JP2002535140A - 粉体供給中央装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は粉体供給及び／又は静電のための操作・制御要素を備えた粉体供給中央設備に関する。本発明の粉体供給設備によれば、粉体供給及び／又は静電のための操作・制御要素は、粉体供給中央設備に統合される。前記操作・制御要素は、個々に又はグループとして配置することができ、ユニットに合体することができる。選択的には、操作・制御要素をプラグイン装置としてモジュール設計により構成できる。更に、粉体供給中央設備は、特に設備のエアー側及び／又は粉体取入れ側において、インジェクタのためのチューブレス式の連結構造を設けるのが好ましい。粉体供給中央設備の別の実施形態によれば、メッシュ状バスケットにより包まれたパネル形状の取入れ装置が設けられ、球状のクリーニング体が、好ましくはエアーによりパネル形状の取入れ装置の開口を通過して搬送され、設備をクリーニングする。前記球状のクリーニング体は、クリーニングを補助する媒体として機能し、パネル形状の取入れ装置を包み込むメッシュ状バスケットにより捕獲され収集される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、粉体供給及び／又は静電のための操作・制御装置を備えた粉体供給
中央装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

粉体供給中央装置、特に、粉体の供給を受ける数台の粉体塗装装置を含む高出
力の粉体塗装装置において、粉体塗装装置や粉体供給中央装置を操作するために
必要な操作・制御装置が、例えば、粉体塗装装置や粉体供給中央装置から離れて
位置する別個の複数のキャビネットに内装されている場合、塗装工程の最中に、
一定の品質を維持することが困難であり、また大きなスペースが求められる。更
に、操作・制御装置のための別個の複数のキャビネットは、相当な追加スペース
を必要とし、とりわけ、操作・制御装置とそれにより制御される装置との間に比
較的長い連結手段が設けられる。このことは、塗装結果の品質上の再現可能性に
不調や悪影響を生じ得る。

【０００３】 粉体供給中央装置の１例は、先に出願したドイツ特許出願１９８２３０６８．
０に記載しており、本件の特許出願においては、その全てを参考として含むもの
である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】

従って、本発明の目的は、粉体の供給及び／又は静電を制御するための操作・
制御装置を備えた粉体供給中央装置を提供する点にあり、最小限のスペースで足
り、操作・制御装置とこれにより制御される装置との間の連結手段を短くて済む
ように、操作・制御装置を配置することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本発明によれば、粉体の供給及び／又は静電のための操作・制御装置を備えた
粉体供給中央装置が提供され、該中央装置は、粉体の供給及び／又は静電を制御
するための操作・制御装置を粉体中央装置に統合した点に特徴がある。この場合
、操作・制御装置は、最小限のスペースで足りるように内装することができ、制
御されるそれぞれの装置に近接して配置することができる。粉体供給中央装置の
コンパクトなデザインは、作業の快適性を改善し、保守及び点検の業務を簡単に
する。更に、このように設計された粉体供給中央装置は、容易にアクセス自在で
ある。操作・制御装置とこれより制御される装置との間の連結手段が短いので、
装置の不調、特に、塗装の形成に影響する不調のリスクが低減され、塗装工程の
品質が安定する。

【０００６】 適切には、粉体供給及び／又は静電のための操作・制御装置は、粉体供給中央
装置の内側又はその上に個々のものとして又はグループとして配置することがで
きる。装置がグループとして配置される場合は、機能の組合せが考慮され、同じ
機能を有するか又は機能的なユニットを形成する操作・制御装置がアセンブリさ
れる。これにより、その適用分野に応じて、操作・制御装置は、よりフレキシブ
ルで且つほとんど普遍的な統合が可能である。

【０００７】 適切な実施形態によれば、粉体の供給及び／又は静電のための操作・制御装置
は、好ましくはモジュール設計された幾つかのユニットに結合される。粉体の供
給及び／又は静電のための操作・制御装置のモジュール設計は、必要であれば、
各ユニット毎に容易にアクセス自在であると共に交換自在なようにアセンブリさ
れたそれぞれのユニットを可能にする。要求があれば、更に別の操作・制御装置
を簡単に付け加えることができる。

【０００８】 適切には、これらのユニットは、プラグイン式の装置として設計できる。この
ような設計は、特に、二重底壁及び／又は二重壁を有する幾つかの再分割された
室を有する粉体供給中央装置に対して適切である。

【０００９】 適用分野及び条件に応じて、操作・制御装置は、個々のものとして又はグルー
プとして配置され、ユニットに合体され、選択的に本発明の粉体供給中央装置に
合体して統合され、そして、水平配置、垂直配置、横向き配置、又はこれらの組
合せとして配置される。従って、本発明のこのような配置構成により、操作・制
御装置は、それにより制御される装置に対して可及的近く位置するように、粉体
供給中央装置に設けられる。その結果、可及的短い連結手段と、粉体供給中央装
置におけるコンパクトな統合がもたらされる。そのコンパクトな構成のため、粉
体供給中央装置は、アクセスが容易であり、迅速に保守点検を行うことができ、
塗料を変更するときに信頼性の高いクリーニングを行うことができる。

【００１０】 アセンブリの複雑さを最小限にし、アセンブリ中の誤作業を防止し、更には特
に、ホースの連結の間違いを防止するため、本発明の粉体供給中央装置において
エアー及び／又は粉体を搬送する装置は、チューブレス方式により連結される。
これにより、粉体の供給及び／又は静電のための操作・制御装置は、それにより
制御される装置のすぐ近くに位置せしめることができ、塗装の品質を改善し、よ
り均質な塗装をもたらす。チューブレス式の連結構造を使用することは、クリー
ニングのコストと、クリーニングに要する時間を低減する。特に、この連結構造
によれば、ほとんどメンテナンスが必要でなく、外部の条件による影響を受ける
ことが極めて少ない。

【００１１】 適切には、チューブレス式の連結構造は、ぴったり合う及び／又は力を伝達す
る連結装置により形成される。特に、連結装置は、シール手段を備えた円錐座の
方式が好ましい。このようなチューブレス式の連結構造は、自動的にセンタリン
グされ、必要であれば、迅速且つ簡単に解放できる。

【００１２】 特に、粉体供給中央装置においては、チューブレス式の連結構造は、エアーの
供給側及び／又は粉体の取入れ側のインジェクタに使用される。粉体供給中央装
置において、インジェクタは、粉体を引込み及び／又は搬送するために使用され
、粉体供給のための中枢の連結要素である。インジェクタには、供給エアーと調
整エアーが供給される。また、インジェクタは、流動化した粉体を引込むための
連結手段と、粉体塗装装置に連結される排出連結手段とを有する。これらの連結
手段は、確実な作動のためシールしなければならない。本発明のチューブレス式
の連結構造は、多くの複雑なアセンブリ工程を不要とする。更に、全ての必要な
供給のための連結手段を備えた個々のインジェクタをコンパクトに設計すること
ができ、幾つかのインジェクタを本発明の粉体供給中央装置において容易にアク
セス自在となるように省スペースにて配置構成することができる。

【００１３】 チューブレス式の連結構造を実現するために、インジェクタの個々又はグルー
プに押圧力を作用させる押さえ装置を使用することができる。この構成により、
欠陥のあるインジェクタを迅速に取り替えることができ、特に、押さえ装置は、
必要とされる均等な圧力を与えるので、チューブレス式の連結構造が連結個所に
おいて確実にシールされる。特定の設計において、インジェクタを確実で均等に
バイアス方向に押さえる共通の力が押さえ装置に作用する。この設計により、一
方を他方に連通するために連結される幾つかの要素だけが、それぞれの頂部に設
けられる。押さえ装置により押圧力を与えることにより、チューブレス式の連結
構造における自動的センタリングの特徴のため、連結要素の間での所望のシール
接続が実現する。

【００１４】 供給エアー及び／又は調整エアーをインジェクタに供給する集合供給ラインに
押さえ装置を連結することにより、アセンブリを更にシンプルとすることができ
る。押さえ装置は、同時に、例えば、対応する連結部分において個々のインジェ
クタのための分配機能を担うことができる。

【００１５】 集合供給ラインの使用は、省スペースであり、本発明の粉体供給中央装置のア
センブリをシンプルにする。

【００１６】 インジェクタは、適切には、グループとなるように構成され、共通の支持手段
に解放自在に連結される。この構成により、インジェクタは粉体塗装装置の作動
中においても個々に取替えが可能であり、或いは、幾つかのインジェクタを支持
手段と共にグループとして取り扱うことができる。このことは、例えば、塗料を
変更するときのクリーニング中に有益となる。

【００１７】 塗料の変更が粉体塗装装置の完全なクリーニングを必要とするとき、一方にお
いて、チューブレス式の連結構造は粉体を堆積する死角を有しないので、必要な
クリーニング作業を極めて簡単にすることができ、他方において、連結構造を例
えばインジェクタ及びコネクタから迅速に解放することができる。更には特に、
粉体の取入れ側の連結装置を解放し、支持手段及びインジェクタを統合された又
は別体とされたクリーニング装置に連結することにより、他のクリーニング作業
とは独立して、インジェクタと支持手段を共に同時にクリーニングすることがで
きる。このようなクリーニング装置は、例えば、粉体供給コンテナを受ける底部
の下に配置することができ、該底部と一体又は別体の何れに構成しても良い。こ
れにより、単一のクリーニング装置で幾つかのインジェクタを同時にクリーニン
グすることができる。この構成によりクリーニング作業に必要な時間が低減され
る。このことは、特に、効率化のために塗料変更時の停止時間を極めて短くしな
ければならない高性能の粉体塗装装置において重要である。

【００１８】 選択的には、インジェクタを逆流の態様でクリーニングすることもできる。即
ち、インジェクタをクリーニング装置により二つの対向する流れの方向でクリー
ニングすることができる。共通の支持手段の上で、インジェクタを最初の位置に
向けて設置した後、反対の位置に向けて設置することにより、正逆反対の流れに
よるインジェクタのクリーニングを可能とする。

【００１９】 選択的には、このような粉体供給中央装置又は粉体塗装装置におけるクリーニ
ング作業は、例えば、高圧の圧縮エアーを使用することにより、高圧で行うこと
ができる。

【００２０】 本発明の別の実施形態によれば、先にドイツ特許出願１９８２３０６８．０に
おいて記述したような、スクリーンバスケットにより囲まれたプレートとして形
成された取入れ装置を有する粉体供給中央装置が提供される。本発明の粉体供給
中央装置は、クリーニングのためにエアーを使用しており、プレート形状の取入
れ装置の開口を通してボール形状等のクリーニング要素を搬送せしめ、ボール形
状のクリーニング要素は、開口を通過した後、スクリーンバスケットに捕獲され
収集される。この構成により、取入れプレートを囲んで粉体の流動化の際に塊が
形成されることを防止するのに役立つスクリーンバスケットが、ボール形状のク
リーニング要素その他のようなクリーニング用具を使用するときの収集コンテナ
として機能する。クリーニング作業が終了した後、スクリーンバスケットは取出
され、集められたボール形状のクリーニング要素が装置から迅速且つ容易に除去
される。このような好ましい粉体供給中央装置のクリーニング方法は、ボール形
状のクリーニング要素その他のクリーニング用具を使用することができる。

【００２１】 要するに、本発明は、粉体供給中央装置に係り、該装置は、一方において、粉
体供給及び／又は静電の操作・制御装置のための統合された、省スペースで、機
能的なハウジングを提供し、他方において、装置の据付け、特に、連結ラインそ
の他に関する組付けを顕著にシンプルとする。別の選択的な実施形態によれば、
特に、ボール形状のクリーニング要素その他のようなクリーニング用具と協働し
て、プレート形状の取入れ装置を使用することにより、クリーニング作業を迅速
且つ効率的に行うことができる。

【００２２】

【発明の実施の形態】

以下、図面に基づいて好ましい実施形態を参照しながら本発明を詳述する。図
面の各図において、同一又は類似の構成要素は、同じ符号で示している。

【００２３】 図面を参照しながら説明する好ましい実施形態は、単なる例示を意味しており
、本発明の範囲を何ら限定するものでないことを諒解されたい。

【００２４】 図１は、粉体供給中央装置の１例を概略的に示しており、該装置は、本件の特
許出願に含まれると共にその全てを参照されるべきドイツ特許出願１９８２３０
６８．０に記載したデザインに部分的に基づいている。この粉体供給中央装置１
は、例えば、上部室２と下部室３を含んでいる。両室は二重底壁４により分離す
ることができる。粉体供給中央装置１の種々の壁にも二重壁を設けることができ
、選択的には、追加的に仕切り床壁及び／又は仕切り壁を同様に設けることがで
きることを諒解されたい。

【００２５】 図例において、粉体供給のための複数の操作・制御装置が設けられており、そ
の全体を符号５で示している。また、静電制御のための複数の操作・制御装置が
設けられており、共通する符号６で示している。粉体供給のための操作・制御装
置５は、（概略的に図示した）オン・オフ用スイッチと、（同様に概略的に図示
した）例えばインジェクタ７に対する供給エアー及び調整エアーのための制御装
置を含んでいる。粉体供給のための操作・制御装置５と静電制御のための操作・
制御装置６は、粉体供給中央装置１のハウジングに統合することができる。

【００２６】 図示の実施形態において、粉体供給のための操作・制御装置５は単一ユニット
に合体され、また、静電のための操作・制御装置６も単一のユニットに合体され
ている。更に、図例において、ユニット５、６の両者は、プラグイン式の装置と
して設計され、粉体供給中央装置１に対して水平方向に向けられている。粉体供
給のための操作・制御装置５は、複数のインジェクタ７の直ぐ近くに近接して配
置され、好ましくは、プラグイン式モジュールの形態でインジェクタの内側に配
置されている。

【００２７】 勿論、粉体供給のための操作・制御装置５及び／又は静電のための操作・制御
装置６は、粉体供給中央装置１に対して、個々に設けても良く、グループに統合
して設けても良い。粉体供給のための操作・制御装置５及び／又は静電のための
操作・制御装置６は、それらのデザインとは独立無関係に、粉体供給中央装置１
に対して、水平方向、垂直方向、又は横向き方向、或いはそれらの組合せの何れ
の方向で配置しても良く、符号５’及び６’により横向き配置した例を概略的に
示している。

【００２８】 更に、粉体供給中央装置１は、粉体貯蔵コンテナ９を設置するためのテーブル
８を含んでいる。図に例示した粉体供給中央装置１の粉体供給装置は、流動化し
た粉体のための幾つかの開口１１を備えたプレート形状の取入れ装置１０を含ん
でいる。インジェクタ７のグループは、レール形状の支持部材１２の上に配置さ
れ、選択的には、支持部材１２に解放自在に連結されている。レール形状の支持
部材１２は、インジェクタ７の全体をまとめて取り扱うことを可能とする。この
ような構成は、例えば、塗料の変更に際し、インジェクタ７をプレート形状の取
入れ装置１０から分離してクリーニングするときに適している。この場合、取入
れ装置１０から外したインジェクタ７を所定のクリーニング装置（図示せず）に
移動するとき、レール形状の支持部材１２を数個のインジェクタ７を運ぶために
使用できる。クリーニング装置は、粉体供給中央装置１に統合することができる
が、分離して設けても良い。例えば、このクリーニング装置は、テーブル８の底
部の内部に組み込むことができ、又はテーブルの下に設置することができる。こ
のため、テーブル８の底部には所定の容積の切欠を設けることができる。また適
切には、クリーニング装置を粉体供給中央装置１のテーブル８に解放自在に連結
することができる。粉体貯蔵コンテナ９を載せたテーブル８をプレート形状の取
入れ装置１０に向けて進退移動せしめるために、昇降装置１３を使用することが
できる。

【００２９】 流動化した粉体は、プレート形状の取入れ装置１０の開口１１を介してインジ
ェクタ７により引込まれ、粉体塗装ガン（図示せず）のような粉体塗装装置へと
搬送される。

【００３０】 図２及び図３は、粉体供給中央装置１のインジェクタ７と対を成す装置に対し
て該インジェクタ７を連結する好ましい連結構造の詳細を図示している。

【００３１】 図２は、一つのインジェクタ７に対して制御エアーを供給するためのチューブ
レス式の連結構造１４の１例を示している。このチューブレス式の連結構造１４
は、ぴったり合う（フォームフィッティング、以下「密接嵌合」という）及び／
又は力を伝達する（フォーストランスミッティング、以下「力伝達」という）も
のとして設けることができる。その組合される連結装置は、円錐座による連結手
段１５とシール１６により形成されている。

【００３２】 図３は、供給エアー連結手段１７と、取入れ側の粉体連結手段１８と、調整エ
アー連結手段１９を備えたインジェクタ７の１実施例を示している。これらの連
結手段の全てが同一側、例えば、インジェクタの底部側に配置されている。取入
れ側の粉体連結手段１８は、例えば、図１に示したプレート形状の取入れ装置１
０における開口１１に連結することができる。取入れ側の粉体連結手段１８を介
してインジェクタ７に進入する粉体は、供給エアー連結手段１７を介して供給さ
れるエアーと共に搬送され、選択的には調整エアー連結手段１９を介して供給さ
れる調整エアーと共に、粉体排出連結手段２０に搬送される。粉体塗装装置（図
示せず）への連結ラインは、粉体排出連結手段２０に連結される。

【００３３】 図３に概略的に示すように、前記連結手段は、エアー供給側、即ち、調整エア
ー１９及び供給エアー１７の側並びに粉体取入れ側（取入れ側の粉体連結手段１
８の側）に、チューブレス式の連結構造として設けられ、エアー及び粉体と協働
して「密接嵌合」及び／又は「力伝達」の方法で作用する連結装置を構成する。
「密接嵌合」及び／又は「力伝達」の連結装置は、積極的又は消極的な補足要素
としても構成することができる。

【００３４】 図４及び図５は、追加的な実施形態を示しており、例えば、供給エアー連結手
段１７と調整エアー連結手段１９がインジェクタ７の一方の側に配置され、取入
れ側の粉体連結手段１８を反対側に配置している。装置に対して連結すべきそれ
ぞれの連結手段は、チューブレス式の連結構造として設けられている。図４及び
図５の実施形態における粉体排出連結手段は、前記と同様に、符号２０で示して
いる。図４及び図５のインジェクタの実施形態において、集合ライン２１が、例
えば、供給エアー及び／又は調整エアーのために設けられており、これらのライ
ンはそれぞれのインジェクタ７のそれぞれの連結装置に連結される。

【００３５】 図４は、押さえ装置２２をより明瞭に示しており、個々のものとして又はグル
ープとして配置されたインジェクタ７に対して力を与えるために使用することが
できる。押さえ装置２２は、集合連結ライン２１と協働させることができ、チュ
ーブレス式の連結構造とそれと協働する要素を相互に圧接せしめる。これにより
粉体供給中央装置１に設けたチューブレス式の連結構造が容易に堅くシールされ
る。更に、チューブレス式の連結構造は、押さえ装置２２から押圧力を除去する
ことにより、迅速に解放又は分離することができる。この構成により、アセンブ
リが容易となり、アセンブリ及びメンテナンスを低コストとする。

【００３６】 図６は、粉体供給中央装置１の別の実施形態を概略的に示している。この実施
形態において、上述したインジェクタ７は、このような装置において塗料の変更
により必要とされるとき、取外し分離してクリーニングすることができる。図６
に示す粉体供給中央装置１は、図１に示したものと類似のプレート形状の取入れ
装置１０を有しており、該装置１０はスクリーンバスケット２３により囲まれて
いる。プレート形状の取入れ装置１０は、該プレートを貫通して延びる粉体通過
用の開口１１を有する。図６に例示したプレート形状の取入れ装置１０は、エア
ー供給ライン２４を開口１１に連結することにより、クリーニングすることがで
きる。この連結においても、図６に示すようにチューブレス式の連結構造を設け
ることができる。更に、ボール形状のクリーニング要素２５その他のようなクリ
ーニング用具が使用され、エアー供給ライン２４を介するエアーの供給により、
開口１１及びそれに対応して設けられた連結装置を通過して搬送せしめられる。
開口１１を通過した後、ボール形状のクリーニング要素は、プレート形状の取入
れ装置１０を囲むスクリーンバスケット２３に捕獲される。クリーニング作業を
終えた後、スクリーンバスケット２３は取外すことができ、スクリーンバスケッ
ト２３と共に収集されたボール形状のクリーニング要素２５のようなクリーニン
グ用具を装置から除去し、必要に応じてリサイクルすることができる。

【００３７】 従って、図６に示す実施形態において、スクリーンバスケット２３は、クリー
ニング用具の捕獲コンテナとしても同時に作用する。この種のスクリーンバスケ
ット２３は、例えば、ドイツ特許出願１９８２３０６８．０において設けられて
おり、粉体工程の最中に塊が形成されることを防止する。然しながら、図６に示
す実施形態において、スクリーンバスケット２３は、公知の機能とは別の付加的
な機能を有する。

【００３８】 本発明が上述した好ましい実施形態の詳細に限定されないことは当業者に理解
されるであろうが、本発明から逸脱しない範囲で追加的変更や設計変更を行うこ
とができることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による粉体供給中央装置を概略的に例示する部分断面図である。

【図２】 インジェクタのための制御連結装置のチューブレス式の連結構造をより明瞭に
示しており、図１におけるＸ部分の部分拡大図である。

【図３】 インジェクタの幾つかのチューブレス式の連結構造の概略的断面図である。

【図４】 インジェクタのための押さえ装置と協働するチューブレス式の連結構造の他の
例をより明瞭に示す概略的側面図である。

【図５】 インジェクタに供給エアー及び／又は調整エアーを供給するための集合連結ラ
インを有する実施形態を示す概略図である。

【図６】 エアーとボール形状のクリーニング要素その他のようなクリーニング用具を使
用したクリーニング作用をより明瞭に示すために粉体供給中央装置の他の実施形
態を示す概略的な部分斜視図である。

【符号の説明】 １ 粉体供給中央装置 ２ 上部室 ３ 下部室 ４ 二重底壁 ５、５’ 粉体供給のための操作・制御装置 ６、６’ 静電のための操作・制御装置 ７ インジェクタ ８ テーブル ９ 粉体貯蔵コンテナ １０ プレート状に形成された取入れ装置 １１ 開口 １２ レール形状の支持部材 １３ 昇降装置 １４ 制御エアー供給のためのチューブレス式の連結構造 １５ 円錐座による連結手段 １６ シール １７ 供給エアー連結手段 １８ 取入れ側の粉体連結手段 １９ 調整エアー連結手段 ２０ 粉体排出連結手段 ２１ 集合ライン連結手段 ２２ 押さえ装置 ２３ スクリーンバスケット ２４ エアー供給ライン ２５ クリーニング用具としてのボール形状のクリーニング要素

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4F033 QA01 QB02Y QB05 QB12Y QB18 QD04 QD11 QE05 QF07Y QH10 QK16X QK18Y QK23X QK23Y 4F034 AA01 BA15 BA32 BB01 BB05 BB07 BB25 4F035 AA03 BA22 BC06

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 粉体供給及び／又は静電のための操作・制御装置（５、６、
   ５’、６’）を備えた粉体供給中央装置であって、粉体供給及び／又は静電のた
   めの操作・制御装置（５、６、５’、６’）を粉体供給中央装置（１）に統合し
   たことを特徴とする粉体供給中央装置。
2. 【請求項２】 粉体供給及び／又は静電のための操作・制御装置（５、６、
   ５’、６’）が個々のものとして又はグループとして配置されていることを特徴
   とする請求項１に記載の粉体供給中央装置。
3. 【請求項３】 粉体供給及び／又は静電のための操作・制御装置（５、６、
   ５’、６’）がモジュールを構成するようにユニットに合体されていることを特
   徴とする請求項１に記載の粉体供給中央装置。
4. 【請求項４】 ユニットがプラグイン方式の装置として構成されていること
   を特徴とする請求項３に記載の粉体供給中央装置。
5. 【請求項５】 ユニットが粉体供給中央装置（１）に水平方向、垂直方向又
   は横向き方向の何れかに配置されていることを特徴とする請求項２、３又は４に
   記載の粉体供給中央装置。
6. 【請求項６】 エアー及び／又は粉体を搬送する装置がチューブレス方式に
   より粉体供給中央装置（１）に連結されていることを特徴とする請求項１、２、
   ３、４又は５に記載の粉体供給中央装置。
7. 【請求項７】 チューブレス式の連結構造が、相互に密接嵌合又は力伝達の
   係合として協働する連結装置により形成されていることを特徴とする請求項６に
   記載の粉体供給中央装置。
8. 【請求項８】 連結装置がシール（１６）付きの円錐座の連結手段（１５）
   により形成として形成されていることを特徴とする請求項７に記載の粉体供給中
   央装置。
9. 【請求項９】 チューブレス式の連結構造がインジェクタ（７）のエアー側
   又は粉体取入れ側の何れかに設けられていることを特徴とする請求項６、７又は
   ８に記載の粉体供給中央装置。
10. 【請求項１０】 インジェクタ（７）の個々又はグループを押圧する押さえ
    装置（２２）によりチューブレス式の連結構造を構成することを特徴とする請求
    項９に記載の粉体供給中央装置。
11. 【請求項１１】 押さえ装置（２２）がインジェクタ（７）に供給エアー及
    び／又は調整エアーを供給する集合ライン（２１）に連結されていることを特徴
    とする請求項１０に記載の粉体供給中央装置。
12. 【請求項１２】 インジェクタ（７）がグループとして配置され共通の支持
    手段（１２）に解放自在に連結されていることを特徴とする請求項９、１０又は
    １１に記載の粉体供給中央装置。
13. 【請求項１３】 エアー側及び粉体側の連結を解放することにより、インジ
    ェクタ（７）と共に支持手段（１２）が、一体又は別体のクリーニング装置に作
    動可能に係合できるように構成されていることを特徴とする請求項１２に記載の
    粉体供給中央装置。
14. 【請求項１４】 インジェクタ（７）を相対向する方向でクリーニングでき
    るように構成したことを特徴とする請求項１３に記載の粉体供給中央装置。
15. 【請求項１５】 クリーニングが高圧クリーニング装置を使用することによ
    り行われることを特徴とする請求項１３に記載の粉体供給中央装置。
16. 【請求項１６】 スクリーンバスケット（２３）により囲まれたプレート形
    状の取入れ装置（１０）を備えた粉体供給中央装置であって、クリーニングのた
    めに、エアーの使用により、ボール形状のクリーニング要素（２５）等のクリー
    ニング用具をプレート形状の取入れ装置（１０）の開口（１１）に通過せしめス
    クリーンバスケット（２３）により収集するように構成して成ることを特徴とす
    る粉体供給中央装置。