JP2002534676A - 差分型温度分析センサ - Google Patents

差分型温度分析センサ

Info

Publication number
JP2002534676A
JP2002534676A JP2000592622A JP2000592622A JP2002534676A JP 2002534676 A JP2002534676 A JP 2002534676A JP 2000592622 A JP2000592622 A JP 2000592622A JP 2000592622 A JP2000592622 A JP 2000592622A JP 2002534676 A JP2002534676 A JP 2002534676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
temperature
microstructure
temperature sensor
sensor according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000592622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002534676A5 (ja
Inventor
ヒガシ,ロバート・イー
コウル,バーレット・イー
Original Assignee
ハネウェル・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ハネウェル・インコーポレーテッド filed Critical ハネウェル・インコーポレーテッド
Publication of JP2002534676A publication Critical patent/JP2002534676A/ja
Publication of JP2002534676A5 publication Critical patent/JP2002534676A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N25/00Investigating or analyzing materials by the use of thermal means
    • G01N25/20Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating the development of heat, i.e. calorimetry, e.g. by measuring specific heat, by measuring thermal conductivity
    • G01N25/48Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating the development of heat, i.e. calorimetry, e.g. by measuring specific heat, by measuring thermal conductivity on solution, sorption, or a chemical reaction not involving combustion or catalytic oxidation
    • G01N25/4846Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating the development of heat, i.e. calorimetry, e.g. by measuring specific heat, by measuring thermal conductivity on solution, sorption, or a chemical reaction not involving combustion or catalytic oxidation for a motionless, e.g. solid sample
    • G01N25/4866Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating the development of heat, i.e. calorimetry, e.g. by measuring specific heat, by measuring thermal conductivity on solution, sorption, or a chemical reaction not involving combustion or catalytic oxidation for a motionless, e.g. solid sample by using a differential method
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N25/00Investigating or analyzing materials by the use of thermal means
    • G01N25/18Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating thermal conductivity

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 差分型温度分析センサにおいて、ピットを有している基板と、ピットに近接して配置される第1の誘電体層と、第1の誘電体層上に形成された発熱体と、発熱体及び第1の誘電体層上に形成された第2の誘電体層と、第2の誘電体層上に形成された第1の組の熱電対接合と、第2の誘電体層上に形成された第2の組の熱電対接合と、第1及び第2の組の熱電対接合上に形成された第3の誘電体層と、第1の組の熱電対接合に近接して形成された第1のアクティブ層と、第2の組の熱電対接合に近接して形成された第2のアクティブ層と、第1のアクティブ層上に形成された第4の誘電体層とからなる温度分析センサ。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の技術分野】
本発明は、ガスと環境の化学センサに関する。特に、本発明は、検出すべき科
学的情報を得るために、熱を利用し、かつ、センサのエレメントの周囲のガス又
は物質の熱伝達特性を利用しているマイクロ加工されたICチップに関する。
【発明の概要】
検知のための熱の変調技術において、任意の形の熱パルスがセンサ・システム
に供給され、そして、検知環境にさらされる検知メンバすなわちアクティブ材料
における温度変化が、周囲環境と相互作用するアクティブ物質からの熱パルスと
して、モニタされる。熱パルスは、また、周囲環境からシールドされたアクティ
ブ物質にも供給される。両方のアクティブ物質に近接する熱電対接合は、2つの
物質の間の温度差を提供する。温度差によって表される熱パルスの増大及びそれ
に続く減少は、センサの周囲のガス・フェーズにおける熱伝達特性の変化に依存
している。関連する化学情報は、このような動的な相互作用が生じている期間中
、センサ表面の温度変化を検出することによって、得ることができる。この検出
アプローチにおけるパワーすなわち電力は、熱的に変調されたセンサのアレイを
集積化して、複数の吸収剤フェーズの選択性を各変調された装置の動的選択性と
組み合わせることによって、実行される。この技術は、シリコン・ベースのIC
化マイクロ熱量計の高感度性及び低熱量によって可能にされる。
【発明の実施の形態】
熱量測定ガス検知のためのマイクロ構造は、種々の構造上の変化を有する。こ
れら装置の各々は、ラミネート形成されたヒータ及び熱電対センサーを有し、熱
電対は、電気的にヒータから分離されている。熱電対は、材料の2つのアイテム
の温度検知のために使用され、これは、それらが示す低いノイズ性、高感度、低
オフセット特性によるものである。 図1及び図2はそれぞれ、差分熱分析センサすなわち熱測定装置10の断面図
及び平面図である。図1は、ラミネート型の薄いフィルムマイクロ構造を示し、
シリコン11中のピット22上に形成されている。このラミネーション構造は、
ヒータ13、差分熱電対15、ガス感知アクティブ・コーティング20、ガス非
感知アクティブ・コーティング(すなわちシールドされた)19を含んでいる。
平面図は、熱電対15がどのようにヒータ13上に配置されているか、及び、エ
ッチングされたピット22がに関して熱電対がどのように形成されているかを示
している。誘電体18は、アクティブ素子19を周囲環境から分離する。 図1は、差分熱分析センサ10の横断面を示している。シリコン基板11上に
、誘電体又は窒化珪素の層12が形成されている。該層12の上には、発熱体1
3がラミネートされている。1又は複数の発熱体13は、白金、窒化チタンから
作られる。発熱体13は、マイクロ構造10の他の層の上に配置することもでき
る。発熱体13及び層12の一部分は、別の窒化珪素層14によってカバーされ
ている。層14上には、接合16及び17を有しているアレイ状の熱電対15が
形成されている。熱電対15の一方の長さすなわち脚は、60/40のニッケル
/鉄で形成され、他方の長さ即ち脚は、クロムで形成されている。熱電対リード
の各対すなわち長さ又は脚は、層14上に横たわる材料で形成してもよく、また
、リード対は、接合16及び17として一緒に接続される拡散材料で形成しても
よい。別の窒化材料18は、熱電対15上に形成され、接合16及び17を有し
、層14を部分的にカバーし、かつ、素子13をカバーしないように形成される
。アクティブ材料19は、層18上で、接合16に近接して形成される。第2の
アクティブ材料20が層18上に、接合17に近接しかつアクティブ層19から
離れた位置に形成される。窒化珪素の保護層21が、材料19上に形成される。
層21は、アクティブ材料19をカバーして、周囲環境からシールする。一方、
アクティブ層20が装置10の周囲環境にさらされる。この非露呈と露呈は、差
分感知のキー/ポイントである。層12の下で、エッチングによってシリコンが
除去され、ピット22が層12の下方の基板11に形成される。層12は、ピッ
ト22上に保持される。 図2は、装置10の上面図である。発熱体13と、接合16、17を有する熱
電対15とに沿って、層12,14,18が、エッチ・ピット22上に保持され
る。この保持は、装置10のチップのエッジすなわち端部24から延びる、発熱
体13及び熱電対15用の導電リードを保持する保持アーム23によって実現さ
れている。図においては、保護されたアクティブ材料19の下部に形成された9
個の接合16と、露呈されたアクティブ材料20の下部に形成された8個の接合
17とを有している。 図3Aは、熱電対15とヒータ13の概略図である。ヒータ13は、材料19
及び20と熱電対15とに、熱を提供する。脚すなわち長さ26は、60/40
のニッケル−鉄からなり、脚すなわち長さ27は、クロムから成る。熱電対接合
16及び17は、共通の脚26及び27を備え、接合16によって感知される材
料19の近傍の温度と、接合17によって感知される材料20の近傍の温度とは
、同一温度分を相互にキャンセルし、材料19及び20の温度差即ちΔのみが示
される。接合16は、基準熱電対接合となり、接合17は、触媒作用の検知か潜
熱のための検出用の熱電対接合である。 図3(B)のカーブ42は、ヒータ13の電力と温度との間の線形関係を示し
ている。図3Cのグラフは、接合16及び17の温度差とヒータ電力とを示す。
カーブ43は材料20の発熱反応を示し、カーブ44は材料20の吸熱反応を示
す マイクロ熱量計10は、低熱量で低熱伝達特性の装置であり、コーティングさ
れている装置及びコーティングされていない装置に対する相互作用のエンタルピ
ーの差を測定するものである。アクティブ材料からなるコーティングは、十分に
変化可能であるが、共通のガスクロマトグラフ材料(例えば、CARBOWAX
、酸化シリコン、ZEOLITE)及び触媒材料(例えば、Pt、Pd、WO
)を含むことができる。非常に低い熱量と低消費電力の特徴のため、小エネルギ
ー消費で差の測定を実行することができる。 アクティブ材料20の相互作用のエンタルピーは、装置表面すなわちコーティ
ング表面からの材料の吸収作用(例えば、ポリイミドからの水蒸気)、表面から
の反応の触媒(enothermic又はendothermic)エネルギ(
例えば、CO+CO<>CO+エネルギ))、もしくは、非熱的な刺激を持
つ材料の吸収作用(例えば、光刺激、可視光、UV光、及びIR光)を含む。 コーティング特性は、特定材料の吸収、及び、制御可能な(例えば、熱か光)
の吸収、又は、ガスからの反応に触媒作用を起こすことによるエネルギの発生又
は消費を含むことができる。 装置10等からなる、図4の装置30が、1つの構造の両端の温度差を実際に
測定するために構成される。接合のモニタ温度差は、非コーティング端部20を
基準とした、マイクロ構造のコーティング端部19によって発生される。装置1
0及び30は、0.03mmと0.19mmの間の熱的に分離された領域を
有し、該領域は、約70マイクロワット/Cの熱的分離を持つ1ミクロン以下の
厚さである。 熱電対15は、65マイクロボルトを、1接合対及び温度差1度C当たり発生
する。熱電対15は、約3オームを、ノイズ発生に関連する材料のlaid−o
ut矩形(長さ/幅)につき、生じる。これらの材料におけるノイズは、ジョン
ソン・ノイズによって支配された赤外線装置において得られている。熱電対の材
料は、最高350度Cを得ることができることが実証された。ヒータ13として
使用される材料は、少なくとも1000ケルビン(Kelvin)で安定であり
、これは、このアプリケーションで必要な値を超えている。 これらの検知装置のために、加熱パルスが加熱抵抗体を通してセンサの検知膜
に供給され、そして、基準膜19に関しての膜20の温度応答が記録される。各
入力加熱パルスのプロファイルが、センサから抽出される分析情報を最大化する
ように、選択される。該加熱パルスは、単純な矩形波であり、100ミリ秒の時
間幅で、感知膜20の温度を約10度C上昇させるに十分な振幅を備えている。
これらのパルスは、化学薬品のワーフェア(warfare)(CW)試剤を検
出するために使用することができる。基線温度とパルス形状とは変調すなわち修
正され、感知膜20での検体(すなわち、検出されたまたは確認された物質又は
材料)の相互作用を調整する。吸収された蒸気と周囲の温度差及び動的特性によ
り、異なる検体は、異なる最適パルス波形を有することになる。パルス整形のた
めの可能なレンジは、センサの熱時間定数、及び吸収コーティングの物理的制限
に依存する。温度プロファイル可能性の大きいレンジは、調整されたセンサ10
のアレイが複合のCW試剤用に選択されるチャンスを増やす。アレイ中の各修正
されたセンサ10は、検体と吸収剤コーティングの熱的性質とそれらの相互作用
に従い、最適の加熱プロファイルを有する。異なる熱プロファイルを有するアレ
イ中の各センサ10をチューニングすることは、ターゲット検体に対する感度及
び選択性を最大にする。 シリコン・ベースのセンサ10に対して変調アプローチを適用する効果は、ア
ンチドリフト及びセルフクリーニング機構である。バックグラウンドのドリフト
効果は、センサのベースライン応答と、パルス期間中の信号とを対比することに
よって最小化される。ベースライン応答が、温度、電子的なエージング作用によ
ってシフトされると、検体応答が、変化するバックグラウンドを基準とし、そし
て依然として較正することができる。吸収コーティングが汚れると、感度は落下
する。この問題は、再校正を必要とするセンサ・システム10又は感知素子20
の交換を通常必要とする。パルス化されたセンサにおいて、比較的高い温度パル
スを吸収コーティングに適用することは、吸収された相互干渉スピーシーズ(種
)を排除する。これにより、その標準のベースラインにセンサ10を戻して、セ
ンサの寿命を増加させる。 要約すると、熱変調は、システムに熱情報を提供することによって、ゼロ・オ
ーダの熱線センサを第1オーダのセンサにすることができ、これにより、センサ
の温度が変化している期間中、吸収/排出ダイナミックスによる検体識別を可能
にする。特に、CW試剤のような検体を確認することができ、複数の濃度の予想
される検体に関して、システムの科学的モデルを作成することによって、干渉が
存在しても定量化することができる。温度変調のプロファイルは、装置の熱時定
数だけによって制限されるが、任意の形状をとることができる。吸収/排出のカ
ーブ形状は、入力パルス波形、ガス・フェーズ(気相)における検体の熱伝導率
、熱容量、蒸発エンタルピー、検体の拡散係数、検体とセンサ10との間の吸収
相互作用を含む多数のパラメータに依存している。 試験は、吸収フェーズの追加によって生じる相互作用の複雑さを含まずに、熱
的に修正したマイクロ熱量計の特性について行った。センサ10は、温度制御さ
れたセルに保持され、クロロホルム及びアセトンの蒸気が空気中に飽和されたも
のがセンサ10に導入された。集積化されたヒータ13に矩形波のパルス電力が
供給され、膜20の温度がパルスの供給期間中モニタされた。これらの状態下の
センサ10の応答は、図5に示されるように、センサの温度応答をモニタするこ
とが異なる熱特性及び化学特性を持つガスを区別することができることを示して
いる。この図は、飽和した有機物に対するセンサ10の応答を示している。カー
ブ31は、空気に関するセンサ応答の振幅を時間に関して示している。カーブ3
2及び33は、それぞれ、クロロホルムとアセトンに関する応答を示す。センサ
10の応答は、3つの別途の部分に分けられる。すなわち、パルスが供給された
直後の応答、熱均衡が生じた後の応答の振幅、及び、熱崩壊である。初期応答は
、検体の熱容量及び動的特性(キネチックス)に依存し、平衡値は熱拡散を示す
。熱崩壊は、これらの組合せである。 センサ10の操作の過渡モードは、ガス・フェーズ(気相)における検体ノー
ドを測定するために用いることが可能である。2000ppmから飽和蒸気圧へ
のクロロホルム試験ガスは、量的に混ざったクロロホルムが飽和された窒素を希
釈ストリームを有するフロー・システムを用いて生成された。センサ10上の濃
度結果は、図6において示されるように、インパルスに関する動的センサ応答3
4のこう配として示すことにより、特徴付られる。より大きなディップすなわち
遅れを持つカーブ34は、クロロホルムのより高い濃度を意味している。カーブ
35は、空気に関するセンサ10の応答を示す。この図は、クロロホルムのサン
プルにセンサ応答の一次微分を示している。全体のセンサ10の応答の主要な分
析(PCA)は、位相遅れ結果が濃度に関して線形であることを示した。検知区
域が1mmであるとして、1mmの熱パルスの浸入度から、概算見積りを作っ
たが、クロロホルム校正のための質量検出限界は10gであった。これは、吸収
コーティングなしで感知素子20に生じることに、ここで再度留意されたい。 CARBOWAX20Mでコーティングされているマイクロ熱量計の素子20
で、検出されたクロロホルムの研究から、コーティングされたセンサのデータが
検出された。CARBOWAXは、クロロホルムに溶解され、そして、センサ1
0の面20を覆って噴射された。クロロホルム飽和の空気へのセンサ10の応答
36は、図7に示される。この図は、一連のクロロホルム濃度に対するセンサ応
答を示している。最初を見ると、センサ10の応答のコーティング材料20は、
区域37に拡大されたフェーズ遅延を有する、クロロホルムに対するセンサ10
の裸材料20の応答に類似して見える。しかしながら、熱パルスが終了されたあ
とは、センサ応答の重要な部分がウエルを生じる。センサ表面の温度が、最小限
、それから上昇し、それから元に戻り、ベースライン(図7の挿入部37におい
て示された)に戻る。二次応答の大きさは、ガス・フェーズにおけるクロロホル
ムの濃度への比例し、ガス・フェーズと吸収フェーズの間の濃度平衡の再構築に
対応する。吸収フェーズの用途上のフェーズ遅れの拡大と二次効果は、本技術の
感度と選択性を増やすために開拓されることができる。この効果は、調査される
べきタイプを示し、ガス及び吸収フェーズの間のフェーズ変化のエンタルピーが
、温度の関数として測定される。逆の反応、蒸発エンタルピーが、カーブの加熱
サイドにおいて生じた。 次のステップは、バイナリ混合物における2つのガスの各々のためのセンサ1
0を調整したことである。センサは、クロロホルムとヘキサンの濃度が存在する
場合において、熱パルス化された。校正モデルが各濃度列に関して作成された。
2つの溶媒のバイナリ混合物は、各々バブル・システム上で生成され、混合され
、センサ10の応答がモニタされた。混合物の濃度は、各スピーシーズのセンサ
応答に基づいて推定された。校正のシリーズも含んでいる全てのデータの組が、
各モデルを用いて推定された。この推定は、クロロホルムのデータ・セット上で
つくられたモデルが約0のヘキサンを予測し、そして、ヘキサン・データ上でつ
くられたモデルは約0のクロロホルムを予測する。この混合物は、中間にどこか
に落ち着いて、両方の成分の実際の値の10%内に、センサ10によって予測さ
れる。 熱の変調すなわち修正は、動的選択の形態で選択性利点を提供する。加熱され
たセンサ10の表面上に生じた温度勾配は、ガスを強制的に非平衡にする。非定
常状態は、センサ10から物質移動を引き起こし、よって熱移動を引き起こす。
異なる要素の相対的な拡散率は、サンプルに組成傾斜を生じ、これにより、時間
軸上での熱移転の割合に影響を与える。センサ10からの熱流束は、ガス・フェ
ーズ(気相)の物性に従属で、熱パルスの後の時間に現れる。この熱パルスの間
、センサ10の応答をモニタすることは、ガス・フェーズにおける検体の動的な
情報、例えば、動的選択性を提供する。 検知材料20に関する要求により、センサが速く応答するのを許す。これらの
特性なしで、将来の化学薬品を評価する際のどんな使用中であっても、パターン
認識アルゴリズム、及び校正モデルを開発することができない。アプリケーショ
ンは、個々の検知材料に、そして、センサ10のアレイにおける検知材料の組に
、付加的な要求を必要とする。1又は複数の材料20は、十分な感度を持つセン
サ10を必要とし、一方、材料のアレイは十分な選択性を提供しなければならな
い。 検知10のプラットホーム(すなわち、センサの種類とそのトランスダクショ
ン機構)は、付加的な要求が生じる。光学センサは、光学変更を提供する材料を
必要とする。科学的センサは、導電率の変化を提供する材料を必要とする。そし
て、音波センサは、質量増加を測定する。最後に、材料は、薄膜としてセンサ上
の溶着にふさわしいものである必要がある。マイクロ構造の非常に小さいドメイ
ンへの被膜の適用は、より新しいより小さいセンサ設計が開発されるにつれ、ま
すます重要になっている。 センサ信号を得る際の最初のステップは、センサ10の、通常化学的選択の検
知材料への表面上へ、分析されていた媒体からの検体の回区分けである。このコ
ンセプトは、図8において示される。この図は、化学センサの一般的な図を示す
。このアプローチは、吸収薄膜を用いているセンサのいろいろな種類に適用でき
る。ボリューム38は、周囲媒体から検体分子を除外する。層20は、吸収感知
材料である。部分41は、センサ10から検知材料20を削除したセンサ装置で
ある。化学的選択の層からなる適用された薄膜は、センサの表面で検体分子を集
合させる。このアプローチにおいて、センサ装置は、分析されていた媒体外の検
体分子を直接に検出することができない。むしろ、検体が検知材料に現在あると
き、センサ装置は、検知材料の物性における変化を検出する。吸収された検体に
応答して測定可能な解析信号の発生は、トランスダクションと呼ばれている。マ
イクロ構造のセンサは、吸収されたスピーシーズと相互作用している層の熱的性
質を検出する。これらスピーシーズは、熱パルスによって攪乱される。 2つのフェーズの間のコンパウンドの平衡分布は、分配係数(K)によって与
えられる。例えば、Csが吸収フェーズ20における蒸気の濃度を表している場
合(ポリマ・コーティングされたセンサの場合のポリマ)、そして、Cvがガス
・フェーズ38の蒸気の濃度を表している場合、ガス・フェーズ38と吸収フェ
ーズ20との間の分割のための分配係数は、式1によって表される分配係数によ
って与えられる。この分配係数は、吸収の強度を表す熱的な動的測定を提供する
。それが、式2によって示されるgaseous式Gの解の標準のGibbsの
自由エネルギに関係がある。標準状態は、ガス・フェーズにおける単位濃度と解
における単位濃度である。 例として、ガス・フェーズ検知を用いた、センサ応答に対する分配係数の関連
は、式3〜5に示される。化学マイクロセンサの応答Sは、ガス・フェーズ38
の蒸気濃度(Cv)の関数として、経験的に測定され、式3に示されている。し
かしながら、センサ装置41が選択層20における吸収された検体の濃度に実際
に応答する。これは、(式4に示されている。したがって、センサの応答が式5
に示されているように、KCvと関連することになる。式5は、化学センサの応
答における吸収係数と分配係数のキー役割を示す非常に全体的な関連を提供する
。吸収ステップの影響は、KCvによって与えられ、一方、トランスダクション
・ステップは、KCvの関数動作によって説明される。 ポリマがアモルファスであっり、そして、その静的なグラス対ラバー遷移温度
がセンサの動作温度以下にある場合、固定した可逆的なセンサ応答が得られる。
ポリマ・チェーンのより大きな熱運動は、ラバー(ガラス質に対して)質ポリマ
をセグメント化し、そして、より大きな自由空間は、材料を通る蒸気の急速な拡
散を許し、相互作用に関するサイトへのアクセスを提供する。ラバー質ポリマを
用いている音波のマイクロセンサは、数秒以下の応答磁化を有する。対照的に、
ガラス質ポリマは、よりゆっくりの応答時間を有する。従って、静的なガラス対
ラバーの遷移温度は、化学薬品の蒸気センサのためのポリマ設計すなわち選択に
おける重要な判定基準である。急速な拡散処理は、短い熱パルスを持つマイクロ
熱量計の方法に基づいたセンサを開発する際に重要である。 センサ応答を統治している作用は、溶解作用であり、これらは線形の溶媒エネ
ルギ関連(LSERs)により調べられることができる。中性の有機スピーシー
ズの間で生じる溶解度作用の種類は、分散作用(ロンドンカ又は導出されたダイ
ポール又は導出されたダイポール作用として知られている)、ダイポール作用(
誘導相互作用として知られている)、ダイポール/ダイポール相互作用(オリエ
ンテーション相互作用として知られている)、水素−ボンディング作用を含む。
(全体的な学術用語ヴァンデルヴァールス作用分散、誘導と位置決め基準点作用
充電を含んでいる静電相互作用と偏光させるまたはダイポール・スピーシーズと
同様に含む。) 通常、複合の作用は、同時に生じる。種々の溶融作用の強さと、吸収強さとは
、蒸気溶質とポリマ溶媒のそれぞれの溶解度特性に依存する。polariza
bibty、dipolarity、水素結合塩基性度と水素結合酸性を含むこ
れらの特性は、化学構造によって決定される。最大感度は、選ばれた標的蒸気と
ポリマの間で生じることができるか、その蒸気を吸収するために計画した全ての
作用を最大にすることによってなしとげられる。このアプローチは、分配係数を
最大にし、したがって、蒸気の量は与えられた蒸気濃度に関して吸収される。例
えば、強い水素結合酸であるポリマによって、基本蒸気は、最も強く吸収される
。蒸気のある種類に関する選択性を最大にするために、特別な作用を強調するポ
リマを選ぶことは最高である。これは、ポリマが強い相互作用を有する蒸気の種
類を制限する。蒸気とポリマの間の溶解作用を考慮するための組織的なアプロー
チは、線形の溶解エネルギ関連(LSERs)の使用を含む。これらの関連は、
吸収ポリマの相補溶解特性を特徴づける蒸気とLSER係数の溶解特性を定量化
する溶媒パラメータを含む。これらのパラメータと関連は、検出された蒸気の特
性を理解することを含むセンサ開発の多くの見地において有効なことがわかった
。すなわち、吸収ポリマ特性の特性試験;蒸気/ポリマの対の間の吸収を統治し
ている作用の相対的な強さの評価;分配係数の推定;センサ応答の推定;トラン
スダクション機構の解明;感度、選択性とポリマ選択ための戦略である。 以下が、標準のマイクロブリッジ・センサのパラメータを用いたマイクロ構造
におけるエネルギ平衡に基づいた感度を推定するために、最終的な感度の数学的
モデルを示している。図9A〜Cは、基準材料すなわち脚19への定電力パルス
に応答した温度応答を示す(Treference又はTr)を示すカーブ45
、アクティブ材料すなわち脚20における温度応答(Tc)を示すカーブ46、
及び図9A及びBに示すような2つの材料すなわち脚の間の温度差(Tr−Tc
)を示すカーブ47のグラフを示す。温度差(Tr−Tc)は、時間にわたって
、検出された物質に関する情報を示す信号である。実際の信号は、応答温度差を
表す電気信号である。 2つの脚のエネルギー平衡を示す式は、検体の吸収されたガス・フェーズ38
の蒸気濃度によって与えられる。 Lは、吸着されたガスの排出の潜熱、Mが吸着されたガスの質量、Gが、コン
ダクタンス、Cpが、熱、Tはガス・フェーズ38の蒸気濃度(Cv)の温度応
答、すなわちアクティブ物質20の温度応答、Trは、基準材料19における一
定電力パルスの温度応答、tは時間である。式6及び7は、以下のように書き直
すことができる。 Pは、増分電力である。 一定電力の場合、式9を積分すると、以下が得られる。 後の近似が短い回(すなわちt<MCv/G)に適用される。 式8を、書き直すと以下のようになる。 式10から短い回近似を用いることは、τG<pを意味し、以下により与えられ
る。 d’tの差分の温度は、2つの検知あしの間の差分の電圧を与える。 熱電対lが得るriを含んでいる2つの全く同じ検知あしのためにa7が熱電対
の熱電気の係数であるところ。 雑音電圧が、物を与えられる ノイズ等価質量差(NEMD)のために、どちらが物を与えるか 現在、lはruicrobridgeにいろいろなより適用できる標軸の「桁」
推定のためのNEMDを見積る。 本microbridge上の前の測定からそれが知られていること、3.2g
/cc(Cl(0.71J=/g.°C))のC  ̄3.3 X ̄0 ̄5 Wi
t M ̄6.7 x104gusingdimenensionsl.4p.m
xl.5 pmanda密度に。 ̄66x10 ̄V!°C、n=9、そして、.
R=9000。 注 Urn937×10の J/J ̄Kを与える300K室温T ̄でのそれ。 さらにNEMDを見積るために、潜熱のための明度は、必要とされる。 ガスの脱着のためのデータがない場合、ポリマー・コーティング1つの被覆から
、隠れている蒸発熱を用いなさい 推定試剤応答1に同じ計算を用いることは、本テーブルを下で生じることがで
きる。 次のテーブルの結果は、本アプローチを支持する。 250のマイクロリットル体積内部の全ての化学薬品が100Hz循環路バンド
幅を仮定している本センサーの被膜に吸着されたと臆断している10億とジョン
ソン・ノイズにつき部品における ̄Noise検出限界は、性能を制限した。 図11、そして、12の装置40、そして、50。それぞれ)それにおけるそれ
らが相対的な超小形構造の温度を測定するために設計される装置10、そして、
30から異なるけい素放熱器基準接点。 使用中に、それらはuneoatedされたブリッジから取り去られていたおお
われているブリッジの電圧を持つ一着を着て中古である。 これらの装置40、そして、50は、熱的にだいたい200マイクロワット/度
の熱の単体分離を持つ1ミクロンの厚さのための0.04mm2と0.16mm
2のC区域を孤立させた。 図12は、示差熱分析(DTA)センサー51のresistiveな温度セン
サー(検出回路)(RID)バージョンを知らせる。 ヒータ52がOnが各々押し進める2つの温度センサー53、そして、54と絡
み合っている)、右と左上を下げなさい、ヒータ温度調節をモニターするのを手
伝う一次遅れ熱電対がある、しかし、これは同じくそのヒータ抵抗自体を用いる
ことをされることができるか、passivatedされた温度センサーを平ら
にすることができる。 装置51において、本抵抗の全ては、より薄層からなるというよりはむしろ同一
平面上である。 passivatedされた側(右上)のための温度センサーとunpassi
vatedされた側(左下)のための温度センサーがある。 最もありそうな動作モードは、wheatstoneにおける2つの温度センサ
ーをそれらの間の温度差をモニターするために本ヒータとブリッジ温度センサー
を用いているmicrobiidge温度を制御している白に橋をかけるように
している。 たくさんのセンサー51は、配列を作られることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 差分熱分析センサの断面図である。
【図2】 差分熱分析センサの平面図である。
【図3】 Aは、本発明のセンサのヒータ及び熱電対の概略図である。 Bは、本発明のセンサのヒータ電力対温度のグラフである。 Cは、2組の熱接合の間の差分(Δ)温度とヒータ電力とのグラフである。
【図4】 本発明のセンサの別のレイアウト図である。
【図5】 種々のガスを区別するセンサ応答を示す図である。
【図6】 空気、及び、希釈ストリームを有する混合クロロホルム飽和の窒素の種々の濃
度についての、空気及び種々の濃度のセンサ応答の第1導関数を示す図である。
【図7】 クロロホルム飽和空気の種々濃度についてのセンサ応答を示す図である。
【図8】 一般的な化学センサを示す図である。
【図9】 A及びBは、本発明のセンサ中で参照脚及びアクティブ脚における、一定の電
力パルスに対する温度応答を示すグラフである。 Cは、A及びBの温度応答の差を示しているグラフである。
【図10】 相互に近接するアクティブ脚及び非アクティブ脚の接合の組を有するセンサ構
造を示す図である。
【図11】 相互に近接するアクティブ脚及び非アクティブ脚の接合の組を有するセンサ構
造を示す図である。
【図12】 差分熱分析センサの抵抗温度センサのバージョンを示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月28日(2001.11.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図9】
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月28日(2001.11.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 差分型温度分析センサ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】 本発明は、ガスと環境の化学センサに関する。特に、本発明は、検出すべき科
学的情報を得るために、熱を利用し、かつ、センサのエレメントの周囲のガス又
は物質の熱伝達特性を利用しているマイクロ加工されたICチップに関する。
【0002】
【発明の概要】 検知のための熱の変調技術において、任意の形の熱パルスがセンサ・システム
に供給され、そして、検知環境にさらされる検知メンバすなわちアクティブ材料
における温度変化が、周囲環境と相互作用するアクティブ物質からの熱パルスと
して、モニタされる。熱パルスは、また、周囲環境からシールドされたアクティ
ブ物質にも供給される。両方のアクティブ物質に近接する熱電対接合は、2つの
物質の間の温度差を提供する。温度差によって表される熱パルスの増大及びそれ
に続く減少は、センサの周囲のガス・フェーズにおける熱伝達特性の変化に依存
している。関連する化学情報は、このような動的な相互作用が生じている期間中
、センサ表面の温度変化を検出することによって、得ることができる。この検出
アプローチにおけるパワーすなわち電力は、熱的に変調されたセンサのアレイを
集積化して、複数の吸収剤フェーズの選択性を各変調された装置の動的選択性と
組み合わせることによって、実行される。この技術は、シリコン・ベースのIC
化マイクロ熱量計の高感度性及び低熱量によって可能にされる。
【0003】
【発明の実施の形態】 熱量測定ガス検知のためのマイクロ構造は、種々の構造上の変化を有する。こ
れら装置の各々は、ラミネート形成されたヒータ及び熱電対センサーを有し、熱
電対は、電気的にヒータから分離されている。熱電対は、材料の2つのアイテム
の温度検知のために使用され、これは、それらが示す低いノイズ性、高感度、低
オフセット特性によるものである。
【0004】 図1及び図2はそれぞれ、差分熱分析センサすなわち熱測定装置10の断面図
及び平面図である。図1は、ラミネート型の薄いフィルムマイクロ構造を示し、
シリコン11中のピット22上に形成されている。このラミネーション構造は、
ヒータ13、差分熱電対15、ガス感知アクティブ・コーティング20、ガス非
感知アクティブ・コーティング(すなわちシールドされた)19を含んでいる。
平面図は、熱電対15がどのようにヒータ13上に配置されているか、及び、エ
ッチングされたピット22がに関して熱電対がどのように形成されているかを示
している。誘電体18は、アクティブ素子19を周囲環境から分離する。
【0005】 図1は、差分熱分析センサ10の横断面を示している。シリコン基板11上に
、誘電体又は窒化珪素の層12が形成されている。該層12の上には、発熱体1
3がラミネートされている。1又は複数の発熱体13は、白金、窒化チタンから
作られる。発熱体13は、マイクロ構造10の他の層の上に配置することもでき
る。発熱体13及び層12の一部分は、別の窒化珪素層14によってカバーされ
ている。層14上には、接合16及び17を有しているアレイ状の熱電対15が
形成されている。熱電対15の一方の長さすなわち脚は、60/40のニッケル
/鉄で形成され、他方の長さ即ち脚は、クロムで形成されている。熱電対リード
の各対すなわち長さ又は脚は、層14上に横たわる材料で形成してもよく、また
、リード対は、接合16及び17として一緒に接続される拡散材料で形成しても
よい。別の窒化材料18は、熱電対15上に形成され、接合16及び17を有し
、層14を部分的にカバーし、かつ、素子13をカバーしないように形成される
。アクティブ材料19は、層18上で、接合16に近接して形成される。第2の
アクティブ材料20が層18上に、接合17に近接しかつアクティブ層19から
離れた位置に形成される。窒化珪素の保護層21が、材料19上に形成される。
層21は、アクティブ材料19をカバーして、周囲環境からシールする。一方、
アクティブ層20が装置10の周囲環境にさらされる。この非露呈と露呈は、差
分感知のキー/ポイントである。層12の下で、エッチングによってシリコンが
除去され、ピット22が層12の下方の基板11に形成される。層12は、ピッ
ト22上に保持される。
【0006】 図2は、装置10の上面図である。発熱体13と、接合16、17を有する熱
電対15とに沿って、層12、14、18が、エッチ・ピット22上に保持され
る。この保持は、装置10のチップのエッジすなわち端部24から延びる、発熱
体13及び熱電対15用の導電リードを保持する保持アーム23によって実現さ
れている。図においては、保護されたアクティブ材料19の下部に形成された9
個の接合16と、露呈されたアクティブ材料20の下部に形成された8個の接合
17とを有している。
【0007】 図3Aは、熱電対15とヒータ13の概略図である。ヒータ13は、材料19
及び20と熱電対15とに、熱を提供する。脚すなわち長さ26は、60/40
のニッケル−鉄からなり、脚すなわち長さ27は、クロムから成る。熱電対接合
16及び17は、共通の脚26及び27を備え、接合16によって感知される材
料19の近傍の温度と、接合17によって感知される材料20の近傍の温度とは
、同一温度分を相互にキャンセルし、材料19及び20の温度差即ちΔのみが示
される。接合16は、基準熱電対接合となり、接合17は、触媒作用の検知か潜
熱のための検出用の熱電対接合である。 図3Bのカーブ42は、ヒータ13の電力と温度との間の線形関係を示してい
る。図3Cのグラフは、接合16及び17の温度差とヒータ電力とを示す。カー
ブ43は材料20の発熱反応を示し、カーブ44は材料20の吸熱反応を示す
【0008】 マイクロ熱量計10は、低熱量で低熱伝達特性の装置であり、コーティングさ
れている装置及びコーティングされていない装置に対する相互作用のエンタルピ
ーの差を測定するものである。アクティブ材料からなるコーティングは、十分に
変化可能であるが、共通のガスクロマトグラフ材料(例えば、CARBOWAX
、酸化シリコン、ZEOLITE)及び触媒材料(例えば、Pt、Pd、W03
)を含むことができる。非常に低い熱量と低消費電力の特徴のため、小エネルギ
ー消費で差の測定を実行することができる。 アクティブ材料20の相互作用のエンタルピーは、装置表面すなわちコーティ
ング表面からの材料の吸収作用(例えば、ポリイミドからの水蒸気)、表面から
の反応の触媒(enothermic又はendothermic)エネルギ(
例えば、CO+CO2< >CO2+エネルギ)、もしくは、非熱的な刺激を持つ
材料の吸収作用(例えば、光刺激、可視光、UV光、及びIR光)を含む。 コーティング特性は、特定材料の吸収、及び、制御可能な(例えば、熱か光)
の吸収、又は、ガスからの反応に触媒作用を起こすことによるエネルギの発生又
は消費を含むことができる。
【0009】 装置10等からなる、図4の装置30が、1つの構造の両端の温度差を実際に
測定するために構成される。接合のモニタ温度差は、非コーティング端部20を
基準とした、マイクロ構造のコーティング端部19によって発生される。装置1
0及び30は、0.03mm2と0.19mm2の間の熱的に分離された領域を有
し、該領域は、約70マイクロワット/Cの熱的分離を持つ1ミクロン以下の厚
さである。 熱電対15は、65マイクロボルトを、1接合対及び温度差1度C当たり発生
する。熱電対15は、約3オームを、ノイズ発生に関連する材料のlaid−o
ut矩形(長さ/幅)につき、生じる。これらの材料におけるノイズは、ジョン
ソン・ノイズによって支配された赤外線装置において得られている。熱電対の材
料は、最高350度Cを得ることができることが実証された。ヒータ13として
使用される材料は、少なくとも1000ケルビン(Kelvin)で安定であり
、これは、このアプリケーションで必要な値を超えている。
【0010】 これらの検知装置のために、加熱パルスが加熱抵抗体を通してセンサの検知膜
に供給され、そして、基準膜19に関しての膜20の温度応答が記録される。各
入力加熱パルスのプロファイルが、センサから抽出される分析情報を最大化する
ように、選択される。該加熱パルスは、単純な矩形波であり、100ミリ秒の時
間幅で、感知膜20の温度を約10度C上昇させるに十分な振幅を備えている。
これらのパルスは、化学薬品のワーフェア(warfare)(CW)試剤を検
出するために使用することができる。基線温度とパルス形状とは変調すなわち修
正され、感知膜20での検体(すなわち、検出されたまたは確認された物質又は
材料)の相互作用を調整する。吸収された蒸気と周囲の温度差及び動的特性によ
り、異なる検体は、異なる最適パルス波形を有することになる。パルス整形のた
めの可能なレンジは、センサの熱時間定数、及び吸収コーティングの物理的制限
に依存する。温度プロファイル可能性の大きいレンジは、調整されたセンサ10
のアレイが複合のCW試剤用に選択されるチャンスを増やす。アレイ中の各修正
されたセンサ10は、検体と吸収剤コーティングの熱的性質とそれらの相互作用
に従い、最適の加熱プロファイルを有する。異なる熱プロファイルを有するアレ
イ中の各センサ10をチューニングすることは、ターゲット検体に対する感度及
び選択性を最大にする。
【0011】 シリコン・ベースのセンサ10に対して変調アプローチを適用する効果は、ア
ンチドリフト及びセルフクリーニング機構である。バックグラウンドのドリフト
効果は、センサのベースライン応答と、パルス期間中の信号とを対比することに
よって最小化される。ベースライン応答が、温度、電子的なエージング作用によ
ってシフトされると、検体応答が、変化するバックグラウンドを基準とし、そし
て依然として較正することができる。吸収コーティングが汚れると、感度は落下
する。この問題は、再校正を必要とするセンサ・システム10又は感知素子20
の交換を通常必要とする。パルス化されたセンサにおいて、比較的高い温度パル
スを吸収コーティングに適用することは、吸収された相互干渉スピーシーズ(種
)を排除する。これにより、その標準のベースラインにセンサ10を戻して、セ
ンサの寿命を増加させる。
【0012】 要約すると、熱変調は、システムに熱情報を提供することによって、ゼロ・オ
ーダの熱線センサを第1オーダのセンサにすることができ、これにより、センサ
の温度が変化している期間中、吸収/排出ダイナミックスによる検体識別を可能
にする。特に、CW試剤のような検体を確認することができ、複数の濃度の予想
される検体に関して、システムの科学的モデルを作成することによって、干渉が
存在しても定量化することができる。温度変調のプロファイルは、装置の熱時定
数だけによって制限されるが、任意の形状をとることができる。吸収/排出のカ
ーブ形状は、入力パルス波形、ガス・フェーズ(気相)における検体の熱伝導率
、熱容量、蒸発エンタルピー、検体の拡散係数、検体とセンサ10との間の吸収
相互作用を含む多数のパラメータに依存している。
【0013】 試験は、吸収フェーズの追加によって生じる相互作用の複雑さを含まずに、熱
的に修正したマイクロ熱量計の特性について行った。センサ10は、温度制御さ
れたセルに保持され、クロロホルム及びアセトンの蒸気が空気中に飽和されたも
のがセンサ10に導入された。集積化されたヒータ13に矩形波のパルス電力が
供給され、膜20の温度がパルスの供給期間中モニタされた。これらの状態下の
センサ10の応答は、図5に示されるように、センサの温度応答をモニタするこ
とが異なる熱特性及び化学特性を持つガスを区別することができることを示して
いる。この図は、飽和した有機物に対するセンサ10の応答を示している。カー
ブ31は、空気に関するセンサ応答の振幅を時間に関して示している。カーブ3
2及び33は、それぞれ、クロロホルムとアセトンに関する応答を示す。センサ
10の応答は、3つの別途の部分に分けられる。すなわち、パルスが供給された
直後の応答、熱均衡が生じた後の応答の振幅、及び、熱崩壊である。初期応答は
、検体の熱容量及び動的特性(キネチックス)に依存し、平衡値は熱拡散を示す
。熱崩壊は、これらの組合せである。
【0014】 センサ10の操作の過渡モードは、ガス・フェーズ(気相)における検体ノー
ドを測定するために用いることが可能である。2000ppmから飽和蒸気圧へ
のクロロホルム試験ガスは、量的に混ざったクロロホルムが飽和された窒素を希
釈ストリームを有するフロー・システムを用いて生成された。センサ10上の濃
度結果は、図6において示されるように、インパルスに関する動的センサ応答3
4のこう配として示すことにより、特徴付られる。より大きなディップすなわち
遅れを持つカーブ34は、クロロホルムのより高い濃度を意味している。カーブ
35は、空気に関するセンサ10の応答を示す。この図は、クロロホルムのサン
プルにセンサ応答の一次微分を示している。全体のセンサ10の応答の主要な分
析(PCA)は、位相遅れ結果が濃度に関して線形であることを示した。検知区
域が1mm2であるとして、1mmの熱パルスの浸入度から、概算見積りを作っ
たが、クロロホルム校正のための質量検出限界は10gであった。これは、吸収
コーティングなしで感知素子20に生じることに、ここで再度留意されたい。
【0015】 CARBOWAX 20Mでコーティングされているマイクロ熱量計の素子2
0で、検出されたクロロホルムの研究から、コーティングされたセンサのデータ
が検出された。CARBOWAXは、クロロホルムに溶解され、そして、センサ
10の面20を覆って噴射された。クロロホルム飽和の空気へのセンサ10の応
答36は、図7に示される。この図は、一連のクロロホルム濃度に対するセンサ
応答を示している。最初を見ると、センサ10の応答のコーティング材料20は
、区域37に拡大されたフェーズ遅延を有する、クロロホルムに対するセンサ1
0の裸材料20の応答に類似して見える。しかしながら、熱パルスが終了された
あとは、センサ応答の重要な部分がウエルを生じる。センサ表面の温度が、最小
限、それから上昇し、それから元に戻り、ベースライン(図7の挿入部37にお
いて示された)に戻る。二次応答の大きさは、ガス・フェーズにおけるクロロホ
ルムの濃度への比例し、ガス・フェーズと吸収フェーズの間の濃度平衡の再構築
に対応する。吸収フェーズの用途上のフェーズ遅れの拡大と二次効果は、本技術
の感度と選択性を増やすために開拓されることができる。この効果は、調査され
るべきタイプを示し、ガス及び吸収フェーズの間のフェーズ変化のエンタルピー
が、温度の関数として測定される。逆の反応、蒸発エンタルピーが、カーブの加
熱サイドにおいて生じた。
【0016】 次のステップは、バイナリ混合物における2つのガスの各々のためのセンサ1
0を調整したことである。センサは、クロロホルムとヘキサンの濃度が存在する
場合において、熱パルス化された。校正モデルが各濃度列に関して作成された。
2つの溶媒のバイナリ混合物は、各々バブル・システム上で生成され、混合され
、センサ10の応答がモニタされた。混合物の濃度は、各スピーシーズのセンサ
応答に基づいて推定された。校正のシリーズも含んでいる全てのデータの組が、
各モデルを用いて推定された。この推定は、クロロホルムのデータ・セット上で
つくられたモデルが約0のヘキサンを予測し、そして、ヘキサン・データ上でつ
くられたモデルは約0のクロロホルムを予測する。この混合物は、中間にどこか
に落ち着いて、両方の成分の実際の値の10%内に、センサ10によって予測さ
れる。
【0017】 熱の変調すなわち修正は、動的選択の形態で選択性利点を提供する。加熱され
たセンサ10の表面上に生じた温度勾配は、ガスを強制的に非平衡にする。非定
常状態は、センサ10から物質移動を引き起こし、よって熱移動を引き起こす。
異なる要素の相対的な拡散率は、サンプルに組成傾斜を生じ、これにより、時間
軸上での熱移転の割合に影響を与える。センサ10からの熱流束は、ガス・フェ
ーズ(気相)の物性に従属で、熱パルスの後の時間に現れる。この熱パルスの間
、センサ10の応答をモニタすることは、ガス・フェーズにおける検体の動的な
情報、例えば、動的選択性を提供する。 検知材料20に関する要求により、センサが速く応答するのを許す。これらの
特性なしで、将来の化学薬品を評価する際のどんな使用中であっても、パターン
認識アルゴリズム、及び校正モデルを開発することができない。アプリケーショ
ンは、個々の検知材料に、そして、センサ10のアレイにおける検知材料の組に
、付加的な要求を必要とする。1又は複数の材料20は、十分な感度を持つセン
サ10を必要とし、一方、材料のアレイは十分な選択性を提供しなければならな
い。
【0018】 検知10のプラットホーム(すなわち、センサの種類とそのトランスダクショ
ン機構)は、付加的な要求が生じる。光学センサは、光学変更を提供する材料を
必要とする。科学的センサは、導電率の変化を提供する材料を必要とする。そし
て、音波センサは、質量増加を測定する。最後に、材料は、薄膜としてセンサ上
の溶着にふさわしいものである必要がある。マイクロ構造の非常に小さいドメイ
ンへの被膜の適用は、より新しいより小さいセンサ設計が開発されるにつれ、ま
すます重要になっている。 センサ信号を得る際の最初のステップは、センサ10の、通常化学的選択の検
知材料への表面上へ、分析されていた媒体からの検体の回区分けである。このコ
ンセプトは、図8において示される。この図は、化学センサの一般的な図を示す
。このアプローチは、吸収薄膜を用いているセンサのいろいろな種類に適用でき
る。ボリューム38は、周囲媒体から検体分子を除外する。層20は、吸収感知
材料である。部分41は、センサ10から検知材料20を削除したセンサ装置で
ある。化学的選択の層からなる適用された薄膜は、センサの表面で検体分子を集
合させる。このアプローチにおいて、センサ装置は、分析されていた媒体外の検
体分子を直接に検出することができない。むしろ、検体が検知材料に現在あると
き、センサ装置は、検知材料の物性における変化を検出する。吸収された検体に
応答して測定可能な解析信号の発生は、トランスダクションと呼ばれている。マ
イクロ構造のセンサは、吸収されたスピーシーズと相互作用している層の熱的性
質を検出する。これらスピーシーズは、熱パルスによって攪乱される。
【0019】 2つのフェーズの間のコンパウンドの平衡分布は、分配係数(K)によって与
えられる。例えば、Csが吸収フェーズ20における蒸気の濃度を表している場
合(ポリマ・コーティングされたセンサの場合のポリマ)、そして、Cvがガス
・フェーズ38の蒸気の濃度を表している場合、ガス・フェーズ38と吸収フェ
ーズ20との間の分割のための分配係数は、式1によって表される分配係数によ
って与えられる。この分配係数は、吸収の強度を表す熱的な動的測定を提供する
。これは、式2によって示されるガス溶解の式Gs oの解の標準のGibbs自由
エネルギに関係がある。該ガス溶解の式は、式2によって表され、標準状態は、
ガス・フェーズにおける単位濃度及び解における単位濃度である。 K=Cs/Cv (1) ΔGs o=−R・T・lnK (2) S=f(Cv) (3) S=f(Cs) (4) S=f(K・Cv) (5)
【0020】 例として、ガス・フェーズ検知を用いた、センサ応答に対する分配係数の関連
は、式3〜5に示される。化学マイクロセンサの応答Sは、ガス・フェーズ38
の蒸気濃度(Cv)の関数として、経験的に測定され、式3に示されている。し
かしながら、センサ装置41が選択層20における吸収された検体の濃度に実際
に応答する。これは、式4に示されている。したがって、センサの応答が式5に
示されているように、K・Cvの関数となる。式5は、化学センサの応答におけ
る吸収係数と分配係数のキー役割を示す非常に全体的な関連を提供する。吸収ス
テップの影響は、K・Cvによって与えられ、一方、トランスダクション・ステ
ップは、K・Cvの関数動作によって説明される。
【0021】 ポリマがアモルファスであっり、そして、その静的なグラス対ラバー遷移温度
がセンサの動作温度以下にある場合、固定した可逆的なセンサ応答が得られる。
ポリマ・チェーンのより大きな熱運動は、ラバー(ガラス質に対して)質ポリマ
をセグメント化し、そして、より大きな自由空間は、材料を通る蒸気の急速な拡
散を許し、相互作用に関するサイトへのアクセスを提供する。ラバー質ポリマを
用いている音波のマイクロセンサは、数秒以下の応答磁化を有する。対照的に、
ガラス質ポリマは、よりゆっくりの応答時間を有する。従って、静的なガラス対
ラバーの遷移温度は、化学薬品の蒸気センサのためのポリマ設計すなわち選択に
おける重要な判定基準である。急速な拡散処理は、短い熱パルスを持つマイクロ
熱量計の方法に基づいたセンサを開発する際に重要である。 センサ応答を統治している作用は、溶解作用であり、これらは線形の溶媒エネ
ルギ関連(LSERs)により調べられることができる。中性の有機スピーシー
ズの間で生じる溶解度作用の種類は、分散作用(ロンドン力又は導出されたダイ
ポール又は導出されたダイポール作用として知られている)、ダイポール作用(
誘導相互作用として知られている)、ダイポール/ダイポール相互作用(オリエ
ンテーション相互作用として知られている)、水素−ボンディング作用を含む。
(全体的な学術用語ヴァンデルヴァールス作用分散、誘導と位置決め基準点作用
充電を含んでいる静電相互作用と偏光させるまたはダイポール・スピーシーズと
同様に含む。)
【0022】 通常、複合の作用は、同時に生じる。種々の溶融作用の強さと、吸収強さとは
、蒸気溶質とポリマ溶媒のそれぞれの溶解度特性に依存する。偏光特性(pol
arizabibty)、2極化特性(dipolarity)、水素結合塩基
性度と水素結合酸性を含むこれらの特性は、化学構造によって決定される。最大
感度は、選ばれた標的蒸気とポリマの間で生じることができるか、その蒸気を吸
収するために計画した全ての作用を最大にすることによってなしとげられる。こ
のアプローチは、分配係数を最大にし、したがって、蒸気の量は与えられた蒸気
濃度に関して吸収される。例えば、強い水素結合酸であるポリマによって、基本
蒸気は、最も強く吸収される。蒸気のある種類に関する選択性を最大にするため
に、特別な作用を強調するポリマを選ぶことは最高である。これは、ポリマが強
い相互作用を有する蒸気の種類を制限する。蒸気とポリマの間の溶解作用を考慮
するための組織的なアプローチは、線形の溶解エネルギ関連(LSER)の使用
を含む。これらの関連は、吸収ポリマの相補溶解特性を特徴づける蒸気とLSE
R係数の溶解特性を定量化する溶媒パラメータを含む。これらのパラメータと関
連は、検出された蒸気の特性を理解することを含むセンサ開発の多くの見地にお
いて有効なことがわかった。すなわち、吸収ポリマ特性の特性試験;蒸気/ポリ
マの対の間の吸収を統治している作用の相対的な強さの評価;分配係数の推定;
センサ応答の推定;トランスダクション機構の解明;感度、選択性とポリマ選択
ための戦略である。
【0023】 以下が、標準のマイクロブリッジ・センサのパラメータを用いたマイクロ構造
におけるエネルギ平衡に基づいた感度を推定するために、最終的な感度の数学的
モデルを示している。図9A〜Cは、基準材料すなわち脚19への定電力パルス
に応答した温度応答を示す(Treference又はTr)を示すカーブ45
、アクティブ材料すなわち脚20における温度応答(Tc)を示すカーブ46、
及び図9A及びBに示すような2つの材料すなわち脚の間の温度差(Tr−Tc
)を示すカーブ47のグラフを示す。温度差(Tr−Tc)は、時間にわたって
、検出された物質に関する情報を示す信号である。実際の信号は、応答温度差を
表す電気信号である。
【0024】 2つの脚のエネルギー平衡を示す式は、検体の吸収されたガス・フェーズ38
の蒸気濃度によって与えられる。 L・dm/dt+(Tc−T0)G=P (アクティブ) (6) M・Cp・dTr/dt+(Tr−T0)G=P (基準) (7) Lは吸着されたガスの排出の潜熱、Mは吸着されたガスの質量、Gはコンダク
タンス、Cpは熱、Tはガス・フェーズ38の蒸気濃度(Cv)の温度応答、す
なわちアクティブ物質20の温度応答、Trは、基準材料19における一定電力
パルスの温度応答、tは時間である。式6及び7は、τ=Tr−Tcとすると、
以下のように書き直すことができる。 L・dm/dt=p (アクティブ) (8) M・Cp・dτ/dt+τ・G=p (基準) (9) pは、増分パワーである。
【0025】 一定パワーの場合、式9を積分すると、以下が得られる。 τ=p/G(1−e(-G/MCp)t≒p/(M・Cp)・t (10) 上記式において、後の近似が短い回(すなわちt<MCv/G)に適用される
。 式8を、書き直すと以下のようになる。 L・dm/dτ=p・dt/dτ =M・Cp・p/(p−τG) (11) 式10からの短い回の近似を用いることは、τG<pを意味し、以下により与
えられる。 dm=M・Cp/L・dτ (12) dτの差分温度は、2つの検知脚の間の差電圧を与える。n個の熱電対からな
る2つの同一の検知脚に関して、以下の式を得る。 dV=n・αγ・dτ =Lnαγ・dm/(M・Cp) (13) 上記において、αγは、熱電対の熱電気係数である。雑音電圧が、以下の式に
よって表される。 dVn=(4KB・Tc・R・Δf)1/2 (14) 上記式により、ノイズ等価質量差(NEMD)に関して、以下の式が与えられ
る。 dm =(4KB・Tc・R・Δf)1/2・M・Cp/(Lnαγ) (15)
【0026】 ここで、マイクロブリッジに適用可能な種々のパラメータの「大きさのオーダ
」の推定値に対するNEMDを推定する。マイクロブリッジにおける以前の測定
から、1.4μm×1.5μmのディメンジョンで、3.2g/cc、Cp=0
.71J/g℃、αγ=66×10-6V/℃、n=9、R=9000の場合に、
G=3.3×10-5W/℃、M=6.7×10-3gであることが知られている。
ここで、室温Tc=300Kにおいて、Ldm=9.77×10-13J/(Hz
1/2が得られる。NEMDをさらに推定するために、潜熱に関する値が必要と
なる。ポリマ・コーティングからのガスの脱着に関するデータがない場合、水の
沸点での蒸発の潜熱を用いることができる。この値は、L=4.067×104
J/モルである。NEMDは、以下のようになる。 dm=2.40×10-17モル/(Hz)1/2 =1.45×107分子/(Hz)1/2 =4.32×10-16g/(Hz)1/2 なお、水の場合、1モル=18gである。
【0027】 同一の計算を用いて薬品反応を推定すると、以下の表を得ることができる。該
表中の結果は、本アプローチをサポートする。
【表1】 ただし、パーツ/ビリオンでの感度のノイズ制限は、250ミクロリットル容
量の全ての化学薬品が100Hz回路帯域でジョンソン・ノイズ制限特性である
と推定されるセンサ・フィルムに吸収されたと仮定する。
【0028】 図11及び12のデバイス40及び50はそれぞれ、デバイス10及び30と
相違しており、シリコン・ヒート・シンク基準接合に対するマイクロ構造の温度
を測定するように構成されている。使用において、コーティングされていないブ
リッジから排除されるべきコーティングされたブリッジ電圧で、これらのデバイ
スは対として使用される。これらのデバイス40及び50は、0.04mm2
0.16mm2で厚さが1ミクロンの熱的分離領域を有し、これらの領域は、約
200マイクロワット/℃の熱的分離である。
【0029】 図12は、差分熱分析(DTA)センサ51の抵抗性温度センサ(検出回路)
(RTD)バージョンを示している。ヒータ52が2つの温度センサ53及び5
4と絡み合っている。各エッジ上の右下部及び左上部に、モニタのヒータ温度制
御をサポートするための熱電対が設けられている。しかしながら、このヒータ温
度制御は、ヒータの抵抗自体又はパッシベイト(被膜保護)された温度センサを
用いて実行することができる。デバイス51においては、全ての抵抗はラミネー
ト形式ではなくコプラナ(同一平面)形式である。パッシベイトされた側(右上
部)用の温度センサ、及びパッシベイトされていない側(左下部)用の温度セン
サが設けられる。最も可能性がある動作モードは、ウイーンストーン・ブリッジ
中にこれら2つの温度センサを用い、ヒータ及びブリッジの温度センサを用いて
マイクロブリッジの温度を制御しつつ、2つの温度センサの温度差をモニタする
。複数のセンサ51を、アレイ状に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 差分熱分析センサの断面図である。
【図2】 差分熱分析センサの平面図である。
【図3】 Aは、本発明のセンサのヒータ及び熱電対の概略図である。 Bは、本発明のセンサのヒータ電力対温度のグラフである。 Cは、2組の熱接合の間の差分(Δ)温度とヒータ電力とのグラフである。
【図4】 本発明のセンサの別のレイアウト図である。
【図5】 種々のガスを区別するセンサ応答を示す図である。
【図6】 空気、及び、希釈ストリームを有する混合クロロホルム飽和の窒素の種々の濃
度についての、空気及び種々の濃度のセンサ応答の第1導関数を示す図である。
【図7】 クロロホルム飽和空気の種々濃度についてのセンサ応答を示す図である。
【図8】 一般的な化学センサを示す図である。
【図9】 A及びBは、本発明のセンサ中で参照脚及びアクティブ脚における、一定の電
力パルスに対する温度応答を示すグラフである。 Cは、A及びBの温度応答の差を示しているグラフである。
【図10】 相互に近接するアクティブ脚及び非アクティブ脚の接合の組を有するセンサ構
造を示す図である。
【図11】 相互に近接するアクティブ脚及び非アクティブ脚の接合の組を有するセンサ構
造を示す図である。
【図12】 差分熱分析センサの抵抗温度センサのバージョンを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G040 AA02 AB08 AB18 BA23 CA01 CA22 DA02 DA03 EB02

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差分型温度分析センサにおいて、 ピットを有している基板と、 ピットに近接して配置される第1の誘電体層と、 第1の誘電体層上に形成された発熱体と、 発熱体及び第1の誘電体層上に形成された第2の誘電体層と、 第2の誘電体層上に形成された第1の組の熱電対接合と、 第2の誘電体層上に形成された第2の組の熱電対接合と、 第1及び第2の組の熱電対接合上に形成された第3の誘電体層と、 第1の組の熱電対接合に近接して形成された第1のアクティブ層と、 第2の組の熱電対接合に近接して形成された第2のアクティブ層と、 第1のアクティブ層上に形成された第4の誘電体層と からなる温度分析センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセンサにおいて、第1及び第2の組の熱電対接合
    は、これら接合の出力が第1及び第2のアクティブ層の間の温度差を示すように
    、相互接続されているセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のセンサにおいて、第1及び第2の組の熱電対接合
    は、一方の組の接合が、他方の組の接合に対する少なくとも1つのリード線を有
    するように相互接続されているセンサ。
  4. 【請求項4】 差分型温度分析センサにおいて、 熱的に分離されたマイクロ構造と、 マイクロ構造内のヒータと、 マイクロ構造内の温度センサと からなり、 マイクロ構造内のヒータと温度センサとは、ほぼ同一平面上にあり、 コーティングが、航空機化学薬品と相互に熱的に作用するよう、マイクロ構造
    上に形成されており、 マイクロ構造は、基板上に形成されている センサ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のセンサにおいて、熱的分離は、基板にピットを形
    成することによって実現されているセンサ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のセンサにおいて、熱的分離は、マイクロ構造の真
    下の犠牲層を取り除くとによって実現されているセンサ。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のセンサにおいて、温度センサは、直列接続された
    複数の熱電対を備えているセンサ。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のセンサにおいて、温度センサは、直列接続された
    複数の熱電対を備えているセンサ。
  9. 【請求項9】 請求項5記載のセンサにおいて、温度センサは、抵抗温度センサ
    からなるセンサ。
  10. 【請求項10】 請求項6記載のセンサにおいて、温度センサは、抵抗温度セン
    サからなるセンサ。
  11. 【請求項11】 差分型温度センサにおいて、 熱的に分離したマイクロ構造構造と、 マイクロ構造内のヒータと、 マイクロ構造内の2つの温度センサと からなり、 マイクロ構造内のヒータと2つの温度センサが、ほぼ同一平面にあり、 2つの温度センサ上に形成されたコーティングであって、一方が皮膜保護され
    、また一方が航空機の化学薬品と熱的に相互作用する、コーティングを備え、 マイクロ構造は、基板上に形成されている センサ。
  12. 【請求項12】 請求項9記載のセンサにおいて、熱的分離は、基板にピットを
    形成することによって実現されているセンサ。
  13. 【請求項13】 請求項9記載のセンサにおいて、熱的分離は、マイクロ構造の
    真下の犠牲層を除去することによって実現されているセンサ。
  14. 【請求項14】 請求項10記載のセンサにおいて、温度センサは、直列接続さ
    れた複数の熱電対を備えているセンサ。
  15. 【請求項15】 請求項11記載のセンサにおいて、温度センサは、直列接続さ
    れた複数の熱電対を備えているセンサ。
  16. 【請求項16】 請求項10記載のセンサにおいて、温度センサは、抵抗温度セ
    ンサであるセンサ。
  17. 【請求項17】 請求項11記載のセンサにおいて、温度センサは、抵抗温度セ
    ンサであるセンサ。
  18. 【請求項18】 差分型熱分析センサにおいて、 熱的に分離したマイクロ構造と、 マイクロ構造内のヒータと、 マイクロ構造内の温度センサと からなり、 温度センサは、マイクロ構造内のヒータ上に層構造で重合され、 コーティングが、マイクロ構造上で航空機の化学薬品と熱的に相互作用するよ
    う形成され、 マイクロ構造は、基板上に形成されている センサ。
  19. 【請求項19】 請求項13記載のセンサにおいて、熱的分離は、基板にピット
    を形成することによって実現されているセンサ。
  20. 【請求項20】 請求項13記載のセンサにおいて、熱的分離は、マイクロ構造
    の真下の犠牲層を除去することによって実現されているセンサ。
  21. 【請求項21】 請求項14記載のセンサにおいて、温度センサは、直列接続さ
    れた複数の熱電対を備えているセンサ。
  22. 【請求項22】 請求項15記載のセンサにおいて、温度センサは、直列接続さ
    れた複数の熱電対で実現されているセンサ。
  23. 【請求項23】 請求項14記載のセンサにおいて、温度センサは、抵抗温度セ
    ンサであるセンサ。
  24. 【請求項24】 請求項15記載のセンサにおいて、温度センサは、抵抗温度セ
    ンサであるセンサ。
  25. 【請求項25】 差分型熱分析センサにおいて、 熱的に分離したマイクロ構造構造と、 マイクロ構造内のヒータと、 マイクロ構造内の2つの温度センサと からなり、 温度センサは、マイクロ構造内のヒータ上に層構造で重合されており、 2つの温度センサ上に形成されたコーティングであって、一方が皮膜保護され
    、また一方が航空機の化学薬品と熱的に相互作用する、コーティングを備え、 マイクロ構造は、基板上に形成されている センサ。
  26. 【請求項26】 請求項17記載のセンサにおいて、熱的分離は、基板にピット
    を形成することによって実現されているセンサ。
  27. 【請求項27】 請求項17記載のセンサにおいて、熱的分離は、マイクロ構造
    の真下の犠牲層を除去することによって実現されているセンサ。
  28. 【請求項28】 請求項18記載のセンサにおいて、温度センサは、直列接続さ
    れた複数の熱電対を含んでいるセンサ。
  29. 【請求項29】 請求項19記載のセンサにおいて、温度センサは、直列接続さ
    れた複数の熱電対を含んでいるセンサ。
  30. 【請求項30】 請求項18記載のセンサにおいて、温度センサは、抵抗温度セ
    ンサであるセンサ。
  31. 【請求項31】 請求項19記載のセンサにおいて、温度センサは、抵抗温度セ
    ンサであるセンサ。
JP2000592622A 1998-12-31 1999-11-12 差分型温度分析センサ Pending JP2002534676A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/224,580 1998-12-31
US09/224,580 US6238085B1 (en) 1998-12-31 1998-12-31 Differential thermal analysis sensor
PCT/US1999/026934 WO2000040953A1 (en) 1998-12-31 1999-11-12 Differential thermal analysis sensor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002534676A true JP2002534676A (ja) 2002-10-15
JP2002534676A5 JP2002534676A5 (ja) 2006-12-28

Family

ID=22841288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000592622A Pending JP2002534676A (ja) 1998-12-31 1999-11-12 差分型温度分析センサ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6238085B1 (ja)
EP (1) EP1141684B1 (ja)
JP (1) JP2002534676A (ja)
AT (1) ATE289063T1 (ja)
CA (1) CA2358233C (ja)
DE (1) DE69923704T2 (ja)
WO (1) WO2000040953A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300522A (ja) * 2004-03-17 2005-10-27 National Institute Of Advanced Industrial & Technology マイクロ素子化された熱電式ガスセンサ

Families Citing this family (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19932308C2 (de) * 1999-07-10 2001-10-25 Bosch Gmbh Robert Sensor, insbesondere Thermosensor
FI20000917A0 (fi) * 2000-04-17 2000-04-17 Valtion Teknillinen Anturi ja menetelmä kaasujen pitoisuuden mittaamiseksi
WO2003008928A2 (en) * 2001-07-16 2003-01-30 Sensor Tech, Inc. Sensor device and method for qualitative and quantitative analysis of gas phase substances
JP3857623B2 (ja) * 2001-08-07 2006-12-13 株式会社日立国際電気 温度制御方法及び半導体装置の製造方法
FR2832798B1 (fr) * 2001-11-27 2004-01-30 Captec Comparateur de flux thermiques
US6936496B2 (en) 2002-12-20 2005-08-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Nanowire filament
US8088333B2 (en) * 2003-04-28 2012-01-03 Invoy Technology, LLC Thermoelectric sensor for analytes in a gas
US20080053194A1 (en) * 2003-04-28 2008-03-06 Ahmad Lubna M Thermoelectric sensor for analytes in a gas and related method
US20080053193A1 (en) * 2003-04-28 2008-03-06 Ahmad Lubna M Thermoelectric sensor for analytes in a gas and related method
EP1627218A2 (en) * 2003-04-28 2006-02-22 Arizona Board of Regents, acting for and on behalf of, Arizona State University Thermoelectric biosensor for analytes in a gas
US8722417B2 (en) * 2003-04-28 2014-05-13 Invoy Technologies, L.L.C. Thermoelectric sensor for analytes in a fluid and related method
US7131766B2 (en) * 2003-07-16 2006-11-07 Delphi Technologies, Inc. Temperature sensor apparatus and method
US7180064B2 (en) * 2003-07-24 2007-02-20 Delphi Technologies, Inc. Infrared sensor package
KR100814414B1 (ko) * 2003-09-01 2008-03-18 학교법인 포항공과대학교 발열량 측정장치 및 방법
US7223611B2 (en) * 2003-10-07 2007-05-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fabrication of nanowires
US7132298B2 (en) 2003-10-07 2006-11-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fabrication of nano-object array
US7119334B2 (en) * 2003-11-03 2006-10-10 Namal Technologies Ltd. Thermal imaging system and method
US7077563B2 (en) * 2003-11-19 2006-07-18 General Electric Company Deposition sensor based on differential heat flux measurement
US7531363B2 (en) * 2003-12-30 2009-05-12 Honeywell International Inc. Particle detection using fluorescence
US7371006B2 (en) * 2004-02-10 2008-05-13 Perkinelmer Las, Inc. Differential scanning calorimeter (DSC) with temperature controlled furnace
US7407738B2 (en) * 2004-04-02 2008-08-05 Pavel Kornilovich Fabrication and use of superlattice
US7762719B2 (en) * 2004-04-20 2010-07-27 California Institute Of Technology Microscale calorimeter
US20050241959A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-03 Kenneth Ward Chemical-sensing devices
US7683435B2 (en) 2004-04-30 2010-03-23 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Misalignment-tolerant multiplexing/demultiplexing architectures
US7247531B2 (en) 2004-04-30 2007-07-24 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Field-effect-transistor multiplexing/demultiplexing architectures and methods of forming the same
US6988826B2 (en) * 2004-05-17 2006-01-24 General Electric Company Nano-calorimeter device and associated methods of fabrication and use
DE102004028032B4 (de) * 2004-06-09 2008-04-17 Perkinelmer Optoelectronics Gmbh & Co.Kg Sensorelement
US20060024814A1 (en) * 2004-07-29 2006-02-02 Peters Kevin F Aptamer-functionalized electrochemical sensors and methods of fabricating and using the same
JP2006208358A (ja) * 2004-12-28 2006-08-10 Tdk Corp センサ
US7375012B2 (en) * 2005-02-28 2008-05-20 Pavel Kornilovich Method of forming multilayer film
EP1717566A1 (de) * 2005-04-25 2006-11-02 Mettler-Toledo AG Thermoanalytischer Sensor
US7628907B2 (en) 2005-08-26 2009-12-08 Honeywell International Inc. Gas sensor
US7510323B2 (en) * 2006-03-14 2009-03-31 International Business Machines Corporation Multi-layered thermal sensor for integrated circuits and other layered structures
GB0605683D0 (en) * 2006-03-21 2006-05-03 Servomex Group Ltd Thermal conductivity sensor
US20080273572A1 (en) * 2006-06-02 2008-11-06 James Madison University Thermal detector for chemical or biological agents
US20080154434A1 (en) * 2006-12-20 2008-06-26 Galloway Douglas B Catalytic Alloy Hydrogen Sensor Apparatus and Process
US20080154432A1 (en) * 2006-12-20 2008-06-26 Galloway Douglas B Catalytic alloy hydrogen sensor apparatus and process
US20080268396A1 (en) * 2007-04-26 2008-10-30 Duncan Stewart Active control of time-varying spatial temperature distribution
EP2156348B1 (en) 2007-05-30 2018-08-01 Ascensia Diabetes Care Holdings AG System and method for managing health data
FR2941300B1 (fr) * 2009-01-19 2016-07-01 Neosens Micro-capteur realise en technologies microsystemes pour la mesure et/ou la detection de l'encrassement.
WO2010151592A1 (en) 2009-06-23 2010-12-29 Bayer Healthcare Llc System and apparatus for determining temperatures in a fluid analyte system
US20110094556A1 (en) * 2009-10-25 2011-04-28 Digital Angel Corporation Planar thermoelectric generator
US8517600B2 (en) * 2009-10-27 2013-08-27 General Electric Company Deposition sensor based on differential heat transfer resistance
US9448198B2 (en) * 2011-07-05 2016-09-20 Stmicroelectronics Pte Ltd. Microsensor with integrated temperature control
US9939412B2 (en) 2013-02-06 2018-04-10 Empire Technology Development Llc Devices, systems, and methods for detecting odorants
CN105408730A (zh) * 2013-06-05 2016-03-16 纽约市哥伦比亚大学理事会 基于mems的量热计及其制造和使用
US9453807B2 (en) * 2014-04-08 2016-09-27 Ams International Ag Thermal conductivity gas sensor with amplification material
WO2017052462A1 (en) * 2015-09-25 2017-03-30 Provtagaren Ab Temperature differential fluid sensor
DE102016103563B4 (de) * 2016-02-29 2024-06-20 Gottfried Wilhelm Leibniz Universität Hannover Verfahren zur Erfassung einer in einem gasförmigen Medium enthaltenen Substanz, Computerprogramm und Auswerteeinheit
US10557812B2 (en) * 2016-12-01 2020-02-11 Stmicroelectronics Pte Ltd Gas sensors
US11331019B2 (en) 2017-08-07 2022-05-17 The Research Foundation For The State University Of New York Nanoparticle sensor having a nanofibrous membrane scaffold
CN108287027A (zh) * 2017-12-29 2018-07-17 华中科技大学 一种薄膜型超高温热流传感器敏感元及其制备方法
US10466190B1 (en) * 2018-09-24 2019-11-05 The Government Of The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy Thermally pulsed chemielectric point sensing
US10775217B1 (en) 2019-04-19 2020-09-15 Honeywell International Inc. Thermophile-based flow sensing device

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4111717A (en) * 1977-06-29 1978-09-05 Leeds & Northrup Company Small-size high-performance radiation thermopile
FR2536536B1 (fr) * 1982-11-18 1985-07-26 Anvar Fluxmetre thermique a thermocouples
US4795498A (en) * 1983-12-30 1989-01-03 Damon Germanton Low cost thermocouple apparatus and methods for fabricating the same
JPS61124859A (ja) * 1984-11-22 1986-06-12 Yamatake Honeywell Co Ltd 湿度検出用素子
DE3529489A1 (de) * 1985-08-16 1987-02-26 Max Planck Gesellschaft Verfahren und einrichtung zum bestimmen der waermekapazitaet einer probe
JPS62137836A (ja) * 1985-12-11 1987-06-20 Nec Corp 測温ウエハ
DE3733192C1 (de) * 1987-10-01 1988-10-06 Bosch Gmbh Robert PTC-Temperaturfuehler sowie Verfahren zur Herstellung von PTC-Temperaturfuehlerelementen fuer den PTC-Temperaturfuehler
US5104823A (en) * 1988-03-31 1992-04-14 Northern Telecom Limited Monolithic integration of optoelectronic and electronic devices
US5100829A (en) * 1989-08-22 1992-03-31 Motorola, Inc. Process for forming a semiconductor structure with closely coupled substrate temperature sense element
US5164359A (en) * 1990-04-20 1992-11-17 Eaton Corporation Monolithic integrated circuit having compound semiconductor layer epitaxially grown on ceramic substrate
US5059543A (en) * 1990-09-21 1991-10-22 The Board Of Regents Acting For And On Behalf Of The University Of Michigan Method of manufacturing thermopile infrared detector
DE4202733C2 (de) * 1992-01-31 1995-06-08 Bosch Gmbh Robert Temperatursensor
US5374123A (en) * 1992-05-20 1994-12-20 Goldstar Co., Ltd. Thermal comfort sensing device
DE4228484C2 (de) * 1992-08-27 1998-10-01 Bosch Gmbh Robert Temperaturfühler
US5288147A (en) 1992-11-09 1994-02-22 Ta Instruments, Inc. Thermopile differential thermal analysis sensor
DE4418207C1 (de) * 1994-05-25 1995-06-22 Siemens Ag Thermischer Sensor/Aktuator in Halbleitermaterial
US5451371A (en) * 1994-06-09 1995-09-19 Ford Motor Company High-sensitivity, silicon-based, microcalorimetric gas sensor
US5707148A (en) * 1994-09-23 1998-01-13 Ford Global Technologies, Inc. Catalytic calorimetric gas sensor
US5689087A (en) * 1994-10-04 1997-11-18 Santa Barbara Research Center Integrated thermopile sensor for automotive, spectroscopic and imaging applications, and methods of fabricating same
US5602043A (en) * 1995-01-03 1997-02-11 Texas Instruments Incorporated Monolithic thermal detector with pyroelectric film and method
US5746930A (en) * 1995-01-03 1998-05-05 Texas Instruments Incorporated Method and structure for forming an array of thermal sensors
US5520299A (en) * 1995-02-15 1996-05-28 Texas Instruments Incorporated Etching pyroelectric devices post ion milling
US5804462A (en) * 1995-11-30 1998-09-08 Motorola, Inc. Method for forming a multiple-sensor semiconductor chip
DE69630292D1 (de) * 1996-07-31 2003-11-13 St Microelectronics Srl Verfahren zur Herstellung von integrierten Halbleiteranordnungen mit chemoresistivem Gasmikrosensor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300522A (ja) * 2004-03-17 2005-10-27 National Institute Of Advanced Industrial & Technology マイクロ素子化された熱電式ガスセンサ
JP4576582B2 (ja) * 2004-03-17 2010-11-10 独立行政法人産業技術総合研究所 マイクロ素子化された熱電式ガスセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
DE69923704D1 (en) 2005-03-17
CA2358233C (en) 2010-05-11
ATE289063T1 (de) 2005-02-15
CA2358233A1 (en) 2000-07-13
WO2000040953A1 (en) 2000-07-13
EP1141684B1 (en) 2005-02-09
US6238085B1 (en) 2001-05-29
DE69923704T2 (de) 2006-04-06
EP1141684A1 (en) 2001-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002534676A (ja) 差分型温度分析センサ
Hagleitner et al. Smart single-chip gas sensor microsystem
Simon et al. Micromachined metal oxide gas sensors: opportunities to improve sensor performance
Mitzner et al. Development of a micromachined hazardous gas sensor array
Hierlemann et al. Microfabrication techniques for chemical/biosensors
US6096559A (en) Micromechanical calorimetric sensor
US6436346B1 (en) Micro-machined calorimetric biosensors
Baroncini et al. Thermal characterization of a microheater for micromachined gas sensors
US20130311108A1 (en) Apparatus and Method for Microfabricated Multi-Dimensional Sensors and Sensing Systems
US9551702B2 (en) Microcantilever sensor with bimorph actuation and piezoresistive read-out
Mahdavifar et al. Transient thermal response of micro-thermal conductivity detector (µTCD) for the identification of gas mixtures: An ultra-fast and low power method
Cavicchi et al. Spin-on nanoparticle tin oxide for microhotplate gas sensors
Müller et al. A MEMS toolkit for metal-oxide-based gas sensing systems
Cavicchi et al. Micro-differential scanning calorimeter for combustible gas sensing
De Graaf et al. Surface-micromachined thermal conductivity detectors for gas sensing
Baur et al. Device for the detection of short trace gas pulses
Zandieh et al. Sensitive and selective detection of adsorbed explosive molecules using opto-calorimetric infrared spectroscopy and micro-differential thermal analysis
Carreto-Vazquez et al. Miniaturized calorimeter for thermal screening of energetic materials
US7429125B2 (en) System and method for cantilever based calorimetric analysis
Carreto-Vazquez et al. Chip-scale calorimeters: Potential uses in chemical engineering
Bose et al. Accelerated life testing for micro-machined chemical sensors
Sujatha et al. Advances in electronic-nose technologies
Adami et al. A WO3-based gas sensor array with linear temperature gradient for wine quality monitoring
Samaeifar et al. Trace 2, 4-dinitrotoluene detection using suspended membrane micro-hotplate based on heat absorption monitoring
Carron et al. Cantilever-based resonant microsensors with integrated temperature modulation for transient chemical analysis

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100303