有するポリエチレンオキ
シド基である)を有する。 好ましいホスフィンオキシドは、式:
【0030】
【化5】
【0031】 (式中、R3、R4、xおよびR5は前記と同様である)を有する。 好ましいスルホキシドは、式:
【0032】
【化6】
【0033】 (式中、R3、R4、xおよびR5は前記と同様である)を有する。
【0034】 任意の補助界面活性剤−本発明の組成物は、任意の補助界面活性剤をさらに含
有し得る。これらの任意の界面活性剤は、好ましくは漂白安定性である。好まし
い任意の補助界面活性剤は、低曇り点非イオン性界面活性剤、高曇り点非イオン
性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤およびそれらの混合物である。
【0035】 本発明の自動食器洗浄用組成物中で有用な非イオン性補助界面活性剤は、存在
する場合、望ましくは組成物の約0.1%〜約15%のレベルで本発明の洗剤組
成物中に含まれる。概して、漂白安定性補助界面活性剤が好ましい。非イオン性
界面活性剤は一般に周知であり、 Kirk Othmer’s Encyclopedia of Chemical T
echnology, 3rd Ed., Vol. 22, pp.360-379,”Surfactants and Detersive Syst
ems”(この記載内容は、参照により本明細書中に援用される)にさらに詳細に
記載されている。
【0036】 「曇り点」とは、本明細書中で用いる場合、界面活性剤が温度の増大に伴って
低可溶性になる結果である非イオン性界面活性剤の周知の特性であり、二次相の
出現が観察可能な温度が「曇り点」と呼ばれる(本明細書中に前記したKirk Oth
mer, pp. 360-362参照)。
【0037】 本明細書中で用いる場合、「低曇り点」非イオン性補助界面活性剤は、30℃
未満、好ましくは約20℃未満、最も好ましくは約10℃未満の曇り点を有する
非イオン性界面活性剤系成分と定義される。典型的低曇り点非イオン性補助界面
活性剤としては、非イオン性アルコキシル化界面活性剤、特に第一級アルコール
から得られるエトキシレート、およびポリオキシプロピレン/ポリオキシエチレ
ン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)逆ブロックポリマーが挙げられ
る。さらに、このような低曇り点非イオン性補助界面活性剤としては、例えばエ
トキシル化プロポキシル化アルコール(例えばOlin Corporationのポリタージェ
ント(商標)SLF18)、およびエポキシ面冠ポリ(オキシアルキル化)アル
コール(例えば、WO94/22800(Olin Corporation 、1994年10
月13日公開)に記載されているようなOlin Corporationのポリ−タージェント
(商標)SLF18Bシリーズの非イオン性界面活性剤)が挙げられる。
【0038】 非イオン性補助界面活性剤は、任意に約15重量%までの量でプロピレンオキ
シドを任意に含有し得る。その他の好ましい非イオン性補助界面活性剤は、米国
特許第4,223,163号(Builloty、1980年9月16日発行)(この記
載内容は、参照により本明細書中に援用される)に記載された方法により調製さ
れ得る。
【0039】 低曇り点非イオン性補助界面活性剤は、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロ
ピレンブロック高分子化合物を付加的に包含する。ブロックポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレン高分子化合物としては、開始剤反応性水素化合物として
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチロールプ
ロパンおよびエチレンジアミンを基礎にしたものが挙げられる。プルロニック(
商標)、リバーストプルロニック(商標)およびテトロニック(商標)(BASF-W
yandotte Corp., Wyandotte, Michigan)と命名されたブロックポリマー界面活
性剤化合物のいくつかは、本発明のADD組成物中に適している。好ましい例と
しては、リバーストプルロニック(商標)25R2およびテトロニック(商標)
702が挙げられる。このような補助界面活性剤は、典型的には低曇り点非イオ
ン性界面活性剤として本明細書中で有用である。
【0040】 本明細書中で用いる場合、「高曇り点」非イオン性補助界面活性剤は、40℃
より高い、好ましくは約50℃より高い、さらに好ましくは約60℃より高い曇
り点を有する非イオン性界面活性剤系成分と定義される。好ましくは、非イオン
性補助界面活性剤系は、炭素数約8〜約20の一価アルコールまたはアルキルフ
ェノールとアルコールまたはアルキルフェノール1モル当たり平均して約6〜約
15モルのエチレンオキシドとの反応から得られるエトキシル化界面活性剤を包
含する。このような高曇り点非イオン性補助界面活性剤としては、例えばテルギ
トール15S9(供給元Union Carbide)、ローダスルフTMD8.5(供給元R
hone Poulenc)およびネオドール91−8(供給元Shell)が挙げられる。
【0041】 高曇り点非イオン性補助界面活性剤はさらに、約9〜約15,好ましくは11
〜15の範囲内の親水性−親油性平衡(「HLB」。前述のKirk Othmer参照)
値を有する、ということも本発明の目的のために好ましい。このような物質とし
ては、例えばテルギトール15S9(供給元Union Carbide)、ローダスルフT
MD8.5(供給元Rhone Poulenc)およびネオドール91−8(供給元Shell)
が挙げられる。
【0042】 別の好ましい高曇り点非イオン性補助界面活性剤は、第二級アルコールおよび
分枝鎖第一級アルコールを含めた炭素数約6〜約20の直鎖、または好ましくは
分枝鎖または第二級脂肪アルコール(C6〜C20のアルコール)から得られる。
好ましくは、高曇り点非イオン性補助界面活性剤は、分枝鎖または第二級アルコ
ールエトキシレート、さらに好ましくは、アルコール1モル当たり平均約6〜約
15モル、好ましくは約6〜約12モル、最も好ましくは約6〜約9モルのエチ
レンオキシドと縮合した分枝鎖または第二級アルコールエトキシレート、さらに
好ましくは混合C9/11またはC11/15の分枝鎖アルコールエトキシレートである
。好ましくは、そのようにして得られるエトキシル化非イオン性補助界面活性剤
は、平均に比して狭いエトキシレート分布を有する。
【0043】 任意の補助界面活性剤が低曇り点非イオン性界面活性剤と高曇り点非イオン性
界面活性剤の混合物である場合には、混合物は、好ましくは約10:1〜約1:
10の範囲内の重量比で併合されるのが好ましい。
【0044】 陰イオン性補助界面活性剤は、3より大きい(好ましくは4〜10、さらに好
ましくは6〜8)エトキシル化度、ならびにC8〜C16の、好ましくはC11〜C1 5 の範囲の鎖長を有するアルキルエトキシカルボキシレート、アルキルエトキシ
スルフェートから選択され得る。さらに、分枝鎖アルキルカルボキシレートは、
分枝が中間で起こり、平均総鎖長が10〜18、好ましくは12〜16で、2〜
4炭素長の側枝を伴う場合に、ADW組成物中で有用であることが判明している
。一例は、2−ブチルオクタン酸である。陰イオン性補助界面活性剤は、典型的
には、カルシウムの存在下で良好な溶解性を有する種類のものである。このよう
な陰イオン性補助界面活性剤は、アルキル(ポリエトキシ)スルフェート(AE
S)、アルキル(ポリエトキシ)カルボキシレート(AEC)、ならびに短鎖化
6〜C10のアルキルスルフェートおよびスルホネートによりさらに説明される
。直鎖脂肪酸は、カルシウムに対するそれらの感受性のために有効でないことが
示されている。
【0045】 ビルダー ケイ酸塩以外の洗剤ビルダーは、無機質硬度の制御を助長するために本明細書
の組成物中に任意に含まれ得る。無機ならびに有機ビルダーが用いられ得る。ビ
ルダーは、粒状汚れの除去を助長するために自動食器洗浄に用いられる。
【0046】 ビルダーのレベルは、組成物の最終用途およびその所望の物理的形態によって
広範に変わり得る。組成物は、典型的には少なくとも約1%のビルダーを含む。
高性能組成物は、典型的には約5重量%〜約90重量%、さらに典型的には約5
重量%〜約75重量%の洗剤ビルダーを含む。しかしながら、より低レベルまた
はより高レベルのビルダーは除外されない。
【0047】 無機または非リン酸塩含有洗剤ビルダーとしては、ホスホネート、フィチン酸
、ケイ酸塩、炭酸塩(重炭酸塩およびセスキ炭酸塩を含む)、硫酸塩、クエン酸
塩、ゼオライトまたは層化ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩が挙げられるが、こ
れらに限定されない。
【0048】 炭酸塩ビルダーの例は、独国特許出願第2,321,001号(1973年11月15
日公開)に開示されているようなアルカリ土類およびアルカリ金属炭酸塩である
。種々の等級および種類の炭酸ナトリウムおよびセスキ炭酸ナトリウムが用いら
れ、これらのうちのいくつかは、その他の成分、特に洗浄性界面活性剤のための
担体として特に有用である。
【0049】 本発明の目的に適した有機洗剤ビルダーとしては、広範な種々のポリカルボキ
シレート化合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中で用いる場
合、「ポリカルボキシレート」とは、複数のカルボキシレート基、好ましくは少
なくとも3つのカルボキシレートを有する化合物を指す。ポリカルボキシレート
ビルダーは一般に酸形態で組成物に付加され得るが、しかし中和塩または「過塩
基化」形態でも付加され得る。塩形態で用いられる場合、アルカリ金属、例えば
ナトリウム、カリウムおよびリチウムまたはアルカノールアンモニウム塩が好ま
しい。
【0050】 種々の種類の有用な物質が、ポリカルボキシレートビルダーとして挙げられる
。ポリカルボキシレートビルダーの重要な一種類は、エーテルポリカルボキシレ
ート、例えば米国特許第3,128,287号(Berg、1964年4月7日発行
)および米国特許第3,635,830号(Lamberti等、1972年1月18日
発行)に開示されているようなオキシジスクシネートを包含する。米国特許第4
,663,071号(Bush等、1987年5月5日発行)の「TMS/TDS」ビルダ
ーも参照されたい。適切なエーテルポリカルボキシレートとしては、環状化合物
、特に米国特許第3,923,679号、第3,835,163号、第4,15
8,635号、第4,120,874号および第4,102,903号に記載さ
れているもののような脂環式化合物も挙げられる。
【0051】 その他の有用な洗浄性ビルダーとしては、エーテルヒドロキシポリカルボキシ
レート、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルのコポリマー、
1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸およびカル
ボキシメチルオキシコハク酸、ポリ酢酸、例えばエチレンジアミン四酢酸および
ニトリロ三酢酸の種々のアルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩
、ならびにポリカルボキシレート、例えばメリチン酸、コハク酸、オキシ二コハ
ク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−三カルボン酸、カルボキシメチル
オキシコハク酸およびそれらの可溶性塩が挙げられる。
【0052】 クエン酸塩ビルダー、例えばクエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム塩
)は、再生可能供給源からのそれらの利用可能性およびそれらの生分解性のため
に、ヘビーデューティー洗濯用洗剤および自動食器洗浄用処方物にとって特別の
重要性を有するポリカルボキシレートビルダーである。クエン酸塩は、ゼオライ
ト、前記のブリテシル型および/または層化ケイ酸塩ビルダーと組合せても用い
られ得る。オキシジスクシネートもこのような組成物および組合せにおいて有用
である。
【0053】 さらに本発明の洗剤組成物中に適しているのは、3,3−ジカルボキシ−4−
オキサ−1,6−ヘキサンジオネートおよび米国特許第4,566,984号(
Bush、1986年1月28日発行)に開示された関連化合物である。有用なコハ
ク酸ビルダーとしては、C5〜C20のアルキルおよびアルケニルコハク酸および
その塩が挙げられる。この種類の特に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸で
ある。コハク酸塩ビルダーの特定の例としては、ラウリルスクシネート、ミリス
チルスクシネート、パルミチルスクシネート、2−ドデセニルスクシネート(好
ましい)、2−ペンタデセニルスクシネート等が挙げられる。ラウリルスクシネ
ートはこの群の好ましいビルダーであり、欧州特許出願第86200690.5
/0,200,263号(1986年11月5日公開)に記載されている。
【0054】 その他の適切なポリカルボキシレートは、米国特許第4,144,226号(
Crutchfield等、1979年3月13日発行)および米国特許第3,308,0
67号(Diehl、1967年3月7日発行)に開示されている。米国特許第3,
723,322号も参照されたい。
【0055】 脂肪酸、例えばC12〜C18の一カルボン酸も、付加的ビルダー活性を提供する
ために単独で、または前記のビルダー、特にクエン酸塩および/またはコハク酸
塩ビルダーと組合せて組成物中に混入され得るが、しかし一般的には望ましくな
い。脂肪酸のこのような使用は、一般的には、洗濯用組成物中の泡立ちの減少を
生じ、これは処方者に考慮される必要がある。脂肪酸またはそれらの塩は、石鹸
スカムが生成し、食器上に沈着され得る情況における自動食器洗浄(ADD)実
施形態では望ましくない。
【0056】 リンベースのビルダーが用いられ得る場合、種々のアルカリ金属リン酸塩、例
えば周知のトリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムおよびオルトリン
酸ナトリウムが用いられ得る。リン酸塩ビルダー、例えばエタン−1−ヒドロキ
シ−1,1−ジホスホネートおよびその他の既知のリン酸塩(例えば、米国特許
第3,159,581号、第3,213,030号、第3,422,021号、
第3,400,148号および第3,422,137号参照)も用いられ得るが
、しかしこのような物質は、キレート化剤または安定剤として低レベルモードで
より一般的に用いられる。
【0057】 ADD組成物中に用いるためのリン酸塩洗剤ビルダーは周知である。それらの
例としては、ポリホスフェート(例えばトリポリホスフェート、ピロホスフェー
トおよびガラス製高分子メタホスフェート)のアルカリ金属、アンモニウムおよ
びアルカノールアンモニウム塩が挙げられるが、これらに限定されない。リン酸
塩ビルダー供給源は、Kirk Othmer, 3rd Ed., Vol. 17, pp.426-472に、そしてC
otton and Wilkinson, pp. 394-400(John Wiley and Sons, Inc., 1972)によ
る”Advanced Inorganic Chemistry” に詳細に記載されている。 本明細書中のリン酸塩ビルダーの好ましいレベルは、約10%〜約75%、好
ましくは約15%〜約50%のリン酸塩ビルダーである。
【0058】 漂白剤 過酸化水素供給源は、本明細書中に援用されたKirk Othmer’s Encyclopedia
of Chemical Technology, 4th Ed(1992, John Wiley & Sons), Vol.4, pp.271
-300 ”Bleaching Agents(Survey)”に詳細に記載されており、種々の被覆化
および修飾化形態を含めた、種々の形態のナトリウムペルボレートおよびナトリ
ウムペルカルボネートを含む。過酸化水素の供給源の「有効量」は、汚れた食器
がアルカリの存在下で家庭用自動食器洗浄機中で消費者により洗浄される場合、
過酸化水素供給源無含有組成物と比較して、汚れた食器からのしみ(特に茶渋)
除去の測定可能的改良が可能な任意の量である。
【0059】 さらに一般的には、本明細書中の過酸化水素の供給源は、消費者使用条件下で
有効量の過酸化水素を提供するあらゆる便利な化合物または混合物である。レベ
ルは、広範に変化し、通常は本明細書中のADD組成物の重量の約0.1%〜約
70%、さらに典型的には約0.5%〜約30%の範囲である。
【0060】 本明細書中で用いられる過酸化水素の好ましい供給源は、過酸化水素それ自体
を含めたあらゆる便利な供給源であり得る。例えば、ペルボレート、例えばナト
リウムペルボレート(あらゆる水和物であるが、しかし好ましくは一または四水
和物)、ナトリウムカルボネートペルオキシヒドレートまたは等価ペルカルボネ
ート塩、ナトリウムピロホスフェートペルオキシヒドレート、ウレアペルオキシ
ヒドレートまたはナトリウムペルオキシドが本明細書中で用いられ得る。ペルス
ルフェート漂白剤(例えば、OXONE、DuPont製造)のような利用可能な酸素
の供給源も有用である。ナトリウムペルボレート一水和物およびナトリウムペル
カルボネートは、特に好ましい。任意の便利な過酸化水素供給源の混合物も用い
られ得る。
【0061】 好ましいペルカルボネート漂白剤は、約500μm〜約1,000μmの範囲
の平均粒子サイズを有する乾燥粒子を包含し、前記の粒子の重量の約10重量%
以下が約200μmより小さく、前記の粒子の重量の約10重量%以下が約1,
250μmより大きい。任意に、ペルカルボネートは、シリケート、ボレートま
たは水溶性界面活性剤で被覆され得る。ペルカルボネートは、種々の商業的供給
元、例えばFMC、SolvayおよびTokai Denkaから入手可能である。
【0062】 洗浄性酵素を含む本発明のADD組成物のために好ましくないが、しかし本発
明の組成物は、漂白剤として、塩素型漂白物質も含み得る。このような作用物質
は当業界で周知であり、その例としては、例えばナトリウムジクロロイソシアヌ
レート(「NaDCC」)が挙げられる。
【0063】 本明細書中の有効ADD組成物は、非イオン性界面活性剤系およびビルダーの
みを含み得るが、一方完全処方ADD組成物は、典型的にはその他の自動食器洗
浄用洗剤付加物質も含んで、性能を改良または改質する。これらの物質は、自動
食器洗浄用組成物の必要な特性に関して、適宜選択される。例えば、低斑点生成
および皮膜形成が所望される場合、The American Society for Testing and Mat
erials(「ASTM」)D3556−85(再承認1989)”Standard Test Meth
od for Deposition on Glassware During Mechanical Dishwashing”の標準試験
により測定した場合、好ましい組成物は3またはそれ以下、好ましくは2未満、
最も好ましくは1未満の斑点生成および皮膜形成等級を有する。
【0064】 付加物質 当該組成物中に任意に含入される洗浄性成分または付加物は、清浄化性能、清
浄化される支持体の処理を助長または強化するための、または組成物の審美性を
改良するよう意図された1つ又はそれ以上の物質を含み得る。それらはさらに、
組成物の形態に基づいて、即ち、組成物が液体、ペースト(半固体)または固体
形態(錠剤および本発明の組成物に好ましい顆粒形態を含む)として販売されて
いるかどうかにより選択される。使用のためにそれらの慣用的当業界確立レベル
(一般に、付加物は、全体で、組成物の重量の約30%〜約99.9%、好まし
くは約70%〜約95%を構成する)で、本発明の組成物中に含まれ得る。付加
物としては、その他の活性成分、例えば非リン酸塩ビルダー、キレート化剤、酵
素、石鹸泡抑制剤、分散剤ポリマー(例えば、BASF Corp.またはRohm & Haasか
ら)、着色スペックル、銀保護剤、曇り防止剤および/または防錆剤、染料、充
填剤、殺菌剤、アルカリ性供給源、ヒドロトロープ、酸化防止剤、酵素安定剤、
香料、可溶化剤、担体、加工助剤、顔料、pH制御剤、そして液体処方物に関し
ては、詳細に後述されるような溶媒が挙げられる。
【0065】 洗浄性酵素 本発明の洗剤組成物は、清浄化性能利点を提供する1つ又はそれ以上の酵素を
さらに含み得る。「洗浄性酵素」とは、本明細書中で用いる場合、ADD組成物
中の清浄化、しみ除去またはその他の方法で有益な作用を有するあらゆる酵素を
意味する。このような洗浄性酵素としては、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペル
オキシダーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチ
ナーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノー
ルオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ
、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β―グルカナーゼ、アラビノシダーゼまたはそ
れらの混合物から選択される酵素が挙げられる。好ましい組合せは、慣用的に適
用可能な酵素、例えばプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼおよび
/またはセルラーゼのカクテルを有する洗剤組成物である。酵素は、組成物中に
存在する場合、洗剤組成物の重量の約0.0001%〜約5%の活性酵素のレベ
ルである。自動食器洗浄用に非常に好ましいのは、現在一般に市販されている種
類、ならびにより漂白剤相溶性であるが、残存程度の漂白剤失活感受性を有する
改良型の両方を含めたアミラーゼおよび/またはプロテアーゼである。
【0066】 タンパク質分解酵素−タンパク質分解酵素は、動物、植物または微生物(好ま
しい)起源のものであり得る。本明細書の洗剤組成物中に用いるのに適したプロ
テアーゼとしては、トリプシン、ズブチリシン、キモトリプシンおよびエラスタ
ーゼ型プロテアーゼが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中で用い
るために好ましいのは、ズブチリシン型タンパク質分解酵素である。特に好まし
いのは、バチルス属の枯草菌Bacillus subtilisおよび/またはBacillus lichen
iformisから得られる細菌セリンタンパク質分解酵素である。
【0067】 適切なタンパク質分解酵素としては、Novo Industri A/Sのアルカラーゼ(商
標)(好ましい)、エスペラーゼ(商標)、サビナーゼ(商標)(Copenhagen,
Denmark)、Gist-Brocadesのマキサターゼ(商標)、マキサカル(商標)および
マキサペン15(商標)(タンパク質工学処理マキサカル(商標))(Delft, N
etherlands)、ならびにズブチリシンBPNおよびBPN‘(好ましい)が挙げ
られ、これらは市販されている。好ましいタンパク質分解酵素は、修飾化細菌セ
リンプロテアーゼ、例えばGenencor International, Inc.(San Francisco, Cal
ifornia)により製造されたものでもあり、これは欧州特許251,446B(
1994年12月28日譲渡、1988年1月7日公開)(特に17、24およ
び98ページ)に記載されており、本明細書中では「プロテアーゼB」とも呼ば
れる。米国特許第5,030,378号(Venegas、1991年7月9日発行)
は、修飾化細菌セリンタンパク質分解酵素(Genencor International)に言及し
ているが、これは本明細書中では「プロテアーゼA」と呼ばれる(BPN’と同
一)。プロテアーゼAおよびその変異体の、アミノ酸配列を含めた完全な説明に
関しては、特に、米国特許第5,030,378号の2および3列目を参照して
いただきたい。その他のプロテアーゼは、以下の商品名で販売されている:プリ
マーゼ、デュラザイム、オプチクリーンおよびオプチマーゼ。好ましいタンパク
質分解酵素は、その場合、アルカラーゼ(商標)(Novo Industri A/S)、BP
N’、プロテアーゼAおよびプロテアーゼB(Genencor)ならびにそれらの混合
物からなる群から選択される。プロテアーゼBが最も好ましい。
【0068】 本明細書中で用いるために特に興味深いのは、米国特許第5,470,733
号に記載されたプロテアーゼである。 我々の同時係属中の出願USSN08/136,797に記載されたプロテア
ーゼも、本発明の洗剤組成物中に含まれ得る。
【0069】 「プロテアーゼD」として言及される別の好ましいプロテアーゼは、天然では
見出されないアミノ酸配列を有するカルボニルヒロドラーゼ変異体で、これは位
置+76と等価の前記のカルボニルヒドロラーゼの一位置で異なる一アミノ酸を
複数のアミノ酸残基と置換することにより、好ましくは、さらに、Genencor Int
ernationalによりWO95/10615(1995年4月20日公開)に記載さ
れているように、Bacillus amyloliquefaciensズブチリシンの番号にしたがって
、+99、+101、+103、+104、+107、+123、+27、+1
05、+109、+126、+128、+135、+156、+166、+19
5、+197、+204、+206、+210、+216、+217、+218
、+222、+260、+265および/または+274から成る群から選択さ
れるものと等価の1つ又はそれ以上のアミノ酸残基位置と組合せて、前駆体カル
ボニルヒドロラーゼから得られる(A. Baeck等、表題“Protease-Containing Cl
eaning Compositions”。米国特許第08/322,676(1994年10月
13日提出))。
【0070】 有用なプロテアーゼは、PCT公告:WO95/30010(The Procter &
Gamble Company、1995年11月9日公開)、WO95/30011(The Pr
octer & Gamble Company、1995年11月9日公開)、WO95/29979
(The Procter & Gamble Company、1995年11月9日公開)にも記載されて
いる。
【0071】 プロテアーゼ酵素は、組成物の重量の0.0001%〜2%の活性酵素のレベ
ルで、本発明の組成物中に混入され得る。
【0072】 アミラーゼ−アミラーゼ(αおよび/またはβ)は、炭水化物ベースの汚染を
除去するために含入され得る。適切なアミラーゼは、テルマミル(商標)(Novo
Nordisk)、フンガミル(商標)およびバン(商標)(Novo Nordisk)である。
酵素は、任意の適切な起源、例えば植物、動物、細菌、真菌および酵母菌起源の
ものであり得る。アミラーゼ酵素は、普通は、洗剤組成物の重量の0.0001
%〜2%、好ましくは約0.0001%〜約0.5%、さらに好ましくは約0.
0005%〜約0.1%、さらに好ましくは約0.001%〜約0.05%の活
性酵素のレベルで洗剤組成物中に混入される。 アミラーゼ酵素としては、WO95/26397に、そしてNovo NordiskPC
T/DK96/00056による同時係属中の出願に記載されているものも挙げ
られる。 適切なアミラーゼ酵素の1つは、Novo Nordiskから入手可能なナタラーゼ(商
標)である。 本明細書中で適切なその他のアミラーゼとしては、例えば、英国特許第1,2
96,839号(Novo)に記載されているα−アミラーゼ、ラピダーゼ(商標)
(International Bio-Synthetics, Inc)およびテルマミル(商標)(Novo)が
挙げられる。フンガミル(商標)(Novo)が特に有用である。
【0073】 本明細書中で特に好ましいアミラーゼとしては、WO9510603Aに記載
されたような直接の親における付加的修飾を有するアミラーゼ変異体が挙げられ
るが、これは譲渡人であるNovoからデュラミル(商標)として入手可能である。
その他の特に好ましい酸化安定性増強アミラーゼとしては、WO9418314
(Genencor International)およびWO9402597(Novo)に記載されたも
のが挙げられる。例えば入手可能なアミラーゼの既知のキメラ、ハイブリッドま
たは単純突然変異体親形態からの特定部位の突然変異誘発により得られるような
、任意のその他の酸化安定性増強アミラーゼが用いられ得る。その他の好ましい
酵素修飾が許容可能である(WO9509909A(Novo)参照)。
【0074】 抗菌活性を付与する種々のカルボヒドラーゼ酵素も本発明に含まれ得る。この
ような酵素としては、米国特許第5,041,236号、第5,395,541
号、第5,238,843号および第5,356,803号(これらの記載内容
は、参照により本明細書中に援用される)に開示されているようなエンドグリコ
シダーゼ、II型エンドグリコシダーゼおよびグルコシダーゼが挙げられる。も
ちろん、抗菌活性を有するその他の酵素、例えばペルオキシダーゼ、オキシダー
ゼおよび種々のその他の酵素が、同様に用いられ得る。 任意の酵素が組成物中に存在する場合には、本発明の組成物中に酵素安定系を
含入することもできる。
【0075】 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素供給源、例えば過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸
塩、過酸化水素等と組合せて用いられ得る。それらは、典型的には、「溶液漂白
」のために、即ち洗浄操作中に基質から除去された染料または顔料が洗浄溶液中
の他の基質に移るのを防止するために用いられる。ペルオキシダーゼ酵素は当業
界で既知であり、その例としては、例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ
、リグニナーゼおよびハロペルオキシダーゼ、例えばクロロ−およびブロモ−ペ
ルオキシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えばPC
T国際出願WO89/099813(O. Kirk、1989年10月19日公開、N
ovo Industries A/Sに譲渡)に開示されている。本発明は、ペルオキシダーゼ無
含有自動食器洗浄用組成物実施形態を包含する。
【0076】 広範囲の酵素物質および合成洗剤組成物中へのそれらの混入手段も、米国特許
第3,553,139号(McCarty等、1971年1月5日発行)に開示されて
いる。酵素はさらに、米国特許第4,101,457号(Place等、1978年
7月18日発行)に、そして米国特許第4,507,219号(Hughes、198
5年3月26日発行)に開示されている。洗剤中に用いるための酵素は、種々の
技法により安定化され得る。酵素安定化技法は、米国特許第3,600,319
号(Gedge等、1971年8月17日発行)および欧州特許出願公報第0199
405号)、出願番号第86200586.5号(Venegas、1986年10月
29日公開)に開示され、例示されている。酵素安定系も、例えば米国特許第3
,519,570号に記載されている。
【0077】 任意の漂白付加物 (a)漂白活性剤− 好ましくは、組成物中の過酸素漂白剤構成成分は、活性剤(過酸前駆体)とと
もに処方される。活性剤は、組成物の重量の約0.01%〜約15%、好ましく
は約0.5%〜約10%、さらに好ましくは約1%〜約8%のレベルで存在する
。好ましい活性剤は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ベンゾイ
ルカプロラクタム(BzCL)、4−ニトロベンゾイルカプロラクタム、3−ク
ロロベンゾイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート(BO
BS)、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、フェニルベンゾ
エート(PhBz)、デカノイルオキシベンゼンスルホネート(C10−OBS)
、ベンゾイルバレロラクタム(BZVL)、オクタノイルオキシベンゼンスルホ
ネート(C8−OBS)、過加水分解性エステルならびにそれらの混合物から成
る群から選択され、最も好ましくは、ベンゾイルカプロラクタムおよびベンゾイ
ルバレロラクタムである。約8〜約9.5の範囲のpHでの特に好ましい漂白活
性剤は、OBSまたはVL脱離基を有して選択されるものである。
【0078】 好ましい漂白活性剤は、米国特許第5,130,045号(Mitchell等)およ
び米国特許第4,412,934号(Chung等)および同時係属中米国特許出願
第08/064,624号、第08/064,623号、第08/064,62
1号、第08/064,562号、第08/064,564号、第08/082
,270号および同時係属中出願で、「Bleaching Compounds Comprising Perox
yacid Activators Used With Enzymes」という表題の米国特許第08/133,
691号(P & Gケース番号4890R)(M. Burns、A.D. Willey、R.T. Harts
horn、C.K. Ghosh)(これらの記載内容はすべて、参照により本明細書中に援用
される)に記載されたものである。
【0079】 本発明における過酸素漂白化合物(AvOのような)対漂白活性剤のモル比は
、一般に、少なくとも1:1、好ましくは約20:1〜約1:1、さらに好まし
くは約10:1〜約3:1の範囲である。
【0080】 第四級置換漂白活性剤も含まれ得る。本発明の清浄化組成物は、好ましくは、
第四級置換漂白活性剤(QSBA)または第四級置換過酸(QSP)、さらに好
ましくは前者を包含する。好ましいQSBA構造は、同時係属中米国特許出願第
08/298,903号、第08/298,650号、第08/298,906
号および第08/298,904号(1994年8月31日提出)(これらの記
載内容は、参照により本明細書中に援用される)にさらに記載されている。
【0081】 (b)有機ペルオキシド、特にジアシルペルオキシド − これらは、Kirk O
thmer, Encyclopedia of Chemical Technology, vol. 17,John Wiley and Sons,
1982の27-90ページ、特に63-72ページ(この記載内容は全て、参照により本明
細書中に援用される)に広範に説明されている。ジアシルペルオキシドが用いら
れる場合には、それは、好ましくは斑点生成/皮膜形成に最小悪影響を及ぼすも
のである。
【0082】 (c)金属含有漂白触媒: 本発明の組成物および方法は、ADD組成物中に用いるのに有効である金属含
有漂白触媒を利用する。好ましくは、マンガンおよびコバルト含有漂白触媒であ
る。
【0083】 適切な漂白触媒の例に関しては、米国特許第4,246,612号、第5,8
04,542号、第5,798,326号、第5,246,621号、第4,4
30,243号、第5,244,594号、第5,597,936号、第5,7
05,464号、第4,810,410号、第4,601,845号、第5,1
94,416号、第5,703,030号、第4,728,455号、第4,7
11,748号、第4,626,373号、第4,119,557号、第5,1
14,606号、第5,599,781号、第5,703,034号、第5,1
14,611号、第4,430,243号、第4,728,455号および第5
,227,084号;欧州特許第408,131号、第549,271号、第3
84,503号、第549,272号、第224,952号および第306,0
89号;独国特許第2,054,019号;カナダ国特許第866,191号を
参照していただきたい。
【0084】 好ましいのは、次式を有するコバルト(III)触媒である: Co[(NH3nM’mB’bT’tqp]Yy (式中、コバルトは+3酸化状態であり、nは0〜5(好ましくは4または5、
最も好ましくは5)の整数であり、M’はモノデンテート配位子を示し、mは0
〜5(好ましくは1または2、最も好ましくは1)の整数であり、B’はビデン
テート配位子を示し、bは0〜2の整数であり、T’はトリデンテート配位子を
示し、tは0または1であり、Qはテトラデンテート配位子であり、qは0また
は1であり、Pはペンタデンテート配位子であり、pは0または1であり、そし
てn+m+2b+3t+4q+5p=6であり、Yは、数y(ここで、yは1〜
3(好ましくは2〜3、最も好ましくはYが−1荷電陰イオンである場合に2)
の整数である)で存在して荷電平衡塩を生成する1つ又はそれ以上の適切に選択
された対陰イオンであり、好ましいYは塩化物、ヨウ化物、I3 -、蟻酸塩、硝酸
塩、亜硝酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、臭化物、PF 6 - 、BF4 -、B(Ph)4 -、リン酸塩、亜リン酸塩、ケイ酸塩、トシラート、メ
タンスルホン酸塩およびそれらの組合せから成る群から選択され[任意に、Y中
に1つ又はそれ以上の陰イオン基、例えばHPO4 2-、HCO3 -、H2PO4 -等が
存在する場合には、Yは陽子化され、さらにYは、非伝統的無機陰イオン、例え
ば陰イオン性界面活性剤、例えば線状アルキルベンゼンスルホネート(LAS)
、アルキルスルフェート(AS)、アルキルエトキシスルホネート(AES)等
、および/または陰イオン性ポリマー、例えばポリアクリレート、ポリメタクリ
レート等から成る群から選択され得る]、そしてさらに、コバルトに結合した少
なくとも1つの配位部位が自動食器洗浄使用条件下で不安定であり、残りの配位
部位は自動食器洗浄条件下でコバルトを安定化し、したがって、アルカリ条件下
でのコバルト(III)のコバルト(II)への還元ポテンシャルは、正規水素
電極に対して0.4ボルト未満(好ましくは0.2ボルト未満)である)。
【0085】 この種の好ましいコバルト触媒は、次式を有する: [Co(NH3n(M’)m]Yy (式中、nは3〜5(好ましくは4または5、最も好ましくは5)の整数であり
、M‘は、好ましくは塩素、臭素、水酸化物、水そして(mが1より大きい場合
には)それらの組合せから成る群から選択される不安定配位部分であり、mは1
〜3(好ましくは1または2、最も好ましくは1)の整数であり、m+n=6、
そしてYは数yで存在する適切に選択された対陰イオンであり、yは1〜3(好
ましくは2〜3、最も好ましくはYが−1荷電陰イオンである場合に2である)
の整数で荷電平衡塩を生成する)。
【0086】 本明細書中で有用なこの種類の好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH35 Cl]Yy、特に[Co(NH35Cl]Cl2を有するコバルトペンタアミンク
ロリド塩である。
【0087】 さらに好ましいのは、次式を有するコバルト(III)漂白触媒を利用する本
発明の組成物である: [Co(NH3n(M)m(B)b]Ty (式中、コバルトは+3酸化状態であり、nは4または5(好ましくは5)であ
り、Mは一部位によりコバルトに配位された1つ又はそれ以上の配位子であり、
mは0、1または2(好ましくは1)であり、Bは2つの部位でコバルトに配位
された配位子であり、bは0または1(好ましくは0)であり、そしてb=0で
ある場合には、m+n=6,そしてb=1である場合にはm=0およびn=4、
そしてTは数yで存在する1またはそれ以上の適切に選択された対陰イオンであ
り、yは電荷平衡塩を得るための整数(好ましくはyは1〜3、最も好ましくは
Tが−1荷電陰イオンである場合に2である)であって、さらに前記の触媒は0
.23M-1-1(25℃)未満の塩基加水分解速度定数を有する)。
【0088】 本明細書で有用な最も好ましいコバルト触媒は式[Co(NH35OAc]T y (式中、OAcは酢酸部分を示す)を有するコバルトペンタアミン酢酸塩、特
にコバルトペンタアミンアセテートクロリド[Co(NH35OAc]Cl2
ならびに[Co(NH35OAc](OAc)2、[Co(NH35OAc](
PF62、[Co(NH35OAc](SO4)、[Co(NH35OAc](
BF42、および[Co(NH35OAc](NO32である。
【0089】 実際問題として、本明細書中の清浄化用組成物および清浄化法は、水性洗浄媒
体中に少なくとも1pphmのオーダーの活性漂白触媒種を提供するよう調整さ
れ、好ましくは、洗浄液中に約0.01ppm〜約25ppm、さらに好ましく
は約0.05ppm〜約10ppm、最も好ましくは約0.1ppm〜約5pp
mの漂白触媒種を提供し得るが、これらに限定されない。自動食器洗浄法の洗浄
液中にこのようなレベルを得るためには、本明細書中の典型的自動食器洗浄用組
成物は、清浄化組成物の重量の約0.0005%〜約0.2%、さらに好ましく
は約0.004%〜約0.08%の漂白触媒を含む。
【0090】 4.pHおよび緩衝化変動 本明細書中の多数の洗剤組成物は、緩衝される。即ち、それらは酸性汚れの存
在下でのpH低下に相対的に耐容性である。しかしながら、本明細書中のその他
の組成物は、例外的に低緩衝能力を有し得るか、または実質的に緩衝されない。
推奨使用法レベルでpHを制御または変更するための技法には、一般に、緩衝剤
だけでなく付加的なアルカリ、酸、pHジャンプ系、二重区画容器などの使用が
含まれており、当業者には周知である。
【0091】 本明細書中の好ましいADD組成物は、水溶性アルカリ無機塩および水溶性有
機または無機ビルダーから選択されるpH調整構成成分を含む。pH調整構成成
分は、ADDが1,000〜10,000ppmの濃度で水に溶解される場合に
、pHは約8より高い、好ましくは約9.5〜約11の範囲のままであるよう、
選択される。本発明の好ましい非リン酸塩pH調整構成成分は、以下の: (i)ナトリウムカルボネートまたはセスキカルボネート、 (ii)ナトリウムシリケート、好ましくは約1:1〜約2:1のSiO2
Na2O比を有する含水ケイ酸ナトリウム、および限定量のメタケイ酸ナトリウ
ムとのそれらの混合物、 (iii)クエン酸ナトリウム、 (iv)クエン酸、 (v)重炭酸ナトリウム (vi)ホウ酸ナトリウム、好ましくはボラックス、 (vii)水酸化ナトリウム、および (viii)(i)〜(vii)の混合物 から成る群から選択される。 好ましい実施形態は、低レベルのケイ酸塩(即ち約3%〜約10%のSiO2
)を含有する。
【0092】 非常に好ましいpH調整構成成分系の実例は、顆粒状ケイ酸ナトリウムの無水
炭酸ナトリウムとの二成分混合物、ならびに顆粒状ケイ酸ナトリウム三水和物、
クエン酸一水和物および無水炭酸ナトリウムの三構成成分混合物である。
【0093】 当該ADD組成物中のpH調整構成成分の量は、好ましくは組成物の重量の約
1%〜約50%である。好ましい実施形態では、pH調整構成成分は重量単位で
約5%〜約40%、好ましくは約10%〜約30%の量でADD組成物中に存在
する。
【0094】 初期洗浄溶液の約9.5〜約11のpHを有する本明細書中の組成物に関して
は、特に好ましいADD実施形態は、ADDの重量の約5%〜約40%、好まし
くは約10%〜約30%、最も好ましくは約15%〜約20%のケイ酸ナトリウ
ムを、約5%〜約30%、好ましくは約7%〜25%、最も好ましくは約8%〜
約20%の炭酸ナトリウムとともに含む。
【0095】 必須pH調整系は、当業界で既知の非リン酸塩洗浄性ビルダーから選択される
その他の任意の洗浄性ビルダー塩により(即ち、硬水中の金属イオン封鎖改良の
ために)意図され得る。それらの例としては、種々の水溶性アルカリ金属、アン
モニウムまたは置換アンモニウムホウ酸塩、ヒドロキシスルホン酸塩、ポリ酢酸
塩およびポリカルボン酸塩が挙げられる。好ましいのは、このような物質のアル
カリ金属塩、特にナトリウム塩である。代替的水溶性無リン有機ビルダーは、そ
れらの金属イオン封鎖特性のために用いられ得る。ポリ酢酸塩およびポリカルボ
ン酸塩ビルダーの例は、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、酒石酸モノ
コハク酸、酒石酸ジコハク酸、オキシ二コハク酸、カルボキシメトキシコハク酸
、メリチン酸のナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウムおよび置換アン
モニウム塩、ならびにナトリウムベンゼンポリカルボン酸塩である。
【0096】 (a)水溶性ケイ酸塩 本発明の自動食器洗浄用洗剤組成物は、水溶性ケイ酸塩をさらに含み得る。本
明細書中の水溶性ケイ酸塩は、ADD組成物の斑点生成/皮膜形成特性に悪影響
を及ぼさない程度に可溶性である任意のケイ酸塩である。
【0097】 ケイ酸塩の例はナトリウムメタケイ酸塩であり、さらに一般的にはアルカリ金
属ケイ酸塩、特に、1.6:1〜3.2:1範囲のSiO2:Na2O比を有する
もの、そして層化ケイ酸塩、例えば米国特許第4,664,839号(H.P. Rie
ck、1987年5月12日発行)に記載された層化ケイ酸ナトリウムである。N
aSKS−6(商標)は、Hoechstにより市販されている結晶層化ケイ酸塩であ
る(本明細書中では一般的に「SKS−6」と略記する)。ゼオライトビルダー
と異なり、本明細書中で有用なNaSKS−6およびその他の水溶性ケイ酸塩は
、アルミニウムを含有しない。NaSKS−6は、δ−Na2SiO5形態の層化
ケイ酸塩であり、独国特許公報第3,417,649号および第3,742,0
43号に記載されたような方法により調製され得る。SKS−6は本明細書中で
用いるための好ましい層化ケイ酸塩であるが、しかし他のこのような層化ケイ酸
塩、例えば一般式:NaMSix2x+1・yH2O(式中、Mはナトリウムまたは
水素であり、xは1.9〜4、好ましくは2の数であり、そしてyは0〜20の
数であり、好ましくは0が用いられ得る)を有するものである。Hoechstからの
種々のその他の層化ケイ酸塩としては、α、βおよびγ形態としてのNaSKS
−5、NaSKS−7およびNaSKS−11が挙げられる。粒状処方物中の巻
縮剤として、酸素漂白剤のための安定剤として、および石鹸泡制御系の構成成分
として役立ち得る、例えばケイ酸マグネシウムのようなその他のケイ酸塩も有用
であり得る。
【0098】 自動食器洗浄(ADD)用途に特に有用なケイ酸塩としては、ブリテシル(商
標)H20(PQ Corp.)、および一般的に供給されるブリテシル(商標)H24
のような粒状含水2−比率ケイ酸塩が挙げられるが、ADD組成物が液体形態で
ある場合には、種々のケイ酸塩の液体等級が用いられ得る。安全限界内で、メタ
ケイ酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムが、単独で、あるいは他のケイ酸塩と
組合せて、洗浄pHを所望のレベルに増強するために関連するADD中に用いら
れ得る。
【0099】 6.キレート化剤 本明細書中の組成物は、1つまたはそれ以上の遷移金属選択性金属封鎖剤、「キ
レート剤」または「キレート化剤」、例えば鉄および/または銅および/または
マンガンキレート化剤も任意に含有し得る。本明細書中で用いるのに適したキレ
ート化剤は、アミノカルボキシレート、ホスホネート(特にアミノホスホネート
)、多官能性置換芳香族キレート化剤、およびそれらの混合物から成る群から選
択され得る。理論に縛られずに考えると、これらの物質の利点は、一部は、過酸
化水素および/または漂白活性剤を分解することが知られている洗浄溶液中の鉄
、銅およびマンガンを制御するそれらの例外的能力によるものであり、他の利点
としては無機皮膜防止またはスケール抑制が挙げられる。本明細書中で用いるた
めの市販のキレート化剤としては、デクエスト(商標)シリーズおよびMons
anto、DuPontおよびNalco, Inc.からのキレート化剤が挙げられる。
【0100】 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートの例としては、エチ
レンジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリア
セテート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、
トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセ
テートおよびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属、アンモニウムおよ
び置換アンモニウム塩が挙げられる。概して、キレート化剤混合物は、機能の組
合せのために、例えば多遷移金属制御、長期生成物安定化、および/または沈澱
遷移金属酸化物および/または水酸化物の制御のために用いられ得る。
【0101】 多官能性置換芳香族キレート化剤も、本明細書の組成物中で有用である。例え
ば、米国特許第3,812,044号(Connor等、1974年5月21日発行)
を参照していただきたい。酸形態のこの種類の好ましい化合物は、ジヒドロキシ
ジスルホベンゼン、例えば1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンで
ある。
【0102】 本明細書中で用いるための非常に好ましい生分解性キレート化剤は、エチレン
ジアミンジスクシネート(「EDDS」)、特に米国特許第4,704,233
号(Hartman and Perkins、1987年11月3日)に記載されているような[
S,S]異性体であるが、これに限定されない。三ナトリウム塩は好ましいが、
その他の形態、例えばマグネシウム塩も有用であり得る。
【0103】 アミノスルホネートも、少なくとも低レベルの総スルホネートが洗剤組成物中
に許される場合には、本発明の組成物中のキレート化剤として用いるのに適して
おり、その例としては、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)
およびジエチレントリアミンペンタキス(メチレンホスホネート)が挙げられる
。好ましくは、これらのアミノホスホネートは、炭素数が約6より多いアルキル
またはアルケニル基を含有しない。
【0104】 用いられる場合、キレート化剤または遷移金属選択性金属イオン封鎖剤は、好
ましくは、本明細書中の組成物の重量の約0.001%〜約10%、さらに好ま
しくは約0.05%〜約1%を構成する。
【0105】 7.分散剤ポリマー−本明細書中の好ましいADD組成物は、分散剤ポリマー
を付加的に含有し得る。存在する場合、当該ADD組成物中の分散剤ポリマーは
、典型的にはADD組成物の重量の0〜約25%、好ましくは約0.5%〜約2
0%、さらに好ましくは約1%〜約8%の範囲のレベルである。分散剤ポリマー
は、特に高pH実施形態において、例えば洗浄pHが約9.5を越える場合に、
本発明のADD組成物の皮膜形成性能を改良するために有用である。特に好まし
いのは、食器上の炭酸カルシウムまたはケイ酸マグネシウムの沈着を抑制するポ
リマーである。 本明細書中で用いるのに適した分散剤ポリマーのさらなる実例は、米国特許第
4,379,080号(Murphy、1983年4月5日発行)に記載された皮膜形
成ポリマーである。
【0106】 適切なポリマーは、好ましくは、少なくとも部分的中和されるか、またはポリ
カルボン酸のアルカリ金属、アンモニウムまたは置換アンモニウム(例えば、モ
ノ−、ジ−またはトリエタノールアンモニウム)塩である。アルカリ金属塩、特
にナトリウム塩が最も好ましい。ポリマーの分子量は広範囲に亘って変わり得る
が、それは、好ましくは約1,000〜約500,000、さらに好ましくは約
1,000〜約250,000、最も好ましくは、特にADDが北米自動食器洗
浄機で用いられる場合には、約1,000〜約5,000である。
【0107】 その他の適切な分散剤ポリマーとしては、米国特許第3,308,067号、
第4,530,766号、第3,723,322号、第3,929,107号、
第3,803,285号、第3,629,121号、第4,141,841号お
よび第5,084,535号、ヨーロッパ特許第66,915号に開示されたも
のが挙げられる。
【0108】 約3,000〜約100,000、好ましくは約4,000〜約20,000
の分子量、ならびに分散剤ポリマーの約50重量%未満、好ましくは約20重量
%未満のアクリルアミド含量を有するアクリルアミドとアクリレートのコポリマ
ーも用いられ得る。 特に好ましい分散剤ポリマーは、低分子量修飾ポリアクリレートコポリマーで
ある。
【0109】 適切な低分子量ポリアクリレート分散剤ポリマーは、好ましくは約15,00
0未満、好ましくは約500〜約10,000、最も好ましくは約1,000〜
約5,000の分子量を有する。本明細書中で用いるための最も好ましいポリア
クリレートコポリマーは約3,500の分子量を有し、約70重量%のアクリル
酸および約30重量%のメタクリル酸を包含する完全中和形態のポリマーである
【0110】 その他の適切な修飾ポリアクリレートコポリマーとしては、米国特許第4,5
30,766号および第5,084,535号に開示されている、不飽和脂肪族
カルボン酸の低分子量コポリマーが挙げられる。
【0111】 本明細書中で有用なさらに他の分散剤ポリマーとしては、セルローススルフェ
ートエステル、例えばセルロースアセテートスルフェート、セルローススルフェ
ート、ヒドロキシエチルセルローススルフェート、メチルセルローススルフェー
トおよびヒドロキシプロピルセルローススルフェートが挙げられる。ナトリウム
セルローススルフェートがこの群の最も好ましいポリマーである。 さらに別の群の許容可能な分散剤は、有機分散剤ポリマー、例えばポリアスパ
ルテートである。
【0112】 8.物質保護剤−好ましいADD組成物は、腐食抑制剤および/または曇り防
止助剤として有効である1つまたは複数の物質保護剤を含有し得る。このような
物質は、特に家庭用平食器における電気メッキニッケル銀および純銀の使用が依
然として比較的普通である欧州のいくつかの国々においては、またはアルミニウ
ム保護が関係しており、組成物が低ケイ酸塩である場合に、機械食器洗浄用組成
物の好ましい構成成分である。一般的にこのような物質保護剤としては、メタケ
イ酸塩、ケイ酸塩、ビスマス塩、マンガン塩、パラフィン、トリアゾール、ピラ
ゾール、チオール、メルカプタン、アルミニウム脂肪酸塩およびそれらの混合物
が挙げられる。
【0113】 存在する場合、このような保護物質は、好ましくは低レベルで、例えばADD
組成物の約0.01%〜約5%で混入される。適切な腐食抑制剤としては、パラ
フィン油、典型的には約20〜約50の炭素数を有する主に分枝鎖の脂肪族炭化
水素が挙げられ、好ましいパラフィン油は、環状炭化水素対非環状炭化水素の比
が約32:68である主に分枝鎖のC25-45種から選択される。これらの特徴を
満たすパラフィン油は、Wintershall(Salzbergen, Germany)によ
りウィノグ70の商品名で販売されている。さらに、低レベルの硝酸ビスマス(
即ち、Bi(NO33)の付加も好ましい。
【0114】 その他の腐食抑制剤化合物としては、ベンゾトリアゾールおよび匹敵する化合
物;メルカプタンまたはチオール、例えばチオナフトールおよびチオアントラノ
ール;ならびに微粉砕アルミニウム脂肪酸塩、例えば三ステアリン酸アルミニウ
ムが挙げられる。このような物質は一般に、ガラス器上に斑点または皮膜を生じ
る傾向、または組成物の漂白作用を弱めるあらゆる傾向を回避するよう、賢明に
、かつ限定量で用いられる、と処方者は認識する。この理由のために、非常に強
力に漂白剤反応性であるメルカプタン曇り防止剤、ならびに特にカルシウムで沈
澱する一般的脂肪カルボン酸が好ましくは回避される。
【0115】 9.シリコーンおよびリン酸エステル石鹸泡抑制剤−本発明のADDは、アル
キルリン酸エステル石鹸泡抑制剤、シリコーン石鹸泡抑制剤またはそれらの組合
せを任意に含有し得る。レベルは、概して、0%〜約10%、好ましくは約0.
001%〜約5%である。しかしながら、一般に(原価の理由で、および/また
は沈着のために)、本明細書中の好ましい組成物は石鹸泡抑制剤を含まないか、
または石鹸泡抑制剤を低レベルでのみ含有し、例えば約0.1%未満の活性石鹸
泡抑制剤を含む。
【0116】 シリコーン石鹸泡抑制剤技術および本明細書中で有用なその他の脱泡剤は、“
Defoaming, Theory and Industrial Applications”, Ed., P.R. Garrett, Marc
el Dekker, N.Y., 1973, ISBN 0-8247-8770-6で広範に実証されている(この記
載内容は、参照により本明細書中に援用される)。特に、“Foam control in De
tergent Products”(Ferch et al)および“Surfactant Antifoams”(Blease
et al)という表題の章を参照されたい。米国特許第3,933,672号およ
び第4,136,045号も参照していただきたい。非常に好ましいシリコーン
石鹸泡抑制剤は、ヘビーデューティー顆粒のような洗濯用洗剤中に用いることが
既知の配合型のものであるが、しかしヘビーデューティー液体洗剤中にのみ用い
られるその種類は、当該組成物中にも混入され得る。例えば、トリメチルシリル
または代替的末端遮断単位を有するポリジメチルシロキサンは、シリコーンとし
て用いられ得る。これらは、12%シリコーン/シリカ、18%ステアリルアル
コールおよび70%デンプンを粒状形態で包含する石鹸泡抑制剤により説明され
るように、シリカと、および/または界面活性非珪素構成成分と配合され得る。
シリコーン活性配合物の適切な市販供給元は、Dow Corning Corpである。
【0117】 リン酸エステルを用いるのが望ましい場合、適切な化合物は米国特許第3,3
14,891号(Schmolka等、1967年4月18日発行)(この記載内容は、
参照により本明細書中に援用される)に開示されている。好ましいアルキルリン
酸エステルは、炭素数16〜20からなる。より好ましいアルキルリン酸エステ
ルは、モノステアリル酸ホスフェートまたはモノオレイル酸ホスフェート、ある
いはそれらの塩、特にアルカリ金属塩またはそれらの混合物である。
【0118】 本発明の組成物中の消泡剤として簡単なカルシウム沈澱石鹸の使用を避けるの
は、それらが食器上に沈着する傾向があるので、好ましいことが判明した。実際
、リン酸エステルはこのような問題が全くないわけではなく、処方者は一般に、
当該組成物中に消泡剤を沈着する可能性のある内容物を最小限にするよう選択す
る。
【0119】 10.その他の任意の付加物−必要とされる圧縮度の大小によって、充填剤物
質も当該ADD中に存在し得る。これらは、スクロース、スクロースエステル、
硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等を、ADD組成物の約70%まで、好ましくは
0%〜約40%の量まで含む。好ましい充填剤は、特に、最も低レベルの微量不
純物を有する良好な等級の硫酸ナトリウムである。
【0120】 本明細書中に用いられる硫酸ナトリウムは、好ましくは、それが漂白剤と非反
応性であることを保証するのに十分な純度を有する。それは、低レベルの金属イ
オン封鎖剤、例えばホスホネートまたはマグネシウム塩形態のEDDSによって
も処理され得る。漂白剤を分解しないようにするのに十分な純度の点から、選択
がpH調整構成成分の成分、特に例えば本明細書中で用いられる任意のケイ酸塩
に適用する、ということに留意されたい。 当該組成物中に任意に存在するが、しかし、本発明は、塩化ナトリウムまたは
塩化カリウムを実質的に含有しない実施形態を包含する。
【0121】 ヒドロトロープ物質、例えばナトリウムベンゼンスルホネート、ナトリウムト
ルエンスルホネート、ナトリウムクメンスルホネート等は、例えばより良好な分
散性界面活性剤のために存在し得る。
【0122】 漂白安定香料(臭いに対して安定である)および漂白安定染料、例えば米国特
許第4,714,562号(Roselle等、1987年12月22日発行)に開示
されているものも、適切な量で本発明の組成物に付加され得る。本発明の精神お
よび範囲と一致するその他の一般的洗剤成分は、除外されない。
【0123】 本明細書中のADD組成物は、水感受性成分または水性環境で一緒にされると
同時反応し得る成分を含有し得るため、ADDの含水量を最小限に、例えばAD
Dの7%またはそれ以下、好ましくは4%またはそれ以下に保持し、かつ水およ
び二酸化炭素に対して実質的に不透性である包装を提供するのが望ましい。コー
ティング測定は、互いから、ならびに空気および水分から成分を保護するための
方法を説明するために本明細書中に記載されている。プラスチックボトル、例え
ば再充填可能または再使用可能型、ならびに慣用的遮断カートンまたは箱は、最
大保存安定性を保証するもう一つの有益な手段である。上記のように、成分が高
相溶性でない場合、このような成分の少なくとも1つを、保護のために低発泡性
非イオン性界面活性剤で被覆するのがさらに望ましい。そうでなければ不相溶性
であるこのような任意の構成成分の適切な被覆粒子を生成するために容易に用い
られ得る多数の蝋質物質が存在するが、しかしながら、処方者は、プラスチック
資材のものを含めた食器上に沈着するかまたは皮膜を形成する顕著な傾向を有さ
ない物質を選択する。
【0124】 本発明のいくつかの好ましい実質的に塩素漂白剤無含有の粒状自動食器洗浄用
組成物を以下に示す:アミラーゼを含む(例えばテルマミル(商標))および/
または漂白剤安定性アミラーゼを含む、ならびに過ホウ酸ナトリウムおよび過炭
酸ナトリウムから選択される過酸化水素の供給源、そして本明細書中に記載した
ようなコバルト触媒を包含する漂白系を含む実質的塩素漂白剤無含有自動食器洗
浄用組成物。酸化安定性強化アミラーゼ、ならびに過ホウ酸ナトリウムおよび過
炭酸ナトリウムから選択される過酸化水素の供給源、コバルト触媒、およびTA
EDまたはNOBSを包含する漂白系を含む実質的塩素漂白剤無含有自動食器洗
浄用組成物も意図される。
【0125】 清浄化方法: 本発明は、上記の食卓用具を、本明細書中に上述したように、好ましくは約2
ppm〜約10ppmの濃度でコバルト触媒を含有する水性媒質と接触させる汚
れた食卓用具の清浄化方法も包含する。好ましい水性媒質は、約8より高い、さ
らに好ましくは約9.5〜約12、最も好ましくは約9.5〜約10.5の洗浄
溶液中に初期pHを有する。
【0126】 本発明は、家庭用自動食器洗浄機で食器を洗浄する方法であって、本発明のA
DW組成物を含有する水性アルカリ性浴を用いて自動食器洗浄機中で汚れた食卓
用具を処理することを含めた方法も包含する。
【0127】 以下の実施例で本発明のADD組成物をさらに説明するが、本発明はこれらに
限定されない。
【0128】 実施例1 C9/11EO8BO3非イオン性界面活性剤の調製 ネオドール91−8(30.00g、58.7mmol)を、加熱マントル、
磁気攪拌機、均圧滴下漏斗、還流冷却器、内部温度計、およびアルゴン流入口を
装備した250ml三首丸底フラスコ中に入れて、75℃で真空下で乾燥する。
アルゴンで真空を解除後、金属ナトリウム(0.03g、1.2mmol)をフ
ラスコ中に入れて、ナトリウムがすべて消費されるまで混合物を140℃で加熱
撹拌する。次に1,2−エポキシブタン(12.71g、176.2mmol)
を、反応温度を>120℃に保持するような速度で、140℃を目標にして滴下
する。すべての1,2−エポキシブタンを付加し、還流が終結した後、140℃
でさらに3時間、混合物を撹拌、加熱する。次に140℃混合物を真空下に15
分間置いて、あらゆる微量の1,2−エポキシブタンを除去する。淡褐色液を単
離する。NMRは、所望化合物と一致する。
【0129】 実施例2 C9/11EO8C(CH32CH2CH3非イオン性界面活性剤の調製 ネオドール91−8(30.00g、58.7mmol)を、加熱マントル、
磁気攪拌機、内部温度計およびアルゴン流入口を装備した250ml三首丸底フ
ラスコ中に入れて、75℃で真空下で乾燥する。周囲温度に冷却し、アルゴンで
真空を解除後に、塩化メチレン(12ml)および2−メチル−1−ブテン(4
.53g、64.6mmol)を付加する。次に、ホウ素トリフルオリドジエチ
ルエテラート(0.83g、5.9mmol)をすべて一度に付加する。この混
合物を周囲温度で5日間撹拌する。200mlジエチルエーテルを付加後、混合
物を飽和重炭酸ナトリウムで1回、およびブラインで1回洗浄する。エーテル層
を硫酸マグネシウム下で乾燥し、回転蒸発により濃縮すると、黄色液が残る。N
MRは、所望化合物と一致する。
【0130】 実施例3 C9/11EO8(CH24CH3非イオン性界面活性剤の調製 無水テトラヒドロフラン(250ml)および60%水素化ナトリウム(8.
22g、205.6mmol)を、磁気攪拌機、均圧滴下漏斗、内部温度計およ
びアルゴン流入口を装備した500ml三首丸底フラスコ中に入れる。混合物を
0℃に冷却後、ネオドール91−8(35.00g、68.5mmol)を10
分間に亘って滴下する。周囲温度に温めた後、混合物を2時間撹拌する。1−イ
ンドペンタン(33.93g、171.3mmol)を10分間に亘って滴下す
る。周囲温度で4日間撹拌後、混合物をアルコールで急冷して、濃HClで中和
し、500mlジエチルエーテルで稀釈した後、飽和NaHCO3で1回、およ
びブラインで1回抽出する。エーテル層を硫酸マグネシウム下で乾燥し、回転蒸
発により濃縮する。この混合物をフラッシュクロマトグラフィー(5:95 M
eOH:CH2Cl2)により精製して、金色液を得る。NMRは、所望化合物と
一致する。
【0131】 実施例4 C12/14−アルキル−C9/11−アルキルエトキシル化エーテル面冠アルコール
界面活性剤の調製 ネオドール(商標)91−8(16.60g、0.0325mol、Shell Ch
emical Co.)を、冷却器、アルゴン流入口、付加漏斗、磁気攪拌機および内部温
度探針を装備した250ml三首丸底フラスコ中に入れる。アルゴン雰囲気を確
立後、フラスコの内容物を、真空下で75℃で15分間乾燥する。塩化スズ(I
V)(0.25ml、2.1mmol、Aldrich)を注射器でフラスコに付加す
る。混合物を60℃に加熱し、その時点で、75〜80℃の温度を保持しながら
、15分間に亘って、C12/14−アルキルグリシジルエーテル(10.00g、
0.039mol)を滴下する。60℃で18時間攪拌後、TLCにより測定し
てグリシジルエーテルが消費されるまで、混合物をさらに1時間撹拌する。混合
物を室温に冷却し、1mlの水で稀釈する。5%メタノール(40ml)ジクロ
ロメタンで溶離しながら、溶液を170gのシリカゲル(Aldrich227196
、直径7x12)に通す。濾液を回転蒸発により濃縮し、次にKugelroh
r炉(70℃、0.1mmHgで30分間)中で抜き取って、生成物を油として
得る。
【0132】 以下の実施例で、本発明の方法に用いるのに適した組成物をさらに説明するが
、本発明はこれらに限定されない。 実施例5 自動食器洗浄用組成物:
【0133】
【表2】 成分 重量% A B トリポリリン酸ナトリウム(STPP) 24.0 45.0 炭酸ナトリウム 20.0 13.5 水和2.0rケイ酸塩 15.0 13.5 非イオン性界面活性剤1 3.0 3.0 C16アミンオキシド 1.0 1.0 ポリマー2 4.0 ―― プロテアーゼ(4%活性) 0.83 0.83
アミラーゼ(0.8%活性) 0.5 0.5 過ホウ酸塩一水和物(15.5%活性AvO)3 14.5 14.5
コバルト触媒4 0.008 ―― 過酸化ジベンゾイル(18%活性) 4.4 4.4 水、硫酸ナトリウム、その他 残りの量 残りの量 1実施例1の非イオン性界面活性剤。 260%アクリル酸/20%マレイン酸/20%エチルアクリレートまたは7
0%アクリル酸/10%マレイン酸/20%エチルアクリレートから選択される
ターポリマー。 3上記処方物のAvOレベルは2.2%である。 4本明細書中で以下に説明するように調製されるペンタアミンアセタトコバル
ト(III)硝酸塩はMnTacNと取り換えられ得る。
【0134】 漂白剤/酵素粒子を含有するリン酸塩増進化ADD組成物を以下の実施例でさ
らに説明するが、本発明はこれらに限定されない。これらの組成物は、本発明の
方法に用いるのに適している。記載したパーセンテージは、AvOとして列挙さ
れる過ホウ酸塩(一水和物)構成成分以外は、最終組成物の重量を単位にしてい
る。 実施例6〜7
【0135】
【表3】 成分 重量% 6 7 STPP 30.0 32.0 Na2CO3 30.5 20.5 2Rケイ酸塩(SiO2) 8.0 4.0 触媒1 0.008 0.004 サビナーゼ(商標)12T ―― 1.1 プロテアーゼD 0.9 ―― 過ホウ酸塩(AvO) 5.0 0.7 ポリマー2 4.0 ―― 過酸化ジベンゾイル 0.2 0.15 パラフィン 0.5 0.5 ベンゾトリアゾール 0.10 0.3 C16アミンオキシド 0.5 0.5 非イオン性界面活性剤3 2.0 2.0 硫酸ナトリウム、水分 ――残りの量―― 1ペンタアミンアセタトコバルト(III)硝酸塩:MnTacNにより取り
換えられ得る。 2ポリアクリレートまたはアキュソール480Nまたはポリアクリレート/ポ
リメタクリレートコポリマー。 3実施例2の非イオン性界面活性剤。
【0136】 それぞれ実施例6および7の組成物においては、噴霧コーティング、流動層造
粒、大理石化、粒状化または鱗状化/粉砕操作により調製される200〜240
0μ複合粒子として、触媒および酵素を組成物中に導入する。安定性の理由のた
めに、所望により、プロテアーゼおよびアミラーゼ酵素を別々にそれらのそれぞ
れの触媒/酵素複合粒子に成形し得る。これらの別々の組成物を本組成物に付加
する。
【0137】 以下の実施例により、本発明の方法に用いるのに適した塩素漂白剤を有するA
DD粒状組成物を説明する。 実施例8〜9
【0138】
【表4】 成分 重量% 8 9 STPP 25 31 Na2CO3 23.0 15.0 2Rケイ酸塩(SiO2 17.5 25.0 次亜塩素酸塩 1.0 3.0 ポリマー1 2.0 ―― 過酸化ジベンゾイル ―― 0.15 パラフィン 1.0 1.0 C16アミンオキシド 0.5 1.0 非イオン性界面活性剤2 2.0 3.0 硫酸ナトリウム、水分 ――残りの量―― 1ポリアクリレートまたはアキュソール480Nまたはポリアクリレート/ポ
リメタクリレートコポリマー 3実施例3の非イオン性界面活性剤
【0139】 以下の実施例で、本発明の方法に用いるのに適したADD液体ゲル組成物をさ
らに説明する。 実施例10〜11
【0140】
【表5】 成分 重量% 10 11 STPP 32.0 25.0 Na2CO3 0.7 2.0 2Rケイ酸塩(SiO2) 0.3 1.0 サビナーゼ(商標)12T 2.0 1.0 テルマミル(商標) 1.4 0.5 過ホウ酸塩(AvO) 3.5 ―― C16アミンオキシド 0.8 0.8 非イオン性界面活性剤1 3.5 3.5 硫酸ナトリウム、水分 ――残りの量―― 1実施例4の非イオン性界面活性剤。 2Olin Corporationにより供給される(曇り点=18℃)。 以下の実施例により、本発明の方法に用いるのに適したADDすすぎ助剤組成
物を説明する。 実施例12〜13
【0141】
【表6】 成分 重量% 12 13 クエン酸 10.0 15.0 エタノール 5.0 10.0 HEDP酸1 1.0 0.7 ナトリウムクメンスルホネート 15.0 10.0 ポリマー2 ―― 1.0 C16アミンオキシド 2.0 0.5 非イオン性界面活性剤3 15.0 8.0 水分 ――残りの量―― 11−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2ポリアクリレートまたはアキュソール480Nまたはポリアクリレート/ポ
リメタクリレートコポリマー。 3実施例2の非イオン性界面活性剤。
【0142】 以下の実施例により、本発明の方法に用いるのに適したADD錠剤組成物をさ
らに説明する。 実施例14〜15
【0143】
【表7】 成分 重量% 14 15 STPP 48.0 30 Na2CO3 15.0 25.0 2Rケイ酸塩(SiO2 4.0 8.0 触媒1 0.008 0.004
サビナーゼ(商標)12T ―― 1.0 テルマミル(商標) 0.6 0.5 過ホウ酸塩(AvO) 10.0 15.0 ポリマー2 2.0 2.0 過酸化ジベンゾイル 0.2 0.15 パラフィン 1.0 1.0 ベンゾトリアゾール 0.5 0.5 C16アミンオキシド 1.0 1.0 非イオン性界面活性剤3 3.0 3.0 硫酸ナトリウム、水分 ――残りの量―― 1ペンタアミンアセタトコバルト(III)硝酸塩:MnTacNにより取り
換えられ得る。 2ポリアクリレートまたはアキュソール480Nまたはポリアクリレート/ポ
リメタクリレートコポリマー。 3実施例1の非イオン性界面活性剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/755 C11D 1/755 1/79 1/79 3/04 3/04 3/386 3/386 3/395 3/395 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジョーダン,グレン トーマス ザ フォ ース アメリカ合衆国オハイオ州、インディア ン、スプリングス、リッジヴュー、ドライ ヴ 5750 (72)発明者 シェーパー,ウィリアム マイケル アメリカ合衆国インディアナ州、ローレン スバーグ、ピクニック、ウッズ、ドライヴ 2393 (72)発明者 シヴィック,マーク ロバート アメリカ合衆国ケンタッキー州、フォー ト、ミッチェル、シェフィールド、コート 2434 (72)発明者 ハッゲバーグ,ドナ ジーン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 グリーンパイン、ドライヴ 2067 (72)発明者 クルーセナー,バーナード ウィリアム アメリカ合衆国オハイオ州、ハリソン、ニ ュー、ビディンガー、ロード 11619 Fターム(参考) 4H003 AA03 AB03 AC08 AC14 AC15 AC19 AC20 AC23 DA19 EA09 EA12 EA15 EA16 EB10 EB26 EB32 EC01 EC02 ED02 EE05 FA19 FA42

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の: (a)組成物の重量の5%〜90%のビルダー、 (b)組成物の重量の0.1%〜15%のオキシド界面活性剤であって、アミ
    ンオキシド、ホスフィンオキシド、スルホキシドおよびそれらの混合物から成る
    群から選択されるオキシド界面活性剤、 (c)1.00以上のX/Y数を有する、組成物の重量の0.1%〜15%の
    低発泡性非イオン性界面活性剤であって、前記低発泡性非イオン性界面活性剤が
    グリセリルエーテル基を含有する場合、前記発泡性非イオン性界面活性剤上の面
    冠(cap)が少なくとも4の炭素数を有する分枝鎖または線状アルキル基であり、
    そしてX/Y数が二量体および三量体の非存在下で算定され、 (d)任意に組成物の重量の0.1%〜40%の漂白剤、そして (e)付加物質 を含む自動食器洗浄用洗剤組成物であって、前記低発泡性非イオン性界面活性剤
    対前記オキシド界面活性剤の重量比が2:1〜30:1である洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 以下の: (a)組成物の重量の5%〜90%のビルダー、 (b)組成物の重量の0.1%〜15%のオキシド界面活性剤であって、アミ
    ンオキシド、ホスフィンオキシド、スルホキシドおよびそれらの混合物から成る
    群から選択されるオキシド界面活性剤、 (c)組成物の重量の0.1%〜15%の低発泡性非イオン性界面活性剤であ
    って、8dyne/cm未満の界面張力を有する低発泡性非イオン性界面活性剤
    、 (d)任意に組成物の重量の0.1%〜40%の漂白剤、そして (e)付加物質 を含む自動食器洗浄用洗剤組成物であって、前記低発泡性非イオン性界面活性剤
    対前記オキシド界面活性剤の重量比が2:1〜30:1である洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記低発泡性非イオン性界面活性剤が、式: R1(EO)a(PO)b(BO)c (式中、R1は、線状または分枝鎖C6〜C20のアルキルであり、aは2〜30で
    あり、bは0〜30であり、cは1〜10である) を有する請求項1または2のいずれかに記載の自動食器洗浄用洗剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記低発泡性非イオン性界面活性剤が、式: R1O[CH2CH(R3)O]m[CH2kCH(OH)[CH2jOR2 (式中、R1およびR2は、炭素数1〜30の線状または分枝鎖の飽和または不飽
    和の脂肪族または芳香族炭化水素基であり、R3は、Hまたは炭素数1〜4の線
    状脂肪族炭化水素基であり、mは、1〜40の平均値を有する整数であり、mが
    2またはそれ以上である場合、R3は同一であるかまたは異なり、そしてkおよ
    びjは1〜12の平均値を有する整数であって、さらに、mが15またはそれ以
    上であり、そしてR3がHおよびメチルである場合、少なくとも4つのR3はメチ
    ルであり、さらに、mが15またはそれ以上であり、そしてR3がH、1〜3つ
    のメチル基を含む場合には、少なくとも1つのR3はエチル、プロピルまたはブ
    チルであり、さらにR2は任意にアルコキシル化され、前記アルコキシはエトキ
    シ、プロポキシ、ブチルオキシおよびそれらの混合物から選択される)を有し、
    さらに前記界面活性剤が30%未満、好ましくは15%未満、最も好ましくは5
    %未満の前記非イオン性界面活性剤の二量体および三量体を有する請求項1また
    は2のいずれかに記載の自動食器洗浄用洗剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記低発泡性非イオン性界面活性剤が、式: R1O[CH2CH(R3)O]e2 (式中、R1は、炭素数1〜30の線状または分枝鎖の飽和または不飽和の脂肪
    族または芳香族炭化水素基であり、R2は、炭素数1〜30で、任意に1〜5個
    のヒドロキシ基を含有し、さらに任意にエーテル基で置換される、線状または分
    枝鎖の飽和または不飽和の脂肪族または芳香族炭化水素基であり、R3は、Hま
    たは炭素数1〜4の線状脂肪族炭化水素基であり、eは、1〜40の平均値を有
    する整数であり、R2は任意にアルコキシル化され、前記アルコキシはエトキシ
    、プロポキシ、ブチルオキシおよびそれらの混合物から選択される)を有する請
    求項1または2のいずれかに記載の自動食器洗浄用洗剤組成物。
  6. 【請求項6】 洗浄性酵素をさらに含む請求項1〜5のいずれかに記載の自
    動食器洗浄用洗剤組成物。
  7. 【請求項7】 マンガン含有漂白触媒、コバルト含有漂白触媒およびそれら
    の混合物から選択される金属含有漂白触媒を含む請求項1〜6のいずれかに記載
    の自動食器洗浄用洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 低曇り点非イオン性界面活性剤、高曇り点非イオン性界面活
    性剤、陰イオン性界面活性剤およびそれらの混合物から成る群から選択される補
    助界面活性剤をさらに含む、請求項1〜7のいずれかに記載の自動食器洗浄用洗
    剤組成物。
  9. 【請求項9】 0.1%未満の活性石鹸泡抑制剤を含む請求項1〜8のいず
    れかに記載の自動食器洗浄用洗剤組成物。
  10. 【請求項10】 前記オキシド界面活性剤が式: 【化1】 (式中、R3は、炭素数8〜22のアルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルキ
    ルエニル基あるいはそれらの混合物であり、R4は、炭素数2〜3のアルキレン
    またはヒドロキシアルキレン基あるいはそれらの混合物であり、xは0〜3であ
    り、R5は各々、炭素数1〜3のアルキルまたはヒドロキシアルキル基あるいは
    1〜3個のエチレンオキシド基を含有するポリエチレンオキシド基である)を有
    するアミンオキシド界面活性剤である請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記アミンオキシドが式: 【化2】 (式中、R5は、本明細書中の前記と同様である) を有する請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記低発泡性非イオン性界面活性剤がC9,11PO3E
    O13PO15;C9,11PO3EO13BO6;C9,11PO3EO13
    BO3;C9,11EO13BO6;C9,11EO13BO3;C9,11B
    O1EO13BO3;C9,11EO8BO3; C12,15EO7BO2;
    C9,11EO8BO2;C9,11EO8BO1;C12,13EO6.5T
    BO1;C9,11EO8C(CH3)2CH2CH3;C11/15EO15
    PO6C12/14;C9,11EO8(CH2)4CH3およびそれらの混合
    物から成る群から選択される請求項1〜11のいずれかに記載の組成物。
  13. 【請求項13】 家庭用自動食器洗浄機中での食卓用具の洗浄方法であって
    、請求項1〜12のいずれかに記載の自動食器洗浄用組成物を含有する水性アル
    カリ性浴で自動食器洗浄機中の汚れた食卓用具を処理することを包含する方法。
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